JP2007145690A - 複合光学素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型の耐久性の向上を図るとともに、安定かつ精密な圧力制御を行う。
【解決手段】基材側の平凸レンズ11の一方の光学面11aと、該一方の光学面11aに対向する金型成形面6aとの間に、成形側のフラットプリフォーム12を配置し、これら平凸レンズ11とフラットプリフォーム12を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して、平凸レンズ11の一方の光学面11aにフラットプリフォーム12を一体的に接合する。そして、成形温度をTm、成形圧力をPm、フラットプリフォーム12の屈伏温度をAtとすると、At ≦ Tm ≦ At+40 (℃)、10 ≦ Pm ≦ 600 (MPa)の関係を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、基材側の第1光学素子上に成形層である第2光学素子を一体的に成形した複合光学素子の製造方法に関する。
従来、ガラス基材としての第1光学素子の上に、ガラス成形層側の第2光学素子を一体的に積層成形した複合光学素子の製造方法として、例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載された技術が公知である。ここで、ガラス基材側のガラス転移点、屈伏点、線膨張係数を夫々Tg1、At1、α1とし、ガラス成形層のガラス転移点と線膨張係数を夫々Tg2、At2、α2として、その概要を以下に説明する。
特許文献1には、被加工硝材(ガラス基材)よりも高い軟化点または融点を有するガラス材料(ガラス層)を、被加工硝材の表面の一部または全面に配置し、被加工硝材と、該被加工硝材に配置された前記ガラス材料とを同時に押圧成形して複合光学素子を成形する方法が記載されている。このとき使用されるガラス材料の組み合わせには、
SF3(Tg=440(℃)、At=486(℃)、α=82×10-7(/℃))とSF13(Tg=455(℃)、At=505(℃)、α=88×10-7(/℃))、
及び、SK5(Tg=655(℃)、At=700(℃)、α=66×10-7 (/℃))とSX16(Tg=645(℃)、At=685(℃)、α=72×10-7(/℃))、
が示されている。なお、成形時の加熱温度はガラス材料の軟化点付近に設定されている。
また、特許文献2の場合、複合光学素子の製造方法として、使用するガラス基材と成形側のガラス層が次の条件範囲を同時に満たすことが記載されている。
Tg1−Tg2≧30
α1≒α2
このとき使用されるガラス材料の組み合わせには、
LaLF3(Tg=600(℃)、At=645(℃)、α=82×10-7(/℃))とSF15(Tg=445(℃)、At=490 ℃、α=82×10-7(/℃))、
及び、LaK9(Tg=625(℃)、At=650(℃)、α=78×10-7(/℃))とSF8(Tg=425(℃)、At=470(℃)、α=77×10-7(/℃))、
が示されている。成形時の型の温度は、成形側ガラスのガラス転移点Tgよりも150(℃)以上高い温度に設定され、成形圧力を3(MPa)として30(s)間、加圧成形している。
更に、特許文献3の場合、成形温度をTmとすると、次の条件範囲を同時に満たすことが記載されている。
Tg1−Tg2≧40
3×10-7≦α1−α2≦8×10-7
Tm≦Tg1、かつ、成形側ガラスの粘度η2が109.5≧η2≧107.5(ポアズ)に相当するTm成形圧力は5(MPa)に設定され、60(s)間、加圧成形することが記載されている。
特開昭63−274634号公報(第3頁、図1) 特公平1−46453号公報(第3頁、図1) 特開平10−45419号公報(第5頁、図7)
しかしながら、前述した従来技術による成形温度は、いずれもガラスの軟化点付近に設定されており、成形環境としては比較的高温である。このため、金型の劣化、及びガラスと金型との焼き付きが生じやすくなる。また、成形時のガラスは、その粘度は低くなるため、成形圧力を低い状態に保つ必要がある。この場合、従来技術によると、金型の摺動抵抗のばらつきや成形圧力の変動等によって、安定かつ精密な圧力制御を行うことが困難な場合が生じ得る。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、金型の耐久性の向上を図るとともに、安定かつ精密な圧力制御を行うことができる複合光学素子の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記成形温度をTm、前記成形圧力をPm、前記第2光学素子素材の屈伏点をAtとすると、
At ≦ Tm ≦ At+40 (℃)
10 ≦ Pm ≦ 600 (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、
基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記第1光学素子の基材の線膨張係数をα1、屈伏点をAt1、前記第2光学素子素材の線膨張係数をα2、屈伏点をAt2とすると、
|α1−α2|≦ 3×10-8 (/℃)
At2 ≦ At1−20 (℃)
の関係を有し、かつ
前記成形温度をTm、前記成形圧力をPmとすると、
At2 ≦ Tm ≦ At2+40 (℃)
10 ≦ Pm ≦ 600 (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の複合光学素子の製造方法において、
一体化した複合光学素子を前記押圧後に冷却する際、該複合光学素子に所定の加圧力を付与し、この加圧カをPcとすると、
1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
Pc ≦ Pm (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
前記第2光学素子素材は、SiO2を1〜70%かつB23を1〜30%含有し、又はP25を5〜50%含有しており、
前記成形温度をTmとし、前記第2光学素子素材の粘度ηが1011(ポアズ)のときの温度をT(η=1011)、粘度ηが109.5(ポアズ)のときの温度をT(η=109.5)とすると、
T(η=1011) < Tm <T(η=109.5)(℃)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
複合光学素子の外径が略20mm以内である、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
複合光学素子の光学面は、少なくとも1つの非球面を有する、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
前記第2光学素子素材として、ボールプリフォームを用いる、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、
基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記成形温度をTm、前記成形圧力をPm、前記第2光学素子素材の屈伏点をAtとすると、
At ≦ Tm ≦ At+40 (℃)
5 < Pm ≦ 600 (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、
基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記第1光学素子の基材の線膨張係数をα1、屈伏点をAt1、前記第2光学素子素材の線膨張係数をα2、屈伏点をAt2とすると、
|α1−α2|≦ 3×10-6 (/℃)
At2 ≦ At1−20 (℃)
の関係を有し、かつ
前記成形温度をTm、前記成形圧力をPmとすると、
At2 ≦ Tm ≦ At2+40 (℃)
5 < Pm ≦ 600 (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8又は9に記載の複合光学素子の製造方法において、
一体化した複合光学素子を前記押圧後に冷却する際、該複合光学素子に所定の加圧力を付与し、この加圧カをPcとすると、
1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
Pc ≦ Pm (MPa)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
前記第2光学素子素材は、SiO2を1〜70%かつB23を1〜30%含有し、又はP25を5〜50%含有しており、
前記成形温度をTmとし、前記第2光学素子素材の粘度ηが1011(ポアズ)のときの温度をT(η=1011)、粘度ηが109・5(ポアズ)のときの温度をT(η=109・5)とすると、
T(η=1011) < Tm <T(η=109・5)(℃)
の関係を有する、ことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項8〜11のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
複合光学素子の外径が略20mm以内である、ことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項8〜12のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
複合光学素子の光学面は、少なくとも1つの非球面を有する、ことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項8〜13のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法において、
前記第2光学素子素材として、ボールプリフォームを用いる、ことを特徴とする。
本発明によれば、成形温度を比較的低い所定範囲内に設定したので、金型の耐久性の向上を図ることができると共に、成形素材と金型との焼き付きを防止することができる。また、成形圧力を所定範囲内に設定したので、安定かつ精密な圧力制御を行うことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
最初に、ガラス成形と異種ガラス間の成形接合に関する諸条件、および、基材側ガラスと成形側ガラスの組み合わせに関する選定条件を示す。
ガラスを成形手段によって変形するには、成形温度Tmをガラスの屈伏点At以上に加熱する必要がある。すなわち、
Tm ≧ At (℃) (式1)
とする。
なお、屈伏点At (℃)は、ガラスの粘度η(ポアズ)に換算すると1010〜1011(ポアズ)程度の範囲に相当している。
一方、ガラスを高温下で長時間放置すると、ガラスから揮発成分が発生したり、金型に使用されている材料と反応したりして、成形品の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、ガラス成形において、成形温度と金型外観との関係(金型成形面へのガラス付着の有無)を調べた。
その結果、目視判断によると図1に示す通りであった。すなわち、この図1の実験結果から、成形温度TmはAt+40 (℃)以下であれば金型成形面へのガラス付着が無いことがわかる。
よって、成形温度Tmは、次の条件を満足する必要がある。
Tm ≦ At+40 (℃) (式2)
このAt+40 (℃)は、ガラスの粘度η(ポアズ)に換算すると109.5〜108.5(ポアズ)程度の範囲に相当している。
なお、成形圧力Pmについては、ガラスを成形圧力で破壊することがないように、ガラスの圧縮強度よりも小さくなる次の条件範囲に抑える必要がある。
Pm ≦ 600 (MPa) (式3)
また、異種ガラス間の成形による接合では、ガラス層を構成する成形側ガラスを変形させる段階で、基材側ガラスの変形を抑える必要がある。そして、成形時に基材側ガラスが変形しないようにするには、成形温度を屈伏点At(℃)以下、好ましくは成形側ガラスと基材側ガラスの粘度の差が10倍相当以上になるAt−20(℃)以下、に設定する必要がある。
そこで、ガラス層を構成する成形側ガラスとして、次の条件を満たすように設定する。
すなわち、基材側ガラスの屈伏点をAt1、成形側ガラスの屈伏点をAt2とすると、
At2≦At1−20 (℃) (式4)
とする。
また、異種ガラス間の接合を安定かつ確実に実施するには、所定の成形圧力Pmが必要である。
上記(式1)、(式2)で示された成形温度範囲において、成形圧力Pmと異種ガラス間の接合状態との関連を調べた結果、図2に示す通りであった。
この実験結果から、成形側ガラスに加わる成形圧力Pmが10(MPa)以上であれば、異種ガラス間の接合状態が良好であることがわかる。
よって、成形圧力Pmは、次の条件を満足するようにする。
Pm ≧10(MPa) (式5)
さらに、異種ガラス間の接合において、接合後にガラス割れが生じないようにするため、線膨張係数のマッチングを行う必要がある。このマッチングには、ガラスのヤング率E(標準的なものでは7×104MPa程度)と強度S(最大約90MPa)、及び成形温度Tmを考慮する。
概算値は、安全率を100程度に設けて、△α≦S/(100×E×Tm)から算出する。前記値から、△α≦2.5×10-8/℃が得られる。実用上は、もう少し範囲を広げることができ、△α≦3×10-8/℃程度に設定することができる。
そこで、ガラス層を構成する成形側ガラスは、次の条件を満たすように選択する。
すなわち、基材側ガラスの線膨張係数をα1、成形側ガラスの線膨張係数をα2とすると、
|α1−α2|≦3×10-8 (/℃) (式6)
とする。
次に、図面に基づき、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図3は、複合レンズの成形装置の概念図を示している。同図において、金型1は装置内の下側プレート2に載置されている。下側プレート2と上側プレート3の側面には、ヒーター4が配置されている。上側プレート3には、金型1を加圧する加圧装置5が設けられている。金型1はヒーター4で加熱された後、加圧装置5により下側プレート2と上側プレート3に挟まれた状態で加圧される。
本実施例では、後述する図4(d)に示すように、基材側ガラスの平凸レンズ11に成形側ガラスの平凹レンズ14を一体化した複合レンズ13を成形するものである。一般に、複合レンズの外径は、25mm程度以上になると接合後に割れが発生しやすくなるため、実用的には外径を20mm以下とするのが好ましい。本実施例では、複合レンズの外径を15mm、中心肉厚を3.5mmとした。ただし、形状および寸法はこれらに限定されるものではなく、種々に設計変更することができる。
図4(a)〜(d)は、メニスカス形状の複合レンズ13の成形工程を示している。
金型1は、上型6、下型7、及びスリーブ8で構成され、上型6と下型7はスリーブ8に嵌挿される。金型1の材質としては、炭化タングステンなどの超硬合金が使用される。また、上型6の成形面6aと下型7の成形面7aには、光学杓な鏡面処理が施されている。なお、成形作業の詳細については後述する。
ここで、図5には、基材側ガラスと成形側ガラスにおいて、(式4)と(式6)の条件を満足する「組み合わせ例(1)〜(4)」を示している。但し、この図5に示した組み合わせ以外にも、(式4)と(式6)の条件を満足する範囲で使用することができる。また、図6には、成形側ガラスの成分が示されている。
ガラスの種類としては、SiO2(二酸化ケイ素)を1〜70%含有かつB23(三酸化ホウ素)を1〜30%含有、あるいは、P25(五酸化二リン)を5〜50%含有しているものが好ましい。
本実施例では、基材側ガラスとしてガラスaを選択し、成形側ガラスとしてガラスbを選択した場合(図5の「組み合わせ例(1)」)について具体例を説明する。
なお、ガラスaの屈伏点At1と線膨張係数α1、及びガラスbの屈伏点At2と線膨張係数α2は以下の通りである。
At1=578 ℃
α1=92×10-7 /℃
At2=549 ℃
α2=71×10-7 /℃
これらの特性値から、図5の「組み合わせ例(1)」によれば、At1−20=558、α1−α2=21×10-7となり、(式4)と(式6)の両方を満足することがわかる。
次に、図4(a)で示した平凸レンズ11およびフラットプリフォーム(円柱状の成形素材)12について説明する。
基材側の第1光学素子としての平凸レンズ11には、光学面を形成すべく研磨加工が施されていて、最終形状に仕上げられている。また、この平凸レンズ11は、外径が15mmで中心肉厚が3mmであり、そのレンズ光軸と外径中心とを一致させるため、芯取り加工が行われている。
そして、この平凸レンズ11の一方の光学面11aと、この一方の光学面11aに対向する金型成形面6aとの間に、成形側の第2光学素子素材としてのフラットプリフォーム12が配置されている。このフラットプリフォーム12は、平凸レンズ11と同様にして所望の大きさに加工されている。このフラットプリフォーム12は、外径が12mmで肉厚が1.5mmの円柱状をなしている。
ただし、成形側ガラスの形状は、フラットプリフォームに限定される必要はなく、例えば平凹レンズに近似した形状や、ボール形状としても構わない。さらに、平凸レンズ11とフラットプリフォーム12の寸法は前述した寸法に限定されない。
次に、図4(a)〜(d)を用いて、本実施例の複合レンズの成形方法を説明する。
図4(a)において、下型7の成形面7aの形状は、平凸レンズ11の凸面の形状と同形状にされている。そして、この成形面7aに平凸レンズ11を載置し、この平凸レンズ11の平面(上面)側にフラットプリフォーム12を載置する。
この状態で、図4(b)に示すように、下型7にスリーブ8を嵌め込み、次に上型6をスリーブ8に嵌め込む。これにより、下型7と上型6との間に、平凸レンズ11及びフラットプリフォーム12が挟み込まれる。このセットされた金型1を、不図示の加熱炉内で成形温度Tmに達するまで加熱する。この成形温度Tmは、(式1)と(式2)を満足する条件範囲内で設定する。ここでは、屈伏点(At2=549℃)よりも20℃高い温度(Tm=569℃)に設定する。
次いで、図4(c)に示すように、セットされた金型1を成形温度Tmに保持した状態で、この金型1に、(式3)と(式5)を満足する成形圧力を加える。ここでは、上型6と下型7との間に150(MPa)の圧力を加え、80s間押圧する。この押圧によって、フラットプリフォーム12を変形させて第2光学素子としての所望の平凹レンズ14(図4(d)参照)を形成すると同時に、平凸レンズ11と平凹レンズ14を界面15で接合させる。こうして、押圧が完了した後に金型1を常温まで冷却する。
冷却段階では、成形品としての複合レンズ13の転写性確保と、歪の低減、及び接合の安定性確保のため、平凸レンズ11と平凹レンズ14を所定圧で加圧することが必要になる。しかし、加圧力を高すぎると、粘弾性領域から弾性領域に移行した後で成形品の変形が必要以上に抑制されてしまい、成形品自体に割れが発生しやすくなる。
そこで、冷却時の加圧力Pcは、次の条件範囲を満足するようにしておく。
1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
また、成形品の割れを確実に抑制するためには、加圧力Pcと成形圧力Pmとを、
Pc ≦ Pm(MPa)
となるように設定する。本実施例では、加圧力Pcを30(MPa)に設定している。
冷却完了後は、金型1から上型6を外して、図4(d)に示すような、平凸レンズ11と平凹レンズ14とが一体化された複合レンズ13を取り出す。
こうして得られた複合レンズ13は、平凸レンズ11と平凹レンズ14とが十分強く接合している。また、レンズ形状および光学面の面精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型1にガラスの焼き付きが生じたり、金型1の劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ13を製造することができる。また、成形圧力Pmに関しては、極端に低くなることがなく、精密な制御を行うことが可能となる。
(実施例2)
本実施例では、基材側ガラスのメニスカス凸レンズに成形側ガラスのメニスカス凹レンズを一体化した複合レンズを成形するものである。この複合レンズは、外径が15mmで中心肉厚が3.5mmである。しかし、この形状に限定されるものではない。なお、基本的な内容は実施例1と同様であるため、以下に相違点のみを説明する。
図7は、メニスカス形状の複合レンズの成形工程を示している。
金型1は、図4と同様に、上型6と下型7、及びスリーブ8で構成され、上型6と下型7はスリーブ8に嵌挿可能となっている。図7(a)に示すように、複合レンズ25の素材は、基材側ガラスのメニスカス凸レンズ21と、成形側ガラスのボールプリフォーム22を有している(成形方法は後述する)。
また、本実施例において、図5の「組み合わせ例(2)」に示すように、基材側ガラスとしてガラスcを選択し、成形側ガラスとしてガラスbを選択する。ガラスcの屈伏点At1と線膨張係数α1、及びガラスbの屈伏点At2と線膨張係数α2は以下の通りである。
At1=586℃
α1=95×10-7 /℃
At2=549℃
α2=71×10-7 /℃
これらの特性値から、At1−20=566、α1−α2=24×10-7となり、(式4)と(式6)の両方を満足することがわかる。
図7(a)〜(d)を用いて複合レンズ25の成形方法を説明する。
図7(a)において、成形素材としてのプリフォーム22は、球形状に仕上げた外径7mmのボールプリフォームを用いる。一般に、このボールプリフォームは、表面が平滑に仕上げられている。
成形温度Tmは、(式1)と(式2)を満足する条件範囲内として、屈伏点(At2=549℃)よりも25℃高いTm=574(℃)に設定する。
次に、図7(b)に示すように、セットされた金型1を成形温度Tmに保持した状態で、上型6と下型7との間に80(MPa)の圧力を加え、120(s)間押圧する。この押圧によって、ボールプリフォーム22を変形させて所望のメニスカス凹レンズ23を形成すると同時に、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23を界面24で接合させる(図7(c)参照)。この押圧が完了した後は、金型1を常温まで冷却する。冷却された金型1から上型6を外して、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23とが一体化された複合レンズ25を取り出す(図7(d)参照)。
こうして得られた複合レンズ25は、プリフォームとしてボール形状を使用しても、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23とは十分強く接合している。レンズ形状および光学面の面精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型1にガラスの焼き付きが生じたり、劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ25を製造することができる。また、成形圧力に関しては、極端に低くなることはなく、精密な制御を行うことが可能である。
(実施例3)
本実施例では、基材側ガラスのメニスカス凸レンズに成形側ガラスのメニスカス凹レンズを一体化した複合レンズを成形するものである。また、メニスカス凸レンズとメニスカス凹レンズはともに非球面を有する。更に、複合レンズの外径と中心肉厚、及び基材側ガラスと成形側ガラスの材質は、実施例2と同様である。なお、基本杓な内容は実施例2と同様であるため、以下に相違点のみを説明する。
図8(a)〜(d)は、本実施例の複合レンズの成形工程を示している。
図8(a)において、基材側ガラスのメニスカス凸レンズ31は、ガラス成形手段により、その光学面に非球面31aが形成されている。このメニスカス凸レンズ31のガラス成形は、基材側ガラスを不図示のメニスカス凸レンズ用の金型内に設置し、基材側ガラスの屈伏点以上の成形温度下で加圧押圧する。この金型の成形面には、転写用の非球面が形成されている。そして、成形後に冷却して取り出せば、図8(a)に示すようなメニスカス凸レンズ31が得られる。なお、接合される光学面側を非球面に設定することも可能である(後述の図8(d2)参照)。
次に、図8(b)に示すように、金型1の上型6と下型7間にメニスカス凸レンズ31とボールプリフォーム32を挟み込み、所定の成形温度Tmに加熱する。この成形温度Tmは、屈伏点(At2=549℃)よりも25℃高いTm=574℃に設定している。なお、使用される金型1は、上下型6、7に夫々非球面6a,7aが形成されている。その他、実施例1,2と同一又は相当する部材には、同一の符号を付して説明する。
図8(c)に示すように、セットされた金型1を、成形温度Tmに保持した状態で、上型6と下型7との間に60(MPa)の圧力を加え、150s間押圧する。
図8(d1)に示すように、この押圧によって、ボールプリフォーム32を変形させて所望のメニスカス凹レンズ33を形成すると同時に、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33を界面34で接合させる。この場合、成形圧力がしっかりと付加されるため、メニスカス凹レンズ33の金型側の光学面には、確実に非球面33aが転写される。この押圧が完了した後は常温まで冷却する。冷却された金型1から上型6を外して、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33とが一体化された複合レンズ35を取り出す。
図8(d2)は、接合する界面37を非球面にした場合の応用例である。この非球面の製造工程は前述と同様である。特に、本実施例によれば、非球面内に大きく曲率が変化する変曲点を有していたとしても、成形圧力Pmがしっかりと付圧されるため、メニスカス凹レンズ33の界面37側は確実に非球面に沿った形状が形成される。
こうして得られた複合レンズ35(及び36)は、プリフォームとしてボール形状を使用しても、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33とが十分強く接合している。また、接合する界面が非球面であっても適用可能である(図8(d2)参照)。更に、レンズ形状および光学面の非球面の精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型にガラスの焼き付きが生じたり、劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ35(及び36)を製造することができた。また、成形圧力に関しては極端に低くなることはなく、よって精密な制御を行うことが可能である。
(第2の実施の形態)
最初に、ガラス成形と異種ガラス間の成形接合に関する諸条件、および、基材側ガラスと成形側ガラスの組み合わせに関する選定条件を示す。
ガラスを成形手段によって変形するには、成形温度Tmをガラスの屈伏点At以上に加熱する必要がある。すなわち、
Tm ≧ At (℃) (式1)
とする。
なお、屈伏点At (℃)は、ガラスの粘度η(ポアズ)に換算すると1010〜1011(ポアズ)程度の範囲に相当している。
一方、ガラスを高温下で長時間放置すると、ガラスから揮発成分が発生したり、金型に使用されている材料と反応したりして、成形品の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、ガラス成形において、成形温度と金型外観との関係(金型成形面へのガラス付着の有無)を調べた。
その結果、目視判断によると図1に示す通りであった。すなわち、この図1の実験結果から、成形温度TmはAt+40 (℃)以下であれば金型成形面へのガラス付着が無いことがわかる。
よって、成形温度Tmは、次の条件を満足する必要がある。
Tm ≦ At+40 (℃) (式2)
このAt+40 (℃)は、ガラスの粘度η(ポアズ)に換算すると109.5〜108.5(ポアズ)程度の範囲に相当している。
なお、成形圧力Pmについては、ガラスを成形圧力で破壊することがないように、ガラスの圧縮強度よりも小さくなる次の条件範囲に抑える必要がある。
Pm ≦ 600 (MPa) (式3)
また、異種ガラス間の成形による接合では、ガラス層を構成する成形側ガラスを変形させる段階で、基材側ガラスの変形を抑える必要がある。そして、成形時に基材側ガラスが変形しないようにするには、成形温度を屈伏点At(℃)以下、好ましくは成形側ガラスと基材側ガラスの粘度の差が10倍相当以上になるAt−20(℃)以下、に設定する必要がある。
そこで、ガラス層を構成する成形側ガラスとして、次の条件を満たすように設定する。
すなわち、基材側ガラスの屈伏点をAt1、成形側ガラスの屈伏点をAt2とすると、
At2≦At1−20 (℃) (式4)
とする。
また、異種ガラス間の接合を安定かつ確実に実施するには、所定の成形圧力Pmが必要である。
上記(式1)、(式2)で示された成形温度範囲において、成形圧力Pmと異種ガラス間の接合状態との関連を調べた結果、図2に示す通りであった。
この実験結果から、成形側ガラスに加わる成形圧力Pmが5(MPa)より大きければ、異種ガラス間の接合状態が良好であることがわかる。
よって、成形圧力Pmは、次の条件を満足するようにする。
Pm >5(MPa) (式5)
さらに、異種ガラス間の接合において、接合後にガラス割れが生じないようにするため、線膨張係数のマッチングを行う必要がある。このマッチングには、ガラスのヤング率E(標準的なものでは7×104MPa程度)と強度S(最大約90MPa)、及び成形温度Tmを考慮する。
概算値を算出するため、△α≦S/(E×Tm)とおく。前記値から、△α≦2.5×10-6/℃が得られる。実用上は、もう少し範囲を広げることができ、△α≦3×10-6/℃程度に設定することができる。
そこで、ガラス層を構成する成形側ガラスは、次の条件を満たすように選択する。
すなわち、基材側ガラスの線膨張係数をα1、成形側ガラスの線膨張係数をα2とすると、
|α1−α2|≦3×10-6 (/℃) (式6)
とする。
次に、図面に基づき、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図3は、複合レンズの成形装置の概念図を示している。同図において、金型1は装置内の下側プレート2に載置されている。下側プレート2と上側プレート3の側面には、ヒーター4が配置されている。上側プレート3には、金型1を加圧する加圧装置5が設けられている。金型1はヒーター4で加熱された後、加圧装置5により下側プレート2と上側プレート3に挟まれた状態で加圧される。
本実施例では、後述する図4(d)に示すように、基材側ガラスの平凸レンズ11に成形側ガラスの平凹レンズ14を一体化した複合レンズ13を成形するものである。一般に、複合レンズの外径は、25mm程度以上になると接合後に割れが発生しやすくなるため、実用的には外径を20mm以下とするのが好ましい。本実施例では、複合レンズの外径を15mm、中心肉厚を3.5mmとした。ただし、形状および寸法はこれらに限定されるものではなく、種々に設計変更することができる。
図4(a)〜(d)は、メニスカス形状の複合レンズ13の成形工程を示している。
金型1は、上型6、下型7、及びスリーブ8で構成され、上型6と下型7はスリーブ8に嵌挿される。金型1の材質としては、炭化タングステンなどの超硬合金が使用される。また、上型6の成形面6aと下型7の成形面7aには、光学杓な鏡面処理が施されている。なお、成形作業の詳細については後述する。
ここで、図5には、基材側ガラスと成形側ガラスにおいて、(式4)と(式6)の条件を満足する「組み合わせ例(1)〜(4)」を示している。但し、この図5に示した組み合わせ以外にも、(式4)と(式6)の条件を満足する範囲で使用することができる。また、図6には、成形側ガラスの成分が示されている。
ガラスの種類としては、SiO2(二酸化ケイ素)を1〜70%含有かつB23(三酸化ホウ素)を1〜30%含有、あるいは、P25(五酸化二リン)を5〜50%含有しているものが好ましい。
本実施例では、基材側ガラスとしてガラスaを選択し、成形側ガラスとしてガラスbを選択した場合(図5の「組み合わせ例(1)」)について具体例を説明する。
なお、ガラスaの屈伏点At1と線膨張係数α1、及びガラスbの屈伏点At2と線膨張係数α2は以下の通りである。
At1=578 ℃
α1=92×10-7 /℃
At2=549 ℃
α2=71×10-7 /℃
これらの特性値から、図5の「組み合わせ例(1)」によれば、At1−20=558、α1−α2=21×10-7となり、(式4)と(式6)の両方を満足することがわかる。
次に、図4(a)で示した平凸レンズ11およびフラットプリフォーム(円柱状の成形素材)12について説明する。
基材側の第1光学素子としての平凸レンズ11には、光学面を形成すべく研磨加工が施されていて、最終形状に仕上げられている。また、この平凸レンズ11は、外径が15mmで中心肉厚が2.5mmであり、そのレンズ光軸と外径中心とを一致させるため、芯取り加工が行われている。
そして、この平凸レンズ11の一方の光学面11aと、この一方の光学面11aに対向する金型成形面6aとの間に、成形側の第2光学素子素材としてのフラットプリフォーム12が配置されている。このフラットプリフォーム12は、平凸レンズ11と同様にして所望の大きさに加工されている。このフラットプリフォーム12は、外径が12mmで肉厚が1.5mmの円柱状をなしている。
ただし、成形側ガラスの形状は、フラットプリフォームに限定される必要はなく、例えば平凹レンズに近似した形状や、ボール形状としても構わない。さらに、平凸レンズ11とフラットプリフォーム12の寸法は前述した寸法に限定されない。
次に、図4(a)〜(d)を用いて、本実施例の複合レンズの成形方法を説明する。
図4(a)において、下型7の成形面7aの形状は、平凸レンズ11の凸面の形状と同形状にされている。そして、この成形面7aに平凸レンズ11を載置し、この平凸レンズ11の平面(上面)側にフラットプリフォーム12を載置する。
この状態で、図4(b)に示すように、下型7にスリーブ8を嵌め込み、次に上型6をスリーブ8に嵌め込む。これにより、下型7と上型6との間に、平凸レンズ11及びフラットプリフォーム12が挟み込まれる。このセットされた金型1を、不図示の加熱炉内で成形温度Tmに達するまで加熱する。この成形温度Tmは、(式1)と(式2)を満足する条件範囲内で設定する。ここでは、屈伏点(At2=549℃)よりも30℃高い温度(Tm=579℃)に設定する。
次いで、図4(c)に示すように、セットされた金型1を成形温度Tmに保持した状態で、この金型1に、(式3)と(式5)を満足する成形圧力を加える。ここでは、上型6と下型7との間に15(MPa)の圧力を加え、120s間押圧する。この押圧によって、フラットプリフォーム12を変形させて第2光学素子としての所望の平凹レンズ14(図4(d)参照)を形成すると同時に、平凸レンズ11と平凹レンズ14を界面15で接合させる。こうして、押圧が完了した後に金型1を常温まで冷却する。
冷却段階では、成形品としての複合レンズ13の転写性確保と、歪の低減、及び接合の安定性確保のため、平凸レンズ11と平凹レンズ14を所定圧で加圧することが必要になる。しかし、加圧力を高すぎると、粘弾性領域から弾性領域に移行した後で成形品の変形が必要以上に抑制されてしまい、成形品自体に割れが発生しやすくなる。
そこで、冷却時の加圧力Pcは、次の条件範囲を満足するようにしておく。
1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
また、成形品の割れを確実に抑制するためには、加圧力Pcと成形圧力Pmとを、
Pc ≦ Pm(MPa)
となるように設定する。本実施例では、加圧力Pcを3(MPa)に設定している。
冷却完了後は、金型1から上型6を外して、図4(d)に示すような、平凸レンズ11と平凹レンズ14とが一体化された複合レンズ13を取り出す。
こうして得られた複合レンズ13は、平凸レンズ11と平凹レンズ14とが十分強く接合している。また、レンズ形状および光学面の面精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型1にガラスの焼き付きが生じたり、金型1の劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ13を製造することができる。また、成形圧力Pmに関しては、極端に低くなることがなく、精密な制御を行うことが可能となる。
(実施例2)
本実施例では、基材側ガラスのメニスカス凸レンズに成形側ガラスのメニスカス凹レンズを一体化した複合レンズを成形するものである。この複合レンズは、外径が15mmで中心肉厚が3.5mmである。しかし、この形状に限定されるものではない。なお、基本的な内容は実施例1と同様であるため、以下に相違点のみを説明する。
図7は、メニスカス形状の複合レンズの成形工程を示している。
金型1は、図4と同様に、上型6と下型7、及びスリーブ8で構成され、上型6と下型7はスリーブ8に嵌挿可能となっている。図7(a)に示すように、複合レンズ25の素材は、基材側ガラスのメニスカス凸レンズ21と、成形側ガラスのボールプリフォーム22を有している(成形方法は後述する)。
また、本実施例において、図5の「組み合わせ例(2)」に示すように、基材側ガラスとしてガラスcを選択し、成形側ガラスとしてガラスbを選択する。ガラスcの屈伏点At1と線膨張係数α1、及びガラスbの屈伏点At2と線膨張係数α2は以下の通りである。
At1=586℃
α1=95×10-7 /℃
At2=549℃
α2=71×10-7 /℃
これらの特性値から、At1−20=566、α1−α2=24×10-7となり、(式4)と(式6)の両方を満足することがわかる。
図7(a)〜(d)を用いて複合レンズ25の成形方法を説明する。
図7(a)において、成形素材としてのプリフォーム22は、球形状に仕上げた外径7mmのボールプリフォームを用いる。一般に、このボールプリフォームは、表面が平滑に仕上げられている。
成形温度Tmは、(式1)と(式2)を満足する条件範囲内として、屈伏点(At2=549℃)よりも40℃高いTm=589(℃)に設定する。
次に、図7(b)に示すように、セットされた金型1を成形温度Tmに保持した状態で、上型6と下型7との間に8(MPa)の圧力を加え、180(s)間押圧する。この押圧によって、ボールプリフォーム22を変形させて所望のメニスカス凹レンズ23を形成すると同時に、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23を界面24で接合させる(図7(c)参照)。この押圧が完了した後は、金型1を常温まで冷却する。冷却された金型1から上型6を外して、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23とが一体化された複合レンズ25を取り出す(図7(d)参照)。
こうして得られた複合レンズ25は、プリフォームとしてボール形状を使用しても、メニスカス凸レンズ21とメニスカス凹レンズ23とは十分強く接合している。レンズ形状および光学面の面精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型1にガラスの焼き付きが生じたり、劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ25を製造することができる。また、成形圧力に関しては、極端に低くなることはなく、精密な制御を行うことが可能である。
(実施例3)
本実施例では、基材側ガラスのメニスカス凸レンズに成形側ガラスのメニスカス凹レンズを一体化した複合レンズを成形するものである。また、メニスカス凸レンズとメニスカス凹レンズはともに非球面を有する。更に、複合レンズの外径と中心肉厚、及び基材側ガラスと成形側ガラスの材質は、実施例2と同様である。なお、基本杓な内容は実施例2と同様であるため、以下に相違点のみを説明する。
図8(a)〜(d)は、本実施例の複合レンズの成形工程を示している。
図8(a)において、基材側ガラスのメニスカス凸レンズ31は、ガラス成形手段により、その光学面に非球面31aが形成されている。このメニスカス凸レンズ31のガラス成形は、基材側ガラスを不図示のメニスカス凸レンズ用の金型内に設置し、基材側ガラスの屈伏点以上の成形温度下で加圧押圧する。この金型の成形面には、転写用の非球面が形成されている。そして、成形後に冷却して取り出せば、図8(a)に示すようなメニスカス凸レンズ31が得られる。なお、接合される光学面側を非球面に設定することも可能である(後述の図8(d2)参照)。
次に、図8(b)に示すように、金型1の上型6と下型7間にメニスカス凸レンズ31とボールプリフォーム32を挟み込み、所定の成形温度Tmに加熱する。この成形温度Tmは、屈伏点(At2=549℃)よりも40℃高いTm=589℃に設定している。なお、使用される金型1は、上下型6、7に夫々非球面6a,7aが形成されている。その他、実施例1,2と同一又は相当する部材には、同一の符号を付して説明する。
図8(c)に示すように、セットされた金型1を、成形温度Tmに保持した状態で、上型6と下型7との間に6(MPa)の圧力を加え、240s間押圧する。
図8(d1)に示すように、この押圧によって、ボールプリフォーム32を変形させて所望のメニスカス凹レンズ33を形成すると同時に、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33を界面34で接合させる。この場合、成形圧力がしっかりと付加されるため、メニスカス凹レンズ33の金型側の光学面には、確実に非球面33aが転写される。この押圧が完了した後は常温まで冷却する。冷却された金型1から上型6を外して、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33とが一体化された複合レンズ35を取り出す。
図8(d2)は、接合する界面37を非球面にした場合の応用例である。この非球面の製造工程は前述と同様である。特に、本実施例によれば、非球面内に大きく曲率が変化する変曲点を有していたとしても、成形圧力Pmがしっかりと付圧されるため、メニスカス凹レンズ33の界面37側は確実に非球面に沿った形状が形成される。
こうして得られた複合レンズ35(及び36)は、プリフォームとしてボール形状を使用しても、メニスカス凸レンズ31とメニスカス凹レンズ33とが十分強く接合している。また、接合する界面が非球面であっても適用可能である(図8(d2)参照)。更に、レンズ形状および光学面の非球面の精度は良好であり、実用可能なレベルに仕上がっている。
上記成形条件においては、連続的に成形を実施しても、金型にガラスの焼き付きが生じたり、劣化現象が確認されることはほとんどなく、安定して複合レンズ35(及び36)を製造することができた。また、成形圧力に関しては極端に低くなることはなく、よって精密な制御を行うことが可能である。
成形温度と金型成形面へのガラス付着の関係を示す図である。 成形圧力と接合状態との関係を示す図である。 成形装置の全体構成を示す図である。 (a)〜(d)は実施例1の成形工程を示す図である。 ガラスの物性値を示す図である。 ガラスの成分を示す図である。 (a)〜(d)は実施例2の成形工程を示す図である。 (a)〜(d)は実施例3の成形工程を示す図である。
符号の説明
1 金型
2 下側プレート
3 上側プレート
4 ヒーター
5 加圧装置
6 上型
6a 成形面
7 下型
7a 成形面
8 スリーブ
11 平凸レンズ
12 フラットプリフォーム
13 複合レンズ
14 平凹レンズ
15 界面
21 メニスカス凸レンズ
22 ボールプリフォーム
23 メニスカス凹レンズ
24 界面
25 複合レンズ
31 メニスカス凸レンズ
31a 非球面
32 ボールプリフォーム
33 メニスカス凹レンズ
33a 非球面
34 界面
35 複合レンズ
36 複合レンズ
37 界面
38 メニスカス凹レンズ

Claims (14)

  1. 基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
    前記成形温度をTm、前記成形圧力をPm、前記第2光学素子素材の屈伏点をAtとすると、
    At ≦ Tm ≦ At+40 (℃)
    10 ≦ Pm ≦ 600 (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  2. 基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
    前記第1光学素子の基材の線膨張係数をα1、屈伏点をAt1、前記第2光学素子素材の線膨張係数をα2、屈伏点をAt2とすると、
    |α1−α2|≦ 3×10-8 (/℃)
    At2 ≦ At1−20 (℃)
    の関係を有し、かつ
    前記成形温度をTm、前記成形圧力をPmとすると、
    At2 ≦ Tm ≦ At2+40 (℃)
    10 ≦ Pm ≦ 600 (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  3. 一体化した複合光学素子を前記押圧後に冷却する際、該複合光学素子に所定の加圧力を付与し、この加圧カをPcとすると、
    1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
    Pc ≦ Pm (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合光学素子の製造方法。
  4. 前記第2光学素子素材は、SiO2を1〜70%かつB23を1〜30%含有し、又はP25を5〜50%含有しており、
    前記成形温度をTmとし、前記第2光学素子素材の粘度ηが1011(ポアズ)のときの温度をT(η=1011)、粘度ηが109.5(ポアズ)のときの温度をT(η=109.5)とすると、
    T(η=1011) < Tm <T(η=109.5)(℃)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  5. 複合光学素子の外径が略20mm以内である、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  6. 複合光学素子の光学面は、少なくとも1つの非球面を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  7. 前記第2光学素子素材として、ボールプリフォームを用いる、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  8. 基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
    前記成形温度をTm、前記成形圧力をPm、前記第2光学素子素材の屈伏点をAtとすると、
    At ≦ Tm ≦ At+40 (℃)
    5 < Pm ≦ 600 (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  9. 基材側の第1光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型成形面との間に、成形側の第2光学素子素材を配置し、これら第1光学素子と第2光学素子素材を所定の成形温度に加熱し、更に所定の成形圧力で押圧して第2光学素子を成形すると同時に、前記第1光学素子の一方の光学面に前記第2光学素子を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
    前記第1光学素子の基材の線膨張係数をα1、屈伏点をAt1、前記第2光学素子素材の線膨張係数をα2、屈伏点をAt2とすると、
    |α1−α2|≦ 3×10-6 (/℃)
    At2 ≦ At1−20 (℃)
    の関係を有し、かつ
    前記成形温度をTm、前記成形圧力をPmとすると、
    At2 ≦ Tm ≦ At2+40 (℃)
    5 < Pm ≦ 600 (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  10. 一体化した複合光学素子を前記押圧後に冷却する際、該複合光学素子に所定の加圧力を付与し、この加圧カをPcとすると、
    1 ≦ Pc ≦ 100 (MPa)
    Pc ≦ Pm (MPa)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の複合光学素子の製造方法。
  11. 前記第2光学素子素材は、SiO2を1〜70%かつB23を1〜30%含有し、又はP25を5〜50%含有しており、
    前記成形温度をTmとし、前記第2光学素子素材の粘度ηが1011(ポアズ)のときの温度をT(η=1011)、粘度ηが109・5(ポアズ)のときの温度をT(η=109・5)とすると、
    T(η=1011) < Tm <T(η=109・5)(℃)
    の関係を有する、
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  12. 複合光学素子の外径が略20mm以内である、
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  13. 複合光学素子の光学面は、少なくとも1つの非球面を有する、
    ことを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
  14. 前記第2光学素子素材として、ボールプリフォームを用いる、
    ことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。
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