JP2014166881A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば菓子や文具、医薬品などの製品(内容物)を包装するための包装袋であり、より容易に且つ確実に、すなわち好適に開封して内容物を取り出すことが可能な包装袋を提供する。
【解決手段】プラスチックフィルムを備えた積層体1を袋状に形成してなり、内容物10を密閉状態で収納するための包装袋Aであって、袋端部7に開封用切り欠き11を設け、且つ、包装袋Aの前面3及び背面4に、開封用切り欠き11から包装袋Aを順次切り裂いて開封する際に切り裂き線を所望の方向に誘導するための開封補助線12を設けて形成する。また、内容物10を収納した状態で、包装袋Aの満容積から内容物10をひと塊のブロック状の外形として求めた内容物10の体積V2を差し引いた包装袋Aの空間容積の満容積に対する割合が3%以上となるように形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば菓子や文具、医薬品、特に錠剤やカプセルなどを押し出すタイプの包装など、一定の形状をもった製品(内容物)を包装するための包装袋に関し、より容易に且つ確実に開封して内容物を取り出すことが可能な包装袋に関する。
例えば菓子や文具、医薬品、特に錠剤やカプセルなどを押し出すタイプの包装など、一定の形状を持った製品を包装するものとして、プラスチックフィルムを主体とする積層材料からなるガゼット、平パウチ、背貼り(合掌)などの各種包装袋が多用されている。また、ガゼット形式の包装袋は、容量も大きく、効率よく梱包できるため、近年、特に多くの製品の包装に利用されている。
一方、この種の包装袋は、例えば、袋端部にV型、I型などのノッチ(開封用切り欠き)を設け、このノッチを利用して包装袋を引き裂いて開封できるように形成されている。しかしながら、特にガゼット形式の包装袋では、側面部分が折り重なっているため、ノッチから包装袋を引き裂いて開封する際に大きな力が必要になり、単に袋端部にノッチを設けただけでは、包装袋をスムーズに切り裂くことができなかったり、引き裂かれる側の包装袋片が内容物の製品にぶつかって直線状に開封できず、開口が小さくなって開封されてしまう場合があった。そして、このように折り込まれた側面部分を全て取り去るように包装袋を開封できないことにより、内容物の製品が取り出しにくくなる。
これに対し、特許文献1には、包材の上端縁から下端縁に向かってジッパー状の切れ目線を設け、この切れ目線に沿って開封できるようにした包装袋が開示されている。また、特許文献1の包装袋においては、切れ目線を包装袋の側端に対してほぼ平行に、且つ包装袋の中心線より外側の側端側に設けることによって、ジッパー状の切れ目線に沿って容易に且つ内容物が取り出しやすいように直線状に開封できるようにしている。
特開平08−217094号公報
しかしながら、特許文献1に開示された包装袋においては、引き裂き部分が内容物に到達した際に、直進開封性が阻害され、引き裂き力が斜め方向へと分散して、やはり、中身を取り出せるほどに十分な開口面積で開封することができないおそれがあった。言い換えれば、内容物の性状、量等に起因して、斜めに包装袋が引き裂かれてしまうおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑み、例えば菓子や文具、医薬品などの製品(内容物)を包装するための包装袋であり、より容易に且つ確実に、すなわち好適に開封して内容物を取り出すことが可能な包装袋を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の包装袋は、プラスチックフィルムを備えた積層体を袋状に形成してなり、内容物を密閉状態で収納するための包装袋であって、袋端部に開封用切り欠きを設け、且つ、包装袋の前面及び背面に、前記開封用切り欠きから包装袋を順次切り裂いて開封する際に切り裂き線を所望の方向に誘導するための開封補助線を設けて形成されるとともに、前記内容物を収納した状態で、包装袋の満容積から前記内容物をひと塊のブロック状の外形として求めた前記内容物の体積を差し引いた包装袋の空間容積の前記満容積に対する割合が3%以上となるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の包装袋においては、前記積層体が、少なくともポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ヒートシール性樹脂の各層を備えて形成されていることがより望ましい。
本発明の包装袋においては、例えば菓子や文具、医薬品、特に錠剤やカプセルなどを押し出すタイプのPTP包装などの一定の形状をもった製品(内容物)を収納する際に、この内容物の外形から求まる体積を包装袋の満容積から差し引いた空間の割合(空間率)が3%以上となるように形成することによって、包装袋を開封用切り欠きから順次引き裂いて開封する際に、引き裂いた包装袋片が内容物にぶつかって切り裂き線が所望の方向から大きく逸脱してしまったり、菓子などの内容物に破損を生じさせることなく、より容易に且つ確実に切り裂き線を開封補助線で所望の方向に誘導し、所望の開口面積が得られるように包装袋を開封することが可能になる。
よって、本発明の包装袋によれば、開封に失敗することもなく、スムーズに開封でき、指や腕の力が強くない人であっても、簡単に開封できる。これにより、例えば、病人や老人などでも、周囲の人に手伝ってもらうことなく、医薬品等の内容物を包装袋から好適に開封して取り出すことが可能になる。
また、本発明の包装袋においては、積層体が、少なくともポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ヒートシール性樹脂の各層を備えて形成されていると、包装袋の空間容積の割合(空間率)が3%以上となるように包装袋を形成することにより、さらに確実に切り裂き線を開封補助線で所望の方向に誘導して、所望の開口面積が得られるように包装袋を開封することができる。
本発明の一実施形態に係る包装袋を示す図であり、内容物を収納していない状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装袋を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装袋を示す図であり、内容物を収納した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装袋の開封補助線の形状の例を示す図である。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る包装袋について説明する。
はじめに、本実施形態の包装袋は、例えば菓子や文具、医薬品、錠剤やカプセルなどを押し出すタイプのPTP(Press Through Pack)包装などの製品、特に、一定の形状をもった製品(内容物)を包装するものである。また、本実施形態では、この包装袋がガゼット形式の包装袋であるものとして説明を行う。
本実施形態の包装袋Aは、まず、図1に示すように、プラスチックフィルムを主体とした積層体フィルム(積層体)1を袋状に形成して構成されている。例えば、積層体フィルム1の両端部をシールして背シール2とし、背シール2の反対側の前面3と、背シール2を中央に抱く背面4と、左右の折り込み部5とで構成されている。
また、本実施形態の包装袋Aは、上下にそれぞれシール処理が施されてなる包装袋、いわゆるサイドガゼットタイプの包装袋であり、図1及び図2に示すように、下端(袋端部)6が左右の折り込み部5を織り込んだままシールされている。これにより、折り込み部分51は積層体1を四重に積層した状態でシールされ、この折り込み部分51より内側の部分は二重になってシールされている。
図2及び図3に示すように、この状態で、内容物10を収納し、内容物10を収納するとともに上端(袋端部)7も下端6と同様にシールされる。そして、このように形成したガゼット形式の包装袋Aは、マチがあることで、断面四角形状の筒状に形成され、コンパクトでありながら、大きな製品やある程度の厚みを持った一定の大きさがある形状の製品を内容物10として包装するのに適している。
一方、本実施形態において、包装袋Aを構成する積層体1の基本素材となる外層フィルムには、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、セロファン等のプラスチックフィルムを用いることができる。さらに、フィルムの内層側に印刷を施こす場合が多いため、この外層として使用する合成樹脂製フィルムには、印刷適性が求められ、2軸方向に延伸した延伸フィルムを用いることがより好ましい。
さらに、この合成樹脂製フィルムは、マチにも使用されるので、最内層のヒートシール性樹脂を加熱溶融する際に、その熱で外層の樹脂が溶融しないことも必要になる。そして、この高温に耐えることが必要である点からも、最大限に結晶化を図って形成される延伸フィルムを用いることが好ましい。
さらに、その中でも、特にポリエチレンテレフタレートの2軸延伸フィルムを用いることが好ましく、再生樹脂を使用したポリエチレンテレフタレートを用いた場合でも印刷適性や高温耐性等に関する良好な結果を得ることができる。なお、ポリアミド系やポリプロピレン系などでも無延伸のフィルムの場合は、伸びが大きく、切り裂かれにくいという性質があるので、その適用には注意が必要である。
また、フィルムの厚みとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよい。また、詳細を後述するノッチ11で切り裂く時に容易に切り裂かれるような厚みである必要もあり、12〜25μm程度が適当である。
さらに、フィルムの内側に、アルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層を形成する。このような蒸着層は、包材に水分や酸素などのバリア性を付与し、さらに、カット性を向上させる。そして、このような無機物の蒸着工程を行うという点からも、外層基材は耐熱性等に優れる2軸延伸のポリエステルフィルムであることが有利である。
さらに、上記蒸着層の代わりに、金属箔、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムに、アルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルムや紙などを使用することができ、これらは単体または2種以上組み合わせて使用しても良い。
また、これらのフィルムを中間層に設けることにより、ガスバリア性、水蒸気バリア性、機械的強度、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性、遮光性等を向上させ、内容物の劣化を防ぐことが可能になる。
次に、最内層は溶融し相互に融着するヒートシール性を有する樹脂を使用する。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMMA)等が挙げられる。これらは単体または2種以上を混合して使用しても、多層化しても良く、樹脂およびこれらをフィルム化したシートを使用しても良い。厚みとしては15〜100 μmが望ましく、30〜50μmがより好ましい。
フィルムの接着方法としては、例えば、ウエットラミネーション方法、ドライラミネーション方法、ノンソルベントドライラミネーション方法、ホットメルトラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
また、本実施形態の包装袋Aには、下端6と上端7のシール部分(袋端部)で、かつ、背シール2と側面最深部52との間に、開封用切り欠きのノッチ11が設けられている。
なお、側面最深部52は、折り込み部分51の折り返し部分であり、折り込み部分51の中で一番背シール2に近い所になる。また、この開封用切り欠き11の位置は、積層体1が二重でシールされた部分となる。このため、開封用切り欠き11から包装袋Aを切り裂き始める際には、抵抗が少なくて済む。
ここで、開封用切り欠き11は、下端6と上端7のいずれか一方に設けても、両方に設けても構わない。また、本実施形態では、開封用切り欠き11のノッチ形状がVの字やIの字としているが、単に切り込み線を入れた形状など、任意の形状を使用することができる。すなわち、外層のような主要なフィルム又は積層体全体が部分的に、端部だけ切れて、容易に切り裂くきっかけになるように形成されていれば、特に開封用切り欠き11の形状を限定する必要はない。
さらに、本実施形態の包装袋Aには、前面3及び背面4に、開封用切り欠き11から包装袋Aを順次切り裂いて開封する際に切り裂き線を所望の方向に誘導するための開封補助線12が設けられている。
図4(図2、図3)に示すように、開封補助線12の加工する形状は、切り裂く時の振れが左右どちらに行きかけても、切り裂き方向が真直ぐに誘導されるように、Iの字、ハの字、Uの字、Vの字などの任意の形状を採用することができ、特に、ハの字やVの字形状が好ましい。但し、ノッチ11の近傍など、側面5との境界53から離れた部分では、ノの字や、ノの字と反対向きの形状であっても構わない。この場合、開封用切り欠き11の位置は、上側または下側の一方だけに加工するようになる。
また、開封補助線12の加工する加工深さは、基本的に外層フィルムの厚み以内であるが、積層体全体厚みの30%以上、90%未満、好ましくは40%〜70%になるように加工する。開封補助線12の加工方法としては、金属刃を直接包材に押し当て加工する方法、または連続またはパルス発振形式を有する炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどのレーザー機を使用して加工する方法が挙げられる。金属刃を用いた方法の場合は印刷と同時加工が望ましく、レーザーを使用した方法の場合はスリット時に導入することが望ましい。
さらに、本実施形態の開封補助線12は(ミシン目上の切れ目線は)、包装袋Aの前面3及び背面4の開封用切り欠き11から折り込み5との境界53までの間の位置で、境界53と並行に設けられている。また、開封補助線12の線幅や本数に特に規定はないが、開封途中に折り込み5の側面最深部52が残ることにならないように、切り裂いて除く部材(包装袋片)の方につなげる形で開封できるようにする。
さらに、本実施形態の包装袋Aにおいては、内容物10を収納した状態で、包装袋10の満容積(総容積)から内容物10をひと塊のブロック状の外形として求めた内容物10の体積を差し引いた包装袋Aの空間容積の前記満容積に対する割合(空間率)が3%以上となるように形成されている。
具体的に、図3に示すように、例えばPTP包装のように凹凸があるものを複数重ねた状態で内容物10とした場合には、複数のPTP包装を重ねた状態をひと塊のブロックと考え、このブロックの外形をもって内容物10の体積(見掛けの体積)を求める。なお、もともとひと塊の菓子などが内容物10である場合には、勿論、そのブロック状の内容物の外形から体積を求めればよい。すなわち、本実施形態では、包装袋Aの満容積をV1、内容物10の体積をV2とした場合に、包装袋Aの空間率V3がV3=(V1−V2)/V1×100≧3%となるように、包装袋Aが形成されている。
そして、本実施形態の包装袋Aでは、例えば菓子や文具、医薬品、特に錠剤やカプセルなどを押し出すタイプのPTP包装などの一定の形状をもった内容物10の製品を収納する際に、この内容物10の外形から求まる体積V2を包装袋Aの満容積V1から除した空間の割合が3%以上となるように形成することによって、包装袋Aを開封用切り欠き11から順次引き裂いて開封する際に、引き裂いた包装袋片が内容物10にぶつかって切り裂き線が所望の方向から大きく逸脱してしまったり、菓子などの内容物10に破損を生じさせることがない。これにより、より容易に且つ確実に切り裂き線を開封補助線12で所望の方向に誘導し、所望の開口面積が得られるように包装袋Aを開封することが可能になる。
よって、開封に失敗することもなく、スムーズに開封でき、指や腕の力が強くない人であっても、簡単に開封でき、例えば、病人や老人などでも、周囲の人に手伝ってもらうことなく、医薬品等の内容物を包装袋Aから好適に開封して取り出すことが可能になる。
また、包装袋Aを構成する積層体1が、少なくともポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ヒートシール性樹脂の各層を備えて形成されていると、包装袋Aの空間容積の割合が3%以上となるように包装袋Aを形成することにより、さらに確実に切り裂き線を開封補助線12で所望の方向に誘導して、所望の開口面積が得られるように包装袋Aを開封することができる。
〔実施例〕
ここで、本発明に係る包装袋Aの優位性を確認した試験結果について説明する。なお、本実施例は本発明に係る包装袋Aについてより詳細に説明することになるが、勿論、本発明はこの実施例の記載、内容に限定されるものではない。
はじめに、本実施例では、包装袋の外層とする厚さ12μm、720mm幅の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの流れ方向にハの字形状の貫通ミシン目(開封補助線12)を4列、前面、背面のミシン目幅が7mmとなるように設けた後、厚さ7μm、700mm幅のアルミニウム箔と、厚さ30μm、700mm幅の密度0.94g/cmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとを、低密度ポリエチレンを使用したエクストルージョンラミネーション法により貼合せ、積層体を得た。
そして、この包装袋Aに空間率(空間の割合)を変えて各種内容物10を収納し、開封補助線12に沿って開封する際の開封適性の確認を行った。
具体的に、表1に示すように、実施例1では、ブロック状の菓子を内容物として収納し、厚みが15mm、空間率が5%となるように包装袋を形成した。実施例2では、ブロック状の菓子を内容物として収納し、厚みが15mm、空間率が10%となるように包装袋を形成した。実施例3では、PTPシートを内容物として収納し、厚みが20mm、空間率が3%となるように包装袋を形成した。ここで、前述の通り、空間率は、包装袋の満容積(総容積)をV1、内容物10の体積(見掛けの体積)をV2としたとき、(V1−V2)/V1×100(%)で表される値である。また、実施例3では、PTPシートを4枚重ね、この4枚のPTPシートを重ねた際の見掛けの外形(80×35×20mm)の内容物の体積V2として空間率を求めている。すなわち、図3に示すように2枚のPTPシートを、突出した薬剤収容部位が対向するように向い合わせ、上側の薬剤収容部位と下側の薬剤収容部位とがPTPシートの長手方向に交互に並ぶように重ねあわせた。このような2枚のPTPシートからなる組を厚さ方向に二組重ねて内容物10とした。この内容物は、薬剤収容部位が外方に向いておらず、PTPシートの平面状の部位が外方に向いた状態で包装袋内に収納されている。
Figure 2014166881
一方、比較例1では、ブロック状の菓子を内容物として収納し、厚みが15mm、空間率が2%となるように包装袋を形成した。比較例2では、実施例3と同様の内容物を用いて、厚みが20mm、空間率が2%となるように包装袋を形成した。比較例3では、4枚のPTPシートを、いずれも薬剤収容部位を上側にして重ねたものを内容物とした。空間率は2%とした。
そして、ブロック状の菓子を内容物とし、空間率を5%とした実施例1では、開封開始後、開封補助線12に沿ってスムーズに開封することができた。
ブロック状の菓子を内容物とし、空間率を10%とした実施例2においても、開封開始後、開封補助線12に沿ってスムーズに開封することができた。また、空間率が高いため、包装袋を掴みやすく、この点からも容易に開封を行うことができた。
PTPシートを内容物とし、空間率を3%とした実施例3でも、開封開始後、開封補助線12に沿ってスムーズに開封することができた。また内容物(内容物の角部分)が柔軟性を有するため(フレキシブルであるため)、包装袋を掴みやすく、この点からも容易に開封を行うことができた。
一方、ブロック状の菓子を内容物とし、空間率を2%とした比較例1では、空間率が小さく、開封時に包装袋を掴みにくい。また、開封補助線12に沿って開封している途中で、引き裂いた包装袋片が内容物の角部にぶつかり、この包装袋片が千切れてしまった。さらに、内容物の角が砕けてしまうことも確認された。
また、PTPシートを内容物とし、空間率を2%とした比較例2は、内容物が実施例3と同様であるものの空間率が小さく、開封時に包装袋を掴みにくい。また、開封補助線12に沿って開封している途中で、引き裂いた包装袋片が内容物の角部にぶつかり、この包装袋片が千切れてしまった。
比較例3においても、ほぼ同様の結果であった。
よって、内容物10を空間率3%以上で収納することによって、容易に且つ確実に、内容物10が取り出しやすいように包装袋Aを直線的に引き裂くことができることが実証された。
以上、本発明に係る包装袋の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、内容物を包装するための包装袋がガゼット形式の包装袋であるものとして説明を行ったが、本発明は、ガゼット形式の包装袋に限定する必要はなく、平パウチ、背貼り(合掌)など、他の形式の包装袋であっても勿論適用可能である。そして、他の形式の包装袋であっても、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
1積層体(積層体フィルム)
2背シール
3前面
4背面
5折り込み部(側面)
51 折り込み部分
52 側面最深部
53 境界
6下端(袋端部)
7上端(袋端部)
10 内容物
11 開封用切り欠き(ノッチ)
12 開封補助線
A包装袋
V1 包装袋の満容積(総容積)
V2 内容物の外形から求めた体積
V3 空間容積(空間率)

Claims (2)

  1. プラスチックフィルムを備えた積層体を袋状に形成してなり、内容物を密閉状態で収納するための包装袋であって、
    袋端部に開封用切り欠きを設け、且つ、包装袋の前面及び背面に、前記開封用切り欠きから包装袋を順次切り裂いて開封する際に切り裂き線を所望の方向に誘導するための開封補助線を設けて形成されるとともに、
    前記内容物を収納した状態で、包装袋の満容積から前記内容物をひと塊のブロック状の外形として求めた前記内容物の体積を差し引いた包装袋の空間容積の前記満容積に対する割合が3%以上となるように形成されていることを特徴とする包装袋。
  2. 請求項1記載の包装袋において、
    前記積層体が、少なくともポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ヒートシール性樹脂の各層を備えて形成されていることを特徴とする包装袋。
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