WO2020090144A1 - 車輪速センサの取付構造 - Google Patents

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智誓 高橋
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    • B62K19/00Cycle frames
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Abstract

車輪速センサの配置スペースを低減すると共に、外観性を向上させることができる車輪速センサの取付構造を提供する。 前輪(WF)を回転自在に支持するフロントフォーク(40)と、前輪(WF)のブレーキディスク(37)を制動するブレーキキャリパ(38)と、前輪(WF)の回転状態を検出する車輪速センサ(70)とを備える鞍乗型車両(1)に適用される。フロントフォーク(40)が、前輪(WF)の車軸(36)を軸支するボトムブラケット(42)を有する。ボトムブラケット(42)に、該ボトムブラケット(42)から車体後方に延びてブレーキキャリパ(38)を支持する支持部(44)を形成し、車輪速センサ(70)を支持部(44)の下部に取り付ける。支持部(44)から車体下方に延びる板状のステー部(51)に対し、車幅方向に指向する単一の締結部材(71)によって車輪速センサ(70)を固定する。

Description

車輪速センサの取付構造
 本発明は、車輪速センサの取付構造に係り、特に、左右一対のフロントフォークで前輪を軸支する鞍乗型車両に適用される車輪速センサの取付構造に関する。
 従来から、鞍乗型車両の車速や車輪のロック状態を検知するための車輪速センサを、前輪の車軸の近傍に配設した構成が知られている。
 特許文献1には、前輪を回転自在に軸支する左右一対のフロントフォークを備える自動二輪車において、フロントフォークの下端部で車軸を支持するボトムブラケットに車輪速センサを取り付けた構成が開示されている。より詳しくは、ボトムブラケットから後方に延びてブレーキキャリパを支持する支持部を有し、この支持部から下方に延出する板状のステーの車幅方向外側に車輪速センサを固定する構成とされる。
特開2009-67161号公報
 しかし、特許文献1の構成は、車輪速センサを固定するためのボルトが車輪速センサを挟んで上下に2本配設されることで配置スペースが大きくなりやすいと共に、センサ信号を伝達するハーネスがボトムブラケットの車幅方向外側の表面に沿って車体上方に配索されるために外観性が低下するという課題があった。
 本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、車輪速センサの配置スペースを低減すると共に、外観性を向上させることができる車輪速センサの取付構造を提供することにある。
 前記目的を達成するために、本発明は、前輪(WF)を回転自在に支持するフロントフォーク(40)と、前記前輪(WF)のブレーキディスク(37)を制動するブレーキキャリパ(38)と、前記前輪(WF)の回転状態を検出する車輪速センサ(70)とを備える鞍乗型車両(1)に適用される車輪速センサの取付構造において、前記フロントフォーク(40)が、前記前輪(WF)の車軸(36)を軸支するボトムブラケット(42)を有しており、前記ボトムブラケット(42)に、該ボトムブラケット(42)から車体後方に延びて前記ブレーキキャリパ(38)を支持する支持部(44)が形成されており、前記車輪速センサ(70)が、前記支持部(44)の下部に取り付けられている点に第1の特徴がある。
 また、前記支持部(44)から車体下方に延びる板状のステー部(51)を有し、前記車輪速センサ(70)が、前記ステー部(51)に対して車幅方向に指向する単一の締結部材(71)によって固定されている点に第2の特徴がある。
 また、前記車輪速センサ(70)が、車体後面視において、前記ボトムブラケット(42)の車幅方向内側寄りの位置に重なって配設される点に第3の特徴がある。
 また、前記車輪速センサ(70)は、前記ステー部(51)に取り付けるための取付部(73)を有し、前記ステー部(51)に、前記取付部(73)が収まる凹部(51a)が形成されている点に第4の特徴がある。
 また、前記取付部(73)が、長手方向を車体前後方向に指向させる板状部材であり、前記車輪速センサ(70)を前記ステー部(51)に取り付けた際に、前記取付部(73)の上端面(73b)が、前記支持部(44)の下面(44a)に沿う点に第5の特徴がある。
 また、前記車輪速センサ(70)のセンサ信号を伝達するハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に配索される点に第6の特徴がある。
 また、前記ブレーキキャリパ(38)は、前記支持部(44)および該支持部(44)の上方に位置する上側支持部(43)によって前記ボトムブラケット(42)に支持されており、前記ハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に導かれた後、前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間を通って車体上方に配索される点に第7の特徴がある。
 また、前記ブレーキキャリパ(38)の下方寄りの位置に設けられて車幅方向外側に突出する下側突起部(61)と、前記ブレーキキャリパ(38)を前記支持部(44)に固定する第2ボルト(46)と、前記車輪速センサ(70)を固定する締結部材(71)とが、車体側面視で、直線状に並んで配設される点に第8の特徴がある。
 また、前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間の下方に、前記ハーネス(72)を支持するハーネスガイド(47)が配設されている点に第9の特徴がある。
 また、前記締結部材(71)の車体前方に、前記車輪速センサ(70)のセンサ軸(75)が配設される点に第10の特徴がある。
 さらに、前記支持部(44)の車幅方向内側面に、前記ハーネス(72)を保持する保持ステー(50)が取り付けられる点に第11の特徴がある。
 第1の特徴によれば、前輪(WF)を回転自在に支持するフロントフォーク(40)と、前記前輪(WF)のブレーキディスク(37)を制動するブレーキキャリパ(38)と、前記前輪(WF)の回転状態を検出する車輪速センサ(70)とを備える鞍乗型車両(1)に適用される車輪速センサの取付構造において、前記フロントフォーク(40)が、前記前輪(WF)の車軸(36)を軸支するボトムブラケット(42)を有しており、前記ボトムブラケット(42)に、該ボトムブラケット(42)から車体後方に延びて前記ブレーキキャリパ(38)を支持する支持部(44)が形成されており、前記車輪速センサ(70)が、前記支持部(44)の下部に取り付けられているので、車輪速センサを支持部の下部に取り付けることで、車輪速センサの配設スペースを低減できると共に、車輪速センサが車幅方向外側に張り出すことを防いで車輪速センサを保護することが可能となる。
 第2の特徴によれば、前記支持部(44)から車体下方に延びる板状のステー部(51)を有し、前記車輪速センサ(70)が、前記ステー部(51)に対して車幅方向に指向する単一の締結部材(71)によって固定されているので、車輪速センサを支持部の下部に配設しつつ、車輪速センサの組付作業を容易にすることができる。
 第3の特徴によれば、前記車輪速センサ(70)が、車体後面視において、前記ボトムブラケット(42)の車幅方向内側寄りの位置に重なって配設されるので、車輪速センサを支持部の下方かつボトムブラケットの背面側に配設するだけでなく、さらに車幅方向内側寄りに配設することで、外力や飛び石等から車輪速センサが保護されやすくなる。また、車体前方や側方から車輪速センサが視認しにくくなり、鞍乗型車両の外観性を高めることが可能となる。
 第4の特徴によれば、前記車輪速センサ(70)は、前記ステー部(51)に取り付けるための取付部(73)を有し、前記ステー部(51)に、前記取付部(73)が収まる凹部(51a)が形成されているので、ステー部に車輪速センサを取り付ける際の位置決め作業が容易となる。また、凹部に取付部を収めることで取付部の回転方向の動作が規制されるため、作業工数を増すことなく単一の締結部材を用いて車輪速センサを固定することができる。
 第5の特徴によれば、前記取付部(73)が、長手方向を車体前後方向に指向させる板状部材であり、前記車輪速センサ(70)を前記ステー部(51)に取り付けた際に、前記取付部(73)の上端面(73b)が、前記支持部(44)の下面(44a)に沿うので、前後に長い取付部が、支持部の下面に沿って車体前後方向に指向することで、車輪速センサまわりの外観性が高められる。
 第6の特徴によれば、前記車輪速センサ(70)のセンサ信号を伝達するハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に配索されるので、支持部によってハーネスが外方から隠されることとなり、ハーネスを外力や飛び石等から保護すると共に、車輪速センサまわりの外観性を高めることが可能となる。
 第7の特徴によれば、前記ブレーキキャリパ(38)は、前記支持部(44)および該支持部(44)の上方に位置する上側支持部(43)によって前記ボトムブラケット(42)に支持されており、前記ハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に導かれた後、前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間を通って車体上方に配索されるので、ハーネスを2つの突起物の間に挟むことで、ハーネスの位置決めが容易になると共に、ハーネスを外力や飛び石等から保護することが可能となる。
 第8の特徴によれば、前記ブレーキキャリパ(38)の下方寄りの位置に設けられて車幅方向外側に突出する下側突起部(61)と、前記ブレーキキャリパ(38)を前記支持部(44)に固定する第2ボルト(46)と、前記車輪速センサ(70)を固定する締結部材(71)とが、車体側面視で、直線状に並んで配設されるので、車輪速センサの取付部が車体前後方向に指向するのに対し、車体側面視で3つの円形物が縦方向に指向することで、車輪速センサまわりに幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。
 第9の特徴によれば、前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間の下方に、前記ハーネス(72)を支持するハーネスガイド(47)が配設されているので、フロントフォークが伸縮した場合でも、ハーネスがボルトや突起部に接触することを防ぐことができる。また、車体側面視で、ボルトと突起部とハーネスガイドとが三角形状に配設されることで、幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。
 第10の特徴によれば、前記締結部材(71)の車体前方に、前記車輪速センサ(70)のセンサ軸(75)が配設されるので、車体側面視で、車体前後方向に円形物が並んで配設されることとなり、車輪速センサまわりに幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。
 第11の特徴によれば、前記支持部(44)の車幅方向内側面に、前記ハーネス(72)を保持する保持ステー(50)が取り付けられるので、フロントフォークが伸縮した場合でも、支持部の車幅方向内側に位置するハーネスが前輪のホイール等と接触することを防ぐことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。 前輪のブレーキキャリパまわりの構成を示す図1の一部拡大図である。 ブレーキキャリパまわりを車体右後方から見た斜視図である。 車輪速センサの斜視図である。 車輪速センサまわりを車体右後方の下方から見た斜視図である。 車輪速センサを取り外した状態のステー部の構成を示す右側面図である。 ブレーキキャリパまわりの構成を示す背面図である。
 以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る車輪速センサの取付構造が適用された自動二輪車1の右側面図である。自動二輪車1は、シート12と操向ハンドル9との間に、跨ぎ部34を備える鞍乗型車両である。操向ハンドル9の左右端部には、運転者が把持するハンドルグリップ8が取り付けられている。
 車体フレーム10のメインフレーム11の前端部には、ステアリングステム4を回動自在に軸支するヘッドパイプ2が固定されている。ヘッドパイプ2から車体後方下方に延びる車幅方向中央のメインフレーム11の後端下部には、スイングアーム20を揺動自在に軸支するスイングアームピボット24が設けられている。メインフレーム11の後方上部には、車体後方上方に延びる上側リヤフレーム13および下側リヤフレーム32がそれぞれ左右一対で取り付けられている。スイングアーム20は、車体前方寄りの位置でリヤクッション33によって上側リヤフレーム13に吊り下げられている。
 操向ハンドル9は、ステアリングステム4の上端部に固定されている。一方、ステアリングステム4の下端部には、左右一対のフロントフォーク40を支持するボトムブリッジ29が固定されている。フロントフォーク40の下端部には前輪WFが回転自在に軸支されており、フロントフォーク40の上下方向略中央には、前輪WFの上方後方を覆うフロントフェンダ28が取り付けられている。
 メインフレーム11の下部には、4サイクルエンジンと有段変速機とを一体に構成したパワーユニットPが支持されている。パワーユニットPの回転動力は、車幅方向左側のドライブチェーン22を介して後輪WRに伝達される。パワーユニットPの燃焼ガスは、パワーユニットPの下方を通る排気管25を介して車幅方向右側のマフラ21から排出される。
 メインフレーム11の上方および車幅方向左右を覆うサイドカバー26は、車体前方のボトムブリッジ29からパワーユニットPの前方側まで延出している。サイドカバー26の前方上部には、左右一対のヘッドライト31を支持するフロントカバー3が取り付けられており、操向ハンドル9の前後は、ハンドルカバー5によって覆われている。操向ハンドル9には左右一対のバックミラー7が固定されており、ハンドルカバー5の上部には小型のバイザー6が取り付けられている。
 サイドカバー26の後端部には、シート12の下方でリヤフレーム13,32を覆う左右一対のシートカバー14が連結されている。シートカバー14の後部には、テールライト15を支持する左右一対のリヤサイドカバー35が配設されており、リヤサイドカバー35の下部には、左右のリヤサイドカバー35を連結する下面部およびこの下面部から車体後方に延びる延出部を有するリヤエンドカバー17が取り付けられている。リヤエンドカバー17の延出部には、左右一対の後側フラッシャライト16、車幅方向中央のライセンスライト18、ライセンスプレートホルダとしても機能するリヤフェンダ19が取り付けられている。
 本実施形態に係る車輪速センサ70は、フロントフォーク40の下端部に取り付けられている。フロントフォーク40は、前輪WFの車軸36を軸支するアウタチューブとしてのボトムブラケット42と、このボトムブラケット42に伸縮自在に挿入されるインナチューブ41とを含む。車幅方向右側のボトムブラケット42には、前輪WFのホイール39に固定されたブレーキディスク37に制動力を与えるブレーキキャリパ38が固定されている。車輪速センサ70は、車軸36の車体後方の位置で、ボトムブラケット42の下部に取り付けられている。なお、本実施形態では、アウタチューブの上側にインナチューブが挿入される、いわゆる正立式のフロントフォークを示しているが、アウタチューブの下側にインナチューブが挿入される、いわゆる倒立式のフロントフォークにおいても、インナチューブの下端部に設けられて車軸を軸支するボトムブラケットに、本実施形態と同様の構成で車輪速センサを取り付けることが可能である。
 図2は、前輪WFのブレーキキャリパ38まわりの構成を示す図1の一部拡大図である。また、図3はブレーキキャリパ38まわりを車体右後方から見た斜視図である。ボトムブラケット42の車体後方側には、ブレーキキャリパ38を取り付けるための上側支持部43および支持部としての下側支持部44が形成されている。油圧式のブレーキキャリパ38は、ピンスライド式の型押し式1ピストン構成とされ、スライドピンが固定された支持板48(図示点描ハッチング)の上下端部が、それぞれ、第1ボルト45および第2ボルト46によって上側支持部43および下側支持部44に固定される。
 ブレーキキャリパ38には、スライドピンを収容するための上側突起部60および下側突起部61が形成されている。突起部としての上側突起部60の車体後方側には、エア抜きを行うブリーダねじ62が配設されており、ブリーダねじ62の車体後方側には、ブレーキホース64の端部に接続されるバンジョーアダプタ66が、バンジョーボルト65によって固定されている。また、バンジョーアダプタ66の下方には、ブレーキパッド68の所定位置に保持するパッドピン67が配設されている。ブレーキパッド68の径方向外側でブレーキキャリパ38との間には、板バネとしてのパッドクリップ69が設けられている。
 車輪速センサ70は、下側支持部44から下方に延びる板状のステー部51に対して、車幅方向に指向するボルト等の締結部材71によって固定されている。ホイール39のハブ部分には、複数の長穴52aが形成されたパルサリング52が固定されており、車輪速センサ70のセンサ軸75の先端は、ステー部51に設けられる貫通孔を通ってパルサリング52に近接配置される。
 センサ軸75の車幅方向外側から車体前方に延びる円筒部74には、センサ信号を伝達するハーネス72が接続されている。ハーネス72は、下側支持部44の車幅方向内側を通って車体上方に向けて配索される。下側支持部44の車幅方向内側面には、ハーネス72を保持するための保持ステー50が締結部材によって固定されている。保持ステー50は、ハーネス72を覆うゴム製のグロメット49を保持することでハーネス72の位置決めを行う。
 一方、上側支持部43には、第1ボルト45の下方の位置に、ハーネス72の配索位置を規定するハーネスガイド47が設けられている。ハーネスガイド47に挿通されたハーネス72は、第1ボルト45と上側突起部60との間を通って車体上方に配索されると共に、ブレーキホース64に取り付けられる樹脂製のクランプ63によってブレーキホース64側に束ねられる。
 上記した構成によれば、車輪速センサ70を下側支持部44の下部に取り付けることで、車輪速センサ70の配設スペースを低減できると共に、車輪速センサ70が車幅方向外側に張り出すことを防いで車輪速センサ70を保護することが可能となる。また、下側支持部44から車体下方に延びる板状のステー部51を有し、車輪速センサ70が、ステー部51に対して車幅方向に指向する単一の締結部材71によって固定されることで、車輪速センサ70の組付作業を容易にすることができる。
 また、ハーネス72が、下側支持部44の車幅方向内側を通って車体上方に配索されるので、下側支持部44によってハーネス72が外方から隠されることとなり、ハーネス72を外力や飛び石等から保護すると共に、車輪速センサ70まわりの外観性を高めることが可能となる。
 また、下側支持部44の車幅方向内側面に、ハーネス72を保持する保持ステー50が取り付けられるので、フロントフォーク40が伸縮した場合でも、ハーネス72がホイール39等と接触することを防ぐことが可能となる。
 さらに、ハーネス72が、下側支持部44の車幅方向内側を通って車体上方に導かれた後、ブレーキキャリパ38を上側支持部43に固定する第1ボルト45と、ブレーキキャリパ38に設けられる上側突起部60との間を通って車体上方に配索されるので、ハーネス72を2つの突起物の間に挟むことで、ハーネス72の位置決めが容易になると共に、ハーネス72を外力や飛び石等から保護することが可能となる。
 加えて、ブレーキキャリパ38の下方寄りの位置に設けられて車幅方向外側に突出する下側突起部61と、ブレーキキャリパ38を下側支持部44に固定する第2ボルト46と、車輪速センサ70を固定する締結部材71とが、車体側面視で、直線状に並んで配設されることとなるので、車輪速センサ70の板状部73が車体前後方向に指向するのに対し、車体側面視で3つの円形物が縦方向に指向することで、車輪速センサ70まわりに幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。
 また、第1ボルト45と上側突起部60との間の下方に、ハーネスガイド47が配設されているので、フロントフォーク40が伸縮した場合でもハーネス72が第1ボルトや上側突起部60に接触することを防ぐことができる。また、車体側面視で、第1ボルトと上側突起部60とハーネスガイド47とが三角形状に配設されることで、幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。
 図4は、車輪速センサ70の斜視図である。車輪速センサ70は、ステー部51に取り付けるための取付部としての板状部73を有する。硬質樹脂や金属等で形成される板状部73は、車体側面視で長円をなしており、車体後方側に締結部材71が通る貫通孔76が形成されると共に、車幅方向外側面73aの車体前方側には、ハーネス72が接続される円筒部74が設けられている。また、円筒部74の車体後方寄りで、貫通孔76の車体前方寄りの位置には、車幅方向内側に突出するセンサ軸75が設けられている。板状部73の上端面73bは、円筒部74の長手方向と略平行に形成される。
 これにより、車輪速センサ70をステー部51に取り付けると、締結部材71の車体前方にセンサ軸75による円筒状の突起部が配設されることとなり、車体前後方向に円形物が並んで配設され、車輪速センサ70まわりに幾何学的に整ったデザインを与えて外観性を高めることが可能となる。なお、取付部としての板状部73は、上記実施形態に示した長円形状に限られず、凹部51aの形状に合わせて、車体側面視で方形や円形、半円形の延出部とするなど、種々の変形が可能である。
 図5は、車輪速センサ70まわりを車体右後方の下方から見た斜視図である。また、図6は、車輪速センサ70を取り外した状態のステー部51の構成を示す右側面図である。ステー部51には、車輪速センサ70の板状部73が収まる凹部51aが設けられている。凹部51aには、締結部材71が螺合する雌ねじ孔53と、センサ軸75が通る貫通孔54とが形成されている。
 凹部51aは、鋳造等で形成されるステー部51に対して切削加工によって高い精度で形成される。これにより、ステー部51に車輪速センサ70を取り付ける際の位置決め作業が容易となる。また、凹部51aに板状部73を収めることで板状部73の回転方向の動作が規制されるため、作業工数を増すことなく単一の締結部材71を用いて車輪速センサ70を固定することができる。
 また、車輪速センサ70をステー部51に取り付けた際に、板状部73の上端面73b)、下側支持部44の下面44aに沿うので、前後に長い板状部73が下側支持部44の下面44aに沿って車体前後方向に指向することで、より一層、車輪速センサ70まわりの外観性が高められる。
 図7は、ブレーキキャリパ38まわりの構成を示す背面図である。車輪速センサ70は、ステー部51に固定することにより、車体後面視において、ボトムブラケット42の車幅方向内側寄りの位置に重なって配設される。これにより、車輪速センサ70を下側支持部44の下方かつボトムブラケット42の背面側に配設するだけでなく、さらに車幅方向内側寄りに配設することで、外力や飛び石等から車輪速センサ70が保護されやすくなる。また、車体前方や側方から車輪速センサ70が視認しにくくなることで、自動二輪車1の外観性を高めることが可能となる。
 なお、鞍乗型車両の形態、フロントフォークの形状や構造、ブレーキディスクおよびブレーキキャリパの形状や構造、車輪速センサの形状や構造、支持部やステー部の形状や構造等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る車輪速センサの取付構造は、種々の自動二輪車のほか、フロントフォークで前輪を軸支する鞍乗型の三輪車に適用することが可能である。
 1…自動二輪車(鞍乗型車両)、36…車軸、37…ブレーキディスク、38…ブレーキキャリパ、40…フロントフォーク、42…ボトムブラケット(アウタチューブ)、43…上側支持部、44…下側支持部(支持部)、44a…支持部の下面、45…第1ボルト(ボルト)、46…第2ボルト、47…ハーネスガイド、50…保持ステー、51…ステー部、51a…凹部、60…上側突起部(突起部)、61…下側突起部、70…車輪速センサ、71…締結部材、72…ハーネス、73…板状部(取付部)、73b…板状部の上端面、75…センサ軸、WF…前輪

Claims (11)

  1.  前輪(WF)を回転自在に支持するフロントフォーク(40)と、
     前記前輪(WF)のブレーキディスク(37)を制動するブレーキキャリパ(38)と、
     前記前輪(WF)の回転状態を検出する車輪速センサ(70)とを備える鞍乗型車両(1)に適用される車輪速センサの取付構造において、
     前記フロントフォーク(40)が、前記前輪(WF)の車軸(36)を軸支するボトムブラケット(42)を有しており、
     前記ボトムブラケット(42)に、該ボトムブラケット(42)から車体後方に延びて前記ブレーキキャリパ(38)を支持する支持部(44)が形成されており、
     前記車輪速センサ(70)が、前記支持部(44)の下部に取り付けられていることを特徴とする車輪速センサの取付構造。
  2.  前記支持部(44)から車体下方に延びる板状のステー部(51)を有し、
     前記車輪速センサ(70)が、前記ステー部(51)に対して車幅方向に指向する単一の締結部材(71)によって固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪速センサの取付構造。
  3.  前記車輪速センサ(70)が、車体後面視において、前記ボトムブラケット(42)の車幅方向内側寄りの位置に重なって配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の車輪速センサの取付構造。
  4.  前記車輪速センサ(70)は、前記ステー部(51)に取り付けるための取付部(73)を有し、
     前記ステー部(51)に、前記取付部(73)が収まる凹部(51a)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車輪速センサの取付構造。
  5.  前記取付部(73)が、長手方向を車体前後方向に指向させる板状部材であり、
     前記車輪速センサ(70)を前記ステー部(51)に取り付けた際に、前記取付部(73)の上端面(73b)が、前記支持部(44)の下面(44a)に沿うことを特徴とする請求項4に記載の車輪速センサの取付構造。
  6.  前記車輪速センサ(70)のセンサ信号を伝達するハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に配索されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車輪速センサの取付構造。
  7.  前記ブレーキキャリパ(38)は、前記支持部(44)および該支持部(44)の上方に位置する上側支持部(43)によって前記ボトムブラケット(42)に支持されており、
     前記ハーネス(72)が、前記支持部(44)の車幅方向内側を通って車体上方に導かれた後、前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間を通って車体上方に配索されることを特徴とする請求項6に記載の車輪速センサの取付構造。
  8.  前記ブレーキキャリパ(38)の下方寄りの位置に設けられて車幅方向外側に突出する下側突起部(61)と、前記ブレーキキャリパ(38)を前記支持部(44)に固定する第2ボルト(46)と、前記車輪速センサ(70)を固定する締結部材(71)とが、車体側面視で、直線状に並んで配設されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車輪速センサの取付構造。
  9.  前記ブレーキキャリパ(38)を前記上側支持部(43)に固定するボルト(45)と、前記ブレーキキャリパ(38)に設けられる突起部(60)との間の下方に、前記ハーネス(72)を支持するハーネスガイド(47)が配設されていることを特徴とする請求項7に記載の車輪速センサの取付構造。
  10.  前記締結部材(71)の車体前方に、前記車輪速センサ(70)のセンサ軸(75)が配設されることを特徴とする請求項2に記載の車輪速センサの取付構造。
  11.  前記支持部(44)の車幅方向内側面に、前記ハーネス(72)を保持する保持ステー(50)が取り付けられることを特徴とする請求項6または7に記載の車輪速センサの取付構造。
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