WO2018131121A1 - 除湿装置 - Google Patents

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伊東 大輔
英明 前山
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/26Drying gases or vapours

Abstract

除湿装置(1)は、筐体(20)と、冷媒回路(10)と、送風機(6)とを備えている。凝縮器(3)は、過冷却液状態の冷媒が流れる第1凝縮部(3a)と、気液二相状態の冷媒が流れる第2凝縮部(3b)と、過熱ガス状態の冷媒が流れる第3凝縮部(3c)とを含んでいる。第1仕切部(12)は、第1風路(11a)と、第2風路(11b)とを仕切る。第2仕切部(13)は、第1領域(22)と第2領域(23)とをつなぐ開口部(13a)を有している。軸(6b)が延びる方向に沿って第1領域(22)から第2仕切部(13)の開口部(13a)を見たときに、ファン(6a)は開口部(13a)内に配置されている。

Description

除湿装置
 本発明は、除湿装置に関し、特に、冷媒回路を備えた除湿装置に関するものである。
 従来の冷媒回路を備えた除湿装置においては、蒸発器と凝縮器とが並列に配置されている。蒸発器は、送風機によって発生する空気の流れにおいて凝縮器よりも上流に位置している。従来の除湿装置は、蒸発器において除湿装置内に取り込んだ空気を冷却除湿し、凝縮器において蒸発器で冷却除湿された空気を加熱する。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 除湿装置の除湿性能を示す指標として、1kWh当たりの除湿量Lを示すEF(Energy Factor)値(L/kWh)が知られている。除湿装置は、EF値が高いほど消費電力量を低減することができる。除湿装置のEF値を高める方法として、冷媒の凝縮温度を低下させて、凝縮圧力と蒸発圧力との差を小さくすることにより、圧縮機の負荷を減らすことが考えられる。
 また、特開平5-87417号公報(特許文献1)には、凝縮器の一部が蒸発器において熱交換された空気の風路に配置されているとともに、凝縮器の残部が蒸発器において熱交換されていない空気の風路に配置されている除湿装置が開示されている。
特開平5-87417号公報
 従来の除湿装置では、凝縮器において過熱ガス状態の冷媒、気液2相状態の冷媒、および過冷却液状態の冷媒が、蒸発器において熱交換された空気と熱交換される。凝縮温度を低下させると凝縮器を通過した空気の温度も低下するため、凝縮器を通過した空気の温度と凝縮温度との差が小さくなる。そのため、凝縮温度を十分に低下させることができない。したがって、EF値を十分に高めることが困難である。
 また、上記公報に記載の除湿装置では、凝縮器における冷媒の出口が蒸発器において熱交換されていない空気の風路に配置されているため、凝縮器において過冷却度を十分に得ることができない。その結果、上記公報に記載の除湿装置では、大きな除湿量を得ることが困難であるため、EF値を十分に高めることが困難である。
 また、除湿装置内を流れる空気の通風抵抗が大きくなると、所望の除湿量を得るために必要な送風機の風量が大きくなるため、送風機の入力(消費電力量)が大きくなる。したがって、EF値を十分に高めることが困難である。
 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、EF値の高い除湿装置を提供することである。
 本発明の除湿装置は、筐体と、冷媒回路と、送風機とを備えている。冷媒回路は、筐体の内部に収容された圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器を含んでいる。送風機は、軸を中心に回転するファンを有し、かつ筐体の内部に収容されている。冷媒回路において、冷媒は圧縮機、凝縮器、減圧装置、および蒸発器を順に流通する。凝縮器は、過冷却液状態の冷媒が流れる第1凝縮部と、気液二相状態の冷媒が流れる第2凝縮部と、過熱ガス状態の冷媒が流れる第3凝縮部とを含んでいる。筐体は、第1仕切部と第2仕切部とを含んでいる。第1仕切部は、ファンが軸を中心に回転することによって筐体の外部から内部に取り込まれた空気が蒸発器、第1凝縮部および第2凝縮部を順に通過する第1風路と、ファンが軸を中心に回転することによって筐体の外部から内部に取り込まれた空気が第3凝縮部を通過する第2風路とを仕切る。第2仕切部は、第1仕切部によって仕切られた第1風路および第2風路が配置された第1領域と送風機が配置された第2領域とをつなぐ開口部を有し、かつ第1領域と第2領域とを仕切る。軸が延びる方向に沿って第1領域から第2仕切部の開口部を見たときに、ファンは開口部内に配置されている。
 本発明の除湿装置によれば、EF値が高い除湿装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る除湿装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1、2および5に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1におけるファンと第2仕切部との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1の凝縮器における冷媒および空気の温度変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の比較例に係る除湿装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1の比較例の凝縮器における冷媒および空気の温度変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る除湿装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1の変形例2におけるファン、第2仕切部および凝縮器との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例3におけるファン、第2仕切部および凝縮器との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態2における凝縮器と蒸発器との凝縮器の高さ方向の位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態2における凝縮器と蒸発器との凝縮器の幅方向の位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態4に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態4に係る除湿装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態4の変形例に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態6における凝縮器の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態6における凝縮器の別の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態7に係る除湿装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態8に係る除湿装置の冷媒回路図である。
 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
 実施の形態1.
 図1および図2を参照して、実施の形態1に係る除湿装置1は、圧縮機2、凝縮器3、減圧装置4および蒸発器5を含む冷媒回路10と、送風機6と、冷媒回路10と、送風機6とを内部に収容する筐体20とを備えている。凝縮器3および蒸発器5は、冷媒と空気との間で熱交換を行う熱交換器である。凝縮器3および蒸発器5の各々は、冷媒の入口と出口、および空気の入口と出口とを有している。筐体20は、除湿装置1が除湿対象とする外部空間(室内空間)に面している。
 除湿装置1の冷媒回路10は、筐体20の内部に収容されており、冷凍サイクルを構成している。冷媒回路10は、圧縮機2と、凝縮器3と、減圧装置4と、蒸発器5とが順に配管で接続されることにより構成されている。図2中矢印で示すように、冷媒回路10において、冷媒は圧縮機2、凝縮器3、減圧装置4、および蒸発器5を順に流通する。
 圧縮機2は、低圧冷媒を吸入して圧縮し、高圧冷媒として吐出する。圧縮機2は、冷媒の吐出容量が可変な、例えばインバータ圧縮機である。除湿機1内の冷媒循環量は、圧縮機2の吐出容量を調整することにより制御される。圧縮機2は吐出口および吸入口を有している。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 凝縮器3は、圧縮機2で昇圧された冷媒を凝縮して冷却する。凝縮器3は、過冷却液状態の冷媒が流れる第1凝縮部3aと、気液二相状態の冷媒が流れる第2凝縮部3bと、過熱ガス状態の冷媒が流れる第3凝縮部3cとを含んでいる。第1凝縮部3aは、過冷却液状態の冷媒が流れる領域を有していればよく、過冷却液状態および気液二相状態の冷媒が流れる領域を有していてもよい。第3凝縮部3cは、過熱ガス状態の冷媒が流れる領域を有していればよく、過熱ガス状態および気液二相状態の冷媒が流れる領域を有していてもよい。凝縮器3において、冷媒は第3凝縮部3c、第2凝縮部3b、および第1凝縮部3aを順に流通する。
 第1凝縮部3a、第2凝縮部3b、第3凝縮部3cの各々は冷媒入口および冷媒出口を有している。第3凝縮部3cの冷媒入口は圧縮機2の吐出口と接続されている。第2凝縮部3bの冷媒入口は第3凝縮部3cの冷媒出口と接続されている。第1凝縮部3aの冷媒入口は第2凝縮部3bの冷媒出口と接続されている。
 第1凝縮部3a、第2凝縮部3b、第3凝縮部3cは単列または複列に構成されていてもよい。本実施の形態では、第1凝縮部3a、第2凝縮部3b、第3凝縮部3cは、配管を介して互いに分離されている。なお、第1凝縮部3a、第2凝縮部3b、第3凝縮部3cは一体に構成されていてもよい。
 減圧装置4は、凝縮器3にて冷却された冷媒を減圧して膨張させる。減圧装置4は、たとえば膨張弁である。この膨張弁は電子膨張弁であってもよい。なお、減圧装置4は、膨張弁に限られず、たとえばキャピラリーチューブであってもよい。減圧装置4は冷媒入口および冷媒出口を有している。減圧装置4の冷媒入口は第3凝縮部3cの冷媒出口と接続されている。
 蒸発器5は、減圧装置4にて膨張された冷媒に吸熱させて冷媒を蒸発させる。蒸発器5は冷媒入口および冷媒出口を有している。蒸発器5の冷媒入口は減圧装置4の冷媒出口と接続されている。蒸発器5の冷媒出口は、圧縮機2の吸入口と接続されている。蒸発器5は第1凝縮部3aと並んで配置されている。蒸発器5は、送風機6によって発生する空気の流れにおいて凝縮器3よりも上流に位置している。
 送風機6は、筐体20の内部に収容されている。送風機6は、筐体20の外部の空気を内部に取り込んで凝縮器3および蒸発器5に送風可能に構成されている。本実施の形態では、送風機6は軸6aを中心に回転するファン6bを有している。ファン6bが軸6aを中心に回転することによって、図中矢印Aおよび矢印Cで示すように室内から取り込まれた空気が凝縮器3および蒸発器5を通過した後、図中矢印Bで示すように再び室内へ吐き出される。本実施の形態では、送風機6は送風機6によって発生する空気の流れにおいて凝縮器3よりも下流に配置されている。なお、送風機6は、送風機6によって発生する空気の流れにおいて、凝縮器3と蒸発器5との間に配置されていてもよく、蒸発器5よりも上流に配置されていてもよい。送風機6はたとえば1台であってもよい。
 筐体20は、第1風路11aと第2風路11bとを仕切る第1仕切部12を含んでいる。第1風路11aおよび第2風路11bの各々は、筐体20および第1仕切部12によって規定されている。つまり、筐体20の内部には、第1風路11aと第2風路11bの2つの風路(空気の流路)が設けられている。第1風路11a内には、第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび蒸発器5が配置されている。第1風路11aでは、図中矢印Aで示すように、ファン6bが軸6aを中心に回転することによって筐体20の外部から内部に取り込まれた空気が蒸発器5、第1凝縮部3aおよび第2凝縮部3bを順に通過する。第2風路12内には、第3凝縮部3cが配置されている。第2風路11bでは、図中矢印Cで示すように、ファン6bが軸6aを中心に回転することによって筐体20の外部から内部に取り込まれた空気が第3凝縮部3cを通過する。図中矢印Aおよび矢印Cで示すように、第1風路11a内の空気の流通方向は、第2風路11b内の空気の流通方向と並行している。
 なお、第1風路11aを規定する空間は、第2風路11bを規定する空間と完全に分離されている必要はない。本実施の形態では、第1風路11aを規定する空間は、第1風路11a内の空気の流通方向において第2凝縮部3bよりも下流にて、第2風路11bを規定する空間に接続されている。
 第1風路11a内の空気の流通方向において、第1仕切部12の上流側に位置する一端(上流端部)は、蒸発器5の空気出口よりも上流側に配置されている。第2風路11b内の空気の流通方向において、第1仕切部12の下流側に位置する他端(下流端部)は、第1凝縮部3aの空気出口と同じ位置または空気出口よりも下流側に配置されている。第1仕切部12は、たとえば平板状に形成されている。第1仕切部12は、筐体20の内部に固定されている。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 筐体20には、除湿対象とする外部空間(室内空間)から筐体20の内部に空気を入れるための第1吸込口14aおよび第2吸込口14b(吸込口14)と、内部から当該外部空間に空気を吹き出すための吹出口21とが形成されている。筐体20は背面20aと前面20bとを有している。背面20aに第1吸込口14aおよび第2吸込口14bが設けられている。背面20aにおいて第1吸込口14aは第1風路11aに空気を吸い込むように構成されている。背面20aにおいて第2吸込口14bは第2風路11bに空気を吸い込むように構成されている。
 第1吸込口14aは、第1風路11aの空気の流通方向において、第1風路11a内の蒸発器5の空気入口よりも上流側に配置されている。第2吸込口14bは、第2風路11bの空気の流通方向において、第2風路11b内の第3凝縮部3cの空気入口よりも上流側に配置されている。
 なお、除湿装置1において、第1風路11a内には、第2風路11b内に配置される第2凝縮部3b、第3凝縮部3cおよび蒸発器5の他に冷媒回路を構成する任意の部材が配置されていてもよい。たとえば、第1風路11a内には、減圧装置4が配置されていてもよい。
 また、筐体20は第1領域22と第2領域23とを仕切る第2仕切部13を含んでいる。第1領域22および第2領域23の各々は、筐体20および第2仕切部13によって規定されている。つまり、筐体20の内部には、第1領域22と第2領域23の2つの領域が設けられている。第1領域22内には、第1仕切部12によって仕切られた第1風路11aおよび第2風路11bが配置されている。つまり、第1領域22内には、第1風路11a内に配置された第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび蒸発器5が配置されている。また、第1領域22内には、第2風路11b内に配置された第3凝縮部3cが配置されている。第2領域23には送風機6が配置されている。
 図2および図3を参照して、第2仕切部13は、第1領域22と第2領域23とをつなぐ開口部13aを有している。第2仕切部13は、たとえば平板状に形成されている。送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第1領域22から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、ファン6bは開口部13a内に配置されている。ファン6bの外径D1は開口部13aの内径D2よりも小さい。第2仕切部13はファン6bの吸込み面積を閉塞しないように構成されている。また、第1領域22から第2領域23に流れる空気が第3凝縮部3cの上端を通過するように第2仕切部13の高さが調整されている。そのため、第3凝縮部3cの上端まで熱交換が行われるので、第3凝縮部3cの熱交換が阻害されない。
 次に、図1、図2および図4を参照して、除湿装置1の除湿運転時の動作について説明する。図4は、除湿装置1の凝縮器3での冷媒と空気との温度変化を示すグラフである。図4の縦軸は冷媒および空気の温度を示しており、横軸は冷媒および空気の流路の位置を示している。図4中の丸は冷媒を示しており、三角は空気を示している。図4の符号c~f、x2、y2は、図1の同じ符号の位置に対応している。符号cは第1凝縮部3aの空気入口を示している。符号dは第2凝縮部3bの空気入口(第1凝縮部3aの空気出口)を示している。符号eは第2凝縮部3bの空気出口を示している。符号fは第3凝縮部3cの空気入口を示している。符号gは第3凝縮部3cの空気出口を示している。符号x2は凝縮器3の冷媒入口を示している。符号y2は凝縮器3の冷媒出口を示している。
 圧縮機2から吐出された過熱ガス状態の冷媒は、第2風路11b内に配置された第3凝縮部3cに流入する。第3凝縮部3cに流入した温度T1の過熱ガス状態の冷媒は、第2吸込口14bを通じて外部空間から第1風路11a内に取り込まれた温度T6の空気と熱交換されることにより冷却されて凝縮温度T2(図4では39℃)の気液2相状態の冷媒となる。凝縮温度T2は、温度T6以上である。
 一方、第2風路11b内に取り込まれた温度T6の空気は、第3凝縮部3cにおいて温度T2超え温度T1以下の過熱ガス状態の冷媒と熱交換されることにより加熱される。これにより、第2風路11bの第3凝縮部3cを通過した空気の温度T7(図4では50℃)は、上記冷媒の凝縮温度T2以上とされ得る。
 第3凝縮部3cから流出した温度T2の気液2相状態の冷媒は、第1風路11a内に配置された第2凝縮部3bに流入する。第2凝縮部3bに流入した温度T2の気液2相状態の冷媒は、第1凝縮部3aを通過した温度T8の空気と熱交換される。第2凝縮部3bから流出した気液2相状態の冷媒は、第2風路11b内に配置された第1凝縮部3aに流入する。第1凝縮部3aに流入した冷媒は、第2風路11b内において蒸発器5を通過した温度T4の空気と熱交換されることによりさらに冷却されて温度T3の過冷却液状態の冷媒となる。第1凝縮部3aから流出した過冷却液状態の冷媒は、減圧装置4を通過することにより減圧され、気液2相状態の冷媒となった後、第2風路11b内に配置された蒸発器5に流入する。蒸発器5に流入した気液2相状態の冷媒は、第1吸込口14aを通じて外部空間から第2風路11b内に取り込まれた空気と熱交換されることにより加熱されて過熱ガス状態の冷媒となる。
 一方、第2風路11b内に取り込まれた空気は、まず蒸発器5において空気の露点以下の温度T4に冷却されることにより除湿される。冷却除湿された空気は、第1凝縮部3aにおいて過冷却液状態の冷媒と熱交換されることにより温度T8に加熱される。第1凝縮部3aで過冷却液状態の冷媒と熱交換された温度T8の空気は、第2凝縮部3bにおいて気液2相状態の冷媒と熱交換されることにより温度T5に加熱される。
 これにより、第2風路11bを通過した空気の温度T5は、空気の露点超えであって上記冷媒の凝縮温度以下とされ得る。温度T5および温度T7は、第1風路11aを通過した空気および第2風路11bを通過した空気によって外部空間の気温が低下しないように設定される。
 次に、本実施の形態の除湿装置1の作用効果について比較例と対比して説明する。
 図5を参照して比較例の除湿装置1は、冷媒が圧縮機2、凝縮器3、減圧装置4および蒸発器5を順に流通する冷媒回路10と、冷媒回路10を内部に収容する筐体とを備える。比較例の除湿装置1には、その内部に取り込まれた空気が蒸発器5と凝縮器3とを順に通過する風路のみが形成されている。図6は、比較例の除湿装置1の凝縮器3での冷媒と空気との温度変化を示すグラフである。図6の縦軸は冷媒および空気の温度を示しており、横軸は冷媒および空気の流路の位置を示している。図6中の丸は冷媒を示しており、三角は空気を示している。図6の符号a、b、x1、y1は、図5の同じ符号の位置に対応している。符号aは凝縮器3の空気入口を示している。符号bは凝縮器3の空気出口を示している。符号x1は凝縮器3の冷媒入口を示している。符号y1は凝縮器3の冷媒出口を示している。
 図5および図6を参照して、比較例の除湿装置1では、圧縮機2から吐出された過熱ガス状態の冷媒は、凝縮器3に流入する。凝縮器3に流入した温度T1の過熱ガス状態の冷媒は、外部空間から除湿装置1内に取り込まれて蒸発器5を通過する際に冷却された温度T12の空気と熱交換されることにより冷却される。冷媒は、凝縮温度T10(図6では44℃)の気液2相状態となり、さらに冷却されて温度T11の過冷却液状態となる。凝縮温度T10および温度T11は、温度T12以上である。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 一方、温度T12の空気は、凝縮器3において温度T10超え温度T1以下の過熱ガス状態の冷媒、温度T10の気液2相状態の冷媒、または温度T11の過冷却液状態の冷媒と熱交換されることにより加熱される。具体的には、温度T12の空気は、凝縮器3において温度T11の過冷却液状態の冷媒または温度T10の気液2相状態の冷媒と熱交換されることにより、温度T20まで加熱され、さらに、凝縮器3において温度T10超え温度T1以下の過熱ガス状態の冷媒と熱交換されることにより、温度T13まで加熱される。これにより、蒸発器5および凝縮器3を順に通過した空気の温度T13は、上記冷媒の凝縮温度T10以上とされ得る。温度T13は、除湿装置1の外部空間の気温と同程度となるように設定される。そのため、比較例の除湿装置1では、冷媒の凝縮温度T10を低下させると凝縮器3を通過した空気の温度T13も低下する。比較例の除湿装置1では、凝縮温度T10と、凝縮温度T10の気液2相状態にある冷媒と熱交換される空気の温度の最高値T20との差が小さくなる。したがって、比較例の除湿装置1では、凝縮温度T10を十分に低下させることできないので、EF値を高めることが困難である。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 これに対し、本実施の形態の除湿装置1では、第3凝縮部3cにおいて過熱ガス状態の冷媒と、第2凝縮部3bを通過した温度T5の空気よりも低温である温度T6の空気との間で熱交換が行われる。このため、冷媒の凝縮温度T2を低下させても、第3凝縮部3cを通過した空気の温度T7の低下が抑えられる。そのため、本実施の形態の除湿装置1によれば、仮に除湿運転時の設定温度を比較例の除湿装置1と同等とした場合に、凝縮温度T2と凝縮温度T2の気液2相状態にある冷媒と熱交換される空気の温度の最高値T20との差を、凝縮温度T10と凝縮温度T10の気液2相状態にある冷媒と熱交換される空気の温度の最高値T20との差よりも大きくすることができる。したがって、本実施の形態の除湿装置1では、凝縮温度T2を低下させても、凝縮温度T2と上記温度T20との差を、比較例の除湿装置1と同等以上とすることができるため、比較例の除湿装置1よりも凝縮温度T2を低下させることができるので、EF値を高めることができる。
 すなわち、本実施の形態の除湿装置1によれば、第1風路11a内において、第3凝縮部3cにおいて過熱ガス状態の冷媒と、蒸発器5を通過していない空気との間で熱交換が行われる。そのため、凝縮器3において過熱ガス状態の冷媒と蒸発器5を通過した空気との間で熱交換が行われる比較例の除湿装置1と比べて、除湿装置1から出される空気の温度を低下させることなく、冷媒の凝縮温度を低下させることができる。その結果、比較例の除湿装置1と比べて、凝縮温度を低下させて凝縮圧力と蒸発圧力との差を小さくすることができる。したがって、除湿性能を示すEF値を高くすることができる。
 また、第2凝縮部3bにおいて過冷却液気状態の冷媒と蒸発器5を通過した空気との間で熱交換が行われる。そのため、凝縮器3において過冷却液状態の冷媒と蒸発器5を通過していない空気との間で熱交換が行われる除湿装置1と比べて、過冷却度を十分に取ることができる。したがって、大きな除湿量を得ることができる。その結果、本実施の形態の除湿装置1では、除湿性能を示すEF値が高くなる。
 さらに、送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第1領域22から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、ファン6bは開口部13a内に配置されている。したがって、第2仕切部13によって第1領域22から第2領域23への空気の流れが妨げられにくいため、通風抵抗を小さくすることができる。これにより、所望の除湿量を得るために必要な送風機の風量を小さくすることができるため、送風機の入力(消費電力量)を小さくすることができる。このため、除湿性能を示すEF値を十分に高めることができる。
 次に、本実施の形態の変形例について説明する。
 図7を参照して、本実施の形態の変形例1について説明する。本実施の形態の変形例1では、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cが一体に構成されている。つまり、第2凝縮部3bと第3凝縮部3cとは配管を介して互いに分離されていない。他方、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとは配管を介して互いに分離されている。
 本実施の形態1の変形例1によれば、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cが一体に構成されているため、凝縮器3の構成を簡易にすることが可能である。また、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cが一体に構成されているため、凝縮器3の製造が容易となる。
 続いて、図8および図9を参照して、本実施の形態の変形例2について説明する、本実施の形態の変形例2では、送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第2領域23から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、凝縮器3の上端および下端は開口部13a内に配置されている。凝縮器3の上下方向の高さ寸法D3は開口部13aの内径D2よりも小さい。
 本実施の形態の変形例2によれば、送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第2領域23から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、凝縮器3の上端および下端は開口部13a内に配置されている。したがって、凝縮器3の上下方向において凝縮器3によって第1領域22から第2領域23への空気の流れが妨げられにくいため通風抵抗を小さくすることができる。
 さらに、図10を参照して、本実施の形態の変形例3について説明する。本実施の形態の変形例3では、送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第2領域23から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、凝縮器3の上端および下端は開口部13a内に配置されており、かつ凝縮器3の左右方向の両端は開口部13a内に配置されている。凝縮器3の上下方向の高さ寸法D3は開口部13aの内径D2よりも小さい。また、凝縮器3の左右方向の幅の寸法D4は開口部13aの内径D2よりも小さい。
 本実施の形態の変形例3によれば、送風機6の軸6aが延びる方向に沿って第2領域23から第2仕切部13の開口部13aを見たときに、凝縮器3の上端および下端は開口部13a内に配置されており、かつ凝縮器3の左右方向の両端は開口部13a内に配置されている。したがって、凝縮器3の上下方向および左右方向において凝縮器3によって第1領域22から第2領域23への空気の流れが妨げられにくいため通風抵抗をさらに小さくすることができる。
 実施の形態2.
 実施の形態2に係る除湿装置1は、図2に示す構造を備えている。図11は、凝縮器3および蒸発器5の高さを示す図である。図12は、凝縮器3および蒸発器5の幅を示す図である。
 図11および図12を参照して、実施の形態2に係る除湿装置1では、凝縮器3は、蒸発器5と送風機6との間であって蒸発器5から送風機6に向かう方向において蒸発器5と重なるように配置されたときに、蒸発器5よりも外側に張り出している。
 具体的には、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cは空気の流れ方向の最下流に配置されている。蒸発器5は空気の流れ方向の最上流に配置されている。空気の流れ方向において第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cと蒸発器5との間に第1凝縮部3aが配置されている。つまり、蒸発器5は、第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cよりも上流に配置されている。
 蒸発器5の高さh1よりも第2凝縮部3bの高さh2と第3凝縮部3cの高さh3との和が大きい。なお、本実施の形態では、蒸発器5の高さh1は第2凝縮部3bの高さh2と等しい。また、第1凝縮部3aの高さは、蒸発器5の高さh1および第2凝縮部3bと高さh2等しい。凝縮器3の高さ方向において、第3凝縮部3cは蒸発器5よりも上側に張り出している。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 蒸発器5の幅w1よりも第2凝縮部3bの幅w2が大きい。なお、本実施の形態では、蒸発器5の幅w1は第1凝縮部3aの幅と等しい。また、第3凝縮部3cの幅は第2凝縮部3bの幅w2と等しい。凝縮器3の幅方向において、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cは蒸発器5よりも右側および左側に張り出している。
 本実施の形態の除湿装置1によれば、凝縮器3は、蒸発器5と送風機6との間であって蒸発器5から送風機6に向かう方向において蒸発器5と重なるように配置されたときに、蒸発器5よりも外側に張り出している。このため、蒸発器5から送風機6に向かう空気の流れ方向において蒸発器5によって妨げられずに凝縮器3に空気を流すことができる。したがって、風路の構成が容易となる。
 凝縮器3の上部および下部の少なくともいずれかが蒸発器5よりも張り出している場合には、凝縮器3の上部および下部の少なくともいずれかに室内からの空気を取り込む第2風路11bの第2吸込口14bを筐体20の背面20aに配置することができる。また凝縮器3の幅方向(左右方向)に凝縮器3が蒸発器5よりも張り出している場合、つまり凝縮器3の幅が蒸発器5の幅よりも大きい場合には、凝縮器3の左側および右側の少なくともいずれに室内からの空気を取り込む第2風路11bの第2吸込口14bを筐体20の背面20aに配置することができる。したがって、従来の除湿装置の構成を大きく変更せずに、本実施の形態の除湿装置1を構成することができる。
 また、凝縮器3の冷媒の入口にあわせて第2風路11bの第2吸込口14bを配置することにより熱交換効率を向上させることができる。つまり、第2風路11bの最下流に配置された凝縮器3における冷媒の流れが上下方向の場合には、凝縮器3の上部に高温冷媒の入口が配置される。このため、凝縮器3の上部にあわせて第2風路11bを配置することにより、熱交換効率を向上させることができる。また、第2風路11bの最下流に配置された凝縮器3における冷媒が右から左に流れる場合には、凝縮器3の右側に高温冷媒の入口が配置される。このため、凝縮器3の右側にあわせて第2風路11bを配置することにより熱交換効率を向上させることができる。
 実施の形態3.
 図13を参照して、実施の形態3に係る除湿装置1では、第1凝縮部3aは、蒸発器5と第2凝縮部3bとの間に配置されている。第1凝縮部3aと蒸発器5との間隔t1よりも第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2は大きい。つまり、蒸発器5から送風機6に向かう空気の流れ方向における第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2は、第1凝縮部3aと蒸発器5との間隔t1よりも大きい。また、蒸発器5から送風機6に向かう空気の流れ方向における第1凝縮部3aと第3凝縮部3cとの間隔は第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2と等しい。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 蒸発器5と第1凝縮部3aとの間では、蒸発器5で冷媒と熱交換した室温(例えば27℃)よりも低い温度(例えば13℃)の空気が第1凝縮部3aへ流れる。第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間では、第1凝縮部3aで冷媒と熱交換した室温(例えば27℃)よりも高い温度(例えば28℃)の空気が第2凝縮部3bへ流れる。
 蒸発器5と第1凝縮部3aとの間では、蒸発器5を通過した空気と室内の空気とが混合すると凝縮温度と空気温度の差が小さくなるため、凝縮器能力は低下することから、蒸発器5と第1凝縮部3aとの間隔t1は小さくても良い。他方、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間では、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2を大きくすることにより第1凝縮部3aを通過した後の空気と室外の空気との混合領域が設けられる。これにより、第2凝縮部3bの凝縮温度と空気温度との差が大きくなることから凝縮能力を向上することができる。
 本実施の形態の除湿装置1によれば、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2は、第1凝縮部3aと蒸発器5との間隔t1よりも大きい。このため、第1凝縮部3aと蒸発器5との間では蒸発器5を通過した空気と室内の空気との混合を抑制することにより第1凝縮部3aの凝縮温度と空気温度との差が小さくなることを抑制することができる。これにより、凝縮能力の低下を抑制することがきる。また、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間では第1凝縮部3aを通過した空気と室内の空気との混合を促進することにより第2凝縮部3bの凝縮温度と空気温度との差を大きくすることができる。これにより、凝縮能力を向上させることができる。また、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとを通過する空気の助走域を設けることが可能となるため、第2凝縮部3bを通過する空気の風速分布を均一化することができる。
 実施の形態4.
 図14および図15を参照して、実施の形態4に係る除湿装置1では、空気の流れの最下流に配置された第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cへの空気の吸込口が背面20aおよび側面20cに設けられている。
 筐体20の側面20cに第3吸込口15が設けられている。側面20cにおいて第3吸込口15は第1風路11aおよび第2風路11bに空気を吸い込むように構成されている。第3吸込口15は第1風路11aにおいて第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間に室内の空気を吸い込ように構成されている。また、第3吸込口15は、第2風路11bにおいて第2吸込口14bと第3凝縮部3cとの間に室内の空気を吸い込むように構成されている。
 また、本実施の形態の除湿装置1では、上述した実施の形態3と同様に、第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間隔t2は、第1凝縮部3aと蒸発器5との間隔t1よりも大きくてもよい。
 本実施の形態の除湿装置1によれば、筐体20に第1吸込口14aおよび第2吸込口14bに加えて、第1風路11aおよび第2風路11bに空気を吸い込む第3吸込口15が設けられているため、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cを通過する空気の風量を増加させることができる。これにより、凝縮能力を向上させることができる。
 また、第1吸込口14a、第2吸込口14bおよび第3吸込口15は、筐体20に開口を設けることにより容易に作成することができるため、従来の除湿装置の構成を大幅に変更せずに、本実施の形態の除湿装置1を製品化することができる。
[規則91に基づく訂正 09.01.2018] 
 次に、実施の形態4の変形例に係る除湿装置1について説明する。
 図16を参照して、実施の形態4の変形例に係る除湿装置1は、過冷却液状態の冷媒が流れる第1凝縮部3aの過冷却部を通過する空気を分離するための第3仕切部16を備えている。第3仕切部16は第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間の空間を塞ぐように第1凝縮部3aと第2凝縮部3bとの間に配置されている。第3吸込口15は第3仕切部16よりも上方に設けられている。
 実施の形態4の変形例に係る除湿装置1によれば、第3仕切部16によって、第1凝縮部3aの過冷却部で冷媒と熱交換した室温よりも低い温度の空気と、室内の空気との混合が抑制されるため、凝縮能力をさらに向上させることができる。
 実施の形態5.
 実施の形態5に係る除湿装置1は、図2に示す構造を備えている。実施の形態5に係る除湿装置1では、凝縮器3の冷媒入口x2は凝縮器3の上側に配置されており、凝縮器3の冷媒出口y2は凝縮器3の下側に配置されている。また、凝縮器3の冷媒入口x2は空気の流れの最下流に配置されており、凝縮器3の冷媒出口y2は空気の流れの最上流に配置されている。つまり、凝縮器3の冷媒入口x2は第3凝縮部3cに設けられており、凝縮器3の冷媒出口y2は第1凝縮部3aに設けられている。また、蒸発器5の冷媒入口zは蒸発器5の下側に配置されている。
 本実施の形態の除湿装置によれば、冷媒は第3凝縮部3c、第2凝縮部3b、および第1凝縮部3aを順に流通する。そのため、第3凝縮部3cを流れる冷媒は、第2風路11bを流れる空気と対向して流れる。第2凝縮部3bおよび第1凝縮部3aを流れる冷媒は、第1風路11aを流れる空気および第2風路11bを流れる空気と対向して流れる。これにより、高い温度効率の熱交換が可能となるため、凝縮効率を向上させることができる。
 また、冷媒の入口が第2風路11bに配置された第3凝縮部3cに設けられているため、凝縮器3の中で最も温度の高い冷媒が第2風路11bを流れる室内温度の空気と熱交換を行うことができる。これにより、熱交換性能が高くなる。
 また、凝縮器3の冷媒出口y2が凝縮器3の下側に配置されているため、凝縮器3の冷媒出口y2を蒸発器5の下側に配置された冷媒入口zへ連結することが容易となる。また、凝縮器3の冷媒出口y2が第1凝縮部3aに設けられているため、第1凝縮部3aと蒸発器5とを連結する配管を短縮することができる。また、蒸発器5を流れる冷媒と、第1風路11aを流れる空気とを対向して流すことが可能となる。これにより、蒸発能力を向上させることができる。また、一般的に、蒸発器5を流れる冷媒は流動の安定性から下から上へ流される。本実施の形態の凝縮器3および蒸発器5の配置によれば、蒸発器5において下から上に冷媒を流すことが可能である。
 実施の形態6.
 図17を参照して、実施の形態6に係る除湿装置1では、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cの各々の分配数は第1凝縮部3aの分配数よりも多い。つまり、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cの各々の冷媒を内部に流す伝熱管の本数は、第1凝縮部3aの冷媒を内部に流す伝熱管の本数よりも多い。
 なお、図17に示すように、第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3c毎に分配数を変化させてもよい。また、図18を参照して、第1凝縮部3aの途中で分配数を低減してもよい。
 本実施の形態の除湿装置1によれば、第2凝縮部3bおよび第3凝縮部3cの各々の分配数は第1凝縮部3aの分配数よりも多い。このため、冷媒が過熱ガス状態または気液二相状態で冷媒の流速が速いために圧力損失の大きい領域において冷媒の流速を下げることにより圧力損失を低減させることができる。他方、冷媒が過冷却液状態で冷媒の流速が遅いために圧力損失が小さい領域において冷媒の流速を上げることにより効率の高い熱交換が可能となる。
 実施の形態7.
 図19を参照して、実施の形態7に係る除湿装置1では、第3凝縮部3cは、第2風路11bにおいて、第2仕切部13に対して送風機6と反対側に延びるように構成されている。
 第2風路11bには第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび蒸発器5が配置されているため、第2風路11bを流れる空気の圧力損失は第1風路11aを流れる空気の圧力損失よりも小さくなる。このため、第2風路11bを流れる空気の風量が増加することにより第1風路11aを流れる空気の風量が低下する。したがって、第1風路11aに配置された蒸発器5を流れる空気の風量が低下するため、除湿量が低下する。例えば、蒸発器5、第1凝縮部3a、第2凝縮部の列数、フィン枚数の総和と、第3凝縮部3cの列数、フィン枚数とを同じにすると、同一前面面積時に同等通風抵抗になる。したがって、蒸発器5、第1凝縮部3aおよび第2凝縮部3bの前面面積と第3凝縮部の前面面積との比率により第1風路11aおよび第2風路11bを流れる空気の風量を容易に調整することができる。
 本実施の形態の除湿装置1によれば、第3凝縮部3cは、第2風路11bにおいて、第2仕切部13に対して送風機6と反対側に延びるように構成されている。このため、第2風路11bの圧力損失を大きくすることができる。第1風路11aでは第1凝縮部3a、第2凝縮部3bおよび蒸発器5が配置されていることで圧力損失が大きくなるため、第2風路11bの圧力損失を大きくすることで、第2風路11bへの空気の偏流を抑制することができる。これにより、蒸発器5における除湿量の低下を抑制することができる。このため、高効率な除湿装置1を得ることができる。
 実施の形態8.
 図20を参照して、実施の形態8に係る除湿装置1では、冷媒回路10は、蒸発器5から流出した冷媒を凝縮器3を経由して圧縮機2に流通させるよう構成されている。本実施の形態の除湿装置1では、凝縮器3は高低圧熱交換部17を備えている。高低圧熱交換部17は、第1凝縮部3aの冷媒出口と減圧装置4の冷媒入口とを接続する第1流路と、蒸発器5の冷媒出口と圧縮機2の吸入口(冷媒入口)とを接続する第2流路とを備えている。
 高低圧熱交換部17において第1流路を流れる冷媒と第2流路を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、凝縮器3の冷媒出口を流れる冷媒と蒸発器5の冷媒出口を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。このため、蒸発器5を流れる冷媒のエンタルピ差の拡大による蒸発能力(除湿量)の増大が可能である。
 また、圧縮機2の吸入口(冷媒入口)は、信頼性を維持するために、蒸発器5内でガス化させた冷媒を吸い込む必要がある。しかしながら、蒸発器5において冷媒のガス部は局所的に高温になることで熱交換性能を低下させる。
 本実施の形態の冷媒回路10では、蒸発器5から流出した冷媒が気液二相状態であっても、ガス化させた冷媒を圧縮機2の冷媒吸入口へ戻すことができる。このため、蒸発器5の性能が低下せず、圧縮機2の信頼性も損なわれない。また、蒸発器5の冷媒の分配が悪くても、気液二相状態の冷媒を蒸発器5に流せるため、蒸発器5の性能を最大限に活用することができる。
 以上のように本実施の形態の除湿装置1によれば、冷媒回路10は蒸発器5から流出した冷媒を凝縮器3を経由して圧縮機2に流通させるよう構成されている。このため、蒸発器5において過熱ガスの発生により熱交換効率を低下させている領域に液冷媒を供給することが可能となる。これにより、蒸発器5の熱交換性能を改善することができる。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 1 除湿装置、2 圧縮機、3 凝縮器、3a 第1凝縮部、3b 第2凝縮部、3c 第3凝縮部、4 減圧装置、5 蒸発器、6 送風機、6a 軸、6b ファン、10 冷媒回路、11a 第1風路、11b 第2風路、12 第1仕切部、13 第2仕切部、13a 開口部、14a 第1吸込口、14b 第2吸込口、15 第3吸込口、16 第3仕切部、17 高低圧熱交換部、20 筐体、20a 背面、20b 前面、20c 側面、21 吹出口、22 第1領域、23 第2領域。

Claims (8)

  1.  筐体と、
     前記筐体の内部に収容された圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器を含む冷媒回路と、
     軸を中心に回転するファンを有し、かつ前記筐体の前記内部に収容された送風機とを備え、
     前記冷媒回路において、冷媒は前記圧縮機、前記凝縮器、前記減圧装置、および前記蒸発器を順に流通し、
     前記凝縮器は、過冷却液状態の前記冷媒が流れる第1凝縮部と、気液二相状態の前記冷媒が流れる第2凝縮部と、過熱ガス状態の前記冷媒が流れる第3凝縮部とを含み、
     前記筐体は、
      前記ファンが前記軸を中心に回転することによって前記筐体の外部から前記内部に取り込まれた空気が前記蒸発器、前記第1凝縮部および前記第2凝縮部を順に通過する第1風路と、前記ファンが前記軸を中心に回転することによって前記筐体の前記外部から前記内部に取り込まれた空気が前記第3凝縮部を通過する第2風路とを仕切る第1仕切部と、
      前記第1仕切部によって仕切られた前記第1風路および前記第2風路が配置された第1領域と前記送風機が配置された第2領域とをつなぐ開口部を有し、かつ前記第1領域と前記第2領域とを仕切る第2仕切部とを含み、
     前記軸が延びる方向に沿って前記第1領域から前記第2仕切部の前記開口部を見たときに、前記ファンは前記開口部内に配置されている、除湿装置。
  2.  前記凝縮器は、前記蒸発器と前記送風機との間であって前記蒸発器から前記送風機に向かう方向において前記蒸発器と重なるように配置されたときに、前記蒸発器よりも外側に張り出している、請求項1に記載の除湿装置。
  3.  前記第1凝縮部は、前記蒸発器と前記第2凝縮部との間に配置されており、
     前記第1凝縮部と前記第2凝縮部との間隔は、前記第1凝縮部と前記蒸発器との間隔よりも大きい、請求項1または2に記載の除湿装置。
  4.  前記筐体は、第1吸込口および第2吸込口が設けられた背面と、第3吸込口が設けられた側面とを含み、
     前記背面において前記第1吸込口は前記第1風路に空気を吸い込むように構成されており、かつ前記第2吸込口は前記第2風路に空気を吸い込むように構成されており、
     前記側面において前記第3吸込口は前記第1風路および前記第2風路に空気を吸い込むように構成されており、
     前記第3吸込口は前記第1風路において前記第1凝縮部と前記第2凝縮部との間に空気を吸い込ように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の除湿装置。
  5.  前記凝縮器において、冷媒は前記第3凝縮部、前記第2凝縮部、および前記第1凝縮部を順に流通し、
     前記冷媒の入口は、前記凝縮器の上側に配置されており、かつ前記第3凝縮部に設けられており、
     前記冷媒の出口は、前記凝縮器の下側に配置されており、かつ前記第1凝縮部に設けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の除湿装置。
  6.  前記第2凝縮部および前記第3凝縮部の各々の分配数は、前記第1凝縮部の分配数よりも多い、請求項1~5のいずれか1項に記載の除湿装置。
  7.  前記第3凝縮部は、前記第2風路において、前記第2仕切部に対して前記送風機と反対側に延びるように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の除湿装置。
  8.  前記冷媒回路は、前記蒸発器から流出した冷媒を前記凝縮器を経由して前記圧縮機に流通させるよう構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の除湿装置。
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