JP2016170028A - 磁気センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、小型化を可能とし、微弱な磁界の検出精度を向上させた磁気センサに関する。【解決手段】本磁気センサは、入力される磁界の向きに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子の周囲に、前記磁気抵抗効果素子に入力される磁界の向きを変化させる磁性体が配置されており、前記磁性体は前記磁気抵抗効果素子の形成されている側の面に磁界の向きを変化させる手段を有することを特徴とする。また、前記磁性体の前記面取り部は、少なくとも1つの平面を持つ形状で面取りされるとよい。【選択図】図8

Description

本発明は、磁気センサにかかり、特に磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサに関する。
計測装置として、磁界の変化を検出可能な磁気センサが開発されており、例えば、電流計、磁気エンコーダなど、種々の用途に用いられている。このような磁気センサの一例が下記特許文献1に開示されており、磁界の変化を検出する素子としてGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子(Giant Magneto Resistive effect 素子))を用いている。なお、GMR素子は、入力される磁気に応じて出力される抵抗値が変化する素子であり、この出力される抵抗値に基づいて、検出された磁界の変化を計測することができる。
そして、GMR素子を用いた磁気センサの具体的な構成の一例としては、特許文献1に示すように、基板上に4つのGMR素子を配置し、ブリッジ回路を構成する。そして、ブリッジ回路の差動電圧を検出することで、検出対象となる磁界が変化することに伴うGMR素子の抵抗値の変化を検出する。これにより、磁界の変化に高感度なセンサを構成することができる。
具体的に、特許文献1に開示されている磁気センサは、磁界の変化を検出する素子として、入力される磁界の向きに応じて出力される抵抗値が変化するスピンバルブ型のGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)を用いたGMRチップ(磁界検出チップ)を備えている。そして、GMR素子は、それぞれの一面に、所定の方向の磁界を検出可能なよう所定方向に磁化固定されている。このとき、GMRチップの小型化、及び、個々の抵抗値のばらつきを小さくするために、1つのGMRチップ上にブリッジ回路を形成する4つのGMR素子を形成している。このため、4つ全てのGMR素子の磁化固定方向は全て同一方向である。
図1、図2はGMR素子の特性を説明する図である。まず、本発明にて用いられるGMR素子の特性について、図1、図2を参照して説明する。GMR素子は、入力される磁界の向きに応じて出力される抵抗値が変化するスピンバルブ型のGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)である。そして、図1および図2に、GMR素子に対する磁界Hの侵入角と、抵抗値との関係について示す。
図1の例におけるGMRチップ1は、その上面にGMR素子が形成されている。このGMR素子は、矢印A方向の磁界を検出可能なよう当該矢印A方向に磁化固定されて、構成されていることとする。
そして、図1において、GMR素子は、当該GMR素子の形成面に対して垂直に入射する磁界H中に配置されている。この場合に、GMR素子の抵抗値は、図2に示すように、「Ro」となる。これに対し、磁界Hの向きが傾くと、図1の点線にて示すように、GMR素子面に対する磁界Hの入射角が、垂直方向から−△θ(△(デルタ):変化量を表すこととして用いる)、あるいは、+△θの角度だけ傾く。すると、GMR素子は、上述したように一方向に磁化固定されているため、その方向において磁界の向きが変化することとなり、図2に示すように、GMR抵抗値が変化する。このように、GMR素子は、入射する磁界の向きが垂直な状態にて抵抗値をRoと設定したときに、磁界Hの向きが微小角度だけ傾いたときに特に抵抗値が大きく変化するという特性を有する。
図3、図4は従来の磁気センサの構成図である。前記のようなブリッジ回路を形成するGMRチップを用いて一方向の磁界を検出する場合、特許文献1では当該ブリッジ回路にて相互に隣り合って接続されていない対となるGMR素子をほぼ同一箇所に形成した素子形成部の周囲に、GMR素子に入力される磁界の向きを変化させる磁性体21を配置している。
さらに前記磁性体21は、一方向の外部磁界を、GMR素子間で異なる方向に変化させることが出来る。これにより、ブリッジ回路以内の4つのGMR素子に対し、一方に対しては磁化固定方向に、他方に対してはその反対方向に、磁界が導出されるように配置されている。これによりブリッジ回路から大きな差動電圧を出力し、一方向の磁界の検出精度の向上を図っている。
図5は特許文献1における、磁性体21によってGMR素子部11、12へ導入される磁界Hの概略図のうちGMR素子11、12の磁化固定方向と、GMR素子形成面と直交する面における様子を表す図である。磁性体21により磁界Hが曲げられ、GMR素子部11、12に於いて、GMR素子部11、12の感磁方向への磁界成分(X軸方向磁界)が発生し、前述のとおりGMR抵抗値が変化する。これにより、磁界の変化に高感度なセンサを構成することができる。なお、以下の全ての説明に於いて、GMR素子の磁化固定方向と平行な方向をX軸方向、GMR素子形成面内における、GMR素子の磁化固定方向と直交する方向をY軸方向、GMR素子形成面と直交する方向をZ軸方向と定義する。
図6は特許文献1における、磁性体21によってGMR素子部11、12へ導入される磁界Hの概略図のうちX軸とY軸により形成される面における図である。磁界Hは紙面、手前から奥方向へ導入された後、磁性体21による作用により曲げられ、GMR素子部11、12に対し感磁方向へ傾き、導入される。これにより、GMR素子部11、12の感磁方向への磁界成分(X軸方向磁界)が増加し、前述のとおりGMR抵抗値が変化する。
また、特許文献2においては、磁気抵抗効果素子に対し、外部からの垂直磁界を水平方向への磁界成分に変換して与える磁性体を複数配置して、垂直磁界成分を検出するセンサが開示されている。
特許第5500785号公報 特許第5597206号公報
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2に開示の技術では、微弱な磁界を検出する為には、素子部に導出される磁界の量が不十分であり、磁気検出精度を向上させる必要があるという問題があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、磁気センサの磁気検出精度の向上を簡便な構成にて図ることにある。
そこで、本発明の一形態である磁気センサは、入力される磁界の向きに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子の周囲に磁気抵抗効果素子に入力される磁界の向きを変化させる磁性体を配置し、その磁性体は、磁気抵抗効果素子の配置面に平行な面での断面形状に於いて、少なくとも1つの角部が面取りされていることで、検出磁界を磁気抵抗素子に効率よく導出する事により、磁気検出精度を向上させることが出来る。
磁性体は、少なくとも1つの平面を持つ形状で面取りされていることが望ましい。これにより、検出磁界を磁気抵抗素子に効率よく導出する事により、磁気検出精度を向上させることが出来る。
磁性体は、少なくとも1つの湾曲部を持つ形状で面取りされていることが望ましい。これにより、検出磁界を磁気抵抗素子に効率よく導出する事により、磁気検出精度を向上させることが出来る。
さらに、磁性体は軟磁性体である事が望ましい。
上記の発明によると、上記磁性体の上記突起部により、検出磁界を磁気抵抗素子に効率よく導出する事により、磁気センサの磁気検出精度を向上させることが出来る。
GMRチップの構成を示す図である。 GMR素子の特性を説明する図である。 従来の磁気センサ構成(X−Z軸面)を示す図である。 従来の磁気センサ構成(X−Y軸面)を示す図である。 従来例におけるGMR素子部へ導入される磁束(X−Z軸面)の概略図である。 従来例におけるGMR素子部へ導入される磁束(X−Y軸面)の概略図である。 実施形態1における磁気センサの構成(X−Z軸面)を示す図である。 実施形態1における磁気センサの構成(X−Y軸面)を示す図である。 実施形態1におけるGMR素子部へ導入される磁束の概略図である。 従来例と実施形態1における磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。 実施形態2における磁気センサの構成(X−Z軸面)を示す図である。 実施形態2における磁気センサの構成(X−Y軸面)を示す図である。 実施形態2におけるGMR素子部へ導入される磁束の概略図である。 従来例と実施形態2における磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。 実施形態3における磁気センサの構成(X−Z軸面)を示す図である。 実施形態3における磁気センサの構成(X−Y軸面)を示す図である。 実施形態3におけるGMR素子部へ導入される磁束の概略図である。 従来例と実施形態3における磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。 実施形態4における磁気センサの構成(X−Z軸面)を示す図である。 実施形態4における磁気センサの構成(X−Y軸面)を示す図である。 実施形態4におけるGMR素子部へ導入される磁束の概略図である。 従来例と実施形態4における磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。
本発明の具体的な構成を、実施形態にて説明する。以下、実施形態1では、本発明における磁気センサの基本構成を説明し、実施形態2乃至4では、本発明における磁気センサの応用構成を説明する。
なお、磁気抵抗素子としてGMRを例にして説明するが、TMR、AMR等を含めた磁気抵抗効果を持つ素子にも適用可能である。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を、図7乃至図10を参照して説明する。図7は本実施形態における磁気センサにおける、X−Z軸方向に於ける構成図である。図8は本実施形態における磁気センサにおける、X−Y軸方向に於ける構成図である。図9は本実施形態における、磁性体によってGMR素子部へ入射される磁界の概略図である。図10は従来例と本実施形態における、磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。
[構成]
図7、図8を参照して、本実施形態の軟磁性体の形状について説明する。GMRチップ110にはGMR素子111,112が形成されている。さらにこれらGMR素子はブリッジ回路を構成しており、そのブリッジ回路の周囲に、磁気抵抗素子に入力される磁界の向き変化させる磁性体121が配置されている。また磁性体121にはX−Y軸で形成される断面において、その角部に磁性体面取り部131を有している。
さらに、磁性体121の磁性体面取り部131は、1つの平面を持つ事が望ましい。
磁性体121は、例えば、フェライト、パーマロイ(Ni−Fe合金)やセンダスト(Fe−Si−Al合金)などの軟磁性体であるが、上記磁性体121の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその材料について限定されない。
さらに磁性体121を構成するに当たり、1つの部品で構成されることが望ましいが、上記磁性体121の機能として上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその部品数は限定されない。
[動作]
次に、図9を参照して、上記構成によるGMR素子部111、112へ導入される磁界Hについて説明する。磁性体121に入射されるZ軸方向に於ける紙面、手前方向からの磁界は、従来例の作用と同様に磁性体121により曲げられ、磁性体121内部に導入される。
磁性体121内部に導入された磁界Hは、磁性体121の磁性体面取り部131近辺では、その面取り形状により、GMR素子形成側に導出される磁界Hが、GMR素子の感磁方向側に曲げられる。この作用により、磁界HのうちGMR素子の感磁方向であるX軸方向と平行な方向成分の磁界が増加することで、磁気センサの検出精度を向上させることが出来る。
図10を参照して、上記構成によるGMR素子部111、112へ導入される磁界Hの強さをシミュレーションにより、従来例と比較した結果について説明する。実施形態1では、従来例に比べGMR素子部111、112の磁界Hの強さが増していることが確認できる。
以上のように作用する為、結果的にGMR素子部の磁界量が増加する事で磁気センサの磁気検出精度を向上させる事が出来る。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を、図11乃至図14を参照して説明する。図11は本実施形態における磁気センサにおける、X−Z軸方向に於ける構成図である。図12は本実施形態における磁気センサにおける、X−Y軸方向に於ける構成図である。図13は本実施形態における、磁性体によってGMR素子部へ入射される磁界の概略図である。図14は従来例と本実施形態における、磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。
[構成]
図11、図12を参照して、本実施形態の軟磁性体の形状について説明する。GMRチップ210にはGMR素子211,212が形成されている。さらにこれらGMR素子はブリッジ回路を構成しており、そのブリッジ回路の周囲に、磁気抵抗素子に入力される磁界の向き変化させる磁性体221が配置されている。また磁性体221にはX−Y軸で形成される断面において、その角部に磁性体面取り部231を有している。
さらに、磁性体221の磁性体面取り部231は、X軸とY軸で形成される平面に於ける形状が、2つの平面を持つ事が望ましいが、磁性体面取り部231の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においては、2つ以上の平面を持つ形状であってもよい。
磁性体221は、例えば、フェライト、パーマロイ(Ni−Fe合金)やセンダスト(Fe−Si−Al合金)などの軟磁性体であるが、上記磁性体221の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその材料について限定されない。
さらに磁性体221を構成するに当たり、1つの部品で構成されることが望ましいが、上記磁性体221の機能として上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその部品数は限定されない。
[動作]
次に、図13を参照して、上記構成によるGMR素子部211、212へ導入される磁界Hについて説明する。磁性体221に入射されるZ軸方向に於ける紙面、手前方向からの磁界は、従来例の作用と同様に磁性体221により曲げられ、磁性体221内部に導入される。
磁性体221内部に導入された磁界Hは、磁性体221の磁性体面取り部231近辺ではその面取り形状により、GMR素子形成側に導出される磁界Hが、GMR素子の感磁方向側に曲げられる。この作用により、磁界HのうちGMR素子の感磁方向であるX軸方向と平行な方向成分の磁界が増加することで、磁気センサの検出精度を向上させることが出来る。
図14を参照して、上記構成によるGMR素子部211、212へ導入される磁界Hの強さをシミュレーションにより、従来例と比較した結果について説明する。実施形態2では、従来例に比べGMR素子部211、212の磁界Hの強さが増していることが確認できる。
以上のように作用する為、結果的にGMR素子部の磁界量が増加する事で磁気センサの磁気検出精度を向上させる事が出来る。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態を、図15乃至図18を参照して説明する。図15は本実施形態における磁気センサにおける、X−Z軸方向に於ける構成図である。図16は本実施形態における磁気センサにおける、X−Y軸方向に於ける構成図である。図17は本実施形態における、磁性体によってGMR素子部へ入射される磁界の概略図である。図18は従来例と本実施形態における、磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。
[構成]
図15、図16を参照して、本実施形態の軟磁性体の形状について説明する。GMRチップ310にはGMR素子311,312が形成されている。さらにこれらGMR素子はブリッジ回路を構成しており、そのブリッジ回路の周囲に、磁気抵抗素子に入力される磁界の向き変化させる磁性体321が配置されている。また磁性体321にはX−Y軸で形成される断面において、その角部に磁性体面取り部331を有している。
さらに、磁性体321の磁性体面取り部331は、X軸とY軸で形成される平面に於ける形状が、磁性体321の中心方向に膨らみをもつ円弧形状である事が望ましいが、磁性体面取り部331の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においては、一部または全部に円弧形状を含む形状であってもよく、さらに円弧形状と多角形を複合した合成形状であってもよい。
磁性体321は、例えば、フェライト、パーマロイ(Ni−Fe合金)やセンダスト(Fe−Si−Al合金)などの軟磁性体であるが、上記磁性体321の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその材料について限定されない。
さらに磁性体321を構成するに当たり、1つの部品で構成されることが望ましいが、上記磁性体321の機能として上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその部品数は限定されない。
[動作]
次に、図17を参照して、上記構成によるGMR素子部311、312へ導入される磁界Hについて説明する。磁性体321に入射されるZ軸方向に於ける紙面、手前方向からの磁界は、従来例の作用と同様に磁性体321により曲げられ、磁性体321内部に導入される。
磁性体321内部に導入された磁界Hは、磁性体321の磁性体面取り部331近辺ではその面取り形状により、GMR素子形成側に導出される磁界Hが、GMR素子の感磁方向側に曲げられる。この作用により、磁界HのうちGMR素子の感磁方向であるX軸方向と平行な方向成分の磁界が増加することで、磁気センサの検出精度を向上させることが出来る。
図18を参照して、上記構成によるGMR素子部311、312へ導入される磁界Hの強さをシミュレーションにより、従来例と比較した結果について説明する。実施形態3では、従来例に比べGMR素子部311、312の磁界Hの強さが増していることが確認できる。
以上のように作用する為、結果的にGMR素子部の磁界量が増加する事で磁気センサの磁気検出精度を向上させる事が出来る。
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態を、図19乃至図22を参照して説明する。図19は本実施形態における磁気センサにおける、X−Z軸方向に於ける構成図である。図20は本実施形態における磁気センサにおける、X−Y軸方向に於ける構成図である。図21は本実施形態における、磁性体によってGMR素子部へ入射される磁界の概略図である。図22は従来例と本実施形態における、磁気抵抗素子部のX軸方向の磁界量のシミュレーション結果である。
[構成]
図19、図20を参照して、本実施形態の軟磁性体の形状について説明する。GMRチップ410にはGMR素子411,412が形成されている。さらにこれらGMR素子はブリッジ回路を構成しており、そのブリッジ回路の周囲に、磁気抵抗素子に入力される磁界の向き変化させる磁性体421が配置されている。また磁性体421にはX−Y軸で形成される断面において、その角部に磁性体面取り部431を有している。
さらに、磁性体421の磁性体面取り部431は、X軸とY軸で形成される平面に於ける形状が、磁性体421の外側方向に膨らみをもつ円弧形状である事が望ましいが、磁性体面取り部431の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においては、一部または全部に円弧形状を含む形状であってもよく、さらに円弧形状と多角形を複合した合成形状であってもよい。
磁性体421は、例えば、フェライト、パーマロイ(Ni−Fe合金)やセンダスト(Fe−Si−Al合金)などの軟磁性体であるが、上記磁性体421の機能として、上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその材料について限定されない。
さらに磁性体421を構成するに当たり、1つの部品で構成されることが望ましいが、上記磁性体421の機能として上記磁界Hの向きを変化させることが出来る範囲においてはその部品数は限定されない。
[動作]
次に、図21を参照して、上記構成によるGMR素子部411、412へ導入される磁界Hについて説明する。磁性体421に入射されるZ軸方向に於ける紙面、手前方向からの磁界は、従来例の作用と同様に磁性体421により曲げられ、磁性体421内部に導入される。
磁性体421内部に導入された磁界Hは、磁性体421の磁性体面取り部431近辺ではその面取り形状により、GMR素子形成側に導出される磁界Hが、GMR素子の感磁方向側に曲げられる。この作用により、磁界HのうちGMR素子の感磁方向であるX軸方向と平行な方向成分の磁界が増加することで、磁気センサの検出精度を向上させることが出来る。
図22を参照して、上記構成によるGMR素子部411、412へ導入される磁界Hの強さをシミュレーションにより、従来例と比較した結果について説明する。実施形態4では、従来例に比べGMR素子部411、412の磁界Hの強さが増していることが確認できる。
以上のように作用する為、結果的にGMR素子部の磁界量が増加する事で磁気センサの磁気検出精度を向上させる事が出来る。
本発明は、磁気センサ、電流計、エンコーダなど、様々な計測機器に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
1 GMRチップ
10 従来例におけるGMRチップ
11,12 従来例における素子形成部
21 従来例における磁性体
110 実施形態1におけるGMRチップ
111,112 実施形態1における素子形成部
121 実施形態1における磁性体
131 実施形態1における磁性体面取り部
210 実施形態2におけるGMRチップ
211,212 実施形態2における素子形成部
221 実施形態2における磁性体
231 実施形態2における磁性体面取り部
310 実施形態3におけるGMRチップ
311,312 実施形態3における素子形成部
321 実施形態3における磁性体
331 実施形態3における磁性体面取り部
410 実施形態4におけるGMRチップ
411,412 実施形態4における素子形成部
421 実施形態4における磁性体
431 実施形態4における磁性体面取り部
A 磁化固定方向
H 磁界

Claims (4)

  1. 入力される磁界の向きに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子の周囲に、前記磁気抵抗効果素子に入力される磁界の向きを変化させる磁性体が配置されており、前記磁性体は、前記磁気抵抗効果素子の配置面に平行な面での断面形状に於いて、少なくとも1つの角部が面取りされた面取り部を有することを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記磁性体の前記面取り部は、少なくとも1つの平面を持つ形状で面取りされたことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記磁性体の前記面取り部は、少なくとも1つの湾曲部を持つ形状で面取りされたことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  4. 前記磁性体は、軟磁性体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁気センサ。
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