WO2015147306A1 - レバー嵌合式コネクタ - Google Patents

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Abstract

 プラグハウジングを跨ぐようにして配置されるレバーを備えるレバー嵌合式コネクタであって、レバーの側壁の内壁面又はプラグハウジングの外壁面の何れかの壁面に形成される当接部材と、当接部材が形成されないレバーの内壁面又はプラグハウジングの外壁面において、レバーのスライド開始位置からスライド終了位置に至る領域に形成され三角陥凹部とを備え、三角陥凹部は、レバーのスライド開始位置からスライド終了位置の方向に伸延し当接部材の突出方向に傾斜する第1斜面と、スライド終了位置側の第1斜面の端辺から前記スライド終了位置の方向に伸延し当接部材の突出方向と反対の方向に傾斜する第2斜面とからなると共に、レバーのスライド方向を基準とした場合、第2斜面の傾斜角が第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタである。

Description

レバー嵌合式コネクタ
 本発明は、レバー嵌合式コネクタに関し、特に、レバー嵌合式コネクタのレバー部分に配置される信号端子の中途挿入を防止する構成に関する。
 電気自動車やハイブリッドカー等の高電圧で高出力のバッテリーが搭載された車両においては、作業者の安全を確保するために、バッテリーを車両に組み付ける際やメンテナンス作業時に電源回路を手動で遮断した状態にして作業者の安全を確保するために、電源回路遮断装置が搭載されている。電源回路遮断装置は、例えば、電極(固定電極)が配置されるプラグハウジングに抜き差し操作用のレバーが配置されたレバー嵌合式コネクタと、このレバー嵌合式コネクタが嵌合される車体側コネクタとから構成されている。レバー嵌合式コネクタは、一対の電極(雄電極)及び該一対の電極間に配置されるヒューズがプラグハウジング内に設けられると共に、信号端子が配置されるレバー筒部がレバーの側方に配置される構成となっている。一方、車両側コネクタは、レバー嵌合式コネクタの一対の電極(雄電極)がそれぞれ嵌合する電極(雌電極)が配置される車両側ハウジングと、該車両ハウジングから突出して形成される嵌合検知用の雌コネクタとを有しており、レバーの水平移動によって嵌合検知用の雌コネクタ内の雌端子にレバー筒部内の信号端子が嵌合される構成となっている。
 このような構成からなる電源回路遮断装置としては、特許文献1や特許文献2に記載のレバー嵌合式コネクタがある。特許文献1,2に記載のレバー嵌合式コネクタにおいては、レバー1の側面のそれぞれには、レバー1の延在方向に沿って伸延されるガイド溝3と、このガイド溝3の端部に当該ガイド溝3と連通する回転孔とが形成されている。一方、プラグハウジング8には、その外壁から外方に突出する一対のボス部(ガイドピン)9が形成されると共に、略半球状の一対の半球突起(係止突起)10が突設されている。特に、ボス部(ガイドピン)9は円柱形状の上下端部をカットした略楕円形状となっている。すなわち、長寸法幅の部分と短寸法幅の部分とが構成されている。そして、ボス部(ガイドピン)9がレバー1のガイド溝3にそれぞれ係合されるようになっている。
 この構成により、レバー1がプラグハウジング8に対して回転する前の状態(起立状態)で車両側コネクタに挿入され、次に、図22に示すように、ボス部(ガイドピン)9を回転軸としてレバー1をY方向と平行となる状態(倒伏状態)とした後に、このレバー1をY方向に押し込み、所定の係止位置までレバー1をスライドさせる。この押し込み操作(スライド操作)によって、レバー嵌合式コネクタと車両側コネクタとが嵌合されると共に、レバー筒部2内の信号端子15と図示しない嵌合検知用の雌コネクタ内の雌電極とが嵌合されることにより電気的に接続され、レバー嵌合式コネクタの装着が通知(検知)される構成となっている。
日本国特開2003-100385号公報 日本国特開2012-59554号公報
 特許文献1に記載のレバー嵌合式コネクタにおいては、図22に示すF-F線での断面図である図23(a)に示すように、レバー1を起立状態から倒伏状態とした際に、ガイド溝3に半球突起10が係合され、レバー1の倒伏状態を仮保持できる構成となっている。このレバー1を倒伏したのみの状態すなわちガイド溝3に半球突起10が係合された状態においては、図23(b)に示すように、レバー筒部2内の信号端子15と嵌合検知用の雌コネクタ18内の雌電極19とは、それぞれ離間されている。従って、この状態においては、雌電極19に接続される信号線20を介して、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されていないことが信号線20を介して電源回路遮断装置の本体に通知されることとなる。
 次に、図22のY方向にレバー1を係止位置までスライドさせることによって、図24(a)に示すように、半球突起10がレバー1の側面に形成される係止孔4に係合される。このスライドにより、図24(b)に示すように、レバー筒部2と嵌合検知用の雌コネクタ18とが嵌合されると共に、信号端子15と雌電極19とが嵌合され、信号端子15と雌電極19との電気的な接続が信号線20を介して通知される。
 一方、従来のレバー嵌合式コネクタにおいては、図23(a)~図25(a)に示すように、ガイド溝3と係止孔4との間の領域に凹部27が形成されている。この凹部27により、ボス部(ガイドピン)9が回転孔からガイド溝3に移動された位置で半球突起10が凹部27に係合され、ボス部(ガイドピン)9がガイド溝3の回転孔に近い側の位置で仮保持できる構成となっている。このとき、レバー筒部2と嵌合検知用の雌コネクタ18とは途中まで嵌合され、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されない構成となっている。
 しかしながら、従来のレバー嵌合式コネクタにおいて、起立状態のレバー1を倒伏状態とした後に、レバー1を押し込むようにしてスライドさせる場合、半球突起10は図23(a)に示すガイド溝3の位置から図24(a)に示す係止孔4の位置にまで到達する際に、凹部27を介して移動されることとなる。この場合、半球突起10はガイド溝3から凹部27へ移動されることとなるので、まず、操作者は半球突起10がガイド溝3の側壁を乗り越えて凹部27の底面に到達した際に生じる1回目の操作節度感が感じることとなる。この後に、半球突起10は凹部27から係止孔4へ移動されることとなるので、次に、操作者は半球突起10が凹部27の側壁を乗り越えて係止孔4に係合する際に生じる2回目の操作節度感が感じることとなる。
 しかしながら、レバー嵌合式コネクタの操作が未熟な作業者が起立状態のレバー1を倒伏状態とした後に、レバー1を押し込むようにして半球突起10が係止孔4に係合させるまでの操作を行った場合、1回目の操作節度感を半球突起10が係止孔4に係合される際の操作節度感と勘違いして、レバー1のスライド操作を途中でやめてしまうことが懸念されている。この場合、前述するように、レバー筒部2と嵌合検知用の雌コネクタ18とが途中まで嵌合され、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されない構成となるが、場合によって、図25(b)に示すように、レバー1の不完全なスライドによっても、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されてしまう中途挿入状態となり、レバー1のスライド操作が不完全のままとなってしまうことが懸念されている。特に、レバー筒部2と嵌合検知用の雌コネクタ18とが途中までの嵌合の場合、走行時の車両の振動等に伴って、信号端子15と雌電極19との接触が解除された時に電源回路遮断装置が駆動電力の供給を停止してしまうので、その対策が要望されている。
 本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、レバーをスライド操作する際におけるスライド操作の後半における操作力のピークを低減させることが可能なレバー嵌合式コネクタを提供することである。
 前述した目的を達成するために、本発明に係るレバー嵌合式コネクタは、下記(1)~(6)を特徴としている。
 (1) 対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピンを有するプラグハウジングと、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバーとを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断とを行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
 前記ガイド溝が形成される前記レバーの側壁の内壁面又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの外壁面の何れかの壁面に形成される当接部材と、
 前記当接部材が形成されない前記レバーの内壁面又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角陥凹部とを備え、
 前記三角陥凹部は、前記レバーのスライド開始位置から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向に傾斜する第1斜面と、前記スライド終了位置側の前記第1斜面の端辺から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向と反対の方向に傾斜する第2斜面とからなり、
 前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
 (2)前記レバーの側部に形成される第1嵌合部に取り付けされる第1端子と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部に取り付けされる第2端子とを備え、
 前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続されると共に、
 前記第1斜面の端部と前記第2斜面の端部との交差位置に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される上記(1)に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 (3) 前記当接部材は前記プラグハウジングの外壁面に形成され、
 前記三角陥凹部は前記レバーの内壁面に形成される上記(1)又は(2)に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 (4) 対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピンを有するプラグハウジングと、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバーとを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断と行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
 前記ガイド溝が形成される前記レバー又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの天井壁の外壁面の何れかに形成される当接部材と、
 前記当接部材が形成されない前記レバー又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角凸部とを備え、
 前記三角凸部は、前記スライド終了位置から前記レバーのスライド開始位置の方向に伸延し前記当接部材側に傾斜する第1斜面と、前記レバーのスライド開始位置側の前記第1斜面の端辺から前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域まで伸延し前記当接部材側と反対の側に傾斜する第2斜面とからなり、
 前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
 (5) 前記レバーの側部に形成される第1嵌合部に取り付けされる第1端子と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部に取り付けされる第2端子とを備え、
 前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続されると共に、
 前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される上記(4)に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 (6) 前記当接部材は前記レバーに形成され、前記三角凸部はプラグハウジングの天井壁に形成されることを特徴とする上記(4)又は(5)に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 上記(1)によれば、当接部材に当接される三角陥凹部がレバーのスライド開始位置からスライド終了位置の方向に伸延し当接部材の突出方向に傾斜する第1斜面と、スライド終了位置側の第1斜面の端辺からスライド終了位置の方向に伸延し当接部材の突出方向と反対の方向に傾斜する第2斜面とから構成されている。さらには、前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さい構成となっている。従って、レバーをスライド開始位置からスライド終了位置にスライドさせた際に生じる三角陥凹部からレバーが受ける反力のピークを低減させることができるので、作業者がレバーのスライド操作を行う際に、一気にレバーをスライド終了位置まで容易にスライドさせることができるという効果を得られる。
 上記(2)によれば、第1斜面の端部と第2斜面の端部との交差位置に当接部材が当接される場合においては、少なくとも、第1端子と第2端子とが離間される構成となっている。従って、レバーのスライドが途中で終了されてしまった場合であっても、当接部材と第2斜面とに当接位置に作用するスライド方向の力によって、第1斜面の端部と第2斜面の端部との交差位置に当接部材が当接される位置までレバーが後退されることとなるので、電源回路遮断装置に第1端子と第2端子との接続が誤通知されてしまうことを防止できるという効果を得られる。
 上記(4)によれば、当接部材に当接される三角凸部がスライド終了位置からレバーのスライド開始位置の方向に伸延し当接部材側に傾斜する第1斜面と、レバーのスライド開始位置側の第1斜面の端辺からレバーのスライド開始位置となるプラグハウジングの端部領域まで伸延し当接部材側と反対の側に傾斜する第2斜面とから構成されている。さらには、前記レバーのスライド方向を基準とした場合、第2斜面の傾斜角が第1斜面の傾斜角より小さい構成となっている。従って、レバーをスライド開始位置からスライド終了位置にスライドさせた際に生じる三角凸部からレバーが受ける反力のピークを低減させることができるので、作業者がレバーのスライド操作を行う際に、一気にレバーをスライド終了位置まで容易にスライドさせることができるという効果を得られる。
 上記(5)によれば、レバーのスライド開始位置となるプラグハウジングの端部領域に当接部材が当接される場合においては、少なくとも、第1端子と第2端子とが離間される構成となっている。従って、レバーのスライドが途中で終了されてしまった場合であっても、当接部材と第2斜面とに当接位置に作用するスライド方向の力によって、第2斜面の低い側の端部であるプラグハウジングの端部領域までレバーが後退されることとなるので、電源回路遮断装置に第1端子と第2端子との接続が誤通知されてしまうことを防止できるという効果を得られる。
 本発明によれば、レバーをスライド操作する際におけるスライド操作の後半における操作力のピークを低減させることが可能なレバー嵌合式コネクタを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための分解斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図4は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図5(a)は、図4に示すA-A線での断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す三角陥凹部の詳細構成を説明するための断面図である。 図6は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタのレバー筒部と車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図7は、本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図8(a)は、図7に示すB-B線での拡大断面図であり、図8(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図9は、本願発明の実施形態1の半球突起が三角陥凹部に到達しない場合における三角陥凹部の拡大断面図である。 図10(a)は、本願発明の実施形態1の半球突起が三角陥凹部に到達しない場合における三角陥凹部の拡大断面図であり、図10(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図11は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための分解斜視図である。 図12は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための斜視図である。 図13は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図14は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図15(a)は、図14に示すC-C線での断面図であり、図15(b)は、図15(a)に示す三角凸部の詳細構成を説明するための図である。 図16は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタのレバー筒部と車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図17は、本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図18(a)は、図17に示すD-D線での拡大断面図であり、図18(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図19は、図17に示すE-E線での断面図である。 図20は、本願発明の実施形態2のレバー梁が三角凸部の頭頂部を超えない場合における三角凸部の拡大断面図である。 図21(a)は、本願発明の実施形態2の三角凸部の頭頂部を超えないレバー梁が戻された状態における三角凸部の拡大断面図であり、図21(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図22は、従来のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。 図23(a)は、図22に示すF-F線での拡大断面図であり、図23(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図24(a)は、レバーのスライド終了時における図22に示すF-F線に対応する拡大断面図であり、図24(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図25(a)は、レバーのスライド途中時における図22に示すF-F線に対応する拡大断面図であり、図25(b)は、レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。 図26は、従来のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための斜視図である。
 以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。また、図中に示すX,Y,Zは、それぞれX軸、Y軸、Z軸である。
〈実施形態1〉
〈全体構成〉
 図1は本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための分解斜視図であり、図2は本発明の実施形態1のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための斜視図であり、図3は本発明の実施形態1のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。以下、図1~3に基づいて、実施形態1のレバー嵌合式コネクタの構成するレバー1、プラグハウジング8の構成について説明する。ただし、レバー1の対向する側部の内壁側に形成される三角陥凹部5の構成を除く他の構成は、従来のカム機構(カム溝6)を有するレバー嵌合式コネクタと同様の構成となるので、以下の説明では、三角陥凹部5の構成について詳細に説明する。また、実施形態1のレバー嵌合式コネクタと嵌合される図示しない車両側コネクタも従来の構成と同様となるので、必要に応じて、車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18についてのみ詳細に説明する。
 図1に示すように、実施形態1のレバー嵌合式コネクタ(サービスプラグとも称する)は、略U字形状のレバー1と、該レバー1を回転及びY方向に直線的に摺動(スライド)可能に保持するプラグハウジング8と、該プラグハウジング8の上面を覆うカバー(ハウジングカバー)12を備える構成となっている。なお、以下の説明においては、説明を簡潔にするために、プラグハウジング8と該プラグハウジング8の上面を覆うカバー12とを含めて、単に、プラグハウジング8と記すこともある。
 レバー1は、略U字形状のレバー1の対向する側部(アーム側部)のそれぞれに、ガイド溝3、回転孔3a、係止孔4、カム溝6、及び保持孔7が形成され、それぞれがレバー1の側部を貫通するように形成されている。ガイド溝3はレバー1のスライド方向を制限するガイド溝であり、後述するボス部(ガイドピン)9の円柱形状の上下(Z方向)端部をカットした幅と略同一の幅でレバー1の延在方向に沿って伸延されている。この構成により、レバー1のスライドが可能な状態を倒伏状態の場合に制限すると共に、その方向をY方向に平行(ガイド溝3の伸延方向)となる直線的なスライドに制限している。回転孔3aはガイド溝3と連通して形成されており、特に、レバー1の後端側すなわち図1中のZ方向と反対の側のガイド溝3の端部に形成されている。
 また、係止孔4はガイド溝3よりもレバー1の先端側すなわち図1中の上側(Z方向側)に形成されており、ガイド溝3の延在方向の延長上に形成されている。これに対して、保持孔7は回転孔3aを基準とした場合に、ガイド溝3の延在方向と直交する方向で図1中のY方向と反対の方向に配置される構成となっており、ガイド溝3の先端側の端部から係止孔4に至る間隔と回転孔3aから保持孔7に至る間隔とが同じ間隔で形成されている。この構成により、後に詳述するように、レバー1が起立状態(レバー1がZ方向となる位置,起立位置)においては半球突起(当接部材,係止突起)10が保持孔7に係合され、レバー1が倒伏状態(レバー1がY方向となる位置,倒伏位置)でスライド操作された後においては半球突起10が係止孔4に係合される構成となっている。
 さらには、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいても、レバー1の側部から突出するようにしてレバー1の後端側すなわち回転孔3aの側が開放される箱体状のレバー筒部(第1嵌合部)2が形成され、該レバー筒部2内に信号端子15が固定される構成となっている。
 以上の構成は従来のレバー1と同様の構成となっているが、本実施形態1のレバー1においては、レバー1の内壁面の内で、ガイド溝3と係止孔4との間の領域に、Z方向に傾斜する2つの傾斜面からなる三角陥凹部5が形成される構成となっている。なお、レバー1の内壁面に形成される三角陥凹部5の詳細構成については、後に詳述する。
 プラグハウジング8は従来のプラグハウジングと同様の構成であり、コの字(U字)状のプラグハウジング8の上面が開口される構成となっており、該開口から内部にヒューズ16が挿入され、プラグハウジング8の内部に配置される構成となっている。このとき、プラグハウジング8の内部には図示しない一対の電極(雄電極)が配置されており、ヒューズ16の両端のヒューズ電極17が図示しない一対の電極にそれぞれ嵌合され、電気的に接続されている。なお、この一対の電極(雄電極)は図示しない車両コネクタの雌側の電極に接続される。
 また、プラグハウジング8のX方向と直交する側のそれぞれの側壁の外側面(外壁面)には、その側壁から外方(X方向及びX方向と反対の方向,外側方向)に突出する一対のガイドピン9がそれぞれ突設されている。
 また、プラグハウジング8のX方向と直交する側のそれぞれの外壁面には、ガイドピン9とY方向に並設されるようにして、略半球状の一対の半球突起10が突設されている。このとき、半球突起10は樹脂部材からなるプラグハウジング8に形成される図示しない一対のスリット10a間に形成される可撓アーム部10bに形成されている。この構成により、一対の半球突起10が可撓アーム部10bの弾性撓み変形によってプラグハウジング8の内方(内側方向)に容易に変移され、該一対の半球突起10はレバー1のガイド溝3、係止孔4、保持孔7、及び三角陥凹部5に挿入又は当接(押圧)される構成となる。
 さらには、プラグハウジング8の開口に沿った角部の外壁面には、それぞれ爪部11が側壁から外方に突設されており、カバー12の角部に形成される固定部13に嵌合される構成となっている。このとき、カバー12から突出される突出部14がプラグハウジング8の内壁面に当接され、カバー12の位置ずれを防止している。
 以上の構成からなる実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいては、図2,3に示すように、プラグハウジング8内にヒューズ16が挿入され、該ヒューズ16が挿入された上面の開口がカバー12で覆われる構成となる。このとき、プラグハウジング8から突出される爪部11がカバー12の角部に形成される固定部13に嵌合され、プラグハウジング8の開口部分にカバー12が固定されている。
 また、プラグハウジング8の側壁から突設される一対のガイドピン9が、当該プラグハウジング8を跨ぐように配置されるレバー1の回転孔3a(ガイド溝3を含む)に挿通されている。このとき、回転孔3aにガイドピン9が位置する場合においては、レバー1はガイドピン9を回転中心として起立状態と倒伏状態とに回転可能に支持される。一方、ガイド溝3にガイドピン9が位置する場合においては、後に詳述するように、レバー1はY方向(-Y方向を含む)に摺動可能に支持される。
 特に、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいては、図3から明らかなように、レバー1の方向がレバー嵌合式コネクタの抜き差し方向と一致する起立状態では、保持孔7に半球突起10が係合され、この起立状態が保持される構成となる。なお、起立状態を保持するための保持孔7を設けない構成であってもよい。
〈三角陥凹部の詳細構成〉
 図4,7は本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図、図5は図4に示すA-A線での断面図、図6は本発明の実施形態1のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタのレバー筒部と車両側コネクタ(車両コネクタ)が備える嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図、図8は図7に示すB-B線での拡大断面図及びレバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。ただし、図5(a)は図4に示すA-A線での拡大断面図であり、図5(b)は図5(a)に示す三角陥凹部5の詳細構成を説明するための断面図である。また、図8(a)は図7に示すB-B線での拡大断面図であり、図8(b)はレバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。
 以下、図4~8に基づいて、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおけるレバー1のスライド時の動作について説明する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするために起立状態で実施形態1のレバー嵌合式コネクタが抜き差しされる車両側コネクタは省略する。ただし、図6,8についてのみ、実施形態1のレバー嵌合式コネクタが嵌合することとなる周知の車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ(第2嵌合部)18及び該雌コネクタ18内に配置される雌電極19を記載する。また、雌電極19は図示しない電源回路遮断装置の制御回路に電気的に接続される一対の電極からなり、一対の雌電極19間に信号端子15が嵌合されることにより、該一対の雌電極19間が導通状態となり、この導通状態がレバー嵌合式コネクタの装着の通知として図示しない電源回路遮断装置の制御回路に検出され、該電源回路遮断装置からの電力の供給が開始される。すなわち、レバー1の側面部分に形成されるレバー筒部2内の信号端子15と、嵌合検知用の雌コネクタ18に配置される雌電極19とにより、レバー嵌合式コネクタの嵌合の完了を検知し、電力の供給を開始する構成となっている。
 図4に示すように、実施形態1のレバー嵌合式コネクタを車両側コネクタに挿入した後に、レバー1を起立状態(起立位置)から倒伏状態(倒伏位置)に回動させた直後すなわちスライド開始位置においては、従来のレバー嵌合式コネクタと同様に、回転孔3aにガイドピン9が位置する。一方、該回転孔3aに連通するガイド溝3の回転孔3aから遠い側においては、図5(a)に示すように、半球突起10がガイド溝3に係合される。このとき、図6に示すように、レバー嵌合式コネクタのレバー筒部2と図示しない車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18とは離間されている。よって、レバー筒部2内に配置される信号端子(第1端子)15は、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極(第2端子)19からも離間して配置されることとなるので、レバー嵌合式コネクタの装着は通知(検知)されない、すなわちレバー嵌合式コネクタの非装着が通知(検知)される。
 このとき、図5(a)から明らかなように、実施形態1のレバー1においては、レバー1の内壁すなわちプラグハウジング8と対向配置される側壁面の内で、半球突起10が当接される領域であるガイド溝3と係止孔4とを結ぶ直線上に三角陥凹部5が形成される構成となっている。
 特に、実施形態1の三角陥凹部5は、図5(b)に示すように、ガイド溝3の近傍からレバーの延在方向(図4中のY方向)に沿って傾斜する、異なる傾斜角の2つの傾面(第1斜面5a,第2斜面5b)からなる三角陥凹形状で形成されている。一方の斜面である第1斜面5aは直線的にかつ徐々に低く(深く)なり最深部(図5(b)中に点Gで示す)に至る斜面であり、他方の斜面である第2斜面5bは第1斜面5aの最深部から直線的にかつ徐々に高く(浅く)なり係止孔4の辺縁部に至る斜面である。
 また、三角陥凹部5は第1斜面5aよりも第2斜面5bの傾斜が緩やかであり、図5(b)に点線で示すレバー1の延在方向(レバー1のスライド方向)を基準とした場合における第1斜面5aの傾斜角をα、第2斜面5bの傾斜角をβとした場合、第2斜面5bの傾斜角βは第1斜面5aの傾斜角αより小さい構成となっている。従って、実施形態1の三角陥凹部5においては、第2斜面5bの長さが第1斜面5aの長さよりも大きい構成となり、第2斜面5bの最深部Gから係止孔4の辺縁部に至るレバー1の延在方向の距離L2も第1斜面5aの最深部Gからガイド溝3の辺縁部に至る距離L1よりも大きい(長い)構成となっている。その結果、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいては、レバー1を水平方向(Y方向)にスライド(摺動)させた際に三角陥凹部5で生じることとなるスライド方向と反対の方向(-Y方向)に生じる力(反力)を低減させることが可能となる。すなわち、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいては、レバー1を水平方向(Y方向)にスライド(摺動)させた際に生じることとなる押圧力すなわち作業者がレバー1から受ける押圧力のピークを低減させることが可能となる。
 一方、図5(a)に示す半球突起10がガイド溝3に係合される位置すなわちレバー1を倒伏位置に回動させた直後の位置(スライド開始位置)から、図7(a),(b)に示す半球突起10が係止孔4に係合される係止位置(レバー嵌合式コネクタの嵌合終了位置,スライドの終了位置)までレバー1を水平方向(Y方向)にスライドさせる際には、半球突起10は三角陥凹部5を通過して係止孔4に係合されることとなる。このとき、実施形態1の三角陥凹部5においては、前述するように、レバー1を水平方向(Y方向)にスライドさせた際に生じる三角陥凹部5での反力は低減された構成となっている。その結果、作業者がレバー1のスライド操作を行う際に、ガイド溝3の辺縁部を半球突起10が乗り越えさせるための作業者による押圧力によって、一気にレバー1が係止位置までスライドさせることができ、半球突起10を係止孔4に容易に係合させることができるという効果を得られる。
 また、半球突起10が係止孔4に係合される係止位置までレバー1がスライドされることによって、図8に示すように、レバー1に形成されるレバー筒部2と図示しない車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18とが嵌合される。よって、レバー筒部2内に配置される信号端子15は、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極19に嵌合されて電気的に接続され、レバー嵌合式コネクタの装着が信号線20を介して電源回路遮断装置の本体に通知(検知)されることとなる。
 次に、図9,10に本願発明の実施形態1の半球突起が三角陥凹部に到達しない場合における三角陥凹部の拡大断面図を示し、実施形態1における中途挿入状態の回避構成について詳細に説明する。なお、図9,10(a)は図5(a),図8(a)に対応する図面であり、図10(b)は図6,8(b)に対応する図面である。
 図9に示すように、レバー1が係止位置に到達しない場合、すなわち半球突起10が三角陥凹部5の第2斜面5bと当接される領域でレバー1のスライド操作が停止された場合においては、半球突起10が配置される可撓アーム部10bの弾性撓み変形により、半球突起10は第2斜面5bに押圧されている。従って、第2斜面5bの傾斜角βに応じた-Y方向の力がレバー1に印加されることとなるので、図10(a)に示すように、第2斜面5bの最深部G(第1斜面5aと第2斜面5bとが接する位置)に半球突起10が移動するようにレバー1がスライドされることとなる。その結果、図10(b)に示すように、レバー筒部2内に配置される信号端子15と、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極19とは離間して位置付けされることとなる。従って、半球突起10が係止孔4に嵌合していない場合であっても、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されてしまうという誤検知を防止できるという格別の効果を得ることができる。
 なお、実施形態1のレバー嵌合式コネクタにおいては、ガイド溝3の辺縁部の高さと係止孔4の辺縁部の高さとを同じ高さで形成する構成としたが、異なる高さで形成される構成であってもよい。例えば、ガイド溝3の周縁部から三角陥凹部5の第1斜面5aに至るまでに半球突起10が乗り越えることとなるガイド溝3の周縁部を低く形成する構成が考えられる。この場合、レバー1のスライド操作の際、作業者がレバー1から受ける押圧力のピークをさらに低減させることができるという効果を得ることができる。
 また、本実施形態の構成においては、第1斜面5aと第2斜面5bとが連続するように形成される構成としたが、第2斜面5bの傾斜角βを十分に小さく形成することが可能であるならば、第1斜面5aと第2斜面5bとの間にレバー1の延在方向(Y方向)に延在する平行領域(平坦領域)を形成する構成であってもよい。ただし、この場合には、少なからず操作節度感が生じることとなるので、平坦領域のレバー1の延在方向の大きさは、小さい構成とすることが好ましい。すなわち、好適には、前述するように、平坦領域を介することなく第1斜面5aと第2斜面5bとが連続して形成される構成がよい。
 さらには、実施形態1のレバー嵌合式コネクタでは、レバー1側に三角陥凹部5を形成し、プラグハウジング8側に半球突起10を形成する構成としたが、これに限定されることはない。例えば、レバー1側に半球突起10を形成し、プラグハウジング8側に三角陥凹部5や係止孔4と共にガイド溝3に相当する係止用の孔等を形成する構成であってもよい。この構成においても、三角陥凹部5を形成する係止孔4側の斜面の傾斜角が他方の斜面の傾斜角よりも小さく形成することによって、前述する効果を得ることが可能である。
〈実施形態2〉
 図11は本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための分解斜視図であり、図12は本発明の実施形態2のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための斜視図であり、図13は本発明の実施形態2のレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図である。以下、図11~13に基づいて、実施形態2のレバー嵌合式コネクタの構成するレバー1、プラグハウジング8の構成について説明する。ただし、実施形態2のレバー嵌合式コネクタは、プラグハウジング8の上面に形成される三角凸部21の構成を除く他の構成は、カム機構を有しない従来のレバー嵌合式コネクタと同様の構成となるので、以下の説明では、三角凸部21の構成について詳細に説明する。また、実施形態2のレバー嵌合式コネクタと嵌合される図示しない車両側コネクタも従来の構成と同様となるので、必要に応じて、車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18についてのみ詳細に説明する。
 図11に示すように、実施形態2のレバー嵌合式コネクタは、略U字形状のレバー1と、該レバー1を回転及びスライド可能に保持するコの字形状のプラグハウジング8と、図示しない車両側コネクタのメス端子に連結されるメイン端子23とを備える構成となっている。
 レバー1は、略U字形状のレバー1の対向する側部のそれぞれに、レバー1のスライド方向を制限するガイド溝3と、該ガイド孔に連通する回転孔3aとが形成され、それぞれがレバー1の側部を貫通するように形成されている。なお、実施形態2のガイド溝3においても、ガイドピン9の円柱形状の上下(Z方向)端部をカットした幅と略同一の幅でレバー1の延在方向に沿って伸延されている。
 また、レバー1の対向する側部の内壁面には、プラグハウジング8が備える突起部25が係合する凹部24が形成されている。この凹部24は、レバー1を規定位置までスライドさせた際に係合される。なお、レバー1を倒伏位置に回動させた際には、レバー1のガイド溝3に突起部25が係合される。
 また、レバー1には対向する側部を連結するレバー梁(当接部材)1aが形成されている。さらには、実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおいても、レバー1の側部から突出するようにしてレバー1の後端側に、回転孔3aの側が開放される箱体状のレバー筒部2が形成され、該レバー筒部2内に信号端子15が固定される構成となっている。
 プラグハウジング8は、コの字(U字)状のプラグハウジング8の天井壁の外壁面(図11中の上面)には三角凸部21が外方に突出するように形成されており、後に詳述するように、レバー1のスライド操作時においては、レバー梁1aが三角凸部21に当接される構成となっている。特に、実施形態2の三角凸部21は倒伏位置においてレバー1の先端側(図11中の左上側)となるプラグハウジング8の辺端部からレバー1のスライド方向(Y方向)に伸延される構成となっている。さらには、実施形態2の三角凸部21の形成位置は、プラグハウジング8の上面の内で、ガイドピン9の突出方向の中心部分の位置に形成され、レバー1のスライド方向に延在する構成となっている。ただし、三角凸部21の形成位置はガイドピン9の突出方向の中心部分の位置に限定されることはなく、一対のガイドピン9が突設される何れかの側に寄せて形成される構成であってもよい。なお、三角凸部21のレバー1のスライド方向への大きさについては、後に詳述する。
 また、プラグハウジング8の他の構成は従来の構成と同様であり、天井壁の内側には、プラグハウジング8の上部との間にメイン端子23を挟む挟持部22が配置されている。さらには、プラグハウジング8のX方向と直交する側のそれぞれ側壁の外壁面には、その外壁面から外方に突出する一対のガイドピン9がそれぞれ突設されている。さらには、プラグハウジング8の天井側の角部には、ガイドピン9と同じ方向に突出する突起部25が形成されている。
 以上の構成からなる実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおいては、図12,13に示すように、プラグハウジング8内にメイン端子23が挟持部22により挟持され、該メイン端子23がプラグハウジング8の側壁で覆われる構成となる。また、プラグハウジング8の側壁から突設される一対のガイドピン9が、当該プラグハウジング8を跨ぐように配置されるレバー1の回転孔3a(ガイド溝3を含む)に挿通されている。このとき、回転孔3aにガイドピン9が位置する場合においては、レバー1はガイドピン9を回転中心として起立位置と倒伏位置とに回転可能に支持される。一方、ガイド溝3にガイドピン9が位置する場合においては、後に詳述するように、レバー1はY方向(-Y方向を含む)に摺動可能に支持される。
〈三角凸部の詳細構成〉
 図14,17は本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタの概略構成を説明するための側面図、図15は図14に示すC-C線での断面図、図16は本発明の実施形態2のレバー嵌合式電源回路遮断装置におけるレバー嵌合式コネクタのレバー筒部と車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図、図18は図17に示すD-D線での拡大断面図及びレバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図、図19は図17に示すE-E線での断面図である。ただし、図15(a)は図14に示すC-C線での拡大断面図であり、図15(b)は図15(a)に示す三角凸部21の詳細構成を説明するための断面図である。また、図18(a)は図17に示すD-D線での拡大断面図であり、図18(b)レバー筒部と嵌合検知用の雌コネクタとの位置関係を説明するための図である。
 以下、図14~19に基づいて、実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおけるレバー1のスライド時の動作について説明する。ただし、以下の説明では、実施形態1と同様に、説明を簡単にするための起立位置で実施形態2のレバー嵌合式コネクタが抜き差しされる車両側コネクタは省略し、図16,18についてのみ車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18及び該雌コネクタ18内に配置される雌電極19を記載する。
 図14に示すように、実施形態2のレバー嵌合式コネクタを車両側コネクタに挿入した後に、レバー1を起立位置から倒伏位置に回動させた直後の位置(スライド開始位置)においては、従来のレバー嵌合式コネクタと同様に、回転孔3aにガイドピン9が位置することとなる。このとき、図16に示すように、レバー嵌合式コネクタのレバー筒部2と図示しない車両側コネクタが有する嵌合検知用の雌コネクタ18とは離間されている。よって、レバー筒部2内に配置される信号端子15は、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極19からも離間されており、レバー嵌合式コネクタの装着は通知(検知)されない、すなわちレバー嵌合式コネクタの非装着が通知(検知)される。
 このとき、図15(a)から明らかなように、実施形態2のプラグハウジング8の上面に形成される三角凸部21においては、レバー1のY方向(図15(a)中の右方向)へのスライド操作に伴って、レバー梁1aが三角凸部21の上面に当接されるようにして、三角凸部21の上面をY方向にスライドされる構成となる。
 特に、実施形態2の三角凸部21は、図15(b)に示すように、プラグハウジング8の辺端部からレバー1のスライド方向(図15(b)中の右方向,Y方向)に沿って傾斜する、異なる傾斜角の2つの傾面(第1斜面21a,第2斜面21b)からなる三角凸形状で形成されている。一方の斜面である第2斜面5bは辺端部から直線的にかつ徐々に高くなり頭頂部(図15(b)中に点Kで示す)に至る斜面であり、他方の斜面である第1斜面5aは第2斜面5bの頭頂部から直線的にかつ徐々に低くなりプラグハウジング8の上面の平坦部8aに至る斜面である。なお、実施形態2の構成においては、第2斜面5bの低い側の端部において、平坦部8aと直交する壁面を設けることによって、レバー1が-Yに容易に戻ることを防止する構成としているが、平坦部8aと直交する壁面を設けない構成であってもよい。
 また、三角凸部21は第1斜面21aよりも第2斜面21bの傾斜が緩やかであり、図15(b)に点線で示すプラグハウジング8の上面の面内方向を基準とした場合における第1斜面21aの傾斜角をα、第2斜面21bの傾斜角をβとした場合、第2斜面21bの傾斜角βは第1斜面21aの傾斜角αより小さい構成となっている。従って、実施形態2の三角凸部21においては、第2斜面21bの長さが第1斜面21aの長さよりも大きい構成となり、第2斜面5bの頭頂部Kからプラグハウジング8の辺端部に至る距離L2も第1斜面21aの頭頂部Kから第1斜面21aの終端部に至る距離L1よりも大きい(長い)構成となっている。その結果、実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおいては、レバー1を倒伏状態で水平方向(Y方向)にスライド(摺動)させた際に、三角凸部21で生じることとなるスライド方向と反対の方向(-Y方向)に生じる力(反力)を低減させることが可能となる。すなわち、実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおいては、レバー1を水平方向(Y方向)にスライド(摺動)させた際に生じることとなる押圧力(作業者がレバー1から受ける押圧力)のピークを低減させることが可能となる。
 その結果、図17に示すように、係止位置(レバー嵌合式コネクタの嵌合終了位置,スライドの終了位置))まで、作業者はレバー1を容易にスライドさせることができる。このとき、図18(a)に示すように、レバー梁1aは第1斜面21aの終端に到達するので、レバー梁1aのプラグハウジング8側の面はプラグハウジング8の上面の平坦部8aと当接されることとなる。
 このレバー1の係止位置へのスライド操作によって、図18(b)に示すように、レバー1に形成されるレバー筒部2と図示しない車両側コネクタが備える嵌合検知用の雌コネクタ18とが嵌合される。よって、レバー筒部2内に配置される信号端子15は、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極19に嵌合されて電気的に接続され、レバー嵌合式コネクタの装着が信号線20を介して電源回路遮断装置の本体に通知(検知)されることとなる。
 このとき、実施形態2のレバー嵌合式コネクタにおいても、図19に示すように、従来のレバー嵌合式コネクタと同様に、レバー1の対向する内壁面(プラグハウジング8の側壁面と対向配置されるレバー1の一対の内壁面)のそれぞれに係止用の凹部24が形成されている。従って、図17に示すように、ガイドピン9がガイド溝3の端部に位置する係止位置では、弾性部材26の端部に形成される突起部25は凹部24に係合される構成となる。なお、起立位置から倒伏位置のレバー1を回動させた直後の非嵌合位置(ガイドピン9が回転孔3a部分に配置される位置)では、プラグハウジング8の天井壁の角部に配置される突起部25はガイド溝3に係合される。
 なお、実施形態2の三角凸部21においては、レバー1をスライドさせる際の作業終了位置すなわちレバー嵌合式コネクタの嵌合終了位置と第1斜面21aの終端位置とが一致する構成であるが、この構成に限定されることはない。しかしながら、レバー筒部2に配置される信号端子15が嵌合検知用の雌コネクタ18に配置される雌電極19に挿入された状態で、車体の振動等に伴って信号端子15と雌電極19とが摺動されることを防止するためには、レバー嵌合式コネクタの嵌合終了位置と第1斜面21aの終端位置とが一致する構成が好適である。
 次に、図20に本願発明の実施形態2のレバー梁が三角凸部の頭頂部を超えない場合における三角凸部の拡大断面図、図21に本願発明の実施形態2の三角凸部の頭頂部を超えないレバー梁が戻された状態における三角凸部の拡大断面図をそれぞれ示し、以下、図20,21に基づいて、実施形態2における中途挿入状態の回避構成について詳細に説明する。なお、図20,21は図15(a),図18(a)に対応する図面である。
 図20に示すように、レバー梁1aが三角凸部21の頭頂部Kに到達しない、すなわちレバー梁1aが三角凸部21の第2斜面21bと当接される領域でレバー1のスライド操作が停止された場合においては、レバー1はガイド溝3の幅と略同一幅で形成されるガイドピン9が当該レバー1を倒伏状態に戻そうとする力、すなわちレバー1をプラグハウジング8の天井壁の側に戻そうとする力によって、-Z方向に押圧されている。
 従って、第2斜面21bの傾斜角βに応じた-Y方向の力がレバー1及びレバー梁1aに印加されることとなるので、図21(a)に示すように、第2斜面21bの低い側(プラグハウジング8の端部側)にレバー梁1aが移動するように、レバー1がスライドされることとなる。
 その結果、図21(b)に示すように、レバー筒部2内に配置される信号端子15と、嵌合検知用の雌コネクタ18内に配置される雌電極19とは離間して位置付けされることとなる。よって、レバー梁1aが三角凸部21の第2斜面21bと当接される領域でレバー1のスライド操作が停止された場合であっても、実施形態1と同様に、信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されてしまうという誤検知を防止できるという格別の効果を得ることができる。
 特に、従来のレバー嵌合式コネクタにおいては、図26に示すように、プラグハウジング8の天井壁の外壁面に辺端部にX方向に伸延する凸状体28が突設されると共に、レバー1にも一対の凸状体29を形成した構成のレバー嵌合式コネクタがある。
 しかしながら、この従来のレバー嵌合式コネクタにおいても、図26に示すレバー1の回動直後の倒伏状態すなわちレバー1がスライド開始位置に位置する状態においては、図19に示す突起部25がガイド溝3に係合される構成となっている。このために、レバー1をスライドさせる際には、プラグハウジング8に形成される凸状体28をレバー1に形成される凸状体29が乗り越える際に1回目の操作節度感が生じこととなる。さらにレバー1をスライドさせ、係止位置に到達した際には、図19に示すように、突起部25が凹部24に係合することとなり、2回目の操作節度感が生じることとなる。
 このために、図22に示す従来のレバー嵌合式コネクタと同様に、図26に示す従来のレバー嵌合式コネクタにおいても、未熟な作業者が1回目の操作節度感を突起部25が凹部24に係合される際の操作節度感と勘違いして、レバー1のスライド操作を途中でやめてしまうことが懸念されるので、中途挿入によって生じる信号端子15と雌電極19とが電気的に接続されてしまう誤検知を防止できるという前述の効果は、実施形態2の構成のレバー嵌合式コネクタにおいても非常に重要である。
 ここで、上述した本発明に係るレバー嵌合式コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
 [1] 対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピン(9)を有するプラグハウジング(8)と、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝(3)を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバー(1)とを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断とを行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
 前記ガイド溝が形成される前記レバーの側壁の内壁面又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの外壁面の何れかの壁面に形成される当接部材(半球突起10)と、
 前記当接部材が形成されない前記レバーの内壁面又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角陥凹部(5)とを備え、
 前記三角陥凹部は、前記レバーのスライド開始位置から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向に傾斜する第1斜面(5a)と、前記スライド終了位置側の前記第1斜面の端辺から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向と反対の方向に傾斜する第2斜面(5b)とからなり、
 前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
 [2] 前記レバーの側部に形成される第1嵌合部(レバー筒部2)に取り付けされる第1端子(信号端子15)と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部(雌コネクタ18)に取り付けされる第2端子(雌電極19)とを備え、
 前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続され、
 前記第1斜面の端部と前記第2斜面の端部との交差位置に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される上記[1]に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 [3] 前記当接部材は前記プラグハウジングの外壁面に形成され、
 前記三角陥凹部は前記レバーの内壁面に形成される上記[1]又は[2]に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 [4] 対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピン(9)を有するプラグハウジング(8)と、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝(3)を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバー(1)とを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断と行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
 前記ガイド溝が形成される前記レバー又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの天井壁の外壁面の何れかに形成される当接部材(半球突起10)と、
 前記当接部材が形成されない前記レバー又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角凸部(21)とを備え、
 前記三角凸部は、前記スライド終了位置から前記レバーのスライド開始位置の方向に伸延し前記当接部材側に傾斜する第1斜面(21a)と、前記レバーのスライド開始位置側の前記第1斜面の端辺から前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域まで伸延し前記当接部材側と反対の側に傾斜する第2斜面(21b)とからなり、
 前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
 [5] 前記レバーの側部に形成される第1嵌合部(レバー筒部2)に取り付けされる第1端子(信号端子15)と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部(雌コネクタ18)に取り付けされる第2端子(雌電極19)とを備え、
 前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続され、
 前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される上記[4]に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 [6] 前記当接部材は前記レバーに形成され、
 前記三角凸部は前記プラグハウジングの天井壁に形成される上記[4]又は[5]に記載のレバー嵌合式コネクタ。
 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
 本出願は、2014年3月28日出願の日本特許出願(特願2014-067560)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 本発明によれば、レバーをスライド操作する際におけるスライド操作の後半における操作力のピークを低減させることができるという効果を奏する。この効果を奏する本発明は、レバー嵌合式コネクタに関して有用である。
1 レバー
1a レバー梁(当接部材)
2 レバー筒部
3 ガイド溝
3a 回転孔
4 係止孔
5 三角陥凹部
5a 第1斜面
5b 第2斜面
6 カム溝
7 保持孔
8 プラグハウジング
9 ボス部(ガイドピン)
10 半球突起(当接部材)
10a スリット
10b 可撓アーム部
11 爪部
12 カバー(ハウジングカバー)
13 固定部
14 突出部
15 信号端子
16 ヒューズ
17 ヒューズ電極
18 嵌合検知用の雌コネクタ
19 雌電極
20 信号線
21 三角凸部
22 挟持部
23 メイン端子
24 係止凹部
25 突起部
26 弾性部材
27 凹部
28,29 凸状体

Claims (6)

  1.  対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピンを有するプラグハウジングと、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバーとを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断とを行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
     前記ガイド溝が形成される前記レバーの側壁の内壁面又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの外壁面の何れかの壁面に形成される当接部材と、
     前記当接部材が形成されない前記レバーの内壁面又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角陥凹部とを備え、
     前記三角陥凹部は、前記レバーのスライド開始位置から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向に傾斜する第1斜面と、前記スライド終了位置側の前記第1斜面の端辺から前記スライド終了位置の方向に伸延し前記当接部材の突出方向と反対の方向に傾斜する第2斜面とからなり、
     前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
  2.  前記レバーの側部に形成される第1嵌合部に取り付けされる第1端子と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部に取り付けされる第2端子とを備え、
     前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続され、
     前記第1斜面の端部と前記第2斜面の端部との交差位置に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される請求項1に記載のレバー嵌合式コネクタ。
  3.  前記当接部材は前記プラグハウジングの外壁面に形成され、
     前記三角陥凹部は前記レバーの内壁面に形成される請求項1又は2に記載のレバー嵌合式コネクタ。
  4.  対向する側壁の外壁面からそれぞれ外方に突設される一対のガイドピンを有するプラグハウジングと、対向する側壁に前記ガイドピンに挿通されるガイド溝を有し、前記プラグハウジングを跨ぐようにして、前記プラグハウジングに対し回動及びスライド可能に支持されるレバーとを備え、車両側に配置される車両コネクタに嵌合及び離間され、電源からの電力の供給と遮断と行う電源回路遮断装置のレバー嵌合式コネクタであって、
     前記ガイド溝が形成される前記レバー又は前記ガイドピンが形成される前記プラグハウジングの天井壁の外壁面の何れかに形成される当接部材と、
     前記当接部材が形成されない前記レバー又は前記プラグハウジングの外壁面において、前記レバーのスライド開始位置から前記レバーのスライド終了位置に至る領域に形成され、前記レバーのスライド時に前記当接部材が当接される三角凸部とを備え、
     前記三角凸部は、前記スライド終了位置から前記レバーのスライド開始位置の方向に伸延し前記当接部材側に傾斜する第1斜面と、前記レバーのスライド開始位置側の前記第1斜面の端辺から前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域まで伸延し前記当接部材側と反対の側に傾斜する第2斜面とからなり、
     前記レバーのスライド方向を基準とした場合、前記第2斜面の傾斜角が前記第1斜面の傾斜角より小さいレバー嵌合式コネクタ。
  5.  前記レバーの側部に形成される第1嵌合部に取り付けされる第1端子と、前記車両コネクタに形成される第2嵌合部に取り付けされる第2端子とを備え、
     前記レバーのスライド終了位置においては、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に接続され、
     前記レバーのスライド開始位置となる前記プラグハウジングの端部領域に前記当接部材が当接される場合においては、少なくとも、前記第1端子と前記第2端子とが離間される請求項4に記載のレバー嵌合式コネクタ。
  6.  前記当接部材は前記レバーに形成され、
     前記三角凸部は前記プラグハウジングの天井壁に形成される請求項4又は5に記載のレバー嵌合式コネクタ。
     
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