JP2002371060A - 光学活性アミノピペリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性アミノピペリジン誘導体の製造方法

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JP2002371060A
JP2002371060A JP2001183924A JP2001183924A JP2002371060A JP 2002371060 A JP2002371060 A JP 2002371060A JP 2001183924 A JP2001183924 A JP 2001183924A JP 2001183924 A JP2001183924 A JP 2001183924A JP 2002371060 A JP2002371060 A JP 2002371060A
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Application number
JP2001183924A
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English (en)
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Kazuhiko Watabe
和彦 渡部
Akio Fujii
章雄 藤井
Nobuo Nagashima
伸夫 長嶋
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入手容易な原料から簡便な操作で光学活性3
−アミノピペリジン誘導体又はその塩を製造する方法を
提供する。 【解決手段】 光学活性3−オキソピペリジン誘導体又
はその塩をオキシム化、オキシム基の還元によりジアス
テレオ異性体混合物として取得後、晶析によって両異性
体を濾液と結晶にそれぞれ偏在させることで両異性体を
分離し、保護基の除去を行うことにより光学活性3−ア
ミノピペリジン誘導体又はその塩を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬の中間
体や生理活性物質等として有用な光学活性ピペリジン誘
導体及びその塩、更にその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬、農薬の中間体や生理活性物質等と
して有用な光学活性3−アミノピペリジン誘導体の製造
方法はいくつか知られており、例えば、 (一)4−ニトロブタン酸メチルを出発物質とし、ベン
ズアルデヒドと酢酸アンモニウムを作用させることによ
り3−ニトロ−6−オキソピペリジン誘導体とし、これ
をオゾン酸化、オキシム化、還元を経てピペリジン誘導
体のラセミ体を製造し、光学活性な酸を用いて分割する
ことにより光学活性3−アミノピペリジン誘導体を得る
方法(特開平4−103570号公報、Tetrahe
dronLett.34巻、5831頁、(199
3))。 (二)2−ハロ−3−ニトロピリジン誘導体あるいは2
−ハロ−3−アミノピリジン誘導体とフェニルホウ酸も
しくはフェニルマグネシウムハライドとのカップリング
反応をパラジウムまたはニッケル触媒存在下に行った
後、接触還元によりピペリジン誘導体のラセミ体を製造
し、光学活性な酸を用いて分割することにより光学活性
3−アミノピペリジン誘導体を得る方法(Bioor
g.Chem.Lett.9巻、1015頁、(199
6)、特表平5−502238号公報)。 (三)セリンを出発物質とし、9工程を経て光学活性
4,5−ジアミノ−5−フェニルペンタノール誘導体を
製造し、分子内環化により光学活性3−アミノピペリジ
ン誘導体を得る方法。(Tetrahedron Le
tt.40巻、5071頁、(1999))。 (四)光学活性4−フェニル−2−アゼチジノン誘導体
から6工程を経て光学活性3−(2−フェニルピペリジ
ン)カルボキサミド誘導体を製造し、ホフマン転位によ
り光学活性3−アミノピペリジン誘導体を得る方法(特
開平4−103570号公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学活
性ピペリジン誘導体の製造方法において、上記(一)、
(二)の方法は、ラセミ体を光学分割することにより光
学活性ピペリジン誘導体を製造するため、望ましくない
異性体が廃棄物として大量に産出されてくることから効
率が悪く、工業的には有利な方法ではない。さらに、
(二)の方法については遷移金属触媒存在下、高価な有
機金属試薬とのカップリング反応を行うため、安価な製
造方法ではない。(三)、(四)の方法については製造
工程が多段階であるため、生産性が悪く、工業的には有
利な方法ではない。以上のように、いずれの方法も光学
活性ピペリジン誘導体の工業的製造方法としては解決す
べき課題を有しており、高価な試薬を用いない効率の良
い製造方法の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記に鑑
み、容易に入手可能な光学活性3−オキソピペリジン誘
導体またはその塩を原料に用いて、オキシム化、還元、
脱保護を経て、極めて効率的に、且つ高い光学純度で光
学活性3−アミノピペリジン誘導体を製造できることを
見出した。即ち、本発明は、一般式(1)
【0005】
【化21】
【0006】(式中、Pは、水素原子又は置換基を有
してもよいベンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子
を表す。)で表される光学活性3−オキソピペリジン誘
導体又はその塩を、一般式(2)
【0007】
【化22】
【0008】(式中、Rは、水素原子又は置換基を有
してもよい炭素数1〜30の環状若しくは非環状のアル
キル基、置換基を有してもよい炭素数7〜30のアラル
キル基若しくは置換基を有してもよい炭素数6〜30の
アリール基を表す。)で表されるアミン誘導体又はその
塩と反応させることを特徴とする、一般式(3)
【0009】
【化23】
【0010】(式中、R、P及び*は前記と同じ意
味を表す。)で表される光学活性ピペリジン誘導体又は
その塩の製造方法である。また、本発明は一般式(3)
【0011】
【化24】
【0012】(式中、Rは、水素原子又は置換基を有
してもよい炭素数1〜30の環状若しくは非環状のアル
キル基、置換基を有してもよい炭素数7〜30のアラル
キル基若しくは置換基を有してもよい炭素数6〜30の
アリール基を表し、Pは、水素原子又は置換基を有し
てもよいベンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を
表す。)で表される光学活性ピペリジン誘導体又はその
塩を還元することを特徴とする、一般式(4)
【0013】
【化25】
【0014】(式中、P及び*は前記と同じ意味を表
す。)で表される光学活性シス−及びトランス−3−ア
ミノピペリジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物の製
造方法でもある。また、本発明は一般式(4)
【0015】
【化26】
【0016】(式中、Pは、水素原子又は置換基を有
してもよいベンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子
を表す。)で表される光学活性シス−及びトランス−3
−アミノピペリジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物
を、晶析することにより、どちらか一方の光学活性該異
性体を偏在させた混合物と成し、分離することを特徴と
する、光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペリ
ジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物の分離方法でも
ある。また、本発明は一般式(4)
【0017】
【化27】
【0018】(式中、Pは置換基を有してもよいベン
ジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表
される光学活性3−アミノピペリジン誘導体又はその塩
を、脱保護することを特徴とする、一般式(5)
【0019】
【化28】
【0020】(式中、*は前記と同じ意味を表す。)で
表される光学活性3−アミノピペリジン誘導体及びその
塩の製造方法でもある。さらに、本発明は、一般式
(1)
【0021】
【化29】
【0022】(式中、Pは、置換基を有してもよいベ
ンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
表される光学活性3−オキソピペリジン誘導体又はその
塩を、一般式(2)
【0023】
【化30】
【0024】(式中、Rは、水素原子又は置換基を有
してもよい炭素数1〜30の環状若しくは非環状のアル
キル基、置換基を有してもよい炭素数7〜30のアラル
キル基若しくは置換基を有してもよい炭素数6〜30の
アリール基を表す。)で表されるアミン誘導体又はその
塩と反応させることにより、一般式(3)
【0025】
【化31】
【0026】(式中、R、P及び*は前記と同じ意
味を表す。)で表される光学活性ピペリジン誘導体又は
その塩の製造方法を得、次いでその還元を行うことによ
り、一般式(4)
【0027】
【化32】
【0028】(式中、P及び*は前記と同じ意味を表
す。)で表される光学活性シス−及びトランス−3−ア
ミノピペリジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物を
得、さらにその晶析を行うことにより、どちらか一方の
光学活性該異性体を偏在させた混合物と成し、分離する
ことにより、上記一般式(4)で表される光学活性3−
アミノピペリジン誘導体又はその塩を得、そしてその脱
保護を行う、一般式(5)
【0029】
【化33】
【0030】(式中、*は前記と同じ意味を表す。)で
表される光学活性3−アミノピペリジン誘導体及びその
塩の製造方法でもある。尚、一般式(3)で表される光
学活性ピペリジン誘導体又はその塩は、本発明者らによ
り光学活性アミノピペリジン誘導体製造における有用性
が確認された新規化合物である。すなわち、本発明は、
一般式(3)
【0031】
【化34】
【0032】(式中、Rは、水素原子又は置換基を有
してもよい炭素数1〜30の環状若しくは非環状のアル
キル基、置換基を有してもよい炭素数7〜30のアラル
キル基若しくは置換基を有してもよい炭素数6〜30の
アリール基を表し、Pは、水素原子又は置換基を有し
てもよいベンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を
表す。)で表される光学活性ピペリジン誘導体又はその
塩を提供するものでもある。さらに、一般式(4)で表
される光学活性ピペリジン誘導体又はその塩は、本発明
者らにより光学活性アミノピペリジン誘導体を製造する
上で特に有用性が確認された新規化合物である。すなわ
ち、本発明は、一般式(4)
【0033】
【化35】
【0034】(式中、Pは置換基を有してもよいベン
ジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表
される3−アミノピペリジン誘導体又はその塩を提供す
るものでもある。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の出発原料である一般式(1)で表される
光学活性3−オキソピペリジン誘導体又はその塩につい
て説明する。一般式(1)で表される光学活性3−オキ
ソピペリジン誘導体又はその塩は、例えば、光学活性3
−ヒドロキシピペリジン誘導体を酸化することで容易に
取得することが可能であり(Tetrahedron
Lett.40巻、7099頁、(1999))、P
は、水素原子、置換基を有してもよいベンジル型保護基
を表す。
【0036】置換基を有してもよいベンジル型保護基と
しては特に限定されず、例えば、ベンジル基、p−ヒド
ロキシベンジル基、p−メトキシベンジル基、o−ヒド
ロキシベンジル基、o−メトキシベンジル基などを挙げ
ることができ、好ましくはベンジル基である。
【0037】なお、本明細書において、「置換基」は、
反応に悪影響を与えない限り特に限定されず、具体的に
は、水酸基、アルコキシル基、ハロゲノ基、ニトロ基、
カルボキシル基などを挙げることができる。これらは、
必要に応じて公知の手段により保護された形態であって
もよい。
【0038】尚、上記化合物は、酸との塩の形態であっ
てもよいが、塩としては特に限定はなく、例えば、塩酸
塩、硫酸塩、酢酸塩、蟻酸塩、メタンスルホン酸塩など
を挙げることができ、好ましくは、塩酸塩である。
【0039】本発明では、まず、一般式(1)で表され
る光学活性3−オキソピペリジン誘導体又はその塩を一
般式(2)で表されるアミン誘導体又はその塩と反応さ
せ、一般式(3)で表される光学活性ピペリジン誘導体
又はその塩を製造するが、次に、本工程について説明す
る。
【0040】一般式(2)で表されるアミン誘導体又は
その塩において、Rは、水素原子、又は、置換基を有
してもよい炭素数1〜30の環状若しくは非環状のアル
キル基、置換基を有してもよい炭素数7〜30のアラル
キル基若しくは置換基を有してもよい炭素数6〜30の
アリール基を表し、特に水素原子が好ましい。
【0041】置換基を有してもよい炭素数1〜30の環
状若しくは非環状のアルキル基としては、特に限定され
ず、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ドデシル基などを挙げるこ
とができ、好ましくはメチル基である。
【0042】また、置換基を有してもよい炭素数7〜3
0のアラルキル基も、特に限定されるものではなく、例
えば、ベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、p−メ
トキシベンジル基、o−ヒドロキシベンジル基、o−メ
トキシベンジル基などを挙げることができ、好ましくは
ベンジル基である。
【0043】置換基を有してもよい炭素数6〜30のア
リール基としては、特に限定されず、例えば、フェニル
基、p−メチルフェニル基、p−メトキシフェニル基、
p−クロロフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基
などを挙げることができ、好ましくはフェニル基であ
る。
【0044】尚、上述のアミン誘導体は、塩の形態であ
ってもよいが、塩としては特に限定はなく、例えば、塩
酸塩、硫酸塩、燐酸塩などを挙げることができ、好まし
くは、塩酸塩である。
【0045】一般式(3)で表される光学活性ピペリジ
ン誘導体又はその塩は、本発明者らにより光学活性アミ
ノピペリジン誘導体製造における有用性が確認された新
規化合物であり、化合物(3)において、P、R
は、一般式(1)及び一般式(2)で表される化合物
におけるP及びRに由来しており、本製造工程の反
応条件下では変化しないため、上記において説明したと
おりである。
【0046】一般式(2)で表されるアミン誘導体又は
その塩の使用量としては、アミン誘導体の種類や溶媒の
種類、反応の条件によって異なるが、一般式(1)で表
される化合物に対して、1〜10当量、好ましくは1〜
5当量である。
【0047】反応には通常溶媒が使用され、反応溶媒と
しては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、トルエ
ン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミド、ア
セトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N−
メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、ブタノール、イソプロパノール、エタノール、メタ
ノール、水などが挙げられる。上記溶媒は単独で用いて
もよいし、混合して用いてもよく、この場合、その混合
比率に特に制限はない。上記溶媒のうち、好適なもの
は、メタノールである。反応濃度は、溶媒に対する化合
物(1)の濃度として、通常、20w/v%以下である
が、好ましくは、10w/v%以下である。
【0048】また、反応時に酢酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどの塩基を添加して反応を
行ってもよく、この場合、その使用量は使用する塩基や
溶媒の種類などにより異なるが、一般式(1)で表され
る化合物に対し、1〜10当量、好ましくは、1〜5当
量である。
【0049】反応温度としては、−50℃から用いる溶
媒の沸点の範囲から選択でき、好ましくは0℃〜50
℃、より好ましくは20℃〜50℃である。また、反応
時間は通常、30分〜15時間を要する。
【0050】反応終了後は、必要に応じて溶媒を留去
後、水に加えるか、又は、水を加えた後、トルエン、酢
酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、クロロ
ホルムなどの有機溶媒で抽出、水洗浄、濃縮などの操作
によって化合物(3)を取得することができる。取得し
た化合物(3)又はその塩はカラムクロマトグラフィー
や晶析によって分離、精製を行ってもよいし、そのまま
次の工程に用いてもよい。
【0051】次に、一般式(3)で表される光学活性ピ
ペリジン誘導体又はその塩を還元し、一般式(4)で表
される光学活性3−アミノピペリジン誘導体を製造する
工程に関して説明する。
【0052】一般式(3)で表される光学活性ピペリジ
ン誘導体又はその塩を還元することにより、新たに不斉
炭素中心が生じるため、一般式(4)で表される光学活
性3−アミノピペリジン誘導体は光学活性シス−及びト
ランス異性体混合物又はそれらの塩の混合物として得ら
れてくるが、この光学活性シス−及びトランス−3−ア
ミノピペリジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物にお
いて、シス−3−アミノピペリジン誘導体は(2S,3
S)−3−アミノピペリジン誘導体又は(2R,3R)
−3−アミノピペリジン誘導体を表し、トランス−3−
アミノピペリジン誘導体は(2S,3R)−3−アミノ
ピペリジン誘導体又は(2R,3S)−3−アミノピペ
リジン誘導体を表す。これらのうち、特に好ましい光学
異性体は(2S,3S)−3−アミノピペリジン誘導体
である。また、Pは、本製造工程の反応条件下では基
本的に変化しないため、一般式(3)において定義した
ものと同じである。
【0053】尚、化合物(4)は、本発明者らにより光
学活性アミノピペリジン誘導体を製造する上で特に有用
性が確認された新規化合物である。
【0054】オキシム基の還元は、特に限定されない
が、例えば、金属ヒドリドを用いる方法により行うこと
ができる。具体的には、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ
素亜鉛、ボラン・ジメチルスルフィド錯体、ボラン・テ
トラヒドロフラン錯体、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム、水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素化物を
用いる方法、または、これら金属水素化物とルイス酸と
を組み合わせた方法、例えば、水素化ホウ素ナトリウム
と塩化ニッケル、水素化ホウ素ナトリウムと四塩化チタ
ン、水素化ホウ素ナトリウムと四塩化ジルコニウムとの
組み合わせを用いた方法などが挙げられる。好ましく
は、水素化ホウ素ナトリウムと塩化ニッケル、水素化ホ
ウ素ナトリウムと四塩化チタンの組み合わせである。
【0055】また、金属触媒の共存下、水素又は、蟻酸
や蟻酸塩などの水素供与体を使用して接触還元する方法
により行うこともできる。具体的には、金属触媒とし
て、パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金などを用い
た方法が例示されるが、パラジウム、ラネーニッケルを
用いた方法が好ましく、より好ましくは、ラネーニッケ
ルを用いた方法である。さらに、パラジウムを用いた場
合においては、Pがベンジル基の場合にのみ、オキシ
ム基の還元と脱保護とを同時に行うことも可能である。
【0056】また、反応溶媒としては、テトラヒドロフ
ラン、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ジオキサン、ジメトキシエタン、酢酸エチル、ベンゼ
ン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセト
ニトリル、アセトン、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、水などを挙げ
ることができる。また、これら溶媒は単独で用いてもよ
いし、混合して用いてもよく、この場合、これらの混合
比率に特に制限はない。尚、上記のうち、好ましい溶媒
はメタノール、エタノールなどのアルコール溶媒であ
り、さらに好ましくは、メタノールである。反応濃度
は、溶媒に対する化合物(3)の濃度として、通常、2
0w/v%以下であるが、好ましくは、2〜15w/v
%である。
【0057】接触還元する方法において、反応温度は、
例えば上記溶媒中、−10℃から用いる溶媒の沸点の範
囲から選択でき、好ましくは0℃〜60℃、より好まし
くは10℃〜30℃である。また、反応時間は通常1時
間〜24時間を要する。金属触媒の使用量は、溶媒の種
類、反応条件によって異なるが、一般式(3)で表され
る化合物に対して、10〜200w/w%、好ましくは
50〜100w/w%である。さらに、水素を使用して
接触還元する場合の水素圧は、反応溶媒、反応温度によ
り異なるが、1〜5気圧で行うことができ、1〜3気圧
で行うのが好ましい。
【0058】上記反応の後処理としては、−20℃〜4
0℃で、例えばセライト濾過することにより触媒を濾別
し、洗浄、濃縮などの操作によって行うことができる。
【0059】金属ヒドリドを用いる方法において、反応
温度は、例えば上記溶媒中、−50℃から用いる溶媒の
沸点の範囲から選択でき、好ましくは−30℃〜30℃
である。また、反応時間は通常1時間〜20時間を要す
る。金属ヒドリドの使用量は、金属ヒドリドの種類や反
応溶媒、反応の条件によって異なるが、一般式(3)で
表される化合物に対して、1〜10当量、好ましくは1
〜5当量である。
【0060】取得した化合物(4)又はその塩はカラム
クロマトグラフィーや晶析によって分離、精製を行って
もよいし、そのまま次の工程に用いてもよい。
【0061】次に、一般式(4)で表される光学活性シ
ス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体混合物
又はそれらの塩混合物を、晶析することにより、どちら
か一方の光学活性該異性体を偏在させた混合物と成し、
分離する工程について説明する。
【0062】晶析は、特に限定されないが、例えば一般
式(4)で表される光学活性シス−及びトランス−3−
アミノピペリジン誘導体を晶析する方法、一般式(4)
で表される光学活性シス−及びトランス−3−アミノピ
ペリジン誘導体混合物と酸から造塩することにより晶析
する方法などで行うことができる。好ましくは、光学活
性シス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体混
合物と酸から造塩することにより晶析する方法である。
【0063】上記晶析に用いる酸としては、特に限定さ
れないが、例えば塩酸、硫酸、硝酸、炭酸などの無機酸
類、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、カンファースルホン酸などの有機スル
ホン酸類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、トリ
フルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、蓚酸、
安息香酸、サリチル酸などの有機カルボン酸類、マンデ
ル酸、酒石酸、乳酸、アミノ酸等の光学活性有機カルボ
ン酸などが挙げられる。好ましくは、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カ
ンファースルホン酸、蟻酸、酢酸、蓚酸、マンデル酸、
酒石酸、アミノ酸であり、より好ましくはメタンスルホ
ン酸、蟻酸、酢酸である。
【0064】また、上記酸の使用量としては、シス−ト
ランス異性体混合比、用いる酸や溶媒の種類、晶析条件
によって異なるが、一般式(4)で表される化合物に対
して0.01〜2当量、好ましくは0.3当量〜1当量
である。
【0065】晶析溶媒としては、特に限定されないが、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、ベン
ゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、t−ブ
チルメチルエーテル、ジオキサン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3
−ジメチルイミダゾリジノン、ブタノール、イソプロパ
ノール、エタノール、メタノール、水などが挙げられ
る。また、上記溶媒を単独で用いても良いし、混合して
使用してもよい。好ましくは、トルエン、ベンゼン、酢
酸エチル、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールであり、さらに好ましくはトルエ
ンである。
【0066】晶析温度は晶析濃度、晶析溶媒によって異
なるが、例えば、上記溶媒中、−20℃〜90℃の範囲
から選択でき、好ましくは0℃〜50℃であり、より好
ましくは10℃〜30℃である。また晶析時間は1時間
〜24時間処理することにより行うことができる。
【0067】晶析濃度は、晶析溶媒、晶析温度によって
異なるが、溶媒に対する化合物(4)の濃度として、通
常50w/v%以下であり、好ましくは30w/v%以
下であり、より好ましくは3〜20w/v%の範囲であ
る。晶析に際しては、予め、不純物除去や脱色を目的と
して活性炭等の吸着剤処理や不溶物濾過を行うことがで
きる。
【0068】析出した結晶及び晶析母液は、濾過、遠心
分離などの一般的な固液分離操作を用いて分離し、結晶
においては、必要に応じ、常圧或いは減圧(真空)下
に、乾燥することができ、濾液においては必要に応じ、
濃縮、常圧或いは減圧(真空)下に、乾燥することがで
きる。上記方法により、シス−3−アミノピペリジン誘
導体又はその塩とトランス−3−アミノピペリジン誘導
体又はその塩を、析出した結晶と晶析母液のいずれか又
は両方に偏在させることができる。
【0069】次に、一般式(4)で表される光学活性シ
ス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体または
その塩を脱保護し、一般式(5)で表される光学活性シ
ス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体とする
工程に関して説明する。
【0070】脱保護は、特に限定はされないが、ベンジ
ル型保護基の一般的な脱保護条件を用いることにより行
うことができ、例えば、Pd/C、Pd(OH)/C
などの遷移金属触媒を用い、接触還元により脱保護を行
う方法、臭化水素酸−酢酸溶液を用いて脱保護を行う方
法などが挙げられる。好ましくは、Pd/C、Pd(O
H)/Cなどの遷移金属触媒を用い、接触還元により
脱保護を行う方法である。
【0071】上記遷移金属触媒の使用量において、一般
的には反応基質に対して50w/w%以下であるが、好
ましくは30w/w%以下であり、より好ましくは20
w/w%以下である。
【0072】反応溶媒としては、特に限定はしないが、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘ
キサン、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、ジメ
チルホルムアミド、ホルムアミド、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、水などが挙げら
れ、好ましくはテトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノールであ
り、より好ましくはメタノール、エタノール、イソプロ
パノールであり、さらに好ましくはメタノールである。
【0073】上記反応は、例えば上記溶媒中、−30℃
〜用いる溶媒の沸点の範囲から選択でき、好ましくは0
℃〜70℃、より好ましくは20℃〜50℃である。ま
た、反応時間2時間〜30時間撹拌することにより行う
ことができる。
【0074】上記反応の後処理としては、−20℃〜4
0℃で、例えばセライト濾過することにより触媒を濾別
し、洗浄、濃縮などの操作によって行うことができる。
取得した化合物(5)又はその塩はカラムクロマトグラ
フィーや晶析によって分離、精製を行ってもよい。
【0075】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるも
のではない。 (実施例1)(S)−1−ベンジル−3−オキシイミノ
−2−フェニルピペリジンの製造 酢酸ナトリウム(11.05g、134.8mmo
l)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(9.36g、13
4.8mmol)のメタノール(168ml)懸濁液
に、室温で、(S)−1−ベンジル−3−オキソ−2−
フェニルピペリジン(8.94g、33.69mmo
l)を加えた。そのままの温度で3時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去した。残さに酢酸エチル(100ml)、
水(50ml)を加えて撹拌し、分液した。水層を酢酸
エチル(50ml)で抽出し、分液した。全有機層を水
(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20m
l)を水(10ml)で希釈したもの、飽和食塩水(2
0ml)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。硫酸ナトリウムを濾過後、濾液を減圧濃縮し、残さ
を真空ポンプで乾燥後、(S)−1−ベンジル−3−オ
キシイミノ−2−フェニルピペリジン(9.80g、収
率定量的)を取得した。 H−NMR(400MHz、CDCl)δ 1.5
9〜3.09(m、6H)、3.41(d、J=13.
67Hz、0.6H)、3.74(d、J=13.18
Hz、0.4H)、3.86(d、J=13.18H
z、1H)、4.09(s、0.6H)、5.28
(s、0.4H)、7.20〜7.48(m、10
H)、7.68(br、0.4H)、8.03(br、
0.6H)
【0076】(実施例2)1−ベンジル−3−オキシイ
ミノ−2−フェニルピペリジンの製造酢酸ナトリウム
(4.47g、54.5mmol)、ヒドロキシルアミ
ン塩酸塩(3.79g、54.5mmol)のメタノー
ル(68ml)懸濁液に、室温で、1−ベンジル−3−
オキソ−2−フェニルピペリジン(3.62g、13.
63mmol)を加えた。そのままの温度で13.5時
間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。残さに酢酸エチル
(50ml)、水(30ml)を加えて撹拌し、分液し
た。水層及び不溶物をジクロロメタン(50ml)で抽
出し、酢酸エチル層と混合した。この有機層を減圧濃縮
し、残さを真空ポンプで乾燥後1−ベンジル−3−オキ
シイミノ−2−フェニルピペリジン(3.89g、収率
定量的)を取得した。
【0077】(実施例3)(2S,3S)−及び(2
S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニル
ピペリジンの製造 窒素気流下、(S)−1−ベンジル−3−オキシイミノ
−2−フェニルピペリジン(80mg、0.28mmo
l)のエタノール(5ml)溶液を−30℃に冷却し、
塩化ニッケル無水物(120mg、0.9mmol)を
加え撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(100mg、
2.6mmol)を少量ずつ加えていき3時間撹拌した
後、室温まで昇温して10時間撹拌した。水、濃塩酸
(0.1ml)を加えて反応を停止し、6N−NaOH
でpH11とした。塩化メチレン(20ml)で三回抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。無水硫酸ナトリウムを濾別後、溶媒を減
圧留去し、残さ(95mg)をシリカゲルp−TLC
(展開溶媒 塩化メチレン:メタノール=10:1)で
分離精製し、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3
−アミノ−N−ベンジル−2−フェニルピペリジンの混
合物(50mg、収率67%)を取得した。収率67
%、ジアステレオマー比率はHPLC分析により、(2
S,3S):(2S,3R)=2.6:1と決定され
た。 H−NMR(400MHz、CDCl)(2S,3
S)体δ1.44〜1.99(m、5H)、2.74〜
2.85(m、2H)、2.97〜2.99(m、1
H)、3.38(d、J=1.95、1H)、3.92
(d、J=14.16、1H)、7.27(m、10
H) (2S,3R)体 δ2.00〜2.02(m、5
H)、2.76(d、J=8.79、1H)、2,82
(d、J=13.67、1H)、2.76〜2.95
(m、2H)、3.66(d、J=13.67、1
H)、7.20〜7.52(m、10H)
【0078】(実施例4)(2S,3S)−及び(2
S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニル
ピペリジンの製造 窒素気流下、(S)−1−ベンジル−3−オキシイミノ
−2−フェニルピペリジン(380mg、1.35mm
ol)のエタノール(5ml)溶液を−30℃に冷却
し、塩化ニッケル無水物(272mg、2.13mmo
l)、水(230mg、12.78mmol)を加え撹
拌した。水素化ホウ素ナトリウム(268mg、7.1
mmol)を少量ずつ加えていき3時間撹拌した後、室
温まで昇温して10時間撹拌した。水、濃塩酸(0.1
ml)を加えて反応を停止し、6N−NaOHでpH1
2とした。塩化メチレン(20ml)で三回抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。無水硫酸ナトリウムを濾別後、溶媒を減圧留去
し、粗生成物295mg(収率82%)を取得した。ジ
アステレオマー比率はHPLC分析により、(2S,3
S):(2S,3R)=2.1:1と決定された。
【0079】(実施例5)(2S,3S)−及び(2
S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニル
ピペリジンの製造 水素化ホウ素ナトリウム(138mg、3.65mmo
l)のジメトキシエタン(5ml)溶液を0℃に冷却、
撹拌し、四塩化チタン(0.16ml、1.46mmo
l)、(S)−N−ベンジル−3−オキシイミノ−2−
フェニルピペリジン(194mg、0.73mmol)
のジメトキシエタン(3ml)溶液を滴下して1時間撹
拌した。室温まで昇温して一夜撹拌した。水、濃塩酸
0.1mlを加えて反応を停止し、アンモニア水でpH
11とした。塩化メチレン30mlを加え、セライト濾
過、分液し、水層を塩化メチレン20mlで3回抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。無水硫酸ナトリウムを濾別後、溶媒を減圧
留去し、残さ110mgをシリカゲルp−TLC(展開
溶媒 塩化メチレン:メタノール=10:1)で分離精
製し、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミ
ノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンの混合物
(66mg、収率36%)を取得した。
【0080】(実施例6)(2S,3S)−及び(2
S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニル
ピペリジンの製造 (S)−1−ベンジル−3−オキシイミノ−2−フェニ
ルピペリジン(1.513g、5.4mmol)をエタ
ノール(9.39g)に溶解し、6N−NaOH(1m
l)を加えた。ラネーニッケル(1.4g)を加えて反
応系内を水素置換し、室温で12時間撹拌した。セライ
ト濾過により触媒を除去、エタノールで洗浄し、濾液を
減圧濃縮した後に残さをトルエン(40ml)、水(2
0ml)を加えて抽出し、水層をトルエン(20ml)
で再度抽出した。有機層を水洗後、溶媒を減圧留去し、
(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−1
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの混合物(1.3
1g、収率91%)を取得した。ジアステレオマー比率
はHPLC分析により、(2S,3S):(2S,3
R)=2:1と決定された。
【0081】(実施例7)(2S,3S)−3−アミノ
−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンと(2S,3
R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリ
ジンの分離 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−1
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの(70.1:2
9.9)混合物(1.59g、5.98mmol)をト
ルエン(20ml)に溶解した。室温で、蓚酸二水和物
(0.25g、1.99mmol)を加えて2時間撹拌
し、トルエン(32ml)を加えて0.5時間撹拌し
た。これをグラスフィルターで濾過し、結晶をトルエン
(5ml)で洗浄した。結晶を真空デシケーターで乾燥
後、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ
−N−ベンジル−2−フェニルピペリジン・蓚酸塩(4
5.2:54.8)の混合物(0.88g)を取得し
た。また、濾過後の濾液を減圧濃縮し、真空ポンプで乾
燥後、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミ
ノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリジン・蓚酸塩
(89.3:10.7)の混合物(0.84g)を取得
した。
【0082】(実施例8)(2S,3S)−3−アミノ
−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンと(2S,3
R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリ
ジンの分離 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−1
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの(70.1:2
9.9)混合物(1.59g、5.98mmol)をト
ルエン(10ml)に溶解した。室温で、酢酸(0.3
6g、5.98mmol)をトルエン(0.5ml)に
溶解したものを加え、トルエン(20ml)を加えて
0.5時間撹拌した。さらにトルエン(15ml)を加
えて17時間撹拌した。これをグラスフィルターで濾過
し、結晶を真空デシケーターで乾燥後、(2S,3S)
−及び(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2
−フェニルピペリジン・酢酸塩(7.9:92.1)の
混合物(0.44g)を取得した。また、濾過後の濾液
を減圧濃縮し、真空ポンプで乾燥後、(2S,3S)−
及び(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−
フェニルピペリジン・酢酸塩(82.7:17.3)の
混合物(1.52g)を取得した。
【0083】(実施例9)(2S,3S)−3−アミノ
−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンと(2S,3
R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリ
ジンの分離 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−N
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの(67.4:3
2.6)混合物(2.72g、10.21mmol)を
トルエン(30ml)に溶解した。室温で、酢酸(0.
61g、10.21mmol)をトルエン(6ml)に
溶解したものを加えて1時間撹拌した。これをグラスフ
ィルターで濾過し、結晶をトルエン(2ml)で洗浄し
た。結晶を真空デシケーターで乾燥後、(2S,3S)
−及び(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2
−フェニルピペリジン・酢酸塩(4.9:95.1)の
混合物(0.83g)を取得した。また、濾過後の濾液
を減圧濃縮し、真空ポンプで乾燥後、(2S,3S)−
及び(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−
フェニルピペリジン・酢酸塩(87.7:12.3)の
混合物(2.39g)を取得した
【0084】(実施例10)(2S,3S)−3−アミ
ノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンと(2S,
3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニルピペ
リジンの分離 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−1
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの(68.8:3
1.2)混合物(1.74g、6.53mmol)をト
ルエン(19ml)に溶解した。室温で、蟻酸(0.3
0g、6.53mmol)をトルエン(4ml)に溶解
したものを加えて1時間撹拌した。これをグラスフィル
ターで濾過し、結晶をトルエン(2ml)で洗浄した。
結晶を真空デシケーターで乾燥後、(2S,3S)−及
び(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フ
ェニルピペリジン・蟻酸塩(9.3:90.7)の混合
物(0.64g)を取得した。また、濾過後の濾液を減
圧濃縮し、真空ポンプで乾燥後、(2S,3S)−及び
(2S,3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェ
ニルピペリジン・蟻酸塩(97.5:2.5)の混合物
(1.40g)を取得した。 H−NMR(400MHz、CDCl)(2S,3
S)体 δ 1.52〜2.16(m、5H)、2.9
2(d、J=13.67Hz、1H)、3.08(m、
1H)、3.17(m、1H)、3.48(d、J=
1.95、1H)、3.95(d、J=14,16、1
H)、6.35(br、3H)、7.21〜7.64
(m、10H)、8.19(br、1H) (2S,3R)δ 1.45〜2.21(m、5H)、
2.87(d、J=13.18Hz、1H)、2.99
(m、1H)、3.09(d、J=9.77Hz、1
H)、3.17(m、1H)、3.36(t、J=1.
47、1H)、3.63(d、J=13.18、1
H)、4.31(s、3H)、7.35(m、10
H)、8.43(s、1H)
【0085】(実施例11)(2S,3S)−3−アミ
ノ−1−ベンジル−2−フェニルピペリジンと(2S,
3R)−3−アミノ−1−ベンジル−2−フェニルピペ
リジンの分離 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−1
−ベンジル−2−フェニルピペリジンの(68.8:3
1.2)混合物(1.74g、6.53mmol)をト
ルエン(19ml)に溶解した。室温で、メタンスルホ
ン酸(0.63g、6.53mmol)をテトラヒドロ
フラン(1ml)に溶解したものを加えて2時間撹拌し
た。これをグラスフィルターで濾過し、結晶をトルエン
(2ml)で洗浄した。結晶を真空デシケーターで乾燥
後、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ
−N−ベンジル−2−フェニルピペリジン・メタンスル
ホン酸塩(3.7:96.3)の混合物(0.63g)
を取得した。また、濾過後の濾液を減圧濃縮し、真空ポ
ンプで乾燥後、(2S,3S)−及び(2S,3R)−
3−アミノ−N−ベンジル−2−フェニルピペリジン・
メタンスルホン酸塩(92.9:7.1)の混合物
(1.80g)を取得した。
【0086】(実施例12)(2S,3S)−及び(2
S,3R)−3−アミノ−2−フェニルピペリジンの製
造 (2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ−N
−ベンジル−2−フェニルピペリジン(300mg、
1.12mmol、(2S,3S):(2S,3R)=
2.1:1)のメタノール(5ml)溶液に10%Pd
(OH)/C(100mg)を加えて反応系内を水素
置換した。50℃で5時間撹拌した後、セライト濾過に
より触媒を除去、メタノール洗浄後、濾液を減圧濃縮
し、(2S,3S)−及び(2S,3R)−3−アミノ
−2−フェニルピペリジンの混合物(120mg、収率
90%)を取得した。 H−NMR(400MHz、CDCl)(2S,3
S)体δ1.36〜2,11(m、7H)、2.68
(m、1H)、2.90(m、1H)、3.13(m、
1H)、3.75(d、J=1.95、1H)、7.1
6〜7.34(m、5H) (2S,3R)体δ1.22〜2.11(m、7H)、
2.68(m、2H)、2.98(m、1H)、3.1
1(d、J=8.79、1H)、7.16〜7.34
(m、5H)
【0087】
【発明の効果】本発明は、上述の構成からなるので、入
手容易な光学活性3−オキソピペリジン誘導体又はその
塩から、医薬品中間体として有用な光学活性3−アミノ
ピペリジン誘導体又はその塩を工業的に有利に製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 伸夫 兵庫県高砂市高砂町宮前町1−8 鐘淵化 学工業株式会社高砂工業所内 Fターム(参考) 4C054 AA02 BB01 CC01 CC02 DD05 DD08 EE28 EE30 FF01 4H039 CA71 CB30

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベ
    ンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
    表される光学活性3−オキソピペリジン誘導体又はその
    塩を、一般式(2) 【化2】 (式中、Rは、水素原子又は置換基を有してもよい炭
    素数1〜30の環状若しくは非環状のアルキル基、置換
    基を有してもよい炭素数7〜30のアラルキル基若しく
    は置換基を有してもよい炭素数6〜30のアリール基を
    表す。)で表されるアミン誘導体又はその塩と反応させ
    ることを特徴とする、一般式(3) 【化3】 (式中、R、P及び*は前記と同じ意味を表す。)
    で表される光学活性ピペリジン誘導体又はその塩の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び(3)において、P
    がベンジル基である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(2)及び(3)において、R
    が水素原子である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法で
    製造した一般式(3) 【化4】 (式中、Rは、水素原子又は置換基を有してもよい炭
    素数1〜30の環状若しくは非環状のアルキル基、置換
    基を有してもよい炭素数7〜30のアラルキル基若しく
    は置換基を有してもよい炭素数6〜30のアリール基を
    表し、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベン
    ジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表
    される光学活性ピペリジン誘導体又はその塩を還元する
    ことを特徴とする、一般式(4) 【化5】 (式中、P及び*は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペリジ
    ン誘導体混合物又はそれらの塩混合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 還元は、ラネーニッケルを金属触媒に用
    いた接触還元により行われる請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(3)及び(4)において、P
    がベンジル基である請求項4又は5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(3)において、Rが水素原子
    である請求項4〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかに記載の方法で
    製造した一般式(4) 【化6】 (式中、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベ
    ンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
    表される光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペ
    リジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物を、晶析する
    ことにより、どちらか一方の光学活性該異性体を偏在さ
    せた混合物と成し、分離することを特徴とする、光学活
    性シス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体混
    合物又はそれらの塩混合物の分離方法。
  9. 【請求項9】 一般式(4)で表される化合物が酸から
    成る塩である請求項8記載の分離方法。
  10. 【請求項10】 酸が、有機カルボン酸又は有機スルホ
    ン酸である請求項9記載の分離方法。
  11. 【請求項11】 有機カルボン酸が、蟻酸である請求項
    10記載の分離方法。
  12. 【請求項12】 一般式(4)において、Pがベンジ
    ル基である請求項8〜11のいずれか1項に記載の分離
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項4〜12のいずれかに記載の方
    法で得られた一般式(4) 【化7】 (式中、Pは置換基を有してもよいベンジル型保護基
    を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活
    性3−アミノピペリジン誘導体又はその塩を、脱保護す
    ることを特徴とする、一般式(5) 【化8】 (式中、*は前記と同じ意味を表す。)で表される光学
    活性3−アミノピペリジン誘導体及びその塩の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 Pがベンジル基である請求項13記
    載の製造方法。
  15. 【請求項15】 一般式(3) 【化9】 (式中、Rは、水素原子又は置換基を有してもよい炭
    素数1〜30の環状若しくは非環状のアルキル基、置換
    基を有してもよい炭素数7〜30のアラルキル基若しく
    は置換基を有してもよい炭素数6〜30のアリール基を
    表し、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベン
    ジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表
    されるピペリジン誘導体又はその塩。
  16. 【請求項16】 Rが水素原子である請求項15記載
    の化合物。
  17. 【請求項17】 Pがベンジル基である請求項15又
    は16記載の化合物。
  18. 【請求項18】 一般式(4) 【化10】 (式中、Pは置換基を有してもよいベンジル型保護基
    を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表される3−ア
    ミノピペリジン誘導体又はその塩。
  19. 【請求項19】 Pがベンジル基である請求項18記
    載の化合物。
  20. 【請求項20】 一般式(3) 【化11】 (式中、Rは、水素原子又は置換基を有してもよい炭
    素数1〜30の環状若しくは非環状のアルキル基、置換
    基を有してもよい炭素数7〜30のアラルキル基若しく
    は置換基を有してもよい炭素数6〜30のアリール基を
    表し、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベン
    ジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表
    される光学活性ピペリジン誘導体又はその塩を還元する
    ことを特徴とする、一般式(4) 【化12】 (式中、P及び*は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペリジ
    ン誘導体混合物又はそれらの塩混合物の製造方法。
  21. 【請求項21】 還元は、ラネーニッケルを金属触媒に
    用いた接触還元により行われる請求項20記載の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 一般式(3)及び(4)において、P
    がベンジル基である請求項20又は21記載の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 一般式(3)において、Rが水素原
    子である請求項20〜22のいずれか1項に記載の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 一般式(4) 【化13】 (式中、Pは、水素原子又は置換基を有してもよいベ
    ンジル型保護基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
    表される光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペ
    リジン誘導体混合物又はそれらの塩混合物を、晶析する
    ことにより、どちらか一方の光学活性該異性体を偏在さ
    せた混合物と成し、分離することを特徴とする、光学活
    性シス−及びトランス−3−アミノピペリジン誘導体混
    合物又はそれらの塩混合物の分離方法。
  25. 【請求項25】 一般式(4)で表される化合物が酸か
    ら成る塩である請求項24記載の分離方法。
  26. 【請求項26】 酸が、有機カルボン酸又は有機スルホ
    ン酸である請求項25記載の分離方法。
  27. 【請求項27】 有機カルボン酸が、蟻酸である請求項
    26記載の分離方法。
  28. 【請求項28】 一般式(4)において、Pがベンジ
    ル基である請求項24〜27のいずれか1項に記載の分
    離方法。
  29. 【請求項29】 一般式(4) 【化14】 (式中、Pは置換基を有してもよいベンジル型保護基
    を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活
    性3−アミノピペリジン誘導体又はその塩を、脱保護す
    ることを特徴とする、一般式(5) 【化15】 (式中、*は前記と同じ意味を表す。)で表される光学
    活性3−アミノピペリジン誘導体及びその塩の製造方
    法。
  30. 【請求項30】 Pがベンジル基である請求項29記
    載の製造方法。
  31. 【請求項31】 一般式(1) 【化16】 (式中、Pは、置換基を有してもよいベンジル型保護
    基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学
    活性3−オキソピペリジン誘導体又はその塩を、一般式
    (2) 【化17】 (式中、Rは、水素原子又は置換基を有してもよい炭
    素数1〜30の環状若しくは非環状のアルキル基、置換
    基を有してもよい炭素数7〜30のアラルキル基若しく
    は置換基を有してもよい炭素数6〜30のアリール基を
    表す。)で表されるアミン誘導体又はその塩と反応させ
    ることにより、一般式(3) 【化18】 (式中、R、P及び*は前記と同じ意味を表す。)
    で表される光学活性ピペリジン誘導体又はその塩の製造
    方法を得、次いでその還元を行うことにより、一般式
    (4) 【化19】 (式中、P及び*は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れる光学活性シス−及びトランス−3−アミノピペリジ
    ン誘導体混合物又はそれらの塩混合物を得、さらにその
    晶析を行うことにより、どちらか一方の光学活性該異性
    体を偏在させた混合物と成し、分離することにより、上
    記一般式(4)で表される光学活性3−アミノピペリジ
    ン誘導体又はその塩を得、そしてその脱保護を行うこと
    を特徴とする、一般式(5) 【化20】 (式中、*は前記と同じ意味を表す。)で表される光学
    活性3−アミノピペリジン誘導体及びその塩の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 一般式(1)、(3)及び(4)にお
    いて、Pがベンジル基である請求項31記載の製造方
    法。
  33. 【請求項33】 一般式(2)及び(3)において、R
    が水素原子である請求項31又は22記載の製造方
    法。
  34. 【請求項34】 還元は、ラネーニッケルを金属触媒に
    用いた接触還元により行われる請求項31〜33のいず
    れか1項に記載の製造方法。
  35. 【請求項35】 一般式(4)で表される化合物が酸か
    ら成る塩である請求項31〜34のいずれか1項に記載
    の分離方法。
  36. 【請求項36】 酸が、有機カルボン酸又は有機スルホ
    ン酸である請求項35記載の分離方法。
  37. 【請求項37】 有機カルボン酸が、蟻酸である請求項
    36記載の分離方法。
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