JP2013032621A - 換気雨押え - Google Patents

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Abstract

【課題】 迅速な設置を可能にすると共に、通気機能及び防水機能の信頼性の高い換気雨押えを提供する。
【解決手段】 換気雨押え1は外壁71及び屋根材72よりなる雨押え部分70に設置されており、カバー部材10と、カバー部材10の下面に取り付けられた幅方向の断面が台形形状の換気部材20とから主に構成されている。カバー部材10は、屋根材72から所定距離離れた傾斜部11と垂直部15とを備えている。換気部材20は、幅方向に貫通する多数の通気孔を有しており、その上底に対応する面が傾斜部11の下方側に位置するように、プレート部材31によって傾斜部11に取り付けられている。このように、換気雨押え1においては、雨押え部分70に対応した形状のカバー部材10に換気部材20が一体化された状態となっている。従って、換気雨押え1の雨押え部分70への取り付けが容易になると共に、通気機能及び防水機能の信頼性が向上する。
【選択図】 図7

Description

この発明は換気雨押えに関し、特に、家屋における下屋の小屋裏空間の自然換気を図るために、母屋の外壁と下屋の屋根材とで構成される雨押え部分に設置する換気雨押えに関するものである。
図8は特許文献1で開示された換気雨押えの雨押え部分への取付状態を示す端面図であり、図9は図8で示した換気雨押えの取付方法を説明する概略斜視図である。
まず図8を参照して、換気雨押え50は、上下に組み合わされた一対の長尺部材51、52と、長尺部材間に設置された中間部材53とを備えている。
上方側の長尺部材51は、その頂点から幅方向(図の右方向)に向かって斜め下方に延びる板形状の傾斜部55と、傾斜部55の頂点から垂直上方に延びる立ち上がり部56と、傾斜部55の下方端部に接続され下方に延びる垂直壁57とから構成されている。尚、垂直壁57の下端には開口孔58が形成されている。
上方側の長尺部材51の下方に設置された中間部材53は、幅方向の断面が凹凸状の板形状に形成されており、2つの垂直壁66a、66bの各々には、上下の異なる位置に開口孔67a、67bが形成されている。従って、中間部材53の幅方向の一方端部から他方端部までが、上下に迂曲する通路によって連通状態となる。
中間部材53の下方に設置された下方側の長尺部材52は、上方側に位置する長尺部材51の傾斜部55とほぼ平行である傾斜部61と、傾斜部61の上方端部に接続され上方に延びる傾斜壁62と、傾斜部61の下方端部に接続され上方に延び、上方側の長尺部材51の垂直壁57より外方側に位置する垂直壁63と、垂直壁63の上端部に接続され斜め下方に延びる防風板64とから構成されている。尚、傾斜部61の下面には図示しないシーラーが取付けられている。
このような換気雨押え50は、母屋の外壁71と、外壁71の途中から外方に向かって斜め下方に延びる野地板76、ルーフィング77及び瓦78を有する下屋の屋根材72とで構成される雨押え部分70に設置される。尚、野地板76、ルーフィング77及び瓦78の頂点部分には、開口孔79が図9で示すように長手方向に所定間隔で複数形成されている。
取付けに際しては、外壁71に胴縁84やサイディング81が取付けられていない状態で、換気雨押え50の下方側の長尺部材52の傾斜部61を瓦78上に配置すると共に、上方側の長尺部材51の立ち上がり部56を外壁71に沿って配置する。そして、この状態で長尺部材51、52及び中間部材53を釘69等によって外壁71と屋根材72とに固定する。そして、上方側の長尺部材51の立ち上がり部56の外面に通気シート80を貼着した後、胴縁84及びサイディング81を取付ける。
又、図9で示すように、換気雨押え50a、50bの各々は開口孔79の各々に対して設置される。そして、長手方向に隣接する換気雨押え50a、50bの間には笠木59を設置し、笠木59及び換気雨押え50a、50bの一方端部の各々を覆うように、通気機能を有さない雨押え60を設置する。
このようにして設置された換気雨押え50は、通気機能と防水機能とを合わせて発揮することになる。通気にあっては、図の矢印で示されているように下屋の小屋裏から排出された空気は開口孔79を介して中間部材53を通過し、長尺部材51、52の垂直壁57、63の間を介して外部に排出される。一方、長尺部材51、52の垂直壁57、63の間から浸入した雨水は、凹凸状の中間部材53によって阻止されると共に、下方側の長尺部材52の傾斜壁62によって阻止される。このようにして、従来の換気雨押え50は通気性能と防水性能とを合わせて発揮する構成となっている。
特許第3935169号公報
上記のような従来の換気雨押えでは、設置時に上方側の長尺部材に対して下方側の長尺部材や中間部材を組合わせた状態で雨押え部分に取付ける必要があるため、迅速な設置が困難であった。
又、雨水の浸入は中間部材及び下方側の長尺部材の傾斜壁によって堰き止めて防止しているため、雨量が極端に増加した時の防水機能としての信頼性が十分ではなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、迅速な設置を可能にすると共に、通気機能及び防水機能の信頼性の高い換気雨押えを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、垂直に延びる母屋の外壁と、外壁の途中から外方に向かって斜め下方に延び、その頂点部分に開口が形成された下屋の屋根材とで構成される雨押え部分に設置する換気雨押えであって、屋根材に対して所定距離離れた平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる、長手方向に平行な換気口が形成された傾斜部と、外壁の外方側にシール状態で設置され、傾斜部の頂点から垂直上方に延びる垂直部とを有するカバー部材と、傾斜部の下面における換気口と開口の上方に対応する部分との間に取付けられ、幅方向の断面が四角形形状を有すると共に長手方向に延びる棒形状を有し、幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する複数の通気孔を有する換気部材と、換気部材と屋根材との間に設けられ、これらの間を遮水するシール手段とを備えたものである。
このように構成すると、換気部材はカバー部材に一体化される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、シール手段は、換気部材の下面に接するように長手方向に延びると共に、その両端部においてカバー部材から支持されるプレート部材と、プレート部材の下面と屋根材との間に設置され、長手方向に延びるシール部材とを含むものである。
このように構成すると、換気部材が保護され、シール性が安定する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、カバー部材、換気部材及びシール手段は、一体化状態で屋根材に設置されるものである。
このように構成すると、換気部材に加えてシール手段もカバー部材に一体化される。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、換気部材は、幅方向の断面が台形形状を有し、その下底より短い上底に対応する面が傾斜部の下面側に位置するように取付けられるものである。
このように構成すると、換気部材の幅方向の断面が下方側において大きくなる。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、カバー部材の傾斜部の下面であって、少なくとも開口の上方に対応する部分に取付けられた断熱材を更に備えたものである。
このように構成すると、気流によるカバー部材からの結露が防止される。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、換気部材は、各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって一体化され、通気孔はその断面がほぼ1mm×4mmの長方形形状を有すると共に、その長さが少なくとも23mmであるものである。
このように構成すると、一定要件下における水の浸入が確実に阻止される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、換気部材はカバー部材に一体化されるため、換気雨押えの雨押え部分への取付が容易になると共に、通気機能及び防水機能の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、換気部材が保護され、シール性が安定するため、設置状態の信頼性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、換気部材に加えてシール手段もカバー部材に一体化されるため、換気雨押えの雨押え部分への取付が更に容易になる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、換気部材の幅方向の断面が下方側において大きくなるため、傾斜部の下面における換気部材の取付部分の面積に対して、断面が矩形形状のものに比べて遮水性能が向上する。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、気流によるカバー部材からの結露が防止されるため、結露による水滴の落下防止により信頼性が向上する。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一定要件下における水の浸入が確実に阻止されるため、換気雨押えの軽量化及びコスト低減に寄与する。
この発明の第1の実施の形態による換気雨押えの外観形状を示した平面図である。 図1で示したII−IIラインの拡大断面図である。 図2で示したIII−IIIラインの断面図である。 図2で示した換気部材の外観形状を示した概略斜視図である。 図1で示した換気雨押えの雨押え部分への第1の取付工程を示す概略端面図である。 図1で示した換気雨押えの雨押え部分への第2の取付工程を示す概略端面図である。 図1で示した換気雨押えの雨押え部分への取付状態を示す概略端面図である。 従来の換気雨押えの雨押え部分への取付状態を示す端面図である。 図8で示した換気雨押えの取付方法を説明する概略斜視図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による換気雨押えの外観形状を示した平面図であり、図2は図1で示したII−IIラインの拡大断面図であり、図3は図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
これらの図を参照して、換気雨押え1は、鋼板のプレス加工によって形成されたカバー部材10と、カバー部材10の下面に取り付けられた換気部材20とから主に構成されている。
カバー部材10は、幅方向(図2の右方向)に向かって斜め下方に延びる傾斜部11と、傾斜部11の頂点41から垂直上方に延びる垂直部15とを備えている。又、傾斜部11の下方側には、長手方向(図1の左右方向)に平行な換気口42が複数形成されていると共に、後述する固定釘等を挿通させるための取付孔43が長手方向に複数形成されている。更に、傾斜部11の下方端には、傾斜部11に対して垂直下方に延びる垂下部12が接続されていると共に、垂下部12の下方端には、傾斜部11とほぼ平行に外方に延びるフランジ部13が接続されている。
換気部材20は、幅方向の断面が台形形状を有すると共に長手方向に延びる棒形状に形成されている。そして、その下底より短い上底に対応する面が、傾斜部11の下面における換気口42と後述する屋根材の開口の上方に対応する部分との間に取付けられている。換気部材20の詳細な構造及び効果については後述する。
又、換気雨押え1は、換気部材20の下方側に配置された、鋼板のプレス加工によって形成されたプレート部材31と、プレート部材31の上方側の下面に設置され、長手方向に延びる弾性体等よりなるシール部材35とからなるシール手段を更に備えている。プレート部材31は、換気部材20の下面に接するように配置された長手方向に延びるプレート板32と、プレート板32の両端部の各々をカバー部材10の傾斜部11に固定するための断面S字状の固定板33とから構成されている。尚、プレート板32の上方側の端部には水切部37が形成されている。又、固定板33の各々は、その下面が換気部材20の下方側に配置されると共に、その上面がリベット38によって傾斜部11に取り付けられている。
又、傾斜部11の下面における換気部材20から頂点41までの間の部分には、断熱材19が取付けられている。
次に、換気部材20の詳細な構造について説明する。
図4は図2で示した換気部材の外観形状を示した概略斜視図である。
図を参照して、上述した通り、換気部材20は幅方向の断面が台形形状を有し、長手方向に対してはカバー部材の傾斜部の長手方向の長さとほぼ同一長さを有する棒形状を有している。具体的には、換気部材20は各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって相互に接続して一体化されている。そして、一方の側壁から他方の側壁へ貫通する通気孔21が多数形成されている。
この実施の形態においては、台形断面形状の上底に対応する上面23の幅方向の長さAは23mmであり、下底に対応する下面24の幅方向の長さBは40mmであり、台形形状の高さに相当する長さCは18mmとなっている。又、通気孔21はほぼ1mm×4mmの長方形形状の開口寸法に設定されている。尚、このような換気部材20は、特許第2610342号において開示されている棟カバー材と基本的に同一構造である。これによって一定条件下にあっては、換気部材20は通気孔21を介しての通気を可能にすると共に、通気孔21を介しての雨水の浸入を阻止する通気性能及び防水性能を発揮するものとなる。そして、このような換気部材20を使用することによって、換気雨押えの軽量化及びコスト削減に寄与することになる。
このように、図1で示した換気雨押え1は、カバー部材10と、通気性能及び防水性能を発揮する換気部材20と、プレート部材31及びシール部材35よりなるシール手段とを一体化したものである。
次に、図1で示した換気雨押え1の雨押え部分への取付けについて説明する。
図5は図1で示した換気雨押えの雨押え部分への第1の取付工程を示す概略端面図である。
図を参照して、雨押え部分70は、その外面に外壁下地82が設置された母屋の外壁71と、外壁71の途中から外方に向かって斜め下方に延び、その頂点部分に長手方向に延びる矩形形状の開口73が形成された下屋の屋根材72とから構成されている。具体的には、屋根材72は、図示しない垂木の上に設置された野地板85と、野地板85の上面に布設された防水紙86と、防水紙86の上に設置された下葺材87と、下葺材87の上に設置された平板瓦88とから構成されている。又、開口73の下方側の縁部に設けられた捨水切75は、防水紙86の上に取り付けられ、その状態で下葺材87が設置されるものである。
このように構成された雨押え部分70に、換気雨押え1を雨押え部分70を覆うように斜め上方から外壁71及び屋根材72に向かって降下させる。すると、プレート部材31及びシール部材35が、開口73より下方側の屋根材72上に設置されると共に、フランジ部13が若干の隙間を開けて屋根材72上に設置される。即ち、プレート部材31とシール部材35とによって、換気部材20と屋根材72との間が遮水される。更に、カバー部材10の垂直部15の一方の全面が外壁下地82に当接状態となる。
このようにして雨押え部分70に換気雨押え1を設置すると、図6で示す状態となる。
図6は図1で示した換気雨押えの雨押え部分への第2の取付工程を示す概略端面図である。
図を参照して、第1の取付工程によって雨押え70に設置された換気雨押え1に対して、図1で示した傾斜部11の取付孔43の各々の下方側に防水パッキン44を取付けた状態で固定釘45を挿入し、打ち込む。更に、垂直部15においては、外壁下地82を貫通するように外方側から外壁71に向かって固定釘46を打ち込む。このようにして、換気雨押え1を外壁71及び屋根材72に固定する。
次に、垂直部15の外面上方を覆うように防水シート83を外壁下地82及び垂直部15に貼着する。すると、垂直部15が外壁下地82の外方側にシール状態で設置される。次に、貼着した防水シート83及び垂直部15の外方側から、上下に延びる棒状の胴縁84を長手方向(図を貫通する方向)に所定間隔で複数設置する。そして、複数の胴縁84に架け渡すように、板状の外壁材89を外方側から設置する。すると、図7で示す取付状態となる。
図7は図1で示した換気雨押えの雨押え部分への取付状態を示す概略端面図である。
図を参照して、第2の取付工程で説明した通り、防水シート83、胴縁84及び外壁材89を設置することによって、換気雨押え1の雨押え部分70への取付けが完了する。尚、胴縁84の各々は長手方向に所定間隔をあけて取付けられているため、胴縁84と外壁材89との間には通気スペースが形成される。
又、従来例の図9で示したように、屋根材72の開口73が長手方向に複数形成されている場合には、隣接する換気雨押え1のカバー部材10の各々の端部を重ね合わせた状態で、接着や固定釘等によってこれらを接続すれば良い。又は、従来例のように隣接する換気雨押えの間に笠木等を設置しても良い。
そして、上述した通り、通気性能及び防水性能を有する換気部材20は、雨押え部分70の形状に対応したカバー部材10に一体化された状態となっている。そのため、換気雨押え1の雨押え部分70への取付けが容易になると共に、通気機能及び防水機能の信頼性が向上する。更に、この実施の形態においては換気部材20に加えてプレート部材31及びシール部材35よりなるシール手段もカバー部材10に一体化された状態となっている。そのため、換気雨押え1の雨押え部分70への取付けが更に容易になる。
又、シール手段であるプレート部材31とシール部材35とによって、換気部材20が保護されると共に、換気部材20と屋根材72との間のシール性が安定する。従って、換気部材20の耐久性が向上すると共に、換気雨押え1の設置状態の信頼性が向上する。
更に、カバー部材10の傾斜部11の下面に取り付けられた断熱材19は、上述した通り傾斜部11の下面における換気部材20から頂点41までの間の部分に取付けられている。即ち、取付状態においては断熱材19が屋根材72の開口73の上方に位置している。従って、気流によるカバー部材10からの結露が防止される。そのため、屋根材72の開口73を介しての下屋の小屋裏空間への水滴の落下が阻止されるので、換気雨押え1の信頼性が向上する。
そして、通気状態にあっては、矢印で示されているように屋根材72の開口73から上昇した空気は、換気部材20側へと移動する。その後、換気部材20の通気孔を介して外方側に通過する。そして、換気部材20を通過した空気は傾斜部11の換気口42の各々を介して外方に排出される。
一方、雨水は主に換気口42の各々を介して傾斜部11の下方に浸入する。浸入した雨水は上述した通り換気部材20の通気孔を介しては内方側に移動することが出来ないように構成されている。従って、浸入した雨水は、プレート部材31の上面を介してフランジ部13の下面と屋根材72の上面との間の隙間から外方に流れ出ることになる。
尚、浸入した雨水は主にプレート部材31の上面を移動するため、換気部材20においては下方側を通過する雨水が上方側を通過する雨水より多くなる。そして、上述した通り、換気部材20はその上底に対応する面が傾斜部11の下面に取付けられている。従って、換気部材20の幅方向の断面が下方側において大きくなるため、換気部材20の各々に形成されている通気孔の長さは下方に行くに従って長くなることになる。即ち、換気部材20は下方に行くに従って防水機能が高くなることになる。従って、傾斜部11の下面における換気部材20の取付部分の面積に対して、断面が矩形状のもの(上方と下方との防水機能が同一のもの)に比べて、換気部材20の遮水性能が向上する。
そして、このような換気部材20を使用することによって、傾斜部11の下面における換気部材20の取付部分の面積を小さくすることができる。即ち、傾斜部11を幅方向に小さくすることができる。従って、幅方向にコンパクトな換気雨押え1となり、取扱いが容易になる。
尚、上記の実施の形態では、雨押え部分の構造を特定しているが、垂直に延びる母屋の外壁と、該外壁の途中から外方に向かって斜め下方に延び、その頂点部分に開口が形成された下屋の屋根材とを有する構造であれば、他の構造であっても同様に適用出来る。
又、上記の実施の形態では、カバー部材の傾斜部の下方端には垂下部及びフランジ部が接続されているが、傾斜部の設置状態が保持出来れば、垂下部及びフランジ部は無くても良い。
更に、上記の実施の形態では、換気部材の寸法、形状を特定しているが、同様の通気性能及び防水性能を発揮するものであって、幅方向の断面が四角形形状を有していれば、他の寸法、形状であっても良い。この場合、特許第2610342号の明細書に記載されている風雨試験と同一の条件で同一の効果を奏するものであることが好ましい。
更に、上記の実施の形態では、シール手段はプレート部材とシール部材とによって構成されているが、換気部材と屋根材との間を遮水するものであれば、他の形状及び部材で構成されていても良い。その場合、シール手段はカバー部材と一体化されていなくても良い。
更に、上記の実施の形態では、プレート部材はプレート板と固定板とによって構成されているが、換気部材の下面に接するように長手方向に延びると共に、その両端部においてカバー部材から支持されるものであれば、他の形状及び部材で構成されていても良い。
更に、上記の実施の形態では、屋根材の開口は長手方向に延びる矩形形状に形成されているが、例えば複数の矩形形状の開口が整列する不連続形状等、他の開口形状に形成されていても良い。
更に、上記の各実施の形態では、傾斜部の下面に断熱材が取り付けられているが、断熱材は傾斜部の下面であって少なくとも屋根材の開口の上方に対応する部分に取付けられていれば良い。又は、断熱材は無くても良い。
1…換気雨押え
10…カバー部材
11…傾斜部
15…垂直部
19…断熱材
20…換気部材
21…通気孔
31…プレート部材
35…シール部材
41…頂点
42…換気口
70…雨押え部分
71…外壁
72…屋根材
73…開口
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、垂直に延びる母屋の外壁と、外壁の途中から外方に向かって斜め下方に延び、その頂点部分に開口が形成された下屋の屋根材とで構成される雨押え部分に設置する換気雨押えであって、屋根材に対して所定距離離れた平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる、長手方向に平行な換気口が形成された傾斜部と、外壁の外方側にシール状態で設置され、傾斜部の頂点から垂直上方に延びる垂直部とを有するカバー部材と、傾斜部の下面における換気口と開口の上方に対応する部分との間に取付けられ、幅方向の断面が四角形形状を有すると共に長手方向に延びる棒形状を有し、幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する複数の通気孔を有する換気部材と、換気部材と屋根材との間に設けられ、これらの間を遮水するシール手段とを備え、シール手段は、換気部材の下面に接するように長手方向に延びると共に、その両端部において固定板を介してカバー部材から支持されるプレート部材と、プレート部材の下面と屋根材との間に設置され、長手方向に延びるシール部材とを含み、カバー部材、換気部材及びシール手段は、一体化状態で屋根材に設置されるものである。
このように構成すると、換気部材はカバー部材に一体化される。又、換気部材が保護され、シール性が安定する。更に、換気部材に加えてシール手段もカバー部材に一体化される。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、換気部材は、幅方向の断面が台形形状を有し、その下底より短い上底に対応する面が傾斜部の下面側に位置するように取付けられるものである。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、カバー部材の傾斜部の下面であって、少なくとも開口の上方に対応する部分に取付けられた断熱材を更に備えたものである。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の構成において、換気部材は、各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって一体化され、通気孔はその断面がほぼ1mm×4mmの長方形形状を有すると共に、その長さが少なくとも23mmであるものである。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、換気部材はカバー部材に一体化されるため、換気雨押えの雨押え部分への取付が容易になると共に、通気機能及び防水機能の信頼性が向上する。又、換気部材が保護され、シール性が安定するため、設置状態の信頼性が向上する。更に、換気部材に加えてシール手段もカバー部材に一体化されるため、換気雨押えの雨押え部分への取付が更に容易になる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、換気部材の幅方向の断面が下方側において大きくなるため、傾斜部の下面における換気部材の取付部分の面積に対して、断面が矩形形状のものに比べて遮水性能が向上する。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、気流によるカバー部材からの結露が防止されるため、結露による水滴の落下防止により信頼性が向上する。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一定要件下における水の浸入が確実に阻止されるため、換気雨押えの軽量化及びコスト低減に寄与する。

Claims (6)

  1. 垂直に延びる母屋の外壁と、前記外壁の途中から外方に向かって斜め下方に延び、その頂点部分に開口が形成された下屋の屋根材とで構成される雨押え部分に設置する換気雨押えであって、
    前記屋根材に対して所定距離離れた平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる、長手方向に平行な換気口が形成された傾斜部と、前記外壁の外方側にシール状態で設置され、前記傾斜部の頂点から垂直上方に延びる垂直部とを有するカバー部材と、
    前記傾斜部の下面における前記換気口と前記開口の上方に対応する部分との間に取付けられ、前記幅方向の断面が四角形形状を有すると共に前記長手方向に延びる棒形状を有し、前記幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する複数の通気孔を有する換気部材と、
    前記換気部材と前記屋根材との間に設けられ、これらの間を遮水するシール手段とを備えた、換気雨押え。
  2. 前記シール手段は、
    前記換気部材の下面に接するように前記長手方向に延びると共に、その両端部において前記カバー部材から支持されるプレート部材と、
    前記プレート部材の下面と前記屋根材との間に設置され、前記長手方向に延びるシール部材とを含む、請求項1記載の換気雨押え。
  3. 前記カバー部材、前記換気部材及び前記シール手段は、一体化状態で前記屋根材に設置される、請求項1又は請求項2記載の換気雨押え。
  4. 前記換気部材は、前記幅方向の断面が台形形状を有し、その下底より短い上底に対応する面が前記傾斜部の下面側に位置するように取付けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の換気雨押え。
  5. 前記カバー部材の前記傾斜部の下面であって、少なくとも前記開口の上方に対応する部分に取付けられた断熱材を更に備えた、請求項1から請求項4のいずれかに記載の換気雨押え。
  6. 前記換気部材は、各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって一体化され、前記通気孔はその断面がほぼ1mm×4mmの長方形形状を有すると共に、その長さが少なくとも23mmである、請求項1から請求項5のいずれかに記載の換気雨押え。
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