WO2018230565A1

WO2018230565A1 - 包装袋

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Publication number: WO2018230565A1
Application number: PCT/JP2018/022437
Authority: WO
Inventors: 矢島　俊輔
Original assignee: 凸版印刷株式会社
Priority date: 2017-06-16
Filing date: 2018-06-12
Publication date: 2018-12-20
Also published as: US11390441B2; US20200115126A1; CN115571485A; CN110809552A

Abstract

好適に使用することができる弱化線を備えた包装袋を提供することを目的とする。包装袋は、フィルムを重ね合せ、少なくとも３つの端縁をシールして収容部を形成した矩形状であって、フィルムの強度を弱化させた弱化線が、平面視において収容部上に、シール部から離れて形成されている。包装袋は、３つの端縁のうちの少なくとも一つの端縁に形成された、収容部を開封する際にフィルム破断のきっかけとなるノッチをさらに備え、弱化線は、ノッチの形成された端縁と直交する方向に、ノッチからノッチの形成された端縁と対向する端縁まで延伸する直線に沿って形成されている。

Description

包装袋

　本発明は、包装袋に関するものである。

　１枚の矩形状の積層フィルムを２つ折りにして、合わせた端縁をシールして収容部を形成した三方シール袋や、一組の矩形状の積層フィルムを互いに重ね合せた後、端縁をシール（ヒートシール）して収容部を形成した四方シール袋等の包装袋が知られている。

　特許文献１には、４つの端縁のうち隣り合う２つの端縁のそれぞれに沿って平行に延びる、ハーフカット等により強度を弱化させた弱化線（開封予定線）を、表裏の積層フィルム上に形成した矩形の包装袋（四方シール袋）が開示されている。この包装袋には、例えば薬物を経皮投与するテープ材や貼付剤のようなシート状の内容物を包装することができる。

　この包装袋の使用者は、初めに、包装袋の端縁に形成されたノッチ（切欠き）をきっかけとして、ノッチの近傍の弱化線に沿って積層フィルムを対向する他端まで破断する。次に、包装袋の使用者は、包装袋の別の端縁に形成されたノッチをきっかけにし、このノッチの近傍の弱化線に沿って積層フィルムを対向する他端まで破断する。この結果、包装袋には、２つの弱化線に沿って形成された破断線から構成される開封口が形成される。これにより、開封口が大きく開くので、包装袋の使用者は、この開封口から内容物を容易に取り出すことができる。

国際公開第２０１５／１０５１０１号

　このような包装袋は様々な用途に用いられているが、好適に使用することができる弱化線の形状については充分に検討されていなかった。

　本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、好適に使用することができる弱化線を備えた包装袋を提供することを目的とする。

　上記課題を解決するための本発明の一局面は、フィルムを重ね合せ、少なくとも３つの端縁をシールして収容部を形成した矩形の包装袋であって、フィルムの強度を弱化させた弱化線が、平面視において収容部上に、シール部から離れて形成されている包装袋である。

　本発明によれば、好適に使用することができる弱化線を備えた包装袋を提供することができる。

図１は、本発明の第１の実施形態に係る包装袋の平面図及び側面図である。図２は、弱化線の形成位置を説明する図である。図３は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図４は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図５は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図６は、本発明の第２の実施形態に係る包装袋の平面図及び側面図である。図７は、弱化線の形成位置を説明する図である。図８は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図９は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図１０は、本発明の第３の実施形態に係る包装袋の平面図及び側面図である。図１１は、弱化線の形成位置を説明する図である。図１２は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図１３は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図１４は、本発明の変形例に係る包装袋の平面図である。図１５は、シール部上に弱化線を備えた形態に係る包装袋の平面図である。図１６は、シール部上に弱化線を備えた形態に係る包装袋の平面図である。図１７は、シール部上に弱化線を備えた形態に係る包装袋の平面図である。図１８は、シール部上に弱化線を備えた形態に係る包装袋の平面図である。図１９は、シール部上に弱化線を備えた形態に係る包装袋の平面図である。

　本発明の実施形態に係る包装袋について、図を参照して説明する。なお、各実施形態及び変形例等において、同一または対応する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。

＜第１の実施形態＞
　図１に本発明の第１の実施形態に係る包装袋１００の平面図及び側面図を示す。包装袋１００は、２枚の矩形状のフィルム１０を重ね合せ、４つの端縁７１～７４をシールして形成したシール部２０により囲まれた収容部３０を備える四方シール包装袋である。包装袋１００は、さらに、少なくとも収容部３０上に形成されフィルム１０の強度を弱化させた第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２と、端縁７１～７４のいずれか２箇所に形成され、収容部３０を開封する際にフィルム１０破断のきっかけとなる第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２とを備える。

　なお、以下では、第１のノッチ５１が形成された端縁を第１の端縁７１、第１の端縁７１に対向する端縁を第２の端縁７２、第１の端縁７１に隣接する端縁のうち第１のノッチ５１に近い側の端縁を第３の端縁７３、第３の端縁７３に対向する端縁を第４の端縁７４と呼ぶ。

（フィルム）
　フィルム１０は、矩形状に形成され、端縁７１～７４をシールすることにより収容部３０を有する包装袋１００とすることができる。フィルム１０には、端縁７１～７４をヒートシール等によりシールするために、最内層にシーラント層を備える２層以上の多層フィルムを好適に用いることができる。フィルム１０を構成する層の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、アルミニウム（ＡＬ）、セロファン、ポリエチレン（ＰＥ）、透明蒸着ＰＥＴ、低吸着シーラント（ヒートシール性を有するＰＥＴ、環状ポリオレフィン、ＥＶＯＨシーラント等）等を用いることができ、多層フィルムの場合は、これらを適宜組み合せて用いてもよい。

（ノッチ）
　第１のノッチ５１、第２のノッチ５２は、包装袋１００の端縁７１～７４に形成される切り込みである。包装袋１００の使用者は、収容部３０の開封に際して、第１のノッチ５１、第２のノッチ５２をきっかけにしてフィルム１０を破断することができる。図１に示すように、包装袋１００は、第１の端縁７１に形成された第１のノッチ５１と、第４の端縁７４に形成された第２のノッチ５２とを備える。第１のノッチ５１、第２のノッチ５２のいずれも、対向する端縁７１～７４に向かって、シール部２０を所定長さにわたって直線状に切り込んで形成される。第１のノッチ５１、第２のノッチ５２の形状は、フィルム１０破断のきっかけとなるものであれば直線状に限定されず、三角形、五角形等の切り欠き形状を採用することができる。

（弱化線）
　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、フィルム１０の強度を線状に弱化させた箇所である。第１の弱化線４１によって、第１のノッチ５１をきっかけとする破断線を、第１の端縁７１に対向する端縁である第２の端縁７２のシール部２０近傍まで誘導することができる。また、第２の弱化線４２によって、第２のノッチ５２をきっかけとする破断線を、第４の端縁７４に対向する端縁である第３の端縁７３のシール部２０近傍まで誘導することができる。

　包装袋１００において、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、２枚のフィルム１０の両方に、包装袋１００に形成した際に平面視において重なるように形成されているが、２枚のフィルム１０のいずれか一方のみに形成してもよい。

　図１に示すように、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２は、平面視において収容部３０上に、シール部２０から離れて形成されている。また、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２は、第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２から、第１の端縁７１または第４の端縁７４と直交する方向に延伸する仮想的な直線（不図示）上に形成されている。

　図２に、弱化線の形成位置を、第１の弱化線４１を例にして説明する包装袋１００の拡大図を示す。第１の弱化線４１の端部とシール部内縁２１との距離Ｌａは大きい方がよく、具体的には、１ｍｍ以上であることが好ましい。距離Ｌａを１ｍｍ以上とすることにより、シール部内縁２１近傍に第１の弱化線４１は形成されないため、シール部内縁２１近傍のフィルム１０への応力の集中を防ぐことができる。この結果、シール部内縁２１近傍のフィルム１０における微小クラックの発生を抑制することができる。特に、フィルム１０が、微小クラックの発生し易いアルミニウム層を含む多層フィルムである場合に、アルミニウム層に微小クラックが発生することにより、包装袋１００のバリア性能が失われることを好適に防ぐことができる。

　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、フィルム１０に断続的な線状の切れ目（ハーフカット）を形成することにより得られる。フィルム１０が積層フィルムである場合には、積層フィルムの最外層のみに貫通した切れ目を設けることにより第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を形成することができる。第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形成には、トムソン刃やレザー刃等の刃型を用いた方法や、炭酸ガスレーザーを用いた方法等の周知の方法を用いることができる。

（変形例）
　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、直線状ではなく曲線状としてもよい。図３に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を曲線で形成した、変形例に係る包装袋１０１を示す。

　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状は、フィルム１０の強度を線状に弱化させることができれば、断続的な切れ目により構成されるミシン目に限定されない。図４に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状を、線状のハーフカットを断続的に形成した直線をそれぞれ２本並べて形成した、変形例に係る包装袋１０２を示す。また、図５に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状を、八の字状となる２つの微細な切れ目の組（平行でない相対向する２本の直線形状の切れ目の組）を線状に複数配置した八の字ミシン目として形成した、変形例に係る包装袋１０３を示す。第１の弱化線４１、第２の弱化線４２には、これ以外にも、直線、直線を複数並べた多重線等の形状を用いることができる。

　包装袋１００は四方シール袋としたが、包装袋は少なくとも３つの端縁をシールして収容部を形成した矩形の包装袋であれば四方シール袋に限定されない。包装袋としては、例えば、１枚の矩形状の積層フィルムを２つ折りにして、合わせた端縁をシールした三方シール袋を用いてもよい。また、１枚の矩形状の積層フィルムを２つ折りにして、４つの端縁とした四方シール袋を用いてもよい。

　包装袋１００には第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を１本ずつ形成したが、弱化線はいずれか１本であってもよい。

＜第２の実施形態＞
　図６に本発明の第２の実施形態に係る包装袋２００の平面図及び側面図を示す。包装袋２００は、２枚の矩形状のフィルム１０を重ね合せ、４つの端縁７１～７４をシールして形成したシール部２０により囲まれた収容部３０を備える四方シール包装袋である。包装袋２００は、さらに、少なくとも収容部３０上に形成されフィルム１０の強度を弱化させた第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２と、端縁７１～７４のいずれか２箇所に形成され、収容部３０を開封する際にフィルム１０破断のきっかけとなる第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２とを備える。包装袋１００と包装袋２００との相違点は、弱化線の形状である。

（弱化線）
　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、フィルム１０の強度を線状に弱化させた箇所である。第１の弱化線４１によって、破断線が、第１の端縁７１と隣接する端縁のうち第１のノッチ５１に近い側の第３の端縁７３に至ることを防ぐことができる。また、第２の弱化線４２によって、破断線が、第４の端縁７４と隣接する端縁のうち第２のノッチ５２に近い側の第２の端縁７２に至ることを防ぐことができる。

　包装袋２００において、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、２枚のフィルム１０の両方に、包装袋２００に形成した際に平面視において重なるように形成されているが、２枚のフィルム１０のいずれか一方のみに形成してもよい。

　図６に示すように、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２は、平面視において収容部３０上に、シール部２０から離れて形成されている。そして、第１の端縁７１と直交する方向に、第１のノッチ５１から第２の端縁７２まで延伸する仮想的な第１の直線６１と、第１の端縁７１に隣接する端縁のうち第１のノッチ５１に近い側の端縁である第３の端縁７３とに挟まれた領域を通過するように形成されている。より詳細には、第１の弱化線４１は、第１の端縁７１から第２の端縁７２に向かうにつれて、第３の端縁７３に近づくように延伸するとともに、第１の端縁７１と直交する方向に、第１のノッチ５１から第２の端縁７２にまで延伸する仮想的な第１の直線６１と交差する緩やかな曲線と、この曲線の第２の端縁７２側の端部から第２の端縁７２に向かって第３の端縁７３と略平行に延伸する曲線とにより構成されている。

　また、第２の弱化線４２は、第４の端縁７４と直交する方向に、第２のノッチ５２から第３の端縁７３まで延伸する仮想的な第２の直線６２と、第２の端縁７２とに挟まれた領域を通過するように形成されている。より詳細には、第２の弱化線４２は、第４の端縁７４から第３の端縁７３に向かうにつれて、第２の端縁７２に近づくように延伸するとともに、第４の端縁７４と直交する方向に、第２のノッチ５２から第３の端縁７３まで延伸する仮想的な第２の直線６２と交差する緩やかな曲線と、この曲線の第４の端縁７４側の端部から第３の端縁７３に向かって第２の端縁７２と略平行に延伸する曲線とにより構成されている。

　図７に、弱化線の形成位置を、第１の弱化線４１を例にして説明する包装袋２００の拡大図を示す。第１の弱化線４１は、２つの端部それぞれの第１の直線６１からの距離（Ｌａ１、Ｌａ２）が１ｍｍ以上となるように形成されることが好ましい。第１の弱化線４１をこのように形成することで、第１のノッチ５１から見て、第１の弱化線４１に幅を持たせることができる。したがって、破断線の形成方向が、第１の直線６１に平行でなく、第３の端縁７３や第４の端縁７４に向かう場合であっても、破断線は第１の弱化線４１に達する、破断線の形成方向を第２の端縁７２へ誘導することができる。

（弱化線の機能）
　このように包装袋２００の第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２を、それぞれ第１の直線６１または第２の直線６２と交差する箇所を含むように形成することにより、第１のノッチ５１または第２のノッチ５２をきっかけにして形成された破断線の形成方向が第１の直線６１や第２の直線６２に平行でない場合であっても、破断の開始後すみやかに第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に到達させることができる。

　第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に達した破断線は、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に沿って進む。ここで、第１の弱化線４１は、第２の端縁７２に向かって延伸して形成されている。また、第２の弱化線４２は、第３の端縁７３に向かって延伸して形成されている。このため、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に達した破断線は、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に沿って、第２の端縁７２または第３の端縁７３の近傍まで進むことができる。

　以上説明したように、包装袋２００は、第１の弱化線４１を備えることにより、第１のノッチ５１をきっかけとした破断線が、第３の端縁７３や第４の端縁４に至ることを防ぐとともに、第２の端縁７２の近傍に達するように誘導することができる。また、包装袋２００は、第２の弱化線４２を備えることにより、第２のノッチ５２をきっかけとした破断線が、第１の端縁７１や第２の端縁７２に至ることを防ぐことができるとともに、第３の端縁７３の近傍に達するように誘導することができる。したがって、包装袋２００によれば、フィルム１０における微小クラックの発生を抑制しながら、破断線が第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２に対向する端縁まで至らないことによる開封不良のおそれを抑制することができる。また、第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２に対応する第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２を設けることで、２軸方向における開封性を向上させることができる。

　さらに、包装袋２００の第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２は、第１の直線６１または第２の直線６２と交差するように形成されている。このため、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２は、破断線の形成方向に対して第１のノッチ５１から見て幅を有する。このため、第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２の形成範囲も、第１の端縁７１及び第２の端縁７２において余裕を持たせることが可能になる。したがって、ノッチを弱化線の端部に接するように形成していた従来技術に係る包装袋と比較して、ノッチの形成位置の精度を緩和することができる。

（変形例）
　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、緩やかな曲線ではなく直線としてもよい。図８に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を直線で形成した、変形例に係る包装袋２０１を示す。

　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状は、フィルム１０の強度を線状に弱化させることができれば、断続的な切れ目により構成されるミシン目に限定されない。図９に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状を、八の字状となる２つの微細な切れ目の組（平行でない相対向する２本の直線形状の切れ目の組）を線状に複数配置した八の字ミシン目として形成した、変形例に係る包装袋２０２を示す。第１の弱化線４１、第２の弱化線４２には、これ以外にも、直線、直線を複数並べた多重線等の形状を用いることができる。

　包装袋２００には第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を１本ずつ形成したが、弱化線はいずれか１本であってもよい。

＜第３の実施形態＞
　図１０に本発明の第３の実施形態に係る包装袋３００の平面図及び側面図を示す。包装袋３００は、２枚の矩形状のフィルム１０を重ね合せ、４つの端縁７１～７４をシールして形成したシール部２０により囲まれた収容部３０を備える四方シール包装袋である。包装袋３００は、さらに、少なくとも収容部３０上に形成されフィルム１０の強度を弱化させた第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２と、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２と、端縁７１～７４のいずれか２箇所に形成され、収容部３０を開封する際にフィルム１０破断のきっかけとなる第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２とを備える。包装袋１００と包装袋３００との相違点は、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２が形成される位置と、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２の有無である。

　包装袋３００において、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、２枚のフィルム１０の両方に、包装袋３００に形成した際に平面視において重なるように形成されているが、２枚のフィルム１０のいずれか一方のみに形成してもよい。

　図１０に示すように、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２は、平面視において収容部３０上に、シール部２０から離れて形成されている。そして、第１の弱化線４１は、第１の端縁７１と直交する方向に、第１のノッチ５１から第２の端縁７２まで延伸する仮想的な第１の直線６１と、第１の端縁７１に隣接する端縁のうち第１のノッチ５１に近い側の端縁である第３の端縁７３とに挟まれた領域を通過するように形成されている。

　また、第２の弱化線４２は、第４の端縁７４と直交する方向に、第２のノッチ５２から第３の端縁７３まで延伸する仮想的な第２の直線６２と、第２の端縁７２とに挟まれた領域を通過するように形成されている。

　図１１に、弱化線の形成位置を、第１の弱化線４１を例にして説明する包装袋３００の拡大図を示す。第１の弱化線４１と第１の直線６１との間隔の最小値（Ｌａ３）は、１ｍｍ以上であることが好ましい。

（補助弱化線）
　第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２は、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２と同様にフィルム１０の強度を線状に弱化させた箇所である。第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２は、第１のノッチ５１をきっかけとする破断線が、第４の端縁７４に至ることを防ぐことができるとともに、第２のノッチ５２をきっかけとする破断線が、第１の端縁７１に至ることを防ぐことができる。

　図１０に示すように、第１の補助弱化線８１は、第１の直線６１と交差するとともに、第１の端縁７１の第１のノッチ５１を挟んだ第３の端縁７３の反対側から延伸して第１の弱化線４１に接続する直線に沿って形成されている。

　また、第２の補助弱化線８２は、第２の直線６２と交差するとともに、第４の端縁７４の第２のノッチ５２よりも第１の端縁７１側から延伸して第２の弱化線４２に接続する直線に沿って形成されている。

　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２は、フィルム１０に断続的な線状の切れ目（ハーフカット）を形成することにより得られる。フィルム１０が積層フィルムである場合には、積層フィルムの最外層のみに貫通した切れ目を設けることにより第１の弱化線４１、第２の弱化線４２、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２を形成することができる。第１の弱化線４１、第２の弱化線４２、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２の形成には、トムソン刃やレザー刃等の刃型を用いた方法や、炭酸ガスレーザーを用いた方法等の周知の方法を用いることができる。

（弱化線の機能）
　このように包装袋１００に第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２を設けることにより、第１のノッチ５１または第２のノッチ５２をきっかけにして形成された破断線が対向する端縁に向かうことなく、第３の端縁７３または第２の端縁７２に向かった場合に、破断線を第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に到達させることができる。さらに、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２を設けることにより、第１のノッチ５１をきっかけとする破断線が、第４の端縁７４に至ることを防ぐことができるとともに、第２のノッチ５２をきっかけとする破断線が、第１の端縁７１に至ることを防ぐことができる。

　第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に到達した破断線は、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に沿って進む。ここで、第１の弱化線４１は、第１の端縁７１の近傍から第２の端縁７２に向かって延伸して形成されている。また、第２の弱化線４２は、第４の端縁７４の近傍から第３の端縁７３に向かって延伸して形成されている。このため、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に到達した破断線は、第１の弱化線４１または第２の弱化線４２に沿って、第１のノッチ５１または第２のノッチ５２の形成された端縁と対向する端縁である第２の端縁７２または第３の端縁７３まで進むことができる。

　以上説明したように、包装袋３００は、第１の弱化線４１を備えることにより、第１のノッチ５１をきっかけとした破断線が、第３の端縁７３に至ることを防ぐとともに、第２の端縁７２に達するように誘導することができる。また、同様にして、第２の弱化線４２を備えることにより、第２のノッチ５２をきっかけとした破断線が、第２の端縁７２に至ることを防ぐことができるとともに、第３の端縁７３に達するように誘導することができる。したがって、包装袋３００によれば、フィルム１０における微小クラックの発生を抑制しながら、破断線が第１のノッチ５１及び第２のノッチに対向する端縁まで至らないことによる開封不良のおそれを抑制することができる。また、第１のノッチ５１及び第２のノッチ５２に対応する第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２を設けることで、２軸方向における開封性を向上させることができる。すなわち、包装袋３００によっても、包装袋１００、２００と同様の効果が得られる。

　また、第１の弱化線４１及び第２の弱化線４２のそれぞれを、第１の直線６１または第２の直線６２から１ｍｍ以上の間隔を有するように形成することで、第１のノッチ５１または第２のノッチ５２をきっかけにしてフィルム１０の破断を開始する際に、勢いが付くことにより破断線が第１の弱化線４１または第２の弱化線４２を乗り越えてしまうことを防止できる。

（変形例）
　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２は、直線状ではなく曲線状としてもよい。図１２に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を曲線で形成した、変形例に係る包装袋３０１を示す。

　第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状は、フィルム１０の強度を線状に弱化させることができれば、断続的な切れ目により構成されるミシン目に限定されない。図１３に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状を、線状のハーフカットを断続的に形成した直線をそれぞれ２本並べて形成した、変形例に係る包装袋３０２を示す。また、図１４に、第１の弱化線４１、第２の弱化線４２の形状を、八の字状となる２つの微細な切れ目の組（平行でない相対向する２本の直線形状の切れ目の組）を線状に複数配置した八の字ミシン目として形成した、変形例に係る包装袋３０３を示す。第１の弱化線４１、第２の弱化線４２には、これ以外にも、直線、直線を複数並べた多重線等の形状を用いることができる。

　包装袋３００には第１の弱化線４１、第２の弱化線４２を１本ずつ形成したが、弱化線はいずれか１本であってもよい。また、第１の補助弱化線８１及び第２の補助弱化線８２は、必須ではない。

　なお、以上では、微小クラックが発生してバリア性能が失われることを抑制できる包装袋について述べたが、包装袋にバリア性能が求められない場合には、図１５～図１９に示すように、シール部２０上まで延在する第１の弱化線４１’、第２の弱化線４２’、第１の補助弱化線８１’及び第２の補助弱化線８２’を形成してもよい。図１５～図１９には、シール部２０上まで延在する第１の弱化線４１’、第２の弱化線４２’、第１の補助弱化線８１’及び第２の補助弱化線８２’を備えた態様の包装袋９０１～９０５を示す。

＜第１の実施形態に係る実施例＞
　実施例及び比較例に係る包装袋を製造し、各包装袋のアルミニウム層における微小クラックの発生の有無についての評価を行った。実施例に係る包装袋は、図１に示した包装袋１００の弱化線形成位置（間隔Ｌａ）及び弱化線形状を変えることにより製造した。比較例に係る包装袋は、包装袋１００の弱化線がシール部に接するように形成した。実施例及び比較例のいずれも、包装袋１００と同様に、弱化線は、２つのノッチのそれぞれが形成された２つの端縁が接する角を起点とする対角線に関して対称となるように２本形成した（第１及び第２の弱化線）。

　全ての実施例及び比較例に係る包装袋として、最外層から最内層の順に以下の層構成を有するフィルムを用いたものをそれぞれ全て作成した。
（１）ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）（１２μｍ）／アルミニウム（ＡＬ）（７μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（２０～５０μｍ）
（２）セロファン（＃３００～５００）／ＡＬ（７μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（２０～５０μｍ）
（３）ＰＥＴ（１２μｍ）／ＡＬ（９μｍ）／ポリエチレン（ＰＥ）（２０～５０μｍ）（４）ＰＥＴ（１２μｍ）／ＰＥ（１０～３０μｍ）／ＡＬ（７μｍ）／ＰＥ（１０～４０μｍ）
（５）セロファン（＃３００～５００）／ＰＥ（１０～３０μｍ）／ＡＬ（７μｍ）／ＰＥ（１０～４０μｍ）

　上記のフィルムを、後述する包装袋の寸法に対応する矩形状に切断した後、フィルム表面に弱化線を形成した。その後、弱化線を形成したフィルムを２枚準備し、これらを最内層（シーラント層）が対向するように重ね合わせた後、予め準備した内容物を収容部に収容して４つの端縁をヒートシールした。シール幅（図２のＬｓ）は、５ｍｍとした。最後に、シール部に線状のノッチを形成して包装袋とした。ノッチは、隣接する端縁どうしが接する包装袋の角からの距離（図２のＬｎ）が、１０ｍｍの位置に形成した。包装袋に収容する内容物には、各包装袋の寸法よりも左右及び上下のそれぞれにおいて３０ｍｍずつ小さい寸法であって、厚さが５ｍｍのテープ剤を用いた。

　表１に、実施例１－１～１－１４及び比較例１－１～１－１１に係る各包装袋の寸法、第１及び第２の弱化線の両端部のそれぞれとシール部内縁と距離Ｌａ、弱化線の形状、及び評価結果（アルミニウム層におけるクラックの有無）を示した。なお、距離Ｌａが正の値の場合は、平面視において弱化線がシール部から離れている状態を示し、負の値の場合は、弱化線がシール部上に形成されている状態を示す。

　実施例１－１～１－１４に係る包装袋は、第１及び第２の弱化線のそれぞれをシール部内縁から１ｍｍ以上離して形成した。このため、シールによってシール部内縁近傍のアルミニウム層に発生する応力を小さくでき、表１に示すように、全てのサンプルにおいて微小クラックは発生しなかった。したがって、弱化線をシール部から離して形成することによりシール部内縁近傍のアルミニウム層における微小クラックを抑制できることが確認できた。また、この結果から、アルミニウム層を含まないフィルムを用いた包装袋においては、より効果的に微小クラックを抑制できると考えられる。

　これに対して、比較例１－１～１－１１に係る包装袋は、弱化線がシール部に接するか、シール部上に形成した。このため、シールの際にシール部内縁近傍のアルミニウム層に大きな応力が発生し、表１に示すように、全てのサンプルにおいて微小クラックが発生した。

＜第２の実施形態に係る実施例＞
　実施例及び比較例に係る包装袋を製造し、これらを用いて各包装袋の開封性についての評価を行った。実施例に係る包装袋は、図６に示した包装袋２００の弱化線形成位置及び弱化線形状を変えることにより製造した。比較例に係る包装袋は、包装袋２００の弱化線を、ノッチから延伸する仮想的な直線と交差しない位置に形成するか（比較例２－１～２－９）、または仮想的な直線に関して実施例の弱化線とは対称の形状となるように形成した（比較例２－１０、２－１１）。実施例及び比較例のいずれも、包装袋２００と同様に、弱化線は、２つのノッチのそれぞれが形成された２つの端縁が接する角を起点とする対角線に対して対称となるように２本形成した（第１及び第２の弱化線）。

　全ての実施例及び比較例に係る包装袋として、最外層から最内層の順に以下の層構成を有するフィルムを用いたものをそれぞれ全て作成した。
（１）ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）（１２μｍ）／アルミニウム（ＡＬ）（７μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（２０～５０μｍ）
（２）セロファン（＃３００～５００）／ＡＬ（７μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（２０～５０μｍ）
（３）ＰＥＴ（１２μｍ）／ＡＬ（９μｍ）／ポリエチレン（ＰＥ）（２０～５０μｍ）（４）ＰＥＴ（１２μｍ）／ＰＥ（１０～３０μｍ）／ＡＬ（７μｍ）／ＰＥ（１０～４０μｍ）
（５）セロファン（＃３００～５００）／ＰＥ（１０～３０μｍ）／ＡＬ（７μｍ）／ＰＥ（１０～４０μｍ）
（６）ＰＥＴ（１２μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（１０～５０μｍ）
（７）透明蒸着ＰＥＴ（１２μｍ）／ヒートシール性を有するＰＥＴ（１０～５０μｍ）（８）ＰＥＴ（１２μｍ）／ＰＥ（１０～５０μｍ）

　上記のフィルムを、後述する包装袋の寸法に対応する矩形状に切断した後、フィルム表面に弱化線を形成した。その後、弱化線を形成したフィルムを２枚準備し、これらを最内層（シーラント層）が対向するように重ね合わせた後、４つの端縁をシールした。シール幅（図７のＬｓ）は、５ｍｍとした。最後に、シール部に線状のノッチを形成して包装袋とした。ノッチは、隣接する端縁どうしが接する包装袋の角からの距離（図７のＬｎ）が、１０ｍｍの位置に形成した。

　製造した包装袋を、第１及び第２のノッチをきっかけとして開封した際の開封性について評価した。表２に、実施例２－１～２－１４及び比較例２－１～２－１１に係る各包装袋の寸法、弱化線の端部の位置Ｌａ１及びＬａ２、弱化線の形状、及び評価結果（開封性）を示した。なお、端部の位置Ｌａ１及びＬａ２が正の値の場合は、図７において端部が第１の直線５１よりも上方にあることを示し、負の値の場合は、第１の直線５１よりも下方にあることを示す。

　評価結果では、全てのサンプルにおいて、破断線がノッチから対向する端縁まで達した包装袋は、十分な開封性を有するものとして「＋＋」で示した。また、破断線が、全てのサンプルにおいて、ノッチの形成された端縁と対向する端縁まで達することがなく、開封不良が生じた場合には、開封性を有さないものとして「－」で示した。また、一部のサンプルにおいて開封性を有するものが確認され、他のサンプルにおいて開封不良が生じた場合には、開封性が十分ではないものの開封性を有するものとして「＋」で示した。

　実施例２－１～２－１４に係る包装袋においては、破断線を形成する方向に対して、ノッチから見て第３及び第４の弱化線に幅を持たせることができるため、破断線の形成方向がノッチから対向する端縁に延伸する直線に平行でない場合であっても、破断線をすみやかに第３または第４の弱化線に到達させることができ、破断線がノッチから対向する端縁まで達することができた。この結果から、表１に示すように、実施例２－１～２－１４に係る包装袋が十分な開封性を有していることが確認できた。なお、全てのフィルムの層構成、厚さによらず同じ結果が得られた。

　これに対して、比較例２－１～２－１１に係る包装袋は、少なくとも一部のフィルムにおいて、破断線がノッチから対向する端縁まで達することができない開封不良が生じた。具体的には、比較例２－１、比較例２－３～２－７、比較例２－９～２－１１においては、破断線を形成する方向に対して第３及び第４の弱化線に幅を持たせることができないため、破断線の形成方向がノッチから対向する端縁に延伸する直線に平行でない場合に、破断線をすみやかに第３及び第４の弱化線に到達させることができなかった。このため、破断線がノッチから対向する端縁まで達することができず、開封不良が生じた。なお、全てのフィルムの層構成、厚さによらず同じ結果が得られた。

　比較例２－２、比較例２－８においては、破断線を形成する方向に対して第３及び第４の弱化線は幅を有さないものの、破断線が、ノッチの形成された端縁に隣接する端縁であってノッチに近い側の端縁に向かうことを抑制できるため、一部のサンプルでの開封不良の発生を防ぐことができた。

　なお、上述したように、実施例２－１～２－１４には含まれないが、第３の実施形態に係る包装袋についても同様の結果が得られる。

＜第３の実施形態であってシール部上に弱化線を備える形態の実施例＞
　実施例及び比較例に係る包装袋を製造し、これらを用いて各包装袋の開封性についての評価を行った。実施例に係る包装袋は、図１５～図１９に示した包装袋９０１～９０５の弱化線形成位置（間隔Ｌａ３、図１１参照）及び弱化線形状を変えることにより製造した。比較例に係る包装袋は、包装袋９０１～９０５の弱化線を、ノッチから延伸する仮想的な直線と接するように形成するか（比較例３－１～３－３、比較例３－５～３－１１）、またはノッチから延伸する仮想的な直線に関して実施例に係る包装袋の弱化線が形成された領域と対称となる領域に形成した（比較例３－４）。

　上記のフィルムを、後述する包装袋の寸法に対応する矩形状に切断した後、フィルム表面に弱化線を形成した。その後、弱化線を形成したフィルムを２枚準備し、これらを最内層（シーラント層）が対向するように重ね合わせた後、４つの端縁をシールした。シール幅（図１１のＬｓ）は、５ｍｍとした。最後に、シール部に線状のノッチを形成して包装袋とした。ノッチは、隣接する端縁どうしが接する包装袋の角からの距離（図１１のＬｎ）が、１０ｍｍの位置に形成した。

　製造した包装袋を、第１及び第２のノッチをきっかけとして開封した際の開封性について評価した。開封の際には、破断線が、ノッチの形成された端縁に隣接する端縁であって、ノッチに近い側の端縁に向かって形成される向きに荷重を加えながらフィルムを破断した。表３に、実施例３－１～３－１４及び比較例３－１～３－１１に係る各包装袋の寸法、第１及び第２の弱化線とノッチから延伸する仮想的な直線との間隔の最小値Ｌａ３、弱化線の形状、補助弱化線の有無、及び評価結果（開封性）を示した。なお、間隔の最小値Ｌａ３が正の値の場合は、図１１において弱化線が第１の直線６１よりも上方にあることを示し、負の値の場合は、下方にあることを示す。

　評価結果では、全てのサンプルにおいて、破断線がノッチから対向する端縁まで達した包装袋は、十分な開封性を有するものとして「＋」で示した。また、破断線が、全てのサンプルにおいて、ノッチの形成された端縁と対向する端縁まで達することがなく、開封不良が生じた場合には、開封性を有さないものとして「－」で示した。

　実施例３－１～３－１４に係る包装袋においては、弱化線を、ノッチから延伸する仮想的な直線と、ノッチの形成された端縁に隣接する端縁のうちノッチに近い側の端縁とに挟まれた収容部を通過するように形成している。このため、破断線がノッチの形成された端縁に隣接する端縁のうちノッチに近い側の端縁に向かって形成された場合でも、破断線をすみやかに弱化線に到達させて、破断線の形成方向をノッチに対向する端縁へ誘導することができた。したがって、表３に示すように、実施例３－１～３－１４に係る包装袋が十分な開封性を有していることが確認できた。なお、全てのフィルムの層構成、厚さによらず同じ結果が得られた。

　これに対して、比較例３－１～３－１１に係る包装袋は、第１及び第２の弱化線の少なくともいずれかにおいて、破断線がノッチから対向する端縁まで達することができない開封不良が生じた。具体的には、比較例３－２、比較例３－８においては、破断線が、ノッチから延伸する直線上に形成された第１の弱化線から外れることにより開封不良が生じた。また、比較例３－３、比較例３－１０においても、破断線が、ノッチから延伸する直線上に形成された第６の弱化線から外れることにより開封不良が生じた。それ以外の比較例では、第１及び第２の弱化線に両方において、破断線が弱化線から外れることにより開封不良が生じた。

　なお、実施例３－１～３－１４に係る包装袋について、第１及び第２の弱化線のいずれかのみを形成した包装袋をさらに作成して開封性の評価を行った。この結果、第１の弱化線及び第２の弱化線のいずれかのみを形成した場合であっても、表３に示した実施例３－１～３－１４に係る包装袋と同様の結果が得られた。

　本発明は、薬物を経皮投与するテープ材や貼付剤のようなシート状の内容物の包装に好適に用いることができる。

　１００～１０３、２００～２０３、３００～３０３、９０１～９０５　　包装袋
　１０　　フィルム
　２０　　シール部
　２１　　シール部の内縁
　３０　　収容部
　４１　　第１の弱化線
　４２　　第２の弱化線
　５１　　第１のノッチ
　５２　　第２のノッチ
　６１　　仮想的な第１の直線
　６２　　仮想的な第２の直線
　７１　　第１の端縁
　７２　　第２の端縁
　７３　　第３の端縁
　７４　　第４の端縁
　８１　　第１の補助弱化線
　８２　　第２の補助弱化線

Claims

　フィルムを重ね合せ、少なくとも３つの端縁をシールして収容部を形成した矩形の包装袋であって、
　前記フィルムの強度を弱化させた弱化線が、
　　平面視において前記収容部上に、前記シール部から離れて形成されている包装袋。
　前記３つの端縁のうちの少なくとも一つの端縁に形成された、前記収容部を開封する際に前記フィルム破断のきっかけとなるノッチをさらに備え、
　前記弱化線は、
　前記ノッチの形成された端縁と直交する方向に、前記ノッチから前記ノッチの形成された端縁と対向する端縁まで延伸する直線に沿って形成されている、請求項１に記載の包装袋。
　前記３つの端縁のうちの一つの端縁である第１の端縁において、前記収容部を開封する際に前記フィルム破断のきっかけとなる第１のノッチと、
　前記第１の端縁と直交する方向に、前記第１のノッチから前記第１の端縁に対向する前記第２の端縁まで延伸する第１の直線と、前記第１の端縁に隣接する端縁のうち前記第１のノッチに近い側の端縁である第３の端縁とに挟まれた領域を通過する前記弱化線である第１の弱化線とを含む、請求項１に記載の包装袋。
　前記第３の端縁に対向する、前記３つの端縁のうちの一つの端縁である前記第４の端縁において、前記収容部を開封する際に前記フィルム破断のきっかけとなる第２のノッチと、
　前記第４の端縁と直交する方向に、前記第２のノッチから前記第３の端縁まで延伸する第２の直線と、前記第２の端縁とに挟まれた領域を通過する前記弱化線である第２の弱化線とをさらに含む、請求項３に記載の包装袋。
　前記第１の弱化線は、
　　前記第１の端縁から前記第２の端縁に向かうにつれて、前記第３の端縁に近づくように延伸するとともに、前記第１の直線と交差する部分を含む、請求項３または４に記載の包装袋。
　前記第２の弱化線は、
　　前記第４の端縁から前記第３の端縁に向かうにつれて、前記第２の端縁に近づくように延伸するとともに、前記第２の直線と交差する部分を含む、請求項５に記載の包装袋。
　前記第１の直線と交差するとともに、前記第１の端縁の前記第１のノッチを挟んだ前記第３の端縁の反対側から延伸して前記第１の弱化線に接続する直線に沿って形成された前記弱化線である第１の補助弱化線をさらに含む、請求項３または４に記載の包装袋。
　前記第２の直線と交差するとともに、前記第４の端縁の前記第２のノッチよりも前記第１の端縁側から延伸して前記第２の弱化線に接続する直線に沿って形成された前記弱化線である第２の補助弱化線をさらに含む、請求項４に記載の包装袋。
　前記弱化線の両端のそれぞれと前記シール部の内縁との距離が、１ｍｍ以上である、請求項１から８のいずれかに記載の包装袋。
　前記フィルムが、アルミニウム層を含む積層フィルムである、請求項１から９のいずれかに記載の包装袋。