JP2003100385A - レバー嵌合式電源回路遮断装置 - Google Patents

レバー嵌合式電源回路遮断装置

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JP2003100385A
JP2003100385A JP2001292265A JP2001292265A JP2003100385A JP 2003100385 A JP2003100385 A JP 2003100385A JP 2001292265 A JP2001292265 A JP 2001292265A JP 2001292265 A JP2001292265 A JP 2001292265A JP 2003100385 A JP2003100385 A JP 2003100385A
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Hirotaka Fukushima
宏高 福島
Satoru Oshita
悟 大下
Minoru Masuda
穣 増田
Hidehiko Kuboshima
秀彦 久保島
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバーが所定の回転位置以外で回転開始する
ことを防止する。 【解決手段】 一方のコネクタハウジング1にガイドピ
ン11を、レバー2にガイド溝20とを設けてレバー2
を一方のコネクタハウジング1に回転移動、且つ、直線
移動自在に設け、レバー2にカム溝21と他方のコネク
タハウジングにカムピンを設け、レバー2を回転開始位
置より回転させると、ガイドピン11がガイド溝20の
回転部20aで回転すると共に、カムピンがカム溝21
にガイドされることによって、一方のコネクタハウジン
グ1が他方のコネクタハウジングに近接移動して端子同
士が接触され、この位置よりレバー2を直線移動させる
と、ガイドピン11がガイド溝20のストレート部20
bを移動するレバー嵌合式電源回路遮断装置であって、
一方のコネクタハウジング1にレバー軌跡矯正用ガイド
溝15を、レバー2にレバー軌跡矯正用ガイドピン24
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム機構を利用し
てレバーを低操作力で操作することにより一方のコネク
タハウジングを他方のコネクタハウジングに装着・取り
外し可能なレバー嵌合式電源回路遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のレバー嵌合式電源回路遮
断装置として、双方のコネクタハウジングに近接・離間
移動によって接触・非接触とされる端子をそれぞれ設
け、一方のコネクタハウジングにガイドピンを設け、レ
バーに該ガイドピンが係合されるガイド溝を設けて、レ
バーを一方のコネクタハウジングに回転移動、且つ、直
線移動自在に設けると共に、レバーにカム溝を設け、他
方のコネクタハウジングに該カム溝が係合されるカムピ
ンを設けたものがある。
【0003】上記レバー嵌合式電源回路遮断装置を導通
状態とするには、双方のコネクタハウジングを突き合わ
せ、他方のコネクタハウジングのカムピンがレバーのカ
ム溝に係合された状態とする。この状態でレバーを回転
開始位置より回転させると、ガイドピンがガイド溝の回
転部で回転すると共に、カムピンがカム溝にガイドされ
ることによって一方のコネクタハウジングが他方のコネ
クタハウジングに近接移動して、双方のコネクタハウジ
ングの端子同士が接触される回転完了位置に位置され
る。この回転完了位置よりレバーを直線移動させると、
ガイドピンがガイド溝のストレート部を移動すると共
に、カムピンがカム溝にガイドされることによって嵌合
完了位置に位置されるものである。
【0004】このレバー嵌合式電源回路遮断装置では、
カム機構を利用してレバーを低操作力で操作することに
より、一方のコネクタハウジングを他方のコネクタハウ
ジングに装着・取り外しできるようになっている。ま
た、レバーを直線移動することにより、例えばレバーを
双方のコネクタハウジングに対して突出しない位置に配
置して装置をコンパクトにできるものである。
【0005】ところで、レバーを回転移動、且つ、直線
移動可能とする従来のカム機構は、例えば、図20に示
すように構成される。図20に示すように、コネクタハ
ウジング100にはガイドピン101が設けられ、この
ガイドピン101は例えば円柱状の上下端部をカットし
た略楕円形状に設けられる。つまり、長寸法幅の部分と
短寸法幅の部分とが構成されている。また、レバー10
2には円弧状の円弧部103aと、これに連通するスト
レート状のストレート部103bとからなるガイド溝1
03が設けられる、円弧部103aの直径はガイドピン
101の円弧部分の直径より若干だけ大きく、ストレー
ト部103bの幅はガイドピン101のカットされた部
分の幅より若干だけ大きくそれぞれ設けられる。そし
て、レバー102は、ガイドピン101がガイド溝10
3の円弧部103aに配置される個所で回転移動され、
図20に示す回転完了位置ではガイドピン101がガイ
ド溝103のストレート部103bに入り込むことがで
きる位置とされ、これによってレバー102がスライド
移動されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、ガイドピン101は完全な円形ではなく形成
されるため、図21(a)に示すように、ガイドピン1
01の両方の長寸法幅部分101a,101bがガイド
溝103の内周壁に当接して規制されている状態では所
望の回転中心で回転されるが、図21(b)に示すよう
に、ガイドピン101の一方の長寸法幅部分101bが
ガイド溝103の内周壁に当接せずにストレート部10
3bに対向する状態では所望の回転中心で回転されない
可能性がある。従って、レバー102の所望のスライド
移動が終了する前に回転移動が開始され、また、この逆
に所望の回転移動が完了する前にスライド移動が開始さ
れる可能性があり、その際にレバー102に多大な外力
が加えられると、ガイドピン101が円柱形状でないこ
とも相俟ってガイド溝103の内壁部分やガイドピン1
01を損傷させる可能性がある。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、レバーが所定の回転位置以外
で回転が開始されることによるガイド溝の内壁部分やガ
イドピンの損傷を確実に防止することができるレバー嵌
合式電源回路遮断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、双方
のコネクタハウジングに近接・離間移動によって接触・
非接触とされる端子をそれぞれ設け、前記一方のコネク
タハウジングとレバーとのいずれか一方にガイドピン
を、他方に該ガイドピンが係合されるガイド溝をそれぞ
れ設けて前記レバーを前記一方のコネクタハウジングに
回転移動、且つ、直線移動自在に設け、前記レバーと前
記他方のコネクタハウジングとのいずれか一方にカム溝
を、他方に該カム溝に係合されるカムピンをそれぞれ設
け、このカムピンが前記カム溝に係合された状態で前記
レバーを回転開始位置より回転させると、前記ガイドピ
ンが前記ガイド溝の回転部で回転すると共に、前記カム
ピンが前記カム溝にガイドされることによって前記一方
のコネクタハウジングが前記他方のコネクタハウジング
に近接移動して双方のコネクタハウジングの前記端子同
士が接触される回転完了位置に位置され、この回転完了
位置より前記レバーを直線移動させると、前記ガイドピ
ンが前記ガイド溝のストレート部を移動することによっ
て嵌合完了位置に位置されるレバー嵌合式電源回路遮断
装置であって、前記一方のコネクタハウジングに対する
前記レバーの回転開始位置と嵌合完了位置との間の移動
を所望の移動軌跡に沿って行わせるレバー軌跡矯正手段
を設けたことを特徴とする。
【0009】このレバー嵌合式電源回路遮断装置では、
レバーの回転移動及び直線移動はガイドピン及びガイド
溝のみならずレバー軌跡矯正手段によって規制されるこ
とからレバーが所定の回転位置以外で回転開始されるこ
とがない。また、レバーが所定の回転位置以外で回転さ
せようとして回転力が作用してもその回転力がレバー軌
跡矯正手段によっても受けられる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のレバー
嵌合式電源回路遮断装置であって、前記レバー軌跡矯正
手段は、前記レバーと前記一方のコネクタハウジングと
のいずれか一方に設けられたレバー軌跡矯正用ガイドピ
ンと、他方に設けられ、該レバー軌跡矯正用ガイドピン
が係合されるレバー軌跡矯正用ガイド溝とからなること
を特徴とする。
【0011】このレバー嵌合式電源回路遮断装置では、
レバー軌跡矯正用ガイドピンがレバー軌跡矯正用ガイド
溝にガイドされレバーの移動を矯正することにより、請
求項1の発明と同様の作用が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1〜図19は本発明の一実施形態のレバ
ー嵌合式電源回路遮断装置を示し、図1(a)は一方の
コネクタハウジングの分解正面図、図1(b)は一方の
コネクタハウジングの分解側面図、図2はレバーの斜視
図、図3(a)はレバーの側面図、図3(b)は図3
(a)のA−A線に沿う断面図、図4はレバーを装着し
た一方のコネクタハウジングであって、レバーが回転開
始位置に位置する状態を示す正面図、図5はレバーを装
着した一方のコネクタハウジングであって、レバーが回
転開始位置に位置する状態を示す背面図、図6(a)は
レバーを装着した一方のコネクタハウジングの一部を切
り欠いた平面図、図6(b)はレバーを装着した一方の
コネクタハウジングの底面図、図7は他方のコネクタハ
ウジングの一部を切り欠いた正面図、図8(a)は他方
のコネクタハウジングの平面図、図8(b)は図8
(a)のB−B線に沿う断面図である。
【0014】図10〜図12及び図15〜図19に示す
ように、高電圧・大電流回路用のレバー嵌合式電源回路
遮断装置1Aは、合成樹脂製の一方のコネクタハウジン
グ1と、この一方のコネクタハウジング1に取り付けら
れた合成樹脂製のレバー2と、このレバー2の操作によ
り一方のコネクタハウジング1が装着される合成樹脂製
の他方のコネクタハウジング3とを備えている。
【0015】図1及び図4〜図6に示すように、一方の
コネクタハウジング1は、ハウジング本体4とこのハウ
ジング本体4の上方を塞ぐように装着されるカバー5と
を有し、ハウジング本体4の三角錐の一対の突起(凸
部)6,6にカバー5の係止孔7が挿入されることによ
ってカバー5がハウジング本体4に装着されるようにな
っている。三角錐の各突起6は、下方側がハウジング本
体4の面に対して垂直面になり、上方及び側方が共にハ
ウジング本体4の面より徐々に立ち上がる傾斜面になる
ように設けられており、これによってカバー5は図1
(a)にて実線で示すようにハウジング本体4の上方か
らと、図1(a)にて仮想線で示すようにハウジング本
体4の側方からとの両方向から装着可能になっている。
従って、狭いスペースにレバー嵌合式電源回路遮断装置
1Aが設置される場合においてカバー5の装着や取り外
しを容易に行うことができるようになっている。
【0016】ハウジング本体4の下方には端子フード部
8が設けられ、この端子フード部8内に図5及び図6
(b)に示す一対の雄端子(端子)9,9が下方に突出
された状態で設けられている。この一対の雄端子9,9
はハウジング本体4内に収容された図6(a)及び図1
8に示すヒューズ10を介して電気的に接続されてい
る。
【0017】ハウジング本体4の外壁には一対のガイド
ピン11,11が突設されており、この各ガイドピン1
1は円柱形状の上下端部をカットした略楕円形状を有し
ている。つまり、長寸法幅の部分と短寸法幅の部分とが
構成されている。そして、一対のガイドピン11,11
には、レバー2の後述するガイド溝20にそれぞれ係合
されるようになっている。
【0018】また、ハウジング本体4の外壁には略半球
状の一対の係止突起(凸部)12,12が突設されてお
り、この各係止突起12はハウジング本体4の外壁の一
対のスリット13,13間で形成された可撓アーム部1
4に設けられている。一対の係止突起12,12はレバ
ー2の後述する第1係止孔22及び第2係止孔23が挿
入されることによってレバー2を所定の位置に保持する
ものであり、可撓アーム部14の弾性撓み変形によって
ハウジング本体4の内側方向に容易に変移するようにな
っている。
【0019】さらに、ハウジング本体4の外壁には一対
のレバー軌跡矯正用ガイド溝15,15が設けられてお
り、この各レバー軌跡矯正用ガイド溝15を形成する一
方の段差側面15aは、上下方向に延びる垂直段差側面
と水平方向に延びる水平段差側面とこれらの側面を円弧
状に結ぶ円弧段差側面から形成されている。そして、こ
の一対のレバー軌跡矯正用ガイド溝15,15には他方
のコネクタハウジング3の後述する一対のレバー軌跡矯
正用ガイドピン24,24が係合され、一対のレバー軌
跡矯正用ガイドピン24,24はレバー軌跡矯正用ガイ
ド溝15の段差側面15aに沿って摺動されるようにな
っている。
【0020】また、ハウジング本体4には一対のレバー
回転ストッパー部16,16が突設されている。この一
対のレバー回転ストッパー部16,16は、レバー2が
一方のコネクタハウジング1に直立状態となる図10の
回転開始位置と、レバー2が一方のコネクタハウジング
1に平行状態となる図11の回転完了位置との間でのみ
回転可能なようにレバー2の回転を規制している。
【0021】図2〜図6に示すように、レバー2は、間
隔を置いて平行に配置された一対のアームプレート部1
8a,18bと、この一対のアームプレート部18a,
18bを連結する操作部19とを備えている。一対のア
ームプレート部18a,18bには水平方向に延びるガ
イド溝20が対称位置に設けられており、この各ガイド
溝20に一方のコネクタハウジング1の一対のガイドピ
ン11,11がそれぞれ挿入されている。各ガイド溝2
0は、一端側の円弧状の回転部である円弧部20aと、
これに連通される直線状のストレート部20bとから構
成されている。この円弧部20aの直径はガイドピン1
1の円弧部分(長寸法幅の部分)の直径より若干だけ大
きく、ストレート部20bの幅はガイドピン11のカッ
トされた部分(短寸法幅の部分)の幅より若干だけ大き
くそれぞれ設けられている。そして、レバー2は、図1
1に示す回転完了位置以外の回転位置ではガイドピン1
1がガイド溝20の円弧部20aにのみ配置可能とさ
れ、図10の回転開始位置と図11の回転完了位置との
間の回転移動が許容され、図11に示す回転完了位置
(図12に示す嵌合完了位置)の回転位置ではガイドピ
ン11がガイド溝20の円弧部20aからストレート部
20bへのスライド移動が可能とされ、図11の回転完
了位置と図12の嵌合完了位置との間のスライドによる
直線移動が許容される。レバー2は、以上のように一方
のコネクタハウジング1に対して回転移動、且つ、直線
移動可能に設けられている。
【0022】また、一対のアームプレート部18a,1
8bには対称位置にカム溝21が設けられており、この
一対のカム溝21は一方のコネクタハウジング1を他方
のコネクタハウジング3に装着する際に他方のコネクタ
ハウジング3の後述するカムピン36を挿入する。この
各カム溝21は、一端側がアームプレート部18a,1
8bの端面に開口する開口部21aを有し、この開口部
21aから奥に向かうに従ってガイド溝20の円弧部2
0aからの距離rを徐々に近接する方向に可変する屈曲
部21bと、ガイド溝20のストレート部20bに平行
に配置されたストレート部21cとから構成されてい
る。
【0023】さらに、図10に示すように、レバー2が
直立状態とされた場合に開口部21aの上方の側壁面
は、レバー2を用いずに一方のコネクタハウジング1を
他方のコネクタハウジング3に挿入してコネクタ仮嵌合
位置とする際に、カムピン36が当接されるカム溝21
の側壁ストッパ面17として形成されている。つまり、
それ以上のカムピン36の挿入が阻止され、それ以降は
レバー2の操作によってのみ挿入されるようになってい
る。
【0024】また、一対のアームプレート部18a,1
8bには第1係止孔(凹部)22及び第2係止孔(凹
部)23が対称位置にそれぞれ設けられており、この第
1係止孔22及び第2係止孔23に一方のコネクタハウ
ジング1の係止突起12が挿入されている。レバー2が
一方のコネクタハウジング1に直立状態となる回転開始
位置では第1係止孔22に係止突起12が挿入されるこ
とによってレバー2が回転開始位置に位置保持される。
さらに、レバー2が一方のコネクタハウジング1に平行
状態となる嵌合完了位置では第2係止孔23に係止突起
12が挿入されることによってレバー2が嵌合完了位置
に位置保持される。尚、レバー2の回転完了位置は操作
途中位置であるため、係止突起12は係止されない。
【0025】さらに、一対のアームプレート部18a,
18bの内壁にはレバー軌跡矯正用ガイドピン24,2
4がそれぞれ設けられており、この一対のレバー軌跡矯
正用ガイドピン24,24は一方のコネクタハウジング
1の一対のレバー軌跡矯正用ガイド溝15,15に係合
されている。そして、レバー軌跡矯正用ガイド溝15と
レバー軌跡矯正用ガイドピン24によってレバー軌跡矯
正手段が構成されており、このレバー軌跡矯正手段によ
ってレバー2は回転開始位置と嵌合完了位置との間の移
動を所望の移動軌跡に沿って行われるようになってい
る。
【0026】また、一対のアームプレート部18a,1
8bの一方は他方に比べて幅広に設けられ、この幅広の
アームプレート部18bには図3(a)及び図5に示す
コネクタ部25が設けられ、このコネクタ部25には嵌
合検知用端子としての嵌合検知用雄端子26が設けられ
ている。さらに、操作部19には指挿入孔27が設けら
れており、この指挿入孔27は人間の指一本のみがよう
やく挿入できる程度の大きさに設定されている。
【0027】図7及び図8に示すように、他方のコネク
タハウジング3は上面が解放された概略直方体形状を有
し、その内部スペースが一方のコネクタハウジング1の
装着スペース30となっている。この装着スペース30
の下面となる底面部31には図18及び図19に示すボ
ルト挿入孔32が形成され、このボルト挿入孔32に挿
入されたボルト33によって他方のコネクタハウジング
3が図示しない所望の取付面に固定されるようになって
いる。
【0028】また、装着スペース30の下面となる底面
部31には端子フード収容部34が上下方向に突出した
状態で一体的に設けられており、この端子フード収容部
34内には図5及び図6(b)に示す一対の雌端子(端
子)35,35がそれぞれ収容されている。一方のコネ
クタハウジング1が他方のコネクタハウジング3の上方
から下方に近接移動されると、一方のコネクタハウジン
グ1の一対の雄端子9,9が端子フード収容部34内に
入り込んで一対の雌端子35,35に接触され、また、
相互の端子9,35間が接触状態にあって一方のコネク
タハウジング1が下方から上方に離間移動されると、一
対の雄端子9,9が端子フード収容部34内から退出し
て一対の雌端子35,35と非接触とされる。各雌端子
35にはリード線39aの一端側が接続されており、リ
ード線39aの一方は電源回路Dの負荷部40側に、他
方は電源回路Dの電源部41側にそれぞれ導かれてい
る。つまり、図9に示すように、双方のコネクタハウジ
ング1,3の雄端子9と雌端子35とによって電源回路
DのパワースイッチSW1が構成されている。
【0029】また、他方のコネクタハウジング3の内周
壁の対称位置には一対のカムピン36,36が突設され
ており、この一対のカムピン36,36は、一方のコネ
クタハウジング1が装着される際にレバー2のカム溝2
1に挿入されるようになっている。さらに、他方のコネ
クタハウジング3の装着スペース30内にはコネクタ部
37が設けられており、このコネクタ部37には嵌合検
知用端子としての一対の嵌合検知用雌端子38,38が
配置されている。この一対の嵌合検知用雌端子38,3
8とレバー2の一対の嵌合検知用雄端子26,26とに
よって嵌合検知スイッチSW2が構成されている。この
嵌合検知スイッチSW2は一対の嵌合検知用雌端子3
8,38にレバー2の一対の嵌合検知用雌端子26,2
6が接触されることによってオンされ、レバー2の一対
の嵌合検知用雌端子26,26が非接触の状態でオフさ
れる。この一対の雌端子38,38にはリード線39b
がそれぞれ接続されており、この双方のリード線39b
は電源回路D内のリレー回路42に導かれている。
【0030】次に、電源回路Dを説明する。図9に示す
ように、電源回路Dは、負荷部40と、この負荷部40
に電源を供給する電源部41とを有し、この負荷部40
と電源部41には双方のコネクタハウジング1,3の端
子9,35によるパワースイッチSW1とリレー回路4
2とが直列に接続されている。リレー回路42は嵌合検
知スイッチSW2のオン時にはオンされ、嵌合検知スイ
ッチSW2のオフ時にはオフされる電気回路である。双
方のコネクタハウジング1,3の端子9,35によるパ
ワースイッチSW1は、上述したように機械的なスイッ
チである。
【0031】次に、レバー嵌合式電源回路遮断装置1A
の動作を図10〜図18を用いて説明する。図10は一
方のコネクタハウジング1を他方のコネクタハウジング
3に装着前の状態を示す斜視図、図11は一方のコネク
タハウジング1を他方のコネクタハウジング3に装着す
る過程であって、レバー2が回転完了位置にある状態を
示す斜視図、図12は一方のコネクタハウジング1を他
方のコネクタハウジング3に装着完了した状態を示す斜
視図、図13(a)は一方のコネクタハウジング1を他
方のコネクタハウジング3に装着する際のカムピン36
の移動過程を説明するものであって、レバー2が回転開
始位置と回転完了位置との間にある状態を示す正面図、
図13(b)は一方のコネクタハウジング1を他方のコ
ネクタハウジング3に装着する際のカムピン36の移動
過程を説明するものであって、レバー2が回転完了位置
にある状態を示す正面図、図13(c)は一方のコネク
タハウジング1を他方のコネクタハウジング3に装着す
る際のカムピン36の移動過程を説明するものであっ
て、レバー2が嵌合完了位置にある状態を示す正面図、
図14(a)は一方のコネクタハウジング1を他方のコ
ネクタハウジング3に装着する際のレバー軌跡矯正用ガ
イドピン24の移動過程を説明するものであって、レバ
ー2が回転開始位置と回転完了位置との間にある状態を
示す正面図、図14(b)は一方のコネクタハウジング
1を他方のコネクタハウジング3に装着する際のレバー
軌跡矯正用ガイドピン24の移動過程を説明するもので
あって、レバー2が回転完了位置にある状態を示す正面
図、図14(c)は一方のコネクタハウジング1を他方
のコネクタハウジング3に装着する際のレバー軌跡矯正
用ガイドピン24の移動過程を説明するものであって、
レバー2が嵌合完了位置にある状態を示す正面図、図1
5(a)は一方のコネクタハウジング1を他方のコネク
タハウジング3に装着完了した状態を示す平面図、図1
5(b)は一方のコネクタハウジング1を他方のコネク
タハウジング3に装着完了した状態を示す正面図、図1
6は一方のコネクタハウジング1を他方のコネクタハウ
ジング3に装着完了した状態を示す断面図、図17は図
16の要部の拡大図、図18は図15(a)のC−C線
に沿う断面図である。
【0032】先ず、レバー嵌合式電源回路遮断装置1A
により電源回路Dを導通状態とする動作を説明する。図
10に示すように、レバー2を回転開始位置として一方
のコネクタハウジング1を他方のコネクタハウジング3
の上方より装着スペース30内に挿入すると、一方のコ
ネクタハウジング1の端子フード部8が他方のコネクタ
ハウジング3の端子フード収容部34に嵌合しつつ挿入
されると共に、レバー2の一対のカム溝21,21に他
方のコネクタハウジング3の一対のカムピン36,36
が挿入される。そして、一対のカムピン36,36が一
対のカム溝21,21の各開口部21aに入り込み、一
対のカムピン36,36が一対のカム溝21,21の各
側壁ストッパ面17に当接するコネクタ仮嵌合位置にセ
ットする。このコネクタ仮嵌合位置では双方のコネクタ
ハウジング1,3の端子9,35間同士は未だ非接触で
ある。
【0033】次に、レバー2を図10の矢印A1方向に
回転させると、レバー2が一対のガイドピン11,11
を中心として回転して図10の回転開始位置から図11
の回転完了位置まで回転される。また、図13(a)に
示すように、レバー2の一対のカム溝21,21内を他
方のコネクタハウジング3の一対のカムピン36,36
が移動することによって一方のコネクタハウジング1が
他方のコネクタハウジング3内に徐々に近接移動されて
入り込む。そして、この近接移動によってレバー2が回
転完了位置に位置するまでに双方のコネクタハウジング
1,3の端子9,35間が接触状態とされると共に、レ
バー2の回転完了位置では双方のコネクタハウジング
1,3がコネクタ嵌合位置となる。
【0034】次に、レバー2を図11の矢印B1方向に
スライドさせると、レバー2の一対のガイド溝20,2
0内を一対のガイドピン11,11がスライドすると共
に、図13(b),(c)に示すように、他方のコネク
タハウジング3の一対のカムピン36,36がレバー2
の一対のカム溝21,21内をスライド移動することに
よってレバー2が図11の回転完了位置から図12の嵌
合完了位置までスライド移動(直線移動)する。このス
ライド移動によってレバー2が嵌合完了位置に位置する
までにレバー2の嵌合検知用雄端子26が他方のコネク
タハウジング3の一対の嵌合検知用雌端子38,38に
接触される。そして、嵌合検知スイッチSW2がオンさ
れると、リレー回路42がオンされ、これによって初め
て電源回路Dが導通状態とされる。
【0035】次に、レバー嵌合式電源回路遮断装置1A
により導通状態である電源回路Dを非導通状態(電源遮
断)とする動作を説明する。図12の状態にあって、レ
バー2を図12の矢印B2方向にスライドさせる。する
と、レバー2の一対のガイド溝20,20内を一対のガ
イドピン11,11がスライドすると共に、他方のコネ
クタハウジング3の一対のカムピン36,36がレバー
2の一対のカム溝21,21内をスライド移動すること
によってレバー2が図12の嵌合完了位置から図11の
回転完了位置までスライド移動する。このスライド移動
によってレバー2が回転完了位置に位置するまでにレバ
ー2の嵌合検知用雄端子26が他方のコネクタハウジン
グ3の一対の嵌合検知用雌端子38,38より離間して
非接触状態とされる。そして、嵌合検知スイッチSW2
がオフされると、リレー回路42がオフされ、この時点
で既に電源回路Dが非導通状態とされる。
【0036】次に、レバー2を図11の矢印A2方向に
回転させる。すると、レバー2が一対のガイドピン1
1,11を中心として回転して図11の回転完了位置か
ら図10の回転開始位置まで回転される。また、レバー
2の一対のカム溝21,21内を他方のコネクタハウジ
ング3の一対のカムピン36,36が移動することによ
って一方のコネクタハウジング1が他方のコネクタハウ
ジング3の上方に徐々に離間移動されて引き出される。
そして、この離間移動によってレバー2が回転開始位置
に位置するまでに双方のコネクタハウジング1,3の端
子9,35間が非接触状態とされると共に、レバー2の
回転開始位置では双方のコネクタハウジング1,3がコ
ネクタ仮嵌合位置となる。
【0037】尚、一方のコネクタハウジング1を他方の
コネクタハウジング3より完全に離間したい場合には、
一方のコネクタハウジング1を他方のコネクタハウジン
グ3の上方より取り出せば良い。
【0038】以上、このレバー嵌合式電源回路遮断装置
1Aでは、レバー2を回転開始位置から回転完了位置に
回転移動した過程では、双方のコネクタハウジング1,
3の端子9,35間が接触状態となりパワースイッチS
W1がオンされるが、電源回路Dは未だ非導通であり、
レバー2を回転完了位置から嵌合完了位置にスライド移
動(直線移動)した過程で嵌合検知スイッチSW2がオ
ンされ、これによってリレー回路42がオンされて電源
回路Dが初めて導通状態となるため、レバー2の操作途
中で電源回路Dが導通状態となるのを確実に防止するこ
とができる。従って、レバー2の操作が完了していない
ため、電源回路Dが未だ非導通であるとの認識が正当な
ものとなり、事故の発生を未然に防止できることにな
る。
【0039】また、電源回路Dを導通状態から非導通状
態とするに際し、レバー2を嵌合完了位置から回転完了
位置に直線移動した過程では、嵌合検知スイッチSW2
がオフされ、これによってリレー回路42がオフされて
電源回路Dが非導通状態となり、レバー2を回転完了位
置から回転開始位置に回転移動した過程で双方の端子
9,35間のパワースイッチSW1が離間状態となり、
電源回路Dがオフされてから端子9,35間のパワース
イッチSW1が離間されるまでにタイムラグがあり、放
電時間が確保されるため、アーク放電の発生を防止する
ことができる。
【0040】要約すれば、電源回路Dを導通させるレバ
ー2の操作は回転操作とスライド操作との2アクション
からなり、後のスライド操作によって電源回路Dが導通
され、また、電源回路Dを非導通とさせるレバー2の操
作はその逆の2アクションからなり、先のスライド操作
で電源回路Dがオフされ、その次の回転操作で端子9,
35間のパワースイッチSW1が遅れてオフされ、放電
時間を確保することができる。
【0041】また、前記レバー嵌合式電源回路遮断装置
1Aでは、レバー2にレバー軌跡矯正用ガイドピン24
を、一方のコネクタハウジング1にレバー軌跡矯正用ガ
イドピン24が係合されるレバー軌跡矯正用ガイド溝1
5を、それぞれ設けているので、図14(a)〜(c)
に示すように、レバー2の回転移動及び直線移動はガイ
ドピン11及びガイド溝20のみならずレバー軌跡矯正
用ガイドピン24及びレバー軌跡矯正用ガイド溝15に
よって規制されることからレバー2が所定の回転位置以
外で回転開始されることがない。具体的には、ガイドピ
ン11の一方側の円弧状部分がガイド溝20の内周壁に
当接せずにストレート部20bに対向する状態にあって
も、レバー軌跡矯正ガイドピン24がレバー軌跡矯正ガ
イド溝15の段差側面15aに規制されることから所望
の回転中心以外で回転されることがない。従って、レバ
ー2のガイド溝20の内壁部分やガイドピン11の損傷
を防止できる。さらに、レバー2が所定の回転位置以外
で回転させようとして回転力が作用してもその回転力が
レバー軌跡矯正用ガイドピン24及びレバー軌跡矯正用
ガイド溝15によっても受けられるため、その点からも
レバー2のガイド溝20の内壁部分やガイドピン11の
損傷を確実に防止することができる。
【0042】尚、前記実施形態では、レバー軌跡矯正用
ガイドピン11がレバー2に、レバー軌跡矯正用ガイド
溝15が一方のコネクタハウジング1に、それぞれ設け
られているが、この逆にレバー軌跡矯正用ガイドピン1
1を一方のコネクタハウジング1に、レバー軌跡矯正用
ガイド溝15をレバー2に、それぞれ設けても良い。こ
れにより、設計の自由度の向上になる。また、前記実施
形態では、レバー軌跡矯正ガイドピン24とレバー軌跡
矯正ガイド溝15によってレバー軌跡矯正手段を構成し
たが、レバー2の回転開始位置と嵌合完了位置との間の
移動を所望の移動軌跡に沿って行わせることができる手
段であれば良い。さらに、ガイドピン11が回転するガ
イド溝20の回転部は、前記実施形態では円弧状の円弧
部20aとして設けられているが、ガイドピン11が回
転できる形状(例えば多角形)であれば良い。但し、円
弧状の円弧部20aとした方がスムーズにガイドピン1
1が回転されるため好ましい。また、ガイドピン11は
円柱形状の上下端部をカットした略楕円形状を有してい
るが、長寸法幅部分と短寸法幅部分とを有する形状(例
えば長方形)であれば良い。
【0043】また、前記実施形態では、レバー2は嵌合
完了位置にあって指挿入孔27によって指一本のみでス
ライド移動の操作が可能とされているので、レバー2を
嵌合完了位置から回転完了位置にスライド移動させる操
作では指一本を用いてレバー2を操作するしかなく、そ
の後の回転操作ではレバー2を操作する指を持ち替える
等して操作する必要がある。従って、電源回路Dがオフ
されてから端子9,35間のパワースイッチSW1が離
間されるまでに大きなタイムラグが発生して十分な放電
時間が確保されるため、アーク放電の発生を確実に防止
することができる。
【0044】また、図19(a)は一方のコネクタハウ
ジング1が装着状態ではボルト回転工具43をボルト3
3に装着できないことを説明するための断面図、図19
(b)は一方のコネクタハウジング1が取り外された状
態であって、ボルト回転工具43をボルト33に装着し
た状態を示す断面図である。前記実施形態では、図19
(a)に示すように、一方のコネクタハウジング1を他
方のコネクタハウジング3に装着されている場合にはボ
ルト回転工具43をボルト33に装着できず他方のコネ
クタハウジング3を取り外しできない。そして、図19
(b)に示すように、一方のコネクタハウジング1を他
方のコネクタハウジング3より取り外した場合に限り、
ボルト回転工具43をボルト33に装着して他方のコネ
クタハウジング3を取付面より取り外しすることができ
る。従って、電源回路Dが確実に非導通状態となった場
合にのみ他方のコネクタハウジング3を取付面から取り
外しすることができ、作業者への安全を確保することが
できる。
【0045】さらに、前記実施形態では、図10及び図
12に示すように、回転開始位置にあってはレバー2の
第1係止孔22に一方のコネクタハウジング1の係止突
起12が挿入されて位置保持され、嵌合完了位置にあっ
てはレバー2の第2係止孔23に一方のコネクタハウジ
ング1の係止突起12が挿入されて位置保持されるの
で、嵌合完了位置のみならず回転開始位置でも保持され
る。従って、一方のコネクタハウジング1を他方のコネ
クタハウジング3に嵌合する際にレバー2が所望の回転
位置に位置保持され、レバー2のカム溝21の開口部2
1aと他方のコネクタハウジング3のカムピン36との
位置が確実に一致し、作業性が良い。
【0046】さらに、前記実施形態では、レバー2の第
1係止孔22及び第2係止孔23に係止される係止突起
12は同一のものを利用したので、係止突起12を1箇
所に設ければ良いため、構成の簡略化に寄与する。
【0047】さらに、前記実施形態では、係止突起12
が第1係止孔22又は第2係止孔23より退出する方向
に弾性変形可能な可撓アーム部14に設けられているの
で、回転開始位置や嵌合完了位置に位置するレバー2に
移動力を作用させると、可撓アーム部14が弾性撓み変
形して係止突起12が第1係止孔22や第2係止孔23
より離脱するため、レバー2の操作がスムーズである。
また、係止突起12が第1係止孔22や第2係止孔23
に係合され、或いは、離脱される際の係止突起12への
ダメージが少なく係止突起12の損傷防止に有効であ
る。
【0048】また、前記実施形態では、第1係止孔22
及び第2係止孔23はレバー2に、係止突起12は一方
のコネクタハウジング1に、それぞれ設けられている
が、この逆に第1係止孔22及び第2係止孔23を一方
のコネクタハウジング1に、係止突起12をレバー2
に、それぞれ設けても良い。これにより、設計の自由度
の向上になる。
【0049】さらに、前記実施形態では、カム溝21が
レバー2に、カムピン36が他方のコネクタハウジング
3に、それぞれ設けられているが、この逆にカム溝21
を他方のコネクタハウジング3に、カムピン36をレバ
ー2にそれぞれ設けても良い。これにより、設計の自由
度の向上になる。
【0050】尚、前記実施形態では、ガイド溝20がレ
バー2に、ガイドピン11が一方のコネクタハウジング
1にそれぞれ設けられているが、この逆にガイド溝20
を一方のコネクタハウジング1に、ガイドピン11をレ
バー2にそれぞれ設けても良い。これにより、設計の自
由度の向上になる。また、前記実施形態では、図15
(a),(b)及び16に示すように、一方のコネクタ
ハウジング1が他方のコネクタハウジング3に装着され
た状態では、レバー2が他方のコネクタハウジング3の
外周壁よりも内側に配置されるので、レバー2に近接の
他部品が接触して、或いは、作業者が誤ってレバー2を
スライドさせるという不具合を極力防止することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一方のコネクタハウジングに対するレバーの回
転開始位置と嵌合完了位置との間の移動を所望の移動軌
跡に沿って行わせるレバー軌跡矯正手段を設けたので、
レバーの回転移動及び直線移動はガイドピン及びガイド
溝のみならずレバー軌跡矯正手段によって規制されるこ
とからレバーが所定の回転位置以外で回転開始されるこ
とがない。従って、ガイド溝の内壁部分やガイドピンの
損傷を確実に防止することができる。また、レバーが所
定の回転位置以外で回転させようとして回転力が作用し
てもその回転力がレバー軌跡矯正手段によっても受けら
れるため、その点からもガイド溝の内壁部分やガイドピ
ンの損傷を確実に防止することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、レバー軌跡矯正
手段は、レバーと一方のコネクタハウジングとのいずれ
か一方に設けられたレバー軌跡矯正用ガイドピンと、他
方に設けられたレバー軌跡矯正用ガイド溝とからなるの
で、レバー軌跡矯正用ガイドピンがレバー軌跡矯正用ガ
イド溝にガイドされレバーの移動を矯正することによ
り、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は一方のコ
ネクタハウジングの分解正面図、(b)は一方のコネク
タハウジングの分解側面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、レバーの斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態を示し、(a)はレバーの
側面図、(b)は図3(a)のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態を示し、レバーを装着した
一方のコネクタハウジングであって、レバーが回転開始
位置に位置する状態を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、レバーを装着した
一方のコネクタハウジングであって、レバーが回転開始
位置に位置する状態を示す背面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、(a)はレバーを
装着した一方のコネクタハウジングの一部切欠平面図、
(b)はレバーを装着した一方のコネクタハウジングの
底面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、他方のコネクタハ
ウジングの一部切欠正面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、(a)は他方のコ
ネクタハウジングの平面図、(b)は図8(a)のB−
B線に沿う断面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、電源回路の回路図
である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、一方のコネクタ
ハウジングを他方のコネクタハウジングに装着前の状態
を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、一方のコネクタ
ハウジングを他方のコネクタハウジングに装着する過程
であって、レバーが回転完了位置にある状態を示す斜視
図である。
【図12】本発明の一実施形態を示し、一方のコネクタ
ハウジングを他方のコネクタハウジングに装着完了した
状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態を示し、(a)は一方の
コネクタハウジングを他方のコネクタハウジングに装着
する際のカムピンの移動過程を説明するものであって、
レバーが回転開始位置と回転完了位置との間にある状態
を示す正面図、(b)は一方のコネクタハウジングを他
方のコネクタハウジングに装着する際のカムピンの移動
過程を説明するものであって、レバーが回転完了位置に
ある状態を示す正面図、(c)は一方のコネクタハウジ
ングを他方のコネクタハウジングに装着する際のカムピ
ンの移動過程を説明するものであって、レバーが嵌合完
了位置にある状態を示す正面図である。
【図14】本発明の一実施形態を示し、(a)は一方の
コネクタハウジングを他方のコネクタハウジングに装着
する際のレバー軌跡矯正用ガイドピンの移動過程を説明
するものであって、レバーが回転開始位置と回転完了位
置との間にある状態を示す正面図、(b)は一方のコネ
クタハウジングを他方のコネクタハウジングに装着する
際のレバー軌跡矯正用ガイドピンの移動過程を説明する
ものであって、レバーが回転完了位置にある状態を示す
正面図、(c)は一方のコネクタハウジングを他方のコ
ネクタハウジングに装着する際のレバー軌跡矯正用ガイ
ドピンの移動過程を説明するものであって、レバーが嵌
合完了位置にある状態を示す正面図である。
【図15】本発明の一実施形態を示し、(a)は、一方
のコネクタハウジングを他方のコネクタハウジングに装
着完了した状態を示す平面図、(b)は一方のコネクタ
ハウジングを他方のコネクタハウジングに装着完了した
状態を示す正面図である。
【図16】本発明の一実施形態を示し、一方のコネクタ
ハウジングを他方のコネクタハウジングに装着完了した
状態を示す断面図である。
【図17】本発明の一実施形態を示し、図16の要部の
拡大図である。
【図18】本発明の一実施形態を示し、図15(a)の
C−C線に沿う断面図である。
【図19】本発明の一実施形態を示し、(a)は一方の
コネクタハウジングを他方のコネクタハウジングに装着
状態ではボルト回転工具をボルトに装着できないことを
説明するための断面図、(b)は一方のコネクタハウジ
ングを他方のコネクタハウジングより取り外された状態
であって、ボルト回転工具をボルトに装着した状態を示
す断面図である。
【図20】従来例のカム機構の正面図である。
【図21】従来例を示し、(a)はレバーが回転中心ず
れを起こさない状態を示す正面図、(b)はレバーが回
転位置ずれを起こす可能性のある状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1A レバー嵌合式電源回路遮断装置 1 一方のコネクタハウジング 2 レバー 3 他方のコネクタハウジング 9 雄端子(端子) 11 ガイドピン 15 レバー軌跡矯正用ガイド溝(レバー軌跡矯正手
段) 20 ガイド溝 20a 円弧部(回転部) 20b ストレート部 21 カム溝 24 レバー軌跡矯正用ガイドピン(レバー軌跡矯正手
段) 35 雌端子(端子) 36 カムピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 穣 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 久保島 秀彦 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB07 FB20 FC25 FC27 FC31 FC36 FC38 HB02 HB04 HB05 HB07 HC11 HC19 KA09 MA19 MA27 MB20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方のコネクタハウジングに近接・離間
    移動によって接触・非接触とされる端子をそれぞれ設
    け、前記一方のコネクタハウジングとレバーとのいずれ
    か一方にガイドピンを、他方に該ガイドピンが係合され
    るガイド溝をそれぞれ設けて前記レバーを前記一方のコ
    ネクタハウジングに回転移動、且つ、直線移動自在に設
    け、前記レバーと前記他方のコネクタハウジングとのい
    ずれか一方にカム溝を、他方に該カム溝に係合されるカ
    ムピンをそれぞれ設け、このカムピンが前記カム溝に係
    合された状態で前記レバーを回転開始位置より回転させ
    ると、前記ガイドピンが前記ガイド溝の回転部で回転す
    ると共に、前記カムピンが前記カム溝にガイドされるこ
    とによって前記一方のコネクタハウジングが前記他方の
    コネクタハウジングに近接移動して双方のコネクタハウ
    ジングの前記端子同士が接触される回転完了位置に位置
    され、この回転完了位置より前記レバーを直線移動させ
    ると、前記ガイドピンが前記ガイド溝のストレート部を
    移動することによって嵌合完了位置に位置されるレバー
    嵌合式電源回路遮断装置であって、 前記一方のコネクタハウジングに対する前記レバーの回
    転開始位置と嵌合完了位置との間の移動を所望の移動軌
    跡に沿って行わせるレバー軌跡矯正手段を設けたことを
    特徴とするレバー嵌合式電源回路遮断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレバー嵌合式電源回路遮
    断装置であって、 前記レバー軌跡矯正手段は、前記レバーと前記一方のコ
    ネクタハウジングとのいずれか一方に設けられたレバー
    軌跡矯正用ガイドピンと、他方に設けられ、該レバー軌
    跡矯正用ガイドピンが係合されるレバー軌跡矯正用ガイ
    ド溝とからなることを特徴とするレバー嵌合式電源回路
    遮断装置。
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