JP5174911B2 - 磁気センサ及び磁気センサモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、例えば地磁気センサとして使用される磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサに関する。
磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサは例えば、携帯電話等の携帯機器に組み込まれる地磁気を検知する地磁気センサとして使用できる。磁気抵抗効果素子は感度軸方向からの磁場の強さに対して電気抵抗値が変動する。
下記特許文献1には、幅狭帯状部11a1〜11a6、複数の端部バイアス磁石膜11b1〜11b7、一対の端子部11c1,11c2及び複数の中央部バイアス磁石膜11d1〜11d6を備えて構成されるGMR素子が開示されている。(特許文献1の[0022]〜[0031]、図2,図3等)。
端部バイアス磁石膜11b1〜11b7及び中央部バイアス磁石膜11d1〜11d7は、幅狭帯状部11a1〜11a6を構成し、外部磁界に対して磁化変動するフリー磁性層Fにバイアス磁界を供給するために設けられている(特許文献1の[0038]欄)。
特許文献1の図3に示すように、中央部バイアス磁石膜11d1〜11d7、及び端部バイアス磁石膜11b1〜11b7は、基板10a上に形成される。そして、幅狭帯状部11a1〜11a6が、基板10a上から端部バイアス磁石膜11b1〜11b7上及び、中央部バイアス磁石膜11d1〜11d7上にかけて形成される。すなわち幅狭帯状部11a1〜11a6は、中央部バイアス磁石膜11d1〜11d7上、及び端部バイアス磁石膜11b1〜11b7上に乗り上げて形成されている。
しかしながらこのような構成では、幅狭帯状部11a1〜11a6がうねって形成されてしまう。また、バイアス磁石膜の上方に位置するフリー磁性層Fや固定磁性層Pには、バイアス磁石膜から上方へ回り込む漏洩磁界が作用する。この結果、フリー磁性層Fや固定磁性層Pの一軸異方性が低下し、検出精度の向上を図ることができないといった問題があった。
また特許文献1のように、永久磁石層の上に素子部(幅狭帯状部)を形成する構成でなく、積層順を逆にし、すなわち、図14のように固定磁性層、非磁性層及びフリー磁性層の積層部分を有する素子部70の上面に永久磁石層71を設けた構成にしても、永久磁石層71から下方に漏れる漏洩磁界だけでフリー磁性層の磁化を制御することになり、フリー磁性層の一軸異方性を向上させることができない。
特開2006−66821号公報
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、固定磁性層とフリー磁性層の双方の一軸異方性を向上させることが可能な磁気センサ及び磁気センサモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサであって、
磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサであって、
前記磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有し、前記固定磁性層の固定磁化方向が感度軸方向である素子幅方向に向けられた素子部を備え、
前記素子部には、前記素子幅方向に直交する素子長さ方向の途中の複数位置に、膜厚方向に向けて凹部が形成され、この凹部に第1の永久磁石層が設けられ、前記素子部と前記第1の永久磁石層とで素子連設体が構成され、
前記凹部は、前記フリー磁性層から前記非磁性層の上面、下面あるいは、前記非磁性層の膜厚方向への途中位置にかけて形成されており、前記凹部に形成された前記第1の永久磁石層と前記フリー磁性層の全厚とが前記素子長さ方向にて対向しており、前記固定磁性層は分断されずに前記素子連設体の素子長さ方向の全域に延在していることを特徴とするものである。
これにより、フリー磁性層及び固定磁性層の一軸異方性を向上でき、検出精度の向上を図ることが出来る。
本発明では、前記素子部は、下から前記固定磁性層、前記非磁性層、及び前記フリー磁性層の順に積層されていることが好ましい。これにより素子部を永久磁石層より先に形成でき、また素子部を平面上に形成でき、素子部を適切且つ容易に形成できる。
また本発明では、前記凹部は、前記フリー磁性層から前記非磁性層の膜厚方向への途中位置にかけて形成されていることが好ましい。これにより、永久磁石層の形成領域にフリー磁性層の一部を残すことなく、また凹部形成の際に固定磁性層に対してダメージを与えることが無く、電気的コンタクトの面でも抵抗値の低い非磁性層とコンタクトできる。
また本発明では、前記永久磁石層の前記固定磁性層側に向く面と逆面には、前記永久磁石層よりも抵抗値が小さい非磁性低抵抗層が重ねて形成されていることが好ましい。これにより素子抵抗以外の寄生抵抗分を小さくできる。
また本発明では、前記素子部の前記素子長さ方向の両側に、素子部と接してまたは素子部と間隔を置いて第2の永久磁石層が設けられていることが好ましい。このとき、前記素子部には、前記凹部が素子長さ方向の両側位置にも設けられ、該凹部に第2の永久磁石層が形成されていることが好ましい。
また本発明では、前記第1の永久磁石層の素子長さ方向の長さよりも第2の永久磁石層の素子長さ方向の長さを長く形成することで、中央付近より外側のバイアス磁界が弱くなることを防ぐことができる。
また本発明では、前記第1の永久磁石層および第2の永久磁石層の幅が前記素子幅より広く形成することで、永久磁性層パターンの角部近傍でバイアス磁界が極端に強くなっている部分を素子部に直接影響を及ぼさないようにできる。
また本発明では、前記素子連設体が複数、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部連結体の両側に設けられた外側永久磁石層間が非磁性接続層により電気的に接続されてミアンダ形状で形成されている。ミアンダ形状とすることで素子抵抗を大きくでき消費電力の低減を図ることができる。
また本発明における磁気センサモジュールは、上記のいずれかに記載の磁気センサを複数有し、少なくとも前記複数の磁気センサのうち一組の磁気抵抗効果素子の感度軸が直交するように各磁気抵抗効果素子が配置されていることを特徴とするものである。例えば、本発明の磁気センサモジュールは地磁気センサとして使用できる。
本発明の磁気センサによれば、フリー磁性層及び固定磁性層の一軸異方性を向上でき、検出精度の向上を図ることが出来る。
図1(a)は第1実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子の部分を示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図、図2は、第2実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子の部分を示す平面図、図3は、図2に示すD−D線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分拡大断面図、図4は好ましい素子連設体を示す部分拡大平面図、図5は本実施形態における固定磁性層の平面図、図6は、図3の部分拡大断面図、図7は、他の実施形態における素子連設体の部分断面図、図8は、磁気抵抗効果素子の固定磁性層の固定磁化方向及びフリー磁性層の磁化方向と、電気抵抗値との関係を説明するための図、図9は、素子部を膜厚方向から切断した際の切断面を示す断面図、図10は、本実施形態の磁気センサの回路図、図11は本実施形態における地磁気センサ(磁気センサモジュール)の部分斜視図、図12は比較例の素子連設体の断面図、図13は比較例の固定磁性層及び永久磁石層の平面図及び磁区構造を示す模式図、図14は従来例の素子部及び永久磁石層の断面図、である。
本実施形態における磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサ1を用いた磁気センサモジュールは例えば携帯電話等の携帯機器に搭載される地磁気センサとして使用される。
前記磁気センサ1は、図10に示すように、磁気抵抗効果素子2,3と固定抵抗素子4,5とがブリッジ接続されてなるセンサ部6と、センサ部6と電気接続された入力端子7、グランド端子8、差動増幅器9及び外部出力端子10等を備えた集積回路(IC)11とで構成される。
図1(a)に示すように、素子部12と中間永久磁石層(第1の永久磁石層)60とが図示X方向に交互に形成され、図示X方向の両側に位置する素子部12の両側には、外側永久磁石層(第2の永久磁石層)65が設けられる。素子部12、中間永久磁石層60及び外側永久磁石層65により帯状に延びる素子連設体61が構成される。図1(a)に示すように素子連設体61の素子長さL1(外側永久磁石層65の部分を含めない)は、素子幅W1に比べて長く形成されている。
素子連設体61は、素子幅方向(Y方向)に間隔を空けて複数本並設され、各素子連設体61の両端部に設けられた外側永久磁石層65間が電極層62にて接続されてミアンダ形状の磁気抵抗効果素子2,3が構成されている。
ミアンダ形状に形成された両端にある素子連設体61の一方には入力端子7、グランド端子8、出力取出し部14(図10参照)に接続される電極層62が接続されている。電極層62は永久磁石層60,65よりも低抵抗であり、Al、Ta、Au等の非磁性導電材料で形成される。
磁気抵抗効果素子2,3を構成する各素子部12は、全て図9に示す同じ積層構造で構成される。なお図9は、素子幅W1と平行な方向から膜厚方向に切断した切断面を示している。
素子部12は、例えば下から反強磁性層33、固定磁性層34、非磁性層35、およびフリー磁性層36の順に積層されて成膜され、フリー磁性層36の表面が保護層37で覆われている。素子部12は例えばスパッタにて形成される。
反強磁性層33は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層34はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性層35はCu(銅)などである。フリー磁性層36は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層37はTa(タンタル)などである。上記構成では非磁性層35がCu等の非磁性導電材料で形成された巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)であるが、Al23等の絶縁材料で形成されたトンネル型磁気抵抗効果素子(TMR素子)であってもよい。また図9に示す素子部12の積層構成は一例であって他の積層構成であってもよい。
素子部12では、反強磁性層33と固定磁性層34との反強磁性結合により、固定磁性層34の磁化方向が固定されている。図1及び図9に示すように、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子幅方向(Y方向)に向いている。すなわち固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は、素子連設体61の長手方向に対して直交している。
一方、フリー磁性層36の磁化方向(F方向)は、外部磁場により変動する。本実施形態では、永久磁石層60,65から素子部12に図示X方向へのバイアス磁界が作用している。よって素子部12を構成するフリー磁性層36の磁化は無磁場状態では図示X方向に向けられている。
図8に示すように、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)と同一方向から外部磁場Y1が作用してフリー磁性層36の磁化方向(F方向)が外部磁場Y1方向に向くと、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)とフリー磁性層36の磁化方向(F方向)とが平行に近づき電気抵抗値が低下する。
一方、図8に示すように、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)と反対方向から外部磁場Y2が作用してフリー磁性層36の磁化方向(F方向)が外部磁場Y2方向に向くと、固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)とフリー磁性層36の磁化方向(F方向)とが反平行に近づき電気抵抗値が増大する。
図1(b)に示すように磁気抵抗効果素子2,3は基板16上に形成される。磁気抵抗効果素子2,3上はAl23やSiO2等の絶縁層17に覆われる。また磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子連設体61間も絶縁層17で埋められる。絶縁層17は例えばスパッタにて形成される。
図1(b)のように絶縁層17の上面は、例えばCMP技術を用いて平坦面に形成されている。ただし、絶縁層17の上面は、素子連設体61と基板16間の段差に倣って、凹凸面で形成されていてもよい。
図1に示す実施形態では、磁気抵抗効果素子2,3を構成する各素子連設体61の間、及び最も外側に位置する素子連設体61の外側に磁気シールド効果を発揮する軟磁性体18が設けられている。軟磁性体18は例えばスパッタやメッキにて薄膜形成される。軟磁性体18は、NiFe、CoFe、CoFeSiBやCoZrNb等で形成される。軟磁性体18の長さ寸法L2は素子連設体61の素子長さL1よりも長く、図1(a)に示すように、軟磁性体18は、素子連設体61の長手方向(X方向)の両側から長手方向に延出する延出部18aを備える。
図1(b)に示すように、軟磁性体18は、素子部12間にある絶縁層17上に形成される。また図示しないが軟磁性体18上及び軟磁性体18間は絶縁性の保護層にて覆われている。
各寸法について説明する。
磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12の素子幅W1は、2〜10μmの範囲内である(図1(a)参照)。また素子部12の素子長さL5は、1〜10μmの範囲内である(図1(a)参照)。また、素子部12の膜厚T2は、200〜400Åの範囲内である(図1(b)参照)。素子部12のアスペクト比(素子長さL5/素子幅W1)は、0.1〜4である。
中間永久磁石層60の長さ寸法L3は、0.5〜5μmの範囲内である(図1(a)参照)。また中間永久磁石層60の幅寸法W3は、3〜12μmの範囲内である(図1(a)参照)。W3はW1より広いことが好ましい。中間永久磁石層60の膜厚は、150〜1000Åの範囲内である。
外側永久磁石層65の長さ寸法L4は、5〜10μmの範囲内である(図1(a)参照)。また、外側永久磁石層65の膜厚は、中間永久磁石層13の膜厚と等しいことが好ましい。
各素子連設体61間の素子幅方向への間隔T5は、2〜10μmの範囲内である(図1(a)参照)。
また素子連設体61の長さ寸法L1は、50〜200μmの範囲内である。
また軟磁性体18の幅寸法W2は、この実施形態では、地磁気センサとして使用する場合、1〜6μmの範囲内である(図1(a)参照)。また軟磁性体18の長さ寸法L2は、80〜200μmの範囲内である(図1(a)参照)。また、軟磁性体18の膜厚T3は、0.2〜1μmの範囲内である(図1(b)参照)。軟磁性体18の延出部18aの長さ寸法T8は、10μm以上である(図1(a)参照)。
図1の実施形態における各軟磁性体18間の距離(Y方向への距離)T1は、軟磁性体18の幅寸法W2以上で2〜8μmである(図1(b)参照)。また、素子部12と隣接した位置にある軟磁性体18とのY方向への距離T4は、0<T4<3μmである(図1(b)参照)。また、軟磁性体18と素子部12間の高さ方向(Z方向)への距離T5は、0.1〜1μmである(図1(b)参照)。
図1に示す磁気センサ1は、図示Y方向(素子幅方向)と平行な方向からの地磁気を検知するためのものである。よって図示Y方向が感度軸方向であり、図示Y方向に直交するX方向(素子長さ方向)が素子連設体61の長手方向である。固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)は感度軸方向である図示Y方向に向けられている。
図2は図1の変形例である。図2に示す実施形態では、磁気抵抗効果素子2,3は、素子連設体61の端部間を接続する電極層62が、Y方向に直線状(帯状)で形成され、電極層62が、絶縁層を介し軟磁性体18の下側を通っている。すなわち、電極層62と軟磁性体18とが高さ方向(図示Z方向)にて交差している。素子連設体61を接続する部分の電極層62は軟磁性体18と電気的に絶縁されていれば、下部での形成に限定されず、上部に形成されてもよい。
図1では、電極層62が平面的に軟磁性体18を迂回するように形成されていたが、図2では、電極層62と軟磁性体18とを高さ方向(図示Z方向)にて交差させているため、磁気抵抗効果素子2,3の図示X方向への長さ寸法を小さくでき、電極層62の配線抵抗も低減できる。また電極層62と軟磁性体18間の絶縁性(図1(b)に示す絶縁層17が介在している)が低く、仮にショートしたとしても、センサ特性にさほどの影響は無い。また電極層62を非磁性の良導体で形成することで、電極層62を永久磁石層で形成する形態に比べて寄生抵抗を低減できるし、永久磁石層で形成するとバイアス磁界の影響が軟磁性体18に影響しシールド効果が低下するが、本実施形態では、そのような問題も生じない。
本実施形態では、図3の断面図に示すように、各素子部12を構成する反強磁性層33、固定磁性層34及び非磁性層35は永久磁石層60,65の形成位置で分断されておらず素子連設体61の素子長さ方向(図示X方向)の全域に延在している。すなわち、永久磁石層60,65の形成位置では、素子部12を構成する保護層37及びフリー磁性層36がイオンミリング等で削られて凹部63が形成されている。よって凹部63の底面63aには非磁性層35が露出している。そして、この凹部63内に永久磁石層60,65が設けられている。反強磁性層33、固定磁性層34、非磁性層35、フリー磁性層36及び保護層37の各層の界面はX−Y平面と平行な面である(図3,図6)。
図6の拡大断面図に示すように、凹部63の底面63aは、非磁性層35の膜厚方向(図示Z方向)の途中位置であることが好適である。底面63aは、非磁性層35の上面35aあるいは下面36bの位置であってもよいが、底面63aを非磁性層35の膜厚方向の途中位置にすることで、凹部63(永久磁石60,65)下にフリー磁性層36の一部が残されることが無い。すなわち凹部63の形成位置では、フリー磁性層36が全て除去される。また、凹部63をイオンミリング等で形成する際に、固定磁性層34の一部が削り取られる不具合も生じない。また、固定磁性層34と永久磁石層60,65との間に非磁性層35が介在することで、固定磁性層34と永久磁石層60,65間の磁気的結合を防止できる。
本実施形態では、図3及び図6に示すようにフリー磁性層36の全厚が、永久磁石層60,65と素子長さ方向(X方向)にて対向する。よって、永久磁石層60,65からフリー磁性層36の全体に適切に素子長さ方向(図示X方向)へのバイアス磁界を供給でき、フリー磁性層36の一軸異方性を向上できる。
また本実施形態では、図3、図5、図6に示すように固定磁性層34は永久磁石層60,65の形成位置で分断されることなく素子連設体61の素子長さ方向(図示X方向)の全域に形成された単一の層として構成されている。
ここで固定磁性層34を凹部63の形成位置で分断してしまうと、次に説明するように固定磁性層34の一軸異方性を向上させることができなくなる。
固定磁性層34を分断して形成した比較例(図12)を説明する。図12では、永久磁石層60,65の形成位置における素子部12を完全に除去して分断している。そして分断された各素子部12の間に永久磁石層60,65を介在させている。図12の形態では、固定磁性層34が永久磁石層60の形成位置で分断され、固定磁性層34の側面に永久磁石層60,65が対向配置される。単一の層として形成されていた固定磁性層34を個々に分断することで、各固定磁性層34の磁区構造が弱まる(不安定化する)。しかも、フリー磁性層36と同じように、固定磁性層34の全体に永久磁石層60,65から素子長さ方向(図示X方向)へのバイアス磁界が供給されるため、図13(分断された固定磁性層の平面図)に示すように、固定磁性層34の側部付近の磁化が、感度軸方向(Y方向)から傾きやすくなり、固定磁性層34の一軸異方性が低下する。
これに対して本実施形態では、固定磁性層34を永久磁石層60,65の下側にもそのまま残し、図3,図5,図6のように固定磁性層34を分断せずに単一の層として構成している。このため、図12,図13に示す比較例のように、固定磁性層34の磁区構造が分断されない。さらに固定磁性層34が分断されることなく素子連設体61の素子長さ方向(X方向)の全域に延在して形成されているため、反強磁性層33との間で生じる感度軸方向への交換結合磁界(Hex)やHplをより効果的に大きくできる。また、固定磁性層34と永久磁石層60,65とが素子長さ方向(X方向)にて対向していないので、比較例のように、永久磁石層60,65から固定磁性層34に直接的に強いバイアス磁界が供給されることが無い。
本実施形態では、永久磁石層60,65の下側に位置する固定磁性層34には、永久磁石層60,65から下方に回り込む漏洩磁界が若干、作用するものの、本実施形態のように固定磁性層34を分断せず、単一の層として構成したことで、固定磁性層34全域の単磁区化を促進でき、一軸異方性の向上を効果的に図ることが可能である。
以上により本実施形態によれば、固定磁性層34及びフリー磁性層36の一軸異方性を向上でき、検出精度の向上を図ることが出来る。
また固定磁性層34及び反強磁性層33まで分断して各素子部12間に永久磁石層60,65を設けた図12,図13の比較例では、永久磁石層60,65と素子部12との電気的コンタクトは各側面となるため寄生抵抗が大きくなりやすいが、本実施形態のように永久磁石層60,65と素子部12との電気的コンタクトが平面接触となることで寄生抵抗を低減させることが出来る。
また図3に示すように中間永久磁石層60の上面(固定磁性層34側に向く面の逆面)には、中間永久磁石層60よりも抵抗値が小さい低抵抗層64が重ねて形成されている。低抵抗層64はAu、Al、Cu等の非磁性の良導体で形成されることが好適である。低抵抗層64は、中間永久磁石層60と同様にスパッタあるいはメッキ等で形成される。図3に示すように中間永久磁石層60上に低抵抗層64を重ねて形成することで、より効果的に、寄生抵抗を低減できる。なお外側永久磁石層65上には上記したように低抵抗層としての電極層62が重ねられて形成されており、磁気抵抗変化に寄与しない寄生抵抗成分を効果的に低減できる構成となっている。
図2、図3において素子部12と中間永久磁石層60が素子幅と直交方向に直列に接続されその外側に外側永久磁石層65が形成される場合、素子中央において永久磁性層のバイアス磁界が積算されるため、外側のバイアス磁界が中央付近と比較すると弱くなる。そのため、外側永久磁石層65の素子直交方向長さを中間永久磁石層60長さより長くすることが好ましい。また、形成プロセスを分けることで、外側永久磁石層65の膜厚を中間永久磁石層60の膜厚より厚くすることでも同様の効果を得ることが出来る。
さらに中間永久磁石層60および外側永久磁石層65の角部近傍では磁界が極端に強くなるため、素子幅W1よりも永久磁石層の幅寸法W3を広くすることで、磁界強度の最も強い部分を素子部12に直接影響しないようにでき、パターン形成の合わせ精度のマージンも上げることが出来る。
また永久磁石層60,65間に挟まれた部分の素子部12のアスペクト比(素子長さL5/素子幅W1)(図4参照)が大きくなると、永久磁石層60,65からのバイアス磁界が素子部12を構成するフリー磁性層36の素子長さ方向の全域に供給されにくくなり効果的に一軸異方性を向上できなくなる。したがって、フリー磁性層36の素子長さ方向の全域に適切にバイアス磁界を供給するため素子部12のアスペクト比は小さいことが好ましい。具体的には素子部12のアスペクト比は3以下であることが好ましく、1より小さいことがより好ましい。
図3に示す凹部63は、例えば、素子部12上にリフトオフ用レジストを形成し、リフトオフ用レジストに覆われていない素子部12を構成する保護層37,フリー磁性層36(さらには非磁性層35まで)をエッチングにて削ることで形成できる。リフトオフ用レジストをそのまま残した状態で、永久磁石層60,65をスパッタ等で成膜し、さらに永久磁石層60,65の上に低抵抗層64をスパッタ等で成膜する。そしてリフトオフ用レジストを除去することで形成できる。
外側永久磁石層65の形成位置では、素子部12全体が除去され(すなわち固定磁性層や反強磁性層の部分も除去され)、素子部12の側面と外側永久磁石層65の側面とが対向する位置関係であってもよい。外側永久磁石層65の位置では素子部12の最外周位置であるため、固定磁性層を除去しても素子部12全体としては固定磁性層が分断されず一体形状で存在するためである。また、中間永久磁石層60と同様に、素子部12に凹部を形成し、この凹部に外側永久磁石層65を形成する構成としてもよい。この構成においては、両側位置でのフリー磁性層36の磁化の揺らぎを押さえ、フリー磁性層36全体を適切に一方向に磁化固定できるため特性が向上するうえ、外側永久磁石層65と中間永久磁石層60を同一の工程で形成することができる。
図1,図2に示す実施形態では、軟磁性体18が設けられている。また、軟磁性体18は、各素子連設体61の素子長さ方向(X方向)の両側から素子長さ方向に延出する延出部18aを備えることが好ましく、これにより直交磁場(X方向からの磁場)は、より効果的に、軟磁性体18を通過しやすい。本実施形態では軟磁性体18を設けたことで、直交磁場に対する磁気シールド効果を向上でき、また、感度軸方向(Y方向)からの磁場に対する検出精度を向上させることが出来る。
なお、本実施形態において、軟磁性体18を設けるか否かは任意である。
また、磁気抵抗効果素子2,3を構成する素子部12は一つだけでもよいが、複数設けてミアンダ形状にすることで、素子抵抗を大きくでき消費電力の低減を図ることができ好適である。
また、磁気抵抗効果素子2,3及び固定抵抗素子4,5は一つずつでもよいが、図10のようにブリッジ回路を構成し、出力取出し部14から得られた出力を差動増幅器9にて差動出力とすることで、出力値を大きくでき高精度な磁場検知を行うことが出来る。
また、図1,図2では、軟磁性体18は、素子連設体61の両側方に設けられていたが、軟磁性体18は、素子連設体61の真上、あるいは真下に絶縁層を介して設けられる構造でもよい。
固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)を、同チップ内で変えたり、あるいは、同じ固定磁化方向(P方向)を備えるチップを2つ用いてフルブリッジの構成とすることも可能である。
図3,図6では、素子部12が下から反強磁性層33、固定磁性層34、非磁性層35、フリー磁性層36及び保護層37の順に積層されていた。すなわち、フリー磁性層36を固定磁性層34よりも上側に設けた構成である。
一方、図7に示す実施形態では、素子部12が下から下地層(形成されていなくてもよい)40、フリー磁性層36、非磁性層35、固定磁性層34、反強磁性層33及び保護層37の順に積層されている。すなわち図7では、フリー磁性層36が固定磁性層34よりも下側に形成されている。このような構成では、まず先に永久磁石層60,65の形成が必要である。その後、素子部12を形成するが、このとき、素子部12の形成面が、基板と永久磁石層60,65との凹凸面になるので、図3及び図6のように、フリー磁性層36を固定磁性層34よりも上側に設けた構成としたほうが、まず素子部12を永久磁石層60,65の形成より先に基板の平面上に形成できる。したがって素子部12の形成を適切且つ容易にできる。
なお図7に示す形態を形成するには、基板上に、永久磁石層60,65を形成し(低抵抗層64を設ける場合には、永久磁石層60,65の形成より先に低抵抗層64を設ける)、続いて、永久磁石層60,65の間に、下から下地層40、フリー磁性層36の順に成膜する。ここで一旦、CMP等により、永久磁石層60,65の上面とフリー磁性層36の上面を平坦な面にした後、平坦面上に、下から薄い磁性層、非磁性層35、固定磁性層34、反強磁性層33及び保護層37の順に積層する。薄い磁性層を形成するのは、基本的に、フリー磁性層36、非磁性層35、固定磁性層34を連続成膜にて形成することが好ましいところ、図7の形態では、フリー磁性層36の形成で一旦、それ以降の成膜を中断するためである。例えば数Å程度の非常に薄い磁性層なので、永久磁石層60,65と重なる部分では、フリー磁性層としてほとんど機能しないが、フリー磁性層36と重なる部分ではフリー磁性層36と一体となって機能する。あるいは、永久磁石層60,65の間に非磁性層35まで成膜した後、CMP等にて、永久磁石層60,65の上面と非磁性層35の上面を平坦な面にし、続いて、平坦面上に、下から薄い非磁性層、固定磁性層34、反強磁性層33及び保護層37の順に積層してもよい。なお上記の製造方法は一例であって別の製造方法で形成されても当然によい。
本実施形態における磁気センサ1は例えば、図11に示す地磁気センサ(磁気センサモジュール)として使用される。X軸磁場検知部50、Y軸磁場検知部51、Z軸磁場検知部52では、いずれも図10に示すブリッジ回路のセンサ部が設けられている。X軸磁場検知部50では磁気抵抗効果素子2,3の素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)が感度軸であるX方向を向いており、また、Y軸磁場検知部51では磁気抵抗効果素子2,3の素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)が感度軸であるY方向を向いており、さらに、Z軸磁場検知部52では磁気抵抗効果素子2,3の素子部12の固定磁性層34の固定磁化方向(P方向)が感度軸であるZ方向を向いている。
X軸磁場検知部50、Y軸磁場検知部51、Z軸磁場検知部52、及び集積回路(ASIC)11はいずれも基台53上に設けられる。X軸磁場検知部50、及びY軸磁場検知部51の磁気抵抗効果素子2,3の形成面はいずれもX−Y平面であるが、Z軸磁場検知部52の磁気抵抗効果素子2,3の形成面はX−Z平面であり、Z軸磁場検知部52の磁気抵抗効果素子2,3の形成面は、X軸磁場検知部50、及びY軸磁場検知部51の磁気抵抗効果素子2,3の形成面に対して直交した関係にある。
本実施形態では、X軸磁場検知部50、Y軸磁場検知部51、及びZ軸磁場検知部52のうち2以上の検知部を基台53上に設けても、各検知部において、感度軸方向と直交方向からの磁場を適切に磁気シールドできるとともに、各検知部の感度軸方向からの地磁気を適切に検知できる。
図11の構成以外に、図11に示す地磁気センサと加速度センサ等を組み合わせたモジュールとすることもできる。
(a)は第1実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子の部分を示す平面図、(b)は、図1(a)のA−A線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分断面図、 第2実施形態における磁気センサの特に磁気抵抗効果素子の部分を示す平面図、 図2に示すD−D線に沿って高さ方向(図示Z方向)に切断し矢印方向から見た部分拡大断面図、 好ましい素子連設体の部分拡大平面図、 本実施形態における固定磁性層の平面図、 図3の部分拡大断面図、 他の実施形態における素子連設体の部分断面図、 磁気抵抗効果素子の固定磁性層の固定磁化方向及びフリー磁性層の磁化方向と、電気抵抗値との関係を説明するための図、 素子部を膜厚方向から切断した際の切断面を示す断面図、 本実施形態の磁気センサの回路図、 地磁気センサ(磁気センサモジュール)の斜視図、 比較例の素子連設体の断面図、 比較例の固定磁性層及び永久磁石層の平面図及び磁区構造を示す模式図、 従来例の素子部及び永久磁石層の断面図、
1 磁気センサ
2、3 磁気抵抗効果素子
4、5 固定抵抗素子
6 センサ部
7 入力端子
8 グランド端子
9 差動増幅器
10 外部出力端子
11 集積回路
12 素子部
14 出力取出し部
16 基板
17 絶縁層
18 軟磁性体
33 反強磁性層
34 固定磁性層
35 非磁性層
36 フリー磁性層
37 保護層
50 X軸磁場検知部
51 Y軸磁場検知部
52 Z軸磁場検知部
60 中間永久磁石層(第1の永久磁石層)
65 外側永久磁石層(第2の永久磁石層)
61 素子連設体
62 電極層
63 凹部
64 低抵抗層
L1 素子長さ
W1 素子幅

Claims (10)

  1. 磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサであって、
    前記磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性層を介して積層された外部磁場を受けて磁化方向が変動するフリー磁性層とを有し、前記固定磁性層の固定磁化方向が感度軸方向である素子幅方向に向けられた素子部を備え、
    前記素子部には、前記素子幅方向に直交する素子長さ方向の途中の複数位置に、膜厚方向に向けて凹部が形成され、この凹部に第1の永久磁石層が設けられ、前記素子部と前記第1の永久磁石層とで素子連設体が構成され、
    前記凹部は、前記フリー磁性層から前記非磁性層の上面、下面あるいは、前記非磁性層の膜厚方向への途中位置にかけて形成されており、前記凹部に形成された前記第1の永久磁石層と前記フリー磁性層の全厚とが前記素子長さ方向にて対向しており、前記固定磁性層は分断されずに前記素子連設体の素子長さ方向の全域に延在していることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記素子部は、下から前記固定磁性層、前記非磁性層、及び前記フリー磁性層の順に積層されている請求項1記載の磁気センサ。
  3. 前記凹部は、前記フリー磁性層から前記非磁性層の膜厚方向への途中位置にかけて形成されている請求項1又は2に記載の磁気センサ。
  4. 前記第1の永久磁石層の前記固定磁性層側に向く面と逆面には、前記永久磁石層よりも抵抗値が小さい非磁性低抵抗層が重ねて形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気センサ。
  5. 前記素子部の前記素子長さ方向の両側に、素子部と接してまたは素子部と間隔を置いて第2の永久磁石層が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気センサ。
  6. 前記素子部には、前記凹部が素子長さ方向の両側位置にも設けられ、該凹部に第2の永久磁石層が形成されている請求項5に記載の磁気センサ。
  7. 前記第1の永久磁石層の素子長さ方向の長さよりも第2の永久磁石層の素子長さ方向の長さのほうが長く形成されている請求項5ないし6のいずれかに記載の磁気センサ。
  8. 前記第1の永久磁石層および前記第2の永久磁石層の幅が前記素子幅より広く形成されている請求項5ないし7のいずれかに記載の磁気センサ。
  9. 前記素子連設体が複数、素子幅方向に間隔を空けて配置され、各素子部連結体の両側位置に設けられた外側永久磁石層間が非磁性接続層により電気的に接続されてミアンダ形状で形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気センサ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の磁気センサを複数有し、少なくとも前記複数の磁気センサのうち一組の磁気抵抗効果素子の感度軸が直交するように各磁気抵抗効果素子が配置されていることを特徴とする磁気センサモジュール。
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