WO2007144954A1

WO2007144954A1 - 乗客コンベア

Info

Publication number: WO2007144954A1
Application number: PCT/JP2006/312118
Authority: WO
Inventors: Masahiko Nawata
Original assignee: Mitsubishi Electric Corporation
Priority date: 2006-06-16
Filing date: 2006-06-16
Publication date: 2007-12-21

Abstract

　乗客コンベアにおいては、踏板クリートと噛み合う櫛が乗降部に設けられている。主枠内には、櫛の下方で追従ローラ取付部の下部に対向する傾斜抑制部材が設けられている。傾斜抑制部材は、追従ローラの異常により追従ローラ取付部が下方へ変位したときに追従ローラ取付部を受け、踏段本体の傾斜を抑制する。

Description

明細書

乗客コンベア

技術分野

[0001] この発明は、一対の駆動ローラと一対の追従ローラとが踏段に設けられている乗客コンベアに関するものである。

背景技術

[0002] 従来の乗客コンベアの安全装置では、後ローラが沈下したときに後軸により回転されるレバーが踏段の走行路に配置されており、レバーの回転が検出スィッチにより検出されると、踏段の走行が停止される (例えば、特許文献 1参照)。

[0003] 特許文献 1：特開昭 63— 310492号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 上記のような従来の乗客コンベアの安全装置では、検出スィッチが故障した場合、例えば Down運転で追従ローラが脱輪すると、下部乗降部の櫛と踏段の踏面 (上面）との間に隙間が生じたまま踏段が櫛の下部に入り込み、櫛と踏段の踏面との間に異物が挟まれて乗客コンベアの運転に支障を来したり、櫛を破損させたりする恐れがあつた。また、 Up運転で追従ローラが脱輪した場合にも、上部乗降部の櫛に踏段が干渉して、櫛を破損させる恐れがあった。さらに、検出スィッチが故障していなくても、レバーの回転が検出されて力踏段の走行が実際に停止されるまでの間に踏段が少しは進んでしまうため、上記のような問題が生じる可能性があった。

[0005] この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、追従ローラの破損や脱輪により櫛と踏段との間に隙間が生じるのをより確実に防止し、櫛と踏板との間に異物が挟まれたり、櫛が破損したりするのを防止することができる乗客コンペァを得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] この発明による乗客コンベアは、主枠、複数の踏板クリートが形成された踏板、一対の駆動ローラ取付部及び一対の追従ローラ取付部を含む踏段本体と、駆動ローラ取付部に設けられた回転自在の一対の駆動ローラと、追従ローラ取付部に設けられた回転自在の一対の追従ローラとを有し、無端状に連結され主枠内を循環される複数の踏段、主枠に設けられ、駆動ローラの移動を案内する駆動レール、主枠に設けられ、追従ローラの移動を案内する追従レール、乗降部に設けられ、踏板クリートと嚙み合う櫛、及び櫛の下方で追従ローラ取付部の下部に対向するように主枠内に設けられ、追従ローラの異常により追従ローラ取付部が下方へ変位したときに追従ローラ取付部を受け、踏段本体の傾斜を抑制する傾斜抑制部材を備えて!、る。

図面の簡単な説明

[図 1]この発明の実施の形態 1によるエスカレータを示す側面図である。

圆 2]図 1の下部乗降部付近の踏段を示す正面図である。

[図 3]図 2の ΠΙ— III線に沿う断面図である。

[図 4]図 3の傾斜抑制部材を示す側面図である。

[図 5]図 4の傾斜抑制部材を示す正面図である。

圆 6]図 3の踏段力も追従ローラが脱輪した状態を示す断面図である。

圆 7]図 6の追従ローラ取付部が傾斜抑制部材に乗り上げた状態を示す断面図である。

圆 8]図 7の踏段が櫛の下部まで移動した状態を示す断面図である。

[図 9]この発明の実施の形態 2によるエスカレータの要部を示す断面図である。圆 10]図 9の踏段力も追従ローラが脱輪した状態を示す断面図である。

圆 11]図 10の追従ローラ取付部が傾斜抑制部材に乗り上げた状態を示す断面図である。

圆 12]図 11の踏段が櫛の下部まで移動した状態を示す断面図である。

[図 13]この発明の実施の形態 3によるエスカレータの要部を示す断面図である。圆 14]図 13の踏段力も追従ローラが脱輪した状態を示す断面図である。

[図 15]この発明の実施の形態 4によるエスカレータの要部を示す断面図である。圆 16]図 15の踏段力も追従ローラが脱輪した状態を示す断面図である。

圆 17]この発明の実施の形態 5によるエスカレータの傾斜抑制部材を示す側面図である。 [図 18]図 17の傾斜抑制部材を示す正面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0008] 以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。

実施の形態 1.

図 1はこの発明の実施の形態 1によるエスカレータを示す側面図である。図において、主枠 1は、上下階床間に架け渡されている。主枠 1の幅方向両側には、一対の欄干 2が立設されている。主枠 1の上階側端部には、駆動機 3が設置されている。駆動機 3の近傍には、駆動スプロケット 4が設けられている。駆動スプロケット 4には、駆動チェーン 5を介して駆動機 3の駆動力が伝達される。

[0009] 駆動スプロケット 4と同軸上には、駆動スプロケット 4と一体に回転される上部踏段スプロケット 6が設けられている。主枠 1の下階側端部には、下部踏段スプロケット 7が設けられている。上部踏段スプロケット 6と下部踏段スプロケット 7とには、無端状の踏段チェーン 8が巻かれている。

[0010] 踏段チェーン 8には、複数の踏段 9が所定の間隔をおいて取り付けられている。即ち、踏段 9は、踏段チェーン 8を介して無端状に連結されている。また、踏段 9は、駆動機 3の駆動力により主枠 1内を循環される。なお、図 1では、一部の踏段 9のみを図示している。

[0011] 各欄干 2には、踏段 9に同期して循環される移動手摺 10が設けられている。駆動機 3の駆動力は、駆動チェーン 5、駆動スプロケット 4及び手摺駆動装置 11を介して移動手摺 10に伝達される。

[0012] 主枠 1の上階側端部には、駆動機 3の運転を制御する制御装置 12が設置されている。主枠 1の下階側端部の上部には、下部乗降部の床部を形成する下部床板 13が設置されている。主枠 1の上階側端部の上部には、上部乗降部の床部を形成する上部床板 14が設置されて、る。

[0013] 図 2は図 1の下部乗降部付近の踏段 9を示す正面図、図 3は図 2の III III線に沿う断面図である。各踏段 9は、踏段本体 21、一対の駆動ローラ 22a, 22b及び一対の追従ローラ 23a, 23bを有している。踏段本体 21は、踏段ブラケット 24、踏段ブラケット 24の上部に固定された踏板 25、踏段ブラケット 24の前後方向一端部に固定されたライザ 26、及び踏段 9の幅方向に対して平行に踏段ブラケット 24に取り付けられた踏段軸 27を有している。

[0014] 踏板 25の上面には、踏段 9の移動方向に平行な複数の踏板クリート 25aが設けられている。踏段チェーン 8は、踏段軸 27に連結されている。また、踏段軸 27の両端部には、一対の駆動ローラ取付部 27a, 27bが設けられている。駆動ローラ 22a, 22 bは、駆動ローラ取付部 27a, 27bに回転自在に取り付けられている。

[0015] 踏段ブラケット 24には、一対の追従ローラ取付部 24a, 24bが設けられている。追従ローラ 23a, 23bは、追従ローラ取付部 24a, 24bに回転自在に取り付けられている。

[0016] 主枠 1には、駆動ローラ 22a, 22bの移動を案内する一対の駆動レール 28a, 28b と、追従ローラ 23a, 23bの移動を案内する一対の追従レール 29a, 29bとが取り付けられている。

[0017] 下部乗降部の床部には、下部床板 13に隣接して櫛板 30が設けられている。櫛板 3 0には、踏板クリート 25aと嚙み合う複数の櫛歯を有する複数の櫛 31が取り付けられている。

[0018] 一対の傾斜抑制部材 (受け金） 32は、櫛 31の下方で追従レール 29a, 29bに取り付けられている。傾斜抑制部材 32は、追従ローラ取付部 24a, 24bの下部に対向するように主枠 1内に設けられている。また、傾斜抑制部材 32は、追従ローラ 23a, 23b の破損や脱輪等の異常により追従ローラ取付部 24a, 24bが下方へ変位したときに追従ローラ取付部 24a, 24bを受け、踏段本体 21の傾斜を抑制する。

[0019] 通常時の追従ローラ取付部 24a, 24bの下部と傾斜抑制部材 32の上面との間の間隔 C (例えば 2〜3mm程度）は、通常時の櫛 31の踏板クリート 25aとの嚙み合い深さ寸法 d (図 3：例えば 5mm程度)よりも小さく設定されている。

[0020] また、傾斜抑制部材 32の踏段移動方向上流側の端部には、追従ローラ取付部 24 a, 24bとの間の間隔が踏段移動方向に沿って徐々に狭くなるように上流傾斜面 32a が設けられている。さらに、傾斜抑制部材 32の踏段移動方向下流側の端部には、追従ローラ取付部 24aとの間の間隔が踏段移動方向に沿って徐々に広くなるように下流傾斜面 32bが設けられて、る。 [0021] さらに、傾斜抑制部材 32の上面は平滑面とし、グリスを塗布したり、表面処理を施したりすることにより、滑り抵抗が小さくされている。

[0022] 図 4は図 3の傾斜抑制部材 32を示す側面図、図 5は図 4の傾斜抑制部材 32を示す正面図である。図において、追従レール 29bの下部には、断面 L字形の一対の取付金具 39a, 39bが踏段 9の移動方向に互いに間隔をおいて固定されている。傾斜抑制部材 32の下部には、 2本のスタッドボルト 32c, 32dが固着されている。取付金具 3 9a, 39bには、スタツドボノレ卜 32c, 32dを挿通する 2つの孑し力設けられている。

[0023] スタッドボルト 32c, 32dには、座金を介してナット 40a, 40bが螺着され締め付けられている。取付金具 39a, 39b間には、上方からの荷重に対する補強部材 38が固定されている。追従レール 29a側の傾斜抑制部材 32の取付構造も、追従レール 29b側と同様である。

[0024] 次に、動作について説明する。ここで、実施の形態 1のエスカレータは Down運転専用で使用される。通常時は、追従ローラ取付部 24a, 24bは、傾斜抑制部材 32との間に間隔 Cを保持して傾斜抑制部材 32上を移動される。

[0025] これに対して、追従ローラ取付部 24bが脱輪した場合、図 6に示すように、踏段 9はその前端部 (ライザ側端部）が低くなる方向へ傾斜する。このため、そのまま踏段 9が櫛 31の位置まで移動すると、踏板 25の前端部と櫛 31との間に発生した隙間 gに異物が挟まったり、踏板 25が櫛 31に干渉して櫛 31が破損したりする可能性がある。

[0026] しかし、実施の形態 1では、櫛 31の下方に傾斜抑制部材 32が設けられているため、踏段 9がそのまま移動した場合、追従ローラ 23a, 23bが脱輪した側の追従ローラ取付部 24a, 24bは、図 7に示すように、傾斜抑制部材 32に乗り上げる。これにより、踏段 9の傾斜角度が小さくされ、踏板 25の前端部が持ち上げられる。

[0027] 従って、例えば検出スィッチの故障等の理由により、踏段 9が櫛 31の位置まで移動したとしても、図 8に示すように、櫛 31と踏板 25との間に隙間が生じることはなぐ櫛 3 1と踏板 25との間に異物が挟まれたり、櫛 31が破損したりするのを防止することができる。また、追従ローラ 23a, 23bの外周の構成部材 (ゴム等）が剥離したような場合にも、同様の効果を得ることができる。

[0028] また、通常時の追従ローラ取付部 24a, 24bの下部と傾斜抑制部材 32の上面との間には、通常時の櫛 31の踏板クリート 25aとの嚙み合い深さ寸法 dよりも小さい間隔 Cが保たれているので、通常時に追従ローラ取付部 24a, 24bが傾斜抑制部材 32に干渉することはなぐかつ追従ローラ 23a, 23bの異常時には、櫛 31と踏板 25との間の隙間をより確実に解消することができる。

[0029] さらに、傾斜抑制部材 32の踏段移動方向上流側の端部には、上流傾斜面 32aが設けられているので、追従ローラ取付部 24a, 24bが傾斜抑制部材 32に乗り上げる際の衝撃を緩和することができる。また、追従ローラ取付部 24a, 24b側にも丸みを付けることにより、追従ローラ取付部 24a, 24bが傾斜抑制部材 32に乗り上げる際の衝撃をさらに緩和することができる。

[0030] さらにまた、傾斜抑制部材 32を追従レール 29a, 29bに取り付けたので、傾斜抑制部材 32を小形に構成することができるとともに、追従レール 29a, 29bに対する傾斜抑制部材 32の位置合わせが容易である。

[0031] なお、傾斜抑制部材 32は、例えば主枠 1に取り付けてもよぐ追従ローラ取付部 24 a, 24bが傾斜抑制部材 32に乗り上げた際に追従ローラ取付部 24a, 24bをより安定して支持することができる。

[0032] 実施の形態 2.

次に、図 9はこの発明の実施の形態 2によるエスカレータの要部を示す断面図であり、実施の形態 2のエスカレータは Up運転専用で使用される。このため、傾斜抑制部材 32は、上部乗降部の櫛 31の下方で追従レール 29a, 29bに取り付けられている。他の構成は、実施の形態 1と同様である。

[0033] 次に、動作について説明する。追従ローラ取付部 24bが脱輪した場合、図 10に示すように、踏段 9はその後端部 (ライザ側端部）が低くなる方向へ傾斜し、踏段 9の前端部 (反ライザ側端部）は通常時の位置よりも持ち上げられる。このため、そのまま踏段 9が櫛 31の位置まで移動すると、踏板 25が櫛 31に干渉して櫛 31が破損する可能 '性がある。

[0034] しかし、実施の形態 2では、櫛 31の下方に傾斜抑制部材 32が設けられているため、踏段 9がそのまま移動した場合、追従ローラ 23a, 23bが脱輪した側の追従ローラ取付部 24a, 24bは、図 11に示すように、傾斜抑制部材 32に乗り上げる。これにより、踏段 9の傾斜角度が小さくされ、踏板 25の前端部が引き下げられる。従って、踏段 9が櫛 31の位置まで移動したとしても、図 12に示すように、踏板 25が櫛 31に衝突することはなぐ櫛 31が破損するのを防止することができる。

[0035] なお、実施の形態 1では Down運転専用、実施の形態 2では Up運転専用のエス力レータについて説明したが、運転方向が切り換えられる場合には、上部乗降部及び下部乗降部の両方に傾斜抑制部材 32を設置してもよい。

[0036] 実施の形態 3.

次に、図 13はこの発明の実施の形態 3によるエスカレータの要部を示す断面図である。図において、追従レール 29a, 29bの傾斜抑制部材 32の踏段移動方向上流側には、一対の検出スィッチ 33がそれぞれ取り付けられている。各検出スィッチ 33 は、追従ローラ取付部 24a, 24bの下部に対向するように追従レール 29a, 29bに取り付けられている。

[0037] また、各検出スィッチ 33は、追従ローラ 23a, 23bの異常により追従ローラ取付部 2 4a, 24bが下方へ変位したときに、図 14に示すように追従ローラ取付部 24a, 24bにより操作される。

[0038] 通常時の追従ローラ取付部 24a, 24bの下部と検出スィッチ 33の操作部上端との間の間隔 Cは、通常時の櫛 31の踏板クリート 25aとの嚙み合い深さ寸法 d (図 3)よりも小さく設定されている。また、検出スィッチ 33は、制御装置 12 (図 1)に接続されており、追従ローラ取付部 24a, 24bにより検出スィッチ 33が操作されると、踏段 9の走行が停止される。他の構成は、実施の形態 1と同様である。

[0039] このようなエスカレータでは、傾斜抑制部材 32の上流に検出スィッチ 33を設けたので、追従ローラ 23a, 23bの異常をより確実に検出することができる。また、検出スイツチ 33が操作されると、踏段 9の走行が停止されるので、踏段 9の姿勢が傾いたまま運転が継続されることがより確実に防止される。さら〖こ、検出スィッチ 33が操作されてから実際に踏段 9が停止されるまでに踏段 9がある程度移動してしまっても、傾斜抑制部材 32が設けられているので、櫛 31と踏板 25との間に異物が挟まれたり、櫛 31が破損したりするのを防止することができる。

[0040] なお、検出スィッチ 33は、できるだけ傾斜抑制部材 32の近傍に配置するのが好適である。具体的には、検出スィッチ 33は、踏段 9の水平移動部に配置するのが好適であり、特に傾斜抑制部材 32から踏段 9の前後方向寸法の範囲内に配置するのが好適である。

[0041] 実施の形態 4.

次に、図 15はこの発明の実施の形態 4によるエスカレータの要部を示す断面図、図 16は図 15の踏段 9から追従ローラ 23a, 23bが脱輪した状態を示す断面図である。実施の形態 4では、上部乗降部の下方に傾斜抑制部材 32が設けられて、るエス力レータについて、傾斜抑制部材 32の上流側に検出スィッチ 33が設けられている。他の構成は、実施の形態 3と同様である。

[0042] このように、 Up運転されるエスカレータにも検出スィッチ 33を設けることができ、実施の形態 3と同様の効果を得ることができる。

[0043] 実施の形態 5.

次に、図 17はこの発明の実施の形態 5によるエスカレータの傾斜抑制部材 32を示す側面図、図 18は図 17の傾斜抑制部材 32を示す正面図である。図において、各追従レール 29a, 29bには、一対の取付金具 34a, 34bが取り付けられている。取付金具 34a, 34b間には、踏段 9の移動方向に平行にロッド 35が固定されている。

[0044] ロッド 35には、カム部材 36が取り付けられている。即ち、ロッド 35は、カム部材 36を貫通している。カム部材 36は、傾斜抑制部材 32の下面に固定されている。これにより、傾斜抑制部材 32及びカム部材 36は、ロッド 35に沿って踏段 9の移動方向に平行に所定範囲内でスライド可能になっている。

[0045] カム部材 36と取付金具 34a, 34bとの間には、カム部材 36を中立位置へ復元するばね 37a, 37bが設けられている。カム部材 36の下面には、湾曲した窪み 36aが設けられている。各追従レール 29a, 29bには、操作部が窪み 36aに挿入されるように検出スィッチ 37が取り付けられている。

[0046] 追従ローラ 23a, 23bの異常により追従ローラ取付部 24a, 24bが傾斜抑制部材 32 に乗り上げる際、追従ローラ取付部 24a, 24bから受ける力により傾斜抑制部材 32及びカム部材 36が変位されると、検出スィッチ 37の操作部が相対的に窪み 36a外へ出され、検出スィッチ 37が操作される。これにより、検出スィッチ 37は、追従ローラ取付部 24a, 24bの当接による傾斜抑制部材 32の変位を検出する。

[0047] 検出スィッチ 37は、制御装置 12 (図 1)に接続されており、検出スィッチ 37により傾斜抑制部材 32の変位が検出されると、踏段 9の走行が停止される。他の構成は、実施の形態 1又は 2と同様である。

[0048] このようなエスカレータでは、傾斜抑制部材 32の変位を検出する検出スィッチ 37を用いたので、追従ローラ 23a, 23bの異常をより確実に検出することができる。また、検出スィッチ 33が操作されると、踏段 9の走行が停止されるので、踏段 9の姿勢が傾いたまま運転が継続されることがより確実に防止される。さらに、傾斜抑制部材 32が踏段 9の移動方向へスライド可能であるため、追従ローラ取付部 24a, 24bが傾斜抑制部材 32に乗り上げる際の衝撃を緩和することができる。

[0049] なお、上記の例では、エスカレータについてのみ説明した力この発明は動く歩道にも適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 主枠、

複数の踏板クリートが形成された踏板、一対の駆動ローラ取付部及び一対の追従ローラ取付部を含む踏段本体と、上記駆動ローラ取付部に設けられた回転自在の一対の駆動ローラと、上記追従ローラ取付部に設けられた回転自在の一対の追従ローラとを有し、無端状に連結され上記主枠内を循環される複数の踏段、

上記主枠に設けられ、上記駆動ローラの移動を案内する駆動レール、上記主枠に設けられ、上記追従ローラの移動を案内する追従レール、乗降部に設けられ、上記踏板クリートと嚙み合う櫛、及び

上記櫛の下方で上記追従ローラ取付部の下部に対向するように上記主枠内に設けられ、上記追従ローラの異常により上記追従ローラ取付部が下方へ変位したときに上記追従ローラ取付部を受け、上記踏段本体の傾斜を抑制する傾斜抑制部材を備えている乗客コンベア。

[2] 通常時の上記追従ローラ取付部の下部と上記傾斜抑制部材との間の間隔は、通常時の上記櫛の上記踏板クリートとの嚙み合、深さ寸法よりも小さく設定されて、る請求項 1記載の乗客コンベア。

[3] 上記傾斜抑制部材の踏段移動方向上流側の端部には、上記追従ローラ取付部との間の間隔が上記踏段移動方向に沿って徐々に狭くなるように傾斜面が設けられている請求項 1記載の乗客コンベア。

[4] 上記傾斜抑制部材は、上記追従レールに取り付けられている請求項 1記載の乗客コンベア。

[5] 上記傾斜抑制部材は、上記主枠に取り付けられている請求項 1記載の乗客コンペァ。

[6] 上記傾斜抑制部材の踏段移動方向上流側で上記追従ローラ取付部の下部に対向するように上記主枠内に設けられ、上記追従ローラの異常により上記追従ローラ取付部が下方へ変位したときに上記追従ローラ取付部により操作される検出スィッチをさらに備えている請求項 1記載の乗客コンベア。

[7] 上記追従ローラ取付部により上記検出スィッチが操作されると、上記踏段の走行を停止させる制御装置をさらに備えている請求項 6記載の乗客コンベア。

[8] 上記傾斜抑制部材は、上記踏段の移動方向に平行に変位可能になっており、上記傾斜抑制部材の近傍には、上記追従ローラ取付部の当接による上記傾斜抑制部材の変位を検出する検出スィッチが設けられている請求項 1記載の乗客コンペァ。

[9] 上記検出スィッチにより上記傾斜抑制部材の変位が検出されると、上記踏段の走行を停止させる制御装置をさらに備えている請求項 8記載の乗客コンベア。