WO2010134289A1 - 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

摩擦伝動ベルト(B)は、ゴム組成物で形成されたベルト本体(10)がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する。ベルト本体(10)におけるプーリ接触側表面には、そのプーリ接触側表面を被覆するように粉体層(16)が複合化して一体に設けられている。

Description

摩擦伝動ベルト及びその製造方法
 本発明は、ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルト及びその製造方法、並びにそれを用いたベルト伝動装置に関する。
 Vリブドベルト等の摩擦伝動ベルトについて、ベルト走行時にプーリ上で生じるスリップ音その他の騒音を軽減させる技術が種々提案されている。
 例えば、特許文献1には、Vリブドベルトの加硫成形後にVリブ表面にタルク等の粉体を付着させることが開示されている。
 特許文献2には、VリブドベルトのVリブ表面に短繊維の一部が突出するように設けられ、その短繊維の突出部を埋め込むようにタルク等の粉体を付着させることが開示されている。
 特許文献3には、加硫成型したベルトスリーブの表面に接着剤を塗布し、その上に短繊維を吹き付けることにより、Vリブ表面に短繊維が強固に付着したVリブドベルトを製造することが開示されている。
 特許文献4には、内周面にVリブ型を刻印した外型の内周面に接着剤塗布し、その上に短繊維を吹き付けて付着させる一方、内型に未架橋ゴム組成物及び心線をセットすることにより、Vリブ表面に短繊維が付着したVリブドベルトを製造することが開示されている。
特開2004-116755号公報 実公平7-31006号公報 特開2004-276581号公報 特許第4071131号公報
 本発明は、ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、
 上記ベルト本体におけるプーリ接触側表面には、そのプーリ接触側表面を被覆するように粉体層が複合化して一体に設けられている。
 本発明は、ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、
 ベルト成形型におけるプーリ接触側部分を形成するための成型面に予め粉体を吹き付けて粉体の層を設け、そこにベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させて架橋させることにより製造されたものである。
 本発明は、上記摩擦伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられたベルト伝動装置である。
 本発明は、ベルト成形型におけるプーリ接触側部分を形成するための成型面に、ベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させて架橋させる摩擦伝動ベルトの製造方法であって、
 ベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させる前に予めベルト成形型の成型面に粉体を吹き付けて粉体の層を設ける。
実施形態に係るVリブドベルトの斜視図である。 実施形態に係るVリブドベルトの要部断面図である。 実施形態に係るVリブドベルトの変形例の要部断面図である。 自動車の補機駆動ベルト伝動装置のプーリレイアウトを示す図である。 ベルト成形型の縦断面図である。 ベルト成形型の一部分の拡大縦断面図である。 外型に粉体を吹き付ける工程を示す説明図である。 内型に未架橋ゴムシート及び撚り糸をセットする工程を示す説明図である。 内型を外型の中に位置付ける工程を示す説明図である。 ベルトスラブを成型する工程を示す説明図である。 ベルト耐久試験用のベルト試験走行機のプーリレイアウトを示す図である。 ベルト走行時音試験用のベルト試験走行機のプーリレイアウトを示す図である。
 以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
 図1及び2は、本実施形態に係るVリブドベルトB(摩擦伝動ベルト)を示す。本実施形態に係るVリブドベルトBは、例えば、自動車のエンジンルーム内に設けられる補機駆動ベルト伝動装置等に用いられるものである。本実施形態に係るVリブドベルトBは、例えば、ベルト周長700~3000mm、ベルト幅10~36mm、及びベルト厚さ4.0~5.0mmである。
 本実施形態に係るVリブドベルトBは、ベルト内周側の圧縮ゴム層11と中間の接着ゴム層12とベルト外周側の背面ゴム層13との三重層に構成されたVリブドベルト本体10を備えており、接着ゴム層12には、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線14が埋設されている。
 圧縮ゴム層11は、複数のVリブ15がベルト内周側に垂下するように設けられている。複数のVリブ15は、各々がベルト長さ方向に延びる断面略逆三角形の突条に形成されていると共に、ベルト幅方向に並設されている。各Vリブ15は、例えば、リブ高さが2.0~3.0mm、基端間の幅が1.0~3.6mmである。また、リブ数は、例えば、3~6個である(図1では、リブ数が6)。圧縮ゴム層11は、原料ゴムに種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。
 圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物の原料ゴムは、例えば、エチレン-α-オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H-NBR)等が挙げられる。原料ゴムは、単一種で構成されていてもよく、また、複数種がブレンドされて構成されていてもよい。
 配合剤としては、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
 補強材としては、カーボンブラックでは、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N-339、HAF、N-351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N-234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラックが挙げられる。補強剤としてはシリカも挙げられる。補強剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。補強材は、耐摩耗性及び耐屈曲性のバランスが良好となるという観点から、原料ゴム100質量部に対する配合量が30~80質量部であることが好ましい。
 加硫促進剤としては、酸化マグネシウムや酸化亜鉛(亜鉛華)などの金属酸化物、金属炭酸塩、ステアリン酸などの脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。加硫促進剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。加硫促進剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0.5~8質量部である。
 架橋剤としては、例えば、硫黄、有機過酸化物が挙げられる。架橋剤として、硫黄を用いたものでもよく、また、有機過酸化物を用いたものでもよく、さらには、それらの両方を併用したものでもよい。架橋剤は、硫黄の場合、原料ゴム100質量部に対する配合量が0.5~4.0質量部であることが好ましく、有機過酸化物の場合、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0.5~8質量部である。
 老化防止剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導体、フェノール系、亜リン酸エステル系のものが挙げられる。老化防止剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。老化防止剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0~8質量部である。
 軟化剤としては、例えば、石油系軟化剤、パラフィンワックスなどの鉱物油系軟化剤、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落下生油、木ろう、ロジン、パインオイルなどの植物油系軟化剤が挙げられる。軟化剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。石油系軟化剤以外の軟化剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば2~30質量部である。
 なお、配合剤として、スメクタイト族、バーミュライト族、カオリン族等の層状珪酸塩が含まれていてもよい。
 圧縮ゴム層11は、単一種のゴム組成物で構成されていてもよく、また、複数種のゴム組成物が積層されて構成されていてもよい。例えば、圧縮ゴム層11は、図3に示すように、摩擦係数低減材が配合されたプーリ接触側表面層11aとその内側に積層された内部ゴム層11bとを有していてもよい。摩擦係数低減材としては、例えば、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維、アラミド短繊維、ポリエステル短繊維、綿短繊維などの短繊維や超高分子量ポリエチレン樹脂等が挙げられる。また、内部ゴム層11bには短繊維や摩擦係数低減材が配合されていないことが好ましい。
 圧縮ゴム層11には、プーリ接触側表面であるVリブ15表面を被覆するように粉体層16が複合化して一体に設けられている。Vリブドベルトの加硫成型後にVリブ表面にタルク等の粉体を吹き付けて付着させた場合、ベルト走行時のプーリとの接触により短時間でVリブ表面に付着した粉体が脱落してしまうという問題、特に、雨天時に被水すると、粉体が水で流されて極めて容易にVリブ表面から脱落し、粉体による異音防止効果が消失してしまうという問題がある。しかしながら、本実施形態に係るVリブドベルトBによれば、Vリブドベルト本体10における圧縮ゴム層11のプーリ接触側表面であるVリブ15表面を被覆するように粉体層16が設けられ、その粉体層16の粉体が加硫成型時の高温及び高圧により圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物に複合化して一体となっているので、プーリとの間で生じるスリップ音の抑制効果を長期に亘って得ることができる。また、粉体層16による摩擦係数の低減効果もあるので、プーリとの接触による摩耗も抑えることができ、さらに、粉体層16表面の凹凸により被水時のハイドロプレーニングを防止(水切り)して被水によるスリップを防止することができる。
 粉体層16は、プーリ接触側表面であるVリブ15表面全体を被覆するように設けられていてもよく、また、例えば、ベルト半周分のVリブ15表面のみ、或いは、ベルト幅方向の内側又は外側のVリブ15表面のみのように、プーリ接触側表面であるVリブ15表面を部分的に被覆するように設けられていてもよい。粉体層16を形成する粉体は、その一部分が圧縮ゴム層11に埋まって複合化していることが好ましい。粉体層16の厚さは、Vリブドベルト本体10のゴム表面が露出する程度であることが好ましく、具体的には、0.1~200μmであることが好ましく、1.0~100μmであることがより好ましい。
 粉体層16を形成する粉体としては、例えば、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、層状珪酸塩等が挙げられる。粉体は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種が混合されて構成されていてもよい。粉体の粒径は0.1~150μmであることが好ましく、0.5~60μmであることがより好ましい。ここで、粒径とは、ふるい分け法によって測定した試験用ふるいの目開きで表したもの、沈降法によるストークス相当径で表したもの、及び光散乱法による球相当径、並びに電気抵抗試験方法による球相当値で表したもののいずれかである。
 層状珪酸塩としては、スメクタイト族、バーミュライト族、カオリン族が挙げられる。スメクタイト族としては、例えば、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト等が挙げられる。バーミュライト族としては、例えば、3八面体型バーミュライト、2八面体型バーミュライト等が挙げられる。カオリン族としては、例えば、カオリナイト、ディッカイト、ハロイサイト、リザーダイト、アメサイト、クリソタイル等が挙げられる。層状珪酸塩は、これらのうちスメクタイト族のモンモリロナイトが好ましい。
 耐摩耗性を高める観点からは、圧縮ゴム層11のプーリ接触側表面であるVリブ15表面を被覆するように設けられた粉体層16から先端部が突出するように多数の短繊維17が設けられていることが好ましい。短繊維17は、基端部が圧縮ゴム層11に埋まり、粉体層16を貫通して先端部が表面から突出していることが好ましい。
 短繊維17としては、例えば、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維、アラミド短繊維、ポリエステル短繊維、綿短繊維が挙げられる。短繊維17は、長繊維を長さ方向に沿って所定長に切断して製造される。短繊維17は、例えば、レゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液(以下「RFL水溶液」という。)等に浸漬した後に加熱する接着処理が施されたものであってもよい。短繊維17は、例えば、長さが0.2~5.0mm、繊維径が10~50μmである。
 接着ゴム層12は、断面横長矩形の帯状に構成されており、厚さが例えば1.0~2.5mmである。背面ゴム層13も、断面横長矩形の帯状に構成されており、厚さが例えば0.4~0.8mmである。背面ゴム層13の表面は、ベルト背面が接触する平プーリとの間で生じる音を抑制する観点から、織布の布目が転写された形態に形成されていることが好ましい。接着ゴム層12及び背面ゴム層13は、原料ゴムに種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。背面ゴム層13は、ベルト背面が接触する平プーリとの接触で粘着が生じるのを抑制する観点から、接着ゴム層12よりもやや硬めのゴム組成物で形成されていることが好ましい。なお、圧縮ゴム層11と接着ゴム層12とでVリブドベルト本体10を構成し、背面ゴム層13の代わりに、例えば、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維等の糸で形成された織布、編物、不織布等で構成された補強布が設けられた構成であってもよい。
 接着ゴム層12及び背面ゴム層13を形成するゴム組成物の原料ゴムとしては、例えば、エチレン-α-オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H-NBR)等が挙げられる。接着ゴム層12及び背面ゴム層13の原料ゴムは圧縮ゴム層11の原料ゴムと同一であることが好ましい。
 配合剤としては、圧縮ゴム層11と同様、例えば、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
 圧縮ゴム層11、接着ゴム層12、及び背面ゴム層13は、別配合のゴム組成物で形成されていてもよく、また、同じ配合のゴム組成物で形成されていてもよい。
 心線14は、ポリエステル繊維(PET)、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)、アラミド繊維、ビニロン繊維等の撚り糸で構成されている。心線14は、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にRFL水溶液に浸漬した後に加熱する接着処理及び/又はゴム糊に浸漬した後に乾燥させる接着処理が施されている。
 図4は、本実施形態に係るVリブドベルトBを用いた自動車の補機駆動ベルト伝動装置20のプーリレイアウトを示す。この補機駆動ベルト伝動装置20は、VリブドベルトBが4つのリブプーリ及び2つの平プーリの6つのプーリに巻き掛けられて動力を伝達するサーペンタインドライブ方式のものである。
 この補機駆動ベルト伝動装置20は、最上位置のパワーステアリングプーリ21、そのパワーステアリングプーリ21の下方に配置されたACジェネレータプーリ22、パワーステアリングプーリ21の左下方に配置された平プーリのテンショナプーリ23と、そのテンショナプーリ23の下方に配置された平プーリのウォーターポンププーリ24と、テンショナプーリ23の左下方に配置されたクランクシャフトプーリ25と、そのクランクシャフトプーリ25の右下方に配置されたエアコンプーリ26と、を備えている。これらのうち、平プーリであるテンショナプーリ23及びウォーターポンププーリ24以外は全てリブプーリである。これらのリブプーリ及び平プーリは、例えば、金属のプレス加工品や鋳物、ナイロン樹脂、フェノール樹脂などの樹脂成形品で構成されており、また、プーリ径がφ50~150mmである。
 この補機駆動ベルト伝動装置20では、VリブドベルトBは、Vリブ15側が接触するようにパワーステアリングプーリ21に巻き掛けられ、次いで、ベルト背面が接触するようにテンショナプーリ23に巻き掛けられた後、Vリブ15側が接触するようにクランクシャフトプーリ25及びエアコンプーリ26に順に巻き掛けられ、さらに、ベルト背面が接触するようにウォーターポンププーリ24に巻き掛けられ、そして、Vリブ15側が接触するようにACジェネレータプーリ22に巻き掛けられ、最後にパワーステアリングプーリ21に戻るように設けられている。プーリ間で掛け渡されるVリブドベルトBの長さであるベルトスパン長は例えば50~300mmである。プーリ間で生じ得るミスアライメントは0~2°である。
 Vリブドベルトの加硫成型後にVリブ表面にタルク等の粉体を吹き付けて付着させた場合、ベルト走行時のプーリとの接触により短時間でVリブ表面に付着した粉体が脱落してしまい、また、雨天時に被水すると、粉体が水で流されて極めて容易にVリブ表面から脱落し、粉体による異音防止効果が消失してしまう。しかしながら、この補機駆動ベルト伝動装置20によれば、VリブドベルトBのVリブドベルト本体10における圧縮ゴム層11のプーリ接触側表面であるVリブ15表面を被覆するように粉体層16が複合化して一体に設けられているので、パワーステアリングプーリ21等のリブプーリとの間で生じるスリップ音の抑制効果を長期に亘って得ることができる。
 次に、本実施形態に係るVリブドベルトBの製造方法の一例について図5~10に基づいて説明する。
 本実施形態に係るVリブドベルトBの製造では、図5及び6に示すように、同心状に設けられた、各々、円筒状の内型31(ゴムスリーブ)及び外型32からなるベルト成形型30を用いる。
 このベルト成形型30では、内型31は、ゴム等の可撓性材料で形成されている。内型31の外周面は成型面に構成されており、その内型31の外周面には、織布の布目形成模様等が設けられている。外型32は、金属等の剛性材料で形成されている。外型32の内周面は成型面に構成されており、その外型32の内周面には、Vリブ形成溝33が軸方向に一定ピッチで設けられている。また、外型32には、水蒸気等の熱媒体や水等の冷媒体を流通させて温調する温調機構が設けられている。そして、このベルト成形型30では、内型31を内部から加圧膨張させるための加圧手段が設けられている。
 本実施形態に係るVリブドベルトBの製造において、まず、原料ゴムに各配合物を配合し、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で混練し、得られた未架橋ゴム組成物をカレンダー成形等によってシート状に成形して圧縮ゴム層11用の未架橋ゴムシート11’(ベルト形成用の未架橋ゴム組成物)を作製する。同様に、接着ゴム層12用及び背面ゴム層13用の未架橋ゴムシート12’,13’も作製する。また、心線14となる撚り糸14’をRFL水溶液に浸漬して加熱する接着処理を行った後、撚り糸14’をゴム糊に浸漬して加熱乾燥する接着処理を行う。
 次いで、図7に示すように、外型32の内周面のプーリ接触側部分を形成するための成型面に粉体を吹き付けて粉体の層16’を設ける。粉体の層16’の厚さは0.1~200μmとすることが好ましく、1.0~100μmとすることがより好ましい。また、このとき、外型32への付着性を高める観点から、吹き付ける粉体を例えば10~100kVの電圧をかけて帯電させることが好ましい。なお、粉体の吹き付けは一般の粉体塗装装置を用いて行うことができる。
 一方、図8に示すように、内型31の外周面の成型面には、背面ゴム層13用の未架橋ゴムシート13’、及び接着ゴム層12用の未架橋ゴムシート12’を順に巻き付けて積層し、その上から心線14用の撚り糸14’を円筒状の内型31に対して螺旋状に巻き付け、さらにその上から接着ゴム層12用の未架橋ゴムシート12’及び圧縮ゴム層11用の未架橋ゴムシート11’を順に巻き付けて積層する。なお、図3に示すような構成のVリブドベルトBを製造する場合には、圧縮ゴム層11用の未架橋ゴムシート11’として、プーリ接触側表面層11a用と内部ゴム層11b用とで異なるゴム組成物を用いてもよい。
 Vリブ15表面に短繊維17を露出させる場合には、最外周の圧縮ゴム層11用の未架橋ゴムシート11’の外周面にトルエン等の有機溶剤或いは接着剤を塗布した後、その上に短繊維17を吹き付けて短繊維17の層17’を設ける。短繊維17の層の厚さは10~300μmとすることが好ましく、50~200μmとすることがより好ましい。なお、短繊維の吹き付けは特許文献4にも開示されているような一般のスプレー式の短繊維吹付装置を用いて行うことができる。
 次いで、図9に示すように、内型31を外型32の中に位置付けて密閉する。このとき、内型31の内部が密封状態となる。
 続いて、外型32を加熱すると共に、内型31の密封された内部に高圧空気等を注入して加圧する。このとき、図10に示すように、内型31が膨張し、外型32の成型面に、ベルト形成用の未架橋ゴムシート11,12,13が圧接し、また、それらの架橋が進行して一体化すると共に撚り糸14’と複合化し、最終的に、円筒状のベルトスラブが成型される。また、予め外型32の成型面に粉体を吹き付けて設けた粉体の層16’はベルトスラブの外周面を被覆するように複合化して粉体層16に構成される。このベルトスラブの成型温度は例えば100~180℃、成型圧力は例えば0.5~2.0MPa、成型時間は例えば10~60分である。
 そして、内型31の内部を減圧して密閉を解き、内型31と外型32との間で成型されたベルトスラブを取り出し、それを所定幅に輪切りして表裏を裏返すことにより、VリブドベルトBが得られる。
 なお、本実施形態では、摩擦伝動ベルトとしてVリブドベルトBを示したが、特にこれに限定されるものではなく、ローエッジタイプのVベルト等であってもよい。
 また、本実施形態では、ベルト伝動装置として自動車の補機駆動ベルト伝動装置20を示したが、特にこれに限定されるものではなく、一般産業用等のベルト伝動装置であってもよい。
 (Vリブドベルト)
 <実施例1>
 EPDM組成物の圧縮ゴム層用、接着ゴム層用、及び背面ゴム層用それぞれの未架橋ゴムシート、並びに心線用の撚り糸を準備した。
 具体的には、圧縮ゴム層のプーリ接触側表面層用の未架橋ゴムシートは、EPDM(ダウケミカル社製、商品名:Nordel IP4640、エチレン含量55質量%、プロピレン含量40質量%、エチリデンノルボルネン(ENB)5.0質量%、ムーニー粘度40ML1+4(125℃))を原料ゴムとして、この原料ゴム100質量部に対し、カーボンブラック(昭和キャボット社製、商品名:ショウワブラックIP200カーボン)50質量部、パラフィンオイル(日本サン化学社製、商品名:サンフレックス2280)8質量部、加硫剤(細井化学社製 商品名:オイル硫黄)1.6質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:EP-150)2.8質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:MSA)1.2質量部、加硫助剤(花王社製 ステアリン酸)1質量部、加硫助剤(堺化学社製 酸化亜鉛)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:224)2質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:MB)1質量部、及び超高分子量ポリエチレン(三井化学社製 商品名:ハイゼックスミリオン240S)40質量部を配合したものをバンバリーミキサーで混練後、カレンダロールで圧延したもので構成した。
圧縮ゴム層の内部ゴム層用の未架橋ゴムシートは、EPDM(ダウケミカル社製、商品名:Nordel IP4640)を原料ゴムとして、この原料ゴム100質量部に対し、カーボンブラック(昭和キャボット社製、商品名:ショウワブラックIP200カーボン)70質量部、パラフィンオイル(日本サン化学社製、商品名:サンフレックス2280)8質量部、加硫剤(細井化学社製 商品名:オイル硫黄)1.6質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:EP-150(加硫促進剤DM(ジベンゾチアジスルフィド)とTT(テトラメチルチウラムスルフィド)とEZ(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛)との混合物))2.8質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:MSA(N-オキシジエチレン-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド))1.2質量部、加硫助剤(花王社製 ステアリン酸)1質量部、加硫助剤(堺化学社製 酸化亜鉛)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:224(TMDQ:2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン))2質量部、及び老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:MB(2-メルカプトベンツイミダゾール))1質量部を配合したものをバンバリーミキサーで混練後、カレンダロールで圧延したもので構成した。
 接着ゴム層用の未架橋ゴムシートは、EPDM(ダウケミカル社製、商品名:Nordel IP4640)を原料ゴムとして、この原料ゴム100質量部に対し、カーボンブラック(三菱化学社製、商品名:HAFカーボン)50質量部、シリカ(トクヤマ社製 商品名:トクシールGu)20質量部、パラフィンオイル(日本サン化学社製、商品名:サンフレックス2280)20質量部、加硫剤(細井化学社製 商品名:オイル硫黄)3質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:EP-150)2.5質量部、加硫助剤(花王社製 ステアリン酸)1質量部、加硫助剤(堺化学社製 酸化亜鉛)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:224)2質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:MB)1質量部、粘着付与剤(日本ゼオン社製 商品名:石油樹脂クイントンA-100)5質量部、及び短繊維(綿粉)2質量部を配合したものをバンバリーミキサーで混練後、カレンダロールで圧延したもので構成した。
 背面ゴム層用の未架橋ゴムシートは、EPDM(ダウケミカル社製、商品名:Nordel IP4640)を原料ゴムとして、この原料ゴム100質量部に対し、カーボンブラック(三菱化学社製、商品名:HAFカーボン)60質量部、パラフィンオイル(日本サン化学社製、商品名:サンフレックス2280)8質量部、加硫剤(細井化学社製 商品名:オイル硫黄)1.6質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:EP-150)2.8質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:MSA)1.2質量部、加硫助剤(花王社製 ステアリン酸)1質量部、加硫助剤(堺化学社製 酸化亜鉛)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:224)2質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:MB)1質量部、及び短繊維(旭化成社製 商品名:ナイロン66、タイプT-5)13質量部を配合したものをバンバリーミキサーで混練後、カレンダロールで圧延したもので構成した。
 心線用の撚り糸は、帝人社製のポリエステル繊維の1100dtex/2×3(上撚り数9.5T/10cm(Z)、下撚り数2.19T/10cm)構成のものとした。この撚り糸には、固形分濃度20質量%であるイソシアネートのトルエン溶液に浸漬した後に240℃で40秒間加熱乾燥させる処理、RFL水溶液に浸漬した後に200℃で80秒間加熱乾燥させる処理、及び接着ゴム層用ゴム組成物をトルエンに溶解させたゴム糊に浸漬した後に60℃で40秒間加熱乾燥させる処理を順に施した。
 なお、RFL水溶液は、水に、レゾルシン、ホルマリン(37質量%)、及び水酸化ナトリウムを加えて攪拌し、その後に水を追加して攪拌しながら5時間熟成させることにより(レゾルシン(R)のモル)/(ホルマリン(F)のモル)=0.5のRF水溶液を調製し、このRF水溶液に、固形分濃度が40質量%であるクロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)ラテックス(L)を、(RFの固形分質量)/(Lの固形分質量)=0.25となるように加え、さらに固形分濃度が20質量%となるように水を追加して攪拌しながら12時間熟成させることにより調製した。
 そして、表面が平滑な円筒ドラム上にゴムスリーブを被せ、その上に背面ゴム層用の未架橋ゴムシート、及び接着ゴム層用の未架橋ゴムシートを順に巻き付けた後、その上に接着処理を施した撚り糸を螺旋状に巻き付け、その上にさらに接着ゴム層用の未架橋ゴムシート、圧縮ゴム層のプーリ接触側表面層用の未架橋ゴムシート、及び圧縮ゴム層の内部ゴム層用の未架橋ゴムシートを順に巻き付けてゴムスリーブ上に積層体を形成し、その積層体の外周面にトルエンを塗布した後、ナイロン短繊維(ローディア社製 商品名:ローディアSD、繊維長0.6mm)を吹き付けて短繊維の層を設けた。
 一方、外型の内周面に100kVで帯電させたタルクの粉体(富士タルク社製 商品名:DS-34、粒径20μm)を吹き付けて粉体層を設け、そこに上記積層体をセットすると共に、その外型を内型に被せて密閉した。
 次いで、外型を加熱すると共に内型の密封された内部を加圧することによりベルトスラブを加硫成型した。成型温度は170℃、成型圧力は1.0MPa、成型時間は30分とした。
 このベルトスラブから製造したVリブドベルトを実施例1とした。この実施例1のVリブドベルトとして、リブ数が3個のもの(ベルト幅10.68mm)と6個のもの(ベルト幅21.36mm)を作製した。なお、いずれも、ベルト周長が1115mm、ベルト厚さが4.3mm、及びVリブ高さが2.0mmである。
 <実施例2>
 短繊維の吹き付けを行わなかったことを除いて実施例1と同一の方法により製造したVリブドベルトを実施例2とした。
 <比較例1>
 粉体の吹き付けを行わなかったことを除いて実施例1と同一の方法により製造したVリブドベルトのVリブ表面に加硫成型後に粉体を吹き付けたものを比較例1とした。
 <比較例2>
 粉体の吹き付けを行わなかったことを除いて実施例1と同一の方法により製造したVリブドベルトを比較例2とした。
 <比較例3>
 内型に設けた最外周の圧縮ゴム層用の未架橋ゴムシートの外周面への短繊維の吹き付ける代わりに、外型の内周面にウレタン系の接着剤を塗布した後、その上に短繊維を吹き付けて短繊維の層を設けたことを除いて比較例2と同一の方法により製造したVリブドベルトを比較例3とした。
 <比較例4>
 内型に設けた最外周の圧縮ゴム層用の未架橋ゴムシートの外周面にウレタン系の接着剤を塗布した後、その上に短繊維を吹き付けて短繊維の層を設けたことを除いて比較例2と同一の方法により製造したVリブドベルトを比較例4とした。
 <比較例5>
 粉体及び短繊維の吹き付けを行わなかったことを除いて実施例1と同一の方法により製造したVリブドベルトのVリブ表面に接着剤を塗布した後、短繊維を吹き付けたものを比較例5とした。
 (試験評価方法)
 <ベルト耐久性試験>
 図11は、ベルト耐久試験用のベルト試験走行機40のプーリレイアウトを示す。
 このベルト走行試験機40は、各々、プーリ径が120mmのリブプーリである大径従動プーリ41及び駆動プーリ42が上下に間隔をおいて設けられ、また、それらの上下方向中間にプーリ径が70mmの平プーリであるアイドラプーリ43が設けられ、さらに、アイドラプーリ43の右方にプーリ径が45mmのリブプーリである小径従動プーリ44が設けられている。そして、このベルト走行試験機40は、VリブドベルトBのVリブ側がリブプーリである大径従動プーリ41、駆動プーリ42、及び小径従動プーリ44に接触すると共に背面側が平プーリであるアイドラプーリ43に接触して巻き掛けられるように構成されている。なお、アイドラプーリ43及び小径従動プーリ44のそれぞれはVリブドベルトBの巻き掛け角度が90°となるように位置付けられている。また、小径従動プーリ44は、VリブドベルトBにベルト張力を負荷できるように横方向に可動に構成されている。
 実施例1~2及び比較例1~5のそれぞれのリブ数が3個のものについて、上記ベルト走行試験機40にセットし、大径従動プーリ41に11.8kWの回転負荷を与え、また、ベルト張力が負荷されるように小径従動プーリ44に側方に686Nのデッドウェイトを負荷し、雰囲気温度120℃の下、駆動プーリ42を4900rpmの回転数で回転させてベルト走行させた。そして、VリブドベルトBの圧縮ゴム層にクラックが発生して、それが心線に達するまでの走行時間を測定し、それを耐久走行時間とした。
 <ベルト走行時音試験>
 図12は、ベルト走行時音試験用のベルト試験走行機50のプーリレイアウトを示す。
 このベルト走行試験機50は、左下位置にプーリ径が80mmのリブプーリである駆動プーリ51が設けられ、その右側方にプーリ径が130mmのフェノール樹脂製のリブプーリである第1従動プーリ52が設けられ、また、それらの間にプーリ径が80mmである平プーリである第2従動プーリ53が設けられ、さらに、その上方にプーリ径が60mmのリブプーリである第3従動プーリ54が設けられている。そして、このベルト走行試験機50は、VリブドベルトBのVリブ側がリブプーリである駆動プーリ51、第1従動プーリ52、及び第3従動プーリ54に接触すると共に背面側が平プーリである第2従動プーリ53に接触して巻き掛けられるように構成されている。なお、第3従動プーリ54は、VリブドベルトBにベルト張力を負荷できるように上下方向に可動に構成されている。また、第1従動プーリ52と第2従動プーリ53との間には3°のミスアライメントが設けられている。
 実施例1~2及び比較例1~5のそれぞれのリブ数が6個のものについて、上記ベルト走行試験機50にセットし、ベルト張力が負荷されるように第3従動プーリ54に上方に380Nのデッドウェイトを負荷し、雰囲気温度5℃の下、駆動プーリ42を750rpmの回転数で回転させてベルト走行させた。そして、特定の異音が発生するまでのベルト走行時間を測定し、それを音発生走行時間とした。なお、試験は最長500時間で打ち切った。
 (試験評価結果)
 表1に試験結果を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 耐久走行時間は、実施例1が794時間、及び実施例2が817時間、並びに比較例1が882時間、比較例2が752時間、比較例3が367時間、比較例4が214時間、及び比較例5が98時間であった。比較例4及び5では接着剤の割れも観察された。
 音発生走行時間は、実施例1が500時間打ち切り、及び実施例2が488時間、並びに比較例1が3時間、比較例2が0時間(走行初期より発音)、比較例3が104時間、比較例4が154時間、及び比較例5が237時間であった。音発生時において、比較例1では粉体が、比較例4及び5では短繊維が、それぞれVリブ表面に観察されなかった。
 本発明は、ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルト及びその製造方法、並びにそれを用いたベルト伝動装置について有用である。
B Vリブドベルト(摩擦伝動ベルト)
10 Vリブドベルト本体
11 圧縮ゴム層
11a プーリ接触側表面層
11b 内部ゴム層
11’ 圧縮ゴム層用の未架橋ゴムシート(ベルト形成用の未架橋ゴム組成物)
16 粉体層
16’ 粉体の層
17 短繊維
17’ 短繊維の層
30 ベルト成形型

Claims (15)

  1.  ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、
     上記ベルト本体におけるプーリ接触側表面には、そのプーリ接触側表面を被覆するように粉体層が複合化して一体に設けられている摩擦伝動ベルト。
  2.  ゴム組成物で形成されたベルト本体がプーリに巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、
     ベルト成形型におけるプーリ接触側部分を形成するための成型面に予め粉体を吹き付けて粉体の層を設け、そこにベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させて架橋させることにより製造された摩擦伝動ベルト。
  3.  請求項1又は2に記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層は、プーリ接触側表面全体を被覆するように設けられている摩擦伝動ベルト。
  4.  請求項1又は2に記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層は、プーリ接触側表面を部分的に被覆するように設けられている摩擦伝動ベルト。
  5.  請求項1乃至4のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層を形成する粉体は、その一部分が上記ベルト本体を形成するゴム組成物に埋まっている摩擦伝動ベルト。
  6.  請求項1乃至5のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層の厚さが0.1~200μmである摩擦伝動ベルト。
  7.  請求項1乃至6のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層を形成する粉体は、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、及び層状珪酸塩のうち少なくとも一種を含む摩擦伝動ベルト。
  8.  請求項1乃至7のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記粉体層を形成する粉体の粒径が0.1~150μmである摩擦伝動ベルト。
  9.  請求項1乃至8のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記プーリ接触側表面を被覆するように設けられた上記粉体層から先端部が突出するように多数の短繊維が設けられている摩擦伝動ベルト。
  10.  請求項1乃至9のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
     上記ベルト本体は、摩擦係数低減材が配合されたプーリ接触側表面層とその内側に積層された内部ゴム層とを有する摩擦伝動ベルト。
  11.  請求項1乃至10のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられたベルト伝動装置。
  12.  請求項11に記載されたベルト伝動装置において、
     自動車の補機駆動用であるベルト伝動装置。
  13.  ベルト成形型におけるプーリ接触側部分を形成するための成型面に、ベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させて架橋させる摩擦伝動ベルトの製造方法であって、
     ベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させる前に予めベルト成形型の成型面に粉体を吹き付けて粉体の層を設ける摩擦伝動ベルトの製造方法。
  14.  請求項13に記載された摩擦伝動ベルトの製造方法において、
     ベルト成形型の成型面に吹き付ける粉体を帯電させる摩擦伝動ベルトの製造方法。
  15.  請求項13又は14に記載された摩擦伝動ベルトの製造方法において、
     ベルト形成用の未架橋ゴム組成物を圧接させる前に予め未架橋ゴム組成物の表面に短繊維を吹き付けて短繊維の層を設ける摩擦伝動ベルトの製造方法。
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