JP2009517569A - タイル屋根用の封止可能な棟の通気孔 - Google Patents

Abstract

通気孔部材（１０２、２３４、２４２、２５４）と、ひだ付きの適応性がある材料を含む封止部材（１０４）とを含む、タイル張りの屋根に適した通気孔（１００）。封止部材は、屋根の凹凸のある表面に適合して、降水、微粒子、および昆虫の進入から通気孔および屋根を封止するとともに、建造物の換気を可能にする。

Description

本発明は屋根通気孔に関し、特に、本発明はタイル張りの屋根の通気孔に関する。

適切な換気は、構造材および屋根が、凝縮水分の存在、ならびに風雨、昆虫、微粒子、およびその種の他のものの存在により劣化しないということを確実にするために必要である。しかしながら、タイル張りの屋根の輪郭は一般に起伏があり山部および谷部を有しているため、タイル張りの屋根は、通気孔が取り付けられるときに特殊な問題を提示する。このために、通気孔の下方に発泡体またはその種の他のもののような材料を導入して、タイルによりもたらされる輪郭を発泡体で充填する必要がある場合が多い。また、モルタル、吹き付け断熱材、または膨張発泡体のようなその他の材料が使用されている。

しかしながら、これらの材料は、余分な時間を必要とするとともに、効率が悪く、導入するためには費用がかかることが多い。効率が悪く、余分な費用の追加に加えて、使用される材料は、日光および風化作用にさらされるために劣化することが多い。

その結果、タイル張りの屋根の起伏のある輪郭に適合する特徴を有する通気孔に対する必要性がある。

本発明は、タイル張りの屋根の起伏のある輪郭に適合する特徴を有する通気孔を提供することにより、上述した産業上の必要性を実質的に満足する。
本発明は、タイル張りの屋根用の通風装置を提供し、この通風装置は、通気孔部材と、タイル張りの屋根の起伏に合わせて構成されかつ封止されうる適応性がある材料を有する封止部材とを含む。

即製の通気孔の特徴は、封止部材が、通気孔部材の実質的に下方の位置と、封止部材の一部が通気孔部材の実質的に外側寄りにある位置との間で折り畳めることである。上述した特徴の利点は、封止部材が、内方に折り畳まれると最小の大きさを占有し、効率的かつ経済的に収納できかつ搬送できることである。

即製の通気孔のさらに他の特徴は、封止部材の一部が、折り畳まれた構成と広げられた構成の間で構成されてもよいことである。上述した特徴の利点は、封止部材が搬送および収納のために折り畳まれて、その後、起伏のある屋根に合うように構成されて、起伏のある屋根を封止するように広げられてもよいことである。

即製の通気孔のさらに他の特徴は、封止部材が、起伏のある屈曲した構成を有していることである。上述した特徴の利点は、屋根に押し付けられるかまたは適合されて、屈曲した封止部材の一部が広げられるかまたは真っすぐに伸ばされるとき、封止部材は屈曲した屋根構成に対応できることである。

即製の通気孔のさらに他の特徴は、封止部材が個々の屋根の輪郭に合うように構成可能であることである。上述した特徴の利点は、即製の通気孔が、一様ではない屋根の輪郭に合わせて構成されてもよいということである。上述した特徴の他の利点は、即製の通気孔が、例えば、取り付け時の不手際のために同一ではない対向する勾配を有している屋根上
に取り付けられてもよいことである。

本発明のこれらのおよび他の、目的、特徴、および利点は、下記の説明を添付図面と照らしあわせて検討すると明らかになるであろう。
上述した図面は、あくまで本発明の例を示したに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことが理解される。

別の方法で定義される場合を除いて、本明細書で使用されるすべての技術用語および学術用語は、本発明が属する当技術分野の当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。好適な方法および材料について後述するが、本明細書で記述したものと類似の、または均等な方法および材料を、本発明を実施するために使用することができる。矛盾する場合には、定義を含んで本明細書に基づくであろう。さらに、材料、寸法、方法、および実施例は、あくまで例を示したに過ぎず、限定するものではない。

前および後ろ、右および左、上部および下部、上方および下方、水平のおよび垂直の、またはその種の他のもののような相対語についての言及は説明のためであり、本発明またはその構成要素を、いずれか一つの位置的または空間的な方向に限定するものではない。

本明細書に開示した付加的な特徴および方法の各々は、本発明の改良された装置、およびそれを作って使用する方法を提供するために、別々に、または他の特徴および方法と共に利用されてもよい。以下の説明は、単に、当業者に本開示の態様を実施するための詳細を教示することを意図しており、本発明の範囲を限定するものではない。したがって、以下の詳細な説明で開示されている特徴および方法の具体的な組み合わせは、最も広い意味で本発明を実施するためには必要ではない場合があり、その代わりに、単に、本発明の代表的実施形態を特に記述するために教示されている。したがって、当業者は、本発明の様々な実施形態について示されている個々の構成要素は、ある程度は交換可能であり、本発明の要旨および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に付加され、または交換されてもよいということを容易に理解するであろう。

図面を参照すると、本発明のタイル屋根棟用の封止可能な通気孔の全体が、１００で示されており、通気孔部材１０２と、通気孔部材１０２のうちの１つから延びる、または通気孔部材１０２の各側面縁端部から延びる封止部材１０４とを含んでいる。図１および図２は、そこにある１対の封止部材を示しており、図３は、第２の通気孔１１４に取り付けられた単一の封止部材を示している。

通気孔部材１０２の一実施形態は、第１の通気孔１１２および第２の通気孔１１４のそれぞれの全体にかぶせるように取り付けられた上部パネル１１０である。次に、通気孔１１２、１１４は、平行で、全体に接触した関係で配設された複数の通気孔パネル１１６から作られてもよい。また、フィルタ繊維１１８が存在してもよい。フィルタ繊維１１８が存在するとき、フィルタ繊維１１８は、通気孔部材１０２に取り付けられて、建造物から通気孔部材１０２を通って出ていく空気流が、通気孔部材１０２を出ていく前に、フィルタ繊維１１８を通って流れなければならないようになされてもよい。図示の実施形態では、フィルタ繊維１１８の側面端部は、最下部の通気孔パネル１１６の下面に取り付けられている。空気交換は、上部パネル１１０、通気孔パネル１１６の波形材料から形成された、および上部パネル１１０内に軸方向かつ長手方向に形成された経路１２２から形成された、空気流通路１２０を通して実行される。このおよび他の模範的かつ好適な通気孔部材については、参照により本明細書に組み込まれているアメリカ特許第６，６２３，３５４号に開示され、記述されている。

図示の実施形態の封止部材１０４は、各第１および第２の通気孔１１２、１１４の下方の通気孔パネル１１６に、例えば、ブチル接着剤を含む粘着性細片１３０で取り付けられている。封止部材１０４は、必要な展性、弾性、および風化作用に対する耐性を提供する厚さを有するアルミニウムまたはその種の他のもののような適応性がある金属から作られてもよい。しかしながら、必要な剛性、展性、ストレッチ特性（例えば、ゴム処理された「復原力」）、ならびに風化作用および日光に対する耐性を有する合成樹脂および合成繊維のような材料は、他の実施形態に適しているかもしれない。図示の実施形態では、封止部材１０４は、折り畳み部分１３２と封止部分１３４とを含んでおり、谷部１３８、山部１４０、および周期または波長１４４を有するように特徴付けられてもよい波状屈曲構造１３６を有する、ひだ付きのまたは波形の材料から形成されている。折り畳み部分１３２の層１４５は、折り目１４６により形成され、折り目１４６は、また、封止部分１３４から折り畳み部分１３２を分離する。各折り目１４６は、長手方向の直線に沿って谷部１３８および山部１４０を平らにするように、軸方向に波形材料をつぶすことにより形成される。

粘着性細片１４８は、各封止部分１３４の側面縁端部の下面に存在しており、リリース材料１５０の細片は、粘着性細片１４８を上方に載置している。粘着性細片１４８の接着剤は、ブチル接着剤のような材料から作られてもよく、リリース材料は、隨意にシリコンのようなリリース材料を有する、紙または合成樹脂のような材料を含んでもよい。

封止部材１０４は、上述したように折り目を付けて折り畳まれた後に、例えば、幅約２．５４ｃｍおよび厚さ０．１７７８ｍｍの粘着性細片１３０を貼り付けることにより、第１および第２の通気孔パネル１１２、１１４の側面縁端部に取り付けられる。粘着性細片１４８は、封止部分１３４の下面の例えば、幅約２．２２ｃｍおよび厚さ４．７６ｍｍの軸方向の帯内に貼り付けられてもよい。図１は、タイル屋根の輪郭に合うように構成された位置に広げられた封止部分１３４を有する即製の屋根通気孔を示しており、図２は、収納または搬送に適した折り畳まれた位置の封止部分１３４を有する即製の屋根通気孔を示している。

使用時には、屋根換気装置１００の封止部材１０４は、図１、図９、図１３、図１４、および図１５に示されているように外方に折り畳まれて、屋根棟の片側または両側に沿って細長い孔を有しているタイル屋根１６０の棟を覆って配設される。タイル屋根１６０は、山部１６４と谷部１６６とを有する複数のタイル１６２を含んでいる。リリース材料１５０は、粘着性細片１４８から分離されている。その後、封止部分１３４の部分は、図９に示した構成から、図１０、図１１、および図１２に示した構成に合わせてタイルに押しつけられ、それによって、封止部分１３４を「広げて」、封止部分１３４をタイル１６２の輪郭に付着させる。特に、封止部分１３４内の波形の部分は、封止部分１３４が「伸びる」ことができるように広げられて、封止部分１３４がタイル１６２の山部１６４ならびにタイル谷部１６６に接触して付着することによって、即製の通気孔の下方にある起伏のあるタイル張りの屋根を、降水、風で飛ばされた微粒子の進入、および昆虫のような動物の侵入から完全に封止する。その後、要望により即製の通気孔をさらに固着してもよく、図１２に示されているように、キャップ・タイル１６８が即製の通気孔を覆って取り付けられてもよい。このように配置されると、即製の通気孔はキャップ・タイル１６８で隠されて見えないが、空気は換気された建造物を出ていくことができ、他方、適用された封止部分１３４により湿気、昆虫、および微粒子の進入を防止している。

図１６を参照すると、本発明の通気孔部材を構成するために使用される可能性がある１つの模範的材料は、三層材料１８０であり、この三層材料１８０は、いくつかの実施形態では耐候性かつ紫外線抵抗性を有している。図１６に示した材料１８０は、第１の平面層１８２および１８４と、空気流通路１２０を形成するように平面層１８２および１８４に
接合された第２の屈曲（溝付き）層１８６とを有している。他の三層材料が図１７の１８８に示されており、第１の平面層１９０および１９２と、第２の層１９４とを含んでいる。図示の実施形態では、第２の層１９４は、空気流通路１２０を形成するように平面層１９０および１９２に対して横切って（例えば、垂直に）延びている一連の横断壁１９６を含んでいる。図１８を参照すると、第１の平面層２００と第２の屈曲（溝付き）層２０２とを有している２層材料１９８が示されている。第１の層２００および第２の層２０２は、空気流通路１２０を形成するように接合されている。さらに、２層材料の２つ以上の層が折り畳まれて、屈曲層２０２全体が互いに向かい合って接触するようになされているとき、他の多数の空気通路１２０が、それらの間に形成される。上述した材料１８０、１８８、および１９８は、高密度ポリエチレンまたは他の合成樹脂から形成されてもよい。しかしながら、また、これらの耐候性材料は、湿気および同様の要素による劣化から板紙を保護するために、エポキシのようなシール材で被覆された波形の板紙から形成されてもよい。湿気の不浸透性に加えて、好適な材料は、また、日射および太陽熱にさらされることによる劣化に抵抗してもよい。示したこのような波形ポリエチレンは、フロリダ州サウス・ベイのＵ．Ｓ．コルライト株式会社、ミネソタ州ゴールデン・バレーのダイバーシ・プラスト・プロダクツ株式会社、およびオハイオ州フレモントのフレモント・ダイレクト・プロダクツ株式会社から入手してもよい。

図１９は、本発明の通気孔部材１０２が単一シート２０４から形成されてもよいことを示している。シート２０４は、例えば、上述した材料から形成される。一連のカット・スコア線２０６および２０８が、上部パネル１１０内と、通気孔パネル２１０、２１２、および２１４内とに形成されている。スコア線２０６および２０８は、図示の実施形態では、長手方向軸２１６に対して略平行に延びている。図２２は、第１の平面層１８２内にスリット２０６を延長し、かつ少なくとも部分的に屈曲層１８６を通ってスリット２０６を延長することにより形成されるものとして、上部パネル１１０および通気孔パネル２１０を示している。中間通気孔パネル２１２は、最初に形成された通気孔パネル２１０の横に隣接しており、部分的にスコア線２０８に沿って形成されている。スコア線２０８は、他方の第１の平面層１８４までスリットを延長し、かつ少なくとも部分的に屈曲層１８６を通ってスリットを延長することにより形成される。最終的に、中間パネル２１２および側面パネル２１４は、上述したようにスコア線２０６を延長することにより完全に形成される。スコア線２０６および２０８により形成された後、パネル２１０、２１２、および２１４は、Ｚ字形折り畳み手法で上部パネル１１０の下方に折り畳まれてもよい。

その後、Ｕ字形の止め釘２２８のような留め具を、上部パネル１１０に配設して、通気孔パネルを上部パネル１１０に関して所定の位置に固着するために、通気孔パネル２１０、２１２、および２１４のそれぞれを貫通してもよい。図１９は、長手方向軸２６０と同一の広がりを有する経路２１８を有するものとして、本発明の通気孔部材の一実施形態を示している。経路２１８は、第１の平面層１８４の直線的な部分と、第２の層１８６の下方に位置する部分とを除去することにより、上部パネル１１０の下面２２９に形成されてもよい。このようにして形成された経路２１８の横断面は、略アーチ形であってもよい。しかしながら、他の横断面の承認も可能である。例えば、１つの他の横断面の幾何学的形状は、正方形または長方形であってもよい。実現された経路の幾何学的形状のいずれもが、上部パネル１１０内の空気通路１２０用の内部開口部を形成してもよい。上部パネル１１０内の空気通路１２０用のこれらの内部開口部は、通気孔パネル２１０、２１２、および２１４内の空気通路に加えて、空気流を可能にする。また、例えば、屋根の棟で屋根の輪郭に適合するように取り付ける際に、上部パネル１１０内に形成された経路は、本発明の通気孔部材のこの実施形態を長手方向軸２１６に沿って容易にかつ正確に折り畳むことができるように機能する。

図２１は、シート２０４から通気孔部材１０２、したがって、上部パネル１１０と、通
気孔パネル２１０、２１２、および２１４とを形成する他の方法を示している。スコア線２０６および２０８の場合と同様に、ミシン目線２２２が、長手方向軸２１６に対して略平行に延びている。しかしながら、スコア線２０６および２０８とは対照的に、ミシン目線２２２は、層１８２、１８４、および１８６を貫通している一連のミシン目２２４で形成されている。ミシン目２２４の間に点在するのは、原型を保ったまま損なわれていない領域２２６である。ミシン目線２２２、したがって、ミシン目２２４は、このようにして、上部パネル１１０と、通気孔パネル２１０、２１２、および２１４とを形成している。ミシン目２２４は、さらに、空気流通路１２０用の外部開口部を形成している。通気孔パネル２１０、２１２、および２１４は、一旦形成されると、上述したように上部パネル１１０の下方にＺ字形に折り畳まれてもよく、上述した方法と同様にＵ字形の止め釘のような留め具を用いて一緒に固着されてもよい。

図２２を参照すると、通気孔部材１０２を形成するさらに他の方法が示されており、この方法では、上部パネル１１０と、通気孔パネル２１０、２１２、および２１４とが、単一シート２０４から完全に切断されることにより形成されている。通気孔パネル２１０、２１２、および２１４は、一旦切断されると、上部パネル１１０の下方に積み重ねられるとともに、Ｕ字形の止め釘２２８のような留め具を用いて、または接着剤のような均等手段で上部パネル１１０に固着されてもよい。また、本発明の通気孔部材の様々な実施形態において、任意の個数の通気孔パネルが存在してもよいということを、限定ではなく、例を挙げて示すために、付加的な通気孔パネル２３０および２３２が示されている。上述した方法のそれぞれで形成されているように、本発明の通気孔部材は、一旦組み立てられると、上述したように、固定され、積み重ねられ、かつ接触している関係にある上部パネルと１つ以上の通気孔パネルとを含んでいる。

本発明の通気孔部材のいくつかの実施形態に適した他の代替手段が、図２３の２３４で示されており、第１の層２３６および２３８と、第２の層２４０とを含んでいる。第１の層２３６および２３８は、通気孔部材が付けられることになる表面の輪郭に応じて、平面状かまたは屈曲していてもよい。第２の層２４０は、プラスチック（合成樹脂）高分子材料の個々の繊維２４１のマットであってもよく、この高分子材料は、降水、熱、および日射にさらされたときの劣化に対する耐性があってもよい。これらの繊維は、ナイロンまたは他の高分子を含んでもよい。上述した、形成されかつ個々に分離した空気流通路とは対照的に、この実施形態の繊維は、交差し、かつ個々に分離していない空気流通路を形成し、この空気流通路は、本発明の通気孔で通気されている建造物から空気が出ていくことを可能にする。

図２４では、本発明の通気孔部材の他の実施形態全体が、２４２で示されている。通気孔部材２４２は、少なくとも１つの第１の略平面状の層２４４を含んでいる。第１の層２４４は、通気孔部材２４２を屋根の頂点または稜線に容易に適合できるようにするために、蝶番２４６を用いて中間で分割されている。また、第２の層２４８が含まれている。図示されていないが、いくつかの実施形態では、第２の層２４８を上方に載置しているもう一つの第１の層２４４が存在している。第１の層のうちの１つは、上述した方法と同様の方法で本発明の封止部材に連結している。第２の層は、各側面縁端部に近接するスペーサ要素２５０の列と、２列のスペーサ要素の間に配設されたマット２５２とを含んでいる。マット２５２は、上述したプラスチック（合成樹脂）繊維を含んでもよい。

図２５を参照すると、本発明の通気孔部材の他の実施形態が、２５４で示されている。通気孔部材２５４は、不規則に屈曲した高分子（合成樹脂）繊維の単一シートの、すかし構造のマットまたは織物２５６として形成されてもよい。マット２５６は、マット２５６を１対の実質的に同一の、長手方向に延びている側部フラップ、または側部部分２６０および２６２に分割する、長手方向の中間蝶番または中心線２５８を有しており、この側部
部分２６０および２６２は、取り付け時に、屋根棟に適合する所定の角度に配設されてもよい。マット２５６は、実質的に平面状の上面２６４と、屋根に対峙する実質的に平面状の下面２６６とを有してもよい。複数の尖頭、または中空のスペーサ要素２６８が、長手方向のフラップ２６０および２６２全体にわたって延びている複数の長手方向の列内に配設されてもよい。各尖頭２６８は、上面２６４から下方に突出し、かつ基礎部分２７０を有しており、この基礎部分２７０は、上面２６４と、上面２６４から所定の離間距離にある頂点部分２７２とに対して同一平面上にあってもよい。頂点部分２７２は、マット２５６の屋根対峙表面２６６を形成する。尖頭４４は、マット２５６の表面２６４を屋根から離間させて、その間に換気通路を提供する。空気透過性フィルタ材料２７４の細片は、マット２５６の屋根対峙表面２６６に固着されてもよい。フィルタ２７４は、空気が構造から出ていくことを可能にするとともに、昆虫、雨、雪、吹き込んでくる異物、およびその種の他のものの進入を防止する。封止部材１０４は、フィルタ２７４の側面部分に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、フィルタ材料２７４の連続した長さは、尖頭２６８の頂点部分２７２に熱でまたは接着剤で接合されており、側部フラップ２６０および２６２の縁端部フランジ２７６および２７８まで延びていてもよい。縁端部フランジ２７６および２７８は、この実施形態ではマット２５６の上面２６４と実質的に同一平面上にあるため、風雨および昆虫の進入が防止される。また、フィルタ材料２７４は、屋根に形成された溝部を覆って延び、その溝部を被覆し、昆虫または他の異物が溝部を通って進入することができないようにしてもよい。フィルタ材料２７４は、不織布ポリエステル・ナイロンまたは他の合成樹脂のようなシート状繊維であってもよい。あるいは、フィルタ材料は、針穿孔不織布材料、メタル・メッシュ・スクリーン、またはその種の他のものから形成されてもよく、これらの材料は、その構造内の小空間を介して透過性を提供するであろう。当業者は、本明細書に記述した構成要素に適した合成樹脂は、参照により本明細書に組み込まれている、１９９６年にニューヨークのマグローヒルから出版された、プラスチック、エラストマー、および合成物ハンドブックの第３版（編集長チャールズ・Ａ・ハーパー）から選択されてもよいということを容易に理解するであろう。

マット２５６の上面２６４は、隣接するネイル・ライン２８０および２８２で補強されてもよい。各ネイル・ライン２８０および２８２は、側部フラップ２６２および２６４のうちの１つの上で長手方向にそれぞれ延びており、中心線蝶番２５８と縁端部フランジ２７６および２７８とから所定の離間距離に位置してもよい。マット２５６は、ネイル・ライン補強材料２８４の１つ以上の細片で補強されてもよく、このネイル・ライン補強材料２８４は、マット２５６の上面２６４に接合されてもよい。ネイル・ライン補強材料は、不織布ナイロン・ポリエステル、エラストマー材料、または他の合成樹脂のようなシート状繊維材料であってもよい。

本発明の多数の変更が本発明の要旨を逸脱することなく行われうるため、本発明の範囲は、図示されかつ説明された実施形態に限定されるべきではない。むしろ、本発明の範囲は、添付クレームおよびそれらの均等物により決定されるべきである。

広げられた構成の封止部材を有する、即製の封止可能なタイル棟屋根通気孔の一実施形態の斜視図。 折り畳まれた構成の封止部材を有する図１の屋根通気孔の斜視図。 封止部材のうちの１つが部分的に広げられている図１の屋根通気孔の斜視図。 図３の部分的に広げられた封止部材の拡大図を示している、図１の屋根通気孔の斜視図。 図３の折り畳まれた封止部材の拡大図を示している、図１の屋根通気孔の斜視図。 部分的に広げられた構成の図１の屋根通気孔の封止部材の斜視図。 図６の封止部材の拡大斜視図。 折り畳まれた構成の図６の封止部材の拡大斜視図。 タイル張りの屋根上に取り付けられている図１の屋根通気孔の斜視図。 タイル張りの屋根上に取り付けられている図１の屋根通気孔の斜視図。 タイル張りの屋根上に取り付けられている図１の屋根通気孔の他の斜視図。 タイル張りの屋根上に取り付けられている図１の屋根通気孔のさらに他の斜視図であり、キャップ・タイルが屋根通気孔を覆って配設されている。 部分的に広げられた構成の即製の屋根通気孔の斜視図。 広げられた構成の即製の通気孔部材および即製の封止部材の側面縁端部の斜視図。 広げられた構成の封止部材を示している、図１の屋根通気孔の斜視図。 本発明の通気孔部材の製造で使用される三層材料の一実施形態の断面図。 本発明の通気孔部材の製造で使用される三層材料の他の実施形態の断面図。 本発明の通気孔部材の製造で使用される二層材料の一実施形態の断面図。 本発明の通気孔部材の上部パネルおよび通気孔パネルを形成する一方法を示している平面図。 本発明の通気孔部材を組み立てる一方法を示している側面図。 本発明の上部パネルおよび通気孔パネルを形成する他の方法を示している平面図。 本発明の通気孔部材を組み立てる他の方法を示している側面図。 本発明の通気孔部材の他の実施形態を示している斜視図。 本発明の通気孔部材のさらに他の実施形態を示している斜視図。 本発明の通気孔部材のさらに他の実施形態を示している斜視図。

Claims (23)

1. 屋根を有する建造物用の換気装置であって、
   空気流の通過を許容して、空気流が建造物から出ていくことを可能にする通気孔部材と、
   前記通気孔部材に取り付けられた少なくとも１つの封止部材とを含み、
   前記屋根の輪郭に適合でき、かつ屋根に封止可能に取り付けることができる換気装置。
2. 複数の封止部材が前記通気孔部材に取り付けられている請求項１に記載の換気装置。
3. 前記通気孔部材が、上部パネルと、第１の通気孔と、第２の通気孔とを含み、前記封止部材の各々が、前記第１および第２の通気孔のうちの１つの下面に取り付けられている請求項１に記載の換気装置。
4. 前記通気孔部材に取り付けられたフィルタ繊維を含む請求項３に記載の換気装置。
5. さらに、前記第１および第２の通気孔に取り付けられたフィルタ繊維を含む請求項３に記載の換気装置。
6. 略軸方向の経路が前記上部パネルの下側に形成されている請求項３に記載の換気装置。
7. 前記封止部材が、アルミニウム、合成樹脂、または繊維を含む請求項１に記載の換気装置。
8. 前記封止部材が屈曲している請求項１に記載の換気装置。
9. 前記通気孔部材が耐候性材料を含む請求項１に記載の換気装置。
10. 前記通気孔部材が、１対の第１の略平面状の層と、多数の空気流通路を形成するために前記第１の層の間に配設された第２の層とを含む請求項９に記載の換気装置。
11. 前記第２の層が屈曲している請求項１０に記載の換気装置。
12. 前記第２の層が、前記第１の層の間を横切って延びる多数の横断層を含む請求項１０に記載の換気装置。
13. 前記横断層が、前記第１の層に対して直交する方向に延びている請求項１２に記載の換気装置。
14. 前記第２の層が繊維の不規則なマッとを含む請求項１０に記載の換気装置。
15. 前記第２の層が列をなして配設された複数のスペーサを含む請求項１４に記載の換気装置。
16. タイル張りの屋根であって、前記タイル張りの屋根の棟に近接して取り付けられた請求項１に記載の換気装置とともに組み合わせた、タイル張りの屋根。
17. 前記換気装置が、前記タイル張りの屋根の前記棟に近接して形成された１対の開口部全体を覆って配設されている請求項１６に記載の組み合わせ。
18. 通気孔部材を形成する工程と、
    前記通気孔部材に封止部材を取り付ける工程とを含み、前記封止部材は、適応性がある屈曲した材料と、側面縁端部に近接して存在する粘着層とを含む、屋根用の通気孔を製作する方法。
19. 前記通気孔部材が、複数の個々に分離した空気流通路を形成する第１および第２の層を含む耐候性材料から形成されている請求項１８に記載の方法。
20. 前記通気孔部材が、１対の第１の層と、前記第１の層の間に配設され、かつ多数の個々に分離した空気流通路を形成する第２の層とを含む耐候性材料から形成されている請求項１８に記載の方法。
21. 前記第２の層が、屈曲しているか、または多数の横断層を含む請求項２０に記載の方法。
22. 前記第２の層が繊維のマットを含み、かつ前記空気流通路が個々に分離していない請求項２０に記載の方法。
23. タイル張りの屋根に通気孔を取り付ける方法であって、
    前記タイル張りの屋根内の開口部全体を覆って、請求項１に記載の換気装置を取り付ける工程と、
    前記封止部材を前記タイル張りの屋根の輪郭に適合させ、かつ封止する工程とを含む方法。

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