WO2015002083A1

WO2015002083A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

Info

Publication number: WO2015002083A1
Application number: PCT/JP2014/067149
Authority: WO
Inventors: 香織生田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2013-07-05
Filing date: 2014-06-27
Publication date: 2015-01-08
Also published as: US20160274297A1; US10197721B2

Abstract

バックライト装置１２は、ＬＥＤ２４と、長辺側の両端面がＬＥＤ２４からの光が入射される光入射面２０Ａとされ、表面がＬＥＤ２４からの光が出射される光出射面２０Ｂとされた導光板２０と、枠状をなし、光出射面２０Ｂの端縁を押さえる押さえ部１５Ａ２と、押さえ部１５Ａ２よりも内側に設けられ、光出射面２０Ｂ側に露出する露出面１７を含む露出部１５Ａ１と、を少なくとも有するフレーム１５であって、露出面１７が、光反射性を有するとともに、光出射面２０Ｂに対して指向する傾斜面とされたフレーム１５と、を備える。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置は、その表示パネルである液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。バックライト装置はその機構によって直下型とエッジライト型とに大別されており、液晶表示装置の一層の薄型化を実現するには、エッジライト型のバックライト装置を用いるのが好ましいものとされている。

　エッジライト型のバックライト装置では、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）等の光源から出射された光を、その一方の板面に設けられた光出射面側へ導光する導光板が筐体内に収容される。導光板の光出射面側には光学シートや液晶パネル等の部材が配されるため、これらの部材の端縁を支持するための部材が必要となる。

　特許文献１に、このような光学シート等の部材の端縁が支持されたバックライト装置が開示されている。このバックライト装置では、導光板を囲む形で配されたバックライトシャーシによって光学シートの端縁及び液晶パネルの端縁が支持される。このため、このバックライト装置では、光学シート及び液晶パネルが導光板の光出射面よりも外側において支持される構成とされている。

特開２００２－１６９１５２号公報

（発明が解決しようとする課題）
　ところで、バックライト装置では、デザイン上の理由等によって当該バックライト装置の額縁部分を狭くする、いわゆる狭額縁化が要求されることがある。しかしながら、上記した特許文献１のバックライト装置では、光学シート及び液晶パネルの端縁を導光板よりも外側で支持する必要があるため、狭額縁化を図ることができない。

　一方、バックライト装置において、導光板の端縁と重なる位置で光学シート及び液晶パネルの端縁を支持することで狭額縁化を図ろうとすると、当該支持するための枠状の枠状部材を導光板の光出射面の端縁と重なるように配置する必要がある。この場合、上記枠状部材の内縁部が表示面における表示領域側にはみ出てしまい、当該はみ出た部位が表示面において影となって表示されるか、または、光出射面からの光が当該はみ出た部位において散乱されることで表示面において輝点となって表示されることがある。

　本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書では、狭額縁化を図りながら、表示面において影や輝点の発生を防止ないし抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本明細書で開示される技術は、光源と、少なくとも一つの端面が前記光源からの光が入射される光入射面とされ、一方の板面が前記光源からの光が出射される光出射面とされた導光板と、枠状をなし、前記光出射面の端縁を押さえる押さえ部と、該押さえ部よりも内側に設けられ、前記光出射面側に露出する露出面を含む露出部と、を少なくとも有する枠状部材であって、前記露出面の少なくとも一部が、光反射性を有するとともに、前記光出射面に対して指向する傾斜面とされた枠状部材と、を備える照明装置に関する。

　上記の照明装置では、狭額縁化を図った場合、枠状部材の露出部が表示面における表示領域側にはみ出すことで当該表示領域と重畳する。そのため、光出射面から出射された光が当該露出部の露出面によって遮光されて表示面において影となるか、または、当該光が露出面によって散乱されて表示面において輝点となる虞がある。これに対し上記の照明装置では、表示領域と重畳する露出部の露出面の少なくとも一部が光反射性を有するものとされているので、狭額縁化を図った場合に、光出射面から出射された光が露出面によって遮光されることを防止することができる。さらに、当該露出面の少なくとも一部が光出射面に対して指向する傾斜面とされているので、狭額縁化を図った場合であっても、当該露出面によって散乱された光の大部分が表示面とは反対側、かつ光出射面の中央側へと向かうこととなり、表示面に輝点が発生することを防止ないし抑制することができる。以上のように上記の照明装置では、狭額縁化を図りながら、表示面において影や輝点の発生を防止ないし抑制することができる。

　前記光出射面から出射される光に光学機能を付与する光学シートをさらに備え、前記露出部における前記露出面とは反対側の面が前記光学シートの端縁を支持するシート支持面とされていてもよい。
　この構成によると、枠状部材を、光学シートを支持するための部材として兼用させることができる。さらに、導光板と光学シートとの間に枠状部材が介在することで導光板と光学シートとの間が離間するため、光出射面から出射された光が光学シートに到達するまでの間に拡散させることができ、光の輝度分布を改善させることができる。

　前記露出面が前記露出部の内側に凹んだ形の曲面状とされていてもよい。
　この構成によると、露出面が平坦な傾斜面とされている場合に比べて、露出面によって散乱された光をより光出射面側へと向かわせることができる。

　前記露出面が前記露出部の外側に膨らんだ形の曲面状とされていてもよい。
　この構成によると、露出面が平坦な傾斜面とされている場合に比べて、露出面によって散乱された光をより光出射面側へと向かわせることができる。

　前記枠状部材では、前記露出部からなる露出部材が、該露出部以外の部位とは別部材とされていてもよい。
　この構成によると、照明装置の製造工程において、枠状部材について、露出部からなる露出部材を露出部以外の部位と別部材として組み付けることができる。また、枠状部材の組み付け後に露出面に不良を見つけた場合、露出部材のみを交換するだけでよいため、部材交換の利便性を高めることができる。

　前記枠状部材が遮光性を有するものとされ、前記露出面の表面に該露出面を覆う形で光反射性を有する反射部材が貼り付けられていてもよい。
　この構成によると、枠状部材において露出面以外の部位が遮光性を有することで、光源や導光板からの光が枠状部材の外部に漏れることを効果的に防止することができる。

　前記枠状部材の前記露出部は、前記導光板の厚み方向に沿った断面のうち前記光源の断面が現れる断面においてのみ、前記露出面が傾斜面とされていてもよい。
　この構成によると、露出面のうち傾斜面とされていない部位を導光板の端縁を押さえる部分とすることができる。このため、露出面の全域が傾斜面とされている場合と比べて、導光板の光出射面を保持し易いものとなり、導光板をより安定して配置することができる。

　前記露出部の前記露出面は、少なくとも、前記光出射面の端縁のうち前記光入射面側に位置する端縁を押さえる押さえ部の内側に設けられた前記露出部の前記露出面が前記傾斜面とされていてもよい。
　光出射面では、当該光出射面のうち光入射面に近い側から多くの光が出射される。従って、光出射面の端縁のうち光入射面側に位置する端縁の方が光入射面側に位置しない端縁と比べて出射される光が多いものとなる。このため、上記の構成によると、表示面における影や輝点の発生を効果的に防止ないし抑制することができる。

　前記露出面が白色とされていてもよい。
　これによると、光反射性を有するための傾斜面の具体的な構成を提供することができる。

　前記光源は前記光入射面と対向状に配され、前記枠状部材は、前記押さえ部よりも内側の部位が前記光源と前記光入射面との間の隙間を前記光出射面側から覆う形で配されていてもよい。
　この構成によると、光源からの光が導光板を導光することなく表示面側へ漏れることを防止することができる。

　本明細書で開示される技術は、上記の照明装置と、上記の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置として表現することもできる。

　上記表示装置において、前記枠状部材は、前記表示パネルを支持するパネル支持面を含むパネル支持部を有してもよい。
　この構成によると、枠状部材を、表示パネルを支持するための部材として兼用させることができる。

　上記表示装置において、前記露出部は、その一部のみが前記表示パネルの表示面における表示領域側にはみ出す形で配されていてもよい。
　この構成によると、表示装置の狭額縁化が図られた場合に枠状部材の露出部のうち表示領域ＡＡにはみ出る部位の幅が、従来のフレームが用いられた構成と比べて狭いものとなる。このため、表示領域ＡＡを斜め方向から視た場合に上記はみ出る部位が従来の構成と比べて影になり難いものとすることができる。

　上記表示装置において、上記表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。

（発明の効果）
　本明細書で開示される技術によれば、狭額縁化を図りながら、表示面において影や輝点の発生を防止ないし抑制することができる。

実施形態１に係るテレビ受信装置の分解斜視図テレビ受信装置及び液晶表示装置の背面図液晶表示装置の平面図液晶表示装置の分解斜視図液晶表示装置をその短辺方向に沿って切断した断面の断面図図５において要部を拡大した拡大断面図フレームの一部を拡大した拡大斜視図実施形態１の変形例１に係る液晶表示装置の要部を拡大した拡大断面図実施形態１の変形例２に係る液晶表示装置の要部を拡大した拡大断面図実施形態１の変形例３に係る液晶表示装置の要部を拡大した拡大断面図実施形態１の変形例３においてフレームの一部を拡大した拡大斜視図実施形態２に係る液晶表示装置の要部を拡大した拡大断面図実施形態３に係る液晶表示装置の要部を拡大した拡大断面図

　＜実施形態１＞
　図面を参照して実施形態１を説明する。本実施形態では、液晶表示装置（表示装置の一例）１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で共通した方向となるように描かれている。このうちＹ軸方向は、鉛直方向と一致し、Ｘ軸方向は、水平方向と一致している。また、特に断りがない限りは、上下の記載については鉛直方向を基準とする。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０の裏面側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示装置１０の裏面側に各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備える。テレビ受信装置ＴＶは、スタンドＳＴによって液晶表示装置１０の表示面をＹ軸方向（鉛直方向）に概ね沿わせた状態で支持されている。液晶表示装置１０は、図３に示すように、全体として横長の方形状（矩形状）をなしており、画像を表示する表示面１１Ｃを有する液晶パネル（表示パネルの一例）１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置の一例）１２と、が一対のキャビネット１３、１４の間に挟み込まれてなるものとされる。一対のキャビネット１３、１４のうち、当該液晶表示装置１０の表側に露出するものは表側キャビネット１３とされ、当該液晶表示装置１０の裏側に露出するものは裏側キャビネット１４とされている。

　先に、液晶表示装置１０における裏面側の構成について説明する。液晶表示装置１０における裏側の外観を構成する裏側キャビネット１４の裏面には、図２に示すように、Ｙ軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材ＳＴＣがＸ軸方向に離間した２位置に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＣは、断面形状が裏側キャビネット１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、裏側キャビネット１４との間に保有される空間内にスタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴＢが差し込まれるようになっている。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に並行する台座部ＳＴＡと、台座部ＳＴＡからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴＢとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製とされており、一対のスタンド取付部材ＳＴＣをＸ軸方向について横切りつつも裏側キャビネット１４の裏面における一部、具体的には図２に示す下側約半分程度を覆う形で取り付けられている。このカバー部材ＣＶと裏側キャビネット１４との間には、次述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品を収容可能な部品収容空間が保有されている。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢには、図２に示すように、電源基板ＰＷＢ、メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、当該液晶表示装置１０の電力供給源とも言えるものであり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ（光源の一例）２４などに駆動電力を供給することが可能とされる。従って、電源基板ＰＷＢがＬＥＤ２４を駆動するＬＥＤ駆動基板を兼用していると言える。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能なチューナー部と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（チューナー部共々図示せず）とを少なくとも有しており、処理した画像信号を次述するコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。なお、このメイン基板ＭＢは、当該液晶表示装置１０が図示しない外部の画像再生機器に接続されたときには、その画像再生機器からの画像信号が入力されるので、その画像信号を画像処理部にて処理してコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板ＭＢから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　液晶パネル１１は、図３に示すように、平面に視て矩形状（長方形状）をなしている。液晶パネル１１の表示面１１Ｃのうち、当該表示面１１Ｃの外周端部をなす略枠状の領域は、画像を表示しない非表示領域ＮＡＡとされている。一方、液状パネル１１の表示面１１Ｃのうち、非表示領域ＮＡＡによって囲まれる領域は、画像を表示する表示領域ＡＡとされている。また、液晶パネル１１は、図４及び図５に示すように、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１Ａ，１１Ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板１１Ａ，１１Ｂ間に液晶が封入された構成とされ、後述する光学シート１８上に積層する形で配されている。一対の基板１１Ａ，１１Ｂのうち表側（正面側）がＣＦ基板１１Ａとされ、裏側（背面側）がアレイ基板１１Ｂとされる。このうち、アレイ基板１１Ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。一方、ＣＦ基板１１Ａには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板１１Ａ，１１Ｂの外側にはそれぞれ偏光板（図示は省略する）が配されている。

　液晶パネル１１を構成する一対の基板１１Ａ，１１Ｂのうち、アレイ基板１１Ｂは、図５及び図６に示すように、その端部がＣＦ基板１１Ａよりも外側に突き出す形で配されている。詳しくは、アレイ基板１１Ｂは、その外周端部が全周にわたってＣＦ基板１１Ａの外周端部よりも外側に突き出すよう、ＣＦ基板１１Ａよりも一回り大きく形成されている。アレイ基板１１Ｂのうち一方の長辺側の端部には、上記したゲート配線及びソース配線から引き回された端子部が複数設けられており、これらの各端子部には、液晶駆動用のドライバが実装されたフレキシブル基板が接続されている。各端子部には、フレキシブル基板を介して上記したコントロール基板ＣＴＢからの信号が供給されるようになっており、それにより、液晶パネル１１における表示面１１Ｃに画像が表示されるようになっている。

　表側キャビネット１３は、液晶パネル１１を表側から押さえるとともに液晶表示装置１０の表側の外観部材を構成する。表側キャビネット１３は、例えばアルミニウムなどの金属製とされており、仮に合成樹脂製とした場合に比べると、機械的強度（剛性）及び熱伝導性がいずれも高くなっている。表側キャビネット１３は、図３に示すように、液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおける表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。表側キャビネット１３は、液晶パネル１１の表示面１１Ｃに並行するとともに液晶パネル１１を表側から押さえるパネル押さえ部１３Ａと、パネル押さえ部１３Ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側壁部１３Ｂとからなり、表側キャビネット１３の断面形状は、パネル押さえ部１３Ａと側壁部１３Ｂとの境界部分が曲面状に屈曲した略Ｌ字型となっている。

　表側キャビネット１３を構成するパネル押さえ部１３Ａは、液晶パネル１１の外周端部（非表示領域ＮＡＡ）に倣って横長の枠状をなすとともに液晶パネル１１の外周端部をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能とされる。なお、パネル押さえ部１３Ａと液晶パネル１１との間には、緩衝材２８Ａが介設されている（図６参照）。パネル押さえ部１３Ａのうち表側を向いた外面（液晶パネル１１に対する対向面とは反対側の面）は、液晶パネル１１の表示面１１Ｃと同じく液晶表示装置１０における表側外部に露出しており、液晶パネル１１の表示面１１Ｃと共に液晶表示装置１０の正面を構成している。

　表側キャビネット１３を構成する側壁部１３Ｂは、パネル押さえ部１３Ａにおける外周端部から裏側に向けて突出する略角筒状をなしている。側壁部１３Ｂは、バックライト装置１２を全周にわたって取り囲んでいる。側壁部１３Ｂは、液晶表示装置１０における周方向に沿った外面が、液晶表示装置１０における周方向外部に露出しており、液晶表示装置１０における天面、底面、両側面を構成している。側壁部１３Ｂの内側面には、図６に示すように、裏側からネジ部材ＳＭが取り付けられるネジ取付部１３Ｃが一体形成されている。ネジ取付部１３Ｃは、側壁部１３Ｂの内側面から内側（後述する導光板２０側）に向けて突出する略ブロック状をなしている。ネジ取付部１３Ｃは、液晶表示装置１０の裏側に配される裏側キャビネット１４との間でフレーム１５の一部を挟み込むことができるものとされ、裏側キャビネット１４に対して裏側から取り付けられるネジ部材ＳＭによってこれらを保持することが可能とされる。また、ネジ取付部１３Ｃには、裏側に向けて開口するとともにネジ部材ＳＭを締め付けることが可能な表側キャビネット側ネジ孔１３Ｃ１が形成されている（図６参照）。

　裏側キャビネット１４は、液晶表示装置１０の裏側の外観部材を構成する。裏側キャビネット１４は、表側キャビネット１３と同様に例えばアルミニウムなどの金属製とされており、図３に示すように液晶表示装置１０の裏側をほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な略浅皿状をなしている。この裏側キャビネット１４のうち裏側を向いた外面は、液晶表示装置１０における裏側外部に露出していて液晶表示装置１０の背面を構成している。裏側キャビネット１４は、図５及び図６に示すように、横長の平板状をなす底板部１４Ａと、底板部１４Ａにおける両長辺側端部からそれぞれ裏側に段差状に突出する段差部１４Ｂと、段差部１４Ｂの外端から底板部１４Ａよりも表側に立ち上がって外側に延出する延出部１４Ｃと、からなる。

　裏側キャビネット１４を構成する底板部１４Ａ及び段差部１４Ｂは、後述するバックライト装置１２の裏側を構成するシャーシ１６及び放熱部材２６との間に所定の隙間を設けた状態で配されている。裏側キャビネット１４を構成する延出部１４Ｃは、表側キャビネットのネジ取付部と重畳する位置まで外側に延出している。延出部１４Ｃは、その表面のほぼ全域が後述するフレーム１５における外側枠状部１５Ｃと面接触されている。延出部１４Ｃには、上述したネジ部材ＳＭを挿通させることが可能な裏側キャビネット側ネジ孔１４Ｃ１が形成されており、外部からネジ部材ＳＭが装着されるようになっている。

　続いてバックライト装置１２について説明する。バックライト装置１２は、図４に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム（枠状部材の一例）１５と、裏側の外観を構成するシャーシ１６との間に保有される空間内に収容されてなる。フレーム１５とシャーシ１６との間に収容される主要な構成部品には、少なくとも、光学シート１８、導光板２０、反射シート２２、及びＬＥＤユニットＬＵが含まれている。このうち、液晶パネル１１及び光学シート１８は、相互に積層された状態で表側キャビネット１３とフレーム１５とによって挟み込まれる形で保持されている。一方、導光板２０は、フレーム１５とシャーシ１６とによって挟み込まれる形で保持されている。バックライト装置１２が有するＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１５及びシャーシ１６の内部において、導光板２０をその短辺方向（Ｙ軸方向）の両側方から挟み込む形で対をなしている。以下、各構成部品について説明する。

　先に導光板２０、反射シート２２、シャーシ１６、ＬＥＤユニットＬＵ、及び光学シート１８の構成について説明する。導光板２０は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板２０は、図４に示すように、液晶パネル１１及び後述する光学シート１８と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、その板面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ板面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板２０は、光学シート１８の裏側に所定の間隔を空けて対向状に配されている。導光板２０の長辺側における両端面は、ＬＥＤ２４から出射された光が入射する光入射面２０Ａとされている。

　導光板２０は、図４及び図５に示すように、一対の光入射面２０ＡをＬＥＤユニットＬＵとそれぞれ対向させた形で、主板面（表側の板面）である光出射面２０Ｂを光学シート１８側に向け、光出射面２０Ｂとは反対側の板面（裏側の板面）である反対面２０Ｃを反射シート２２側に向ける形で配されている。導光板２０は、当該反射シート２２を介して後述するシャーシ１６によって支持されている。導光板２０は、ＬＥＤユニットＬＵとの並び方向がＹ軸方向と一致しており、光学シート１８及び反射シート２２との並び方向がＺ軸方向と一致するものとされる。導光板２０は、ＬＥＤユニットＬＵからＹ軸方向に沿って発せられた光を光入射面２０Ａから導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学シート１８側へ向くよう立ち上げて光出射面２０Ｂから出射させる機能を有する。

　反射シート２２は、長方形のシート状を成し、合成樹脂製とされると共にその表面が光反射性に優れた白色とされている。反射シート２２は、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、その短辺方向がＹ軸方向と一致するとともに、導光板２０の反対面２０Ｃとシャーシ１６との間に挟持された形で配されている（図３及び図５参照）。反射シート２２は、その表側に反射面を有し、この反射面が導光板２０の反対面２０Ｃと当接している。そして、反射シート２２は、ＬＥＤユニットＬＵ又は導光板２０からその反射面側へ漏れた光を反射させることが可能となっている。また、反射シート２２は、導光板２０の反対面２０Ｃよりも一回り大きいものとされ、図６に示すように、その端縁が導光板２０の端部よりわずかにはみ出すものとされている。

　ＬＥＤユニットＬＵは、図４に示すように、導光板２０の長辺方向に沿ってそれぞれ配され、その長さ方向寸法が導光板２０の長辺寸法とほぼ同程度とされている。各ＬＥＤユニットＬＵは、ＬＥＤ２４と、ＬＥＤ基板２５と、放熱部材２６と、から構成されている。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ２４は、ＬＥＤ基板２５に固着される基板部上にＬＥＤチップ（図示せず）を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いたりすることができる。このＬＥＤ２４は、ＬＥＤ基板２５に対する実装面とは反対側の面（導光板２０の光入射面２０Ａと対向する面）が主発光面となる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板２５は、図４に示すように、導光板２０の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、その板面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり導光板２０の光入射面２０Ａに並行した姿勢で配されている。ＬＥＤ基板２５は、その長辺方向（Ｘ軸方向）寸法が導光板２０の長辺方向（Ｘ軸方向）寸法とほぼ同程度とされている。ＬＥＤ基板２５の板面であって内側、つまり導光板２０側を向いた板面（導光板２０との対向面）には、上記した構成のＬＥＤ２４が表面実装されており、この面が実装面とされる。ＬＥＤ２４は、ＬＥＤ基板２５の実装面において、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に（直線的に）並列配置されている。つまり、ＬＥＤ２４は、バックライト装置１２における長辺側の両端部においてそれぞれ長方向に沿って複数ずつ間欠的に並列配置されていると言える。Ｘ軸方向について隣り合うＬＥＤ２４間の間隔、つまりＬＥＤ２４の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされる。また、ＬＥＤ２４の並び方向は、ＬＥＤ基板２５の長辺方向（Ｘ軸方向）と一致している。ＬＥＤ基板２５の実装面には、Ｘ軸方向に沿って延在するとともにＬＥＤ２４群を横切って隣り合うＬＥＤ２４同士を直列接続する、金属膜（銅箔など）からなる配線パターン（図示せず）が形成されており、この配線パターンの両端部に形成された端子部が、コネクタや電線などの配線部材を介して電源基板（不図示）に接続されることで、各ＬＥＤ２４に駆動電力が供給されるようになっている。このＬＥＤ基板３０は、次述する放熱部材３２に取り付けられている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材２６は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製とされている。放熱部材２６は、図６に示すように、放熱部２６Ａと、放熱部の一端から立ち上がる立ち上がり部２６Ｂと、放熱部２６Ａの短辺方向における略真中の位置から突出する突出部２６Ｃと、を備え、これらが断面視略Ｌ字型屈曲形状をなしている。放熱部材２６は、その長辺寸法がＬＥＤ基板２５の長辺寸法とほぼ同程度の大きさとされている。放熱部材２６を構成する放熱部２６Ａは、シャーシ１６の板状部１６Ａに並行する板状をなしており、その長辺方向がＹ軸方向と、短辺方向がＸ軸方向と、厚さ方向がＺ軸方向とそれぞれ一致している。放熱部２６Ａは、ＬＥＤ２４を挟んでフレーム１５側とは反対側に配されている。放熱部２６Ａは、立ち上がり部２６Ｂにおける裏側の端部からＹ軸方向に沿って内側、つまり導光板２０の中央側に向けて突出するように延びるとともに、その内側の先端部が導光板２０側に段差状に突出するとともにシャーシ１６の裏面と当接した形態とされる。放熱部２６Ａは、その全域が裏側キャビネット１４との間に所定の隙間を隔てて裏側キャビネット１４と対向している。このため、ＬＥＤ２４から放熱部材２６に伝わった熱は、放熱部２６Ａから裏側キャビネット１４側へと効果的に放熱されるようになっている。

　放熱部材２６を構成する立ち上がり部２６Ｂは、図６に示すように、放熱部２６Ａの外側（導光板２０側とは反対側）の端部から当該放熱部２６Ａに対して垂直に立ち上がっている。立ち上がり部２６Ｂは、ＬＥＤ基板２５の板面及び導光板２０の光入射面２０Ａに並行する板状をなすとともに、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＺ軸方向と、厚さ方向がＹ軸方向とそれぞれ一致している。立ち上がり部２６Ｂの内側の板面、つまり導光板２０側を向いた板面には、図示しないビス等によってＬＥＤ基板２５が取り付けられている。立ち上がり部３２Ｂのうち外側の板面は、裏側キャビネット１４の延出部１４Ｃ及び後述するフレーム１５の繋ぎ部１５Ｂにビス留めされており、これにより、放熱部材２６が保持されている。放熱部材２６を構成する突出部２６Ｃは、放熱部２６Ａの延びる方向（Ｙ軸方向）における略中央部から導光板２０側に向かってわずかに突出する形態とされ、後述するシャーシ１６の折れ曲がり部１６Ｂと当接している。突出部２６Ｃの突出する方向は、Ｚ軸方向と一致している。

　シャーシ１６は、例えばアルミニウムなどの金属製とされている。シャーシ１６は、導光板２０及び反射シート２２を裏側からほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な平板状の板状部１６Ａと、板状部１６Ａの長辺側の両端縁から裏側に折れ曲がって延びる折れ曲がり部１６Ｂと、から構成される。シャーシ１６を構成する板状部１６Ａは、反射シート２２のほぼ全域と面接触しており、後述するフレーム１５の内側枠状部１５Ａとの間で導光板２０及び反射シート２２を挟み込むものとされる。折れ曲がり部１６Ｂは、その延びる方向がＺ軸方向と一致している。折れ曲がり部１６Ｂは、その内側の面が放熱部材２６の突出部２６Ｃと当接するとともに、当該突出部２６Ｃに対して図示しないビス等によって固定されている。これにより、導光板２０及びシャーシ１６は放熱部材２６によって支持されている。

　光学シート１８は、図４に示すように、液晶パネル１１と同様に平面に視て横長の矩形状をなしており、平面に視た大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１より一回り小さいものとされる。光学シート１８は、図５に示すように、液晶パネル１１の裏側に積層配置されるとともに、導光板２０の光出射面２０Ｂと離間した形で配されている。光学シート１８は、いずれもシート状をなす３枚のシート部材が積層してなるものとされる。具体的な光学シート１８の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。光学シート１８は、液晶パネル１１と導光板１６との間に介在して配されることで、導光板２０からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル１１に向けて出射させる。光学シート１８は、図４に示すように、その外周端が後述するフレーム１５の内側枠状部１５Ａにおけるシート受け部１５Ａ３と重畳する形で配されることで、緩衝材２８Ｄを介して当該シート受け部１５Ａ３によって支持されている。なお、光学シートの端辺には、その一部から外側に向かって延出するタブ部１８Ａが複数設けられている（図４参照）。各タブ部１８Ａには開口が設けられており、この開口内に後述するフレーム１５の爪状部１５Ｅが挿通されることで。光学シート１８がフレーム１５に対して係合されるようになっている。

　次に、フレーム１５について詳しく説明する。フレーム１５は、図４に示すように、全体として表側キャビネット１３と同様に横長の枠状に形成されており、合成樹脂製とされている。また、フレーム１５はその表面が白色を呈する形態とされることで、光反射性を有するものとされる。フレーム１５は、光学シート１８と導光板１６との間に介在する形で配される内側枠状部１５Ａと、表側キャビネット１３と裏側キャビネット１４との間に介在する形で配される外側枠状部１５Ｃと、内側枠状部１５Ａと外側枠状部１５Ｃとを繋ぐ繋ぎ部１５Ｂと、表側キャビネット１３を裏側から支持するキャビネット支持部１５Ｄと、からなる。

　フレーム１５を構成する外側枠状部１５Ｃは、内側枠状部１５Ａよりも裏側に引っ込んだ位置であって導光板２０の反対面２０Ｃとほぼ同じ高さ（Ｚ軸方向における位置）に配されている。外側枠状部１５Ｃには、ネジ部材ＳＭを挿通させることが可能なフレーム側ネジ孔１５Ｃ１が形成されている。外側枠状部１５Ｃは、表側キャビネット１３のネジ取付部１３Ｃと裏側キャビネット１４の延出部１４Ｃとの間に挟み込まれた状態でフレーム側ネジ孔１５Ｃ１にネジ部材ＳＭが挿通されることで、表側キャビネット１３及び裏側キャビネット１４に対してネジ止めされ、固定されている。フレーム１５を構成する繋ぎ部１５Ｂは、外側枠状部１５Ｃの内端と、内側枠状部１５Ａの外端とを繋ぐ形で配されており、Ｚ軸方向に沿って立ち上がる形態とされる。フレーム１５を構成するキャビネット支持部１５Ｄは、内側枠状部１５Ａの外端から表側に向けて突出するとともに表側キャビネット１３の裏側の面に当接することで、当該表側キャビネット１３を機械的に支持してその補強を図ることができるものとされる。

　フレーム１５を構成する内側枠状部１５Ａは、その外側を構成する外側部分と、当該外側部分から裏側に階段状に突き出すとともにその内側を構成する内側部分とからなっている。この内側部分には、導光板２０の光出射面の端縁をほぼ全周にわたって表側から押さえる押さえ部１５Ａ２と、押さえ部１５Ａ２より内側に位置するとともに導光板２０の光出射面２０Ｂ側に露出する露出面１７を含む露出部１５Ａ１と、が設けられている。内側枠状部１５Ａの外側部分は、その表面が液晶パネル１１の外周端部を受けることで当該液晶パネル１１を支持するパネル支持面とされている。一方、内側枠状部１５Ａの内側部分は、押さえ部１５Ａ２の上面と露出部１５Ａ１の上面とに跨るシート支持面１５Ａ３に光学シート１８を受けることで当該光学シート１８を支持するものとされている。即ち、内側枠状部１５Ａは、液晶パネル１１及び光学シート１８の外周端部をそれぞれほぼ全周にわたってその裏側から支持するものとされている。なお、液晶パネル１１と内側枠状部１５Ａにおけるパネル支持面との間、光学シート１８と内側枠状部１５Ａにおけるシート支持面１５Ａ３との間、導光板２０の光出射面２０Ｂの端縁と内側枠状部１５における押さえ部１５Ａ２との間には、それぞれ緩衝材２８Ｂ、２８Ｃ、２８Ｄが介設されている。

　内側枠状部１５Ａのうち、上述した光学シート１８のタブ部１８Ａと重なる位置には、図７に示すように、当該タブ部１８Ａをその裏側から支持するタブ部支持部１５Ａ４が設けられている。タブ部支持部１５Ａ４には、表側に向かって突出する爪状部１５Ｅが設けられている。爪状部はその先端が外側に向かって爪状にわずかに突出する形状とされている。この爪状部１５Ｅが光学シート１８のタブ部１８Ａに設けられた開口に挿通されることで、当該タブ部１８Ａが爪状部１５Ｅに対して係止される構成となっている。また、当該係止された状態において爪状部１５Ｅがタブ部１８Ａに設けられた開口の開口端と当接することで、光学シート１８がそのシート面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めされるようになっている。

　ここで本実施形態のバックライト装置１２では、表示領域ＡＡよりも外側の領域、即ち額縁部分の幅（Ｙ軸方向寸法又はＸ軸方向寸法）が、狭められることで狭額縁化が図られている。このため、図６に示すように、内側枠状部１５Ａにおける露出部１５Ａ１は、その内側先端部が表示領域ＡＡ側にはみ出した状態とされている。そして露出部１５Ａ１における露出面１７は、光出射面２０Ｂに対して指向する傾斜面とされている。詳しくは、露出面１７は、その内側から外側にかけて表側に向かって傾斜する平坦な傾斜面とされている。これにより、露出部１５Ａ１は、その内側から外側に向かうに連れて厚みが大きくなるものとされている。従ってフレーム１５を表側から視た場合、図７に示すように、露出部１５Ａ１における露出面１７は隠れた状態となる。また、上記傾斜面とされた露出面１７は、その内側先端部が光学シート１８の裏側と近接した状態とされ、その外側先端部が導光板２０の光出射面２０Ｂと近接した状態とされている。なお、露出部１５Ａに設けられた傾斜面は、枠状とされた当該露出部１５Ａの全周に亘って形成されている。

　さて、フレーム１５の内側枠状部１５Ａにおいて、露出部１５Ａ１が上記のような構成及び形状とされていることで、導光板２０の光出射面２０Ｂから出射された光のうち露出部１５Ａ１側に向かった光は、以下に説明するような経路を進むこととなる。即ち、露出部１５Ａ１側に向かった光は、光反射性を有するとともに傾斜面とされた露出面１７に当たって反射される。このとき反射された光の大部分は、光学シート１８側及び液晶パネル１１側とは反対側であって、導光板２０の光出射面２０の中央側に向かうように指向される（図６において一点鎖線で示す矢印参照）。即ち、導光板２０の光出射面２０Ｂから出射された光のうち、フレーム１５における表示領域ＡＡ側にはみ出た部位に当たることで散乱した光の大部分が、光学シート１８側及び液晶パネル１１側とは反対側に向かうこととなる。このため、当該散乱した光に起因して液晶パネル１１の表示面１１Ｃに輝点や影が発生することが防止ないし抑制されている。

　以上のように本実施形態のバックライト装置１２では、狭額縁化が図られていることで、フレーム１５の露出部１５Ａ１が液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおける表示領域ＡＡ側にはみ出すことで当該表示領域ＡＡと重畳している。そのため、従来のフレーム１５の構成では、光出射面２０Ｂから出射された光が当該露出部１５Ａ１の露出面１７によって遮光されて液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおいて影となるか、または、当該光が露出面１７によって散乱されて液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおいて輝点となる虞がある。これに対し本実施形態のバックライト装置１２では、表示領域ＡＡと重畳する露出部の露出面の少なくとも一部が光反射性を有するものとされているので、狭額縁化が図られていても、光出射面から出射された光が露出面によって遮光されることを防止することができる。さらに、当該露出面１７が光出射面２０Ｂに対して指向する傾斜面とされているので、狭額縁化が図られていても、当該露出面１７によって散乱された光の大部分が液晶パネル１１の表示面１１Ｃとは反対側、かつ光出射面２０Ｂの中央側へと向かうこととなり、液晶パネル１１の表示面１１Ｃに輝点が発生することを防止ないし抑制することができる。以上のように本実施形態のバックライト装置１２では、狭額縁化を図りながら、液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおいて影や輝点の発生を防止ないし抑制することができる。

　また本実施形態では、フレーム１５の露出部１５Ａ１における露出面１７とは反対側の面が光学シート１８の端縁を支持するシート支持面とされている。このような構成とされていることで、フレーム１５を、光学シート１８を支持するための部材として兼用させることができる。さらに、導光板２０と光学シート１８との間にフレーム１５が介在することで導光板２０と光学シート１８との間が離間するため、光出射面２０Ｂから出射された光が光学シート１８に到達するまでの間に拡散させることができ、光の輝度分布を改善させることができる。

　また本実施形態では、ＬＥＤ２４が導光板２０の光入射面２０Ａと対向状に配され、フレーム１５は、押さえ部よりも内側の部位がＬＥＤ２４と光入射面２０Ａとの間の隙間を光出射面２０Ｂ側から覆う形で配されている。このような構成とされていることで、ＬＥＤ２４からの光が導光板２０を導光することなく液晶パネル１１の表示面１１Ｃ側へ漏れることを防止することができる。

　また本実施形態では、露出部１５Ａの露出面１７において、少なくとも、光出射面２０Ａの端縁のうち光入射面２０Ａ側に位置する端縁を押さえる押さえ部１５Ｂの内側に設けられた露出部１５Ａの露出面１７が傾斜面とされている。ここで、光出射面２０Ｂでは、当該光出射面２０Ｂのうち光入射面２０Ａに近い側から多くの光が出射される。従って、光出射面２０Ｂの端縁のうち光入射面２０Ａ側に位置する端縁の方が光入射面２０Ａ側に位置しない端縁と比べて出射される光が多いものとなる。このため、本実施形態によると、液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおける影や輝点の発生を効果的に防止ないし抑制することができる。

　また本実施形態では、露出部１４５Ａは、その内側先端部のみが液晶パネル１１の表示面１１Ｃにおける表示領域ＡＡ側にはみ出す形で配されている。このような構成とされていることで、液晶表示装置１１の狭額縁化が図られた場合にフレーム１５の内側枠状部１５Ａのうち表示領域ＡＡにはみ出る部位（本実施形態では上記内側先端部）の幅が、従来のフレームが用いられた構成と比べて狭いものとなっている。このため、表示領域ＡＡを斜め方向から視た場合に上記はみ出る部位が従来の構成と比べて影になり難いものとなっている。

　また本実施形態では、フレーム１５が、液晶パネル１１を支持するパネル支持面を含むパネル支持部を有している。このため、フレーム１５を、液晶パネル１１を支持するための部材として兼用させることができる。

　＜実施形態１の変形例１＞
　続いて実施形態１の変形例１について、図８を参照して説明する。なお、図８における各部位は、図６の参照符号にそれぞれ数字１００を加えた部位と同一である。変形例１では、フレーム１１５の露出部１１５Ａ１における露出面１１７の形状が実施形態１のものと異なっている。即ち、変形例１では、図８に示すように、フレーム１１５の露出部１１５Ａ１における露出面１１７が当該露出部１１５Ａ１の内側、かつ光学シート１１８側に凹んだ形の曲面状の傾斜面とされている。露出面１１７がこのような構成とされていることで、露出面１１５Ａ１が平坦な傾斜面とされている場合に比べて、当該露出面１１７のうち表側（光学シート１１８に近い側）に位置する部分が光出射面１２０Ｂに対して平行に近い状態で対向することとなるので、露出面１１７によって散乱された光をより光出射面１２０Ｂ側へと向かわせることができる。

　＜実施形態１の変形例２＞
　続いて実施形態１の変形例２について、図９を参照して説明する。なお、図９における各部位は、図６の参照符号にそれぞれ数字２００を加えた部位と同一である。変形例２では、フレーム２１５の露出部２１５Ａ１における露出面２１７の形状が実施形態１のものと異なっている。即ち、変形例２では、図９に示すように、フレーム２１５の露出部２１５Ａ１における露出面２１７が当該露出部２１５Ａ１の外側、かつ光出射面側に膨らんだ形の曲面状の傾斜面とされている。露出面２１７がこのような構成とされていることで、露出面２１５Ａ１が平坦な傾斜面とされている場合に比べて、当該露出面２１７のうち裏側（光出射面２２０Ｂに近い側）に位置する部分が光出射面２２０Ｂに対して平行に近い状態で対向することとなるので、露出面２１７によって散乱された光をより光出射面２２０Ｂ側へと向かわせることができる。

　＜実施形態１の変形例３＞
　続いて実施形態１の変形例３について、図１０及び図１１を参照して説明する。なお、図１０及び図１１における各部位は、図６及び図７の参照符号にそれぞれ数字３００を加えた部位と同一である。変形例３では、フレーム３１５の露出部３１５Ａ１の構成が実施形態１のものと異なっている。本変形例では、図１０及び図１１に示すように、露出部３１５Ａ１における露出面３１７の全域が傾斜面とされているのではなく、当該露出面３１７の一部が傾斜面とされている。具体的には、図１１に示すように、露出部３１５Ａは、露出面３１７が傾斜面とされた部位と、当該露出部３１５Ａがブロック状とされることで露出面３１７が傾斜面とされない部位と、が交互に並んで配置された構成とされている。このうち露出面３１７が傾斜面とされた部位は、間欠的に複数配置されたＬＥＤ３２４の直上に位置している。即ち、露出部３１５Ａは、導光板３２０の厚み方向（Ｚ軸方向）に沿った断面のうちＬＥＤ３２４の断面が現れる断面においてのみ、その露出面３１７が傾斜面とされた構成となっている。一方、露出面３１７が傾斜面とされない部位は、隣り合うＬＥＤ３２４の間の直上に位置している。即ち、露出部３１５Ａは、導光板３２０の厚み方向（Ｚ軸方向）に沿った断面のうちＬＥＤ３２４の断面が現れない断面において、露出面３１７が傾斜面とされない構成となっている（図１０参照）。

　フレーム３１５の露出部３１５Ａにおける露出面３１７のうち、傾斜面とされない部位は、図１０に示すように、その一部が緩衝材３２８Ｄを介して導光板３２０の光出射面３２０Ｂの端縁を表側から押さえるものとされる。本変形例では、このように露出面３１７のうち傾斜面とされていない部位を導光板３２０の端縁を押さえる部位として機能させることができる。このため、露出面３１７の全域が傾斜面とされている場合と比べて、導光板３２０の導光板３２０の光出射面３２０Ｂを保持し易いものとなり、導光板３２０をより安定して配置することができる。

　＜実施形態２＞
　図面を参照して実施形態２を説明する。実施形態２は、フレーム４１５の構成が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図１２において、図６の参照符号に数字４００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態２に係るバックライト装置４１２では、図１２に示すように、フレーム４１５において、実施形態１における露出部１５Ａに相当する露出部材４１９が、当該露出部１５Ａに相当する部位以外の部位（以下、本体部と称する）とは別部材とされている。露出部材４１９は本体部における押さえ部４１５Ａ２に対して取り付け自在とされている。露出部材４１９が取り付けられた状態の本体部の構成は、実施形態１におけるフレーム１５の構成と同様である。本実施形態では、フレーム４１５がこのような構成とされていることで、バックライト装置４１２の製造工程において、フレーム４１５について、露出部に相当する露出部材４１９を露出部以外の部位と別部材として組み付けることができる。また、フレーム４１５の組み付け後に露出面に不良を見つけた場合、露出部材４１９のみを交換するだけでよいため、部材交換の利便性を高めることができる。

　＜実施形態３＞
　図面を参照して実施形態３を説明する。実施形態３は、フレーム５１５の構成が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図１３において、図６の参照符号に数字５００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態３に係るバックライト装置５１２では、図１３に示すように、フレーム５１５の全体が遮光性を有するものとされている。フレーム５１５の構成及び形状は実施形態１のものと同一である。そして、本実施形態のフレーム５１５では、露出部５１５Ａにおける露出面５１７の表面に当該露出面５１７を覆う形で光反射性を有する反射部材５２１が貼り付けられている。この反射部材５２１が貼り付けられた露出面５１７は、実施形態１における露出面１７と同様の機能を果たす。即ち、反射部材５２１が貼り付けられた露出面５１７に当たることで散乱した光の大部分は、光学シート５１８側及び液晶パネル５１１側とは反対側に向かうこととなる。このため、本実施形態では、バックライト装置５１２の狭額縁化を図りながら、液晶パネル５１１の表示面５１１Ｃにおいて影や輝点の発生を防止ないし抑制することができる。一方、本実施形態のバックライト装置５１２では、フレーム５１５における露出面５１７以外の部位が遮光性を有することとなるため、ＬＥＤ５２４や導光板５２０からの光がフレーム５１５の外部に漏れることを効果的に防止することができる。

　上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
（１）上記の各実施形態では、露出面における傾斜面がその内側から外側にかけて表側に向かって傾斜する形状とされた例を示したが、傾斜面は光出射面に対して指向する形で設けられていればよく、傾斜面の形状は限定されるものではない。

（２）上記の各実施形態では、枠状部材としてフレームを例示したが、枠状部材は押さえ部と露出部とを有するものであればよく、フレームに限定されるものではない。

（３）上記の各実施形態以外にも、フレームの構成及び形状については、適宜に変更可能である。

（４）上記の各実施形態以外にも、フレームの露出部における露出面の形状については、適宜に変更可能である。

（５）上記の各実施形態では、エッジライト型のバックライト装置を例示したが、直下型のバックライト装置にも本発明は適用可能である。

（６）上記の各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

（７）上記の各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

　ＴＶ…テレビ受信装置、ＬＤＵ…液晶表示ユニット、ＰＷＢ…電源基板、ＭＢ…メイン基板、ＣＴＢ…コントロール基板、ＣＶ…カバー部材、ＳＴ…スタンド、ＬＵ…ＬＥＤユニット、１０、１１０、２１０、３１０、４１０、５１０…液晶表示装置、１１、２１１、３１１、４１１、５１１…液晶パネル、１２、１１２、２１２、３１２、４１２、５１２…バックライト装置、１３、１１３、２１３、３１３、４１３、５１３…表側キャビネット、１４、１１４、２１４、３１４、４１４、５１４…裏側キャビネット、１５、１１５、２１５、３１５、４１５、５１５…フレーム、１５Ａ、１１５Ａ、２１５Ａ、３１５Ａ、４１５Ａ、５１５Ａ…内側枠状部、１５Ａ１、１１５Ａ１、２１５Ａ１、３１５Ａ１、５１５Ａ１…露出部、１５Ａ２、１１５Ａ２、２１５Ａ２、３１５Ａ２、５１５Ａ２…押さえ部、１７、１１７、２１７、３１７、４１７、５１７…露出面、１８、１１８、２１８、３１８、４１８、５１８…光学シート、２０、１２０、２２０、３２０、４２０、５２０…導光板、２０Ａ、１２０Ａ、２２０Ａ、３２０Ａ、４２０Ａ、５２０Ａ…光入射面、２０Ｂ、１２０Ｂ、２２０Ｂ、３２０Ｂ、４２０Ｂ、５２０Ｂ…光出射面、２４、１２４．２２４、３２４、４２４、５２４…ＬＥＤ、４１９…露出部材、５２１…反射部材

Claims

　光源と、
　少なくとも一つの端面が前記光源からの光が入射される光入射面とされ、一方の板面が前記光源からの光が出射される光出射面とされた導光板と、
　枠状をなし、前記光出射面の端縁を押さえる押さえ部と、該押さえ部よりも内側に設けられ、前記光出射面側に露出する露出面を含む露出部と、を少なくとも有する枠状部材であって、前記露出面の少なくとも一部が、光反射性を有するとともに、前記光出射面に対して指向する傾斜面とされた枠状部材と、
　を備える照明装置。
　前記光出射面から出射される光に光学機能を付与する光学シートをさらに備え、
　前記露出部における前記露出面とは反対側の面が前記光学シートの端縁を支持するシート支持面とされている、請求項１に記載の照明装置。
　前記露出面が前記露出部の内側に凹んだ形の曲面状とされている、請求項１または請求項２に記載の照明装置。
　前記露出面が前記露出部の外側に膨らんだ形の曲面状とされている、請求項１または請求項２に記載の照明装置。
　前記枠状部材では、前記露出部からなる露出部材が、該露出部以外の部位とは別部材とされている、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記枠状部材が遮光性を有するものとされ、前記露出面の表面に該露出面を覆う形で光反射性を有する反射部材が貼り付けられている、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記枠状部材の前記露出部は、前記導光板の厚み方向に沿った断面のうち前記光源の断面が現れる断面においてのみ、前記露出面が傾斜面とされている、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記露出部の前記露出面は、少なくとも、前記光出射面の端縁のうち前記光入射面側に位置する端縁を押さえる押さえ部の内側に設けられた前記露出部の前記露出面が前記傾斜面とされている、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記露出面が白色とされている、請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記光源は前記光入射面と対向状に配され、
　前記枠状部材は、前記押さえ部よりも内側の部位が前記光源と前記光入射面との間の隙間を前記光出射面側から覆う形で配されている、請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の照明装置と、該照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置。
　前記露出部は、その一部のみが前記表示パネルの表示面における表示領域側にはみ出す形で配されている、請求項１１に記載の表示装置。
　前記枠状部材は、前記表示パネルを支持するパネル支持面を含むパネル支持部を有する、請求項１１または請求項１２に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルである、請求項１１から請求項１３のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１１から請求項１４のいずれか１項に記載の表示装置を備えるテレビ受信装置。