JP2019008915A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】レバーの意図しない外れを抑制することと、嵌合の作業性を向上することと、を両立可能なレバー式コネクタを提供すること。
【解決手段】レバー式コネクタは、互いに嵌合可能な第1ハウジング100及び第2ハウジング200と、第2ハウジング200に装着されたレバー300と、を備える。レバー300は、レバー300が嵌合完了位置にあるときに第2ハウジング200に設けられたハウジング側ロック部209に係止するレバー側ロック部311を有する。レバー側ロック部311が有する延出片は、レバー300が嵌合完了位置に近付くときにハウジング側ロック部209の表面にその先端縁を摺動接触させながら弾性変形し、且つ、レバー300が嵌合完了位置に到達したときにハウジング側ロック部209を乗り越えて弾性回復してハウジング側ロック部209に係止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングと、第2ハウジングに装着されたレバーと、を備えたレバー式コネクタ、に関する。
従来から、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合を補助するレバーを備えたレバー式コネクタが提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
例えば、従来のレバー式コネクタの一つ(以下「従来コネクタ」という。)では、ハウジングにレバーが回動可能に装着され、相手側のハウジングに突出ピンが設けられる。そして、レバーに設けられたカム孔に突出ピンを挿入した状態にてレバーを嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動させることにより、双方のハウジングが互いに引き寄せられて嵌合するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2016−110735号公報 特開2013−026154号公報 特開2004−319126号公報
上述した従来コネクタでは、レバーを嵌合完了位置(本係止位置)に係止した後にレバーが意図せず回動してロック(本係止)が解除されることを防ぐべく、レバーに設けられた係止爪をハウジングに設けられたロックアームに係止させるようになっている。具体的には、ハウジングを相手側のハウジングの内部にある程度挿入した後にレバーを回動させると、レバーの係止爪が、ロックアームと相手側のハウジングの内壁面との間を押し広げながらロックアームの係止点に向けて近付くようになっている。
しかし、上述したように係止爪をロックアームの係止点に近付けるとき、係止爪がロックアームの反力によって相手側のハウジングの内壁面に押し付けられた状態となるため、レバーを嵌合完了位置に移動させるための力(操作力)が大きくなる。よって、従来コネクタは、レバーの係止によってレバーの意図しない外れを抑制できるものの、操作力の増大のために嵌合の作業性を高め難いと考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レバーの意図しない外れを抑制することと、嵌合の作業性を向上することと、を両立可能なレバー式コネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るレバー式コネクタは、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1)
互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングと、前記第2ハウジングに装着されると共に嵌合開始位置から嵌合完了位置まで移動可能なレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
前記レバーは、
前記第2ハウジングの表面から離れる向きへの弾性変形が可能なレバー側ロック部であって、該レバーが前記嵌合完了位置にあるときに前記第2ハウジングに設けられたハウジング側ロック部に係止するレバー側ロック部、を有し、
前記レバー側ロック部は、
前記ハウジング側ロック部に向けて延びる延出片であって、前記レバーが前記嵌合完了位置に近付くとき、前記ハウジング側ロック部の表面に該延出片の先端縁を摺動接触させながら前記向きに弾性変形し、且つ、前記レバーが前記嵌合完了位置に到達したとき、前記ハウジング側ロック部を乗り越えて前記向きとは逆向きに弾性回復して前記ハウジング側ロック部に係止する延出片、を有する、
レバー式コネクタであること。
(2)
上記(1)に記載のレバー式コネクタにおいて、
前記レバー側ロック部は、
前記延出片の弾性力を高めるように前記延出片を支持する支持片であって、前記レバーが前記嵌合完了位置に近付いて到達する過程において前記ハウジング側ロック部に弾性的に接触しない支持片、を更に有する、
レバー式コネクタであること。
(3)
上記(2)に記載のレバー式コネクタにおいて、
前記レバー側ロック部は、
前記支持片として、前記レバーの移動方向に沿って延びる板状の突条部を有すると共に、前記延出片として、前記突条部の両側面から前記突条部に交差するように延びる一対の板状部を有し、
前記ハウジング側ロック部は、
前記一対の板状部が係止される一対の突起部であって、該一対の突起部の間が前記突条部が通過可能な距離だけ離れている一対の突起部、を有する、
レバー式コネクタであること。
上記(1)の構成のレバー式コネクタによれば、レバー側ロック部が有する延出片は、レバーを嵌合完了位置に向けて移動させるとき、その先端側の縁(ふち)をハウジング側ロック部に摺動接触させながら弾性変形する。このとき、延出片とハウジング側ロック部とは延出片の先端縁にて接触しているに過ぎず、通常、従来コネクタに比べて両者の接触面積が小さい。その結果、従来コネクタに比べ、レバーを嵌合完了位置に移動させるための力(操作力)が小さくなる。更に、延出片は、レバーが嵌合完了位置に到達したとき、弾性回復してハウジング側ロック部に係止する。これにより、レバーの意図しない外れを抑制できる。
したがって、本構成のレバー式コネクタは、レバーの意図しない外れを抑制することと、嵌合の作業性を向上することと、を両立可能である。
上記(2)の構成のレバー式コネクタによれば、レバー側ロック部が有する延出片が支持片によって支持されており、延出片の弾性力が高められるようになっている。よって、レバーを嵌合完了位置に移動させるための力(操作力)が若干大きくなるものの、レバーの意図しない外れをより確実に抑制できる。更に、支持片はハウジング側ロック部に弾性的に接触しないため、支持片を追加したことによる操作力の増大は生じない。
上記(3)の構成のレバー式コネクタによれば、レバー側ロック部が、板状の突条部(支持片)と、その両側面から延びる一対の板状部(延出片)と、を有する。また、ハウジング側ロック部が、板状の突条部(支持片)が通過可能な距離だけ離れて配置された一対の突起部を有する。これにより、上記(2)の構成を有するレバー式コネクタの一例として、本構成のレバー式コネクタを提供できる。
本発明によれば、レバーの意図しない外れを抑制することと、嵌合の作業性を向上することと、を両立可能なレバー式コネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るレバー式コネクタを構成するオスハウジングを前方からみた場合の斜視図であり、図1(b)は、本発明の実施形態に係るレバー式コネクタを構成するレバーが装着されたメスハウジングを前方から見た場合の斜視図である。 図2は、メスハウジングを後方から見た場合の斜視図である。 図3(a)は、レバーの正面図であり、図3(b)は、図3のA−A断面で切断されたレバーの一部を示す斜視図である。 図4は、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合開始状態を示すレバー式コネクタの主要断面図(レバーの側壁の厚さ方向中央位置における断面図)である。 図5は、嵌合開始状態の前の段階にあるレバー式コネクタの正面図である。 図6は、レバーが本係止位置の直前の位置にある図5のB−B断面に相当するレバー式コネクタの断面図である。 図7(a)は、図6に示すレバー側ロック部及びハウジング側ロック部の周りを拡大した断面図であり、図7(b)は、図7(a)に示された部分の斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るレバー式コネクタについて説明する。
本発明の実施形態に係るレバー式コネクタは、図1(a)に示すオスハウジング100と、オスハウジング100を収容する(オスハウジング100が内挿される)ようにオスハウジング100と嵌合する図1(b)及び図2に示すメスハウジング200と、メスハウジング200に回動可能に装着される図1(b)及び図3に示すレバー300と、を備える。
以下、図1に示すように、「嵌合方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」、「下」、及び、レバー300の「回動方向」を定義する。「嵌合方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交する。更に、「オスハウジング100とメスハウジング200との嵌合時」を単純に「嵌合時」とも称呼する。図1(b)は、レバー300が仮係止位置(嵌合開始位置)にある状態を示しており、レバー300は、仮係止位置(嵌合開始位置)から回動方向の前方に回動することにより、本係止位置(嵌合完了位置)に向けて移動する。
図1(a)に示すように、オスハウジング100は、樹脂製であり、幅方向に長い角筒状の本体周壁部101と、本体周壁部101の下端部から幅方向に一体に延在するステー部102と、を備える。本体周壁部101の内部には、複数(本例では、8本)の電線W1の端部にそれぞれ接続された複数のオス端子(図示省略)が収容されている。
本体周壁部101の上面の幅方向両端付近には、一対の上面リブ104が形成されている。一対の上面リブ104は、上方向に突出し、且つ、本体周壁部101の嵌合方向のほぼ全域に亘って互いに平行に嵌合方向に延びている。本体周壁部101の両側面の上側部分及び下側部分には、それぞれ、上側リブ105及び下側リブ106が形成されている。上側リブ105及び下側リブ106は、幅方向の外側に突出し、且つ、本体周壁部101の後端部付近から嵌合方向中央より若干前方側の位置まで互いに平行に嵌合方向に延びている。
本体周壁部101の両側面には、それぞれ、カムボス107が形成されている。カムボス107は、上側リブ105及び下側リブ106の前端部の近傍位置に形成され、上側リブ105及び下側リブ106より大きく幅方向外側に突出している。カムボス107の断面形状(カムボス107の突出方向に直交する断面の形状)は、嵌合方向に沿って長径が延びる楕円状の形状となっている。
カムボス107の近傍に位置する下側リブ106の前端部は、嵌合時にレバー300のレバー側係止部304(図3(a)他を参照)を幅方向外側へ押圧する押圧部108として機能するようになっている(詳細は後述される)。
図1(b)及び図2に示すように、メスハウジング200は、樹脂製であり、幅方向に長い角筒状の本体周壁部201を備える。嵌合時、本体周壁部201の内周面とオスハウジング100の本体周壁部101の外周面とが重なるように、オスハウジング100とメスハウジング200とが嵌合する(図4及び図5も参照)。本体周壁部201の内部には、複数(本例では、8本)の電線W2の端部にそれぞれ接続された複数のメス端子(図示省略)をそれぞれ収容する複数の端子収容室202(図6を参照)が嵌合方向に沿って形成されている。
本体周壁部201の上壁の内側面の幅方向両端付近には、一対の上面溝部203が形成されている。一対の上面溝部203は、上方向に窪み、且つ、本体周壁部101の前端から後側に向けて互いに平行に嵌合方向に延びている。本体周壁部201の両側壁には、それぞれ、嵌合方向に延びる窓(貫通孔)204が形成されている。窓204の上縁面205及び下縁面206は、本体周壁部101の前端から後側に向けて互いに平行に嵌合方向に延びている。本体周壁部201の両側壁の内側面の前端部には、それぞれ、窓204の上縁面205及び下縁面206の前端部と連続し、且つ、幅方向外側に窪んだ側面溝部207が形成されている。
嵌合時、オスハウジング100の一対の上面リブ104が一対の上面溝部203に挿入・案内され、オスハウジング100の一対のカムボス107が一対の側面溝部207を通過し、オスハウジング100の一対の上側リブ105及び下側リブ106が一対の窓204の上縁面205及び下縁面206にそれぞれ当接・案内される。
本体周壁部201の両側面の後側における所定位置には、それぞれ、幅方向外側に突出する回動軸208が形成されている。この一対の回動軸208には、レバー300の一対の孔303(レバー300とメスハウジング200との連結部)が嵌め込まれる。よって、レバー300は、一対の回動軸208を中心に回動可能にメスハウジング200に装着されることになる。
本体周壁部201の上面における前後方向中央部且つ幅方向中央部には、上側に向けて突出するハウジング側ロック部209が形成されている(図6及び図7も参照)。ハウジング側ロック部209は、本係止位置にあるレバー300を本係止位置に保持するために設けられている(詳細は後述される)。
ハウジング側ロック部209は、幅方向に間隔を空けて配置される共に上側に向けて突出する一対の突起部210で構成されている。各突起部210は、後側面である傾斜面211と、上端面である頂面212と、前側面である係止面213と、を備える(図6及び図7も参照)。
傾斜面211は、上下方向に垂直な平面に対して後側に向けて所定角度(例えば、30度程度)だけ傾斜した平面である。別の言い方をすると、傾斜面211は、その法線ベクトルが相対的に大きな上向きの成分及び相対的に小さな後向きの成分のみを有する平面である。頂面212は、上下方向に垂直な平面である。係止面213は、前後方向に垂直な平面に対して下側に向けて僅かに傾斜した平面である。別の言い方をすると、係止面213は、その法線ベクトルが相対的に大きな前向きの成分及び相対的に小さな下向きの成分のみを有する平面である。
図1(b)及び図3に示すように、レバー300は、樹脂製であり、一対のアーム部301と、一対のアーム部301の一端同士を繋ぐ連結部302と、を有する略U字状の形状を有する。一対のアーム部301には貫通孔である一対の孔303が形成されている。一対の孔303にメスハウジング200の一対の回動軸208が挿入されることにより、レバー300は、一対のアーム部301がメスハウジング200の両側面を挟んだ状態にて、メスハウジング200に対して(一対の回動軸208を中心に)回動可能となっている。
一対のアーム部301の他端部(自由端部)近傍には、それぞれ、幅方向内側に突出するレバー側係止部304が一体に形成されている。図1(b)に示すように、レバー300が仮係止位置にある状態にて、一対のレバー側係止部304が、メスハウジング200の一対の窓204に進入すると共に、一対のレバー側係止部304が上縁面205と下縁面206とに挟まれるように係止されている。レバー側係止部304の係止によって、レバー300が仮係止位置に係止されると共に、レバー300の本係止位置への移動が禁止される。
このように、一対の窓204の一対の下縁面206は、係止が解除される前の(仮係止位置にあるレバー300の)レバー側係止部304が、レバー300の本係止位置への移動に伴って回動方向前方に動こうとする経路上に、レバー側係止部304の動きを妨げるように設けられた係止壁として機能する。
各レバー側係止部304には、幅方向内側に突出する突出部305が形成されている。嵌合時、一対のレバー側係止部304の突出部305が、オスハウジング100の一対のカムボス107の近傍に位置する押圧部108(図1(a)を参照)によって押圧されることにより、一対のレバー側係止部304が幅方向外側に弾性変形する。その結果、レバー側係止部304の下縁面206による係止が解除され、レバー300が仮係止位置から本係止位置に向けて回動方向の前方に移動し得るようになる。
一対のアーム部301の幅方向内側面にはそれぞれ、カム溝306が形成されている(図3(b)及び図4を参照)。一対のカム溝306は、嵌合時、レバー300の仮係止位置から本係止位置までの回動に伴ってオスハウジング100の一対のカムボス107をカム溝306の入口部307から最奥部308まで引き寄せるために設けられている(詳細は後述される)。なお、各カム溝306は、回動方向の後側に位置する側壁309と、側壁309と連続すると共に回動方向の前側に位置する側壁310と、によって画成されている。
レバー300の連結部302の回動方向の前端部の幅方向中央部には、連結部302の内側面から突出するレバー側ロック部311が形成されている(図1(b)及び図3を参照)。レバー側ロック部311は、メスハウジング200のハウジングロック部209(図1(b)及び図2を参照)と協働し、本係止位置にあるレバー300を本係止位置に保持するために設けられている(詳細は後述される)。
レバー側ロック部311は、レバー300の回動方向に沿って延びる平板状の突条部312と、突条部312の両側面から連続して突条部312に交差するように幅方向外側にそれぞれ延びる一対の板状部313と、を備える。一対の板状部313は、連結部302に対してレバー300の回動方向の向きに弾性変形可能であり、突条部312は、一対の板状部313の弾性力を高めるように一対の板状部313を支持している。
以下、メスハウジング200に対してオスハウジング100を嵌合させる際の動作について説明する。
先ず、レバー300が仮係止位置に係止されたメスハウジング200とオスハウジング100との前面同士を対向配置すると共に、メスハウジング200に対してオスハウジング100を嵌合開始状態まで挿入する(図4を参照)。嵌合開始状態では、図4に示すように、オスハウジング100の一対のカムボス107が、レバー300の一対のカム溝306の入口部307に位置すると共に、カム溝306の側壁310に接触開始している。
嵌合開始状態では、一対のレバー側係止部304の突出部305が一対の押圧部108によって押圧されて押圧部108に乗り上がることにより、一対のレバー側係止部304が幅方向外側に弾性変形している。よって、レバー側係止部304の下縁面206による係止が解除され、レバー300が仮係止位置から本係止位置に移動可能な状態となっている。
このため、嵌合開始状態にて、メスハウジング200に対してオスハウジング100を嵌合方向に更に押圧すると、カムボス107がカム溝306の側壁310を押圧することで、レバー300が仮係止位置から本係止位置に向けて回動開始する。または、嵌合開始状態にて、作業者による手作業等によって、レバー300に対して回動方向前向きのモーメントを直接与えることで、レバー300が仮係止位置から本係止位置に向けて回動開始する。
このように、レバー300が仮係止位置から本係止位置に向けて回動開始した後、レバー300を本係止位置に向けて更に回動させていく。そして、カム溝306の側壁309がカムボス107をメスハウジング200の後方へ向けて押圧することにより、レバー300の回動の進行に応じ、カムボス107(ひいては、オスハウジング100)が、メスハウジング200の後方へ向けて引き寄せられていく。
そして、レバー300が本係止位置に到達すると、カムボス107がカム溝306の最奥部308(図4を参照)に達してオスハウジング100が嵌合完了状態となると共に、レバー300のレバー側ロック部311(図3他を参照)がメスハウジング200のハウジング側ロック部209(図2)他を参照)に当接・保持される。これにより、オスハウジング100とメスハウジング200とにそれぞれ設けられている不図示のオス端子とメス端子との導通接続が完了すると共に、レバー300が本係止位置に保持される。
以下、図6及び図7を参照しながら、レバー側ロック部311がハウジング側ロック部209に当接・保持される際の動作について述べる。
仮係止位置から本係止位置に向けて回動方向前方に回動するレバー300が、本係止位置の直前の所定の回動位置まで到達すると、レバー側ロック部311の一対の板状部313の先端縁が、ハウジング側ロック部209における一対の突起部210の一対の傾斜面211に接触開始する(図6及び図7を参照)。
このとき、レバー側ロック部311の突条部312が、一対の突起部210の間の空間に進入開始する(図7(b)を参照)。しかし、一対の突起部210の間が、突条部312が通過可能な距離だけ幅方向に離れている。このため、突条部312は、一対の突起部210に弾性的に接触しない。なお、その後のレバー300が本係止位置に到達するまでの過程においても、突条部312は、一対の突起部210には終始接触しない。
板状部313の先端縁が傾斜面211に接触開始した後、レバー300を本係止位置に向けて更に回動方向前方に回動させていくと、板状部313が回動方向後向き(したがって、メスハウジング200の表面から離れる向き)に弾性変形しながら、板状部313の先端縁が、傾斜面211上を頂面212に向けて摺動していく。
このとき、板状部313と傾斜面211とは板状部313の先端縁にて接触しているに過ぎず、板状部313と傾斜面211との接触面積は小さい。このため、板状部313の先端縁の傾斜面211に対する擦動摩擦力が小さくなるので、この擦動摩擦力に抗してレバー300を本係止位置に向けて回動させるための力(操作力)も小さくなる。
レバー300を本係止位置に向けて更に回動方向前方に回動させていくと、板状部313が回動方向後向きに弾性変形した状態を維持しながら、板状部313の先端縁が、傾斜面211上から頂面212上に移動し、頂面212上を係止面213に向けて摺動していく(即ち、突起部210に乗り上がる)。
そして、レバー300が本係止位置に到達すると、板状部313の先端縁が突起部210を乗り越える。この結果、板状部313が弾性回復して、板状部313(の回動方向後側面)が突起部210の係止面213に係止する。これにより、レバー300の意図しない外れが抑制され得る。更に、上述したように係止面213が下向きに僅かに傾斜していることにより、レバー300の意図しない外れがより一層確実に抑制され得る。
なお、このように、板状部313が係止面213に係止している状態で、ハウジング側ロック部209を有するロックアーム214が変位されることにより、板状部313の係止面213に対する係止が解除される。この結果、レバー300が本係止位置から仮係止位置に向けて回動可能な状態となる。
以上、本発明の実施形態に係るレバー式コネクタによれば、レバー側ロック部311が有する一対の板状部313は、レバー300を本係止位置(嵌合完了位置)に向けて移動させるとき、その先端縁をハウジング側ロック部209における一対の突起部210の一対の傾斜面211に摺動接触させながら弾性変形する。このとき、板状部313と傾斜面211とは板状部313の先端縁にて接触しているに過ぎず、通常、従来コネクタに比べ接触面積が小さくなる。その結果、従来コネクタに比べ、レバー300を本係止位置(嵌合完了位置)に移動させるための力(操作力)が小さくなる。更に、板状部313は、レバー300が本係止位置(嵌合完了位置)に到達したとき、弾性回復してハウジング側ロック部209の係止面213に係止する。これにより、レバー300の意図しない外れを抑制できる。
したがって、本構成のレバー式コネクタは、レバー300の意図しない外れを抑制することと、嵌合の作業性を向上することと、を両立可能である。
更に、一対の板状部313が突条部312によって支持されており、板状部313の弾性力が高まるようになっている。よって、レバー300を本係止位置(嵌合完了位置)に移動させるための力(操作力)が多少大きくなるものの、レバー300の意図しない外れをより確実に抑制できる。更に、突条部312は一対の突起部210(ハウジング側ロック部209)に接触しないため、突条部312を追加しても操作力に変化はない。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、レバー側ロック部311は、一対の板状部313に加えて、一対の板状部313を支持する突条部312を有している。これに対し、レバー側ロック部311が、単一の板状部313のみで構成され、突条部312を有していなくてもよい。
更に、上記実施形態では、一対の板状部313が一対の突起部210に係止される。これに対し、単一の板状部313が単一の突起部210に係止されるように構成されてもよい。
更に、レバー300が回動軸208周りに回動可能であるようにメスハウジング200に装着されている。これに対し、レバー300は、メスハウジング200に対してスライドするように移動可能であるようにメスハウジング200に装着されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るレバー式コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(3)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
互いに嵌合可能な第1ハウジング(100)及び第2ハウジング(200)と、前記第2ハウジング(200)に装着されると共に嵌合開始位置から嵌合完了位置まで移動可能なレバー(300)と、を備えたレバー式コネクタであって、
前記レバー(300)は、
前記第2ハウジング(200)の表面から離れる向きへの弾性変形が可能なレバー側ロック部(311)であって、該レバー(300)が前記嵌合完了位置にあるときに前記第2ハウジング(200)に設けられたハウジング側ロック部(209)に係止するレバー側ロック部(311)、を有し、
前記レバー側ロック部(311)は、
前記ハウジング側ロック部(209)に向けて延びる延出片(313)であって、前記レバー(300)が前記嵌合完了位置に近付くとき、前記ハウジング側ロック部(209)の表面に該延出片(313)の先端縁を摺動接触させながら前記向きに弾性変形し、且つ、前記レバー(300)が前記嵌合完了位置に到達したとき、前記ハウジング側ロック部(209)を乗り越えて前記向きとは逆向きに弾性回復して前記ハウジング側ロック部(209)に係止する延出片(313)、を有する、
レバー式コネクタ。
(2)
上記(1)に記載のレバー式コネクタにおいて、
前記レバー側ロック部(311)は、
前記延出片(313)の弾性力を高めるように前記延出片(313)を支持する支持片(312)であって、前記レバー(300)が前記嵌合完了位置に近付いて到達する過程において前記ハウジング側ロック部(209)に弾性的に接触しない支持片(312)、を更に有する、
レバー式コネクタ。
(3)
上記(2)に記載のレバー式コネクタにおいて、
前記レバー側ロック部(311)は、
前記支持片として、前記レバー(300)の移動方向に沿って延びる板状の突条部(312)を有し、前記延出片として、前記突条部(312)の両側面から前記突条部(312)に交差するように延びる一対の板状部(313)を有し、
前記ハウジング側ロック部(209)は、
前記一対の板状部(313)が係止される一対の突起部(210)であって、該一対の突起部(210)の間が前記突条部(312)が通過可能な距離だけ離れている一対の突起部(210)、を有する、
レバー式コネクタ。
100 オスハウジング(第1ハウジング)
108 押圧部
200 メスハウジング(第2ハウジング)
209 ハウジング側ロック部
210 突起部
300 レバー
311 レバー側ロック部
312 突条部(支持片)
313 板状部(延出片)

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングと、前記第2ハウジングに装着されると共に嵌合開始位置から嵌合完了位置まで移動可能なレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
    前記レバーは、
    前記第2ハウジングの表面から離れる向きへの弾性変形が可能なレバー側ロック部であって、該レバーが前記嵌合完了位置にあるときに前記第2ハウジングに設けられたハウジング側ロック部に係止するレバー側ロック部、を有し、
    前記レバー側ロック部は、
    前記ハウジング側ロック部に向けて延びる延出片であって、前記レバーが前記嵌合完了位置に近付くとき、前記ハウジング側ロック部の表面に該延出片の先端縁を摺動接触させながら前記向きに弾性変形し、且つ、前記レバーが前記嵌合完了位置に到達したとき、前記ハウジング側ロック部を乗り越えて前記向きとは逆向きに弾性回復して前記ハウジング側ロック部に係止する延出片、を有する、
    レバー式コネクタ。
  2. 請求項1に記載のレバー式コネクタにおいて、
    前記レバー側ロック部は、
    前記延出片の弾性力を高めるように前記延出片を支持する支持片であって、前記レバーが前記嵌合完了位置に近付いて到達する過程において前記ハウジング側ロック部に弾性的に接触しない支持片、を更に有する、
    レバー式コネクタ。
  3. 請求項2に記載のレバー式コネクタにおいて、
    前記レバー側ロック部は、
    前記支持片として、前記レバーの移動方向に沿って延びる板状の突条部を有し、前記延出片として、前記突条部の両側面から前記突条部に交差するように延びる一対の板状部を有し、
    前記ハウジング側ロック部は、
    前記一対の板状部が係止される一対の突起部であって、該一対の突起部の間が前記突条部が通過可能な距離だけ離れている一対の突起部、を有する、
    レバー式コネクタ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021131637A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 住友電装株式会社 レバー式コネクタ

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