WO2007114161A1

WO2007114161A1 - 車両用リトラクタブルルーフシステム

Info

Publication number: WO2007114161A1
Application number: PCT/JP2007/056635
Authority: WO
Inventors: Frank Hinrichs; Minoru Okamura
Original assignee: Webasto Ag
Priority date: 2006-03-28
Filing date: 2007-03-28
Publication date: 2007-10-11
Also published as: EP2006142A1; JP5047520B2; US20090102228A1; US7959206B2; JP2007261392A; EP2006142A4; EP2006142B1

Abstract

　車両用リトラクタブルルーフシステムは、車体に設けられ、トランクスペースとは異なる収納スペース（７）における格納式のルーフを保持するルーフロック装置（７０）と、車体に設けられ、収納スペース（７）を開閉可能に覆う蓋（６）を開位置と閉位置とに位置変更可能なリンク機構（１０）とを備えている。ルーフロック装置（７０）は、リンク機構（１０）と連動するようになっている。

Description

明細書

車両用リトラクタブルルーフシステム

技術分野

[0001] 本発明は、車両用リトラクタブルルーフシステムに関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、収納スペースに格納可能な格納式のルーフの格納時に、その収納スぺースを開閉可能に覆う蓋が収納スペースを覆うようにした車両用リトラクタブルルーフシステムが知られてヽる（特許文献 1参照)。この車両用リトラクタブルルーフシステムは、全閉状態におけるルーフを保持するルーフロック装置を備えている。このため、全閉状態におけるルーフがぐらつくことを抑制できる。

特許文献 1 :特開 2001— 241242号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ところで、上記ルーフロック装置は、これ専用の電動モータを独自〖こ備えていて、これによって駆動されるようになっており、その部材点数が多くなつていた。このため、従来から、車両用リトラクタブルルーフシステムの部材点数の削減ィ匕が叫ばれてヽた

[0004] 本発明は、力かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部材点数を削減できる車両用リトラクタブルルーフシステムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0005] 第 1の発明は、トランクスペースとは異なる収納スペースに格納可能な格納式のルーフの格納時に、該収納スペースを開閉可能に覆う蓋が該収納スペースを覆うようにした車両用リトラクタブルルーフシステムであって、車体に設けられ、所定スペースにおけるルーフを保持するルーフロック装置と、上記車体に設けられ、上記蓋を開位置と閉位置とに位置変更可能な蓋駆動装置とを備え、上記ルーフロック装置は、上記蓋駆動装置と連動するように構成されていることを特徴とするものである。

[0006] これにより、ルーフロック装置を蓋駆動装置と連動させるので、ルーフロック装置専用の駆動源を設ける必要がなぐ本システムの部材点数を削減できる。

[0007] 第 2の発明は、上記第 1の発明において、上記ルーフロック装置は、上記所定スぺースとしての上記収納スペースにおけるルーフを保持するように構成されてヽることを特徴とするものである。

[0008] これにより、収納スペースにおけるルーフを保持するルーフロック装置専用の駆動源を設ける必要がない。

[0009] 第 3の発明は、上記第 2の発明において、上記ルーフは、フロントルーフとリアル一フとリアウィンドウとを有し、上記ルーフロック装置は、上記収納スペースにおけるフロントルーフを保持するように構成されて！、ることを特徴とするものである。

[0010] これにより、収納スペースにおけるフロントルーフを保持するルーフロック装置専用の駆動源を設ける必要がな、。

[0011] 第 4の発明は、上記第 2又は第 3の発明において、上記ルーフロック装置は、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を開始するのと略同時に上記収納スペースにおけるルーフの保持動作を開始する一方、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を終了するのと略同時に上記ルーフの保持動作を終了するように構成されていることを特徴とするものである。

[0012] これにより、ルーフロック装置を、ルーフを収納スペースに格納するときは、蓋駆動装置が蓋の閉位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペースにおけるルーフの保持動作を開始する一方、蓋駆動装置が蓋の閉位置への位置変更動作を終了するのと略同時に収納スペースにおけるルーフの保持動作を終了するように構成して!/ヽるので、収納スペースにおけるルーフの保持を適切なタイミングで行うことができる。

[0013] 第 5の発明は、上記第 2〜第 4の発明のいずれ力 1つにおいて、上記ルーフロック装置は、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペースから出すときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を開始するのと略同時に上記収納スペースにおけるルーフの保持の解除動作を開始する一方、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を終了するのと略同時に上記ルーフの保持の解除動作を終了するように構成されてヽることを特徴とするものである。

[0014] これにより、ルーフロック装置を、収納スペースに格納されたルーフをその収納スぺ一スカも出すときは、蓋駆動装置が蓋の開位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペースにおけるルーフの保持の解除動作を開始する一方、蓋駆動装置が蓋の開位置への位置変更動作を終了するのと略同時に収納スペースにおけるルーフの保持の解除動作を終了するように構成して、るので、収納スペースにおけるルーフの保持の解除を適切なタイミングで行うことができる。

[0015] 第 6の発明は、上記第 2〜第 5の発明のいずれ力 1つにおいて、上記ルーフロック装置は、上記収納スペースにおけるルーフを保持するルーフロック機構と、上記蓋駆動装置の駆動力を該ルーフロック機構に伝達して上記ルーフの保持動作及びその解除動作を行わせる伝達機構とを有することを特徴とするものである。

[0016] これにより、伝達機構により、蓋駆動装置の駆動力をルーフロック機構に伝達して収納スペースにおけるルーフの保持動作及びその解除動作を行わせるので、収納スペースにおけるルーフの保持及びその解除を確実に行うことができる。

[0017] 第 7の発明は、上記第 6の発明において、上記伝達機構は、一端部が上記ルーフロック機構に取り付けられ、他端部が上記蓋駆動装置に取り付けられたプッシュプルケーブルを有し、上記プッシュプルケーブルは、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を行うと引つ張られて上記ルーフロック機構に上記ルーフの保持動作を行わせる一方、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペースから出すときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を行うと送り出されて上記ルーフロック機構に上記ルーフの保持の解除動作を行わせるように構成されてヽることを特徴とするものである。

[0018] これにより、簡単な構成で、収納スペースにおけるルーフの保持及びその解除を行うことができる。

[0019] 第 8の発明は、上記第 7の発明において、上記蓋駆動装置は、上記蓋に固定され、該蓋を開位置と閉位置とに変更させるためのリンクと、該リンクに固定され、上記プッシュプルケーブルの他端部が取り付けられたワイヤガイデイングとを有してヽて、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記リンクが上記蓋の閉位置への位置変更動作を行うと上記ワイヤガイデイングが上記プッシュプルケーブルの引張り動作を行う一方、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペースから出すときは、上記リンクが上記蓋の開位置への位置変更動作を行うと上記ワイヤガイディングが上記プッシュプルケーブルの送出し動作を行うように構成されていることを特徴とするものである。

[0020] これにより、簡単な構成で、収納スペースにおけるルーフの保持及びその解除を行うことができる。

[0021] 第 9の発明は、上記第 8の発明において、上記ワイヤガイデイングには、上記プッシュプルケーブルが巻き掛けられた溝が形成されていることを特徴とするものである。

[0022] これにより、ワイヤガイデイングがプッシュプルケーブルの引張り動作及び送出し動作を確実に行うことができる。

[0023] 第 10の発明は、上記第 9の発明において、上記蓋駆動装置は、上記溝を覆うように設けられたホルダーをさらに有していることを特徴とするものである。

[0024] これにより、ホルダーをワイヤーガイデイングの溝を覆うように設けているので、プッシュプルケーブルがその溝力も外れてしまうことを抑制できる。

発明の効果

[0025] 本発明によれば、ルーフロック装置を蓋駆動装置と連動させるので、ルーフロック装置専用の駆動源を設ける必要がなぐ本システムの部材点数を削減できる。

図面の簡単な説明

[0026] [図 1]図 1は、本発明の実施形態に係るリトラクタブルルーフを備えている走行車両を示す模式的な側面図である。

[図 2]図 2は、リトラクタブルルーフを備えて！/ヽる走行車両を示す模式的な側面図である。

[図 3]図 3は、リンク機構及びルーフロック装置の側面図である。

[図 4]図 4は、リンク機構の分解斜視図である。

[図 5]図 5は、蓋が閉状態のときのリンク機構の斜視図である。

[図 6]図 6は、蓋が開状態のときのリンク機構の斜視図である。 [図 7]図 7は、ルーフロック機構の分解斜視図である。

[図 8]図 8は、フックが把持解除状態のときのルーフロック機構の断面図である。

[図 9]図 9は、把持部材が把持位置にあるときのルーフロック機構の断面図である。

[図 10]図 10は、把持部材が格納位置にあるときのルーフロック機構の断面図である。符号の説明

[0027] 1 走行車両

2 フロントノレーフ

3 バックルーフ

4 リアウィンドウ

5 リトラクタブルルーフ

6 蓋

7 収納スペース

10 リンク機構 (蓋駆動装置）

14 原動レバー（リンク）

61 ワイヤガイディング

61a 溝

62 ホルダー

70 ルーフロック装置

71 フック（ノレ一フロック機構）

72 内部スライダー (ルーフロック機構）

73 スライダー (ルーフロック機構）

74 レール（ルーフロック機構）

90 プッシュプルケーブル（伝達機構）

発明を実施するための最良の形態

[0028] 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

[0029] 図 1及び図 2は、リトラクタブルルーフ 5を備えている走行車両 (乗用自動車） 1を示す模式的な側面図であり、図 3は、リンク機構 10及びルーフロック装置 70の側面図であり、図 4は、リンク機構 10の分解斜視図であり、図 5は、蓋 (トノカバー） 6が閉状態のときのリンク機構 10を車両右後方側力も見た斜視図であり、図 6は、蓋 6が開状態のときのリンク機構 10を車両右後方側から見た斜視図であり、図 7は、ルーフロック機構の分解斜視図であり、図 8は、フック 71が把持解除状態のときのルーフロック機構の断面図であり、図 9は、把持部材が把持位置にあるときのルーフロック機構の断面図であり、図 10は、把持部材が格納位置にあるときのルーフロック機構の断面図である。

[0030] リトラクタブルルーフの構成

図 1及び図 2に示すように、リトラクタブルルーフ 5は、乗員室の天井となるフロントルーフ 2と後部側のバックルーフ 3とリアウィンドウ 4とを備えており、図 2に示す全開状態ではフロントルーフ 2、ノックルーフ 3、リアウィンドウ 4が折りたたまれて車両 1の後尾のトランクスペースの車両前方にある収納スペース 7に格納される。図 1においては、リトラクタブルルーフ 5が全閉状態のときが実線で示されており、半開状態 (半閉状態）のときがー点鎖線で表されている。そして、リトラクタブルルーフ 5が全開状態及び全閉状態のときには、収納スペース 7は蓋 6によって遮蔽される。リトラクタブルルーフ 5はリンク機構によって開閉し、蓋 6はリンク機構 10によって開閉し、収納スペース 7のリトラクタブルルーフ 5のフロントルーフ 2はルーフロック装置 70によって保持されるが、図が複雑になり見に《なるため、リトラクタブルルーフ 5を開閉するリンク機構、リンク機構 10及びルーフロック装置 70は図 1及び図 2には示していない。

[0031] リンク機構の構成

図 3〜図 6に示すように、蓋 6を開位置（図 3の二点鎖線参照）と閉位置（図 3の実線参照）とに位置変更可能なリンク機構 10 (蓋駆動装置に相当）はモータ 12を駆動源として蓋 6の開閉を行う機構であり、ベースであるメインブラケット 21と、蓋 6に固定されたリツドブラケット 31と、メインブラケット 21及びリツドブラケット 31に両端が枢支連結されていてリンク機構 10を作動させる原動レバー 14 (リンクに相当）と、メインブラケット 21及びリツドブラケット 31に両端が枢支連結されていて蓋 6の開閉範囲及び開閉の動きを規制する従動レバー 15とを備えている。メインブラケット 21は収納スペース 7の底面に固定されることにより車体に固定されている。なお、図 5及び図 6では、図が複雑になり見に《なるため、従動レバー 15の図示を省略している。 [0032] 原動レバー 14はセクタ一ギア 13によって駆動される。セクタ一ギア 13は、ベースであるメインブラケット 21にセクタ一ギア取付ボルト 41によって回転自在に取り付けられており、ピ-オン（図示せず）を介してモータ 12により駆動される。モータ 12はモータブラケット 11に固定されており、モータブラケット 11は 2本のボルト 42, 43によってメインブラケット 21に取り付けられている。これらのボルト 42, 43のうち、ボルト 42はモ一タブラケット 11に開けられた孔 45に差し込まれ、ボルト 43はモータブラケット 11に開けられた長孔 46に差し込まれ、 V、ずれもモータブラケット 11との間にヮッシャ 51を挟み込んでメインブラケット 21に開けられた雌ねじ付き孔に螺合されてヽる。メインブラケット 21には、モータブラケット 11が取り付けられている面力も折り曲げられて該面に対して垂直に延びる折り曲げ部 52が設けられており、この折り曲げ部に開けられた取付孔 53にエマージェンシーボルト 44を差し込んでモータブラケット 11に固定される。

[0033] 蓋 6が閉じているときには、セクタ一ギア 13に設けられたフック部 23が蓋 6に固定されたリツドブラケット 31に設けられているフック係合ピン 32に係合して蓋 6が開かないようにロックを行っている。

[0034] 図 4〜図 6に示すように、原動レバー 14の下端部の右側面には、ワイヤガイディング 61が固定されている。ワイヤガイディング 61は、板状のものであって、車両側面視で略半円状に形成されている。ワイヤガイデイング 61の中心軸は、原動レバー 14の下端部の回転軸と一致している。ワイヤガイディング 61の右側面側の外周部には、径方向外側に向力つて開口した溝 61aが形成されており、溝 61aには、後述のプッシュプルケーブル 90のインナーワイヤ 91力そのインナーワイヤ 91の後端部がワイヤガイデイング 61に固定された状態で巻き掛けられて、る。

[0035] メインブラケット 21には、ホルダー 62がワイヤガイデイング 61の溝 61aを覆うように溶接固定されている。ホルダー 62は、プッシュプルケーブル 90のインナーワイヤ 91 力 Sワイヤガイデイング 61の溝 61aから外れてしまうことを抑制するためのものである。

[0036] ルーフロック装置の構成

図 3及び図 7〜図 10に示すように、ルーフロック装置 70は、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部を保持するためのものである。ルーフロック装置 70は、リンク機構 10と連動するようになっている。ルーフロック装置 70は、フック 71、内部スライダー 72、スライダー 73、レーノレ 74及びプッシュプノレケープノレ 9 0を備えている。フック 71、内部スライダー 72及びスライダー 73が、収納スペース 7に格納されていくフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部を把持する把持部材を構成している。把持部材及びレール 74力収納スペース 7におけるフロントルーフ 2 の前端部の車幅方向中央部を保持するルーフロック機構を構成して、る。ルーフロック機構は、その車両後方側からトリム 70aで覆われた状態で、車体の、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部と対向する部分に固定されている。レール 74、プッシュプルケーブル 90及び上記リンク機構 10力把持部材を、フロントルーフ 2を把持する把持位置（図 8の二点鎖線及び図 9の実線参照）とその把持位置に対して下側に所定距離 (例えば 50mm)だけ離れた位置に設けられかつフロントルーフ 2を把持した把持部材を保持する格納位置 (保持位置に相当。図 9の二点鎖線及び図 10参照）との間で上下方向に移動させる移動機構を構成している。なお、ルーフロック装置 70の前後方向は、車両前後方向と一致し、その左右方向は、車幅方向と一致している。なお、図 3では、図が複雑になり見に《なるため、リトラクタブルルーフ 5の図示を省略して!/、る。

[0037] 上記フック 71は、後述のシャフト 81の中心軸回りに正逆回転させることで、フロントルーフ 2をスライダー 73のクッションラバー 80との間に把持する把持状態（図 8の二点鎖線及び図 9の実線参照）とフロントルーフ 2の保持を解除する把持解除状態（図 8の実線参照）とに変更可能になっている。把持解除状態では、フック 71は車両前方に傾いている。フック 71は、車両側面視で略コ字状に形成されている。フック 71の下部の前側及び後側には、円状のシャフト揷通孔 71a及び長孔状のピン揷通孔 71bが車幅方向に延びるようにそれぞれ形成されてヽる。

[0038] 上記内部スライダー 72は、スライダー 73の左右側板 73b, 73bの上部の間に配設されている。内部スライダー 72は、底板 72aと、その底板 72aの左右縁部力もそれぞれ上方に延びる左右側板 72b, 72bとを有している。各側板 72bの上端部には、円状のピン揷通孔 72cが互いに対向するように形成されている。両側板 72b, 72b間には、フック 71が、そのピン揷通孔 71bとその各側板 72bのピン揷通孔 72cとが対応するように配置されている。各側板 72bのピン揷通孔 72c及びフック 71のピン揷通孔 71 bには、車幅方向に延びるピン 75が揷通支持されている。このようにして、フック 71は、内部スライダー 72の両側板 72b, 72bの間にピン 75の中心軸回りに回転自在に支持されている。底板 72aの前側及び後側には、円状のワイヤ留め孔 72d及び円状のロッド差込み孔 72eがそれぞれ形成されている。ワイヤ留め孔 72dには、プッシュプルケーブル 90のインナーワイヤ 91の上端部が留められている。具体的には、インナ一ワイヤ 91の上端部に、その上端部がワイヤ留め孔 72dに挿通された状態で留め具 91aを取り付けることで、ワイヤ留め孔 72dにインナーワイヤ 91の上端部を留めている。ロッド差込み孔 72eには、ロッド 76の上端部が差込み固定されている。

[0039] ロッド 76は、円柱状のものであって、上下方向に延びている。ロッド 76には、上から順に副スプリング 77、ブッシュ 78、主スプリング 79及びブッシュ 78が外嵌めされている。副スプリング 77は、フック 71を把持状態と把持解除状態とに変更させるためのものである。主スプリング 79は、把持部材を把持位置と格納位置との間で上下方向に移動させるためのものである。主スプリング 79は、副スプリング 77よりも長くなつている。主スプリング 79の弾性特性は、副スプリング 77の弾性特性とは異なっている。具体的には、主スプリング 79のばね定数は、把持位置において把持部材により副スプリング 77の弾性力に杭してフロントルーフ 2を把持する前に把持部材が主スプリング 79 の弾性力に抗してレール 74に沿って把持位置よりも下側に移動してしまわな、ように、副スプリング 77のばね定数よりも大きくなつている。

[0040] 上記スライダー 73は、横断面略コ字状に形成されていて、底板 73aと、その底板 7 3aの左右縁部力もそれぞれ車両前方に延びる左右側板 73b, 73bとを有して、る。各側板 73bの車両前後方向長さは、上方に行くに従って長くなつている。各側板 73 bの上縁部には、上方に突起する突起部 73cが配設されている。両突起部 73c, 73c には、クッションラバー 80力その両突起部 73cがそのクッションラバー 80の 2つの差込み孔（図示せず）にそれぞれ差し込まれた状態で固定されている。クッションラバー 80は、フロントルーフ 2のトップロックカバー（図示せず）の動作を規制してフロントルーフ 2がおじぎすることを抑制するためのものである。クッションラバー 80は、スライダ一 73をその上側力も覆っている。クッションラバー 80の後面は、下方に行くに従って車両後方に傾斜するように形成されてヽる。

[0041] スライダー 73の各側板 73bの上部の前側には、円状のシャフト揷通孔 73dが互いに対向するように形成されている。両側板 73b, 73b間には、フック 71を回転可能に取り付けた内部スライダー 72が、そのフック 71のシャフト揷通孔 71aとその各側板 73 bのシャフト揷通孔 73dとが対応するように配置されて、る。各側板 73bのシャフト揷通孔 73d及びフック 71のシャフト揷通孔 71aには、車幅方向に延びるシャフト 81が揷通支持されている。このようにして、フック 71は、スライダー 73の両側板 73b, 73bの間にシャフト 81の中心軸回りに回転自在に支持されて、る。

[0042] スライダー 73の上部の内周面には、中間板 73eが水平方向に延びるように配設されている。中間板 73eには、円状のロッド揷通孔 73fが形成されている。ロッド揷通孔 73fには、ロッド 76が上下方向に移動自在に揷通されている。そして、中間板 73eの上面と内部スライダー 72の底板 72aの下面との間に、副スプリング 77が配置されており、中間板 73eの下面と後述の底部材 85の底板 85aの上面との間に、上力も順にブッシュ 78、主スプリング 79及びブッシュ 78が配置されて!、る。

[0043] スライダー 73の各側板 73bの下部の外面の前側には、車幅方向外方に突出する突条部 73gが配設されている。各側板 73bの下部の前縁部には、車両前方に突起する突起部 73hが配設されている。各突起部 73hには、クッションストッパー 82がその突起部 73hを覆うように固定されている。クッションストッパー 82は、把持部材のスライダー 73を把持位置と格納位置との間で位置規制するためのものである。

[0044] 上記レール 74は、把持部材のスライダー 73を把持位置と格納位置との間で上下方向に移動可能にするためのものである。レール 74は、フックブラケット 83にねじ止め固定されている。フックブラケット 83は、車体の、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部と対向する部分に固定されていて、車両側面視で略 L字状に形成されている。すなわち、レール 74は、車体の、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部と対向する部分にフックブラケット 83 を介して取り付けられている。レール 74は、横断面略コ字状に形成されていて、底板 74aと、その底板 74aの左右縁部力もそれぞれ車両後方に延びる左右側板 74b, 74 bとを有している。底板 74aの上部及び下部には、 2つの略矩形状のストッパー差込み孔 74c, 74cが互いに車幅方向に所定間隔を開けてそれぞれ形成されている。ストッパー差込み孔 74cには、ストッパー 84が差込み固定されて!、る。

[0045] ストッパー 84は、把持部材のスライダー 73を把持位置と格納位置との間で位置規制するためのものである。ストッパー 84は、 2つの上側ストッパー 84a, 84aと、 2つの下側ストッパー 84b, 84bとを有している。各上側及び下側ストッパー 84a, 84bは、車両側面視で略三角形状に形成されている。各上側ストッパー 84aの後面は、下方に行くに従って車両後方に傾斜するように形成されており、各下側ストッパー 84bの後面は、上方に行くに従って車両後方に傾斜するように形成されている。なお、各上側ストッパー 84aの下面や各下側ストッパー 84bの上面の位置を変更すると、把持位置や格納位置が変更される。すなわち、各上側ストッパー 84aの下面と各下側ストッパー 84bの上面との間の距離を変更すると、把持位置と格納位置との間の所定距離が変更される。

[0046] レール 74の各側板 74bの内面には、車幅方向内方に延びる一対のレール板 74d , 74dが互いに一定間隔を開けて配設されている。各両レール板 74d, 74d間には、スライダー 73の各突条部 73gが上下方向に移動自在に嵌め入れられて、る。

[0047] レール 74の下端部には、底部材 85が、レール 74の下端部をその下側力も覆うように固定されている。底部材 85は、底板 85aと、その底板 85aの前縁部及び左右縁部力それぞれ上方に延びる前側板 85b及び左右側板 85c, 85cとを有している。底板 85aの前側及び後側には、円状のワイヤ揷通孔 85d及び円状のロッド揷通孔 85e がそれぞれ形成されている。ワイヤ揷通孔 85dには、プッシュプルケーブル 90のインナーワイヤ 91が上下方向に移動自在に揷通されている。ロッド揷通孔 85eには、ロッド 76が上下方向に移動自在に挿通されている。前側板 85b及び左右側板 85c, 85c は、レール 74の底板 74a及び左右側板 74b, 74bにそれぞれリベット固定されている

[0048] 上記プッシュプルケーブル 90は、リンク機構 10の駆動力（動作力）をルーフロック機構に伝達して収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作及びその解除動作を行わせるためのものである。プッシュプルケーブル 90は、上述のように、一端部が把持部材の内部スライダー 72に取り付けられ、他端部がリンク機構 10のワイヤガイデイング 61に取り付けられて、る。

[0049] ルーフロック装置の動作

以下、図 5、図 6及び図 8〜図 10を参照しながら、ルーフロック装置 70の動作について説明する。

[0050] 最初に、リトラクタブルルーフ 5を収納スペース 7に格納するときのルーフロック装置 70の動作について説明する。なお、以下の説明では、リトラクタブルルーフ 5が全閉状態力も半開状態になった後、すなわち、蓋 6が閉状態力も開状態になった後のル一フロック装置 70の動作について記す（図 1参照)。ここで、蓋 6が開状態のときは、リンク機構 10は図 6に示す状態であり、ルーフロック機構は図 8の実線で示す状態である。

[0051] リンク機構 10が蓋 6の開位置力閉位置への位置変更動作を開始すると、リンク機構 10の原動レバー 14がその下端部の回転軸を中心として図 6で示す時計回りに正回転する。これに伴って、リンク機構 10のワイヤガイディング 61もその中心軸を中心として図 6で示す時計回りに正回転する。これ〖こより、プッシュプルケーブル 90のインナーワイヤ 91がリンク機構 10のワイヤガイディング 61によって巻き取られてワイヤガイデイング 61側に引っ張られていく。これに従って、内部スライダー 72が、インナーヮィャ 91によって副スプリング 77の弾性力に抗して下側に引つ張られて下側に移動する。そして、フック 71の下部の後側が内部スライダー 72によって下側に引っ張られ、フック 71がシャフト 81の中心軸を中心として図 8で示す時計回りに正回転する。これにより、フック 71が把持解除状態から把持状態に変更され、把持位置において把持部材によりフロントルーフ 2が把持される。以上のように、リンク機構 10による蓋 6の閉位置への位置変更動作が開始されるのと略同時（同時期）に、ルーフロック機構による収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作が開始される。

[0052] その後、フロントルーフ 2を把持した把持部材力インナーワイヤ 91によって主スプリング 79の弾性力に杭して下側に引っ張られてレール 74に沿って下側にスライド移動する。フロントルーフ 2を把持した把持部材が格納位置までスライド移動すると、把持部材のスライダー 73のクッションストッパー 82がレール 74の下側ストッパー 84bの上面に当接する。これにより、格納位置においてフロントルーフ 2を把持した把持部材がストッパー 84によって停止されて保持される。そして、リンク機構 10による蓋 6の閉位置への位置変更動作が終了するのと略同時（同時期）に、ルーフロック機構による収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作が終了する。ここで、蓋 6が閉状態のときは、リンク機構 10は図 5に示す状態であり、ルーフロック機構は図 10に示す状態である。

[0053] 次に、収納スペース 7に格納されたリトラクタブルルーフ 5を収納スペース 7から出すときのルーフロック装置 70の動作について説明する。

[0054] リンク機構 10が蓋 6の閉位置力開位置への位置変更動作を開始すると、リンク機構 10の原動レバー 14がその下端部の回転軸を中心として図 5で示す反時計回りに逆回転する。これに伴って、リンク機構 10のワイヤガイデイング 61もその中心軸を中心として図 5で示す反時計回りに逆回転する。これにより、プッシュプルケーブル 90 のインナーワイヤ 91がリンク機構 10のワイヤガイデイング 61によってワイヤガイディング 61とは反対側に送り出されていぐすなわち、緩んでいく。そして、フロントルーフ 2 を把持した把持部材が、主スプリング 79の弾性力によって上側に押し上げられてレール 74に沿って上側にスライド移動する。以上のように、リンク機構 10による蓋 6の開位置への位置変更動作が開始されるのと略同時（同時期）に、ルーフロック機構による収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除動作が開始される。

[0055] それから、フロントルーフ 2を把持した把持部材が把持位置までスライド移動すると、把持部材のスライダー 73のクッションストッパー 82がレール 74の上側ストッパー 84a の下面に当接する。これにより、把持位置においてフロントルーフ 2を把持した把持部材のスライダー 73がストッパー 84によって停止されて保持される。

[0056] その後、内部スライダー 72が、副スプリング 77の弾性力によって上側に押し上げられて上側に移動する。そして、フック 71の下部の後側が内部スライダー 72によって上側に押し上げられ、フック 71がシャフト 81の中心軸を中心として図 8で示す反時計回りに逆回転する。これにより、フック 71が把持状態から把持解除状態に変更され、把持位置において把持部材によるフロントルーフ 2の把持が解除される。そして、リンク機構 10による蓋 6の開位置への位置変更動作が終了するの略同時（同時期）に、ルーフロック機構による収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除動作が終了する。

[0057] 効果

以上により、本実施形態によれば、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2を保持するルーフロック装置 70をリンク機構 10と連動させるので、ルーフロック装置 70専用の駆動源を設ける必要がなぐ本リトラクタブルルーフシステムの部材点数を削減できる。

[0058] また、ルーフロック装置 70を、リトラクタブルルーフ 5を収納スペース 7に格納するときは、リンク機構 10が蓋 6の閉位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作を開始する一方、リンク機構 10が蓋 6 の閉位置への位置変更動作を終了するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作を終了するように構成して、るので、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持を適切なタイミングで行うことができる。

[0059] また、ルーフロック装置 70を、収納スペース 7に格納されたリトラクタブルルーフ 5をその収納スペース 7から出すときは、リンク機構 10が蓋 6の開位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除動作を開始する一方、リンク機構 10が蓋 6の開位置への位置変更動作を終了するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除動作を終了するように構成しているので、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除を適切なタイミングで行うことができる。

[0060] また、プッシュプルケーブル 90により、リンク機構 10の駆動力をルーフロック機構に伝達して収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作及びその解除動作を行わせるので、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持及びその解除を確実に行うことができる。

[0061] また、伝達機構をプッシュプルケーブル 90で構成してヽるので、簡単な構成で、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持及びその解除を行うことができる。

[0062] また、リンク機構 10のワイヤガイデイング 61がプッシュプルケーブル 90の引張り動作及び送出し動作を行うので、簡単な構成で、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持及びその解除を行うことができる。 [0063] また、ワイヤガイデイング 61に、プッシュプルケーブル 90が巻き掛けられた溝 6 laを形成して!/、るので、ワイヤガイディング 61がプッシュプルケーブル 90の引張り動作及び送出し動作を確実に行うことができる。

[0064] また、ホルダー 62をワイヤーガイデイング 61の溝 61aを覆うように設けているので、プッシュプルケーブル 90がその溝 61aから外れてしまうことを抑制できる。

[0065] (その他の実施形態）

上記実施形態では、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2を保持することについて説明したが、収納スペース 7以外の、トランクスペースとは異なる所定スペースにおける格納式のルーフ、例えば、全閉位置における格納式のルーフを保持しても良い

[0066] また、上記実施形態では、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2を保持するが、フロントルーフ 2以外のルーフを保持しても良い。

[0067] また、上記実施形態では、収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の前端部の車幅方向中央部を保持する力収納スペース 7におけるフロントルーフ 2のこれ以外の部分を保持しても良い。

[0068] また、上記実施形態では、伝達機構をプッシュプルケーブル 90で構成してヽるが、リンク機構 10の駆動力をルーフロック機構に伝達してフロントルーフ 2の保持動作及びその解除動作を行わせることができる限り、伝達機構は如何なるものであっても良い。

[0069] また、上記実施形態では、ルーフロック装置 70を、リトラクタブルルーフ 5を収納スペース 7に格納するときは、リンク機構 10が蓋 6の閉位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持動作を開始する一方、リンク機構 10が蓋 6の閉位置への位置変更動作を終了するのと略同時にフロントルーフ 2の保持動作を終了するように構成して!/、るが、略同時にフロントルーフ 2の保持動作を開始したり、略同時にその保持動作を終了したりしなくても良い。

[0070] また、上記実施形態では、ルーフロック装置 70を、収納スペース 7に格納されたリトラクタブルルーフ 5をその収納スペース 7から出すときは、リンク機構 10が蓋 6の開位置への位置変更動作を開始するのと略同時に収納スペース 7におけるフロントルーフ 2の保持の解除動作を開始する一方、リンク機構 10が蓋 6の開位置への位置変更動作を終了するのと略同時にフロントルーフ 2の保持の解除動作を終了するように構成している力略同時にフロントルーフ 2の保持の解除動作を開始したり、略同時にその解除動作を終了したりしなくても良い。

[0071] また、上記実施形態では、リンク機構 10のワイヤガイディング 61がプッシュプルケ一ブル 90の引張り動作及び送出し動作を行っているが、リンク機構 10のこれ以外の部分がプッシュプルケーブル 90の引張り動作及び送出し動作を行っても良、。

[0072] また、上記実施形態では、ワイヤガイデイング 61に、プッシュプルケーブル 90が卷き掛けられた溝 6 laを形成して、るが、プッシュプルケーブル 90の他端部がワイヤガイデイング 61に取り付けられ、ワイヤガイデイング 61がプッシュプルケーブル 90の I 張り動作及び送出し動作を行うことができる限り、溝 61aを形成しなくても良い。但し、ワイヤガイディング 61がプッシュプルケーブル 90の引張り動作及び送出し動作を確実に行うためには、溝 6 laを形成するのが望ま、。

[0073] また、本実施形態では、メインブラケット 21にホルダー 62を設けて、るが、ホルダー 62を設けなくても良い。但し、プッシュプルケーブル 90がワイヤガイディング 61の溝 61aから外れてしまうことを抑制するためには、ホルダー 62を設けるのが望ましい。

[0074] 本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴カゝら逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。

[0075] このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。

産業上の利用可能性

[0076] 以上説明したように、本発明に力かる車両用リトラクタブルルーフシステムは、部材点数を削減する用途等に適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] トランクスペースとは異なる収納スペースに格納可能な格納式のルーフの格納時に

、該収納スペースを開閉可能に覆う蓋が該収納スペースを覆うようにした車両用リトラクタブルルーフシステムであって、

車体に設けられ、所定スペースにおけるルーフを保持するルーフロック装置と、上記車体に設けられ、上記蓋を開位置と閉位置とに位置変更可能な蓋駆動装置とを備え、

上記ルーフロック装置は、上記蓋駆動装置と連動するように構成されてヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[2] 請求項 1記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおいて、

上記ルーフロック装置は、上記所定スペースとしての上記収納スペースにおけるルーフを保持するように構成されて、ることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[3] 請求項 2記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記ルーフは、フロントルーフとリアルーフとリアウィンドウとを有し、

上記ルーフロック装置は、上記収納スペースにおけるフロントルーフを保持するように構成されていることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[4] 請求項 2記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記ルーフロック装置は、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を開始するのと略同時に上記収納スペースにおけるルーフの保持動作を開始する一方、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を終了するのと略同時に上記ルーフの保持動作を終了するように構成されてヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[5] 請求項 2記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記ルーフロック装置は、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペース力出すときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を開始するのと略同時に上記収納スペースにおけるルーフの保持の解除動作を開始する一方、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を終了するのと略同時に上記ルーフの保持の解除動作を終了するように構成されてヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[6] 請求項 2記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記ルーフロック装置は、上記収納スペースにおけるルーフを保持するルーフロック機構と、上記蓋駆動装置の駆動力を該ルーフロック機構に伝達して上記ルーフの保持動作及びその解除動作を行わせる伝達機構とを有することを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[7] 請求項 6記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記伝達機構は、一端部が上記ルーフロック機構に取り付けられ、他端部が上記蓋駆動装置に取り付けられたプッシュプルケーブルを有し、

上記プッシュプルケーブルは、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の閉位置への位置変更動作を行うと引つ張られて上記ル一フロック機構に上記ルーフの保持動作を行わせる一方、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペースから出すときは、上記蓋駆動装置が上記蓋の開位置への位置変更動作を行うと送り出されて上記ルーフロック機構に上記ルーフの保持の解除動作を行わせるように構成されてヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

[8] 請求項 7記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、

上記蓋駆動装置は、上記蓋に固定され、該蓋を開位置と閉位置とに変更させるためのリンクと、該リンクに固定され、上記プッシュプルケーブルの他端部が取り付けられたワイヤガイデイングとを有して、て、上記ルーフを上記収納スペースに格納するときは、上記リンクが上記蓋の閉位置への位置変更動作を行うと上記ワイヤガイディングが上記プッシュプルケーブルの引張り動作を行う一方、上記収納スペースに格納されたルーフを該収納スペースから出すときは、上記リンクが上記蓋の開位置への位置変更動作を行うと上記ワイヤガイデイングが上記プッシュプルケーブルの送出し動作を行うように構成されてヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム

[9] 請求項 8記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにおヽて、上記ワイヤガイデイングには、上記プッシュプルケーブルが巻き掛けられた溝が形成されて!/ヽることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。

請求項 9記載の車両用リトラクタブルルーフシステムにお、て、

上記蓋駆動装置は、上記溝を覆うように設けられたホルダーをさらに有していることを特徴とする車両用リトラクタブルルーフシステム。