JP6226800B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
したがって、本発明によると、ラジエータを支持するフレームにインタークーラを支持し、支持部材の兼用を図りながらも、エンジンとラジエータとの間に配置される冷却ファンのメンテナンスを容易に行うことができる。
さらに、本発明によると、第一部材と第二部材とを互いに取り外すという簡単な作業で、配管から支持部を離脱させることができる。よって、フレームを回動軸心周りに揺動する際に、配管が支持部に連れ回ろうとして引っ掛かることがなく、配管が支持部に規制されずに自由に変形でき、フレームの揺動操作をスムーズに行うことが可能となる。
図1、図2に示されるように、自脱型コンバイン(「作業機」の一例)には、左右一対のクローラ走行装置11によって自走可能に構成された走行機体12と、操縦運転を行う運転部13と、エンジン14が備えられる原動部15と、植立穀稈を刈り取る刈取部16と、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置17と、穀粒を貯留する穀粒貯留部18と、貯留した穀粒を機外へ排出可能なアンローダ19と、が備えられている。
図2、図4、図5から理解されるように、原動部15は、通常位置A1にある運転部13のボンネット24の下方に位置するエンジンルームR内に収容されている。図3〜図5に示されるように、原動部15には、エンジン14の他、正逆流ファン27(「冷却ファン」の一例)、搭載フレーム28(「フレーム」に相当)、ラジエータ29、インタークーラ30、オイルクーラ31、ミッションクーラ32が備えられている。
図3〜図5に示されるように、正逆流ファン27には、エンジン14の出力軸14aに伝動ベルト33で連動連結されて一方向に回転する回転軸36と、回転軸36に放射状に備えられる複数の回転羽根37と、が備えられている。これら回転羽根37は、不図示の駆動モータにより、回転軸36に対する角度が変更可能となっている。つまり、正逆流ファン27は、回転軸36の回転方向を一方向としながら、回転羽根37の角度を変更して、回転羽根37により発生する風の方向を、無風状態を挟んで機体外向きと機体内向きとの間で変更自在となるように構成されている。これにより、通常は、機体内向きの風を発生させ、エンジン14等の冷却を効率良く行い、防塵カバー25に付着する排藁等の塵埃が増加してくるタイミングで、回転羽根37の角度を変更して機体内向きの風を発生させ、防塵カバー25に付着した排藁等の塵埃を機体外側へ吹き飛ばすことができる。
図3に示されるように、本体部38には、機体前後方向に沿った上桟部材40、機体前後方向に沿った下桟部材41、上下方向に沿った前縦材42、上下方向に沿った後縦材43、機体前後方向に沿った横連結材44、複数のステー45、アングル状の前後一対の脚片46が備えられている。
図4、図5に示されるように、ラジエータ29には、正逆流ファン27を覆うファンシュラウド49が取り付けられている。また、図3〜図5、図7に示されるように、ラジエータ29には、アッパーホース50及びロワーホース51が接続されて備えられている。アッパーホース50、ロワーホース51は、いずれも、可撓性及び形状保持性を有する成型ホースとされている。図4に示されるように、アッパーホース50の一端部は、ラジエータ29の前側上端部に位置する液導入口29aに接続され、アッパーホース50の他端部は、エンジン14の前後中央部側に位置する液出口14dに接続されている。ロワーホース51の一端部は、ラジエータ29の後側下端部に位置する液導出口29bに接続され、ロワーホース51の他端部は、エンジン14の後部寄りの箇所に位置する液入口14eに接続されている。
図3〜図5、図7に示されるインタークーラ30は、エンジン14に供給される圧縮空気を冷却するように構成されている。インタークーラ30には、往路管52(「配管」に相当)及び復路管53(「配管」に相当)が接続されて備えられている。往路管52及び復路管53は、可撓性及び形状保持性を有している。図4に示されるように、往路管52の一端部は、インタークーラ30の前側上端部に位置するエア導入口30aに接続され、往路管52の他端部は、エンジン14の前部寄りの箇所に位置するエンジン14の過給機14bのエア出口14fに接続されている。復路管53の一端部は、インタークーラ30の後側上端部に位置するエア導出口30bに接続され、復路管53の他端部は、エンジン14の後部寄りの箇所に位置するエンジン14のエア入口14gに接続されている。このように、往路管52及び復路管53は、インタークーラ30とエンジン14とを接続している。
図3、図6に示されるように、搭載フレーム28の支持部39は、本体部38の上桟部材40における凹部40aに嵌め込まれるように配置されている。つまり、支持部39は、搭載フレーム28の上端箇所の後部寄りの位置に備えられている。支持部39には、往路管52及び復路管53を支持可能となっている。支持部39は、本体部38に対して着脱自在に構成されている。つまり、支持部39は、本体部38に支持される支持状態と、支持状態が解除された支持解除状態とに、変更可能に構成されている。
図4、図5から理解されるように、搭載フレーム28は、機体フレーム20に対して回動軸心X周りに、揺動可能に構成されている。搭載フレーム28は、機体フレーム20に取り付けられた取付位置C1(図4参照)と、取付位置C1から機体横外側に向けて揺動された揺動位置C2(図7参照)との間で位置変更可能となっている。
(1)上記実施形態では、搭載フレーム28の本体部38から、搭載フレーム28の支持部39である第一部材60と第二部材61との両方を取り外し、第一部材60と第二部材61との連結を解除するものが一例に示されているが、これに限られない。例えば、搭載フレーム28の本体部38から、搭載フレーム28の支持部39である第一部材60と第二部材61との両方を取り外し、第一部材60と第二部材61とを連結したままとしてもよい。このようにした場合には、搭載フレーム28の本体部38を、回動軸心X周りに揺動すると、往路管52及び復路管53に、第一部材60及び第二部材61が支持された状態になる。これにより、第一部材60と第二部材61との着脱操作が不要になるので、正逆流ファン27のメンテナンス時の手間を少なくできる。
27 :正逆流ファン(冷却ファン)
28 :搭載フレーム(フレーム)
29 :ラジエータ
30 :インタークーラ
38 :本体部
39 :支持部
52 :往路管(配管)
53 :復路管(配管)
60 :第一部材
61 :第二部材
X :回動軸心
Claims (5)
- エンジンと、
前記エンジンよりも機体外側に配置されるラジエータと、
前記エンジンと前記ラジエータとの間に配置される冷却ファンと、
前記ラジエータを支持するフレームと、
前記フレームにおける機体外側箇所に支持されるインタークーラと、
前記インタークーラと前記エンジンとを接続し、前記フレームを機体内外方向に貫通するように配置される可撓性及び形状保持性を有する配管と、が備えられ、
前記フレームに、前記インタークーラを支持する本体部と、前記配管を支持可能な支持部と、が備えられ、
前記フレームが、回動軸心周りに揺動可能に構成され、
前記配管が、前記フレームを貫通する箇所において前記フレームの機体内外方向に亘って連続しており、
前記支持部が、前記本体部に支持される支持状態と、前記本体部から取り外された支持解除状態とに、変更可能に構成され、
前記支持部に、前記配管の周部の一部を覆うことが可能な第一部材と、前記第一部材と連結されて前記配管の周部のうち前記一部とは異なる部分を覆うことが可能な第二部材と、が備えられ、
前記第一部材及び前記第二部材が共に前記本体部から取り外されることにより、前記支持部が前記支持解除状態となり、
前記第一部材と前記第二部材とが、互いに着脱自在となっている作業機。 - 前記配管に、前記インタークーラへ圧縮空気を導入する往路管と、前記インタークーラから冷却された圧縮空気を導出する復路管と、が備えられ、
前記往路管と前記復路管とが横並びに配置され、
前記第一部材と前記第二部材とが上下に分割可能に構成されている請求項1に記載の作業機。 - 前記支持部が、前記フレームの上端箇所に備えられている請求項1または2に記載の作業機。
- 前記回動軸心が、前記本体部の前部に位置する縦向きの軸心である請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機。
- 前記インタークーラが、前記本体部の後部側に偏倚した箇所に配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機。
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