WO2015002017A1

WO2015002017A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

Info

Publication number: WO2015002017A1
Application number: PCT/JP2014/066632
Authority: WO
Inventors: 裕亮増田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2013-07-01
Filing date: 2014-06-24
Publication date: 2015-01-08
Also published as: US9810832B2; US20160282549A1

Abstract

液晶表示装置１０は、ＬＥＤ２４と、ＬＥＤ２４からの光に光学作用を付与する矩形状の光学シート１８と、光学シート１８に対して積層する形で配される矩形状の液晶パネル１１と、枠状をなし、光学シート１８を囲む形で配されるとともに、光学シート１８の長辺側の両端縁について、その端縁の両端側よりも相対的に中央側の部位を選択的に押圧しつつ液晶パネル１１との間で挟持するフレーム１５と、を備える。光学シート１８の長辺側の両端縁が選択的に挟持されることで保持されるため、光学シート１８が位置ずれすることを防止ないし抑制することができる。一方、光学シート１８上に発生した撓みを挟持されず保持されない部位、即ち端縁の両端側の部位において解消させることができる。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置は、その表示パネルである液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。この種のバックライト装置は、その機構によって直下型とエッジライト型とに大別される。このような直下型またはエッジライト型のバックライト装置では、いずれの型においても、その表示面側に、光源から出射された光に光学作用を付与する（面状の光にする等）ための機能を有する光学シートが配される。

　上記のような光学シートを備えるバックライト装置では、振動等により光学シートが位置ずれした場合、光学シートと積層配置される液晶パネル等の積層部材が当該光学シートと擦れ合い、当該積層部材に傷が発生することがある。そこで、このような光学シートの位置ずれを防止ないし抑制するため、光学シートを備えるバックライト装置では、光学シートの端縁の少なくとも一部をシャーシ等の筐体に対して保持するための保持具が配されることがある。このようにバックライト装置における光学シートを保持するための保持具が、例えば特許文献１に開示されている。

特開２００７－１８８０２９号公報

（発明が解決しようとする課題）
　しかしながら、上記特許文献１に開示された保持具は、筺体としてのシャーシに取り付けられるとともに光学シートの端縁を隙間無く挟み込むことで、当該光学シートをシャーシに対して固定保持する構成とされる。このため、光学シートが伸縮し難いものとなり、熱等によって光学シートが撓んだ場合にその撓みを解消させることできず、光学シートに皺が発生する虞があった。

　本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書では、光学シートの皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シートの位置ずれを防止ないし抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本明細書で開示される技術は、光源と、前記光源からの光に光学作用を付与する矩形状の光学シートと、前記光学シートに対して積層する形で配される矩形状の積層部材と、枠状をなし、前記光学シートを囲む形で配されるとともに、該光学シートの少なくとも一つの端縁について、その端縁の両端側よりも相対的に中央側の部位を選択的に押圧しつつ前記積層部材との間で挟持する枠状部材と、を備える照明装置に関する。

　上記の照明装置では、光学シートは、その少なくとも一つの端縁のうちその両端側よりも相対的に中央側に位置する部位が積層部材と枠状部材との間で選択的に挟持される。これにより、光学シートの少なくとも一つの端縁が上記挟持される部位において保持されるため、光学シートが位置ずれすることを防止ないし抑制することができる。一方、光学シートの端縁のうち上記挟持される部位以外の部位は積層部材と枠状部材との間で挟持されず、保持されない。このため、光学シートのシート面における中央側の部位や光学シートの端縁における中央側の部位で発生した撓みを上記保持されない部位、即ち端縁の両端側の部位において解消させることができ、光学シートにおける皺の発生を防止ないし抑制することができる。以上のように上記の照明装置では、光学シートの皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シートの位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　前記光学シートは、前記少なくとも一つの端縁のみが他の部材に対して保持された構成とされてもよい。
　この構成によると、光学シートのシート面のうち、積層部材と枠状部材との間に挟持される端縁の部位以外の全域において光学シート上の撓みを解消させることができるため、シート面に発生した撓みを解消させ易いものとすることができる。

　前記枠状部材の一部に嵌合部が設けられ、前記嵌合部に嵌合されることで、前記光学シートの前記端縁のうち前記積層部材との間で挟持される部位よりも外側に位置する部位の一部を前記嵌合部との間で挟持する嵌合部材を備えてもよい。
　この構成によると、光学シートの端縁のうち、積層部材と枠状部材との間に挟持される部位の外側に位置する部位の一部を、枠状部材における嵌合部と嵌合部材との間で挟持することができ、保持することができる。このため、光学シートを効果的に保持することができ、光学シートの位置ずれを一層防止ないし抑制することができる。

　前記嵌合部は前記枠状部材から前記光学シート側に突出する形で設けられ、前記光学シートは、その端縁のうち前記積層部材との間で前記枠状部材によって挟持される部位よりも外側に位置する部位に少なくとも一つの開口を有し、該開口内に前記嵌合部が挿通される形で配されてもよい。
　この構成によると、光学シートに設けられた開口の開口内に嵌合部が挿通された状態でその開口端が当該嵌合部の外周面と当接することで、枠状部材に対して光学シートをそのシート面方向に位置決めすることができる。

　前記光学シートは、その端辺から外側に向かって延出するシート延出部を有し、前記開口が前記シート延出部に設けられていてもよい。
　この構成によると、枠状部材のうちシート延出部と重畳する部位の両側は光学シートと重畳しないこととなるため、枠状部材において当該重畳しない部位に側壁等の構造を設けることができる。このため、枠状部材のうちシート延出部と重畳する部位のさらに外側に枠状部材の側壁等の構造を設ける場合と比べて、照明装置の狭額縁化を図ることができる。

　前記嵌合部材は、該嵌合部材を凸部側とし、前記嵌合部を凹部側として該嵌合部に凹凸嵌合される構成とされてもよい。
　この構成によると、開口内に嵌合部が挿通されて嵌合部の外周面によって光学シートがそのシート面方向に位置決めされた状態で、嵌合部材を当該嵌合部に嵌合させることができる。このため、嵌合部材を嵌合部に嵌合させ易いものとすることができる。

　前記枠状部材の一部に該枠状部材から前記光学シート側に突出する爪状の係止部が設けられ、前記開口は前記端縁の中央側と両端側とにそれぞれ設けられ、前記光学シートは、前記開口のうち前記端縁の中央側よりも相対的に両端側の部位に設けられた前記開口内に前記枠状部材の前記係止部が挿通される形で配されるとともに、該係止部に対して該光学シートの厚み方向に摺動可能な形で係止されてもよい。
　この構成によると、枠状部材に設けられた開口の開口内に係止部が挿通された状態でその開口端が当該係止部の外周面と当接することで、枠状部材に対して光学シートがそのシート面方向に位置決めされる。さらに、開口の開口内に係止部が挿通されることで光学シートの厚み方向に摺動可能な形で当該光学シートが係止されるため、当該係止される部位において光学シートが撓むことが許容され、当該撓みを解消させることができる。このように、光学シートの端縁のうち係止部に係止された部位において、当該光学シートの撓みを解消させつつ当該光学シートの位置決めを行うことができる。

　前記光源を支持するとともに該光源を挟んで前記枠状部材側とは反対側に配された放熱部材を備えてもよい。
　この構成によると、光源から発生した熱の大部分が、積層部材との間で光学シートを挟持する枠状部材とは反対側に配された放熱部材側へ向かうこととなるので、光学シートへ熱が伝わることを抑制することができる。これにより、光学シート上に熱に起因する撓みが発生することを抑制することができる。

　前記光学シートのシート面に沿った板状部と、該板状部の外端から前記放熱部材側に折れ曲がることで前記放熱部材の一部と当接する折れ曲がり部と、を少なくとも有するシャーシを備えてもよい。
　この構成によると、放熱部材の一部が折れ曲がり部と当接することで放熱部材をシャーシの板状部の板面方向に位置決めすることができる。さらに、光源から発生した熱の一部がシャーシを介して放熱部材へ伝わることとなるので、光学シートへ熱が伝わることを一層抑制することができる。

　前記枠状部材が樹脂製とされていてもよい。
　この構成によると、枠状部材が金属製とされている場合と比べて枠状部材を介して光学シートに熱が伝わり難いものとすることができる。

　本明細書で開示される技術は、上記の照明装置と、上記の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置として表現することもできる。

　上記表示装置では、前記積層部材が前記表示パネルであってもよい。
　この構成によると、表示パネルと枠状部材との間に光学シートが配された表示装置において、光学シートの皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シートの位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　上記表示装置は、少なくとも一つの端面に光入射面を有し、該光入射面に入射された前記光源からの光を前記光学シート側に導光する導光板を備え、前記積層部材が前記導光板であってもよい。
　この構成によると、枠状部材と導光板との間に光学シートが配されたエッジライト型の照明装置を備える表示装置において、光学シートの皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シートの位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　上記表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記の表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。

（発明の効果）
　本明細書で開示される技術によれば、光学シートの皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シートの位置ずれを防止ないし抑制することができる。

実施形態１に係るテレビ受信装置の分解斜視図テレビ受信装置及び液晶表示装置の背面図液晶表示装置の分解斜視図液晶表示装置の平面図光学シートの端縁が配される中央側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図図５の要部拡大図光学シートの端縁が配される両端側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図図７の要部拡大図光学シートの端縁が配される中央側エリアと両端側エリアとの境界部近傍において緩衝材が敷設されたフレームの一部を正面から視た図光学シートの端縁が載せられたフレームを表側から視た平面図光学シートの端縁が配される中央側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿うとともに嵌合ピンを通る断面で切断した断面の断面図光学シートの端縁が配される両端側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿うとともに爪状部を通る断面で切断した断面の断面図光学シートの端縁が配される中央側エリアと両端側エリアとの境界部近傍におけるフレームの斜視図嵌合部に対する光学シート及び嵌合部材の取付態様を示す斜視図嵌合部に対する光学シート及び嵌合部材の取付態様を示す斜視図嵌合部に対する光学シート及び嵌合部材の取付態様を示す斜視図光学シート及び嵌合部材が取り付けられた嵌合部の断面図爪状部に対する光学シートの取付態様を示す斜視図爪状部に対する光学シートの取付態様を示す斜視図光学シートが取り付けられた爪状部の断面図実施形態１の変形例１において、光学シートの端縁が配される中央側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図実施形態１の変形例１において、光学シートの端縁が配される両端側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図実施形態１の変形例２において、嵌合部に対する光学シート及び嵌合部材の取付態様を示す斜視図実施形態１の変形例２において、光学シート及び嵌合部材が取り付けられた嵌合部の断面図実施形態２において、光学シートの端縁が載せられたフレームを表側から視た平面図実施形態３において、光学シートの端縁が配される中央側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿うとともに嵌合ピンを通る断面で切断した断面の断面図実施形態３において、光学シートの端縁が配される両端側エリアにおいて液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図

　＜実施形態１＞
　図面を参照して実施形態１を説明する。本実施形態では、液晶表示装置（表示装置の一例）１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で共通した方向となるように描かれている。このうちＹ軸方向は、鉛直方向と一致し、Ｘ軸方向は、水平方向と一致している。また、特に断りがない限りは、上下の記載については鉛直方向を基準とする。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０の裏面側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示装置１０の裏面側に各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備える。テレビ受信装置ＴＶは、スタンドＳＴによって液晶表示装置１０の表示面をＹ軸方向（鉛直方向）に概ね沿わせた状態で支持されている。液晶表示装置１０は、上記した構成のテレビ受信装置ＴＶから、少なくともテレビ信号を受信するための構成（メイン基板ＭＢのチューナー部等）を除いたものである。液晶表示装置１０は、図３に示すように、全体として横長の方形状（矩形状）をなしており、画像を表示する表示面１１Ｃを有する液晶パネル（積層部材の一例、表示パネルの一例）１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置の一例）１２と、が一対のキャビネット１３、１４の間に挟み込まれてなるものとされる。一対のキャビネット１３、１４のうち、当該液晶表示装置１０の表側に露出するものは表側キャビネット１３とされ、当該液晶表示装置１０の裏側に露出するものは裏側キャビネット１４とされている。

　先に、液晶表示装置１０における裏面側の構成について説明する。液晶表示装置１０における裏側の外観を構成する裏側キャビネット１４の裏面には、図２に示すように、Ｙ軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材ＳＴＡがＸ軸方向に離間した２位置に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＡは、断面形状が裏側キャビネット１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、裏側キャビネット１４との間に保有される空間内にスタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴｂが差し込まれるようになっている。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に並行する台座部ＳＴａと、台座部ＳＴａからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴｂとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製とされており、一対のスタンド取付部材ＳＴＡをＸ軸方向について横切りつつも裏側キャビネット１４の裏面における一部、具体的には図２に示す下側約半分程度を覆う形で取り付けられている。このカバー部材ＣＶと裏側キャビネット１４との間には、次述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品を収容可能な部品収容空間が保有されている。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢには、図２に示すように、電源基板ＰＷＢ、メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、当該液晶表示装置１０の電力供給源とも言えるものであり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ（光源の一例）２４などに駆動電力を供給することが可能とされる。従って、電源基板ＰＷＢがＬＥＤ２４を駆動するＬＥＤ駆動基板を兼用していると言える。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能なチューナー部と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（チューナー部共々図示せず）とを少なくとも有しており、処理した画像信号を次述するコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。なお、このメイン基板ＭＢは、当該液晶表示装置１０が図示しない外部の画像再生機器に接続されたときには、その画像再生機器からの画像信号が入力されるので、その画像信号を画像処理部にて処理してコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板ＭＢから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　液晶パネル１１は、図３及び図５に示すように、平面に視て矩形状（長方形状）をなしており、後述する光学シート１８に積層する形で配されている。液晶パネル１１は、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１Ａ，１１Ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板１１Ａ，１１Ｂ間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板１１Ａ，１１Ｂのうち表側（正面側）がＣＦ基板１１Ａとされ、裏側（背面側）がアレイ基板１１Ｂとされる。このうち、アレイ基板１１Ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。一方、ＣＦ基板１１Ａには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板１１Ａ，１１Ｂの外側にはそれぞれ偏光板（図示は省略する）が配されている。

　液晶パネル１１を構成する一対の基板１１Ａ，１１Ｂのうち、アレイ基板１１Ｂは、図５及び図６に示すように、その端部がＣＦ基板１１Ａよりも外側に突き出す形で配されている。詳しくは、アレイ基板１１Ｂは、その外周端部が全周にわたってＣＦ基板１１Ａの外周端部よりも外側に突き出すよう、ＣＦ基板１１Ａよりも一回り大きく形成されている。アレイ基板１１Ｂのうち一方の長辺側の端部には、上記したゲート配線及びソース配線から引き回された端子部が複数設けられており、これらの各端子部には、液晶駆動用のドライバが実装されたフレキシブル基板が接続されている。各端子部には、フレキシブル基板を介して上記したコントロール基板ＣＴＢからの信号が供給されるようになっており、それにより、液晶パネル１１における表示面１１Ｃに画像が表示されるようになっている。

　表側キャビネット１３は、液晶パネル１１を表側から押さえるとともに液晶表示装置１０の表側の外観部材を構成する。表側キャビネット１３は、例えばアルミニウムなどの金属製とされており、仮に合成樹脂製とした場合に比べると、機械的強度（剛性）及び熱伝導性がいずれも高くなっている。表側キャビネット１３は、図３に示すように、液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおける表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。表側キャビネット１３は、液晶パネル１１の表示面１１Ｃに並行するとともに液晶パネル１１を表側から押さえるパネル押さえ部１３Ａと、パネル押さえ部１３Ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側壁部１３Ｂとからなり、表側キャビネット１３の断面形状は、パネル押さえ部１３Ａと側壁部１３Ｂとの境界部分が屈曲した略Ｌ字型となっている。

　表側キャビネット１３を構成するパネル押さえ部１３Ａは、液晶パネル１１の外周端部（非表示領域）に倣って横長の枠状をなすとともに液晶パネル１１の外周端部をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能とされる。なお、パネル押さえ部１３Ａと液晶パネル１１との間には、緩衝材２８Ａが介設されている（図６参照）。パネル押さえ部１３Ａのうち表側を向いた外面（液晶パネル１１に対する対向面とは反対側の面）は、液晶パネル１１の表示面１１Ｃと同じく液晶表示装置１０における表側外部に露出しており、液晶パネル１１の表示面１１Ｃと共に液晶表示装置１０の正面を構成している。

　表側キャビネット１３を構成する側壁部１３Ｂは、パネル押さえ部１３Ａにおける外周端部から裏側に向けて突出する略角筒状をなしている。側壁部１３Ｂは、バックライト装置１２を全周にわたって取り囲んでいる。側壁部１３Ｂは、液晶表示装置１０における周方向に沿った外面が、液晶表示装置１０における周方向外部に露出しており、液晶表示装置１０における天面、底面、両側面を構成している。側壁部１３Ｂの内側面には、図６に示すように、裏側からネジ部材ＳＭが取り付けられるネジ取付部１３Ｃが一体形成されている。ネジ取付部１３Ｃは、側壁部１３Ｂの内側面から内側（後述するフレーム１５側）に向けて突出する略ブロック状をなしている。ネジ取付部１３Ｃは、液晶表示装置１０の裏側に配される裏側キャビネット１４との間でフレーム１５の一部を挟み込むことができるものとされ、裏側キャビネット１４に対して裏側から取り付けられるネジ部材ＳＭによってこれらを保持することが可能とされる。また、ネジ取付部１３Ｃには、裏側に向けて開口するとともにネジ部材ＳＭを締め付けることが可能な表側キャビネット側ネジ孔１３Ｃ１が形成されている。

　裏側キャビネット１４は、液晶表示装置１０の裏側の外観部材を構成する。裏側キャビネット１４は、表側キャビネット１３と同様に例えばアルミニウムなどの金属製とされており、図３に示すように液晶表示装置１０の裏側をほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な略浅皿状をなしている。この裏側キャビネット１４のうち裏側を向いた外面は、液晶表示装置１０における裏側外部に露出していて液晶表示装置１０の背面を構成している。裏側キャビネット１４は、図５及び図６に示すように、横長の平板状をなす底板部１４Ａと、底板部１４Ａにおける両長辺側端部からそれぞれ裏側に段差状に突出する段差部１４Ｂと、段差部１４Ｂの外端から底板部１４Ａよりも表側に立ち上がって外側に延出する延出部１４Ｃと、からなる。

　裏側キャビネット１４を構成する底板部１４Ａ及び段差部１４Ｂは、後述するバックライト装置１２の裏側を構成するシャーシ１６及び放熱部材２６との間に所定の隙間を設けた状態で配されている。裏側キャビネット１４を構成する延出部１４Ｃは、表側キャビネットのネジ取付部と重畳する位置まで外側に延出している。延出部１４Ｃは、その表面のほぼ全域が後述するフレーム１５における外側枠状部１５Ｃと面接触されている。延出部１４Ｃには、上述したネジ部材ＳＭを挿通させることが可能な裏側キャビネット側ネジ孔１３Ｃ１が形成されており、外部からネジ部材ＳＭが装着されるようになっている。

　続いてバックライト装置１２について説明する。バックライト装置１２は、図３に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム（枠状部材の一例）１５と、裏側の外観を構成するシャーシ１６との間に保有される空間内に収容されてなる。フレーム１５とシャーシ１６との間に収容される主要な構成部品には、少なくとも、光学シート１８、導光板２０、反射シート２２、及びＬＥＤユニットＬＵが含まれている。このうち、液晶パネル１１及び光学シート１８は、相互に積層された状態で表側キャビネット１３とフレーム１５とによって挟み込まれる形で保持されている。一方、導光板２０は、フレーム１５とシャーシ１６とによって挟み込まれる形で保持されている。バックライト装置１２が有するＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１５及びシャーシ１６の内部において、導光板２０をその短辺方向（Ｙ軸方向）の両側方から挟み込む形で対をなしている。以下、各構成部品について説明する。

　先に導光板２０、反射シート２２、シャーシ１６、及びＬＥＤユニットＬＵの構成について説明する。導光板２０は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板２０は、図３に示すように、液晶パネル１１及び後述する光学シート１８と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、その板面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ板面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板２０は、光学シート１８の裏側に所定の間隔を空けて対向状に配されている。導光板２０の長辺側における両端面は、ＬＥＤ２４から出射された光が入射する光入射面２０Ａとされている。

　導光板２０は、図３及び図５に示すように、一対の光入射面２０ＡをＬＥＤユニットＬＵとそれぞれ対向させた形で、主板面（表側の板面）である光出射面２０Ｂを光学シート１８側に向け、光出射面２０Ｂとは反対側の板面（裏側の板面）である反対面２０Ｃを反射シート２６側に向ける形で配されている。導光板２０は、当該反射シート２６を介して後述するシャーシ２２によって支持されている。導光板２０は、ＬＥＤユニットＬＵとの並び方向がＹ軸方向と一致しており、光学シート１８及び反射シート２２との並び方向がＺ軸方向と一致するものとされる。導光板２０は、ＬＥＤユニットＬＵからＹ軸方向に沿って発せられた光を光入射面２０Ａから導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学シート１８側へ向くよう立ち上げて光出射面２０Ｂから出射させる機能を有する。

　反射シート２２は、長方形のシート状を成し、合成樹脂製とされると共にその表面が光反射性に優れた白色とされている。反射シート２２は、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、その短辺方向がＹ軸方向と一致するとともに、導光板２０の反対面２０Ｃとシャーシ１６との間に挟持された形で配されている（図３及び図５参照）。反射シート２２は、その表側に反射面を有し、この反射面が導光板２０の反対面２０Ｃと当接している。そして、反射シート２６は、ＬＥＤユニットＬＵ又は導光板２０からその反射面側へ漏れた光を反射させることが可能となっている。また、反射シート２２は、導光板２０の反対面２０Ｃよりも一回り大きいものとされ、図６に示すように、その端縁が導光板２０の端部よりわずかにはみ出すものとされている。

　ＬＥＤユニットＬＵは、図３に示すように、導光板２０の長辺方向に沿ってそれぞれ配され、その長さ方向寸法が導光板２０の長辺寸法とほぼ同程度とされている。各ＬＥＤユニットＬＵは、ＬＥＤ２４と、ＬＥＤ基板２５と、放熱部材２６と、から構成されている。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ２４は、ＬＥＤ基板２５に固着される基板部上にＬＥＤチップ（図示せず）を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いたりすることができる。このＬＥＤ２８は、ＬＥＤ基板２５に対する実装面とは反対側の面（導光板２０の光入射面２０Ａと対向する面）が主発光面となる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板２５は、図３に示すように、導光板２０の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、その板面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり導光板２０の光入射面２０Ａに並行した姿勢で配されている。ＬＥＤ基板２５は、その長辺方向（Ｘ軸方向）寸法が導光板２０の長辺方向（Ｘ軸方向）寸法とほぼ同程度とされている。ＬＥＤ基板２５の板面であって内側、つまり導光板２０側を向いた板面（導光板２０との対向面）には、上記した構成のＬＥＤ２４が表面実装されており、この面が実装面とされる。ＬＥＤ２４は、ＬＥＤ基板２５の実装面において、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に（直線的に）並列配置されている。つまり、ＬＥＤ２４は、バックライト装置１２における長辺側の両端部においてそれぞれ長方向に沿って複数ずつ間欠的に並列配置されていると言える。Ｘ軸方向について隣り合うＬＥＤ２４間の間隔、つまりＬＥＤ２４の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされる。また、ＬＥＤ２４の並び方向は、ＬＥＤ基板２５の長辺方向（Ｘ軸方向）と一致している。ＬＥＤ基板２５の実装面には、Ｘ軸方向に沿って延在するとともにＬＥＤ２４群を横切って隣り合うＬＥＤ２４同士を直列接続する、金属膜（銅箔など）からなる配線パターン（図示せず）が形成されており、この配線パターンの両端部に形成された端子部が、コネクタや電線などの配線部材を介して電源基板（不図示）に接続されることで、各ＬＥＤ２４に駆動電力が供給されるようになっている。このＬＥＤ基板３０は、次述する放熱部材３２に取り付けられている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材２６は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製とされている。放熱部材２６は図６に示すように、放熱部２６Ａと、放熱部の一端から立ち上がる立ち上がり部２６Ｂと、放熱部２６Ａの略真中から突出する突出部２６Ｃと、を備え、これらが断面視略Ｌ字型屈曲形状をなしている。この放熱部材１６は、ＬＥＤ２４を挟んでフレーム１５側とは反対側に配されている。放熱部材２６は、その長辺寸法がＬＥＤ基板３０の長辺寸法とほぼ同程度の大きさとされている。放熱部材２６を構成する放熱部２６Ａは、シャーシ１６の板状部１６Ａに並行する板状をなしており、その長辺方向がＹ軸方向と、短辺方向がＸ軸方向と、厚さ方向がＺ軸方向とそれぞれ一致している。放熱部２６Ａは、立ち上がり部２６Ｂにおける裏側の端部からＹ軸方向に沿って内側、つまり導光板２０の中央側に向けて突出するように延びるとともに、その内側の先端部が導光板２０側に向かって段差状にわずかに近づいた形態とされる。放熱部２６Ａは、その全域が裏側キャビネット１４との間に所定の隙間を隔てて裏側キャビネット１４と対向している。このため、ＬＥＤ２４から放熱部材２６に伝わった熱は、放熱部２６Ａから裏側キャビネット１４側へと効果的に放熱されるようになっている。

　放熱部材２６を構成する立ち上がり部２６Ｂは、図６に示すように、放熱部２６Ａの外側（導光板２０側とは反対側）の端部から当該放熱部２６Ａに対して垂直に立ち上がっている。立ち上がり部２６Ｂは、ＬＥＤ基板２５の板面及び導光板２０の光入射面２０Ａに並行する板状をなすとともに、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＺ軸方向と、厚さ方向がＹ軸方向とそれぞれ一致している。立ち上がり部２６Ｂの内側の板面、つまり導光板２０側を向いた板面には、図示しないビス等によってＬＥＤ基板２５が取り付けられている。立ち上がり部３２Ｂのうち外側の板面は、裏側キャビネット１４の延出部１４Ｃ及び後述するフレーム１５の繋ぎ部１５Ｂにビス留めされており、これにより、放熱部材２６が保持されている。放熱部材２６を構成する突出部２６Ｃは、放熱部２６Ａの延びる方向（Ｙ軸方向）における略中央部から導光板２０側に向かってわずかに突出する形態とされ、後述するシャーシ１６の折れ曲がり部１６Ｂと当接している。突出部２６Ｃの突出する方向は、Ｚ軸方向と一致している。

　シャーシ１６は、例えばアルミニウムなどの金属製とされている。シャーシ１６は、導光板２０及び反射シート２２を裏側からほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な平板状の板状部１６Ａと、板状部１６Ａの長辺側の両端縁から裏側に折れ曲がって延びる折れ曲がり部１６Ｂと、から構成される。シャーシ１６を構成する板状部１６Ａは、反射シート２２のほぼ全域と面接触しており、後述するフレーム１５の内側枠状部１５Ａとの間で導光板２０及び反射シート２２を挟み込むものとされる。折れ曲がり部１６Ｂは、その延びる方向がＺ軸方向と一致している。折れ曲がり部１６Ｂは、その内側の面が放熱部材２６の突出部２６Ｃと当接するとともに、当該突出部２６Ｃに対して図示しないビス等によって固定されている。これにより、導光板２０及びシャーシ１６は放熱部材２６によって支持されている。

　続いてフレーム１５及び光学シート１８の構成について詳しく説明する。フレーム１５は、図３に示すように、全体として表側キャビネット１３と同様に横長の枠状に形成されており、合成樹脂製とされるとともに表面が例えば黒色を呈する形態とされることで、遮光性を有するものとされる。フレーム１５は、積層配置された液晶パネル１１、光学シート１８と、導光板１６と、の間に介在する形で配される内側枠状部１５Ａと、表側キャビネット１３と裏側キャビネット１４との間に介在する形で配される外側枠状部１５Ｃと、内側枠状部１５Ａと外側枠状部１５Ｃとを繋ぐ繋ぎ部１５Ｂと、表側キャビネット１３を裏側から支持するキャビネット支持部１５Ｄと、からなる。

　フレーム１５を構成する内側枠状部１５Ａは、導光板２０の外周端部をほぼ全周にわたって表側から押さえるとともに、液晶パネル１１及び光学部材１８の外周端部をそれぞれほぼ全周にわたって裏側から受けることができる。内側枠状部１５Ａは、図３及び図６に示すように、その内側を構成する内側部分と、当該内側部分に対して表側に階段状に突き出した外側部分を有している。内側枠状部１５Ａの内側部分は、その表面において光学シート１８の外周端部を受けている（以下、当該内側部分の表面をシート受け部１５Ａ１と称する）。一方、内側枠状部１５Ａの外側部分は、その表面において液晶パネル１１の外周端部を受けている（以下、当該外側部分の表面をパネル受け部１５Ａ２と称する）。なお、内側枠状部１５Ａの内側部分におけるシート受け部１５Ａ１と光学シート１８の外周端部との間、及び内側枠状部１５Ａの外側部分におけるパネル受け部１５Ａ２と液晶パネル１１の外周端部との間には、それぞれ緩衝材２８Ｃ、２８Ｂが介設されている。

　フレーム１５を構成する外側枠状部１５Ｃは、内側枠状部１５Ａよりも裏側に引っ込んだ位置であって導光板の反対面とほぼ同じ高さ（Ｚ軸方向の位置）に配されている。外側枠状部１５Ｃには、ネジ部材ＳＭを挿通させることが可能なフレーム側ネジ孔１５Ｃ１が形成されている。外側枠状部１５Ｃは、表側キャビネット１３のネジ取付部１３Ｃと裏側キャビネット１４の延出部１４Ｃとの間に挟み込まれた状態でフレーム側ネジ孔１５Ｃ１にネジ部材ＳＭが挿通されることで、表側キャビネット１３及び裏側キャビネット１４に対してネジ止めされ、固定されている。フレーム１５を構成する繋ぎ部１５Ｂは、外側枠状部１５Ｃの内端と、内側枠状部１５Ａの外端とを繋ぐ形で配されており、Ｚ軸方向に沿って立ち上がる形態とされる。キャビネット支持部１５Ｄは、内側枠状部１５Ａの外端から表側に向けて突出するとともに表側キャビネット１３の裏側の面に当接することで、当該表側キャビネット１３を機械的に支持してその補強を図ることができるものとされる。

　光学シート１８は、液晶パネル１１と同様に平面に視て横長の矩形状をなしており、平面に視た大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１より一回り小さいものとされる。光学シート１８は、液晶パネル１１の裏側に積層配置されるとともに、導光板２０の光出射面２０Ｂと離間した形で配されている。光学シート１８は、いずれもシート状をなす３枚のシート部材が積層してなるものとされる。具体的な光学シート１８の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。光学シート１８は、液晶パネル１１と導光板１６との間に介在して配されることで、導光板２０からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル１１に向けて出射させる。光学シート１８は、図４に示すように、その外周端がフレーム１５の内側枠状部１５Ａにおけるシート受け部１５Ａ１と重畳する形で配されることで、緩衝材２８Ｄを介して当該シート受け部１５Ａ１によって支持されている。また、光学シート１８の端縁は、フレーム１５と液晶パネル１１との間で選択的に挟持されることで保持された構成とされている。

　図４に示すように、光学シート１８の端辺には、その一部から外側に向かって延出するタブ部（シート延出部の一例）１８Ａが複数設けられている。このタブ部１８Ａは、光学シート１８の長辺側の両端辺に設けられている。具体的には、光学シート１８における長辺側の一方の端辺に７つのタブ部１８Ａが略等間隔で設けられ、長辺側の他方の端辺に１つのタブ部１８Ａが設けられている。各タブ部１８Ａは、光学シート１８の外側に向かって凸状に延出しており、光学シート１８を構成する３枚のシート部材のそれぞれについて同じ配置、同じ形状、同じ大きさで設けられている。一方、フレーム１５の内側枠状部１５Ａにおける外側部分のうち、光学シート１８の各タブ部１８Ａと重畳する部位には、光学シート１８のタブ部１８Ａを受けることが可能なタブ部受け部１５Ａ３（図１３参照）がそれぞれ設けられている。内側枠状部１５Ａの外側部分のうちタブ部受け部１５Ａ３とされた部位以外の部位は、上述したようにパネル受け部１５Ａ２とされている。そして、図１３に示すように、フレーム１５を構成するキャビネット支持部１５Ｄは、内側枠状部１５Ａの外側部分のうちパネル受け部１５Ａ２とされた部分のみから突出している。

　光学シート１８の各タブ部１８Ａには、当該タブ部１８Ａをその厚み方向（Ｚ軸方向）に貫通するとともに矩形状をなす開口１８Ａ１（図１１等参照）が設けられている。なお、この開口１８Ａ１についても、光学シート１８を構成する３枚のシート部材のそれぞれについて同じ配置、同じ形状、同じ大きさで設けられている。一方、フレーム１５のタブ部受け部１５Ａ３に設けられた後述する嵌合部１５Ｅや爪状部１５Ｆが設けられており、これら嵌合部１５Ｅや爪状部１５Ｆが各タブ部１８Ａに設けられた開口１８Ａ１に挿通されることで各タブ部１８Ａがタブ部受け部１８Ａ１に取り付けられ、光学シート１８がフレーム１５上に支持された構成となっている。ここで、図１０に示すように、タブ部１８Ａが設けられた光学シート１８の端縁のうち、その端縁の両端側に位置する部分を両端側エリアＥＥと称し、当該両端側エリアＥＥよりも相対的に中央側に位置する部分を中央側エリアＣＥと称することとする。本実施形態における光学シート１８は、タブ部１８Ａが設けられた端縁において、その中央側エリアＣＥと両端側エリアＥＥとで、フレーム１５と液晶パネル１１とによる挟持態様、及びフレーム１５のタブ部受け部１５Ａ３に対する取付態様が異なるものとされる。

　まず、光学シート１８のタブ部１８Ａが設けられた端縁について、その中央側エリアＣＥと両端側エリアＥＥにおけるフレーム１５と液晶パネル１１とによる挟持態様について説明する。フレーム１５の内側枠状部１５Ａにおけるシート受け部１５Ａ１は、光学シート１８のタブ部１８Ａが設けられた端縁のうち、その中央側エリアＣＥの部分と重畳する部分（以下、中央側エリア重畳部分と称する）とその両端側エリアＥＥの部分と重畳する部分（以下、両端側エリア重畳部分と称する）とで、高さ（Ｚ軸方向における位置）が異なるものとされる。詳しくは、シート受け部１５Ａ１は、両端側エリア重畳部分よりも中央側エリア重畳部分の方が表側に段差状に突出している（図６、図８、及び図１３参照）。そして、フレーム１５のシート受け部１５Ａ１のうち中央側エリア重畳部分では、図６に示すように、当該シート受け部１５Ａ１が、緩衝材２８Ｃを介して光学シート１８の端縁を押圧しつつ、液晶パネル１１の端縁との間で挟持している。従って、光学シート１８のタブ部１８Ａが設けられた端縁のうち中央側エリアＣＥに位置する部分は、フレーム１５と液晶パネル１１との間で挟持され、保持されている。

　一方、フレーム１５のシート受け部１５Ａ１のうち両端側エリア重畳部分では、図８に示すように、シート受け部１５Ａ１上に配された緩衝材２８Ｃと光学シート１８の端縁との間が離間しており、両者の間に所定のクリアランスＣ１が設けられている。従って、光学シート１８のタブ部１８Ａが設けられた端縁のうち両端側エリアＥＥに位置する部分は、他の部材によって保持されていない状態となっている。なお、シート受け部１５Ａ１上に配される緩衝材２８Ｃは、図９に示すように、シート受け部１５Ａ１の中央側エリア重畳部分と両端側エリア重畳部分との両方に亘って敷設されている。また、光学シート１８の端縁のうちタブ部１８Ａが設けられていない端縁は、タブ部１８Ａが設けられた端縁の両端側エリアＥＥに位置する部分と同様に、他の部材によって保持されていない状態となっている。このように光学シート１８は、その端縁のうち、タブ部１８Ａが設けられた端縁の中央側エリアＣＥに位置する部分のみがフレーム１５と液晶パネル１１との間で選択的に挟持されることで保持されており、その他の部分は他の部材によって保持されておらず、その厚み方向（Ｚ軸方向）に撓むことが許容されている。

　次に、光学シート１８のタブ部１８Ａが設けられた端縁について、その中央側エリアＣＥと両端側エリアＥＥにおけるフレーム１５のタブ部受け部１５Ａ３に対する取付態様について説明する。光学シート１８の各タブ部１８Ａは、中央側エリアＣＥに位置するタブ部１８Ａと両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａとで、フレーム１５のタブ部受け部１５Ａ３に対する取付態様が異なるものとされる。先に、中央側エリアＣＥに位置するタブ部１８Ａについて説明する。図１１及び図１４に示すように、フレーム１５におけるシート受け部１５Ａ１のうち中央側エリア重畳部分に位置するタブ部受け部１５Ａ３には、当該タブ部受け部１５Ａ３から表側（光学シート１８側）に向かってブロック状に突出する嵌合部１５Ｅが設けられている。嵌合部１５Ｅの外周面の大きさは、光学シート１８のタブ部１８Ａに設けられた開口１８Ａ１の大きさよりも一回り小さいものとされており、当該開口１８Ａ１内に嵌合部１５Ｅを挿通させることが可能となっている。また、嵌合部１５Ｅの突出する高さは、光学シート１８の厚みとほぼ等しいものとされる。

　嵌合部１５Ｅの内部には、凹状の嵌合凹部１５Ｅ１が設けられている。この嵌合凹部１５Ｅ１には、図１１及び図１６に示すような嵌合部材３０が嵌合される。この嵌合部材３０は、表側に突出する表側突出部３０Ａと、裏側に突出する裏側突出部３０Ｃと、表側突出部３０Ａと裏側突出部３０Ｃの境界部から側方に向かって全周にわたって張り出す張出部３０Ｂと、から構成される。このうち張出部３０Ｂは、その大きさが光学シート１８のタブ部１８Ａに設けられた開口１８Ａ１よりも一回り大きいものとされている。また、裏側突出部３０Ｃは、当該嵌合部材３０を凸部側とし、嵌合部１５Ｅを凹部側として、嵌合部１５Ｅの嵌合凹部１５Ｅ１に対して凹凸嵌合可能とされている。

　光学シート１８の中央側エリアＣＥに位置するタブ部１８Ａを嵌合部１５Ｅが設けられたタブ部受け部１５Ａ３に取り付ける場合、図１４及び図１５に示すように、まず、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１に嵌合部１５Ｅを挿通させる。このとき、嵌合部１５Ｅの外周面が開口１８Ａ１の開口端と当接することで、光学シート１８がそのシート面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めされる。また、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１に嵌合部１５Ｅを挿通させた状態では、嵌合部１５Ｅの先端の高さが光学シート１８の表面の高さとほぼ等しいものとなる（図１５参照）。次に、図１６に示すように、嵌合部１５Ｅの表側からＺ軸方向に沿って、嵌合部材３０の裏側突出部３０Ｃを嵌合部１５Ｅの嵌合凹部に対して凹凸嵌合させる（図１６の一点鎖線参照）。これにより、嵌合部材３０が嵌合部１５Ｅに対して嵌合される。嵌合部材３０が嵌合部１５Ｅに嵌合されると、図１７に示すように、嵌合部材３０の張出部３０Ｂがタブ部１８Ａの開口１８Ａ１周りのシート面と当接した状態となる。その結果、当該タブ部１８Ａがフレーム１５のタブ部受け部１５Ａ３と嵌合部材３０の張出部３０Ｂとの間に挟持され、保持される。即ち、図１０において、光学シート１８のタブ部１８Ａのうち、中央側エリアＣＥに位置するタブ部１８Ａは、嵌合部材３０によって保持された状態となっている。

　次に、両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａについて説明する。図１２及び図１８に示すように、フレーム１５におけるシート受け部１５Ａ１のうち両端側エリア重畳部分に位置するタブ部受け部１５Ａ３には、当該タブ部受け部１５Ａ３から表側（光学シート１８側）に向かって突出する係止部１５Ｆが設けられている。係止部１５Ｆの外周面の大きさは、光学シート１８のタブ部１８Ａに設けられた開口１８Ａ１の大きさよりも一回り小さいものとされており、当該開口１８Ａ１内に係止部１５Ｆを挿通させることが可能となっている。係止部１５Ｆは、タブ部受け部１５Ａ３から表側に真っ直ぐに延びる本体部１５Ｆ１と、本体部１５Ｆ１の先端から外側に向かって爪状にわずかに突出する爪状部１５Ｆ２と、から構成される。このうち本体部１５Ｆ１は、その延びる長さが光学シート１８の厚みより大きいものとされる。

　光学シート１８の両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａを係止部１５Ｆが設けられたタブ部受け部１５Ａ３に取り付ける場合、図１８及び図１９に示すように、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１に係止部１５Ｆを挿通させる。このとき、嵌合部１５Ｅの外周面が開口１８Ａ１の開口端と当接することで、光学シート１８が係止されるとともにそのシート面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めされる。そして、図１２及び図２０に示すように、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１に係止部１５Ｆを挿通させた状態では、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１周りのシート面よりも係止部１５Ｆの爪状部１５Ｆ２が高い位置に位置しており、当該シート面と当該爪状部１５Ｆ２との間に所定のクリアランスＣ２が設けられている。従って、光学シート１８の両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａは、係止部１５Ｆに対して当該光学シート１８の厚み方向（Ｚ軸方向）に摺動可能な形で係止されており、他の部材によって保持されていない状態となっている。このように、光学シート１８の両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａは、タブ部受け部１５Ａ３に設けられた係止部１５Ｆに係止されているものの、保持されておらず、その厚み方向（Ｚ軸方向）に撓むことが許容されている。

　さて、本実施形態のバックライト装置１２では、光学シート１８の長辺側における両端縁のうち中央側エリアＣＥに位置する部位がフレーム１５と液晶パネル１１との間で挟持されるとともに嵌合部材３０によってフレーム１５との間で挟持されることで、光学シート１８が効果的に保持されている。このため、バックライト装置１２に振動が付与された場合であっても、光学シート１８が位置ずれすることが防止ないし抑制されており、光学シート１８と積層配置される液晶パネル１１が当該光学シート１８と擦れ合うことを防止ないし抑制することができる。一方、光学シート１８の長辺側における両端縁のうち両端側エリアＥＥに位置する部位は、保持されていないため、熱等によって光学シート１８のシート面に撓みが生じた場合であっても、当該保持されて部位においてその撓みを解消させることができ、光学シート１８に皺が発生することを防止ないし抑制することができる。

　以上のように本実施形態に係るバックライト装置１２では、光学シート１８は、その長辺側の両端縁において、その両端側エリアＥＥよりも相対的に中央側エリアＣＥに位置する部位が液晶パネル１１とフレーム１５の内側枠状部１５Ａとの間で選択的に挟持される。これにより、光学シート１８の長辺側の両端縁がこの挟持される部位において保持されるため、光学シート１８が位置ずれすることを防止ないし抑制することができる。一方、光学シート１８の端縁のうち上記挟持される部位以外の部位は液晶パネル１１とフレーム１５との間で挟持されず、保持されない。このため、光学シート１８のシート面における中央側の部位や光学シート１８の端縁における中央側エリアＣＥで発生した撓みをこの保持されない部位、即ち端縁の両端側エリアＥＥにおいて解消させることができ、光学シート１８における皺の発生を防止ないし抑制することができる。以上のように本実施形態のバックライト装置１２では、光学シート１８の皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シート１８の位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　また本実施形態では、光学シート１８は、その長辺側の両端縁のみがフレーム１５と液晶パネル１１との間に挟持されて保持された構成とされている。このような構成とされていることで、光学シート１８のシート面のうち、液晶パネル１１とフレーム１５との間に挟持される端縁の部位以外の全域において光学シート１８上の撓みを解消させることができるため、シート面に発生した撓みを解消させ易いものとすることができる。

　また本実施形態では、フレーム１５の内側枠状部１５Ａにおいて中央側エリア重畳部分に位置するタブ部受け部１５Ａ３に嵌合部１５Ｅが設けられている。そして、当該嵌合部１５Ｅに嵌合されることで、光学シート１８の端縁のうち液晶パネル１１とフレーム１５との間に挟持される部位よりも外側に位置する部位の一部を嵌合部１５Ｅとの間で挟持する嵌合部材３０を備えている。このような構成とされていることで、光学シート１８の端縁のうち、液晶パネル１１とフレーム１５との間に挟持される部位の外側に位置する部位の一部を、フレーム１５に設けられた嵌合部１５Ｅと嵌合部材３０との間で挟持することができ、保持することができる。このため、光学シート１８を効果的に保持することができ、光学シート１８の位置ずれを一層防止ないし抑制することができる。

　また本実施形態では、嵌合部１５Ｅがフレーム１５から光学シート１８側に突出する形で設けられている。また、光学シート１８は、その端縁のうち液晶パネル１１とフレーム１５との間で挟持される部位よりも外側に位置する部位に開口１８Ａ１を有している。そして、嵌合部１５Ｅがこの開口１８Ａ１内に挿通される形で配されている。このような構成とされていることで、光学シート１８に設けられた開口１８Ａ１の開口内に嵌合部１５Ｅが挿通された状態でその開口端が当該嵌合部１５Ｅの外周面と当接することで、フレーム１５に対して光学シート１８をそのシート面方向に位置決めすることができる。

　また本実施形態では、光学シート１８は、その端辺から外側に向かって延出するタブ部１８Ａ１を有している。そして、開口１８Ａ１がこのタブ部１８Ａに設けられている。このような構成とされていることで、フレーム１５のうちタブ部１８Ａと重畳する部位の両側の部位は光学シート１８と重畳しないこととなるため、フレーム１５において当該重畳しない部位にキャビネット支持部１５Ｄを設けることができる。このため、フレーム１５のうちタブ部１８Ａと重畳する部位のさらに外側にキャビネット支持部１５Ｄを設ける場合と比べて、バックライト装置１２の狭額縁化を図ることができる。

　また本実施形態では、嵌合部材３０は、当該嵌合部材３０を凸部側とし、嵌合部１５Ｅを凹部側として嵌合部１５Ｅに凹凸嵌合される構成とされている。このような構成とされていることで、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１内に嵌合部１５Ｅが挿通されて嵌合部１５Ｅの外周面によって光学シート１８がそのシート面方向に位置決めされた状態で、嵌合部材３０を当該嵌合部１５Ｅに嵌合させることができる。このため、嵌合部材３０を嵌合部１５Ｅに嵌合させ易いものとすることができる。

　また本実施形態では、フレーム１５の一部にフレーム１５から光学シート１８側に突出する爪状の係止部１５Ｆが設けられている。そして、光学シート１８では、タブ部１８Ａ及びタブ部１８Ａの開口１８Ａ１が端縁の中央側エリアＣＥと両端側エリアＥＥとにそれぞれ設けられている。そして、光学シート１８は、タブ部１８Ａの開口１８Ａ１のうち両端側エリアＥＥに位置するタブ部１８Ａの開口１８Ａ１内にフレーム１５の係止部１５Ｆが挿通される形で配されるとともに、係止部１５Ｆに対して光学シート１８の厚み方向に摺動可能な形で係止されている。このため、フレーム１５に設けられた開口１８Ａ１の開口内に係止部１５Ｆが挿通された状態でその開口端が当該係止部１５Ｆの外周面と当接することで、フレーム１５に対して光学シート１８がそのシート面方向に位置決めされる。さらに、開口１８Ａ１の開口内に係止部１５Ｆが挿通されることで光学シート１８の厚み方向に摺動可能な形で当該光学シート１８が係止されるため、当該係止される部位において光学シート１８が撓むことが許容され、当該撓みを解消させることができる。このように、光学シート１８の端縁のうち係止部１５Ｆに係止された部位において、当該光学シート１８の撓みを解消させつつ当該光学シート１８の位置決めを行うことができる。

　また本実施形態では、ＬＥＤ基板２５を介してＬＥＤ２４を支持するとともにＬＥＤ２４を挟んでフレーム１５側とは反対側に配された放熱部材２６を備えている。このような構成とされていることで、ＬＥＤ２４から発生した熱の大部分が、液晶パネル１１との間で光学シート１８を挟持するフレーム１５とは反対側に配された放熱部材２６側へ向かうこととなるので、光学シート１８へ熱が伝わることを抑制することができる。これにより、光学シート１８上に熱に起因する撓みが発生することを抑制することができる。

　また本実施形態では、光学シート１８のシート面に沿った板状部１６Ａと、板状部１６Ａの外端から放熱部材２６側に折れ曲がることで放熱部材の一部である突出部２６Ｃと当接する折れ曲がり部１６Ｂと、を有するシャーシ１６を備えている。このため、放熱部材２６の突出部２６Ｃが折れ曲がり部１６Ｂと当接することで放熱部材２６をシャーシ１６の板状部１６Ａの板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めすることができる。さらに、ＬＥＤ２４から発生した熱の一部がシャーシ１６を介して放熱部材２６へ伝わることとなるので、光学シート１８へ熱が伝わることを一層抑制することができる。

　また本実施形態では、フレーム１５が合成樹脂製とされている。このため、フレーム１５が金属製とされている場合と比べてフレーム１５を介して光学シート１８に熱が伝わり難いものとすることができる。

　＜実施形態１の変形例１＞
　続いて実施形態１の変形例１について、図２１及び図２２を参照して説明する。なお、図２１及び図２２における各部位は、図６及び図８の参照符号にそれぞれ数字１００を加えた部位と同一である。変形例１では、フレーム１１５のシート受け部１１５Ａ１における光学シート１１８の端縁の支持態様が実施形態１のものと異なっている。

　変形例１では、図２１及び図２２に示すように、フレーム１１５のシート受け部１１５Ａ１に緩衝材が配されていない構成とされている。このため、フレーム１１５のシート受け部１１５Ａ１のうち中央側エリア重畳部分では、図２１に示すように、当該シート受け部１１５Ａ１が、光学シート１１８の端縁を直接押圧しつつ、液晶パネル１１１の端縁との間で挟持している。これにより、光学シート１１８のタブ部が設けられた端縁のうち中央側エリアに位置する部分は、フレーム１１５と液晶パネル１１１との間で挟持され、保持されている。一方、フレーム１１５のシート受け部１１５Ａ１のうち両端側エリア重畳部分では、図２２に示すように、シート受け部１１５Ａ１と光学シート１１８の端縁との間が離間しており、両者の間に所定のクリアランスＣ３が設けられている。光学シート１１８のタブ部が設けられた端縁のうち両端側エリアに位置する部分は、他の部材によって保持されていない状態となっている。このように、光学シート１１８の端縁が緩衝材を介することなく選択的に他の部材との間で挟持される場合であっても、光学シート１１８の皺の発生を防止ないし抑制しながら当該光学シート１１８の位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　＜実施形態１の変形例２＞
　続いて実施形態１の変形例２について、図２３及び図２４を参照して説明する。なお、図２３及び図２４における各部位は、図１６及び図１７の参照符号にそれぞれ数字２００を加えた部位と同一である。変形例２では、フレーム２１５に設けられた嵌合部２１５Ｅに対する嵌合部材２３０の嵌合態様が実施形態１のものと異なっている。

　変形例２では、図２３及び図２４に示すように、嵌合部２１５Ｅと嵌合部材２３０との凹凸が実施形態１のものと逆となっている。即ち、嵌合部材２３０における裏側突出部２３０Ｃに嵌合凹部が設けられており、嵌合部２１５Ｅが上記嵌合凹部に収容可能な大きさでタブ部受け部２１５Ａ３から表側に突出する構成とされている。このような構成では、光学シート２１８の中央側エリアに位置するタブ部２１８Ａを嵌合部２１５Ｅが設けられたタブ部受け部２１５Ａ３に取り付ける場合、まず、タブ部２１８Ａの開口２１８Ａ１に嵌合部２１５Ｅを挿通させる。そして、嵌合部材２３０を凹部側とし、嵌合部２１５Ｅを凸部側として、嵌合部材２３０の裏側突出部２３０Ｃの嵌合凹部を嵌合部２１５Ｅに対して凹凸嵌合させる。このような構成とされている場合であっても、嵌合部材２３０が嵌合部２１５Ｅの嵌合凹部に嵌合されることで、図２４に示すように、嵌合部材２３０の張出部２３０Ｂがタブ部２１８Ａの開口２１８Ａ１周りのシート面と当接した状態とされる。このため、当該タブ部２１８Ａをフレーム２１５のタブ部受け部２１５Ａ３と嵌合部材２３０の張出部２３０Ｂとの間に挟持し、保持することができる。

　＜実施形態２＞
　図面を参照して実施形態２を説明する。実施形態２は、光学シートに設けられたタブ部の配置及び光学シートの保持態様が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図２５において、図１０の参照符号に数字３００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態２に係るバックライト装置は、電子看板（デジタルサイネージ）等に用いられるバックライト装置とされ、その性質上、様々な向き（縦置き、横置き等）で配置されるものとされる。このため、本実施形態のバックライト装置を構成する光学シート３１８は、その全ての端縁がフレーム３１５に対して支持される構成とされている。図２５に示すように、光学シート３１８には、その各端縁にそれぞれ３つずつタブ部３１８Ａが設けられている。光学シート３１８の各端縁において、３つのタブ部３１８Ａは略等間隔で配されている。また、光学シート３１８において対辺を構成する一対の端縁の間では、３つのタブ部３１８Ａの配置が対称となるようにタブ部３１８Ａが設けられている。そして、光学シート３１８の各端縁では、その中央側エリアＣＥに１つのタブ部が設けられ、その両端側エリアＥＥにそれぞれ２つのタブ部が設けられている。

　光学シート３１８の各端縁のうち中央側エリアＣＥに位置する部位は、実施形態１と同様の挟持態様によってフレーム３１５と液晶パネルとの間で挟持され、保持されている。一方、光学シート３１８の各端縁のうち両端側エリアＥＥに位置する部位は、実施形態１と同様に、フレーム３１５と光学シート３１８の端縁との間が離間しており、他の部材によって保持されていない状態となっている。さらに、光学シート３１８の各端縁において中央側エリアＣＥに位置する各タブ部３１８Ａは、実施形態１と同様の態様により、嵌合部材３３０によって保持された状態となっている。一方、光学シート３１８の各端縁において両端側エリアＥＥに位置する各タブ部３１８Ａは、実施形態１と同様の態様により、タブ部受け部に設けられた係止部３１５Ｆに係止されているものの、保持されておらず、その厚み方向（Ｚ軸方向）に撓むことが許容されている。このため本実施形態では、光学シート３１８の各端縁が選択的に保持された構成を実現しながら、光学シート３１８の皺の発生を防止ないし抑制しつつ当該光学シート３１８の位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　＜実施形態３＞
　図面を参照して実施形態３を説明する。実施形態３は、液晶表示装置４１０がキャビネットを備えない点、及び光学シート４１８の端縁の挟持態様が実施形態１のものと異なっている。実施形態３に係る液晶表示装置４１０は、液晶パネルを４１１除いた部分がバックライト装置４１２とされる。このバックライト装置４１２は、図２６及び図２７に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム（枠状部材の一例）４１５と、裏側の外観を構成するシャーシ４１６との間に保有される収容空間に収容されてなるものとされる。

　フレーム４１５とシャーシ４１６との間に収容される主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル４１１、光学部材４１８、導光板４２０、ＬＥＤユニットＬＵ、及び放熱部材４２６が含まれている。このうち、液晶パネル４１１、光学部材４１８、及び導光板（積層部材の一例）４２０は、実施形態１のものと異なり相互に積層された状態で、その表側のフレーム４１５と裏側のシャーシ４１６とによって挟み込まれる形で保持されるようになっている。なお、バックライト装置４１２において、液晶パネル４１１、ＬＥＤ４２４、ＬＥＤ基板４２５、導光板４２０の構成については、実施形態１のものと同様であるため説明を省略する。

　シャーシ４１６は、板状をなす底板部４１６Ａと、底板部４１６Ａにおける両長辺側端部からそれぞれ裏側に段差状に突出するとともにＬＥＤユニットＬＵを収容する一対のＬＥＤ収容部４１６Ｂと、ＬＥＤ収容部４１６Ｂの外端から表側にわずかに立ち上がる位置決め部４１６Ｃと、を有している。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材４２６は、導光板４２０の板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に沿って板状に延びる放熱部４２６Ａと、放熱部４２６Ａの外端部から表側に立ち上がる立ち上がり部４２６Ｂと、から構成される。このうち放熱部４２６Ａは、シャーシ４１６におけるＬＥＤ収容部４１６Ｂと面接触するとともに、反射シート４２２を介して導光板４２０の反対面４２０Ｃを支持するものとされる。光学シート４１８は、その長辺側の両端縁にタブ部４１８Ａが設けられた構成とされる。このタブ部４１８Ａは、実施形態１のものとは異なり、光学シート４１８の端縁の中央側エリアにのみ設けられている。

　フレーム４１５は、液晶パネル４１１の表示面における表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。フレーム４１５は、液晶パネル４１１の表示面に並行するとともに液晶パネル４１１を表側から押さえるパネル押さえ部４１５Ａと、パネル押さえ部４１５Ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側壁部４１５Ｂとからなり、断面形状が略Ｌ字型となっている。側壁部４１５Ｂは、パネル押さえ部４１５Ａにおける外周側部分（詳しくは外周端部）から裏側に向けて突出する略角筒状をなしている。側壁部４１５Ｂは、内部に収容される液晶パネル４１１、光学部材４１８、導光板４２０及び各ＬＥＤユニットＬＵを全周にわたって取り囲むとともに、裏側のシャーシ４１６をもほぼ全周にわたって取り囲むことが可能とされる。側壁部４１５Ｂはその先端における内面がシャーシ４１６の位置決め部４１６Ｃと当接しており、これにより、フレーム４１５が導光板４２０の板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めされている。

　パネル押さえ部４１５Ａにおける内縁部には、図２６及び図２７に示すように、裏側、つまり液晶パネル４１１側に突出する押さえ突起が一体形成されている。この押さえ突起の突出先端面のうち、光学シート４１８の長辺側における両端縁の中央側エリアと重畳する部分には、緩衝材４２８が取り付けられており（図２６参照）、この緩衝材４２８を介して液晶パネル４１１及び光学シート４２８の端縁を表側から押圧することが可能とされている。一方、押さえ突起の突出先端面のうち、光学シート４１８の長辺側における両端縁の両端側エリアと重畳する部分には、緩衝材４２８が取り付けられておらず（図２７参照）、押さえ突起と液晶パネル４１１との間に所定のクリアランスＣ４が設けられている。

　パネル押さえ部４１５Ａにおける側壁部４１５Ｂよりも内寄り（導光板１６寄り）の位置には、裏側に突出するとともに放熱部材４２６における立ち上がり部４２６Ｂの表側先端と当接するリブ部４１５Ｃが設けられている。リブ部４１５Ｃのうち、光学シート４１８の長辺側における両端縁の中央側エリアと重畳する部分には、裏側に向かって突出する嵌合部４１５Ｅが設けられている。この嵌合部４１５Ｅの構成は、実施形態１における嵌合部１５Ｅを表裏逆にしたものと同様である。この嵌合部４１５Ｅは、光学シート４１８のタブ部４１８Ａに設けられた開口４１８Ａ１内に挿通された状態で、嵌合部材４３０と凹凸嵌合されている。この嵌合部材４３０の構成についても、実施形態１の嵌合部材３０と同様である。

　リブ部４１５Ｃの一部には、当該リブ部４１５Ｃから裏側にさらに延びることでその先端がシャーシ４１６のＬＥＤ収容部４１６Ｂと当接するものとされたネジ取付部４１５Ｄが設けられている。ネジ取付部４１５Ｄは、シャーシ４１６に対して裏側から取り付けられるネジ部材ＳＭによって当該シャーシ４１６を保持することが可能とされる。また、ネジ取付部４１５Ｄには、裏側に向けて開口するとともにネジ部材ＳＭを締め付けることが可能なネジ孔４１５Ｄ１が形成されており、シャーシ４１６におけるＬＥＤ収容部４１６Ｂには、ネジ部材ＳＭを挿通させることが可能なシャーシ側ネジ挿通孔４１６Ｃ１が設けられている。

　以上のように本実施形態では、光学シート４１８の長辺側の両端縁において中央側エリアに位置する部位が、フレーム４１５の押さえ突起と導光板４２０との間で挟持され、保持されている。一方、光学シート４１８の長辺側の両端縁において両端側エリアに位置する部位は、フレーム４１５の押さえ突起が液晶パネル５１１から離間しており、他の部材によって保持されていない状態となっている。さらに、光学シート４１８の長辺側の両端縁において中央側エリアに設けられたタブ部４１８Ａは、実施形態１と同様の態様により、嵌合部材４３０によって保持された状態となっている。一方、光学シート４１８の長辺側の両端縁における両端側エリアは、タブ部４１８Ａが設けられていないので、他の部材によって保持されておらず、その厚み方向（Ｚ軸方向）に撓むことが許容されている。このため本実施形態では、光学シート４１８の各端縁が選択的に保持された構成を実現しながら、光学シート４１８の皺の発生を防止ないし抑制しつつ当該光学シート４１８の位置ずれを防止ないし抑制することができる。

　上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
（１）上記の各実施形態では、光学シートの少なくとも一つの端縁がフレームと液晶パネル、又はフレームと導光板との間で選択的に挟持される構成を例示したが、光学シートの少なくとも一つの端縁を選択的に挟持する部材については限定されない。

（２）上記の各実施形態では、光学シートの少なくとも一つの端縁について、他の部材によって挟持される部分の外側の部分が嵌合部材によってフレームとの間で挟持される構成を例示したが、光学シートの少なくとも一つの端縁が選択的に挟持されればよく、当該挟持される部分の外側の部分については、他の部材によって挟持されない構成とされていてもよい。

（３）上記の各実施形態では、光学シートの少なくとも一つの端縁にタブ部が設けられた構成を例示したが、光学シートにタブ部が設けられていない構成であってもよい。

（４）上記の各実施形態以外にも、光学シートの少なくとも一つの端縁について、中央側エリアと両端側エリアがそれぞれ占める大きさの違いについては、適宜に変更可能である。

（５）上記の各実施形態以外にも、光学シートの少なくとも一つの端縁を選択的に挟持することで保持する挟持態様については、適宜に変更可能である。

（６）上記の各実施形態以外にも、枠状部材に設けられる嵌合部及び係止部の構成については、適宜に変更可能である。

（７）上記の各実施形態以外にも、嵌合部材の構成については、適宜に変更可能である。

（８）上記の各実施形態では、エッジライト型のバックライト装置を例示したが、直下型のバックライト装置にも本発明は適用可能である。

（９）上記の各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

（１０）上記の各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

　ＴＶ…テレビ受信装置、Ｃａ、Ｃｂ…キャビネット、Ｔ…チューナー、Ｓ…スタンド、１０、１１０、４１０…液晶表示装置、１１、１１１、４１１…液晶パネル、１２、１１２、４１２…バックライト装置、１５、１１５、２１５、３１５、４１５…フレーム、１５Ｅ、２１５Ｅ、４１５Ｅ…嵌合部、１５Ｆ、２１５Ｆ、３１５Ｆ…係止部、１８、１１８、２１８、３１８、４１８…光学シート、１８Ａ、１１８Ａ、２１８Ａ、３１８Ａ、４１８Ａ…タブ部、２０、１２０、４２０…導光板、２４、１２４、４２４…ＬＥＤ、３０、２３０、３３０、４３０…嵌合部材、ＣＥ…中央側エリア、ＥＥ…両端側エリア、ＬＵ…ＬＥＤユニット

Claims

　光源と、
　前記光源からの光に光学作用を付与する矩形状の光学シートと、
　前記光学シートに対して積層する形で配される矩形状の積層部材と、
　枠状をなし、前記光学シートを囲む形で配されるとともに、該光学シートの少なくとも一つの端縁について、その端縁の両端側よりも相対的に中央側の部位を選択的に押圧しつつ前記積層部材との間で挟持する枠状部材と、
　を備える照明装置。
　前記光学シートは、前記少なくとも一つの端縁のみが他の部材に対して保持された構成とされる、請求項１に記載の照明装置。
　前記枠状部材の一部に嵌合部が設けられ、
　前記嵌合部に嵌合されることで、前記光学シートの前記端縁のうち前記積層部材との間で挟持される部位よりも外側に位置する部位の一部を前記嵌合部との間で挟持する嵌合部材を備える、請求項１または請求項２に記載の照明装置。
　前記嵌合部は前記枠状部材から前記光学シート側に突出する形で設けられ、
　前記光学シートは、その端縁のうち前記積層部材との間で前記枠状部材によって挟持される部位よりも外側に位置する部位に少なくとも一つの開口を有し、該開口内に前記嵌合部が挿通される形で配される、請求項３に記載の照明装置。
　前記光学シートは、その端辺から外側に向かって延出するシート延出部を有し、
　前記開口が前記シート延出部に設けられている、請求項４に記載の照明装置。
　前記嵌合部材は、該嵌合部材を凸部側とし、前記嵌合部を凹部側として該嵌合部に凹凸嵌合される構成とされる、請求項４または請求項５に記載の照明装置。
　前記枠状部材の一部に該枠状部材から前記光学シート側に突出する爪状の係止部が設けられ、
　前記開口は前記端縁の中央側と両端側とにそれぞれ設けられ、
　前記光学シートは、前記開口のうち前記端縁の中央側よりも相対的に両端側の部位に設けられた前記開口内に前記枠状部材の前記係止部が挿通される形で配されるとともに、該係止部に対して該光学シートの厚み方向に摺動可能な形で係止される、請求項４から請求項６のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記光源を支持するとともに該光源を挟んで前記枠状部材側とは反対側に配された放熱部材を備える、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記光学シートのシート面に沿った板状部と、該板状部の外端から前記放熱部材側に折れ曲がることで前記放熱部材の一部と当接する折れ曲がり部と、を少なくとも有するシャーシを備える、請求項８に記載の照明装置。
　前記枠状部材が樹脂製とされている、請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の照明装置と、該照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置。
　前記積層部材が前記表示パネルである、請求項１１に記載の表示装置。
　少なくとも一つの端面に光入射面を有し、該光入射面に入射された前記光源からの光を前記光学シート側に導光する導光板を備え、
　前記積層部材が前記導光板である、請求項１１に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルである、請求項１１から請求項１３のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１１から請求項１４のいずれか１項に記載の表示装置を備えるテレビ受信装置。