WO2007032250A1

WO2007032250A1 - 屋根

Info

Publication number: WO2007032250A1
Application number: PCT/JP2006/317733
Authority: WO
Inventors: Toshiro Ozaki
Original assignee: Kabushiki Kaisha Sawaya
Priority date: 2005-09-13
Filing date: 2006-09-07
Publication date: 2007-03-22
Also published as: MY152520A; KR20080036604A; AU2006290078A1; AU2006290078B2; EP1932976A1; US20090173024A1

Abstract

　簡易な構成によって屋根自体を太陽の直射日光から保護すると共に、冷却することによって、屋根が高温となるのを防止せんとする。　間隙９が散在して形成されている面状基材２を、屋根面上に、屋根１と隙間８をおいて被設したことを特徴とする。また、凹凸１１、１２が一定方向に形成された屋根１面上に面状基材２を被設し、凹条１１と面状基材２との空間に通風路１４を形成し、この通風路１４上の面状基材２に間隙９を設けた。

Description

明細書

屋根

技術分野

[0001] 本発明は屋根に関するものであり、詳しくは屋根を形成する部材が直射日光によつて高温となるのを防止し、屋内への影響を無くする屋根に関するものである。

背景技術

[0002] 従来の屋根に関するこの種の防止手段としては、屋根裏の空間を換気して屋根からの影響を絶つものがある。

また、屋根自体を断熱構造としたりして、屋根力もの温度の上昇を防いでいるものもある。

特許文献 1 :特開 2003— 184216公報

特許文献 2：特開 2003 - 80772公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 屋根裏の空間を換気したり、屋根を断熱構造とする上記従来の方法は、それなりの効果は期待できる。

しかし、潤沢な経費が必要であり、また例えば工場、倉庫や車庫等の場合に応用することは構造上無理があり、特に瓦棒葺ゃ折版を利用した金属製屋根では、太陽の直射日光で相当な高熱となって屋内にも影響を与えるのである。

[0004] そこで、本発明は簡易な構成によって屋根自体を太陽の直射日光から保護すると共に、積極的に冷却をすることによって、屋根が高温となるのを防止せんとするものである。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明の屋根は、表裏面へ透過する間隙が形成されている面状基材を、屋根面上に、屋根と隙間をおいて被設したことを特徴とするものである。

[0006] 請求項 2の発明は、表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、網の目構造体であることを特徴とするものである。 [0007] 請求項 3の発明は、表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、透孔が散在して形成されているシート又は板材であることを特徴とするものである。

[0008] 請求項 4の発明は、凹凸条が一定方向に形成された屋根面上に、表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材を被設して、凹条と面状基材との空間に通風路を形成したことを特徴とするものである。

[0009] 請求項 5の発明は、凹凸条が一定方向に形成された屋根であり、凹条とシート又は板材との空間に通風路を形成し、この通風路上のシート部又は板材部に透孔を設けたことを特徴とするものである。

[0010] 請求項 6の発明は、面状基材が屋根の凹凸条方向の端部を除いた内方力被設してあることを特徴とするものである。

[0011] 請求項 7の発明は、断熱性能を有する面状基材であることを特徴とするものである。

発明の効果

[0012] 本発明の請求項 1の屋根は、表裏面へ透過する間隙が形成されている面状基材を屋根面上に、屋根と隙間をおいて被設したものであるため、屋根の上面を直射日光が照りつけて屋根が高温と成るのを防ぐ効果があり、屋根と面状基材との間に形成された空間内に空気を存在させ、且つ空気が表裏面へ透過する間隙力も出入りして通気効果と空冷効果も期待でき、更に面状基材の浮き上がりを抑制し、面状基材に溜まる雨水を表裏面へ透過する間隙力も排出する効果も有するのである。

斯カる作用効果を人為的又は機械的に行うもので無ぐ自然の風を利用して行うものであって、ランニングコストを必要としな、経済的効果も有するのである。

[0013] 請求項 2の発明は、表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、網の目構造体であることを特徴とするものであり、また、請求項 3の発明は、表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、透孔が散在して形成されてヽるシート又は板材であることを特徴とするものであり、特別の加工等を施すことなぐそのまま面状基材に利用できる効果を有し、網の目ゃ透孔から通気効果、浮き上がり抑制効果及び雨水排出効果を発揮するものである。

[0014] 請求項 4の発明は、凹凸条が一定方向に形成された屋根面とし、その上に面状基材を被設し、凹条と面状基材との空間に通風路が形成できるため、被設した面状基材自体で屋根面への直射日光等の照りつけを防止する効果を有すると共に、通風路内を風が通り易くなることによって、該路内に空気が通気して熱せられるのを防ぎ、且つ空気の流通によって路内を冷やす空冷効果も得られるものである。

[0015] そして、通風路上の面状基材に表裏面へ透過する間隙を有するため、空気はこの表裏面へ透過する間隙からも自由に出入りし、空気の流通作用を促進させ通気効果と空冷効果を高めるものとなり、更に面状基材の浮き上がりを防止し、面状基材に溜まる雨水の排水を促す効果もある。

斯カる作用効果を人為的又は機械的に行うもので無ぐ自然のままに行うものであつて、ランニングコストを必要としな、経済的効果も有するのである。

[0016] 請求項 5の発明は、面状基材がシート又は板材である場合に、凹条とシート又は板材との空間に形成される通風路上のシート部又は板材部に透孔を設けておけば、充分に通気効果、浮き上がり抑制効果及び雨水排出効果を発揮するものである。

[0017] 凹凸条が形成された屋根は、金属製の折版で構成されることが多ぐ直射日光で高温となり易ぐ本発明の恩恵に浴するものである。

請求項 6の発明は、面状基材が屋根の凹凸条方向の端部を除いた内方力被設すれば、屋根の端部から空気が形成された通風路へ確実に進入し、凹条部の空冷効果を一層高めるものである。

[0018] 更に、請求項 7の発明は、断熱性能を有する面状基材とすれば、直射日光等の遮光'断熱作用を高められ、屋根の高温ィ匕を防止すも効果が増大するものとなる。図面の簡単な説明

[0019] [図 1]図 1は本発明の一実施の形態を示す平面図である。

[図 2]図 2は図 1の要部断面図である。

[図 3]図 3は図 1の要部断面図である。

[図 4]図 4は図 1の本発明の他の実施の形態を示す平面図である。

[図 5]図 5は図 4の要部断面図である。

[図 6]図 6は図 4の要部断面図である。

[図 7]図 7は本発明の他の実施の形態を示す平面図である。

[図 8]図 8は本発明の他の実施の形態を示す平面図である。符号の説明

1 屋根

2 面状基材

3 ： ^さ

4 キャップ

5 雪止め用金具

6 アングル

7 取り付け孔

8 隙間

9 間隙

10 折版

11 凹条

12 凸条

13 ボノレト.ナット

14 通風路

15 間隔

16 端部

発明を実施するための最良の形態

[0021] 本発明は簡易な構成によって屋根自体を太陽の直射日光力ゝら保護すると共に、積極的に冷却をすることによって、屋根が高温となるのを防止できた。

実施例 1

[0022] 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図 1は本発明の一実施の形態を示す屋根の平面図、図 2及び図 3は要部断面図であり、屋根 1に面状基材 2を被設した構成となっている。

図における屋根 1は平屋根の瓦棒葺屋根であって、葺き板 3のつなぎ目のキャップ 4に取り付けた雪止め用金具 5のアングル 6と面状基材 2の取り付け孔 7を利用してボルト 'ナット 13で着脱可能に取り付け、面状基材 2を屋根 1の面力も浮かし、隙間 8を設けて屋根 1上に被設したものである。 [0023] 面状基材 2は薄板状体またはシート状体で、材質は木製、榭脂製、金属製或!、は布製等任意であり、表裏面へ透過する間隙 9が形成されている。

表裏面へ透過する間隙 9は線状や幾何学図形状に形成し、規則的に又は任意に散在させてもよい。

[0024] 網の目構造体としては、榭脂網、合成繊維網、メッシュクロス、スクリーンメッシュやボルティングクロス、金網等の織り網や編んだ網或いは孔を均一に打ち抜いた網等は間隙 9が備わっているので、そのまま面状基材 2に利用できることとなる。

更に、細幅のテープ状のものを織り'編みして間隙 9を形成したり、枠体に棒材ゃ紐材をすだれ状に揃えて渡設した構成としたものでも筋状の間隙 9を得られ、そのまま面状基材 2に利用できる。

[0025] シートとしては、各種織物布、ビニール布、ゴム素材等で引っ張り強さのあるものが望ましく、日除けシートと称する耐光 ·耐熱や防水などの各種加工を施したものや、寒冷紗を用いてもよい。

板材としては、特に限定はなく各種材質の単板や合板等の板材が利用できるけれど、なるべく薄い板が好ましい。

また、ポリスチレン等の波板や断熱作用のある榭脂製薄板、或いは表面に断熱層を施した単板や合板も望ましヽ。

また、シート又は板材に形成する透孔 9は、形状及び大きさは任意なものを採択でき、散在の程度も太陽光が通過して屋根を高温化することと、換気流通との関係で適宜設計するものとなる。

[0026] 面状基材 2により、屋根 1は直接太陽光線が当たらずに遮断されるため、屋根 1自体の温度上昇を防止でき、網状の面状基材であっても太陽光線の遮断作用を有する。

そして、屋根 1と面状基材 2とに隙間 8の空間が形成されており、面状基材 2に間隙 9、 9 · ·が設けてあるため、空気が屋根 1の面状基材 2の端部や間隙 9から出入りして流通するものであるから、隙間 8の空間内の空気が通気されて高温となるのを防止できると共に、屋根 1自体の空冷作用も行い、また、面状基材 2が風等で浮き上がるのを防げるのである。実施例 2

[0027] 図 4は本発明の他の実施の形態を示す屋根の平面図、図 5及び図 6は要部断面図であり、屋根 1に面状基材 2を被設した構成となって、る。

屋根 1は陸屋根であって、図面上で上から下の方向へ緩く傾斜し折版 10で形成してあり、折版 10の凹条 (谷部） 11と凸条（山部） 12も傾斜に沿って図面上で上下方向に配置されて形成している。

屋根 1は凹凸状が形成されていればよぐ形成するための手段'構成は折版の種類に限定されるものでなぐ屋根の種類も問わなヽ。

[0028] 面状基材 2は周囲に設けた取り付け孔 7、 7· ·に対応して、屋根 1の周端部に設けたボルト ·ナット 13で着脱可能に止着して被設したものである。

また、屋根 1の凹条 11と被設した面状基材 2とで形成された通風路 14上の面状基材 2に間隙 9、 9 · ·が存在する。

したがって、通風路 14内の空気が面状基材 2の凹条の端部や間隙 9から出入りして流通するものであるから、通風路 14内の空気が換気されて高温となるのを防止できると共に、通風路 14を形成する屋根 1の凹条 11や面状基材 2の空冷作用も行い、また、面状基材 2が風等で浮き上がるのを防げるのである。

実施例 3

[0029] 図 7は、他の実施の形態を示す平面図であり、一平面状の屋根 1の面に複数の面状基材 2、 2· ·が互いに間隔 15を設けて被設してあり、この間隔 15を設けた部分力も通風路 14への空気が出入りして流通できるようにしている。

実施例 4

[0030] 図 8は、他の実施の形態を示す平面図であり、面状基材 2が屋根 1の凹凸条 11、 1

2方向の端部 16を除いた内方力も被設してあり、面状基材 2が被設されていない端部 16から通風路 14への空気の進入が容易となるものである。

[0031] 以上の説明は本発明の一実施の形態を示したものであり、同一の作用効果を得られる単なる設計の変更や常套手段による変形は本発明の実施態様に含まれるものである。産業上の利用可能性

屋根自体を太陽の直射日光力ゝら保護すると共に、屋根が高温ィ匕するのを積極的に冷却して防止するに際して、人為的又は機械的に行うもので無ぐ自然の風等を利用して行！、、ランニングコストを低減した！/、地域に特に利用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 表裏面へ透過する間隙が形成されている面状基材を、屋根面上に、屋根と隙間をぉ、て被設したことを特徴とする屋根。

[2] 表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、網の目構造体であることを特徴とする請求項 1記載の屋根。

[3] 表裏面へ透過する間隙を設けた面状基材が、透孔が散在して形成されて!ヽるシ一ト又は板材である請求項 1記載の屋根。

[4] 凹凸条が一定方向に形成された屋根であり、凹条と面状基材との空間に通風路を形成したことを特徴とする請求項 2記載の屋根。

[5] 凹凸条が一定方向に形成された屋根であり、凹条とシート又は板材との空間に通風路を形成し、この通風路上のシート部又は板材部に透孔を設けたことを特徴とする請求項 3記載の屋根。

[6] 面状基材が屋根の凹凸条方向の端部を除いた内方力も被設してあることを特徴とする請求項 5記載の屋根。

[7] 断熱性能を有する面状基材であることを特徴とする請求項 1記載の屋根。