JPH05339013A - レンズの成形方法および装置 - Google Patents

レンズの成形方法および装置

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JPH05339013A
JPH05339013A JP4171596A JP17159692A JPH05339013A JP H05339013 A JPH05339013 A JP H05339013A JP 4171596 A JP4171596 A JP 4171596A JP 17159692 A JP17159692 A JP 17159692A JP H05339013 A JPH05339013 A JP H05339013A
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lens
pressure
mold
die
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Hiroyuki Ueda
博之 上田
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスレンズを効率的に生産する。 【構成】 成形部1の上金型と下金型によりガラスレン
ズをプレス成形する。この成形動作中における圧力をロ
ードセル11により測定し、測温体24により温度を測
定する。また、変位測定器9により上金型に対して下金
型が圧着されるまでの変位を測定し、その間の時間をC
PU51が演算する。CPU51は、これらの物理量の
変化から、成形部1において成形されているガラスレン
ズの性能を判定し、不良と判定された場合、成形動作を
中止させる。メモリ53には、測定した物理量が比較さ
れる基準値が記憶されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンパクトディ
スクプレーヤ、光学式ビデオディスクプレーヤ、光磁気
ディスク装置などの光ヘッドにおけるレンズを成形する
場合に用いて好適なレンズの成形方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレーヤ、光学式ビ
デオディスクプレーヤ、光磁気ディスク装置等において
は、光ヘッドによりディスクにレーザ光を照射し、その
反射光から記録信号を再生するようになされている。こ
れらの光ヘッドは、小型化のため、あるいは1つの光ヘ
ッドによりRF信号を生成するだけでなく、フォーカス
エラー信号やトラッキングエラー信号などを生成する必
要があるため、レンズが非球面化する傾向がある。
【0003】この非球面レンズは、研削、研磨仕上げに
よる従来の加工方法によっては量産化が困難である。そ
こで、ガラス素材を加熱し、軟化させた後に、成形型に
よりプレス成形する方法が用いられることか多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレス成形方法
においては、プレス成形工程とは別の工程において、例
えば干渉計やニュートン原器合せなどの方法によりガラ
スレンズの面精度を測定し、管理するようにしていた。
このことから、リアルタイムでプレスレンズの光学性能
の良否を判定することができない課題があった。その結
果、一旦プレスレンズを完成させた後、それを検査して
初めて良品であるのか、不良品であるのかが判るので、
生産性が悪い課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、レンズの良否をリアルタイムで判定するこ
とができるようにし、もって生産性を向上させることが
できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のレンズ
の成形方法は、金型としての上金型3と下金型4を用い
てレンズを成形するレンズの成形方法において、上金型
3、下金型4内にレンズ素材としてのガラスゴブ21を
収容し、ガラスゴブ21を上金型3、下金型4とともに
加熱し、上金型3と下金型4に圧力を加えてガラスゴブ
21をプレス成形し、ガラスゴブ21を上金型3と下金
型4内に保持した状態で徐冷し、その後、上金型3と下
金型4への圧力を解除した状態で、ガラスを上金型3と
下金型4とともに急冷することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のレンズの成形方法は、上
金型3と下金型4内にレンズ素材としてのガラスを保持
して圧着し、所定の圧力を加えるとともに加熱し、その
後、徐冷した後、急冷し、レンズを成形するレンズの成
形方法において、成形動作中における上金型3と下金型
4の物理量を測定し、物理量の測定結果からレンズの成
形の良否を判定することを特徴とする。
【0008】上記した物理量は、例えば上金型3と下金
型4の圧着時における温度と急冷開始時における温度、
下金型4が上金型3に対する圧着を完了するまでの時
間、下金型4と上金型3が圧着したときの圧力、下金型
4と上金型3の徐冷時における圧力とすることができ
る。
【0009】請求項7に記載のレンズの成形装置は、レ
ンズ素材としてのガラスを所定の型に成形する成形手段
としての上金型3および下金型4と、上金型3および下
金型4を第1の圧力と、第1の圧力より弱い第2の圧力
で加圧する加圧手段としての加圧部12と、上金型3お
よび下金型4を加熱する加熱手段としての誘導加熱部5
6と、上金型3および下金型4を徐冷するとともに急冷
する冷却手段としての冷却部57と、上金型3および下
金型4の物理量を測定する測定手段としての変位測定器
9、ロードセル11または測温体24と、変位測定器
9、ロードセル11または測温体24の測定結果に対応
して成形過程を制御する制御手段としてのCPU51と
を備えることを特徴とする。
【0010】このレンズの成形装置は、記憶手段として
のメモリ53をさらに備えさせ、それに変位測定器9、
ロードセル11もしくは測温体24の出力、またはその
出力を演算した結果と比較するための基準データを記憶
させることができる。そして、この基準データはレンズ
を実際に成形した実験結果により得られたデータとする
ことができる。
【0011】
【作用】請求項1に記載のレンズの成形方法において
は、ガラスを上金型3と下金型4内に収容して加熱し、
所定の圧力を加えてプレス成形するとともに、その後、
徐冷し、さらに圧力を解除した状態で急冷する。従っ
て、複雑な形状をしたレンズを効率的に量産することが
可能となる。
【0012】また、請求項2に記載のレンズの成形方法
においては、成形動作中における上金型3と下金型4の
物理量が測定され、その測定結果からレンズの成形の良
否が判定される。従って、リアルタイムでレンズの良否
を判定することが可能となり、生産性を向上させること
ができる。
【0013】請求項7に記載のレンズの成形装置におい
ては、ガラスが上金型3と下金型4において第1の圧力
と第2の圧力で加圧されるとともに、加熱され、その
後、冷却される。そして、その間の物理量が測定され、
測定結果に対応して成形過程が制御される。従って、成
形途中において、成形品が不良品となることが明らかと
なった場合においては、その時点において、成形を中止
することができる。その結果、生産性を向上させること
ができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のレンズの成形装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。変位測定器9は、成
形部1における下金型4(後述する)の変位を測定し、
その測定結果をCPU51に出力している。またロード
セル11は、成形部1における下金型4に加える圧力を
測定し、その測定結果をCPU51に出力している。測
温体24は、上金型3(後述する)と下金型4の温度を
測定し、その測定結果をCPU51に出力している。C
PU51は、これらの各種センサからの信号を演算し、
その演算結果に対応して成形部1やロボット55を制御
するようになされている。また、ディスプレイ54に所
定の演算結果を表示するようになされている。メモリ5
3は、上記した演算を実行するにあたって基礎となる判
断条件のデータベースを記憶している。入力部52は、
CPU51に対して所定の指令を入力するとき操作され
る。誘導加熱部56および冷却部57は、成形部1の上
金型3および下金型4を加熱したり冷却するとき用いら
れる。
【0015】成形部1は、図2に示すように構成されて
いる。即ち、成形部1の上部には石英管6により囲繞さ
れた成形室2が設けられており、その中には不活性ガス
が充填されている。これにより、成形室2の内部に配置
されている上金型3と下金型4の酸化が防止されるよう
になされている。この上金型3は、上型断熱材7aを介
して上部軸8aに固定されている。また、下金型4は、
下型断熱材7bを介して下部軸8bに固定されている。
下部軸8bは、ピストンロッド10を介して加圧部12
に結合されている。加圧部12は、ピストンロッド1
0、下部軸8b、下型断熱材7bを介して下金型4を所
定の圧力で駆動するようになされている。ロードセル1
1は、この場合における圧力を検出する。また、石英管
6の外周には、誘導加熱部56の一部を構成する誘導加
熱用コイル5が配置されており、石英管6内の成形室2
を誘導加熱するようになされている。変位測定機9は、
下部軸8b(下金型4)の移動位置を測定するようにな
されている。
【0016】図3は、上金型3および下金型4の近傍の
構成をより詳細に示している。同図に示すように、上金
型3は上型保持具23aにより保持され、この保持され
た状態でさらに上型支持具22aに支持されている。同
様に、下金型4は下型保持具23bにより保持され、こ
の保持された状態で下型支持具22bに支持されてい
る。測温体24aは上金型3の温度を検出し、測温体2
4bは下金型4の温度を検出するようになされている。
【0017】次に、その動作について説明する。入力部
52を操作して、プレス成形の動作の開始を指令する
と、CPU51はロボット55を制御し、下金型4上に
所定量のガラスゴブ21を載置させる。CPU51は、
次に成形部1の加圧部12を制御し、下金型4を移動さ
せ、上金型3に対して所定の圧力で圧着させる。その
後、CPU51は誘導加熱部56を制御し、その誘導加
熱用コイル5を介して上金型3および下金型4を加熱さ
せる。これにより、上金型3および下金型4の内部に収
容されているガラスゴブ21が溶融し、上金型3と下金
型4の表面形状に沿ったガラスのレンズ31がプレス成
形される(図4参照)。
【0018】CPU51は、以上のようにしてレンズ3
1をプレス成形するのであるが、その成形過程を図5の
フローチャートに従って管理する。即ち、最初にステッ
プS1において、上金型3と下金型4の温度を検出す
る。この温度の検出は測温体24a,24bにより行わ
れる。この温度の検出タイミングは、図6に示すよう
に、誘導加熱用コイル5を介して加熱が開始され、上金
型3と下金型4が成形温度に達した後、プレスが開始さ
れるときとされる。
【0019】CPU51は次にステップS2に進み、ス
テップS1において検出した上金型3の温度と下金型4
の温度の差ΔD1を演算する。次にステップS3に進
み、ステップS2により演算した温度差ΔD1と、メモ
リ53に予め記憶されている基準値KD1L,KD1Hと比較
する。
【0020】ここで、メモリ53に記憶されている基準
値について説明する。
【0021】
【表1】
【0022】いま、表1に示すような条件で、図6に示
すようなガラスレンズ31を成形するものとする。即
ち、ガラスゴブ21の直径は7mmとされ、レンズ31の
上面31aと下面31bの半径および深さは、それぞれ
14mmまたは2mmとされる。またガラスレンズの直径は
12.5mmとされ、ガラスレンズの厚みは4.5mmとさ
れる。成形時における上金型3と下金型4の温度は58
0゜C乃至640゜Cとされる。そして、この上金型3
と下金型4の材質は超硬合金とされる。
【0023】このような条件の下にガラスレンズをプレ
ス成形すると、例えば図10に示すように、温度差ΔD
1の絶対値が大きくなると、ニュートンリングの数が大
きくなることが判る。例えば、ニュートンリングの数を
3本以内に収めるには、ΔD1の値は、その絶対値が5
以下となるようにすることが必要となる。換言すると、
ΔD1の値がこの範囲を超えると、ニュートンリングの
数が3本を超えてしまうことになる。これは、温度差Δ
1の絶対値が大きくなると、上面31aと下面31b
の成形によるひけのバランスがくずれ、両者の面精度が
相関して変化するからであると推定される。
【0024】また、図11に示すように、アスの数は、
ΔD1の絶対値が大きくなるほど大きくなる。従って、
例えばこのアスの数を1/2本以内とするには、ΔD1
の絶対値を10以下にする必要がある。換言すると、Δ
1の値が10を超えると、アスの数が1/2を超える
ことになる。
【0025】従って、ニュートンリングの数が3本以内
であり、かつ、アスの数が1/2本以内である光学性能
を実現するには、ΔD1を、その絶対値が5以下となる
ようにする必要がある。この図10および図11に示す
特性は、表1に示すガラスレンズを実際にプレス成形す
ることにより得られた結果をもとにしている。従って、
ΔD1がこの基準値を超えた場合においては、もはや所
望の光学性能を満足するガラスレンズは得られないこと
になる。
【0026】ΔD1が基準値KD1LとKD1H(上記例にお
いては、−5と+5)で定められる範囲を超えた場合に
おいては、それ以上プレス成形処理を継続したとして
も、所望の性能を有するガランレンズを得ることが困難
となる。そこで、この場合においてはステップS17に
進み、NG処理が行われる。即ち、このときCPU51
は成形部1を制御し、下金型4を図2において下方に移
動させ、そしてロボット55を制御し、下金型4上に載
置されているガラスレンズ31を除去させる。そして、
ディスプレイ54にそのときのレンズ31が不良品であ
ることが表示される。
【0027】ステップS3において、ΔD1が基準値を
満足していると判定された場合においては、ステップS
4に進み、下金型4を基準位置Y1に移動させる(図7
参照)。勿論、下金型4が予めこの基準位置Y1に位置
する場合においては、このステップS4は省略すること
ができる。そして次にステップS5に進み、下金型4の
移動を開始させるとともに、内蔵するタイマをスタート
させる。そしてステップS6に進み、下金型4が上金型
3に対して完全に圧着したか否か判定する。即ち、金型
が完全に密閉されたか否かを判定する。この判定は、変
位測定器9の出力をモニタすることにより行われる。即
ち、変位測定器9の出力が所定の値に達したとき、型が
密閉されたと判定される。
【0028】型が密閉されたとき、次にステップS7に
進み、下金型4の移動が停止されるとともに、ステップ
S5においてスタートしたタイマが停止され、そのとき
のタイマの値がΔTにセットされる。即ち、このΔT
は、図9に拡大して示すように、プレスを開始してから
型が密閉されるまでの時間に対応している。
【0029】次にステップS8に進み、このΔTが基準
値KTと比較される。このΔTは、プレス開始時のガラ
スゴブ21の粘性に対応しており、粘性が低いとΔTは
小さくなり、粘性が高いとΔTは大きくなる。粘性が高
い状態でプレスを行うと、ガラスレンズ内に応力が発生
し、その応力が緩和するときに光学性能が変化してしま
う。このため、図12に示すように、ΔTは10秒以下
であることが好ましい。10秒を超えると、ニュートン
リングの数が増加することが判る。
【0030】従って、ステップS8において、ΔTが、
この基準値KT(上記例の場合、10秒)より大きいと
判定された場合においては、ステップS17に進み、N
G処理が行われる。
【0031】ステップS8において、ΔTが基準値KT
以下であると判定された場合においては、ステップS9
に進み、金型を閉じた後の圧力P1の値がロードセル1
1の出力より読み取られる。そして、この値が基準値K
P1LとKP1Hで規定される範囲内にあるか否かがステップ
S10で判定される。
【0032】図13に示すように、圧力P1 が小さくな
ると、レンズの厚みが増加し、大きくなると、レンズの
厚みが減少する。従って、所定の厚み(図6の実施例の
場合、4.5mm)を得るには、この圧力P1 が所定の範
囲内に収まっている必要がある。この所定の範囲を超え
た場合、ステップS17に進み、NG処理が施される。
【0033】圧力P1が基準値の範囲内にあるとき、次
にステップS11に進み、圧力P2が読み取られる。即
ち、図8に示すように、上金型3と下金型4を圧力P1
で加圧する時間が、予め設定した所定の時間に達する
と、その圧力がP2に減圧され、このときから図7に示
すように、徐冷が開始される。そして、このときの圧力
2が読み取られるのである。
【0034】図14に示すように、圧力P2の値が小さ
いと、ニュートンリングの数が大きくなることが判る。
従って、ニュートンリングの数を小さくするには、圧力
2の値は例えば8以上にすることが好ましい。
【0035】そこでステップS12において、圧力P2
が、この基準値KP2(上記例の場合、8)以上であるか
否かが判定される。圧力P2がこの基準値より小さいと
き、ステップS17に進み、NG処理が施される。そし
て基準値を満足するとき、ステップS13に進む。
【0036】ステップS13において、上金型3と下金
型4の温度が検出される。即ち、図7に示すように、徐
冷を開始した後、上金型3と下金型4の温度がほぼガラ
ス転移点に達するまでの間、徐冷が行われるのである
が、このガラス転移点に達した後は、温度が急激に低下
される(急冷される)。このときにおける上金型3と下
金型4の温度が検出されるのである。そしてステップS
14に進み、両者の差ΔD2が演算される。
【0037】図15に示すように、ΔD2の値が−7よ
り小さいと、ニュートンリングの数が増加し、また10
より大きいと、やはりニュートンリングの数が増加する
ことが判る。そこで、ニュートンリングの数を小さくす
るには、このΔD2の値が−7から10の範囲内にある
ことが好ましい。このため、ステップS15において
は、ΔD2が予め設定された基準値KD2LとKD2Hで規定
される範囲内にあるか否かが判定される。この範囲を超
える場合、ステップS17に進み、NG処理が実行され
る。そして、この範囲内にあるとき、ステップS16に
進み、OK処理が実行される。このOK処理において
は、冷却部57が制御され、金型が急冷される。そして
所定の温度に達したとき、冷却動作が停止され、成形部
1が制御されて、金型が開放される。さらにロボット5
5が制御され、金型上のガラスレンズ31が取り出さ
れ、所定の位置に収容される。そして、このときディス
プレイ54には、そのとき成形したガラスレンズ31が
良品であることが表示される。
【0038】以上のような動作が繰り返されて、ガラス
レンズが量産される。
【0039】以上においては、本発明を、ガラスレンズ
を製造する場合を例として説明したが、例えばプラスチ
ックレンズを製造する場合においても本発明は適用する
ことが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載のレンズの成
形方法によれば、レンズ素材を金型で圧力を加えて加熱
し、プレス成形するとともに、所定の圧力を加えた状態
で徐冷し、さらに圧力を解除した状態で急冷するように
したので、所望の形状のレンズを効率的に量産すること
が可能となる。
【0041】また、請求項2に記載のレンズの成形方法
によれば、成形動作中における金型の物理量を測定し、
その測定結果からレンズの成形の良否を判定するように
したので、生産性を向上させることが可能になる。
【0042】また、請求項7に記載のレンズの成形装置
によれば、物理量の測定結果に対応して、成形過程を制
御するようにしたので、リアルタイムでレンズの性能を
判定することができ、不良と判定されたレンズは成形途
中において成形処理を中止させることが可能となる。そ
の結果、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズの成形装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の成形部1の構成例を示す断面図である。
【図3】図2の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】図3に示す状態から下金型4を上金型3に対し
て圧着させた状態を示す断面図である。
【図5】図1の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図6】図4の実施例により成形するレンズの形状を説
明する側面図である。
【図7】図1の実施例の成形過程における温度変化を説
明するグラフである。
【図8】図1の実施例の成形過程における下金型4と上
金型3の圧力の変化を説明するグラフである。
【図9】図7のA部における範囲を拡大して示す図であ
る。
【図10】温度差ΔD1とニュートンリングの関係を説
明する特性図である。
【図11】温度差ΔD1とアスの関係を説明する特性図
である。
【図12】時間ΔTとニュートンリングの関係を説明す
る特性図である。
【図13】圧力P1とレンズの厚みの関係を説明する図
である。
【図14】圧力P2とニュートンリングの関係を説明す
る図である。
【図15】温度差ΔD2とニュートンリングの関係を説
明する特性図である。
【符号の説明】
1 成形部 2 成形室 3 上金型 4 下金型 5 誘導加熱用コイル 6 石英管 7a 上型断熱材 7b 下型断熱材 10 ピストンロッド 11 ロードセル 12 加圧部 21 ガラスゴブ 24a,24b 測温体 31 レンズ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を用いてレンズを成形するレンズの
    成形方法において、 前記金型内にレンズ素材を収容し、 前記レンズ素材を前記金型とともに加熱し、 前記金型に圧力を加えて前記レンズ素材をプレス成形
    し、 前記レンズ素材を前記金型内に保持した状態で徐冷し、 その後、前記金型への圧力を解除した状態で、前記レン
    ズ素材を前記金型とともに急冷することを特徴とするレ
    ンズの成形方法。
  2. 【請求項2】 金型内にレンズ素材を保持して圧着し、
    所定の圧力を加えるとともに加熱し、その後、徐冷した
    後、急冷し、レンズを成形するレンズの成形方法におい
    て、 成形動作中における前記金型の物理量を測定し、 前記物理量の測定結果から前記レンズの成形の良否を判
    定することを特徴とするレンズの成形方法。
  3. 【請求項3】 前記物理量は、 前記金型の圧着時における温度と、 前記金型の急冷開始時における温度とを含むことを特徴
    とする請求項2に記載のレンズの成形方法。
  4. 【請求項4】 前記物理量は、 前記金型が圧着を完了するまでの時間を含むことを特徴
    とする請求項2または3に記載のレンズの成形方法。
  5. 【請求項5】 前記物理量は、 前記金型が圧着したときの圧力と、 前記金型の徐冷時における圧力とを含むことを特徴とす
    る請求項2,3または4に記載のレンズの成形方法。
  6. 【請求項6】 前記レンズ素材はガラスであることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のレンズの成
    形方法。
  7. 【請求項7】 レンズ素材を所定の型に成形する成形手
    段と、 前記成形手段を第1の圧力と、前記第1の圧力より弱い
    第2の圧力で加圧する加圧手段と、 前記成形手段を加熱する加熱手段と、 前記成形手段を徐冷するとともに、急冷する冷却手段
    と、 前記成形手段の物理量を測定する測定手段と、 前記測定手段の測定結果に対応して成形過程を制御する
    制御手段とを備えることを特徴とするレンズの成形装
    置。
  8. 【請求項8】 前記測定手段は、 前記第1の圧力の加圧開始時における前記成形手段の温
    度と、 急冷開始時における前記成形手段の温度とを測定するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のレンズの成形装置。
  9. 【請求項9】 前記測定手段は、 前記成形手段が前記レンズ素材を保持した状態で圧着を
    完了するまでの時間を測定することを特徴とする請求項
    7または8に記載のレンズの成形装置。
  10. 【請求項10】 前記測定手段は、 前記第1の圧力と第2の圧力を測定することを特徴とす
    る請求項7,8または9に記載のレンズの成形装置。
  11. 【請求項11】 前記レンズ素材はガラスであることを
    特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のレンズ
    の成形装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、 前記測定手段の出力またはその出力を演算した結果と比
    較するための基準データを記憶する記憶手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記
    載のレンズの成形装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段に記憶されている基準デ
    ータは、前記レンズを実際に成形した実験結果により得
    られたデータであることを特徴とする請求項12に記載
    のレンズの成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006001802A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Nikon Corp 光学素子成形方法、光学素子成形装置および光学素子の製造方法
WO2018117096A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 オリンパス株式会社 光学素子の製造方法

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