JPWO2014034957A1 - (r)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 下記工程(a)、(b)および(c)を含み、かつ工程(c)より前に、水を反応系に混合することを特徴とする、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法。
工程(a):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b):得られた混合物を冷却する工程
工程(c):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程
[2] 水の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.01重量部〜0.15重量部である[1]に記載の製造方法。
[3] 工程(b)における冷却速度が、1℃/時間〜10℃/時間である[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4] 工程(a)におけるD−酒石酸の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して、0.3モル〜0.7モルである[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5] 工程(a)における混合温度が、20℃〜70℃である[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] 工程(a)におけるメタノールの使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.5重量部〜3重量部である[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7] 工程(a)が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールの混合物に、D−酒石酸を加え、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程である[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8] 工程(a)において、さらに、メタノール以外の溶媒を混合する[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9] 工程(b)における冷却後の温度が、−20℃〜30℃である[1]〜[8]のいずれかに記載の製造方法。
[10] 工程(a)と(b)の間に、さらに、メタノールを留去する工程を含む[1]〜[9]のいずれかに記載の製造方法。
[11] [1]〜[10]のいずれかに記載の製造方法により、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を得、
得られた(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物と、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液とを混合して、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得ることを特徴とする(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法。
[12] 下記工程(a’)、(b’)および(c’)を含む(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法。
工程(a’):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b’):得られた混合物を、1℃/時間〜10℃/時間の冷却速度で冷却する工程
工程(c’):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程
[13] 工程(b’)における冷却速度が、1℃/時間〜8℃/時間である[12]に記載の製造方法。
[14] 工程(b’)における冷却速度が、3℃/時間〜6℃/時間である[12]に記載の製造方法。
[15] 工程(a’)におけるD−酒石酸の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して、0.3モル〜0.7モルである[12]〜[14]のいずれかに記載の製造方法。
[16] 工程(a’)における混合温度が、20℃〜70℃である[12]〜[15]のいずれかに記載の製造方法。
[17] 工程(b’)における冷却後の温度が、−20℃〜30℃である[12]〜[16]のいずれかに記載の製造方法。
[18] 工程(a’)におけるメタノールの使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.5重量部〜3重量部である[12]〜[17]のいずれかに記載の製造方法。
[19] 工程(a’)において、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールの混合物に、D−酒石酸を加える[12]〜[18]のいずれかに記載の製造方法。
[20] 工程(a’)において、さらに、メタノール以外の溶媒を混合する[12]〜[19]のいずれかに記載の製造方法。
[21]工程(a’)と(b’)の間に、さらに、メタノールを留去する工程を含む[12]〜[20]のいずれかに記載の製造方法。
[22] [12]〜[21]のいずれかに記載の製造方法により、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を得、
得られた(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物と、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液とを混合して、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得ることを特徴とする(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法。
[23] (R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物。
下記(a)、(b)および(c)を含み、かつ工程(c)より前に水を反応系に混合することを特徴とする、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法である。
工程(a):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b):得られた混合物を冷却する工程
工程(c):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程
本発明の第2の製造方法は、
下記工程(a’)、(b’)および(c’)を含む(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法である。
工程(a’):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b’):得られた混合物を、1℃/時間〜10℃/時間の冷却速度で冷却する工程
工程(c’):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程。
まず、工程(a)について説明する。
工程(a)における1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、下記式(2)で表される。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの光学純度に特に制限はないが、通常、光学純度が0〜50%ee程度の1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンが挙げられ、好ましくは0〜20%eeの1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンが挙げられる。
1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、例えば、J.Chem.Soc.(C),514(1966)に記載の方法によって製造することができる。
D−酒石酸としては、通常、市販されているものが挙げられる。
D−酒石酸の使用量は、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して、通常0.3モル〜0.7モルであり、0.4〜0.6モルが好ましく、0.45〜0.55モルがより好ましい。
メタノールの使用量は、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、通常0.5〜3重量部であり、好ましくは0.6〜2重量部であり、より好ましくは0.8〜2重量部である。
水は、工程(c)より前であればいつでも混合してもよいが、工程(a)で混合することが好ましい。水を混合することにより、工程(c)における濾過性が改善される。
水の使用量は、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、通常0.01〜0.15重量部であり、0.01〜0.1重量部が好ましい。
工程(a)は、メタノールに加えて、必要に応じて、水、並びにメタノール及び水以外の溶媒の存在下で実施されてもよく、そのような溶媒としては、エタノール、イソプロパノール等のメタノール以外のアルコール溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒、アセトニトリル等のニトリル溶媒、酢酸エチル等のエステル溶媒、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒、モノクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素溶媒、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒、および、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素溶媒が挙げられる。これら溶媒は組み合わせてもよく、メタノール及び水以外の溶媒の合計使用量は、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、通常10重量部以下である。
工程(a)は、好ましくは1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールと水とを混合することにより実施される。混合温度は、通常20℃〜70℃であり、好ましくは30℃〜50℃である。
混合順序は、例えば、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを、一度に混合してもよいし、D−酒石酸とメタノールとを混合した後、得られる混合物に、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを加えてもよい。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンに、D−酒石酸とメタノールとの混合物を加えてもよい。また、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールとを混合し、得られる混合物に、D−酒石酸を加えてもよい。中でも、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールとの混合物に、D−酒石酸を加えることが好ましい。
工程(a)で、水を混合する場合、混合順序は、例えば、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールと水とを、一度に混合してもよいし、D−酒石酸とメタノールと水とを混合した後、得られる混合物に、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを加えてもよい。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンに、D−酒石酸とメタノールと水との混合物を加えてもよいし、D−酒石酸とメタノールと1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを混合した後、得られる混合物に、水を加えてもよい。また、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールと水とを混合し、得られる混合物に、D−酒石酸を加えてもよい。中でも、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールと水との混合物に、D−酒石酸を加えることが好ましい。
添加は、一括で行ってもよいが、分割して行ってもよい。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールとの混合物に、D−酒石酸を加える場合、D−酒石酸は、一括で添加してもよいが、分割して添加することが好ましい。
1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合することにより、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物が得られる。メタノールの使用量や混合温度により、生成した(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の一部が混合物中に析出する場合がある。
(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンは、下記式(1)で表される。
工程(a)の後に、工程(a)で得られた混合物から、メタノール及び必要に応じてメタノール以外の溶媒の一部を除去する工程を含めてもよい。除去は、通常、得られた混合物を減圧濃縮することにより行われる。メタノール及び必要に応じてメタノール以外の溶媒の一部の除去後、工程(a)で得られた混合物の残渣に、メタノール、水並びにメタノール及び水以外の溶媒を加えてもよい。
続いて、工程(b)について説明する。工程(b)は、工程(a)で得られた混合物を冷却する工程である。
冷却後の温度は、工程(a)における混合温度よりも低い温度であり、−20℃〜30℃が好ましく、−10℃〜20℃がより好ましい。
冷却速度は、通常、1℃/時間〜10℃/時間であり、かかる冷却速度で工程(a)で得られた混合物を冷却することにより、高い光学純度で(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の結晶が析出する。冷却速度は、好ましくは1℃/時間〜8℃/時間であり、より好ましくは3℃/時間〜6℃/時間である。
水は工程(b)において混合してもよい。工程(a)で得られた混合物を冷却しながら水を混合してもよいし、冷却を一度止めて水を混合し、再度冷却してもよいし、工程(b)の後に、水を混合してもよい。水を混合することにより工程(c)における濾過性が改善される。
工程(b)の後に、工程(b)で得られた混合物から、メタノール及び必要に応じてメタノール以外の溶媒の一部を除去する工程を含めてもよい。除去方法としては、工程(a)の後に、メタノール及び必要に応じてメタノール以外の溶媒の一部を除去する方法と同様である。
続いて、工程(c)について説明する。工程(c)は、工程(b)で冷却された混合物から、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程である。
該メタノール和物の取り出しは、通常得られた混合物を濾過することにより行われる。濾過方法は制限されない。
取り出したメタノール和物は、通常、メタノール、水並びに前記のメタノール及び水以外の溶媒からなる群から選択される少なくとも1種の溶媒で洗浄し、必要に応じて乾燥すればよい。
(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物は、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液と混合することにより、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得ることができる。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられ、アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウムが挙げられる。
アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液の使用量は、工程(a)で用いたD−酒石酸1モルに対して、アルカリ金属換算で、通常0.5モル〜3モルである。
混合温度は、通常10℃〜80℃である。
アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液中のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属炭酸塩の濃度は、混合後の水層のpHが、9以上であることが好ましく、pH10〜14であることがより好ましい。
混合は、有機溶媒の存在下に実施されてもよい。有機溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒、モノクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素溶媒、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル溶媒、および、酢酸エチル等のエステル溶媒が挙げられる。有機溶媒の使用量は、実用的には、メタノール和物1重量部に対して10重量部以下である。
混合順序は、例えば、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液と、必要に応じて有機溶媒とを一度に混合してもよいし、メタノール和物及び必要に応じて有機溶媒との混合物と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液とを混合してもよい。また、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液、及び必要に応じて有機溶媒との混合物に、メタノール和物を加えてもよい。中でも、有機溶媒とアルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液との混合物にメタノール和物を加えることが好ましい。
混合終了後、例えば、得られた混合物を分液することにより、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを取り出すことができる。
次に、工程(a’)について説明する。
工程(a’)は、工程(a)と同様の工程である。
工程(b’)は、工程(a)で得られた混合物に代えて工程(a’)で得られた混合物を用いること、及び冷却速度が1℃/時間〜10℃/時間であることを除いては工程(b)と同様の工程である。
工程(c’)は、工程(b)で得られた混合物に代えて工程(b’)で得られた混合物を用いることを除いて工程(c)と同様の工程である。
実施例1
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン108.9重量部(純度:91.9重量%)、D−酒石酸42.8重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)およびメタノール108.6重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンに1重量部対して、1.09重量部)を混合した。得られた混合物を60℃まで昇温して、溶液を得た。
得られた溶液を53℃まで冷却した。溶液に少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を添加し、同温度で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で10℃まで冷却し、10℃で、さらに10時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン218.8重量部、ヘプタン217.3重量部で順次洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物79.9重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.6/2.4であった。
(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の1H−NMRデータ(d6−ジメチルスルホキシド)
δ(ppm)6.85(1H,t,J=7.6Hz),6.38(1H,dd,J=7.6Hz,0.8Hz),6.36(1H,dd,J=7.6Hz,0.8Hz),4.32(2H,s),3.24−3.06(1H,m),3.17(3H,s),2.09(1H,dd,J=12.8Hz,8.8Hz),1.51(1H,dd,J=12.8Hz,3.7Hz),1.22(3H,s),1.21(3H,d,J=7.7Hz),1.14(3H,s)
実施例2
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン108.8重量部(純度:91.9重量%)およびメタノール108.8重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して1.09重量部)を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸43.2重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)を10分割して、10分間隔で加えた。
得られた混合物を40℃で24時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で10℃まで冷却し、10℃で、さらに10時間攪拌した。得られた混合物を減圧濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン217.6重量部で2回、ヘプタン108.8重量部で1回順次洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物82.2重量部を得た。
該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.5/2.5であった。
実施例3
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン54.4重量部g(純度:91.9重量%)、メタノール54.4重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して1.09重量部)およびトルエン54.4重量部を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸21.6重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)を10分割して、10分の7を10分間隔で加えた。少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を加えて、10分間攪拌した後、D−酒石酸の残りの10分の3を10分間隔で加えた。
得られた混合物を40℃で1時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で10℃まで冷却し、10℃で、さらに10時間攪拌した。得られた混合物を減圧濾過し、結晶を取り出した。このとき、濾過比抵抗は60kPaにおいて3.77×1010m/kgであり、圧縮性指数は0.64であった。取り出した結晶を、氷冷したトルエン108.8重量部で3回洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物42.6重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、96.0/4.0であった。
実施例4
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン16.81重量部(純度:95.1重量%)、D−酒石酸6.84重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)およびメタノール16.81重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して1.05重量部)を混合した。得られた混合物を60℃まで昇温し、溶液を得た。
得られた溶液を53℃まで冷却した。溶液に少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を添加し、同温度で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で10℃まで冷却し、10℃で、さらに12時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン33.0重量部で2回、ヘプタン16.0重量部で順次洗浄した。洗浄後の結晶とトルエン36.2重量部とを混合し、得られたスラリーに、15重量%水酸化ナトリウム水溶液28.1重量部を滴下した。得られた混合物を1時間攪拌した後、静置し、分液した。得られた有機層を水24.1重量部で洗浄した後、減圧濃縮し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン6.80重量部を得た。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの含量を液体クロマトグラフィー内部標準法で分析したところ、90.7重量%であり、回収率は38.6%であった。また、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により、光学純度を分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.6/2.4であった。
実施例5
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン105.3重量部(純度:94.9重量%)、メタノール63.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.63重量部)、水4.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.04重量部)およびトルエン74.9重量部を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸17.3重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.20モル)を加え、溶液を得た。得られた溶液に少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を加えて、1時間攪拌した後、D−酒石酸25.9重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.30モル)を6分割して、10分間隔で加えた。
得られた混合物を40℃で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で0℃まで冷却し、0℃で、さらに10時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン200.0重量部で3回洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物80.9重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.5/2.5であった。
実施例6
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン105.3重量部(純度:94.9重量%)、メタノール63.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.63重量部)、水4.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.04重量部)およびトルエン74.9重量部を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸12.9重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.15モル)を加え、溶液を得た。得られた溶液に少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を加えて、1時間攪拌した後、D−酒石酸30.2重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.35モル)を7分割して、10分間隔で加えた。
得られた混合物を40℃で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で0℃まで冷却し、0℃で、さらに4時間半攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。このとき、濾過比抵抗は60kPaにおいて2.61×109m/kgであり、圧縮性指数は0.26であった。取り出した結晶を、氷冷したメタノールとトルエンの1:9(重量比)の混合溶媒70.0重量部で1回、氷冷したトルエン100.0重量部で1回、順次洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物84.2重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.1/2.9であった。
トルエン85.7重量部、28重量%水酸化ナトリウム水溶液81.5重量部、水81.5重量部を混合した溶液に、上記で得られた(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物84.2重量部を6分割して10分間隔で加えた。1時間攪拌した後、静置し、分液した。得られた有機層を水85.7重量部で洗浄した後、減圧濃縮し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン60.1重量部を得た。1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの含量を液体クロマトグラフィー内部標準法で分析したところ、67.9重量%であり、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン(ラセミ体)からの回収率は40.8%であった。また、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により、光学純度を分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、97.1/2.9であった。
実施例7
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン105.3重量部(純度:94.9重量%)、メタノール63.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.63重量部)、水4.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.04重量部)およびトルエン74.9重量部を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸12.9重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.15モル)を加え、溶液を得た。得られた溶液に少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を加えて、1時間攪拌した後、D−酒石酸30.2重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.35モル)を7分割して、10分間隔で加えた。
得られた混合物を40℃で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で0℃まで冷却し、0℃で、さらに9時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したメタノールとトルエンの1:9(重量比)の混合溶媒70.0重量部で1回洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物84.6重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、95.5/4.5であった。
実施例8
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン54.4重量部(純度:91.9重量%)、およびトルエン43.5重量部を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、水4.4重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンに1重量部に対して0.09重量部)とメタノール39.2重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して0.78重量部)との混合溶液にD−酒石酸21.6重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)を溶解させた溶液を、0℃に保温しながら4時間かけて滴下した。
得られた混合物を40℃で3時間攪拌した後、冷却速度5℃/時間で10℃まで冷却し、10℃で、さらに3時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン108.8重量部で3回洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物38.9重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、98.6/1.4であった。
実施例9
窒素雰囲気下、室温で、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン105.3重量部(純度:94.9重量%)およびメタノール200.0重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して2.0重量部)を混合した。得られた混合物を40℃まで昇温した後、D−酒石酸43.2重量部(1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して0.50モル)を18分割して、10分間隔で加えた。少量の(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の種晶を加えて、15分間攪拌した後、得られた混合物を減圧濃縮し、メタノール109.1重量部を留去した。
40℃で2時間攪拌した後、メタノール9.1重量部を加えた。さらに、トルエン98.0重量部を2時間で滴下した後、冷却速度5℃/時間で0℃まで冷却し、0℃で、さらに3時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を取り出した。取り出した結晶を、氷冷したトルエン200.0重量部で3回洗浄した。洗浄後の結晶を減圧乾燥し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物80.2重量部を得た。該メタノール和物を、キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(面積百分率法)により分析したところ、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのR体/S体の比率は、96.2/3.8であった。
Claims (23)
- 下記工程(a)、(b)および(c)を含み、かつ工程(c)より前に、水を反応系に混合することを特徴とする、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法。
工程(a):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b):得られた混合物を冷却する工程
工程(c):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程 - 水の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.01重量部〜0.15重量部である請求項1に記載の製造方法。
- 工程(b)における冷却速度が、1℃/時間〜10℃/時間である請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
- 工程(a)におけるD−酒石酸の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して、0.3モル〜0.7モルである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a)における混合温度が、20℃〜70℃である請求項1〜請求項4のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a)におけるメタノールの使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.5重量部〜3重量部である請求項1〜請求項5のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a)が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールの混合物に、D−酒石酸を加え、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程である請求項1〜請求項6のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a)において、さらに、メタノール以外の溶媒を混合する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(b)における冷却後の温度が、−20℃〜30℃である請求項1〜請求項8のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a)と(b)の間に、さらに、メタノールを留去する工程を含む請求項1〜請求項9のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法により、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を得、
得られた(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物と、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液とを混合して、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得ることを特徴とする(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法。 - 下記工程(a’)、(b’)および(c’)を含む(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物の製造方法。
工程(a’):1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとD−酒石酸とメタノールとを混合し、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を含む混合物を得る工程
工程(b’):得られた混合物を、1℃/時間〜10℃/時間の冷却速度で冷却する工程
工程(c’):(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を取り出す工程 - 工程(b’)における冷却速度が、1℃/時間〜8℃/時間である請求項12に記載の製造方法。
- 工程(b’)における冷却速度が、3℃/時間〜6℃/時間である請求項12に記載の製造方法。
- 工程(a’)におけるD−酒石酸の使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1モルに対して、0.3モル〜0.7モルである請求項12〜請求項14のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a’)における混合温度が、20℃〜70℃である請求項12〜請求項15のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(b’)における冷却後の温度が、−20℃〜30℃である請求項12〜請求項16のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a’)におけるメタノールの使用量が、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン1重量部に対して、0.5重量部〜3重量部である請求項12〜請求項17のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a’)において、1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンとメタノールの混合物に、D−酒石酸を加える請求項12〜請求項18のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a’)において、さらに、メタノール以外の溶媒を混合する請求項12〜請求項19のいずれかに記載の製造方法。
- 工程(a’)と(b’)の間に、さらに、メタノールを留去する工程を含む請求項12〜請求項20のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項12〜21のいずれかに記載の製造方法により、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物を得、
得られた(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物と、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液とを混合して、(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンを得ることを特徴とする(R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法。 - (R)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンのD−酒石酸塩のメタノール和物。
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