JP6245764B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、主として、油圧装置を備えるコンバインに関する。詳細には、油圧装置に作動油を供給する油圧管の配置に関する。
コンバインは、刈取部又はオーガを昇降させるシリンダ等の多数の油圧装置を備える。これらの油圧装置は、作動油タンク及び油圧ポンプ等と接続されている。特許文献1及び2は、この種のコンバインを開示する。
特許文献1のコンバインでは、機体の後部にエンジンが配置されており、その前方に作動油タンク(オイルタンク)及び油圧式のトランスミッション装置が配置されている。トランスミッション装置は機体の下部に位置するクローラ部に接続されるので、トランスミッション装置の下端は機体よりも下方に位置している。従って、作動油タンクとトランスミッション装置とを接続する油圧管は、機体の下方を通っている。
特許文献2のコンバインでは、機体の前端に油圧式のトランスミッション装置が配置されている。このトランスミッション装置の後側にはエンジンが配置されている。また、特許文献2は、油圧装置の例として刈取部を昇降させるシリンダについて開示している。
特公平6−58132号公報 特開2011−130671号公報
ところで、コンバインは多数の油圧装置を備えるため、それらに作動油を供給するために油圧経路が複雑になることがある。油圧管は、圧力の損失及びコストの増加を考慮して、油圧管(油圧経路)の長さが短くなるように効率的に配置することが好ましい。
ここで、特許文献2のコンバインのようにエンジンとトランスミッション装置とが向かい合うように配置されているレイアウトでは、エンジンとトランスミッション装置とがある程度間隔をあけて配置されていれば、それらの間に油圧管を通すことができる。しかし、エンジンとトランスミッション装置との間隔が狭い場合、それらの間に油圧管を通すことができなくなる。この場合、油圧管を迂回させる必要があるが、エンジン及びトランスミッション装置はサイズが大きいため、油圧経路が大幅に長くなってしまう。
なお、エンジンとトランスミッション装置の間に無理に油圧管を配置した場合、油圧管の取付作業が困難になることが考えられる。更に、油圧管のメンテナンス時又は交換時において、エンジン又はトランスミッション装置を取り外さないと油圧管が外れない可能性がある。
なお、特許文献1では、機体よりも下方を通ってトランスミッション装置に接続されているが、油圧管の接続先が機体よりも下方に位置しているだけであって、油圧経路の長さを考慮している訳ではない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、エンジンとトランスミッション装置とが狭い間隔で向かい合うように配置されているコンバインにおいて、油圧経路の長さを抑える構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のコンバインが提供される。即ち、このコンバインは、機体と、油圧管と、作動油タンクと、油圧ポンプと、を備える。前記機体は、機体フレームを含んで構成されており、エンジン及びトランスミッション装置が搭載される。前記油圧管は、少なくとも前記エンジンと前記トランスミッション装置の間を通過する。前記作動油タンクは、作動油を貯留する。前記油圧ポンプは、前記機体フレームより上側に配置され、前記作動油タンクに貯留された作動油を前記油圧管に沿って送る。前記作動油タンクから吸い上げられた作動油が前記油圧ポンプに到達するまでの油圧経路を構成する前記油圧管が、前記エンジンと前記トランスミッション装置の間において前記機体フレームより下側を通過する。また、前記作動油タンクと前記油圧ポンプとを接続する前記油圧管は、複数の管部材を連結させることで構成されており、少なくとも一部が前記機体フレームより下側に位置する前記管部材が、着脱可能な固定具で前記機体フレームに取り付けられている。また、前記油圧管には、ゴム製又は軟質樹脂製の前記管部材と、金属製の前記管部材と、が含まれており、少なくとも一部が前記機体フレームより下側に位置する前記管部材が金属製である。
これにより、油圧管が機体フレームの下方を通ることで、エンジンとトランスミッション装置の間隔が狭い場合であっても、エンジン等を迂回することなく油圧管を配置することができる。従って、油圧経路を短くすることができる。また、油圧管のうち機体フレームの下方に位置している部分には籾や塵等が積もりにくいため、メンテナンス性を向上させたり籾等を防ぐカバーを小さくすることができる。また、機体フレームより下側に位置する部分には、地面から飛散した石又は泥等により管部材が劣化する可能性があるため、上記のように構成することで、劣化した管部材のみを交換することができる。従って、交換に係る費用及び手間を軽減できる。また、機体フレームより下側に位置する管部材を金属製とすることで、地面から飛散した石又は泥等への耐性を向上させることができる。また、ゴム製又は軟質樹脂製の管部材を配置することで、エンジンから油圧管への振動を低減させることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインは、前記機体を支持し、左右一対で設けられるクローラ部を備える。前記油圧管は、一対の前記クローラ部の間において、少なくとも一部が前記機体フレームより下側を通るように配置されている。
これにより、クローラ部が飛散させた石又は泥等が油圧管に掛かることを防止できる。また、左右方向から飛んできた石又は泥等をクローラ部で受け止めることができるので、油圧管を保護することができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの右側面図。 コンバインの左側面図。 機体のフレーム構造及び油圧管の配置を示す平面図。 機体の前部に配置されるトランスミッション装置及びエンジン等を示す拡大斜視図。 機体の前部に配置される油圧管を示す拡大斜視図。 油圧管が第1前フレームの前面に取り付けられている様子を示す正面図。 油圧管が第1前フレームの下面に取り付けられている様子を示す底面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は、本実施形態に係るコンバイン1の右側面図及び左側面図である。なお、以下の説明で「左」及び「右」というときは、コンバイン1が前進する方向に向かって左及び右を意味するものとする。
本実施形態のコンバイン1は、いわゆるキャビン仕様の自脱型コンバインとして構成されている。図1に示すように、本実施形態のコンバイン1においては、稲、麦等の作物の穀稈の株元を刈り取るための刈取部10が機体2の前方に配置されている。また、コンバイン1の機体2の下部の左右側のそれぞれには、機体2を走行させるためのクローラ部12が設けられている。
刈取部10の後方であって、コンバイン1の左側には、刈取部10で刈り取った穀稈を脱穀するための脱穀装置13と、当該脱穀装置13で脱穀された穀粒を選別して取り出す選別装置14と、が設けられている。
コンバイン1の右上部には、穀粒を貯留するためのグレンタンク15が設けられている。選別装置14で選別された穀粒は、図略のコンベア機構により、グレンタンク15まで搬送され、当該グレンタンク15に貯留される。また、コンバイン1は、グレンタンク15内の穀粒を外部に排出するための排出オーガ16を備えている。
グレンタンク15の前方には、オペレータがコンバイン1を操縦するキャビン17が設けられている。キャビン17には、ステアリングハンドル等の運転操作部18、及びオペレータが座るための運転座席19等が設けられている。オペレータは、運転操作部18を操作することにより、コンバイン1の刈取作業や走行等の各種の指示を行うことができる。
運転座席19の下方には、コンバイン1の駆動源であるエンジン31が設けられている。エンジン31で発生した動力は、エンジン31の前方に配置される油圧式のトランスミッション装置32によって変速された後にクローラ部12に伝達される。また、エンジン31で発生した動力は、脱穀装置13等の他の装置にも伝達される。
また、コンバインの右側面であって、エンジンの右方には、ロータリスクリーン36が設けられている。ロータリスクリーン36は、メッシュ状に構成されており、エンジン31等の冷却のために外気を吸引する開口部に配置されている。ロータリスクリーン36は、外気の吸引時に塵及び藁等が内部に入らないように、当該塵及び藁等を受け止める。ロータリスクリーン36が受け止めた塵又は藁等は、ロータリスクリーン36の近傍に配置された吸引装置37によって吸引されて除去される。
刈取部10は、複数の分草板11と、図略の刈刃と、を備えている。本実施形態のコンバイン1が有する刈取部10は、複数条分の穀稈を同時に刈り取ることができる。
複数の分草板11は、刈取部10の前下部において、機体2の左右方向に並べて設けられている。分草板11は、穀稈の列と列との間に差し込まれることにより、穀稈を刈り取るべき幅を規定している。また、倒れた状態の穀稈を当該分草板11がすくい上げることによって、当該穀稈の刈取りを容易にする。刈取部10において、分草板11の後方には、図略の刈刃が設けられている。分草板11の間に差し込まれた穀稈は、刈刃によってその根元付近を切断され、刈り取られる。
刈取部10によって刈り取られた穀稈は、図略の搬送装置により、脱穀装置13まで搬送され、脱穀される。以上のように構成された自脱型のコンバイン1を走行させながら刈取作業を行うことで、圃場に生えている穀稈を刈り取り、脱穀して穀粒を取り出すことができる。
次に、図3及び図4を参照して、機体2の構成及び当該機体2に支持される装置について説明する。図3は、機体2のフレーム構造及び油圧管71〜75の配置を示す平面図である。図4は、機体2の前部に配置されるトランスミッション装置32及びエンジン31等を示す拡大斜視図である。
図3に示すように、機体2は、複数の機体フレームから構成されている。具体的には、機体2の左端には前後方向に沿うように左端フレーム21が配置され、機体2の右端には前後方向に沿うように右端フレーム22が配置されている。その内側には、前後方向に沿うように左側中央フレーム23と、右側中央フレーム24と、が配置されている。また、左端フレーム21及び右端フレーム22の前端同士を結ぶようにして、第1前フレーム(機体フレーム)25が配置されており、その後方に第2前フレーム26が配置されている。また、機体2の後方にも3本のフレームが配置されている。
機体2には、図4に示すように、エンジン31と、トランスミッション装置32と、カウンタケース(作動油タンク)33と、が取り付けられている。
エンジン31は、第1前フレーム25及び第2前フレーム26に跨るように取り付けられている。エンジン31は、4点で支持されており、そのうち2点が第1前フレーム25(詳細には左右方向の中央より右側)に支持されている。残りの2点は、第2前フレーム26(詳細には左右方向の中央より右側)に支持されている。平面視(図3)においてエンジン31は、第1前フレーム25と第2前フレーム26で囲まれる領域及びこの領域から少しはみ出すように配置されている。
トランスミッション装置32は、第1前フレーム25の略中央に取り付けられている。平面視(図3)においてトランスミッション装置32は、第1前フレーム25から前方にせり出すように配置されている。また、正面視又は側面視において、トランスミッション装置32は、第1前フレーム25より上側及び下側に位置するように配置されている。
エンジン31で発生した動力は、図4に示す動力伝達ベルト41を介して、トランスミッション装置32の動力伝達プーリ42に伝達される。トランスミッション装置32は、エンジンで発生した動力を適宜変速して駆動軸43を回転させることで、クローラ部12を駆動する。なお、動力伝達ベルト41は、テンションプーリ44によって付勢されている。
カウンタケース33は、エンジンで発生した動力を脱穀装置13、刈取部10等へ伝達する装置である。カウンタケース33は、左端フレーム21、左側中央フレーム23、及び第2前フレーム26で囲まれる領域に配置されている。具体的には、カウンタケース33は4点で支持されており、そのうち2点は第2前フレーム26(詳細には左右方向の中央より左側)に支持されている。残りの2点は、左端フレーム21と左側中央フレーム23を接続する図略の部材に支持されている。
トランスミッション装置32に伝達されたエンジン31の動力は、カウンタケース33を介して刈取部10へ伝達される。具体的には、トランスミッション装置32は刈取駆動プーリ45を備えており、刈取駆動プーリ45は、動力伝達ベルト46を介して、中継プーリ47に動力を伝達する。中継プーリ47に伝達された動力は、カウンタケース33の図略のプーリに伝達される。これにより、刈取部10を駆動することができる。なお、動力伝達ベルト46は、テンションプーリ48によって付勢されている。また、カウンタケース33は刈取部10以外の装置(例えば脱穀装置13)を駆動するために用いられていても良い。
以上のように、エンジン31及びトランスミッション装置32は、同じ第1前フレーム25に取り付けられているため、両者の間隔は非常に狭い。そのため、エンジン31とトランスミッション装置32の間に、油圧管を通すことは困難と考えられる。更に、第1前フレーム25の上方を複数のベルトが通過しているおり、更にテンションプーリ(バネが存在するため邪魔になり易い)が配置されていることを考慮すると、エンジン31及びトランスミッション装置32を迂回して油圧管を配置せざるを得ないと考えられる。
しかし、本実施形態では、エンジン31及びトランスミッション装置32を迂回することなく油圧管を配置している。以下、本実施形態のコンバイン1が備える油圧装置及び油圧経路について図1から図5までを参照して説明する。図5は、機体2の前部に配置される油圧管72を示す拡大斜視図である。
コンバイン1は、油圧装置として、刈取部昇降シリンダ51と、オーガ昇降シリンダ52と、一対の左右姿勢調整シリンダ53と、一対の前後姿勢調整シリンダ54と、を備える。
図1に示すように、刈取部10は刈取部フレーム10aに支持されており、この刈取部フレーム10aは図略の刈取部支持軸に回動可能に取り付けられている。そして、刈取部フレーム10aには刈取部昇降シリンダ51が接続されている。刈取部昇降シリンダ51に供給する作動油を調整することで刈取部昇降シリンダ51を伸縮させることができる。これにより、刈取部フレーム10aが刈取部支持軸を中心として回動するため、刈取部10の位置を上下に変位させることができる。
図2に示すように、コンバイン1は、オーガ旋回機構16aを有している。オーガ旋回機構16aには、オーガ昇降シリンダ52が取り付けられている。オーガ昇降シリンダ52に供給する作動油を調整することでオーガ昇降シリンダ52を伸縮させることができる。これにより、排出オーガ16の基端部を中心として上下に旋回駆動するため、排出オーガ16の先端の排出口の高さを調整できる。
図3に示すように、左側中央フレーム23及び右側中央フレーム24の間には、左右一対の左右姿勢調整シリンダ53と、左右一対の前後姿勢調整シリンダ54と、が配置されている。中央より左側及び右側において、左右姿勢調整シリンダ53と前後姿勢調整シリンダ54は、それぞれ前後に並べて配置されている。
左右姿勢調整シリンダ53に作動油を供給して伸縮させることで、クローラ部12を装着するためのトラックフレームに対して機体2の上下方向の姿勢(角度)を維持しながら、トラックフレームに対する機体2の左右方向の姿勢を変化させることができる。これにより、機体2の左右方向の傾斜角度を調整することができる。
また、前後姿勢調整シリンダ54に作動油を供給して伸縮させることで、クローラ部12を装着するためのトラックフレームに対して機体2の左右方向の姿勢(角度)を維持しながら、トラックフレームに対する機体2の上下方向の姿勢を変化させることができる。これにより、機体2の上下方向の傾斜角度を調整することができる。
次に、油圧回路について説明する。本実施形態では、作動油を貯留する作動油タンクとして、カウンタケース33を用いている。後述の油圧ポンプ62によってカウンタケース33から吸い出された作動油は、油圧管71に沿ってオイルフィルタ61へ送られる。
オイルフィルタ61は、カウンタケース33の前方であって、第1前フレーム25より後方に配置されている。また、オイルフィルタ61は、刈取部フレーム10aを支持するための刈取支持部材10b(図4を参照)に配置されている。オイルフィルタ61は、濾紙又は合成繊維等で構成されたフィルタを備えている。作動油がオイルフィルタ61を通過することで、当該作動油に含まれる金属粉やゴミ等が取り除かれる。オイルフィルタ61を通過した作動油は、油圧管72に沿って油圧ポンプ62へ送られる。
油圧ポンプ62は、エンジン31に取り付けられており、エンジン31で発生した動力を用いてカウンタケース33から作動油を吸い出し、油圧経路に沿って作動油を送る。また、油圧ポンプ62は、機体2より上側(詳細には第1前フレーム25の略真上)に配置されている。
上述のように、エンジン31とトランスミッション装置32の間隔は狭く、ベルトやテンションプーリが配置されているため、油圧管72を通すのは困難である。従って、本実施形態では、図4及び図5に示すように、エンジン31とトランスミッション装置32の間において、第1前フレーム25より下側を通過するように油圧管71を配置している。ベルトやプーリ等は第1前フレーム25より下側には位置しておらず、エンジン31も第1前フレーム25より下側には位置していないため、油圧管72を無理なく配置することができる。
図3に示すように、油圧管72は、エンジン31とトランスミッション装置32の間(更に言えば左側中央フレーム23と右側中央フレーム24の間)において、第1前フレーム25の下方を通過した後に、再び第1前フレーム25より上側に位置して油圧ポンプ62に接続される。油圧ポンプ62によって更に下流へ送り出される作動油は、油圧管73に沿って油圧バルブ63へ送られる。
油圧バルブ63は、開度を調整可能な複数のバルブから構成されており、作動油の流れを切り替える装置である。油圧バルブ63は、オペレータの指示又はセンサの検出結果等に応じて、刈取部昇降シリンダ51、オーガ昇降シリンダ52、左右姿勢調整シリンダ53、又は前後姿勢調整シリンダ54に供給する作動油を調整する。油圧装置で使用された作動油は油圧バルブ63に戻された後に、油圧管74に沿ってオイルクーラ64へ送られる。
オイルクーラ64は、エンジンの冷却ファンが吸引した外気と熱交換を行うことによって、作動油を冷却する。オイルクーラ64によって冷却された作動油は、油圧管75に沿ってカウンタケース33へ戻される。
次に、図5から図7を参照して、油圧管72の具体的な構成及び取付方法について説明する。図6は、油圧管72が第1前フレーム25の前面に取り付けられている様子を示す正面図である。図7は、油圧管72が第1前フレーム25の下面に取り付けられている様子を示す底面図である。
図6及び図7に示すように、油圧管72は、管部材としての、ゴム管81と、鉄管83と、ゴム管85と、で構成されている。ゴム管81と鉄管83は、外れないように管連結部材82によって連結されている。鉄管83とゴム管85は、外れないように管連結部材84によって連結されている。
ゴム管81は、オイルフィルタ61に接続されている。図6に示すように、ゴム管81は、オイルフィルタ61から第1前フレーム25の直ぐ上方までの位置に配置されている。鉄管83は、正面視(図6)において、第1前フレーム25の直ぐ上方から、テンションプーリ48を回避するように第1前フレーム25に対して斜めに下がるように配置される。この斜めに配置される部分において、鉄管83には固定板86が溶接されており、この固定板86と第1前フレーム25の前面とが着脱可能な固定具87(ボルト等)によって固定されている。
鉄管83は、第1前フレーム25より下側において、正面視(図6)では、第1前フレーム25の下面に沿うように直線的に配置されている。また、底面視(図7)では、トランスミッション装置32を取り付けるためのミッション取付部材32aを回避するように略V字状に配置されている。また、底面視(図7)において第1前フレーム25とオーバーラップしている箇所において鉄管83には固定板88が溶接されており、この固定板88と第1前フレーム25の下面(底面)とが着脱可能な固定具89(ボルト等)によって固定されている。
正面視(図6)で見たときに、鉄管83は、ミッション取付部材32aより右側において、第1前フレーム25より上側に向かって斜めに配置され、第1前フレーム25より上側においてゴム管85と接続される。ゴム管85は、油圧ポンプ62に接続されている。
このように、油圧管72は複数の部材から構成されており、第1前フレーム25より下側に位置する鉄管83は着脱可能な固定具で第1前フレーム25に取り付けられている。これにより、鉄管83のみを交換することができるため、鉄管83が地面から飛散した石又は泥等によって劣化した場合であっても、交換に係る費用及び手間を軽減できる。
なお、鉄管83は金属製であり丈夫なので、ゴム製の管部材と比較して劣化しにくいため、交換の頻度を抑えることができる。なお、鉄管83は、鉄以外の金属製(アルミ製等)であっても良い。更に、金属製の管部材以外にもゴム管81及びゴム管85を備えるため、エンジンからの振動を吸収することができる。なお、ゴム管81及びゴム管85は、ゴム製に代えて軟質樹脂製で構成しても良い。
以上に説明したように、本実施形態のコンバインは、機体2と、油圧管72と、カウンタケース33と、油圧ポンプ62と、を備える。機体2は、第1前フレーム25を含んで構成されており、エンジン31及びトランスミッション装置32が搭載される。油圧管72は、少なくともエンジン31とトランスミッション装置32の間を通過する。カウンタケース33は、作動油を貯留する。油圧ポンプ62は、第1前フレーム25より上側に配置され、カウンタケース33に貯留された作動油を油圧管72に沿って送る。カウンタケース33から吸い上げられた作動油が油圧ポンプ62に到達するまでの油圧経路を構成する油圧管72が、エンジン31とトランスミッション装置32の間において第1前フレーム25の下方を通過する。
これにより、油圧管72が第1前フレーム25の下方を通ることで、エンジン31とトランスミッション装置32の間隔が狭い場合であっても、エンジン31等を迂回することなく油圧管72を配置することができる。従って、油圧経路を短くすることができる。また、油圧管72のうち第1前フレーム25の下方に位置している部分には籾や塵等が積もりにくいため、メンテナンス性を向上させたり籾等を防ぐカバーを小さくすることができる。
また、本実施形態のコンバインは、機体2を支持し、左右一対で設けられるクローラ部12を備える。油圧管72は、一対のクローラ部12の間において、少なくとも一部が第1前フレーム25より下側を通るように配置されている。
これにより、クローラ部12が飛散させた石又は泥等が油圧管72に掛かることを防止できる。また、左右方向から飛んできた石又は泥等をクローラ部12で受け止めることができるので、油圧管72を保護することができる。
更に、本実施形態の油圧管72は、上方に第1前フレーム25が配置されており、下方に図略のアクスルケースが配置されており、前方にトランスミッション装置32が配置されているため、左右方向から飛んできた石又は泥等が油圧管72に掛かることを防止できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
機体2のフレーム構造は一例であり、コンバイン1の仕様や大きさ等に応じて適宜変更することができる。また、エンジン31及びトランスミッション装置32の配置も任意であり、前端のフレーム(第1前フレーム25)に配置されていなくても良い。
第1前フレーム25の下方を通過する油圧管72の構成及び形状は任意である。例えば、複数の管部材ではなく1つの管部材(鉄管、ゴム管)であっても良い。
上記の実施形態ではカウンタケース33が作動油タンクの機能を兼ねる構成であるが、別の部材が作動油タンクの機能を兼ねる構成であっても良い。また、作動油を貯留することを主たる目的とする部材(作動油タンク)を用いても良い。
上記の実施形態のコンバイン1はキャビン17を備えているが、キャビン17を備えずに運転座席19が露出しているタイプのコンバイン1にも本願発明を適用できる。
1 コンバイン
2 機体
25 第1前フレーム(機体フレーム)
31 エンジン
32 トランスミッション装置
33 カウンタケース(作動油タンク)
51 刈取部昇降シリンダ
52 オーガ昇降シリンダ
53 左右姿勢調整シリンダ
54 前後姿勢調整シリンダ
61 オイルフィルタ
62 油圧ポンプ
63 油圧バルブ
64 オイルクーラ
71〜75 油圧管

Claims (2)

  1. 機体フレームを含んで構成されており、エンジン及びトランスミッション装置が搭載される機体と、
    少なくとも前記エンジンと前記トランスミッション装置の間を通過する油圧管と、
    作動油を貯留する作動油タンクと、
    前記機体フレームより上側に配置され、前記作動油タンクに貯留された作動油を前記油圧管に沿って送る油圧ポンプと、
    を備え、
    前記作動油タンクから吸い上げられた作動油が前記油圧ポンプに到達するまでの油圧経路を構成する前記油圧管が、前記エンジンと前記トランスミッション装置の間において前記機体フレームより下側を通過しており、
    前記作動油タンクと前記油圧ポンプとを接続する前記油圧管は、複数の管部材を連結させることで構成されており、少なくとも一部が前記機体フレームより下側に位置する前記管部材が、着脱可能な固定具で前記機体フレームに取り付けられており、
    前記油圧管には、ゴム製又は軟質樹脂製の前記管部材と、金属製の前記管部材と、が含まれており、少なくとも一部が前記機体フレームより下側に位置する前記管部材が金属製であることを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項に記載のコンバインであって、
    前記機体を支持し、左右一対で設けられるクローラ部を備え、
    前記油圧管は、一対の前記クローラ部の間において、少なくとも一部が前記機体フレームより下側を通るように配置されていることを特徴とするコンバイン。
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