JP2009062753A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアを全閉位置にまで引き込むクローザ機構の構成を簡素化して、車体への搭載性を高めた車両用自動開閉装置を提供することである。
【解決手段】ドアロック機構51にはラッチが設けられ、ラッチにはこれに連動するように駆動レバーが連結される。駆動レバーは、ラッチがストライカ58に係合し、スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられたときに作動可能な状態に切り替えられる。閉側ケーブル25bには連結ユニット63により閉鎖用ケーブル62の一端が作動的に連結され、この閉鎖用ケーブル62の他端は駆動レバーに連結される。スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられると、駆動レバーは閉側ケーブル25bの張力を受けた閉鎖用ケーブル62により駆動され、これによりラッチがフルラッチ位置に向けて回転して、スライドドア14が全閉位置に引き込まれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
ワゴン車やワンボックス車等の車両の側部には、乗降用の開口部を開閉するためのスライドドアが設けられている。
このようなスライドドアは支持アームを備え、一方、車体側部には車両前後方向に延びるガイドレールが固定されており、支持アームがガイドレールに案内されることにより、スライドドアは車両前後方向にスライド式に開閉するようになっている。また、車両にはドアロック機構と全開フックとが設けられており、全閉位置にまで閉じられたスライドドアはドアロック機構により全閉位置に保持され、全開位置にまで開かれたスライドドアは全開フックにより全開位置に保持されるようになっている。
このようなスライドドアの開閉操作を容易にするために、電動モータ等の駆動源によりスライドドアを自動的に開閉するようにした車両用自動開閉装置が開発されている。自動開閉装置としてはケーブル式のものが多く用いられており、この場合、支持アームには開閉方向(車両前後方向)から開側と閉側の一対のケーブルが連結され、これらのケーブルが電動モータを駆動源とした駆動ユニット(駆動手段)により駆動されることで、スライドドアは当該ケーブルにより牽引されて自動的に開閉するようになっている。
ところで、スライドドアの全閉時において、スライドドアと車体とが対向する部位の一方側には、スライドドア全閉時の車室内側への雨水の浸入を防止するためのドアシール材が設けられ、全閉時に他方側に弾性的に当接可能に配されている。このため、スライドドアを半ドア位置にまで閉じ、さらに全閉位置にまで引き込む際には、このシール材を変形(または圧縮)させる力が必要になり、駆動ユニットの力だけでスライドドアを半ドア位置(所定開度)から全閉位置にまで引き込むことが困難な場合がある。
そこで、例えば特許文献1に示される自動開閉装置では、スライドドアを自動的に開閉するための駆動ユニットに加えて引き込み動作用のクローザ機構を別に設け、半ドア位置にまで閉じられたスライドドアをクローザ機構により駆動して全閉位置にまで引き込むようにしている。
特開平6−323057号公報
しかしながら、特許文献1に示されるクローザ機構には、スライドドア開閉用の駆動ユニットとは別に引き込み動作用の駆動源(電動モータ)や駆動機構等が設けられることになり、部品点数の増大、コスト増大等の課題がある上、スライドドア自動開閉装置としてもその容積が大きいものとなる。そのため、例えば軽自動車など車体スペースが限られた車両に駆動ユニットとクローザ機構の両方を搭載することは困難であった。
本発明の目的は、スライドドアを全閉位置にまで引き込むクローザ機構の構成を簡素化して、車体への搭載性を高めた車両用自動開閉装置を提供することにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、車体または前記スライドドアのいずれか一方に固定されるガイドレールと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの開側端に連結される開側索条体と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの閉側端に連結される閉側索条体と、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在のラッチと、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、前記ラッチに係合して前記ラッチとにより前記スライドドアを全閉位置に保持するストライカと、リンクにより前記ラッチに連結され、前記ラッチの回動に連動して回動可能な駆動レバーと、一端が前記閉側索条体に作動的に連結され、他端が前記駆動レバーに連結される閉鎖用索条体と、前記スライドドアが所定開度以上に開いているときには前記閉鎖用索条体の牽引力による前記駆動レバーの作動を規制し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに当該規制を解除する切替え手段とを有し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに前記閉鎖用索条体の牽引力により前記駆動レバーが作動して該駆動レバーにより前記ラッチがフルラッチ位置に向けて駆動されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記閉鎖用索条体の一端に回転自在に設けられ、前記閉側索条体の前記駆動回転体と前記支持アームとの間の部分が掛け渡される動滑車を有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、車体または前記スライドドアのいずれか一方に固定されるガイドレールと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームに開側から連結される開側索条体と、一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームに閉側から連結される閉側索条体と、前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在のラッチと、前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ラッチに係合して前記ラッチとにより前記スライドドアを全閉位置に保持するストライカと、リンクにより前記ラッチに連結され、前記ラッチの回動に連動して回動可能な駆動レバーと、一端が前記閉側索条体に作動的に連結され、他端が前記駆動レバーに連結される閉鎖用索条体と、前記スライドドアが所定開度以上に開いているときには前記閉鎖用索条体の牽引力による前記駆動レバーの作動を規制し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに当該規制を解除する切替え手段とを有し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに前記閉鎖用索条体の牽引力により前記駆動レバーが作動して該駆動レバーにより前記ラッチがフルラッチ位置に向けて駆動されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記ガイドレールの両端部に配置され、前記開側索条体と前記閉側索条体の移動方向を反転させる一対の反転用回転体と、前記閉鎖用索条体の一端に回転自在に設けられ、前記閉側索条体の前記駆動回転体と前記反転用回転体との間の部分が掛け渡される動滑車とを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記動滑車の移動に伴う前記開側索条体の弛みを吸収するテンショナー機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに、閉側索条体に作動的に連結された閉鎖用索条体の牽引力によりストライカに係合したラッチをフルラッチ方向に駆動してスライドドアを全閉位置にまで引き込むことができるので、クローザ機構用の駆動源や駆動機構等を不要とすることができる。これにより、クローザ機構の構成を簡素化して、この車両用自動開閉装置の車体への搭載性を高めることができる。
本発明によれば、閉鎖用索条体に回転自在に設けられる動滑車に閉側索条体を掛け渡して閉側索条体と閉鎖用索条体とを連結する構造としたので、動滑車の作用により閉側索条体から閉鎖用索条体に伝達される張力(牽引力)を増加させることができる。これにより、閉鎖用索条体によるラッチの駆動力を高めて、スライドドアを確実に全閉位置にまで引き込むことができる。
本発明によれば、動滑車の移動に伴って生じる開側索条体の弛みはテンショナー機構により吸収されるので、閉側索条体の牽引力により閉鎖用索条体を作動させてラッチを駆動する構造としても、開側索条体に弛みを生じさせることなく、この車両用自動開閉装置を確実に作動させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はスライドドアを備えたワンボックスタイプの車両の側面図であり、この車両11の車体12の側部には、後部座席への乗降用の開口部13を開閉するために、スライドドア14が設けられている。
図2は図1に示すスライドドアの車体への取付け構造を示す平面図であり、このスライドドア14の車両前方側(閉側)の下端部には支持アームとしてのロワーアーム15が設けられ、スライドドア14の車両後方側(開側)であって車両上下方向の略中間部にはセンターアーム16が設けられている。一方、車体12の開口部13の下縁部にはガイドレールとしてのロワーレール17が固定され、車体12の側部の開口部13の車両後方側であって車両上下方向の略中間部にはセンターレール18が固定されている。ロワーレール17は車両前後方向に延びる直線状の直線部17aと直線部17aに対して車室内側に傾斜する傾斜部17bとを備え、傾斜部17bを車両前方側(閉側)に向けて車体12に固定されている。また、センターレール18は車両前後方向に延びる直線状の直線部18aと直線部18aに対して車室内側に曲がる曲部18bとを備え、曲部18bを車両前方側(閉側)に向けて車体12に固定されている。
各アーム15,16の先端にはそれぞれローラアッシー21,22が設けられ、ロワーアーム15のローラアッシー21はロワーレール17に移動自在に組み込まれ、センターアーム16のローラアッシー22はセンターレール18に移動自在に組み込まれている。これにより、各アーム15,16は対応するレール17,18に移動自在に支持されている。各アーム15,16が対応するレール17,18に沿って移動すると、スライドドア14は車体12の側部に沿って車両前後方向にスライド式に開閉することができる。また、ロワーレール17の傾斜部17bにローラアッシー21が案内されるとともにセンターレール18の曲部18bにローラアッシー22が案内されることにより、スライドドア14は車体12の外側に引き出された位置から車室内側(車体12の内側)に引き込まれて車体側面と面一となって閉じられるようになっている。
なお、図示はしないが、スライドドア14の車両前方側の上端部にはアッパーアームが設けられ、図1に示すように車体12の開口部13の上縁部にはアッパーレール23が固定され、アッパーアームの先端に設けられるローラアッシー(不図示)がアッパーレール23に移動自在に組み込まれている。
スライドドア14の車体12と対向する部位には、スライドドア開口端の上下方向に沿ってドアシール材14aが設けられており、スライドドア14が全閉位置にまで閉じられた際には、このドアシール材14aが車体12に弾性的に当接して車室内側への雨水の浸入が防止されるようになっている。図示しないが、このドアシール材14aはスライドドア14の他の3辺にも設けられ、スライドドア14の全周からの雨水の浸入が防止されるようになっている。
この車両11には、スライドドア14を自動的に開閉するために、車両用自動開閉装置24が搭載されている。
図3は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を示す斜視図であり、この車両用自動開閉装置24(以下、開閉装置24とする)はいわゆるケーブル式となっており、開側索条体としての開側ケーブル25aと閉側索条体としての閉側ケーブル25bとを備えている。
車体12にはロワーレール17の車両後方側の端部に隣接して連結ユニット26aが固定されており、開側ケーブル25aの一端はこの連結ユニット26aに連結され、他端はロワーアーム15を介してスライドドア14の内部に導かれている。また、車体12にはロワーレール17の車両前方側の端部に隣接して連結ユニット26bが固定されており、閉側ケーブル25bの一端はこの連結ユニット26bに連結され、他端はロワーアーム15を介してスライドドア14の内部に導かれている。つまり、開側ケーブル25aの一端は連結ユニット26aを介してロワーレール17の開側端(車両後方側の端部)に連結され、閉側ケーブル25bの一端は連結ユニット26bを介してロワーレール17の閉側端(車両前方側の端部)に連結されている。
スライドドア14の内部には、開側ケーブル25aと閉側ケーブル25bとを介してスライドドア14を開閉方向に駆動するとともに、所定開度にまで閉じられたスライドドア14を全閉位置にまで引き込み動作させるために、駆動ユニット31が配置されている。
図4は図3に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図であり、この駆動ユニット31はユニットケース32を備え、このユニットケース32に設けられる一対のケーブル引き込み部32a,32bとロワーアーム15との間にはアウターチューブ33a,33bが設けられている。これらのアウターチューブ33a,33bはそれぞれ可撓性を有する樹脂材料により形成されて湾曲自在となっており、駆動ユニット31とロワーアーム15との間においては、各ケーブル25a,25bはそれぞれ対応するアウターチューブ33a,33bに軸方向に移動自在に収容されて、当該アウターチューブ33a,33bに沿って移動するようになっている。そして、アウターチューブ33a,33bにより駆動ユニット31にまで導かれた各ケーブル25a,25bは、それぞれ対応するケーブル引き込み部32a,32bからユニットケース32の内部に引き込まれている。
ユニットケース32の内部には駆動回転体としての円筒状のドラム35が回転自在に収容されており、ユニットケース32の内部に引き込まれた各ケーブル25a,25bの一端側は、それぞれドラム35の外周に互いに逆向きに巻き掛けられ、その先端は当該ドラム35の側面に固定されている。
駆動ユニット31にはそれぞれ開側ケーブル25a、閉側ケーブル25bに対応した一対のテンショナー機構36a,36bが設けられ、これらのテンショナー機構36a,36bにより各ケーブル25a,25bには所定の張力が付与され、その弛みが吸収されるようになっている。これらのテンショナー機構36a,36bはそれぞれ対応するアウターチューブ33a,33bの一端部に固定される樹脂製のスライドキャップ37a,37bを備え、これらのスライドキャップ37a,37bは駆動ユニット31のユニットケース32に進退移動自在に支持されている。また、ユニットケース32の内部にはスプリング38,38が設けられ、これらのスプリング38によりスライドキャップ37a,37bはユニットケース32から押し出される方向に付勢されている。スライドキャップ37a,37bがユニットケース32から押し出される方向に移動すると、アウターチューブ33a,33bの長さ(湾曲度合い)が増加し、アウターチューブ33a,33b内に挿通されるケーブル25a,25bはその増加分だけアウターチューブ33a,33b内に引き込まれる。これにより、各ケーブル25a,25bに所定の張力が付与され、また、各ケーブル25a,25bに生じる弛みが吸収されることになる。なお、符号36a1,36b1は、テンショナー機構36a,36bの各スプリング38,38を、圧縮状態と作動状態とに選択的に切換えるための切換えレバーである。
ユニットケース32には駆動源としての電動モータ41が取り付けられている。電動モータ41としては例えばブラシ付きモータ等の正逆両方向に回転可能なものが用いられ、その出力は図示しない減速機やクラッチ機構(電磁クラッチ)を介してドラム35に伝達されるようになっている。これにより、ドラム35は電動モータ41により駆動されて正逆両方向に回転するようになっている。
電動モータ41には、その作動を制御するための制御装置42が接続されている。制御装置42は、CPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータとなっており、運転席や携帯端末等に設けられる図示しない開閉スイッチが操作されると、その操作信号やスライドドア14の開閉速度、開閉位置等に基づいて電動モータ41やクラッチ機構の作動を制御するようになっている。
図示しない開閉スイッチの開側が操作されると、電動モータ41が正転してドラム35が図4中時計回り方向に回転し、開側ケーブル25aがドラム35に巻き取られる。これにより、ロワーアーム15つまりスライドドア14が開側ケーブル25aに牽引されて自動的に開動作する。反対に、図示しない開閉スイッチの閉側が操作されると、電動モータ41が逆転してドラム35が図4中反時計回り方向に回転し、閉側ケーブル25bがドラム35に巻き取られる。これにより、ロワーアーム15つまりスライドドア14が閉側ケーブル25bに牽引されて自動的に閉動作する。このように、この開閉装置24は、スライドドア14の内部に配置された駆動ユニット31によりロワーレール17の両端に連結された各ケーブル25a,25bを介してスライドドア14を自動開閉動作させる自走式となっている。
この開閉装置24には、全閉位置にまで閉じられたスライドドア14を全閉位置に保持するためにドアロック機構51が設けられている。
図5は図3に示すドアロック機構の詳細を示す正面図であり、このドアロック機構51は鋼板等により形成されるベースブラケット52を有し、このベースブラケット52においてスライドドア14の車両後方側の端部に固定されている。
ベースブラケット52は表裏2枚の板材の間に空間を設けた構造となっており、その空間にはラッチ53が収容されている。ラッチ53は鋼板等により外周にラッチ溝53aとハーフラッチ係止溝53bとを備えた略円板状に形成されており、その軸心においてラッチ軸54によりベースブラケット52に支持されて、アンラッチ位置とハーフラッチ位置を経たフルラッチ位置との間で回動自在となっている。
なお、ラッチ53はラッチ軸54に装着された図示しないリターンスプリングによって常時アンラッチ方向(図5中反時計回り方向)に向けて付勢されている。
ベースブラケット52にはラッチ53を収容する空間に連ねてストライカ案内室55が設けられ、ラッチ53はその一部がストライカ案内室55に位置するように配置され、当該ラッチ53がアンラッチ位置にあるときには、ラッチ溝53aはストライカ案内室55の内部に開口するようになっている。
ラッチ53の外側には、図示しないリターンスプリングに抗してラッチ53をハーフラッチ位置とフルラッチ位置とに保持するために、ラチェット56が設けられている。ラチェット56はラチェット軸57によりベースブラケット52に支持され、ラッチ53に接近離反する方向に回動自在となっている。また、ラチェット軸57には図示しないスプリングが装着され、このスプリングによりラチェット56はラッチ53の外周に押し付けられる方向(図5中時計回り方向)に常時付勢されている。
ラッチ53がハーフラッチ位置となるとラチェット56はラッチ53のハーフラッチ係止溝53bに係合し、これにより、ラッチ53のアンラッチ方向への回転がラチェット56により規制されてラッチ53はハーフラッチ位置に保持される。また、ラッチ53がフルラッチ位置となるとラチェット56はラッチ53のラッチ溝53aに係合し、これにより、ラッチ53のアンラッチ方向への回転がラチェット56により規制されてラッチ53はフルラッチ位置に保持される。
なお、ドアロック機構51にはラチェット56のラッチ53への係合を解除するためのリリーサ機構(不図示)が設けられ、スライドドア14が自動または手動により全閉位置から開かれる際には、リリーサ機構によりラチェット56のラッチ溝53aやハーフラッチ係止溝53bに対する係合が解除され、ラッチ53は図示しないリターンスプリングによりアンラッチ方向に回動するようになっている。
図2、図3に示すように、車体12の開口部13の車両後方側の端部には、ラッチ53に対応してストライカ58が固定されている。ストライカ58は鋼材等により棒状に形成されており、その軸方向を車両前方側(スライドドア14が全閉位置にまで閉じられたときにラッチ軸54と平行となる方向)に向けて配置されている。なお、このストライカ58としては棒状のものに限らず、ドアロック機構51において一般的に採用されているコの字形状のものを用いるようにしてもよい。
スライドドア14が半ドア位置に向けて閉じられると、ストライカ58がストライカ案内室55に沿ってベースブラケット52の内部に侵入し、ラッチ53のラッチ溝53aに係合する。このとき、スライドドア14のドアシール材14aが車体12に当接し、その弾性力によって駆動ユニット31によるスライドドア14の閉動作が一時的に停止または減速した状態となる。
ストライカ58がラッチ53のラッチ溝53aに係合すると、ラッチ53はストライカ58に押されて図示しないリターンスプリングに抗してアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回動する。スライドドア14が半ドア位置まで閉じられると、ラッチ53はハーフラッチ位置まで回動し、ラチェット56がハーフラッチ係止溝53bに係合してスライドドア14はラッチ53とストライカ58との係合により半ドア状態に保持される。さらに、スライドドア14が閉方向に移動して全閉位置まで閉じられると、ラッチ53はフルラッチ位置まで回動し、ラチェット56がラッチ溝53aに係合して、スライドドア14はラッチ53とストライカ58との係合により全閉位置に保持される。
この開閉装置24には、半ドア位置にまで閉じられたスライドドア14をドアシール材14aの弾性力に抗して全閉位置にまで引き込むために、クローザ機構61が設けられている。本実施の形態においては、ローラアッシー22がセンターレール18の曲部18bに達したときにスライドドア14が半ドア位置となるように設定され、ローラアッシー22が曲部18bを移動することにより駆動ロスを生じる範囲でスライドドア14をクローザ機構61により引き込むようにしている。
図3に示すように、このクローザ機構61は閉鎖用索条体としての閉鎖用ケーブル62を備えている。また、閉側ケーブル25bの駆動ユニット31とロワーアーム15との間の部分には連結ユニット63が設けられ、閉鎖用ケーブル62の一端は連結ユニット63を介して閉側ケーブル25bに作動的に連結されている。
図6は図3に示す連結ユニットの内部構造を示す斜視図であり、この連結ユニット63はバスタブ状のケース64を備え、閉鎖用ケーブル62の一端は当該ケース64の長手方向の一端側に設けられる引き込み部64aからケース64の内部に引き込まれている。ケース64の内部にはホルダ65が収容され、閉鎖用ケーブル62の一端はこのホルダ65に固定されている。ホルダ65はケース64の内部で引き込み部64aに対して接近離反する方向に移動自在となっており、ケース64の内部に収容されるスプリング66(ばね部材)により引き込み部64aから離れる方向に付勢されている。
ケースの長手方向の他端側には一対の引き込み部64b,64cが並べて設けられ、閉側ケーブル25bの駆動ユニット31とロワーアーム15との間の部分は連結ユニット63の内部を経由するようにこれら引き込み部64b,64cを介して配策されている。
ホルダ65には支軸67により動滑車68が回転自在に装着され、ケース64の内部に配索された閉側ケーブル25bはこの動滑車68に掛け渡されている。つまり、閉側ケーブル25bの駆動ユニット31(ドラム35)とロワーアーム15との間の部分は、閉鎖用ケーブル62の一端にホルダ65を介して回転自在に設けられる動滑車68に掛け渡され、これにより、閉鎖用ケーブル62の一端はホルダ65と動滑車68とを介して閉側ケーブル25bに作動的に連結されている。なお、引き込み部64b,64cには、それぞれアウターチューブ33bの中間部分が固定されている。
一方、図5に示すように、クローザ機構61は、閉鎖用ケーブル62の牽引力(張力)をラッチ53のフルラッチ方向への駆動力に変換するための駆動レバー71を有している。
駆動レバー71はその基端部において支軸72によりベースブラケット52に回動自在に支持され、その先端側に設けられる連結部71aには閉鎖用ケーブル62の先端が連結されている。なお、連結ユニット63の引き込み部64aとベースブラケット52の間には可撓性を有する樹脂材料により湾曲自在に形成されたアウターチューブ73が設けられ、連結ユニット63の引き込み部64aから引き出された閉鎖用ケーブル62はこのアウターチューブ73に挿通されて当該アウターチューブ73に沿って駆動レバー71にまで導かれるようになっている。
駆動レバー71の中間部分にはピン部材74により連結リンク75の一端が回転自在に連結され、この連結リンク75の他端はピン部材76によりラッチ53に回転自在に連結されている。つまり、駆動レバー71は連結リンク75によりラッチ53の回動に連動するように連結されている。これにより、駆動レバー71が閉鎖用ケーブル62の牽引力により初期位置(ラッチ53がアンラッチ位置となる図5に示す位置)から図5中反時計回り方向に回動すると、ラッチ53はアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて駆動レバー71の回動に連動して回動するようになっている。
なお、ベースブラケット52には円弧状の逃げ溝52aが形成され、ピン部材76はこの逃げ溝52aに沿って円弧状に移動するようになっている。
支軸72にはスプリング77が装着され、このスプリング77により、駆動レバー71と連結リンク75は図5に示す初期位置に向く方向(図5中時計回り方向)に付勢されている。これにより、ラッチ53に対するラチェット56の係合が解除されると、ラッチ53は図示しないリターンスプリングとスプリング77のばね力によりアンラッチ位置にまで回転し、スライドドア14はラッチ53による保持から開放されるようになっている。また、ベースブラケット52にはストッパ78が設けられ、ラッチ53がアンラッチ位置にあるときには、連結リンク75がストッパ78に当接してラッチ53のそれ以上のアンラッチ方向(図5中反時計回り方向)への回転が規制されるようになっている。
この開閉装置24では、閉側ケーブル25bの牽引力により自動閉動作するスライドドア14が半ドア位置にまで閉じられたときに、閉鎖用ケーブル62に連結された駆動レバー71の作動を可能としてスライドドア14の動作を通常の閉動作からクローザ機構61による引き込み動作に切り替えるようにしている。この切替えは、ラッチ53と駆動レバー71とを連結する連結リンク75をトグル機構として構成し、当該動作を切り替えるための切替え手段として機能させることにより行われるようになっている。
図7(a)、(b)は、スライドドアの動作を通常の閉動作からクローザ機構による引き込み動作に切り替える構造を示す説明図である。
図7(a)に示すように、スライドドア14が半ドア位置(所定開度)よりも開かれた状態となってラッチ53がアンラッチ位置にあるときには、ラッチ53と連結リンク75とを連結するピン部材76の軸心は、ラッチ53の回転中心つまりラッチ軸54の軸心と駆動レバー71と連結リンク75とを連結するピン部材74の軸心とを結ぶ直線L(仮想線)よりもアンラッチ側(ラッチ53がフルラッチ位置からアンラッチ位置に向けて回転する方向側)に位置するようになっている。これにより、閉鎖用ケーブル62の牽引力が駆動レバー71に付与されても、その力は連結リンク75を介してラッチ53をさらにアンラッチ方向に回動させようとする方向に加わり、ストッパ78によりラッチ53の回動つまり駆動レバー71の作動が規制されるようになっている。つまり、スライドドア14が半ドア位置よりも開かれた状態のときには、切替え手段としての機能を有するリンク75により、閉鎖用ケーブル62の牽引力による駆動レバー71の作動が規制されるようになっている。
一方、スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられると、ラッチ53はストライカ58に係合して図示しないリターンスプリングに抗してアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回動し、図7(b)に示すように、ハーフラッチ位置に達する。ラッチ53がハーフラッチ位置まで回動すると、ラッチ53と連結リンク75とを連結するピン部材76の軸心は、ラッチ軸54の軸心とピン部材74の軸心とを結ぶ直線Lよりもフルラッチ側(ラッチ53がアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回転する方向側)にまで移動する。これにより、駆動レバー71の作動規制が解除され、閉鎖用ケーブル62の牽引力が駆動レバー71に付与されると、その力が連結リンク75を介してラッチ53をフルラッチ方向に回動させようとする方向に加わり、ラッチ53はフルラッチ位置に向けて駆動されることになる。
図8(a)、(b)はそれぞれ連結ユニットの作動を示す説明図であり、図9(a)〜(c)はそれぞれクローザ機構の作動を示す説明図である。次に、図7〜図9に基づいて、この開閉装置24に設けられるクローザ機構61の動作について説明する。
スライドドア14が半ドア位置以上に開かれた状態のときには、図7(a)に示すように、ラッチ53は連結リンク75によりアンラッチ位置に保持された状態となっており、また、図8(a)に示すように、連結ユニット63に設けられる動滑車68は引き込み部64aの側に引き寄せられた初期位置に保持されている。
この状態で図示しない開閉スイッチの閉側が操作されると、ドラム35により閉側ケーブル25bが巻き取られてスライドドア14が自動閉動作を開始する。スライドドア14の自動閉動作が開始されると、閉側ケーブル25bの張力が動滑車68に加えられ、当該張力により動滑車68には引き込み部64aから離れる方向の力が加えられるが、このとき、閉鎖用ケーブル62を介して動滑車68に連結される駆動レバー71は図7(a)に示すように連結リンク75により規制されているので、動滑車68は移動することなく初期位置に保持される。
スライドドア14が自動閉動作し、センターレール18に支持されるローラアッシー22が曲部18bに達すると、ラッチ53はストライカ58に係合して図示しないリターンスプリングに抗してアンラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回動し、スライドドア14が半ドア位置にまで達すると、図7(b)に示すように、ラッチ53はハーフラッチ位置にまで回転する。また、スライドドア14が半ドア位置に達すると、ドアシール材14aが車体12に当接して、その弾性力によって駆動ユニット31によるスライドドア14の閉動作が一時的に停止または減速した状態となる。
ラッチ53がハーフラッチ位置まで回動すると、図7(b)に示すように駆動レバー71の作動規制が解除され、駆動レバー71は閉鎖用ケーブル62の牽引力により作動可能な状態となる。これにより、閉鎖用ケーブル62を介して駆動レバー71に連結される動滑車68は閉側ケーブル25bの張力により引き込み部64aから離れる方向に移動し、その移動に伴って閉鎖用ケーブル62に牽引力が発生する。そして、この閉鎖用ケーブル62の牽引力により駆動レバー71が初期位置から回転駆動され、その回転力によりラッチ53がハーフラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回転駆動される。つまり、スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられると、閉側ケーブル25bの張力により閉鎖用ケーブル62が作動し、当該ケーブル62に連結された駆動レバー71により駆動されてラッチ53はハーフラッチ位置からフルラッチ位置に向けて回転する。
ラッチ53が駆動レバー71により駆動されてフルラッチ位置に向けて回動すると、図9(a)、(b)に示すように、ラッチ53とストライカ58との係合が徐々に深まり、スライドドア14はラッチ53とストライカ58との相対移動に伴って全閉位置に向けて引き込まれる。つまり、スライドドア14はクローザ機構61により引き込み動作されることになる。そして、図9(c)に示すように、ラッチ53がフルラッチ位置にまで回動すると、スライドドア14は全閉状態となり、クローザ機構61による引き込み動作が終了してスライドドア14は全閉位置に保持される。このように、スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられると、閉側ケーブル25bの牽引力により駆動レバー71が回転作動し、この駆動レバー71によりラッチ53がフルラッチ位置に向けて駆動されてスライドドア14は全閉位置にまで引き込まれる。
反対に、スライドドア14が全閉位置にあるときに、図示しない開閉スイッチの開側が操作されると、リリーサ機構(不図示)によりラッチ53へのラチェット56の係合が解除されて図示しないリターンスプリングのばね力がラッチ53に作用するとともに駆動ユニット31により開側ケーブル25aが巻き取られ、スライドドア14は自動開動作する。このとき、リリーサ機構によりラッチ53とラチェット56の係合が解除されると、スライドドア14はドアシール材14aの弾性力により開方向に僅かに作動し、ラッチ53を初期位置側へ移動させる力となって作用する。
このように、この開閉装置24では、スライドドア14が半ドア位置にまで閉じられたときに、閉側ケーブル25bに動滑車を介して連結される閉鎖用ケーブル62の牽引力により駆動レバー71を作動させ、これによりラッチ53をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に向けて駆動してスライドドア14を半ドア位置から全閉位置にまで引き込み動作させるようにしたので、クローザ機構61専用の電動モータや駆動機構等を設けることなく、スライドドア開閉用の電動モータ41の動力を利用してスライドドア14を引き込み動作させることができる。したがって、クローザ機構61の構成を簡素化・小型化して、この開閉装置24の車体12への搭載性を高めることができる。
また、この開閉装置24では、閉鎖用ケーブル62に回転自在に設けられる動滑車68に閉側ケーブル25bを掛け渡して閉側ケーブル25bと閉鎖用ケーブル62とを作動的に連結する構造としたので、動滑車68の作用により閉側ケーブル25bから閉鎖用ケーブル62に伝達される張力(牽引力)を増加させることができる。これにより、閉鎖用ケーブル62による駆動レバー71つまりラッチ53の駆動力を高めて、スライドドア14を確実に全閉位置にまで引き込むことができる。
さらに、この開閉装置24では、駆動レバー71の回動作動に伴って開側ケーブル25aと閉側ケーブル25bとの間で作動距離に差が生じ、そのため、駆動レバー71の作動に伴って開側ケーブル25aに弛みが生じることになるが、駆動ユニット31にテンショナー機構36a,36bを設けるようにしたので、駆動レバー71の作動に伴う開側ケーブル25aの弛みをテンショナー機構36aにより吸収することができる。したがって、閉側ケーブル25bの張力を利用して駆動レバー71つまりラッチ53を駆動する構造としても、開側ケーブル25aに弛みを生じさせることなく、この開閉装置24を確実に作動させることができる。
図10(a)〜(c)はそれぞれ図2に示す開閉装置の変形例を概略で示す説明図である。なお、図10(a)〜(c)において前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図2に示す開閉装置24では、ガイドレールとしてのロワーレール17を車体12に固定し、支持アームとしてのロワーアーム15をスライドドア14に設けるとともに、駆動ユニット31、ドアロック機構51、クローザ機構61をスライドドア14の内部に配置するようにしている。
これに対して、図10(a)に示す変形例では、ガイドレールとしてのセンターレール18をスライドドア14に固定し、支持アームとしてのセンターアーム16を車体12に設けるとともに、駆動ユニット31、ドアロック機構51、クローザ機構61を車体12に配置するようにしている。この場合、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58はスライドドア14に固定される。
また、図10(b)に示す変形例では、ガイドレールとしてのロワーレール17を車体12に固定し、支持アームとしてのロワーアーム15をスライドドア14に設けるとともに、駆動ユニット31、ドアロック機構51、クローザ機構61を車体12に配置するようにしている。この場合、ロワーレール17の長手方向の両端部にはそれぞれ反転用回転体としての反転プーリ81a,81bが配置され、駆動ユニット31から引き出された開側ケーブル25aは反転プーリ81aによりその移動方向を反転されてその先端がロワーレール17に沿った開側(車両後方側)からロワーアーム15に連結され、閉側ケーブル25bは反転プーリ81bによりその移動方向を反転されてその先端がロワーレール17に沿った閉側(車両前方側)からロワーアーム15に連結されている。なお、この場合においても、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58はスライドドア14に固定される。
さらに、図10(c)に示す変形例では、ガイドレールとしてのセンターレール18をスライドドア14に固定し、支持アームとしてのセンターアーム16を車体12に設けるとともに、駆動ユニット31、ドアロック機構51、クローザ機構61をスライドドア14の内部に配置するようにしている。この場合においては、開側ケーブル25aは反転プーリ81aによりその移動方向を反転されてその先端がセンターレール18に沿った開側(車両前方側)からセンターアーム16に連結され、閉側ケーブル25bは連結ユニット63によりその移動方向を反転されてその先端がセンターレール18に沿った閉側(車両後方側)からセンターアーム16に連結されている。なお、この場合には、ドアロック機構51のラッチ53と係合するストライカ58は車体12に固定される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、駆動ユニット31はロワーレール17に沿って配索される各ケーブル25a,25bを駆動してスライドドア14を開閉動作させるようにしているが、これに限らず、例えば、駆動ユニット31によりセンターレール18に沿って配索されるケーブル25a,25bを駆動して、スライドドア14を開閉動作させるようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、ドアロック機構51やクローザ機構61はスライドドア14の車両後方側の端部に設けられるが、これに限らず、これらを車両前方側の端部に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、開側ケーブル25aと閉側ケーブル25bは別体に形成されるが、これに限らず、1本のケーブルの中間部位をドラム35に巻き付け、その一端側を開側ケーブル25a、他端側を閉側ケーブル25bとしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、各索条体はそれぞれケーブル25a,25bとされるが、これに限らず、索条体としてゴムベルトやワイヤ、チェーン等も用いてもよく、これに対応して反転プーリ81a,81bに替えスプロケット等を用いるようにしてもよい。
さらに、切替え手段としては、連結リンク75を利用したものに限らず、スライドドア14の位置に応じて駆動レバー71の規制の切り替えをできるものであれば、他の構造であってもよい。
スライドドアを備えたワンボックスタイプの車両の側面図である。 図1に示すスライドドアの車体への取付け構造を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置の詳細を示す斜視図である。 図3に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図である。 図3に示すドアロック機構の詳細を示す正面図である。 図3に示す連結ユニットの内部構造を示す斜視図である。 (a)、(b)は、スライドドアの動作を通常の閉動作からクローザ機構による引き込み動作に切り替える構造を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ連結ユニットの作動を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれクローザ機構の作動を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図2に示す開閉装置の変形例を概略で示す説明図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 開口部
14 スライドドア
14a ドアシール材
15 ロワーアーム(支持アーム)
16 センターアーム
17 ロワーレール(ガイドレール)
17a 直線部
17b 傾斜部
18 センターレール
18a 直線部
18b 曲部
21,22 ローラアッシー
23 アッパーレール
24 車両用自動開閉装置
25a 開側ケーブル(開側索条体)
25b 閉側ケーブル(閉側索条体)
26a,26b 連結ユニット
31 駆動ユニット
32 ユニットケース
32a,32b ケーブル引き込み部
33a,33b アウターチューブ
35 ドラム(駆動回転体)
36a,36b テンショナー機構
36a1,36b1 切換えレバー
37a,37b スライドキャップ
38 スプリング
41 電動モータ(駆動源)
42 制御装置
51 ドアロック機構
52 ベースブラケット
52a 逃げ溝
53 ラッチ
53a ラッチ溝
53b ハーフラッチ係止溝
54 ラッチ軸
55 ストライカ案内室
56 ラチェット
57 ラチェット軸
58 ストライカ
61 クローザ機構
62 閉鎖用ケーブル(閉鎖用索条体)
63 連結ユニット
64 ケース
64a,64b,64c 引き込み部
65 ホルダ
66 スプリング
67 支軸
68 動滑車
71 駆動レバー
71a 連結部
72 支軸
73 アウターチューブ
74 ピン部材
75 連結リンク
76 ピン部材
77 スプリング
78 ストッパ
81a,81b 反転プーリ
L 直線

Claims (5)

  1. 車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    車体または前記スライドドアのいずれか一方に固定されるガイドレールと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの開側端に連結される開側索条体と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームを介して前記ガイドレールの閉側端に連結される閉側索条体と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在のラッチと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、前記ラッチに係合して前記ラッチとにより前記スライドドアを全閉位置に保持するストライカと、
    リンクにより前記ラッチに連結され、前記ラッチの回動に連動して回動可能な駆動レバーと、
    一端が前記閉側索条体に作動的に連結され、他端が前記駆動レバーに連結される閉鎖用索条体と、
    前記スライドドアが所定開度以上に開いているときには前記閉鎖用索条体の牽引力による前記駆動レバーの作動を規制し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに当該規制を解除する切替え手段とを有し、
    前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに前記閉鎖用索条体の牽引力により前記駆動レバーが作動して該駆動レバーにより前記ラッチがフルラッチ位置に向けて駆動されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記閉鎖用索条体の一端に回転自在に設けられ、前記閉側索条体の前記駆動回転体と前記支持アームとの間の部分が掛け渡される動滑車を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    車体または前記スライドドアのいずれか一方に固定されるガイドレールと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ガイドレールに移動自在に支持される支持アームと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に配置され、駆動回転体を回転駆動する駆動源と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームに開側から連結される開側索条体と、
    一端側が前記駆動回転体に巻き掛けられ、他端が前記支持アームに閉側から連結される閉側索条体と、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか一方に設けられ、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間で回転自在のラッチと、
    前記車体または前記スライドドアのいずれか他方に設けられ、前記ラッチに係合して前記ラッチとにより前記スライドドアを全閉位置に保持するストライカと、
    リンクにより前記ラッチに連結され、前記ラッチの回動に連動して回動可能な駆動レバーと、
    一端が前記閉側索条体に作動的に連結され、他端が前記駆動レバーに連結される閉鎖用索条体と、
    前記スライドドアが所定開度以上に開いているときには前記閉鎖用索条体の牽引力による前記駆動レバーの作動を規制し、前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに当該規制を解除する切替え手段とを有し、
    前記スライドドアが所定開度にまで閉じられたときに前記閉鎖用索条体の牽引力により前記駆動レバーが作動して該駆動レバーにより前記ラッチがフルラッチ位置に向けて駆動されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記ガイドレールの両端部に配置され、前記開側索条体と前記閉側索条体の移動方向を反転させる一対の反転用回転体と、前記閉鎖用索条体の一端に回転自在に設けられ、前記閉側索条体の前記駆動回転体と前記反転用回転体との間の部分が掛け渡される動滑車とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項2または4記載の車両用自動開閉装置において、前記動滑車の移動に伴う前記開側索条体の弛みを吸収するテンショナー機構を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
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