WO2018117096A1 - 光学素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
光学素子の製造方法は、成形素材を一対の金型によってプレス成形することにより光学素子を製造するものであり、一対の金型に成形素材を配置し、成形素材を加熱して軟化させる加熱工程と、加熱軟化後の成形素材を一対の金型によってプレスするプレス工程と、プレス後の成形素材を冷却する冷却工程と、を含み、プレス工程において、プレスにより側方に流動する成形素材の、成形素材の外周面を転写するための外周型への接触の有無を検知し、接触を検知した後にプレスを完了する。
Description
本発明は、光学素子の製造方法に関する。
従来、光学素子(レンズ)の製造方法として、加熱軟化させた成形素材(ガラス素材)を一対の金型によってプレスし、プレス後の成形素材を冷却することにより、光学素子を製造する方法が知られている。このようにして製造された光学素子は、通常は後工程で外周部を削り出す芯取り加工を行うことにより形状を仕上げている。
一方、最近ではコスト削減や製造効率向上等を目的として、芯取り加工が不要な光学素子の製造方法も提案されている。例えば特許文献1では、外径規制部と非規制部とを備える環状の外径型を用いて成形を行うことにより、成形後の芯取り加工を不要とした光学素子の製造方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1で提案された方法では、外径型の非規制部に流動する余剰な成形素材が必要となるため材料ロスが発生する。また、鏡枠側にも、非規制部に流動した余剰な成形素材の収納スペースを設ける必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、材料ロスを発生させることなく、かつ鏡枠側にも余剰なスペースを必要とすることなく、光学素子の側周面を高精度に成形することができる光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光学素子の製造方法は、成形素材を一対の金型によってプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法であって、前記一対の金型に前記成形素材を配置し、前記成形素材を加熱して軟化させる加熱工程と、加熱軟化後の前記成形素材を前記一対の金型によってプレスするプレス工程と、プレス後の前記成形素材を冷却する冷却工程と、を含み、前記プレス工程において、プレスにより側方に流動する前記成形素材の、前記成形素材の外周面を転写するための外周型への接触の有無を検知し、接触を検知した後にプレスを完了することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造方法は、上記発明において、前記プレス工程において、プレスにより側方に流動する前記成形素材の、前記外周型の周方向における複数の位置への接触の有無を検知し、前記複数の位置への接触を検知した後にプレスを完了することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造方法は、上記発明において、前記プレス工程において、前記成形素材の前記外周型への接触を検知した時点から所定時間経過後にプレスを完了することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造方法は、上記発明において、前記プレス工程において、前記加熱工程における加熱温度よりも融点の高い材料で形成された前記外周型に対して外側から光を照射し、その光の反射率または明度に基づいて、前記成形素材の前記外周型への接触の有無を検知することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造方法は、上記発明において、前記プレス工程において、前記外周型の径方向に形成された貫通孔に対して棒状の検知手段を挿入し、前記外周型の内周面と一致するように配置した前記検知手段の先端面への前記成形素材の接触の有無に基づいて、前記成形素材の前記外周型への接触の有無を検知することを特徴とする。
本発明によれば、プレス工程において、プレスにより側方に流動する成形素材が外周型に接触した後にプレスを完了するため、光学素子の側周面を高精度に成形することができ、材料ロスを発生させることなく芯取り加工工程の削減が可能となる。また、本発明によれば、鏡枠側に余剰なスペースを必要とすることなく組み込むことが可能となるため、鏡枠側のコストも低減することができる。
以下、本発明に係る光学素子の製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
[光学素子の製造装置]
本実施の形態に係る光学素子の製造装置について、図1を参照しながら説明する。光学素子の製造装置(以下、「製造装置」という)1は、成形素材Mを一対の金型によってプレス成形することにより光学素子を製造するためのものである。製造装置1は、図1に示すように、上型2および下型3からなる金型と、上プレート4と、下プレート5と、ヒータ6と、スリーブ7と、外周型8と、成形室20と、を備えている。
本実施の形態に係る光学素子の製造装置について、図1を参照しながら説明する。光学素子の製造装置(以下、「製造装置」という)1は、成形素材Mを一対の金型によってプレス成形することにより光学素子を製造するためのものである。製造装置1は、図1に示すように、上型2および下型3からなる金型と、上プレート4と、下プレート5と、ヒータ6と、スリーブ7と、外周型8と、成形室20と、を備えている。
上型2および下型3は、それぞれ段付きの円柱形状(凸状)に形成されており、それぞれの成形面2a,3aが対向するように配置されている。上型2において、成形面2aとは反対側の端部には、ヒータ6を有する上プレート4が取り付けられている。また、下型3において、成形面3aとは反対側の端部には、ヒータ6を有する下プレート5が取り付けられている。なお、図1では図示を省略したが、上プレート4には、例えばシャフト等を介して、上型2を加圧する加圧手段が接続されている。
スリーブ7は、上型2、下型3および外周型8を支持するためのものである。スリーブ7は、円筒状に形成されており、下型3の段差部3bに配置されている。スリーブ7には、当該スリーブ7の径方向に貫通した貫通孔7aが形成されている。なお、この貫通孔7aは、後記するようにスリーブ7の周方向において、少なくとも120度間隔で3箇所形成される(図5参照)。
外周型8は、光学素子の側周面(外周面)を成形するためのものである。外周型8は、円筒状に形成されており、下型3の段差部3cに配置されている。外周型8は、透光性を有し、かつ後記する光学素子の製造方法における加熱工程の加熱温度よりも融点の高い石英ガラス(融点:1000℃)により構成されている。
成形室20は、加熱ステージ21と、プレスステージ22と、冷却ステージ23と、を有している。加熱ステージ21では、ヒータ6で上型2および下型3を加熱することにより、成形素材Mを軟化させる。また、プレスステージ22では、加熱軟化後の成形素材Mを上型2および下型3によってプレスする。そして、冷却ステージ23では、上型2および下型3を冷却することにより、プレス後の成形素材Mを冷却して硬化させる。
[光学素子の製造方法]
製造装置1を用いた光学素子の製造方法について、図1~図6を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、成形素材Mとしてガラス素材(L-LAH53)を用いた例について説明する。本実施形態に係る光学素子の製造方法では、図1に示すように、上型2、下型3、上プレート4、下プレート5、ヒータ6およびスリーブ7からなる型セットを加熱ステージ21、プレスステージ22、冷却ステージ23の順に移動させながら成形素材Mの成形を行う。
製造装置1を用いた光学素子の製造方法について、図1~図6を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、成形素材Mとしてガラス素材(L-LAH53)を用いた例について説明する。本実施形態に係る光学素子の製造方法では、図1に示すように、上型2、下型3、上プレート4、下プレート5、ヒータ6およびスリーブ7からなる型セットを加熱ステージ21、プレスステージ22、冷却ステージ23の順に移動させながら成形素材Mの成形を行う。
(加熱工程)
加熱工程では、加熱ステージ21において成形素材Mを加熱軟化させる(図2のステップS1)。加熱工程では、具体的には図1に示すように、一対の金型、すなわち上型2および下型3の間に成形素材Mを配置し、上型2および下型3をヒータ6で加熱する。これにより、成形素材Mを軟化点近傍まで加熱して軟化させる。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、加熱工程では570℃まで加熱を行う。
加熱工程では、加熱ステージ21において成形素材Mを加熱軟化させる(図2のステップS1)。加熱工程では、具体的には図1に示すように、一対の金型、すなわち上型2および下型3の間に成形素材Mを配置し、上型2および下型3をヒータ6で加熱する。これにより、成形素材Mを軟化点近傍まで加熱して軟化させる。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、加熱工程では570℃まで加熱を行う。
(プレス工程)
プレス工程では、プレスステージ22において成形素材Mをプレスする(図2のステップS2)。プレス工程では、具体的には上型2および下型3をヒータ6で加熱し、図3に示すように、成形素材Mの屈伏点(600℃)付近まで加熱を行う。そして、図1および図3に示すように、成形素材Mを所定の圧力(例えば0.1Mpa)でプレスする。これにより、成形素材Mが徐々に変形し、上型2の成形面2aおよび下型3の成形面3aによって光学機能面が転写されるとともに、外周型8によって側周面が転写される。
プレス工程では、プレスステージ22において成形素材Mをプレスする(図2のステップS2)。プレス工程では、具体的には上型2および下型3をヒータ6で加熱し、図3に示すように、成形素材Mの屈伏点(600℃)付近まで加熱を行う。そして、図1および図3に示すように、成形素材Mを所定の圧力(例えば0.1Mpa)でプレスする。これにより、成形素材Mが徐々に変形し、上型2の成形面2aおよび下型3の成形面3aによって光学機能面が転写されるとともに、外周型8によって側周面が転写される。
ここで、プレス工程では、成形素材Mのプレスを開始した後、プレスにより側方に流動する成形素材Mの外周型8への接触の有無を検知し、接触を検知した後にプレスを完了する。プレス工程では、まず検知手段によって、成形素材Mが外周型8に接触しているか否かを検知する(図2のステップS3)。
この場合、図4に示すように、スリーブ7の貫通孔7aの近傍に、検知対象から反射する光の反射率を検知することができる検知センサ31を配置する。そして、貫通孔7aを介して、加熱工程における加熱温度よりも融点の高い材料(石英ガラス)で形成された外周型8の外周面に対して、外側から光を照射し、その光の反射率に基づいて、成形素材Mが外周型8に接触しているか、すなわち外周面が転写されたか否かを検知する。
検知センサ31は、投受光式の非接触式センサであり、成形素材Mが外周型8に接触していない状態では、外周型8(石英ガラス)の反射率(例えば3.5%)を検知する。一方、検知センサ31は、成形素材Mが外周型8に接触している状態では、成形素材M(L-LAH53)の反射率(例えば8.2%)を検知する。すなわち、成形素材Mが外周型8に接触していない状態では、外周型8によってのみ光線が反射されるため反射率が低くなり、成形素材Mが外周型8に接触している状態では、外周型8に加えて成形素材Mによって光線が反射されるため反射率が高くなる。検知センサ31は、このような光線の反射率の変化に基づいて、成形素材Mの外周型8への接触の有無を検知する。
ここで、前記した説明では、外周型8が石英ガラスで構成され、成形素材MがL-LAH53で構成されているため、成形素材Mが外周型8に接触している場合の反射率が、接触していない場合の反射率よりも高くなったが、外周型8および成形素材Mの材料の組み合わせによっては、成形素材Mが外周型8に接触している場合の反射率が接触していない場合の反射率よりも低くなることもある。
なお、例えば検知センサ31としてHe-Neレーザを使用し、光線の明度の変化に基づいて、成形素材Mの外周型8への接触の有無を検知してもよい。この場合、成形素材Mが外周型8に接触していない状態では、外周型8(石英ガラス)の明度を検知し、成形素材Mが外周型8に接触している状態では、成形素材M(L-LAH53)の明度を検知する。
検知センサ31は、図4に示すように、成形素材Mの側周面の中心部Cにおける反射率または明度の変化を検知できるように配置することが好ましい。また、プレス工程では、成形素材Mの、外周型8の周方向における複数の位置への接触の有無を検知し、当該複数の位置への接触を検知した後にプレスを完了することが好ましい。この場合、例えば図5に示すように、スリーブ7の外周に、少なくとも120度間隔で3台の検知センサ31を設置し、外周型8の内周面に対する成形素材Mの接触状態を3箇所で検知する。
前記したように、検知センサ31によって成形素材Mの外周型8への接触を検知した場合(図2のステップS3でYes)、成形素材Mの外周型8への接触を検知した時点から所定時間経過したか否かを判定し(同図のステップS4)、所定時間経過した場合(同図のステップS4でYes)、プレスを完了する。なお、成形素材Mの外周型8への接触を検知しない場合(同図のステップS3でNo)や、接触から所定時間経過していない場合(同図のステップS4でNo)は、それぞれステップS3,S4の判定を繰り返す。
ここで、ステップS4の処理は、成形素材Mが外周型8に接触した際に、側周面の転写幅(最小限0.3mm)を確保することを目的としている。また、前記した所定時間は、成形素材Mや外周型8の材料、大きさ、成形条件等によっても異なるが、例えば9~11秒に設定される。なお、図5に示すように、スリーブ7の外周に3台の検知センサ31が設置されている場合、ステップS4では、全ての検知センサ31で成形素材Mの外周型8への接触を検知した時点から、例えば9~11秒経過したか否かを判定する。
(徐冷工程)
徐冷工程では、プレスステージ22においてプレス後の成形素材Mを徐冷する(図2のステップS5)。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、徐冷工程では530℃まで徐冷を行う。
徐冷工程では、プレスステージ22においてプレス後の成形素材Mを徐冷する(図2のステップS5)。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、徐冷工程では530℃まで徐冷を行う。
(冷却工程)
冷却工程では、冷却ステージ23においてプレス後の成形素材Mを冷却して硬化させ、光学素子を離型する(図2のステップS6)。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、冷却工程では200℃まで徐冷を行う。
冷却工程では、冷却ステージ23においてプレス後の成形素材Mを冷却して硬化させ、光学素子を離型する(図2のステップS6)。なお、成形素材MとしてL-LAH53を用いる場合、図3に示すように、冷却工程では200℃まで徐冷を行う。
[変形例]
前記したプレス工程(図2のステップS3)では、非接触式センサによって成形素材Mの外周型8への接触の有無を検知していたが、圧力センサ等の接触式センサを用いてもよい。この場合、図6に示す製造装置1Aのように、前記した外周型8に代えて、径方向に貫通した貫通孔8aを有する外周型8Aを用い、前記した検知センサ31に代えて、超硬合金性の超硬棒33を備える検知センサ32(棒状の検知手段)を用いる。
前記したプレス工程(図2のステップS3)では、非接触式センサによって成形素材Mの外周型8への接触の有無を検知していたが、圧力センサ等の接触式センサを用いてもよい。この場合、図6に示す製造装置1Aのように、前記した外周型8に代えて、径方向に貫通した貫通孔8aを有する外周型8Aを用い、前記した検知センサ31に代えて、超硬合金性の超硬棒33を備える検知センサ32(棒状の検知手段)を用いる。
なお、接触式センサを用いる場合、外周型8Aは透光性を有していなくてもよく、例えば上型2および下型3と同じ材料(超硬合金)で構成することができる。また、貫通孔8aは、外周型8Aの周方向において、スリーブ7の貫通孔7aに対応する位置に少なくとも120度間隔で3箇所形成されている。また、検知センサ32は、前記した検知センサ31(図5参照)と同様に、スリーブ7の外周に、少なくとも120度間隔で3台設置される。
本変形例に係るプレス工程では、図6に示すように、外周型8Aの3つの貫通孔8aに対して超硬棒33を挿入し、外周型8Aの内周面8bと一致するように超硬棒33の先端面33aをそれぞれ配置する。すなわち、外周型8Aの内周面8bと超硬棒33の先端面33aとを面一にする。そして、これらの先端面33aへの成形素材Mの接触の有無、すなわち先端面33aに加わる圧力の変化に基づいて、成形素材Mが外周型8Aに接触しているか否かを検知する。そして、成形素材Mの外周型8Aへの接触を検知した後、超硬棒33を貫通孔8aから引き抜き、前記した図2のステップS4~S6を実施して光学素子を製造する。
以上説明したような光学素子の製造方法によれば、プレス工程において、プレスにより側方に流動する成形素材Mが外周型8,8Aに接触した後にプレスを完了するため、光学素子の側周面を高精度に成形することができ、材料ロスを発生させることなく芯取り加工工程の削減が可能となる。また、鏡枠側に余剰なスペースを必要とすることなく組み込むことが可能となるため、鏡枠側のコストも低減することができる。
以上、本発明に係る光学素子の製造方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した図4および図6では、プレス工程において、非接触式の検知センサ31または接触式の検知センサ32を用いて、反射率、明度または圧力の変化に基づいて成形素材Mの外周型8,8Aへの接触の有無を検知していたが、温度の変化に基づいて接触の有無を検知することも可能である。
この場合、前記した外周型8,8Aに代えて、外周から径方向に所定深さ(例えば貫通孔8aの半分の深さ)で形成された孔を有する外周型を用い、前記した検知センサ31,32に代えて、熱電対からなる検知センサを用いる。そして、プレス工程において、外周型の孔に対して熱電対を挿入し、外周型の温度の変化に基づいて、成形素材Mが外周型に接触しているか否かを検知する。すなわち、成形素材Mが外周型に接触している状態では、接触していない状態と比較して外周型の温度が高くなるため、その温度の変化を熱電対によって検知する。そして、成形素材Mの外周型への接触を検知した後、熱電対を外周型の孔から引き抜き、前記した図2のステップS4~S6を実施して光学素子を製造する。
また、前記した図1、図4および図6では、外周型8,8Aが下型3とは別体で構成されていたが、下型3と一体で構成されていてもよい。また、前記した図1では、外周型8が石英ガラスによって構成されていたが、透光性を有し、かつ加熱工程の加熱温度よりも融点が高い材料であれば石英ガラス以外であってもよく、例えばサファイアガラス(融点:2000℃)を用いてもよい。
また、前記した図2では、金型循環式の製造装置1(図1参照)を用いた製造方法について説明したが、金型固定式の製造装置であっても、図2に示す工程に従って光学素子を製造することが可能である。
1,1A 製造装置(光学素子の製造装置)
2 上型
2a 成形面
3 下型
3a 成形面
3b,3c 段差部
4 上プレート
5 下プレート
6 ヒータ
7 スリーブ
7a 貫通孔
8,8A 外周型
8a 貫通孔
8b 内周面
20 成形室
21 加熱ステージ
22 プレスステージ
23 冷却ステージ
31,32 検知センサ(検知手段)
33 超硬棒
33a 先端面
M 成形素材
2 上型
2a 成形面
3 下型
3a 成形面
3b,3c 段差部
4 上プレート
5 下プレート
6 ヒータ
7 スリーブ
7a 貫通孔
8,8A 外周型
8a 貫通孔
8b 内周面
20 成形室
21 加熱ステージ
22 プレスステージ
23 冷却ステージ
31,32 検知センサ(検知手段)
33 超硬棒
33a 先端面
M 成形素材
Claims (5)
- 成形素材を一対の金型によってプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法であって、
前記一対の金型に前記成形素材を配置し、前記成形素材を加熱して軟化させる加熱工程と、
加熱軟化後の前記成形素材を前記一対の金型によってプレスするプレス工程と、
プレス後の前記成形素材を冷却する冷却工程と、
を含み、
前記プレス工程において、プレスにより側方に流動する前記成形素材の、前記成形素材の外周面を転写するための外周型への接触の有無を検知し、接触を検知した後にプレスを完了することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 前記プレス工程において、プレスにより側方に流動する前記成形素材の、前記外周型の周方向における複数の位置への接触の有無を検知し、前記複数の位置への接触を検知した後にプレスを完了することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
- 前記プレス工程において、前記成形素材の前記外周型への接触を検知した時点から所定時間経過後にプレスを完了することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
- 前記プレス工程において、前記加熱工程における加熱温度よりも融点の高い材料で形成された前記外周型に対して外側から光を照射し、その光の反射率または明度に基づいて、前記成形素材の前記外周型への接触の有無を検知することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
- 前記プレス工程において、前記外周型の径方向に形成された貫通孔に対して棒状の検知手段を挿入し、前記外周型の内周面と一致するように配置した前記検知手段の先端面への前記成形素材の接触の有無に基づいて、前記成形素材の前記外周型への接触の有無を検知することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
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