JP2002131433A - 物体認識方法及び装置 - Google Patents

物体認識方法及び装置

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JP2002131433A
JP2002131433A JP2000327090A JP2000327090A JP2002131433A JP 2002131433 A JP2002131433 A JP 2002131433A JP 2000327090 A JP2000327090 A JP 2000327090A JP 2000327090 A JP2000327090 A JP 2000327090A JP 2002131433 A JP2002131433 A JP 2002131433A
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distance
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reflected wave
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Yoshie Sagawa
佳江 寒川
Keiji Matsuoka
圭司 松岡
Koji Okata
浩司 大方
Toyoji Nozawa
豊史 野澤
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中央分離帯付近の植え込みなどのような非車両
を誤って前方に存在する車両であると認識してしまわな
いようにする。 【解決手段】移動物、Z軸方向距離Z≦所定値d、
|横位置X|≧所定値x、物体幅W≦所定値w、
最大受光パルス幅≦所定値という条件が、期間bだけ継
すれば(S1456:YES)、自車線確率をc%にガ
ードする(S1457)。そのため、車間制御などにお
いて先行車として採用される可能性が低くなり、誤った
制御の実行を防止できる。自車両から近距離に存在する
というの条件は、その物体が走行中の車両であっても
一瞬なら生じ得るが、数秒間もその状態が継続すること
は生じにくい。しかし、中央分離帯付近に連続的配置さ
れた植え込みであれば、相対的に長期間その状態が継続
する。そのため、期間bだけ継続して所定の条件が成立
している場合には、非車両であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車幅方向及び高さ
方向それぞれの所定角度範囲内に渡り送信波を照射し、
その反射波に基づいて自車両の前方の物体を認識する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば光波,ミリ波などの送
信波を照射し、その反射波を検出することによって、前
方の物体を認識する物体認識装置が考えられている。こ
の種の装置としては、例えば、前方車両を検出して警報
を発生する装置や、先行車両と所定の車間距離を保持す
るように車速を制御する装置などに適用され、それらの
制御対象としての前方車両の認識に利用されている。こ
のような認識に際しては、前方車両を車幅方向及び高さ
方向それぞれの所定角度範囲内に渡り送信波を照射し、
その反射波に基づいて前方車両を3次元的に認識する手
法が考えられている(例えば特開平11−38142号
参照)。この手法であれば、通常の車両であれば存在し
得ないような高さにおいて反射物体が存在している場合
に、それを車両ではないと認識することが可能である。
これによって、例えば白線や水しぶき(スプラッシ
ュ)、砂塵あるいは排気煙など路面上あるいは路面から
あまり高くない位置で検知される物体を前方車両と誤っ
て認識しないようにすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
道路の中央分離帯や路肩付近に草木が連続的に植え込ま
れている場合、これらは車両と同じような高さにおいて
認識され、且つ自車との相対的な位置が変わらないた
め、移動物体として検知されてしまう可能性がある。も
ちろん、相対的には低反射となるが、例えば汚れている
車両などとは区別が付きにくい。また、これら植え込み
以外にも、汚れた走行車両との区別が付きにくいものと
して、上述した中央分離帯や路肩付近に連続的に配置さ
れるガードレール、ポールコーン、デリニエータや白線
などが挙げられる。
【0004】なお、白線の場合には路面上に存在するた
め、3次元的に認識する手法を用い、物体の存在する高
さに基づけば車両との区別が可能なようにも思われる
が、この手法の場合に得られる高さとは、路面を基準と
した高さではなく認識装置の取り付け位置を基準として
いる。そのため、認識装置を取り付けた車両にピッチン
グが生じた場合には、上述の「通常の車両であれば存在
し得ないような高さ」に前方の車両が位置してしまうこ
とも考えられ、車両として認識されなくなってしまう。
このような不都合を避けるためには、物体の存在する高
さだけで非車両と判定するのではなく、例えば車両であ
れば得られるであろう反射強度にも基づくことが適切で
ある。しかし、上述したように汚れた車両との区別はや
はり困難となる。
【0005】このように、認識手法が2次元的であって
も3次元的であっても、物体の存在位置と反射強度だけ
では、例えば汚れた車両などと植え込みなどとの区別が
困難な状況が生じる。そのため、車両であると誤認識
し、誤った車間制御や車間警報などを行ってしまうこと
になる。
【0006】そこで本発明は、中央分離帯付近の植え込
みなどのような非車両を誤って前方に存在する車両であ
ると認識してしまわないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項2に示す発明は、
請求項1に示した物体認識方法を実現するための装置と
しての一例であり、この請求項2記載の物体認識装置に
よれば、レーダ手段にて送信波を照射し、物体によって
反射されて生じた反射波に基づいて検出した反射物体ま
での距離と少なくとも車幅方向の角度に基づき、認識手
段が自車前方の物体を認識する。ここで認識手段は、レ
ーダ手段による検出結果としての反射波が返ってきた領
域及び反射波による受信信号強度に基づいて認識対象物
体(例えば車両)であるか否かを判定する。例えば、反
射波が返ってきた領域が車両の存在する可能性が大きな
領域であれば、信号強度が相対的に小さくても車両と判
定することができる。逆に、反射波が返ってきた領域が
車両の存在する可能性が小さな領域であれば、信号強度
が相対的に大きくない限り車両と判定しない、といった
判定が可能となる。
【0008】但し、この条件による判定だけでは、上述
したように中央分離帯付近の植え込みなどと汚れた車両
などとを適切に区別できない場合があるため、さらに次
のような対処をする。すなわち、物体までの距離が所定
値以下の状態が所定期間継続している場合には、認識対
象物体でないと判定するのである。この物体までの距離
についての「所定値」は、例えば認識対象物体を車両と
する場合には、10mといった値が考えられる。例えば
自車両から10m以内に物体が存在する状態は、その物
体が走行中の車両であっても一瞬なら生じ得る。しか
し、その状態が所定時間継続することは生じにくい。例
えば高速道路で走行している場合を想定すると、自車両
から10m以内に他の車両が存在する状態が数秒間も継
続する状況は考えにくい。逆に、上述した植え込みであ
れば、相対的に長期間その状態が継続する。そのため、
この条件を加味することで、両者を区別することができ
る。
【0009】なお、請求項3に示すように、認識手法を
3次元的にしてもよい。上記課題の欄においては「認識
手法が2次元的であっても3次元的であっても、物体の
存在位置と反射強度だけでは、例えば汚れた車両などと
植え込みなどとの区別が困難な状況が生じる。」と記載
したが、高さ方向の位置にも基づくことで、車幅方向位
置のみに基づく場合よりは認識対象物体(例えば車両)
と非認識対象物体との区別はし易くなる。但し、この場
合も、上述したように自車両のピッチングによっては
「存在する可能性が低い領域」においても前方車両から
の反射波を得ることもあり得る。その領域における車両
も認識するためには、車両が存在する可能性を0にする
ことはしないため、本発明における「物体までの距離が
所定値以下の状態が所定期間継続している場合には、認
識対象物体でないと判定」することが非常に有効であ
る。
【0010】また、認識対象物体でないとの判定に際し
て物体までの距離として用いる所定値に関しては、固定
値であってもよいが、自装置の移動速度あるいは物体の
移動速度に応じて変更してもよい(請求項4)。例えば
車両が、自装置からある距離以内に所定時間継続して存
在することが考えにくいかどうかを考える場合、例えば
相対的に高速で移動している場合には考えにくくても、
相対的に低速で移動している場合は十分考えられること
もあるからである。したがって、移動速度に応じて、そ
の速度であれば所定時間継続して存在することが考えに
くいような距離を設定する。
【0011】また、認識対象物体でないと判定する条件
として、「物体までの距離が所定値以下の状態が所定期
間継続」という点に、さらに物体の車幅方向位置を加味
したり(請求項5)、物体の幅を加味したり(請求項
6)、物体からの反射波の受信信号強度を加味する(請
求項7)ことも考えられる。ここで排除した非認識対象
物体であれば取り得ない属性を持つものを排除しておけ
ば、より適切な判定ができるからである。
【0012】また、認識対象物体であるか否かの判定に
際して用いる受信信号強度に関する条件に関しても、自
装置から物体までの距離に応じて変更することが考えら
れる(請求項8)。同じ物体であっても距離が異なれば
受信信号強度に差があるからである。
【0013】なお、物体認識装置の認識手段をコンピュ
ータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュー
タシステム側で起動するプログラムとして備えることが
できる。このようなプログラムの場合、例えば、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステム
にロードして起動することにより用いることができる。
この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読
み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録して
おき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピ
ュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明が適用された車両制
御装置1について、図面と共に説明する。この車両制御
装置は、自動車に搭載され、警報すべき領域に障害物が
所定の状況で存在する場合に警報を出力したり、前車
(先行車両)に合わせて車速を制御したりする装置であ
る。
【0015】図1は、そのシステムブロック図である。
車両制御装置は認識・車間制御ECU3を中心に構成さ
れている。認識・車間制御ECU3はマイクロコンピュ
ータを主な構成として入出力インターフェース(I/
O)および各種の駆動回路や検出回路を備えている。こ
れらのハード構成は一般的なものであるので詳細な説明
は省略する。
【0016】認識・車間制御ECU3は、レーザレーダ
センサ5、車速センサ7、ブレーキスイッチ9、スロッ
トル開度センサ11から各々所定の検出データを入力し
ており、警報音発生器13、距離表示器15、センサ異
常表示器17、ブレーキ駆動器19、スロットル駆動器
21および自動変速機制御器23に所定の駆動信号を出
力している。また認識・車間制御ECU3には、警報音
量を設定する警報音量設定器24、警報判定処理におけ
る感度を設定する警報感度設定器25、クルーズコント
ロールスイッチ26、図示しないステアリングホイール
の操作量を検出するステアリングセンサ27、ヨーレー
トセンサ28及びワイパスイッチ30が接続されてい
る。また認識・車間制御ECU3は、電源スイッチ29
を備え、その「オン」により、所定の処理を開始する。
【0017】ここで、レーザレーダセンサ5は、図2に
示すように、発光部、受光部及びレーザレーダCPU7
0などを主要部として次のように構成されている。発光
部は、パルス状のレーザ光を、発光レンズ71及びスキ
ャナ72を介して放射する半導体レーザダイオード(以
下、単にレーザダイオードと記載)75を備えている。
そして、レーザダイオード75は、レーザダイオード駆
動回路76を介してレーザレーダCPU70に接続さ
れ、レーザレーダCPU70からの駆動信号によりレー
ザ光を放射(発光)する。また、スキャナ72にはポリ
ゴンミラー73が鉛直軸を中心に回転可能に設けられ、
レーザレーダCPU70からの駆動信号がモータ駆動部
74を介して入力されると、このポリゴンミラー73は
図示しないモータの駆動力により回転する。なお、この
モータの回転位置は、モータ回転位置センサ78によっ
て検出され、レーザレーダCPU70に出力される。
【0018】本実施形態のポリゴンミラー73は、面倒
れ角が異なる6つのミラーを備えているため、車幅方向
及び車高方向それぞれの所定角度の範囲で不連続にレー
ザ光を掃引照射(スキャン)して出力する。このように
レーザ光を2次元的に走査するのであるが、その走査パ
ターンを図3(a)を参照して説明する。なお、図3
(a)において、出射されたレーザビームのパターン9
2は測定エリア91内の右端と左端に出射された場合の
みを示しており、途中は省略している。また、出射レー
ザビームパターン92は、図3(a)では一例として略
円形のものを示しているが、この形に限られるものでは
なく楕円形、長方形等でもよい。さらに、レーザ光を用
いるものの他に、ミリ波等の電波や超音波等を用いるも
のであってもよい。また、スキャン方式にこだわる必要
はなく、距離以外に2方位を測定できる方式であればよ
い。
【0019】図3(a)に示すように、測定エリアの中
心方向をZ軸としたとき、これに垂直なXY平面内の所
定エリアを順次走査する。本実施形態では、高さ方向で
あるY軸を基準方向、車幅方向であるX軸を走査方向と
し、スキャンエリアは、X軸方向には0.15deg×
105点=16degであり、Y軸方向には0.7de
g×6ライン=4degである。また、スキャン方向は
X軸方向については図3(a)において左から右へ、Y
軸方向については図3(a)において上から下へであ
る。具体的には、まずY軸方向に見た最上部に位置する
第1走査ラインについてX軸方向に0.15°おきにス
キャンする。これで1走査ライン分の検出がなされるの
で、次に、Y軸方向に見た次の位置にある第2走査ライ
ンにおいても同様にX軸方向に0.15°おきにスキャ
ンする。このようにして第6走査ラインまで同様のスキ
ャンを繰り返す。したがって、左上から右下に向かって
順に走査がされ、105点×6ライン=630点分のデ
ータが得られることとなる。
【0020】このような2次元的なスキャンにより、走
査方向を示すスキャン角度θx,θyと測距された距離
rとが得られる。なお、2つのスキャン角度θx,θy
は、それぞれ出射されたレーザビームとXZ平面との角
度を縦スキャン角θy、出射されたレーザビームをXZ
平面に投影した線とZ軸との角度を横スキャン角θxと
定義する。
【0021】一方、受光部は、図示しない物体に反射さ
れたレーザ光を受光レンズ81を介して受光し、その強
度に対応する電圧を出力する受光素子83とを備えてい
る。そして、この受光素子83の出力電圧は、可変増幅
器85に入力される。可変増幅器85は入力電圧を増幅
してコンパレータ87に出力するのであるが、この増幅
率は時間の経過と共に増大するよう制御される。また、
この増幅率をどのように変化させるかは、レーザレーダ
CPU70によって適宜変更させることができるように
構成されている。コンパレータ87は可変増幅器85の
出力電圧を基準電圧と比較し、出力電圧>基準電圧とな
ったとき所定の受光信号を時間計測回路89へ出力す
る。
【0022】時間計測回路89には、レーザレーダCP
U70からレーザダイオード駆動回路76へ出力される
駆動信号も入力され、図3(c)に示すように、上記駆
動信号をスタートパルスPA、上記受光信号をストップ
パルスPBとし、2つのパルスPA,PB間の位相差
(すなわちレーザ光を出射した時刻T0と反射光を受信
した時刻T1との差ΔT)を2進デジタル信号に符号化
する。また、ストップパルスPBのパルス幅も時間とし
て計測する。そして、それらの値を2進デジタル信号に
符号化してレーザレーダCPU70へ出力する。レーザ
レーダCPU70は、時間計測回路89から入力された
2つのパルスPA,PB間の入力時間差から物体までの
距離を算出し、その距離及び対応するスキャン角度θ
x,θyを基にして位置データを作成する。つまり、レ
ーザレーダ中心を原点(0,0,0)とし、車幅方向を
X軸、車高方向をY軸、車両前方方向をZ軸とするXY
Z直交座標に変換する。そして、この(X,Y,Z)デ
ータ及び受光信号強度データ(ストップパルスPBのパ
ルス幅が相当する)を測距データとして認識・車間制御
ECU3へ出力する。
【0023】なお、本実施形態の可変増幅器85はバイ
ポーラトランジスタを用いて構成されており、次のよう
な特性を持っている。つまり、受光信号の強度が小さい
場合には図2(b)に示すように飽和しないが、受光信
号の強度が大きくなると図2(c)に示すようにアンプ
出力が飽和してしまう(飽和電圧Vsat )。但し、二点
鎖線で示すように、少数キャリヤ蓄積効果により、受光
信号強度が大きければ大きいほど信号パルスの立ち下が
りが遅れる特性を持っている。また、アンプ出力である
信号パルスが所定のしきい値電圧よりも大きくなってい
る時間を示すパルス幅は、受光信号強度と相関関係があ
り、受光信号強度の対数に略比例している。そのため、
たとえ図2(c)のようにアンプ出力が飽和して受光信
号強度が直接得られなくても、パルス幅を基にし、上述
の相関関係を参照すれば、受光信号強度を推定すること
ができる。
【0024】認識・車間制御ECU3は、レーザレーダ
センサ5からの測距データを基にして物体を認識し、そ
の認識物体から得た先行車の状況に合わせて、ブレーキ
駆動器19、スロットル駆動器21および自動変速機制
御器23に駆動信号を出力することにより車速を制御す
る、いわゆる車間制御を実施している。また、認識物体
が所定の警報領域に所定時間存在した場合等に警報する
警報判定処理も同時に実施している。この場合の物体と
しては、自車の前方を走行する前車やまたは停止してい
る前車等が該当する。
【0025】続いて認識・車間制御ECU3の内部構成
について制御ブロックとして説明する。レーザレーダセ
ンサ5から出力された測距データは物体認識ブロック4
3に送られる。物体認識ブロック43では、測距データ
として得た3次元位置データに基づいて、物体の中心位
置(X,Y,Z)、大きさ(W,D,H)を求めると共
に、中心位置(X,Y,Z)の時間的変化に基づいて、
自車位置を基準とする前車等の障害物の相対速度(V
x,Vy,Vz)を求める。さらに物体認識ブロック4
3では、車速センサ7の検出値に基づいて車速演算ブロ
ック47から出力される車速(自車速)と上記求められ
た相対速度(Vx,Vy,Vz)とから物体が停止物体
であるか移動物体であるかの認識種別が求められ、この
認識種別と物体の中心位置とに基づいて自車両の走行に
影響する物体が選択され、その距離が距離表示器15に
より表示される。なお、物体の大きさを示す(W,D,
H)は、それぞれ(横幅,奥行き,高さ)である。
【0026】また、ステアリングセンサ27からの信号
に基づいて操舵角演算ブロック49にて操舵角が求めら
れ、ヨーレートセンサ28からの信号に基づいてヨーレ
ート演算ブロック51にてヨーレートが演算される。そ
してカーブ半径(曲率半径)算出ブロック57では、車
速演算ブロック47からの車速と操舵角演算ブロック4
9からの操舵角とヨーレート演算ブロック51からのヨ
ーレートとに基づいて、カーブ半径(曲率半径)Rを算
出する。そして物体認識ブロック43では、このカーブ
半径Rおよび中心位置座標(X,Z)などに基づいて車
両形状確率や自車線確率を算出する。この車両形状確率
や自車線確率については後述する。
【0027】このようなデータを持つ物体のモデルを
「物標モデル」と呼ぶこととする。この物体認識ブロッ
ク43にて求めたデータが異常な範囲の値がどうかがセ
ンサ異常検出ブロック44にて検出され、異常な範囲の
値である場合には、センサ異常表示器17にその旨の表
示がなされる。
【0028】一方、先行車判定ブロック53では、物体
認識ブロック43から得た各種データに基づいて先行車
を選択し、その先行車に対する距離Zおよび相対速度V
zを求める。そして、車間制御部及び警報判定部ブロッ
ク55が、この先行車との距離Z、相対速度Vz、クル
ーズコントロールスイッチ26の設定状態およびブレー
キスイッチ9の踏み込み状態、スロットル開度センサ1
1からの開度および警報感度設定器25による感度設定
値に基づいて、警報判定ならば警報するか否かを判定
し、クルーズ判定ならば車速制御の内容を決定する。そ
の結果を、警報が必要ならば、警報発生信号を警報音発
生器13に出力する。また、クルーズ判定ならば、自動
変速機制御器23、ブレーキ駆動器19およびスロット
ル駆動器21に制御信号を出力して、必要な制御を実施
する。そして、これらの制御実行時には、距離表示器1
5に対して必要な表示信号を出力して、状況をドライバ
ーに告知している。
【0029】このような車間制御や警報判定に際して
は、その前提となる物体認識、さらに詳しく言えば、こ
こでの認識対象物体である車両の認識が適切に行われて
いることが重要である。そこで、その車両認識を適切に
行うための工夫について説明する。
【0030】図4(a)は、認識・車間制御ECU3の
物体認識ブロック43において実行される物体認識にか
かるメイン処理を示すフローチャートであり、最初のス
テップであるS110では、レーザレーダセンサ5から
1スキャン分の測距データの読み込みを行う。レーザレ
ーダセンサ5でのスキャン周期は100msecとし、
100msec毎にデータを取り込むこととする。
【0031】続くS120では、S110にて読み込ん
だ測距データに対して非車両判定を行う。この非車両判
定処理は、図4(b)のフローチャートに示すように、
非車両判定マップを用いて測距データの対応領域を判定
し(S121)、測距データが非車両の範囲であれば
(S122:YES)、データ削除を行い(S12
3)、非車両でない(つまり車両である)範囲であれば
(S122:NO)、そのまま本処理を終了するという
内容である。
【0032】S121にて用いる非車両判定マップは、
図5に示すように、車幅方向、車高方向及び車両前方方
向をそれぞれX軸、Y軸及びZ軸とした場合の反射物体
の存在領域に対応して、車両と非車両を区別するための
受光強度の範囲が設定された3次元マップである。具体
的には、XY方向については、中心付近の領域、その周
囲の領域、最下端領域の3つにわけられており、それら
各領域に対応してZ方向位置と受光強度との対応関係が
(a)〜(c)のように設定されている。XY方向につ
いての中心付近の領域は(b)の対応関係が対応し、そ
の周囲の領域は(a)の対応関係が対応し、最下端領域
は(c)の対応関係が対応している。
【0033】続いて、Z方向位置と受光強度との対応関
係について説明する。まず、(b)の対応関係は、所定
のZ方向しきい値Z1までの範囲であって且つ受光強度
が所定範囲内のものが非車両、それ以外が車両と設定さ
れている。XY方向については中心付近の領域であるた
め、Z方向に極近距離でない限り、受光強度に関係なく
車両が存在する可能性が高いと考えられる。一方、Z方
向に極近距離においても車両が存在する可能性はなくは
ないが、その場合には、受光強度がある程度以上に大き
くなるため、全体として(b)に示すような対応関係に
設定することで、車両・非車両の区別が付くと考えられ
る。
【0034】次に、(a)の対応関係について説明す
る。この場合、XY方向については上端あるいは左右端
であり、トンネルの天井や看板あるいはガードレールや
植え込みなどを検知する可能性がある。そのため、
(b)の場合はZ方向しきい値Z1より遠くにおいては
実質的に受光強度による判定をしなくても問題ないが、
(a)の場合には、そのような範囲においても非車両で
ある可能性が相対的に高いので、受光強度による実質的
な判定をする。したがって、(b)の場合のZ方向しき
い値Z1に比べてより遠くのZ方向しきい値Z2まで
は、受光強度によるしきい値が設定されている。なお、
近距離の場合に同じ物体であっても相対的に受光強度が
大きくなるため、受光強度のしきい値も相対的に大きく
なっている。
【0035】次に、(c)の対応関係について説明す
る。この場合、XY方向については最下端であり、路面
上の白線などを検知する可能性がある。逆に車両を検知
する可能性は、他の領域に比べて最も少ないと考えられ
る。そこで、(a)の場合と比較していうならば、受光
強度によるしきい値が大きい範囲が、より遠くまで適用
されている。これは、白線などはそれなりの反射強度を
持つため、それらを適切に非車両であると判定するに受
光強度によるしきい値を上げたことと、元々車両が存在
する可能性が非常に低いため、このようにしきい値を上
げても問題が少ないからである。もちろん、上述したよ
うに、この最下端の領域であっても例えば自車のピッチ
ングによって前方車両からの反射光を得る可能性があ
る。但し、その場合も、受光強度は相対的に高くなるた
め、ここでは、白線などを排除することを主眼にして受
光強度のしきい値を上げることを優先した。
【0036】以上が図4(a)のS120の処理説明で
あったが、続くS130では、データのセグメント化を
行う。上述したように、測距データとして得た3次元位
置データをグルーピングしてセグメントを形成する。こ
のセグメント化においては、所定の接続条件(一体化条
件)に合致するデータ同士を集めて1つのプリセグメン
トデータを生成し、さらにそのプリセグメントデータ同
士の内で所定の接続条件(一体化条件)に合致するもの
を集めて1つの本セグメントデータとするというもので
ある。プリセグメントデータは、例えば点認識されたデ
ータ同士のX軸方向の距離△Xが0.2m以下、Z軸方
向の距離△Zが2m以下という2条件を共に満たす場合
に、その点集合を一体化して求める。本実施形態では。
Y軸方向に6つの走査ラインがあるが、プリセグメント
化によって各ライン毎にプリセグメントデータが生成さ
れている。そのため、本セグメント化では、3次元
(X,Y,Z)空間で近接するプリセグメントデータ同
士を一体化(本セグメント化)する。本セグメントデー
タは、X軸,Y軸及びZ軸にそれぞれ平行な3辺を持つ
直方体の領域であり、その中心座標(X,Y,Z)と大
きさを示すための3辺の長さ(W,H,D)をデータ内
容とする。なお、特に断らない限り、本セグメント(デ
ータ)のことを単にセグメント(データ)と称すること
とする。
【0037】続くS140では、認識対象の個々の車両
などを物標化する物標化処理を行う。物標とは、一まと
まりのセグメントに対して作成される物体のモデルであ
る。この物標化処理を図6のフローチャートなどを参照
して説明する。物標化処理においてはまず、物標モデル
の対応セグメントを検索する(S141)。これは、前
回までに得た物標モデルが、今回検出したセグメントの
内のいずれと一致するかを検索する処理であり、物標に
対応するセグメントとは次のように定義する。まず、物
標が前回処理時の位置から前回処理時における相対速度
で移動したと仮定した場合、現在物標が存在するであろ
う推定位置を算出する。続いて、その推定位置の周囲
に、X軸,Y軸,Z軸方向それぞれに所定量の幅を有す
る推定移動範囲を設定する。そして、その推定移動範囲
に少なくとも一部が含まれるセグメントを対応するセグ
メントとする。
【0038】続くS142では、物標のデータ更新処理
を実行する。この処理は、対応するセグメントがあれば
物標モデルの過去データの更新及び現在位置データの更
新を行うもので、更新されるデータは、中心座標(X,
Y,Z)、幅W、高さH、奥行きD、X軸方向,Y軸方
向、Z軸方向の相対速度(Vx,Vy,Vz)、中心座
標(X,Y,Z)の過去4回分のデータ、物標状態(移
動物か停止物か)、自車線確率などである。なお、対応
するセグメントがない場合は、物標モデルのデータ更新
は行わず、新規物標モデルの登録を行う。
【0039】その後、車両形状確率の算出(S143)
及び自車線確率の算出(S144)を行う。車両形状
確率の算出路側にデリニエータが狭い間隔で多数設置さ
れているような場合やガードレールを検出しているよう
な場合には、これらの停止物を移動物であると誤認識し
てしまう可能性がある。これは、同一位置に常に何かを
検出することにより、その位置に自車と同速度で走行し
ている車両が存在すると判断してしまうからである。そ
こで、このように移動物であると誤認識した物標が先行
車判定ブロック53において誤って先行車と判断されて
しまわないように、この車両形状確率に基づくことで走
行車両でないと判断できるようにする。例えば先行車判
定ブロック53においてこの車両形状確率が50%未満
の場合に路側物であると判定する。
【0040】車両形状確率の取り得る範囲は0〜100
%であり、瞬間的なノイズやバラツキによる影響を低減
するために、下式のように加重平均して求める。そし
て、各物標ごとに自車線確率瞬時値を算出したら、次
に、下式を用いて、フィルタ処理をする。ここで、αは
距離Zに依存するパラメータであり、図7(b)のマッ
プを用いて求める。自車線確率の初期値は、0%とす
る。 今回の車両形状確率←前回値×α+今回の瞬時値×(1
−α) なお、初期値は50%とし、αは例えば0.8といった
値を採用する。また、車両形状確率の瞬時値は、相対加
速度、縦横の長さD,W、検出時間などに基づいて算出
する。
【0041】相対加速度については、例えば|αj|>
α0+αn/j2が成立すれば−50%とし、不成立の場
合はそのまま(プラスもマイナスもしない)とすること
が考えられる。なお、αj は算出した相対加速度であ
り、α0 は許容相対加速度、αnは測距誤差によるノイ
ズサンプリング周期のときの値である。この式に関して
は、特開平9−178848号の図7のステップ307
にて示した式と同じであるため、詳しい説明は省略す
る。
【0042】また、縦横の長さD,Wについては、車両
らしい横長物であれば+30%とし、ガードレールのよ
うな縦長物であれば−50%とし、点物体あるいは上記
以外の形状の物体であれば+10%とすることが考えら
れる。なお、横長物とは、XZ平面上の形状が横幅W大
の長方形であるものを指し、縦長物とは、奥行きD大の
長方形であるものを指す。そして、車両らしい横長物の
具体例としては、1.2m≦横幅W<2.5m、且つ奥
行きD<5.0m、且つ縦横比D/W<5という条件を
満たすものが挙げられる。また、ガードレールのような
縦長物の具体例としては、奥行きD≧5.0m、且つ縦
横比D/W≧5という条件を満たすものが挙げられる。
さらに点物体としては、横幅W<1.2m、且つ奥行き
D<5.0m、且つ縦横比D/W<5という条件を満た
すものが挙げられる。
【0043】また、検出時間については、例えば検出時
間が2秒以上のものは+20%とし、検出時間が5秒以
上のものは+50%とすることが考えられる。先行車に
追従走行している場合は、先行車を長時間安定して検出
することができるのに対し、路側のデリニエータ群やガ
ードレールを検出している場合には、同じ検出状態が長
時間は続かないので、多数の物標が消えて無くなった
り、新たに現れたりする。したがって、長時間検出して
いる物標は走行車両である可能性が高いと言えるため、
検出時間に応じて車両形状確率の瞬時値をアップさせて
いる。
【0044】自車線確率の算出 自車線確率とは、物標が自車と同一レーンを走行してい
る車両である確からしさを表すパラメータである。本実
施形態では、自車線確率瞬時値(その瞬間の検出データ
に基づいて算出された値)を算出した後、所定のフィル
タ処理を施して自車線確率を求める。
【0045】まず、物標の位置を、直線路走行時の位置
に換算する。もともとの物標の中心位置を(Xo,Z
o)としたとき、次の変換式により、直線路変換位置
(X,Z)が得られる(図7(a)参照)。 X ← Xo−Zo2/2R …[式1] Z ← Zo …[式2] R:カーブ半径算出ブロック57で得た推定R 右カーブ:符号正 左カーブ:符号負 なお、円の方程式は、|X|≪|R|,Zという仮定の
もとで、近似した。また、レーザレーダセンサ5が車両
中心から離れたところに取り付けられている場合には、
そのオフセット量を加味し、車両中心が原点になるよう
にX座標を補正するものとする。すなわち、ここでは実
質的にはX座標のみ変換している。
【0046】このように直進路に変換して得られた中心
位置(X,Z)を、図8に示す自車線確率マップ上に配
置して、各物体の瞬時自車線確率、すなわち、その時点
で自車線に存在する確率を求める。確率として存在する
のは、カーブ半径算出ブロック57(図1参照)にて求
めた曲率半径Rは認識物標あるいは操舵角などから推定
した値であり、実際のカーブの曲率半径との間に誤差が
存在するからである。その誤差を考慮した制御をするた
め、ここで各物体の瞬時自車線確率を求める。
【0047】図8において、横軸はX軸、すなわち自車
の左右方向であり、縦軸はZ軸、すなわち自車の前方を
示している。本実施形態では、左右5m、前方100m
までの領域を示している。ここで領域は、領域a(自車
線確率80%)、領域b(自車線確率60%)、領域c
(自車線確率30%)、領域d(自車線確率100
%)、それ以外の領域(自車線確率0%)に別れてい
る。この領域の設定は、実測により定めたものである。
特に、領域dは自車直前への割込も考慮することにより
設定された領域である。
【0048】領域a,b,c,dを区切る境界線La、
Lb,Lc,Ldは、例えば次の式3〜6で与えられる
ものである。なお、境界線La′、Lb′,Lc′,L
d′は、それぞれ境界線La、Lb,Lc,LdとはY
軸で対称の関係にある。 La: X=0.7+(1.75-0.7)・(Z/100)^2 …[式3] Lb: X=0.7+( 3.5-0.7)・(Z/100)^2 …[式4] Lc: X=1.0+( 5.0-1.0)・(Z/100)^2 …[式5] Ld: X=1.5・(1-Z/60) …[式6] これを一般式で表すと次式7〜10のようになる。 La: X=A1+B1・(Z/C1)^2 …[式7] Lb: X=A2+B2・(Z/C2)^2 …[式8] Lc: X=A3+B3・(Z/C3)^2 …[式9] Ld: X=A4・(B4-Z/C4) …[式10] この式7〜10から一般的には、次の式11〜13を満
足させるように領域を設定する。実際の数値の決定は、
実験にて決定する。 A1≦A2≦A3<A4 …[式11] B1≦B2≦B3 および B4=1 …[式12] C1=C2=C3 (C4に制約無し) …[式13] なお、図8の境界線La、Lb,Lc,La′、L
b′,Lc′は、計算処理速度の点から、放物線として
いるが、処理速度が許すならば、円弧にて表す方が良
い。境界線Ld,Ld′についても処理速度が許すなら
ば外側に膨らんだ放物線または円弧にて表す方が良い。
【0049】次に、各物標の直線路換算位置を図8の自
車線確率マップと照合する。下記要領で、マップと照合
することで、自車線確率瞬時値P0 が得られる。 領域dを少しでも有する物体 → P0=100
% 領域a内に中心が存在する物体 → P0= 80
% 領域b内に中心が存在する物体 → P0= 60
% 領域c内に中心が存在する物体 → P0= 30
% 上記〜を全て満たさない物体 → P0= 0
% そして、各物標ごとに自車線確率瞬時値を算出したら、
次に、下式を用いて、フィルタ処理をする。 自車線確率←自車線確率前回値×α+自車線確率瞬時値
×(1−α) ここで、αは距離Zに依存するパラメータであり、図7
(b)のマップを用いて求める。自車線確率の初期値
は、0%とする。
【0050】なお、本自車線確率は、上述した車両形状
確率の値によっても影響を受ける。具体的には、車両形
状確率が50%未満のときは自車線確率を35%で上限
リミットする。これは、車両形状確率が50%未満のと
きは路側物である可能性が高いので、自車線確率を低く
抑える意図である。また、35%でリミットしている理
由は、車両形状確率が50%未満から50%以上になっ
たとき、自車線確率マップの100%領域に2回連続存
在したら、自車線確率が50%以上になるような上限リ
ミット値を選んだからである。
【0051】このようにして車両形状確率の算出(S1
43)及び自車線確率の算出(S144)がなされた
後、第2の非車両判定を行う(S145)。この第2の
非車両判定を行う意図は、次の通りである。図4(a)
のS120に示したように、測距データに基づき、物体
の存在する領域及び受信信号強度に基づいて車両である
か否かを判定した。例えば、物体の存在する領域が車両
の存在する可能性が大きな領域であれば、信号強度が相
対的に小さくても車両と判定し、逆に、物体の存在する
領域が車両の存在する可能性が小さな領域であれば、信
号強度が相対的に大きくない限り車両と判定しない、と
いう判定であった。これは、存在位置によって車両が存
在する可能性の大小には差があり、また車両が非車両に
比べて相対的に受信信号強度が大きいという知見に基づ
くものであるが、この条件による判定だけでは、中央分
離帯や路肩付近に連続的に配置された植え込みなどと汚
れた車両などとを適切に区別できない場合がある。そこ
で、これらを区別するために、S145において第2の
非車両判定を行うのである。
【0052】この第2の非車両判定に係る処理を、図9
のフローチャートを参照して説明する。まずS1451
において、次に示す〜の条件を全て満たすか否かを
判定する。 物標状態についての条件→「移動物」であること 距離(Z軸方向距離)についての条件→Z≦所定値d 横位置(X軸方向の位置)についての条件→|X|≧
所定値x 物体の幅についての条件→W≦所定値w 受光強度についての条件→最大受光パルス幅≦所定値 この条件は、上述した中央分離帯付近に連続的に配置さ
れた植え込みなどが取り得ると共に、汚れた車両などで
あっても取り得るものである。例えば連続的に配置され
た植え込みの場合、走行している自車から常に所定距離
の位置に検知される可能性があり、その場合はの条件
を満たすこととなる。また、幅が大きく見えないので
の条件を満たす。そして、当然ながら車両のリフレクタ
などのように大きな受光強度は生じないため、の条件
を満たす。さらに、中央分離帯や路側に存在するため、
自車の進行路からの横位置Xはある程度大きくないとい
けないため、の条件を満たす。但し、連続的に配置さ
れているため自車からのZ軸方向距離は相対的に小さい
位置で検知される。そのための条件を満たす。
【0053】したがって、これら〜の内のいずれか
一つの条件でも満たさない場合には(S1451:N
O)、カウンタ(値)=0として(S1452)、その
まま本処理を終了する。一方、〜の全ての条件を満
たす場合には(S1451:YES)、S1453へ移
行する。上述したように中央分離帯付近に連続的に配置
された植え込みなどは〜の全ての条件を満たすが、
汚れた車両であれば、及びを満たすと共に、それ
らが隣車線から自車線に割り込んで来るような場合に
は、及びの条件を満たす場合がある。そのため、こ
の両者の区別をS1453〜S1459にて行う。
【0054】S1453ではカウンタをインクリメント
(+1)し、続くS1454にてカウンタが所定値a以
上か否かを判定する。カウンタ<aであれば(S145
4:NO)、そのまま本処理を終了し、カウンタ≧aで
あれば(S1454:YES)、Gフラグ=1とする
(S1455)。このGフラグは仮状態であることを示
すフラグであり、S1451に示す条件が成立してから
カウンタがa以上となるまでその状態が継続すれば、G
フラグを立てるのである。この所定値aとしては、例え
ば0.5秒程度に対応する値が考えられる。
【0055】その後、カウンタが所定値b以上か否かを
判定する(S1456)。カウンタ<bであれば(S1
456:NO)、そのまま本処理を終了し、カウンタ≧
bであれば(S1456:YES)、自車線確率をc%
にガードし(S1457)、本処理を終了する。この所
定値bとしては、例えば数秒程度に対応する値が考えら
れる。
【0056】これで図6に示す物標化処理は終わるが、
S143にて算出した車両形状確率、S144にて算出
し、S145にて必要に応じてc%にガードされた自車
線確率、そしてS145にて必要に応じて立てられたG
フラグも含めた物標モデルのデータが、図1に示す物体
認識ブロック43から先行車判定ブロック53へ出力さ
れる。なお、先行車判定ブロック53では、例えば車両
形状確率が所定のしきい値(例えば50%)以上、且つ
自車線確率が所定のしきい値(例えば50%)以上の物
標の中で、距離Zが最小のものを先行車と判断する。こ
の判断結果は車間制御部及び警報判定部ブロック55に
出力されることとなる。
【0057】ここで、図9に示す処理による動作及び、
その結果に基づいてなされる車間制御に係る動作を時系
列で整理してみる。まず、S1451の条件が成立して
から、その条件が期間aだけ継続していれば(S145
4:YES)、その時点でGフラグを立てる(S145
5)。そして、さらにS1451の条件が成立し続けて
期間bだけ継続していれば(S1456:YES)、そ
の時点で自車線確率をc%にガードする(S145
7)。
【0058】つまり、自車両から近距離(Z≦所定値
d)に物体が存在する状態は、その物体が走行中の車両
であっても一瞬なら生じ得る。しかし、その状態が数秒
間も継続することは生じにくい。例えば高速道路で走行
している場合を想定すると、自車両から10m以内に他
の車両が存在する状態が数秒間も継続する状況は考えに
くい。逆に、中央分離帯付近に連続的配置された植え込
みであれば、相対的に長期間その状態が継続する。その
ため、期間bだけ継続して所定の条件が成立している場
合には、自車線確率をc%にガードすることで、車間制
御などにおいて先行車として採用される可能性が低くな
り、誤った制御の実行を防止できる。
【0059】なお、非車両判定条件で用いた所定値d
に関しては、固定値であってもよいが、自装置の移動速
度あるいは物体の移動速度に応じて変更してもよい。例
えば高速道路などのように、自車両及び他車両の走行速
度が80km/hとか100km/hといったほぼ一定
の状況が想定される局面での適用のみを考えるのであれ
ば、上述した10mといった値(もちろんこの10mと
いう数値は例示である。)を固定的に採用してもよい。
しかし、例えば車両の走行速度が40km/h程度の相
対的に低速な状況から100km/h程度の相対的に高
速な状況までを適用範囲としてカバーすることを考えた
場合、可変にすることも好ましいと言える。なぜなら、
上述例のように、100km/h程度の高速走行をして
いる状況では、他車両が自車両から10m以内に存在す
る状態が数秒間も継続することは稀であるが、40km
/h程度の低速走行をしている状況では、稀とは言えな
いからである。しかし、40km/h程度の低速走行で
あっても、他車両が自車両から5m以内に存在する状態
が数秒間も継続することは稀であると言えるので、その
場合は所定値を5mに変更することで、非車両であるこ
との適切な判定ができるようになる。もちろん、この5
mという数値も例示であり、実状に合わせて設定すれば
よい。
【0060】また、非車両判定条件で用いた受光強度
に関する条件についても、自装置から物体までの距離に
応じて変更することが考えられる。同じ物体であっても
距離が近い場合と遠い場合とでは受信信号強度に差があ
るからである。つまり、同じ物体であっても距離が遠く
なれば受光信号強度は下がり、反対に近くなれば受光信
号強度は上がる。そして、車両はリフレクタが付いてい
るため、非車両より高い受光信号強度が得られる。した
がって、近い領域ではより大きな受光信号強度までを非
車両と判定することにより、結果的に車両の正確に抽出
することができる。また遠い領域では非車両と判定する
受光信号強度を下げることによって、車両が非車両と判
定されることを防止できる。
【0061】また、本実施形態では、条件が期間aだけ
継続して成立している時点でGフラグを立てている。こ
のGフラグが立っている場合は車間制御部及び警報判定
部ブロック55においては、曖昧な制御を行う。この曖
昧な制御の一例としては、例えばこのGフラグが成立し
ている場合、算出された相対速度を車間制御などに用い
ないようにすることが考えられる。つまり、先行車であ
るか植え込みであるかが分からないので、制御対象の挙
動を適切に反映していない可能性のある実車間物理量に
基づいて算出された相対速度を用いた誤った車間制御を
実行しないようするためである。算出された相対速度を
車間制御に用いないようにする場合には、例えば車間制
御量の算出に用いる相対速度を一時的に所定値に固定す
ることが考えられる。車間制御量の算出自体は通常に行
うことを前提として、それに用いる相対速度を、検出デ
ータに基づくのではなく例えば0km/hなどの所定値
に固定するのである。これは入力段における対処である
が、出力段において対処してもよい。例えば、車間制御
量を一時的に所定値に固定するのである。例えば車間制
御量が目標加速度であれば、これを0km/h/sとす
ることが考えられる。そして、このように車間制御量を
一時的に所定値に固定する場合には、車間制御が減速制
御状態であれば、その減速制御状態を解除した上で、車
間制御量を一時的に所定値に固定することが考えられ
る。これは、直前の減速制御状態も、適切でない検出デ
ータに基づいて実行していた可能性があるので、それを
一旦クリアするためである。
【0062】このように、本実施形態においては、反射
波が返ってきた領域(物体の存在位置)及び反射波によ
る受信信号強度に基づく条件判定によって非車両のデー
タを排除するが、たとえこの判定で排除できなくても、
さらに、物体までの距離が所定値以下の状態が所定期間
継続している場合には、車両でないと判定するため、中
央分離帯付近に連続的に配置された植え込みなどを車両
でないと判定できる。そのため、非車両を誤って前方に
存在する車両であると認識することが防止でき、適切な
車間制御や警報制御が実行できる。
【0063】本実施形態においては、レーザレーダセン
サ5がレーダ手段に相当し、認識・車間制御ECU3の
物体認識ブロック43が認識手段に相当する。また、図
4、図6、図9に示す処理が認識手段としての処理の実
行に相当する。なお、本発明はこのような実施形態に何
等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない
範囲において種々なる形態で実施し得る。
【0064】(1)上記実施形態においては、非車両判
定マップ(図5)を用いて所定の処理を行った。このマ
ップにおけるXY方向の領域に関しては、いずれも中央
付近の領域、その周囲の領域、最下端領域という3種類
の領域設定をした。これらは、その順番で車両が存在す
る可能性が高いと想定されることに基づいた設定である
が、その領域設定を固定にするのではなく、道路形状に
応じて可変にしてもよい。
【0065】例えば図10(b)に示すように、前方の
道路が左カーブしている場合には、通常の状態でもカー
ブの内側に車両が存在し得るため、図10(a)に示す
ようなカーブしていない場合に比べて、図10(b)に
示すように、マップ内の各領域をカーブ内側方向へ全体
的に移動させることが好ましい。もちろん、右カーブで
あれば右側に移動させればよい。これによって、例えば
態様1であれば、カーブ内側方向領域への出力を相対的
に大きくし、逆にカーブ外側方向への出力を相対的に小
さくすることができる。他の態様においても同様に、実
状にあった対処が可能となる。
【0066】また、例えば図11(b)に示すように、
前方の道路が上り坂になっている場合には、通常の状態
でも上方向に車両が存在するため、図11(a)に示す
ような上り坂になっていない場合に比べて、図11
(b)に示すように、マップ内の各領域を上側へ全体的
に移動させることが好ましい。もちろん、下り坂であれ
ば下側に移動させればよい。
【0067】このように道路形状に基づいて車両の存在
する可能性がある領域を把握することで、より適切な前
方車両の認識が実現できる。なお、道路形状を認識する
ための手段としては、例えば自車両の旋回状態に基づい
て道路形状を認識するものが考えられ、図1に示したカ
ーブ半径算出ブロック57にて算出したカーブ半径に基
づいて推定認識することができる。また、例えば路側に
複数存在するデリニエータを検知することで道路形状を
認識してもよい。さらには、車両がナビゲーションシス
テムを搭載しており、そのシステムが道路形状を判定可
能な情報を含む地図情報を記憶する場合には、そのシス
テムから現在位置の前方に存在する道路の形状を得ても
よい。
【0068】(2)上記実施形態における図4(b)の
非車両判定処理では、非車両の場合にデータ削除(S1
23)をしたが、あえてデータ削除までしない手法も採
用できる。つまり、車両として認識しにくい状態にすれ
ばよく、例えば車両形状確率を、非車両である場合には
一律に所定%下げる(例えば−30%)といった対処も
考えられる。
【0069】逆に、上記実施形態における図9の処理で
は、S1451の条件が成立し続けて期間bだけ継続し
ていれば(S1456:YES)、自車線確率をc%に
ガードしていた(S1457)が、データ自体を削除す
ることも可能である。 (3)上記実施形態では、レーザ光の2次元スキャンを
行うために面倒れ角が異なるポリゴンミラー73を用い
たが、例えば車幅方向にスキャン可能なガルバノミラー
を用い、そのミラー面の倒れ角を変更可能な機構を用い
ても同様に実現できる。但し、ポリゴンミラー73の場
合には、回転駆動だけで2次元スキャンが実現できると
いう利点がある。
【0070】(4)上記実施形態では、レーザレーダセ
ンサ5内部において、距離及び対応するスキャン角度θ
x,θyを極座標系からXYZ直交座標系に変換してい
たが、その処理を物体認識ブロック43において行って
も良い。 (5)上記実施形態では、レーザ光の2次元スキャンを
行って3次元位置を認識するようにしたが、例えば車幅
方向へのスキャンのみ行って2次元位置を認識する場合
であっても、同様に適用できる。
【0071】(6)上記実施形態では、「物体までの距
離」として、図9のS1451の条件に示すようにZ
軸方向距離を用いていた。もちろん実際の距離を用いて
もよいが、XYZ直交座標系に変換した方が全体として
処理が容易になることに加え、Z軸方向距離で代用して
も特に問題はないため、上記実施形態ではそのようにし
た。
【0072】(7)上記実施形態では「レーダ手段」と
してレーザ光を用いたレーザレーダセンサ5を採用した
が、ミリ波等の電波や超音波等を用いるものであっても
よい。また、スキャン方式にこだわる必要はなく、距離
以外に方位を測定できる方式であればよい。そして、例
えばミリ波でFMCWレーダ又はドップラーレーダなど
を用いた場合には、反射波(受信波)から先行車までの
距離情報と先行車の相対速度情報が一度に得られるた
め、レーザ光を用いた場合のように、距離情報に基づい
て相対速度を算出するという過程は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】レーザレーダセンサに関する説明図である。
【図3】 (a)はレーザレーダセンサの走査パターン
を示す概略斜視図であり、(b)は物体Wを直方体とし
て認識する際の説明図であり、(c)は測距動作に関す
るタイムチャートである。
【図4】(a)は物体認識に係る処理を示すフローチャ
ートであり、(b)は(a)の処理中で実行される非車
両判定処理を示すフローチャートである。
【図5】 非車両判定マップの説明図である。
【図6】図4(a)の処理中で実行される物標化処理を
示すフローチャートである。
【図7】(a)は各物標位置を直線路走行時の位置に変
換する際の説明図であり、(b)は自車線確率を求める
ためのパラメータαのマップの説明図である。
【図8】 自車線確率マップの説明図である。
【図9】図6の処理中で実行される第2の非車両判定処
理を示すフローチャートである。
【図10】 道路形状に応じて車両が存在する可能性の高
低に対応する領域を変更する際の説明図である。
【図11】 道路形状に応じて車両が存在する可能性の高
低に対応する領域を変更する際の説明図である。
【符号の説明】
1…車両制御装置、3…認識・車間制御ECU、5…レ
ーザレーダセンサ、7…車速センサ、9…ブレーキスイ
ッチ、11…スロットル開度センサ、13…警報音発生
器、15…距離表示器、17…センサ異常表示器、19
…ブレーキ駆動器、21…スロットル駆動器、23…自
動変速機制御器、24…警報音量設定器、25…警報感
度設定器、26…クルーズコントロールスイッチ、27
…ステアリングセンサ、28…ヨーレートセンサ、29
…電源スイッチ、30…ワイパスイッチ、43…物体認
識ブロック、44…センサ異常検出ブロック、47…車
速演算ブロック、49…操舵角演算ブロック、51…ヨ
ーレート演算ブロック、53…先行車判定ブロック、5
5…車間制御部及び警報判定部ブロック、57…カーブ
半径算出ブロック、70…レーザレーダCPU、71…
発光レンズ、72…スキャナ、73…ミラー、74…モ
ータ駆動回路、75…半導体レーザダイオード、76…
レーザダイオード駆動回路、77…ガラス板、81…受
光レンズ、83…受光素子、85…アンプ、87…コン
パレータ、89…時間計測回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 13/93 G06T 1/00 315 G06T 1/00 315 330A 330 G08G 1/16 C G08G 1/16 B60K 31/00 Z // B60K 31/00 G01S 17/88 A (72)発明者 大方 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 野澤 豊史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D044 AA24 AA35 AC01 AC03 AC24 AC26 AC31 AC55 AC59 AD04 AE04 5B057 AA06 AA16 BA02 BA15 BA19 DA06 DA15 DC30 5H180 AA01 CC03 CC14 LL01 LL07 5J070 AB01 AB24 AC02 AC11 AD02 AE01 AF03 AH39 BF02 BF19 BF20 5J084 AA01 AA14 AB01 AB17 AC02 AD01 BA04 BA11 BA36 BA50 BB02 BB26 CA03 CA12 CA31 CA49 CA61 CA72 DA01 DA07 EA07 EA22 EA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車幅方向の所定角度範囲内に渡
    り送信波を照射し、その反射波に基づいて車両前方の物
    体を認識する物体認識方法であって、 認識対象とすべき物体が存在する可能性の高低を前記反
    射波が返ってきた領域に対して設定しておくと共に、各
    領域において認識対象とすべき物体からの反射波であれ
    ば取り得る受信信号強度を設定しておき、 前記反射波が返ってきた領域及び前記反射波の受信信号
    強度に基づいて、前記認識対象物体であるか否かを判定
    すると共に、前記物体までの距離が所定値以下の状態が
    所定期間継続している場合には、前記認識対象物体でな
    いと判定することを特徴とする物体認識方法。
  2. 【請求項2】少なくとも車幅方向の所定角度範囲内に渡
    り送信波を照射し、その反射波に基づいて反射物体まで
    の距離と少なくとも前記車幅方向の角度とを検出するレ
    ーダ手段と、 該レーダ手段による検出結果である距離及び角度に基づ
    き、自車前方の物体を認識する認識手段とを備えた物体
    認識装置であって、 前記認識手段は、 認識対象とすべき物体が存在する可能性の高低を前記反
    射波が返ってきた領域に対して設定しておくと共に、各
    領域において認識対象とすべき物体からの反射波であれ
    ば取り得る受信信号強度を設定しておき、 前記レーダ手段による検出結果としての前記反射波が返
    ってきた領域及び前記反射波の受信信号強度に基づい
    て、前記認識対象物体であるか否かを判定すると共に、
    前記物体までの距離が所定値以下の状態が所定期間継続
    している場合には、前記認識対象物体でないと判定する
    ことを特徴とする物体認識装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の物体認識装置において、 前記レーダ手段は、車幅方向及び高さ方向それぞれの所
    定角度範囲内に渡り送信波を照射し、その反射波に基づ
    いて反射物体までの距離と前記車幅方向及び高さ方向の
    2方向の角度とを検出し、 前記認識手段は、前記領域として、前記レーダ手段によ
    る検出結果である距離及び前記2方向の角度から定まる
    3次元の領域を設定しておき、前記レーダ手段による検
    出結果である距離及び前記2方向の角度に基づき、自車
    前方の物体を認識することを特徴とする物体認識装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の物体認識装置におい
    て、 前記認識対象物体でないとの判定に際して物体までの距
    離として用いる所定値を、自装置の移動速度あるいは物
    体の移動速度に応じて変更することを特徴とする物体認
    識装置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれか記載の物体認識装
    置において、 前記認識対象物体でないと判定する条件として、さらに
    前記物体の車幅方向位置を加味することを特徴とする物
    体認識装置。
  6. 【請求項6】請求項2〜5のいずれか記載の物体認識装
    置において、 前記認識対象物体でないと判定する条件として、さらに
    前記物体の幅を加味することを特徴とする物体認識装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2〜6のいずれか記載の物体認識装
    置において、 前記認識対象物体でないと判定する条件として、さらに
    前記物体からの反射波の受信信号強度を加味することを
    特徴とする物体認識装置。
  8. 【請求項8】請求項2〜7のいずれか記載の物体認識装
    置において、 前記認識対象物体であるか否かの判定に際して用いる受
    信信号強度に関する条件を、自装置から前記物体までの
    距離に応じて変更することを特徴とする物体認識装置。
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