JP4225841B2 - 使い捨て衛生材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛生材料本体とこの衛生材料本体を収容した容器とを備えた使い捨て衛生材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば注射をする際には、注射部位とその周辺の皮膚を消毒する。この場合には、例えば脱脂綿などの衛生材料本体に、アルコールなどの消毒剤を含浸させた使い捨ての消毒用衛生材料が使用される。通常、消毒は消毒用衛生材料を1枚使用するが、例えば1枚目で注射部位の汚れを落とし、2枚目で消毒する場合、あるいは、1枚目で消毒をし、2枚目で止血をする場合などもある。したがって、注射をする際には、消毒用衛生材料を1枚使用する場合と、2枚使用する場合とがある。
【0003】
一般に、消毒用衛生材料を病院などで作成する場合には、万能つぼと呼ばれる金属製の容器の中に複数の衛生材料本体と消毒剤とを収容する。
【0004】
しかしながら、万能つぼで消毒用衛生材料を作成する場合、使用毎に容器を滅菌し、かつ消毒効果を充分に発揮させるために使用直前に衛生材料と消毒剤とを万能つぼに収容しなければならず、作成作業に手間が掛かってしまうなど作業性が良好でない点、および材料の調整が難しい点などの問題があった。
【0005】
そこで、衛生材料本体に予め消毒剤を含浸させた複数の消毒用衛生材料を、成形された合成樹脂、あるいは袋状のラミネートフィルムなどの使い捨て容器に収容されている使い捨て衛生材料が知られている。
【0006】
しかしながら、上述の使い捨て衛生材料では、容器を滅菌する手間、あるいは材料の調整の手間などは省けるが、衛生材料本体に消毒剤を長時間に亘って含浸させることによって消毒効果が低下するおそれ、あるいは使用途中の処置と処置との間に菌が混入してしまうおそれがあった。
【0007】
そこで、衛生材料本体に予め消毒剤を含浸させた1つの消毒用衛生材料を1つの使い捨て容器に個別に収容している、いわゆる個包装の使い捨て衛生材料が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実開平6−026882号公報(第6−7頁、図1−図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1記載の使い捨て衛生材料では、消毒用衛生材料を作成する手間を省くことができるとともに、消毒用衛生材料を使用する際に容器を開封するので、菌の混入を防ぐことができるものの、使用毎に容器を開封しなければならず、例えば1回の処置で消毒用衛生材料を2枚使用する場合には、2つの容器を開封しなければならず、作業性が良好でないという問題点を有している。
【0010】
この点、例えば2つの消毒用衛生材料を2つの容器に収容することも考えられるが、消毒用衛生材料を1枚しか使用しない場合に、もう1枚が無駄になってしまうという問題もある。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、作業性を向上でき、消毒効果の低下および菌の混入を防止できるとともに、使用用途に応じて使用枚数を選択できる使い捨て衛生材料を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の使い捨て衛生材料は、少なくとも一対の縦方向端縁および一対の横方向側縁を有し、予め消毒剤が含浸された衛生材料本体と、この衛生材料本体を収容した容器と、前記衛生材料本体に縦方向および横方向の少なくともいずれか一方に沿って設けられ、前記衛生材料本体を少なくとも2つ以上に分割可能にする分割線と、前記容器の前記衛生材料本体が位置している部分に前記分割線と平行に設けられ、前記容器を開封可能にする第1の開封線と、この第1の開封線と交差する方向に沿って前記容器に設けられ、この容器を開封可能にする第2の開封線とを具備したものである。
【0013】
そして、衛生材料本体の縦方向および横方向の少なくともいずれか一方に沿って設けた分割線に平行に設けた第1の開封線から容器を開封して衛生材料本体を分割線から分割して使用することができ、かつ第1の開封線に交差する方向に沿って設けられた第2の開封線から容器を開封して衛生材料本体を分割しないで使用することもできるなど、使用する衛生材料本体の枚数を使用用途に応じて選択できるとともに、使用毎に容器を開封して使用できるので、消毒効果の低下および菌の混入を防止できる。また、衛生材料本体を分割して使用する際でも第1の開封線からの1回の開封で済み、開封の手間を低減できるとともに、予め消毒剤を含浸した衛生材料本体を容器に収容することにより、衛生材料本体に消毒剤を含浸させる手間をも省くことができ、作業性が向上する。
【0014】
請求項2記載の使い捨て衛生材料は、請求項1記載の使い捨て衛生材料において、第1の開封線は、容器の衛生材料本体の分割線と略一致する位置に設けられているものである。
【0015】
そして、第1の開封線を衛生材料本体の分割線と略一致する位置に設けることにより、第1の開封線に沿って容器を開封することで同時に衛生材料本体が分割線から分割されるので、例えば容器の開封とは別個に衛生材料本体を分割する場合と比較して、作業性がより向上する。
【0016】
請求項3記載の使い捨て衛生材料は、請求項2記載の使い捨て衛生材料において、衛生材料本体は、分割線に沿った方向に対して2つ折りにされた状態で容器に収容されているものである。
【0017】
そして、衛生材料本体を分割線に沿った方向に対して2つ折りにして容器に収容することで、例えば衛生材料本体を折らずに容器に収容する場合と比較して小型化できる。
【0018】
請求項4記載の使い捨て衛生材料は、請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て衛生材料において、分割線は、衛生材料本体に複数設けられ、第1の開封線は、前記分割線に対応して容器に複数設けられているものである。
【0019】
そして、衛生材料本体に複数設けた分割線に対応して第1の開封線を複数設けることにより、所望の第1の開封線から容器を開封することで、作業者が使用する衛生材料本体の枚数を選択でき、使い勝手が向上する。
【0020】
請求項5記載の使い捨て衛生材料は、請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て衛生材料において、第1の開封線の少なくとも一部に沿って設けられた第1の表示部と、第2の開封線の少なくとも一部に沿って設けられ、前記第1の表示部と異なる表示を有する第2の表示部とを具備したものである。
【0021】
そして、第1の開封線の少なくとも一部に沿って設けた第1の表示部と、第2の開封線の少なくとも一部に沿って設けた第2の表示部との表示を異ならせることで、作業者が作業に応じた開封線を確実に目視で識別でき、所望の開封線でない開封線から誤って容器を開封することを防止する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使い捨て衛生材料の第1の実施の形態の構成を図1ないし図5を参照して説明する。
【0023】
図1において、1は使い捨て衛生材料であり、この使い捨て衛生材料1は、衛生材料本体2と、この衛生材料本体2を収容して密封された容器3とを備えている。
【0024】
衛生材料本体2は、予め消毒剤Sが含浸された、例えば織布、不織布、ガーゼ、あるいは脱脂綿などの部材であり、一対の縦方向端縁と一対の横方向側縁とを有する平面視四角形状に形成されている。ここで、消毒剤Sとしては、例えば消毒剤、すなわちエタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、ポビドンヨード、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウムなどの物質、あるいはこれら物質を混合させたものなどである。
【0025】
また、衛生材料本体2には、分割線としての材料分割線4が設けられている。この材料分割線4は、例えば衛生材料本体2の縦方向の略中心域に、衛生材料本体2の幅方向である横方向に沿って設けられている。さらに、この材料分割線4は、ミシン目、切り込み、プレスなどであり、衛生材料本体2に対して外力を加えることでこの衛生材料本体2を略半分ずつの2枚に分割可能にし、かつ外力を加えない状態では衛生材料本体2を分割せずに1枚で使用できる形態となっている。
【0026】
容器3は、平面視で一対の縦方向側縁および一対の横方向端縁を有する四角形状に形成された一対のフィルムシート5の周囲を互いに接着剤などで貼着して形成されている。すなわち、容器3は、外周縁部に四角枠状のフラップ部6を備えており、このフラップ部6内には、このフラップ部6により周囲を囲まれて密封された四角形状の収容部7が設けられている。この収容部7は、衛生材料本体2全体の縦方向および横方向を容器3の縦方向および横方向に一致させた状態で衛生材料本体2全体を収容可能な大きさに設けられている。したがって、容器3は、衛生材料本体2よりも平面視で大きく形成されている。
【0027】
さらに、容器3には、横方向に沿って材料分割線4に平行に設けられた第1の開封線11と、この第1の開封線11と交差、例えば直交する縦方向に沿って設けられた第2の開封線12とが設けられている。
【0028】
第1の開封線11は、容器3の縦方向の中心および衛生材料本体2の材料分割線4よりも若干一端側寄り、すなわち図1ないし図5に示す上側寄りの位置に、収容部7を横断して設けられており、衛生材料本体2が位置している部分に設けられている。したがって、図2に示すように、第1の開封線11に沿って容器3を開封した際には、衛生材料本体2の材料分割線4よりも縦方向の一端側の部分、すなわち衛生材料本体2の上側の部分が容器3の外部に露出する。
【0029】
第2の開封線12は、例えば容器3の横方向の一側部の近傍の位置に、収容部7を縦断して設けられており、衛生材料本体2の側方に位置している。したがって、図4に示すように、第2の開封線12に沿って容器3を開封した際には、衛生材料本体2が容器3の外部に露出しない。
【0030】
さらに、容器3の横方向の一側部および縦方向の一端部には、第1の開封線11および第2の開封線12に連続した第1の切込部13および第2の切込部14が設けられている。
【0031】
第1の切込部13は、平面視で横方向に沿って容器3の外方から内方に向けて幅狭となる略三角形状に、フラップ部6に切込形成されている。この第1の切込部13は、作業者による容器3の第1の開封線11からの開封を容易にするものである。
【0032】
第2の切込部14は、第1の切込部13と同様に、平面視で縦方向に沿って容器3の外方から内方に向けて幅狭となる略三角形状に、フラップ部6に切込形成されている。この第2の切込部14は、作業者による容器3の第2の開封線12からの開封を容易にするものである。
【0033】
そして、容器3の表面には、第1の開封線11および第2の開封線12に沿って、第1の表示部15および第2の表示部16がそれぞれ設けられている。
【0034】
第1の表示部15は、例えば第1の開封線11全体に沿って印刷された、互いに平行な2本の直線である。この第1の表示部15は、第1の開封線11に沿って容器3を開封した際には、衛生材料本体2を材料分割線4から2つに分割して使用できることを作業者が容易に目視確認可能に表示している。
【0035】
第2の表示部16は、例えば第2の開封線12上全体に亘って印刷された1本の直線である。したがって、第2の表示部16は、第1の表示部15と異なる表示を有している。そして、この第2の表示部16は、第2の開封線12に沿って容器3を開封した際には、衛生材料本体2を材料分割線4から分割せずに1つで使用できることを作業者が容易に目視確認可能に表示している。
【0036】
また、フィルムシート5は、多層構造を有しており、材質としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、アイオノマー、酸化ケイ素蒸着フィルム、アルミ蒸着フィルムなどの合成樹脂を主体としたフィルム素材、アルミニウム箔、あるいはこれらを組み合わせてアンカーコート剤などの接着剤で一体としたものなどを使用する。
【0037】
そして、フィルムシート5は、衛生材料本体2に含浸させる消毒剤Sを例えばアルコール類とした際には、外側から内側に向かってPET、アンカーコート剤、PE、アルミニウム箔およびEMAAあるいはPPとなるように設けたフィルム素材と、その組み合わせにするのが好ましい。理由としては、PETは印刷適性が良好で、表示部15,16を印刷する際に好適であり、アルミニウム箔およびEMAAあるいはPPは、バリヤ性、すなわちアルコール類の揮発防止性が良好であるためである。
【0038】
また、フィルムシート5は、バリヤ性を考慮する場合には、フィルム素材はある程度厚くしたほうがよいが、一方で、製造性および製造コストを考慮すると、フィルム素材はできる限り薄くしたほうがよい。
【0039】
これらの点を考慮すると、フィルムシート5のPET、PE、およびEMAAあるいはPPは、10〜30μm程度、アルミニウム箔は5〜20μm程度が好ましい。
【0040】
そして、特に容器3を使用する際の手切れ性、すなわち容器3の開封のしやすさを考慮すると、フィルムシート5のEMAAあるいはPPは25μm以下とするのが好ましい。
【0041】
また、容器3は、縦方向および横方向に沿って開封線11,12からそれぞれ開封するので、フィルムシート5の各素材は方向性がないものが好ましい。
【0042】
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
【0043】
例えば注射の際などのように、1枚目で注射部位の汚れを落とし、2枚目で消毒をする場合、あるいは1枚目で消毒をして2枚目で止血をする場合などには、衛生材料本体2を2つに分割して使用するために、図2に示すように、作業者が第1の切込部13の両端を両手でそれぞれ持って第1の開封線11に沿って容器3を開封する。
【0044】
このとき、図3に示すように、衛生材料本体2の材料分割線4よりも上側の部分が容器3の外部に露出するので、作業者は、この露出した部分と容器3とを両手でそれぞれ持って材料分割線4に沿って衛生材料本体2を2つに分割し、衛生材料本体2の上側の部分を1枚目として使用する。
【0045】
この後、容器3に残った材料分割線4の下側に位置した衛生材料本体2を、2枚目として使用する。
【0046】
一方、衛生材料本体2を1枚として使用する際には、図4に示すように、作業者が第2の切込部14の両端を両手でそれぞれ持って第2の開封線12に沿って容器3を開封し、図5に示すように、衛生材料本体2全体を容器3から取り出して使用する。
【0047】
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、第1の開封線11から容器3を開封して衛生材料本体2を材料分割線4から分割して使用することもでき、かつ第2の開封線12から容器3を開封して衛生材料本体2を分割しないで使用することもできるなど、使用する衛生材料本体2の枚数を使用用途に応じて選択できる。
【0048】
また、使用毎に容器3を開封して使用できるので、消毒剤Sによる消毒効果の低下および菌の混入を防止できる。
【0049】
さらに、衛生材料本体2を材料分割線4から分割して2枚として使用する際でも、第1の開封線11からの1回の開封で済み、例えば1枚の衛生材料本体を1つの容器に収容した従来の場合と比較して、開封の手間を低減できるとともに、予め消毒剤Sを含浸した衛生材料本体2を容器3に収容することにより、衛生材料本体2に消毒剤Sを含浸させる手間をも省くことができ、作業性を向上できる。
【0050】
そして、第1の開封線11に沿って設けた第1の表示部15と、第2の開封線12に沿って設けた第2の表示部16との表示を互いに異ならせることで、作業者が衛生材料本体2を2枚で使用する場合と1枚で使用する場合とで、作業に応じた開封線11,12を確実に目視で識別でき、所望の開封線でない方の開封線から誤って容器3を開封することを防止できる。
【0051】
また、第1の開封線11を、材料分割線4よりも上側に設けることにより、第1の開封線11から容器3を開封し衛生材料本体2を材料分割線4から分割して使用する際に、衛生材料本体2の未使用部分全体を、次に容器3から取り出されるまで容器3内に入ったままの状態とすることができ、衛生材料本体2の未使用部分への菌の混入、あるいは消毒剤Sの効果の低下などをより確実に防止できる。
【0052】
さらに、第2の開封線12を、容器3の収容部7の衛生材料本体2の側方に設けることで、第2の開封線12から容器3を開封した際に、衛生材料本体2を材料分割線4から分割しにくい状態にでき、第2の開封線12から容器3を開封した際に、衛生材料本体2を誤って分割させることを確実に防止できる。
【0053】
次に、第2の実施の形態を図6および図7を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用効果については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図6に示すように、第1の開封線11は、容器3の、この容器3に収容された衛生材料本体2の材料分割線4と略一致する位置に設けられている。言い換えると、第1の開封線11は、材料分割線4と平面視で重なる位置に設けられている。
【0055】
そして、図7に示すように、作業者が第1の開封線11に沿って容器3を開封すると、この開封と同時に衛生材料本体2が材料分割線4から2つに分割される。
【0056】
上述したように、上記第2の実施の形態によれば、第1の開封線11を衛生材料本体2の材料分割線4と略一致する位置に設けることにより、第1の開封線11に沿って容器3を開封することで同時に衛生材料本体2が材料分割線4から分割されるので、例えば容器の開封とは別個に衛生材料本体を分割する場合と比較して、作業性をより向上できる。
【0057】
次に、第3の実施の形態を図8を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の構成および作用効果については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
衛生材料本体2の縦方向の中心域には、折り線18が設けられている。また、材料分割線4は、折り線18の縦方向の一端側寄りの位置と他端側寄りの位置とに、折り線18に平行にそれぞれ設けられている。言い換えると、折り線18は、材料分割線4に平行に設けられている。そして、材料分割線4は、衛生材料本体2の折り線18に対して互いに線対称な位置に設けられている。
【0059】
また、衛生材料本体2は、折り線18から、すなわち材料分割線4に沿った方向に対して2つ折りにされて容器3内に収容されている。したがって、容器3は、収容部7が、衛生材料本体2の縦方向の半分の大きさよりも若干大きくなるように形成されている。さらに、材料分割線4は、衛生材料本体2が容器3に収容された状態で、互いに重なり合っている。
【0060】
第1の開封線11は、材料分割線4に略一致する位置に設けられている。言い換えると、第1の開封線11は、材料分割線4と平面視で重なる位置に設けられている。
【0061】
そして、作業者が第1の開封線11に沿って容器3を開封すると、この開封と同時に衛生材料本体2が材料分割線4から2つに分割され、これら分割された衛生材料本体2のそれぞれが容器3内に入ったままの状態となる。
【0062】
上述したように、上記第3の実施の形態によれば、衛生材料本体2を材料分割線4に沿った方向に対して2つ折りにして容器3に収容することで、例えば衛生材料本体を折らずに容器に収容する場合と比較して、使い捨て衛生材料1全体を小型化できる。
【0063】
次に、第4の実施の形態を図9を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と同様の構成および作用効果については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0064】
衛生材料本体2は、縦長に形成されており、材料分割線4が、複数、例えば3つ、衛生材料本体2の縦方向に略等間隔に離間されて互いに平行に設けられている。
【0065】
容器3は、衛生材料本体2を収容可能に縦長に形成されており、第1の開封線11が、材料分割線4に対応した複数、すなわち3つ、材料分割線4と略一致する位置に設けられている。言い換えると、第1の開封線11は、材料分割線4と平面視で重なる位置に設けられている。
【0066】
また、第1の切込部13は、各第1の開封線11に対応した位置に設けられている。
【0067】
そして、作業者が各第1の開封線11に沿って容器3を開封すると、この開封と同時に衛生材料本体2が材料分割線4からそれぞれ分割される。
【0068】
上述したように、上記第4の実施の形態によれば、衛生材料本体2に複数設けた材料分割線4に対応して第1の開封線11を複数設けることにより、所望の位置の第1の開封線11および第2の開封線12から容器3を開封することで、作業者が使用する衛生材料本体2の大きさ、あるいは枚数などを使用用途に応じて選択でき、1回の処置で複数枚の衛生材料本体2を使用する場合にも対応できるなど、使い勝手を向上できる。
【0069】
なお、上記各実施の形態において、第1の開封線11および第2の開封線12は、容器3の横方向および縦方向に対してそれぞれ斜めに傾斜させて配設しても同様の作用効果を奏することが可能である。
【0070】
また、材料分割線4は、外力を加えることで衛生材料本体2を分割可能にし、かつ外力を加えないときは衛生材料本体2を分割しない形態であれば、他の様々な形態が可能である。
【0071】
さらに、衛生材料本体2の縦方向に沿って設けてもよい。この場合には、第1の開封線11および第2の開封線12をそれぞれ材料分割線4の方向に応じて設定する。
【0072】
そして、第1の表示部15および第2の表示部16は、例えば第1の表示部15を「1枚用」とし、第2の表示部16を「複数枚用」とするなど、作業者が第1の開封線11および第2の開封線12を確実に識別できる表示であれば、他の様々な表示の形態が可能である。
【0073】
また、第1の表示部15を容器3の表面に設け、第2の表示部16を容器3の裏面に設けるなどの構成も可能である。この場合には、第1の開封線11と第2の開封線12とを、作業者がより確実に識別できる。
【0074】
さらに、第1の切込部13および第2の切込部14は、それぞれ第1の開封線11および第2の開封線12の両端部に設けてもよい。
【0075】
【発明の効果】
請求項1記載の使い捨て衛生材料によれば、衛生材料本体の縦方向および横方向の少なくともいずれか一方に沿って設けた分割線に平行に設けた第1の開封線から容器を開封して衛生材料本体を分割線から分割して使用することができ、かつ第1の開封線に交差する方向に沿って設けられた第2の開封線から容器を開封して衛生材料本体を分割しないで使用することもできるなど、使用する衛生材料本体の枚数を使用用途に応じて選択できるとともに、使用毎に容器を開封して使用できるので、消毒効果の低下および菌の混入を防止できる。また、衛生材料本体を分割して使用する際でも第1の開封線からの1回の開封で済み、開封の手間を低減できるとともに、予め消毒剤を含浸した衛生材料本体を容器に収容することにより、衛生材料本体に消毒剤を含浸させる手間をも省くことができ、作業性を向上できる。
【0076】
請求項2記載の使い捨て衛生材料によれば、第1の開封線を衛生材料本体の分割線と略一致する位置に設けることにより、第1の開封線に沿って容器を開封することで同時に衛生材料本体が分割線から分割されるので、例えば容器の開封とは別個に衛生材料本体を分割する場合と比較して、作業性をより向上できる。
【0077】
請求項3記載の使い捨て衛生材料によれば、衛生材料本体を分割線に沿った方向に対して2つ折りにして容器に収容することで、例えば衛生材料本体を折らずに容器に収容する場合と比較して小型化できる。
【0078】
請求項4記載の使い捨て衛生材料によれば、衛生材料本体に複数設けた分割線に対応して第1の開封線を複数設けることにより、所望の第1の開封線から容器を開封することで、作業者が使用する衛生材料本体の枚数を選択でき、使い勝手を向上できる。
【0079】
請求項5記載の使い捨て衛生材料によれば、第1の開封線の少なくとも一部に沿って設けた第1の表示部と、第2の開封線の少なくとも一部に沿って設けた第2の表示部との表示を異ならせることで、作業者が作業に応じた開封線を確実に目視で識別でき、所望の開封線でない開封線から誤って容器を開封することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の使い捨て衛生材料を示す平面図である。
【図2】同上使い捨て衛生材料の第1の開封線からの開封動作を示す平面図である。
【図3】同上使い捨て衛生材料の第1の開封線からの開封状態を示す平面図である。
【図4】同上使い捨て衛生材料の第2の開封線からの開封動作を示す平面図である。
【図5】同上使い捨て衛生材料の第2の開封線からの開封状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の使い捨て衛生材料を示す平面図である。
【図7】同上使い捨て衛生材料の第1の開封線からの開封動作を示す平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の使い捨て衛生材料を示す平面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の使い捨て衛生材料を示す平面図である。
【符号の説明】
1 使い捨て衛生材料
2 衛生材料本体
3 容器
4 分割線としての材料分割線
11 第1の開封線
12 第2の開封線
15 第1の表示部
16 第2の表示部
S 消毒剤

Claims (5)

  1. 少なくとも一対の縦方向端縁および一対の横方向側縁を有し、予め消毒剤が含浸された衛生材料本体と、
    この衛生材料本体を収容した容器と、
    前記衛生材料本体に縦方向および横方向の少なくともいずれか一方に沿って設けられ、前記衛生材料本体を少なくとも2つ以上に分割可能にする分割線と、
    前記容器の前記衛生材料本体が位置している部分に前記分割線と平行に設けられ、前記容器を開封可能にする第1の開封線と、
    この第1の開封線と交差する方向に沿って前記容器に設けられ、この容器を開封可能にする第2の開封線と
    を具備したことを特徴とした使い捨て衛生材料。
  2. 第1の開封線は、容器の衛生材料本体の分割線と略一致する位置に設けられている
    ことを特徴とした請求項1記載の使い捨て衛生材料。
  3. 衛生材料本体は、分割線に沿った方向に対して2つ折りにされた状態で容器に収容されている
    ことを特徴とした請求項2記載の使い捨て衛生材料。
  4. 分割線は、衛生材料本体に複数設けられ、
    第1の開封線は、前記分割線に対応して容器に複数設けられている
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て衛生材料。
  5. 第1の開封線の少なくとも一部に沿って設けられた第1の表示部と、
    第2の開封線の少なくとも一部に沿って設けられ、前記第1の表示部と異なる表示を有する第2の表示部と
    を具備したことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て衛生材料。
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