WO2014069611A1 - 化合物のラセミ体の製造方法 - Google Patents

化合物のラセミ体の製造方法 Download PDF

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Abstract

遷移金属触媒と、式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることを特徴とする、式(1) で表される化合物のラセミ体の製造方法。 [式(1)中、 環X1は芳香環を表す。 R1は、C1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基またはC1-6ハロアルキル基を表す。 R2は、R1と異なる基であって、C1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基またはC1-6ハロアルキル基 を表すか、あるいは、R2は、環X1と互いに結合して環を形成する。 環X1が有する水素原子は、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1-6アル コキシ基またはハロゲン原子で置き換わっていてもよい。 *は不斉炭素原子を表す。]

Description

化合物のラセミ体の製造方法
 本発明は、化合物の光学活性体からラセミ体を製造する、ラセミ体の製造方法に関する。
 特許文献1には、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは農薬等の製造に用いられる中間体として記載されている。
 非特許文献1には、2−フェニルブタンの光学活性体と塩化アルミニウムとを接触させて、2−フェニルブタンの光学活性体をラセミ化する方法が記載されている。
しかしながら、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン等の光学活性体をラセミ化する方法は知られていない。
特開平1−211568号公報
R.L.Burwell,JR;J.Am.Chem.Soc.,77,2766(1955)、E.L.Eliel;J.Org.Chem.,22,231(1957)
 (3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン等の化合物の光学活性体からラセミ体を効率的に製造する製造方法が求められていた。
本発明は、以下の発明を含む。
[1] 遷移金属触媒と、式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることを特徴とする、式(1)で表される化合物のラセミ体の製造方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000006
[式(1)中、
環Xは芳香環を表す。
は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表すか、あるいは、Rは、環Xと互いに結合して環を形成する。
環Xが有する水素原子は、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子で置き換わっていてもよい。
*は不斉炭素原子を表す。]
[2] 式(1)で表される化合物が、式(1a)で表される化合物である[1]記載の製造方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000007
[式(1a)中、
、A、A及びAは、それぞれ独立に、−N=または−C(R)=を表し、Rは水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基、またはハロゲン原子を表す。
は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。あるいはAが−C(R)=を表す場合に、RとRとは互いに結合して2価の炭化水素基を形成してもよく、該炭化水素基が有する水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよく、該炭化水素基が有する−CH−は−O−で置き換わっていてもよい。
隣り合う−C(R)=に含まれる2つのRは、互いに結合して、それぞれが結合している炭素原子とともにベンゼン環を形成していてもよく、該ベンゼン環が有している水素原子はC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい。
*は不斉炭素原子を表す。]
[3] A、A、A及びAが−C(R)=である[2]記載の製造方法。
[4] Aが−C(R)=であり、RとRとが互いに結合して2価の炭化水素基を形成する[2]または[3]記載の製造方法。
[5] 式(1a)で表される化合物が、式(2)で表される化合物である[2]~[4]のいずれかの項に記載の製造方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000008
[式(2)中の、
、A及びAは、それぞれ独立に−N=または−C(R)=を表し、Rは水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子を表す。Rは、C1−6アルキル基を表す。
は、C1−6アルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表し、rは0~4の整数を表す。rが2以上の整数である場合、複数のRは同じであっても異なっていてもよい。
は不斉炭素原子を表す。]
[6] Rが、C1−6アルキル基である[2]~[5]のいずれかの項に記載の製造方法。
[7] 式(1)で表される化合物が、式(3)で表される化合物である[1]~[6]のいずれかの項に記載の製造方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000009
[8] 遷移金属触媒が、水素を吸収させた遷移金属触媒である[1]~[7]のいずれかの項に記載の製造方法。
[9] 遷移金属触媒が、パラジウム触媒である[1]~[8]のいずれかの項に記載の製造方法。
[10] パラジウム触媒が、パラジウム−炭素触媒である[9]の項に記載の製造方法。
[11] 遷移金属触媒と、式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることを特徴とする、式(1)で表される化合物の異性化方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000010
[式(1)中、
環Xは芳香環を表す。
は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表すか、あるいは、Rは、環Xと互いに結合して環を形成する。
環Xが有する水素原子は、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子で置き換わっていてもよい。
*は不斉炭素原子を表す。]
 本発明によれば、式(1)で表される化合物の光学活性体からラセミ体を効率的に製造することができる。
まず、式(1)で表される化合物について説明する。
1−6アルキル基とは、炭素原子数1~6のアルキル基を表し、直鎖状のアルキル基及び分枝鎖状のアルキル基を含む。C1−6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、sec−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基である。
3−8シクロアルキル基とは、炭素原子数3~8の環状アルキル基を表し、C3−8シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。好ましくは、シクロプロピル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基である。
1−6ハロアルキル基とは、少なくとも一つの水素原子がハロゲン原子に置換されている炭素原子数1~6のアルキル基を表し、C1−6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、ヨードメチル基、ジヨードメチル基、トリヨードメチル基、クロロフルオロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、フルオロエチル基、クロロエチル基、1−クロロ−1−フルオロエチル基、1−クロロ−2−フルオロエチル基等が挙げられる。好ましくは、トリフルオロメチル基及びジフルオロメチル基である。
1−6アルコキシ基とは、炭素数原子数1~6のアルコキシ基を表し、C1−6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられる。好ましくは、メトキシ基である。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。芳香環とは、同素環及び複素環を含み、下記の環等が挙げられ、好ましくは5員環及び6員環である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000011
と環Xとが互いに結合して形成する環としては、下記の環等が挙げられ、好ましくは5員環及び6員環である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000012
式(1)で表される化合物の中でも、好ましくは、式(1a)で表される化合物及び式(1b)で表される化合物である。
まず、式(1a)について説明する。
式(1a)で表される化合物におけるC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン原子としては、それぞれ式(1)で表される化合物におけるものと同じ基が挙げられる。
 RとRとが互いに結合して形成する2価の炭化水素基としては、エチレン基、プロパンジイル基、2−メチル−プロパン−1,2−ジイル基、ブタン−1,2−ジイル基、ブタンジイル基、ヘキサンジイル基、ヘプタンジイル基、オクタンジイル基、ノナンジイル基等の炭素原子数2~9のアルカンジイル基が挙げられる。
 RとRとが互いに結合して形成する2価の炭化水素基であって、該炭化水素基が有する−CH−は−O−で置き換わっている基としては、−CH−O−CH−、−CH−CH−O−等が挙げられる。
式(1a)で表される化合物の中でも、Rがメチル基である化合物;A、A、A及びAが−C(R)=である化合物;及びAが−C(R)=である場合に、RとRとは互いに結合して2価の炭化水素基を形成する化合物が好ましく、式(2)で表される化合物はより好ましい。
式(2)で表される化合物におけるC1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子としては、式(1)で表される化合物及び式(1a)で表される化合物におけるものと同じ基が挙げられる。
次に、式(1b)について説明する。
式(1b)で表される化合物におけるC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6アルコキシ基及びハロゲン原子は、式(1)で表される化合物におけるものと同じ基が挙げられる。
式(1b)で表される化合物における、RとRまたはRとが互いに結合して形成する2価の炭化水素基としては、式(1a)で表される化合物におけるものと同じ基が挙げられる。
以下に、式(1)で表される化合物を具体的に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000013
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000014
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000015
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000016
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000017
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000018
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000019
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000020
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000021
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000022
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000023
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000024
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000025
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000026
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000027
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000028
式(1−1)で表される化合物~式(1−381)で表される化合物におけるR及びRとしては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(A−1)で表される化合物とは、式(1−1)で表される化合物~式(1−381)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rがエチル基である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000029
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000031
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000032
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000033
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000034
 次に、Rと環Xとが互いに結合して環を形成した化合物(1)を具体的に以下に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000035
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000036
 式(2−1)で表される化合物~式(2−42)で表される化合物におけるR、R、R、R、R、R10、R11及びR12としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(B−1)で表される化合物とは、式(2−1)で表される化合物~式(2−42)で表される化合物において、Rがメチル基、Rが水素原子、Rが水素原子、Rがメチル基、R10が水素原子、R11が水素原子、R12が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000037
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000038
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000039
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000040
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000041
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000042
 式(3−1)で表される化合物~式(3−42)で表される化合物におけるR、R、R、R及びR10としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(C−1)で表される化合物とは、式(3−1)で表される化合物~式(3−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rが水素原子、Rが水素原子、Rが水素原子、R10が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000043
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000044
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000045
 式(4−1)で表される化合物~式(4−42)で表される化合物におけるR、R、R、R及びR10としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(D−1)で表される化合物とは、式(4−1)で表される化合物~式(4−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rが水素原子、Rが水素原子、Rが水素原子、R10が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000046
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000047
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000048
式(5−1)で表される化合物~式(5−42)で表される化合物におけるR、R、R、R及びR10としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(E−1)で表される化合物とは、式(5−1)で表される化合物~式(5−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rが水素原子、Rが水素原子、Rが水素原子、R10が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000049
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000050
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000051
式(6−1)で表される化合物~式(6−42)で表される化合物におけるR、R、R10、R11及びR12としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(F−1)で表される化合物とは、式(6−1)で表される化合物~式(6−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rが水素原子、R10が水素原子、R11が水素原子、R12が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000052
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000053
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000054
式(7−1)で表される化合物~式(7−42)で表される化合物におけるR、R11及びR12としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(G−1)で表される化合物とは、式(7−1)で表される化合物~式(7−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、R11が水素原子、R12が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000055
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000056
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000057
式(8−1)で表される化合物~式(8−42)で表される化合物におけるR、R、R10、R11及びR12としては、下記表に記載した基が挙げられる。例えば、式(H−1)で表される化合物とは、式(8−1)で表される化合物~式(8−42)で表される化合物において、Rがメチル基であり、Rが水素原子、R10が水素原子である化合物をいう。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000058
式(1−1)で表される化合物~式(1~199)で表される化合物であって、式(A−1)で表される化合物~式(A−28)で表される化合物が好ましい。
式(2−1)で表される化合物~式(2~23)で表される化合物であって、式(B−1)で表される化合物~式(B−44)で表される化合物が好ましい。
式(6−1)で表される化合物~式(6~23)で表される化合物であって、式(F−1)で表される化合物~式(F−24)で表される化合物が好ましい。
式(6−1)で表される化合物~式(6~23)で表される化合物であって、式(F−3)、式(F−9)、式(F−15)、式(F−21)で表される化合物がさらに好ましい。
式(1)で表される化合物のうち、特に好ましくは、式(3)で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000059
 式(1)で表される化合物の光学活性体は、既知の合成法によって製造することができるし、または市販品として入手することができる。該光学活性体の光学純度は、通常20~100%eeであり、好ましくは20~99%eeである。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることにより製造される式(1)で表される化合物のラセミ体は、光学純度が0~5%eeである。
 遷移金属触媒としては、白金黒、コロイド白金、酸化白金、白金−硫酸バリウム等の白金触媒;還元ニッケル、漆原ニッケル、蟻酸ニッケル、ラネーニッケル、ニッケル−珪藻土等のニッケル触媒;パラジウム−炭素、パラジウム−炭酸カルシウム、パラジウム−アルミナ、パラジウム−白金−炭素等のパラジウム触媒;ラネーコバルト等のコバルト触媒;ラネー鉄等の鉄触媒;亜クロム酸銅等の銅触媒等が挙げられ、遷移金属触媒は2種以上用いてもよい。好ましくはパラジウム触媒であり、より好ましくはパラジウム−炭素、パラジウム−アルミナ又はパラジウム−白金−炭素である。
 遷移金属触媒は、担体に担持してもよい。担体としては、活性炭、シリカ、ゼオライト、セライト(登録商標)等が挙げられる。
 遷移金属触媒は、あらかじめ、遷移金属触媒と水素とを共存させることにより、遷移金属触媒に水素を吸収させて使用してもよく、水素を吸収させた遷移金属触媒が好ましい。
 遷移金属触媒の使用量は、式(1)で表される化合物の光学活性体1重量部に対して、通常は0.001~1重量部であり、好ましくは0.005~0.5重量部である。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触は、溶媒の存在下で行ってもよいし、溶媒の非存在下で行ってもよい。
溶媒としては、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン等の芳香族溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン等の含ハロゲン炭化水素溶媒;酢酸エチル等のエステル溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒;アセトニトリル、プロピルニトリル等のニトリル溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド溶媒;ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶媒;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール溶媒;水、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水等の水溶媒;及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。好ましくはアルコール溶媒であり、より好ましくは2−プロパノールである。
 溶媒の使用量は、式(1)で表される化合物の光学活性体1重量部に対して、通常100重量部以下であり、好ましくは5重量部以下である。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触は、水素発生源となる添加剤の存在下に実施してもよい。
添加剤としては、蟻酸;蟻酸アンモニウム、蟻酸ナトリウムなどの蟻酸塩;シクロヘキセン;3−メチル−1−シクロヘキセン、4−メチル−1−シクロヘキセン等のシクロヘキセン化合物;1,3−シクロヘキサジエン;1,4−シクロヘキサジエン;1,2,3,4,4aα,5,8,8aβ−オクタヒドロナフタレン、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロナフタレン、1−メチルオクタリン、トランス−2−メチルオクタリン等のオクタリン化合物;テトラリン;1,6−ジメチルテトラリン;6−メチルテトラリン;リモネン;ピネン;3−カレン;フェランドレン;テルピノレン;1−p−メンテン;カダレン;プレゴン;セリネン;メタノール、エタノール、2−プロパノール、シクロヘキサノール等のアルコール化合物;またはこれらの混合物等が挙げられ、好ましくはシクロヘキセン化合物が挙げられ、より好ましくはシクロヘキセンが挙げられる。
添加剤の使用量は、式(1)で表される化合物の光学活性体1重量部に対して、通常10重量部以下であり、好ましくは5重量部以下であり、より好ましくは2重量部以下である。
 水素発生源となる添加剤と溶媒とを兼ねる化合物を用いてもよい。水素発生源となる添加剤と溶媒とを兼ねる化合物としては、アルコール化合物が好ましく、2−プロパノールが更に好ましい。
 本発明の製造方法は、遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることにより行われ、水素の存在下で、遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体とを混合し、得られる混合物を加熱することが好ましい。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触は、オートクレーブ等の密封容器中で行ってもよいし、フラスコ等の開放容器中で行ってもよい。遷移金属触媒と式(1)で示される化合物の光学活性体との接触は、空気下、窒素雰囲気下または水素雰囲気下で行うことができ、好ましくは窒素または水素雰囲気下で行われる。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触温度は、通常20℃以上であり、好ましくは80℃以上であり、より好ましくは100℃以上である。また、該接触温度は通常250℃以下であり、好ましくは200℃以下であり、より好ましくは190℃以下、特に好ましくは170℃以下である。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触は、水素雰囲気下で、50~80℃で混合し、100~200℃、好ましくは150~200℃まで加熱することにより行うことが好ましく、水素雰囲気下で、50~80℃で混合し、水素を窒素に置換した後、100~200℃、好ましくは150~200℃まで加熱することにより行うことがより好ましい。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触時間は、通常0.1~100時間であり、好ましくは0.1~24時間である。
 遷移金属触媒と式(1)で表される化合物の光学活性体との接触により、式(1)で表される化合物のラセミ体を含む混合物を得られる。例えば、該混合物から、触媒を濾過等により除去することにより、式(1)で表される化合物のラセミ体を取り出すことができる。得られた式(1)で表される化合物のラセミ体は、濃縮、抽出、転溶、再結晶化、クロマトグラフィー等の公知の方法によって、精製することもできる。
 濾過等により除去した触媒は、回収して、再び式(1)で表される化合物のラセミ体の製造に使用することができる。回収方法としては、触媒を担体に担持させる方法等が挙げられる。
 回収した触媒は、溶媒で洗浄することが好ましい。溶媒としては、メタノール等のアルコール化合物:水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液:水またはこれらの混合溶液等が挙げられる。
 以下に実施例を示す。実施例中、室温とは10~35℃を示す。実施例における光学純度は、以下の条件下で高速液体クロマトグラフィー分析することにより求めた。
カラム:ダイセルCHIRALCEL OD−H(4.6mmφ×250mm)
溶離液:ヘキサン/2−プロパノール=99/1(v/v)
流速:0.5mL/分
温度:40℃
検出器:UV254nm
回収率は、以下の条件で高速液体クロマトグラフィー分析することにより求めた。
カラム:化学物質評価研究機構L−Column ODS(4.6mmφ×150mm)
溶離液:アセトニトリル/0.1%リン酸水溶液=30/70(v/v)~90/10(v/v)
流速:1.0mL/分
温度:40℃
検出器:UV254nm
反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度96.5%ee)6.00重量部、5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製STD−type)0.81重量部及び2−プロパノール12重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を室温で撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入した。15分後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温150℃、内圧0.8MPaで7時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を、2−プロパノール20重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合した。得られた混合物を減圧濃縮し、5.82重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度1.2%ee、回収率は97.0%であった。
反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度96.5%ee)6.00重量部及び5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製STD−type)1.60重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素で置換後、混合物を150℃で撹拌し、反応混合物を得た。得られた反応混合物を攪拌しながら、シクロヘキセン1.40重量部を5時間かけて滴下した。その後、反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を2−プロパノール20重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合した。得られた混合物を減圧濃縮し、5.63重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度0.29%ee、回収率は93.8%であった。
反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度96.5%ee)6.00重量部及び5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製STD−type)1.62重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素で置換後、混合物を200℃で7.5時間撹拌し、反応混合物を得た。その後、得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を2−プロパノール20重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合した。得られた混合物を減圧濃縮し、5.06重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度3.3%ee、回収率は84.3%であった。
反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度96.5%ee)6.00重量部、5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製STD−type)0.81重量部及び2−プロパノール12重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。室温で混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入した。15分後、水素を常圧まで排気し、反応容器内が水素で置換されたまま、内温130℃、内圧0.45MPaで7時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を、2−プロパノール20重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合した。得られた混合物を減圧濃縮し、5.55重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度1.2%ee、回収率は92.5%であった。
反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度67.0%ee)31.7重量部、5%パラジウム−アルミナ0.36重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入し、内温60℃で撹拌した。1時間後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温155℃、内圧0.1MPaで7時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を、トルエン45重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合し、73.4重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのトルエン溶液を得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度4.5%ee、回収率は98.7%であった。
 反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度67.0%ee)31.7重量部、5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製E−type)0.76重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入し、内温60℃で撹拌した。1時間後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温145℃、内圧0.15MPaで14時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を、トルエン45重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合し、73.0重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのトルエン溶液を得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度0.7%ee、回収率は97.7%であった。
 反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度67.0%ee)31.2重量部、4.5%パラジウム−0.5%白金−炭素(N.E.ケムキャット社製ASCA−2)0.83重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入し、内温60℃で撹拌した。1時間後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温180℃、内圧0.3MPaで12.5時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、濾過した。得られた固体を、トルエン45重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合し、77.5重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのトルエン溶液を得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度0.29%ee、回収率は97.7%であった。
 オートクレーブ反応容器に、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度67.0%ee)104.0重量部、5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製E−type)2.55重量部、トルエン1.5重量部を仕込み、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入し、内温60℃で撹拌した。1時間後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温150℃、内圧0.1MPaで14時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、セライトを使用して濾過した。得られた固体を、トルエン150重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合し、244.6重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのトルエン溶液を得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度−0.35%ee、回収率は98.9%であった。この際、濾過した触媒は30重量部のメタノール、30重量部の10%苛性水、30重量部の水で二回洗い、セライト含みで3.84重量部のパラジウム−炭素を回収した。
この回収したパラジウム−炭素2.88重量部と新たに5%パラジウム−炭素(N.E.ケムキャット社製E−type)0.64重量部をオートクレーブ反応容器に仕込み、(3R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(光学純度67.0%ee)104.0重量部、トルエン1.5重量部を加え、混合物を得た。反応容器を密閉し、反応容器内の気体を窒素に置換した。混合物を撹拌しながら、反応容器中の水素の内圧が0.5MPaになるまで反応容器に水素を封入し、内温60℃で撹拌した。1時間後、反応容器内の気体を窒素で置換し、内温150℃、内圧0.1MPaで14時間混合物を攪拌して反応混合物を得た。得られた反応混合物を冷却し、セライトを使用して濾過した。得られた固体を、トルエン150重量部で洗浄した。洗浄後に回収した洗浄液と、濾過によって得られた濾液とを混合し、244.6重量部の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのトルエン溶液を得た。得られた1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、光学純度0.11%ee、回収率は98.5%となった。
本発明によれば、式(1)で表される化合物の光学活性体からラセミ体を効率的に製造することができる。

Claims (11)

  1.  遷移金属触媒と、式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることを特徴とする、式(1)で表される化合物のラセミ体の製造方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-I000001
    [式(1)中、
    環Xは芳香環を表す。
    は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
    は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表すか、あるいは、Rは、環Xと互いに結合して環を形成する。
    環Xが有する水素原子は、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子で置き換わっていてもよい。
    *は不斉炭素原子を表す。]
  2.  式(1)で表される化合物が、式(1a)で表される化合物である請求項1記載の製造方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-I000002
    [式(1a)中、
    、A、A及びAは、それぞれ独立に、−N=または−C(R)=を表し、Rは水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。
    は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
    は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。Aが−C(R)=を表す場合に、RとRとは互いに結合して2価の炭化水素基を形成してもよく、該炭化水素基が有する水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよく、該炭化水素基が有する−CH−は−O−で置き換わっていてもよい。
    隣り合う−C(R)=に含まれる2つのRは、互いに結合して、それぞれが結合している炭素原子とともにベンゼン環を形成していてもよく、該ベンゼン環が有している水素原子はC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい。
    *は不斉炭素原子を表す。]
  3.  A、A、A及びAが−C(R)=である請求項2記載の製造方法。
  4.  Aが−C(R)=であり、RとRとが互いに結合して2価の炭化水素基を形成する請求項2または3記載の製造方法。
  5.  式(1a)で表される化合物が、式(2)で表される化合物である請求項2~4のいずれかの請求項に記載の製造方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-I000003
    [式(2)中の、
    、A及びAは、それぞれ独立に、−N=または−C(R)=を表し、Rは水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子を表す。Rは、C1−6アルキル基を表す。
    は、C1−6アルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表し、rは0~4の整数を表す。rが2以上の整数である場合、複数のRは同じであっても異なっていてもよい。
    は不斉炭素原子を表す。]
  6.  Rが、C1−6アルキル基である請求項2~5のいずれかの請求項に記載の製造方法。
  7.  式(1)で表される化合物が、式(3)で表される1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンである請求項1~6のいずれかの請求項に記載の製造方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-I000004
  8.  遷移金属触媒が、水素を吸収させた遷移金属触媒である請求項1~7のいずれかの請求項に記載の製造方法。
  9.  遷移金属触媒が、パラジウム触媒である請求項1~8のいずれかの請求項に記載の製造方法。
  10.  パラジウム触媒が、パラジウム−炭素触媒である請求項9の請求項に記載の製造方法。
  11.  遷移金属触媒と、式(1)で表される化合物の光学活性体とを接触させることを特徴とする、式(1)で表される化合物の異性化方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-I000005
    [式(1)中、
    環Xは芳香環を表す。
    は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表す。
    は、Rと異なる基であって、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表すか、あるいは、Rは、環Xと互いに結合して環を形成する。
    環Xが有する水素原子は、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子で置き換わっていてもよい。
    *は不斉炭素原子を表す。]
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