WO2013118498A1 - 磁気センサ及びその磁気検出方法 - Google Patents

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Abstract

 本発明は、磁気センサ及び磁気検出方法に関する。第1の配置パターンは、基板上に感磁材(201a)と、感磁部と長さの異なる磁気収束材(201b)とを有し、基板に対して平行かつ、感磁材の長手方向の中点を通る中線(Ma)と磁気収束材の長手方向の中線(Mb)とが、互いに交わらないように水平に配置された第1の磁気検知部(201)と、第1の磁気検知部と構成が同一である第2の磁気検知部(202)と、第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とを備え、第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材との両方が、点対称の位置関係で、かつ互いに重ならないように配置され、第3の配置パターンは、基板平面に対し平行で、第1の配置パターンの磁気収束材の長手方向に平行な線に対して、磁気収束材と感磁材の位置関係が対称になり、かつ互いに重ならないように離間して対向配置されている。

Description

磁気センサ及びその磁気検出方法
 本発明は、磁気センサ及びその磁気検出方法に関し、より詳細には、磁気抵抗素子を備え、消費電流の増大を招くことなく同一基板上でXとYとZ軸方向の磁場を検知できる磁気センサ及びその磁気検出方法に関する。
 一般的に磁気の有無を検出する巨大磁気抵抗(Giant Magnet Resistance;GMR)素子は広く知られている。磁場をかけると電気抵抗率が増減する現象を磁気抵抗効果というが、一般の物質では変化率は数%であるが、このGMR素子では数10%に達することから、ハードディスクのヘッドに広く用いられている。
 図1は、従来のGMR素子の動作原理を説明するための斜視図で、図2は、図1の部分断面図である。図中符号1は反強磁性層、2はピンド層(固定層)、3はCu層(スペーサ層)、4はフリー層(自由回転層)を示している。磁性材料の磁化の向きで電子のスピン散乱が変わり抵抗が変化する。つまり、ΔR=(RAP-R)R(RAP;上下の磁化の向きが反平行のとき、R;上下の磁化の向きが平行のとき)で表される。
 固定層2の磁気モーメントは、反強磁性層1との磁気結合により方向が固定されている。漏れ磁場により磁化自由回転層4の磁気モーメントの方向が変化すると、Cu層3を流れる電流が受ける抵抗が変化し、漏れ磁場の変化が読み取れる。
 図3は、従来のGMR素子の積層構造を説明するための構成図で、図中符号11は絶縁膜、12はフリー層(自由回転層)、13は導電層、14はピンド層(固定層)、15は反強磁性層、16は絶縁膜から構成され、フリー層(自由回転層)12は自由に磁化の向きが回転する層で、NiFe又はCoFe/NiFeから構成され、導電層13は電流を流し、スピン散乱が起きる層で、Cuから構成され、ピンド層(固定層)14は磁化の向きが一定方向に固定された層で、CoFe又はCoFe/Ru/CoFeから構成され、反強磁性層15はピンド層14の磁化の向きを固定するための層で、PtMn又はIrMnから構成され、絶縁膜11,16はTaやCr、NiFeCr、AlOから構成されている。またピンド層は反強磁性層を用いずにセルフバイアス構造を用いても良い。
 例えば、特許文献1に記載のものは、GMR素子を用いた磁気記録システムに関するもので、自由強磁性体層の静磁気結合が最小となるよう改良された固定強磁性体層を有するスピン・バルブ磁気抵抗(MR)センサで、その図4には、自由強磁性体層と固定強磁性体層とを有する積層構造が記載されている。
 また、3次元の磁場ベクトルを検知する地磁気センサとして、ホール素子を用いた磁気センサが提案されている。この種のホール素子は、素子面に垂直な方向の磁場を検出でき、素子を平面に配置した場合はZ方向の磁場を検出することができる。例えば、特許文献2では、円形の磁気収束板の下部に対称中心に対し、上下、左右に十字形状のホール素子が配置されており、水平方向の磁場が磁気収束板の端でZ軸方向に変換されることを利用して、ホール素子の感磁方向であるZ方向だけでなく、水平方向の磁場を検出することで同一基板上におけるX、Y、Z軸方向の磁場を検知できることが示されている。
 また、例えば、特許文献3に記載のものは、単一の基板上に3次元方向に交差するように配置された磁気抵抗効果素子を有する磁気センサに関するもので、ピンド層とフリー層とを含んでなる磁気抵抗素子を用いた磁気センサであって、特に、磁気センサの表面に垂直な方向の磁場を測定する高感度の磁気センサが記載されており、水平方向の磁場を検出する磁気抵抗素子を用いて、斜め斜面上に形成することで、本来検知出来ない垂直方向に掛かるZ磁場をベクトル分解することで、同一基板でX、Y、Zの磁場を検知出来ることが提案されている。
 また、例えば、特許文献4に記載のものは、方位検出に関して高い感度を有し、小型で量産性にも優れた3軸磁気センサに関するもので、基板表面に平行で互いに直交するように設定した2軸(X、Y軸)方向で地磁気成分を検知する2軸磁気センサ部と、2軸磁気センサ部上に配置され前記2軸を含む面に対して垂直方向(Z軸)の磁界を集める磁性部材とを備えており、磁気抵抗素子上にコイルを形成し、コイルに電流を流して発生する磁場で磁化の向きを制御させたまま4回対称の磁性部体で、磁場方向変換させて、同一基板でX、Y、Zの磁場を検知出来ることが提案されている。
 また、例えば、特許文献5に記載のものは、磁界の方向の影響を受けることが少なく磁界の大きさを精度よく検出できる巨大磁気抵抗素子に関するもので、このGMR素子は、GMRチップ上に対して一本の折れ線状をなすパターンにて形成され、そのGMRチップは基板に実装されている。
特開平7-169026号公報 特開2002-71381号公報 特開2004-6752号公報 特開2006-3116号公報 特開2003-282996号公報
 しかしながら、特許文献1に記載のものは、自由強磁性体層と固定強磁性体層とを有する積層構造を備えたGMR素子が開示されているものの、本発明の磁気センサのような磁気抵抗素子と磁気収束板とを組み合わせた配置パターンについては何ら開示されていない。
 また、特許文献2に記載のセンサでは、ホール素子の感度が低いため、地磁気を精度良く検知するために後段での増幅信号処理が必要となり、消費電流の増大を招くことが考えられる。
 また、特許文献3及び4の磁気センサは、磁気抵抗素子を用いているためホール素子よりも感度が高いため、後段での複雑な信号処理をする必要はないが、基板を斜めに形成したり、コイルを形成するなど量産性が課題となり、かつ特許文献4ではコイルによる消費電流の増大が懸念させる。
 また、特許文献5に記載のGMR素子は、GMRチップ上に対して一本の折れ線状をなすパターンにて形成されたものが開示されているものの、本発明の磁気センサのような磁気抵抗素子と磁気収束板とを組み合わせた配置パターンについては何ら開示されていなく、しかも、スピン・バルブ構造を有していないため、磁場の極性を判別出来ず、磁気センサとしては使い辛いという問題がある。
 本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、磁気抵抗素子を備え、消費電流の増大を招くことなく同一基板上でXとYとZ軸方向の磁場を検知できる磁気センサ及びその磁気検出方法を提供することにある。
 本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした、第1及び第3の配置パターン(211,213)からなる第1の構造を備える磁気センサであって、前記第1の配置パターン(211)は、前記基板上に四角形状の感磁材(201a)と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材(201b)とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線(Ma)と前記磁気収束材の長手方向の中線(Mb)とが、互いに交わらないように水平に配置された第1の磁気検知部(201)と、該第1の磁気検知部と構成が同一である第2の磁気検知部(202)と、前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とを備え、前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材との両方が、前記第1の磁気検知部の磁気収束材と前記第2の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように点対称の位置関係で、かつ前記第1の磁気検知部と前記第2の磁気検知部とが互いに重ならないように配置され、前記第3の配置パターン(213)は、基板平面に対し平行で、該第1の配置パターンの前記磁気収束材の長手方向に平行な線に対して、前記磁気収束材と感磁材の位置関係が対称になり、かつ互いに重ならないように離間して対向配置された前記第1の配置パターンと同じ構造を有することを特徴とする。(図22)
 また、基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした、第2および第4の配置パターン(212,214)からなる第3の構造を備える磁気センサであって、前記第2の配置パターン(212)は、前記基板上に四角形状の感磁材(203a)と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材(203b)とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線(Mb)とが、互いに交わらないように水平に配置された第3の磁気検知部(203)と、該第3の磁気検知部の前記磁気収束材の長手方向に垂直な線に対して、構造が線対称の第4の磁気検知部(204)と、前記第3の磁気検知部の感磁材と、前記第4の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とを備え、前記第3の磁気検知部の感磁材が、前記第3の磁気検知部の磁気収束材と、前記第4の磁気検知部の磁気収束材(204b)とに挟まれるように配置され、かつ前記第3の磁気検知部と前記第4の磁気検知部とが互いに平行、かつ重ならないように配置され、前記第4の配置パターン(214)は、該第2の配置パターンと同様の構造を有し、前記第3の構造は、前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンとが、互いに点Moに対し、対称の位置関係でかつ互いに重ならないように離間して対向配置されてなる構造であることを特徴とする。(図24)
 また、前記第1の構造(A)と、該第1の構造(A)と同様の構造を有する第2の構造(B)とが、互いに平行でなくかつ互いに重ならないように配置されたことを特徴とする。(図23)
 また、前記第1の構造(A)と、前記第2の構造(B)とが、互いに垂直な位置関係で配置されていることを特徴とする。(図25)
 また、前記第1の構造(A)と前記第2の構造(B)、又は前記第1の構造(A)と前記第3の構造(C)、又は前記第2の構造(B)と前記第3の構造(C)、又は前記第1の構造(A)と前記第2の構造(B)と前記第3の構造(C)とが同一平面上に配置されていることを特徴とする。
 また、前記第1の配置パターン(211)から前記第4の配置パターン(214)において、それぞれの配置パターンにおいて、全く同じ構造の配置パターンが複数個存在して配置パターン群を構成し、該配置パターン群が、互いに平行にかつ重ならないように配置され、かつ同一の配置パターンがそれぞれ有する感磁部同士が、1つの直列接続となるように電気的に接続されていることを特徴とする。(図26)
 また、前記第1の配置パターン(211)から前記第4の配置パターン(214)のそれぞれの磁気収束材において、磁気収束部材(211c)が、前記配置パターンの構造中心点から遠い位置の方の前記磁気収束材の短手側でT字状に接するように配置され、前記磁気収束部材(211c)と隣接する磁気収束材との距離(A)が前記配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離(B)よりも遠い位置関係に配置されていることを特徴とする。(図27)
 また、前記各配置パターン間における磁気収束材間の距離(D)が、前記各配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離(E)よりも長いことを特徴とする。(図28)
 また、前記第1の配置パターン(211)と、基板の平面方向に対し平行で、該第1の配置パターンが有する2つの磁気収束材(201b,202b)の内の一方の磁気収束材(202b)の構造中心点(N)を通り、前記磁気収束材(202b)の長辺に平行な直線に対して、前記第1の配置パターン(211)と対称な位置関係にある第5の配置パターン(215)において、前記感磁材(201a,202a)を電気的に接続する接続部(216a)が、前記第5の配置パターン(215)における接続部(215a)とは逆の前記感磁材(201a,202a)の端部に配置された第6の配置パターン(216)とからなる構造(D)を有することを特徴とする。(図29)
 また、前記第1の配置パターン(211)と前記第6の配置パターン(216)とが交互に繰り返し複数個配列され、前記第1の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部(211b)で接続され、前記第6の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部(216b)で接続され、前記第1の配置パターン内の磁気収束材(201b,202b)間の距離(F1)と、前記第6の配置パターン内の磁気収束材(201b,202b)間の距離(F2)とが互いに等しいことを特徴とする。(図30)
 また、磁気センサを用いた磁気検出方法において、空間中の磁場のそれぞれ異なる任意の3軸方向の磁場成分の内、2軸以上の方向の磁場成分が磁気収束材によって曲げられることを利用して、空間中の任意の軸方向の磁場を独立して検出することを特徴とする。
 また、磁気センサを用いた磁気検出方法において、前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンを有する第1の構造(A)を有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は、前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンに対し、各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は同一方向に磁場変換され、更に磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は単一パターン内に隣接する前記感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、前記第1の配置パターンを有する前記磁気センサと前記第3の配置パターンからなる磁気センサの感磁部の抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする。
 また、磁気センサを用いた磁気検出方法において、前記第1の構造(A)の配置パターンが互いに平行でなく、かつ互いに重ならないように配置された第2の構造(B)を有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は、前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は、同一方向に磁場変換され、更に前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は単一パターン内に隣接する感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、前記第2の構造(B)からなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする。
 また、磁気センサを用いた磁気検出方法において、前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンを有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンに対し、各々同じの方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は同一方向に磁場変換され、更に前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は、前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記第4の配置パターンを有する磁気センサと前記第2の配置パターンからなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする。
 また、磁気検出方法を組み合わせることで、2軸又は3軸の磁場成分をそれぞれ独立して検知することを特徴とする。
 また、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした磁気センサにおいて、前記基板平面上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、前記基板平面に対して平行で、かつ前記感磁材の長手方向の中点を通る中線と、前記磁気収束材の長手方向の中点を通る中線とが互いに交わらないように配置された第7の磁気検知部と、該第7の磁気検知部と同一の構造を有する第8の磁気検知部とを備え、該第8の磁気検知部の感磁材が、前記第7の磁気検知部の磁気収束材と前記第8の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように配置され、前記第7の磁気検知部と前記第8の磁気検知部とが互いに並行で、かつ重ならないように配置され、前記第7の磁気検知部の感磁材と前記第8の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とからなる第7の配置パターン(311)を有し、前記第7の配置パターンと同一の構成を有する第8の配置パターン(312)が、前記基板平面に対して平行で、かつ前記第7の配置パターンの磁気収束材の短手方向側に平行な線に対して対称で、かつ互いに重ならないように離間して対向配置されていることを特徴とする。
 また、前記基板平面に対して垂直な軸方向の磁場を検出できるように、前記基板上に前記第7の配置パターンと同一の構成を有する第9の配置パターン(313)を有し、該第9の配置パターンが任意の点に対して前記第7の配置パターンと対称で、かつ前記第7の配置パターンの磁気収束材の長手方向と、前記第9の配置パターンの長手方向が平行で互いに重ならないように離間して配置され、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターン及び前記第9の配置パターンが互いに平行で、かつ異なる位置に配置されていることを特徴とする。
 また、同一基板上に、更に、前記第7乃至第9の配置パターンのいずれかの感磁材をと同じ配置パターンの感磁材と、該感磁材の全面を覆う磁気収束材を有する第10の配置パターン(314)を有することを特徴とする。
 また、前記第7の配置パターン乃至前記第10の配置パターンのいずれかの配置パターンが複数個で配置パターン群を構成し、該配置パターン群が、互いに平行でかつ重ならないように配置され、かつ前記配置パターン群の各々の感磁部同士が、1つの直列接続となるように接続部で電気的に接続されていることを特徴とする。
 また、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンを有する磁気センサの磁気検出方法において、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、前記第7の配置パターンを有する磁気センサと、前記第8の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、X磁場のみを単独で演算することを特徴とする。
 また、前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターン及び前記第10の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記第8の配置パターンを有する磁気センサと、前記第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の和を演算し、さらに、その和を前記第10の配置パターンからなる磁気センサの抵抗を2倍の値から差をとることで、Y磁場のみを単独で演算することを特徴とする。
 また、前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記第7の配置パターンを有する磁気センサと、前記第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、Z磁場のみを単独で演算することを特徴とする。
 また、磁気検出方法の2つ以上を組み合わせることにより2軸又は3軸方向の磁場を検出することを特徴とする。
 また、前記各構造内における2つの配置パターンを構成するそれぞれの前記感磁材(201a,202a)の面積が、互いに等しいことを特徴とする。(図31)
 また、前記接続部(211a,213a)により電気的に接合されていない前記感磁材(201a,202a)の端部が、電極パッド(P1乃至P4)もしくは信号処理回路に電気的に接合されていることを特徴とする。(図32)
 また、前記単一の配置パターン(211)において、基板平面に対して平行で、該単一の配置パターンを構成する前記第1及び第2の磁気検知部(201,202)の前記感磁材(201a,202a)の長手方向の中線(La)が、前記第1及び第2の磁気検知部(201,202)の前記磁気収束材(201b,202b)の長手方向の中線(Lb)と、前記単一の配置パターン内の対称点又は対称線の間に配置されることを特徴とする。(図33)
 また、同一基板上に前記感磁材(201a乃至204a)と前記磁気収束材(201b乃至204b)が形成され、前記感磁材の底面が前記磁気収束材の底面よりも下に配置されていることを特徴とする。(図34)
 また、前記感磁材が、巨大磁気抵抗素子(GMR)又はトンネル磁気抵抗素子(TMR)であることを特徴とする。
 また、前記感磁材の短手方向の幅が、0.1~20ミクロンであることを特徴とする。
 また、前記磁気収束部が、NiFe、NiFeB、NiFeCo、CoFe等の軟磁性材料から成ることを特徴とする。
 また、前記磁気収束材の厚みが、1~40ミクロンであることを特徴とする。
 また、等間隔で複数の突起状部材が形成された櫛状の一方の磁気収束板(172)と、該一方の磁気収束板に対向するように設けられ、等間隔で複数の突起状部材の突起が形成された櫛状の他方の磁気収束板(173)と、前記一方及び他方の磁気収束板の前記突起状部材に沿ってつづら折り状に配置された磁気抵抗素子(171)とを備え、該磁気抵抗素子(171)のコ字状部分の一方の外側には、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)が配置されており、前記磁気抵抗素子(171)のコ字状部分の他方の外側には、前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)が配置されている単一配置パターン(G,H)を有することを特徴とする。(図17(a))
 また、前記単一配置パターン(G,H)が、互いに線対称になっていることを特徴とする。(図17(a))
 また、前記磁気収束板(172,173)を取り除いた場合に、前記磁気収束板(172,173)の前記第1部分(172a)及び前記第2部分(173a)が、前記磁気抵抗素子よりも突出していることを特徴とする。(図17(b))
 また、前記磁気抵抗素子(171)の感磁部(171a,171b)を挟む前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と、前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)との距離(E)は、配置パターン間の磁気収束板間の距離(F)よりも狭いことを特徴とする。(図17(b))
 また、前記磁気抵抗素子(171)の感磁部(171a,171b)の接続部が、前記感磁部(171a,171b)同じ材質ではないことを特徴とする。(図17(c))
 また、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と、前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)に、T字状の磁気収束部材(172c,173c)を設けるとともに、前記磁気収束部材(172c,173c)と隣接する前記磁気収束材との距離(A)が配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離(B)よりも遠い位置関係に配置されていることを特徴とする。(図17(d))
 また、前記単一配置パターン(G,H)が、X軸方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする。(図17(e))
 また、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と前記感磁部(171a)及び前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)と前記感磁部(171b)とが接触することなく、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)とを、前記感磁部(171a,171b)と等距離に配置されていることを特徴とする。(図18(a))
 また、前記感磁部(171a,171b)が、断面において、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)の下側に配置され、かつ前記磁気収束板の中線を越えていないことを特徴とする。(図18(b))
 また、前記磁気収束板(172,173)に繋がっていない前記第1部分(172a,173a)の先端形状が、長方形であることを特徴とする。(図18(c))
 また、等間隔で複数の突起状部材が形成された櫛状の一方の磁気収束板(172)と、該一方の磁気収束板に対向するように設けられ、等間隔で複数の突起状部材の突起が形成された櫛状の他方の磁気収束板(173)と、前記一方及び他方の磁気収束板の前記突起状部材に沿ってつづら折り状に配置された磁気抵抗素子とを備え、該磁気抵抗素子(171)のコ字状部分の一方の内側には、前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)が接しており、前記磁気抵抗素子(171)のコ字状部分の他方の外側には、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)が接している単一配置パターン(I,J)を有することを特徴とする。(図19(a))
 また、前記単一配置パターン(I,J)が、互いに点対称になっていることを特徴とする。(図19(a))
 また、前記単一配置パターンの前記磁気収束板間の距離(E)が、隣接する同一の単一配置パターン間の距離(F)よりも狭いことを特徴とする。(図19(b))
 また、前記磁気収束板(172,173)を取り除いた場合に、前記磁気収束板(172,173)の前記第1部分(172a)及び前記第2部分(173a)が、前記磁気抵抗素子よりも突出していることを特徴とする。(図19(c))
 また、前記一方の磁気収束板(172)の第1部分(172a)と、前記他方の磁気収束板(173)の第1部分(173a)に、T字状の磁気収束部材(172c,173c)を設けるとともに、前記磁気収束部材(172c,173c)と隣接する前記磁気収束材との距離(A)が配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離(B)よりも遠い位置関係に配置されていることを特徴とする。(図19(d))
 また、前記第7の配置パターンから前記第8の配置パターンのそれぞれの磁気収束材において、磁気収束部材が、前記第1及び第8の配置パターンの構造中心点から遠い位置の方の磁気収束材の短手側でT字状に接するように配置され、前記磁気収束部材と隣接する磁気収束材との距離が、前記配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離よりも遠い位置関係に配置されていることを特徴とする。
 また、前記各配置パターン間における磁気収束材間の距離が、前記各配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離よりも長いことを特徴とする。
 また、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした、第1の配置パターンを備える磁気センサであって、前記第1の配置パターンは、前記基板上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線と前記磁気収束材の長手方向の中線とが、互いに交わらないように水平に配置された第1の磁気検知部と、該第1の磁気検知部と構成が同一である第2の磁気検知部と、前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部を備え、前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材との両方が、前記第1の磁気検知部の磁気収束材と前記第2の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように点対称の位置関係で、かつ前記第1の磁気検知部と前記第2の磁気検知部とが互いに重ならないように配置されることを特徴とする。
 また、基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした、第2の配置パターンを備える磁気センサであって、前記第2の配置パターンは、前記基板上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線とが、互いに交わらないように水平に配置された第3の磁気検知部と、該第3の磁気検知部の前記磁気収束材の長手方向に垂直な線に対して、構造が線対称の第4の磁気検知部と、前記第3の磁気検知部の感磁材と、前記第4の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とを備え、前記第3の磁気検知部の感磁材が、前記第3の磁気検知部の磁気収束材と、前記第4の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように配置され、かつ前記第3の磁気検知部と前記第4の磁気検知部とが互いに平行、かつ重ならないように配置されることを特徴とする。
 本発明によれば、磁気抵抗素子を備え、消費電流の増大を招くことなく同一基板上でXとYとZ軸方向の磁場を検知できる磁気センサ及びその磁気検出方法を実現することができる。また、X,Y,Z軸方向の混成信号から各軸の磁場を演算で出力を算出するためブリッジ回路を形成する必要がなく小型な磁気センサを提供することが出来る。加えて磁気収束板の磁気増幅効果により高感度化をはかれる。
 また、感度軸を同じ方向に揃えることで製造工程の簡略化し、かつ、従来よりも少ない磁気検知部数を同一基板上に備え、XとYとZ軸方向の磁場を検知できる磁気センサ及びその磁気検出方法が実現できる。
図1は、従来のGMR素子の動作原理を説明するための斜視図である。 図2は、図1の部分断面図である。 図3は、従来のGMR素子の積層構造を説明するための構成図である。 図4は、GMRのパターン形状を説明するための平面図である。 図5(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明(X軸方向の磁場変換)するための構成図である。 図6(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明(Y軸方向の磁場変換)するための構成図である。 図7(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明(Z軸方向の磁場変換)するための構成図である。 図8(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図である。 図9は、本発明に係る磁気センサの実施形態1を説明するための構成図である。 図10は、本発明に係る磁気センサの実施形態1を説明するための他の構成図である。 図11は、図9に示した本発明に係る磁気センサの実施形態1の他の例を説明するための構成図である。 図12は、本発明に係る磁気センサの実施形態2の例を説明するための構成図である。 図13は、本発明に係る磁気センサの実施形態2の他の例を説明するための構成図である。 図14は、本発明に係る磁気センサの実施例1におけるセンサ配置パターン及びその配置パターンによる検出出力を説明するための構成図である。 図15は、本発明に係る磁気センサの実施例2におけるセンサ配置パターンを説明するための構成図である。 図16は、図15に示されたX軸センサの更に他のセンサ配置パターンを説明するための構成図である。 図17(a)乃至(e)は、本発明に係る磁気センサの実施形態3を説明するための構成図である。 図18(a)乃至(c)は、本発明に係る磁気センサの実施形態4を説明するための構成図である。 図19(a)乃至(d)は、本発明に係る磁気センサの実施形態5を説明するための構成図である。 図20(a)乃至(c)は、X/Y軸方向の磁場を検出する磁気センサの基本配置パターンの構成図である。 図21(a)乃至(d)は、Z軸方向の磁場を検出する磁気センサの基本配置パターンの構成図である。 図22は、X/Y軸方向の磁場を検出する磁気センサの基本構造を示す図である。 図23は、Y軸方向の磁場を検出する磁気センサの基本構造を示す図である。 図24は、Z軸方向の磁場を検出する磁気センサの基本構造を示す図である。 図25は、Y軸方向の磁場を検出する磁気センサの他の基本構造を示す図である。 図26は、配置パターンを複数個配列した磁気センサの基本構造を示す図である。 図27は、磁気収束板の端の形状を示す図である。 図28は、磁気収束板間と磁気抵抗(GMR)素子の距離を説明するための図である。 図29(a)乃至(c)は、配置パターンのシュリンク構造を示す図である。 図30は、図29に示したシュリンク構造の配列を示す図である。 図31は、上述した各構造内の磁気抵抗(GMR)素子が同じ抵抗(面積)を有する場合を示す図である。 図32は、電極パッドと信号処理回路との電気的接合を示す図である。 図33は、磁気抵抗(GMR)素子と磁気収束板の位置関係(平面)を示す図である。 図34は、磁気収束材と感磁材との高さ方向の位置関係を示す図である。 図35(a)乃至(e)は、本発明に係る磁気センサの実施例3を説明するための配置パターンの構成図である。 図36は、本発明に係る磁気センサの実施例3における同じ基板上にX磁場乃至Z磁場を検出するための磁気センサとして、第7の配置パターンと第8の配置パターンに加え、第9の配置パターンのセンサ配置パターンを説明するための構成図である。 図37は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして磁気収束材の形状を示す図である。 図38は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして、磁気収束材間と感磁材の位置関係を示した図である。 図39は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして、第10の配置パターンを説明するための構成図である。 図40は、配置パターンを複数個配列した磁気センサの構造図である。 図41は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するための構成図である。 図42は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するための他の構成図である。 図43は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するためのさらに他の構成図である。 図44は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するためのさらに他の構成図である。 図45は、第7の配置パターンを有する第7の磁気センサ部と、第8の配置パターンを有する第8の磁気センサ部と、第9の配置パターンを有する第9の磁気センサ部と、第10の配置パターンを有する第10の磁気センサ部が同一基板上に形成された構造図である。 図46は、本発明の磁気センサにX,Y,Z方向の磁場がかかった時に、第7乃至第10の磁気検知部にどのような抵抗変化を示すかを説明するための図である。
 まず、以下に本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサの磁気抵抗素子としてのGMR素子と磁気収束材としての磁気収束板の基本的な配置パターンについて説明する。
図4は発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、磁気抵抗素子としてのGMR素子と磁気収束板の基本的な配置パターンを説明するための構成図である。
 GMR素子はミアンダ構造をもち、複数回折り返された構造をもつ。GMR素子の折り返し回数は限定されるものではなく、GMR素子の折り返しの長さで抵抗値が決まるため、狙いの抵抗値にあわせ、任意に設計出来る。また折り返し部は図中ではコの字型に折り返されているが、先端部に突起を加えることや、永久磁石やCu等の配線層で接続することも可能である。
 また、ミアンダ状のGMR素子の短手方向がピンド層の磁化の方向で、長手方向がフリー層の磁化の向きで、ピンド層の磁化の向き、つまりGMR素子の短手方向が感度軸方向と平行になる。
 図5(a),(b)乃至図7(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、磁気抵抗素子としてのGMR素子と磁気収束板の基本的な配置パターンを説明するための構成図である。図5(a),(b)は、磁気収束板によるX軸方向の磁場変換の様子を説明するための図で、図6(a),(b)は、磁気収束板によるY軸方向の磁場変換の様子を説明するための図で、図7(a),(b)は、磁気収束板によるZ軸方向の磁場変換の様子を説明するための図である。
 磁気抵抗素子を形成する基板としては、シリコン基板や化合物半導体基板、セラミック基板など特に限定されず、基板上に回路が形成されていても何ら構わない。
 なお、磁気抵抗素子としてGMR素子を用いているが、GMR素子に限定されるものではなく、トンネル磁気抵抗(TMR)素子やその他磁気抵抗変化素子を用いても何ら構わない。また磁気収束板はNiFe、NiFeB乃至NiFeCo、CoFeなどの軟磁気特性を示す磁性材料であれば良い。
 まず、図5(a),(b)に基づいて、磁気収束板によるX軸方向の磁場変換の様子を説明する。図5(a)は、GMR素子と磁気収束部の配置パターンを説明するための構成図で、図5(b)は、図5(a)におけるA-A線断面図である。図中符号21はGMR素子、22は一方の磁気収束部を示し、他方の磁気収束板23は、一方の磁気収束板22と対向するように配置される。
 GMR素子21は、GMR素子の幅、長さはGMR素子の抵抗や感度に合わせて任意に調整出来るが、GMRの間に磁気収束板を配置する構造をとるためつづら折りのピッチは磁気収束板の幅よりも大きいことが好ましい。
 また、GMR素子の幅もセンサの感度や動作磁場範囲を決めるため、最適化する必要がある。GMR素子の単手方向であるピンド層方向の幅は0.1~20μmであることが好ましいが、幅が大きいと素子サイズが大きくなりすぎてしまい、かつ狭すぎると感度が低下するため0.1~10μmの範囲がより好ましい。
 また、一方の磁気収束部22は、GMR素子を挟む位置に配置される、互いに独立した2つの磁気収束部と、それに直交して結合する磁気収束部から成る。本明細書ではGMR素子を挟む位置に配置される磁気収束部を櫛歯状磁気収束板、櫛歯状磁気収束板に直交して結合する部分を梁状磁気収束板と定義する。
 また、好ましいGMR素子と櫛歯状の磁気収束板の位置関係を図5(b)に示す。GMR21bと磁気収束部23の水平方向の位置関係は、GMR21bの右端が磁気収束部22と23の中間点よりも磁気収束部23に近い方向に配置され、また、GMR21bの左端が、磁気収束部23の左端よりも左側に配置されることが望ましい。GMR21bの右端と磁気収束部23が接することがより好ましい。GMR21bと磁気収束部23の断面方向の位置関係は、GMR21bの底面が磁気収束部23の底面より下にあることが望ましい。GMR21bの上面が磁気収束板23の底面より下に配置されることがより好ましく、具体的には2ミクロン以内の高さ間隔で配置されることがより好ましい。
 櫛歯状磁気収束板の幅が細く、磁気収束板の厚みが厚いほど、磁気増幅効果を向上することが出来る。磁気収束板の厚みを磁気収束板の幅で割ったアスペクト比は1以上であることが望ましく、櫛歯状磁気収束板の幅は1~40μmであることが好ましい。
 紙面の右方向を+X軸方向、上方向を+Y方向、紙面に垂直な方向を+Z方向と定義する。このような構成により、GMR21にX,Y、Zの磁場が掛かった時の抵抗変化について説明する。
 +X方向の磁場が印加された時、磁気収束板22にかかる磁場は-Y方向に曲がられ、GMR素子21は極性が逆向きの磁場を受ける。そのときの抵抗変化は、以下の関係式を有している。
   ΔRx=aHx(aは磁性体による磁場変換効率)
 磁場変換効率は、磁気収束板の形状やGMRと磁気収束板の相対位置により任意に調整でき、特に限定されるものではない。
 次に、図6(a),(b)に基づいて、磁気収束板によるY軸方向の磁場変換の様子を説明する。図6(a)は、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図で、図6(b)は、図5(a)におけるA-A線断面図である。すべてのGMR素子21に外部磁場と同じ向きの磁場がかかる。つまり、以下のような関係式を有している。
   ΔRy=cHy (cは磁性体による磁場変換効率)
 次に、図7(a),(b)に基づいて、磁気収束板によるZ軸方向の磁場変換の様子を説明する。図7(a)は、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図で、図7(b)は、図7(a)におけるA-A線断面図である磁気収束板23の櫛状磁気収束板により収束されたBz磁場は櫛状磁気収束板から抜け出るときに±Y軸方向に曲げられるが、櫛歯状磁気収束板直近のGMR素子21は片側(+Y軸方向)の磁場しか検知しない。つまり、以下のような関係式を有している。
   ΔRz=dHz (dはZ軸磁場の変換効率)
 図8(a),(b)は、本発明に係る磁気センサの前提となる磁気センサを説明するための構成図で、GMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明(X軸,Y軸,Z軸方向の磁場変換)するための構成図である。図8におけるGMR素子と磁気収束板の配置パターンは、図5(a)に示した配置パターンと同様の構造を有している。
 GMR31と磁気収束板32、33からなる磁気検知部をR1、GMR41と磁気収束板42、43からなる磁気検知部をR2とし、それぞれ磁場がかからない時の抵抗値をRとする。
 このような構成により、磁場によりGMR素子の抵抗が変化した場合の抵抗変変化は、以下の関係式で表される。
  R’=R(1+ΔR/R)
 R1,R2にZ/Y/Zの磁場が同時に印加されたときのR1とR2の差が、以下の関係式で表される。
  R1=R(1+(ΔRx1+ΔRy1+ΔRz1)/R)
  R2=R(1+(ΔRx2+ΔRy2+ΔRz2)/R
  ΔR=R2-R1
    =R(1+(ΔRx2+ΔRx2+ΔRz2)/R)
    -R(1+(ΔRx2+ΔRy1+ΔRz1)/R)
    =(ΔRx2-ΔRx2)+(ΔRx2-ΔRy1)+(ΔRz2
    -ΔRz1)
 2つの抵抗差をとることで、定数項は消え、磁場による抵抗変化量の差のみで抵抗変化量がわかる。定電流駆動の場合の出力は、以下の式で表されるので、出力から抵抗変化量(=磁場強度)を算出できる。
   Vout=(ΔR/R)×R1=ΔR×I
 この実施形態では定電流駆動の例を示しているが、駆動方式はこれに限定されるものではない。
 以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。
<実施形態1>
 図9は、本発明に係る磁気センサの実施形態1を説明するための構成図で、X軸磁気センサのGMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図である。
 図中符号50は第1の磁気センサ部、51はGMR素子、51aはGMR素子51の第1部分、51bはGMR素子51の第2部分、51cはGMR素子51の第3部分、51dはGMR素子51の第4部分、51eはGMR素子51の第5部分、51fはGMR素子51の第6部分、52は一方の磁気収束板、52aは一方の磁気収束板52の櫛歯の第1部分、52bは一方の磁気収束板52の櫛歯の第2部分、52cは一方の磁気収束板52の櫛歯の第3部分、53は他方の磁気収束板、53aは他方の磁気収束板53の櫛歯の第1部分、53bは他方の磁気収束板53の櫛歯の第2部分、53cは他方の磁気収束板53の櫛歯の第3部分を示している。
 また、図中符号60は第2の磁気センサ部、61はGMR素子、61aはGMR素子61の第1部分、61bはGMR素子61の第2部分、61cはGMR素子61の第3部分、61dはGMR素子61の第4部分、61eはGMR素子61の第5部分、61fはGMR素子61の第6部分、62は一方の磁気収束板、62aは一方の磁気収束板62の櫛歯の第1部分、62bは一方の磁気収束板62の櫛歯の第2部分、62cは一方の磁気収束板62の櫛歯の第3部分、63は他方の磁気収束板、63aは他方の磁気収束板63の櫛歯の第1部分、63bは他方の磁気収束板63の櫛歯の第2部分、63cは他方の磁気収束板63の櫛歯の第3部分を示している。
 一方の磁気収束板52,62は、一方の梁状部材に直交する向きに、この一方の梁状部材から片側に等間隔で複数の櫛歯状磁気収束板が形成されたものである。また、他方の磁気収束板53,63は、一方の磁気収束板52に対向するように設けられ、他方の梁状部材に直交する向きに、この他方の梁状部材から片側に等間隔で複数の磁気収束板が形成されたものである。また、GMR素子51,61は、一方及び他方の磁気収束板の突起状磁気収束板に沿ってミアンダ状に配置され、櫛歯状の磁気収束板の長辺に接するように配置されたものである。
 このような構成により、感磁部であるGMR素子51eの長手方向に櫛歯状の磁気収束板53cが隣接され、GMR素子51eの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板53cの中点が外側に配置された第1の磁気検知部をもち、また感磁部であるGMR素子51fの長手方向に櫛歯状の磁気収束板52cが隣接され、GMR素子51fの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板52cの中点が外側に配置された第2の磁気検知部をもち、第1の磁気検知部と第2の磁気検知部の感磁部同士が直列接合されている単一パターンである第1の配置パターンを有している。
 更に、第1のパターンに対し点対称な位置に感磁部であるGMR素子61aの長手方向に櫛歯状の磁気収束板62aが隣接され、GMR素子61aの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板62aの中点が外側に配置された第1の磁気検知部をもち、また感磁部であるGMR素子61bの長手方向に櫛歯状の磁気収束板63aが隣接され、GMR素子61bの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板63aの中点が外側に配置された第1の磁気検知部をもち、第1の磁気検知部と第2の磁気検知部の感磁部同士が直列接合されている単一パターンである第3の配置パターンを有している。
 また、第1の配置パターンを有する第1の磁気センサ50と、第3の配置パターンを有する第2の磁気センサ60とを備え、第1の磁気検知部50の第1配置パターンと第2の磁気検知部60の第3の配置パターンとが互いに線対称になっている。
 また、第1の磁気センサ部50には、第1の配置パターン内で接続された感磁部の一方の端と他方の端を直列に繋ぐことで第1の配置パターンを複数個隣接して配置出来るよう、GMR素子51eとGMR素子51d、GMR素子51cとGMR素子51bは直列に接続されている。
 梁状磁気収束板の長手方向の長さは、櫛歯状の磁気収束板52cと53cの間隔とよりも長くなるように配置されている。また、櫛歯状の磁気収束板52cと53cの間隔が櫛歯状の磁気収束板52bと53cの間隔よりも短くなるように配置されている。
 また、第2の磁気センサ部60には、第3の配置パターン内で接続された感磁部の一方の端と他方の端を直列に繋ぐことで第2のパターンを複数個隣接して配置出来るよう、GMR素子61bとGMR素子61c、GMR素子61dとGMR素子61e直線的に接続されている。
 梁状磁気収束板の長手方向の長さは、櫛歯状の磁気収束板62aと63aの間隔よりも長くなるように配置されている。また、櫛歯状の磁気収束板62aと63aの間隔が櫛歯状の磁気収束板62bと63aの間隔よりも短くなるように配置されている。
 また、第1の磁気センサ部50の長手方向の軸と、第2の磁気検知部60の長手方向の軸とが互いに平行である。また、第1の磁気センサ部50の長手方向の軸と、第2の磁気センサ部60の長手方向の軸とが互いに平行で、かつ同軸上に設けられている。
 つまり、本発明に係る磁気センサにおけるX軸磁気センサは、第1の磁気センサ部50と第2の磁気センサ部60とからなり、この第1の磁気センサ部50と第2の磁気センサ部60とはお互いにB-B線において線対称、つまり、対称軸B-B線を境に2つの部分に分けられた第1のセンサ部50と第2の磁気センサ60の一方を折り返すともう一方に重なるように配置されている。
 図9に基づいて、X軸方向の磁場の独立検出方法について説明する。上述したような構成により、磁場によりGMR素子の抵抗が変化した場合の抵抗変変化は、以下の関係式で表される。つまり、図9における第1の磁気センサ部50の抵抗変化をX1、第2の磁気センサ部60の抵抗変化X2とすると、第1の磁気センサ部50の抵抗変化X1は、以下の関係式を有する。
   ΔRx=aHx
   ΔRy=cHy
   ΔRz=dHz-dHz=0
   X1=ΔRx+ΔRy+ΔRz=aHx+Hy
 同様に、第2の磁気センサ60の抵抗変化X2は、以下の関係式を有する。
   ΔRx=-aHx
   ΔRy=cHy
   ΔRz=dHz-dHz=0
   X2=ΔRx+ΔRy+ΔRz=-aHx+Hy
 したがって、X1とX2を演算すると、X2-X1=2aHxとなる。
 このように、Z軸方向は、+-で相殺できる。1素子内でX軸方向の磁場が同じ方向に向くようにGMR素子を1ビット飛ばしで配置することで演算してHx成分単独での信号を抽出できる。つまり、磁気センサの櫛状の磁気収束板により、X軸方向とY軸方向とZ軸方向が変換され、X軸方向の磁場は、第1及び第2のGMR素子に対し反対の向きで磁場がかかるように磁場変換され、Y軸方向の磁場は、同一方向に変換されるのに対し、Z軸方向の磁場はコ字状部分の磁気収束板の内側に配置された第1及び第2のGMR素子で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、第1のGMR素子と第2のGMR素子の抵抗の差を演算することで、Y軸方向の磁場を消去し、X軸方向の磁場を2倍に増幅する。
 図10は、本発明に係る磁気センサの実施形態1を説明するための他の構成図である。Y軸方向の磁場の独立検出方法については、図10に示すように、X軸検出センサを90度回転させて配置された、第3の磁気センサ部70と第4の磁気センサ部80を備えたY軸検出センサを用いれば検出可能であることは明らかである。なお、符号71,81はGMR素子、72,82は一方の磁気収束板、73,83は他方の磁気収束板を示している。
 また、第1の配置パターンを有する第3の磁気センサ部70と、第3の配置パターンを有する第4の磁気センサ部80とを備え、第3の磁気センサ部70の第1の配置パターンと第3の磁気センサ部80の第3の配置パターンとが互いに線対称になっている。
 同様に、磁気センサの櫛状の磁気収束板により、X軸方向とY軸方向とZ軸方向が変換され、Y軸方向の磁場は、第1及び第2のGMR素子に対し反対の向きで磁場がかかるように磁場変換され、X軸方向の磁場は、同一方向に変換されるのに対し、Z軸方向の磁場はコ字状部分の磁気収束板の内側に配置された第1及び第2のGMR素子で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、第1のGMR素子と第2のGMR素子の抵抗の差を演算することで、X軸方向の磁場を消去し、Y軸方向の磁場を2倍に増幅する。
 図11は、図9に示した本発明に係る磁気センサの実施形態1の他の例を説明するための構成図で、第1の磁気センサ部50と第2の磁気センサ部60とを分離して互いに平行に配置したものである。つまり、第1の磁気センサ部50の長手方向の軸と、第2の磁気センサ部60の長手方向の軸とが互いに平行で、かつ異なる軸上に設けられている。
<実施形態2>
 図12は、本発明に係る磁気センサの実施形態2を説明するための構成図で、Z軸磁気センサのGMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図である。また、Z軸磁気センサについて説明するための図である。
 図中符号90は第5の磁気センサ部、91はGMR素子、91aはGMR素子91の第1部分、91bはGMR素子91の第2部分、91eはGMR素子91の第3部分、91fはGMR素子91の第4部分、92は一方の磁気収束板、92aは一方の磁気収束板92の第1部分、92bは一方の磁気収束板92の第2部分、93は他方の磁気収束板、93aは他方の磁気収束板93の第1部分、93bは他方の磁気収束板93の第2部分を示している。
 また、図中符号100は第6の磁気センサ部、101はGMR素子、101aはGMR素子101の第1部分、101bはGMR素子101の第2部分、101eはGMR素子101の第3部分、101fはGMR素子101の第4部分、102は一方の磁気収束板、102aは一方の磁気収束板102の第1部分、102bは一方の磁気収束板102の第2部分、103は他方の磁気収束板、103aは他方の磁気収束板103の第1部分、103bは他方の磁気収束板103の第2部分を示している。
 本発明に係る磁気センサにおけるZ軸磁気センサは、第5の磁気センサ部90と第6の磁気センサ部100とからなり、この第5の磁気センサ部90と第6の磁気センサ部100とはお互いに中心点Pにおいて点対称(回転対称)の構造を有している。
 このような構成により、感磁部であるGMR素子91eの長手方向に櫛歯状の磁気収束板93bが隣接され、GMR素子91eの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板93bの中点が外側に配置された第3の磁気検知部をもち、また感磁部であるGMR素子91fの長手方向に櫛歯状の磁気収束板92bが隣接され、GMR素子91fの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板92bの中点が外側に配置された第4の磁気検知部をもち、第3の磁気検知部と第4の磁気検知部の感磁部同士が直列接合されている単一パターンである第4の配置パターンを有している。
 このような構成により、感磁部であるGMR素子101bの長手方向に櫛歯状の磁気収束板102aが隣接され、GMR素子101bの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板102aが外側に配置された第3の磁気検知部をもち、また、第3の磁気検知部と線対称の位置に感磁部であるGMR素子101aの長手方向に櫛歯状の磁気収束板103aが隣接され、GMR素子101aの中点よりも、櫛歯状の磁気収束板103aの中点が外側に配置された第4の磁気検知部をもち、第3の磁気検知部と第4の磁気検知部の感磁部同士が直列接合されている単一パターンである第2の配置パターンを有している。
 また、第4の配置パターンを有する第五の磁気センサ部90と、第2の配置パターンを有する第6の磁気センサ部100とを備え、第5の磁気検知部90の第4の配置パターンと第6の磁気検知部100の第2の配置ターンとが互いに点対称になっている。
 また、第4の配置パターンを有する第5の磁気センサ部90には、第4の配置パターン内で接続された感磁部の一方の端と他方の端を直列に繋ぐことで第4の配置パターンを複数個隣接して配置出来るよう、GMR91eとGMR91bは直線的に接続されている。
 梁状磁気収束板の長手方向の長さは、櫛歯状の磁気収束板92aと93aの間隔とよりも長くなるように配置されている。また、櫛歯状の磁気収束板92aと92bの間隔が櫛歯状の磁気収束板92aと93bの間隔よりも短くなるように配置されている。
 また、第2の配置パターンを有する第2の磁気センサ部100には、第2の配置パターン内で接続された感磁部の一方の端と他方の端を直列に繋ぐことで第2の配置パターンを複数個隣接して配置出来るよう、GMR101bとGMR101eは直線的に接続されている。
 梁状磁気収束板の長手方向の長さは、櫛歯状の磁気収束板102aと103aの間隔とよりも長くなるように配置されている。また、櫛歯状の磁気収束板102aと103aの間隔が櫛歯状の磁気収束板102aと103bの間隔よりも短くなるように配置されている。
 このような構成により、第5のセンサ部90における抵抗変化Z1は、以下のよう関係式を有している。
   ΔRx=cHx
   ΔRy=aHy
   ΔRz=-dHz
   Z1=ΔRx+ΔRy+ΔRz=Hx+aHy-dHz
 同様に、第6の磁気センサ部100における抵抗変化Z2は、以下の関係式を有する。
   ΔRx=cHx
   ΔRy=aHy
   ΔRz=dHz
   Z2=ΔRx+ΔRy+ΔRz=Hx+aHy+dHz
 したがって、Z1とZ2を演算すると、Z2-Z1=2dHzとなる。
 このように、ByのX軸方向への変換を1方向にするため突起状の櫛状部分を1ピッチ以上広げた間隔にすると、演算でBz成分単独で信号を抽出することができる。
 図13は、本発明に係る磁気センサの実施形態2の他の例を説明するための構成図である。なお、図13に示すようにGMR91bと91eの間にGMR91cと91dを配置することや、GMR101bと101eの間にGMR101cと101dを配置することで、GMRの抵抗を調整することも可能である。
 また、第5の磁気センサ部90の長手方向の軸と、第6の磁気センサ部100の長手方向の軸とが互いに平行で、かつ異なる軸上に設けることも出来る。
 図14は、本発明に係る磁気センサの実施例1におけるセンサ配置パターン及びその配置パターンによる検出出力を説明するための構成図で、本発明に係る磁気センサの実施形態1と実施形態2を同一平面基板110上に配置したセンサ配置パターン及びその配置パターンによる検出出力を説明するための構成図である。図中符号110は各軸センサを搭載した基板、111乃至122は電極パッド、131乃至142は各GMR素子と電極パッドを電気的に接続するための配線である。
 また、150は第1の磁気センサ部50と第2の磁気センサ部60からなるX軸センサ、160は第3の磁気センサ部70と第4の磁気センサ部80からなるY軸センサ、170は第5の磁気センサ部90と第6の磁気センサ部100からなるZ軸センサを示している。
 このような各X、Y、Z軸のセンサからの検出出力は組立た両端の抵抗を測定し、抵抗を後段のIC回路等で演算することで算出出来る。
 X軸センサ150の第1の磁気センサ部50の電極112-113間での抵抗変化X1はaHx+cHy、X軸センサ150の第2の磁気センサ部60の113-114間での抵抗変化X2は-aHx+cHyで、X軸センサ150の検出出力は、磁気センサ部50と60の抵抗変化を後段のIC等で差を演算することで、X2-X1=2aHxとなる。
 また、Y軸センサ160の第3の磁気センサ部70の電極115-116間の抵抗変化はY1はcHx+aHy、Y軸センサ160の第4の磁気センサ部80の電極117―118間の抵抗変化Y2はcHx-aHyで、Y軸センサ140の検出出力は、磁気センサ部70と80の抵抗変化を後段のIC等で差を演算することで、Y2-Y1=2aHyとなる。
 また、Z軸センサ170の第5磁気センサ部90の電極121―122の抵抗変化Z1はcHx+aHy-dHz、Z軸センサ170の第6の磁気センサ部100の電極119-120間の抵抗変化Z2はcHx+aHy+dHzで、Z軸センサ170の検出出力は、磁気センサ部90と100の抵抗変化を後段のIC等で差を演算することで、Z2-Z1=2dHzとなる。
 つまり、磁気センサの櫛状の磁気収束板により、X軸方向とY軸方向とZ軸方向が変換され、第1及び第2のGMR素子に対し、X軸方向乃至Y軸方向の磁場が同一方向に変換されるのに対し、Z軸方向の磁場は、第1及び2のGMR素子に反対の向きで磁場がかかるように磁場変換され、第1のGMR素子と第2のGMR素子の抵抗の差及び第3のGMR素子と第4のGMR素子の抵抗の差を演算することで、X軸方向及びY軸方向の磁場を消去し、第5のGMR素子と第6のGMR素子の抵抗の差を演算することで、Z軸方向の磁場を2倍に増幅することができる。
 また、本実施例では各GMR素子の両端に電極パッドを接続させているが、GND端子など共通出来る端子は共用することも可能である。
 図15は、本発明に係る磁気センサの実施例2におけるセンサ配置パターンを説明するための構成図で、本発明に係る磁気センサの実施例2における同一平面基板180上に配置したセンサ配置パターンを説明するための構成図である。図中符号は各軸センサを搭載したチップで、図13と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付している。図14におけるセンサ配置パターンとは、X軸センサ180、およびY軸センサ190が異なっており、Z軸センサ170とは図14におけるものと同一である。
 図16は、図15に示されたX軸センサの更に他のセンサ配置パターンを説明するための構成図である。
 図16を用いてX軸センサ180の構造を説明した図であるXセンサ180はGMR素子51および、一方の磁気収束板52、および他方の磁気収束板53からなり、前記第一の配置パターンから成っている。更に、第一の配置パターンが有する櫛歯状磁気収束板52aの構造中心点を通り、櫛歯状磁気収束板の52aの構造中心線に対し、線対称な位置に配置されるGMR素子61が配置されている。GMR素子61はGMR素子62と同じ一方の磁気収束板52、および他方の磁気収束板53に隣接され、GMR素子61は、GMR素子61c、61dを電気的に接合する接合部が、第1の配置パターンと逆方向に配置される第6の配置パターンからなる。
 更に、図16に示すように第1のパターン、第6のパターンはそれぞれ交互に複数個配置され、第1のパターン同士、および第6のパターン同士がそれぞれ電気的な直列配列になるように配列されている。また、第1のパターン内における磁気収束板52aと53aの間隔と52aと53bの間隔は等しくなるように配置されている。また、Y軸センサは190はX軸センサ180と同じ構造をもち90°回転させたX軸センサ180と別の磁気センサからなる。
 このようにすることにより、X軸センサとY軸センサの投影面積が小さくなるため、チップのセンサ搭載面積が少なくなり、磁気センサのコンパクト化を図ることができる。
 また、図15に磁気センサ部90と100のGND端子を電極パッド120で共有化し、磁気センサ部50と60のGND端子を電極パッド113で共有化し、磁気センサ部70と80のGND端子を電極パッド117で共有化することで、電極パッド数を減らしコンパクト化を図ることが可能になる。
<実施形態3>
 図17(a)乃至(e)は、本発明に係る磁気センサの実施形態3を説明するための構成図で、X軸及びY軸磁気センサのGMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図である。
 単一配置パターンG,Hは、図17(a)に示すように、互いに線対称の配置パターンになっている。単一配置パターンGの構成は、GMR素子(感磁部171a,171b)171のコ字状部分の一方の外側には、磁気収束板172の第1部分172aが接しており、GMR素子171のコ字状部分の他方の外側には、磁気収束板173の第1部分173aが接している。この配置パターンの2パターン以上の繰り返し構造で、単一配置パターンGと単一配置パターンHとは、互いに線対称の配置パターンになっている。なお、磁気収束板(梁)は必須ではないが、あった方が効率的に磁気収束可能となる。
 図17(b)は、図17(a)における磁気収束板(梁)172,173を除いた構成を示す図で、磁気収束板172の第1部分172aは、磁気収束板172側に突出している。同様に、磁気収束板173の第1部分173aは、磁気収束板173側に突出している。この単一配置パターンは、複数接続されていた方が感度はアップする。また、磁気収束板172の第1部分172aと磁気収束板173の第1部分173aとは、2つの感磁部171a,171bを挟む位置になければならない。また、感磁部171a,171bを挟む磁気収束板172の第1部分172aと磁気収束板173の第1部分173aとの距離Eは、配置パターン間の磁気収束板間の距離Fよりも狭くなければならない。
 図17(c)は、図17(b)に示した単一配置パターンを示す図で、左側に示す図のように、磁気収束板172の第1部分172aは、磁気収束板172側に突出している。同様に、磁気収束板173の第1部分173aは、磁気収束板173側に突出している。この場合、右側に示す図のように、感磁部171a,171bの繋ぐ接続部分は、電気的に接続されていればよいので、感磁部171a,171bと一体構成である必要はない。
 図17(d)は、図17(c)における磁気収束板172の第1部分172aと、磁気収束板173の第1部分173aに、T字状の磁気収束部材172c,173cが取り付けられている。この場合、磁気収束部材172c,173cと隣接する磁気収束材との距離Aが配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離Bよりも遠い位置関係に配置されている。距離Aは梁の端と櫛歯の最短距離である。
 図17(a)においては、単一配置パターンG,Hは、繋がっていたが、図17(e)においては、X方向に位置ずれして配置されている。
<実施形態4>
 図18(a)乃至(c)は、本発明に係る磁気センサの実施形態4を説明するための構成図で、X軸及びY軸磁気センサのGMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図である。
 図17(a)においては、GMR素子(感磁部171a,171b)171のコ字状部分の一方の外側には、磁気収束板172の第1部分172aが接しており、GMR素子171のコ字状部分の他方の外側には、磁気収束板173の第1部分173aが接しているが、図18(a)に示すように、磁気収束板172の第1部分172aと感磁部171a、磁気収束板173の第1部分173aと感磁部171baとは必ずしも接していなくても良い。磁気収束板172の第1部分172aと磁気収束板173の第1部分173aとを、2つの感磁部171a,171bと等距離に配置されていれば、磁気収束板は感磁部と接触していなくともよい。
 図18(b)に示すように、2つの感磁部171a,171bは、断面において、磁気収束板172の第1部分172aと磁気収束板173の第1部分173aの下側に配置されていればよい。その場合、感磁部171a,171bは磁気収束板の中線を越えてはならない。このようにすることにより、磁気収束板の間隔を広くすることが出来る。
 図18(c)に示すように、梁と繋がっていない磁気収束板の先端形状は、半円のような角がない形状であってもよいし、三角形状でもあってもよい。四角形(長方形や矩形)である必要はない。
<実施形態5>
 図19(a)乃至(d)は、本発明に係る磁気センサの実施形態5を説明するための構成図で、Z軸磁気センサのGMR素子と磁気収束板の配置パターンを説明するための構成図である。
 単一配置パターンI,Jは、図19(a)に示すように、互いに点対称の配置パターンになっている。単一配置パターンIの構成は、GMR素子(感磁部171a,171b)171のコ字状部分の一方の内側には、磁気収束板173の第1部分173aが接しており、GMR素子171のコ字状部分の他方の外側には、磁気収束板172の第1部分172aが接している。この配置パターンの2パターン以上の繰り返し構造で、単一配置パターンIと単一配置パターンJとは、互いに点対称の配置パターンになっている。
 図19(b)に示すように、図19(a)に示す単一配置パターンIの隣接する中間部の感磁部は省略することができる。つまり、単一配置パターンIの磁気収束板間の距離Eは、隣接する単一配置パターンI間の距離Fよりも狭くなければならない。
 図19(c)に示すように、図19(a)における磁気収束板(梁)172,173を除いた構成を示す図で、磁気収束板172の第1部分172aは、磁気収束板172側に突出している。同様に、磁気収束板173の第1部分173aは、磁気収束板173側に突出している。この単一配置パターンは、複数接続されていた方が感度はアップする。
 図19(d)に示すように、図19(c)における磁気収束板172の第1部分172aと、磁気収束板173の第1部分173aに、T字状の磁気収束部材172c,173cが取り付けられている。この場合、磁気収束部材172c,173cと隣接する磁気収束材との距離Aが配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離Bよりも遠い位置関係に配置されている。距離Aは梁の端と櫛歯の最短距離である。
 次に、本発明における磁気抵抗素子と磁気収束板とを組み合わせた基本的な配置パターンについて説明する。
 図20(a)乃至(c)は、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした磁気センサの基本配置パターンの構成図で、同一基板上で基板平面に対して平行方向の磁場を検知できるようにした磁気センサである。
 四角形状の感磁材201aと、この感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材201bとを有し、感磁材の長手方向の中線Maと磁気収束材の長手方向の中線Mbとが、互いに交わらないように水平に配置された第1の磁気検知部201と、この第1の磁気検知部と同一の構造を有する第2の磁気検知部202とを備え、第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材との両方が、第1の磁気検知部の磁気収束材と第2の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように点対称の位置関係で、かつ第1の磁気検知部と第2の磁気検知部とが互いに重ならないように配置されている。ここで「第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材との両方が、第1の磁気検知部の磁気収束材と第2の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれる」とは、平面視したときに第1の磁気検知部の磁気収束材と第2の磁気検知部の磁気収束材の間に第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材との両方が配置される形態と、第1の磁気検知部の磁気収束材と第2の磁気検知部の磁気収束材の長手方向の中線の間に、第1の磁気検知部の感磁材の長手方向の中線と、第2の磁気検知部の感磁材の長手方向の中線の両方が来るように配置される形態も含まれる。上記「挟まれる」の意味は以下の説明においても適用される。
 また、第1の磁気検知部の感磁材と、第2の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部211aとからなる第1の配置パターン211を有している。
 図21(a)乃至(d)は、基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした磁気センサの基本配置パターンの構成図で、同一基板上で基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした磁気センサである。
 四角形状の感磁材203aと、この感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材203bとを有し、感磁材の長手方向の中線Maと磁気収束材の長手方向の中線Mbとが、互いに交わらないように水平に配置された第3の磁気検知部203と、この第3の磁気検知部の磁気収束材の長手方向に垂直な線に対して線対称の構造を有する第4の磁気検知部204と、第3の磁気検知部の感磁材が、第3の磁気検知部の磁気収束材と、第4の磁気検知部の磁気収束材204bとに挟まれるように配置され、かつ第3の磁気検知部と第4の磁気検知部とが互いに並行、かつ重ならないように配置されている。
 また、第3の磁気検知部の感磁材と、第4の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部212aとからなる第2の配置パターン212を有している。
 図22は、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場(図22においては、基板平面に対して平行かつ磁気収束材の長手方向に垂直な軸)を検知できるようにした磁気センサの基本構造を示す図である。第1の配置パターンと、この第1の配置パターンの磁気収束材201b,202bの長手方向と平行に線対称の位置関係で、かつ互いに重ならないように離間して対向配置された第1の配置パターン211と同じ構造を有する第3の配置パターン213とからなる第1の構造Aを有している。
 図23は、基板平面に対して平行な任意の2軸方向の磁場(図23においては、基板平面に対して平行かつ構造Aの磁気収束材の長手方向に垂直な軸と、基板平面に対して平行かつ構造Bの磁気収束材の長手方向に垂直な軸の2軸)を検出する磁気センサの基本構造を示す図である。第1の構造Aと、この第1の構造Aと同様の構造を有する第2の構造Bとが、互いに平行でなくかつ互いに重ならないように配置されている。
 図24は、基板平面に対して垂直方向の磁場を検出する磁気センサの基本構造を示す図である。第2の配置パターン212と、この第2の配置パターンと同様の構造を有する第4の配置パターン214とが、第2の配置パターンの磁気収束材の長手方向側の点に対し、第2の配置パターンと第4の配置パターンとが、互いに点対称の位置関係でかつ互いに重ならないように離間して対向配置された第3の構造Cを有している。
 図25は、基板平面に対して平行な任意の2軸方向の磁場(図23においては、基板平面に対して平行かつ構造Aの磁気収束材の長手方向に垂直な軸と、基板平面に対して平行かつ構造Bの磁気収束材の長手方向に垂直な軸の2軸)の磁場を検出する磁気センサの他の基本構造を示す図である。第1の構造Aと第2の構造Bとが、互いに垂直な位置関係で配置されている。
 また、第1の構造Aと第2の構造B、又は第1の構造Aと第3の構造C、又は第2の構造Bと第3の構造C、又は第1の構造Aと第2の構造Bと第3の構造Cとが同一平面上に配置されている。
 図26は、配置パターンを複数個配列した磁気センサの基本構造を示す図である。第1の配置パターン211から第4の配置パターン214において、それぞれの配置パターンにおいて、全く同じ構造の配置パターンが複数個存在して配置パターン群を構成し、この配置パターン群が、互いに並行にかつ重ならないように配置され、かつ同一の配置パターンがそれぞれ有する感磁部同士が、1つの直列接続となるように電気的に接続されている。
 図27は、磁気収束板の端の形状を示す図である。第1の配置パターン211から第4の配置パターン214のそれぞれの磁気収束材において、磁気収束部材211cが、配置パターンの構造中心点から遠い位置の方の磁気収束材の短手側でT字状に接するように配置され、磁気収束部材211cと隣接する磁気収束材との距離Aが配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離Bよりも遠い位置関係に配置されている。
 図28は、磁気収束板間と磁気抵抗(GMR)素子の距離を説明するための図である。各配置パターン間における磁気収束材間の距離Dが、各配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離Eよりも長くなるように構成されている。
 図29(a)乃至(c)は、配置パターンのシュリンク構造を示す図である。第1の配置パターン211と、この第1の配置パターンが有する2つの磁気収束材201b,202bの内の一方の磁気収束材202bの構造中心点Nを通り、磁気収束材202bの長辺に水平な直線に対して、第1の配置パターン211と線対称な関係にある第5の配置パターン215において、感磁材201a,202aを電気的に接続する接続部216aが、第5の配置パターン215における接続部215aとは逆の感磁材201a,202aの端部に配置された第6の配置パターン216とからなる構造Dを有している。
 図30は、図29に示したシュリンク構造の配列を示す図である。第1の配置パターン211と第6の配置パターン216とが交互に繰り返し複数個配列され、第1の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部211bで接続され、第6の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部216bで接続され、第1の配置パターン内の磁気収束材201b,202b間の距離F1と、第6の配置パターン内の磁気収束材201b,202b間の距離F2とが互いに等しくなるように構成されている。
 図31は、上述した各構造内の磁気抵抗(GMR)素子が同じ抵抗(面積)を有する場合を示す図である。各構造内における2つの配置パターンを構成するそれぞれの前記感磁材201a,202aの面積が、互いに等しくなるように構成されている。
 図32は、電極パッドと信号処理回路との電気的接合を示す図である。接続部211a,213aにより電気的に接合されていない感磁材201a,202aの端部が、電極パッド(P1乃至P4)もしくは信号処理回路(IC)に電気的に接合されている。
 図33は、磁気抵抗(GMR)素子と磁気収束板の位置関係(平面)を示す図である。単一の配置パターン211において、この単一の配置パターンを構成する第1及び第2の磁気検知部201,202の感磁材201a,202aの長手方向の中線Laが、第1及び第2の磁気検知部201,202の磁気収束材201b,202bの長手方向の中線Lbと、単一の配置パターン内の対称点又は対称線の間に配置される。
 図34は、磁気収束材と感磁材との高さ方向の位置関係を示す図である。同一平面基板上に感磁材201a乃至204aと磁気収束材201b乃至204bが形成され、感磁材の底面が磁気収束材の底面よりも下に配置されている。
 以上のように、本発明における磁気抵抗素子と磁気収束板とを組み合わせた基本的な配置パターンについて説明したが、磁気抵抗素子が、巨大磁気抵抗素子(GMR)又はトンネル磁気抵抗素子(TMR)であることが望ましい。
 また、磁気抵抗素子の短手方向の幅が、0.1~20ミクロンであることが望ましい。また、磁気収束部が、NiFe、NiFeB、NiFeCo、CoFe等の軟磁性材料から成ることが望ましい。さらに、磁気収束材の厚みが、1~40ミクロンであることが望ましい。
 次に、以下に磁気センサの磁気検出方法について説明する。第1の配置パターンと第3の配置パターンを有する第1の構造Aを有する磁気センサを用いて、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、第1の配置パターンと第3の配置パターンに対し、各々反対の方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は同一方向に磁場変換され、更に磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は単一パターン内に隣接する感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、第1の配置パターンを有する磁気センサと第3の配置パターンからなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、構造Aの磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)のみを単独で演算する。
 また、第1の構造Aの配置パターンが互いに平行でなく、かつ互いに重ならないように配置された第2の構造(B)を有する磁気センサを用いて、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(Y磁場)は、第1の配置パターンと第3の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(X磁場)は、同一方向に磁場変換され、更に磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は単一パターン内に隣接する感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、第2の構造(B)からなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、構造Bの磁気収束材の長手方向に平行な磁場(Y磁場)のみを単独で演算する。
 また、第2の配置パターンと第4の配置パターンを有する磁気センサを用いて、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は第2の配置パターンと第4の配置パターンに対し、各々同じの方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は同一方向に磁場変換され、更に磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、第2の配置パターンと第4の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、第4の配置パターンを有する磁気センサと第2の配置パターンからなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)のみを単独で演算する。
 また、上述した磁気検出方法を組み合わせることで、同一平面上で、X磁場,Y磁場,Z磁場を3軸の混成磁場を分離して単独で検知できるようにすることも可能である。
 図35(a)乃至(e)は、本発明に係る磁気センサの実施例3を説明するための配置パターンの構成図で、同一基板上にX磁場を検出するための磁気センサとして、第7の配置パターンと第8の配置パターンのセンサ配置パターンを説明するための構成図である。つまり、基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした磁気センサの配置パターンの構成図で、同一基板上で基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした磁気センサである。
 図35(a)は第7の磁気検知部、図35(b)は第7の磁気検知部と線対称に配置された第8の磁気検知部、図35(c)は第7の磁気検知部と重ならないで平行に配置された第8の磁気検知部、図35(d)は2個の第7の磁気検知部と、この第7の磁気検知部と電気的に接続された第8の磁気検知部とからなる第7の配置パターン、図35(e)は第7の配置パターンと線対称に配置された第8の配置パターンを示している。
 第7の磁気検知部301は、図35(a)に示すように、四角形状の感磁材301aと、この感磁材301aと長さの異なる四角形状の磁気収束材301bとを有している。また、第8の磁気検知部302は、図35(b)に示すように、基板に対して平行で、かつ感磁材301aの長手方向の中点を通る中線Maと、磁気収束材301bの長手方向の中点を通る中線Mbとが、互いに交わらないように配置され、第7の磁気検知部301と同じの構造構成を有して線対称に配置されている。
 また、図35(c)に示すように、第8の磁気検知部302の感磁材302aが、第7の磁気検知部301の磁気収束材301bと、第8の磁気検知部302の磁気収束材302bとに挟まれるように配置され、さらに、第7の磁気検知部301と第8の磁気検知部302とが互いに並行で、かつ重ならないように配置されている。
 また、図35(d)に示すように、第7の磁気検知部301の感磁材301aと、第8の磁気検知部302の感磁材302aとを、電気的に直列接続する接続部311aとからなる第7の配置パターン311を有している。
 さらには、図35(e)に示すように、第7の配置パターン311と同じ構造構成を有する第8の配置パターン312が、基板平面に対して平行で、かつ第7の配置パターン311の磁気収束部301b,302bの短手方向側に平行な線に対して対称で、かつ互いに重ならないように離間して対向配置されている。
 図36は、本発明に係る磁気センサの実施例3における同じ基板上にX磁場乃至Z磁場を検出するための磁気センサとして、第7の配置パターンと第8の配置パターンに加え、第9の配置パターンのセンサ配置パターンを説明するための構成図である。
 同じ基板上に第7の配置パターン311と第8の配置パターン312を有し、さらに、第7の配置パターン311と同じ構造構成を有する第9の配置パターン313を有し、第9の配置パターン313が任意の点Pに対して対称で、かつ第7の配置パターン311の磁気収束材301b,302bの長手方向と、第9の配置パターン313の磁気収束材301b,302bの長手方向とが平行になるように、互いに重ならないように離間して配置されており、さらに、第7の配置パターン311と第8の配置パターン312及び第9の配置パターン313が互いに平行で、かつ異なる位置に配置されている。
 図37は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして磁気収束材の形状を示す図である。磁気収束部材311cは、第7配置パターン311の構造中心点から遠い位置の方の磁気収束材301b,302bの短手側でT字状に接するように配置されており、同時に、この磁気収束部材311cと隣接対向する磁気収束材301bまたは、302bとの距離Aが、配置パターン311内における2つの磁気収束材301b,302b間の距離Bよりも遠い位置関係に配置されている。
 図38は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして、磁気収束材間と感磁材の位置関係を示した図である。各配置パターン312,313間における磁気収束材302b,302b間の距離Dが、各配置パターン312,313内における2つの磁気収束材301b,302b間の距離Eよりも長い。
 図39は、本発明に係る磁気センサの実施例3における磁気センサとして、第10の配置パターンを説明するための構成図で、同一基板上にX磁場乃至Z磁場を検出するための磁気センサとして第10の配置パターンを示している。
 第7の配置パターン311と第9の配置パターン313を有し、さらに、感磁材301a,302aと、この感磁材301a,302aよりも上面に配置された磁気収束材301b(302b)を有し、この磁気収束材301b(302b)が感磁材301a,302aの少なくとも平面全体を覆うように配置された第10の配置パターン314を有し、第7の配置パターン311と第8の配置パターン312及び第10の配置パターン314が互いに平行に、かつ異なる位置に配置されている。
 図40は、配置パターンを複数個配列した磁気センサの構造図で、本発明に係る磁気センサの実施例1における磁気センサとして、感磁材同士の電気的接合を示す図である。第7の配置パターン311から第10の配置パターン314において、それぞれの配置パターンにおいて、全く同じ構造の配置パターンが複数個存在して配置パターン群を構成し、この配置パターン群が、互いに平行で、かつ重ならないように配置され、かつ同一の配置パターンがそれぞれ有する感磁部同志が、1つの直列接続となるように電気的に接続されている。
 図41は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するための構成図で、第7の配置パターン311を有する磁気センサ部を示している。図中符号450は第7の磁気センサ部、451はGMR素子、451aはGMR素子451の第1部分、451bはGMR素子451の第2部分、451cはGMR素子451の第3部分、451dはGMR素子451の第4部分、452は一方の磁気収束板、452aは一方の磁気収束板452の櫛歯の第1部分、452bは一方の磁気収束板452の櫛歯の第2部分453は他方の磁気収束板、453aは他方の磁気収束板453の櫛歯の第1部分、453bは他方の磁気収束板453の櫛歯の第2部分を示している。
 第7の磁気センサ部450は、感磁部であるGMR素子451aの長手方向に櫛歯状の磁気収束板452aが隣接され、GMR素子451bの長手方向に櫛歯状の磁気収束板453aが隣接され、さらに接続部で接合されている。GMR素子451a、櫛歯状の磁気収束板452aとGMR素子451b、櫛歯状の磁気収束板453aは点対称構造を有し、それらからなる単一構造パターンである第7の配置パターン311を有している。
 図42は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するための他の構成図で、第8の配置パターンを有する磁気センサ部を示している。図中符号460は第8の磁気センサ部、461はGMR素子、461aはGMR素子461の第1部分、461bはGMR素子461の第2部分、462は一方の磁気収束板、462aは一方の磁気収束板462の櫛歯の第1部分、462bは一方の磁気収束板462の櫛歯の第2部分、463は他方の磁気収束板、463aは他方の磁気収束板463の櫛歯の第1部分、463bは他方の磁気収束板463の櫛歯の第2部分を示している。
 一方の磁気収束板462は、一方の梁状部材に直交する向きに、この一方の梁状部材から片側に等間隔で複数の櫛歯状磁気収束板が形成されたものである。また、他方の磁気収束板463は、一方の磁気収束板に対向するように設けられ、他方の梁状部材に直交する向きに、この他方の梁状部材から片側に等間隔で複数の磁気収束板が形成されたものである。
 第8の磁気センサ部460は、感磁部であるGMR素子461aの長手方向に櫛歯状の磁気収束板463aが隣接され、GMR素子461bの長手方向に櫛歯状の磁気収束板462aが隣接され、さらに接続部で接合されている。GMR素子461bと櫛歯状の磁気収束板462aと点対称構造を有し、それらからなる単一構造パターンである第8の配置パターン312を有している。
 なお、第7の配置パターン311と第8の配置パターン312は、櫛歯状磁気収束板の短手方向に対して線対称の位置関係を有している。
 図43は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するためのさらに他の構成図で、第9の配置パターンを有する磁気センサ部を示している。図中符号470は第9の磁気センサ部、471はGMR素子、471aはGMR素子471の第1部分、471bはGMR素子471の第2部分、472は一方の磁気収束板、472aは一方の磁気収束板472の櫛歯の第1部分、472bは一方の磁気収束板472の櫛歯の第2部分、473は他方の磁気収束板、473aは他方の磁気収束板473の櫛歯の第1部分、473bは他方の磁気収束板473の櫛歯の第2部分を示している。
 一方の磁気収束板472は、一方の梁状部材に直交する向きに、この一方の梁状部材から片側に等間隔で複数の櫛歯状磁気収束板が形成されたものである。また、他方の磁気収束板473、一方の磁気収束板に対向するように設けられ、他方の梁状部材に直交する向きに、この他方の梁状部材から片側に等間隔で複数の磁気収束板が形成されたものである。
 第9の磁気センサ部470は、感磁部であるGMR素子471aの長手方向に櫛歯状の磁気収束板472aが隣接され、さらにGMR素子471bの長手方向に櫛歯状の磁気収束板櫛歯状の磁気収束板473aが隣接され接続部で接合されている。GMR素子471a、櫛歯状の磁気収束板472aとGMR素子471b、櫛歯状の磁気収束板473aは点対称の位置関係を有し、それらからなる単一構造パターンである第9の配置パターン313を有している。
 なお、第7の配置パターン311と第9の配置パターン313は、櫛歯状磁気収束板の長手方向に対して点対称の位置関係を有している。
 図44は、本発明に係る磁気センサの実施例4を説明するためのさらに他の構成図で、第10の配置パターンを有する磁気センサ部を示している。図中符号480は第10の磁気センサ部、481はGMR素子、481aはGMR素子481の第1部分、481bはGMR素子481の第2部分、481cはGMR素子481の第3部分、481dはGMR素子481の第4部分であり、482はGMR全面を覆う磁気収束板である。磁気収束板482はGMR481の感磁部全面を覆っていればよく、形状は限定されないが、図44では長方形形状を有する磁気収束板を配置している。
 第10の磁気センサ部480のGMR素子の短手方向の向きは、第7,第8及び第9の磁気センサのGMRの短手方向の向きは平行である必要がある。
 図45は、第7の配置パターンを有する第7の磁気センサ部と、第8の配置パターンを有する第8の磁気センサ部と、第9の配置パターンを有する第9の磁気センサ部と、第10の配置パターンを有する第10の磁気センサ部が同一基板上に形成された構造図である。
 第7の配置パターンを有する第7の磁気センサ部450と、第8の配置パターンを有する磁気センサ部460は、櫛歯状磁気収束板の短手方向に対して、線対称の位置関係を有する。また、第7の配置パターンを有する第7の磁気センサ部450と、第9の配置パターンを有する第9の磁気センサ部470は、櫛歯状磁気収束板の長手方向に対して、点対称の位置関係を有する。また、第10の配置パターンを有する第10の磁気センサ部480は、第7乃至第9の磁気センサ450,460,470と平行になるよう同一基板上に配置されている。
 さらに、第7乃至第10の磁気センサ部450,460,470,480は、抵抗値を出力出来るように、各GMR素子の両端は電極パッドやLSI等の信号処理回路に電気的に接続されている。
 また、さらに第7乃至第10の磁気センサ部450,460,470,480のそれぞれのGMR素子の感度軸が平行になるように配置されていて、すべて同じGMR素子の長さと幅を有し、同じ抵抗値を有している。
 図46は、本発明の磁気センサにX,Y,Z方向の磁場がかかった時に、第7乃至第10の磁気検知部にどのような抵抗変化を示すかを説明するための図である。X軸の磁場は左から右へ、Y方向の磁場は下から上へ、Z方向の磁場は紙面に向かって方向を+方向とする。
 第7の磁気センサ部450にX方向のHxの磁場がかかった場合、隣あって配置されている突起状の磁気収束板により、X方向磁場が-Y方向に曲げられる。曲げられた磁場は、GMR素子感度軸と同じ方向であるため、磁気収束板によるX磁場の磁場変換効率をcとすると、-cHxに比例した抵抗変化を示す。またまた+Y方向にHyの磁場がかかった場合、GMR素子451の感度軸方向と同じであるため、磁気収束板によるY磁場の磁場変換効率をaとすると+aHyに比例した抵抗変化を示す。さらにZ方向からHzの磁場がかかった場合、Z磁場は磁気収束板の両側(+/-X方向)に曲げられるが、GMR451は、櫛歯磁気収束板452,453に対して+Y方向の位置に隣接して配置されているため、磁気収束板によるZ磁場の磁場変換効率をdとすると、+Y方向に曲げられたZ磁場による抵抗変化、つまり、+dHzに比例した抵抗変化を示す。これらをまとめるとX,Y,Z方向の磁場がかかった時の第7の磁気センサ部50の抵抗は、以下の式(1)で表される。
   R1=―cHx+aHy-dHz+R ・・・(1)
 次に、第8の磁気センサ部460にX方向のHxの磁場がかかった場合、隣あって配置されている突起状の磁気収束板により、X方向磁場が+Y方向に曲げられる。曲げられた磁場は、GMR素子感度軸と同じ方向であるため、磁気収束板によるX磁場の磁場変換効率をcとすると、+cHxに比例した抵抗変化を示す。また、+Y方向の磁場にHyの磁場がかかった場合、GMR素子461の感度軸方向と同じであるため、磁気収束板によるY磁場の磁場変換効率をaとすると+aHyに比例した抵抗変化を示す。さらにZ方向からHzの磁場がかかった場合、Z磁場は、磁気収束板の両側(+/-X方向)に曲げられるが、GMR461は、櫛歯磁気収束板462,463に対して+Y方向の位置に隣接して配置されているため、磁気収束板によるZ磁場の磁場変換効率をdとすると、+Y方向に曲げられたZ磁場による抵抗変化、つまり、+dHzに比例した抵抗変化を示す。これらをまとめるとX,Y,Z方向の磁場がかかった時の第8の磁気センサ部460の抵抗は、以下の式(2)で表される。
   R2=cHx+aHy+dHz+R ・・・(2)
 次に、第9の磁気センサ部470にX方向のHxの磁場がかかった場合、隣あって配置されている突起状の磁気収束板により、X方向磁場が-Y方向に曲げられる。曲げられた磁場はGMR素子感度軸と同じ方向であるため、磁気収束板によるX磁場の磁場変換効率をcとすると、-cHxに比例した抵抗変化を示す。また、+Y方向の磁場にHyの磁場がかかった場合、GMR素子471の感度軸方向と同じであるため、磁気収束板によるY磁場の磁場変換効率をaとすると+aHyに比例した抵抗変化を示す。さらにZ方向からHzの磁場がかかった場合、Z磁場は磁気収束板の両側(+/-X方向)に曲げられるが、GMR471は、櫛歯磁気収束板472,473に対して-Y方向に配置されているため、磁気収束板によるZ磁場の磁場変換効率をdとすると、-Y方向に曲げられたZ磁場による抵抗変化、つまり、-dHzに比例した抵抗変化を示す。これらをまとめるとX,Y,Zの磁場がかかった時の第9の磁気センサ部470の抵抗は、以下の式(3)で表される。
   R3=-cHx+aHy-dHz+R ・・・(3)
 次に、第10の磁気センサ部480は、GMR481の感磁部上を磁気収束板482が完全に覆っているのでX方向のHx、Y方向のHyの磁場が掛かっても、磁場は磁気収束板の内部を通り、GMR素子には磁場にかからず抵抗は変化しない。また、Z方向の磁場Hxは、磁気収束板を抜けてGMRに達するが、GMR素子は垂直方向の磁場に感度をもたないため、結果として第10の磁気検出部480は、X,Y,Zの磁場による抵抗変化を示さず、第10の磁気センサ480の抵抗は、以下の式(4)で表される。
   R4=R ・・・(4)
 上記式(1)乃至式(4)を用いて演算することで、X,Y,Z方向の磁場を分離することが出来る。
 X軸方向の磁場を算出するために(2)式から(1)式の差をとると(5)式のようにHx方向の磁場のみを算出出来る。
   R2-R1=(cHx+aHy+dHz+R)-(-cHx+aHy-dHz+R)=2cHX ・・・(5)
 つまり、第7の配置パターンと第8の配置パターンを有する磁気センサの磁気検出方法において、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、第7の配置パターンと第8の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、第7の配置パターンと第8の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、第7の配置パターンを有する磁気センサと、第8の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、X磁場のみを単独で演算する。
 また、Z軸方向の磁場を算出するために(1)式から(3)式の差をとると、(6)式のようにHZ方向の磁場のみを算出出来る。
   R1-R3=(-cHx+aHy+dHz+R)-(-cHx+aHy-dHz+R)=2dHz ・・・(6)
 つまり、第7の配置パターンと第9の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、第7の配置パターンと第9の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、第7の配置パターンと第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、第7の配置パターンを有する磁気センサと、第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、Z磁場のみを単独で演算する。
 Y軸方向の磁場を算出するために(2)式と(3)式の和をとり、(4)式を2倍にして差をとることで、Hy方向の磁場のみを算出出来る。
   R2+R3-2R4=(cHx+aHy+dHz+R)+(-cHx+aHy-dHz+R)-2R=2aHy ・・・(7)
 つまり、第8の配置パターンと第9の配置パターン及び第10の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、第8の配置パターンと第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、さらに、磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、第8の配置パターンと第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、第8の配置パターンを有する磁気センサと、第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の和を演算し、さらに、その和を第10の配置パターンからなる磁気センサの抵抗を2倍の値から差をとることで、Y磁場のみを単独で演算する。
 また、上述した磁気検出方法の2つ以上を組み合わせることにより2軸又は3軸方向の磁場を検出することも可能である。
 このように同一平面上に、第7乃至第10の磁気センサ部450,460,470,480を配置し、X,Y,Z方向の磁場がかかったときのそれぞれの抵抗から演算を行うことで、精度よくHx,Hy,Hzの成分の磁場の検出が可能になる。
 また、第7の磁気センサ部450と第8の磁気センサ部460は、線対称の位置関係で、第7の磁気センサ部450と第9の磁気センサ部470は、点対称の位置関係であることが望ましいが、上述したような制約を維持出来ればチップ上の任意の位置に配置可能である。
 また、第10の磁気センサ部480の磁気収束板は、GMR全体を覆うものであればよく、形状は長方形に限定されず、三角や丸型など任意の形状でも効果は何ら構わない。
 発明により、4素子のGMRでX,Y,Z方向の3軸の磁場検知が実現でき、小型化やコストダウンに繋がることが期待できる。さらに、第3および第4の実施例に記載の実施形態におけるGMR素子の感度軸を平行に揃えていることで、GMR素子の成膜回数も簡略化出来き、より簡便かつ安価な製造で実現が可能になる。
1 反強磁性層
2 ピンド層(固定層)
3 Cu層(スペーサ層)
4 フリー層(自由回転層)
21,31,41,51,61,71,81,91,101,171 GMR素子
22,52,62,72,82,92,102 一方の磁気収束板
23,53,63,73,83,93,103 他方の磁気収束板
32,33,42,43 磁気収束板
50 第1の磁気センサ部
51a GMR素子51の第1部分
51b GMR素子51の第2部分
51c GMR素子51の第3部分
51d GMR素子51の第4部分
51e GMR素子51の第5部分
51f GMR素子51の第6部分
52a 一方の磁気収束板52の櫛歯の第1部分
52b 一方の磁気収束板52の櫛歯の第2部分
52c 一方の磁気収束板52の櫛歯の第3部分
53a 他方の磁気収束板53の櫛歯の第1部分
53b 他方の磁気収束板53の櫛歯の第2部分
53c 他方の磁気収束板53の櫛歯の第3部分
60 第2の磁気センサ部
61a GMR素子61の第1部分
61b GMR素子61の第2部分
61c GMR素子61の第3部分
61d GMR素子61の第4部分
61e GMR素子61の第5部分
61f GMR素子61の第6部分
62a 一方の磁気収束板62の櫛歯の第1部分
62b 一方の磁気収束板62の櫛歯の第2部分
62c 一方の磁気収束板62の櫛歯の第3部分
63a 他方の磁気収束板63の櫛歯の第1部分
63b 他方の磁気収束板63の櫛歯の第2部分
63c 他方の磁気収束板63の櫛歯の第3部分
70 第3の磁気センサ部
71,81 GMR素子
72,82 一方の磁気収束板
73,83 他方の磁気収束板
80 第4の磁気センサ部
90 第5の磁気センサ部
91a GMR素子91の第1部分
91b GMR素子91の第2部分
91e GMR素子91の第3部分
91f GMR素子91の第4部分
92a 一方の磁気収束板92の第1部分
92b 一方の磁気収束板92の第2部分
93a 他方の磁気収束板93の第1部分
93b 他方の磁気収束板93の第2部分
100 第6の磁気センサ部
101a GMR素子101の第1部分
101b GMR素子101の第2部分
101e GMR素子101の第3部分
101f GMR素子101の第4部分
102a 一方の磁気収束板102の第1部分
102b 一方の磁気収束板102の第2部分
103a 他方の磁気収束板103の第1部分
103b 他方の磁気収束板103の第2部分
110,200 同一平面基板
111乃至122 電極パッド
112,113,115,116,117,118,119,120,121,122 電極
131乃至142 配線
150,180 X軸センサ
160,190 Y軸センサ
170 Z軸センサ
171a,171b 感磁部
172,173 磁気収束板
172a 磁気収束板172の第1部分
173a 磁気収束板173の第1部分
201 第1の磁気検知部
201a,203a 感磁材
201b,203b 磁気収束材
202 第2の磁気検知部
203 第3の磁気検知部
204 第4の磁気検知部
204b 磁気収束材
211 第1の配置パターン
211a,211b,212a,213a,216b 接続部
211c 磁気収束部材
212 第2の配置パターン
213 第3の配置パターン
214 第4の配置パターン
215 第5の配置パターン
216 第6の配置パターン
301 第7の磁気感知部
301a,302a 感磁材
301b,302b 磁気収束材
302 第8の磁気感知部
311 第7の配置パターン
311a,311b,312a 接続部
311c 磁気収束部材
312 第8の配置パターン
313 第9の配置パターン
314 第10の配置パターン
450 第7の磁気センサ部
451a GMR素子451の第1部分
451b GMR素子451の第2部分
451c GMR素子451の第3部分
451d GMR素子451の第4部分
452a 一方の磁気収束板452の櫛歯の第1部分
452b 一方の磁気収束板452の櫛歯の第2部分
453a 他方の磁気収束板453の櫛歯の第1部分
453b 他方の磁気収束板453の櫛歯の第2部分
460 第8の磁気センサ部
461a GMR素子461の第1部分
461b GMR素子461の第2部分
461c GMR素子461の第3部分
461d GMR素子461の第4部分
462a 一方の磁気収束板462の櫛歯の第1部分
462b 一方の磁気収束板462の櫛歯の第2部分
463a 他方の磁気収束板463の櫛歯の第1部分
463b 他方の磁気収束板463の櫛歯の第2部分
470 第9の磁気センサ部
471a GMR素子471の第1部分
471b GMR素子471の第2部分
471c GMR素子471の第3部分
471d GMR素子471の第4部分
472a 一方の磁気収束板472の櫛歯の第1部分
472b 一方の磁気収束板472の櫛歯の第2部分
473a 他方の磁気収束板473の櫛歯の第1部分
473b 他方の磁気収束板473の櫛歯の第2部分
480 第10の磁気センサ部
481a GMR素子481の第1部分
481b GMR素子481の第2部分
481c GMR素子481の第3部分
481d GMR素子481の第4部分

Claims (23)

  1.  基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした、第1および第3の配置パターンからなる第1の構造を備える磁気センサであって、
     前記第1の配置パターンは、前記基板上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線と前記磁気収束材の長手方向の中線とが、互いに交わらないように水平に配置された第1の磁気検知部と、
     該第1の磁気検知部と構成が同一である第2の磁気検知部と、
     前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部を備え、
     前記第1の磁気検知部の感磁材と、前記第2の磁気検知部の感磁材との両方が、前記第1の磁気検知部の磁気収束材と前記第2の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように点対称の位置関係で、かつ前記第1の磁気検知部と前記第2の磁気検知部とが互いに重ならないように配置され、
     前記第3の配置パターンは、基板平面に対し平行で、該第1の配置パターンの前記磁気収束材の長手方向に平行な線に対して、前記磁気収束材と感磁材の位置関係が対称になり、かつ互いに重ならないように離間して対向配置された前記第1の配置パターンと同じ構造を有することを特徴とする磁気センサ。
  2.  基板平面に対して垂直方向の磁場を検知できるようにした、第2および第4の配置パターンからなる第3の構造を備える磁気センサであって、
     前記第2の配置パターンは、前記基板上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、基板に対して平行かつ、前記感磁材の長手方向の中点を通る中線とが、互いに交わらないように水平に配置された第3の磁気検知部と、
     該第3の磁気検知部の前記磁気収束材の長手方向に垂直な線に対して、構造が線対称の第4の磁気検知部と、
     前記第3の磁気検知部の感磁材と、前記第4の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とを備え
     前記第3の磁気検知部の感磁材が、前記第3の磁気検知部の磁気収束材と、前記第4の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように配置され、かつ前記第3の磁気検知部と前記第4の磁気検知部とが互いに平行、かつ重ならないように配置され、
     前記第4の配置パターンは、該第2の配置パターンと同様の構造を有し、
     前記第3の構造は、前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンとが、互いに点Moに対し、対称の位置関係でかつ互いに重ならないように離間して対向配置されてなる構造であることを特徴とする磁気センサ。
  3.  前記第1の構造と、該第1の構造と同様の構造を有する第2の構造とが、互いに平行でなくかつ互いに重ならないように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  4.  前記第1の構造と、前記第2の構造とが、互いに垂直な位置関係で配置されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサ。
  5.  前記第1の構造と前記第2の構造、又は前記第1の構造と前記第3の構造、又は前記第2の構造と前記第3の構造、又は前記第1の構造と前記第2の構造と前記第3の構造とが同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気センサ。
  6.  前記第1の配置パターンから前記第4の配置パターンにおいて、それぞれの配置パターンにおいて、全く同じ構造の配置パターンが複数個存在して配置パターン群を構成し、該配置パターン群が、互いに平行にかつ重ならないように配置され、かつ同一の配置パターンがそれぞれ有する感磁部同士が、1つの直列接続となるように電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気センサ。
  7.  前記第1の配置パターンから前記第4の配置パターンのそれぞれの磁気収束材において、磁気収束部材が、前記配置パターンの構造中心点から遠い位置の方の前記磁気収束材の短手側でT字状に接するように配置され、前記磁気収束部材と隣接する磁気収束材との距離(A)が前記配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離よりも遠い位置関係に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気センサ。
  8.  前記各配置パターン間における磁気収束材間の距離が、前記各配置パターン内における2つの磁気収束材間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の磁気センサ。
  9.  前記第1の配置パターンと、
     基板の平面方向に対し平行で、該第1の配置パターンが有する2つの磁気収束材の内の一方の磁気収束材の構造中心点を通り、前記磁気収束材の長辺に平行な直線に対して、前記第1の配置パターンと対称な位置関係にある第5の配置パターンにおいて、前記感磁材を電気的に接続する接続部が、前記第5の配置パターンにおける接続部とは逆の前記感磁材の端部に配置された第6の配置パターンとからなる構造を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  10.  前記第1の配置パターンと前記第6の配置パターンとが交互に繰り返し複数個配列され、前記第1の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部で接続され、前記第6の配置パターン内の感磁材同士が、電気的な1直列接続となるように接続部で接続され、
     前記第1の配置パターン内の磁気収束材間の距離と、前記第6の配置パターン内の磁気収束材間の距離とが互いに等しいことを特徴とする請求項9に記載の磁気センサ。
  11.  請求項1乃至10のいずれかに記載の磁気センサを用いた磁気検出方法において、
     空間中の磁場のそれぞれ異なる任意の3軸方向の磁場成分の内、2軸以上の方向の磁場成分が磁気収束材によって曲げられることを利用して、空間中の任意の軸方向の磁場を独立して検出することを特徴とする磁気検出方法。
  12.  請求項1,3乃至10のいずれかに記載の磁気センサを用いた磁気検出方法において、
     前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンを有する第1の構造を有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は、前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンに対し、各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は同一方向に磁場変換され、更に磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は単一パターン内に隣接する前記感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、前記第1の配置パターンを有する前記磁気センサと前記第3の配置パターンからなる磁気センサの感磁部の抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする磁気センサの磁気検出方法。
  13.  請求項3乃至8のいずれかに記載の磁気センサを用いた磁気検出方法において、
     前記第1の構造の配置パターンが互いに平行でなく、かつ互いに重ならないように配置された第2の構造を有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は、前記第1の配置パターンと前記第3の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は、同一方向に磁場変換され、更に前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は単一パターン内に隣接する感磁部で+/-になるように磁場が掛かるため相殺され、前記第2の構造からなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする磁気センサの磁気検出方法。
  14.  請求項2,5乃至8のいずれかに記載の磁気センサを用いた磁気検出方法において、
     前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンを有する磁気センサを用いて、前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場は前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンに対し、各々同じの方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場は同一方向に磁場変換され、更に前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場は、前記第2の配置パターンと前記第4の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記第4の配置パターンを有する磁気センサと前記第2の配置パターンからなる磁気センサの抵抗の差を演算することで、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場のみを単独で演算することのできるようにすることを特徴とする磁気センサの磁気検出方法。
  15.  請求項11乃至14のいずれかに記載の磁気検出方法を組み合わせることで、2軸又は3軸の磁場成分をそれぞれ独立して検知することを特徴とする磁気センサの磁気検出方法。
  16.  基板平面に対して平行な任意の軸方向の磁場を検知できるようにした磁気センサにおいて、
     前記基板平面上に四角形状の感磁材と、該感磁部と長さの異なる四角形状の磁気収束材とを有し、前記基板平面に対して平行で、かつ前記感磁材の長手方向の中点を通る中線と、前記磁気収束材の長手方向の中点を通る中線とが互いに交わらないように配置された第7の磁気検知部と、該第7の磁気検知部と同一の構造を有する第8の磁気検知部とを備え、
     該第8の磁気検知部の感磁材が、前記第7の磁気検知部の磁気収束材と前記第8の磁気検知部の磁気収束材とに挟まれるように配置され、
     前記第7の磁気検知部と前記第8の磁気検知部とが互いに並行で、かつ重ならないように配置され、前記第7の磁気検知部の感磁材と前記第8の磁気検知部の感磁材とを電気的に直列接続する接続部とからなる第7の配置パターンを有し、
     前記第7の配置パターンと同一の構成を有する第8の配置パターンが、前記基板平面に対して平行で、かつ前記第7の配置パターンの磁気収束材の短手方向側に平行な線に対して対称で、かつ互いに重ならないように離間して対向配置されていることを特徴とする磁気センサ。
  17.  前記基板平面に対して垂直な軸方向の磁場を検出できるように、前記基板上に前記第7の配置パターンと同一の構成を有する第9の配置パターンを有し、
     該第9の配置パターンが任意の点に対して前記第7の配置パターンと対称で、かつ前記第7の配置パターンの磁気収束材の長手方向と、前記第9の配置パターンの長手方向が平行で互いに重ならないように離間して配置され、
     前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターン及び前記第9の配置パターンが互いに平行で、かつ異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項16に記載の磁気センサ。
  18.  同一基板上に、更に、前記第7乃至第9の配置パターンのいずれかの感磁材をと同じ配置パターンの感磁材と、該感磁材の全面を覆う磁気収束材を有する第10の配置パターンを有することを特徴とする請求項16又は17に記載の磁気センサ。
  19.  前記第7の配置パターン乃至前記第10の配置パターンのいずれかの配置パターンが複数個で配置パターン群を構成し、該配置パターン群が、互いに平行でかつ重ならないように配置され、かつ前記配置パターン群の各々の感磁部同士が、1つの直列接続となるように接続部で電気的に接続されていることを特徴とする請求項16,17又は18に記載の磁気センサ。
  20.  請求項16乃至19のいずれかに記載の磁気センサにおける前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンを有する磁気センサの磁気検出方法において、
     前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、
     さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第8の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、前記第7の配置パターンを有する磁気センサと、前記第8の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、X磁場のみを単独で演算することを特徴とする磁気検出方法。
  21.  請求項18又は19に記載の磁気センサにおける前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターン及び前記第10の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、
     前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、
     さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第8の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、
     前記第8の配置パターンを有する磁気センサと、前記第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の和を演算し、さらに、その和を前記第10の配置パターンからなる磁気センサの抵抗を2倍の値から差をとることで、Y磁場のみを単独で演算することを特徴とする磁気検出方法。
  22.  請求項17,18又は19に記載の磁気センサにおける前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンを有する磁気センサの検出方法において、
     前記磁気収束材の長手方向に平行な磁場(X磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々同じ方向に変換され、前記磁気収束材の長手方向に垂直な磁場(Y磁場)は、同一方向に磁場変換され、
     さらに、前記磁気収束材の平面方向に垂直な磁場(Z磁場)は、前記第7の配置パターンと前記第9の配置パターンに対して各々反対の方向に変換され、
     前記第7の配置パターンを有する磁気センサと、前記第9の配置パターンからなる磁気センサとの抵抗の差を演算することで、Z磁場のみを単独で演算することを特徴とする磁気検出方法。
  23.  請求項20,21又は22に記載の磁気検出方法の2つ以上を組み合わせることにより2軸又は3軸方向の磁場を検出することを特徴とする磁気検出方法。
     
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