WO2007072692A1

WO2007072692A1 - ヒータランプ

Info

Publication number: WO2007072692A1
Application number: PCT/JP2006/324476
Authority: WO
Inventors: Takashi Ishida; Tetsuo Ootani; Seiji Sakamoto; Akio Watanabe
Original assignee: Harison Toshiba Lighting Corp.
Priority date: 2005-12-22
Filing date: 2006-12-07
Publication date: 2007-06-28
Also published as: KR20080081250A; EP1976337A1

Abstract

　ヒータランプ１１の減圧により封止された封止部１５１，１５２の外周にＶ溝１８１，１８２を設け、この部分に位置決めと取り付けを兼ねることのできるクランパーで支持可能とする。これにより、封止部１５１，１５２を支持するだけの簡単な構造で確実にヒータランプ１１の取り付けの実現が可能となる。

Description

ヒータランプ

技術分野

[0001] この発明は、複写機やプリンタなどのトナー定着などに用いられるヒータランプに関し、さらに詳しくは、ヒータランプの取り付けを簡単にするとともに、取り付けの省スぺ一ス化を実現する。

背景技術

[0002] 特開 2001— 210454 (特許文献 1)の複写機の定着用に使用されるヒータランプは、従来ピンチシール方式で製造された封止部が用いられており、このピンチシール封止は、構造上、肉厚が薄くなり強度が弱くなるため、封止部にセラミックス製のベースを取り付け、セラミックベース部を金属製のクランパーにて支持する取付方法が用いられている。

[0003] また、特開平 9— 320547号 (特許文献 2)には、従来技術 1のピンチシールの封止方法に代え、減圧封止により封止部を用いたヒータランプも考えられている。

[0004] 上記した従来技術 1のピンチシール方法により形成された封止部は、封止部の肉厚が薄くなり封止部強度が弱くなつてしまうことから、封止部に一端セラミック製のベースを取り付け、ベースの円筒部をクランパーで支持することでランプを支持して!/、る。このため、ベースそのものが必要であったり、ベースを取り付ける作業が必要であつたりするのに加え、ベースそのもののスペースが必要であることから省スペース化には問題があった。

[0005] また、従来技術 2は、減圧封止によるヒータランプの製造方法についてだけで、ランプの取り付けについての説明はないが、ランプ両端のセラミックベースの円筒部分を、円筒形状に切り抜いたステンレス製のクランパーで支持するものと考えられ、従来技術 1と同様の問題があった。

[0006] 特開平 5— 182644号 (特許文献 3)の放射透過性バルブ内部に電気抵抗発熱体が収納された管型白熱電球は、電気抵抗発熱体に金属箔を、金属箔には外部リード棒を接続し、一体化したパーツを放射透過性バルブ内に組み込み、バルブ外面を加熱バーナーで加熱溶融し左右のモールド型で加圧封着して!/、た。このとき給電部は一般的に複写機、暖房機など赤外線ヒータが搭載される加熱機器の保持部形態に合わせ、外部リード棒にリード線、金属端子などを力シメ、溶接等で電気的に接続し使用されていた。

[0007] 従来技術 3の場合、モールド型での加圧封着する封止方法の場合、封止部の強度が弱いためことから、封止部に直接給電部を設け保持させることは封止部強度を確保する上で難しぐ加熱装置として用いるには何らかの補強が必要となり機器を小型化することが困難であった。

[0008] またさらに、特開 2005— 216734 (特許文献 4)では、各々両端にピンチシール部を有するバルブを備えた 3本以上の棒状のヒータランプが互いに平行に伸びるように配置され、各ヒータランプの両端部において共通の連結部材によって連結され、複数のヒータランプは、隣り合うヒータランプの中心の各々を結んだ仮想直線の複数によって正多角形が構成され、かつ各々のヒータランプにおけるピンチシール部の扁平な面が互いに異なる仮想直線と平行となる状態に配置され、ノレブにおけるピンチシール部以外の直管状部分が互いに接触する状態または隣り合うヒータランプにおける直管状部分の外周面の離間距離の大きさが lmm以下となるよう接近した状態にされている。

[0009] この従来技術 4では、ランプユニットの各両端ピンチシールによる封止を行っていることから、複数本のヒータランプをユニットィ匕し、これらの両端部を連結部材によって連結させている。しかし、ピンチシール部の扁平な部分がヒータランプの直径と同等であることから、連結部材は複数本のピンチシール部を束ねるだけの外周の大きさが必要であり、ランプユニットの小型化には問題があった。

特許文献 1：特開 2001— 210454公報

特許文献 2：特開平 9— 320547号公報

特許文献 3 :特開平 5— 182644号公報

特許文献 4:特開 2005— 216734公報

発明の開示

[0010] この発明の目的は、減圧封止による封止部をヒータランプに適用することで、単数本や複数本のヒータランプを取り付ける場合の小型化を図ることにある。また、小型化が可能なヒータランプを用いたことで加熱装置やこの加熱装置を用いた画像形成装置の小型化にも寄与することができる。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、この発明のヒータランプに関する第 1の実施例について説明するための構成図である。

[図 2]図 2は、図 1の要部を拡大して説明するための構成図である。

[図 3]図 3は、この発明のランプ取付装置に関する第 1の実施例について説明するための上面図である。

[図 4]図 4は、図 3の一部を拡大して説明するための構成図である。

[図 5]図 5は、図 3の側面図である。

[図 6]図 6は、図 5の一部を拡大し一部を切り欠いて説明するための構成図である。

[図 7]図 7は、図 3の要部を拡大して説明するための斜視図である。

[図 8]図 8は、図 6の左側力も見た状態について説明するための正面図である。

[図 9]図 9は、この発明のランプ取付装置に関する第 2の実施例について説明するための上面図である。

[図 10]図 10は、図 9の一部を拡大して説明するための構成図である。

[図 11]図 11は、図 9の側面図である。

[図 12]図 12は、図 11の一部を拡大し一部を切り欠いて説明するための構成図である

[図 13]図 13は、図 9の要部を拡大して説明するための斜視図である。

[図 14]図 14は、図 12の左側から見た状態について説明するため正面図である。

[図 15]図 15は、この発明のヒータランプに関する第 2の実施例について説明するための正面図である。

[図 16]図 16は、図 15の側面図である。

[図 17]図 17は、図 15要部の拡大断面図である。

[図 18]図 18は、図 15の主要部の取り付け前の状態について説明するための分解斜視図である。 [図 19]図 19は、図 18で示す図 15の主要部が取り付けされた後の状態について説明するための斜視図である。

[図 20]図 20は、この発明のランプ取付装置に関する第 3の実施例について説明するための側面図である。

[図 21]図 21は、図 20の左側からみた側面図である。

[図 22]図 22は、図 15のヒータランプに電力が供給される状態の模式図である。

[図 23]図 23は、この発明のヒータランプに関する第 3の実施例の概略的な構成につ

V、て説明するための斜視図である。

[図 24]図 24は、図 23を長手方向から見たときの配置状態を示す側面図である。

[図 25]図 25は、図 24に連結部材を取り付けた状態の側面図である。

[図 26]図 26は、一方の連結部材にシュリンクシール部が取り付けられた状態の図 25 の a— a'断面図である。

[図 27]図 27は、図 1が組み立てられた状態の正面図である。

[図 28]図 28は、図 27の側面図である。

[図 29]図 29は、ヒータランプの発熱パターンについて説明するための説明図である。

[図 30]図 30は、この発明のヒータランプに関する第 4の実施例の概略的な構成につ

V、て説明するための斜視図である。

[図 31]図 31は、図 30を長手方向から見たときの配置状態を示す側面図である。

[図 32]図 32は、図 30に連結部材を取り付けた状態の側面図である。

[図 33]図 33は、図 32の b— b'断面方向から見た側断面図である。

[図 34]図 34は、チップレスの減圧封止形成を可能とするヒータランプの製造方法について説明するための説明図である。

[図 35]図 35 (a)は、図 34 (e)の c c '断面図、図 35 (b)は、図 34 (e)の d— d'断面図である。

[図 36]図 36は、図 34 (e)の一部を切り欠いた状態を示す斜視図である。

[図 37]図 37 (a)は、図 36の e— e'断面図、図 37 (b)は、図 36の f f '断面図である。

[図 38]図 38は、金属箔を内部リードと導入線を包み込むように湾曲された状態について説明するための構成図である。 [図 39]図 39は、図 38の g— g'断面図である。

[図 40]図 40は、金属箔を内部リードと導入線に重ね巻きにして接続された状態について説明するための構成図である。

[図 41]図 41は、この発明のランプ取付装置に関する第 4の実施例について説明する図 28のランプユニットが取り付けられた状態の側面図である。

[図 42]図 42は、図 41の正面図である。

[図 43]図 43は、図 42の要部の拡大図である。

[図 44]図 44は、図 41の要部の斜視図である。

[図 45]図 45は、図 41の左側から見た側面図である。

[図 46]図 46は、この発明のランプ取付装置に関する第 5の実施例について説明するための要部を拡大して示した正面図である。

[図 47]図 47は、図 46の側面図である。

[図 48]図 48は、図 43に連結部材が取り付けられた状態の図 18に相当する図 21の要部拡大図である。

[図 49]図 49は、図 48を左側からみた要部の拡大図である。

[図 50]図 50は、この発明のトナー定着装置の一実施例について説明するための概略的な構成図である。

[図 51]図 51は、この発明の画像形成装置に関する一実施例について説明するための説明図である。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。添付の各図面中、同一または相当の構成部分には同一の符号を付している。

[0013] 図 1、図 2は、この発明のヒータランプに関する第 1の実施例について説明するためのもので、図 1は構成図、図 2は図 1要部を拡大して説明するための構成図である。

[0014] 図 1、図 2において、 11は管型白熱電球の一種であるヒータランプである。ヒータランプ 11は、例えば定着用等のヒータとして多用され、放射透過性を有する石英ガラス製等のバルブ 12を有する。バルブ 12には、その内部に耐火性金属の電気抵抗線の一例であるタングステンフィラメント 13が熱源として同心状に収容される。フィラメント 1 3は、バルブ 12内で軸方向に複数配設されたアンカー 14により、バルブ 12に対する同心状態が保持される。また、バルブ 12内には、アルゴン等の不活性ガスとともに、所容量のハロゲンガスを封入する。バルブ 12の軸方向に減圧封止により封止して封止部 151, 152を形成する。封止部 151, 152内にはバルブ 12と膨張係数が近似した導電性の例えばモリブデン (Mo)で形成された矩形箔状の金属箔 161 , 162をそれぞれ埋設している。

[0015] 減圧による封止は、封止部以外で一旦ランプを封止し、封止部を含むランプ内部を減圧にした状態で、モリブデン箔を気密封止させるものである。この封止方法は、石英ガラスの肉厚がピンチシールによる封止方法のように偏ることがないことから封止部強度が向上する。

[0016] 金属箔 161の一端にはフィラメント 13の内部リード 131が、金属箔 162の一端にはフィラメント 13の内部リード 132がそれぞれ接続される。金属箔 161の他端は電力を供給するための導入線 171に、金属箔 162の他端は電力を供給するための導入線 1 72にそれぞれ接続する。

[0017] 封止部 151, 152の外周にはヒータランプ 11を取り付けるための V溝 181, 182をそれぞれ形成する。 V溝 181, 182は、封止部 151, 152を形成するときに合わせて形成する。

[0018] なお、 V溝 181, 182は両側の封止部 151, 152に形成した力何れか一方でも構わない。

[0019] この実施例では、予めヒータランプ 11の封止部 151, 152に一体的にそれぞれ取り付けるための V溝 181, 182が形成されていることから、ヒータランプ 11の取り付けが簡単なものとなる。

[0020] 図 3〜図 8は、この発明のランプ取付装置に関する第 1の実施例について説明するためのものである。図 3は上面図、図 4は図 3の一部を拡大して示す上面図、図 5は図 3の側面図、図 6は図 5の一部を拡大して示す上面図、図 7は図 3要部の拡大斜視図、図 8は図 3の左側から見た正面図である。

[0021] この実施例は、図 3〜図 6に示すように、上記したヒータランプ 11の封止部 151, 15 2に形成された V溝 181, 182に、弾性を有する例えばステンレス製のクランパー 31 , 32を用いてシャーシ 33 (図 5参照）に形成される被取付部 34, 35に取り付けたものである。

[0022] クランパー 31, 32は、図 7に示すように、封止部 151, 152に形成された V溝 181, 182に係合される係止部 71と被取付部 34, 35に取り付けられる取付部 721, 722から構成される。クランパー 31, 32の係止部 71にそれぞれ封止部 151, 152の V溝 18 1, 182に係合させた状態で、取付部 721, 722を Fl, F2方向に付勢させると、係止部 71は F3, F4方向に付勢されて V溝 181, 182が確実に支持される。図 4に示すように、取付部 721, 722が矢印方向に付勢される状態を被取付部 34, 35で保持することで、クランパー 31, 32を支持している。

[0023] この実施例では、減圧封止部を直接クランパーで支持することにより定着用のヒートローラの大幅な寸法短縮が可能となり、延いては定着ローラの大幅な小型化を実現することができる。

[0024] ところで、封止部 151, 152に形成される V溝 181, 182は、両方に設ける必要はなぐ少なくとも何れか一方に形成された V溝に対し、クランパーを係合させればよい。

[0025] この場合、 V溝が形成されな、封止部側は、封止部の所望の位置に例えばクランパーを取り付ければよい。両方に V溝 181, 182を形成した場合と同様に、簡単な作業工程により確実な位置づけされた取り付けが実現できる。また、 V溝が形成されない封止部側は、熱膨張によるクランパーとの間の応力が発生しないことから、バルブの破壊を防止することができる。

[0026] クランパー 31, 32の係止部 71は、取付部 721, 722を Fl, F2方向に付勢させることにより、 F3, F4方向に付勢させヒータランプ 11を取り付けるとした力予め、係止部 71を小さくしておき、図 7の F3, F4とは逆方向に広げながら V溝に係合させても構わない。

[0027] ところで、図 3〜図 6で説明したランプ取付装置の実施例では、 V溝を形成したが、クランパーを Fl, F2方向に付勢させた状態で被取付部に取り付ける場合に、クランパーの係止部 71が F3, F4方向に付勢されることから、この付勢力を利用すれば必ずしも V溝がある必要はな、。 [0028] この場合でも簡単な作業工程により確実な位置づけされた取り付けが実現できるば力りか、熱膨張によるクランパーとの間の応力が発生しないことから、バルブの破壊を防止することができる。

[0029] 図 9〜図 14は、この発明のランプ取付装置の第 2の実施例について説明するためのもので、図 9は上面図、図 10は図 9の一部を拡大して示す上面図、図 11は図 9の側面図、図 12は図 11の一部を拡大して示す上面図、図 13は図 9要部の拡大斜視図、図 14は図 9の左側力も見た正面図である。

[0030] この実施例は、図 9〜図 14に示すように、上記の実施例で形成した V溝 181, 182 を無くし、弾性を有する例えばステンレス製のクランパー 91, 92を用い、シャーシ 33 等に形成された被取付部 34, 35に取り付けたものである。

[0031] クランパー 91, 92は、図 13〖こ示すよう〖こ、バルブ 12の長手方向の両側を係合させる係止部 93と被取付部 34, 35に取り付けられる取付部 941, 942から構成される。クランノー 91, 92の係止咅 93を、伊えば、封止咅 152とノノレブ 12の境 121, 1 22にそれぞれ図中 Fl, Fr方向（図 11参照）に付勢させた状態で、取付部 941, 942 を Fl, F2方向に付勢させると、係止部 93は F3, F4方向に付勢されてヒータランプ 1 1が確実に支持される。図 10に示すように、取付部 941, 942が矢印方向に付勢される状態を、被取付部 34, 35でクランパー 31, 32を保持することより、クランパー 31, 32を取り付けている。

[0032] このように、簡単な構成と作業工程により、ヒータランプ 11は、確実に位置づけされた状態で取り付けできる。また、クランパー 31, 32は、ヒータランプ 11の封止部 151, 152の端部より内側に形成でき、より省スペースにすることにも寄与している。

[0033] クランパー 91, 92に取り付けるヒータランプ 11の数は、 1灯（本）に限らず、クランパ一 91, 92の形状を変形させることにより、 2灯以上の複数灯を保持するものであってちょい。

[0034] この発明は、上記した実施例に限定されるものではない。例えば、 V溝が形成されない側は、導入線に取り付け金具を溶接し金具を被取付部に取り付ければよい。さらに、クランパーには 1本のヒータランプの封止部を取り付けるだけでなぐ形状を変えることにより 2本以上も取り付け可能となる。 [0035] 図 15〜図 17は、この発明のヒータランプに関する第 2の実施例について説明するための、図 15は正面図、図 16は側面図、図 17は図 15要部の拡大断面図である。

[0036] この実施例は、導電性の例えばステンレス製の口金 191, 192を封止部 151, 152 に取り付け、口金 191と導入線 171それに口金 192と導入線 172をそれぞれ電気的に接続するものである。

[0037] 口金 191, 192は、底部 201, 202を有する円筒形状をしており（図 17、図 18参照 )、底部 201, 202にはそれぞれ導入線 171, 172が通過可能な貫通孔 211, 212力 S 穿設されている。 221, 222は、貫通孔 211, 212に位置させ、一片に導入線 171, 1 72を通過させる係合孔 231, 232が穿設された L字状の金具であり、この金具 221, 222〖こは、口金 191, 192の外側の底部 201, 202に例えば溶接により固着されている。

[0038] ここで、図 18、図 19を参照し、封止咅 151, 152に口金 191, 192の取り付け方について説明するが、ここでは一方の封止部 151に口金 191を取り付けることについて説明する。他方の封止部 152に口金 192の取り付けも同様であり、他方については説明を省略する。

[0039] すなわち、予め係合孔 231を貫通孔 211に合わせた状態の金具 221を口金 191の外側の底部 201に溶接して固定する。金具 221が取り付けらた口金 191の開放側から封止部 151を挿入する。この過程の中で、導入線 171を貫通孔 211、係合孔 231 を通過させ、封止部 151が口金 191の底部 201に到達するまで挿入する。挿入後の導入線 171は金具 221の他片に例えば溶接により固定する。

[0040] このように構成されたヒータランプ 11は、口金 191, 192に給電することにより発光させることがでさる。

[0041] この実施例では、減圧封止法により強度に封止された封止部に導電性の口金を取り付けたことから、口金により更に強度を高めることができる。また、口金と給電部を同一の部材としたことから小型化の実現に寄与することが可能となる。

[0042] 図 20、図 21は、この発明のランプ取付装置に関する第 3の実施例について説明するための、図 20は側面図、図 21は図 20の左側力もみた側面図である。

[0043] この実施例は、図 20、図 21に示すように、上記したヒータランプ 11の封止部 151, 152に取り付け、導入線 171, 172にそれぞれ電気的に接続された口金 191, 192 を、弾性を有する例えばステンレス製のクランパー 2011, 2012を用いて電気'機械的に支持し、例えば合成樹脂製のシャーシ 2013 (図 21参照）に形成される被取付咅 2014, 2015に取り付けたものである。クランノー 2011, 2012は、口金 191, 19

2に係合し、ヒータランプ 11を支持する。クランパー 2011, 2012は、一端が電源に接続されたリード線の他端が接続されて、る。

[0044] クランノー 2011, 2012につ!/、て説明する力クランノー 2011, 2012同じ構造であることから、ここでは、クランパー 2011が取り付けられた側力もヒータランプ 11の長手方向を拡大して見た図 21を参照し説明する。

[0045] クランパー 2011は、図 21に示すように一体の両片が常に矢印 F4, F5に付勢される状態にある弾性を有する係止部 2016と被取付部 2014の係合部 2017, 2018にそれぞれ取り付けられる取付部 2019, 2020、常に互いが反発する F6, F7方向に付勢される支柱 2021, 2022から構成される。

[0046] ここで、ヒータランプ 11のクランパー 2011, 2012への取り付けについて説明する。

まず、クランパー 2011, 2012を支柱の矢印 F6, F7の付勢力に抗して被取付部 20

14, 65〖こ取り付けることでシャーシ 2013〖こ取り付ける。

[0047] 次【こ、クランノー 2011, 2012の係止咅 2016をヒータランプ 11の口金 191, 192 にそれぞれ当て、矢印 F4, F5に付勢させた係止部 2016の付勢力に抗して矢印 F4

, F5の逆方向に開き係止部 2016に把持する。

[0048] これにより、予めシャーシ 2013に取り付けられたクランパー 2011, 2012に対しヒータランプ 11を電気的、機械的に取り付けすることができる。なお、クランパー 2011

, 2012を口金 191, 192に取り付けた後、クランノー 2011, 2012をシャーシ 2013 に取り付けても構わない。

[0049] 図 22は、ヒータランプ 11に電力が供給される状態の模式図である。電源 11からクランノ一 2011, 2012を介して電力が供給されると、口金 191, 192を通してヒータランプ 11に供給されて点灯させることができる。

[0050] なお、クランパー 2011, 2012の形状の工夫次第では、ヒータランプ 11の口金 191

, 192を、予めシャーシ 2013に固定されたクランノ一 2011, 2012の開放佃 J力ら圧入する動作で嵌合させることも考えられる。

[0051] この実施例によれば、減圧封止部を直接導電性の口金を電力が供給される導電性のクランパーで支持することにより、口金により強度の高い減圧封止部の強度を更に強度を高めることができるとともに、口金と給電部を同一の部材としたことから配線処理などが簡単なものとなり、省スペースに寄与することが可能となる。

[0052] ヒータランプを定着用として用いたときは、ヒートローラの温度分布を均一に保っために、配熱分布がヒートローラに対して正しい位置に配置される必要がある。この実施例の場合、ハロゲンヒータの封止部がクランパーにより所望の配熱分布が得られる位置決めを実現することができる。

[0053] クランパー 2011, 2012に取り付けるヒータランプ 11の数は、 1本のヒータランプの封止部を取り付けるだけでなぐ形状を変えることにより 2本以上も取り付けることが可能である。

[0054] また、実施例では、両側の封止部に導電性の口金を設けたことにした力何れか一方の封止部に導入線に電気的に接続される導電性の口金を設けたものであっても構わない。導電性の口金としない他方は、セラミック製の口金としここ力も導入線に一端が接続されたリード線を取り出してもよい。口金をセラミックとした場合のクランパーは、金属製のものであっても合成樹脂製のものであっても構わな、。

[0055] 図 23は、この発明のヒータランプに関する第 3の実施例の概略的な構成について説明するための斜視図、図 24は、図 23に示すヒータランプを長手方向から見たときの配置状態を示す側面図である。

[0056] 図 23において、ランプユニット 100は、外径が 6〜 15mm程度の棒状のヒータランプ 11a, l ibが平行に伸びるよう配置され、ヒータランプ 11a, l ibの両端部に耐熱性絶縁材料で形成される共通の連結部材 2311, 2312によって連結されて保持されて構成する。

[0057] ヒータランプ 11a, l ibには、それぞれ両端に減圧封止により封止するシュリンクシール部 151, 152を形成された全体が略直管状のバルブ 12a, 12bを有する。バルブ 12a内には、フィラメント 13aがバルブ 12aの管軸方向に沿って伸びるように配設されるとともに、不活性ガスおよびハロゲンガスが所要の封入量で封入される。バルブ 1 2b内には、フィラメント 13b, 13cがバルブ 12bの管軸方向に沿って伸びるように直列接続した状態で配設されるとともに、所要の不活性ガスおよびハロゲンガスが封入量で封入される。

[0058] フィラメント 13aの両端部は、減圧封止による封止部 151, 152のそれぞれに気密封着して埋設された、例えばモリブデン製の金属箔 161, 162を介して、封止部 151 , 152の端面より突出して伸びる導入線 171, 172に接続されている。

[0059] また、直列接続されたフィラメント 13b, 13cの両端部は、減圧封止による封止部 15 1, 152のそれぞれに気密封着して埋設された、例えばモリブデン製の金属箔 161, 162を介して、封止部 151, 152の端面より突出して伸びる導入線 171, 172に接続されている。

[0060] 連結部材 2311は、ヒータランプ 11a, l ibの封止部 151, 151をそれぞれ挿入する径大の支持孔 2313, 2314と導入線 171, 171がそれぞれ挿入される径小の支持孔 2315, 2316力 S形成される。連結咅材 2312に ίま、封止咅 152をそれぞれ挿人する径大の支持孔 2317, 2318と導入線 172, 172がそれぞれ挿入される径小の支持孔 2319, 2320力形成される。また、連結部材 2311, 2312には、支持部 2321, 2322を一体形成している。

[0061] このように、連結咅材 2311にヒータランプ 11a, l ibの封止咅 151, 151力連結咅材 2312にヒータランプ 11a, l ibの封止咅 152, 152力 Sそれぞれ挿人固定されることによりランプユニット 100を構成する。

[0062] なお、導入線 171, 172には、それぞれ図示しないリード線の一端が接続され、他端に電力が供給されることにより、ヒータランプ 11a, l ibをそれぞれ点灯させる。

[0063] ところで、図 24に示すように、ヒータランプ 11a, l ibにはそれぞれのバルブ 12a, 1 2bの外周面より l〜5mm程度突出したガス排気導入管の残留部であるチップ 241, 242が形成されており、ランプユニット 100を小型のものとして構成するに際しては、バルブ 12a, 12bの周方向におけるチップ 241, 242の配置位置を考慮する必要がある。

[0064] チップ 241, 242の配置位置例について説明する。ヒータランプ 11a, l ibにおけるチップ 241, 242は、チップサイズにもよる力バルブ 12a, 12bの外接円 Ca内に収まるように、相手側のノレブに接近するように配置されていることが好ましい。これにより、チップ 241, 242が隣り合うヒータランプに対して干渉することなしに、チップ 24 1, 242がバルブ 12a, 12bの外接円 Caに対する突出量を可及的に小さくでき、ランプユニット 100の小型化を図ることが可能となる。このとき、封止部は減圧封止であることからチップ 241, 242の位置に左右されることはなぐ周方向の位置変更の自由度の向上を図ることができる。

[0065] 図 25は、ヒータランプ 11a, l ibに連結部材 2312が取り付けた状態で、図 24と同じ方向からみた状態を示す側面図を、図 26は、連結部材 2312にヒータランプ 11a, 1 lbそれぞれの封止部 152が取り付けられた状態の図 25の a— a '断面図である。

[0066] 連結部材 2312は、ヒータランプ 11a, l ibそれぞれの封止部 152の外接円 Cbがバルブ 12a, 12bの外接円 Caに比べで小さくできることから、外接円 Ca内は入る大きさのものにすることができる。

[0067] 図 27、図 28は、ヒータランプ 11a, l ibに連結咅材 2311, 2312力 ^取り付けられて構成されるランプユニット 100の、図 27は正面図を、図 28は図 27の側面図を示すものである。

[0068] 図 27、図 28力らも分力、るように、連結咅材 2311, 2312ίまヒータランプ 11a, l lb2 本を並べた長さよりも小さい長さと 1本よりも低い高さのものを使用することができ、連結部材 2311, 2312を小型に、延いてはランプユニット 100全体を小型化にすることができる。

[0069] ヒータランプ 1 la, 1 lbは、互いに発熱パターン (発熱領域）が異なるものとされて!/ヽる。例えば、ヒータランプ 11aは図 29 (a)に示すように、フィラメント 13aがバルブ 12a の中央部分に、ヒータランプ l ibは図 29 (b)に示すように、フィラメント 13b, 13cがバルブ 12bの両端側部分に発熱領域を有するように構成したものである。ヒータランプ 1 laは、例えば A4サイズの記録材用の定着用ヒータランプとし、ヒータランプ 11a, 11 bが合成される図 29 (c)は、例えば A3サイズの記録材用の定着用ヒータランプとして機能するものである。

[0070] この実施例では、ヒータランプ 11a, l ibを互いに接触させた状態または極めて接近させた状態で配置することができる。ヒータランプ 11a, l ibを連結せさる部材は、ヒータランプ 11a, l ibの外接円よりも小さくでき、ランプユニット 100の小型化に寄与する。また、ヒータランプ 11a, l ibの封止を減圧封止としたことで、接触させた状態または極めて接近させた状態のヒータランプ 11a, l ibの周方向のチップの位置の自由度も向上する。

[0071] 図 30〜図 32は、 3本を備えたこの発明のヒータランプに関する第 4の実施例について説明するための、図 30は概略的な構成の斜視図、図 31は図 24に相当する側面図、図 32は図 25に相当する側面図である。

[0072] 図 30において、 3本目のヒータランプ 11cは、両端に減圧封止により封止する封止部 151, 152が形成された全体が略直管状のノレブ 12cを有する。バルブ 12c内には、ヒータランプ 11a, l ibのフィラメント 13a, 13b, 13cのそれぞれの長さをほぼ足した長さのフィラメント 13dがバルブ 12cの管軸方向に沿って伸びるように配設されるとともに、所要の不活性ガスおよびハロゲンガスが封入量で封入される。バルブ 12c の外周面には、 l〜5mm程度突出したガス排気導入管の残留部であるチップ 243 が形成されている。

[0073] フィラメント 13dの両端部は、封止部 151, 152のそれぞれに気密に封着されて埋設された、例えばモリブデン製の導電性箔 161, 162を介して、封止部 151, 152の端面より突出して伸びる導入線 171 , 172に接続されている。

[0074] 連結部材 3011には、ヒータランプ l la〜l lcの封止部 151をそれぞれ挿入する径大の支持孔 3012〜3014と導入線 171がそれぞれ挿入される径小の支持孔 3015

〜3017が形成される。

[0075] 連結部材 3021には、ヒータランプ l la〜l lcの封止部 152をそれぞれ挿入する径大の支持孔 3022〜3024と導入線 172がそれぞれ挿入される径小の支持孔 3025 〜3027力 S形成される。また、連結咅材 3011, 3021に ίま、支持咅 2321, 2322をそれぞれ一体形成している。

[0076] このように、 3本のヒータランプ l la〜l lcの封止部 151を連結部材 3011に、封止部 152を連結部材 3021にそれぞれ挿入固定することによりランプユニット 100を構成する。

[0077] 図 31に示すように、ヒータランプ l la〜l lcにはガス排気導入管の残留部であるチップ 241〜243がそれぞれ形成されており、ランプユニット 100を小型のものとして構成する場合、バルブ 12a〜12cの周方向におけるチップ 241〜243の配置位置を考慮する必要がある。

[0078] チップ 241〜243の配置例について説明する。ヒータランプ l la〜l lcにおけるチップ 241〜243は、チップサイズにもよる力バルブ 12a〜12cの外接円 Ca内に収まるように、バルブ 12a〜 12cをそれぞれ接近させて配置することが好ましい。これにより、チップ 241〜243が隣り合うヒータランプに対して干渉することなぐチップ 241〜 243がバルブ 12a〜12cの外接円 Caに対し突出しないか、したとしてもその突出量を可及的に小さくでき、ランプユニットの小型化を図ることが可能となる。このとき、封止部は減圧方法によるものであることから、チップ 241〜243の位置に左右されることを極力無くすことができ、周方向の位置変更の自由度の向上を図ることができる。

[0079] ヒータランプ l la〜l lcの封止部 152がー方の連結部材 2032に取り付けられた状態を図 32に示している。

[0080] 図 32に示すように、連結部材 3021の幅 Xは、バルブ 12a〜12cの外接円 Caの直径 yよりも低ぐ連結部材 2312の幅 zは、バルブ 12a〜12cの外接円 Caの直径 yよりち狭くすることがでさる。

[0081] このように、封止部 152の外接円 Cbがバルブ 12a〜12cの外接円 Caに比べで小さくできることから、連結部材 3021は外接円 Ca内に入る大きさを実現することが可能となる。なお、他方の連結部材 3011と封止部 151の取り付けも同様である。

[0082] ところで、ヒータランプ 11a〜： L ieは、互いに発熱パターンが異なっている。例えば、ヒータランプ 11aはフィラメント 13aがバルブ 12aの中央部分に、ヒータランプ l ibはフイラメント 13b, 13cがバルブ 12bの両端側部分に発熱領域を有するように構成したものである。ヒータランプ 11aは、例えば A4サイズの記録材用の定着用ヒータランプとし、ヒータランプ 11a, l ibは、例えば A3サイズの記録材用の定着用ヒータランプとして機能するものである。また、ヒータランプ 11cは発熱量が少ない余熱 (待機)用途である。

[0083] 図 33は、図 32の b— b'断面方向から見た側断面図であり、この図 33からも連結部材 3021 (3011)の幅 Xが連結されたバルブ 12b, 12c外接円 Caの直径に相当する y の内側にあることがわかる。

[0084] この実施例では、封止部による制約を極力抑えることが可能なことから、ヒータランプ 1 la〜l lcを互いに接触させた状態または極めて接近させた状態で配置することができる。ヒータランプ l la〜l lcを連結せさる連結部材 3011, 3021は、ヒータランプ l la〜l lcの外接円 Caよりも小さくでき、ランプユニット 100の小型化に寄与する。また、ヒータランプ l la〜 11cの封止を減圧封止としたことで、接触させた状態または極めて接近させた状態のヒータランプ l la〜l lcの周方向のチップ位置の自由度がも向上し、連結部材 3011, 3021の取り付ける作業性も向上させることができる。

[0085] ここで、チップが形成されな!、ように減圧封止させることが可能である。チップレスのヒータランプを用いた場合、ヒータランプを連結部材に取り付ける方向性を考えることを不要にすることが可能である。これにより、ヒータランプを連結部材に取り付ける作業'性の向上を図ることができる。

[0086] 図 34を参照し、チップレスの減圧封止形成を可能とするヒータランプの製造方法について説明する。

[0087] まず、図 34 (a)において、フィラメント 13の両端に、内部リード 131, 132、金属箔 1 61 , 162それに導入線 171, 172をそれぞれ直列に接続した状態のものを用意する。フィラメント 13の一端と内部リード 131、金属箔 161、導入線 171を直列に接続する箇所とフィラメント 13の他端と内部リード 132、金属箔 162、導入線 172を直列に接続する箇所は、それぞれ例えばスポット溶接により結合させる。また、内部リード 131 , 132は、フィラメント 13の端部を直線状に延ばして構成しても構わない。

[0088] 次に、図 34 (b)では、（a)において直列に接続して一体ィ匕されたフィラメント 13等をバルブ 12に収納する。

[0089] 図 34 (c)では、図 34 (b)の状態で構成されたバルブ 12の一端にキャップ 3411に取り付ける。このとき、導入線 172もキャップ 3411に取り付ける。そしてキャップ 3411 を上側の状態に保持し、金属箔 161が位置する内部が減圧状態のバルブ 12の外部力ガスを用、たバーナー 3412を当ててバルブ 12を融解させ、バーナー 3412を当てた下の自重の作用に基づきバルブ 12と金属箔 161を一体化させて封止部 151 を形成する。 [0090] ここでの導入線 172の仮止めは、キャップ 3411で取り付けることとした力導入線にアンカーを形成し、このアンカーをバルブ 12内で支持するような構成にすることでも構わない。同様に、導入線 171も仮止めすることも可能である。

[0091] 同じように、図 34 (d)において金属箔 162が位置する内部が減圧状態のノレブ 12 の外部からガスを用いたバーナー 3413を当ててバルブ 12を融解させ、バーナー 34 13を当てた下の自重の作用に基づき、バルブ 12と金属箔 162を一体ィ匕させて封止部 152を形成する。

[0092] 最後に、図 34 (e)において、封止部 151, 152を残したバルブ 12の両開口側を例えばレーザー等の手段でカットするとともに、導入線 171, 172も適当な長さにカットする。

[0093] このような工程を経て、チップレスのヒータランプを形成することが可能となる。

[0094] ところで、図 34 (c) , (d)の工程は、バーナー 3412, 3413を同時に作動させるェ程を取ることも可能である。この場合、封止に係る時間を短縮させることができ量産効果を向上させることが期待できる。

[0095] また、バルブ 12内にガスを封入するときに発生する排気導入管の残留部で l〜5m m程度突出したチップは、バルブ 12の開口端力も行うことによりこれを無くすことも可能である。この場合、多量のヒータランプを運搬する場合に邪魔になるチップがないことから運搬性の向上も図ることができる。

[0096] ところで、図 34で説明した金属箔 161, 162は、予め長手方向に湾曲に成形されている。湾曲された金属箔 161が封止部 151で封止された状態を図 34 (e)の c— c ' 断面を図 35 (a)に、 d— d'断面を図 35 (b)にそれぞれ示す。

[0097] このように、金属箔 161, 162を湾曲させることで減圧封止部 151, 152の径小化を図りながら、封止部内の金属箔幅の実質的に広くし断面積を大きくすることができ、金属箔の温度上昇を抑えることができる。

[0098] ところで、図 35 (b)に示すように、金属箔を湾曲にした関係と封止部を径小化した関係から導入線は、封止部の中心力もずれた状態にある。図 36、図 37は、金属箔を湾曲にするとともに封止部を径小化しながら導入線が封止部の中心力外部に導き出されるようにしたものである。 [0099] 図 36は、図 34 (e)の封止部 152側から一部を切り欠いた状態の斜視図で、図 37 ( a)は図 36の e— e'断面を、図 37 (b)は図 36の f f '断面を示している。

[0100] 図 36に示すように、金属箔 162と接続される内部リード 132および導入線 172の一部を変形させた補正部 361, 362を形成させたものである。補正部 361, 362は偏芯した位置にある金属箔 162に対し、中央の位置にある内部リード 132および導入線 1 72との接続を可能にしている。補正部 361, 362は、単に内部リード 132と導入線 17 2を曲げカ卩ェにより実現することができる。

[0101] この結果、図 37 (a)に示すように、金属箔 162と導入線 172との接続箇所での導入線 172は封止部 152に対して偏芯している力図 37 (b)に示すように、図 36f— f'断面付近での金属箔 152と導入線 172との接続箇所での導入線 172は封止部 152に対してほぼ中央に位置させている。

[0102] このように、金属箔 162との接続部分以外での内部リード 132および導入線 172を封止部 152の中央に位置するようにしたことにより、機械的強度の均一化や、取り付けのときの制約を緩和させることができる。

[0103] 図 38は、金属箔 1621を内部リード 132と導入線 172を包み込むように湾曲させて形成したもので、図 39は図 38の g— g，断面図である。

[0104] この場合、金属箔 1621を内部リード 132と導入線 172のような外形、すなわち円形の形状としていることから、ガラス製の封止部 152の外観形状がより円柱形状に近いものとなり、封止部分を用いて白熱電球を固着する場合には寸法管理等の点で有利となる。

[0105] 図 40は、金属箔 1622を内部リード 132と導入線 172に対し、重ね巻きするようにして接続したものである。

[0106] この場合、図 38、図 39に対し、同じ厚みであれば金属箔 1621の断面積より広くすることができる。このことから流せる電流容量を増やすことができ、金属箔 1622は温度上昇を抑える点で更に有利となる。

[0107] 図 41〜図 45は、この発明のランプ取付装置に関する第 4の実施例について説明するための、図 41は図 28のランプユニット 100が取り付けられる側面図、図 42は図 1 6の正面図、図 43は図 42の要部の拡大図、図 44は要部の斜視図、図 45は図 41の左側から見た側面図である。

[0108] 図 41〜図 43【こお!ヽて、ランプユニット ΙΟΟίま、連結咅材 2311, 2312【こ一体形成された支持部 2321, 2322を、それぞれ弾性を有する例えばステンレス製のクランパ一 91, 92を用い、シャーシ 33に形成される被取付部 34, 35に取り付ける。

[0109] 図 44【こ示すよう【こ、クランノー 91, 92ίま、支持咅 2321, 2322【こ係合される係止部 441と被取付部 34, 35に取り付けられる取付部 941, 942から構成される。

[0110] クランパー 91, 92の係止部 441に支持部 2321, 2322を係合させた状態で、取付部 941, 942を Fl, F2方向に付勢させると、係止部 441は F3, F4方向に付勢される。図 45に示すように、この F3, F4方向の付勢力で係止部 441が支持部 2321, 23 22を確実に支持する。

[0111] また、クランパー 91, 92は、図 43に示すように、取付部 941, 942が矢印方向に付勢される力を利用したことで被取付部 34, 35に確実に支持することができる。

[0112] この実施例によれば、複数のヒータランプの外接円内の大きさの連結部材で連結し、この連結部材をクランパーで被取付部に支持し、ランプユニットの取り付けを行っている。このため、小型化が可能な連結部材とこれを簡単な構造のクランパーで支持可能なことからシステム全体の小型化が可能となる。

[0113] 上記したこの発明のランプユニットの各実施例での連結部材は、複数のヒータランプの外接円内に入る大きさの連結部材で連結することで説明したが、ヒータランプの大きさやチップの大きさ等により外接円よりチップや連結部材が大きくなることも考えられる。この場合でも封止部をシュリンクシールとした複数のヒータランプとの組み合わせにより連結部材を小型にすることができる。

[0114] さらに、連結部材をシャーシに取り付けるためにクランパーを用いた力シャーシにクランパーの機能を持たせても構わない。この場合、部品点数が減ることに加え、その分の省スペース化が図れ、多少なりこともさらなる小型化に寄与することが考えられる。

[0115] 図 46〜図 49は、この発明のランプ取付装置に関する第 5の実施例について説明するための、図 46は要部を拡大して示した正面図、図 47は図 46の側面図、図 48は図 43に相当する要部拡大図、図 49は図 48を左側からみた要部の拡大図である。なお、各図、ずれも一方の連結部材側の取り付けだけが示されて、る。

[0116] この実施例は、図 46、図 47に示すように、連結部材 2311に一体形成された支持部 2321の外周にはクランパーの係合部となる V溝 461が形成されている。 V溝 461 は、支持部 2321を形成するときに合わせて一体的に形成する。

[0117] そこで、クランパー 91の係止部 441を支持部 2321に形成された V溝 461に係合した状態で、図 44で示すように取付部 941, 942を Fl, F2方向に付勢させる。これによりクランパー 91は、係止部 441を F3, F4方向に付勢させ V溝 461を圧接させながら確実に支持できる。クランパー 91は、図 48に示すように付勢された取付部 941, 9 42が矢印方向に戻る力を利用して被取付部 34, 35に確実に支持することができる。

[0118] この実施例の場合、上記した実施例の効果に加え、クランパー 91の係止部 441が支持部 2321の V溝 461に係合されることから、ヒータランプの長手方向のずれを防止することができる。

[0119] なお、 V溝 461は両方の支持部に必ずしも設ける必要はなぐ少なくとも何れか一方に形成された V溝に対し、クランパーを係合させればよい。この場合、 V溝が形成されな、支持部側は、支持部の所望の位置に例えばクランパーを取り付ければよ、。両方に V溝が形成された場合と同様に、簡単な作業工程により確実に位置づけされた取り付けが可能となる。また、 V溝である必要はなく U字状の溝であっとも突出したものであっても構わない。要はヒータランプの長手方向のずれの防止や位置合わせができるものがあれば構わない。

[0120] この発明のランプ取付装置は、上記した実施例に限定されるものではない。予めクランパ一 91, 92に、図 41で示される矢印 Fl, Frの方向に予め付勢を与えて連結部材 2311, 2312を直接押すような構成にすることでも V溝と同じように、ヒータランプの長手方向ずれ等の防止が可能である。

[0121] 図 50は、図 3、図 4で説明したヒータランプのランプ取付装置を用いて複写機等のトナーを定着させる、この発明の加熱装置の一実施例について説明するための概略的な構成図である。

[0122] 加熱装置 200を構成する 501は加熱ローラであり、加熱ローラ 501はアルミニウムや鉄等の材料で形成された管状体で、その表面にシリコンゴムやテフロン (登録商標 )などの被覆材 502で被覆されている。 503は、回転軸 504で回転自在に回転されるアルミニウムや鉄等の材料で形成された管状体の加圧ローラで、その表面に耐熱性弾性材料たとえばシリコンゴム 505が取り付けてある。

[0123] 加熱ローラ 501のほぼ中心軸上には、ヒータランプ 11が図示しないブラケットに支持されること〖こより配置される。図示しない電源部に接続して通電されると、ヒータランプ 11のフィラメント 13が発熱され加熱ローラ 501がヒートアップする。

[0124] 図示しない転写ドラムなどからトナー T1が所定分布状態に転写された複写紙 Pを矢印方向に回転させると、ヒートアップされた加熱ローラ 501と加圧ローラ 503との間に送り込ませることで、複写紙 Pおよび前の工程で塗布されたトナー T1が加熱され、加熱されたトナー T2が溶融後複写紙 P上に定着させ、所定の文字や図柄等として描かれる。

[0125] この実施形態では、封止部を径小化を実現した管型白熱電球を用いたことから、管型白熱電球の取り付け構造の小型化を実現することができる。また、封止部の金属箔の断面積も広くでき、金属箔の耐熱温度内を確保することができる。

[0126] なお、加圧ローラ 503も加熱ローラ 501と同様に加熱ローラにしても構わない。

[0127] 図 51を参照して、この発明の加熱装置を搭載した複写機を例にした場合、この発明の画像形成装置について説明する。図中、加熱装置 200の部分は、図 50を使用したものを用いる。

[0128] 図 51において、 511は複写機 300の筐体、 512は筐体 511の上面に設けられたガラス等の透明部材からなる原稿載置台で、矢印 Y方向に往復動作させて原稿 P1を走査する。

[0129] 筐体 511内の上方向には光照射用のランプと反射鏡とからなる照明装置 512が設けられており、この照明装置 512により照射された原稿 P1からの反射光源が短焦点小径結像素子アレイ 513によって感光ドラム 514上スリット露光される。なお、この感光ドラム 514は矢印方向に回転する。

[0130] また、 515は帯電器で、例えば酸ィ匕亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層が被覆された感光ドラム 514上に一様に帯電を行う。この帯電器 515により帯電された感光ドラム 514には、結像素子アレイ 513によって画像露光が行われた静電画像が形成される。この静電画像は、現像器 516による加熱で軟ィ匕溶融する榭脂等力もなるトナ一を用いて顕像ィ匕される。

[0131] カセット 517内に収納されている複写用紙 Pは、給送ローラ 518と感光ドラム 514上の画像と同期するタイミングをとつて上下方向で圧接して回転される対の搬送ローラ 5 19によって、感光ドラム 514上に送り込まれる。そして、転写放電器 520によって感光ドラム 514上に形成されているトナー像は複写用紙 P上に転写される。

[0132] その後、感光ドラム 514上力も離れた用紙 Pは、搬送ガイド 521によって加熱装置 3 00に導かれて加熱定着処理された後に、トレイ 522内に排出される。なお、トナー像が転写された後、感光ドラム 514上の残留トナーはクリーナ 523を用いて除去される

[0133] 加熱装置 300は複写用紙 Pの移動方向と直交する方向に、この複写機 300が複写できる最大判用紙の幅 (長さ）に合わせた有効長、すなわち最大判用紙の幅 (長さ)より長いヒータランプ 11が内部にそれぞれ配置された加熱ローラ 301, 302を対向配置させている。そして、加熱ローラ 501、加圧ローラ 503間との間を送られる用紙 P上の未定着トナー像 T1は、ヒータランプ 11の熱を受け溶融して複写用紙 P面上に文字、英数字、記号、図面等の複写像を現出させる。

[0134] この実施例では、減圧により封止されたシュリンクシール部を有する複数本のランプヒータを小型の連結部材で連結できる構造の加熱装置を用いたことから、小型化の複写機の実現に寄与することができる。

[0135] ところで、ランプユニットの用途としては、複写機等の画像形成装置の定着用に用いたが、これに限らず、家庭用の電気製品、業務用や実験用の精密機器や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源としても使用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 石英ノレブ内に挿入したタングステンコイルと、該コイル両端に一端をそれぞれ溶接した一対のモリブデン箔と、該モリブデン箔の他端に電力供給用の導入線をそれぞれ溶接し、前記モリブデン箔の上部の前記バルブを減圧封止により封止した封止部と、を具備するヒータランプにおいて、

両端の前記封止部の少なくとも一方の外周に取り付けるための溝を形成したことを特徴とするヒータランプ。

[2] 請求項 1記載のヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

前記溝にクランパーを取着し、該クランパーを被取付部に取り付けたことを特徴とするランプ取付装置。

[3] 石英ノレブ内に挿入したタングステンコイルと、該コイル両端に一端をそれぞれ溶接した一対のモリブデン箔と、該モリブデン箔の他端に電力供給用の導入線をそれぞれ溶接し、前記モリブデン箔の上部の前記バルブを減圧封止により封止した封止部と、を具備するヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

減圧封止により封止された前記封止部を介して前記バルブを弾性のクランパーで附勢し、該クランパーを被取付部に取り付けたことを特徴とするランプ取付装置。

[4] 石英ノレブ内に挿入したタングステンコイルと、該コイル両端に一端をそれぞれ溶接した一対のモリブデン箔と、該モリブデン箔の他端に電力供給用の導入線をそれぞれ溶接し、前記モリブデン箔の上部の前記バルブを減圧封止により封止した封止部と、を具備するヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

減圧封止により封止された前記封止部は、クランパーを用いて被被取付部に取り付ける場合に前記クランパーにより締め付け作用により支持したことを特徴とするランプ取付装置。

[5] 石英ノレブ内に挿入したタングステンコイルと、該コイル両端に一端をそれぞれ溶接した一対のモリブデン箔と、該モリブデン箔の他端に電力供給用の導入線をそれぞれ溶接し、前記モリブデン箔の上部の前記バルブを減圧封止により封止した封止部と、を具備するヒータランプにおいて、

前記導入線と電気的に接続した導電性の口金で、少なくとも一端の前記封止部を覆ったことを特徴とするヒータランプ。

[6] 請求項 5記載のヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

前記口金に導電性材料で形成されたクランパーを取着し、該クランパーを被取付部に取り付けたことを特徴とするランプ取付装置。

[7] 石英ノレブ内に挿入したタングステンコイルと、該コイル両端に一端をそれぞれ溶接した一対のモリブデン箔と、該モリブデン箔の他端に電力供給用の導入線をそれぞれ溶接し、前記モリブデン箔の上部の前記バルブを減圧封止により封止した封止部と、前記導入線と電気的に接続するとともに、前記封止部をそれぞれ覆った導電性の口金と、を具備するヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

[8] 両端が封止された放射透過性のバルブを備えた複数本の棒状のヒータランプを有し、これらヒータランプの両端部を共通の連結部材によって連結してなり、

前記ノレブ両端の封止は、減圧による封止が行われたシュリンクシール部とし、前記連結部材は、前記シュリンクシール部を連結することで、前記複数本のランプを互いに平行に伸びるように配置したことを特徴するヒータランプ。

[9] 両端が封止された放射透過性のバルブを備えた複数本の棒状のヒータランプを有し、これらヒータランプの両端部を共通の連結部材によって連結してなり、

前記ノレブ両端の封止は、減圧による封止が行われたシュリンクシール部とし、前記連結部材は、前記シュリンクシール部を連結することで、複数本の前記ヒータランプを互いに平行に伸びるように配置するとともに、複数本の前記ヒータランプの外周面と接する外接円内に入る大きさとしたことを特徴するヒータランプ。

[10] 前記ヒータランプのバルブ外面のガス排気導入管の残留部であるチップは、前記ヒータランプが少なくとも 3本の複数の場合は、相手のヒータランプに近接するように配置したことを特徴とする請求項 1または 5記載のヒータランプ。

[11] 前記ヒータランプのバルブ外面のガス排気導入管の残留部であるチップは、前記ヒータランプ力本以上の場合は、他のヒータランプに囲まれる位置に配置したことを特徴とする請求項 1または 5記載のヒータランプ。

[12] 前記チップは、前記ヒータランプの長手方向の異なる位置に形成することで相手のヒータランプとの接触を避けたことを特徴とする請求項 1または 5記載のヒータランプ。

[13] 耐熱性ガラス製の円筒状バルブ内に収納したコイル状の発熱体と、

前記発熱体の両端力内部リードを介してそれぞれ電気的に接続した一対の金属箔と、

前記金属箔のそれぞれの他端に接続した電力供給用に外部に導出された外部リード棒と、

前記金属箔部分の前記バルブを、減圧封止方法を用いて封止した減圧封止部と、を具備し、

前記金属箔は、前記導入線に沿って湾曲形状に形成してなることを特徴とするヒータランプ。

[14] 前記封止部の中央に対向して配置された前記内部リードと前記外部リード棒には、前記封止部の中央力外れた位置にある前記金属箔に接続するためにそれぞれの一部を変形した補正部を備えたことを特徴とする請求項 1記載のヒータランプ。

[15] 前記金属箔は、前記封止部の中央に対向して配置された前記内部リードと前記外部リード棒に巻きつけた状態で接続したことを特徴とする請求項 1記載のヒータランプ

[16] 前記金属箔の卷きつけは、一部が重なる状態にしてあることを特徴とする請求項 5 記載のヒータランプ。

[17] 放射透過性のバルブ内に挿入したフィラメントの両端に一端がそれぞれ接続した一対の導電性箔の他端に、電力供給用の導入線がそれぞれ接続され、前記バルブ両端の前記導電性箔上部で、それぞれ封止を行うヒータランプを取り付けるランプ取付装置であって、

前記ノレブ両端の封止は、減圧による封止が行われたシュリンクシール部とし、複数本の前記ヒータランプの前記シュリンクシール部を、共通の連結部材で連結することでランプユニットとし、

前記連結部材をクランパーを用いて被取付部に取り付けたことを特徴とするランプ取付装置。

[18] 前記クランパーは、前記連結部材に一体形成された支持部に取り付けたことを特徴とする請求項 6記載のランプ取付装置。

[19] 前記連結部材に一体形成される支持部には、クランパーを係合させる係合部を形成したことを特徴とする請求項 7記載のランプ取付装置。

[20] 上下に配置され少なくとも一方は加熱される第 1および第 2のローラと、

前記第 1または第 2のローラ内に配置された請求項 6または 7に記載のランプ取付装置と、

予めトナーが転写された複写紙が前記第 1および第 2のローラとの間を移動させて前記トナーを定着させる手段とを具備したことを特徴とする加熱装置。

[21] 媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させてこのトナーを用紙に転写して所定の画像を形成する形成手段と、

画像が形成された用紙を前記第 1および第 2のローラを通して加熱圧接しながら通過させることによって、トナーを定着するようにした請求項 20記載の加熱装置とを具備したことを特徴とする画像形成装置。