WO2013069592A1 - 照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents

Abstract

本発明に係る照明装置１２は、光が入射される光入射面１６ｃと、光入射面１ｃから入射された光を出射させる光出射面１６ａと、裏側の板面１６ｂ上に形成される凸部６とを有する導光板１６と、導光板１６の裏側の板面１６ｂを覆うと共に、板面１６ｂから出射された光を光出射面１６ａ側に反射するシート状の本体部２００と、本体部２００を切り欠いて形成される孔からなり、凸部６と嵌合されて本体部２００を導光板１６に対して位置決めする位置決め部２６とを有する反射シート２０とを備える。

Description

照明装置、表示装置及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置に関する。

　テレビ、携帯電話、携帯情報端末等の表示装置に、液晶パネルが利用されている。液晶パネルは、画像を表示させるために、外部の光を利用する必要がある。そのため、この種の表示装置は、特許文献１に示されるように、液晶パネルと共に、液晶パネルに光を供給するための照明装置（所謂、バックライト装置）を備えている。この照明装置は、液晶パネルの背面側に配されており、面状に広がった光を液晶パネルの背面に向けて照射するように構成されている。

　前記照明装置としては、特許文献１に示されるように、透明な板状部材からなる導光板と、この導光板の端面と対向するように配置される光源とを備えた、所謂、エッジライト型（サイドライト型）のものが知られている。この種の照明装置では、前記光源から発せられた光が前記端面から導光板内に入射される。そして、導光板内に入射された光は、導光板の裏側の板面を覆う反射シートによって表側の板面側に向かって反射される。なお、上述した導光板、光源、及び反射シートは、前記照明装置が備えている箱状のシャーシ内に収納されている。前記反射シートは、一般的に、導光板とシャーシの底板との間で挟まれた状態で、シャーシの所定個所に設置されている。また、特許文献１に示されるように、固着部材を利用して、反射シートがシャーシの底板上に固定されることもある。

特開２０１０－１２９３７６号公報

（発明が解決しようとする課題）
　反射シートが、導光板とシャーシの底板との間で挟持されることのみにより、照明装置内で位置決めされている場合、反射シートが位置ずれし易く問題となっている。特に、照明装置の組み立て時に、反射シートを導光板、又はシャーシの所望の個所に、正確に位置合わせすることが難しく問題となっている。例えば、シャーシ内に反射シートを設置する場合、反射シートの端部を光源に対して近付けすぎると、反射シートの端部が熱膨張等によって光源と接触し、反射シートに撓みが生じることがあった。反射シートに撓みが生じると、照明装置から発せられる面状の光に、輝度ムラが発生するため、問題となっている。また、上記のように、反射シートの端部を光源に対して近付けすぎると、反射シートの端部が、光源と、光源からの光が入射される導光板の端面との間に入り込んで、光源からの光を遮ってしまうこともあった。このような場合も、照明装置に輝度ムラが発生してしまい、問題となっている。特に、大型の照明装置の場合、反射シートも大型（大判）となるため、反射シートの取り扱い（作業性）が難しくなり、反射シートを所望の設置個所に対して、正確に位置合わせすることが難しくなる。

　また、特許文献１のように反射シートを、固着部材を利用してシャーシに固定する場合、一旦、反射シートをシャーシに対して固定してしまうと、反射シートをシャーシから取り外すことが難しく、問題となっている。例えば、照明装置の組み立て時に、作業者が、反射シートの設置個所を変更したい場合に、反射シートをシャーシ（固着部材）から剥がそうとすると、反射シートにシワ等の変形や、破れ等の損傷が生じてしまい、問題となっている。また、照明装置の修理時等においても、同様に、シワ等の変形を生じさせずに反射シートをシャーシから剥がすことが難しく、問題となっている。

　本発明の目的は、簡易な構成で反射シートを導光板の所望の個所に対して位置決め可能な照明装置等を提供することである。

（課題を解決するための手段）
　本発明に係る照明装置は、板状部材であって、前記板状部材の少なくとも一端面からなり光が入射される光入射面と、前記板状部材の表側の板面からなり前記光入射面から入射された光を出射させる光出射面と、前記板状部材の裏側の板面上に形成される凸部と、を有する導光板と、前記導光板の裏側の板面を覆うと共に、前記裏側の板面から出射された光を前記光出射面側に反射するシート状の本体部と、前記本体部を切り欠いて形成される孔からなり、前記凸部と嵌合されて前記本体部を前記導光板に対して位置決めする位置決め部と、を有する反射シートと、を備える。前記照明装置において、前記導光板の裏側の板面上には、前記凸部が形成されている。また、前記反射シートの前記本体部には、前記本体部を切り欠いて形成される孔からなる前記位置決め部が設けられている。前記凸部に前記入り決め部を嵌合させることによって、前記反射シートが前記導光板に対して所望の個所で位置決めされる。

　前記照明装置において、前記凸部が、前記裏側の板面における端部に配されることが好ましい。前記凸部が、前記裏側の板面における端部に配されると、前記位置決め部も、前記反射シート（前記本体部）の端部に配されることになる。前記位置決め部が前記反射シート（前記本体部）の端部に配されていると、前記反射シートが前記位置決め部に因って変形することが抑制される。

　前記照明装置において、前記凸部が、前記裏側の板面における前記光入射面側の端部に配されることが好ましい。前記凸部が、前記光入射面側の端部に配されると、前記凸部と嵌合される位置決め部も、前記光入射面側にある反射シートの端部に配されることになる。前記反射シートの端部は、光源の近くに配されているため、熱を受け易い。しかしながら、位置決め部から前記光入射面側にある部分の反射シートは、幅が狭くなっているため、熱膨張しても殆ど大きさが変化しない。そのため、反射シート全体が熱膨張しても、反射シートの前記端部が、光源と接触することが抑制される。

　前記照明装置において、互いに所定間隔を保った状態で一列に並ぶと共に、各々が前記光入射面と対向する複数のＬＥＤ光源を、備え、前記凸部が、前記裏側の板面における前記光入射面側の端部のうち、前記ＬＥＤ光源の前方毎に配されることが好ましい。前記凸部が前記ＬＥＤ光源の前方毎に配されると、前記凸部と対向する部分における前記光出射面の輝度と、隣り合った前記凸部同士の間と対向する部分における前記光出射面の輝度との差が低減される。

　前記照明装置において、前記凸部が、前記裏側の板面のうち、前記板状部材における一つの端部のみに配されることが好ましい。前記凸部が、前記裏側の板面のうち、前記板状部材における一つの端部のみに配されると、前記位置決め部も、前記反射シート（前記本体部）における一つの端部のみに設けられることになる。そのため、前記反射シートが熱膨張しても、前記反射シートが前記凸部に引っ掛かる等して変形することが抑制される。

　前記照明装置において、前記凸部が、半球状をなすことが好ましい。前記凸部が、半球状をなしていると、前記反射シートの前記位置決め部を、前記導光板の前記凸部と嵌合させ易い。

　前記照明装置において、前記導光板の裏側の板面に、前記反射シートを介して宛がわれる板状のシャーシ本体部と、このシャーシ本体部に設けられると共に、前記凸部に対して所定間隔を保った状態で前記凸部を収容する収容部とを有するシャーシを、備えることが好ましい。前記シャーシ本体部は前記収容部を有するため、前記シャーシを、前記凸部と接触させることなく前記反射シートを介して前記導光板の裏側の板面に宛がうことができる。

　本発明に係る表示装置は、上記いずれか１つに記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える。

　前記表示装置において、前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルからなる。

　本発明に係るテレビ受信装置は、前記表示装置を備える。

（発明の効果）
　本発明によれば、簡易な構成で反射シートを導光板の所望の個所に対して位置決め可能な照明装置等を提供できる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図 テレビ受信装置の背面図 液晶表示装置を構成する液晶表示ユニットの概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成の一部を示す部分断面図 導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 液晶表示装置（液晶表示ユニット）の各構成部品を組み立てる作業手順を示す説明図 実施形態２に係る液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成の一部を示す部分断面図 実施形態２のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 実施形態３のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 実施形態４のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 実施形態５のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 実施形態６のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図 実施形態７のバックライト装置で利用される導光板の裏側の板面上で位置決めされている反射シートを模式的に表した平面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を、図１ないし図６を参照しつつ説明する。本実施形態では、テレビ受信装置ＴＶ、液晶表示装置１０、及び照明装置１２を例示する。なお、各図面には、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸が示されており、各軸方向が各図面において共通の方向となるように描かれている。また、図４に示される上側を、表側（表示面側）とし、同図下側を裏側（背面側）とする。

　図１は、本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置ＴＶの概略構成を示す分解斜視図であり、図２は、テレビ受信装置ＴＶの背面図である。本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示されるように、液晶表示ユニットＬＤＵと、この液晶表示ユニットＬＤＵの裏側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏側に、各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備えている。液晶表示ユニットＬＤＵは、その表示面１１ｃが鉛直方向（Ｙ軸方向）に沿うように、スタンドＳＴによって支持されている。

　本実施形態に係る液晶表示装置１０は、上記した構成のテレビ受信装置ＴＶから、少なくともテレビ信号を受信するための構成（メイン基板ＭＢのチューナー部等）を除いたものからなる。液晶表示ユニットＬＤＵは、全体として横長の矩形状をなしており、表示パネルとしての液晶パネル１１と、外部光源としてのバックライト装置（照明装置）１２とを備え、これらが液晶表示装置１０の外観を構成するフレーム１３及びシャーシ１４によって一体的に保持された構成となっている。

　液晶表示装置１０における裏側の外観を構成するシャーシ１４の裏面には、図２に示されるように、Ｙ軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材ＳＴＡがＸ軸方向に離間した二個所に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＡは、断面形状がシャーシ１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、シャーシ１４との間に形成される空間内に、スタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴｂが差し込まれるように構成されている。なお、スタンド取付部材ＳＴＡ内の空間には、バックライト装置１２が有するＬＥＤ基板１８に接続された配線部材（電線等）が通されるようになっている。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に沿って広がる台座部ＳＴａと、台座部ＳＴａからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴｂとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製であり、一対のスタンド取付部材ＳＴＡをＸ軸方向において横切りつつ、シャーシ１４の裏面における下側半分程度（図２参照）を覆う形で取り付けられている。このカバー部材ＣＶとシャーシ１４との間には、後述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢ等の部品を収容可能な空間が形成されている。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢとしては、図２に示されるように、電源基板ＰＷＢ，メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、液晶表示装置１０の電力供給源であり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ１７等に駆動電力を供給する。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能なチューナー部（不図示）と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（不図示）とを有しており、処理した画像信号をコントロール基板ＣＴＢへ出力する。なお、このメイン基板ＭＢは液晶表示装置１０が、外部の画像再生機器（不図示）に接続された時には、その画像再生機器からの画像信号が入力されるため、その画像信号を画像処理部にて処理し、処理後の信号がコントロール基板ＣＴＢに出力される。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板ＭＢから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　図３は、液晶表示装置１０を構成する液晶表示ユニットＬＤＵの概略構成を示す分解斜視図であり、図４は、液晶表示装置１０の短辺方向に沿った断面構成の一部を示す部分断面図である。液晶表示装置１０を構成する液晶表示ユニットＬＤＵは、図３及び図４に示されるように、その主要な構成部品が、表側に配されるフレーム（フロントフレーム）１３と、裏側に配されるシャーシ（リアシャーシ）１４との間で挟まれた構成となっている。フレーム１３とシャーシ１４との間で挟まれる主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル１１と、光学部材１５と、導光板１６と、ＬＥＤユニット（光源ユニット）ＬＵと、反射シート２０とが含まれている。これらのうち、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及び反射シート２０は、相互に積層された状態で、その表側のフレーム１３と、裏側のシャーシ１４とによって、挟み込まれる形で保持される。なお、バックライト装置１２は、主として、光学部材１５と、導光板１６と、ＬＥＤユニットＬＵと、シャーシ１４と、反射シート２０とを含むものからなる。ＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１３とシャーシ１４との間において、導光板１６の長辺側の端面に沿うように配されている。ＬＥＤユニットＬＵは、光源であるＬＥＤ（ＬＥＤ光源）１７と、ＬＥＤ１７が実装されるＬＥＤ基板（光源基板）１８と、放熱部材（光源支持部材）１９とを備えている。

　液晶パネル１１は、全体的に横長の矩形状をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１ａ，１１ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わされると共に、両基板間に液晶が封入された構成を備えている。一対の基板１１ａ，１１ｂのうち、表側がカラーフィルタ基板（以下、ＣＦ基板）１１ａであり、裏側（背面側）がアレイ基板１１ｂである。アレイ基板１１ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ：Ｔｈｉｎ　Ｆｉｌｍ　Ｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、更には配向膜等が設けられている。これに対して、ＣＦ基板１１ａには、Ｒ（赤色）、Ｇ（緑色）、Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタ（ＣＦ）や対向電極、更には配向膜等が設けられている。なお、両基板１１ａ，１１ｂの外側にはそれぞれ偏光板が配されている。

　この液晶パネル１１は、光学部材１５の表側に積層する形で載せられており、その裏側の面（裏側の偏光板の外面）が光学部材１５に対して殆ど隙間なく密着している。これにより、液晶パネル１１と光学部材１５との間に塵埃等が侵入することが抑制されている。液晶パネル１１における表示面１１ｃは、画面中央側にあって画像が表示可能な領域（表示領域）と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状（額縁状）をなす非表示領域とからなる。この液晶パネル１１は、液晶駆動用のドライバ部品やフレキシブル基板を介してコントロール基板ＣＴＢが接続されており、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号に基づいてその表示面１１ｃにおける表示領域に画像が表示されるようになっている。

　光学部材１５は、液晶パネル１１と同様、全体として横長の矩形状をなしている。光学部材１５の大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）は、液晶パネル１１及び導光板１６の表側の板面１６ａと略同じ設定されている。光学部材１５は、導光板１６の表側（光出射側）に積層する形で載せられている。また、光学部材１５は、液晶パネル１１と導光板１６との間で挟み込まれた状態で配されている。本実施形態の場合、光学部材１５は、３枚の光学シートの積層物からなる。具体的には、拡散シート１５ａ、レンズシート１５ｂ、及び反射型偏光シート１５ｃの積層物からなる。図３及び図４に示されるように、これらの光学シートのうち、拡散シート１５ａが最も下側に配されており、反射型偏光シート１５ｃが最も上側に配されている。

　導光板１６は、屈折率が空気よりも十分に高くかつ略透明な（透光性に優れた）合成樹脂製（例えば、ＰＭＭＡ等のアクリル樹脂やポリカーボネート）の板状部材からなる。導光板１６は、液晶パネル１１及び光学部材１５と同様に平面に見て横長の矩形状をなすと共に、光学部材１５よりも厚みが大きな板状をなしている。導光板１６は、各図において、その板面１６ａ，１６ｂにおける長辺方向がＸ軸方向と一致し、前記板面１６ａ，１６ｂにおける短辺方向がＹ軸方向と一致し、そして、前記板面１６ａ，１６ｂと直交する板厚方向（厚み方向）がＺ軸方向と一致するように描かれている。導光板１６は、光学部材１５の裏側に重なるように配されており、光学部材１５とシャーシ１４との間で挟み込まれている。導光板１６は、その長辺方向に沿うように、ＬＥＤユニットＬＵが配されており、長辺方向における端面にＬＥＤ１７からの光が導入されるようになっている。そして、導光板１６は、前記端面から導入されたＬＥＤ１７からの光を内部で伝播させつつ、光学部材１５側（表側）へ向かうように立ち上げて出射させる機能を有する。

　導光板１６の板面のうち、表側の板面（光学部材１５との対向面）１６ａが内部の光を光学部材１５及び液晶パネル１１に向けて出射させる光出射面１６ａとなっている。また、導光板１６の板面を取り囲む４つの端面のうち、Ｘ軸方向に沿って長手状をなす長辺側の両端面１６ｃは、それぞれＬＥＤ１７（ＬＥＤ基板１８）と所定間隔を保った状態で対向しており、これらがＬＥＤ１７から発せられた光が入射される光入射面１６ｃとなっている。この光入射面１６ｃは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向（ＬＥＤ基板１８の板面１８ａ）に沿って広がった面からなり、光出射面１６ａに対して略直交している。また、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｃとの並び方向は、Ｙ軸方向と一致している。

　なお、導光板１６における光出射面１６ａ又はその反対側の板面１６ｂの少なくともいずれか一方には、内部の光を反射させる反射部（不図示）又は内部の光を散乱させる散乱部（不図示）が所定の面内分布を持ってパターニングされており、それにより光出射面１６ａから出射光が面内において均一な分布となるように制御されている。

　導光板１６の裏側の板面１６ｂには、図３に示されるように、半球状をなした凸部６が設けられている。凸部６は、導光板１６の裏側の板面１６ｂのうち、一方の光入射面１６ｃ側の端部１１６に配されている。なお、本実施形態の場合、他方の光入射面１６ｃ側の端部１１７には、凸部６は設けられていない。凸部６は、後述するように、反射シート２０を導光板１６に対して位置決めする際に利用される。図５は、導光板１６の裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０を模式的に表した平面図である。図５に示されるように、凸部６は、複数個設けられており、これらの凸部６は、互いに所定間隔（本実施形態の場合、等間隔）を保った状態で、導光板１６の長手方向に沿って一列に並べられている。各凸部６は、それぞれ同じ大きさに設定されている。本実施形態の場合、各凸部６は、ＬＥＤ１７の前方（光軸上）ではなく、隣り合ったＬＥＤ１７同士の間に配されている。凸部６は、導光板１６の一部分であり、導光板１６における他の板状の部分と一体的に形成されている。凸部６の設置個所は、反射シート２０が導光板１６の板面１６ｂにおける所望の個所で位置決めされるように、適宜、設定される。

　反射シート２０は、図３及び図４に示されるように、導光板１６の裏側の板面１６ｂを覆う形で設けられており、前記板面１６ｂから外部に出射された光を、導光板１６内に戻すように光出射面１６ａ側（表側の板面１６ａ側）に反射する機能を備えている。反射シート２０は、板面１６ｂの全域を覆う矩形状の本体部２００と、この本体部２００の長辺側における一方の端部１２０に設けられる位置決め部２６とからなる。なお、本明細書において、説明の便宜上、反射シート２０全体のことを、本体部２００と称する場合がある。反射シート２０（本体部２００）としては、表面が光反射性に優れる白色のシート状部材が利用される。本実施形態の反射シート２０の表裏面は、共に光反射性に優れる。本実施形態の反射シート２０（本体部２００）は、発泡ポリエチレンテレフタレートシートからなる。反射シート２０（本体部２００）の大きさは、導光板１６の板面１６ｂよりも若干、大きく設定されている。位置決め部２６は、反射シート２０の本体部２００の所定個所を、切り欠いて形成された孔からなる。本実施形態の場合、位置決め部２６は、円形状に切り欠かれた（切り抜かれた）孔からなり、上述したように端部１２０の所定個所に設けられている。本実施形態の場合、位置決め部２６は、端部１２０に複数個設けられている。位置決め部２６は、導光板１６の凸部６と同じ数だけ設けられている。これらの位置決め部２６は、反射シート２０（本体部２００）の長辺方向に沿って互いに所定間隔（本実施形態の場合、等間隔）を保った状態で一列に並べられている。位置決め部２６の大きさは、凸部６と嵌合できるように調整されており、導光板１６の凸部６よりも若干、大きく設定されている。位置決め部２６は、本体部２００の所定個所に、公知の加工技術を利用して形成される。

　図５に示されるように、各位置決め部２６に各凸部６を嵌合させると、反射シート２０の各辺の位置が、導光板１６の各辺の位置と対応した状態で、反射シート２０が導光板１６の裏側の板面１６ｂ上で位置決めされる。図４等に示されるように、位置決めされた反射シート２０の端部１２０は、導光板１６の端面（光入射面）１６ｃよりも外側（ＬＥＤユニットＬＵ側）に、はみ出した状態となっている。本実施形態の場合、図５等に示されるように、反射シート２０（本体部２００）が導光板１６の板面１６ｂの全域を覆うと共に、反射シート２０の端部１２０がＬＥＤユニットＬＵに対して、接触することなく所定の間隔を保っている状態を、反射シート２０が導光板１６の板面１６ｂに対して設置されるべき個所（所望の個所）とする。なお、前記個所は、バックライト装置１２に要求される条件等に応じて、適宜、設定されるものである。

　次いで、ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８、及び放熱部材（光源支持部材）１９について、説明する。ＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に固着される基板部上にＬＥＤチップを樹脂材により封止した構成からなる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合せたものが、又はいずれか１つが単独で用いられる。このＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に対する実装面とは反対側の面が発光面となる、所謂、トップ型である。

　ＬＥＤ基板１８は、図３に示されるように、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向、光入射面１６ｃの長手方向）に沿って延在する細長い板状（長尺状）をなしており、その板面をＸ軸方向及びＺ軸方向に沿った姿勢（つまり、導光板１６の光入射面１６ｃと平行に並んだ姿勢）で、フレーム１３とシャーシ１４との間の空間内に配されている。ＬＥＤ基板１８の表側の板面（つまり、導光板１６側を向く板面）１８ａには、上記した構成のＬＥＤ１７が表面実装されており、この板面１８ａが実装面１８ａとなっている。ＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８の実装面１８ａにおいて、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って、複数個のものが互いに所定間隔を保った状態で、直線状に一列に配置されている。ＬＥＤ基板１８上において隣り合ったＬＥＤ１７同士の間隔（つまり、ＬＥＤ１７の配列ピッチ）は、略等しく設定されている。なお、ＬＥＤ１７の並び方向は、ＬＥＤ基板１８の長さ方向（Ｘ軸方向）と一致している。ＬＥＤ基板１８の実装面１８ａには、Ｘ軸方向に沿って延在すると共に、各ＬＥＤ１７を横切って、隣り合ったＬＥＤ１７同士を直列接続する、金属膜（銅箔等）からなる配線パターン（不図示）が形成されている。この配線パターンの両端部に形成された端子部がコネクタや電線等の配線部材を介して電源基板ＰＷＢに接続されることで、各ＬＥＤ１７に駆動電力が供給されるようになっている。ＬＥＤ基板１８の基材は、例えば、アルミニウム等からなる金属製であり、その表面に絶縁層を介して上述した配線パターンが形成されている。そして、配線パターンを保護するために前記絶縁層上にソルダーレジスト層が形成されている。なお、ＬＥＤ基板１８の基材としては、セラミック等の絶縁材料を用いてもよい。

　放熱部材１９は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属製からなる。放熱部材１９は、ＬＥＤ基板１８が取り付けられる細長く延びた板状の取付部１９ａと、シャーシ１４の板面に対して面接触される細長く延びた板状の放熱部１９ｂとを備えている。取付部１９ａ及び放熱部１９ａは、全体として、断面略Ｌ字型の屈曲形状をなしている。取付部１９ａは、ＬＥＤ基板１８の板面及び導光板１６の光入射面１６ｃに対して、平行に並んだ板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、その短辺方向がＺ軸方向と一致し、その厚み方向がＹ軸方向と一致している。取付部１９ａの内側の板面（つまり、導光板１６側を向いた板面）には、ＬＥＤ基板１８が取り付けられている。取付部１９ａは、その長辺寸法がＬＥＤ基板１８の長辺寸法と概ね同じに設定されているものの、短辺寸法はＬＥＤ基板１８の短辺寸法よりもある程度、大きく設定されている。取付部１９ａの外側の板面（つまり、ＬＥＤ基板１８が取り付けられる板面とは反対側の板面）は、後述するフレーム１３が有する第１突出部３１と向かい合っている。つまり、取付部１９ａは、フレーム１３の第１突出部３１と導光板１６との間に介在する形で配されている。取付部１９ａは、第１突出部３１に対して面接触されている。そのため、点灯に伴ってＬＥＤ１７から発生した熱を、ＬＥＤ基板１８及び取付部１９ａを介して第１突出部３１を有するフレーム１３に移動させて、外部へ放出（放熱）することができる。取付部１９ａは、放熱部１９ｂの内側の端部（つまり、ＬＥＤ１７側の端部）からＺ軸方向に沿って表側（つまり、フレーム１３側）に向かって立ち上がった形をなしている。

　放熱部１９ｂは、シャーシ１４の板面に対して平行に並んだ板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、その短辺方向がＹ軸方向と一致し、その厚み方向がＺ軸方向と一致している。放熱部１９ｂの裏側の板面（つまり、シャーシ１４側を向いた板面）は、その全域がシャーシ１４の板面に対して面接触されている。そのため、点灯に伴ってＬＥＤ１７から発生した熱を、ＬＥＤ基板１８、取付部１９ａ及び放熱部１９ｂを介して、シャーシ１４に移動させて、外部へ放出（放熱）することができる。放熱部１９ｂは、その長辺寸法が取付部１９ｂと略同じに設定されている。放熱部１９ｂの表側の板面（つまり、シャーシ１４の対する接触面とは反対側の板面）は、後述するフレーム１３が有する第１突出部３１と向かい合っている。つまり、放熱部１９ｂは、フレーム１３の第１突出部３１とシャーシ１４との間に介在する形で配されている。この放熱部１９ｂは、シャーシ１４に加えて第１突出部３１に対しても面接触されることで、ＬＥＤ１７からの熱をフレーム１３に移動させることができる。そして、この放熱部１９ｂは、第１突出部３１に対してネジ部材ＳＭ１を利用して取り付けられるため、そのネジ部材ＳＭ１を通すための挿通孔１９ｂ１を有している。放熱部１９ｂは、取付部１９ａの裏側の端部（つまり、シャーシ１４側の端部）からＹ軸方向に沿って外側（つまり、導光板１６側とは反対側）に向かって突出した形状をなしている。

　フレーム１３は、全体として、液晶パネル１１の表示面１１ｃにおける周縁部分（非表示領域）を取り囲むような枠状（額縁状）をなしており、アルミニウム等の放熱性に優れる金属材料からなる。フレーム１３は、例えば、金型を利用して所定形状に成型されたものからなる。フレーム１３は、液晶表示ユニットＬＤＵ（液晶表示装置１０）の表側に配される枠状の前面部１３ａと、液晶表示ユニットＬＤＵ（液晶表示装置１０）の周縁部分を構成する部分であり、前面部１３ａの外周縁部から裏側に向かって延びた枠状（筒状）の周壁部１３ｂとを備えている。

　前面部１３ａは、表側から見た場合、概ね横長の矩形状をなしている。枠状の前面部１３ａの内側にある開口部からは、液晶パネル１１の表示面１１ｃ（表示領域）が露出されている。前面部１３ａの裏側には、外縁側から内縁側に向かって順に、第１突出部３１、第２突出部３２、及び第３突出部３３がそれぞれ設けられている。また、前面部１３ａの裏側には、放熱部材１９の取付部１９ａの先端（端部）と嵌合して放熱部材１９をフレーム１３に対して位置決めするための第１溝部３５が設けられている。この第１溝部３５は、第１突出部３１と第２突出部３２との間に形成されている。

　第１突出部３１は、ＬＥＤユニットＬＵが直接、固定される部分である。第１突出部３１は、裏側（シャーシ１４側）に向かって突出すると共に、前面部１３ａの長辺方向に沿って延びた形をなしている。なお、第１突出部３１は、他の突出部３２，３３と比べて、最も裏側に向かって突出した形となっている。本実施形態の場合、第１突出部３１は、前面部１３ａの２つの長辺側の部分にそれぞれ設けられている。そして、各第１突出部３１に対して、それぞれＬＥＤユニットＬＵが固定される。第１突出部３１には、裏側に向かって開口すると共に、長辺方向に沿って延びた第２溝部３４が形成されている。この第２溝部３４は、ＬＥＤユニットＬＵ及びシャーシ１４をネジ部材ＳＭ１，ＳＭ２を利用して第１突出部３１に固定する際に、ネジ部材ＳＭ１，ＳＭ２が挿し込まれ、螺着されるネジ受けとして利用される。

　第２突出部３２は、その先端部分が導光板１６の表側の板面１６ａの周縁部分と接触して、導光板１６をシャーシ１４側に向かって押え付ける部分となっている。第２突出部３２は、フレーム１３を裏側から見た場合、全体的に、枠状をなしている。なお、第２突出部３２の内側（内縁側）には、遮光性を有するゴム等の弾性体からなる緩衝材３５が設けられている。この緩衝材３５によって、第２突出部３２と液晶パネル１１の端部との接触が緩和されている。

　第３突出部３３は、その先端部分が液晶パネル１１の表側（ＣＦ基板１１ａ側）の板面（表示面１１ｃ）の周縁部分（非表示領域）と接触して、液晶パネル１１をシャーシ１４側（導光板１６側）に向かって押え付ける部分となっている。なお、第３突出部３３は、他の突出部３１，３２と比べて、最も小さく突き出した形をなしている。第３突出部３３は、フレーム１３を裏側から見た場合、全体的に、枠状をなしている。なお、第３突出部の先端には、前記緩衝材３５と同等な材料からなる緩衝材３７が設けられている。第３突出部３３は、この緩衝材３７を介して液晶パネル１１の周縁部分と接触するように構成されている。

　周壁部１３ｂは、全体として、略角筒状をなしている。周壁部１３ｂは、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及び反射シート２０からなる積層物の周縁を全周に亘って取り囲んでいる。また、周壁部１３ｂは、その内側の部分がシャーシ１４の周縁部分と接触した状態で、シャーシ１４の周りを取り囲んでいる。

　シャーシ１４は、全体的には、液晶パネル１１等と同様、横長の矩形状をなした板状部材からなり、導光板１６の裏側の板面１６ｂを覆う形で、液晶表示ユニットＬＤＵ（液晶表示装置１０）の背面側（裏側）に配されている。シャーシ１４は、矩形状をなす板状のシャーシ本体部１４ａと、このシャーシ本体部１４ａの長辺側の端部に沿って延設された収容部１４ｂとを備えている。シャーシ本体部１４ａは、反射シート２０を介して導光板１６の裏側の板面１６ｂに対して宛がわれる部分であり、シャーシ１４の大部分を占めている。また、シャーシ本体部１４ａは、反射シート２０を介して導光板１６の裏側の板面１６ｂに対して密着している。これに対して、収容部１４ｂは、シャーシ本体部１４ａよりも裏側に向かって盛り上がった形をなしており、全体として、前記長辺方向に沿って延びた浅底の容器状をなしている。この収容部１４ｂには、図４に示されるように、導光板１６の裏側の板面１６ｂに形成されている凸部６が収容されている。凸部６と収容部１４ｂの板面との間には所定の間隔が保たれており、凸部６は、シャーシ本体部１４ａの板面と接触することなく、収容部１４ｂの内側にある溝状の空間内に収容されている。なお、本実施形態の場合、収容部１４ｂには、第１突出部３１に固定された状態のＬＥＤユニットＬＵも収容されている。

　シャーシ１４の長辺側の端部（つまり、収容部１４ｂ）には、大小２種類の挿通孔１４ｂ１，１４ｂ２がそれぞれ設けられている。一方の大きな挿通孔１４ｂ１は、放熱部材１９を第１突出部３１に固定する際に利用されるネジ部材ＳＭ１の端部（頭部）を露出させるためのものであり、ネジ部材ＳＭ１の端部（頭部）よりも大きく設定されている。これに対して、他方の小さな挿通孔１４ｂ２は、シャーシ１４をフレーム１３に固定するために利用されるネジ部材ＳＭ２が挿通される孔である。シャーシ１４は、この挿通孔１４ｂ２にネジ部材ＳＭ２が挿通されると共に、前記ネジ部材ＳＭ２が放熱部材１９（放熱部１９ｂ）に設けられている所定の挿通孔１９ｂ２に挿通された状態で、更に前記ネジ部材ＳＭ２が第２溝部３４に挿し込まれつつ螺着されることによって、フレーム１３に固定される。このようにシャーシ１４がフレーム１３に固定されることによって、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及び反射シート２０からなる積層物と、その周縁に配されているＬＥＤユニットＬＵとが、フレーム１３及びシャーシ１４によって挟み付けた状態で保持される。シャーシ１４は、フレーム１３と同様、アルミニウム等の金属材料からなり、例えば、金型を利用して所定形状に成型されたものからなる。

　図６は、液晶表示装置１０（液晶表示ユニットＬＤＵ）の各構成部品を組み立てる作業手順を示す説明図である。ここで、図６を参照しつつ、液晶表示装置１０の各構成部品を組み立てる作業手順を説明する。作業手順としては、先ず、フレーム１３が図６に示されるような状態で、所定の作業台（不図示）上に設置されることが行われる。作業台上のフレーム１３は、その表側が下側を向くと共に、その裏側が上側を向いた状態となっている。次いで、図６に示されるフレーム１３の上側（つまり、フレーム１３の裏側）に、液晶パネル１１が組み付けられる。その際、液晶パネル１１は、ＣＦ基板１１ａが下側に配され、かつアレイ基板１１ｂが上側に配された状態となっている。なお、液晶パネル１１のＣＦ基板１１ａ側が、フレーム１３の第３突出部３３上に緩衝材３７を介して載せられている。液晶パネル１１がフレーム１３に組み付けられた後、光学部材１５が液晶パネル１１の裏側（アレイ基板１１側）に載せられる。

　次いで、フレーム１３の第１突出部３１上に、ＬＥＤユニットＬＵがネジ部材ＳＭ１を利用して固定される。ＬＥＤユニットＬＵは、放熱部材１９の取付部１９ａが下側に配され、かつ放熱部１９ｂが上側に配された状態で、第１突起部３１上に載せられている。その際、取付部１９ａの端部（先端）が、第１溝部３５と嵌合されて、放熱部材１９がフレーム１３に対して大凡、位置決めさる。そして、ＬＥＤユニットＬＵは、第１突起部３１上に載せられた状態で、ネジ部材ＳＭ１によって第１突起部３１に対して、完全に固定される。

　次いで、光学部材１５上に、導光板１６が載せられる。その際、導光板１６は、光出射面１６ａとなる表側の板面１６ａが下側に配され、かつ裏側の板面１６ｂが上側に配された状態となっている。そして、導光板１６は、その表側の板面１６ａにおける周縁部分が、フレーム１３の第２突出部３２と接触した状態で、フレーム１３上に載せられている。なお、導光板１６は、その端面（光入射面）１６ｃとＬＥＤユニットＬＵとの間隔（距離）が、所定間隔となるように、フレーム１３に対して位置決めされる。

　次いで、導光板１６の裏側の板面１６ｂ上に、反射シート２０が組み付けられる。上述したように、導光板１６の裏側の板面１６上には、反射シート２０を位置決めするための凸部６が設けられている。そのため、反射シート２０（本体部２００）を、導光板１６の板面１６ｂを覆うように配置すると共に、その端部１２０に設けられている孔状の位置決め部２６を凸部６に嵌合すると、反射シート２０は、図５に示されるように、導光板１６の板面１６ｂ上において、自動的に（必然的に）、所望の個所で位置決めされることになる。なお、反射シート２０の表側は、図６に示される状態では、下側（つまり、導光板１６の板面１６ｂ側）を向くように設定されている。

　次いで、シャーシ１４が、反射シート２０を介して導光板１６の板面１６ｂ上に載せられた状態で、フレーム１３に組み付けられる。シャーシ１４は、上述したように、ネジ部材ＳＭ２を利用して、フレーム１３の第１突出部３１に固定される。以上の作業手順によって、液晶表示ユニットＬＤＵの各構成部品が組み立てられる。

　その後、液晶表示ユニットＬＤＵに対して、その裏面側に、スタンド取付部材ＳＴＡ及び各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを組み付け、更に、スタンドＳＴ及びカバー部材ＣＶを組み付けることによって、本実施形態の液晶表示装置１０及びテレビ受信装置ＴＶが製造される。

　このような液晶表示装置１０の電源をＯＮにすると、電源基板ＰＷＢからの電力供給を受けて、コントロール基板ＣＴＢから各種信号が液晶パネル１１に供給されてその駆動が制御されると共に、バックライト装置１２を構成する各ＬＥＤ１７が駆動される。各ＬＥＤ１７が駆動して、各ＬＥＤ１７から光が発せられると、導光板１６の光入射面１６ｃからその内部に光が入射される。入射された光は、導光板１６の裏側に敷かれている反射シート２０で反射等されて導光板１６内を進みつつ、その表側の板面（光出射面）１６ａから光学部材１５に向かって出射される。出射された光は、光学部材１５を通過することによって面状に略均一に広がった光となって、液晶パネル１１の背面を照らす。液晶パネル１１は、この面状に広がった光を利用して、表示面１１ｃに画像を表示させている。

　本実施形態のバックライト装置１２では、反射シート２０の位置決め部２６が、導光板１６の凸部６に嵌合されることによって、反射シート２０が導光板１６の板面１６ｂにおける所望の個所で、位置決めされる。特に、本実施形態のように、導光板１６の裏側の板面１６ｂ上に、反射シート２０を載せる形で、組み付けが行われる場合、反射シート２０を導光板１６の板面１６ｂに対して位置決めし易く、組み付け作業を行い易い。そのため、導光板１６及び反射シート２０が、共に大型サイズであって反射シート２０が撓み易く取り扱いが難しい場合であっても、位置決め部２６を凸部６に嵌合させることによって、反射シート２０を導光板１６の所定個所（所望個所）に対して、容易に位置決めすることができる。なお、反射シート２０は、バックライト装置１２の移動（搬送）時、使用時等においても、位置決め部２６が凸部６と嵌合されていることによって、導光板１６とシャーシ１４との間で、振動等によって不必要に移動（位置ずれ）することが防止されている。なお、本実施形態の反射シート２０は、導光板１６に対して、一旦、組み付けた後も、必要に応じて、導光板１６から取り外すことも可能である。本実施形態のバックライト装置１２は、上記したような簡易な構成によって、反射シート２０の位置ずれに起因する輝度ムラの発生が抑制されている。同様に、反射シート２０の位置ずれに起因する液晶表示装置１０（テレビ受信装置ＴＶ）の表示ムラも抑制される。

　また、本実施形態の場合、凸部６は、導光板１６の裏側の板面１６ｂにおける端部１１６に配されており、そして、反射シート２０の位置決め部２６も、その凸部６の設置個所に応じて、反射シート２０（本体部２００）の端部１２０に配されている。位置決め部２６は、反射シート２０（本体部２００）の端部１２０を切り欠いて形成されるため、反射シート２０の強度は、位置決め部２６が形成されることによって、位置決め部２６が形成される前の状態と比べて、ある程度、低下することになる。しかしながら、上述したように、位置決め部２６が反射シート２０の端部１２０に形成されていると、例えば、反射シート２０を導光板１６に組み付ける際に、反射シート２０が位置決め部２６付近で大きく折れ曲がって変形することが抑制される。したがって、本実施形態の反射シート２０は、導光板１６に組み付ける際等において、比較的、形状が保持されるため、作業者が取り扱い易いという利点を備えている。

　また、本実施形態の場合、凸部６は、導光板１６の裏側の板面１６ｂのうち、一つの端面側の端部１１６のみに設けられている。このように、凸部６が、一つの端部１１６のみに配されていると、位置決め部２６も反射シート２０における一つの端部１２０のみに設けられることになる。そのため、反射シート２０が熱膨張した場合であっても、反射シート２０が凸部２０に引っ掛かって撓む等して変形し、バックライト装置１２に輝度ムラが発生することが抑制される。

　特に、凸部６が、光入射面１６ｃ側の一つの端部１１６にのみ設けられていると、反射シート２０が熱膨張しても、反射シート２０の端部１２０がＬＥＤユニットＬＵと接触することが抑制される。反射シート２０は、主として、位置決め部２６から長辺側の端部１２０，１２１に向かってそれぞれ広がるように（Ｙ軸方向に沿って逆方向に広がるように）、熱膨張する。つまり、位置決め部２６が、反射シート２０の熱膨張時の始点（基準）となっている。また、端部１２０側の幅（図５における符号Ｗ１で示される部分の幅）は、端部１２１側の幅（図５における符号Ｗ２で示される部分の幅）と比べて、充分小さく設定されている。そのため、端部１２０側における熱膨張の程度は、端部１２１側と比べて、非常に少なくなっている。なお、本実施形態の場合、端部１２０側の位置は、バックライト装置１２の使用時に内部の温度が上昇しても、殆ど変化しない。

　また、本実施形態の場合、凸部６は、半球状をなしているため、反射シート２０を導光板１６に対して組み付ける際に、反射シート２０の孔状の位置決め部２６は、導光板１６の凸部６に対して引っ掛かりが少なく、嵌合させ易くなっている。

　また、本実施形態の場合、凸部６は、シャーシ１４の端部に設けられている収容部１４ｂ内に収容されている。そのため、凸部１４ｂは、シャーシ１４の板面と接触して凸部６が破損し、反射シート２０が位置ずれすること、及び凸部６がシャーシ１４の板面上に乗り上がって、導光板１６が表側に浮き上がること等が防止される。このような反射シート２０の位置ずれ、及び導光板１５の浮き上がりが防止されることによって、バックライト装置１２の輝度ムラ（表示装置の表示ムラ）が発生することが防止されている。

　＜実施形態２＞
　以下、本発明の実施形態２を、図７及び図８を参照しつつ説明する。なお、以降の実施形態では、実施形態１と同じ部分については、実施形態１と同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。図７は、実施形態２に係る液晶表示装置１０Ａの短辺方向に沿った断面構成の一部を示す部分断面図であり、図８は、実施形態２のバックライト装置１２で利用される導光板１６Ａの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ａを模式的に表した平面図である。本実施形態の液晶表示装置１０Ａは、バックライト装置１２Ａを備えている。このバックライト装置１２Ａの基本的な構成は、実施形態１のものと同様である。ただし、バックライト装置１２Ａが備える導光板１６Ａの凸部６Ａが、実施形態１のものとは異なり、扁平な立方体状（四角柱状）をなしている。また、凸部６Ａと嵌合される反射シート２０Ａの位置決め部２６Ａの形状も、実施形態１のものとは異なり、凸部６Ａの形状に対応して、四角形状（正方形状）をなしている。このように凸部６Ａの形状及び位置決め部２６Ａの形状は、反射シート２０Ａを導光板１６Ａの所望の個所で位置決めできるものであれば、特に制限はない。

　＜実施形態３＞
　以下、本発明の実施形態３を、図９を参照しつつ説明する。図９は、実施形態３のバックライト装置で利用される導光板１６Ｂの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ｂを模式的に表した平面図である。本実施形態のバックライト装置の基本的な構成は、実施形態１のものと同様である。ただし、本実施形態のバックライト装置が備える導光板１６Ｂの凸部６Ｂの配置個所が、実施形態１のものと異なっている。具体的には、図９に示されるように、導光板１６Ｂの長辺側にある一方の端部１１６における板面１６ｂのうち、その両端に、凸部６Ｂがそれぞれ１つずつ設けられている。また、反射シート２０Ｂの端部１２０の両端には、凸部６Ｂの配置個所に応じて、それぞれ１つずつ位置決め部２６Ｂが設けられている。このように、凸部６Ｂは、実施形態１のように、導光板１６Ｂの端部１１６の長手方向に沿って複数のものが列状に並べられる必要はなく、導光板１６Ｂの角部に配置されてもよい。

　＜実施形態４＞
　以下、本発明の実施形態４を、図１０を参照しつつ説明する。図１０は、実施形態４のバックライト装置で利用される導光板１６Ｃの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ｃを模式的に表した平面図である。本実施形態のバックライト装置の基本的な構成は、実施形態１のものと同様である。ただし、本実施形態のバックライト装置が備える導光板１６Ｃの凸部６Ｃの形状及び個数が、実施形態１のものとは異なっている。具体的には、図１９に示されるように、凸部６Ｃは、導光板１６Ｃの長辺方向に沿って細長く延びた形状を備えている。凸部６Ｃは、端部１１６における板面１６ｂにおいて、１つ設けられている。凸部６Ｃは、前記長辺方向に沿って細長く延びると共に、板面１６ｂから裏側に向かって突出した直方体状をなしている。また、反射シート２０Ｃの端部１２０に設けられる位置決め部２６Ｃの形状は、凸部６Ｃと嵌合できるように、反射シート２０Ｃの長手方向に沿って細長く延びた四角形状をなしている。このように、導光板１６Ｃの板面１６ｂに、細長く延びた１つの凸部６Ｃを形成すると共に、反射シート２０Ｃの端部１２０に、細長く延びた１つの位置決め部２６Ｃを形成してもよい。つまり、凸部６Ｃの形状及び個数、並びに切り欠き部２６Ｃの形状及び個数は、互いに位置合わせされる導光板１６Ｃ及び２０Ｃに応じて、適宜、設定されればよい。

　＜実施形態５＞
　以下、本発明の実施形態５を、図１１を参照しつつ説明する。図１１は、実施形態５のバックライト装置で利用される導光板１６Ｄの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ｄを模式的に表した平面図である。本実施形態のバックライト装置の基本的な構成は、実施形態１（及び実施形態２）のものと同様である。ただし、本実施形態のバックライト装置が備える導光板１６Ｄの凸部６Ｄの配置個所が、実施形態１のものとは異なっている。具体的には、図１１に示されるように、凸部６Ｄは、ＬＥＤユニットＬＵが備えている各ＬＥＤ１７の前方毎のみにそれぞれ配置されている。なお、凸部６Ｄの外観形状は、実施形態２のものと同様であり、板面１６ｂから裏側に向かって突出した扁平な直方体状（角柱状）をなしている。また、反射シート２０Ｄに形成されている位置決め部２６Ｄの配置個所及び形状は、凸部６Ｄと嵌合できるように、凸部６Ｄの配置個所及び形状に応じて設定されている。具体的には、図１１に示されるように、各ＬＥＤ１７の前方毎に配されるように、複数の四角形状の位置決め部２６Ｄがそれぞれ端部１２０の所定個所に設けられている。このように、凸部６ＤがＬＥＤ１７の前方毎に配されると、凸部６Ｄに対して、導光板１６Ｄの厚み方向において対向する部分の光出射面１６ａの輝度と、隣り合った凸部６Ｄ同士の間（隙間）の部分に対して、導光板１６Ｄの厚み方向において対向する部分の光出射面１６ａの輝度との差が低減されることになる。本実施形態のように、ＬＥＤユニットＬＵの各ＬＥＤ１７が、導光板１６Ｄの端面（光入射面）１６ｃに沿って間欠的に配置されている場合、各ＬＥＤ１７から発せられる光は、端面１６ｃに対して均一に入射されるものではなく、各ＬＥＤ１７の前方（正面）に配置している端面１６ｃの各部分からは、それ以外の部分よりも多くの光が入射される。ＬＥＤ１７は、一般的に、指向性が高い（強い）ため、ＬＥＤ１７が間欠的に並べられていると、このような光入射面１６ｃにおける入射光の偏りが生じる。このような入射光の偏りが生じると、各ＬＥＤ１７の前方に対応する部分の光出射面１６ａからは、それ以外の部分に対応する光出射面１６ａよりも、出射される光の量（光量）が多くなり、輝度ムラが発生する。本実施形態のバックライト装置では、上述したように、各凸部６Ｄを、導光板１６Ｄの端部１１６における板面１６ｂのうち、各ＬＥＤ１７の前方毎のみに配置している。このように、各凸部６Ｄを、光入射量が多くなっている各ＬＥＤ１７の前方毎に、選択的に設けることによって、各ＬＥＤ１７の前方に入射された光を、各凸部６Ｄから裏側に出射させて低減することができる。このように、凸部６Ｄを、各ＬＥＤ１７の前方に対して、選択的に設けることによって、光出射面１６ａから出射される光の輝度ムラを抑制してもよい。

　＜実施形態６＞
　以下、本発明の実施形態６を、図１２を参照しつつ説明する。図１２は、実施形態６のバックライト装置で利用される導光板１６Ｅの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ｅを模式的に表した平面図である。本実施形態のバックライト装置の基本的な構成は、実施形態１のものと同様である。ただし、本実施形態のバックライト装置が備える導光板１６Ｅの凸部６Ｅの配置個所が、実施形態１のものとは異なっている。具体的には、図１２に示されるように、凸部６Ｅは、導光板１６Ｅの板面１６ｂにおける四隅にそれぞれ１つずつ設けられている。つまり、導光板１６Ｅが備える２つの長辺側の端部１１６，１１７に、それぞれ２つずつに分かれて設けられている。なお、各凸部６Ｅの形状は、実施形態２のものと同様である。導光板１６Ｅに形成された凸部６Ｅに対応して、反射シート２０Ｅの四隅には、四角形状に切り欠かれた孔からなる位置決め部２６Ｅがそれぞれ設けられている。反射シート２０Ｅが、殆ど熱膨張しない場合等においては、本実施形態のように、導光板１６Ｅの２つの端部１１６，１１７に、それぞれ凸部６Ｅが割り当てられてもよい。このように、一つの端部１２０だけではなく、反対側にある他方の端部１２１にも位置決め部２６Ｅが設けられることによって、反射シート２０Ｅは、導光板１６Ｅの板面１６ｂに対して、位置ずれすることなく、より安定した状態で組み付けられる。

　＜実施形態７＞
　以下、本発明の実施形態７を、図１３を参照しつつ説明する。図１３は、実施形態７のバックライト装置で利用される導光板１６Ｆの裏側の板面１６ｂ上で位置決めされている反射シート２０Ｆを模式的に表した平面図である。本実施形態のバックライト装置の基本的な構成は、実施形態１のものと同様である。ただし、本実施形態のバックライト装置は、導光板１６Ｆにおける２つの長辺側の端部１１６，１１７のうち、一方の端部１１６側のみに、ＬＥＤユニットＬＵが配されている。つまり、端部１１６側の端面１６ｃのみが、光入射面１６ｃとなっている。また、導光板１６Ｆの裏側の板面１６ｂ上に形成されている凸部６Ｇの配置個所が、上述した実施形態５のように、各ＬＥＤ１７の前方毎に配されている。本実施形態のバックライト装置のように、ＬＥＤユニットＬＵが、導光板１６Ｆの長辺側の１つの端面１６ｃに対して、対向するような構成であってもよい。また、実施形態５と同様に、本実施形態のバックライト装置においても、各ＬＥＤ１７の前方毎に、凸部６Ｇを選択的に配置することによって、各ＬＥＤ１７の前方部分に対応する部分の輝度を低減してもよい。そして、各ＬＥＤ１７の前方部分の輝度を低減することによって、各ＬＥＤ１７の配置個所に起因するバックライト装置の輝度ムラを抑制してもよい。なお、本実施形態の反射シート２０Ｆには、端部１２０の所定個所に、凸部６Ｆと嵌合される四角形状の位置決め部２６Ｆが設けられている。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。

　（１）上記実施形態１において、液晶表示装置１０の各構成部品を組み立てる際、導光板１６をフレーム１３に載せた後に、反射シート２０を導光板１６に対して組み付けていたが、他の実施形態においては、例えば、導光板１６をフレーム１３に載せる前に、導光板１６の板面１６ｂ上に、反射シート２０を予め組み付けておいてもよい。このように、予め導光板１６の板面１６ｂ上に、反射シート２０を組み付ける場合でも、板面１６ｂ上に形成されている凸部６に、位置決め部２６を嵌合させることによって、反射シート２０を導光板１６の板面１６ｂに対して、位置合わせすることができる。

　（２）上記各実施形態において、導光板の裏側の板面に複数の凸部が形成される場合、各凸部は、互いに同じ形状、同じ大きさに設定されていたが、他の実施形態おいては、必要に応じて、形状の異なる凸部や、大きさの異なる凸部を併用してもよい。それに応じて、反射シートに形成される位置決め部の形状、及び大きさは、適宜、設定すればよい。

　（３）上記各実施形態においては、矩形状の板面を備える導光板のうち、長辺側の端面に対して、ＬＥＤユニットが配置されていたが、他の実施形態においては、例えば、全ての端面に対してＬＥＤユニットが配置されてもよいし、或いは短辺側の端面に対してのみ、ＬＥＤユニットが配置されてもよい。

　（４）上記各実施形態において、導光板の板面は、互いに平行に配されている平坦な形状をなしていたが、他の実施形態においては、導光板の表側の板面、又は裏側の板面が、液晶パネル等の板面に対して傾斜するように設定されていてもよい。そして、凸部は、導光板の傾斜した板面に設けられてもよいし、或いは、全体的に曲面状に加工された板面に対して設けられてもよい。

　（５）上記各実施形態において、凸部は、導光板の一部分として構成されていたが、他の実施形態においては、凸部と、導光板の板状の本体部分とを、それぞれ別個に製造してもよい。そして、凸部を所定の接着剤等を利用して、前記本体部分の所定個所に取り付けてもよい。

　（６）上記各実施形態において、凸部は、導光板の端側に設けられていたが、他の実施形態においては、必要に応じて、導光板の裏側の板面における中央側に設けられてもよい。

　（７）上記実施形態１では、表示装置として、テレビ受信装置ＴＶを例示したが、他の実施形態においては、液晶表示装置を、例えば、携帯電話、携帯情報端末等に利用してもよい。また、他の実施形態においては、チューナー部を備えていない表示装置であってもよい。

　（８）上記実施形態１では、液晶パネル１１が有するカラーフィルタの着色部をＲ，Ｇ，Ｂの３色としたものを例示したが、他の実施形態においては、着色部を４色以上としてもよい。また、他の実施形態においては、白黒表示する液晶表示装置であってもよい。

　（９）上記実施形態１では、液晶表示装置のスイッチング素子としてＴＦＴを用いたが、他の実施形態においては、ＴＦＴ以外のスイッチング素子（例えば、薄膜ダイオード（ＴＦＤ））を用いてもよい。

　（１０）上記実施形態１では、光源としてＬＥＤ１７を利用していたが、他の実施形態においては、冷陰極管等の他の光源を利用してもよい。

１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１２…バックライト装置（照明装置）、１３…フレーム、１４…シャーシ、１５…光学部材、１６…導光板、１６ａ…光出射面（表側の板面）、１６ｂ…裏側の板面、１６ｃ…光入射面、６…凸部、１１６，１１７…導光板の長辺側の端部、１７…ＬＥＤ（ＬＥＤ光源）、１８…ＬＥＤ基板（光源基板）、１９…放熱部材（光源支持部材）、２０…反射シート、２００…反射シートの本体部、１２０…反射シートの端部、２６…位置決め部、ＬＤＵ…液晶表示ユニット、ＬＵ…ＬＥＤユニット（光源ユニット）

Claims (10)

1. 　板状部材であって、前記板状部材の少なくとも一端面からなり光が入射される光入射面と、前記板状部材の表側の板面からなり前記光入射面から入射された光を出射させる光出射面と、前記板状部材の裏側の板面上に形成される凸部と、を有する導光板と、
   　前記導光板の裏側の板面を覆うと共に、前記裏側の板面から出射された光を前記光出射面側に反射するシート状の本体部と、前記本体部を切り欠いて形成される孔からなり、前記凸部と嵌合されて前記本体部を前記導光板に対して位置決めする位置決め部と、を有する反射シートと、を備える照明装置。
2. 　前記凸部が、前記裏側の板面における端部に配される請求項１に記載の照明装置。
3. 　前記凸部が、前記裏側の板面における前記光入射面側の端部に配される請求項２に記載の照明装置。
4. 　互いに所定間隔を保った状態で一列に並ぶと共に、各々が前記光入射面と対向する複数のＬＥＤ光源を、備え、
   　前記凸部が、前記裏側の板面における前記光入射面側の端部のうち、前記ＬＥＤ光源の前方毎に配される請求項４に記載の照明装置。
5. 　前記凸部が、前記裏側の板面のうち、前記板状部材における一つの端部のみに配される請求項１ないし請求項４に記載の照明装置。
6. 　前記凸部が、半球状をなす請求項１ないし請求項５のいずれか一項に記載の照明装置。
7. 　前記導光板の裏側の板面に、前記反射シートを介して宛がわれる板状のシャーシ本体部と、このシャーシ本体部に設けられると共に、前記凸部に対して所定間隔を保った状態で前記凸部を収容する収容部とを有するシャーシを、備える請求項１ないし請求項６のいずれか一項に記載の照明装置。
8. 　請求項１ないし請求項７のいずれか一項に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える表示装置。
9. 　前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルからなる請求項８に記載の表示装置。
10. 　請求項８または請求項９に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。

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