JP2017180219A - 作業車両 - Google Patents

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村山 昌章
Masaaki Murayama
昌章 村山
新福 勇一
Yuichi Niifuku
勇一 新福
森山 浩二
Koji Moriyama
浩二 森山
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Abstract

【課題】エンジンを備える作業車両において、エンジン本体側に大幅な変更を加えることなくエンジンオイル容量を増加させる。
【解決手段】作業車両としてのコンバインは、機体フレーム2と、エンジン本体60と、増量オイルタンク70と、ブリーザホース75と、を備える。エンジン本体60は、車両進行方向に対して横向きにクランク軸64を向けた状態で、機体フレーム2に支持され、下部にオイルパン63を有する。増量オイルタンク70は、エンジン本体60のエンジンオイル容量を増量するために設けられ、オイルパン63に形成されたドレーン口と接続される。ブリーザホース75は、増量オイルタンク70からのエンジンオイルをエンジン本体60に還流する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンを備える作業車両において、エンジンオイル容量を増加させるための構成に関する。
従来から、コンバイン等の作業車両に搭載されるエンジンにおいて、エンジン本体のオイルパンとは別にオイルパンを設けることにより、貯留できるエンジンオイルの量を増加させた構成が知られている。特許文献1は、この種のエンジンの潤滑装置を開示する。この特許文献1のエンジンの潤滑装置は、エンジン本体の下部に配置されるオイルパンの下側に、増量オイルパンを付設配置した構成となっている。
特開平7−109913号公報
しかし、上記特許文献1の構成のエンジンの潤滑装置をコンバイン等の作業車両に搭載する場合、エンジンが機体フレームに対して防振部材を介して又は直接的に支持されるのではなく、増量オイルパンが機体フレームに対して支持されて、その上にエンジンが支持されることとなる。そのため、増量オイルパンを付設するためには、エンジンの搭載位置や支持構造等に変更を加える必要があり、実現が必ずしも容易ではなかった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、エンジンを搭載する作業車両において、エンジン本体側に大幅な変更を加えることなく、エンジンオイル容量を増加させることにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、この作業車両は、機体フレームと、エンジン本体と、増量オイルタンクと、通油路と、を備える。前記エンジン本体は、車両進行方向に対して横向きに出力軸を向けた状態で、前記機体フレームに支持され、下部にオイルパンを有する。前記増量オイルタンクは、当該エンジン本体のエンジンオイル容量を増量するために設けられ、前記オイルパンに形成された流通口と接続される。前記通油路は、前記増量オイルタンクからのエンジンオイルを前記エンジン本体に還流させる。
これにより、エンジン本体のオイルパンに大幅な変更を加えることなく、エンジンオイル容量を増加させて、エンジンの性能を安定して発揮させることができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この作業車両は、前記エンジン本体の上方に配置され、オペレータが着座する運転座席を更に備える。前記増量オイルタンクは、前記エンジン本体と前記横向きに並んで配置された状態で、前記機体フレームに支持される。
これにより、増量オイルタンクとオイルパンとを上下に配置するのではなく、増量オイルタンクをオイルパンと横向きに並ぶように配置するので、運転座席の座面を低くすることができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記エンジン本体は、前記出力軸の軸線方向の一側に配置された冷却ファンを備える。前記増量オイルタンクは、前記冷却ファンの下方の位置に配置される。
これにより、エンジン本体の機体フレームへの搭載性を確保しつつ、増量オイルタンクを作業車両に設置することができる。また、増量オイルタンク内のエンジンオイルを冷却ファンの風で冷却することができ、ひいてはエンジン本体を冷却することができる。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記流通口は、前記オイルパンの内部のエンジンオイルを抜き取るためのドレーン口である。この作業車両は、前記ドレーン口からエンジンオイルを流通させるドレーン管を備える。そして、前記作業車両は、前記ドレーン管の中途部と前記増量オイルタンクとを接続する接続管を更に備える。
これにより、増量オイルタンクなしの構成から殆ど変更を加えずに、オイルパンと増量オイルタンクとを短い距離で接続することができ、作業車両内のスペースの利用効率を向上させることができる。
前記の作業車両においては、前記増量オイルタンクの前記車両進行方向の長さが、前記オイルパンの前記車両進行方向の長さと概ね同じ長さであることが好ましい。
これにより、以下の効果が奏される。即ち、増量オイルタンクなしの構成において、エンジン本体のオイルパンは通常、作業車両のピッチング方向の動きを考慮した上で設計されている。増量オイルタンクの車両進行方向の長さを、このオイルパンの車両進行方向の長さと概ね同じとすることにより、増量オイルタンク内でのエンジンオイルの油面変化が、オイルパン内でのそれと同様の挙動となる。よって、増量オイルタンクの設置に際して、エンジンオイルのエア噛みや枯渇等の問題について多くを特別に検討する必要がない。
本発明の一実施形態に係るコンバインの右側面図。 コンバインの左側面図。 コンバインの平面図。 エンジン本体及び増量オイルタンクの周辺の構成を示す斜視図。 エンジン本体及び増量オイルタンクの周辺の構成を示す左側面図。 エンジン本体及び増量オイルタンクの周辺の構造を示す底面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の右側面図である。図2は、コンバイン1の左側面図である。図3は、コンバインの平面図である。なお、以下の説明で「左」及び「右」というときは、コンバイン1が前進する方向(以下、車両進行方向と呼ぶことがある。)に向かって左及び右を意味するものとする。
本実施形態のコンバイン1は、いわゆるキャビン仕様の自脱型コンバインとして構成されている。図1に示すように、本実施形態のコンバイン1は、刈取部10やクローラ部12などの各部が機体フレーム2に支持されることにより構成されている。機体フレーム2は、コンバイン1の骨格をなすフレームである。刈取部10は、稲や麦などの作物の穀稈の株元を刈り取るためのものであり、機体フレーム2の前方に支持されている。
クローラ部12は、コンバイン1を走行させるための部分であり、機体フレーム2の下部の左側及び右側のそれぞれに支持されている。
コンバイン1は、機体の姿勢を左右水平に制御するための水平制御機構を備えている。この水平制御機構の構成は公知であるので詳細は省略するが、コンバイン1は、左右のクローラ部12に対応して配置された図略の機体昇降シリンダを備えており、それぞれの機体昇降シリンダは、クローラ部12の接地面に対して機体フレーム2を昇降させることができる。そして、機体フレーム2の傾きを検出する図略の水平センサの検出値に基づいて左右の機体昇降シリンダが駆動されることで、凹凸が多い地面においても機体の姿勢を左右水平に保つことができる。なお、この水平制御機構は、オペレータの操作に応じて、機体が水平姿勢でなく傾斜姿勢となるように制御することもできる。
刈取部10の後方であって、コンバイン1の左側の位置には、脱穀部13と選別部14とが上下に並んだ状態で設けられている。脱穀部13は、刈取部10で刈り取った穀稈を脱穀する。選別部14は、脱穀部13で脱穀した穀粒を選別して取り出す。
コンバイン1の右上部には、穀粒を貯留するためのグレンタンク(貯留部)15が設けられている。選別部14で選別された穀粒は、図略のコンベア機構により、グレンタンク15まで搬送され、当該グレンタンク15に貯留される。また、コンバイン1は、グレンタンク15内の穀粒を外部に排出するための排出オーガ16を備えている。
グレンタンク15の前方には、オペレータが搭乗してコンバイン1を操縦するキャビン(操縦部)17が設けられている。キャビン17には、ステアリングハンドルなどの運転操作部18、及びオペレータが着座するための運転座席19などが設けられている。運転座席19は、コンバイン1の中央よりも右側に配置されている。キャビン17(運転座席19)の下方に、コンバイン1の駆動源であるエンジン80が配置される。オペレータは、運転操作部18を操作することにより、コンバイン1の刈取作業や走行などの各種の指示を行うことができる。
エンジン80は、機体フレーム2の上部に、防振部材を介して又は直接的に支持されている。運転座席19の後上方には、エンジン80に供給する空気を予備的に浄化するプレクリーナ81が設置されている。エンジン80には、プレクリーナ81を介して外部から吸い込まれた空気が供給される。
また、コンバイン1の左側面であって、エンジン80の右方には、ロータリスクリーン21が設けられている。エンジン80などの冷却に用いられる外気は、ロータリスクリーン21を介して機体内部に取り込まれる。ロータリスクリーン21はメッシュ状に構成されているため、取り込まれる外気から塵や藁などを取り除くことができる。ロータリスクリーン21によって捕集された塵や藁などは、ロータリスクリーン21のすぐ外側に配置された吸引装置22によって吸引されて除去される。
刈取部10は、複数の分草板11と、図略の刈刃とを備えている。本実施形態のコンバイン1が備える刈取部10は、複数条分の穀稈を同時に刈り取ることができる。
複数の分草板11は、刈取部10の前下部において、コンバイン1の左右方向に並べて設けられている。分草板11は、穀稈の列と列との間に差し込まれることにより、穀稈を刈り取るべき幅を規定している。また、倒れた状態の穀稈を当該分草板11がすくい上げることによって、当該穀稈の刈取りを容易にする。刈取部10において、分草板11の後方には、図略の刈刃が設けられている。分草板11の間に差し込まれた穀稈は、刈刃によってその根元付近を切断され、刈り取られる。
刈取部10によって刈り取られた穀稈は、図略の搬送装置により、脱穀部13まで搬送され、脱穀される。以上のように構成された自脱型のコンバイン1を走行させながら刈取作業を行うことで、圃場に生えている穀稈を刈り取り、脱穀して穀粒を取り出すことができる。
次に、図3から図6までを参照して、ロータリスクリーン21の内側に配置される部材、特にエンジン80及びその周辺の構成について説明する。図4は、エンジン本体60及び増量オイルタンク70の周辺の構成を示す斜視図である。図5は、エンジン本体60及び増量オイルタンク70の周辺の構成を示す右側面図である。図6は、エンジン本体60及び増量オイルタンク70の周辺の構造を示す底面図である。
図3に示すように、ロータリスクリーン21のすぐ内側には、ラジエータ30が配置される。このラジエータ30は、エンジン80の冷却水の循環経路の途中に配置されている。エンジン80から送られてきた冷却水は、ラジエータ30内の通路を通過することにより、ロータリスクリーン21から取り込まれた外気との間で熱交換により冷却されて、再びエンジン80に戻される。
図3に示すように、ラジエータ30を挟んでロータリスクリーン21の反対側(ラジエータ30の内側)には、エンジン80が配置される。
エンジン80はコンバイン1の各部の駆動源であり、図4に示すエンジン本体60等により構成される。エンジン本体60は、シリンダブロック61と、シリンダヘッド62と、オイルパン63と、を上下に組み合わせて構成される。シリンダブロック61及びシリンダヘッド62には、種々の部材が取り付けられている。オイルパン63は、エンジン本体60の下部に配置される。
シリンダブロック61には、複数のシリンダが形成され、それぞれのシリンダにはピストンがスライド可能に配置されている。また、シリンダの内部には燃焼室が形成されている。ピストンは、エンジン本体60の出力軸であるクランク軸64に図略のロッドを介して連結されている。エンジン本体60は、コンバイン1が前進する方向(車両進行方向)に対して横向きにクランク軸64を向けた状態で、言い換えれば左右水平方向にクランク軸64を向けた状態で、機体フレーム2に支持されている。
機体フレーム2は、その長手方向を機体前後方向に向けて配置された複数の細長いフレーム部材と、長手方向を機体左右方向に向けて配置された複数の細長いフレーム部材と、を互いに固定することにより枠組み状に構成されている。ただし、図4及び図6においては、図面の簡潔さのため、機体フレーム2を構成するフレーム部材のうち一部が省略して描かれている。
エンジン本体60は、クランク軸64の軸線方向一側(ラジエータ30に近い側)に配置された冷却ファン65を備える。冷却ファン65は回転可能に支持されており、この冷却ファン65は、クランク軸64の端部(ラジエータ30に近い側の端部)と、図略のベルトにより連結されている。
以上のように構成されたエンジン本体60において、コンバイン1に搭載された図略の燃料タンクから供給された燃料を前記燃焼室内に適宜に噴射することにより、前記ピストンは燃焼室での吸気・圧縮行程後の爆発から得られる推進力によってシリンダ内を往復運動する。このピストンの往復運動が、ロッドを介してクランク軸64の回転運動に変換されて動力が得られる。
クランク軸64の、冷却ファン65が配置された側とは反対側の端部には、刈取部10や脱穀部13等のコンバイン1の各部に動力を伝達するための図示しない動力伝達装置が配置されている。クランク軸64の動力は、この動力伝達装置を介して、コンバイン1の各部に伝達される。
オイルパン63の内部には、エンジンオイルが貯留されている。このオイルパン63は、機体フレーム2の上に支持されている。オイルパン63の内部の適宜の位置にはオイルストレーナが配置されている。オイルパン63に貯留されているエンジンオイルは、このオイルストレーナを介して吸い上げられ、図略のポンプによって、潤滑のためにエンジン本体60の各部に送られる。
図示しないが、エンジン本体60には、オイルパン63に貯留されたエンジンオイルの油面の高さ(オイルレベル)を測定するための細長い部材であるオイルレベルゲージが抜差し可能に設けられている。オペレータは、オイルレベルゲージをエンジン本体60内から上方に引き抜き、エンジンオイルで濡れている部分の長さを測ることで、上記のオイルレベルを知ることができる。
図6に示すように、オイルパン63の底部には、エンジンオイルを抜き取るためのドレーン口(流通口)63aが形成されている。このドレーン口63aには、エンジンオイルを流通させるためのドレーン管71の一端が接続されている。ドレーン管71の他端部は、機体フレーム2のうちコンバイン1の右側で機体前後方向に延びている右側フレーム部材2Rを貫通して、コンバイン1の機体の外側に開口している。この開口は、図4等に示すドレーンボルト72によって通常は閉塞されているが、エンジンオイルを抜き取る作業をするときは、このドレーンボルト72が取り外される(図6を参照)。
エンジンオイルの交換作業を行う場合、オペレータはドレーン管71の開口からドレーンボルト72を取り外して、オイルパン63の内部の古いエンジンオイルをドレーン口63a及びドレーン管71を介して排出する。なお、このとき、後述の増量オイルタンク70内に貯留されているエンジンオイルも、ドレーン管71を介して排出される。その後、ドレーンボルト72をドレーン管71の開口に再び取り付けて締め付けることにより当該開口を閉塞し、エンジン本体60に新しいエンジンオイルを供給することにより、エンジンオイルの交換のメンテナンスを完了させることができる。
ところで、コンバイン1においては刈取・脱穀等の高負荷の作業が連続で長時間にわたってされることが多いため、オイルパン63に貯留されたエンジンオイルだけで潤滑を行う場合、特に小型のエンジンでは、エンジンオイルの急激な温度上昇が生じ易くなる。エンジンオイルの温度が高過ぎると、エンジン80の性能を安定して発揮できなくなり、また、エンジンオイルが急速に劣化する原因にもなる。そこで、本実施形態のコンバイン1では、エンジン本体60のエンジンオイル容量を増加させるために、増量オイルタンク70を付加的に設けた仕様となっている。
以下では、増量オイルタンク70及びこれに付随する構成について、図4から図6までを参照して詳細に説明する。
図4等に示す増量オイルタンク70は、内部にエンジンオイルを貯留可能に構成されている。増量オイルタンク70は、図4に示すように、エンジン本体60と横向き(左右)に並んで配置された状態で、機体フレーム2に支持される。また、図4及び図5に示すように、増量オイルタンク70は冷却ファン65の下方、かつドレーン管71の上方の位置に配置される。
このように、増量オイルタンク70は、エンジン本体60のオイルパン63とほぼ左右方向で並ぶように配置されている。これにより、増量オイルタンク70を配置するスペースをエンジン本体60の下方に確保する必要がなくなるので、エンジン本体60を上方へ移動させたりする必要もなくなる。従って、運転座席19の座面を、増量オイルタンク70を付加する前の仕様(以下、「元の仕様」と呼ぶことがある。)と同等に低く配置することができる。
増量オイルタンク70は、図6に示すようにオイルパン63のドレーン口63aと接続されており、エンジンオイルを相互に流通することができる。より具体的には、図4等に示すように、増量オイルタンク70の前面には第1通油口70aが形成されており、この第1通油口70aには接続管74の一端が接続されている。接続管74は適宜折り曲げられながら延びて、その他端は図6に示すように、増量オイルタンク70の下方の位置でドレーン管71の中途部と接続されている。これにより、オイルパン63と増量オイルタンク70の両方でエンジンオイルを貯留することができるので、多くの量のエンジンオイルによってエンジン本体60を潤滑することができる。なお、接続管74の内部には、接続管74内のエンジンオイルの流量を調整するためのオリフィス板等が設けられていてもよい。
また、増量オイルタンク70は、エンジン本体60を基準にして冷却ファン65と同じ側に配置されている。従って、冷却ファン65による冷却風が増量オイルタンク70に当たり易くなり、エンジンオイルを効率良く冷却することができる。
ここで、上記のドレーン管71は、増量オイルタンク70がない元の仕様では、単にオイルパン63からエンジンオイルを排出するために設けられる。一方、増量オイルタンク70を付加した本実施形態では、当該ドレーン管71を中途部で分岐して接続管74により増量オイルタンク70に接続することで、ドレーン管71の一部を利用して、オイルパン63と増量オイルタンク70との間でエンジンオイルを流通させる構成となっている。これにより、接続管74を短くすることができるので、構成を簡素化できるとともに、製造コストを低減することができる。また、元の仕様から構成を大幅に変更することなく、エンジンオイル容量の増加を実現することができる。
更に、本実施形態において増量オイルタンク70の内底面の高さは、オイルパン63の内底面の高さとほぼ一致するように配置されている。また、増量オイルタンク70は、オイルパン63において想定される最も高いオイルレベルとほぼ同じ高さ(レベル)までエンジンオイルを貯留できるように構成されている。これにより、本実施形態では、増量オイルタンク70がない元の仕様において用いられていた上述のオイルレベルゲージを、増量オイルタンク70及びオイルパン63による総合的なエンジンオイル貯留量を知るためにそのまま利用することができる。
図4に示すように、増量オイルタンク70の上面には第2通油口70bが形成されており、この第2通油口70bにはブリーザホース75の一端が接続されている。ブリーザホース75は、適宜折り曲げられながら上方へ延びて、シリンダヘッド62の上部に形成された開口62aに接続される。
ここで、ブリーザホース75は、増量オイルタンク70内でエンジンオイルの貯留量が増加した場合に押し出される空気をエンジン本体60側に戻すために構成されている。一方で、増量オイルタンク70においてエンジンオイルが満量になった場合等には、ブリーザホース75を介してエンジンオイルをエンジン本体60側に戻すこともできるようになっている。このように、ブリーザホース75は、増量オイルタンク70のエンジンオイルをエンジン本体60に還流させる通油路として機能する。
より具体的には、コンバイン1の機体傾斜制御等に伴って増量オイルタンク70がエンジンオイルで満杯になった場合、エンジンオイルがブリーザホース75に流れ込んで、溢れた分のエンジンオイルがエンジン本体60に還流されるようになっている。
また、コンバイン1の機体の姿勢の変化等に伴って増量オイルタンク70内でエンジンオイルの油面変化が生じ、当該増量オイルタンク70内の空気量が急激に変化した場合には、空気がブリーザホース75を介して増量オイルタンク70とエンジン本体60との間で流通することにより、内圧の変化が緩衝されるようになっている。このような構成により、オイルパン63と増量オイルタンク70との間でのエンジンオイルの相互の流れが阻害されないようになっている。
底面図である図6に示すように、増量オイルタンク70の車両進行方向での長さL1は、エンジン本体60のオイルパン63の車両進行方向での長さL2と概ね同じ長さに設定されている。また、増量オイルタンク70は、オイルパン63と機体左右方向で隣り合うように、また、オイルパン63とほぼ同じ高さとなるように配置される。これにより、コンバイン1(言い換えれば、機体フレーム2)がピッチング方向に変位したときの増量オイルタンク70内での油面変化は、オイルパン63内での油面変化と同様の挙動を示すことになる。
増量オイルタンク70を上記のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。即ち、元の仕様において、エンジン本体60のオイルパン63の寸法(上記の長さL2を含む。)、及び上記のオイルストレーナの位置等は、コンバイン1のピッチング方向の変位を考慮した上で、オイルパン63でのエンジンオイルのエア噛みや枯渇等が生じにくくなるように設計されている。本実施形態のように増量オイルタンク70を追加しても、当該増量オイルタンク70の油面変化がオイルパン63内での油面変化と実質的に同様となるのであれば、エンジンオイルのエア噛みや枯渇等の問題について特別に多くを検討する必要がなくなる。従って、増量オイルタンク70を追加的に設けた仕様を簡単に実現することができる。
なお、機体(機体フレーム2)の左右方向の傾きは、上述の水平制御機構によって、十分に小さくなるように制御することができる。従って、本実施形態のオイルパン63及び増量オイルタンク70に関して、機体のヨーイング方向の変位に起因するエンジンオイルのエア噛みや枯渇等の問題についてはあまり問題視する必要がない。
図4に示すように、エンジン本体60のシリンダブロック61の前面には、コンバイン1の各部に作動油を供給するための油圧ポンプ90が設けられている。当該油圧ポンプ90の入力軸は、クランク軸64と図略のベルトにより連結される。油圧ポンプ90から、コンバイン1の後部に配置される図略の油圧バルブに向かって延びる高圧ホース91は、増量オイルタンク70の上面にクランプ82を介して取り付けられている。この構成により、エンジン本体60の冷却ファン65の下方のスペースを有効に活用して、増量オイルタンク70及び高圧ホース91を配置することができる。
以上に説明したように、本実施形態のコンバイン1は、機体フレーム2と、エンジン本体60と、増量オイルタンク70と、ブリーザホース75と、を備える。エンジン本体60は、車両進行方向に対して横向きにクランク軸64を向けた状態で、機体フレーム2に支持され、下部にオイルパン63を有する。増量オイルタンク70は、エンジン本体60のエンジンオイル容量を増量するために設けられ、オイルパン63のドレーン口63aと接続される。ブリーザホース75は、増量オイルタンク70からのエンジンオイルをエンジン本体60に還流する。
これにより、エンジン本体60のオイルパン63の構成には大幅な変更を加えることなく、エンジンオイル容量を増加させることができる。
また、本実施形態のコンバイン1は、エンジン本体60の上方に配置され、オペレータが着座する運転座席19を更に備える。増量オイルタンク70は、エンジン本体60と前記横向きに並んで配置された状態で、機体フレーム2に支持される。
これにより、増量オイルタンク70とオイルパン63とを上下に配置するのではなく、増量オイルタンク70をオイルパン63と横向きに並ぶように配置するので、運転座席19の座面を低く配置することができる。
また、本実施形態のコンバイン1においては、エンジン本体60は、クランク軸64の軸線方向の一側に配置された冷却ファン65を備える。増量オイルタンク70は、冷却ファン65の下方の位置に配置される。
これにより、エンジン本体60の機体フレーム2への搭載性は元の仕様と同様に確保しながら、増量オイルタンク70をコンバイン1に設置することができる。また、増量オイルタンク70内のエンジンオイルを冷却ファン65の風で冷却することができ、ひいてはエンジン本体60を冷却することができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、増量オイルタンク70は、オイルパン63の内部のエンジンオイルを抜き取るために形成されたドレーン口63aと接続されている。コンバイン1は、ドレーン口63aからエンジンオイルを流通させるドレーン管71を備える。そして、コンバイン1は、ドレーン管71の中途部と増量オイルタンク70とを接続する接続管74を更に備える。
これにより、元の仕様に対して大幅な変更を加えずに、オイルパン63と増量オイルタンク70とを短い距離で接続することができ、コンバイン1内のスペースの利用効率を向上させることができる。
また、本実施形態のコンバイン1においては、増量オイルタンク70の前記車両進行方向の長さL1が、オイルパン63の前記車両進行方向の長さL2と概ね同じ長さである。
これにより、以下の効果が奏される。即ち、増量オイルタンク70がない元の仕様において、エンジン本体60のオイルパン63は通常、コンバイン1のピッチング方向の動きを考慮した上で設計されている。増量オイルタンク70の車両進行方向の長さL1を、このオイルパン63の車両進行方向の長さL2と概ね同じとすることにより、増量オイルタンク70内でのエンジンオイルの油面変化が、オイルパン63内でのそれとほぼ同様の挙動となる。よって、増量オイルタンク70の設置に際して、エンジンオイルのエア噛みや枯渇等の問題について多くを特別に検討する必要がない。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
オイルパン63において、増量オイルタンク70との間でエンジンオイルを相互に流通させるための流通口を、ドレーン口63aとは別に形成することもできる。
増量オイルタンク70から延びる接続管74の端部を、ドレーン管71の中途部に代えて、オイルパン63のドレーン口63aに接続しても良い。
増量オイルタンク70からのエンジンオイルは、上記の実施形態のようにブリーザホース75によってシリンダヘッド62の上面まで導いて供給することに代えて、より低い位置でオイルパン63まで戻すように構成することもできる。
上記の実施形態で、増量オイルタンク70はオイルパン63を基準にして冷却ファン65と同じ側に配置されているが、反対側に配置することもできる。
機体フレーム2においてエンジン本体60を配置する場所は、機体進行方向に対してクランク軸64を横に向けている限り、任意に変更することができる。また、エンジン本体60の直上方に運転座席19が位置していなくても良い。
オイルパン63内のオイルレベルは、上述のように細長いオイルレベルゲージを用いてオペレータが目視で測定することに代えて、公知のオイルレベルセンサ等によって検出するように構成することもできる。
上記の実施形態では、作業車両としてのコンバイン1は、いわゆるキャビン仕様のコンバインとして構成されている。しかしなら、必ずしもこれに限るものではなく、キャビンを備えず運転操作部18や運転座席19が外部に露出しているコンバインにも、本発明を適用することができる。
本発明は、コンバインに限らず、例えばトラクタや田植機等の他の農業用・建設用の様々な作業車両にも適用することができる。
1 コンバイン(作業車両)
2 機体フレーム
60 エンジン本体
63 オイルパン
63a ドレーン口(流通口)
64 クランク軸(出力軸)
70 増量オイルタンク
75 ブリーザホース(通油路)

Claims (5)

  1. 機体フレームと、
    車両進行方向に対して横向きに出力軸を向けた状態で、前記機体フレームに支持され、下部にオイルパンを有するエンジン本体と、
    当該エンジン本体のエンジンオイル容量を増量するために設けられ、前記オイルパンに形成された流通口と接続される増量オイルタンクと、
    前記増量オイルタンクからのエンジンオイルを前記エンジン本体に還流させる通油路と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両であって、
    前記エンジン本体の上方に配置され、オペレータが着座する運転座席を更に備え、
    前記増量オイルタンクは、前記エンジン本体と前記横向きに並んで配置された状態で、前記機体フレームに支持されることを特徴とする作業車両。
  3. 請求項2に記載の作業車両であって、
    前記エンジン本体は、前記出力軸の軸線方向の一側に配置された冷却ファンを備え、
    前記増量オイルタンクは、前記冷却ファンの下方の位置に配置されることを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の作業車両であって、
    前記流通口は、前記オイルパンの内部のエンジンオイルを抜き取るためのドレーン口であり、
    前記ドレーン口からエンジンオイルを流通させるドレーン管を備え、
    前記ドレーン管の中途部と前記増量オイルタンクとを接続する接続管を更に備えることを特徴とする作業車両。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の作業車両であって、
    前記増量オイルタンクの前記車両進行方向の長さが、前記オイルパンの前記車両進行方向の長さと概ね同じ長さであることを特徴とする作業車両。
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