明 細 書
表示パネルおよびそれを備えた表示装置
技術分野
[0001] 本発明は、表示パネルの検査回路構成に関するものである。
背景技術
[0002] アクティブマトリクス型の液晶表示装置の製造工程においては、アクティブマトリクス 基板と対向基板 (CF基板)とを組み合わせて液晶を注入して表示パネルを組み立て た後、走査信号線駆動回路やデータ信号線駆動回路などの表示パネルの駆動回路 や制御回路を実装する前に、表示パネルの点灯検査を行って、配線の製造不良な どを検査する工程が設けられる。
[0003] 図 6に、特許文献 1に記載された液晶表示パネルの検査回路の構成を示す。
[0004] 図 6に示された液晶表示パネルは、アクティブマトリクス基板 116と対向基板 118と が組み合わされ、その間に液晶が注入された構成である。アクティブマトリクス基板 1 16と対向基板 118とが重なっている領域のうち、有効表示領域 117は実際の表示に 使用可能な領域であって、図示しな 、バックライトからの光が透過可能な領域である 。アクティブマトリクス基板 116と対向基板 118とが重なっている領域のうちの、有効 表示領域 117外の領域は、対向基板 118によって遮光されて 、る領域である。
[0005] アクティブマトリクス基板 116は、当該液晶表示パネルの 1組の隣接する 2端辺付近 に、対向基板 118と重ならない余白領域を有しており、該余白領域の一方の端辺領 域にデータ信号線駆動回路 120aが、また、他方の端辺領域に走査信号線駆動回 路 120bが実装されている。
[0006] アクティブマトリクス基板 116では、検査用表示信号線 121およびデータ線検査用 スイッチング素子である検査用 TFTl 26aが、データ信号線駆動回路 120aと有効表 示領域 117を挟むように設けられており、また、検査用走査信号線 122および走査 線検査用スイッチング素子である検査用 TFTl 26bが、走査信号線駆動回路 120b と有効表示領域 117を挟むように設けられて 、る。
[0007] 検査用 TFTl 26aのドレインはそれぞれデータ線 103に接続されており、そのソー
スはいずれも共通の検査用表示信号線 121に接続されている。そして、検査用 TFT 126aのゲートは、該検査用 TFT126aが接続されているデータ線 103の該当する色 ごとに、データ線検査用制御信号線として、赤の検査用制御信号線 125R、緑の検 查用制御信号線 125G、青の検査用制御信号線 125Bに接続されている。各データ 線検査用制御信号線 125R' 125G' 125Bには、検査用の入力端子(以下、検査端 子と略記) 130R' 130G' 130Bより信号が入力され、検査用表示信号線 121には検 查端子 132から信号が入力される。検査端子 130R' 130G' 130B' 132は、ァクティ ブマトリクス基板 116の余白領域に設けられている。
[0008] また、検査用 TFT126bのドレインはそれぞれ走査線 102に接続されており、そのソ ースはいずれも共通の検査用走査信号線 122に接続されている。そして、検査用 TF T126bのゲートは、走査線検査用制御信号線 124に接続されている。走査線検査 用制御信号線 124には、検査端子 141より信号が入力され、検査用走査信号線 122 には検査端子 139から信号が入力される。また、補助容量配線 104が設けられてお り、該補助容量配線 104には検査端子 143から信号が入力される。検査端子 139 · 1 41 · 143は、アクティブマトリクス基板 116の余白領域に設けられている。
[0009] また、アクティブマトリクス基板 116の余白領域の端辺に、走査信号線駆動回路 12 Obへの配線あるいは余白領域に設けられた対向基板用信号入力端子 127に接続さ れた複数の端子 P…と、データ信号線駆動回路 120aへの配線が接続された複数の 端子v · 'とが設けられて 、る。さらに検査端子 127はコモン転移部 119に接続されて いる。
[0010] 上記の構成の液晶表示パネルの点灯検査を行うには、対向基板用信号入力端子 127および検査端子 143に所定の信号を入力して対向電極および補助容量配線 1 04の電圧を設定しておき、検査端子 141から入力した信号により全ての検査用 TFT 126b…を ON状態とすることにより、全ての走査線 102…を検査端子 139から入力し た信号で選択状態とするとともに、検査端子 130R. 130G' 130B力も入力した信号 により、対応する色の検査用 TFT126a…を ON状態とすることにより、検査端子 132 力も入力した信号を、 ON状態とした検査用 TFT126aに接続されているデータ線 10 3に供給する。
[0011] このようにして、 RGBのそれぞれの色表示を行いつつ点灯検査することによって、 輝点のみならず、絵素電極とそれに信号を供給すべきでないデータ線 103 (—般に は隣接絵素に信号を供給するデータ線 103)とのリークがあった場合の欠陥である黒 点の検出、及び隣接絵素どうしのリーク欠陥、並びに隣接するデータ線 103 · 103間 のリーク欠陥の検出も目視によって容易に行える。
[0012] また、特許文献 2には、表示エリアの外側に、走査線間を短絡するように接続された TFTを有する検査用アレイと、信号線間を短絡するように接続された TFTを有する 検査用アレイとを備え、検査時にこれら検査用アレイの全 TFTを導通状態とすること によりパネル全体の表示を行う構成が開示されている。
[0013] また、上述した検査回路と類似の構成の検査回路として、図 7に示すものがある。
[0014] この検査回路は、検査用のデータ信号を RGBの色別に設定することができるととも に、これらのデータ信号をデータ線に供給する力否かを制御するためのスイッチング 素子(後述の検査用 TFT201b…;)の全て力 同時に ONとなる力 OFFとなるかに限 られる点で、図 6のものとは異なっている。
[0015] 図 7に示すように、この検査回路を含む液晶表示パネルにおいては、データ線の延 びる方向に順に、検査配線領域 201、余剰領域 202、ダミーピクセル領域 203、およ び、有効表示領域 204が配置されている。検査配線領域 201、余剰領域 202、およ び、ダミーピクセル領域 203は額縁領域内に配置されており、この領域は対向基板 によって遮光される。有効表示領域 204は、図 6の有効表示領域 117に対応するも のである。
[0016] 有効表示領域 204は、互いに直交するように配置された走査線 Gj (jは整数)とデー タ線 Si (iは整数)とに囲まれる各領域にピクセルが配置された構成である。図 8に各 ピクセルの構成例を示す。なお、図 7では図示の便宜上、有効表示領域 204のピク セルのピクセル電極を P、ダミーピクセルのピクセル電極を DPと表記してある。
[0017] 各ピクセルは、ゲートが走査線 Gjへ、ソースがデータ線 Siに接続される TFT(SW) と、この TFT(SW)のドレインに一方の電極が接続される画素容量 Cpとを備えて構 成される。前記画素容量 Cpの他方の電極は、全ピクセルに共通の共通電極線に接 続されている。前記画素容量 Cpは、液晶容量 CLと、必要に応じて付加される補助
容量 Csとから構成されて 、る。
[0018] 検査配線領域 201には、走査線 Gjに平行な方向に設けられた RGBの各色用の 3 本の検査用データ線 (第 1配線) 201R' 201G' 201Bと、これらの検査用データ線 2 01R' 201G' 201Bに平行に設けられた検査用スィッチ線 (第 2配線) 201aと、検査 用 TFT (スイッチング素子) 20 lb…とが配置されている。検査用データ線 201R' 20 1G - 201Bと、検査用スィッチ線 201aと、検査用 TFT20 lb…とで構成される回路を 第 1回路とする。検査用スィッチ線 201aは、検査用データ線 201R' 201G' 201Bよ りも有効表示領域 204側に 1つだけ配置されており、検査用 TFT201b…に導通動 作および遮断動作の制御信号を共通に供給する。検査用 TFT201bはデータ線 Si ごとに 1つずつ設けられ、該データ線 Siと、該データ線 Siの色と対応する検査用デー タ線 201R' 201G' 201Bとの間に、これらの間の導通および遮断を制御するように 接続されている。また、検査用 TFT201b…のゲートは検査用スィッチ線 201aに接 続されている。
[0019] 余剰領域 202は、データ線 Siに沿ったピクセル幅単位のライン力 端から何番目に 位置するのかを示すパターン 202aを形成するナンバリングを施した領域である。
[0020] ダミーピクセル領域 203は、有効表示領域 204のピクセル相当の構成を有するピク セルを配置した領域である。ダミーピクセル領域 203のピクセルは複数行ある場合も あるが、有効表示領域 204に最も近いピクセルの TFT(SW)のゲートはダミー走査 線 DGに接続されている。このダミー走査線 DGは、有効表示領域 204の最も額縁領 域に近 、ピクセル力 有効表示領域 204の他のピクセルがその隣接走査線 Gj力 受 ける寄生容量の影響と同じ影響を受けるように、設けられている。同様の観点から、ダ ミーピクセル全体の構成も、有効表示領域 204のピクセルと同じ構成として、有効表 示領域 204の全ピクセルが極力その周囲力 等 U、影響を受けるようにして 、る。従 つて、ダミーピクセル領域 203にも、その余剰領域 202側に、隣接走査線 Gjと同様の 寄生容量効果を有するダミー線 DLが設けられて ヽる。
[0021] 図 7の構成の液晶表示パネルでは、点灯検査のときには、全ての走査線 Gjおよび ダミー走査線 DGに選択電圧を印加して有効表示領域 204の全てのピクセルおよび ダミーピクセルを選択状態とし、検査用スィッチ線 201 aにより全ての検査用 TFT201
b…を ON状態として、検査用データ線 201R' 201G' 201Bのそれぞれに入力され た信号をデータ線 Siを介して各ピクセルに書き込む。
特許文献 1 :日本国公開特許公報「特開 2005— 122209号公報 (公開日: 2005年 5 月 12日)」
特許文献 2 :日本国公開特許公報「特開平 11— 149092号公報 (公開日: 1999年 6 月 2日)」
特許文献 3 :日本国公開特許公報「特開平 9— 80478号公報 (公開日:1997年 3月 2 8日)」
発明の開示
[0022] 特許文献 1の液晶表示パネルも、図 7の液晶表示パネルも、検査回路を作り込んだ 後に検査回路の領域の基板を除去せずに組み立て可能なように構成されたもので ある。これにより、検査回路の領域の基板を除去する工程を省略することができるた め、液晶表示パネルの製造工程を簡略ィ匕することができる。
[0023] 液晶表示パネルを搭載する携帯機器など小型化を要求される機器にぉ 、ては、さ らなる小型化を進めるために、液晶表示パネルの額縁領域をより狭くする必要がある 。従って、検査回路の領域の基板を残して製造工程の簡略ィ匕を確保したまま、さらな る狭額縁ィ匕を図るためには、額縁領域における回路規模をより小さくすることが有効 である。
[0024] し力しながら、図 7のようにダミーピクセル領域 203を有し、この領域が液晶表示パ ネルにとって必須である場合には、ダミーピクセルが有効表示領域 204のピクセルと 同じ大きさであるために、ダミーピクセル領域 203以外で額縁領域を小さくしなけれ ばならず、額縁領域の縮小は特に困難であった。
[0025] 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、額縁領域に検 查回路領域およびダミーピクセル領域を有しながら、額縁領域を縮小することのでき る表示パネル、およびそれを備えた表示装置を実現することにある。
[0026] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、実際の表示に使用可能な 領域である有効表示領域の外に第 1回路を備えるアクティブマトリクス型の表示パネ ルであって、前記第 1回路は、データ線に所定の信号を供給する 1つ以上の第 1配
線と、データ線ごとに対応して前記第 1配線の所定のものとデータ線との間の導通お よび遮断を行うように設けられたスイッチング素子と、走査線に平行に設けられるとと もに前記スイッチング素子に導通動作および遮断動作の制御信号を共通に供給す る 1つの第 2配線とを有し、前記有効表示領域よりも前記第 2配線側の外側に、前記 有効表示領域のピクセル相当の構成を有するダミーピクセルを備える表示パネルに おいて、前記第 2配線は、前記有効表示領域から最も遠く離れている前記ダミーピク セルの走査線から、前記有効表示領域力 遠ざかる向きに、前記有効表示領域にお ける走査線どうしの間隔だけ離れて配置されて 、ることを特徴として 、る。
[0027] 上記の発明によれば、第 2配線が、有効表示領域から最も遠く離れているダミーピ クセルの走査線から、有効表示領域力 遠ざかる向きに、有効表示領域における走 查線どうしの間隔だけ離れて配置されていることから、従来、第 2配線とダミーピクセ ル領域との間に存在した余剰領域がない。従って、余剰領域の大きさだけ額縁領域 を縮小することができる。第 1回路はたとえば点灯検査に用いる検査回路とすることが できるが、その他の回路でもよい。
[0028] 以上により、額縁領域に検査回路領域およびダミーピクセル領域を有しながら、額 縁領域を縮小することのできる表示パネルを実現することができるという効果を奏する
[0029] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、実際の表示に使用可能な 領域である有効表示領域の外に第 1回路を備えるアクティブマトリクス型の表示パネ ルであって、前記第 1回路は、データ線に所定の信号を供給する 1つ以上の第 1配 線と、データ線ごとに対応して前記第 1配線の所定のものとデータ線との間の導通お よび遮断を行うように設けられたスイッチング素子と、走査線に平行に設けられるとと もに前記スイッチング素子に導通動作および遮断動作の制御信号を共通に供給す る 1つの第 2配線とを有し、前記有効表示領域よりも前記第 2配線側の外側に、前記 有効表示領域のピクセル相当の構成を有するダミーピクセルを備える表示パネルに おいて、前記第 2配線は、前記有効表示領域から最も遠く離れている前記ダミーピク セルの走査線を兼ねており、前記スイッチング素子は、前記有効表示領域から最も 遠く離れている前記ダミーピクセルの前記データ線との導通および遮断を行うァクテ
イブ素子を兼ねて 、ることを特徴として 、る。
[0030] 上記の発明によれば、第 2配線が、有効表示領域から最も遠く離れているダミーピ クセルの走査線を兼ねており、スイッチング素子が、有効表示領域から最も遠く離れ ているダミーピクセルのデータ線との導通および遮断を行うアクティブ素子を兼ねて いることから、従来、第 2配線とダミーピクセル領域との間に存在した余剰領域がなく なるとともに、スイッチング素子とアクティブ素子との一方の形成領域が不要となる。 従って、余剰領域および形成不要素子の大きさだけ額縁領域を縮小することができ る。第 1回路はたとえば点灯検査に用いる検査回路とすることができるが、その他の 回路でもよい。
[0031] 以上により、額縁領域に検査回路領域およびダミーピクセル領域を有しながら、額 縁領域を縮小することのできる表示パネルを実現することができるという効果を奏する
[0032] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、実際の表示に使用可能な 領域である有効表示領域の外に第 2の第 1回路を備え、前記第 2の第 1回路は、走査 線に所定の信号を供給する 1つ以上の第 2の第 1配線と、走査線ごとに対応して前記 第 2の第 1配線の所定のものと走査線との間の導通および遮断を行うように設けられ た第 2のスイッチング素子と、データ線に平行に設けられるとともに前記第 2のスイツ チング素子に導通動作および遮断動作の制御信号を共通に供給する 1つの第 2の 第 2配線とを有し、前記有効表示領域よりも前記第 2の第 2配線側の外側に、前記有 効表示領域のピクセル相当の構成を有する第 2のダミーピクセルを備え、前記第 2の 第 2配線は、前記有効表示領域から最も遠く離れて!/、る前記第 2のダミーピクセルの データ線から、前記有効表示領域力 遠ざかる向きに、前記有効表示領域における データ線どうしの間隔だけ離れて配置されて 、ることを特徴として 、る。
[0033] 上記の発明によれば、第 2の第 2配線が、有効表示領域から最も遠く離れて!/ヽる第 2のダミーピクセルのデータ線から、有効表示領域から遠ざかる向きに、有効表示領 域におけるデータ線どうしの間隔だけ離れて配置されていることから、従来、第 2の第 2配線と第 2のダミーピクセル領域との間に存在した余剰領域がない。従って、余剰 領域の大きさだけ額縁領域を縮小することができる。第 2の第 1回路はたとえば点灯
検査に用いる検査回路とすることができる力 その他の回路でもよ 、。
[0034] 以上により、額縁領域に検査回路領域およびダミーピクセル領域を有しながら、額 縁領域を縮小することのできる表示パネルを実現することができるという効果を奏する
[0035] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、実際の表示に使用可能な 領域である有効表示領域の外に第 1回路を備えるアクティブマトリクス型の表示パネ ルであって、前記第 1回路は、走査線に所定の信号を供給する 1つ以上の第 1配線と 、走査線ごとに対応して前記第 1配線の所定のものと走査線との間の導通および遮 断を行うように設けられたスイッチング素子と、データ線に平行に設けられるとともに 前記スイッチング素子に導通動作および遮断動作の制御信号を共通に供給する 1つ の第 2配線とを有し、前記有効表示領域よりも前記第 2配線側の外側に、前記有効表 示領域のピクセル相当の構成を有するダミーピクセルを備える表示パネルにぉ 、て、 前記第 2配線は、前記有効表示領域から最も遠く離れて!/ヽる前記ダミーピクセルの データ線から、前記有効表示領域力 遠ざかる向きに、前記有効表示領域における データ線どうしの間隔だけ離れて配置されて 、ることを特徴として 、る。
[0036] 上記の発明によれば、第 2配線が、有効表示領域から最も遠く離れているダミーピ クセルのデータ線から、有効表示領域力 遠ざかる向きに、有効表示領域における データ線どうしの間隔だけ離れて配置されていることから、従来、第 2配線とダミーピ クセル領域との間に存在した余剰領域がない。従って、余剰領域の大きさだけ額縁 領域を縮小することができる。第 1回路はたとえば点灯検査に用いる検査回路とする ことができるが、その他の回路でもよい。
[0037] 以上により、額縁領域に検査回路領域およびダミーピクセル領域を有しながら、額 縁領域を縮小することのできる表示パネルを実現することができるという効果を奏する
[0038] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記ダミーピクセルの領域 に、前記表示パネル上での位置を示すパターンが形成されて 、ることを特徴として!/ヽ る。
[0039] 上記の発明によれば、従来のように余剰領域が存在しなくても、表示パネル上での
位置を知ることができるという効果を奏する。
[0040] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記第 2配線に印加される
、前記スイッチング素子を導通状態とする電圧は、前記有効表示領域における走査 線に印加される選択電圧と同じであることを特徴としている。
[0041] 上記の発明によれば、第 2配線がダミーピクセルに及ぼす寄生容量効果を、有効 表示領域において隣接走査線力 Sピクセルへ及ぼす寄生容量効果に近くすることが できるという効果を奏する。
[0042] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記スイッチング素子が導 通状態となるときに、前記第 1配線を介して前記データ線に前記所定の信号が供給 されて点灯検査が行われることを特徴として 、る。
[0043] 上記の発明によれば、第 1回路を点灯検査回路として備えながら、額縁領域を縮小 することができると!/、う効果を奏する。
[0044] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記表示パネルの通常使 用時は、前記第 2配線に、前記スイッチング素子を遮断状態とする電圧が印加される ことを特徴としている。
[0045] 上記の発明によれば、表示パネルの通常使用時に、第 1配線とデータ線とが遮断 状態となったスイッチング素子によって分離されるので、データ線の電位が第 1配線 から影響を受けずに済むと 、う効果を奏する。
[0046] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記表示パネルの通常使 用時は、前記第 2配線に前記スイッチング素子を遮断状態とする電圧が印加されると ともに、前記第 2の第 2配線に前記第 2のスイッチング素子を遮断状態とする電圧が 印加されることを特徴として 、る。
[0047] 上記の発明によれば、表示パネルの通常使用時に、第 1配線とデータ線とが遮断 状態となったスイッチング素子によって分離されるとともに、第 2の第 1配線と走査線と が遮断状態となった第 2のスイッチング素子によって分離されるので、データ線の電 位が第 1配線カゝら影響を受けずに済むとともに、走査線の電位が第 2の第 1配線から 影響を受けずに済むと 、う効果を奏する。
[0048] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記表示パネルの通常使
用時は、前記第 2配線に、前記スイッチング素子を遮断状態とする電圧として、前記 有効表示領域における走査線に印加される非選択電圧と同じ電圧が印加されること を特徴としている。
[0049] 上記の発明によれば、表示パネルの通常使用時に、第 2配線がダミーピクセルに 及ぼす寄生容量効果を、有効表示領域にぉ 、て隣接走査線力ピクセルへ及ぼす寄 生容量効果に近くすることができると 、う効果を奏する。
[0050] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、表示ドライバが、前記有効 表示領域の外側にある各額縁領域のうち、前記第 1回路が設けられていない額縁領 域に設けられて 、ることを特徴として 、る。
[0051] 上記の発明によれば、第 1回路が設けられる額縁領域と、表示ドライバが設けられ る表示領域とを異ならせるので、各額縁領域を小さくすることができるという効果を奏 する。
[0052] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、表示ドライバが、前記有効 表示領域の外側にある各額縁領域のうち、前記第 1回路および前記第 2の第 1回路 の 、ずれも設けられて 、な 、額縁領域に設けられて 、ることを特徴として 、る。
[0053] 上記の発明によれば、第 1回路が設けられる額縁領域および第 2の第 1回路が設け られる額縁領域と、表示ドライバが設けられる表示領域とを異ならせるので、各額縁 領域を小さくすることができると 、う効果を奏する。
[0054] 本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、液晶表示パネルであること を特徴としている。
[0055] 上記の発明によれば、液晶表示パネルにぉ 、て、額縁領域を小さくすることができ るという効果を奏する。
[0056] 本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、前記表示パネルを備えて ヽる ことを特徴としている。
[0057] 上記の発明によれば、額縁領域の縮小された表示装置を実現することができると!/、 う効果を奏する。
[0058] 本発明の他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分分か るであろう。また、本発明の利点は、添付図面を参照した次の説明によって明白にな
るであろう。
図面の簡単な説明
[0059] [図 1]本発明の第 1の実施形態を示すものであり、表示パネルの要部構成を示すプロ ック図である。
[図 2]図 1の表示パネルを応用した表示パネルの構成を示す平面図である。
[図 3]本発明の第 2の実施形態を示すものであり、表示パネルの要部構成を示すプロ ック図である。
[図 4]図 3の表示パネルを応用した表示パネルの構成を示す平面図である。
[図 5]本発明の第 3の実施形態を示すものであり、表示パネルの要部構成を示すプロ ック図である。
[図 6]第 1の従来技術を示すものであり、表示パネルの要部構成を示すブロック図で ある。
[図 7]第 2の従来技術を示すものであり、表示パネルの要部構成を示すブロック図で ある。
[図 8]ピクセルの構成を示す等価回路図である。
符号の説明
[0060] la、 21a, 31a, 36a
検査用スィッチ線 (第 2配線)
lb、 21b、 31b、 36b
検査用 TFT (スイッチング素子)
1R、 1G、 1B、 21R、 21G、 21B、 31R、 31G、 31B
検査用データ線 (第 1配線)
2a, 22a, 32a
パターン
3 有効表示領域
36c 検査用走査線 (第 1配線)
Gj 走査線
Si データ線
SW TFT (アクティブ素子)
発明を実施するための最良の形態
[0061] 〔実施の形態 1〕
本発明の一実施形態について図 1、図 2、および図 8に基づいて説明すると以下の 通りである。
[0062] 図 1に、本実施形態に係るアクティブマトリクス型の液晶表示パネル (表示パネル) の、額縁領域となる領域と、有効表示領域との境界付近の回路構成を示す。
[0063] この液晶表示パネルにぉ 、ては、データ線の延びる方向に順に、検査配線領域 1 、ダミーピクセル領域 2、および、有効表示領域 3が配置されている。検査配線領域 1 およびダミーピクセル領域 2は額縁領域内に配置されており、この領域は対向基板に よって遮光される。
[0064] 有効表示領域 3は、実際の表示に使用可能な領域であって、互いに直交するよう に配置された走査線 Gj (jは整数)とデータ線 Si (iは整数)とに囲まれる各領域にピク セルが配置された構成である。各ピクセルの構成例は、前述の図 8に示した通りであ る。なお、図 1では図示の便宜上、有効表示領域 3のピクセルのピクセル電極を P、ダ ミーピクセルのピクセル電極を DPと表記してある。
[0065] 検査配線領域 1には、走査線 Gjに平行な方向に設けられた RGBの各色用の 3本 の検査用データ線 (第 1配線) 1R- 1G' 1Bと、これらの検査用データ線 1R' 1G- 1B に平行に設けられた検査用スィッチ線 (第 2配線) laと、検査用 TFT (スイッチング素 子) lb…とが配置されている。検査用データ線 lR' IG' lBと、検査用スィッチ線 laと 、検査用 TFTlb…とで構成される回路を第 1回路とする。検査用スィッチ線 laは、検 查用データ線 1R' 1G' 1Bよりも有効表示領域 3側に 1つだけ配置されており、検査 用 TFTlb…に導通動作および遮断動作の制御信号を共通に供給する。検査用 TF Tibはデータ線 Siごとに 1つずつ設けられ、該データ線 Siと、該データ線 Siの色と対 応する検査用データ線 1R' 1G' 1Bとの間に、これらの間の導通および遮断を制御 するように接続されている。また、検査用 TFTlb…のゲートは検査用スィッチ線 laに 接続されている。
[0066] ダミーピクセル領域 2は、有効表示領域 3のピクセル相当の構成を有するピクセルを
配置した領域である。ダミーピクセル領域 2のピクセルは複数行ある場合もある力 有 効表示領域 3に最も近いピクセルの TFT(SW)のゲートはダミー走査線 DGに接続さ れている。このダミー走査線 DGは、有効表示領域 3の最もダミーピクセル領域 2に近 いピクセル力 有効表示領域 3の他のピクセルがその隣接走査線 Gjから受ける寄生 容量の影響と同じ影響を受けるように、設けられている。すなわち、ダミー走査線 DG は、走査線 G1から、有効表示領域 3における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配置 されている。同様の観点から、ダミーピクセル全体の構成も、有効表示領域 3のピクセ ルと同じ構成として、有効表示領域 3の全ピクセルが極力その周囲から等しい影響を 受けるようにしている。
[0067] 従って、ダミーピクセル領域 2にも、その検査配線領域 1側に、隣接走査線 Gjと同 様の寄生容量効果を有するダミー線が設けられるのが好ましいが、本実施形態では このダミー線を検査用スィッチ線 laで兼用する。検査用スィッチ線 laは、ダミー走査 線 DGから、有効表示領域 3における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配置されてい る。ダミーピクセルが複数行ある場合も含めると、検査用スィッチ線 laは、有効表示 領域 3から最も遠く離れて 、るダミーピクセルの走査線から、有効表示領域 3から遠ざ かる向きに、有効表示領域 3における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配置されて いる。これにより、本実施形態では、図 7に示した従来の液晶表示パネルに設けられ た余剰領域 202に相当する領域が存在しない。
[0068] また、ダミーピクセル領域 2には、データ線 Siに沿ったピクセル幅単位のラインが、 端から何番目に位置するのかを示すパターン 2aを形成するナンバリングが施されて いる。このパターン 2aには、数字のみならず、位置を特定することのできるパターンで あれば文字、記号など任意のものを使用することができる。また、パターン 2aは例え ばゲートメタルで形成可能である。
[0069] 図 1の構成の液晶表示パネルでは、点灯検査のときには、全ての走査線 Gjおよび ダミー走査線 DGに選択電圧を印加して有効表示領域 3の全てのピクセルおよびダミ 一ピクセルを選択状態とし、検査用スィッチ線 laにより全ての検査用 TFTlb…を O N状態として、検査用データ線 1R' 1G' 1Bのそれぞれに入力された信号をデータ線 Siを介して各ピクセルに書き込む。このとき、検査用スィッチ線 laに印加する選択電
圧を、走査線 Gjに印加する選択電圧と同じにすれば、検査用スィッチ線 laがダミー ピクセルに及ぼす寄生容量効果を、有効表示領域 3にお 、て隣接走査線 Gjがピクセ ルへ及ぼす寄生容量効果に近くすることができる。
[0070] また、液晶表示パネルの通常使用時には、検査用スィッチ線 laに、検査用 TFTlb …が OFF状態となるような電圧を印加する。この電圧を、走査線 Gjに印加する非選 択電圧と同じにすれば、通常使用時にも、検査用スィッチ線 laがダミーピクセルに及 ぼす寄生容量効果を、有効表示領域 3にお 、て隣接走査線 Gjがピクセルへ及ぼす 寄生容量効果に近くすることができる。
[0071] 通常使用時のダミーピクセルについては、ダミー走査線 DGに走査線 Gjとは独立し た信号を別途供給して駆動してもよいし、ダミー走査線 DGを走査線 Gjとともに順次 走査の対象に組み込んで駆動してもよい。また、ダミー走査線 DGをフローティングと することも可會である。
[0072] このように、本実施形態では、検査用スィッチ線 laが、ダミーピクセルに寄生容量 効果を及ぼす隣接走査線相当のダミー線を兼ねることにより、額縁領域に従来設け られていた余剰領域をなくすため、額縁領域をデータ線 Si方向に縮小することができ る。例えば、 QVGAのような携帯機器用液晶表示パネルにおいて、ほぼ 1ドット分あ るいは 1ライン分のデータ線 Si方向の幅 150 μ m〜200 μ mといった大きな縮小幅を 達成することができる。
[0073] なお、ダミーピクセルが複数行設けられる場合には、検査用スィッチ線 laは、最も 検査配線領域 1に近 、行のダミーピクセルの、隣接走査線相当のダミー線を兼ねる ようにする。また、上記例では検査用データ線を RGBの各色用に設けて 3本としたが 、これに限らず、何本でもよい。
[0074] 次に、図 2に、図 1の構成を応用した液晶表示パネル 50の構成を示す。
[0075] 液晶表示パネル 50は、アクティブマトリクス基板 51と対向基板 52とが組み合わされ て、それらの間に液晶が注入された構成である。
[0076] アクティブマトリクス基板 51と対向基板 52とが互いに重なっている領域 (対向基板 5 2の全面領域に等しい)のうち、図中破線で囲んだ中央部分の領域は有効表示領域 3であり、残りの領域は対向基板 52によって遮光された領域である。
[0077] アクティブマトリクス基板 51には対向基板 52と重ならない余白領域 51aが、余白領 域 51aの 1端辺の外側に設けられている。余白領域 51aは、走査線ドライバとデータ 線ドライバとを一体的に含むドライバ DRが設けられる領域と、点灯検査のときに各種 検査用信号が入力される端子 55〜60が設けられる領域とを有している。ドライバ DR が設けられる領域は、余白領域 51aのうち対向基板 52側の約半分を占める領域であ り、端子 55〜60が設けられる領域は、余白領域 51aのうち残りの約半分を占める領 域である。ドライバ DRが設けられる領域と端子 55〜60が設けられる領域との境界は 分断線 5 lbとなっている。
[0078] 余白領域 51aは、アクティブマトリクス基板 51と対向基板 52とを組み合わせてから 点灯検査を行うまでは、ドライバ DRが設けられる領域と端子 55〜60が設けられる領 域との両方が存在するが、点灯検査が終了した後は分断線 51bで分断してドライバ DRが設けられる領域のみを残し、そこにドライバ DRを実装する。余白領域 51aを分 断線 51bで分断した後の、有効表示領域 3以外の領域は、当該液晶表示パネル 50 を有する液晶表示装置 (表示装置)における額縁領域となる。
[0079] 液晶表示パネル 50にお 、て、偶数番目の走査線 Gjは、アクティブマトリクス基板 5 1上で端子 55から図 2の有効表示領域 3の左外側の領域を引き回されるようにして有 効表示領域 3に配置され、奇数番目の走査線 Gjは、アクティブマトリクス基板 51上で 端子 57から図 2の右外側の領域を引き回されるようにして有効表示領域 3に配置さ れる(図 2において、仮に、上端の走査線 Gjを 0番目としている)。この場合に、端子 5 5からの走査線 Gjの引き回し配線と、端子 57からの走査線 Gjの引き回し配線とは、 それぞれ、後にドライバ DRの接続端子が実装に伴って接続される箇所を通過するよ うに配置されている。これにより、点灯検査時と通常使用時とで、走査線 Gjの引き回 し配線を共通に使用することができ、それだけ液晶表示パネル 50における回路領域 を/ J、さくすることができる。
[0080] また、有効表示領域 3を挟んで余白領域 51aと反対側の領域が、検査配線領域 1と ダミーピクセル領域 2とを有する領域となっている。ここでは、検査配線領域 1の検査 用データ線として、奇数番目のデータ線 Si用の検査用データ線 loと偶数番目のデ ータ線 Si用の検査用データ線 leとの 2つが設けられている(図 2において、仮に、左
端のデータ線 Siを 1番目としている)。そして、検査用データ線 loと奇数番目の各デ ータ線 Siとの間と、検査用データ線 leと偶数番目の各データ線との間に、それぞれ 検査用 TFTlbが設けられている。検査用 TFTlb…のゲートは検査用スィッチ線 la に接続されている。
[0081] また、検査用スィッチ線 la、検査用データ線 le、および、検査用データ線 loは、ァ クティブマトリクス基板 51上で有効表示領域 3の右外側の領域を引き回されて、順に 、端子 58、端子 59、端子 60に接続されている。点灯検査時には、端子 58に検査用 スィッチ信号 (検査用 TFTlb…を ONZOFFする信号)、端子 59に第 1データ線検 查信号 (奇数番目のデータ線 Si用の検査用信号)、端子 60に第 2データ線検査信号 (偶数番目のデータ線 Si用の検査用信号)が、それぞれ検査機のプローブを介して 入力される。検査配線領域 1の検査用データ線として、奇数番目のデータ線 Si用の 検査用データ線 loと偶数番目のデータ線 Si用の検査用データ線 leとが設けられて いることにより、隣接するデータ線 Si間のリークを検出することが可能となる。
[0082] また、ダミーピクセル領域 2のダミー走査線 DGは、アクティブマトリクス基板 51上で 有効表示領域 3の右外側の領域を引き回されて端子 57に接続されている。このダミ 一走査線 DGの引き回し配線も、奇数番目の走査線 Gjの引き回し配線と同様にドラ ィバ DRの実装箇所を通過するようになって ヽる。
[0083] また、アクティブマトリクス基板 51上において、端子 56からは、有効表示領域 3を取 り囲むとともに、その取り囲み部分から有効表示領域 3を走査線 Gjと平行に横断する 配線が設けられている。この配線には、端子 56から共通電位が供給される。有効表 示領域 3を走査線 Gjと平行に横断する配線部分は補助容量配線 CsLである。また、 取り囲み配線上の、検査回路が設けられている付近に、黒丸で示したコモン転移部 65力設けられており、このコモン転移部 65を介して対向基板 52の対向電極に共通 電位が供給されるようになっている。この端子 56からの引き回し配線も、端子 55 · 57 力もの引き回し配線と同様に、ドライバ DRの実装箇所を通過するように配置されてい る。点灯検査時には、端子 56に共通電位が検査機のプローブを介して入力される。
[0084] なお、図 2の例ではドライバが液晶表示パネルの 1辺にのみ設けられるものであつ たが、これに限らず、ドライバが 2辺以上に設けられるものも可能である。
[0085] 〔実施の形態 2〕
本発明の他の実施形態について図 3、図 4、および図 8に基づいて説明すると以下 の通りである。
[0086] 図 3に、本実施形態に係るアクティブマトリクス型の液晶表示パネル (表示パネル) の、額縁領域となる領域と、有効表示領域との境界付近の回路構成を示す。
[0087] この液晶表示パネルにぉ 、ては、データ線の延びる方向に順に、検査配線領域 2 1、および、有効表示領域 23が配置されている。また、検査配線領域 21の有効表示 領域 23側の部分はダミーピクセル領域 22となって 、る。検査配線領域 21は額縁領 域内に配置されており、この領域は対向基板によって遮光される。
[0088] 有効表示領域 23は、実際の表示に使用可能な領域であって、互いに直交するよう に配置された走査線 Gj (jは整数)とデータ線 Si (iは整数)とに囲まれる各領域にピク セルが配置された構成である。各ピクセルの構成例は、前述の図 8に示した通りであ る。なお、図 3では図示の便宜上、有効表示領域 23のピクセルのピクセル電極を Pと 表記してある。ダミーピクセルのピクセル電極の表記は省略してある。
[0089] 検査配線領域 21には、走査線 Gjに平行な方向に設けられた RGBの各色用の 3本 の検査用データ線 (第 1配線) 21R' 21G' 21Bと、これらの検査用データ線 21R' 21 G- 21Bに平行に設けられた検査用スィッチ線 (第 2配線) 21aと、検査用 TFT (スイツ チング素子) 21b…とが配置されている。検査用データ線 21R' 21G' 21Bと、検査用 スィッチ線 21aと、検査用 TFT21b…とで構成される回路を第 1回路とする。検査用 スィッチ線 21 aは、検査用データ線 21R · 21 G · 21 Bよりも有効表示領域 23側に 1つ だけ配置されており、検査用 TFT21b…に導通動作および遮断動作の制御信号を 共通に供給する。
[0090] 検査用 TFT2 lbはデータ線 Siごとに 1つずつ設けられ、該データ線 Siと、該データ 線 Siの色と対応する検査用データ線 21R' 21G' 21Bとの間に、これらの間の導通お よび遮断を制御するように接続されている。また、検査用 TFT21b…のゲートは検査 用スィッチ線 21aに接続されている。また、検査用 TFT21b…のそれぞれは、ダミー ピクセルの、データ線 Siとの導通および遮断を行うアクティブ素子である TFT(SW) を兼ねており、図示しないダミーピクセル電極にも接続されている。検査用スィッチ線
21aは、ダミーピクセルの TFT (SW)用の走査線であるダミー走査線 DGを兼ねてお り、走査線 G1から、有効表示領域 23における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配 置されている。このようにして、検査配線領域 21の検査用データ線 21R' 21G' 21B よりも有効表示領域 23側の部分は、各検査用 TFT21bが各ダミーピクセルに対応し たダミーピクセル領域 22となって!/、る。
[0091] ダミーピクセル領域 22においてダミーピクセルが複数行ある場合には、有効表示領 域 23から最も遠く離れている行のダミーピクセルを上記の構成のダミーピクセルとし、 その他の行のダミーピクセルを、実施の形態 1と同様の構成のダミーピクセルとする。 従って、ダミーピクセルが複数行ある場合を含めると、検査用スィッチ線 21aは、有効 表示領域 23から最も遠く離れているダミーピクセルの走査線を兼ねており、検査用 T FT21bは、有効表示領域 23から最も遠く離れて 、るダミーピクセルのアクティブ素子 を兼ねている。これにより、検査用スィッチ線 21aが、その内側に隣接するピクセルの 走査線から、有効表示領域 23における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配置されて いることは明らかである。
[0092] 従って、本実施形態では、図 7に示した従来の液晶表示パネルに設けられた余剰 領域 202に相当する領域が存在せず、また、図 7に示した検査配線領域 201の検査 用 TFT201bとダミーピクセル領域 203の TFT(SW)とのうちの一方の形成領域が不 要となる。
[0093] また、ダミーピクセル領域 22には、データ線 Siに沿ったピクセル幅単位のラインが、 端から何番目に位置するのかを示すパターン 22aを形成するナンバリングが施され ている。このパターン 22aには、数字のみならず、位置を特定することのできるパター ンであれば文字、記号など任意のものを使用することができる。また、パターン 22aは 例えばゲートメタルで形成可能である。
[0094] 図 3の構成の液晶表示パネルでは、点灯検査のときには、全ての走査線 Gjおよび 検査用スィッチ線 21aに選択電圧を印加して有効表示領域 23の全てのピクセルおよ びダミーピクセルを選択状態とし、検査用データ線 21R · 21 G · 21 Bのそれぞれに入 力された信号をデータ線 Siを介して各ピクセルに書き込む。このとき、検査用スィッチ 線 21aに印加する選択電圧を、走査線 Gjに印加する選択電圧と同じにすれば、検査
用スィッチ線 21aが走査線 Glに接続されたピクセルに及ぼす寄生容量効果を、有 効表示領域 3において隣接走査線 Gjがその他のピクセルへ及ぼす寄生容量効果に 近くすることができる。
[0095] また、液晶表示パネルの通常使用時には、検査用スィッチ線 21aに、検査用 TFT2 lb…が OFF状態となるような電圧を印加する。この電圧を、走査線 Gjに印加する非 選択電圧と同じにすれば、通常使用時にも、検査用スィッチ線 21aが走査線 G1に接 続されたピクセルに及ぼす寄生容量効果を、有効表示領域 3にお 、て隣接走査線 G jがその他のピクセルへ及ぼす寄生容量効果に近くすることができる。
[0096] このように、本実施形態では、ダミーピクセルの TFT(SW)を検査用 TFT21bで兼 用し、ダミーピクセルの TFT(SW)用のダミー走査線 DGを検査用スィッチ線 21aで 兼用することにより、額縁領域に従来設けられていた余剰領域をなくすとともに、 1行 分の TFTの形成領域を削減することができるので、額縁領域をデータ線 Si方向に縮 /J、することができる。
[0097] なお、上記例では検査用データ線を RGBの各色用に設けて 3本とした力 これに 限らず、何本でもよい。
[0098] 次に、図 4に、図 3の構成を応用した液晶表示パネル 70の構成を示す。
[0099] 液晶表示パネル 70は、アクティブマトリクス基板 71と対向基板 72とが組み合わされ て、それらの間に液晶が注入された構成である。
[0100] アクティブマトリクス基板 71と対向基板 72とが互いに重なっている領域 (対向基板 7 2の全面領域に等しい)のうち、図中破線で囲んだ中央部分の領域は有効表示領域 23であり、残りの領域は対向基板 72によって遮光された領域である。
[0101] アクティブマトリクス基板 71には対向基板 72と重ならない余白領域 71aが、余白領 域 71aの 1端辺の外側に設けられている。余白領域 71aは、走査線ドライバとデータ 線ドライバとを一体的に含むドライバ DRが設けられる領域と、点灯検査のときに各種 検査用信号が入力される端子 75〜80が設けられる領域とを有している。ドライバ DR が設けられる領域は、余白領域 71aのうち対向基板 72側の約半分を占める領域であ り、端子 75〜80が設けられる領域は、余白領域 71aのうち残りの約半分を占める領 域である。ドライバ DRが設けられる領域と端子 75〜80が設けられる領域との境界は
分断線 71bとなっている。
[0102] 余白領域 71aは、アクティブマトリクス基板 71と対向基板 72とを組み合わせてから 点灯検査を行うまでは、ドライバ DRが設けられる領域と端子 75〜80が設けられる領 域との両方が存在するが、点灯検査が終了した後は分断線 71bで分断してドライバ DRが設けられる領域のみを残し、そこにドライバ DRを実装する。余白領域 71aを分 断線 71bで分断した後の、有効表示領域 23以外の領域は、当該液晶表示パネル 7 0を有する液晶表示装置 (表示装置)における額縁領域となる。
[0103] 液晶表示パネル 70において、偶数番目の走査線 Gjは、アクティブマトリクス基板 7 1上で端子 75から図 4の有効表示領域 23の左外側の領域を引き回されるようにして 有効表示領域 23に配置され、奇数番目の走査線 Gjは、アクティブマトリクス基板 71 上で端子 77から図 4の右外側の領域を引き回されるようにして有効表示領域 23に配 置される(図 4において、仮に、上端の走査線 Gjを 0番目としている)。この場合に、端 子 75からの走査線 Gjの引き回し配線と、端子 77からの走査線 Gjの引き回し配線と は、それぞれ、後にドライバ DRの接続端子が実装に伴って接続される箇所を通過す るように配置されている。これにより、点灯検査時と通常使用時とで、走査線 Gjの引き 回し配線を共通に使用することができ、それだけ液晶表示パネル 70における回路領 域を/ J、さくすることができる。
[0104] また、有効表示領域 23を挟んで余白領域 71aと反対側の領域が、ダミーピクセル 領域 22を含んだ検査配線領域 21を有する領域となっている。ここでは、検査配線領 域 21の検査用データ線として、奇数番目のデータ線 Si用の検査用データ線 21οと 偶数番目のデータ線 Si用の検査用データ線 21eとの 2つが設けられている(図 4にお いて、仮に、左端のデータ線 Siを 1番目としている)。そして、検査用データ線 21οと 奇数番目の各データ線 Siとの間と、検査用データ線 21 eと偶数番目の各データ線と の間に、それぞれ検査用 TFT21bが設けられている。検査用 TFT21b…のゲートは 検査用スィッチ線 21aに接続されて 、る。
[0105] また、検査用スィッチ線 21a、検査用データ線 21e、および、検査用データ線 21ο は、アクティブマトリクス基板 71上で有効表示領域 23の右外側の領域を引き回され て、順に、端子 78、端子 79、端子 80に接続されている。点灯検査時には、端子 78
に検査用スィッチ信号 (検査用 TFTlb…を ONZOFFする信号)、端子 79に第 1デ ータ線検査信号 (奇数番目のデータ線 Si用の検査用信号)、端子 80に第 2データ線 検査信号 (偶数番目のデータ線 Si用の検査用信号)が、それぞれ検査機のプローブ を介して入力される。検査配線領域 21の検査用データ線として、奇数番目のデータ 線 Si用の検査用データ線 21οと偶数番目のデータ線 Si用の検査用データ線 21eと が設けられていることにより、隣接するデータ線 Si間のリークを検出することが可能と なる。
[0106] また、アクティブマトリクス基板 71上において、端子 76からは、有効表示領域 23を 取り囲むとともに、その取り囲み部分から有効表示領域 23を走査線 Gjと平行に横断 する配線が設けられている。この配線には、端子 76から共通電位が供給される。有 効表示領域 23を走査線 Gjと平行に横断する配線部分は補助容量配線 CsLである。 また、取り囲み配線上の、検査回路が設けられている付近に、黒丸で示したコモン転 移部 85が設けられており、このコモン転移部 85を介して対向基板 72の対向電極に 共通電位が供給されるようになっている。この端子 76からの引き回し配線も、端子 75 •77からの引き回し配線と同様に、ドライバ DRの実装箇所を通過するように配置され ている。点灯検査時には、端子 76に共通電位が検査機のプローブを介して入力され る。
[0107] なお、図 4の例ではドライバが液晶表示パネルの 1辺にのみ設けられるものであつ たが、これに限らず、ドライバが 2辺以上に設けられるものも可能である。
[0108] 〔実施の形態 3〕
本発明のさらに他の実施形態について図 5および図 8に基づいて説明すると以下 の通りである。
[0109] 図 5に、本実施形態に係るアクティブマトリクス型の液晶表示パネル (表示パネル) の、額縁領域となる領域と、有効表示領域との境界付近の回路構成を示す。
[0110] この液晶表示パネルにおいては、データ線の延びる方向に順に、検査配線領域 3 1、ダミーピクセル領域 32、および、有効表示領域 33が配置されている。また、有効 表示領域 33の走査線の延びる方向の左隣にダミーピクセル領域 34、右隣にダミー ピクセル領域 35が配置されており、ダミーピクセル領域 35のさらに走査線方向外側
に検査配線領域 36が配置されている。検査配線領域 31、ダミーピクセル領域 2、ダミ 一ピクセル領域 34、ダミーピクセル領域 35、および、検査配線領域 36は、額縁領域 内に配置されており、この領域は対向基板によって遮光される。
[0111] 有効表示領域 33は、実際の表示に使用可能な領域であって、互いに直交するよう に配置された走査線 Gj (jは整数)とデータ線 Si (iは整数)とに囲まれる各領域にピク セルが配置された構成である。各ピクセルの構成例は、前述の図 8に示した通りであ る。なお、図 5では図示の便宜上、有効表示領域 33のピクセルのピクセル電極を P、 ダミーピクセルのピクセル電極を DPと表記してある。
[0112] 検査配線領域 31には、走査線 Gjに平行な方向に設けられた RGBの各色用の 3本 の検査用データ線 (第 1配線) 31R' 31G' 31Bと、これらの検査用データ線 31R' 31 G- 31Bに平行に設けられた検査用スィッチ線 (第 2配線) 3 laと、検査用 TFT (スイツ チング素子) 31b…とが配置されている。検査用データ線 31R' 31G' 31Bと、検査用 スィッチ線 31aと、検査用 TFT31b…とで構成される回路を第 1回路とする。検査用 スィッチ線 31 aは、検査用データ線 31R · 31 G · 31 Bよりも有効表示領域 33側に 1つ だけ配置されており、検査用 TFT31b…に導通動作および遮断動作の制御信号を 共通に供給する。検査用 TFT3 lbはデータ線 Siごとに 1つずつ設けられ、該データ 線 Siと、該データ線 Siの色と対応する検査用データ線 31R' 31G' 31Bとの間に、こ れらの間の導通および遮断を制御するように接続されている。また、検査用 TFT31b • "のゲートは検査用スィッチ線 31aに接続されて 、る。
[0113] ダミーピクセル領域 32は、有効表示領域 33のピクセル相当の構成を有するピクセ ルを配置した領域である。ダミーピクセル領域 32のピクセルは複数行ある場合もある 1S 有効表示領域 33に最も近いピクセルの TFT(SW)のゲートはダミー走査線 DG に接続されている。このダミー走査線 DGは、有効表示領域 33の最もダミーピクセル 領域 32に近いピクセル力 有効表示領域 33の他のピクセルがその隣接走査線 Gjか ら受ける寄生容量の影響と同じ影響を受けるように、設けられている。すなわち、ダミ 一走査線 DGは、走査線 G1から、有効表示領域 3における走査線 Gjどうしの間隔だ け離れて配置されている。同様の観点から、ダミーピクセル全体の構成も、有効表示 領域 33のピクセルと同じ構成として、有効表示領域 33の全ピクセルが極力その周囲
力も等し 、影響を受けるようにして 、る。
[0114] 従って、ダミーピクセル領域 32にも、その検査配線領域 31側に、隣接走査線 Gjと 同様の寄生容量効果を有するダミー線が設けられるのが好ましいが、本実施形態で はこのダミー線を検査用スィッチ線 31aで兼用する。検査用スィッチ線 31aは、ダミー 走査線 DGから、有効表示領域 33における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて配置さ れている。ダミーピクセルが複数行ある場合も含めると、検査用スィッチ線 31aは、有 効表示領域 33から最も遠く離れて 、るダミーピクセルの走査線から、有効表示領域 3 3から遠ざかる向きに、有効表示領域 33における走査線 Gjどうしの間隔だけ離れて 配置されている。これにより、本実施形態では、図 7に示した従来の液晶表示パネル に設けられた余剰領域 202に相当する領域が存在しない。
[0115] また、ダミーピクセル領域 32には、有効表示領域 33を通過するデータ線 Siに沿つ たピクセル幅単位のライン力 有効表示領域 33の端から何番目に位置するのかを示 すパターン 32aを形成するナンバリングが施されている。このパターン 32aには、数字 のみならず、位置を特定することのできるパターンであれば文字、記号など任意のも のを使用することができる。また、パターン 2aは例えばゲートメタルで形成可能である
[0116] ダミーピクセル領域 34· 35は、上記ダミーピクセル領域 32と同様の目的で、有効表 示領域 33のピクセルの構成を走査線 Si方向に繰り返し配置したものである。ダミーピ クセル領域 35のダミーデータ線 DSは、有効表示領域 33の右端の列のピクセルに対 して寄生容量効果を及ぼす隣接データ線である。そのダミーピクセル領域 35のピク セルに対して寄生容量効果を及ぼす隣接データ線として、検査用スィッチ線 (第 2配 線) 36aが、検査配線領域 36に設けられている。検査配線領域 36にはこの他に、検 查用 TFT (スイッチング素子) 36b…と検査用走査線 (第 1配線) 36cとが設けられて いる。検査用走査線 36cと、検査用スィッチ線 36aと、検査用 TFT36b…とで構成さ れる回路も第 1回路に相当する。
[0117] 検査用 TFT36bは、検査用走査線 36cと各走査線 Gjおよびダミー走査線 DGとの 間のそれぞれに、これらの間の導通および遮断を制御するように接続されている。検 查用 TFT36b…のゲートは検査用スィッチ線 36aに接続されており、検査用 TFT36
b…は検査用スィッチ線 36aに入力される信号によって ONZOFF制御される。
[0118] 検査用スィッチ線 36aは 1つだけ配置されており、検査用 TFT36b…に導通動作 および遮断動作の制御信号を共通に供給する。ダミーピクセル領域 35にダミーピク セルが複数列ある場合も含めると、検査用スィッチ線 36aは、有効表示領域 33から 最も遠く離れて 、るダミーピクセル領域 35のダミーピクセルのデータ線から、有効表 示領域 33から遠ざかる向きに、有効表示領域 33におけるデータ線 Siどうしの間隔だ け離れて配置されている。
[0119] 図 5の構成の液晶表示パネルでは、点灯検査のときには、検査用スィッチ線 36aに より全ての検査用 TFT36b…を ON状態として、検査用走査線 36cから検査用 TFT 36b…を介して全ての走査線 Gjおよびダミー走査線 DGに選択電圧を印加して有効 表示領域 33の全てのピクセルおよびダミーピクセルを選択状態とし、検査用スィッチ 線 31 aにより全ての検査用 TFT3 lb · · ·を ON状態として、検査用データ線 31R- 31G • 31Bのそれぞれに入力された信号をデータ線 Siを介して各ピクセルに書き込む。こ のとき、検査用スィッチ線 3 laに印加する選択電圧を、走査線 Gjに印加する選択電 圧と同じにすれば、検査用スィッチ線 3 laがダミーピクセルに及ぼす寄生容量効果を 、有効表示領域 33において隣接走査線 Gjがピクセルへ及ぼす寄生容量効果に近く することができる。
[0120] また、液晶表示パネルの通常使用時には、検査用スィッチ線 3 laに、検査用 TFT3 lb…が OFF状態となるような電圧を印加する。この電圧を、走査線 Gjに印加する非 選択電圧と同じにすれば、通常使用時にも、検査用スィッチ線 3 laがダミーピクセル に及ぼす寄生容量効果を、有効表示領域 3にお 、て隣接走査線 Gjがピクセルへ及 ぼす寄生容量効果に近くすることができる。
[0121] 通常使用時のダミーピクセルについては、ダミー走査線 DGに走査線 Gjとは独立し た信号を別途供給して駆動してもよいし、ダミー走査線 DGを走査線 Gjとともに順次 走査の対象に組み込んで駆動してもよい。また、ダミー走査線 DGをフローティングと することも可會である。
[0122] このように、本実施形態では、検査用スィッチ線 3 laが、ダミーピクセルに寄生容量 効果を及ぼす隣接走査線相当のダミー線を兼ねることにより、額縁領域に従来設け
られていた余剰領域をなくすため、額縁領域をデータ線 Si方向に縮小することができ る。例えば、 QVGAのような携帯機器用液晶表示パネルにおいて、ほぼ 1ドット分あ るいは 1ライン分のデータ線 Si方向の幅 150 μ m〜200 μ mといった大きな縮小幅を 達成することができる。
[0123] また、本実施形態では、走査線方向に繰り返し配置されるダミーピクセルが設けら れるとともに、有効表示領域の走査線 Gj方向に隣接する領域に、走査線 Gjに接続さ れる検査回路が設けられる場合に、データ線方向と同様に余剰領域に相当する領 域を設ける必要がないので、データ線方向と同様の額縁領域の縮小を達成すること ができる。必要ならば、ダミーピクセル領域 35にパターン 32aと同様のナンバリングを 施せばよい。
[0124] なお、ダミーピクセル領域 32にダミーピクセルが複数行設けられる場合には、検査 用スィッチ線 31aは、最も検査配線領域 31に近い行のダミーピクセルの、隣接走査 線相当のダミー線を兼ねるようにする。ダミーピクセル領域 35にダミーピクセルが複 数列設けられる場合には、検査用スィッチ線 36aは、最も検査配線領域 36に近い行 のダミーピクセルの、隣接データ線相当のダミー線を兼ねるようにする。また、上記例 では検査用データ線を RGBの各色用に設けて 3本とした力 これに限らず、何本でも よい。
[0125] 以上、各実施形態につ!、て述べた。各実施形態の表示パネルは、通常の組み立 て工程に従い、べゼルなどの取り付けによって各種表示装置として完成させることが できることは言うまでもな 、。
[0126] 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなぐ請求項に示した範囲で 種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適 宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
[0127] 発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施形態または実施例は、あく までも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限 定して狭義に解釈されるべきものではなぐ本発明の精神と次に記載する請求の範 囲内にお!、て、 、ろ 、ろと変更して実施することができるものである。
産業上の利用可能性
本発明は、特に液晶表示パネルを搭載する携帯機器に好適に使用することができ る他、液晶表示パネルを有する TVなどにも使用可能である。