JP5184936B2 - 屋根構造 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易な構造によって、屋根の表面温度を低減することができる屋根構造に関する。
屋根を形成する折板部材が直射日光によって高温となるのを防止し、屋内への影響をなくす屋根として例えば特許文献1が知られている。
特許文献1の屋根では、折板で形成された一平面の屋根面へ、凹凸条方向の端部を除いて複数のシートを互いに間隔を設けて凸条面に近接して被設し、凹条とシートとの空間に通風路を形成し、この通風路上のシート部に複数の通気用透孔を設けた構成となっており、屋根の上面をシートで被覆するため折板に直射日光があたるのを防ぐことができ、通気用透孔から通風路の換気を行い、空冷することを可能にしている。
特許第3987550号
しかしながら、上記背景技術では、屋根面である凸条面に近接してシートを被設しているため、通風路は、凹条とシートとの間に形成されているにすぎず、凸条面とシートとの間の通気は確保されず、屋根全体の換気が十分ではないという課題があった。加えて、通風路は、その凹凸条方向の端部にしか通気口がなく、通風路内の空気の出入りを十分に確保するために、通風路上に複数の通気用透孔を形成しなければならなかった。このため、シートの製造コストがかかるという問題があった。また、シートを屋根面に張設する際には、通気用透孔を通風路(凹条)上へ位置合わせする必要があって、施工性が良くないという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、簡易な構造によって、屋根の表面温度を低減することができる屋根構造を提供することを目的とする。
本発明にかかる屋根構造は、屋根上に、互いに隣接させて配列される複数の遮熱シートそれぞれを、当該屋根の表面から隙間をあけて、かつ該屋根の表面の勾配と異なる傾きで設け、上記屋根には、上下に間隔を隔てる上定着部と下定着部を有する定着部材を配設し、互いに隣接する一方の前記遮熱シートを上記下定着部に、他方の前記遮熱シートを上記上定着部に定着したことを特徴とする。
前記屋根は、山部と谷部を有する折板屋根であり、前記屋根の表面が山部の上面であることを特徴とする。
前記一方の遮熱シートと前記他方の遮熱シートは、前記定着部材を介して、上下方向空隙を隔ててオーバーラップされることを特徴とする。
前記屋根には、前記一方の遮熱シートを前記定着部材周辺に定着させる第2定着部材が配設されることを特徴とする。
前記遮熱シートには、これを貫通させて、水抜き孔が設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる屋根構造にあっては、簡易な構造によって屋根の表面温度を低減することが可能となる。
以下に、本発明にかかる屋根構造の好適な第1実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかる屋根構造1は基本的には、図1から図4に示すように、屋根2上に、互いに隣接させて配列される複数の遮熱シート3それぞれを、屋根2の表面から隙間4をあけて、かつ屋根2の表面の勾配と異なる傾きで設けて構成される。
本実施形態にあっては、屋根2は、棟側から軒側に向かって勾配をもたせた切妻屋根であって、屋根2の勾配方向に対して交差方向に、山部5と谷部6とが交互に連続する金属製の折板屋根で構成されている。このような折板屋根にあっては、遮熱シート3との間に隙間4が設定される屋根2の表面は、山部5の上面5aとされる。山部5の上面5aには、遮熱シート3が固定して設けられる。
遮熱シート3は、高い日射反射性を有する不燃性の素材、例えばカーボンや黒色若しくは黒色に近い色の顔料を含むポリエステルなどの合成繊維の不織布を用いて形成される。好ましくは、遮熱シート3は、ガラス織物で形成した下層の上に、ポリエステル不織布の表面に塩化ビニリデン樹脂等の熱反射塗料を塗布した上層を接合して形成される。
遮熱シート3は、屋根2の表面に複数枚が張設される程度の適宜な大きさに形成される。好ましくは、遮熱シート3は、屋根2への張設作業を行いやすい程度の大きさ、例えば、縦横寸法がおよそ5m×1m程度の大きさに形成される。
遮熱シート3は、山部上面5aから上方に適宜な隙間4をあけて、かつ山部上面5aの勾配と異なる傾きで設けられる。山部上面5aと遮熱シート3との隙間4は、図1および図4に示すように、棟側から軒側に向かって段々狭く形成される。換言すると、遮熱シート3は、山部上面5aを基準にして、屋根2の軒側に向かって緩やかに下る傾斜をもって張設される。
本実施形態では、遮熱シート3の下方側縁部(軒側縁部)が第1取付面3bに設定され、上方側縁部(棟側縁部)が第2取付面3cに設定される。第1取付面3bおよび第2取付面3cそれぞれには、複数のボルト挿通孔(図示せず)が遮熱シート3の縁部に沿って横向きに一列に形成される。
遮熱シート3は、第1取付面3bを第1取付部材10で山部上面5aに固定し、第2取付面3cを第2取付部材20で山部上面5aに固定することで、屋根2に取り付けられる。
第1取付部材10は、図2に示すように、貫通孔(図示せず)を有する基部の両側から下方へ向けて一対の突片11aが形成された断面略コ字状の挟着部材11と、挟着部材11の貫通孔に挿通されるボルト12と、ボルト12を締めるナット13とから構成される。挟着部材11は、その突片11aにより、山部上面5aに挟着される。挟着部材11の貫通孔と、第1取付面3bのボルト挿通孔とが重ね合わされる。ボルト12は、貫通孔を介して、一対の突片11a間から遮熱シート3のボルト挿通孔にわたって挿通される。ボルト挿通孔から突出するボルト12の上端にナット13が螺合され、当該ナット13を締め付けることで、山部上面5aに第1取付面3bが固定される。第1取付面3bと山部上面5aとの間には、挟着部材11の高さ相当の適度な隙間4が形成される。
第2取付部材20は、図3に示すように、挟着部材11と、挟着部材11の上に配設される円筒部材21と、長尺なボルト22およびナット13から構成される。円筒部材21は、上下方向に延びる円筒体21aの両端に上フランジ21bおよび下フランジ21cを有するボビン形状に形成される。山部上面5aに挟着した挟着部材11上に、円筒部材21が設けられる。挟着部材11の貫通孔、円筒部材21および第2取付面3cのボルト挿通孔が合わせられる。ボルト22は、貫通孔および円筒部材21を介して、一対の突片11a間から遮熱シート3のボルト挿通孔にわたって挿通される。ボルト挿通孔から突出するボルト22の上端にナット13が螺合され、当該ナット13を締め付けることで、山部上面5aに第2取付面3cが固定される。第2取付面3cと山部上面5aとの間には、挟着部材11と円筒部材21との高さによって、前記隙間4よりも広い隙間4が形成される。
複数の遮熱シート3は、互いに隣接させて配列される。本実施形態にあっては、図1に示すように、複数の遮熱シート3が、屋根2の勾配方向に沿って列をなして並設され、これら遮熱シート3は、互いにほぼ等しい間隔を隔てて配設される。これにより、屋根2の勾配方向に隣接する遮熱シート3相互間に、隙間4と連通する間隙7が形成される。間隙7と隙間4が連通することで、山部上面5aと遮熱シート3との間に、さらには谷部6と遮熱シート3との間に、屋根2の勾配方向に向かって空気が流通し、屋根2が高温になるのを防ぐことができる。
また、複数の遮熱シート3は、屋根2の勾配方向に交差する方向に列をなして並設される。これら遮熱シート3は、互いにほぼ等しい間隔を隔てて配設される。これにより、屋根2の勾配方向に交差する方向にも、隣接する遮熱シート3相互間に、隙間4と連通する間隙7が形成される。間隙7と隙間4が連通することで、山部上面5aと遮熱シート3との間に、屋根2の勾配方向に交差する方向に向かっても空気が流通し、屋根2が高温になるのを防ぐことができる。
次に、本実施形態にかかる屋根構造1の作用を説明する。屋根2の山部上面5aに遮熱シート3を取り付けるに際しては、第1取付部材10の挟着部材11の上に、遮熱シート3の第1取付面3bを乗せ、挟着部材11下方側から第1取付面3b上方へわたってボルト12を挿入する。そして、挟着部材11を山部上面5aに挟着して屋根2に取付け、第1取付面3bの上方から突出したボルト12をナット13で締め付け固定する。また、第2取付部材20の挟着部材11の上に円筒部材21を乗せ、円筒部材21の上フランジ部21bの上に第2取付面3cを乗せ、当該円筒部材21を介して挟着部材11下方側から第2取付面3c上方へわたってボルト22を挿入する。そして、挟着部材11を山部上面5aに挟着して屋根2に取付け、第2取付面3cの上からナット13でボルト22を締め付け固定する。
本実施形態にかかる屋根構造1では、屋根2の表面に遮熱シート3を設けたことによって、屋根2の表面に直射日光が当たるのを防ぐことができ、屋根2が高温になるのを防ぐことができる。
屋根2の表面、具体的には山部上面5aから隙間4をあけて遮熱シート3を設けたことによって、隙間4内の風の通りがよくなり、隙間4内の空気が高温になることを防止でき、ひいては、屋根2が高温になるのを防ぐことができる。
隙間4は、屋根2の表面と遮熱シート3間に形成されているため、屋根の種類を問わず、隙間4へのあらゆる方向からの空気の出入を確保することができる。特に、本実施形態のような折板屋根にあっては、背景技術のように凹部とシートとの間に通風路を設けたタイプのものに比べて、谷部6と遮熱シート3との間だけでなく、山部上面5aと遮熱シート3との間にも隙間4が形成されている。このため、屋根2の表面全体にわたって風がとおり抜け、よりいっそう屋根2が高温になるのを防止できる。
本実施形態では、張設しやすい程度の大きさの遮熱シート3を用いることによって、簡易な作業で屋根2の表面へ遮熱シート3を張設することができるとともに、遮熱シート3の風によるばたつきを抑制することができる。
また、遮熱シート3を、屋根2の表面の勾配と異なる傾きで設けたので、絞りが大きな隙間4の部分と、絞りが小さな隙間4の部分とを形成することができ、動圧によりスムーズに空気を流通させることができる。また、遮熱シート3の傾き度合いについては、各種高さの取付部材10,20を用いることで、自在に設定することができる。また、傾きの向きについても、例えば長方形の遮熱シートの一方の対角線上に最も高い取付部材と最も低い取付部材を用い、他方の対角線上に中間的な高さの取付部材を用いることで、屋根の勾配に対して斜め方向に向かう傾きを設定することもできる。
互いに隣接する遮熱シート3間に、前記隙間4と連通する間隙7を形成することで、間隙7から隙間4への空気の流入を確実にし、隙間4での通風および換気効果をいっそう高めることができる。具体的には、屋根2の勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3間に、間隙7を設けることで、谷部6と遮熱シート3、および山部上面5aと遮熱シート3間の勾配方向の空気の流通ををよくすることができる。また、屋根2の勾配方向に交差する方向に互いに隣接する遮熱シート3間に間隙7を設けることで、山部上面5aと遮熱シート3との間の勾配方向に交差する方向への空気の流通もよくすることができる。
次に、第1実施形態にかかる屋根構造1の変形例を説明する。山部上面5aと遮熱シート3間の隙間4は、図5に示すように、勾配方向の棟側から軒側に向けて段々広く形成するようにしてもよい。遮熱シート3は、その第2取付面3cが第1取付部材10によって山部上面5aに取付けられ、その第1取付面3bが第2取付部材20を介して山部上面5aに取付けられる。これによって、遮熱シート3は、山部上面5aに対して、軒側に向かって緩やかに上る傾斜をもって張設される。
第1実施形態およびその変形例にあっては、遮熱シート3は、勾配方向および勾配方向に交差する方向に複数設けられているが、複数であれば特に数に制限はなく、また、大きさも限定されない。
本実施形態にあっては、遮熱シート3は、勾配方向に並設されており、かつ勾配方向に交差する方向にも並設されている。しかし、並設する必要はなく、勾配方向若しくは勾配方向に交差する方向に対して、互いに位置をずらしながら設けるなどしてもよい。加えて、遮熱シート3は、勾配方向または勾配方向に交差する方向に限られず、どのような方向に隣接させて配置してもよい。
本実施形態にあっては、遮熱シート3は、山部上面5aに対して、軒側に向かって緩やかに下る傾斜をもって張設されている。また、変形例にあっては、山部上面5aに対して、軒側に向かって緩やかに上る傾斜をもって張設されている。しかし、遮熱シート3の傾斜は、勾配方向に交差する方向に設定したり、勾配方向に対し斜め方向に設定するなど、屋根2の表面に対してどのように傾斜させてもよい。
次に、本発明にかかる屋根構造1の第2実施形態を、図6から図9を参照して説明する。上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。第2実施形態にあっても、屋根2は、棟側から軒側に勾配する切妻屋根であって、勾配方向に対して交差する方向に、山部5と谷部6とが交互に連続する金属製の折板屋根で構成されている。
本実施形態では、遮熱シート3は、勾配方向に交差する方向には、列をなして並設されている。また、遮熱シート3は、勾配方向に対しては互いに位置をずらして配設されている。これにより、遮熱シート3は、千鳥で配列される。
山部上面5aと遮熱シート3との隙間4は、図6および図7に示すように、棟側から軒側に向かって段々狭く形成される。換言すると、遮熱シート3は、山部上面5aに対して、屋根2の軒側に向かって緩やかに下る傾斜をもって張設される。
屋根2には、上下を隔てる上定着部31と下定着部32を有する定着部材30が配設され、互いに隣接する一方の遮熱シート3が下定着部32に、他方の遮熱シート3が上定着部31に定着される。本実施形態にあっては、図6〜8に示すように、勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3の、棟側の遮熱シート3が下定着部32に、軒側の遮熱シート3が上定着部31に定着される。
定着部材30は、図9に示すように、上述した第2取付部材20を用いて構成される。遮熱シート3の第1取付面3bは、図8に示すように、軒側に適当な領域で形成される。第1取付面3bには、その棟側の端部に複数のボルト挿通孔(図示せず)が一列に形成され、軒側の端部にも、複数のボルト挿通孔(図示せず)が一列に形成される。
勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3は、定着部材30を介して、軒側の遮熱シート3の第2取付面3cが上側に、棟側の遮熱シート3の第1取付面3bが下側に、上下方向空隙9を隔ててオーバーラップさせて、屋根2に取り付けられる。具体的には、挟着部材11の貫通孔上に、棟側の遮熱シート3の第1取付面3bのボルト挿通孔を重ね合わせ、これに下フランジ21cを密接させて円筒部材21を重ね、円筒部材21の上フランジ21bの上に第2取付面3cの孔部8を重ねる。そして、ボルト22を、挟着部材11下方から第1取付面3b、円筒部材21、第2取付面3cにわたってを貫通させた状態で、挟着部材11を山部上面5aに挟着させ、ボルト22をナット13で締め付けて、これにより屋根2に固定する。挟着部材11と下フランジ21cとによって第1取付面3bを定着させる下定着部32が構成され、上フランジ21bとナット13とによって第2取付面3cを定着させる上定着部31が構成される。
上記構成により、勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3は、勾配方向に互いに間隙7を設けずに、密接に配設される。棟側の遮熱シート3と軒側の遮熱シート3との間に設けられた円筒部材21により、軒側の遮熱シート3と山部上面5aとの間には、広い隙間4が形成される。
屋根2には、隣接する一方の遮熱シート3を定着部材30周辺に定着させる第2定着部材40が配設される。本実施形態にあっては、棟側の遮熱シート3の第1取付面3bに、第2定着部材40が配設される。第2定着部材40は、第1取付面3bの第2孔部8bを介して山部上面5aに取り付けられる。
第2定着部材40は、上記第1取付部材10と同様に構成され、同様な作用によって遮熱シート3を屋根2に対して固定する。遮熱シート3の第1取付面3bを、定着部材30のみでなく、これの周辺へ第2定着部材40によって定着させることで、遮熱シート3は、一層強固に山部上面5aに固定され、遮熱シート3のばたつきをより一層防ぐことができる。
第2実施形態にかかる屋根構造1にあっては、屋根2の勾配方向に交差する方向に互いに隣接する遮熱シート3間に間隙7を設けることで、山部上面5aと遮熱シート3との間の勾配方向に交差する方向からの空気の流通をよくすることができる。また、屋根2の勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3は、位置をずらして並べられている。これによって、遮熱シート3間の勾配方向に交差する方向の間隙7と、山部上面5aと遮熱シートとの隙間4とが連通し、山部上面5aと遮熱シート3間、さらには谷部6と遮熱シート3間の勾配方向からの空気の流通ををよくすることができる。遮熱シート3は図1と同様に、位置をずらすことなく、勾配方向に列をなして並設するようにしても良い。
本実施形態にあっては、勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3の第1取付面3bと第2取付面3cとを重ねて、1つの定着部材30で上下に2箇所定着させることで、少ない部品、少ない作業手間で遮熱シート3の張設を行うことができ、作業効率を向上することができる。また、その他の作用効果は、第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態にかかる屋根構造1の変形例を説明する。図10に示すように、勾配方向に互いに隣接する遮熱シート3において、棟側の遮熱シート3の第1取付面3bにおける軒側端部が定着部材30の下定着部32に、そして棟側端部が第2定着部材40で定着される。上記構成により、棟側の遮熱シート3の第1取付面3b上に、軒側の遮熱シート3が上下方向空隙9を隔ててオーバーラップされることになる。
第2実施形態およびその変形例にあっては、遮熱シート3は、屋根2表面に対して勾配方向に緩やかに下る傾斜をもって張設しているが、勾配方向に上る傾斜を持たせて張設してもよい。この場合は、軒側の遮熱シート3上に棟側の遮熱シート3を重ねて配置することとなる。
本実施形態にあっては、勾配方向に隣接する遮熱シート3を、定着部材30の上定着部31および下定着部32に定着させたが、勾配方向に交差する方向に隣接する遮熱シート3同士を定着部材30の上定着部31および下定着部32に定着させるなどしてもよい。
上記第1実施形態および第2実施形態およびそれらの変形例において、二点鎖線で例示しているように、屋根2上に配設される複数の遮熱シート3それぞれに、これらを貫通させて、水抜き孔50を設けることが好ましい。図1および図6にあっては、遮熱シート3には、その下側部分に配列して、遮熱シート3表面を流下する雨水等を排水する複数の長孔状の水抜き孔50が形成されている。これにより、雨水等を適切に谷部6へと排出することができる。特に、遮熱シート3をオーバーラップさせる図6〜図9の例の場合には、下方に位置する遮熱シート3の水抜き孔50を、上方に位置する遮熱シート3によって覆われる領域に配列することで、遮熱シート3に水抜き孔50を形成することによる遮熱機能の低下を生じさせることなく、合理的に水抜き孔50を形成することができる。
また、屋根2上における遮熱シート3の配列については、上記実施形態に限らず、図11に示すように、上下左右に隣接する遮熱シート3を、間隔をあけずに密接させて配列したり((a)参照)、互いに適宜な隙間をあけて配列してもよく((b)参照)、さらに第2実施形態のようにオーバーラップさせる場合でも、図6のような千鳥の配置ではなく、屋根2の勾配方向に沿って列をなすように配列しても良い((c)参照)。
上記第1実施形態および第2実施形態において、屋根2の形状は切妻屋根として説明したが、屋根2形状はこれに限定されず、例えば、片流れや陸屋根など様々な形状の屋根に対しても本発明を適用できることはもちろんである。
本発明にかかる屋根構造の第1実施形態を示す要部斜視図である。 図1の屋根構造における遮熱シートの第1取付部材による取付状態を示す側断面図である。 図1の屋根構造における遮熱シートの第2取付部材による取付状態を示す側断面図である。 図1に示した屋根構造の側面図である。 本発明にかかる屋根構造の第1実施形態の変形例を示す側面図である。 本発明にかかる屋根構造の第2実施形態を示す要部斜視図である。 図6に示した屋根構造の側面図である。 図6の屋根構造における遮熱シートの取付構造を示す側面図である。 図6の屋根構造における遮熱シートの定着部材による取付状態を示す側断面図である。 本発明にかかる屋根構造の第2実施形態の変形例を示す、遮熱シートの取付構造の側面図である。 本発明にかかる屋根構造における遮熱シートの配列の他の例を説明する説明図である。
符号の説明
1 屋根構造
2 屋根
3 遮熱シート
4 隙間
5 山部
5a 山部の上面
6 谷部
7 間隙
9 上下方向空隙
30 定着部材
31 上定着部
32 下定着部
40 第2定着部材
50 水抜き孔

Claims (5)

  1. 屋根上に、互いに隣接させて配列される複数の遮熱シートそれぞれを、当該屋根の表面から隙間をあけて、かつ該屋根の表面の勾配と異なる傾きで設け、上記屋根には、上下に間隔を隔てる上定着部と下定着部を有する定着部材を配設し、互いに隣接する一方の前記遮熱シートを上記下定着部に、他方の前記遮熱シートを上記上定着部に定着したことを特徴とする屋根構造。
  2. 前記屋根は、山部と谷部を有する折板屋根であり、前記屋根の表面が山部の上面であることを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記一方の遮熱シートと前記他方の遮熱シートは、前記定着部材を介して、上下方向空隙を隔ててオーバーラップされることを特徴とする請求項1または2に記載の屋根構造。
  4. 前記屋根には、前記一方の遮熱シートを前記定着部材周辺に定着させる第2定着部材が配設されることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の屋根構造。
  5. 前記遮熱シートには、これを貫通させて、水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載の屋根構造。
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