JP2016524142A - シングルチップ・ブリッジ型磁場センサ - Google Patents

シングルチップ・ブリッジ型磁場センサ Download PDF

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Abstract

基板(1)、参照アーム、感知アーム、遮蔽構造体(42)、及びワイヤ・ボンド・パッド(7,8,9,10)を備えるシングルチップ磁場センサブリッジが開示されている。参照アームおよび感知アームは、1つ以上の同一の磁気抵抗感知素子を電気接続することにより形成された少なくとも2行/列の参照素子連結体(44)および感知素子連結体(43)をそれぞれ備える。参照素子連結体(44)および感知素子連結体(43)は、互い違いに配置されている。磁気抵抗感知素子は、AMR、GMRまたはTMR感知素子である。参照素子連結体(44)は、遮蔽構造体(42)が接して設けられ、感知素子連結体(43)は、2つの離接する遮蔽構造体(42)の間にあるギャップ(45)の中に位置している。遮蔽構造体(42)は、パーマロイまたは別の軟強磁性材料で構成された細長い片のアレイである。センサは、準ブリッジ、ハーフブリッジ、またはフルブリッジと呼ばれる3種類のブリッジ構造体のうち1つとして実施され得る。このシングルチップ磁場センサブリッジは、小型、低コスト、高感度、低オフセット、優れた直線性、および優れた温度安定性という利点がある。【選択図】 図2

Description

本発明は、特に、オフセットが低いシングルチップ磁場センサブリッジを含む磁場センサ技術に関する。
TMR(トンネル磁気抵抗)センサは、産業上の利用に用途が見つかり始めている新しい磁気抵抗感知技術である。このセンサ技術は、磁場を感知するためトンネル磁気抵抗多層薄膜材料を使用し、主な特徴は、磁性多層膜が外部磁場の大きさまたは向きの変化に応答して抵抗の大きい変化を生じることである。GMR効果(巨大磁気抵抗)やAMR効果(異方性磁気抵抗)を用いる他の実際的な利用と比べると、抵抗の変化率が遙かに大きく、その上、ホール効果と比べると、遙かに優れた温度安定性を有する。
GMRおよびTMRは両方共に標準的な半導体製造工程に適合しているが、高感度GMRまたはTMRセンサは、未だ低コスト大量生産が始まっていない。GMRおよびTMR磁気抵抗センサの生産歩留まりは、達成可能なオフセット値に依存し、これは、GMRまたはTMR磁気抵抗素子を用いるブリッジを形成するときには難しい。GMR又はTMRセンサの低コストでの大量生産を実現するために、さらに、シングルチップGMRまたはTMRセンサを生産するために、現在のところ、高感度GMRまたはTMRセンサを達成する3つの方法が存在する。
(1)2膜工程または局所的なレーザーアニーリングの使用によって、シングルチップ・センサブリッジを実現するために、異なったブリッジアームのピン止め層の磁化を異なった方向に設定することが可能である。2膜工程では、2つのそれぞれのTMRピン止め層が逆向きに設定され、この工程を複雑にし、この工程は、最初に成膜された層に影響を与える2回目のアニーリングを必要とするので、2つの膜の整合の一貫性を低下させ、センサの全体的な性能に影響を与える。ピン止め層磁化を局所的に反転させるために局所的なレーザーアニーリングを使用するとき、同じ膜が両方のアームに対して使用されるが、この膜は、シングルチップ磁場センサブリッジを達成するために、2つの隣接するピン止め層のピン止め層磁化方向を逆向きにするように強い磁場内で局所的にアニールされている。残念ながら、この方法は、開発に費用がかかる特注設備を必要とし、局所的なレーザーアニーリング工程は、時間がかかる。
(2)自由層の磁化方向は、傾けられる可能性がある。各センサアームは、同じピン止め層磁化方向を有するが、隣接するアームの自由層は、異なる磁化方向を有することがあり、ピン止め層磁化に関して自由層磁化の角度は、同じ大きさを有するが、異なったアームに対して異なった極性を有する。残念ながら、この方法は、センサ応答のダイナミックレンジの縮小をもたらし、動作レンジを縮小する。
(3)被参照ブリッジ型センサ内に磁束コンセントレータを備えるために磁気遮蔽を使用すると、現在の技術では、この方法は、参照アームと感知アームとの間に大きな空間分離を生じさせ、オフセット、大型ダイサイズ、および高コストを抑制することを困難にさせる。
図1は、従来技術のシングルチップ磁場センサブリッジの現在の普及している実施を示す。この構造体は、シリコン基板1と、遮蔽構造体2と、感知素子3と、参照素子4と、ギャップ5と、1つが電力Vbias用であり、1つが接地GND用であり、2つが出力電圧V+、V−用である入出力のため使用される4つのワイヤ・ボンディング・パッド7〜10とを含み、センサは、感知軸100に沿って磁場を検出する。参照素子は、遮蔽構造体2の下に位置し、感知素子3は、遮蔽構造体2の間にあるギャップ5の中に位置し、遮蔽構造体は、矩形状である。感知素子3は、感知アームを形成するために相互連結され、参照素子4は、参照アームを形成するために相互連結され、感知素子3と参照アーム4は、GMR感知素子で構成されている。シリコン基板1の最長寸法は、感知軸100と平行であり、参照素子4および感知素子3は、空間的に離れて位置し、感知アームと参照アームとの間に長い距離をもたらし、唯一のギャップ5が存在し、この配置は、空間的に非効率的であり、チップサイズを大きくさせ、典型的には、この種の設計は、少なくとも2mm×0.5mmのチップサイズをもたらす。さらに、感知アームと参照アームとの間の間隔が広いので、ブリッジは、あまりバランスが良くなく、参照アームおよび感知アームは、異なった温度を有する可能性があり、ブリッジの熱補償の効果を低下させる。その上、矩形遮蔽構造体2は、適度な磁場の中で容易に飽和し、中心と縁部との間に不均一磁場分布を引き起こし、磁気ヒステリシスを生じる可能性があり、これらの問題の全てがセンサの直線性を悪化させる。
本発明の目的は、小型、低コスト、シングルチップ・ブリッジ型磁場センサブリッジに低オフセット、高感度、および優れた直線性を設けるために従来技術の上記問題を取り除くことである。
上記技術的目標を達成するために、および、上記技術的結果を達成するために、本発明は、以下の技術的スキームによって実現されることがある。
本発明は、
基板と、
前記基板上に成膜されたホイートストン・ハーフブリッジ、ホイートストン準ブリッジであって、各参照素子連結体が電気的に相互接続された1つ以上の同一の感知素子を含んでいる少なくとも2行/列の参照素子連結体を含む参照アームR1を含み、各参照素子連結体が電気的に相互接続された1つ以上の同一の感知素子を含んでいる少なくとも2行/列の参照素子連結体を含む感知アームS1をさらに含み、前記参照アームおよび前記感知アームは、水平/垂直間隔方向に沿って、同数の行/列を有し、隣接する参照素子連結体の間および隣接する感知素子連結体の間の前記間隔が同じである、ホイートストン・ハーフブリッジまたはホイートストン準ブリッジと、
遮蔽構造体の間に明確に画定されたギャップをもち、各参照素子連結体が対応する遮蔽構造体を有し、各感知素子連結体が対応するギャップの中に位置している、少なくとも3つの遮蔽構造体と、
複数の入力および出力ワイヤ・ボンド・パッドと、
を備える、シングルチップ磁場センサブリッジを提供する。
好ましくは、前記磁気抵抗センサ素子は、AMR、GMR、またはTMRセンサ素子である。
さらに、前記磁気抵抗センサ素子は、線形磁場応答特性をもつ磁場センサ素子である。
さらに、前記磁気抵抗センサ素子は、多層磁場応答特性をもつ磁場センサ素子である。
好ましくは、前記参照素子連結体および前記感知素子連結体は、同数の磁気抵抗感知素子を有する。
好ましくは、前記シングルチップ磁場センサブリッジは、3つのワイヤ・ボンド・パッドを含み、前記3つのワイヤ・ボンド・パッドのうち第1のワイヤ・ボンド・パッドは、バイアス電圧を供給するために使用され、第2のワイヤ・ボンド・パッドは、出力信号のために使用され、第3のワイヤ・ボンド・パッドは、接地のために使用され、前記参照アームR1、前記感知アームS1は、どちらも、前記参照アームR1の第1の端部が前記第1のワイヤ・ボンド・パッドに接続され、前記第3のボンドパッドと前記感知アームS1の第1の端部とが電気接続され、前記第2のボンドパッドが前記参照アームR1の第2の端部と電気接続されると共に、前記感知アームS1の第2の端部と電気接続されるように接続されている第1の端部および第2の端部を有する。
好ましくは、前記シングルチップ磁場センサブリッジは、3つのボンドパッドを有し、第1のボンドパッドが接地のために使用され、第2のボンドパッドおよび第3のボンドパッドが出力のために使用され、前記ホイートストン・ブリッジは、2つの同一の電流源(I1,I2)を含み、両方の電流源(I1,I2)と、前記参照アームR1と、前記感知アームS1とは、全てがそれぞれ第1の端部および第2の端部を有し、前記第1のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第1の端部および前記感知アームS1の前記第1の端部と接続され、さらに電流源(I1,I2)の前記第1の端部と電気接続され、前記第2のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第2の端部および前記電流源I2の前記第2の端部と電気接続され、前記第3のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS1の前記第2の端部および前記電流源I1の前記第2の端部と電気接続されている。
好ましくは、前記遮蔽構造体は、同じ水平/垂直方向に沿って細長くなり、前記遮蔽構造体は、材料Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlのうち1つ以上を含む合金で構成されている。
好ましくは、磁場利得係数が1<Asns<100であるように選択されたギャップが前記遮蔽構造体の間に存在し、前記磁気構造体より上または下にある領域内の前記磁場は、0<Aref<1である磁場減衰係数によって記述される。
好ましくは、前記参照素子連結体と、前記感知素子連結体と、前記ボンドパッドとは、互いに電気的に相互接続されている。
好ましくは、前記基板は、CMOSを含み、前記CMOSと、前記参照アームと、前記感知アームと、前記ワイヤ・ボンド・パッドとは、前記基板上にリソグラフィ的に画定されている。
本発明は、また、
基板と、
前記基板上に成膜されたホイートストン・フルブリッジであって、第1のブリッジアームと第2のブリッジアームとの間に相互接続部を含み、前記第1のブリッジアームは、第1の参照素子連結体の各々が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている、少なくとも2行/列の第1の参照素子連結体を含む第1の参照アームR1と、第1の感知素子連結体の各々が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている、少なくとも2行/列の第1の感知素子連結体を含む第1の感知アームS1とを含み、前記参照素子連結体および前記感知素子連結体は、同数の行/列を有し、隣接する前記第1の参照素子連結体および前記第1の感知素子連結体を記述する縦/垂直方向に沿った間隔は、長さLによって定義され、前記第2のブリッジアームは、各参照素子連結体が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている少なくとも2行/列の第1の参照素子連結体を含む第2の参照アームR2と、各感知素子連結体が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている少なくとも2行/列の第2の感知素子連結体を含む第2の感知アームS1と、を含み、前記第2の参照素子連結体および前記第2の感知素子連結体は、同数の行/列を有し、隣接する前記第2の参照素子連結体および第2の感知素子連結体を記述する縦/垂直方向に沿った間隔は、長さLによって定義され、前記第1のブリッジアームと前記第2のブリッジアームとの間のエリアにおいて、前記第1の参照素子連結体および前記第2の参照素子連結体、または、前記第1の感知素子連結体および前記第2の参照素子連結体は、互いに隣接して位置し、隣接する前記第1の参照素子連結体および前記第2の参照素子連結体、または、隣接する前記第1の感知素子連結体および前記第2の参照素子連結体は、距離2Lによって分離されている、ホイートストン・フルブリッジと、
最近傍隣接間隔を有し、前記第1の参照素子連結体の各々および前記第2の参照素子連結体の各々が対応する遮蔽構造体の下にあり、前記第1の感知素子連結体の各々および前記第2の素子連結体の各々が遮蔽構造体の間のギャップの中に位置している、少なくとも3つの遮蔽構造体と、
複数の入力および出力ワイヤ・ボンド・パッドと、
を備える、シングルチップ磁場センサブリッジを提供する。
好ましくは、前記シングルチップ磁場センサブリッジは、4つのワイヤ・ボンド・パッドを含み、前記4つのワイヤ・ボンド・パッドは、バイアス電圧のために使用される第1のワイヤ・ボンド・パッドと、出力のために使用される第2および第3のワイヤ・ボンド・パッドと、接地のために使用される第4のワイヤ・ボンド・パッドとしてそれぞれ画定され、前記参照アームR1、前記参照アームR2、前記感知アームS1、および前記感知アームS2は、それぞれ第1の端部および第2の端部を有し、前記第1のボンドパッドは、前記参照アームR2の前記第2の端部および前記感知アームS1の前記第1の端部と電気接続され、前記第2のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第2の端部および前記感知アームS1の前記第2の端部と電気接続され、前記第3のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS2の前記第1の端部および前記参照アームR2の前記第1の端部と電気接続され、前記第4のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS2の前記第2の端部および前記参照アームR1の前記第1の端部と電気接続されている。
好ましくは、前記遮蔽構造体は、同じ水平/垂直方向に沿って細長くなり、前記遮蔽構造体は、材料Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlのうち1つ以上を含む合金で構成されている。
好ましくは、磁場利得係数が1<Asns<100であるように選択されたギャップが前記遮蔽構造体の間に存在し、前記磁気構造体より上または下にある領域内の前記磁場は、0<Aref<1である磁場減衰係数によって記述される。
好ましくは、前記参照素子連結体と、前記感知素子連結体と、前記ボンドパッドとは、互いに電気的に相互接続されている。
好ましくは、前記磁気抵抗センサ素子は、AMR、GMR、またはTMRセンサ素子である。
さらに、前記磁気抵抗センサ素子は、線形磁場応答特性をもつ磁場センサ素子である。
さらに、前記磁気抵抗センサ素子は、多層磁場応答特性をもつ磁場センサ素子である。
好ましくは、前記第2の参照素子連結体および前記第1の参照素子連結体は、同数の行/列を有し、前記第2の感知素子連結体および前記第1の感知素子連結体は、同数の行/列を有する。
好ましくは、前記第1の参照素子連結体の数、前記第1の感知素子連結体の数、前記第2の参照素子連結体の数、および前記第2の感知素子連結体の数が同じである。
好ましくは、前記基板は、CMOSを含み、前記CMOSと、前記参照アームと、前記感知アームと、前記ワイヤ・ボンド・パッドとは、前記基板上にリソグラフィ的に画定されている。
従来技術と比べると、本発明は、以下の利点がある。
(1)参照アーム磁気抵抗素子および感知アーム磁気抵抗素子は、同じピン止め層方向を有するので、シングルチップ・センサを生産するために2つの異なった薄膜または局所的なアニーリング工程を使用することが不要である。
(2)細長い遮蔽構造体の使用によって、センサは、飽和磁場を比較的高く維持したままで、優れた直線性および高感度を達成することができるので、センサのダイナミックレンジを増大させる。
(3)参照アームおよび感知アームは、互い違いに配置され、これらの2本のアームの間には狭い間隔が存在し、このことは、サイズを縮小させ、かつ、コストを削減したままで、センサオフセットを縮小し、温度性能を改善する。
本発明の技術的解決手段および技術的実施形態をより明瞭に例示するために、以下の図は、本発明の様々な考え得る実施を簡単に紹介する。当然、以下の図面の説明は、本発明のあらゆる考え得る変形を網羅するものではない。当業者は、創造的な努力なしで、本発明の範囲内で他の図表を提供することができる。
従来技術のシングルチップ磁場センサブリッジの概略構造図である。 本発明のシングルチップ・フルブリッジ型磁場センサの概略図である。 本発明のシングルチップ・フルブリッジ型磁場センサの別の概略図である。 細長い矩形遮蔽構造体に対する印加磁場曲線の関数として磁化を示す図である。 外部磁場によって引き起こされた本発明の遮蔽構造体の周りの磁場分布を示す図である。 参照アームおよび感知アームのMTJ素子の付近での磁場強度のプロットを示す図である。 本発明の感知アームおよび参照アームの磁気抵抗素子の伝達曲線を示す図である。 本発明のためのフルブリッジ型回路図である。 本発明のためのハーフブリッジ型回路図である 本発明のための準ブリッジ型回路図である。 本発明で用いられる膜多層応答に対する伝達曲線を示す図である。 ハーフブリッジ型磁場センサの本発明の実施を示す図である。
添付図面と併せた以下の説明は、本発明の様々な実施形態についてさらに記述する。
図2は、本発明のシングルチップ・フルブリッジ型磁場センサの概略図を示す。このセンサは、基板1と、基板1に成膜されたホイートストン・フルブリッジと、8つの遮蔽構造体42と、4つのパッド7〜10とを備える。第1のブリッジは、参照アームR1および感知アームS1を備え、第2のブリッジアームは、参照アームR2および感知アームS2を備え、参照アームR1およびR2は、3つの参照素子連結体をそれぞれに含み、第1の参照アームの中に3つ、および第2の参照アームの中に3つがある。感知アームS1およびS2は、3つの感知素子連結体をそれぞれに含み、第1の感知アームの中に3つ、および第2の感知アームの中に3つある。各参照素子連結体および各感知素子連結体は、電気的に相互接続された1つ以上の同一の磁気抵抗感知素子で構成されている。図2に示されるように、参照アームR1および感知アームS1、参照アームR2および感知アームS2は、6つの同一の磁気抵抗素子で構成されている。第1の参照素子連結体および第1の感知素子連結体は、同じ縦間隔を有している。第2の参照素子連結体および第2の感知素子連結体は、同じ縦間隔を有している。第1の参照素子連結体および第1の感知素子連結体は、あらゆる2つの隣接素子の間に同じ間隔を有している。第2の参照素子連結体および第2の感知素子連結体は、あらゆる2つの隣接素子の間に同一の間隔を有し、この間隔は、Lとして定義される。第1の参照素子連結体および第2の参照素子連結体は、2つのブリッジアームの間にある最近傍連結体である。第1の参照素子連結体と第2の参照素子連結体との間の距離は、2Lである。遮蔽構造体42は、指定ギャップ45を有し、ギャップ45のサイズは、全ての隣接遮蔽構造体に対して同じである。第1の参照素子連結体および第2の参照素子連結体の各々は、対応する遮蔽構造体42の下に位置し、第1の感知素子連結体および第2の感知素子連結体の各々は、ギャップ45の中に位置している。4つのワイヤ・ボンド・パッド7〜10が存在し、第1のワイヤ・ボンド・パッド7は、バイアス電圧用であり、第2のワイヤ・ボンド・パッド9および第3のワイヤ・ボンド・パッド10は、出力信号用であり、第4のワイヤ・ボンド・パッド8は、接地用である。参照アームR1、参照アームR2、感知アームS1、および感知アームS2は、各々が第1の端部および第2の端部を有する。第1のボンドパッド7は、参照アームR2の第2の端部および感知アームS1の第1の端部に接続されている。第2のワイヤ・ボンド・パッド9は、参照アームR1の第2の端部および感知アームS1の第2の端部に接続されている。第3のワイヤ・ボンド・パッド10は、感知アームS2の第1の端部および参照アームR2の第1の端部に接続されている。第4のワイヤ・ボンド・パッド8は、感知アームS2の第2の端部および参照アームR1の第1の端部に接続されている。各連結体の中の6つの感知素子は、電気的に相互接続もされている。
図1と比べるといくつかの相違点がある:本発明は、少なくとも3つの遮蔽構造体を使用し、図2に示されるように、8つの遮蔽構造体42が存在するが、図1は、2つの遮蔽構造体2だけを示す。本発明は、少なくとも2つのギャップを有し、図2は、7つのギャップ45を示すが、図1は、1つのギャップ5だけを示す。各感知アームは、少なくとも2行/列の感知素子連結体43を含み、各参照アームは、少なくとも2行/列の参照素子連結体44を含む。図2は、6つの感知素子連結体43および6つの参照素子連結体44を示し、図1は、アーム1本当たりに唯一のアーチタイプの連結体を示す。感知素子連結体43および参照素子連結体44は、交互に配置され、感知素子連結体43および参照素子連結体44の各々は、距離Lによって分離されている。図2に示されるように、偶数個の遮蔽物42に対して、隣接する参照素子連結体の間の中間で、間隔は、2Lである。図3に示されるように、奇数個の遮蔽構造体42に対して、2個の隣接する感知素子連結体が存在する可能性があり、これらは、距離2Lによって分離されるであろう。長さLは、短くなり、好ましくは、20μmから100μmまでである。感知素子連結体43および参照素子連結体44は、電気的に相互接続された複数のAMR、GMR、またはTMR磁気抵抗素子で構成されている。各参照素子連結体44は、対応する遮蔽構造体42を有し、各感知素子連結体43は、隣接する遮蔽構造体42の間のギャップ45の中に位置する。遮蔽構造体は、限定されることなく、Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlを含有する軟強磁性合金で構成されている。感知アーム、参照アーム、ワイヤ・ボンド・パッド7〜10、および全部で6つの導体は、電気接続されている。好ましくは、チップサイズは、0.5mm×0.5mmであり、このチップサイズは、既存の技術より小さい。様々な利用の要件に従って、チップは、0.5mm×0.5mmより小型化される可能性がある。基板1は、CMOSを含むことがあり、CMOS、感知アーム、参照アーム、およびワイヤ・ボンド・パッド7〜10は、基板に直接的にリソグラフ印刷されることがある。
印加された磁場101の向きが遮蔽構造体42の短寸法と平行であるとき、理論的には、磁化曲線は、図4に示されたとおりに現れるはずである。曲線11は、低アスペクト比遮蔽構造体用であり、曲線12は、高アスペクト比遮蔽構造体用である。
図4からわかるように、低アスペクト比遮蔽構造体と比べると、細長い遮蔽構造体の使用は、より高い飽和点と、より優れた直線性とがある。
図5は、図2に示された参照素子連結体44および感知素子連結体43の周りの磁場分布を示す。同図から、遮蔽構造体42の間にあるギャップ45の中に存在し、感知素子連結体43に作用する磁場は、増加し、参照素子連結体44の場所において遮蔽物42の下にある磁場は、減少していることが観察できる。
図6は、図2における幾何学的構成のための感知素子連結体43および参照素子連結体44の位置での誘導磁場を示す。外部磁界がBext=100Gであるとき、Bsns16は、感知素子連結体43の場所での磁場として定義され、Brefは、参照素子連結体44の場所での磁場として定義される。同図から、Bsns=160G、Bref=25Gを推定することができる。次に、以下に与えられた式(1)および(2)に従って、利得係数Asnsおよび減衰係数Arefを決定することができる。
sns=Asns ext (1)
ref=Aref ext (2)
ext=100G、Bsns=160G、Bref=25Gと仮定すると、上記式は、Asns=1.6、Aref=0.25であることを示す。比Asns/Arefが大きくなるほど、遮蔽設計がより良くなり、理想的には、Asns/Aref>5が高感度の条件に合っている。本例では、Asns/Aref=1.6/0.25=6.4>5であり、すなわち、本発明は、高感度を達成し、遮蔽設計が非常に優れている。
上記設計において、感知素子連結体43は、第1および第2の両方の感知素子連結体のために使用され、参照素子連結体44は、第1および第2の両方の参照素子連結体のために使用される。
本実施例では、磁気抵抗センサは、水平方向に沿って並べられ(行として配置され)、第1の感知素子連結体および第1の参照素子連結体が互い違いの行に配置され、第2の感知素子連結体および第2の参照素子連結体が互い違いの行に配置され、遮蔽構造体が水平方向に沿って並べられ、ギャップが水平方向に沿って並べられている。当然、磁気抵抗センサ素子が縦方向に沿って並べられるとき(列として配置されるとき)、第1の参照素子連結体および第1の感知素子連結体は、互い違いの列の中にあり、第2の参照素子連結体および第2の感知素子連結体は、列に配置されている。遮蔽構造体は、垂直方向に並べられ、ギャップは、垂直方向に並べられている。この垂直配置は、本発明の範囲内である。
図3は、シングルチップ・フルブリッジ型磁場センサの別の実施例を示す。図2の実施例との相違点は、7つの遮蔽構造体42が存在し、2つの端部遮蔽構造体の下に参照素子連結体があり、中央遮蔽構造体の下には参照素子連結体がないことである。第1のブリッジアームおよび第2のブリッジアームは、これらの共通の境界に第1および第2の感知素子連結体を有し、第1の感知素子連結体と第2の感知素子連結体との間のギャップは、2Lである。
図12は、本発明の別の実施を示す。センサは、基板1で構成され、基板の上にホイートストン・ハーフブリッジが成膜され、センサは、6つの遮蔽構造体42と、3つのワイヤ・ボンド・パッド7〜9とを有する。ホイートストン・ハーフブリッジは、個別に3つの水平参照素子連結体44および3つの水平感知素子連結体43をそれぞれ含んでいる参照アームR1および感知アームS1を含み、各参照素子連結体44および各感知素子連結体43は、電気的に相互接続された複数の同一の磁気抵抗感知素子を含み、図示された連結体1つ当たりに6つの磁気抵抗素子が存在する。感知素子連結体43および参照素子連結体44は、互いに垂直方向に離され、隣接する参照素子連結体44と感知素子連結体43との間の間隔は、Lである。隣接する遮蔽構造体42は、これらの間にギャップ45を有し、ギャップ45の長さおよび幅は、様々である。各参照素子連結体44は、対応する遮蔽構造体42の下に位置し、各感知素子連結体は、ギャップ45の中に位置している。感知素子連結体43および参照素子連結体44は、電気的に相互接続されたAMR、GMRまたはTMR磁気抵抗感知素子のうち1つで構成されることがある。遮蔽構造体42は、元素Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlのうち1つ以上の軟磁性合金で構成されているが、これらの遮蔽構造体は、これらの特定の元素によって限定される必要はない。各センサの中の6つの素子は、電気的に相互接続されている。
本実施例において、磁気抵抗センサ素子は、水平方向に沿って並べられ(行に配置され)、各感知素子連結体および各参照素子連結体は、垂直方向に沿って互い違いになり、遮蔽構造体は、水平方向に並べられ、ギャップは、水平方向に沿って長さを有している。代替的に、磁気抵抗センサ素子は、垂直方向に沿って並べられる(列に配置される)ことがあり、各感知素子連結体および各参照素子連結体は、水平方向に沿って互い違いになり、遮蔽構造体は、垂直方向に並べられ、ギャップは、垂直方向に沿って長さを有している。垂直方向に沿った整列は、その結果、本発明の範囲外ではない。
本実施形態において、シングルチップ磁気センサブリッジは、3つのパッド7〜9を含み、3つのパッドは、バイアス電圧を供給する第1のパッド7と、信号を出力する第2のパッド9と、接地する第3のパッド8とである。参照アームR1は、第1の端部および第2の端部を有し、感知アームS1は、第1の端部および第2の端部を有する。第1のワイヤ・ボンド・パッド7は、参照アームR1の第1の端部と電気接続され、第3のワイヤ・ボンド・パッド8は、感知アームS1の第1の端部と電気接続され、第2のワイヤ・ボンド・パッド9は、参照アームR1の第2の端部および感知アームS1の第2の端部と電気接続されている。
本実施例と第2の実施例との間の相違点は、ホイートストン準ブリッジ回路の使用である。このシングルチップ磁場センサブリッジは、3つのワイヤ・ボンド・パッドを含み、3つのワイヤ・ボンド・パッドのうち第1のワイヤ・ボンド・パッドが接地のため使用されるが、第2のワイヤ・ボンド・パッドおよび第3のワイヤ・ボンド・パッドは、信号出力のため使用される。ホイートストン準ブリッジは、2つの同一の電流源I1およびI2と、参照アームR1と、感知アームS1とを含む。電流源I1およびI2と、参照アームR1と、感知アームS1とは、各々が第1の端部および第2の端部を有する。第1のワイヤ・ボンド・パッドは、参照アームR1の第1の端部と、感知アームS1の第1の端部と、2つの電流源I1およびI2の第1の端部とに電気接続されている。第2のワイヤ・ボンド・パッドは、参照アームR1の第2の端部と、電流源I2の第2の端部とに電気接続されている。第3のワイヤ・ボンド・パッドは、感知アームS1の第2の端部と、電流源I1の第2の端部とに電気接続されている。
シングルチップ磁場センサブリッジは、線形または多層型応答を設計されることがある。
線形応答をもつシングルチップ磁場センサブリッジの場合、感知素子連結体43および参照素子連結体44は、以下の特徴:ピン止め層、トンネルバリア、および強磁性自由層を有するMTJ素子で構成されている。ピン止め層は、少なくとも1つの反強磁性層および少なくとも1つの強磁性層を含み、反強磁性層は、IrMn、PtMn、またはその他の材料で構成される可能性があり、強磁性層のための材料は、Co、Fe、Ni、B、Pd、Tb、またはHfの合金である可能性があるが、この材料の組に限定される必要はない。ピン止め層は、非磁性層を使用して磁気結合された2つの強磁性層を備える積層をさらに含むことがあり、2つの強磁性層は、NiFe、NiFeO、CoFe、Coである可能性があるが、これらの材料に限定されることなく、非磁性結合層は、通常は、Ruである。自由層材料は、Co、Fe、Ni、B、Pd、TbまたはHfの合金である可能性があるが、この材料の組に限定される必要はない。ピン止め層の磁化は、これの方向にしっかり固定され、外部磁場と同様に配向を変化させるものではない、と仮定されるが、自由層の磁化は、外部磁場に応答して変化する。外部磁場がない場合、自由層磁化は、ピン止め層磁化と垂直に並べられ、このことは、永久磁石を用いて自由層より上にある付加層を使用して、または形状異方性を使用して達成される可能性がある。トンネルバリアは、通常は、AlまたはMgOのような酸化物の形をしている絶縁材料である。好ましくは、MTJは、以下の構造:シリコン基板/シード層/ピン止め層/トンネルバリア層/自由層/バイアス層/キャッピング層を有し、ピン止め層は、PtMn/CoFe/Ru/CoFeBであり、トンネルバリア層材料は、MgOであり、自由層は、CoFeB/NiFeであり、バイアス層材料は、IrMnである。
シングルチップ磁場センサ素子の伝達曲線20は、図7に示されている。印加磁場方向101およびピン止め層磁化19が平行であり、印加磁場の大きさが−Bs+Bo(25)より大きいとき、磁性自由層の磁化方向18は、MTJ素子が低抵抗状態R(21)であるように、印加磁場方向101と平行に、よって、ピン止め層磁化方向19と平行に並ぶ。印加磁場方向101およびピン止め層磁化19が逆平行であり、印加磁場の大きさがBs+Bo(26)より大きいとき、磁性自由層の磁化方向18は、MTJ素子が低抵抗状態R(22)であるように、印加磁場方向101と平行に、よって、ピン止め層磁化方向19と逆平行に並ぶ。外部印加磁場101がBo(23)という大きさを有し、自由層の磁化方向18がピン止め層の磁化方向19と垂直であるとき、MTJ磁気抵抗は、R(21)とR(22)との間の中間点、すなわち、(R+R)/2にあるであろう。−Bs+Bo(25)からBs+Bo(26)までは、シングルチップ磁場センサブリッジの動作範囲を表す。同図から分かるように、曲線21は、−Bs+Bo(25)からBs+Bo(26)まで、勾配が
(R−R)/2B=ΔR/ΔB (4)
である直線状であり、−Bs+Bo(25)からBs+Bo(26)まで、磁気抵抗は、
R(Bext)=R+(ΔR/ΔB)ext (5)
と表現されることがある。従って、式(1)および(2)によると、感知アームおよび参照アームの磁気抵抗は:
sns(Bext)=R+Asns (ΔR/ΔB)ext (6)
ref(Bext)=R+Aref (ΔR/ΔB)ext (7)
である。感知素子連結体43および参照素子連結体44は、図6に示されるように同じ応答曲線をもつGMRスピンバルブ材料で構成されている。図7は、センサが優れた直線性を有することを示している。
図8は、線形シングルチップ・フルブリッジ型磁場センサの概略図である。同図において、フルブリッジを形成するために電気的に相互接続された2本の感知アームS1(52)およびS2(52’)と、2本の参照アームR1(53)およびR2(53’)とが存在する。感知アームS1(52)およびS2(52’)と、参照アームR1(53)およびR2(53’)とは、AMR、GMR、またはTMR磁気抵抗素子で構成されることがあり、もし存在するならば、ピン止め層の向きは、全てのブリッジアームにおいて同じである。この構造では、4つのワイヤ・ボンド・パッド、すなわち、バイアス電圧用のワイヤ・ボンド・パッドVbiasと、2つのハーフブリッジ型電圧出力(V1、V2)と、接地用のワイヤ・ボンド・パッドGNDとが存在する。Vbiasは、参照アームR1(53)の端部および感知アームS1(52)の端部に接続され、V2は、感知アームS1(52)の端部および参照アームR2(53’)の端部に接続され、V1は、参照アームR1(53)の端部および感知アームS2(52’)の端部に接続され、GNDは、感知アームS2(52’)の端部および参照アームR2(53’)の端部と接続されている。フルブリッジ型センサ出力は、
と記述されることがあり、センサの感度は、
として表現されることがあり、外部磁場が非常に小さい場合、すなわち、Bが非常に小さいとき、感度(9)は、およそ
であることがある。
図9は、ハーフブリッジ型シングルチップ線形磁場センサの概略図を示す。同図において、ハーフブリッジ型回路として、電気的に相互接続された感知アームS1(52)および参照アームR1(53)が存在する。感知アームS1(52)および参照アームR1(53)は、AMR、GMR、またはTMR磁気抵抗素子で構成されることがあり、もし存在するならば、ピン止め層の向きは、全てのブリッジアームにおいて同じである。この構造では、3つのワイヤ・ボンド・パッド、すなわち、バイアス電圧用のワイヤ・ボンド・パッドVbiasと、ハーフブリッジ型電圧出力V1と、接地用のワイヤ・ボンド・パッドGNDとが存在する。Vbiasは、参照アームR1(53)の端部に接続され、V1は、感知アームS1(52)の端部および参照アームR1(53)の端部に接続され、GNDは、感知アームS1(52)の端部と接続されている。フルブリッジ型センサ出力は、
と記述されることがある。センサの感度は、
として表現することができ、外部磁場が非常に小さい場合、すなわち、Bが非常に小さいとき、感度(12)は、およそ
であることがある。
式(9)および式(12)から分かるように、磁場が大きいとき、すなわち、磁場強度Bが大きいとき、V/Vbiasの関数としての磁場強度Bのための上記の2つのハーフブリッジ型表現およびフルブリッジ型表現は、もはや線形ではなく、これは、センサの動作範囲を制限し、このため、線形準ブリッジ型磁場センサのための図10に描かれた回路が性能を改善するために提供される。
この回路は、2つの電流源I1 59およびI2 59’と、感知アームS1 52と、参照アームR1 53とを備える。これらの2つの電流源は、大きさが等しく、両方共にIBIASである。感知アームS1 52および参照アームR1 53は、AMR、GMR、またはMTJ磁気抵抗センサ素子で構成されることがあり、もし存在するならば、ピン止め層の磁化の向きは、各アームにおいて同じである。この構造体は、3つのパッドを有し、このうち1つは、接地端子GNDとして、他の2つは、ハーフブリッジ型電圧出力端子(V1、V2)として使用され、GNDは、2つの電流源の一方の端部と、感知アームS1 52の一方の端部と、参照アームR1 53の一方の端部とに電気接続されている。V1は、電流源I1 59および感知アームS1 52のもう一方の端部に接続されている。V2は、電流源I2 59’および参照アームR1 53のもう一方の端部に接続されている。この回路の全出力電圧は、
であり、感度が
である。
式(15)から分かるように、感度V/Ibiasは、磁界強度Bと線形関係がある。Ibias=Vbias/2Rである場合、準ブリッジ型磁場センサおよびフルブリッジ型磁場センサは、同一の感度を有するが、準ブリッジ型磁場センサは、より優れた直線性を有し、この磁場センサが広いダイナミックレンジの感知により一層適するようにする。
本発明の別の実施において、多層応答磁気抵抗素子が使用されることがあり、ここで、参照素子連結体44および感知素子連結体43は、MTJ素子を利用し、MTJ素子は、以下の特性:ピン止め層、トンネルバリア、および強磁性自由層を有する。ピン止め層は、反強磁性層および少なくとも1つの強磁性層を含み、反強磁性層は、通常は、IrMnまたはPtMnであるが、他の反強磁性材料が使用されてもよく、強磁性層は、Co、Fe、Ni、B、Pd、TbもしくはHf、または他の元素の合金でもよい。ピン止め層磁化は、一方向にしっかり固定されるよう意図されているので、印加磁場への応答が変化することはないが、強磁性自由層の磁化方向は、印加磁場に応答して変化するように設計されている。印加外部磁場が零である場合、ピン止め層磁化方向と自由層磁化方向とは逆平行であり、これは、ピン止め層と自由層との間で結合する漂遊磁束を使用して、または、自由層において合成反強磁性体を利用する付加ピン止め層を用いて、または、自由層の上に直接的に別の反強磁性体を追加することによって達成され得る。トンネルバリアは、通常は、AlまたはMgOのような酸化物の形をした絶縁材料で構成されている。印加磁場が小さいとき、すなわち、B<200Gであるとき、ピン止め層からの漂遊磁場は、自由層を強制的に逆平行配向状態に並べる。好ましいMTJ構造体は、以下の通りである:シリコン基板/シード層/ピン止め層/トンネルバリア層/自由層/キャッピング層である。ここで、ピン止め層は、IrMn/CoFe/CoFeBであり、トンネルバリア層材料は、MgOであり、自由層は、CoFeB/NiFeからなる。印加磁場が、磁場強度Bs>200Gのように比較的大きいとき、ピン止め層における合成反強磁性体の使用は、役立つものであり、その結果、ピン止め層磁化方向と逆平行にさせるために自由層の磁化方向で自由層の上に成膜された反強磁性層が必要である。この場合、MTJ素子の構造は、好ましくは、以下の通りである:シリコン基板/シード層/ピン止め層/トンネルバリア層/自由層/反強磁性層/保護層であり、ピン止め層は、IrMn/CoFe/Ru/CoFeBであり、トンネルバリア層は、MgOであり、CoFeB/NiFeのような自由層は、反強磁性材料IrMnで覆われている。
多層磁場ブリッジ型センサの伝達曲線は、図11に与えられている。印加磁場101がピン止め層磁化方向19と平行に並べられ、磁場が−Bs31またはBs32より大きい強度を有する場合、磁場101および自由層磁化方向18は、MTJセンサ素子が低抵抗状態R18であるように、平行であり、さらに、これらは、ピン止め層磁化方向19と平行である。印加磁場が0であるとき、自由層の磁化18およびピン止め層の磁化19は、MTJセンサ素子が高抵抗状態R27であるように、逆平行である。多層シングルチップ磁場センサブリッジの測定レンジは、−Bs31からBs32までである。同図から分かるように、−Bs31とBs32との間で、曲線29、30は、勾配が
(R−R)/B=ΔR/ΔB (16)
によって与えられた直線状であり、−Bs 31からBs 32まで、磁気抵抗は、
R(Bext)=R−(ΔR/ΔB)|Bext| (17)
として記述されることがある。式(1)および式(2)から、各ブリッジアームの磁気抵抗は、
sns(Bext)=R−Asns (ΔR/ΔB)|Bext| (18)
ref(Bext)=R−Aref (ΔR/ΔB)|Bext| (19)
として記述されることがある。
さらに、感知素子連結体43および参照素子連結体44は、GMR多層膜構造体、すなわち、図10の応答曲線と同様に構成された多層構造体CoFe/Cu/CoFeでもよい。図10から分かるように、センサは、優れた直線性を有する。
線形シングルチップ・ブリッジ型磁場センサと同様に、多層シングルチップ磁場ブリッジ型センサは、3通りの方法、すなわち、被参照フルブリッジ、被参照ハーフブリッジ、および準ブリッジで準備される可能性がある。これらの3通りのシングルチップ・センサブリッジの応答の計算は、線形センサブリッジに対して既に導出された計算に類似しているので、簡潔さのため、解だけを以下のとおり要約する:
上記3つの式から分かるように、印加磁場Bの絶対値が使用され、伝達曲線が対称であることを示唆している。その上、準ブリッジ構造および他の2つのブリッジ構造は、同様の性能を有する。
ハーフブリッジ、フルブリッジ、および準ブリッジは、CMOSを含むシングル・チップ・センサ・ブリッジが実施されることがあるようにCMOSを含むシリコン基板を利用する可能性がある。
上記事項は、本発明の好ましい実施形態だけを説明している。上記事項は、本発明を限定しない。当業者は、本発明の様々な変形および変更をもたらすことができる。変更、等価置換、または改良を含む本発明の趣旨および原理の範囲内の変更はどれでも本発明の範囲内であると考えられる。

Claims (22)

  1. 基板と、
    前記基板上に成膜されたホイートストン・ハーフブリッジ、ホイートストン準ブリッジであって、各参照素子連結体が電気的に相互接続された1つ以上の同一の感知素子を含んでいる少なくとも2行/列の参照素子連結体を含む参照アームR1を含み、各参照素子連結体が電気的に相互接続された1つ以上の同一の感知素子を含んでいる少なくとも2行/列の参照素子連結体を含む感知アームS1をさらに含み、前記参照アームおよび前記感知アームは、水平/垂直間隔方向に沿って、同数の行/列を有し、隣接する参照素子連結体の間および隣接する感知素子連結体の間の前記間隔が同じである、ホイートストン・ハーフブリッジまたはホイートストン準ブリッジと、
    遮蔽構造体の間に明確に画定されたギャップをもち、各参照素子連結体が対応する遮蔽構造体を有し、各感知素子連結体が対応するギャップの中に位置している、少なくとも3つの遮蔽構造体と、
    複数の入力および出力ワイヤ・ボンド・パッドと、
    を備える、シングルチップ磁場センサブリッジ。
  2. 前記磁気抵抗センサ素子は、AMR、GMR、またはTMRセンサ素子であることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  3. 前記磁気抵抗センサ素子は、線形磁場応答特性をもつ磁場センサ素子であることを特徴とする、請求項2に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  4. 前記磁気抵抗センサ素子は、多層磁場応答特性をもつ磁場センサ素子であることを特徴とする、請求項2に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  5. 前記参照素子連結体および前記感知素子連結体は、同数の磁気抵抗感知素子を有することを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  6. 前記シングルチップ磁場センサブリッジは、3つのワイヤ・ボンド・パッドを含み、前記3つのワイヤ・ボンド・パッドのうち第1のワイヤ・ボンド・パッドは、バイアス電圧を供給するために使用され、第2のワイヤ・ボンド・パッドは、出力信号のために使用され、第3のワイヤ・ボンド・パッドは、接地のために使用され、前記参照アームR1、前記感知アームS1は、どちらも、前記参照アームR1の第1の端部が前記第1のワイヤ・ボンド・パッドに接続され、前記第3のボンドパッドと前記感知アームS1の第1の端部とが電気接続され、前記第2のボンドパッドが前記参照アームR1の第2の端部と電気接続されると共に、前記感知アームS1の第2の端部と電気接続されるように接続されている第1の端部および第2の端部を有することを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  7. 前記シングルチップ磁場センサブリッジは、3つのボンドパッドを有し、第1のボンドパッドが接地のために使用され、第2のボンドパッドおよび第3のボンドパッドが出力のために使用され、前記ホイートストン・ブリッジは、2つの同一の電流源(I1,I2)を含み、両方の電流源(I1,I2)と、前記参照アームR1と、前記感知アームS1とは、全てがそれぞれ第1の端部および第2の端部を有し、前記第1のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第1の端部および前記感知アームS1の前記第1の端部と接続され、さらに電流源(I1,I2)の前記第1の端部と電気接続され、前記第2のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第2の端部および前記電流源I2の前記第2の端部と電気接続され、前記第3のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS1の前記第2の端部および前記電流源I1の前記第2の端部と電気接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  8. 前記遮蔽構造体は、同じ水平/垂直方向に沿って細長くなり、前記遮蔽構造体は、材料Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlのうち1つ以上を含む合金で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  9. 磁場利得係数が1<Asns<100であるように選択されたギャップが前記遮蔽構造体の間に存在し、前記磁気構造体より上または下にある領域内の前記磁場は、0<Aref<1である磁場減衰係数によって記述されることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  10. 前記参照素子連結体と、前記感知素子連結体と、前記ボンドパッドとは、互いに電気的に相互接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  11. 前記基板は、CMOSを含み、前記CMOSと、前記参照アームと、前記感知アームと、前記ワイヤ・ボンド・パッドとは、前記基板上にリソグラフィ的に画定されていることを特徴とする、請求項1に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  12. 基板と、
    前記基板上に成膜されたホイートストン・フルブリッジであって、第1のブリッジアームと第2のブリッジアームとの間に相互接続部を含み、前記第1のブリッジアームは、第1の参照素子連結体の各々が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている、少なくとも2行/列の第1の参照素子連結体を含む第1の参照アームR1と、第1の感知素子連結体の各々が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている、少なくとも2行/列の第1の感知素子連結体を含む第1の感知アームS1とを含み、前記参照素子連結体および前記感知素子連結体は、同数の行/列を有し、隣接する前記第1の参照素子連結体および前記第1の感知素子連結体を記述する縦/垂直方向に沿った間隔は、長さLによって定義され、前記第2のブリッジアームは、各参照素子連結体が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている少なくとも2行/列の第1の参照素子連結体を含む第2の参照アームR2と、各感知素子連結体が1つ以上の電気的に相互接続された磁気抵抗センサ素子で構成されている少なくとも2行/列の第2の感知素子連結体を含む第2の感知アームS1と、を含み、前記第2の参照素子連結体および前記第2の感知素子連結体は、同数の行/列を有し、隣接する前記第2の参照素子連結体および第2の感知素子連結体を記述する縦/垂直方向に沿った間隔は、長さLによって定義され、前記第1のブリッジアームと前記第2のブリッジアームとの間のエリアにおいて、前記第1の参照素子連結体および前記第2の参照素子連結体、または、前記第1の感知素子連結体および前記第2の参照素子連結体は、互いに隣接して位置し、隣接する前記第1の参照素子連結体および前記第2の参照素子連結体、または、隣接する前記第1の感知素子連結体および前記第2の参照素子連結体は、距離2Lによって分離されている、ホイートストン・フルブリッジと、
    最近傍隣接間隔を有し、前記第1の参照素子連結体の各々および前記第2の参照素子連結体の各々が対応する遮蔽構造体の下にあり、前記第1の感知素子連結体の各々および前記第2の素子連結体の各々が遮蔽構造体の間のギャップの中に位置している、少なくとも3つの遮蔽構造体と、
    複数の入力および出力ワイヤ・ボンド・パッドと、
    を備える、シングルチップ磁場センサブリッジ。
  13. 前記シングルチップ磁場センサブリッジは、4つのワイヤ・ボンド・パッドを含み、前記4つのワイヤ・ボンド・パッドは、バイアス電圧のために使用される第1のワイヤ・ボンド・パッドと、出力のために使用される第2および第3のワイヤ・ボンド・パッドと、接地のために使用される第4のワイヤ・ボンド・パッドとしてそれぞれ画定され、前記参照アームR1、前記参照アームR2、前記感知アームS1、および前記感知アームS2は、それぞれ第1の端部および第2の端部を有し、前記第1のボンドパッドは、前記参照アームR2の前記第2の端部および前記感知アームS1の前記第1の端部と電気接続され、前記第2のワイヤ・ボンド・パッドは、前記参照アームR1の前記第2の端部および前記感知アームS1の前記第2の端部と電気接続され、前記第3のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS2の前記第1の端部および前記参照アームR2の前記第1の端部と電気接続され、前記第4のワイヤ・ボンド・パッドは、前記感知アームS2の前記第2の端部および前記参照アームR1の前記第1の端部と電気接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  14. 前記遮蔽構造体は、同じ水平/垂直方向に沿って細長くなり、前記遮蔽構造体は、材料Ni、Fe、Co、Si、B、Ni、Zr、またはAlのうち1つ以上を含む合金で構成されていることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  15. 磁場利得係数が1<Asns<100であるように選択されたギャップが前記遮蔽構造体の間に存在し、前記磁気構造体より上または下にある領域内の前記磁場は、0<Aref<1である磁場減衰係数によって記述されることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  16. 前記参照素子連結体と、前記感知素子連結体と、前記ボンドパッドとは、互いに電気的に相互接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  17. 前記磁気抵抗センサ素子は、AMR、GMR、またはTMRセンサ素子であることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  18. 前記磁気抵抗センサ素子は、線形磁場応答特性をもつ磁場センサ素子であることを特徴とする、請求項17に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  19. 前記磁気抵抗センサ素子は、多層磁場応答特性をもつ磁場センサ素子であることを特徴とする、請求項17に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  20. 前記第2の参照素子連結体および前記第1の参照素子連結体は、同数の行/列を有し、前記第2の感知素子連結体および前記第1の感知素子連結体は、同数の行/列を有することを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  21. 前記第1の参照素子連結体の数、前記第1の感知素子連結体の数、前記第2の参照素子連結体の数、および前記第2の感知素子連結体の数が同じであることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
  22. 前記基板は、CMOSを含み、前記CMOSと、前記参照アームと、前記感知アームと、前記ワイヤ・ボンド・パッドとは、前記基板上にリソグラフィ的に画定されていることを特徴とする、請求項12に記載のシングルチップ磁場センサブリッジ。
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