JP2015093692A - 易開封性ピロー包装袋 - Google Patents

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篤 美尾
Atsushi Mio
篤 美尾
純平 野村
Jumpei Nomura
純平 野村
哲也 荻野
Tetsuya Ogino
哲也 荻野
雅也 西田
Masaya Nishida
雅也 西田
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【課題】背貼りシール部から筒の周方向に向かって斜めに袋を引き裂くことで、内容物に負荷をかけることなく、容易に内容物の取り出しが可能な開口部を形成することができる、易開封性ピロー包装袋を提供する。【解決手段】少なくとも基材層および内面にヒートシール可能なシーラント層を有する多層構成の積層フィルムからなり、積層フィルムの左側縁部のシーラント層と右側縁部のシーラント層とを合わせて熱融着された背貼りシール部11が裏面21側に形成され、上端縁部を熱融着したトップシール部12と下端縁部を熱融着したボトムシール部13によって内容物収納部14を設けたピロー包装袋10であって、背貼りシール部11に、開封きっかけ部11aが設けられ、かつ開封きっかけ部11aの近傍からトップシール部12またはボトムシール部13に向けて、裏面21から側面23を経て、前面22まで延びる引裂誘導線25が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、主にPTP(プレススルーパッケージ)シートをはじめとする、厚みをもった内容物を収納するためのピロー包装袋に関するものであり、さらに詳述すれば、複雑な引裂誘導線を配置すること無く、内容物を取り出すための開封口を、内容物に負荷をかけずに大きく確保するための、引き裂き誘導構造を有する、易開封性ピロー包装袋に関するものである。
医薬包装の分野において、タブレットやカプセル等の固形薬剤の包装用には、PTPシートが広く用いられている。これらPTPシートに充填された薬剤の集合包装の形態として、複数のシートを束にして袋状の二次包装内に収納することが多い。
この二次包装に使用される袋の形態は、包材の幅方向の側端部同士の接合部である合掌形の背貼り部を中央部に有し、かつ流れ方向の両端が横シールされたピロー形状の袋体が多用される。さらにPTPシートを多数枚収納する場合には、両側面部にガゼット状の折り込みを有する合掌ガゼット袋が使用されることも多い。
これらPTPシートを収納する包装袋の開封は、横シール部に形成されているノッチまたはギザギザ状の端部(いわゆるギザカット部)から縦方向に引き裂き開封することが一般的である。ギザカット部から縦方向に開封する場合、開封操作の方法によっては直線的に切れずに逸れてしまうことが多く、開口部が不足して内容物を取り出しにくくなる。特に内容物が厚みをもち、二次包装袋がタイトである場合に発生しやすい。また、横シール部近傍を鋏等でカットして開封する場合には、開口部から内容物をつまみ出すことで取り出すことが可能であるが、開封のために鋏等の道具を必要とするだけでなく、内容物を傷つけてしまう恐れがある。
一方で、ピロー包装袋に種々の易開封手段を付与し、大きな開口部を確保しようとする手法も提案されている。
例えば特許文献1では、背貼り部の開封開始部からピロー包装袋の両側面に向かって引裂誘導線が伸び、これに沿って開封することで大きな開口を確保する手法が報告されている。しかし、この方法では、ピロー包装袋の側面部を開封しようとする際に、山折りの折目部分(代表図面の3a)で破断線が引っ掛かりやすく、この部分を通過させるのに大きな力が必要となる欠点がある。その結果、内容物に大きな負荷が生じ、内容物の潰れや損傷などが発生する可能性がある。
また、特許文献2においては、包装袋を形成する筒の周方向に一直線のミシン目線を設け、開封を誘導する手法が用いられている。この方法はスティック包装など、引き裂き距離が短い場合には適しているが、引裂誘導線から逸れ易いために、内容物が大型になるほど適切な開封口の大きさを確保することが困難になってしまうという欠点がある。
特許文献3においては、ピロー包装袋の背貼りシール部および両端面部に、連続的な微細キズ孔を設け、筒の幅方向に引き裂く手法が紹介されている。しかし、この方法では直線引裂き性を付与するために、一軸延伸ポリエステルや、一軸延伸ナイロン等の直線カット性をもったフィルムを構成中に含む必要があり、構成の制約やコスト面でデメリットが存在する。また、内容物が厚みを持ち、ガゼット形状のタイトピロー袋への適用が困難である問題もある。
特開2002−193276号公報 特開2009−001310号公報 特開2009−227325号公報
本発明は従来の欠点に鑑み、背貼りシール部から筒の周方向に向かって斜めに袋を引き裂くことで、内容物に負荷をかけることなく、容易に内容物の取り出しが可能な開口部を形成することができる、易開封性ピロー包装袋を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明はピロー包装袋の背貼りシール部に開封きっかけ部が設けられ、かつ上記開封きっかけ部の近傍から、ピロー包装袋の筒(裏面、側面および前面)の周方向に向かって、側面および前面を通過する引裂誘導線を配置したことを特徴としている。
すなわち、本発明は、少なくとも基材層および内面にヒートシール可能なシーラント層を有する多層構成の積層フィルムからなり、積層フィルムの左側縁部のシーラント層と右側縁部のシーラント層とを合わせて熱融着された背貼りシール部が裏面側に形成され、上端縁部を熱融着したトップシール部と下端縁部を熱融着したボトムシール部によって内容物収納部を設けたピロー包装袋であって、前記背貼りシール部に、開封きっかけ部が設けられ、かつ前記開封きっかけ部の近傍から前記トップシール部または前記ボトムシール部に向けて、ピロー包装袋の裏面から側面を経て、前面まで延びる引裂誘導線が配置されていることを特徴とする、易開封性ピロー包装袋を提供する。
前記引裂誘導線が、引き裂きによる破断方向の逸れに対する補正が可能であり、破断線が前記引裂誘導線から逸脱しない形状であることが好ましい。
前記引裂誘導線が、間欠のミシン目形状または1本の連続線によって形成されたことが好ましい。
前記引裂誘導線が、少なくとも前記シーラント層を除く1層以上に設けられていることが好ましい。
前記引裂誘導線が、前記基材層の打ち抜き加工、または炭酸ガスレーザー照射による前記基材層のアブレーションによって形成されたことが好ましい。
本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
1.開封操作の際、背貼りシール部に設けられた開封きっかけ部から、横シール端部(トップシール部またはボトムシール部)に向けて引裂誘導線に沿って一直線に開封できるため、内容物を取り出すための開口部が過不足無く確保されることから、取り出し性が高いピロー包装袋が提供される。
2.開封操作後もピロー包装袋の形状を保持できることから、内容物の一部取り出しや、内容物を束ねた状態で保管が可能である。
3.開封操作の際、内容物に負荷がかかりにくいため、内容物の潰れや変形が生じにくく、内容物の保護にも有効である。
4.開封のためのテープやジッパーが不要であり、製袋コストの低減に効果が高い。また、特殊な包装機を必要とせず、多様な形態に対して適用が可能である。
ピロー包装袋の周方向に1本の連続的な引裂誘導線が設けられた例を表す外観図である。 開封きっかけ部の両側に引裂誘導線を設けたピロー包装袋の例を表す外観図である。 図1のピロー包装袋における引裂誘導線の配置を表す展開図である。 一直線の引裂誘導線の例を表す展開図である。 屈曲形状の引裂誘導線の例を表す展開図である。 曲線形状の引裂誘導線の例を表す展開図である。 間欠に配置された引裂誘導線の例を表す展開図である。 引裂誘導線を延長した配置の例を表す展開図である。 図8の延長した引裂誘導線を有するピロー包装袋の例を表す外観図である。 図1のピロー包装袋の開封操作完了後の開口部の状態の例を表す外観図である。 図9のピロー包装袋の開封操作完了後の開口部の状態の例を表す外観図である。 引裂誘導線のないピロー包装袋の開封結果の例を表す外観図である。 (a)〜(d)は、引裂誘導線の形状の例を表す平面図である。 (a)〜(d)は、引裂誘導線上の破断線の軌跡の例を表す平面図である。 (a)〜(c)は、積層フィルムの断面構造の例を表す断面図である。
図1はピロー包装袋の外観図を表し、ピロー包装袋10の周方向に1本の連続的な引裂誘導線25が設けられた状態を表す。このピロー包装袋10は、背貼りシール部11が裏面21側に形成され、上端縁部を熱融着したトップシール部12と下端縁部を熱融着したボトムシール部13によって内容物収納部14を設けている。このピロー包装袋10は、背貼りシール部11が形成された面である裏面21と、この裏面21に対向する面である前面22と、前面22と裏面21との間に形成された2つの側面23,24を有する。袋の幅方向では、内容物収納部14の左右に2つの側面23,24が配置され、袋の厚さ方向では、内容物収納部14の前後に前面22と裏面21とが配置され、袋の高さ方向では、内容物収納部14の上下にトップシール部12とボトムシール部13とが配置される。
ピロー包装袋10を形成するフィルムは、例えば図15(a)に示すように、少なくとも基材層31および内面にヒートシール可能なシーラント層32を有する多層構成の積層フィルム30からなることが好ましい。基材層がポリエステルやポリアミド等の合成樹脂、もしくはセロハンや紙等からなり、シーラント層はヒートシール可能なポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂からなり、これらを適宜組み合わせ積層することによって構成される。
このピロー包装袋10において、引き裂きの始点となる開封きっかけ部11aは、背貼りシール部11に1箇所設けられており、その形態としてV形やI形のノッチを利用することができるほか、その他開封を容易にするための手段を用いても良い。
ピロー包装袋は、積層フィルムの幅方向の両側端部同士を前記シーラント層が内側になるようにして熱融着等の方法により接合して筒状にし、内容物を収納した状態において、前記接合部を背貼りシール部とし、両端を横シール(トップシール・ボトムシール)することで密封される。このようにしてピロー包装袋を形成したとき、背貼りシール部11に設けられた開封きっかけ部11aまたはその近傍を始点とし、ピロー包装袋の裏面21、側面23、前面22を通過する引裂誘導線25が、周方向に設けられている。
このピロー包装袋10の開封操作は、背貼りシール部11の開封きっかけ部11aから、引裂誘導線25が存在するトップシール部12もしくはボトムシール部13(以下、端部シールと表記)の方向に力を加えることによって行う。開封きっかけ部11aには2本の破断線が生じるが、1本は端部シールに向かって、背貼りシール部の付け根に沿って伸び、もう1本はピロー包装袋の裏面からミシン目状の引裂誘導線に合流した後、引裂誘導線に沿ってピロー包装袋の前面に回り込む。
破断線は引裂誘導線に従って終端に向かうことで、大きな開口部を形成することができる。この一連の操作により、内容物を容易に取り出すことが可能となるものである。
ピロー包装袋に設けられた引裂誘導線は、破断線が引裂誘導線から逸脱しないよう、補正可能な形状であることが好ましい。例えば、引裂誘導線とは完全に一致しない方向に力が加わった場合にも、引裂誘導線から破断線が逸脱せず、終点まで確実に破断線を誘導することが望ましい。これにより、引裂誘導線からの破断線の逸れを抑制しながら、所定の開封ラインに沿って開封することができる。
引裂誘導線25は開封きっかけ部11aから一方の端部シールに向かっても、図2のように両側の端部シールに向かうよう複数設けても良い。図2のピロー包装袋10Aのようにトップシール部12に向かう引裂誘導線25とボトムシール部13に向かう引裂誘導線25を設けた場合、引き裂き方向の制約(右方向または左方向)を無くすことができる。
図1のピロー包装袋10では、開封きっかけ部11aの近傍を始点として、裏面21の片側21aから側面23を経て、前面22に回り込む一本の連続的な引裂誘導線25を付与している。このピロー包装袋を形成するフィルムの展開図は、図3のようになる。ここで、Aは背貼りシール部11、Bは裏面21、Cは側面23,24、Dは前面22の範囲を示す。裏面21は、一方の側面23側の部分21aと、もう一方の側面24側の部分21bとに分かれている。背貼りシール部11は、展開図では左右に分かれているが、積層フィルムの左側縁部のシーラント層と右側縁部のシーラント層とを合わせて熱融着される。図3の引裂誘導線25は端部シールに達しているが、図4のように、端部シールに達していなくてもよい。
ピロー包装袋の裏面、側面および前面に設けられた引裂誘導線は、1本の連続的なミシン目線でなくとも任意に設定することができるが、開封時の引裂誘導線からの破断線の逸脱を防止するため、連続的に存在することが望ましい。さらには、開封操作を行う際に力を加える方向に逆らわず、始点から終点に向けて斜めに配置されることがより好ましい。この引裂誘導線は必ずしも一直線に配置されている必要はなく、例えば、収納される内容物の形状や大きさに合わせる等の必要に応じて、図5や図6のように曲線や屈曲部が存在していても構わない。
また、図7のように引裂誘導線が間欠的な配置を取っていても構わない。図7の場合、裏面21、側面23、前面22のそれぞれに引裂誘導線25a,25b,25cが設けられ、その間にギャップ26,26が設けられている。裏面21と側面23の間の折れ線上で、引裂誘導線25bの始点は引裂誘導線25aの終点より端部シール側にある。また、側面23と前面22の間の折れ線上で、引裂誘導線25cの始点は引裂誘導線25bの終点より端部シール側にある。これにより、破断線がピロー包装袋の側面の折れ線上で引裂誘導線から外れたとしても、次の面に配置された引裂誘導線に破断線を合流させることができる。
また、引裂誘導線を配置する角度θ(図4、図8参照)は、ピロー包装袋の大きさや開口部形状の設計に合わせて自在に設定することができるが、引き裂き時に加わる力の方向に沿うよう、θ=0°となる筒の周方向に平行ではなく、θ>0°となるよう、端部シールに向かって伸ばしたほうが、良好な開封が得られやすい。
また、図3は引裂誘導線25をピロー包装袋の裏面21の片側と、一方の側面23、前面22に配置した例である。この場合、引裂誘導線25が裏面21から前面22に回る際に通る側面23を第1側面23、その反対側の側面24を第2側面24とするとき、引裂誘導線の終点は、前面22と第2側面24との間の一端としている。少なくとも、引裂誘導線25が、第1側面23と前面22の間の折り目を越えて、1mmから1cm程度、あるいはそれ以上、前面22側に伸びていることが望ましい。引裂誘導線25が、前面22と第2側面24との間の折り目に達することがより好ましい。さらに第2側面24側に伸びていてもよい。特許文献1と異なり、引裂誘導線25を背貼りシール部11から左右の片側のみに伸ばすことが好ましい。これにより、引き裂きの力を両側に分けることなく、片側に力を集中させ、破断線が山折りの折目部分を容易に通過するようになり、開封しやすい。
開封操作の際にピロー包装袋の「頭部」を切り離しやすくするため、図8および図9のように引裂誘導線25を延長し、もう一方の側面24や裏面21を終点としても良い。この場合、もう一方の側面24やさらに裏面21に戻ってくる延長部分25dは、端部シールに向かって伸ばす必要はなく、筒の周方向に平行にしてもよい。延長部分25dは、背貼りシール部11に達するまで伸ばしてもよい。
図10は開封操作後の図1のピロー包装袋10の開口の様子を表したものである。開封操作により、ピロー包装袋10の周方向に破断線が回り込むため、内容物27を取り出しやすい、大きな開口部28を確保することができる。また、図11は開封操作後の図9のピロー包装袋10Bの開口の様子を表したものである。引裂誘導線25の延長部分25dにより、「頭部」を容易に切り取ることができる。このように、形状の設計により、ピロー包装袋の「頭部」を残すことも、切り取ることも可能である。
一方、図12は比較例として、本発明に基づく引裂誘導線を設けずにピロー包装袋100を形成し、実施例と同様の開封操作を行った結果である。開封きっかけ部を始点として生じた破断線は、ピロー包装袋の側面23や前面22に回り込む前に、端部シール部分まで到達して開封操作が終了してしまう。したがって、内容物27の取り出しに十分な開口部28の大きさを確保することができない。
引裂誘導線が、少なくともシーラント層を除く1層以上に設けられていることが好ましい。例えば、ダイカット、トムソン刃等による基材層の打ち抜き加工や、炭酸ガスレーザー照射による基材層のアブレーション等によって引裂誘導線を形成することができる。ミシン目形状は、多数の切れ目を間欠に設けることで形成される。
図13はピロー包装袋に付与する引裂誘導線の形状の例である。図13(a)〜(c)は、破断線を補正可能な変形ミシン目の例を表し、図13(d)は炭酸ガスレーザーによって付与された、一直線の連続な引裂誘導線の例を表す。引裂誘導線を形成するミシン目は、破断線の「橋渡し」が可能なよう、互いに重なりを持っていることが好ましい。また、開封操作の際に加わる力の方向が、ミシン目の方向と完全に一致しない場合にも、引裂誘導線に沿って確実に切断されるよう、各ミシン目の端部を屈曲させるなど、変形させることも推奨される。
ピロー包装袋に配置された引裂誘導線は、図14の矢印Aで示したように、引裂誘導線と一致する方向に力を加えてもよいが、例えば図14の矢印Bで示したように、引裂誘導線とは完全に一致しない方向に力が加わった場合にも、引裂誘導線から破断線が逸脱せず、終点まで確実に破断線を誘導することが求められる。例えば基材層にミシン目加工を行う場合には、図13(a)〜(c)に示すようなパターンニングが必要となる。図13(d)のような連続線であれば、特に形状を工夫する必要はないが、基材層のみにこのような易開封加工を施すためには、炭酸ガスレーザーの照射による、基材層のアブレーションが必要である。
図15に、引裂誘導線を設けた積層フィルム30,30A,30Bの例を示す。図15(a)に示す積層フィルム30では、引裂誘導線となる切れ目31aが基材層31を貫通している。基材層のアブレーションによる場合は、図15(b)に示す積層フィルム30Aのように、引裂誘導線となる切れ目31bが基材層31の内部に形成することもできる。図15(c)に示す積層フィルム30Bでは、基材層31の上に、他のフィルム等からなる外面層33が形成されている。
積層フィルムとしては、従来より使用されているもの、例えば二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等からなるフィルムを基材層とし、これらの基材層に、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をシーラント層として積層した積層体が用いられる。積層フィルムを製造する方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。基材層とシーラント層との間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。この場合、包装袋の強度を高めるために基材層を複数枚積層してもよい。あるいは気体や紫外線のバリア性を高めるため、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、セラミック等の無機質蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムなどを積層してもよい。
本発明は、主にPTPシート等の厚みをもった内容物を、特に複数個を束にして包装する場合に好適に利用できる。
10,10A,10B,100…ピロー包装袋、11…背貼りシール部、11a…開封きっかけ部、12…トップシール部、13…ボトムシール部、14…内容物収納部、21…裏面、22…前面、23,24…側面、25,25a,25b,25c…引裂誘導線、25d…引裂誘導線の延長部分、26…ギャップ、27…内容物、28…開口部、30,30A,30B…積層フィルム、31…基材層、32…シーラント層、33…外面層。

Claims (5)

  1. 少なくとも基材層および内面にヒートシール可能なシーラント層を有する多層構成の積層フィルムからなり、積層フィルムの左側縁部のシーラント層と右側縁部のシーラント層とを合わせて熱融着された背貼りシール部が裏面側に形成され、上端縁部を熱融着したトップシール部と下端縁部を熱融着したボトムシール部によって内容物収納部を設けたピロー包装袋であって、
    前記背貼りシール部に、開封きっかけ部が設けられ、かつ前記開封きっかけ部の近傍から前記トップシール部または前記ボトムシール部に向けて、ピロー包装袋の裏面から側面を経て、前面まで延びる引裂誘導線が配置されていることを特徴とする、易開封性ピロー包装袋。
  2. 前記引裂誘導線が、引き裂きによる破断方向の逸れに対する補正が可能であり、破断線が前記引裂誘導線から逸脱しない形状であることを特徴とする、請求項1に記載の易開封性ピロー包装袋。
  3. 前記引裂誘導線が、間欠のミシン目形状または1本の連続線によって形成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の易開封性ピロー包装袋。
  4. 前記引裂誘導線が、少なくとも前記シーラント層を除く1層以上に設けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の易開封性ピロー包装袋。
  5. 前記引裂誘導線が、前記基材層の打ち抜き加工、または炭酸ガスレーザー照射による前記基材層のアブレーションによって形成されたことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の易開封性ピロー包装袋。
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