JP6911338B2 - ピロー包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、合掌シール部を有するピロータイプの包装袋に関する。
従来、包装フィルムの両側端部を合掌状にシールした合掌シール部を有する筒状包装フィルムの上下端をシールしたピロー包装袋において、前記合掌シール部の長手方向に対して略直角方向に開封する場合、前記合掌シール部の開始点における開封性の問題が指摘されてきた。
これは、引き裂き枚数の増加が原因と考えられてきた。すなわち、ピロー包装袋の筒状胴部の側端部から引き裂き開封を開始した場合、開封開始地点では前記筒状胴部を構成する表裏2枚の包装フィルムを引き裂くのに対し、前記合掌シール部に到達すると、前記筒状胴部の表裏2枚に加えて前記合掌シール部を構成する2枚を加えた合計4枚の包装フィルムを引き裂くことになるため、引き裂き開封に必要な力が大きくなることが原因と考えられてきた。
そこで、引き裂き枚数が増加した分の引き裂き力を軽減させることを目的として、前記合掌シール部に到達する部分での開封性を向上させる様々な工夫が提示されている(例えば特許文献1)。
特許文献1のピロー包装袋においては、合掌シール部と開封予定線との交点を跨ぐ領域に傷痕群による弱化部を設けることにより、この部分での開封性を向上させるとしている。
しかし、本発明の発明者が鋭意検討した結果、前記合掌シール部を横断する方向でのピロー包装袋の易開封性を阻害する要因は、引き裂き枚数が増加することよりも、前記合掌シール部が片側に折り倒されて折り部が形成されている点にあることが分かり、本発明に至った。
通常、ピロー包装袋においては、前記合掌シール部の一方の側端部に折り曲げ線が形成されて、前記合掌シール部は前記折り曲げ線が形成された側に折り倒されている。
このため、前記折り曲げ線が形成されている部分では2枚の包装フィルムが強く折り畳まれて鋭角の折り部を形成しており、他の部分の包装フィルムに比べて硬くなっている。
よって、前記折り曲げ線によって形成された硬い前記折り部を略直角方向に引き裂こうとすると、非常に大きな力を要することとなり、易開封性を阻害する大きな要因となっていた。
特許第4993082号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、合掌シール部の長手方向に対して略直角方向に開封するピロー包装袋において、前記合掌シール部も含めた包装袋全体を開封予定線に沿って容易に引き裂くことができる易開封のピロー包装袋を安価に提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、本発明のピロー包装袋は、包装フィルムの両側端部を合掌状にシールした合掌シール部を有する筒状胴部の上下端をシールしたピロー包装袋であって、
前記合掌シール部の一方の側端部には折り部が形成され、
前記合掌シール部は前記折り部が形成された側に倒れていて、
前記合掌シール部の長手方向に対して略直角方向の開封予定線を有し、
前記開封予定線と前記折り部とが交差する部分には、前記合掌シール部と前記筒状胴部で挟まれた領域を超えない大きさで、包装フィルムが切り取られた切除部が形成されていて、
前記切除部は、前記開封予定線と交差する点で角状の頂点を形成しており、
前記切除部の周囲にポイントシール部が形成されており、このポイントシール部が前記切除部を囲んでいることを特徴とする。
また、本発明のピロー包装袋において、前記切除部は、前記折り部より合掌シール部側に形成された合掌シール部側切除部と、前記折り部より筒状胴部側に形成された筒状胴部側切除部と、を有し、前記開封予定線の形成方向を横方向とした場合、前記合掌シール部側切除部の横幅よりも前記筒状胴部側切除部の横幅の方が大きいものであっても良い。
また、本発明のピロー包装袋は、前記開封予定線における開封方向が、前記折り部が形成された側とは反対側の前記筒状胴部の側端部から開封を開始するように指定されていても良い。
本発明のピロー包装袋は、開封予定線と合掌シール部の折り部とが交差する部分に、前記合掌シール部と前記筒状胴部で挟まれた領域を超えない大きさで、包装フィルムが切り取られた切除部が形成されていることにより、前記開封予定線に沿って引き裂き開封する際、その開封線上には2枚の包装フィルムが強く折り畳まれた鋭角の前記折り部が存在しない。このように、本発明の構造によれば、易開封性を阻害する要因の前記折り部が無い状態で引き裂き開封を行うことが可能となるため、容易に開封することが可能となる。
また、前記切除部の周囲にポイントシール部が形成されていることにより、包装フィルムが切り取られた前記切除部が設けられていても、内容物が前記切除部からこぼれたり、ガスバリア性等の内容物保存性が劣化したりする虞が無い。
また、本発明のピロー包装袋の前記切除部の形状を、前記開封予定線と交差する点で角状の頂点を成す形状とすることにより、引き裂き枚数が増える際に、引き裂き開封の開封方向に対して矢尻状に尖った包装フィルムが追加されることとなる。このような構造とすることにより、引き裂き枚数が増えることによる負荷を軽減することが可能となる。これにより、全体としてより容易にスムーズな開封を行うことが可能となる。
また、前記折り部よりも合掌シール部側の前記切除部を合掌シール部側切除部、前記折り部よりも筒状胴部側に形成された前記切除部を筒状胴部側切除部、とし、前記開封予定線の形成方向を横方向とした場合、前記合掌シール部切除部の横幅よりも前記筒状胴部側切除部の横幅の方を大きくすることにより、引き裂き開封時の引き裂き枚数を段階的に増加させることができる。
すなわち、ピロー包装袋の筒状胴部の側端部から引き裂き開封を開始した場合、開封開始地点では前記筒状胴部を構成する表裏2枚の包装フィルムだった引き裂き枚数が一箇所で突然前記合掌シール部を構成する2枚を加えた4枚になるのではなく、2枚から3枚、次に4枚と段階的に増加する。具体的には、開封開始地点で前記筒状胴部の表裏2枚だった引き裂き枚数が、前記合掌シール部に到達すると同時に前記切除部に到達すると、引き裂き枚数は2枚のまま前記筒状胴部の1枚と前記合掌シール部の1枚とを引き裂く。その後
、前記合掌シール部切除部の端部に到達すると、前記合掌シール部を構成する2枚と前記筒状胴部の1枚の合計3枚の引き裂きが開始される。次に、前記筒状胴部側切除部の端部に到達することにより、前記筒状胴部の2枚と前記合掌シール部の2枚の合計4枚を引き裂くことになる。そして、前記合掌シール部を通過すると再び前記筒状胴部の2枚に戻る。このように引き裂き枚数を段階的に増加させることにより、引き裂き枚数が増えることによる負荷を軽減することが可能となる。これにより、全体としてより容易にスムーズな開封を行うことが可能となる。
また、本発明のピロー包装袋の開封方向を、前記折り部が形成された側とは反対側の前記筒状胴部の側端部から開封を開始するように指定することにより、より快適かつスムーズな開封を行うことが可能となる。
前記折り部が形成された側とは反対側の前記筒状胴部の側端部から開封を開始した場合、前記合掌シール部に差し掛かる地点においても前記切除部が形成されているため前記折り部を乗り越える必要がなく、かつ引き裂き枚数も変化しないため非常にスムーズに引き裂き開封を進めることができる。そして、前記切除部を通過して引き裂き枚数が増加する際には、それまでのスムーズな開封によりスピードが付いた状態となっているため、引き裂き枚数が増加することによる負荷をほとんど感じることなく、そのままスムーズに開封を進めることが可能である。その後、前記合掌シール部を通過すると引き裂き枚数が減少するため、さらに加速して終端までの引き裂き開封を一気に行うことが可能となる。
このように、前記折り部が形成された側とは反対側の筒状胴部から開封を開始した場合、引き裂き開封する使用者が途中で負荷を感じることなく、引き裂きの開始から終了まで一気に開封することが可能であり、非常に快適な開封を行うことができる。
一方、前記折り部が形成された側の前記筒状胴部から開封を開始した場合であっても、前記合掌シール部に差し掛かると引き裂き枚数が4枚に増加するものの、前記切除部では2枚に戻り、その開封線上には2枚の包装フィルムが強く折り畳まれた鋭角の前記折り部が存在しないため、そのままスムーズに終端まで引き裂き開封を進めることが可能である。
しかし、この場合には、前記合掌シール部に到達して引き裂き枚数が4枚に増加する際、前記ポイントシール部以外の前記合掌シール部は前記筒状胴部と接着していないため、前記合掌シール部を手指で押さえて前記筒状胴部と接した状態で引き裂くことになる。このため、ピロー包装袋を引き裂き開封する使用者にとって多少手間のかかる開封となってしまう。
また、前記折り部が形成された側から開封すると、前記合掌シール部が折り倒された側から開封することになるため、前記筒状胴部の開封開始地点から前記合掌シール部に到達して引き裂き枚数が4枚に増加するまでの距離が、反対側から開封する場合に比べて短くなる。このため、引き裂き開封を開始して間もないうちに引き裂き枚数が増加することとなり、引き裂き枚数が増えることによる負荷を感じやすくなってしまう虞がある。
このように、前記折り部が形成された側から開封を開始した場合、前記切除部を形成したことにより本発明が目的とする易開封の効果は十分に生じるものの、他の点で使用者が開封時に多少の手間や負荷を感じる虞がある。
本発明のピロー包装袋の第1の実施形態を構成する包装フィルムの展開図を模式的に示した説明図である。 本発明のピロー包装袋の第1の実施形態を模式的に示した説明図であり、(a)は合掌シール部側からの平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 本発明のピロー包装袋の第2の実施形態を構成する包装フィルムの展開図を模式的に示した説明図である。 本発明のピロー包装袋の第2の実施形態を模式的に示した説明図であり、(a)は合掌シール部側からの平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について、図1及び2を参照して説明する。
本発明のピロー包装袋1は、図1に示すような略矩形状の包装フィルム2で構成される。包装フィルム2には、通常の軟包装袋に使用される、基材とシーラント層からなる積層体を用いることができる。
基材は、内容物に応じたガスバリア性や強度等を勘案して適宜選択することが可能であり、具体例としては、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、ナイロン(NY)等のポリアミド系樹脂等の合成樹脂の二軸延伸フィルム、アルミニウム箔等の金属箔等が、単体または複合して使用される。なお、基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
また、シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
包装フィルム2は、左右端部を合掌状にシールして合掌シール部3を形成することにより筒状胴部21を構成し、さらにその筒状胴部21の上下端をシールすることにより、図2(a)に示すようなピロー包装袋1となる。
ここで、包装フィルム2には、合掌シール部3を形成する左右端部のうち、図1における右端部において、合掌シール部3の側端部に当たる位置に折り曲げ線による折り部4が形成されている。また、合掌シール部3に対して略垂直方向の開封予定線5が設けられており、開封予定線5と折り部4との交点を含む位置に、包装フィルム2を切除して形成した切除部6が設けられている。
なお、図1に示す包装フィルム2においては、合掌シール部3はまだシールされていないが、説明の便宜上、合掌シール部3も図示している。
開封予定線5は、ハーフカット線により設けることができる。ハーフカット線は、ロール状などの金属刃を用いて、表側から基材層に入れることができる。この場合、基材層の途中まで刃が入っていても、基材層を越えて、シーラント層の途中まで刃が入っていてもよい。
また、ハーフカット線を基材層側から照射するレーザー加工で設けることもできる。用いるレーザーは、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー等のパルス発振型レーザー等が用いられる。ハーフカット線をレーザー加工で設ける場合では、多層の基材層の最外層には設けないようにして、基材層の内側層に設けることもできる。
切除部6は、本実施形態においては図1に示すように、略菱型形状を成しているが、曲線を含む形状や円、三角形等の多角形、左右非対称の形状等、開封予定線5と折り部4との交点を含む位置が完全に切除されていれば良く、その形状や大きさは特に限定されない。
ただし、切除部6の大きさは、合掌シール部3と筒状胴部21とで挟まれた領域を超えない大きさであることが求められる。
例えば、切除部6が、合掌シール部3を折り部4で折り曲げて筒状胴部21上に折り倒した際の合掌シール部3と筒状胴部21とで挟まれた領域からはみ出してしまうと、切除部6の周囲にポイントシール部7を形成しても、切除部6の先端部にはシールする包装フィルム2(合掌シール部3)が存在しないことになる。このため、折り倒した合掌シール部3からはみ出した部分の切除部6は穴状に開放されたままとなってしまい、当該部分から内容物がこぼれたり、ガスバリア性等の内容物保存性が著しく低下したりする結果となってしまう。
このように、ピロー包装袋1の一部に包装フィルム2を切除する切除部6を設けても、内容物の紛失や内容物保存性を維持する構成とするためには、切除部6の周囲にポイントシール部7を形成することができるよう、切除部6の大きさを合掌シール部3と筒状胴部21とで挟まれた領域を超えない大きさで設けることが求められる。
また、切除部6の形状は、引き裂き開封の方向を開封予定線5上に誘導することにより易開封性を高めることを考慮すれば、開封予定線5と交差する点で角状の頂点を形成する形状であることが好ましい。開封予定線5と交差する点が角状の頂点となっていれば良く、当該頂点に至る部分は曲線であっても良い。
このように、切除部6の形状を開封予定線5と交差する点で角状の頂点を形成する形状とすることにより、引き裂き枚数が増える際に、引き裂き開封の開封方向に対して矢尻状に尖った包装フィルム2(筒状胴部21)が追加されることとなる。このような構造とすることにより、引き裂き枚数が増えることによる負荷を軽減することが可能となる。これにより、全体としてより容易にスムーズな開封を行うことが可能となる。
なお、開封予定線5と切除部6は、1つのピロー包装袋1(包装フィルム2)に対して複数個所に設けられていても良く、1つの開封予定線5に対して1つの切除部6及びポイントシール部7が設けられる。
開封予定線5及び切除部6を複数個所に設けた場合には、ピロー包装袋1に収納された内容物を小出しにする際、上方に設けられた開封予定線5から下方の開封予定線5へ順番に、内容物の残存量に合わせた位置の開封予定線5に沿って引き裂き開封することが可能となる。これにより、引き裂き開封した開封部分(開封予定線5)より下方で包装フィルム2を折り畳んでピロー包装袋1を簡易的に再封し、その後、内容物の残存量に合わせた位置の開封予定線5で開封することにより、残った内容物を容易に取り出すことも可能となる。
包装フィルム2で構成されるピロー包装袋1は、図2(a)に示すように、合掌シール部3の一方の側端部に折り部4が形成され、合掌シール部3は折り部4が形成された側に折り倒されている。また、開封予定線5と折り部4とが交差する部分に切除部6が設けられ、切除部6の周囲にはポイントシール部7が設けられている。
ここで、合掌シール部3を構成する2枚の包装フィルム2のうち、折り倒されて筒状胴部2と向かい合わせになる包装フィルムを合掌シール内側フィルム32、もう一方のフィルムを合掌シール外側フィルム31、とする。
このような構成とすることにより、開封予定線5上では、図2(b)に示すように、折り部4が存在せず、筒状胴部21と合掌シール内側フィルム32が切除部6の周囲に設けら
れたポイントシール部7で接着された構造となる。これにより、易開封性を阻害する要因となる折り部4が無い状態で引き裂き開封を行うことが可能となるため、容易に開封することが可能となる。
一方、開封予定線5及び切除部6が設けられていない部分では、図2(c)に示すように、2枚の包装フィルムが強く折り畳まれてできた鋭角の硬い折り部4が形成されており、仮にこの部分に開封予定線5を設けたとしても、切除部6を設けない限り、従来のピロー包装袋と同様、開封時に非常に大きな力を要することとなってしまう。
また、特に図示はしないが、ピロー包装袋1の筒状胴部21の開封予定線5付近に、折り部4が形成された側とは反対側の筒状胴部21の側端部から開封を開始するように、開封方向を指定する表示を施していても良い。つまり、図2(a)では、筒状胴部21の右端部から左端に向かって開封を行うように開封方向を指定することとなる。
図2(a)において、右端部から左端に向かって開封した場合、合掌シール部3に差し掛かる地点においても切除部6が形成されているため折り部4を乗り越える必要がなく、かつ引き裂き枚数も変化しないため非常にスムーズに引き裂き開封を進めることができる。そして、切除部6を通過して引き裂き枚数が増加する際には、それまでのスムーズな開封によりスピードが付いた状態となっているため、引き裂き枚数が増加することによる負荷をほとんど感じることなく、そのままスムーズに開封を進めることが可能である。その後、合掌シール部3を通過すると引き裂き枚数が減少するため、さらに加速して終端までの引き裂き開封を一気に行うことが可能となる。
このように、折り部4が形成された側とは反対側の筒状胴部21の側端部から開封を開始した場合、引き裂き開封する使用者が途中で負荷を感じることなく、引き裂きの開始から終了まで一気に開封することが可能であり、非常に快適な開封を行うことができる。
次に、ピロー包装袋1の製造及び開封方法について説明する。
ピロー包装袋1は、例えば、12μmのPETと12μmアルミニウム箔を15μmの接着剤層を介して積層した基材と、35μmのポリエチレンからなるシーラント層を用いた包装フィルム2から構成される。
長辺(図1における縦辺)が100mm、短辺(図1における横辺)が70mmの矩形状の包装フィルム2を用意し、包装フィルム2の一方の長辺(図1における上端)から25mmの位置に短辺と略平行の開封予定線5を形成する。このとき、開封予定線5は、包装フィルム2の基材(PET)側から、炭酸ガスレーザーを用いて形成される。その後、開封予定線5上で、かつ、一方の短辺(図1における右端)から5mmの位置を中心として、縦横4mmの菱型状に包装フィルム2を打ち抜くことにより切除部6を形成する。
次に、包装フィルム2の長辺同士を重ね合わせて、合掌シール部3のシール幅が5mmとなるようにシールする。その後、開封予定線5を設けた側とは反対側の短辺(図1における下端)をシール幅10mmでシールし、内容物を充填した後、切除部6を内側に折るようにして、切除部6を設けた側の合掌シール部3の側端部に折り部4を形成して合掌シール部3を折り倒す。最後に、開放されている側の短辺(図1における上端、シール幅10mm)と切除部6の周囲(ポイントシール部7)をシールしてピロー包装袋1を製造する。
このようにして製造されたピロー包装袋1を開封する使用者は、筒状胴部21の側端部から開封予定線5に沿って開封を開始する。ここでは、図2(a)に示すピロー包装袋1を右端から左端に向かって開封する場合を説明する。
筒状胴部21の右端部に設けられた開封予定線5から開封を開始した使用者は、筒状胴部21を構成する2枚の包装フィルム2を開封予定線5に沿って開封する。そして、合掌シール部3に差し掛かる地点においても切除部6が形成されているため折り部4を乗り越える必要がなく、かつ引き裂き枚数も変化しないため非常にスムーズに引き裂き開封を進めることができる。そして、切除部6を通過して引き裂き枚数が増加する際には、それまでのスムーズな開封によりスピードが付いた状態となっているため、引き裂き枚数が2枚から4枚に増加することによる負荷をほとんど感じることなく、そのままスムーズに開封を進めることが可能である。その後、合掌シール部3を通過すると再び引き裂き枚数が2枚に減少するため、さらに加速して終端までの引き裂き開封を一気に行うことが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態について、図3及び4を参照して説明する。
本実施形態のピロー包装袋10は、切除部6の形状を、折り部4を中心線として左右非対称の形状とした以外は第1の実施形態のピロー包装袋1と同様である。
ここで、切除部6を、図3に示すように、折り部4より合掌シール部3側に形成された合掌シール部側切除部61と、折り部4より筒状胴部21側に形成された筒状胴部側切除部62の2部分からなるとする。
開封予定線5の形成方向を横方向とした場合、本実施形態においては、合掌シール部側切除部61の横幅よりも筒状胴部側切除部62の横幅の方が長くなるように切除部6を形成しているが、その長短は逆でも構わない。ただし、合掌シール部側切除部61及び筒状胴部側切除部62の両方とも、その横幅は合掌シール部3の横幅よりも小さくする必要がある。これは、第1の実施形態での説明と同様、合掌シール部側切除部61若しくは筒状胴部側切除部62の横幅が合掌シール部3の横幅よりも長くなってしまうと、折り倒した合掌シール部3からはみ出した部分の切除部6が穴状に開放されたままとなってしまい、当該部分から内容物がこぼれたり、ガスバリア性等の内容物保存性が著しく低下したりする結果となってしまうからである。
切除部6の形状を図3のようにした場合、この包装フィルム2の左右端部を合掌状にシールして合掌シール部3を形成することにより筒状胴部21を構成し、さらにその筒状胴部21の上下端をシールすることにより、図4(a)に示すようなピロー包装袋10となる。
このとき、開封予定線5上では、図4(b)に示すように、折り部4が存在せず、筒状胴部21と合掌シール内側フィルム32が切除部6の周囲に設けられたポイントシール部7で接着された構造となる。そして、合掌シール部側切除部61の横幅よりも筒状胴部側切除部62の横幅の方が大きいため、図4(b)に示すような階段状の断面を形成する。
このようなピロー包装袋10を開封する使用者は、筒状胴部21の側端部から開封予定線5に沿って開封を開始する。ここでは、図4(a)に示すピロー包装袋10を右端から左端に向かって開封する場合を説明する。
筒状胴部21の右端部に設けられた開封予定線5から開封を開始した使用者は、筒状胴部21を構成する2枚の包装フィルム2を開封予定線5に沿って開封する。そして、合掌シール部3に差し掛かる地点においても切除部6が形成されているため折り部4を乗り越える必要がなく、かつ引き裂き枚数も変化しないため非常にスムーズに引き裂き開封を進めることができる。そして、合掌シール部側切除部61を通過して引き裂き枚数が1枚増加し、その後、筒状胴部側切除部62も通過して引き裂き枚数がもう1枚増加する。この引き裂き枚数が増加する際には、それまでのスムーズな開封によりスピードが付いた状態となっているため、引き裂き枚数が増加することによる負荷をほとんど感じることなく、そのままスムーズに開封を進めることが可能である。ここで、引き裂き枚数が1枚ずつ増加することも、引き裂き枚数が増加することによる負荷をほとんど感じない原因と考えられる。その後、合掌シール部3を通過すると再び引き裂き枚数が2枚に減少するため、さらに加速して終端までの引き裂き開封を一気に行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明のピロー包装袋1、10によれば、開封予定線5と折り部4が交差する部分の包装フィルム2を切除した切除部6及び切除部6の周囲をシールするポイントシール部7を設けることにより、合掌シール部3の長手方向に対して略直角方向に開封するピロー包装袋において、合掌シール部3も含めた包装袋全体を開封予定線5に沿って容易に引き裂くことができる易開封のピロー包装袋を安価に提供することが可能となる。
1、10・・・ピロー包装袋
2・・・包装フィルム
21・・・筒状胴部
3・・・合掌シール部
31・・・合掌シール外側フィルム
32・・・合掌シール内側フィルム
4・・・折り部
5・・・開封予定線
6・・・切除部
61・・・合掌シール部側切除部
62・・・筒状胴部側切除部
7・・・ポイントシール部
81・・・上端シール部
82・・・下端シール部

Claims (3)

  1. 包装フィルムの両側端部を合掌状にシールした合掌シール部を有する筒状胴部の上下端をシールしたピロー包装袋であって、
    前記合掌シール部の一方の側端部には折り部が形成され、
    前記合掌シール部は前記折り部が形成された側に倒れていて、
    前記合掌シール部の長手方向に対して略直角方向の開封予定線を有し、
    前記開封予定線と前記折り部とが交差する部分には、前記合掌シール部と前記筒状胴部で挟まれた領域を超えない大きさで、包装フィルムが切り取られた切除部が形成されていて、
    前記切除部は、前記開封予定線と交差する点で角状の頂点を形成しており、
    前記切除部の周囲にポイントシール部が形成されており、このポイントシール部が前記切除部を囲んでいることを特徴とするピロー包装袋。
  2. 請求項1に記載のピロー包装袋であって、
    前記切除部は、前記折り部より合掌シール部側に形成された合掌シール部側切除部と、前記折り部より筒状胴部側に形成された筒状胴部側切除部と、を有し、
    前記開封予定線の形成方向を横方向とした場合、前記合掌シール部側切除部の横幅よりも前記筒状胴部側切除部の横幅の方が大きいことを特徴とするピロー包装袋。
  3. 請求項1または2に記載のピロー包装袋であって、
    前記開封予定線における開封方向が、前記折り部が形成された側とは反対側の前記筒状胴部の側端部から開封を開始するように指定されていることを特徴とするピロー包装袋。
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