JP2009062752A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

車両用自動開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009062752A
JP2009062752A JP2007232209A JP2007232209A JP2009062752A JP 2009062752 A JP2009062752 A JP 2009062752A JP 2007232209 A JP2007232209 A JP 2007232209A JP 2007232209 A JP2007232209 A JP 2007232209A JP 2009062752 A JP2009062752 A JP 2009062752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
slide door
vehicle body
door
open
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007232209A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Okada
岡田  光弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2007232209A priority Critical patent/JP2009062752A/ja
Publication of JP2009062752A publication Critical patent/JP2009062752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】スライドドアの全閉位置や所定の開位置への保持状態を解除するための構成を簡素化して、車両用自動開閉装置の車両への搭載性を高めることである。
【解決手段】車体12に配置した駆動ユニット31から引き出される開側ケーブル25aをロワーレール17に沿った開側からロワーアーム15に導き、当該ロワーアーム15を介してスライドドア14に配置されたドアロック機構51の解除用のリリーサ機構61に連結し、当該ケーブル25aの牽引力でリリーサ機構61を解除操作させる。また、駆動ユニット31から引き出される閉側ケーブル25bをロワーレール17に沿った閉側からロワーアーム15に導き、当該ロワーアーム15を介してスライドドア14に配置された全開フック71の解除用のリリーサ機構76に連結し、当該ケーブル25bの牽引力でリリーサ機構76を解除操作させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
ワゴン車やワンボックス車等の車両の側部には、乗降用の開口部を開閉するためのスライドドアが設けられている。
このようなスライドドアは支持アームを備え、一方、車体側部には車両前後方向に延びるガイドレールが固定されており、支持アームがガイドレールに案内されることにより、スライドドアは車両前後方向にスライド式に開閉するようになっている。また、車両にはドアロック機構が設けられており、全閉位置にまで閉じられたスライドドアはドアロック機構により全閉位置に保持されるようになっている。また、車両にはスライドドアを所定の開位置で保持するために開位置保持機構を備えるものもあり、スライドドアはこの開位置保持機構により所定の開位置に保持されるようになっている。
このようなスライドドアの開閉操作を容易にするために、電動モータ等の駆動源によりスライドドアを自動的に開閉するようにした車両用自動開閉装置が開発されている。自動開閉装置としてはケーブル式のものが多く用いられており、この場合、支持アームには開閉方向(車両前後方向)から開側と閉側の一対のケーブルが連結され、これらのケーブルが電動モータを駆動源とした駆動ユニット(駆動手段)により駆動されることで、スライドドアは当該ケーブルにより牽引されて自動的に開閉するようになっている。
自動開閉装置により全閉位置や所定の開位置からスライドドアを自動的に開閉させるためには、その作動開始時にドアロック機構や開位置保持機構によるスライドドアの保持状態を解除する必要がある。そのため、例えば特許文献1に示される開閉装置では、スライドドアを自動的に開閉するための駆動ユニットに加えてリリーサ装置を別に設け、スライドドアを全閉位置や所定の開位置から自動的に開閉させる際には、当該リリーサ装置によりドアロック機構や開位置保持機構(全開フック)を自動的に解除させるようにしている。
特開平6−323057号公報
しかしながら、特許文献1に示される開閉装置では、スライドドア開閉用の駆動ユニットとは別にリリーサ装置を作動させるための駆動源(電動モータ)や駆動機構等が必要となるので、部品点数の増大、コスト増大等の課題がある上、スライドドア自動開閉装置としても容積が大きいものとなる。そのため、例えば軽自動車など車体スペースが限られた車両に駆動ユニットとリリーサ装置の両方を搭載することは困難であった。
本発明の目的は、スライドドアの全閉位置や所定の開位置への保持状態を解除するための構成を簡素化して、車両用自動開閉装置の車両への搭載性を高めることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられるガイドレールと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記ガイドレールに沿った閉側から前記支持アームに導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結される閉側索条体と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記ガイドレールに沿った開側から前記支持アームに導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結される開側索条体と、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、ロック位置とアンロック位置との間で移動自在のロック部材と、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、前記ロック部材に係合して該ロック部材とにより前記スライドドアを所定位置に保持する被ロック部材とを有し、前記閉側索条体または前記開側索条体のいずれか一方の他端が前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結され、前記ロック部材がロック位置に保持された状態のもとで前記駆動源が作動すると、前記閉側索条体または前記開側索条体の牽引力により前記ロック部材がロック位置からアンロック位置にロック解除動作することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられるガイドレールと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの閉側端に導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結される閉側索条体と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの開側端に導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結される開側索条体と、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、ロック位置とアンロック位置との間で移動自在のロック部材と、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ロック部材に係合して該ロック部材とにより前記スライドドアを所定位置に保持する被ロック部材とを有し、前記閉側索条体または前記開側索条体のいずれか一方の他端が前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結され、前記ロック部材がロック位置に保持された状態のもとで前記駆動源が作動すると、前記閉側索条体または前記開側索条体の牽引力により前記ロック部材がロック位置からアンロック位置にロック解除動作することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記ロック部材はアンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在に設けられ前記被ロック部材であるストライカに係合して前記スライドドアを全閉位置に保持するラッチであり、前記ロック部材はフルラッチ位置となった前記ラッチに係合して該ラッチのアンラッチ方向への動作を規制する第1の保持部材を備え、前記開側索条体の他端が前記第1の保持部材に連結されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記ロック部材はアンロック位置とロック位置との間で揺動自在に設けられ前記被ロック部材であるストライカに係合して前記スライドドアを所定の開位置に保持するフックであり、前記ロック部材はロック位置となった前記フックに係合して該フックのアンロック方向への動作を規制する第2の保持部材を備え、前記閉側索条体の他端が前記第2の保持部材に連結されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在に設けられ第1の被ロック部材に係合して前記スライドドアを全閉位置に保持する第1のロック部材と、フルラッチ位置となった前記第1のロック部材に係合して該第1のロック部材のアンラッチ方向への回転を規制する第1の保持部材と、アンロック位置とロック位置との間で揺動自在に設けられ第2の被ロック部材に係合して前記スライドドアを所定の開位置に保持する第2のロック部材と、ロック位置となった前記第2のロック部材に係合して該第2のロック部材のアンロック方向への揺動を規制する第2の保持部材とを有し、前記開側索条体の他端が前記第1の保持部材に連結され、前記閉側索条体の他端が前記第2の保持部材に連結されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記保持部材の作動に伴う前記索条体の弛みを吸収するテンショナー機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、スライドドアを自動開閉動作させるための索条体の牽引力を利用して保持部材を解除操作させることができるので、保持部材を解除操作させるための専用の駆動源や駆動機構等を用いずにスライドドアの保持状態を解除することができる。したがって、クローザ機構を小型化して、この車両用自動開閉装置の車体への搭載性を高めることができる。これにより、スライドドアの全閉位置や所定の開位置への保持状態を解除するための構成を簡素化して、この車両用自動開閉装置の車両への搭載性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はスライドドアを備えたワンボックスタイプの車両の側面図であり、この車両11の車体12の側部には、後部座席への乗降用の開口部13を開閉するために、スライドドア14が設けられている。
図2は図1に示すスライドドアの車体への取付け構造を示す平面図であり、このスライドドア14の車両前方側(閉側)の下端部には支持アームとしてのロワーアーム15が設けられ、スライドドア14の車両後方側(開側)であって車両上下方向の略中間部にはセンターアーム16が設けられている。一方、車体12の開口部13の下縁部にはガイドレールとしてのロワーレール17が固定され、車体12の側部の開口部13の車両後方側であって車両上下方向の略中間部にはセンターレール18が固定されている。ロワーレール17は車両前後方向に延びる直線状の直線部17aと直線部17aに対して車室内側に傾斜する傾斜部17bとを備え、傾斜部17bを車両前方側(閉側)に向けて車体12に固定されている。また、センターレール18は車両前後方向に延びる直線状の直線部18aと直線部18aに対して車室内側に曲がる曲部18bとを備え、曲部18bを車両前方側(閉側)に向けて車体12に固定されている。
各アーム15,16の先端にはそれぞれローラアッシー21,22が設けられ、ロワーアーム15のローラアッシー21はロワーレール17に移動自在に組み込まれ、センターアーム16のローラアッシー22はセンターレール18に移動自在に組み込まれている。これにより、各アーム15,16は対応するレール17,18に移動自在に支持されている。各アーム15,16が対応するレール17,18に沿って移動すると、スライドドア14は車体12の側部に沿って車両前後方向にスライド式に開閉することができる。また、ロワーレール17の傾斜部17bにローラアッシー21が案内されるとともにセンターレール18の曲部18bにローラアッシー22が案内されることにより、スライドドア14は車体12の外側に引き出された位置から車室内側(車体12の内側)に引き込まれて車体側面と面一となって閉じられるようになっている。
なお、図示はしないが、スライドドア14の車両前方側の上端部にはアッパーアームが設けられ、図1に示すように車体12の開口部13の上縁部にはアッパーレール23が固定され、アッパーアームの先端に設けられるローラアッシー(不図示)がアッパーレール23に移動自在に組み込まれている。
スライドドア14の車体12と対向する部位には、スライドドア開口端の上下方向に沿ってドアシール材14aが設けられており、スライドドア14が全閉位置にまで閉じられた際には、このドアシール材14aが車体12に弾性的に当接して車室内側への雨水の浸入が防止されるようになっている。図示しないが、このドアシール材14aはスライドドア14の他の3辺にも設けられ、スライドドア14の全周からの雨水の浸入が防止されるようになっている。また、スライドドア14の外側面にはスライドドア14を開閉するためのドアハンドル14bが設けられている。
この車両11には、スライドドア14を自動的に開閉するために、車両用自動開閉装置24が搭載されている。
図3は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置の詳細を示す斜視図であり、この車両用自動開閉装置24(以下、開閉装置24とする)はケーブル式となっており、それぞれロワーレール17に沿って配索つまり配置される開側索条体としての開側ケーブル25aと閉側索条体としての閉側ケーブル25bとを備えている。
開側ケーブル25aはロワーレール17に沿った開側(車両後方側)からローラアッシー21つまりロワーアーム15に導かれ、ロワーアーム15を介してスライドドア14の内部に導かれている。また、閉側ケーブル25bはロワーレール17に沿った閉側(車両前方側)からローラアッシー21つまりロワーアーム15に導かれ、ロワーアーム15を介してスライドドア14の内部に導かれている。そして、これらのケーブル25a,25bの他端はそれぞれスライドドア14に連結されており、これらのケーブル25a,25bが作動すると、スライドドア14は当該ケーブル25a,25bとともにロワーレール17に沿って移動するようになっている。
なお、各ケーブル25a,25bのスライドドア14への連結構造については、後述する。
ロワーレール17の車両後方側(開側)の長手方向端部に隣接した車体12のフロアパネルの内部には、開側ケーブル25aと閉側ケーブル25bとを駆動してスライドドア14を開閉動作させるために、駆動ユニット31が配置されている。
ローラアッシー21からロワーレール17に沿って車両後方側に導かれた開側ケーブル25aは、ロワーレール17の車両後方側の端部に配置された反転用プーリ32aによりその移動方向を略180度反転され、車両後方側から駆動ユニット31に導かれている。また、ローラアッシー21からロワーレール17に沿って車両前方側に導かれた閉側ケーブル25bはロワーレール17の車両前方側(閉側)の端部に配置された反転用プーリ32bによりその移動方向を略180度反転され、車両前方側から駆動ユニット31に導かれている。
駆動ユニット31と各反転用プーリ32a,32bとの間にはアウターチューブ33a,33bが設けられている。これらのアウターチューブ33a,33bはそれぞれ可撓性を有する樹脂材料により形成されて湾曲自在となっており、その一端は対応する反転用プーリ32a,32bに固定され、他端は駆動ユニット31に支持されている。駆動ユニット31と対応する反転用プーリ32a,32bとの間においては、各ケーブル25a,25bはそれぞれ対応するアウターチューブ33a,33bに軸方向に移動自在に収容され、当該アウターチューブ33a,33bに沿って移動するようになっている。
図4は図3に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図であり、この駆動ユニット31はユニットケース34を備え、ユニットケース34の内部には駆動回転体としての円筒状のドラム35が回転自在に収容されている。
ユニットケース34には一対のケーブル引き込み部34a,34bが設けられ、駆動ユニット31にまで導かれた各ケーブル25a,25bは、それぞれ対応するケーブル引き込み部34a,34bからユニットケース34の内部に引き込まれている。そして、ユニットケース34の内部に引き込まれた各ケーブル25a,25bは、それぞれドラム35の外周に互いに逆向きに巻き掛けられ、その先端は当該ドラム35の側面に固定されている。
駆動ユニット31にはそれぞれ開側ケーブル25a、閉側ケーブル25bに対応した一対のテンショナー機構36a,36bが設けられ、これらのテンショナー機構36a,36bにより各ケーブル25a,25bには所定の張力が付与され、その弛みが吸収されるようになっている。これらのテンショナー機構36a,36bはそれぞれ対応するアウターチューブ33a,33bの一端部に固定される樹脂製のスライドキャップ37a,37bを備え、これらのスライドキャップ37a,37bは駆動ユニット31のユニットケース34に進退移動自在に支持されている。また、ユニットケース34の内部にはスプリング38,38が設けられ、これらのスプリング38によりスライドキャップ37a,37bはユニットケース34から押し出される方向に付勢されている。スライドキャップ37a,37bがユニットケース34から押し出される方向に移動すると、駆動ユニット31と各反転用プーリ32a,32bとの間でアウターチューブ33a,33bの長さ(湾曲度合い)が増加し、アウターチューブ33a,33b内に挿通されるケーブル25a,25bはその増加分だけアウターチューブ33a,33b内に引き込まれる。これにより、各ケーブル25a,25bに所定の張力が付与され、また、各ケーブル25a,25bに生じる弛みが吸収されることになる。なお、符号36a1,36b1は、テンショナー機構36a,36bの各スプリング38,38を、圧縮状態と作動状態とに選択的に切換えるための切換えレバーである。
ユニットケース34には駆動源としての電動モータ41が取り付けられている。電動モータ41としては例えばブラシ付きモータ等の正逆両方向に回転可能なものが用いられ、その出力は図示しない減速機やクラッチ機構(電磁クラッチ)を介してドラム35に伝達されるようになっている。これにより、ドラム35は電動モータ41により駆動されて正逆両方向に回転するようになっている。
電動モータ41には、その作動を制御するための制御装置42が接続されている。制御装置42は、CPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータとなっており、ドアハンドル14bや運転席または携帯端末等に設けられる図示しない開閉スイッチが操作されると、その操作信号やスライドドア14の開閉速度、開閉位置等に基づいて電動モータ41やクラッチ機構の作動を制御するようになっている。
図示しない開閉スイッチの開側が操作されると、電動モータ41が正転してドラム35が図4中時計回り方向に回転し、開側ケーブル25aがドラム35に巻き取られる。これにより、開側ケーブル25aは駆動ユニット31により駆動されてロワーレール17に沿って車両後方側に移動し、ローラアッシー21(ロワーアーム15)つまりスライドドア14が開側ケーブル25aに牽引されて自動開動作する。反対に、図示しない開閉スイッチの閉側が操作されると、電動モータ41が逆転してドラム35が図4中反時計回り方向に回転し、閉側ケーブル25bがドラム35に巻き取られる。これにより、閉側ケーブル25bは駆動ユニット31により駆動されてロワーレール17に沿って車両前方側に移動し、スライドドア14は閉側ケーブル25bに牽引されて自動閉動作する。このように、この開閉装置24は、車体12のフロアパネルの内部に駆動ユニット31を収容し、ロワーレール17に支持されるロワーアーム15を各ケーブル25a,25bにより駆動してスライドドア14を開閉させるロワーアーム駆動タイプとなっている。
この開閉装置24には、全閉位置にまで閉じられたスライドドア14を全閉位置に保持するためにドアロック機構51が設けられている。
図5は図3に示すドアロック機構の詳細を示す正面図であり、このドアロック機構51は鋼板等により形成されるベースブラケット52を有し、このベースブラケット52においてスライドドア14の車両後方側の端部に固定されている。
ドアロック機構51は第1のロック部材としてのラッチ53を備えている。このラッチ53は鋼板等により外周にラッチ溝53aを備えた略円板状に形成され、その軸心においてラッチ軸54によりベースブラケット52に支持されて、アンロック位置であるアンラッチ位置(ドア開状態)とロック位置であるフルラッチ位置(ドア全閉状態)との間で回転自在(移動自在)となっている。
ベースブラケット52にはスライドドア14の厚み方向(車幅方向)に延びるとともにスライドドア14の内外に連通するストライカ案内部55が設けられ、ラッチ53がアンラッチ位置にあるときには、ラッチ溝53aはストライカ案内部55に向けて開口するようになっている。また、ラッチ軸54には図示しないリターンスプリングが装着され、このリターンスプリングにより、ラッチ53は常にアンラッチ方向(フルラッチ位置からアンラッチ位置に向かう方向、図5中時計回り方向)に付勢されている。
ラッチ53の外側には、フルラッチ位置にまで回転したラッチ53を当該フルラッチ位置に保持するために、第1の保持部材としてのラチェット56が設けられている。ラチェット56はラチェット軸57によりベースブラケット52に支持されており、その係止爪部56aがラッチ53に接近離反する方向に揺動自在となっている。ラッチ53がフルラッチ位置にまで回転すると、ラチェット56の係止爪部56aがラッチ溝53aに係合して、ラッチ53のアンラッチ方向への回転が規制される。これにより、ラッチ53はフルラッチ位置に保持され、スライドドア14が全閉状態に保持されることになる。
なお、ラチェット軸57には図示しないリターンスプリングが装着され、このリターンスプリングによりラチェット56は常に係止爪部56aがラッチ53の外周に押し付けられる方向(図5中反時計回り方向)に付勢されている。
図2、図3に示すように、車体12の開口部13の車両後方側の端部には、ラッチ53に対応して第1の被ロック部材としてのストライカ58が固定されている。このストライカ58は鋼材等により棒状に形成されており、その軸方向を車両前後方側(スライドドア14が全閉位置にまで閉じられたときにラッチ軸54と平行となる方向)に向けて配置されている。なお、このストライカ58としては棒状のものに限らず、ドアロック機構において一般的に採用されているコの字形状のものを用いるようにしてもよい。
図6(a)〜(c)はそれぞれドアロック機構の作動を示す説明図であり、スライドドア14が全閉位置に向けて閉じられると、図6(a)に示すように、ストライカ58はストライカ案内部55に沿ってスライドドア14の内部に侵入し、ラッチ53のラッチ溝53aに係合する。このとき、スライドドア14のドアシール材14aが車体12に当接することにより、その弾性力によって駆動ユニット31によるスライドドア14の閉動作が一時的に停止または減速した状態となる。さらに、スライドドア14がドアシール材14aの反力に抗して全閉位置に向けて移動すると、図6(b)に示すように、ラッチ53はストライカ58に押されて図示しないリターンスプリングに抗してアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回転する。そして、スライドドア14が全閉位置にまで閉じられると、図6(c)に示すように、ラッチ53がフルラッチ位置にまで達するとともに、ラチェット56の係止爪部56aがラッチ溝53aに係合してラッチ53のアンラッチ方向への移動が規制され、スライドドア14はラッチ53とストライカ58との係合により所定位置つまり全閉位置に保持される。
この開閉装置24には、ドアロック機構51によるスライドドア14の全閉位置への保持(ロック)を自動的に解除するために、リリーサ機構61が設けられている。
図5に示すように、リリーサ機構61は、鋼板等により円板状に形成される円板部材62を有しており、この円板部材62はリリーサ軸63によりベースブラケット52に回転自在に支持され、その外周面においてラチェット56の外周面に摺接している。
なお、円板部材62が摺接してもラチェット56の揺動動作が規制されることがないように、ラチェット56の円板部材62と摺接する外周面は円弧状に形成されている。
円板部材62には、その外周面に開口するように溝部62aが形成されており、この溝部62aにはストッパ64が当該溝部62aの軸方向に移動自在つまり進退移動自在に収容されている。また、溝部62aにはスプリング65が収容されており、このスプリング65によりストッパ64は突出方向(溝部62aから外部に突出する方向)に付勢されている。また、リリーサ軸63には図示しないスプリングが装着されており、このスプリングにより円板部材62は初期位置(ラッチ53に係合した状態のラチェット56のストッパ面56bにストッパ64が係合可能な位置)に向けて付勢されている。
なお、詳細は図示しないが、ストッパ64は図示しない保持部により溝部62aの内部に保持され、当該溝部62aから離脱することはない。
ロワーアーム15とベースブラケット52の間には可撓性を有する樹脂材料により形成されて湾曲自在のアウターチューブ66が設けられ、ロワーアーム15にまで導かれた開側ケーブル25aは、このアウターチューブ66に挿通されてスライドドア14の内部にあるリリーサ機構61にまで導かれている。
リリーサ機構61にまで導かれた開側ケーブル25aの先端はピン部材67により円板部材62に連結されている。これにより、開側ケーブル25aがドラム35に巻き取られると、円板部材62は開側ケーブル25aにより牽引されて図5中時計回り方向に回転し、ラチェット56をラッチ53から離れる方向に移動させる。つまり、開側ケーブル25aの先端は円板部材62を介してラチェット56に連結されており、その牽引力によりラチェット56を解除操作することができるようになっている。
開側ケーブル25aの牽引力により円板部材62を介してラチェット56がラッチ53との係合が解除される所定の位置にまで回転すると、図示しないストッパによりラチェット56のそれ以上の回転が規制され、ラチェット56に係合する円板部材62の図5中時計回り方向への回転も規制される。これにより、開側ケーブル25aのスライドドア14の内部における移動が規制され、開側ケーブル25aは実質的にその先端がスライドドア14やロワーアーム15に固定された状態となる。つまり、開側ケーブル25aの先端は円板部材62とラチェット56とを介してスライドドア14に連結され、その牽引力によりラチェット56を解除操作することができるとともに、ラチェット56を解除操作した後には、その張力によりスライドドア14を牽引することができるようになっている。
図7(a)〜(c)はそれぞれ図5に示すリリーサ機構の作動を示す説明図である。
図7(a)に示すように、スライドドア14が全閉位置にあるときには、フルラッチ位置にあるラッチ53にラチェット56が係合して、ラッチ53がラチェット56によりフルラッチ位置に保持された状態、つまりスライドドア14がドアロック機構51により全閉位置に保持された状態となっている。また、円板部材62に装着されたストッパ64がラチェット56のストッパ面56bに係合した状態となっている。
この状態において図示しない開閉スイッチの開側が操作され、電動モータ41が開側に作動すると、開側ケーブル25aがドラム35に巻き取られ、開側ケーブル25aがスライドドア14から引き出される方向に作動する。
開側ケーブル25aが作動すると、図7(b)に示すように、円板部材62が開側ケーブル25aに牽引されて図中時計回り方向に回転し、これにより、ラチェット56が解除操作される。ラチェット56のラッチ53への係合が解除されると、図7(c)に示すように、ラッチ53はアンラッチ方向へ回転が可能となってリターンスプリングのばね力によりアンラッチ位置にまで回転する。また、スライドドア14はリターンスプリングによるラッチ53のアンラッチ方向への回転により全閉位置から開方向に駆動される。さらに、ラチェット56が解除位置にまで回転すると、開側ケーブル25aの先端は円板部材62とラチェット56とを介してスライドドア14に固定された状態となるので、スライドドア14は開側ケーブル25aにより牽引されて全開位置に向けて自動開動作することになる。
このように、この開閉装置24では、スライドドア14がドアロック機構51により全閉位置に保持された状態から当該ドア14を自動開動作させる際には、開側ケーブル25aの牽引力によりラチェット56が解除操作されるので、スライドドア14を開閉動作させるための電動モータ41とは別に、リリーサ機構61つまりラチェット56を解除操作するための電動モータ(駆動源)を設けることなく、単一の電動モータ41でスライドドア14を自動開閉動作させるとともにラチェット56を解除動作させることができる。これにより、スライドドア14の自動開閉機能に加えてリリーサ機構61をも備えた開閉装置24を小型化して、その車体12への搭載性を高めることができる。
また、この開閉装置24では、開側ケーブル25aの作動によりラチェット56が解除操作されている間は、スライドドア14は未だ開方向に移動しないので、その間にドラム35から繰り出された閉側ケーブル25bの弛みが生じることになるが、この弛みをテンショナー機構36bにより吸収することができるので、この開閉装置24を円滑に作動させることができる。
なお、ラチェット56にはスライドドア14の外部に設けられるドアハンドル14b、スライドドア14の図示しない内側のハンドル等と機械的に連結されたレバー部56cが設けられており、操作者は、これらハンドルを操作することにより、レバー部56cつまりラチェット56を手動で解除操作することができるようになっている。
図8は図3に示す開位置保持機構としての全開フックの詳細を示す平面図であり、スライドドア14には、全開位置にまで開かれたスライドドア14を当該位置に保持するために、第2のロック部材としての全開フック71が設けられている。
この全開フック71は、その一端においてスライドドア14に固定されたベースケース72に支軸73により支持されており、車両前後方向に対してその軸方向が略直交するロック位置と当該ロック位置に対して傾斜するアンロック位置との間で揺動自在となっている。
一方、車体12には、全開フック71に対応して第2の被ロック部材としてのストライカ74が固定されており、全開フック71がアンロック位置の状態でスライドドア14が全開位置にまで開かれると、当該全開フック71の先端に設けられた係合溝71aにストライカ74が係合して、全開フック71はロック位置にまで揺動するようになっている。
ベースケース72の内部には、第2の保持部材としてのロック機構75(詳細は不図示)が設けられており、全開フック71がストライカ74に係合してロック位置にまで揺動すると、ロック機構75が全開フック71に係合して、当該全開フック71のアンロック方向への揺動が規制されるようになっている。これにより、全開位置にまで開かれたスライドドア14は、全開フック71とストライカ74とにより全開位置に保持されるようになっている。
ロック機構75の全開フック71への係合を自動的に解除するために、スライドドア14には当該全開フック71に対応したリリーサ機構76が設けられている。このリリーサ機構76は、スライドドア14の内部にまで導かれた閉側ケーブル25bの先端をロック機構75に連結することにより構成されている。
ロワーアーム15とベースケース72の間には可撓性を有する樹脂材料により形成されて湾曲自在のアウターチューブ77が設けられ、ロワーアーム15にまで導かれた閉側ケーブル25bは、このアウターチューブ77に挿通されてベースケース72にまで導かれている。ベースケース72にまで導かれた閉側ケーブル25bの先端はロック機構75に連結され、これにより、閉側ケーブル25bがドラム35に巻き取られると、ロック機構75は閉側ケーブル25bにより牽引されて解除操作され、全開フック71との係合が解除される。
閉側ケーブル25bの牽引力によりロック機構75が全開フック71との係合が解除される所定の位置にまで作動すると、図示しないストッパによりロック機構75のそれ以上の作動が規制される。これにより、閉側ケーブル25bのスライドドア14の内部における移動が規制され、閉側ケーブル25bは実質的にその先端がスライドドア14やロワーアーム15に固定された状態とされる。つまり、閉側ケーブル25bの先端はロック機構75を介してスライドドア14に連結されており、その牽引力によりロック機構75の解除操作することができるとともに、ロック機構75を解除操作した後には、その張力によりスライドドア14を牽引することができるようになっている。
図9(a)〜(c)はそれぞれ図8に示すリリーサ機構の作動を示す説明図である。
図9(a)に示すように、スライドドア14が全開位置にあるときには、ロック位置にある全開フック71にロック機構75が係合して、全開フック71のアンロック方向への移動が規制された状態、つまりスライドドア14が全開フック71とストライカ74とにより全開位置に保持された状態となっている。
この状態において図示しない開閉スイッチの閉側が操作され、電動モータ41が閉側に作動すると、閉側ケーブル25bがドラム35に巻き取られ、開側ケーブル25aがスライドドア14から引き出される方向に作動する。
閉側ケーブル25bが作動すると、ロック機構75が閉側ケーブル25bの牽引力により解除操作され、図9(b)に示すように、全開フック71のアンロック方向への揺動が可能となるとともに、スライドドア14は閉側ケーブル25bに牽引されて自動閉動作する。そして、図9(c)に示すように、全開フック71のストライカ74への係合が解除された後は、スライドドア14は閉側ケーブル25bにより牽引されて全閉位置に向けて自動閉動作することになる。
このように、この開閉装置24では、スライドドア14が全開フック71とストライカ74との係合により全開位置に保持された状態から当該ドア14を自動閉動作させる際には、閉側ケーブル25bの牽引力によりロック機構75が解除操作されるので、スライドドア14を開閉動作させるための電動モータ41とは別に、リリーサ機構76つまりロック機構75を解除操作するための電動モータ(駆動源)を設けることなく、単一の電動モータ41でスライドドア14を自動開閉動作させるとともにロック機構75を解除動作させることができる。これにより、スライドドア14の自動開閉機能に加えてリリーサ機構76をも備えた開閉装置24を小型化して、その車体12への搭載性を高めることができる。
なお、図8に示すロック機構75もスライドドア14の外部に設けられるドアハンドル14bや図示しない内側のハンドル等と機械的に連結されており、これらハンドルを操作することにより、ロック機構75を手動で解除操作することができるようになっている。
図10(a)〜(c)はそれぞれ図2に示す開閉装置の変形例を概略で示す説明図である。なお、図10(a)〜(c)においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図2に示す開閉装置24では、ガイドレールとしてのロワーレール17を車体12に固定し、支持アームとしてのロワーアーム15をスライドドア14に設けるとともに、車体12のフロアパネルの内部に駆動ユニット31を配置し、開側ケーブル25aをロワーアーム15を介してスライドドア14に導いてスライドドア14に固定したリリーサ機構61に連結し、閉側ケーブル25bをロワーアーム15を介してスライドドア14に導いてスライドドア14に固定したリリーサ機構76に連結するようにしている。
これに対して、図10(a)に示す変形例では、ガイドレールとしてのセンターレール18をスライドドア14に固定し、支持アームとしてのセンターアーム16を車体12に設けるとともに、スライドドア14の内部に駆動ユニット31を配置し、開側ケーブル25aをセンターアーム16を介して車体12に導いて車体12に固定したリリーサ機構61に連結し、閉側ケーブル25bをセンターアーム16を介して車体12に導いて車体12に固定したリリーサ機構76に連結するようにしている。この場合、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58と全開フック71に係合するストライカ74はそれぞれスライドドア14に固定される。
また、図10(b)に示す変形例では、ガイドレールとしてのセンターレール18を車体12に固定し、支持アームとしてのセンターアーム16をスライドドア14に設けるとともに、スライドドア14の内部に駆動ユニット31を配置し、開側ケーブル25aをセンターアーム16を介して車体12に導いて車体12に固定したリリーサ機構61に連結し、閉側ケーブル25bをセンターアーム16を介して車体12に導いて車体12に固定したリリーサ機構76に連結するようにしている。この場合においても、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58と全開フック71に係合するストライカ74はそれぞれスライドドア14に固定される。
さらに、図10(c)に示す変形例では、ガイドレールとしてのセンターレール18をスライドドア14に固定し、支持アームとしてのセンターアーム16を車体12に設けるとともに、車体12に駆動ユニット31を配置し、開側ケーブル25aをセンターアーム16を介してスライドドア14に導いてスライドドア14に固定したリリーサ機構61に連結し、閉側ケーブル25bをセンターアーム16を介してスライドドア14に導いてスライドドア14に固定したリリーサ機構76に連結するようにしている。この場合、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58と全開フック71に係合するストライカ74はそれぞれ車体12に固定される。
なお、図10(b)に示す場合では、開側ケーブル25aはセンターレール18の車両後方側となる開側端に導かれてからリリーサ機構61の円板部材62つまり車体12に連結され、閉側ケーブル25bはセンターレール18の車両前方側となる閉側端に導かれてからリリーサ機構76のロック機構75つまり車体12に連結されている。また、図10(c)に示す場合では、開側ケーブル25aはセンターレール18の車両前方側となる開側端に導かれてから開側の反転用プーリ32aを介して車両後方側にあるリリーサ機構61の円板部材62つまりスライドドア14に連結され、閉側ケーブル25bはセンターレール18の車両後方側となる閉側端に導かれてからリリーサ機構76のロック機構75つまりスライドドア14に連結されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、駆動ユニット31はロワーレール17に支持されるローラアッシー21を駆動してスライドドア14を開閉動作させるようにしているが、これに限らず、例えば、駆動ユニット31によりセンターレール18に支持されるローラアッシー22を駆動してスライドドア14を開閉動作させるようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、閉側ケーブル25bの先端を、スライドドア14を全開位置で保持するための開位置保持機構としての全開フック71のリリーサ機構76に連結するようにしているが、これに限らず、閉側ケーブル25bの先端をスライドドア14を所定の開位置で保持する所謂途中停止のための開位置保持機構のリリーサ機構に連結するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、スライドドア14にはドアロック機構51と全開フック71とが設けられているが、これに限らず、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。この場合、各ケーブル25a,25bのリリース操作に用いられない側の先端は、ロワーアーム15またはスライドドア14に直接連結(固定)される。
さらに、前記実施の形態においては、全開位置にあるスライドドア14をロック部材である全開フック71と被ロック部材であるストライカ74とにより当該位置に保持するようにしているが、これに限らず、所定の開位置つまり全開位置と全閉位置との間の中間開度の位置にあるスライドドア14をロック部材と被ロック部材とにより当該位置に保持させるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ドアロック機構51はスライドドア14の車両後方側の端部に設けられるが、これに限らず、ドアロック機構51を車両前方側の端部に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、開側ケーブル25aと閉側ケーブル25bは別体に形成されるが、これに限らず、1本のケーブルの中間部位をドラム35に巻き付け、その一端側を開側ケーブル25a、他端側を閉側ケーブル25bとしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、各索条体はそれぞれケーブル25a,25bとされるが、これに限らず、索条体としてゴムベルトやワイヤ、チェーン等も用いてもよく、これに対応して反転用プーリ32a,32bに替えスプロケット等を用いるようにしてもよい。
スライドドアを備えたワンボックスタイプの車両の側面図である。 図1に示すスライドドアの車体への取付け構造を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置の詳細を示す斜視図である。 図3に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図である。 図3に示すドアロック機構の詳細を示す正面図である。 (a)〜(c)はそれぞれドアロック機構の作動を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図5に示すリリーサ機構の作動を示す説明図である。 図3に示す全開フックの詳細を示す平面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図8に示すリリーサ機構の作動を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図2に示す開閉装置の変形例を概略で示す説明図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 開口部
14 スライドドア
14a ドアシール材
14b ドアハンドル
15 ロワーアーム(支持アーム)
16 センターアーム
17 ロワーレール(ガイドレール)
17a 直線部
17b 傾斜部
18 センターレール
18a 直線部
18b 曲部
21,22 ローラアッシー
23 アッパーレール
24 車両用自動開閉装置
25a 開側ケーブル(開側索条体)
25b 閉側ケーブル(閉側索条体)
31 駆動ユニット
32a,32b 反転用プーリ
33a,33b アウターチューブ
34 ユニットケース
34a,34b ケーブル引き込み部
35 ドラム
36a,36b テンショナー機構
36a1,36b1 切換レバー
37a,37b スライドキャップ
38 スプリング
41 電動モータ(駆動源)
42 制御装置
51 ドアロック機構
52 ベースブラケット
53 ラッチ(第1のロック部材)
53a ラッチ溝
54 ラッチ軸
55 ストライカ案内部
56 ラチェット(第1の保持部材)
56a 係止爪部
56b ストッパ面
56c レバー部
57 ラチェット軸
58 ストライカ(第1の被ロック部材)
61 リリーサ機構
62 円板部材
62a 溝部
63 リリーサ軸
64 ストッパ
65 スプリング
66 アウターチューブ
67 ピン部材
71 全開フック(第2のロック部材)
71a 係合溝
72 ベースケース
73 支軸
74 ストライカ(第2の被ロック部材)
75 ロック機構(第2の保持部材)
76 リリーサ機構
77 アウターチューブ

Claims (6)

  1. 車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられるガイドレールと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記ガイドレールに沿った閉側から前記支持アームに導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結される閉側索条体と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記ガイドレールに沿った開側から前記支持アームに導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結される開側索条体と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、ロック位置とアンロック位置との間で移動自在のロック部材と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、前記ロック部材に係合して該ロック部材とにより前記スライドドアを所定位置に保持する被ロック部材とを有し、
    前記閉側索条体または前記開側索条体のいずれか一方の他端が前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に連結され、前記ロック部材がロック位置に保持された状態のもとで前記駆動源が作動すると、前記閉側索条体または前記開側索条体の牽引力により前記ロック部材がロック位置からアンロック位置にロック解除動作することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられるガイドレールと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの閉側端に導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結される閉側索条体と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの開側端に導かれて前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結される開側索条体と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、ロック位置とアンロック位置との間で移動自在のロック部材と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ロック部材に係合して該ロック部材とにより前記スライドドアを所定位置に保持する被ロック部材とを有し、
    前記閉側索条体または前記開側索条体のいずれか一方の他端が前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に連結され、前記ロック部材がロック位置に保持された状態のもとで前記駆動源が作動すると、前記閉側索条体または前記開側索条体の牽引力により前記ロック部材がロック位置からアンロック位置にロック解除動作することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記ロック部材はアンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在に設けられ前記被ロック部材であるストライカに係合して前記スライドドアを全閉位置に保持するラッチであり、前記ロック部材はフルラッチ位置となった前記ラッチに係合して該ラッチのアンラッチ方向への動作を規制する第1の保持部材を備え、前記開側索条体の他端が前記第1の保持部材に連結されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記ロック部材はアンロック位置とロック位置との間で揺動自在に設けられ前記被ロック部材であるストライカに係合して前記スライドドアを所定の開位置に保持するフックであり、前記ロック部材はロック位置となった前記フックに係合して該フックのアンロック方向への動作を規制する第2の保持部材を備え、前記閉側索条体の他端が前記第2の保持部材に連結されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在に設けられ第1の被ロック部材に係合して前記スライドドアを全閉位置に保持する第1のロック部材と、フルラッチ位置となった前記第1のロック部材に係合して該第1のロック部材のアンラッチ方向への回転を規制する第1の保持部材と、アンロック位置とロック位置との間で揺動自在に設けられ第2の被ロック部材に係合して前記スライドドアを所定の開位置に保持する第2のロック部材と、ロック位置となった前記第2のロック部材に係合して該第2のロック部材のアンロック方向への揺動を規制する第2の保持部材とを有し、前記開側索条体の他端が前記第1の保持部材に連結され、前記閉側索条体の他端が前記第2の保持部材に連結されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記保持部材の作動に伴う前記索条体の弛みを吸収するテンショナー機構を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
JP2007232209A 2007-09-07 2007-09-07 車両用自動開閉装置 Pending JP2009062752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232209A JP2009062752A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 車両用自動開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232209A JP2009062752A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 車両用自動開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009062752A true JP2009062752A (ja) 2009-03-26

Family

ID=40557576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007232209A Pending JP2009062752A (ja) 2007-09-07 2007-09-07 車両用自動開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009062752A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102619428A (zh) * 2011-01-25 2012-08-01 丰田车体株式会社 车辆的车门结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102619428A (zh) * 2011-01-25 2012-08-01 丰田车体株式会社 车辆的车门结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5231882B2 (ja) 車両用開閉装置
JP4953711B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2009057773A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009249836A (ja) 車両用ドア自動閉鎖装置
JP5231881B2 (ja) 車両用開閉装置
JP5294702B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2012007319A (ja) 車両用開閉体の駆動装置
JP5107170B2 (ja) ドアラッチ装置
JP2009046921A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009062752A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2010090913A (ja) クラッチ機構およびドアロック駆動装置
JP5225917B2 (ja) パワースライド装置
JP2009046920A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2017043990A (ja) 車両用ドアロック装置
JP2009264052A (ja) 車両用ドアロック装置
JP4875422B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2007270426A (ja) スライドドア開閉装置
JPH0561432B2 (ja)
JP2008208641A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2007276551A (ja) 車両用ドア開閉構造
JP5385073B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP5006841B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009062753A (ja) 車両用自動開閉装置
JP4110014B2 (ja) 車両用開閉装置
JP4090871B2 (ja) ウインドレギュレータ、ドアクロージャーおよびドアオープナの操作システム