JP2009162540A - 磁気センサ及びその製造方法 - Google Patents

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寛充 佐々木
Hirofumi Fukui
洋文 福井
Takashi Hatauchi
隆史 畑内
Toru Yoshida
徹 吉田
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Abstract

【課題】 固定抵抗素子及び磁気抵抗効果素子の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて等しくでき、また、抵抗値を合わせ込む必要ない等、前記固定抵抗素子を従来よりも簡単に製造できる磁気センサを提供することを目的とする。
【解決手段】 固定抵抗素子4、5は、磁気抵抗効果素子2,3と同じ素子部12を備え、前記素子部12の固定磁性層の固定磁化方向は、素子長さ方向(Y方向)に向けられている。固定抵抗素子を構成する素子部12の上方には間隔を空けて、幅寸法W2が素子部12の素子幅W1よりも大きく前記素子部12の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部を備えるとともに、長さ寸法L2が前記素子長さL1よりも大きく前記素子部12の素子長さ方向の両側から素子長さ方向に延出する延出部を備え、且つ前記長さ寸法L2が前記幅寸法W2よりも大きい第1軟磁性体23が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば地磁気センサとして使用される磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサ及びその製造方法に関する。
磁気センサには、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子とで構成されたブリッジ回路が設けられている。前記磁気抵抗効果素子は、磁化方向が一方向に固定された固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して形成されたフリー磁性層との積層構造を備える。
従来、固定抵抗素子は前記磁気抵抗効果素子とは異なる抵抗材料を用いて形成されていた。これにより抵抗変化温度係数(TCR)が磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子とで異なる問題が生じた。また磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の抵抗値を測定した後、例えば前記固定抵抗素子をパターニングして中点電位を合わせ込む作業が必要になり製造工程が煩雑化する問題があった。
一方、固定抵抗素子を、磁気抵抗効果素子を構成するフリー磁性層と非磁性層とを入れ替えて、固定磁性層/フリー磁性層/非磁性層の積層構造で形成し、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子とで構成層を一致させることで、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子の抵抗変化温度係数(TCR)を等しく出来ると考えられた。
しかしながら、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子とを同じ製造過程で形成することが出来ず、結局、抵抗変化温度係数(TCR)を高精度に一致させることが出来ず、又は抵抗変化温度係数(TCR)のばらつきが大きくなるといった問題が生じた。しかも、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子との抵抗値も異なりやすく、従来と同様に中点電位合わせ込みのためのパターニング工程が必要であった。
特開2005−183614号公報
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、固定抵抗素子及び磁気抵抗効果素子の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて等しくでき、また、抵抗値を合わせ込む必要ない等、前記固定抵抗素子を従来よりも簡単に製造できる磁気センサを提供することを目的とする。
本発明は、磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に出力取出し部を介して直列接続される固定抵抗素子とを備えた磁気センサであって、
前記磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有する素子部を備え、
前記固定抵抗素子は、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された細長形状の素子部を備え、前記固定抵抗素子を構成する素子部は、前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性層を介して積層された前記フリー磁性層とを有しており、前記固定磁性層の固定磁化方向が、素子長さ方向に向けられており、
前記固定抵抗素子を構成する素子部に対して間隔を空けて、前記素子幅W1と同方向への幅寸法W2が前記素子幅W1よりも大きく前記素子部の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部を備えるとともに、前記素子長さL1と同方向への長さ寸法L2が前記素子長さL1よりも大きく前記素子部の素子長さ方向の両側から素子長さ方向に延出する延出部を備え、且つ前記長さ寸法L2が前記幅寸法W2よりも大きい第1軟磁性体が積層配置されていることを特徴とするものである。
上記の構成により、固定抵抗素子及び磁気抵抗効果素子の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて等しくできる。また、前記固定抵抗素子を構成する素子部の上方に前記第1軟磁性体を配置することで、前記素子部に流入する外部磁場を適切にシールドでき固定抵抗化を図ることが出来る。また、抵抗値を合わせ込む必要がない等、前記固定抵抗素子を従来よりも簡単に製造できる。
本発明では、前記磁気抵抗効果素子は、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状の素子部を有しており、前記固定磁性層の固定磁化方向が素子幅方向に向けられており、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向と、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向が直交するように各素子部が配置され、前記磁気抵抗効果素子を構成する固定磁性層の固定磁化方向と、前記固定抵抗素子を構成する固定磁性層の固定磁化方向とが同一方向に向けられていることが好ましい。これにより、より簡単に前記固定抵抗素子を製造できる。
本発明では、前記磁気抵抗効果素子及び前記固定抵抗素子を構成する各素子部の積層順及び膜厚が等しいことが好ましい。これにより、固定抵抗素子及び磁気抵抗効果素子の抵抗変化温度係数(TCR)が一致するように高精度に調整できる。
また本発明では、前記固定抵抗素子を構成する前記素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、
前記固定抵抗素子を構成する各素子部に対して個別に前記第1軟磁性体が配置されている構造に出来る。
このとき、前記第1軟磁性体は、さらに、素子幅方向の両側に位置する前記素子部の両外側面より外側にも配置されていることが好ましい。これにより、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部に磁場が侵入するのをより効果的に抑制でき固定抵抗としての性能を向上できる。
あるいは本発明では、前記固定抵抗素子を構成する前記素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、
一つの前記第1軟磁性体が、前記固定抵抗素子を構成する全ての前記素子部の上方を覆う大きさで形成されている構造に出来る。
本発明では、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、各素子部の両側方、真上、あるいは真下のいずれかに前記素子幅W1と同じ方向での幅寸法がW3、素子長さ方向と同じ方向での長さ寸法がL3の第2軟磁性体が前記素子部と非接触で形成され、
前記第2軟磁性体の前記長さ寸法L3は前記素子長さL1より長く、前記軟磁性体は、前記素子部の素子長さ方向の両側から前記素子長さ方向に延出する延出部を備えている構造に出来る。例えば本発明の磁気センサは地磁気センサとして使用されるが、上記の構成により磁気抵抗効果素子に対して感度軸と直交方向から流入する外部磁場を適切にシールドでき、地磁気センサとして有効に使用できる。
また本発明は、磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に出力取出し部を介して直列接続される固定抵抗素子とを備えた磁気センサの製造方法において、
基板上に、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有する積層膜を形成し、
固定抵抗素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された細長形状の素子部を形成する工程、
磁気抵抗効果素子形成領域に、前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性層を介して積層された前記フリー磁性層とを有する素子部を形成する工程、
前記固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層を素子長さ方向に固定磁化し、また、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層を素子幅方向に固定磁化する工程、
前記素子部の素子長さ方向の両側に電極部を形成する工程、
前記素子部上に絶縁層を形成する工程、
前記固定抵抗素子を構成する素子部上に前記絶縁層を介して、前記素子幅W1と同方向への幅寸法W2が前記素子幅W1よりも大きく前記素子部の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部を備えるとともに、前記素子長さL1と同方向への長さ寸法L2が前記素子長さL1よりも大きく前記素子部の素子長さ方向の両側から素子長さ方向に延出する延出部を備え、且つ前記長さ寸法L2が前記幅寸法W2よりも大きい第1軟磁性体を形成する工程、
を有することを特徴とするものである。
上記の製造方法によれば、固定磁性層、非磁性層及びフリー磁性層を備える素子部の上方に第1軟磁性体を形成することで適切且つ簡単に固定抵抗化できる。よって従来に比べて固定抵抗素子を簡単に製造できる。また磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて簡単に一致させることが出来る。
本発明では、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部は、磁気抵抗効果素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状で形成されたものであり、
前記積層膜の固定磁性層を固定磁化する工程を備え、
前記積層膜から各素子部をパターン形成する際に、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層の固定磁化方向が素子幅方向を向き、固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層の固定磁化方向が素子長さ方向を向くように、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向を固定磁化方向に対して直交する方向に、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向を固定磁化方向に向けてパターン形成することが好ましい。
あるいは本発明では、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部は、磁気抵抗効果素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状で形成されたものであり、
前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向と、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向とが直交するように各素子部を前記積層膜からパターン形成し、
同じ固定磁性層の固定磁化工程にて、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層を素子幅方向に固定磁化し、固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層を素子長さ方向に固定磁化することが好ましい。
上記により、前記積層膜から磁気抵抗効果素子を構成する素子部と、固定抵抗素子を構成する素子部とを同じ工程でパターニングできるため、抵抗値を合わせ込む工程が必要ない等、前記固定抵抗素子を従来よりも簡単に製造できる。また、磁気抵抗効果素子の固定磁性層に対する固定磁化工程と、固定抵抗素子の固定磁性層に対する固定磁化工程とを別々に行う必要がなく、より簡単かつ適切に固定抵抗素子を製造できる。
また本発明では、前記固定抵抗素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成し、
前記固定抵抗素子を構成する各素子部の上方に絶縁層を介して個別に前記第1軟磁性体を配置することが出来る。
このとき、前記第1軟磁性体を、さらに、素子幅方向の両側に位置する前記素子部の両外側面より外側にも配置することが、固定抵抗としての性能を向上させる上で好ましい。
あるいは本発明では、前記固定抵抗素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成し、
一つの前記第1軟磁性体を、前記固定抵抗素子を構成する全ての前記素子部の上方を覆う大きさで形成することが出来る。
また本発明では、前記磁気抵抗効果素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成しており、
前記第1軟磁性層を形成する工程と同じ工程時に、前記磁気抵抗効果素子を構成する各素子部の両側方、あるいは真上のいずれかに前記素子幅W1と同じ方向での幅寸法がW3、素子長さ方向と同じ方向での長さ寸法がL3の第2軟磁性体を絶縁層を介して形成し、
このとき、前記第2軟磁性体の前記長さ寸法L3を前記素子長さL1より長く形成し、さらに前記第2軟磁性体を、前記磁気抵抗効果素子の素子長さ方向の両側から前記素子長さ方向に延出する延出部を備えて形成すると、感度軸方向からの外部磁場にのみ適切に感度を持つ磁気センサを製造できる。
また、前記第1軟磁性体を素子部の上方に形成せず、あるいは素子部の上方とともに、前記第1軟磁性体を、前記素子部の下側に絶縁層を介して形成することも可能である。
本発明によれば、固定抵抗素子及び磁気抵抗効果素子の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて等しくでき、また、抵抗値を合わせ込む必要ない等、前記固定抵抗素子を従来よりも簡単に製造できる磁気センサを提供できる。
図1は第1実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す図((a)は部分平面図、(b)は、(a)のA−A線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図)、(c)は、(a)のB−B線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図)、図2は第2実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す部分平面図、図3は第3実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す部分平面図、図4は、磁気抵抗効果素子の固定磁性層の固定磁化方向及びフリー磁性層の磁化方向と、電気抵抗値との関係を説明するための図、図5は、磁気抵抗効果素子を膜厚方向から切断した際の切断面を示す断面図、図6は、本実施形態の磁気センサの回路図、である。
本実施形態における磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子を備えた磁気センサ1は例えば携帯電話等の携帯機器に搭載される地磁気センサとして使用される。
前記磁気センサ1は、図6に示すように、磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5とがブリッジ接続されてなるセンサ部6と、前記センサ部6と電気接続された入力端子7、グランド端子8、差動増幅器9及び外部出力端子10等を備えた集積回路(IC)11とで構成される。
前記磁気抵抗効果素子2,3は、図1に示すように、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された図示X方向に細長い形状の複数の素子部12がX方向に直交するY方向に所定の間隔を空けて並設され、各素子部12の端部間が接続電極部13により電気的に接続されてミアンダ形状となっている。ミアンダ形状に形成された両端にある素子部12の一方には入力端子7、グランド端子8、あるいは出力取出し部14に接続される電極部15が接続されている。
前記磁気抵抗効果素子2,3を構成する各素子部12は、全て図5に示す同じ積層構造で構成される。なお図5は、素子幅W1と平行な方向から膜厚方向に切断した切断面を示している。
前記素子部12は、反強磁性層33、固定磁性層34、非磁性層35、およびフリー磁性層36の順に積層されて成膜され、フリー磁性層36の表面が保護層37で覆われている。前記素子部12は例えばスパッタにて形成される。
反強磁性層33は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層34はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性層35はCu(銅)などである。フリー磁性層36は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層37はTa(タンタル)の層である。上記構成では非磁性層35がCu等の非磁性導電材料で形成された巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)であるが、Al2O3等の絶縁材料で形成されたトンネル型磁気抵抗効果素子(TMR素子)であってもよい。
素子部12では、反強磁性層33と固定磁性層34との間で生じた交換結合磁界(HeX)により、固定磁性層34の磁化方向が固定されている。図1及び図5に示すように、前記固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子幅W1方向(Y方向)に向いている。すなわち固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子部12の素子長さ方向(長手方向)と直交している。
一方、前記フリー磁性層36の磁化方向(F方向)は、外部磁場の方向に向けて変動する。
図4に示すように、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)と同一方向から外部磁場Y1が作用して前記フリー磁性層36の磁化方向(F方向)が前記外部磁場Y1方向に向くと、前記固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)とフリー磁性層36の磁化方向(F方向)とが平行に近づき電気抵抗値が低下する。
一方、図4に示すように、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)と反対方向から外部磁場Y2が作用して前記フリー磁性層36の磁化方向(F方向)が前記外部磁場Y2方向に向くと、前記固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)とフリー磁性層36の磁化方向(F方向)とが反平行に近づき電気抵抗値が増大する。
図1(b)に示すように前記磁気抵抗効果素子2,3は基板16上に形成される。前記磁気抵抗効果素子2,3上はAl2O3やSiO2等の絶縁層17に覆われる。また前記磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12間も前記絶縁層17で埋められる。前記絶縁層17は例えばスパッタにて形成される。
図1(b)のように前記絶縁層17の上面は、例えばCMP技術を用いて平坦面に形成されている。ただし、前記絶縁層17の上面は、前記素子部12と前記基板16間の段差に倣った凹凸面であってもよい。
図1(a)(b)に示すように、磁気抵抗効果素子2,3を構成する各素子部12の真上には絶縁層17を介して、第2軟磁性体18が設けられている。前記第2軟磁性体18は例えばスパッタやメッキにて薄膜形成される。前記第2軟磁性体18は、NiFe、CoFe、CoFeSiBやCoZrNb等で形成される。前記第2軟磁性体18の幅寸法W3は前記素子部12の素子幅W1より小さい。また、前記第2軟磁性体18の長さ寸法L3は前記素子部12の素子長さL1よりも長く、図1(a)に示すように、第2軟磁性体18は、前記素子部12の素子長さ方向(X方向)の両側から前記素子長さ方向に延出する延出部18aを備える。
図示しないが前記第2軟磁性体18上及び前記第2軟磁性体18間は絶縁性の保護層にて覆われている。
図1(a)に示すように出力取出し部14を介して磁気抵抗効果素子2,3と直列接続される固定抵抗素子4,5も前記磁気抵抗効果素子2,3と同じ素子部12を備える。すなわち、図5で説明した積層構造を備え、素子幅がW1で、素子長さがL1である。また前記固定抵抗素子4,5を構成する素子部12も端部どうしが接続電極部13を介して接続されミアンダ形状となっている。
前記固定抵抗素子4,5のミアンダ形状は、前記磁気抵抗効果素子2,3のミアンダ形状を反時計方向に90°回転させた形状に一致している。図1(c)に示すように、固定抵抗素子4,5も磁気抵抗効果素子2,3と同様に基板16上に形成される。そして前記磁気抵抗効果素子2,3上を覆う絶縁層17にて前記固定抵抗素子4,5上も覆われ、前記固定抵抗素子4,5の上方には前記絶縁層17を介して第1軟磁性体23が配置されている。
前記第1軟磁性体23は、前記固定抵抗素子4,5を構成する素子幅W1と同方向(X方向)に幅寸法W2で、前記素子長さL1と同方向(Y方向)に長さ寸法L2で形成される。前記幅寸法W2は素子幅W1より大きく、前記第1軟磁性体23は前記素子部12の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部23aを備える。また、前記長さ寸法L2は前記素子長さL1よりも大きく、前記第1軟磁性体23は、前記素子部12の素子長さ方向(Y方向)の両側から素子長さ方向に延出する延出部23bを備える。また図1(a)に示すように前記長さ寸法L2は前記幅寸法W2より大きい。すなわち前記第1軟磁性体23は図示Y方向に細長い形状で形成されている。
上記したように、前記磁気抵抗効果素子2,3の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子幅方向(Y方向)に向けられていたが、固定抵抗素子4,5の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子長さ方向(Y方向)に向けられている。図1の形態では、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12と、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12が直交する関係にあるため、前記磁気抵抗効果素子2,3の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)と、前記固定抵抗素子4,5の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)とは一致している。図1の形態では共に固定磁化方向(P方向)が紙面上方向(Y方向)である。
各寸法について説明する。
前記磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の素子幅W1は、5〜8μmの範囲内である(図1(a)参照)。また固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の素子幅W1は、磁気センサとして使用する場合、2〜6μm程度である。また前記素子部12の素子長さL1は、60〜100μmの範囲内である(図1(a)参照)。また、前記素子部12の膜厚T1は、200〜300Åの範囲内である(図1(b)参照)。また前記第2軟磁性体18の幅寸法W3は、地磁気センサとして使用する場合、W1より狭くかつ、2〜6μmの範囲内である(図1(a)参照)。前記素子部12のアスペクト比(素子長さL1/素子幅W1)は、地磁気センサとして使用する場合は10以上である。また第2軟磁性体18のアスペクト比(長さ寸法L3/幅寸法W3)は、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12のアスペクト比以上である。また前記第2軟磁性体18の長さ寸法L3は、80〜200μmの範囲内である(図1(a)参照)。また、前記第2軟磁性体18の膜厚T2は、2000〜10000Åの範囲内である(図1(b)参照)。
各第2軟磁性体18間の距離(Y方向への距離)T3は、6〜10μmである(図1(b)参照)。また、前記第2軟磁性体18と素子部12間の高さ方向(Z方向)への距離T5は、0.1〜1μmである(図1(b)参照)。
また前記第1軟磁性体23の幅寸法W2は、6〜10μm(素子幅以上)である(図1(a)参照)。また前記第1軟磁性体23の長さ寸法L2は、80〜200μmである(図1(a)参照)。前記第1軟磁性体23のアスペクト比(長さ寸法L2/幅寸法W2)は、10以上である。また各第1軟磁性体23間の距離(X方向への距離)T4は、2μm以上である(図1(c)参照)。
前記第1軟磁性体23の膜厚は、前記第2軟磁性体18の膜厚T2と同じであり、前記第1軟磁性体23と素子部12間の高さ方向(Z方向)への距離は、前記第2軟磁性体18と素子部12間の高さ方向(Z方向)への距離T5と同じである。
本実施形態では、磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5に同じ素子部12を用いるので、磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5の抵抗変化温度係数(TCR)を等しく出来る。また抵抗値も同じであるため従来のように抵抗値を合わせ込むためのパターニング工程が必要ない。
また前記固定抵抗素子4,5の上方には、前記固定抵抗素子4,5の素子部12を平面視にて完全に覆うとともに、幅寸法W2より長さ寸法L2を長く形成した細長形状の第1軟磁性体23を対向させることで、前記固定抵抗素子4,5を構成する素子部12に流入する外部磁場を適切にシールドできる。また第1軟磁性体23の透磁率は素子部12の透磁率よりも大きい。このため、前記外部磁場のほとんどが第1軟磁性体23側を流れ、素子部12に流入する外部磁場を非常に小さくでき、固定抵抗素子4,5を構成する前記素子部12での抵抗変化率(MR比)を非常に小さくできる。図1に示す磁気センサ1が地磁気センサの場合、地磁気と機器内部で発生する漏洩磁場とを合わせた外部磁場は5〜10Oe程度であり、このとき、固定抵抗素子4,5の抵抗変化率(MR比)を0.2%以下に抑えることが可能になる。
ここで前記固定抵抗素子4,5を構成する上で重要な点は、前記固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)を素子長さ方向に向け、さらに上記したように、前記素子部12の上方に配置される第1軟磁性体23を、素子部12を平面視にて完全に覆う大きさで、しかも素子部12の長手方向に向けて細長形状で形成している点にある。これにより、素子部12、及び第1軟磁性体23に磁化容易軸方向が共に同じ方向の形状異方性が付与される。また、磁化容易軸方向に固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)及びフリー磁性層の磁化方向が向けられる。このような構成により、後述する実験でも適切に固定抵抗化できることがわかっている。
一方、例えば、前記固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)を磁気抵抗効果素子2,3と同じように素子幅方向に向けた場合には、前述の構造と比べて抵抗変化率(MR比)を十分に小さくできない場合があることが後述する実験によりわかっている。また、例えば正方形状の第1軟磁性体23を用いた場合でも、抵抗変化率(MR比)を小さくできない場合があることが後述する実験によりわかっている。
図1に示す実施形態では磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の上方にも第2軟磁性体18が設けられている。前記第2軟磁性体18は第1軟磁性体23と同じ工程時に形成される。前記第2軟磁性体18の幅寸法W3は素子部12の素子幅W1より小さいことが好ましい。一方、前記第2軟磁性体18の長さ寸法L3は素子部12の素子長さL1より長く形成され、前記第2軟磁性体18は、前記素子部12の素子長さ方向(長手方向)の両側から素子長さ方向(長手方向)に延出する延出部18aを備える。これにより、感度軸方向(Y方向)と直交するX方向から例えば漏洩磁場が作用したときに、前記漏洩磁場を前記第2軟磁性体18にてシールドできる。一方、感度軸方向(Y方向)からの外部磁場(地磁気)に対しては磁気センサとしての感度を保つことができ、地磁気の磁界強度に基づいて電気抵抗値の大きさが変動し、Y方向からの地磁気を適切に検知することが出来る。前記第2軟磁性体18は、感度軸方向からの外部磁場については適度な磁気シールドを発揮する。これにより、見かけ上、前記磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12に流入する外部磁場の磁界強度を弱めることができ(磁界強度の増幅率を100%以下に出来る)、よって磁気飽和しにくくでき、磁場の強度変化に対して磁気抵抗効果素子2,3の抵抗変化率(あるいは電気抵抗値)が変動する線形領域(感度領域)を広く出来るという効果も奏する。
図2に示す他の実施形態では、第1軟磁性体23を一体化している。図2に示す第1軟磁性体23は、前記固定抵抗素子4,5を構成する全ての素子部12の上方を覆う大きさで形成される。ただし図1に示したのと同様に、図2に示す第2軟磁性体23の素子幅W1方向に向く幅寸法W2は、素子長さL1方向に向く長さ寸法L2より小さくなっている。この実施形態での第1軟磁性体23における素子部12からの延出部の長さ寸法は、X方向、Y方向ともに20μm以上であることが好ましい。
なお図2に示す実施形態では、磁気抵抗効果素子2、3を構成する各素子部12の素子幅W1方向における両側方に第2軟磁性体18が設けられている。素子幅W1は、2〜6μm、第2軟磁性体18の素子幅W3はW1より小さく1〜6μmである。前記第2軟磁性体18は前記素子部12間に埋められた絶縁層17上に配置される。このような形態でも、感度軸方向(Y方向)と直交するX方向から作用する漏洩磁場を前記第2軟磁性体18にてシールドでき、また、感度軸方向(Y方向)からの外部磁場(地磁気)に対しては磁気センサとしての感度を保つことができ、地磁気の磁界強度に基づいて電気抵抗値の大きさが変動し、Y方向からの地磁気を適切に検知することが出来る。また前記第2軟磁性体18は、感度軸方向からの外部磁場については適度な磁気シールドを発揮し、磁場の強度変化に対して磁気抵抗効果素子2,3の抵抗変化率(あるいは電気抵抗値)が変動する線形領域(感度領域)を広く出来るという効果も奏する。
また、第1軟磁性体23と第2軟磁性体18とを同じ工程で形成できなくなるが、前記第2軟磁性体18を、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の真下に間隔を空けて配置してもよい。
次に図3に示す実施形態での固定抵抗素子4,5は、図1に示す固定抵抗素子4,5を時計方向に90°回転させた形状と同一である。図3では、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部1と、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12とが共に図示X方向を素子長さ方向(長手方向)として配置されている。前記固定抵抗素子4,5を構成する固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子長さ方向であるX方向である。図3に示す形態でも第1軟磁性体23のシールド効果により固定抵抗素子4,5を構成する素子部12を適切に固定抵抗化できる。
ただし図3の形態では、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向;X方向)と、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向;Y方向)とが異なるため、磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5を同じ工程で固定磁化できない。よって、磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5を同じ工程で固定磁化するには図1(a)のように、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の素子長さ方向と固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の素子長さ方向とを直交させることが好適である。
磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5を構成する素子部12はぞれぞれ一つだけでもよいが、複数設けてミアンダ形状にすることで、素子抵抗を大きくでき消費電力の低減を図ることができ好適である。
また、磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5は一つずつでもよいが、図6のようにブリッジ回路を構成し、出力取出し部14から得られた出力を差動増幅器9にて差動出力とすることで、出力値を大きくでき高精度な磁場検知を行うことが出来る。
また第2軟磁性体18の形成は必須ではない。磁気センサ1の使用用途等に合わせて前記第2軟磁性体18の形成の有無を決定できる。
図7に示すように、第1軟磁性体24を、さらに、固定抵抗素子4,5を構成する素子幅方向の両側に位置する素子部12の両外側面12aより外側に位置させると固定抵抗化にはより好適である。図7には素子部12間を接続する接続電極部13や電極部15を図示していない。最も外側に位置する前記第1軟磁性体24は、各素子部12の上方に位置する第1軟磁性体23と同様に絶縁層17の上に形成される。図7には、磁場のシミュレーション結果が合わせて図示されている。シミュレーションでは素子長さ方向に5Oeの外部磁場を作用させ、斜線で示す箇所が、他の領域より磁場の磁束密度Bが強い領域であり、具体的には7.75e-4(T)以上の磁束密度であった。図7に示すように、磁場の磁束密度が強い領域が最も外側に位置する素子部12に及んでいない。
一方、図8に示すように、第1軟磁性体23を、素子部12の上方にのみ設けた形態(第1軟磁性体24を設けていない)では、斜線で示す他の領域より磁場の磁束密度Bが強い領域(具体的には7.75e-4(T)以上の磁束密度)が、素子部12の一部に及びやすいことがわかった。図8に示す実施形態でも固定抵抗素子として用いることが可能であるが、図7の実施形態のほうが、より抵抗変化率(MR比)を抑制することができる。このように、第1軟磁性体24を、さらに、固定抵抗素子4,5を構成する素子幅方向の両側に位置する素子部12の両外側面12aより外側に位置させると、より効果的に、磁場が前記素子部12に侵入しにくくなり、固定抵抗としての性能を向上させることが可能である。
次に本実施形態における磁気センサ1の製造方法について説明する。図9は製造工程を示すフロー図である。なお図1の図面も併用する。
まず図9に示す(1)の工程では、図1に示す基板16上の全面に図5に示す構造の積層膜をスパッタ成膜する。
次に、図9に示す(2)の工程では、磁場中アニールにて、固定磁性層34と反強磁性層33との間に交換結合磁界(Hex)を生じさせ、前記固定磁性層34をY方向に固定磁化する。
次に、図9に示す(3)の工程では、基板16上の磁気抵抗効果素子形成領域及び固定抵抗素子形成領域に位置する夫々の前記積層膜をパターニングして、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された細長形状の素子部12を形成する。前記素子部12以外の積層膜は全てエッチングにて除去する。このとき、図1(a)に示すように、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の素子長さ方向(長手方向)がX方向を向き、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の素子長さ方向(長手方向)がY方向を向くように各素子部12をパターン形成する。これにより磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は素子幅方向となり、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は素子長さ方向となる。
次に図9に示す(4)の工程では、図1(a)に示す接続電極部13や電極部15を形成して磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5を共にミアンダ形状に形成する。さらに出力取出し部14を形成して磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4、5とを直列に接続する。
次に図9に示す(5)の工程では、前記素子部12上、接続電極部13上、電極部15上、出力取出し部14上及び露出する基板16上に絶縁層17を例えばスパッタにて形成する。前記絶縁層17の上面をCMP技術を用いて平坦化してもよい。
次に図9に示す(6)の工程では、前記絶縁層17上であって、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12と高さ方向で対向する位置に第1軟磁性体23を形成し、さらに前記絶縁層17上であって、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12と高さ方向で対向する位置に第2軟磁性体18を形成する(図1(a)参照)。前記第1軟磁性体23及び第2軟磁性体18をスパッタやメッキで形成する。まず前記絶縁層17上の全面に軟磁性体を形成した後、エッチングにて前記第1軟磁性体23及び第2軟磁性体18をパターン形成するか、あるいは、前記絶縁層17上にレジスト層にて第1軟磁性体23及び第2軟磁性体18の抜きパターンを形成し、前記抜きパターン内に軟磁性体を形成した後、前記レジスト層を除去する。
続いて図示しない絶縁性の保護層を前記第1軟磁性体23及び第2軟磁性体18上に形成した後、図9に示す(7)の工程では、入力端子7、グランド端子8、出力端子10(図6参照)等の各パッド部を形成する。
上記した本実施形態の磁気センサ1の製造方法では、同じ図9の(3)工程で、積層膜から磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12と、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12とをパターニングできるため、後の工程で、抵抗値を合わせ込むパターニング工程が必要無くなる。さらに、同じ図9の(6)工程で、磁気抵抗効果素子2,3側の第2軟磁性体18と固定抵抗素子4,5側の第1軟磁性体23とを形成している。よって、固定抵抗素子4、5の形成を磁気抵抗効果素子2,3の形成と並行して行うことができ、従来に比べて固定抵抗素子4,5を簡単かつ適切に製造できる。また磁気抵抗効果素子2、3と固定抵抗素子4,5の抵抗変化温度係数(TCR)を従来に比べて簡単に一致させることが出来る。
なお図9の(1)の工程の次に(3)工程を行い、次に図9の(8)工程に示すように、各素子部12の固定磁性層34をY方向に固定磁化するための磁場中アニールを行ってもよい。
いずれにしても、上記した製造方法では、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向と、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向とが同一方向であるため、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の固定磁性層34に対する固定磁化工程と、固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の固定磁性層34に対する固定磁化工程とを別々に行う必要がなく、より簡単かつ適切に固定抵抗素子4,5を製造できる。
図9の(6)の工程では、前記第1軟磁性体23は図2に示すように一体型で形成することも出来る。また、図9の(6)の工程では、前記第2軟磁性体18を磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の真上でなく図2に示すように両側方に形成することも出来る。
上記では磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5を構成する素子部12が共に同じ形状であったが、例えば固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の素子幅W1と、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の素子幅W1とが異なっていてもよいし、前記固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の素子長さL1と、前記磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子長さとが異なっていてもよい。ただし、抵抗値を簡単に合わせ込むには、磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5を構成する素子部12とを同じ形状とすることが好適である。
さらに、上記では、前記磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の積層順や膜厚が一致していていたが異なっていてもよい。例えば、固定抵抗素子4,5は図12の積層順であるが、磁気抵抗効果素子2,3は、下からフリー磁性層36、非磁性層35、固定磁性層34、反強磁性層33及び保護層37の順で積層されてもよい。ただし、前記磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5を構成する素子部12の積層順や膜厚を同じにしたほうが、製造工程を簡単にでき、また、磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5との抵抗変化温度係数(TCR)をより簡単且つ高精度に合わせることができ好適である。
なお第1軟磁性体23は、素子部12の下方に絶縁層を介して形成されてもよい。このとき第1軟磁性体23は、素子部12の上下両方、あるいは片方に形成される。
図1に示す固定抵抗素子を形成した。素子部12を6本形成し、ミアンダ形状とした。素子部12の素子幅W1を3μm、素子長さL1を60μm、膜厚T1を270Å、第1軟磁性体(CoFeSiB)の幅寸法W2を6μm、長さ寸法L2を100μm、膜厚を5000Å、第1軟磁性体23と前記磁気抵抗効果素子の素子部12間の高さ方向への間隔T5を0.3μmとした。磁場中アニールにて、固定磁性層34を長さ方向(Y方向)に固定磁化した。
なお、前記素子部12は、前記第1軟磁性体23が設けられていない形態では、±5Oeの外部磁場に対して約3%の抵抗変化率(MR比)を発揮する素子であった。
前記固定抵抗素子に対して図1に示すX方向及びY方向の夫々から±5Oeの範囲の外部磁場を流入させ、抵抗変化率(MR比)を調べた。図10に示すようにX方向及びY方向のどちらの方向から±5Oeの範囲の外部磁場を作用させても抵抗変化率(MR比)を約0.02%以下に抑えることが出来るとわかった。
次に、図11の左図に示すように、Y方向が長手方向で、固定磁性層34の固定磁化方向がY方向に向けられた素子部12と、前記素子部12の上方にY方向が長手方向の第1軟磁性体を形成した。図11の左図は図1(a)の固定抵抗素子4,5を構成する一つの素子部12と前記素子部12に対して膜厚方向に対向する第1軟磁性体23とに相当する。
図11の右図のグラフにある横軸の例えば「5μmL20」との表記は前半が素子部12の素子幅W1を示し、後半が素子部12に対する素子長さ方向(長手方向)からの第1軟磁性体23のはみ出し量(片側)を示している。すなわち「5μmL20」とは素子部12の素子幅W1が5μmで、第1軟磁性体23のはみ出し量(片側)が20μmであることを示している。
また、素子部12の膜厚T1を270Å、第1軟磁性体(CoFeSiB)の幅寸法W2を6μm、長さ寸法L2を100μm、膜厚を5000Å、第1軟磁性体23と前記磁気抵抗効果素子の素子部12間の高さ方向への間隔T5を0.3μmとした。
図11の横軸に示すように、前記素子幅W1及び第1軟磁性体23のはみ出し量(片側)を変化させ、この際、X方向及びY方向から夫々±5Oeの外部磁場を作用させて抵抗変化率(MR比)を求めた。図11に示すように、抵抗変化率(MR比)を0.2%以下に抑えることが出来るとわかった。
次に図12の左図に示すように、X方向が長手方向で、固定磁性層34の固定磁化方向がY方向に向けられた素子部12と、前記素子部12の上方にX方向が長手方向の第1軟磁性体を形成した。
素子部12の膜厚T1を270Å、第1軟磁性体(CoFeSiB)の幅寸法W2を6μm、長さ寸法L2を100μm、膜厚を5000Å、第1軟磁性体23と前記磁気抵抗効果素子の素子部12間の高さ方向への間隔T5を0.3μmとした。
図12の横軸に示すように、素子幅W1及び第1軟磁性体23のはみ出し量(片側)を変化させ、この際、X方向及びY方向から夫々±5Oeの外部磁場を作用させて抵抗変化率(MR比)を求めた。図12に示すように、抵抗変化率(MR比)は図11のときよりも大きくなり、固定抵抗素子として使用できないことがわかった。
次に図13に示す左図の固定抵抗素子を形成した。図11の左図と類似するが、図13では第1軟磁性体23の幅寸法を2μmとして前記素子部12の素子幅W1より小さくした。その他の条件は図11と同じとした。図13のグラフに示すように抵抗変化率(MR比)は図11のときよりも大きくなった。特にY方向からの外部磁場に対して抵抗変化率(MR比)が大きくなった。よって、図13の形態では、固定抵抗素子として使用できないことがわかった。
次に、図14に示す左図の固定抵抗素子を形成した。素子部12の構成は図11と同じであり、6本の素子部12をミアンダ形状とした。また150μm×150μmの大きさの第1軟磁性体23を形成した。
図14のグラフに示すように抵抗変化率(MR比)は図11のときよりも大きくなった。よって、図14の形態では、固定抵抗素子として使用できないことがわかった。
第1実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す図((a)は部分平面図、(b)は、(a)のA−A線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図)、(c)は、(a)のB−B線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図)、 第2実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す部分平面図、 第3実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子の部分を示す部分平面図、 磁気抵抗効果素子の固定磁性層の固定磁化方向及びフリー磁性層の磁化方向と、電気抵抗値との関係を説明するための図、 磁気抵抗効果素子を膜厚方向から切断した際の切断面を示す断面図、 本実施形態の磁気センサの回路図、 他の好ましい実施形態の固定抵抗素子の構成を示す部分平面図と磁場のシミュレーション結果、 図7とは異なる本実施形態の固定抵抗素子の構成を示す部分平面図と磁場のシミュレーション結果、 本実施形態の磁気センサの製造工程を示すフロー図、 本実施例の固定抵抗素子に、X方向及びY方向の方向から±5Oeの範囲の外部磁場を作用させたときの抵抗変化率(MR比)を示すグラフ、 左図の固定抵抗素子(実施例)に対してX方向及びY方向から±5Oeの外部磁場が作用したときの抵抗変化率(MR比)を示すグラフ、 左図の固定抵抗素子(比較例)に対してX方向及びY方向から±5Oeの外部磁場が作用したときの抵抗変化率(MR比)を示すグラフ、 左図の固定抵抗素子(比較例)に対してX方向及びY方向から±5Oeの外部磁場が作用したときの抵抗変化率(MR比)を示すグラフ、 左図の固定抵抗素子(比較例)に対してX方向及びY方向から±5Oeの外部磁場が作用したときの抵抗変化率(MR比)を示すグラフ、
符号の説明
1 磁気センサ
2、3 磁気抵抗効果素子
4、5 固定抵抗素子
6 ブリッジ回路
7 入力端子
8 グランド端子
9 差動増幅器
10 外部出力端子
11 集積回路
12 素子部
13 接続電極部
14 出力取出し部
16 基板
17 絶縁層
18 第2軟磁性体
23 第1軟磁性体
33 反強磁性層
34 固定磁性層
36 フリー磁性層
L1 素子長さ
L2 (第1軟磁性体の)長さ寸法
L3 (第2軟磁性体の)長さ寸法
W1 素子幅
W2 (第1軟磁性体の)幅寸法
W3 (第2軟磁性体の)幅寸法

Claims (15)

  1. 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に出力取出し部を介して直列接続される固定抵抗素子とを備えた磁気センサであって、
    前記磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有する素子部を備え、
    前記固定抵抗素子は、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された細長形状の素子部を備え、前記固定抵抗素子を構成する素子部は、前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性層を介して積層された前記フリー磁性層とを有しており、前記固定磁性層の固定磁化方向が、素子長さ方向に向けられており、
    前記固定抵抗素子を構成する素子部に対して間隔を空けて、前記素子幅W1と同方向への幅寸法W2が前記素子幅W1よりも大きく前記素子部の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部を備えるとともに、前記素子長さL1と同方向への長さ寸法L2が前記素子長さL1よりも大きく前記素子部の素子長さ方向の両側から素子長さ方向に延出する延出部を備え、且つ前記長さ寸法L2が前記幅寸法W2よりも大きい第1軟磁性体が積層配置されていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記磁気抵抗効果素子は、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状の素子部を有しており、前記固定磁性層の固定磁化方向が素子幅方向に向けられており、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向と、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向が直交するように各素子部が配置され、前記磁気抵抗効果素子を構成する固定磁性層の固定磁化方向と、前記固定抵抗素子を構成する固定磁性層の固定磁化方向とが同一方向に向けられている請求項1記載の磁気センサ。
  3. 前記磁気抵抗効果素子及び前記固定抵抗素子を構成する各素子部の積層順及び膜厚が等しい請求項1または2記載の磁気センサ。
  4. 前記固定抵抗素子を構成する前記素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、
    前記固定抵抗素子を構成する各素子部に対して個別に前記第1軟磁性体が配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気センサ。
  5. 前記第1軟磁性体は、さらに、素子幅方向の両側に位置する前記素子部の両外側面より外側にも配置されている請求項4記載の磁気センサ。
  6. 前記固定抵抗素子を構成する前記素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、
    一つの前記第1軟磁性体が、前記固定抵抗素子を構成する全ての前記素子部を覆う大きさで形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気センサ。
  7. 前記磁気抵抗効果素子を構成する前記素子部は、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部の端部間が接続されてミアンダ形状にされており、各素子部の両側方、真上、あるいは真下のいずれかに前記各素子の幅寸法と同じ方向での幅寸法がW3、素子長さ方向と同じ方向での長さ寸法がL3の第2軟磁性体が前記各素子部と非接触で形成され、
    前記第2軟磁性体の前記長さ寸法L3は前記各素子の長さより長く、前記軟磁性体は、前記素子部の素子長さ方向の両側から前記素子長さ方向に延出する延出部を備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気センサ。
  8. 磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に出力取出し部を介して直列接続される固定抵抗素子とを備えた磁気センサの製造方法において、
    基板上に、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有する積層膜を形成し、
    固定抵抗素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅W1に比べて素子長さL1が長く形成された細長形状の素子部を形成する工程、
    磁気抵抗効果素子形成領域に、前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性層を介して積層された前記フリー磁性層とを有する素子部を形成する工程、
    前記固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層を素子長さ方向に固定磁化し、また、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層を素子幅方向に固定磁化する工程、
    前記素子部の素子長さ方向の両側に電極部を形成する工程、
    前記素子部上に絶縁層を形成する工程、
    前記固定抵抗素子を構成する素子部上に前記絶縁層を介して、前記素子幅W1と同方向への幅寸法W2が前記素子幅W1よりも大きく前記素子部の素子幅の両側から素子幅方向に延出する延出部を備えるとともに、前記素子長さL1と同方向への長さ寸法L2が前記素子長さL1よりも大きく前記素子部の素子長さ方向の両側から素子長さ方向に延出する延出部を備え、且つ前記長さ寸法L2が前記幅寸法W2よりも大きい第1軟磁性体を形成する工程、
    を有することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  9. 前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部は、磁気抵抗効果素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状で形成されたものであり、
    前記積層膜の固定磁性層を固定磁化する工程を備え、
    前記積層膜から各素子部をパターン形成する際に、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層の固定磁化方向が素子幅方向を向き、固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層の固定磁化方向が素子長さ方向を向くように、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向を固定磁化方向に対して直交する方向に、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向を固定磁化方向に向けてパターン形成する請求項8記載の磁気センサの製造方法。
  10. 前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部は、磁気抵抗効果素子形成領域に位置する前記積層膜をパターニングして、素子幅に比べて素子長さが長く形成された細長形状で形成されたものであり、
    前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の素子長さ方向と、前記固定抵抗素子を構成する素子部の素子長さ方向とが直交するように各素子部を前記積層膜からパターン形成し、
    同じ固定磁性層の固定磁化工程にて、前記磁気抵抗効果素子を構成する素子部の固定磁性層を素子幅方向に固定磁化し、固定抵抗素子を構成する素子部の固定磁性層を素子長さ方向に固定磁化する請求項8記載の磁気センサの製造方法。
  11. 前記固定抵抗素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成し、
    前記固定抵抗素子を構成する各素子部の上方に絶縁層を介して個別に前記第1軟磁性体を配置する請求項8ないし10のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  12. 前記第1軟磁性体を、さらに、素子幅方向の両側に位置する前記素子部の両外側面より外側にも配置する請求項11記載の磁気センサの製造方法。
  13. 前記固定抵抗素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成し、
    一つの前記第1軟磁性体を、前記固定抵抗素子を構成する全ての前記素子部の上方を覆う大きさで形成する請求項8ないし10のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  14. 前記磁気抵抗効果素子を構成する前記素子部を、複数個、素子幅方向に間隔を空けて配置し、各素子部の端部間を接続してミアンダ形状に形成しており、
    前記第1軟磁性層を形成する工程と同じ工程時に、前記磁気抵抗効果素子を構成する各素子部の両側方、あるいは真上のいずれかに前記素子幅W1と同じ方向での幅寸法がW3、素子長さ方向と同じ方向での長さ寸法がL3の第2軟磁性体を絶縁層を介して形成し、
    このとき、前記第2軟磁性体の前記長さ寸法L3を前記素子長さL1より長く形成し、さらに前記第2軟磁性体を、前記磁気抵抗効果素子の素子長さ方向の両側から前記素子長さ方向に延出する延出部を備えて形成する請求項8ないし13のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  15. 前記第1軟磁性体を素子部の上方に形成せず、あるいは素子部の上方とともに、前記第1軟磁性体を、前記素子部の下側に絶縁層を介して形成する請求項8ないし14のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
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