JP2004116755A - Vリブドベルトのリブ面への粉体付着方法及びその粉体付着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はベルトのスリップ音を軽減する滑材等の粉体をリブ面補強材に均一に適量付着出来るVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置及びその付着方法を提供すること。
【解決手段】複数のリブ部106を有するVリブドベルト101のリブ面に粉体を散布し引き均して塗布する粉体付着装置1において、加硫ベルトスリーブSv若しくは輪切りした複数のベルト101をそのリブ面を外面にし軸間に並べて走行させるベルト軸架手段3と、粉体の散布口15を軸方向に配設し前記走行ベルト面上に粉体Pを散布する粉散布機5と、その長手方向を軸方向にして少なくとも1列以上配設し前記走行ベルト面上にブラシ31の毛先を接離可能に押し付ける粉引き手段7と、を少なくとも備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のリブ部106を有するVリブドベルト101のリブ面に粉体を散布し引き均して塗布する粉体付着装置1において、加硫ベルトスリーブSv若しくは輪切りした複数のベルト101をそのリブ面を外面にし軸間に並べて走行させるベルト軸架手段3と、粉体の散布口15を軸方向に配設し前記走行ベルト面上に粉体Pを散布する粉散布機5と、その長手方向を軸方向にして少なくとも1列以上配設し前記走行ベルト面上にブラシ31の毛先を接離可能に押し付ける粉引き手段7と、を少なくとも備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はVリブドベルトのリブ面への粉体の付着方法及びその付着装置に係わり、詳しくはベルトの走行音を軽減出来る滑材等の粉体をリブ面に均一に適量付着させる粉体の付着装置及びその付着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベルトの走行音について、近年、自動車に用いられる伝動ベルトは排気量がより大きいエンジンに適用される傾向にある。更に、最近のエンジンでは燃費向上と排出ガス低減を行うため希薄燃焼になっており、エンジンの回転変動、振動が従来に比べて大きくなり、また補機ベルトもサーペンタイン化によって小プーリ、屈曲角の大きなレイアウトになり、ベルトへの負荷が一層大きくなって発音の問題が発生している。この発音原因はベルトとプーリ間にスリップとグリップが繰り返されるスティックスリップと考えられている。
【0003】
これを改善するために、タルクなどのパウダーをリブ部表面に塗付する方法が提案された。この粉体の付着方法については、加硫後のベルトスリーブを取り出して所定幅のVリブドベルトに切断した後、パウダー状の粘性抑制剤をスプレー方式或いは刷毛塗り手段にて付着していた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また最近では、被塗布ベルトをその塗布面を外面にして、駆動プーリと従動プーリとの間に掛架して回転させながらリブ部表面のリブ面補強材に滑材単独或いは研磨材を加えた混合粉体を散布して塗布するものがある。(例えば、特許文献2、3参照。)。
【0005】
【特許文献1】実公平7−31006号公報
【特許文献2】特願2002−221404号公報
【特許文献3】特願2002−250041号公報
【0006】
これらによれば、刷毛塗り手段はパウダーの入った箱の中に作業者が長い柄の付いたブラシを差し込み粉を付けて集塵ブースで囲われて回転するリブ部表面に粉の付いたブラシを擦り付ける手作業で付着させていた。またスプレー方式はノズル詰まりや粉体の飛散があり、あまり用いられていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、粉体の入った箱の中へブラシを差し込んで粉を付けてベルトのリブ面を擦る手作業にたよっていたことからベルトのリブ面への粉体の付着バラツキが大きく、また多量にのせると付着ロスも発生し粉体消費量が増え、逆に集塵能力が不足する等の問題点も残されており、これらを改良した付着処理能力の高い付着工法が望まれていた。本発明はこのような付着品質、付着環境、付着能力の諸問題点を見直して均一付着で最少量に抑えて且つ処理の自動化を行い改良するものであり、Vリブドベルトのリブ面への粉体付着装置及びその粉体付着方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の方法においては、ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を付着する方法において、加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に並べて走行させ、前記走行リブ面に粉を均一に落下させて散布し、前記走行リブ面上に散布された粉を刷毛ブラシの毛先を押し付けて均し、付着することを特徴とした。これによれば、粉体の付着性能に優れて付着バラツキが少なく、付着量管理が容易な、高性能の機構づくりが安価に対応出来る。
【0009】
請求項2の構成においては、ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を散布し引き均して塗布する粉体付着装置において、加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に跨らせ並べて走行させるベルト軸架手段と、粉散布口を軸方向に配設し前記走行ベルト面上に粉を散布する粉散布機と、その長手方向を軸方向にして少なくとも1列以上配設し前記走行ベルト面上にブラシの毛先を接離可能に押し付ける粉引き手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0010】
これによれば、不定形状のベルトを揃えて且つベルト長さの変更には軸間を伸縮させたことから軸架姿勢並びに軸架位置が容易に整列出来、また散布口を軸方向に並べることにより幅方向に均一に散布できて、またブラシの毛先を接離可能としたことから掛け外し時に付着せず走行幅を均一に付着出来る。
【0011】
請求項3の構成においては、請求項2の構成において、ベルト軸架手段が、駆動軸と従動軸と伸張軸の片持ち支持状態の少なくとも3軸から成り、その中の2軸がほぼ水平面をなし他の1軸がこれらの下方に配設出来る。これによれば、片持ち軸だからベルトの掛け外しに治工具が要らず簡単で、3軸だから軸間隔が短縮出来、またこの中の2軸で水平面を構成したことから粉散布面が確保出来る。
【0012】
請求項4の構成においては、請求項1又は2の構成において、粉引き手段が、回転軸に外接し走行するベルトのリブ面にそのブラシ毛先を外方から押し付けられる。これによれば、ブラシの押し付けに対し加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトは裏面側を回転軸面に外接させているから逃げが発生しない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置及びその付着方法の一実施形態について、図1〜図6を参照しながら、説明する。先ず本発明に係わるVリブドベルト101は、図3に示すように、高強度で低伸度のコードより成る心線102を接着ゴム層103中に埋設し、それに接して弾性体層である圧縮ゴム層104を有している。この圧縮ゴム層104にはベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブ部106が設けられ、またベルト背面には補強布、不織布、編物のような背面補強材105が設けられている。
【0014】
上記リブ部106は、その表面に不織布、織物、編物等のリブ面補強材109を付着したものや、リブ部表面に何も付着せず加硫後圧縮ゴム層を研磨ホイールでリブ加工して内在した短繊維110をリブ部側面に露出させたもの等があり、これらに以下の滑材等の粉体Pを付着させている。
【0015】
次に本発明に用いられる粉体Pは、滑材と研磨材との混合粉体等であり、これら粉体Pは滑材がベルトの初期走行時におけるスリップ音を軽減し、更には滑材がリブ部表面112から飛散しても研磨材がリブ部表面を研磨して短繊維を露出させて長期に渡りスリップ音を軽減する。このような粉体Pをベルトのリブ面に付着するものである。
【0016】
これら粉体Pは、滑材では代表的な物として、タルク、炭酸カルシウム、クレー、そしてシリカ等から選ばれた少なくとも一種で、リブ部106表面のリブ面補強材109に付着しやすい一次平均粒子形10〜40μmの粉体であり、また研磨材ではアルミナ、炭化珪素、炭化硼素等の炭化物、微晶質珪酸、酸化鉄(3)、酸化クロム(3)、等や、これらの混合粉体が用いられる。
【0017】
次いで、本発明のVリブドベルトのリブ面112への粉体の付着方法について、図1の粉体付着方法の概念図,図2の粉体の散布状態図を用いて説明する。先ず図2に示すように加硫ベルトスリーブSv若しくは輪切りした複数のベルト101をそのリブ面112を外面にして、図1に示すように軸間に並べて伸張軸13で伸張させて駆動軸12を強制回転させて、3軸11,12,13周りを回転走行(ベルト周速で0.3〜1.5m/sec)させる。
【0018】
続いて、図1,2のように走行リブ面に粉体Pを上方から回転軸方向に並べた回転ブラシ付き散布口15で回転幅に均等に低密度で、水平面を構成する伸張軸13と従動軸11間でぱらぱら落下させて分散散布し、かつ定速走行によりベルト周方向の散布バラツキを改良してある。
【0019】
次いで、図1に示すように走行リブ面上に均等に散布した粉体Pを、更に刷毛ブラシ7a,7b(毛の長さ大凡50mmの市販される自由箒を好適に利用できる)の毛先を走行リブ面に押し付けて引き均し、リブ面への付着を加勢しながら均一にしてある。
【0020】
続いて本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置について、図4の粉体付着装置の正面図,図5の側面図(図4のブラシ部分をA−A方向から見た断面矢視図)を用いて説明する。先ず本発明の粉体の付着装置1は、図4に示すように、主としてVリブドベルトを3軸11,12,13周りに掛けて伸張して走行させるベルト軸架手段3、回転ブラシ16を散布口15に備えた粉散布機5、散布後の粉体Pを引き延ばしてリブ面112に均等に付着させる粉引き手段7から構成されている。
【0021】
次いで、各部について詳述する。先ずベルト軸架手段3は、片持ち状態に支持された3軸11,12,13と、片持ち軸受け機構17と、本体フレーム10とから成り、3軸11,12,13は従動軸11、駆動軸12、伸張軸13から成り、走行幅の両端には蛇行を防止する鍔部が備えてあり、先ず従動軸11は、水平片持ち軸で奥側端部に回転軸受19fを備えて本体フレーム10に固設してあり、駆動軸12は従動軸11の下方に同様に軸支され軸端部には同軸で設けた回転プーリを備え隣接した駆動モータ41とそのプーリ間に伝動ベルト43を掛けて回転駆動出来る。
【0022】
また、伸張軸13は本体フレーム10に設けた水平面上にスライドレール21を敷設し、このレールに嵌挿するスライドヘッド上にAテーブル22を移動自在に装着し、このテーブルの下方に突設したシリンダ26の伸長したロッド端をBテーブル下に突設した連結部材に連結し、Bテーブル24には位置決め用ピン穴が設けてあり伸張軸13と連結移動する構成にしてあり、位置決めピン29を上方に引き抜いて従動軸11との間隔を遠近移動させて掛けたベルトを軽く伸張出来るところまで移動し、Bテーブル24の下面に隣接して並行に敷設した本体フレーム10面上の断続した固定穴列の近似位置の穴を選択して位置決めピン29をBテーブル上の位置決め穴とに挿通して伸張軸13を大凡伸張状態に出来る。
【0023】
続いて、このシリンダ26を縮小させて固定された位置決めピン29で伸張軸13の回転軸受19t部を引き寄せることで、伸張軸が従動軸11から遠方に移動して掛けた加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをシリンダ26の推力で伸張できる。このシリンダ本体は、Aテーブル22の下方に突設してあり伸張軸の移動と伴に移動しこれに配管した加圧エアーチューブを引きずるためフレキシブルダクト27が設けてある。
【0024】
次に粉散布機5は、散布口15に半円筒状をした穴開きマスク18が外装してあり、このマスクに内接して回転ブラシ16が設けてあり回転ブラシの回転で粉の散布有無とまたその回転速度で散布量が調整できる市販の粉散布機が好適に利用できて、この横長の散布口15をベルト走行軸方向に並べて配列し粉体Pを下方に必要最少に絞って自然落下させる構成にしてある。
【0025】
次いで粉引き手段7は、ブラシを進退させるシリンダ32を備えたブラシ31を2式設けて有り、従動軸11と駆動軸12の軸芯に向かって図4,5に示すように接離可能に本体フレーム10面から構設してある。このブラシ31には、市販されるブラシ形態の箒が好適に利用できて、毛の長さは50mm前後で、毛密度が多く、毛が硬いものが好適に用いられる。こうして毛先が溝のあるリブ面を均等に粉引きできる。
【0026】
以下に、本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置の動作について、図6の粉体付着装置の作動フロー図を用いて説明する。先ず伸張軸13にシリンダ26で伸縮自在に連結されたBスライドテーブル24を固定する位置決めピン抜く(S10)。次いで掛架するベルトが3軸の周りに掛かる位置まで伸張軸を移動する(S11)。
【0027】
続いてテーブル上面に刻設した断続穴列から移動させた近辺に合致する穴を選んでBスライドテーブル24を固定する穴位置を合わせて位置決めピンを差し込みする(S12)。
【0028】
次に前述の様に軸間が設定された3軸にリング状或いはリング帯状のベルトをそのリブ面を上面として軸架する3軸にベルト懸架(S13)を行う。続いて押し釦操作して伸張軸13と位置決め用のBスライドテーブル24間を伸縮させるシリンダ26を縮小させて伸張軸を位置決めピン29側に引き寄せてテンション軸伸張(S14)を行う。
【0029】
3軸間にベルトを伸張した状態で操作釦で駆動モータ41を起動してモータ軸にタイミングベルト43で連結した駆動軸12を回転駆動させる駆動軸回転(S15)を行い、続いて順次自動作動に入って後退していた粉引き手段7のブラシ当接(S16)作動し、ブラシがベルトのリブ面に毛先を押し付ける。
【0030】
続いて散布口に回転ブラシを備えて回転停止により粉散布を抑えていた回転ブラシに回転連結した電動モータを起動して散布機起動(S17)を行い、ブラシの回転と伴に下方を走行するベルトの溝上面へ粉体を散布(S18)する。
【0031】
予め求められた散布運転条件に従って所要のタイマーで、散布時間=未了/完了?(S19)を自動判断し未了時は、散布機起動(S17)を継続させ、散布時間=完了時は粉体の散布を停止する(S18)。
【0032】
同時に、予め求めたブラシの粉を均す所要時間をもとに、ブラシ当接時間=未了/完了?(S20)を自動判断し未了時は、ブラシ当接(S16)を継続させる。この時、ブラシ当接時間の設定では散布が終了してからもブラシを更に当接し回転させて粉均し時間を見込んで多めに設定してある。ブラシ当接時間=完了時は次作動のブラシ離間(S21)を行い、順次動作のもとに駆動軸の回転停止(S22)を行う。
【0033】
省略したが、先に続いて自動的にシリンダが伸張して伸張軸を従動軸側に近づけてベルト掛架状態を弛ませて、ベルト外す(S23)を行う。
【0034】
掛架軸が空に成り、同じスリーブ品を処理するかしないかを判断してリピート品=有の時(S24)は、3軸にベルト懸架(S13)に戻って繰り返し、リピート品=無の時(S24)は、サイクルを終了しSTARTから行う。
【0035】
尚、本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置及びその粉体の付着方法では、図1〜図6に示すものに限定されず、例えば次の様な形態に変更実施して良い。
例えば、軸数が4軸またはそれ以上にして,各軸にブラシを当て,巻掛けるスペースの効率アップ並び
に粉をより速く均一に付着させることが出来る。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法では、多数のベルトの付着面を一括して整列出来て、粉を自重で落下させ散布量が調整できるからまばらに均等に散布でき、続いてブラシの毛先で更に均されるから、粉付着品質が向上した。
【0037】
請求項2に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、軸間に散布面を揃えて安定した幅走行が出来たことから簡便な機構で均一走行が得られ、この走行全幅に散布口を並べて散布出来ることから幅周長伴に均一散布が出来、均一散布した粉をブラシで引き延ばせるから少量の粉を均一に付着出来る処理能力の高い簡便な自動化対応が出来、生産性が向上した。
【0038】
請求項3に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、ベルト掛け外し操作性に優れ、散布機を散布面の上方に設置できて粉を落下散布出来るから均一で飛散の少ない散布が出来る。またブラシを押し付ける場所を追加出来るスペース取りが可能になった。
【0039】
請求項4に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、逃げが発生しない、従って加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトに強い張力を加えることもなく片持ちの軸架機構が簡便に出来て、且つブラシ当接状態が一定で均一に粉を付着出来る。
【0040】
以上の様に、本願の請求項1〜4記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法及びその付着装置に係わる発明では、ベルトスリーブや複数のベルトを軸架して定速走行させ粉体を過剰に付着することなく幅方向に均一に定速散布し自動粉引きしてその機能を発揮する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法を説明する概念図である。
【図2】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体の散布状況を示す状態図である。
【図3】本発明に係わる粉体を散布したVリブドベルトのリブ面を示す断面斜視図である。
【図4】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の正面図である。
【図5】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の図1の側面図であり、下方のブラシ部分をA−A方向から見た断面矢視図である。
【図6】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の作動フロー図である
【符号の説明】
1 粉体付着装置
3 ベルト軸架手段
5 粉散布機
7 粉引き手段
11 従動軸
12 駆動軸
13 伸張軸
15 散布口
31 ブラシ
101 Vリブドベルト
112 リブ面
P 粉体
Sv 加硫ベルトスリーブ
【発明の属する技術分野】
この発明はVリブドベルトのリブ面への粉体の付着方法及びその付着装置に係わり、詳しくはベルトの走行音を軽減出来る滑材等の粉体をリブ面に均一に適量付着させる粉体の付着装置及びその付着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベルトの走行音について、近年、自動車に用いられる伝動ベルトは排気量がより大きいエンジンに適用される傾向にある。更に、最近のエンジンでは燃費向上と排出ガス低減を行うため希薄燃焼になっており、エンジンの回転変動、振動が従来に比べて大きくなり、また補機ベルトもサーペンタイン化によって小プーリ、屈曲角の大きなレイアウトになり、ベルトへの負荷が一層大きくなって発音の問題が発生している。この発音原因はベルトとプーリ間にスリップとグリップが繰り返されるスティックスリップと考えられている。
【0003】
これを改善するために、タルクなどのパウダーをリブ部表面に塗付する方法が提案された。この粉体の付着方法については、加硫後のベルトスリーブを取り出して所定幅のVリブドベルトに切断した後、パウダー状の粘性抑制剤をスプレー方式或いは刷毛塗り手段にて付着していた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また最近では、被塗布ベルトをその塗布面を外面にして、駆動プーリと従動プーリとの間に掛架して回転させながらリブ部表面のリブ面補強材に滑材単独或いは研磨材を加えた混合粉体を散布して塗布するものがある。(例えば、特許文献2、3参照。)。
【0005】
【特許文献1】実公平7−31006号公報
【特許文献2】特願2002−221404号公報
【特許文献3】特願2002−250041号公報
【0006】
これらによれば、刷毛塗り手段はパウダーの入った箱の中に作業者が長い柄の付いたブラシを差し込み粉を付けて集塵ブースで囲われて回転するリブ部表面に粉の付いたブラシを擦り付ける手作業で付着させていた。またスプレー方式はノズル詰まりや粉体の飛散があり、あまり用いられていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、粉体の入った箱の中へブラシを差し込んで粉を付けてベルトのリブ面を擦る手作業にたよっていたことからベルトのリブ面への粉体の付着バラツキが大きく、また多量にのせると付着ロスも発生し粉体消費量が増え、逆に集塵能力が不足する等の問題点も残されており、これらを改良した付着処理能力の高い付着工法が望まれていた。本発明はこのような付着品質、付着環境、付着能力の諸問題点を見直して均一付着で最少量に抑えて且つ処理の自動化を行い改良するものであり、Vリブドベルトのリブ面への粉体付着装置及びその粉体付着方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の方法においては、ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を付着する方法において、加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に並べて走行させ、前記走行リブ面に粉を均一に落下させて散布し、前記走行リブ面上に散布された粉を刷毛ブラシの毛先を押し付けて均し、付着することを特徴とした。これによれば、粉体の付着性能に優れて付着バラツキが少なく、付着量管理が容易な、高性能の機構づくりが安価に対応出来る。
【0009】
請求項2の構成においては、ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を散布し引き均して塗布する粉体付着装置において、加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に跨らせ並べて走行させるベルト軸架手段と、粉散布口を軸方向に配設し前記走行ベルト面上に粉を散布する粉散布機と、その長手方向を軸方向にして少なくとも1列以上配設し前記走行ベルト面上にブラシの毛先を接離可能に押し付ける粉引き手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0010】
これによれば、不定形状のベルトを揃えて且つベルト長さの変更には軸間を伸縮させたことから軸架姿勢並びに軸架位置が容易に整列出来、また散布口を軸方向に並べることにより幅方向に均一に散布できて、またブラシの毛先を接離可能としたことから掛け外し時に付着せず走行幅を均一に付着出来る。
【0011】
請求項3の構成においては、請求項2の構成において、ベルト軸架手段が、駆動軸と従動軸と伸張軸の片持ち支持状態の少なくとも3軸から成り、その中の2軸がほぼ水平面をなし他の1軸がこれらの下方に配設出来る。これによれば、片持ち軸だからベルトの掛け外しに治工具が要らず簡単で、3軸だから軸間隔が短縮出来、またこの中の2軸で水平面を構成したことから粉散布面が確保出来る。
【0012】
請求項4の構成においては、請求項1又は2の構成において、粉引き手段が、回転軸に外接し走行するベルトのリブ面にそのブラシ毛先を外方から押し付けられる。これによれば、ブラシの押し付けに対し加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトは裏面側を回転軸面に外接させているから逃げが発生しない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置及びその付着方法の一実施形態について、図1〜図6を参照しながら、説明する。先ず本発明に係わるVリブドベルト101は、図3に示すように、高強度で低伸度のコードより成る心線102を接着ゴム層103中に埋設し、それに接して弾性体層である圧縮ゴム層104を有している。この圧縮ゴム層104にはベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブ部106が設けられ、またベルト背面には補強布、不織布、編物のような背面補強材105が設けられている。
【0014】
上記リブ部106は、その表面に不織布、織物、編物等のリブ面補強材109を付着したものや、リブ部表面に何も付着せず加硫後圧縮ゴム層を研磨ホイールでリブ加工して内在した短繊維110をリブ部側面に露出させたもの等があり、これらに以下の滑材等の粉体Pを付着させている。
【0015】
次に本発明に用いられる粉体Pは、滑材と研磨材との混合粉体等であり、これら粉体Pは滑材がベルトの初期走行時におけるスリップ音を軽減し、更には滑材がリブ部表面112から飛散しても研磨材がリブ部表面を研磨して短繊維を露出させて長期に渡りスリップ音を軽減する。このような粉体Pをベルトのリブ面に付着するものである。
【0016】
これら粉体Pは、滑材では代表的な物として、タルク、炭酸カルシウム、クレー、そしてシリカ等から選ばれた少なくとも一種で、リブ部106表面のリブ面補強材109に付着しやすい一次平均粒子形10〜40μmの粉体であり、また研磨材ではアルミナ、炭化珪素、炭化硼素等の炭化物、微晶質珪酸、酸化鉄(3)、酸化クロム(3)、等や、これらの混合粉体が用いられる。
【0017】
次いで、本発明のVリブドベルトのリブ面112への粉体の付着方法について、図1の粉体付着方法の概念図,図2の粉体の散布状態図を用いて説明する。先ず図2に示すように加硫ベルトスリーブSv若しくは輪切りした複数のベルト101をそのリブ面112を外面にして、図1に示すように軸間に並べて伸張軸13で伸張させて駆動軸12を強制回転させて、3軸11,12,13周りを回転走行(ベルト周速で0.3〜1.5m/sec)させる。
【0018】
続いて、図1,2のように走行リブ面に粉体Pを上方から回転軸方向に並べた回転ブラシ付き散布口15で回転幅に均等に低密度で、水平面を構成する伸張軸13と従動軸11間でぱらぱら落下させて分散散布し、かつ定速走行によりベルト周方向の散布バラツキを改良してある。
【0019】
次いで、図1に示すように走行リブ面上に均等に散布した粉体Pを、更に刷毛ブラシ7a,7b(毛の長さ大凡50mmの市販される自由箒を好適に利用できる)の毛先を走行リブ面に押し付けて引き均し、リブ面への付着を加勢しながら均一にしてある。
【0020】
続いて本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置について、図4の粉体付着装置の正面図,図5の側面図(図4のブラシ部分をA−A方向から見た断面矢視図)を用いて説明する。先ず本発明の粉体の付着装置1は、図4に示すように、主としてVリブドベルトを3軸11,12,13周りに掛けて伸張して走行させるベルト軸架手段3、回転ブラシ16を散布口15に備えた粉散布機5、散布後の粉体Pを引き延ばしてリブ面112に均等に付着させる粉引き手段7から構成されている。
【0021】
次いで、各部について詳述する。先ずベルト軸架手段3は、片持ち状態に支持された3軸11,12,13と、片持ち軸受け機構17と、本体フレーム10とから成り、3軸11,12,13は従動軸11、駆動軸12、伸張軸13から成り、走行幅の両端には蛇行を防止する鍔部が備えてあり、先ず従動軸11は、水平片持ち軸で奥側端部に回転軸受19fを備えて本体フレーム10に固設してあり、駆動軸12は従動軸11の下方に同様に軸支され軸端部には同軸で設けた回転プーリを備え隣接した駆動モータ41とそのプーリ間に伝動ベルト43を掛けて回転駆動出来る。
【0022】
また、伸張軸13は本体フレーム10に設けた水平面上にスライドレール21を敷設し、このレールに嵌挿するスライドヘッド上にAテーブル22を移動自在に装着し、このテーブルの下方に突設したシリンダ26の伸長したロッド端をBテーブル下に突設した連結部材に連結し、Bテーブル24には位置決め用ピン穴が設けてあり伸張軸13と連結移動する構成にしてあり、位置決めピン29を上方に引き抜いて従動軸11との間隔を遠近移動させて掛けたベルトを軽く伸張出来るところまで移動し、Bテーブル24の下面に隣接して並行に敷設した本体フレーム10面上の断続した固定穴列の近似位置の穴を選択して位置決めピン29をBテーブル上の位置決め穴とに挿通して伸張軸13を大凡伸張状態に出来る。
【0023】
続いて、このシリンダ26を縮小させて固定された位置決めピン29で伸張軸13の回転軸受19t部を引き寄せることで、伸張軸が従動軸11から遠方に移動して掛けた加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをシリンダ26の推力で伸張できる。このシリンダ本体は、Aテーブル22の下方に突設してあり伸張軸の移動と伴に移動しこれに配管した加圧エアーチューブを引きずるためフレキシブルダクト27が設けてある。
【0024】
次に粉散布機5は、散布口15に半円筒状をした穴開きマスク18が外装してあり、このマスクに内接して回転ブラシ16が設けてあり回転ブラシの回転で粉の散布有無とまたその回転速度で散布量が調整できる市販の粉散布機が好適に利用できて、この横長の散布口15をベルト走行軸方向に並べて配列し粉体Pを下方に必要最少に絞って自然落下させる構成にしてある。
【0025】
次いで粉引き手段7は、ブラシを進退させるシリンダ32を備えたブラシ31を2式設けて有り、従動軸11と駆動軸12の軸芯に向かって図4,5に示すように接離可能に本体フレーム10面から構設してある。このブラシ31には、市販されるブラシ形態の箒が好適に利用できて、毛の長さは50mm前後で、毛密度が多く、毛が硬いものが好適に用いられる。こうして毛先が溝のあるリブ面を均等に粉引きできる。
【0026】
以下に、本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置の動作について、図6の粉体付着装置の作動フロー図を用いて説明する。先ず伸張軸13にシリンダ26で伸縮自在に連結されたBスライドテーブル24を固定する位置決めピン抜く(S10)。次いで掛架するベルトが3軸の周りに掛かる位置まで伸張軸を移動する(S11)。
【0027】
続いてテーブル上面に刻設した断続穴列から移動させた近辺に合致する穴を選んでBスライドテーブル24を固定する穴位置を合わせて位置決めピンを差し込みする(S12)。
【0028】
次に前述の様に軸間が設定された3軸にリング状或いはリング帯状のベルトをそのリブ面を上面として軸架する3軸にベルト懸架(S13)を行う。続いて押し釦操作して伸張軸13と位置決め用のBスライドテーブル24間を伸縮させるシリンダ26を縮小させて伸張軸を位置決めピン29側に引き寄せてテンション軸伸張(S14)を行う。
【0029】
3軸間にベルトを伸張した状態で操作釦で駆動モータ41を起動してモータ軸にタイミングベルト43で連結した駆動軸12を回転駆動させる駆動軸回転(S15)を行い、続いて順次自動作動に入って後退していた粉引き手段7のブラシ当接(S16)作動し、ブラシがベルトのリブ面に毛先を押し付ける。
【0030】
続いて散布口に回転ブラシを備えて回転停止により粉散布を抑えていた回転ブラシに回転連結した電動モータを起動して散布機起動(S17)を行い、ブラシの回転と伴に下方を走行するベルトの溝上面へ粉体を散布(S18)する。
【0031】
予め求められた散布運転条件に従って所要のタイマーで、散布時間=未了/完了?(S19)を自動判断し未了時は、散布機起動(S17)を継続させ、散布時間=完了時は粉体の散布を停止する(S18)。
【0032】
同時に、予め求めたブラシの粉を均す所要時間をもとに、ブラシ当接時間=未了/完了?(S20)を自動判断し未了時は、ブラシ当接(S16)を継続させる。この時、ブラシ当接時間の設定では散布が終了してからもブラシを更に当接し回転させて粉均し時間を見込んで多めに設定してある。ブラシ当接時間=完了時は次作動のブラシ離間(S21)を行い、順次動作のもとに駆動軸の回転停止(S22)を行う。
【0033】
省略したが、先に続いて自動的にシリンダが伸張して伸張軸を従動軸側に近づけてベルト掛架状態を弛ませて、ベルト外す(S23)を行う。
【0034】
掛架軸が空に成り、同じスリーブ品を処理するかしないかを判断してリピート品=有の時(S24)は、3軸にベルト懸架(S13)に戻って繰り返し、リピート品=無の時(S24)は、サイクルを終了しSTARTから行う。
【0035】
尚、本発明のVリブドベルトのリブ面への粉体の付着装置及びその粉体の付着方法では、図1〜図6に示すものに限定されず、例えば次の様な形態に変更実施して良い。
例えば、軸数が4軸またはそれ以上にして,各軸にブラシを当て,巻掛けるスペースの効率アップ並び
に粉をより速く均一に付着させることが出来る。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法では、多数のベルトの付着面を一括して整列出来て、粉を自重で落下させ散布量が調整できるからまばらに均等に散布でき、続いてブラシの毛先で更に均されるから、粉付着品質が向上した。
【0037】
請求項2に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、軸間に散布面を揃えて安定した幅走行が出来たことから簡便な機構で均一走行が得られ、この走行全幅に散布口を並べて散布出来ることから幅周長伴に均一散布が出来、均一散布した粉をブラシで引き延ばせるから少量の粉を均一に付着出来る処理能力の高い簡便な自動化対応が出来、生産性が向上した。
【0038】
請求項3に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、ベルト掛け外し操作性に優れ、散布機を散布面の上方に設置できて粉を落下散布出来るから均一で飛散の少ない散布が出来る。またブラシを押し付ける場所を追加出来るスペース取りが可能になった。
【0039】
請求項4に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置では、逃げが発生しない、従って加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトに強い張力を加えることもなく片持ちの軸架機構が簡便に出来て、且つブラシ当接状態が一定で均一に粉を付着出来る。
【0040】
以上の様に、本願の請求項1〜4記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法及びその付着装置に係わる発明では、ベルトスリーブや複数のベルトを軸架して定速走行させ粉体を過剰に付着することなく幅方向に均一に定速散布し自動粉引きしてその機能を発揮する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法を説明する概念図である。
【図2】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体の散布状況を示す状態図である。
【図3】本発明に係わる粉体を散布したVリブドベルトのリブ面を示す断面斜視図である。
【図4】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の正面図である。
【図5】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の図1の側面図であり、下方のブラシ部分をA−A方向から見た断面矢視図である。
【図6】本発明に係わるVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置の作動フロー図である
【符号の説明】
1 粉体付着装置
3 ベルト軸架手段
5 粉散布機
7 粉引き手段
11 従動軸
12 駆動軸
13 伸張軸
15 散布口
31 ブラシ
101 Vリブドベルト
112 リブ面
P 粉体
Sv 加硫ベルトスリーブ
Claims (4)
- ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を付着する方法において、
加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に並べて走行させ、
前記走行リブ面に粉を均一に落下させて散布し、
前記走行リブ面上に散布された粉を刷毛ブラシの毛先を押し付けて均し、
付着することを特徴としたVリブドベルトのリブ面への粉体付着方法。 - ベルト長手方向に沿って接着ゴム層に心線が埋設され、接着ゴム層の下部に複数のリブ部を有するVリブドベルトのリブ面に粉体を散布し引き均して塗布する粉体付着装置において、
加硫ベルトスリーブ若しくは輪切りした複数のベルトをそのリブ面を外面にし軸間に跨らせ並べて走行させるベルト軸架手段と、
粉散布口を軸方向に配設し前記走行ベルト面上に粉を散布する粉散布機と、
その長手方向を軸方向にして少なくとも1列以上配設し前記走行ベルト面上にブラシの毛先を接離可能に押し付ける粉引き手段と、
を少なくとも備えることを特徴とするVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置。 - 前記ベルト軸架手段が、駆動軸と従動軸と伸張軸の片持ち支持状態の少なくとも3軸から成り、その中の2軸がほぼ水平面をなし他の1軸がこれらの下方に配設してある請求項2に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置。
- 前記粉引き手段が、回転軸に外接し走行するベルトのリブ面にそのブラシ毛先を外方から押し付ける請求項2または3に記載のVリブドベルトのリブ面への粉体付着装置。
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JP2002284996A JP2004116755A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | Vリブドベルトのリブ面への粉体付着方法及びその粉体付着装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112010003337T5 (de) | 2009-05-20 | 2012-07-19 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Reibantriebsriemen und Herstellungsverfahren dafür |
KR20140092841A (ko) | 2011-10-28 | 2014-07-24 | 반도 카가쿠 가부시키가이샤 | 마찰 전동 벨트 및 그 제조방법 |
US10138981B2 (en) | 2014-09-26 | 2018-11-27 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Power-transmitting friction belt and method for manufacturing same |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002284996A patent/JP2004116755A/ja active Pending
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