WO2017163487A9 - 超砥粒ホイール - Google Patents

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Abstract

超砥粒ホイールは、台金と、台金の表面に設けられた超砥粒層とを備え、超砥粒層は、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とを含み、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とは台金に結合材で単層に固定されている。

Description

超砥粒ホイール
 本発明は、超砥粒ホイールに関する。本出願は、2016年3月24日に出願した日本特許出願である特願2016-060379号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。より特定的には、ダイヤモンド砥粒と、CBN(cubic boron nitride)砥粒とを有する超砥粒ホイールに関するものである。
 従来、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とを有する工具は、たとえば、特開平6-262527号公報(特許文献1)、特開2008-200780号公報(特許文献2)、特開2013-146817号公報(特許文献3)、特開2015-9325号公報(特許文献4)、特開2002-178265号公報(特許文献5)、特開平6-155305号公報(特許文献6)、特開平7-75971号公報(特許文献7)、特開平11-277440号公報(特許文献8)に開示されている。
特開平6-262527号公報 特開2008-200780号公報 特開2013-146817号公報 特開2015-9325号公報 特開2002-178265号公報 特開平6-155305号公報 特開平7-75971号公報 特開平11-277440号公報
 この発明に従った超砥粒ホイールは、台金と、台金の表面に設けられた超砥粒層とを備える。超砥粒層は、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とを含み、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とは台金に結合材で単層に固定されている。
 このように構成された超砥粒ホイールでは、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とは台金に結合材で単層に固定されているため、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とが相互に補完することで工具寿命が長くなる。
図1は、実施の形態に従った超砥粒ホイールの一部分の断面図である。 図2は、図1で示す超砥粒層を有する超砥粒ホイール(平形ホイール)の全体構成を示す断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
 従来の技術では、工作物の種類、加工条件および工具仕様によっては、工具寿命が短くなる問題があった。
 そこで、この発明は上記の問題点を解決するためになされたものである。この発明の目的は、工具寿命が長い超砥粒ホイールを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
 この発明に従えば、寿命が長い超砥粒ホイールを提供することができる。
 [本発明の実施形態の説明]
 最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
 1.超砥粒ホイール1の構成
 図1は、実施の形態に従った超砥粒ホイールの一部分の断面図である。図1で示すように、超砥粒ホイール1は、台金10と、台金の表面に設けられた超砥粒層15とを備える。超砥粒層15は、超砥粒(ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30)を含み、ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とは台金10に結合材40で単層に固定されている。
 超砥粒ホイール1は、工具鋼、高速度鋼、各種合金鋼、焼き入れ鋼などの金属材料、Ni,Coベースの超合金および耐熱合金、超硬合金、サーメット、半導体材料、セラミックス、カーボン、ゴム、樹脂、GFRP(Glass fiber reinforced plastics)などの各種材料の研削加工に用いられる。
 台金10は、超砥粒層15を支持するための部材である。台金10は、セラミックス、超硬合金、アルミニウムまたは鋼などの金属で構成される。台金10は単一の材質で構成されていてもよく、複数の材質で構成されていてもよい。
 ダイヤモンド砥粒20の切れ刃には、主に磨滅型の摩耗が認められる。一方、CBN砥粒30の切れ刃の摩耗は破砕型(研削条件によっては大破砕)の摩耗が主体である。ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とを結合材40で単層に固定することによって、CBN砥粒30のみが結合材40で単層に固定されている場合と比較して、効果的にダイヤモンド砥粒20が作用して、CBN砥粒30の過剰な破砕および大破砕を防止できる。ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30が単層ではない状態で固定されていると、CBN砥粒30の過剰な微細破砕、および大破砕が発生しやすい。
 もっとも好ましくは、ダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30が結合材40で単層に固定され、かつ、CBN砥粒30を主として含む超砥粒ホイール1の組織中にダイヤモンド砥粒20を散在する状態である。これにより、CBN砥粒30の過剰な微小破砕、および大破砕の発生を抑制することができる。その結果、ホイールの摩耗を少なくすることができると考えられる。もっとも好ましくは、CBN砥粒に添加されたダイヤモンド砥粒が均一に分散していることである。
 この実施の形態の超砥粒ホイール1は、ダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30が結合材40によって単層に固定された超砥粒ホイールである。所要の形状に加工された鋼、超硬合金、アルミニウム合金などの台金10の表面に、電気めっき法、化学めっき法によってダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30が固着されている。
 電気めっき法とは、電解液中で台金を陰極、ニッケル板を陽極として電解液中で両極間に適切な電流を流し、台金表面にニッケル層を析出させることによって、超砥粒を固着する製造方法である。化学めっき法とは、めっき液に含まれる還元剤によってニッケルイオンを還元析出させることによって、超砥粒を固着する製造方法である。無電解メッキ法とも呼ばれている。
 図2は、図1で示す超砥粒層を有する超砥粒ホイール(平形ホイール)の全体構成を示す断面図である。図2で示すように、超砥粒ホイール1の台金10は、ボス部12を有する。ボス部12に貫通孔11が設けられている。なお、図2では超砥粒ホイール1として平形ホイールを示しているが、超砥粒ホイール1は総形ホイールおよびカップ形ホイールであってもよい。
[規則91に基づく訂正 08.12.2017] 
 2.超砥粒層15におけるダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30の平均粒径比
 ダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30の平均粒径の比率((ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径))は、50~110%であることが好ましい。
 この比率が50%未満であればダイヤモンド砥粒20が小さくなりすぎてダイヤモンド砥粒20の上記の機能を発揮できないおそれがある。この比率が110%を超えるとCBN砥粒30よりもダイヤモンド砥粒20の平均粒径が大きくなるため、ダイヤモンド砥粒20が主として工作物と接触する。その結果、工作物の表面が粗くなってしまうおそれがある。
 なお、「おそれがある」とは、僅かながらそのようになる可能性があることを示し、高い確率でそのようになることを意味するものではない。
 (超砥粒の平均粒径を制御する方法)
 砥粒メーカ(たとえば、トーメイダイヤ株式会社等)から入手したダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を所定の質量だけ取り出して、レーザー回折式粒度分布測定装置(たとえば、株式会社島津製作所製、SALDシリーズ)で測定して、超砥粒(原料)の平均粒径を測定することができる。種々の平均粒径の超砥粒(原料)を用いて超砥粒ホイール1を作製することにより、超砥粒ホイール1のダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30の平均粒径を制御することができる。
 (超砥粒ホイールの超砥粒の平均粒径を測定する方法)
 完成した超砥粒ホイール1の平均粒径を測定するには、超砥粒層15の結合材40を酸等によって溶かしてダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を取り出す。超砥粒ホイール1が大きい場合には、超砥粒層15を所定の体積(たとえば、0.5cm3)だけ切り取って、その部分からダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を取り出し、それぞれをルーペで観察することによりダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とを分類する。レーザー回折式粒度分布測定装置(たとえば、株式会社島津製作所製、SALDシリーズ)で砥粒を測定して、平均粒径を測定する。
 3.超砥粒層15におけるダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30の質量比
 超砥粒層15におけるダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30の質量比は、1:99から50:50であることが好ましい。質量比が1:99(1/99)以下であれば、ダイヤモンド砥粒20が少なくなり、ダイヤモンド砥粒20による上記の機能を発揮できないおそれがある。質量比が50:50(50/50)を超えると、ダイヤモンド砥粒20が多くなりすぎて、工作材が鋼である場合に鉄がダイヤモンド砥粒20に反応してホイールの摩耗を大きくするおそれがある。より好ましくは、質量比は3:97から40:60である。
 (超砥粒の質量比を制御する方法)
 砥粒メーカ(たとえば、トーメイダイヤ株式会社等)から入手したダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を所定の質量比となるように取り出す。この質量比は完成した超砥粒ホイール1でのダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30の質量比となるため、原料を準備する段階において質量比を調整することができる。
 (超砥粒ホイールの超砥粒の質量比を測定する方法)
 完成した超砥粒ホイール1の質量比を測定するには、超砥粒層15の結合材40を酸等によって溶かしてダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を取り出す。超砥粒ホイール1が大きい場合には、超砥粒層15を所定の体積(たとえば、0.5cm3)だけ切り取って、その部分からダイヤモンド砥粒20およびCBN砥粒30を取り出し、それぞれをルーペで観察することによりダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とを分類して質量比を測定できる。
 (ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30との超砥粒層15における占有面積率)
 超砥粒層15において、ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30の占有面積率は、10%以上70%以下であることが好ましい。占有面積率が10%未満であれば超砥粒が少なく寿命が低下するおそれがある。占有面積率が70%を超えると超砥粒が多すぎて切れ味が低下するおそれがある。
 ここで、占有面積率とは、超砥粒層15を真上から観察したときに超砥粒層15の単位面積当たり、たとえば1mm当たりに超砥粒が占有する面積の割合と定義する。
 ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30の占有面積率を測定するには、まず、超砥粒層15の表面のSEM(scanning electron microscope)観察から画像の電子データを得る。画像解析ソフトにて超砥粒(ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30)と結合材40を分類する。超砥粒の面積を視野の面積で除して占有面積率を計算する。たとえば、1000μm×1000μmの視野で、任意の3ヶ所で占有面積率を測定し、3ヶ所の占有面積率を平均する。
 4.結合材
 結合材40は金属めっき、またはロウ材である。金属めっきとしてはニッケルめっきが好適であり、ロウ材としては銀ロウが好適である。
 このように構成された超砥粒ホイール1では、ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とは台金10に結合材40で単層に固定されているため、ダイヤモンド砥粒20が工作物に作用することで、CBN砥粒30の過剰な微小破砕、および大破砕を抑制することができる。その結果、ダイヤモンド砥粒20とCBN砥粒30とが相互に補完することで工具寿命が長くなる。対象となる工作物は、鉄系金属および鉄系金属を主成分とする合金であることが好ましく、特に効果が大きいのはニッケルまたはコバルトを主成分とする超合金および耐熱合金である。
 [本発明の実施形態の詳細な説明]
 (実施例1)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 試料番号1~10の作製:鋼製の台金を準備した。台金の外周部にロウ材(Ag-Cu-Ti系)によって、CBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は10%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は200μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は、100%とした。
 試料番号1~10の実験条件:ホイールの形状は、JIS B4140(2006)で規定されている平形ホイール(図2)で外径(D)がΦ200mm、厚さ(T)が10mm、幅(W)が3mmであった。横軸平面研削盤を用いて、水溶性研削液を供給しながら研削加工実験を行った。工作物は高速度鋼であった。ホイールの周速度は40m/秒、工作物の速度は10m/分とした。
 実験結果:寿命は工作物に研削焼けが発生するまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号4の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号4の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号4の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号4の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表1から、試料番号10のCBNホイールと比較して、ダイヤモンドが含まれていれば、寿命が長くなることが分かった。ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒との質量比は1:99~50:50がより好ましく、3:97~40:60が最も好ましいことが分かった。
 (実施例2)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 試料番号11~20の作製:鋼製の台金を準備した。台金の外周部にロウ材(Ag-Cu-Ti系)によって、CBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は30%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は196μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は98%とした。
 試料番号11~20の実験条件:実施例1の試料番号1~10と同様である。
 実験結果:寿命は工作物に研削焼けが発生するまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号14の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号14の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号14の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号14の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表2から、試料番号20のCBNホイールと比較して、ダイヤモンドが含まれていれば、寿命が長くなることが分かった。ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒との質量比は1:99~50:50が好ましく、3:97~40:60が最も好ましいことが分かった。
 (実施例3)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 試料番号21~30の作製:鋼製の台金を準備した。台金の外周部にニッケルめっきによって、上記のCBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は50%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は196μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は98%とした。
 試料番号21~30の実験条件:上記の試料番号1~20と同様である。
 実験結果:寿命は工作物に研削焼けが発生するまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号24の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号24の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号24の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号24の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表3から、試料番号30のCBNホイールと比較して、ダイヤモンドが含まれていれば、寿命が長くなることが分かった。ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒との質量比は1:99~50:50がより好ましく、3:97~40:60が最も好ましいことが分かった。
 (実施例4)
[規則91に基づく訂正 08.12.2017] 
Figure WO-DOC-TABLE-4
 試料番号31~40の作製:鋼製の台金を準備して、台金の外周部にニッケルめっきによって、上記のCBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は70%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は180μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は90%とした。
 試料番号31~40の実験条件は、上記の試料番号1~30と同様である。
 実験結果:寿命は工作物に研削焼けが発生するまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号34の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号34の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号34の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号34の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表4から、試料番号40のCBNホイールと比較して、ダイヤモンドが含まれていれば、寿命が長くなることが分かった。ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒との質量比は1:99~50:50がより好ましく、3:97~40:60が最も好ましいことが分かった。
 (実施例5)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
 試料番号41~50の作製:鋼製の台金を準備して、台金の外周部にニッケルめっきによって、上記のCBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は70%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は90μm~200μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は45~110%とした。
 試料番号41~50の実験条件:ホイールの形状は、JIS B4140(2006)で規定されている平形ホイールで外径(D)がΦ300mm、厚さ(T)が20mm、幅(W)が3mmである。横軸平面研削盤を用いて、水溶性研削液を供給しながら研削加工実験を行った。工作物はインコネル(登録商標「INCONEL」)である。ホイールの周速度は50m/秒、工作物の速度は8m/分である。
 実験結果:寿命は、超砥粒層が摩耗して研削抵抗が著しく上昇し、研削加工の継続が困難になるまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号43の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号43の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号43の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号43の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表5から、試料番号50のCBNホイールと比較して、ダイヤモンドが含まれていれば、寿命が長くなることが分かった。ダイヤモンド砥粒の平均粒径とCBN砥粒の平均粒径との比は48%以上110%以下がより好ましく、50%以上110%以下が最も好ましいことが分かった。
 (実施例6)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
 試料番号61~70の作製:鋼製の台金を準備して、台金の外周部にニッケルめっきによって、上記のCBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は70%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は180μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は90%とした。
 試料番号61~70の実験条件:ホイールの形状は、JIS B4140(2006)で規定されている平形ホイール(図2)で外径(D)がΦ200mm、厚さ(T)が10mm、幅(W)が3mmであった。横軸平面研削盤を用いて、水溶性研削液を供給しながら研削加工実験を行った。工作物は高速度鋼であった。ホイールの周速度は40m/秒、工作物の速度は13m/分とした。すなわち、実施例1よりも工作物の速度が30%大きく、過酷な研削条件である。
 実験結果:寿命は工作物に研削焼けが発生するまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号63の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号63の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号63の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号63の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表6から、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒との質量比は3:97~30:70が最も好ましいことが分かった。
 (実施例7)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
 試料番号81~89の作製:鋼製の台金を準備して、台金の外周部にニッケルめっきによって、上記のCBN砥粒とダイヤモンド砥粒の混合超砥粒を固着した。混合超砥粒の超砥粒層の占有面積率は70%とした。ダイヤモンド砥粒の平均粒径は90μm~200μm、CBN砥粒の平均粒径は200μmで、(ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(CBN砥粒の平均粒径)の比率は45~110%とした。
 試料番号81~90の実験条件:ホイールの形状は、JIS B4140(2006)で規定されている平形ホイールで外径(D)がΦ300mm、厚さ(T)が20mm、幅(W)が3mmである。横軸平面研削盤を用いて、水溶性研削液を供給しながら研削加工実験を行った。工作物はインコネル(登録商標「INCONEL」)である。ホイールの周速度は50m/秒、工作物の速度は10.5m/分である。すなわち、実施例5よりも工作物の速度が30%大きく、過酷な研削条件である。
 実験結果:寿命は、超砥粒層が摩耗して研削抵抗が著しく上昇し、研削加工の継続が困難になるまでの時間で判定した。「工具寿命」の欄において、各工具の寿命の評価を示す。寿命の評価「A」は、試料番号86の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8以上」であることを示す。評価「B」は、試料番号86の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.8未満」であることを示す。評価「C」は、試料番号86の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.6未満」であることを示す。評価「D」は、試料番号86の寿命を「1」としたときに、相対寿命が「0.4未満」であることを示す。
 表7から、ダイヤモンド砥粒の平均粒径とCBN砥粒の平均粒径との比は80%以上110%以下が最も好ましいことが分かった。
 今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 1 超砥粒ホイール、10 台金、15 超砥粒層、20 ダイヤモンド砥粒、30 CBN砥粒、40 結合材。

Claims (8)

  1.  台金と、
     前記台金の表面に設けられた超砥粒層とを備え、
     前記超砥粒層は、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒とを含み、
     前記ダイヤモンド砥粒と前記CBN砥粒とは前記台金に結合材で単層に固定されている、超砥粒ホイール。
  2.  前記ダイヤモンド砥粒と前記CBN砥粒との前記超砥粒層における占有面積率は、10%~70%である請求項1に記載の超砥粒ホイール。
  3.  前記ダイヤモンド砥粒と前記CBN砥粒との質量比は1:99から50:50である、請求項1または請求項2に記載の超砥粒ホイール。
  4.  前記ダイヤモンド砥粒と前記CBN砥粒との質量比は3:97から40:60である、請求項3に記載の超砥粒ホイール。
  5.  前記ダイヤモンド砥粒と前記CBN砥粒との質量比は3:97から30:70である請求項4に記載の超砥粒ホイール。
  6.  前記結合材は、ロウ材または金属めっきである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超砥粒ホイール。
  7.  前記ダイヤモンド砥粒の平均粒径と前記CBN砥粒の平均粒径との比率((前記ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(前記CBN砥粒の平均粒径))は、50%~110%である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の超砥粒ホイール。
  8. 前記ダイヤモンド砥粒の平均粒径と前記CBN砥粒の平均粒径との比率((前記ダイヤモンド砥粒の平均粒径)/(前記CBN砥粒の平均粒径))は、80%から110%である、請求項7に記載の超砥粒ホイール。
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