WO2010070701A1 - 対象物測定装置、及び当該装置で用いられる方法 - Google Patents

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Abstract

 障害物になり得ないものを不要に走査することのない対象物測定装置を提供する。放射領域の全域に放射したレーザー光の反射光を検出することによって、放射領域内に存在する路面以外の対象物を特定する。路面以外の対象物を特定すると、特定した対象物を必要とされる精度で測定するためのレーザー光の広がり角を決定する。広がり角を決定すると、路面以外の対象物に対してそれぞれ決定した広がり角でレーザー光を放射してそれぞれの対象物を測定する。

Description

対象物測定装置、及び当該装置で用いられる方法
 本発明は、対象物測定装置に関し、より特定的には、自動車などの移動体に搭載される対象物測定装置に関する。
 従来、対象物の位置などを測定するためにレーザー光を利用する対象物測定装置が考案されている。そして、このような対象物測定装置の一例として、特許文献1に記載されている環境認識システム(以下、従来技術と称する)が挙げられる。
 従来技術では、測定範囲をレーザー光で走査しながら、受信した反射光に基づき、距離画像を生成する。従来技術では、測定範囲内に存在する対象物を高分解能で測定するのに要する時間を短縮するために、まず、測定範囲を標準領域として走査し、距離画像を生成する。標準領域を複数回走査して、距離画像を複数生成すると、従来技術では、それぞれの距離画像を比較して、互いの距離画像の変化を検出し、検出した変化に基づき、移動している物体の位置を検出する。移動している物体の位置を検出すると、従来技術では、測定範囲の内、検出した物体のみが存在する測定範囲を部分領域として、標準領域を走査するときよりも遅い速度で高分解能の走査をする。従来技術では、検出した物体が存在する領域のみを遅い速度で走査するため、高分解能で物体を走査するときでも、走査に要する時間をほとんど増加させることなく走査できる。
特開2006-30147号公報
 しかしながら、上記従来技術では、以下に述べるような課題を有する。すなわち、上述で説明したように、複数の距離画像を比較して移動している物体を検出する手法では、例えば、自車両の走行している区画線などの障害物になり得ない検出の不要なものが存在している領域も部分領域として検出してしまう。したがって、従来技術では、部分領域が過度に増加してしまい、高分解能で走査するときの時間が増加してしまう場合がある。
 それ故に、本発明は、測定の不要な対象物を不要に測定することのない対象物測定装置を提供することを目的とする。
 本発明の第1の局面は、車両に搭載される対象物測定装置であって、予め定められた第1の広がり角で予め定められた領域に電磁波を放射する第1の放射手段と、格子状に配設された受信素子で電磁波の反射波を受信する受信手段と、電磁波が放射されてから、反射波を受信するまでの受信時間に基づき、反射波の反射点と受信素子との相対距離を受信素子毎に検出する距離検出手段と、少なくとも、相対距離、及び車両に対する受信手段の搭載角度に基づき、車両に対する搭載位置を基準とする反射点の位置を示す位置情報を算出する算出手段と、車両の底面に平行な面を当該車両の姿勢に基づき基準面として算出する基準面算出手段と、基準面からの高さの差が予め定められた第1のしきい値以上の隣り合う反射点を位置情報に基づき特定する特定手段と、特定手段によって反射点が特定されたとき、第1の広がり角未満の第2の広がり角で当該反射点に電磁波を放射する第2の放射手段とを備える。
 本発明の第2の局面は、上記第1の局面において、第2の放射手段は、特定手段によって反射点が特定されたとき、当該反射点との相対距離がより短い順に電磁波を放射する。
 本発明の第3の局面は、上記第1の局面において、特定手段によって特定された反射点の内、予め定められた第2のしきい値以下の距離をなす隣り合う反射点をグループ化し、1つのグループにまとめられた反射点を1つの対象物として特定する対象物特定手段をさらに備え、第2の放射手段は、対象物特定手段によって特定された対象物の反射点に電磁波を放射する。
 本発明の第4の局面は、上記第3の局面において、第2の放射手段は、対象物特定手段によって特定された対象物の内、最も近い対象物の反射点から順番に電磁波を放射し、距離検出手段は、第2の放射手段が電磁波を放射した対象物の順番で相対距離を当該対象物毎に検出する。
 本発明の第5の局面は、上記第4の局面において、距離検出手段は、1つの対象物としてグループ化された反射点で反射した反射波の内、最も高い強度の反射波の受信時間に基づいて、対象物毎の相対距離を検出する。
 本発明の第6の局面は、上記第5の局面において、第1の放射手段は、距離検出手段によって対象物毎の相対距離が全て検出された後、領域の次に予め定められた領域に第1の広がり角未満の第3の広がり角で電磁波を放射する。
 本発明の第7の局面は、上記第4乃至第6の局面のいずれか1つにおいて、距離検出手段によってそれぞれ検出された最新の相対距離と、過去に検出された相対距離とに基づき、対象物との相対速度を、当該対象物毎に検出する速度検出手段をさらに備える。
 本発明の第8の局面は、車両に搭載される対象物測定装置で実行される対象物測定方法であって、予め定められた第1の広がり角で予め定められた領域に電磁波を放射する第1の放射ステップと、格子状に配設された受信素子で電磁波の反射波を受信する受信ステップと、電磁波が放射されてから、反射波を受信するまでの受信時間に基づき、反射波の反射点と受信素子との相対距離を受信素子毎に検出する距離検出ステップと、少なくとも、相対距離、及び車両に対する受信手段の搭載角度に基づき、車両に対する搭載位置を基準とする反射点の位置を示す位置情報を算出する算出ステップと、車両の底面に平行な面を当該車両の姿勢に基づき基準面として算出する基準面算出ステップと、基準面からの高さの差が予め定められた第1のしきい値以上の隣り合う反射点を位置情報に基づき特定する特定ステップと、特定ステップにおいて反射点が特定されたとき、第1の広がり角未満の第2の広がり角で当該反射点に電磁波を放射する第2の放射ステップとを備える。
 本発明によれば、測定の不要な対象物を不要に測定することのない対象物測定装置を提供できる。
図1Aは、対象物測定装置の搭載位置の一例を示す図である。 図1Bは、対象物測定装置の搭載位置の一例を示す図である。 図2は、対象物測定装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、放射部のより詳細な構成を示す図である。 図4Aは、拡散版の湾曲方向とレーザー光の幅との関係の一例を示す図である。 図4Bは、拡散版の湾曲方向とレーザー光の幅との関係の一例を示す図である。 図4Cは、拡散版の湾曲方向とレーザー光の幅との関係の一例を示す図である。 図5Aは、レーザー光の幅と広がり角との関係の一例を示す図である。 図5Bは、レーザー光の幅と広がり角との関係の一例を示す図である。 図6は、レーザー光の拡散板における受光位置の制御方向を示す図である。 図7Aは、レーザー光の拡散版における受光位置とレンズからの放射方向との関係の一例を示す図である。 図7Bは、レーザー光の拡散版における受光位置とレンズからの放射方向との関係の一例を示す図である。 図7Cは、レーザー光の拡散版における受光位置とレンズからの放射方向との関係の一例を示す図である。 図8は、制御演算部の機能を示す機能ブロック図である。 図9は、放射領域の一例を示す図である。 図10は、受光素子と反射点との相対距離を示す図である。 図11は、対象物、及び路面の反射点を示す図である。 図12は、広がり角算出テーブルの一例を示す図である。 図13は、対象物情報テーブルの一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る制御演算部の処理を示すフローチャートである。 図15は、パターン画像の一例を示す図である。 図16Aは、距離画像における照射領域の一例を示す図である。 図16Bは、距離画像における照射領域とパターン画像における照射領域との一例を示す図である。 図16Cは、距離画像における照射領域とパターン画像における照射領域との一例を示す図である。 図17は、放射部の他の構成の一例を示す図である。 図18は、放射部の他の構成の一例を示す図である。
符号の説明
 1  対象物測定装置
 101 放射部
 102 検出部
 103 制御演算部
 1031 距離検出部
 1032 位置算出部
 1033 障害物特定部
 1034 広がり角決定部
 1035 較正部
 (第1の実施形態)
 図1A、及び図1Bは、それぞれ本発明の第1の実施形態に係る対象物測定装置1の適用例の1つを説明する図である。対象物測定装置1は、例えば、図1A、及び図1Bに示すように、自車両の後方の路面Rmを測定可能なように、自車両の後部のナンバープレートの周辺に取り付けられる。対象物測定装置1は、後述するレーザー光Lkを検出部102の検出範囲の一部、又は全部に放射し、放射したレーザー光Lkが、路面Rmや障害物Sbなどの対象物の反射点Htで反射した反射光を検出部102で受光する。対象物測定装置1は、レーザー光Lkを放射してから反射光を検出部102で受光するまでの受光時間に基づき、対象物の反射点Htとの相対距離Stを検出する。さらに、対象物測定装置1は、検出した反射点Htとの相対距離Stと、自車両に対する取り付け角(ピッチ角、ヨー角、及びロール角)とに基づき、図1A、及び図1Bにそれぞれ示す対象物測定装置1の鉛直方向真下の基準面Km上の位置を基準位置Kiとする3次元の座標系における座標を算出する。ここで、基準面Kmとは、例えば、前述の座標系における自車両の底面に並行な面として、図示しない検出部(センサ)によって検出される自車両の傾きなどの姿勢に基づき、制御演算部103によって逐次算出されるものである。以下、本実施形態に係る対象物測定装置1について、より詳細に説明する。
 図2は、本発明の第1の実施形態に係る対象物測定装置1の概略構成を示すブロック図である。対象物測定装置1は、放射部101と、検出部102と、制御演算部103とを備える。
 図3は、放射部101のより詳細な構成を示す図である。放射部101は、光源1011と、第1の反射板1012と、第2の反射板1013と、拡散板1014と、レンズ1015とを少なくとも含む。
 光源1011は、典型的には、赤外域の周波数のレーザー光を発するレーザー光源であって、第1の反射板1012に対して、レーザー光Lkを発する。
 第1の反射板1012は、典型的には、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーであって、光源1011によって発せられるレーザー光Lkを直角方向に反射できるように、レーザー光Lkの光軸に対して45度の角度をなすように取り付けられている。また、第1の反射板1012は、図3に示すように、光源1011によって発せられるレーザー光Lkの光軸方向に沿って移動できるように取り付けられている。第1の反射板1012は、図示しない駆動部によって移動させられる。
 第2の反射板1013は、典型的には、MEMSミラーであって、第1の反射板1012で反射したレーザー光Lkを拡散板1014に反射できるように取り付けられている。また、第2の反射板1013は、図3に示すように、第1の反射板1012で反射したレーザー光Lkの光軸を中心として当該光軸廻りに回動できるように取り付けられている。第2の反射板1013は、図示しない駆動部によって回動させられる。
 拡散板1014は、レーザー光Lkを透過可能な圧電素子などの誘電体が、予め定められた厚みの円形板となるように成形されている。拡散板1014は、外縁が固定されており、図示しない駆動部から印加される電圧に応じて、受光面の中央部が当該受光面の中心を垂直方向に通る軸方向に沿って移動し、湾曲できるように取り付けられている。尚、拡散板1014は、圧電素子の代わりに液体レンズを用いてもよい。
 図4A乃至図4Cは、それぞれ拡散板1014を透過するレーザー光Lkの一例を示す図である。図4Aに示すように、拡散板1014が湾曲していないとき、すなわち、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光面と透過面とが並行であるとき、レーザー光Lkの幅bが変化することなく拡散板1014を透過する。そして、拡散板1014が、図4Bに示すように、レンズ1015方向に凸面を形成するように湾曲しているとき、レーザー光Lkが拡散板1014を透過すると、透過したレーザー光Lkの幅bが、湾曲の度合いの大きさに応じてより狭くなる。一方、拡散板1014が、図4Cに示すように、第2の反射板1013方向に対して凸面を形成するように湾曲しているとき、レーザー光Lkが拡散板1014を透過すると、透過したレーザー光Lkの幅bが、湾曲の度合いの大きさに応じてより広くなる。以上のように、拡散板1014は、図示しない駆動部から印加される電圧に応じて湾曲することによって、第2の反射板1013で反射したレーザー光Lkの幅を変化させて透過させることができる。尚、図4A乃至図4Cでは、説明の便宜のため、拡散板1014の外縁を固定する固定部の図示を省略している。
 レンズ1015は、典型的には、レーザー光Lkの放射方向に凸面を有する凸レンズであって、図5に示すように、拡散板1014を透過したレーザー光Lkを屈折させて、放射面から放射状に放射させる。図5は、拡散板1014を透過したレーザー光Lkの幅bと、レンズ1015の放射面から放射されるレーザー光Lkの広がり角Hkとの関係を説明する図である。
 図5A、及び図5Bは、図5Aと図5Bとを比較すると明らかなように、図5Bに示すレーザー光Lkの幅bの方が、図5Aに示すレーザー光Lkの幅bよりも広い場合を一例としてそれぞれ示している。そして、図5Aと図5Bとを比較すると明らかなように、より広い幅bのレーザー光Lkがレンズ1015を透過したときの方が、広がり角Hkはより広くなる。つまり、本実施形態に係る放射部101は、拡散板1014を湾曲させて、レーザー光Lkの幅bを変化させることによって、レンズ1015の放射面から放射されるレーザー光Lkの広がり角Hkを制御することができる。
 図6は、第1の反射板1012の移動方向、第2の反射板1013の回動方向、及び拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の関係の一例を説明する図である。図6には、第2の反射板1013からレンズ1015の方向に向かって見たときの拡散板1014の一例を示している。図6に示すように、放射部101は、図示しない駆動部で光源1011から発せられるレーザー光Lkの光軸方向に沿って第1の反射板1012を移動させることによって、拡散板1014の受光面におけるレーザー光Lkの受光位置の水平位置を制御することができる。また、図6に示すように、放射部101は、図示しない駆動部で第1の反射板1012で反射したレーザー光Lkの光軸廻りに第2の反射板1013を回動させることによって、拡散板1014の受光面におけるレーザー光Lkの受光位置の垂直位置を制御することができる。
 図7A乃至図7Cは、それぞれ拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の水平位置と、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向との関係の一例を示す図である。図7Aに示すように、例えば、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の水平位置を、受光面の中心から左方向にずらすと、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向の水平角Shは、放射方向が左側を向くようにずれ量に応じて変化する。また、図7Bに示すように、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置をレンズ1015の受光面の中心にあわせると、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向は、放射面の正面方向となる。また、図7Cに示すように、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の水平位置を、受光面の中心から右方向にずらすと、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向の水平角Shは、放射方向が右側を向くようにずれ量に応じて変化する。つまり、本実施形態に係る放射部101は、光源1011から発せられるレーザー光Lkの光軸方向に沿って第1の反射板1012を移動させて、第2の反射板1013で反射したレーザー光Lkの拡散板1014の受光面における受光位置の水平位置をずらすことによって、レンズ1015の放射面から放射されるレーザー光Lkの放射方向の水平角Shを制御することができる。ここで、水平角Shとは、レンズ1015の放射面から放射されたレーザー光Lkの光軸が、レンズ1015の放射面の中心を垂直方向に通る軸に対して水平方向になす角度のことである。
 同様に、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の垂直位置を、受光面の中心から上方向にずらすと、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向の垂直角Vkは、放射方向が上側を向くようにずれ量に応じて変化する。また、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置をレンズ1015の受光面の中心にあわせると、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向は、放射面の正面方向となる。また、拡散板1014におけるレーザー光Lkの受光位置の垂直位置を、受光面の中心から下方向にずらすと、レンズ1015から放射されるレーザー光Lkの放射方向の垂直角Vkは、放射方向が下側を向くようにずれ量に応じて変化する。すなわち、本実施形態に係る放射部101は、光源1011から発せられるレーザー光Lkの光軸廻りに第2の反射板1013を回動させることによって、レンズ1015の放射面から放射されるレーザー光Lkの放射方向の垂直角Vkを制御することができる。ここで、垂直角Vkとは、レンズ1015の放射面から放射されたレーザー光Lkの光軸が、レンズ1015の放射面の中心を垂直方向に通る軸に対して垂直方向になす角度のことである。
 図4A乃至図7Cを参照しながら、上述で説明したように、本実施形態に係る放射部101は、第1の反射板1012、第2の反射板1013、及び拡散板1014をそれぞれ図示しない駆動部で駆動させることにより、後述するように距離検出部1031から与えられる放射領域の指示に応じた広がり角Hk、及び放射方向(水平角Sh、及び垂直角Vk)でレーザー光Lkを放射する。
 検出部102は、典型的には、CCD(Charge Coupled Device)素子などの受光素子を平坦な基板上に格子状に配設し、放射部101から放射されたレーザー光Lkが反射点Htで反射した反射光をレンズを介してそれぞれの受光素子で受光する固体撮像装置である。検出部102は、後述するように距離検出部1031から予め定められた第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を与えられると、第1の期間を通じて、受光素子毎の受光量に応じた電荷の蓄積を開始する。第1の期間では、放射部101からレーザー光Lkが放射されていないため、検出部102のそれぞれの受光素子によって蓄積される電荷は、外乱光(例えば、太陽光など)のみの受光量に応じた電荷となる。第1の期間が経過すると、検出部102は、それぞれの受光素子による電荷の蓄積を停止する。
 本実施形態に係る検出部102は、第1の期間が経過すると、即座に予め定められた第2の期間における受光素子毎の電荷の蓄積を再び開始する。このとき、後述するように距離検出部1031から放射部101にレーザー光Lkを放射する指示が略同時に与えられるため、第2の期間を通じてそれぞれの受光素子によって蓄積される電荷は、外乱光と前述の反射光との受光量に応じた電荷となる。第2の期間が経過すると、検出部102は、それぞれの受光素子における電荷の蓄積を停止する。
 検出部102は、第2の期間における電荷の蓄積を停止すると、第1の期間を通じて蓄積した電荷から第2の期間を通じて蓄積した電荷を引いた差の電荷を受光素子毎に検出する。第1の期間を通じて蓄積した電荷から第2の期間を通じて蓄積した電荷を引いた差の電荷は、外乱光と反射光との受光量に応じて蓄積した電荷から、外乱光のみの受光量に応じて蓄積した電荷を引いた、反射光の受光量のみに応じた電荷となる。検出部102は、反射光の受光量のみに応じた電荷を、予め定められた第3の期間から、前述の第1の期間と、第2の期間とを引いた残りの期間で、受光素子毎に検出する。距離検出部1031は、第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を検出部102に与えてから、第3の期間が経過したとき、検出部102によって検出された受光素子毎の電荷をそれぞれ検出する。第3の期間が経過し、距離検出部1031によって受光素子毎の電荷が検出されると、検出部102は、それぞれの受光素子で検出された電荷をリセットする。
 制御演算部103は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)などの集積回路で主に構成された演算回路である。制御演算部103は、図8に示すように、少なくとも、距離検出部1031、位置算出部1032、障害物特定部1033、及び広がり角決定部1034として機能する。より具体的には、制御演算部103は、ROM(Read Only Memory)などの図示しない記憶部に記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより、当該CPUを、距離検出部1031、位置算出部1032、障害物特定部1033、及び広がり角決定部1034として機能させる。
 図9は、制御演算部103の図示しない記憶部に予め定められている放射領域の一例を示す図である。図9には、一例として、制御演算部103にの図示しない記憶部に予め定められている放射領域Hr1乃至放射領域Hr3の3つの放射領域を示している。放射領域Hr1乃至放射領域Hr3は、放射領域Hr1から放射領域Hr3の順番で広がり角Hkが、放射領域角Hrk1乃至放射領域角Hrk3の順番で狭くなっており、狭くなるにしたがってレーザー光Lkの放射距離がより遠くなっている。
 本実施形態に係る制御演算部103は、図9に示す3つの放射領域の内、最も近い放射領域Hr1から最も遠い放射領域Hr3まで、順番にレーザー光Lkを放射して測定をするように放射部101、及び検出部102をそれぞれ制御する。ここで、図9に示す放射領域の広がり角Hk(以下、放射領域角Hrkと称する)は、放射領域Hr1の放射領域角Hrk1から放射領域Hr3の放射領域角Hrk3まで順番に狭くなっている。放射領域角Hrkをより狭くして放射領域を狭くすることにより、放射領域当たりの光のエネルギー密度が増加する。同一のレーザー光Lkの強度であっても、光のエネルギー密度が高い方がより遠くに到達する。つまり、本実施形態に係る制御演算部103は、放射部101に対してレーザー光Lkの強度を増加させずに、放射領域角Hrkをより狭くさせることによって、放射領域当たりの光のエネルギー密度を増加させて、より遠くにレーザー光Lkを到達させることができる。
 制御演算部103は、放射領域Hr1を測定するとき、まず、放射領域Hr1に存在する対象物を特定して、特定した対象物の情報を示す対象物情報テーブルを生成して図示しない記憶部に記憶する対象物特定処理をする。以下、制御演算部103の対象物特定処理について説明する。尚、以下の説明では、対象物特定処理の一例として、放射領域Hr1に存在する対象物を特定する対象物特定処理について詳細に説明する。
 制御演算部103は、放射領域Hr1の対象物特定処理をするとき、まず、上述したように、検出部102に対して第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を距離検出部1031から与える。そして、制御演算部103は、検出部102に対して第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を与えてから第1の期間が経過し、上述で説明したように、検出部102によって第2の期間における電荷の蓄積が開始されるとき、放射部101に対して放射領域Hr1にレーザー光Lkを放射する指示を距離検出部1031から与える。
 距離検出部1031から放射領域の指示を与えられると、放射部101は、上述で説明したように、図示しない駆動部で、第1の反射板1012、第2の反射板1013、及び拡散板1014をそれぞれ駆動して、指示された放射領域(ここでは、放射領域Hr1)の全体に、予め定められた長さの放射期間だけ光源1011からレーザー光Lkを放射する。
 制御演算部103は、第1の期間で電荷の蓄積を開始させる指示をしてから、前述の第3の期間が経過したとき、検出部102によって上述で説明したように受光素子毎に検出された電荷を距離検出部1031で検出する。検出部102によって受光素子毎に検出された電荷を検出すると、制御演算部103は、検出した電荷に基づき、それぞれの電荷を蓄積した受光素子と、当該受光素子によって受光された反射光を反射した反射点Htとの相対距離Stを、受光素子毎に算出する。
 より具体的には、制御演算部103が前述の第3の期間が経過したときに距離検出部1031で検出した、受光素子の最新の電荷と、前回検出した同一の受光素子の電荷との比は、当該受光素子が受光した反射光を反射した対象物の反射点Htと、当該受光素子との相対距離Stと一定の関係を有している。したがって、制御演算部103は、距離検出部1031でそれぞれ検出した、検出部102によって受光素子毎に検出された最新の電荷と、前回検出された電荷との比に基づき、検出部102の受光素子と反射点Htとの相対距離Stを受光素子毎に対応付けて算出する。制御演算部103は、受光素子毎の相対距離Stを算出すると、受光素子と相対距離Stとをそれぞれ対応付けて示す相対距離情報Sjを距離検出部1031で生成する。
 また、制御演算部103は、距離検出部1031で相対距離情報Sjを生成すると、受光素子に対応付けた相対距離Stを、受光素子にそれぞれ対応する格子状に配設された画素で構成される表示画面に表示するときの輝度値に、距離検出部1031で変換する。距離検出部1031で、受光素子に対応する相対距離Stを、当該受光素子に対応する画素の輝度値に変換すると、制御演算部103は、変換した輝度値を有する画素で構成される画像を距離画像として示す距離画像情報Kjを距離検出部1031で生成する。
 制御演算部103は、距離検出部1031で相対距離情報Sjを生成したとき、生成した相対距離情報Sjを位置算出部1032で取得する。位置算出部1032で相対距離情報Sjを取得すると、制御演算部103は、相対距離情報Sjによって示される受光素子の検出部102における位置と、相対距離情報Sjによって当該受光素子と対応付けて示される相対距離Stとに基づき、上述した座標系における反射点Htの位置を算出し、相対距離情報Sjによって示される受光素子毎に、算出した反射点Htの位置を対応付けて示す反射点情報Hjを位置算出部1032で生成する。
 図10は、制御演算部103が、位置算出部1032で、受光素子の検出部102における位置と、相対距離情報Sjによって当該受光素子と対応付けて示される相対距離Stとに基づいて、上述した座標系における反射点Htの位置を算出する手法を説明する図である。図10には、平坦な基板上に格子状に配設された受光素子と、当該受光素子の内の1つに反射光を反射した反射点Htとの位置関係を鉛直方向に沿って見下ろした平面図を示している。図10から明らかなように、ある受光素子と当該受光素子に反射光を反射した反射点Htとを通る直線から、基板の中心を垂直方向に通る線に、当該受光素子と当該反射点Htとからそれぞれ垂線を引くことによって2つの相似する直角三角形を描くことができる。そして、ある受光素子と、当該受光素子から基板の中心を垂直方向に通る線に引いた垂線を含む直角三角形のそれぞれの辺の長さは、受光素子の配設位置が既知であるため、それぞれ既知となる。したがって、位置算出部1032は、図10に示すように、鉛直方向から見下ろした、受光素子の配設位置を含む直角三角形の斜辺の長さSt1と、当該受光素子に反射光を反射した反射点Htとの相対距離St2との比に基づき、反射点Htのx座標、及びy座標をそれぞれ算出することができる。
 同様に、平坦な基板上に格子状に配設された受光素子と、当該受光素子の内の1つに反射光を反射した反射点Htとの位置関係を水平方向に沿って真横から見たときに2つの直角三角形を描くことができる。そして、ある受光素子と、当該受光素子から基板の中心を垂直方向に通る線に引いた垂線を含む直角三角形のそれぞれの辺の長さは、受光素子の配設位置が既知であるため、それぞれ既知となる。したがって、位置算出部1032は、水平方向に沿って真横から見た、受光素子の配設位置を含む直角三角形の斜辺の長さと、当該受光素子に反射光を反射した反射点Htとの相対距離との比に基づき、反射点Htのz座標を算出することができる。
 そして、制御演算部103は、位置算出部1032でそれぞれ算出したx座標、y座標、及びz座標で示される位置を、対象物測定装置1の自車両に対する予め定められた取り付け角に基づき、それぞれ上述した座標系における位置に変換する。制御演算部103は、位置算出部1032で、相対距離情報Sjによって示される全ての受光素子毎に反射点Htの位置を変換すると、全ての受光素子毎に変換した反射点Htの位置を対応付けて示す反射点情報Hjを生成する。
 制御演算部103は、位置情報算出部1032で反射点情報Hjを生成したとき、生成した反射点情報Hjを障害物特定部1033で取得する。障害物特定部1033で反射点情報Hjを取得すると、制御演算部103は、取得した反射点情報Hjによって示される反射点Htの中から、路面Rm上に存在する車両、歩行者、及び障害物などの反射点Htを対象物反射点Thとして障害物特定部1033で特定する。
 図11は、制御演算部103が、障害物特定部1033で、反射点情報Hjによって示される反射点Htの位置に基づいて特定する対象物反射点Thの一例を示す図である。図11には、反射点情報Hjで示される4つの反射点Ht1~反射点Ht4を一例として示している。図11では、反射点Ht1、及び反射点Ht2は上述した基準面Kmからの高さが等しく、反射点Ht2、及び反射点Ht3は上述した基準面Kmからの高さの傾き(差)が予め定められた第1のしきい値を超えており、反射点Ht3、及び反射点Ht4は上述した基準面Kmからの高さが等しい。
 制御演算部103は、図11に示すように、障害物特定部1033で、反射点情報Hjによって示される反射点Htの位置に基づき、隣り合う反射点Htの基準面Kmに対する高さが、前述の第1のしきい値以下の傾きをなす反射点Ht(図11に示す例では、反射点Ht1、及び反射点Ht4)を路面Rm上の反射点Htとして特定する。一方、制御演算部103は、障害物特定部1033で、反射点情報Hjによって示される反射点Htの位置に基づき、隣り合う反射点Htの基準面Kmに対する高さが、前述の第1のしきい値を超える傾きをなす反射点Ht(反射点Ht2、及び反射点Ht3)を路面Rm以外の対象物の面として特定する。ここで、本実施形態では、路面Rmと対象物との境界に存在する反射点Ht(図11に示す例では、反射点Ht2、及び反射点Ht3)を対象物の反射点Htとして特定するものとする。つまり、図11に示す例では、反射点Ht1、及び反射点Ht4が路面Rm上の反射点Htとして特定され、反射点Ht2、及び反射点Ht3が対象物の反射点Htとして特定される。
 制御演算部103は、特定した対象物の反射点Htを対象物反射点Thとして障害物特定部1033で特定する。制御演算部103が、障害物特定部1033で対象物反射点Thを特定することにより、反射点情報Hjによって示される反射点Htの中から、例えば、車両、歩行者、及び障害物などの路面Rm以外の対象物の反射点Htを対象物反射点Thとして特定し、路面Rmの反射点Htと区別することができる。尚、制御演算部103が対象物反射点Thとして特定するのは、隣り合う反射点Htの基準面に対する高さが、予め定められたしきい値以上の反射点Htであってもよい。
 対象物反射点Thを特定したとき、制御演算部103は、反射点情報Hjによって示される対象物反射点Thの位置に基づき、予め定められた第2のしきい値以下の距離をなす隣り合う対象物反射点Thを1つの対象物の対象物反射点Thとして障害物特定部1033で認識し、同じグループに分類する。全ての対象物反射点Thをグループに分類すると、制御演算部103は、障害物特定部1033で認識した1つの対象物の対象物反射点Thの内、対象物測定装置1に最も近い対象物反射点Thを、反射点情報Hjによって示される位置に基づいて特定し、特定した対象物反射点Thの位置を当該対象物の位置として認識する。制御演算部103は、障害物特定部1033で全ての対象物の位置を認識すると、それぞれ認識した対象物と、当該対象物の対象物反射点Thと、当該対象物の位置とを対応付けて示す対象物位置情報Tjを生成する。尚、対象物の位置として認識する対象物反射点Thは、1つの対象物の対象物反射点Thの内、対象物測定装置1に最も近い対象物反射点Thに必ずしも限られない。
 また、制御演算部103は、距離検出部1031で距離画像情報Kjを生成したとき、生成した距離画像情報Kjを障害物特定部1033で取得する。そして、制御演算部103は、障害物特定部1033で対象物位置情報Tjを生成すると、生成した対象物位置情報Tjによって1つの対象物に対応付けられる対象物反射点Thで反射した反射光を受光した受光素子に対応する距離画像上の全ての画素を1つの対象物を示す画素群として特定する。1つの対象物を示す画素群を特定すると、制御演算部103は、特定した画素群の距離画像上における最大幅と最大高さとを、当該対象物の大きさとして障害物特定部1033で検出する。対象物位置情報Tjによって示される全ての対象物の大きさをそれぞれ検出すると、制御演算部103は、全ての対象物と、大きさとをそれぞれ対応付けて示す大きさ情報Ojを障害物特定部1033で生成する。
 制御演算部103は、位置算出部1032で反射点情報Hjを生成したとき、生成した反射点情報Hjを広がり角決定部1034で取得する。また、制御演算部103は、位置算出部1032で距離画像情報Kjを生成したとき、生成した距離画像情報Kjを広がり角決定部1034で取得する。また、制御演算部103は、障害物特定部1033で対象物位置情報Tj、及び大きさ情報Ojをそれぞれ生成したとき、生成した対象物位置情報Tj、及び大きさ情報Ojをそれぞれ広がり角決定部1034で取得する。
 制御演算部103は、距離画像情報Kj、及び対象物位置情報Tjをそれぞれ広がり角決定部1034で取得すると、対象物位置情報Tjによって示される1つの対象物の位置で反射した反射光を受光した受光素子に対応する画素の輝度値を距離画像情報Kjに基づき当該対象物の輝度値として特定する。1つの対象物の輝度値を特定すると、制御演算部103は、特定した輝度値に基づき、対応する画素におけるS/N比を当該対象物のS/N比として広がり角決定部1034で算出する。ここで、本発明におけるS/N比とは、放射部101から放射されたレーザー光Lkの反射光の強度と、検出部102に含まれる回路のノイズ(例えば、暗電流、電荷の転送時に発生するノイズなど)との比である。制御演算部103は、1つの対象物の輝度値、相対距離Stを距離画像の輝度値に変換するときの一定の関係、上述で説明した相対距離Stと電荷との一定の関係、及び予め想定した回路のノイズなどに基づき、1つの対象物の輝度値に基づき、対応する画素におけるS/N比を広がり角決定部1034で算出する。
 制御演算部103は、対象物位置情報Tjによって示される全ての対象物のS/N比を算出すると、全ての対象物と算出した対象物のS/N比とをそれぞれ対応付けて示す信号強度情報Skを広がり角決定部1034で生成する。
 信号強度情報Skを広がり角決定部1034で生成すると、制御演算部103は、上述した放射領域に応じてそれぞれ図示しない記憶部に予め記憶されている必要S/N比と、信号強度情報Skによって示される対象物毎のS/N比とに基づき、必要広がり角Hhを広がり角決定部1034で算出する。ここで、本発明におけるS/N比は、上述で説明したように、放射部101から放射されたレーザー光Lkの反射光の強度と、検出部102に含まれる回路のノイズ(例えば、暗電流、電荷の転送時に発生するノイズなど)との比であり、当該反射光の強度が高いほど、受光素子に蓄積される電荷が高くなるため、S/N比はよく(高く)なる。また、上述で説明したように、相対距離Stは、距離検出部1031で検出した最新の電荷と、前回検出した電荷との比に基づき算出されるため、S/N比が高く、距離検出部1031で検出する電荷が高いほど、算出される相対距離Stの精度が高くなる。
 また、上述した必要S/N比とは、それぞれの放射領域で必要な精度の相対距離Stを算出するために要求される、予め定められたS/N比である。そして、広がり角決定部1034は、信号強度情報Skによって示される対象物のS/N比と必要S/N比とに基づき、当該対象物の相対距離Stを必要な精度で測定するための必要広がり角Hhを決定する。
 図12は、制御演算部103が、広がり角決定部1034で必要広がり角Hhを決定するときに用いる図示しない記憶部に記憶されている広がり角算出テーブルの一例を示す図である。図12を参照しながら、制御演算部103が、広がり角決定部1034で必要広がり角Hhを決定する手法を説明する。制御演算部103は、まず、広がり角決定部1034で信号強度情報Skを取得したときの放射領域を、上述した複数の放射領域の中から特定する。放射領域を特定すると(ここでは、放射領域Hr1が特定される)、制御演算部103は、図12に示す広がり角算出テーブルの中から、特定した放射領域の放射領域角Hrkに最も近い広がり角に対応する相対S/N比を広がり角決定部1034で特定する。相対S/N比を特定すると、制御演算部103は、信号強度情報Skによって示される対象物のS/N比と、特定した放射領域に予め定められた必要S/N比との比を差分S/N比として広がり各決定部1034で算出する。制御演算部103は、特定した相対S/N比に差分S/N比を乗算したS/N比に最も近い相対S/N比に対応する広がり角Hkを図12に示す広がり角算出テーブルの中から広がり角決定部1034で特定する。
 制御演算部103は、広がり角決定部1034で広がり角Hkを特定すると、特定した広がり角Hkが放射領域角(ここでは、放射領域Hr1の放射領域角Hrk1)以上であるか否かを広がり角決定部1034で判断する。制御演算部103は、特定した広がり角Hkが、放射領域角以上でないと判断したとき、特定した広がり角Hkを、信号強度情報Skによって示される対象物の必要広がり角Hhとして決定する。一方、広がり角決定部1034は、特定した広がり角Hkが、放射領域角以上であるとき、当該放射領域角に予め定められた1未満の定数を乗じた角度を必要広がり角Hhとして決定する。
 ここで、図12に示す広がり角算出テーブルは、相対S/N比が大きくなるにしたがって狭くなるように広がり角Hkが定められている。また、特定した広がり角Hkが放射領域角以上となると制御演算部103が広がり角決定部1034で判断したときは、当該放射領域角に予め定められた1未満の定数を乗じた角度を必要広がり角Hhとして決定する。このため、広がり角決定部1034で決定する必要広がり角Hhは、放射領域毎(上述で説明した例では、放射領域Hr1乃至放射領域Hr3)に予め定められた放射領域角(上述で説明した例では、放射領域角Hrk1乃至放射領域角Hrk3)未満のより狭い角度となる。
 上述で説明したように必要広がり角Hhを算出することにより、制御演算部103は、信号強度情報Skによって示される対象物のS/N比に基づき、当該対象物のそれぞれの反射点Htとの相対距離Stを必要な精度で測定するための広がり角を必要広がり角Hhとして広がり角決定部1034で決定することができる。信号強度情報Skによって示される全ての対象物の必要広がり角Hhを決定すると、制御演算部103は、決定した必要広がり角Hhを対象物毎に対応付けて示す必要広がり角情報Hjを広がり角決定部1034で生成する。
 尚、図12に示すテーブルは一例であって、相対S/N比が大きくなるにしたがって狭くなるように広がり角Hkが定められていれば、どのような数値のテーブルであってもよい。また、図12に示すテーブルは一例であって、最適な必要広がり角Hhを定めることができれば、相対S/N比はどのような数値であってもよい。
 制御演算部103は、対象物位置情報Tj、大きさ情報Oj、信号強度情報Sk、必要広がり角情報Hjをそれぞれ生成したとき、生成した情報を距離検出部1031でそれぞれ取得する。制御演算部103は、それぞれ取得した情報によって示される対象物の位置、大きさ、S/N比、及び必要広がり角Hhを対象物毎に対応付けて示す対象物情報テーブルを距離検出部1031で生成して図示しない記憶部に記憶する。図13に距離検出部1031によって生成される対象物情報テーブルの一例を示す。尚、図13のテーブルに示す相対速度については後述する。以上が、制御演算部103の対象物特定処理の説明である。制御演算部103は、1つの放射領域の対象物特定処理を完了すると、対象物特定処理で特定した同じ放射領域に存在する対象物を個別に測定する個別測定処理をする。以下、個別測定処理の一例として、放射領域Hr1の対象物特定処理を完了して特定した放射領域Hr1に存在する対象物を個別に測定する個別測定処理について説明する。
 制御演算部103は、放射領域Hr1の個別測定処理をするとき、まず、上述で説明したように、第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を距離検出部1031から検出部102に与えて電荷の蓄積を開始させる。そして、第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を与えてから、第1の期間が経過したとき、制御演算部103は、対象物情報テーブルで示される1つの対象物(以下、個別対象物と称する)の位置と必要広がり角Hhとを距離検出部1031から放射部101に指示する。個別対象物の位置と必要広がり角Hhとを指示された放射部101は、図示しない駆動部を駆動して、指示された個別対象物の位置の方向に、指示された必要広がり角Hhでレーザー光Lkを前述の放射期間だけ放射する。このとき、制御演算部103は、検出部102で第2の期間における電荷の蓄積を開始し、距離検出部1031によって指示された個別対象物に向けて放射されたレーザー光Lkの反射光を受光素子で受光した受光量に応じた電荷を受光素子毎に蓄積する。
 制御演算部103は、距離検出部1031から検出部102に受光を開始する指示を与えてから第3の期間が経過したとき、検出部102によって検出された受光素子毎の電荷を検出して、上述で説明したように相対距離Stを算出する。このとき、距離検出部1031によって検出される受光素子毎の電荷は、上述で説明したように放射領域角Hrk1よりも狭い必要広がり角Hhで個別対象物に向けて放射された、光のエネルギー密度のより高いレーザー光Lkの反射光、すなわち、より強度の高い反射光を受光して蓄積された電荷である。したがって、このとき距離検出部1031によって算出される相対距離Stは、放射領域Hr1の全域にレーザー光Lkを放射したときに算出した相対距離Stよりも精度が高くなる。
 個別対象物に向けてレーザー光Lkを放射させて相対距離Stを算出すると、制御演算部103は、上述で説明したように算出した相対距離Stと受光素子とをそれぞれ対応付けて示す相対距離情報Sjを距離検出部1031で生成する。このとき生成される相対距離情報Sjは、対象物情報テーブルによって示される個別対象物に向けて放射したレーザー光Lkの反射光に基づき生成される相対距離情報Sjである。相対距離情報Sjを生成すると、制御演算部103は、個別対象物に向けてレーザー光Lkを放射したときの距離画像情報Kjを距離検出部1031で生成する。
 制御演算部103は、相対距離情報Sjを距離検出部1031で生成したとき、生成した相対距離情報Sjを位置算出部1032で取得する。制御演算部103は、相対距離情報Sjを位置算出部1032で取得すると、対象物特定処理をするときと同様に、反射点情報Hjを位置算出部1032で生成する。
 制御演算部103は、反射点情報Hjを位置算出部1032で生成したとき、生成した反射点情報Hjを障害物特定部1033で取得する。また、制御演算部103は、距離検出部1031で距離画像情報Kjを生成したとき、生成した距離画像情報Kjを障害物特定部1033で取得する。障害物特定部1033で反射点情報Hj、及び距離画像情報Kjをそれぞれ取得すると、制御演算部1033は、対象物特定処理をするときと同様に、対象物位置情報Tj、及び大きさ情報Ojを生成する。このとき生成される対象物位置情報Tjによって示される個別対象物の位置は、精度の高い相対距離Stに基づいて算出された精度の高い位置となる。
 制御演算部103は、障害物特定部1033で対象物位置情報Tjを生成すると、生成した対象物位置情報Tjを距離検出部1031で取得する。対象物位置情報Tjを距離検出部1031で取得すると、制御演算部103は、放射部101に指示した個別対象物の対象物情報テーブルによって示される位置を取得した対象物位置情報Tjによって示されるより精度の高い位置で更新する。制御演算部103は、対象物情報テーブルで示される全ての個別対象物の位置を上述で説明したように更新すると、放射領域Hr1の個別測定処理を完了する。以上が、対象物特定処理で特定した同じ放射領域に存在する対象物を個別に測定する個別測定処理の説明である。
 尚、制御演算部103が、個別測定処理をするとき、対象物情報テーブルによって示される最も近い位置の個別対象物から順番に位置を更新してもよい。
 制御演算部103は、1つの放射領域の対象物特定処理、及び個別測定処理をそれぞれ完了すると、例えば、図9に例として示した放射領域Hr1の次に遠い放射領域Hr2など、測定を完了した放射領域の次に遠い放射領域が図示しない記憶部に予め記憶されているか否かを判断する。そして、制御演算部103は、次に遠い放射領域があると判断したとき、当該放射領域の対象物特定処理、及び個別測定処理をそれぞれする。制御演算部103は、放射領域毎に対象物特定処理、及び個別測定処理をそれぞれすることによって、放射領域毎に対象物情報テーブルを生成し、生成した対象物情報テーブルによって示される個別対象物の位置をより精度の高い位置で更新する。一方、制御演算部103は、例えば、図9に例として示した放射領域Hr3の測定を完了したときなど、次に遠い放射領域が図示しない記憶部に予め記憶されていないと判断したとき、例えば、放射領域Hr1など、最も近い放射領域の対象物特定処理、及び個別測定処理を再びする。
 ただし、制御演算部103は、1つの放射領域の対象物特定処理をしたときに、対象物反射点Thを特定できなかったとき、すなわち、当該放射領域に対象物が存在しないときは、対象物特定処理を中断し、個別測定処理をすることなく、上述で説明したように次に遠い放射領域が図示しない記憶部に予め記憶されているか否かを判断する。
 制御演算部103は、対象物情報テーブルを既に生成した放射領域の対象物特定処理を再びするとき、再びした対象物特定処理で生成したそれぞれの情報で、既に生成した対象物情報テーブルによって示される対象物の情報を、それぞれ更新する。また、制御演算部103は、対象物情報テーブルを既に生成した放射領域の対象物特定処理を再びして、既に生成した対象物情報テーブルに示されていない対象物を特定したとき、当該対象物の情報をそれぞれ既に生成した対象物情報テーブルに追加する。
 ここで、制御演算部103が距離検出部1031で生成した対象物情報テーブルによって示される相対速度について説明する。制御演算部103は、対象物情報テーブルを既に生成した放射領域の対象物特定処理、及び個別測定処理をして、放射領域に存在する対象物との相対速度を算出する。より詳細には、制御演算部103は、同じ放射領域の最新の個別測定処理で算出した対象物の位置と、前回の個別測定処理で算出した対象物の位置との単位時間当たりの差を、対象物情報テーブルによって示される個別対象物毎に相対速度として算出し、対象物情報テーブルによって示される情報として個別対象物毎に対応付けて記憶する。
 以上が、本実施形態に係る対象物測定装置1の詳細な動作の説明である。尚、上述した対象物特定処理の説明では、制御演算部103は、障害物特定部1033で生成した対象物位置情報Tjでそれぞれ示される対象物の位置を対象物情報テーブルで示される位置として記憶した後、個別測定処理で測定した位置で、記憶したそれぞれの対象物の位置を更新するものとした。しかしながら、制御演算部103は、対象物位置情報Tjで示される位置を対象物情報テーブルで示される情報として記憶することなく、個別測定処理で測定した対象物の位置を対象物情報テーブルで示される情報として直接記憶してもよい。
 次に、図14のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る制御演算部103が、距離検出部1031、位置算出部1032、障害物特定部1033、及び広がり角決定部1034を上述で説明したように動作させて、対象物を測定するときの処理を説明する。尚、図14に示すフローチャートの処理は、対象物測定装置1を搭載している自車両のイグニッションキーがオンにされたとき、図1に示すように自車両の後方を測定するように対象物測定装置1を搭載している自車両のシフトポジションがバックギアになったときなど、予め定められたタイミングで開始されるものとする。
 ステップS101において、制御演算部103は、予め定められた複数の放射領域の内、選択した放射領域の対象物特定処理をする。ここで、制御演算部103が始めてステップS101の処理をするとき、すなわち、放射領域が選択されていないとき、制御演算部103は、最も近い放射領域が選択されているものとして、対象物特定処理をする。制御演算部103は、ステップS101の処理を完了すると、ステップS102へ処理を進める。
 ステップS102において、制御演算部103は、ステップS101で選択した放射領域の対象物特定処理の中で、障害物特定部1033で対象物反射点Thを特定できたか否かを判断する。制御演算部103は、ステップS102において、対象物反射点Thを特定できたと判断したとき、ステップS103へ処理を進める。一方、制御演算部103は、ステップS102において、対象物反射点Thを特定できないと判断したとき、ステップS105へ処理を進める。
 ステップS103において、制御演算部103は、ステップS101の処理をして放射領域の対象物特定処理を続けて対象物情報テーブルを生成する。制御演算部103は、ステップS103の処理を完了すると、ステップS104へ処理を進める。
 ステップS104において、制御演算部103は、ステップS103において生成した対象物情報テーブルに示される対象物の個別測定処理をする。制御演算部103は、ステップS104の処理を完了すると、ステップS105へ処理を進める。
 ステップS105において、制御演算部103は、次に遠い放射領域が図示しない記憶部に記憶されているか否かを判断する。制御演算部103は、ステップS105において、次に遠い放射領域が記憶されていると判断したとき、ステップS106へ処理を進める。一方、制御演算部103は、次に遠い放射領域が記憶されていないと判断したとき、ステップS107へ処理を進める。
 ステップS106において、制御演算部103は、図示しない記憶部に記憶されている放射領域の内、次に遠い放射領域を選択する。制御演算部103は、ステップS106の処理を完了すると、ステップS101へ処理を戻す。
 ステップS107において、制御演算部103は、図示しない記憶部に記憶されている放射領域の内、最も近い放射領域を選択する。制御演算部103は、ステップS107の処理を完了すると、ステップS101へ処理を戻す。
 以上が、本実施形態に係る制御演算部103の処理の説明である。本実施形態に係る対象物測定装置1によれば、対象物特定処理をした放射領域に存在する対象物に対してより狭い広がり角Hkでレーザー光Lkを放射して個別測定処理をするため、同じ放射領域に存在する対象物の情報を個別に精度よく測定することができる。
 また、本実施形態に係る対象物測定装置1は、1つの放射領域角Hrkでレーザー光Lkを放射して対象物特定処理、及び個別測定処理をした後、より狭い放射領域角Hrkでレーザー光Lkを放射して、次に遠い放射領域の対象物特定処理、及び個別測定処理をする。このため、本実施形態に係る対象物測定装置1によれば、1つの放射領域角Hrkにレーザー光Lkを放射するだけでは特定できなかった対象物を、より狭い放射領域角Hrkで上述で説明したように光のエネルギー密度の高いレーザー光Lkを放射することによって特定することができる。
 また、上述した第1の実施形態の説明では、対象物特定処理と個別測定処理とにおける放射期間をそれぞれ同じ期間とした。これにより、対象物特定処理をして放射領域の全域を測定するときと、個別測定処理をして個別対象物をそれぞれ測定するときの放射期間が同じ期間となり、予め定められた測定期間における1つの対象物を個別に測定するときの放射期間を相対的に長くすることができる。放射期間を長くできるということは、検出部102における電荷の蓄積期間(第2の期間)を長くできるということであり、S/N比を高めてより精度の高い測定をすることができる。ここで、予め定められた測定期間とは、1つの放射領域の対象物特定処理と個別測定処理とを完了するのに必要な期間のことである。また、個別測定処理における精度を高めることができるのであれば、対象物特定処理と個別測定処理とにおける放射期間を互いに異なる放射期間として定めてもよい。
 また、上述で説明したように、広がり角Hkをより狭くすることにより、S/N比を高めて精度のよい測定をすることができるが、放射領域の全域を狭い広がり角Hkのレーザー光Lkで走査すると、全域を走査するのに必要な時間が増加してしまう。これに対して、第1の実施形態に係る対象物測定装置1では、対象物特定処理において放射領域の全域を測定して、対象物を特定した後、個別測定処理において測定の必要な対象物に対してより狭い広がり角Hkのレーザー光Lkを照射して測定するため、精度のよい測定を短時間ですることができる。
 また、第1の実施形態に係る対象物測定装置1によれば、対象物特定処理をして、路面を含む車両、歩行者、及び障害物の反射点の中から、路面以外の反射点を特定して対象物を認識した後、認識した対象物のみを個別測定処理で測定するため、測定の不要な対象物を不要に測定することなく、精度のよい測定をすることができる。
 (第2の実施形態)
 第2の実施形態に係る対象物測定装置1は、距離画像情報Kjによって示される距離画像に基づき、レーザー光Lkを放射する向きや広がり角Lkを較正する。以下、本実施形態に係る対象物測定装置1が較正をするときの動作を説明する。図14は、第2の実施形態に係る制御演算部103の機能を説明する図である。第2の実施形態に係る制御演算部103は、第1の実施形態に係る制御演算部103と比較して較正部1035としてさらに機能する点が相違する。したがって、第2の実施形態に係る対象物測定装置1の構成、及び第2の実施形態に係る制御演算部103の較正部1035以外の機能は、第1の実施形態と同一であるため説明を省略する。
 図15は、第2の実施形態に係る対象物測定装置1がレーザー光Lkを放射する向き、及び広がり角Lkを較正するために用いられるパターン画像Ptの一例を示す図である。制御演算部103は、構成のための基準放射領域Khrに対応するパターン画像Ptを図示しない記憶部に記憶している。パターン画像Ptとは、自車両が平坦な路面に略平行に存在するとき(例えば、自車両の底面が平坦な路面に略平行なとき)に放射部101から、予め定められた基準方向Kh、及び予め定められた基準広がり角Khkで定められる基準放射領域Khrに放射したレーザー光Lkの距離画像上における照射領域を示すように予め作成した画像である。図15に一例として示すパターン画像Ptは、第1の実施形態で図1を参照して説明したように取り付けた対象物測定装置1から平坦な路面にレーザー光Lkを放射したときの照射領域を示すように予め作成した画像であるため、円形が変形した形状となっている。
 制御演算部103は、較正処理を開始すると、まず、第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を距離検出部1031から検出部102に与える。第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を与えてから、第1の期間が経過したとき、制御演算部103は、距離検出部1031から放射部101に指示を与えて、基準方向Khに基準広がり角Khkでレーザー光Lkを放射させる。制御演算部103は、第1の期間で電荷の蓄積を開始する指示を与えてから第3の期間が経過したとき、第1の実施形態で説明したように検出部102の受光素子毎に蓄積された電荷を、それぞれ検出して、上述した距離画像を示す距離画像情報Kjを距離検出部1031で生成する。
 制御演算部103は、距離画像情報Kjを生成すると、生成した距離画像情報Kjを較正部1035で取得する。較正部1035で距離画像情報Kjを取得すると、制御演算部103は、取得した距離画像情報Kjによって示される距離画像におけるレーザー光Lkの照射領域を較正部1035で特定する。制御演算部103が、較正部1035で距離画像におけるレーザー光Lkの照射領域を特定する手法は任意の公知の手法を用いてよいが、一例として、予め定められた画像を用いたパターンマッチングの手法を用いてもよい。そして、このとき用いる画像はパターン画像Ptであってもよい。
 較正部1035で距離画像情報Kjを取得すると、制御演算部103は、取得した距離画像情報Kjによって示される距離画像におけるレーザー光Lkの照射領域と、図示しない記憶部に予め記憶されているパターン画像Ptにおける照射領域とを比較する。
 より具体的には、制御演算部103は、図16Aに示すように距離画像情報Kjによって示される距離画像Kg上の照射領域の中心を較正部1035で算出する。距離画像Kg上の照射領域の中心を算出すると、制御演算部103は、距離画像Kgとパターン画像Ptとを重畳して、図16Bに示すように、パターン画像Pt上における照射領域の中心に対する距離画像Kg上の照射領域の中心のずれ量を較正部1035で検出する。照射領域の中心のずれ量を較正部1035で検出すると、制御演算部103は、検出したずれ量に応じてレーザー光Lkの光軸の角度を変更させた後の角度を基準方向Khとする指示を較正部1035から放射部101に与える。
 基準方向Khの較正をすると、制御演算部103は、較正部1035で基準広がり角Khkの較正をする。図16Cは、距離画像における照射領域の中心と、パターン画像Ptにおける照射領域の中心とを一致させたときの互いの照射領域を示す図である。基準広がり角Khkにずれが生じていると、図16Cに示すように、放射部101から放射されるレーザー光Lkの照射領域とパターン画像Ptにおける照射領域との互いの中心を一致させたとしても、ずれが生じる。制御演算部103は、較正部1035でレーザー光Lkの照射領域とパターン画像Ptにおける照射領域との互いの中心を一致させたときのずれを検出する。レーザー光Lkの照射領域のずれ量を較正部1035で検出すると、制御演算部103は、検出したずれ量に応じてレーザー光Lkの広がり角Hkを変更させた後の広がり角Khを基準広がり角Khkとする指示を較正部1035から放射部101に与える。
 放射部101は、基準方向Kh、及び基準広がり角Khkの指示をそれぞれ与えられると、指示された基準方向Kh、及び基準広がり角Khkをそれぞれレーザー光Lkの光軸の方向、及び広がり角Khkの基準として、以後与えられる指示に応じてレーザー光Lkを放射する。
 以上が、第2の実施形態に係る制御演算部103の較正処理の説明である。次に、第2の実施形態に係る制御演算部103が較正処理を開始する条件について説明する。制御演算部103は、次に示す3つの条件の少なくともいずれか1つを満たした場合に、較正処理を開始する。
 1つ目の条件とは、距離画像における輝度の変化に基づいて自車両が路面に対して略平行であると判断できるという条件である。より具体的には、制御演算部103は、第1の実施形態で説明したように生成される距離画像における予め定められた複数の画素の輝度値の予め定められた期間における変化量が予め定められたしきい値以下であるか否かを、距離画像情報Kjが距離検出部1031で生成される度に較正部1035に取得させて判断させる。較正部1035で、距離画像における予め定められた複数の画素の輝度値の予め定められた期間における変化量が予め定められたしきい値以下であると判断したとき、制御演算部103は、自車両が路面に対して略平行であると判断することができる。パターン画像Ptは、上述で説明したように、自車両が平坦な路面に略平行に存在するときに放射部101から、予め定められた基準方向Kh、及び予め定められた基準広がり角Khkで定められる基準放射領域Khrに放射したレーザー光Lkの距離画像上における照射領域を示すように予め作成した画像である。このため、自車両が路面に対して略平行であるときに生成した距離画像情報Kjによって示される距離画像と、パターン画像Ptとを制御演算部103が較正部1035で比較することにより正確な較正をすることができる。
 2つ目の条件とは、制御演算部103が、距離画像を複数の分割領域に分割したときの分割領域毎に、分割領域に含まれる各画素の輝度の分散σを較正部1035で求め、求めた分散σが予め定められたしきい値以下であると判断できるという条件である。例えば、距離画像内に水たまりに応じた輝度値を有する画素が含まれていると、距離画像全体の輝度値に大きなむらが生じてしまい、較正部1035で距離画像におけるレーザー光Lkの正確な照射領域を特定できない可能性が高くなる。したがって、制御演算部103は、分割領域に含まれる各画素の輝度の分散σが予め定められたしきい値以下であると較正部1035で判断したときに較正処理を開始することで正確な較正を確実にすることができる。
 3つ目の条件とは、制御演算部103が、自車両に備えられた加速度センサ、ヨーレートセンサ、及び車速センサなどを用いて、自車両の姿勢の変化が少ないと較正部1035で判断できるという条件である。より具体的には、制御演算部103は、自車両に備えられた加速度センサ、ヨーレートセンサ、及び車速センサを用いて較正部1035でそれぞれ検出した自車両の加速度、ヨー角、及び車速がそれぞれ予め定められたしきい値以下であるか否かを較正部1035で判断する。自車両の加速度、ヨー角、及び車速がそれぞれ予め定められたしきい値以下であるときは、自車両の姿勢変化が少なく、自車両が路面に対して略平行に存在しているときと考えられる。このため、上述した1つ目の条件の説明で述べた理由と同様の理由で、制御演算部103が較正部1035でより正確な較正をすることができる。
 以上が、第2の実施形態に係る対象物測定装置1の説明である。第2の実施形態に係る対象物測定装置1によれば、動作しているときに上述で説明した少なくともいずれか1つの条件を満たしたときに自動的に較正をすることができ、常に正確な方向へ正確な広がり角でレーザー光Lkを放射部101から放射することができる。
 尚、上述した全ての実施形態の説明では、対象物測定装置1が、車両に搭載されている場合を一例として説明したが、本発明に係る対象物測定装置は、路面や上述した基準面Kmに相当する面上に存在する物体であればどのような物体に搭載されてもよい。
 また、上述した全ての実施形態の説明では、放射部101の光源としてレーザー光を用いる場合を説明したが、他の一実施形態では、LED(Light Emitting Diode)を光源としてもよい。
 また、他の一実施形態では、図17に示すように、拡散板1014を取り除いた放射部101でレーザー光Lkを指示に応じた領域に放射できるようにしてもよい。
 また、他の一実施形態では、図17に示すように、第2の反射板1012が固定されている放射部101でレーザー光Lkを指示に応じた領域に放射できるようにしてもよい。
 また、他の一実施形態では、電磁波として、レーザー光Lkの代わりに、電波を照射してもよい。このとき、光源1011、第1の反射板1012、第2の反射板1013、拡散板1014、及びレンズ1015の代わりに、電波を放射する電波放射部、電波を第1の実施形態で説明したようにそれぞれ反射する第1の反射板、第2の反射板、電波を第1の実施形態で説明したように拡散させる拡散板、及び電波を第1の実施形態で説明したように放射させるレンズで第1の実施形態で説明した放射部を構成する。そして、平坦な基板上に格子状に配設した受光素子の代わりに、放射部から放射された電波の反射波を受信できる受信素子で当該反射波を受信して、第1の実施形態で説明した処理をするとよい。
 また、制御演算部103は、CPUの他に、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)に格納された上述した処理を実施可能な所定のプログラムデータが、LSI、或いはマイクロコンピュータなどによって解釈実行されることで実現されてもよい。また、上述で説明したCPUとは、自動車などの移動体に搭載されるECU(Electric Control Unit)を構成するCPUなどであってもよい。また、この場合、プログラムデータは、記憶媒体を介して記憶装置内に導入されてもよいし、記憶媒体上から直接実行されてもよい。尚、記憶媒体とは、ROMやRAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクメモリ、CD-ROMやDVDやBDなどの光ディスクメモリ、及びメモリカードなどであってもよい。
 また、上述した全ての実施形態は、それぞれをどのように組み合わせてもよいことは言うまでもない。
 以上、本発明を詳細に説明してきたが、上述の説明はあらゆる点において本発明の一例にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
 本発明によれば、測定範囲内に存在する対象物をより正確に測定でき、例えば、車両などの移動体に搭載される対象物測定装置などに利用できる。

Claims (8)

  1.  車両に搭載される対象物測定装置であって、
     予め定められた第1の広がり角で予め定められた領域に電磁波を放射する第1の放射手段と、
     格子状に配設された受信素子で前記電磁波の反射波を受信する受信手段と、
     前記電磁波が放射されてから、前記反射波を受信するまでの受信時間に基づき、前記反射波の反射点と前記受信素子との相対距離を前記受信素子毎に検出する距離検出手段と、
     少なくとも、前記相対距離、及び前記車両に対する前記受信手段の搭載角度に基づき、前記車両に対する搭載位置を基準とする前記反射点の位置を示す位置情報を算出する算出手段と、
     前記車両の底面に平行な面を当該車両の姿勢に基づき基準面として算出する基準面算出手段と、
     前記基準面からの高さの差が予め定められた第1のしきい値以上の隣り合う前記反射点を前記位置情報に基づき特定する特定手段と、
     前記特定手段によって前記反射点が特定されたとき、前記第1の広がり角未満の第2の広がり角で当該反射点に前記電磁波を放射する第2の放射手段とを備える、対象物測定装置。
  2.  前記第2の放射手段は、前記特定手段によって前記反射点が特定されたとき、当該反射点との相対距離がより短い順に前記電磁波を放射する、請求項1に記載の対象物測定装置。
  3.  前記特定手段によって特定された前記反射点の内、予め定められた第2のしきい値以下の距離をなす隣り合う前記反射点をグループ化し、1つのグループにまとめられた前記反射点を1つの対象物として特定する対象物特定手段をさらに備え、
     前記第2の放射手段は、前記対象物特定手段によって特定された前記対象物の前記反射点に前記電磁波を放射する、請求項1に記載の対象物測定装置。
  4.  前記第2の放射手段は、前記対象物特定手段によって特定された前記対象物の内、最も近い前記対象物の前記反射点から順番に前記電磁波を放射し、
     前記距離検出手段は、前記第2の放射手段が前記電磁波を放射した前記対象物の順番で前記相対距離を当該対象物毎に検出する、請求項3に記載の対象物測定装置。
  5.  前記距離検出手段は、1つの前記対象物としてグループ化された前記反射点で反射した前記反射波の内、最も高い強度の前記反射波の前記受信時間に基づいて、前記対象物毎の前記相対距離を検出する、請求項4に記載の対象物測定装置。
  6.  前記第1の放射手段は、前記距離検出手段によって前記対象物毎の前記相対距離が全て検出された後、前記領域の次に予め定められた領域に前記第1の広がり角未満の第3の広がり角で前記電磁波を放射する、請求項5に記載の対象物測定装置。
  7.  前記距離検出手段によってそれぞれ検出された最新の前記相対距離と、過去に検出された前記相対距離とに基づき、前記対象物との相対速度を、当該対象物毎に検出する速度検出手段をさらに備える、請求項4乃至6のいずれか1つに記載の対象物測定装置。
  8.  車両に搭載される対象物測定装置で実行される対象物測定方法であって、
     予め定められた第1の広がり角で予め定められた領域に電磁波を放射する第1の放射ステップと、
     格子状に配設された受信素子で前記電磁波の反射波を受信する受信ステップと、
     前記電磁波が放射されてから、前記反射波を受信するまでの受信時間に基づき、前記反射波の反射点と前記受信素子との相対距離を前記受信素子毎に検出する距離検出ステップと、
     少なくとも、前記相対距離、及び前記車両に対する前記受信手段の搭載角度に基づき、前記車両に対する搭載位置を基準とする前記反射点の位置を示す位置情報を算出する算出ステップと、
     前記車両の底面に平行な面を当該車両の姿勢に基づき基準面として算出する基準面算出ステップと、
     前記基準面からの高さの差が予め定められた第1のしきい値以上の隣り合う前記反射点を前記位置情報に基づき特定する特定ステップと、
     前記特定ステップにおいて前記反射点が特定されたとき、前記第1の広がり角未満の第2の広がり角で当該反射点に前記電磁波を放射する第2の放射ステップとを備える、対象物測定方法。
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