JP4631730B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
嵌合検知コネクタの一般的構造としては、下記特許文献1に示すものが知られている。このものは雌雄両コネクタを嵌合完了状態にロックするロックアームと、このロックアームの上面を覆うようにして装着され、かつ待機位置と検知位置との間を移動可能な検知部材とを備えている。一方、倍力機構付きのコネクタにはレバー式の他、スライド式と呼ばれる形式のものがある。具体的には雌コネクタハウジングの側面からカム溝を持ったスライダが組み込まれ、一方、雄コネクタハウジングのフードにはフォロアピンが備えられ、スライダのスライド操作によって、雄雌の嵌め合いを行うものも知られている。ところで、このようなタイプのコネクタに検知部材を取り付ける場合、スライド操作と検知部材の移動操作が互いに干渉し合わないように、スライド操作を行うための操作部とは別の場所に検知部材が設けられている。
特開2003−142209公報
しかしながら、このものは、スライド操作を行った後、一旦、指の位置を操作部から検知部材に場所変えし、それから検知部材を移動させる必要があるため、操作性が悪いという問題があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スライド操作から検知部材の移動操作に移行する際に、指による押し込み位置を大きく場所変えしないようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1ハウジングと、この第1ハウジングと嵌合可能で、かつフォロアピンを有する第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対し前記両ハウジングの嵌合方向と直交する方向にスライド操作可能に組み付けられ、かつ前記フォロアピンと係合可能なカム溝を有するスライダと、そのスライダに配され、かつ前記スライダをスライド操作して前記フォロアピンと前記カム溝の係合によるカム作用によって前記両ハウジングを嵌合させるために押圧される操作部と、前記嵌合途上では待機位置において移動が規制されるものの前記嵌合完了時には検知位置への移動が許容される検知部材とを備えるコネクタであって、前記検知部材は、前記操作部の外面に取り付けられて同面上を前記スライダのスライド方向と直交する方向に移動可能に組み付けられ、かつ前記検知部材には、前記スライド方向に沿って撓み変位可能な係止部を有する撓み係止片が設けられ、前記係止部は、前記操作部の外面と内面を連通する空間に臨むような位置に配される一方、前記操作部には、前記待機位置にある前記検知部材の係止部と係止可能な移動規制部が設けられており、前記第1ハウジングにおいて前記係止部と前記スライド方向に対面する位置には、解除突部が設けられており、その解除突部は、前記両ハウジングの嵌合完了位置まで前記スライダをスライド操作させたときに前記空間を通じて前記係止部に接触して前記撓み係止片を撓ませて前記移動規制部と前記係止部の係止を解除することで前記検知部材の前記検知位置への移動を許容する構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記操作部の外面には、凹部が設けられ、前記検知部材が前記検知位置に至ると、前記撓み係止片が復帰して前記係止部が前記凹部の内壁に係止することで前記検知部材が前記待機位置へ移動することが規制されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記検知部材には、前記待機位置から前記検知位置に向かう移動方向に沿って突出する抜止め部が設けられる一方、前記嵌合完了時であって前記検知部材が前記待機位置にあるときに前記第1ハウジングにおいて前記抜止め部の突出端と前記移動方向に対向する位置には、受け部が設けられており、前記抜止め部は、前記検知部材が前記検知位置に至ると前記受け部に係止して前記スライダの抜け方向へのスライド操作を規制するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、第1ハウジングと、この第1ハウジングと嵌合可能で、かつフォロアピンを有する第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対し前記両ハウジングの嵌合方向と直交する方向にスライド操作可能に組み付けられ、かつ前記フォロアピンと係合可能なカム溝を有するスライダと、そのスライダに配され、かつ前記スライダをスライド操作して前記フォロアピンと前記カム溝の係合によるカム作用によって前記両ハウジングを嵌合させるために押圧される操作部と、前記嵌合途上では待機位置において移動が規制されるものの前記嵌合完了時には検知位置への移動が許容される検知部材とを備えるコネクタであって、前記検知部材は、前記操作部の外面に取り付けられて同面上を前記スライダのスライド方向と直交する方向に移動可能に組み付けられ、かつ前記検知部材には、前記待機位置から前記検知位置に向かう移動方向に沿って突出する抜止め部が設けられる一方、前記嵌合完了時であって前記検知部材が前記待機位置にあるときに前記第1ハウジングにおいて前記抜止め部の突出端と前記移動方向に対向する位置には、受け部が設けられており、前記抜止め部は、前記検知部材が前記検知位置に至ると前記受け部に係止して前記スライダの抜け方向へのスライド操作を規制するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によると、スライダの操作部に検知部材が設けられているから、スライド操作から検知部材の移動操作へ移行する際に、指による押し込み位置を大きく場所変えしなくてもよい。
また、両ハウジングの嵌合完了位置までスライダをスライド操作させたときに、空間を通じて係止部に接触して撓み係止片を撓ませて移動規制部と係止部の係止を解除することにより検知部材が検知位置に向けて移動することを許容するようにしたから、両ハウジングの嵌合途上で検知部材が不用意に待機位置から検知位置へ移動することが規制される。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によると、検知部材が検知位置に至ると、係止部が凹部内に入り込んで撓み係止片が復帰するとともに検知部材が待機位置に向けて移動することを規制するようにしたから、検知部材を検知位置に固定することが可能である。
<請求項3、4の発明>
請求項3、4の発明によると、検知部材には、抜止め部が設けられ、嵌合完了時に第1ハウジングにおいて抜止め部の突出端と移動方向に対向する位置には、受け部が設けられ、検知部材が検知位置に至ると抜止め部が受け部に係止してスライダの抜け方向へのスライド操作を規制するようにしたから、検知部材の移動操作とスライダの抜止めを同時に行うことが可能である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図20によって説明する。本実施形態におけるコネクタは、図9および図10に示すように、第1ハウジング10と、第2ハウジング20と、スライダ30とを備えており、スライダ30をスライド操作することにより両ハウジング10,20を嵌合させることが可能となっている。また、スライダ30の操作部31の操作面(本発明における外面に相当する。)31Aには検知部材40が移動可能に装着されており、この検知部材40は、両ハウジング10,20の嵌合完了に伴い移動操作が許容されることをもって嵌合完了状態であることが検知可能となっている。尚、以下の説明において、前後方向とは両ハウジング10,20の嵌合方向を基準として嵌合面側を前方とする。
第2ハウジング20は合成樹脂製で、略ブロック状をなし、前方に向けて開口するフード部21を有している。さらに、フード部21の外周には取付部材22が配されている。取付部材22の外周面のうち幅方向両側には、図9に示すように、略円柱状をなす一対のフォロアピン23,23が外方に突出して設けられている。一方、フード部21の奥壁25には、図1に示すように、タブ状をなす第2端子金具24が前後方向に貫通する形態で複数個配されている。第2端子金具24のうち奥壁25より後方部分には、電線Wに接続された第2バレル部26が形成されている。
第1ハウジング10は合成樹脂製で、略方形のブロック状をなす本体部11を有している。本体部11の外周には、図1に示すように、装着筒部12が前方に開口して設けられている。また、本体部11の外周面には、ゴム栓13が嵌着されている。ゴム栓13は、両ハウジング10,20の嵌合に伴って本体部11の外周面とフード部21の内周面との間で挟持されることにより、両ハウジング10,20間の防水が可能となっている。また、両ハウジング10,20の嵌合途上では装着筒部12の内周面と取付部材22の外周面とが摺接することで嵌合操作の案内が行われるようになっている。尚、ゴム栓13の後端には、図示4箇所の固定部13Aが後方に突出して設けられており、装着筒部12と本体部11との間における奥面12Aには、固定部13Aが嵌入可能な固定孔12Bが前後方向に貫通して設けられている。これにより、両ハウジング10,20を離脱するのに伴ってゴム栓13も離脱してしまうことが規制される。
本体部11の内部には、第2ハウジング20の第2端子金具24の位置に対応してキャビティ14が前後方向に貫通して設けられている。キャビティ14の内部には、図1に示すように、後方から第1端子金具15が挿入されている。第1端子金具15は、後方からキャビティ14の内部に挿入されると、キャビティ14を構成する前面壁によって前止まりがなされるとともに、キャビティ14を構成する底面から前方に向けて撓み可能に片持ち状に突出する図示しないランスが係止することによって、後方に抜止めされた状態で保持されるようになっている。また、第1端子金具15は、正規挿入位置にまで挿入されると、本体部11の側面からリテーナ29を挿入して、第1端子金具15の後端に係止することより、ランスとともに後方へ二重で抜止めされている。尚、本体部11の後方は、図示しない一括ゴム栓を挿入するための一括ゴム栓装着孔14Aが後方に開口して設けられている。一括ゴム栓装着孔14Aの内部に一括ゴム栓が装着されると、一括ゴム栓の抜止めを行う図示しないゴム栓押さえが一括ゴム栓装着孔14Aの後端開口を覆うようにして冠着可能とされている。
装着筒部12の幅方向両側には、図18に示すように、スライダ30の後述するカム板32をスライド挿入するためのスライダ収容空間19が上下方向に貫通して一対設けられている。両スライダ収容空間19,19は、前端側が装着筒部12の前端と面一をなしている。一方、嵌合面側からみて左側のスライダ収容空間(以下、左側スライダ収容空間19Lという。)は、同右側のスライダ収容空間(以下、右側スライダ収容空間19Rという。)よりも、後端側が後方に突出して形成されており、この突出した部分は後述する誤嵌合規制片32Bを収容するための収容部19Bとされている。
装着筒部12の外周面のうち上側には、スライダ30の後述する操作部31の内面側に当接する当接面17が形成されている。当接面17は、図17に示すように、幅方向両端が湾曲しており、幅方向中央からやや右側に偏心した位置(右側スライダ収容空間19Rに対応する側:後述する検知位置側)には、解除突部16が上方に突出して設けられている。また、右側スライド収容空間19Rを構成する内壁のうち本体部11側の内壁の上端には、図19に示すように、略方形の孔形状をなし、かつ幅方向に貫通する形態の受け部18が形成されている。受け部18の内部には、検知部材40の後述する抜止め部42が入り込むことによりスライダ30の抜け方向(後述する嵌合位置から検知位置へ向かう方向)へのスライド操作が規制可能となっている。
装着筒部12の内周面のうち幅方向両側には、導入溝28が凹設されている。導入溝28は、装着筒部12の前面から内周面にかけての部分を後方に向けて切り欠くことにより形成されている。これにより、スライダ収容空間19と装着筒部の内周面側とを連通させるとともに、スライダ収容空間19と装着筒部12の前面側とを連通させることが可能となっている。その結果、導入溝28を通じてフォロアピン23を前方からスライダ収容空間19の内部に進入させることができるようになっている。
スライダ収容空間19を構成する内壁のうち幅方向外側の内壁には、スライダ30を初期位置に保持するための仮係止凹部19Cとスライダ30を嵌合位置に保持するための本係止凹部19Aとが上下方向に離間した位置に配されている。また、仮係止凹部19Cと本係止凹部19Aとの間には、スライダ収容空間19と装着筒部12の外周面側とを連通させる逃がし溝19Dが形成されている。尚、初期位置とは、図9に示すスライダ30の操作位置であって、両ハウジング10,20を緩く嵌め合わせたときにフォロアピン23がカム溝33の入口33Aにそのまま入り込める位置をいう。また、嵌合位置とは、図10に示すスライダ30の操作位置であって、スライダ30をスライド操作するに伴ってフォロアピン23がカム溝33の終端33Bに到達するとともに両ハウジング10,20の嵌合が完了する位置をいう。
スライダ30は合成樹脂製で、図11に示すように、略「門」形をなし、操作部31と、その幅方向両端に配される一対のカム板32,32とからなる。カム板32は、第1ハウジング10のスライダ収容空間19に対して上方から挿入することにより、第1ハウジング10へのスライダ30の組み付けが可能とされている。操作部31の内面は、スライダ30嵌合位置にあるときに第1ハウジング10の当接面17に当接可能とされている。尚、図13における34と35は、スライダ30を初期位置および嵌合位置に保持するためのロック部である。ロック部34は、初期位置にあるスライダ30の抜止めを行い、ロック部35は、仮係止凹部19Cの内壁に係止して初期位置にあるスライダ30の前進規制を行うとともに、本係止凹部19Aの内壁に係止して嵌合位置にあるスライダ30の抜止めを行うようになっている。また、スライダ30を初期位置から嵌合位置へスライドさせる間は、ロック部35が逃がし溝19Dに入り込んでスライダ収容空間19を構成する内壁と干渉することが回避されることにより、スライダ30の操作力の低減が図られている(図20参照)。
カム板32の内面側には、図9に示すように、カム溝33が形成されている。カム溝33は、カム板32の前端に開口するカム溝33の入口33Aからその上部後方に配されるカム溝33の終端33Bに向けて斜め方向(両ハウジング10,20の嵌合方向とスライダ30のスライド方向の双方に対して斜めをなす方向)に形成されている。尚、検知位置側(図11における左側)のカム板32の後端における操作部31側の端部には、検知部材40の後述する抜止め部42を進入させるための挿通孔32Aが凹設されている。
後述する待機位置側(図12における右側)のカム板32は、検知位置側(図12における左側)のカム板32よりも後端側が後方に突出した形態とされており、この突出した部分は誤嵌合規制片32Bとされている。誤嵌合規制片32Bは、スライダ30を正規方向から第1ハウジング10に挿入するときには、左側スライダ収容空間19Lの収容部19Bに嵌り込むものの、正規方向以外では、誤嵌合規制片32Bがスライダ収容空間19の開口縁部と干渉して収容できないようになっている。これにより、誤嵌合規制片32Bを備えたカム板32は、左側スライダ収容空間19Lの上方からのみ取り付けが可能となり、スライダ30が第1ハウジング10に対して上下反転や左右反転した姿勢で誤嵌合されるのを規制可能である。
操作部31の外面には、検知部材40が幅方向に移動可能に装着される操作面(本発明における操作部の外面に相当する)31Aが一段低く形成されている。操作面31Aの略中央には、図12に示すように、検知部材40の後述する撓み係止片41の係止部41Aを収容するための空間36が幅方向(検知部材40の移動方向)に細長い形態で、かつ操作部31の外面と内面を連通するようにして形成されている。空間36内における検知位置側には、移動規制部37が配されている。移動規制部37は、空間36を構成する内壁のうち前後方向に対向する内壁間に架設されている。また、空間36のうち移動規制部37よりも検知位置側の領域は、凹部36Aとされている。すなわち、移動規制部37の検知位置側の側面は、凹部36Aの内壁の一部を構成している。尚、操作面31Aの後端のうち待機位置側には、切欠き部31Bが形成されている。
検知部材40は合成樹脂製で、図15に示すように、略方形の板状をなす押圧部43を有している。押圧部43は、操作部31の操作面31A上を幅方向(スライダ30のスライド方向と直交する方向)に摺接可能とされている。押圧部43の上面には、指当て面43Aが内方に湾曲して形成されている。指当て面43Aには、図示12個の滑り止め突部43Bが形成されている。押圧部43の下面における前後両側縁には、図16に示すように、互いに内側を向いたフック状の外れ止め部44が幅方向に沿って一対設けられている。外れ止め部44が操作面31Aの前後両側縁を外方から挟み込むようにして組み付けられると、検知部材40は、待機位置(図6に示す検知部材40の位置)と検知位置(図8に示す検知部材40の位置)との間を上方へ抜止めされた状態で移動可能となっている。 押圧部43の下面には、図16に示すように、幅方向における全長さ範囲に亘って内方に向けて凹設された撓み空間45が形成されている。撓み空間45には、撓み係止片41が配されている。撓み係止片41は、待機位置側を基端部として検知位置側が上下方向に撓み可能に片持ち状に形成されている。撓み係止片41の先端における下面には、係止部41Aが下方に突出して設けられている。待機位置にある検知部材40の係止部41Aは、空間36に臨む位置に配され、かつスライダ30のスライド操作に伴って解除突部16に当接可能とされている。
待機位置にある検知部材40は、スライダ30のスライド挿入途上では、図6に示すように、係止部41Aが移動規制部37の右側面(待機位置側の側面)に係止することにより検知位置へ移動することが規制されている。そして、スライダ30が嵌合位置に近づくと、係止部41Aが解除突部16によって突き上げられて撓み係止片41が上方に撓み変形するようになっている。こうして、スライダ30が嵌合位置に到達すると、係止部41Aと移動規制部37の係止が解除されるとともに検知部材40が検知位置へ移動することが許容されるようになっている(図7参照)。さらに、係止部41Aは、検知部材40が検知位置に至ると、図8に示すように、凹部36A内に嵌り込んで待機位置側の内壁に係止することにより検知部材40が待機位置へ移動することを規制している。
後側の外れ止め部44における検知位置側の端部には、嵌合位置にあるスライダ30の抜け方向へのスライド操作を規制する抜止め部42が配されている。抜止め部42は、図3に示すように、後側の外れ止め部44の下端より一段低い位置であって、検知部材40の移動方向に沿って外方(待機位置側から検知位置側へ向かう方向)に突出して形成されている。抜止め部42は、図4に示すように、スライダ30が嵌合位置にあり、かつ検知部材40が待機位置にあるときには、受け部18の手前側に待避した位置にある。そして、この状態から検知部材40を検知位置に移動させると、図5に示すように、抜止め部42は、受け部18に嵌合して、突出端が挿通孔32A内に入り込むようになっている。これにより、抜止め部42の上面と受け部18の内壁上面とが係止することにより嵌合位置にあるスライダ30の抜け方向へのスライド操作が規制されるようになっている。
本実施形態は以上のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、スライダ30を第1ハウジング10に組み付ける。スライダ30の組み付けに際しては、検知部材40の押圧部43(操作部31)を押圧して誤嵌合規制片32Bを備えたカム板32を左側スライダ収容空間19Lに対して第1ハウジング10の上方から取り付ける。誤嵌合規制片32Bが収容部19Bに嵌り込むように組み付けることで、スライダ30の誤嵌合が規制される。スライダ30は、カム溝33の入口33Aが導入溝28と同じ高さ位置となる初期位置までスライド挿入されると、ロック部34によって抜止めされ、かつロック部35が仮係止凹部19Cの内壁に係止して前進規制された状態となり、フォロアピン23の進入に備えて待機する。
両ハウジング10,20の嵌合は、第1ハウジング10の本体部11をフード部21内に緩く嵌合し、図9に示すように、導入溝28を通じてフォロアピン23をカム溝33の入口33Aに進入させる。次に、この状態から、検知部材40の押圧部43を押圧することによりスライダ30をスライド挿入させると、カム溝33とフォロアピン23との係合によるカム作用により、第1ハウジング10が第2ハウジング20側に引き寄せられていく(図20参照)。
スライダ30のスライド挿入途上では、撓み係止片41の係止部41Aが移動規制部37に当接しているため、検知部材40は、待機位置から検知位置へ移動することが規制される。そして、スライダ30が嵌合位置に近づくに伴って撓み係止片41の係止部41Aが解除突部16に当接して撓み係止片41が上方に撓み変形する。そして、スライダ30が嵌合位置に到達すると、図10に示すように、両ハウジング10,20の嵌合が完了する。これと同時に、図7に示すように、撓み係止片41の係止部41Aと移動規制部37との係止が解除されて、検知部材40の検知位置への移動が許容される。
検知部材40が検知位置に至ると、図8に示すように、撓み係止片41が復帰して係止部41Aが凹部36A内に入り込むとともに、係止部41Aが待機位置側の内壁に係止して検知部材40が待機位置へ移動することが規制される。これと併行して、抜止め部42は、第1ハウジング10の受け部18に嵌合しつつカム板32の挿通孔32A内に進入し、抜止め部42の上面と受け部18の内壁上面が係止することで、嵌合位置にあるスライダ30の抜け方向へのスライド操作が規制される。
以上のように、本実施形態では、スライダ30の操作部31に検知部材40が設けられているから、スライド操作から検知部材40の移動操作に移行する際に、指による押し込み位置を大きく場所変えしなくてもよい。また、両ハウジング10,20の嵌合完了位置までスライダ30をスライド操作させたときに空間36を通じて係止部41Aに接触して撓み係止片41を撓ませて移動規制部37と係止部41Aの係止を解除することにより待機位置にある検知部材40が検知位置に向けて移動することを許容するようにしたから、両ハウジング10,20の嵌合途上で検知部材40が不用意に待機位置から検知位置へ移動することが規制される。さらに、検知部材40が検知位置に至ると、係止部41Aが凹部36A内に入り込んで撓み係止片41が復帰するとともに凹部36Aの待機位置側の内壁に係止することにより検知部材40が待機位置に移動することが規制されるようにしたから、検知部材40を検知位置に保持することが可能である。これらに加えて、検知部材40には、抜止め部42が設けられ、スライダ30が嵌合位置にあるときに第1ハウジング10において抜止め部42の突出端と移動方向に対向する位置には、受け部18が設けられ、検知部材40が検知位置に至ると抜止め部42が受け部18に係止してスライダ40の抜け方向へのスライド操作を規制するようにしたから、検知部材40の移動操作とスライダ30の抜止めを同時に行うことが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、一対のカム板32,32を有するスライダ30が例示されているが、本発明によると、検知部材40を組み付けるための操作部31が設けられていれば他の形態であってもよく、カム板32を一枚板状としてもよい。
(2)実施形態1では、係止部41Aが空間36内に入り込んでいるものを例示しているが、本発明によると、空間36を通じて解除突部16に臨むような位置に配されていれば係止部41Aが空間36内に入り込む必要はなく、その場合には移動規制部37を空間36の外部に設けて係止部41Aと係止するようにすればよい。
(3)実施形態1では、抜止め部42が受け部18の内部に嵌合するようにしてあるが、本発明によると、抜止め部42と受け部18がスライド方向に係止可能であれば他の形態であってもよく、例えば、抜止め部42を凹状とし、受け部18を突状とすることで、受け部18が抜止め部42の内部に嵌合するようにしてもよい。
(4)実施形態1では、左側スライダ収容空間19Lに対応するカム板32に誤嵌合規制片32Bを設けたものを例示しているが、本発明によると、右側スライダ収容空間19Rに対応するカム板32に誤嵌合規制片32Bを設けるようにしてもよい。要するに、誤嵌合規制機能を備えたコネクタは、第1ハウジング10と、この第1ハウジング10と嵌合可能で、かつフォロアピン23を有する第2ハウジング20と、前記第1ハウジング10に対し前記両ハウジング10,20の嵌合方向と直交する方向にスライド操作可能に組み付けられ、かつ前記フォロアピン23と係合可能なカム溝33を有するカム板32が形成されたスライダ30とを備え、そのスライダ30をスライド操作することにより前記フォロアピン23と前記カム溝33の係合によるカム作用によって前記両ハウジング10,20の嵌合が行われるコネクタであって、前記カム板32もしくは前記第1ハウジング10のうちいずれか一方には、誤嵌合規制片32Bが設けられ、他方には、前記スライダ30を正規方向から挿入するときには前記誤嵌合規制片32Bを収容するものの、正規方向以外では前記誤嵌合規制片32Bを収容不能とする収容部19Bが設けられる構成としたところに特徴を有する。
実施形態1において両ハウジングの嵌合途上を示す側断面図 その嵌合完了時を示す側断面図 その嵌合途上において待機位置にある検知部材の抜止め部の後方断面図 その嵌合完了時において待機位置にある検知部材の抜止め部の後方断面図 その嵌合完了時において検知位置にある検知部材の抜止め部の後方断面図 その嵌合途上において待機位置にある検知部材の係止部の後方断面図 その嵌合完了時において待機位置にある検知部材の係止部の後方断面図 その嵌合完了時において検知位置にある検知部材の係止部の後方断面図 その嵌合開始時において初期位置にあるスライダを示す斜視図 その嵌合完了時において嵌合位置にあるスライダを示す斜視図 そのスライダの背面図 そのスライダの平面図 そのスライダの側面図 その検知部材の正面図 その検知部材の平面図 その検知部材の側面図 その第1ハウジングの正面図 その第1ハウジングの平面図 その第1ハウジングの側面図 その嵌合途上においてロック部が逃がし溝に嵌り込んだ状態を示す斜視図
符号の説明
10…第1ハウジング
16…解除突部
18…受け部
20…第2ハウジング
23…フォロアピン
30…スライダ
31…操作部
31A…操作面(外面)
33…カム溝
36…空間
36A…凹部
37…移動規制部
40…検知部材
41…撓み係止片
41A…係止部
42…抜止め部

Claims (4)

  1. 第1ハウジングと、この第1ハウジングと嵌合可能で、かつフォロアピンを有する第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対し前記両ハウジングの嵌合方向と直交する方向にスライド操作可能に組み付けられ、かつ前記フォロアピンと係合可能なカム溝を有するスライダと、そのスライダに配され、かつ前記スライダをスライド操作して前記フォロアピンと前記カム溝の係合によるカム作用によって前記両ハウジングを嵌合させるために押圧される操作部と、前記嵌合途上では待機位置において移動が規制されるものの前記嵌合完了時には検知位置への移動が許容される検知部材とを備えるコネクタであって、
    前記検知部材は、前記操作部の外面に取り付けられて同面上を前記スライダのスライド方向と直交する方向に移動可能に組み付けられ、
    かつ前記検知部材には、前記スライド方向に沿って撓み変位可能な係止部を有する撓み係止片が設けられ、前記係止部は、前記操作部の外面と内面を連通する空間に臨むような位置に配される一方、前記操作部には、前記待機位置にある前記検知部材の係止部と係止可能な移動規制部が設けられており、前記第1ハウジングにおいて前記係止部と前記スライド方向に対面する位置には、解除突部が設けられており、その解除突部は、前記両ハウジングの嵌合完了位置まで前記スライダをスライド操作させたときに前記空間を通じて前記係止部に接触して前記撓み係止片を撓ませて前記移動規制部と前記係止部の係止を解除することで前記検知部材の前記検知位置への移動を許容することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記操作部の外面には、凹部が設けられ、前記検知部材が前記検知位置に至ると、前記撓み係止片が復帰して前記係止部が前記凹部の内壁に係止することで前記検知部材が前記待機位置へ移動することが規制されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記検知部材には、前記待機位置から前記検知位置に向かう移動方向に沿って突出する抜止め部が設けられる一方、前記嵌合完了時であって前記検知部材が前記待機位置にあるときに前記第1ハウジングにおいて前記抜止め部の突出端と前記移動方向に対向する位置には、受け部が設けられており、前記抜止め部は、前記検知部材が前記検知位置に至ると前記受け部に係止して前記スライダの抜け方向へのスライド操作を規制することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 第1ハウジングと、この第1ハウジングと嵌合可能で、かつフォロアピンを有する第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対し前記両ハウジングの嵌合方向と直交する方向にスライド操作可能に組み付けられ、かつ前記フォロアピンと係合可能なカム溝を有するスライダと、そのスライダに配され、かつ前記スライダをスライド操作して前記フォロアピンと前記カム溝の係合によるカム作用によって前記両ハウジングを嵌合させるために押圧される操作部と、前記嵌合途上では待機位置において移動が規制されるものの前記嵌合完了時には検知位置への移動が許容される検知部材とを備えるコネクタであって、
    前記検知部材は、前記操作部の外面に取り付けられて同面上を前記スライダのスライド方向と直交する方向に移動可能に組み付けられ、
    かつ前記検知部材には、前記待機位置から前記検知位置に向かう移動方向に沿って突出する抜止め部が設けられる一方、前記嵌合完了時であって前記検知部材が前記待機位置にあるときに前記第1ハウジングにおいて前記抜止め部の突出端と前記移動方向に対向する位置には、受け部が設けられており、前記抜止め部は、前記検知部材が前記検知位置に至ると前記受け部に係止して前記スライダの抜け方向へのスライド操作を規制することを特徴とするコネクタ。
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