JP6817000B2 - 通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造 - Google Patents

通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6817000B2
JP6817000B2 JP2016177305A JP2016177305A JP6817000B2 JP 6817000 B2 JP6817000 B2 JP 6817000B2 JP 2016177305 A JP2016177305 A JP 2016177305A JP 2016177305 A JP2016177305 A JP 2016177305A JP 6817000 B2 JP6817000 B2 JP 6817000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
wide member
wide
ventilation device
inclined opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017075521A (ja
Inventor
剛大 木村
剛大 木村
創 石井
創 石井
Original Assignee
日本住環境株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本住環境株式会社 filed Critical 日本住環境株式会社
Publication of JP2017075521A publication Critical patent/JP2017075521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6817000B2 publication Critical patent/JP6817000B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造に関するものであり、より詳細には、主に一般住宅の壁体構造部、即ち、パラペット、ベランダの手摺り等の壁体構造部の換気構造及びそれに用いる通気装置に関するものである。
最近の一般住宅は、敷地の有効利用等の観点から、四角形状で陸屋根としたものが増えてきている。そして、その陸屋根には、その外周に沿って立ち上げた、人の落下や雨水の外壁を伝っての流下を防止するためのパラペットが設けられる。また、ベランダの周縁部にも、同様の手摺り壁が設けられる。
ところで、夏場において住宅は、日射を受けてその外装材や屋根材がかなり高温となり、小屋裏の温度は、しばしば65度を超える。従って、特に夏場において、室内の快適な温熱環境を維持して涼しさを確保するためには、室内だけでなく、小屋裏の換気を行う必要がある。この小屋裏換気の方法としては、棟換気又は軒換気が一般的であり、種々の棟換気装置や軒換気装置が提案され、実用化されている。
また、多くの場合、住宅の外壁に沿って通気層が形成される。この通気層は、壁内に進入した湿気を排出し、構造躯体を乾燥させて住宅の耐久性を高める役割、外壁から侵入した雨水の排出経路としての役割、並びに、夏季に、太陽照射により熱せられた外壁材からの伝導熱を防ぐと共に、更に室内の温熱環境を良好に保つ役割を果たす。
通例、この壁体構造部に形成される通気層は小屋裏空間に連通状態にされており、この通気層から流れ出る空気は、一旦小屋裏空間に解放された後、上記棟換気装置や軒換気装置を介して棟部又は軒部から排出される。しかし、ベランダの手摺りは、多くの場合、換気可能な構造とはなっていない。
そこで最近は、ベランダの手摺り等の壁体構造部に換気機能を持たせる例が増えてきている。例えば、特開2012−7433号公報には、壁体の両側に内外通気層を設け、その内外通気層を上端部において連通させ、共通の排気路に配置したL型通気部材を介して排気する例が示されている。
しかるに、この構成の場合は、壁体構造部中の壁体の上部に通気空間を設けなければならないため、壁体構造部の構築に手間がかかる。なお、その場合、そこにおいて用いられているL型通気部材のような、一端から多端に抜ける通気路を並設した樹脂シートを積層して、通気路を縦横に連設して成る通気材を壁体の上部に載置することによって通気空間を設けることもできるが、その場合の通気材は上方からの負荷に十分耐え得る強度を具備していないため、その上に重い笠木が載せられると、次第に圧損されて通気性及び防水性が損なわれ、壁体が湿気を帯びて損傷するおそれがあるので好ましくない。
また、パラペット等の構築後に二階から資材を搬入したりすることが少なくないが、その場合、資材がサイディングや笠木等に当たり、サイディングや笠木等が擦られて損傷し、それに伴って壁体が損傷し、また、透湿・防水シートが破れて水漏れを起こしたりするおそれがある。そこで従来は、サイディング及び笠木を施工する前に壁体上に別途養生材を設置していたが、その分手間がかかっていた。
特開2012−7433号公報 特開2012−117208号公報
上述したように、従来の壁体構造部の壁体上面に通気空間を設ける構成の場合は、製造に手間とコストがかかり、また、従来用いられている樹脂製の通気材を用いて通気空間を設ける場合は、通気材の強度不足のために、通気性及び防水性が損なわれるおそれがあるという問題があった。
そこで本発明は、笠木を受けるのに十分な強度を有する通気装置、並びに、それを用いることで、長期に渡り、十分な通気性と防水性とを保持でき、壁体が湿気を帯びて経時的に腐食するおそれがない、壁体構造部の換気構造を提供することを課題とする。また、本発明は、サイディング及び笠木を施工する前に壁体上に別途養生材を設置することなく、資材搬入等に伴ってサイディング、笠木並びに壁体等を保護することができる、壁体構造部の換気構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートで前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結され、前記幅狭部材の設置時に下面となる短尺面にパッキン材が定着されて成る通気装置である。
上記課題を解決するための請求項2に係る発明は、頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートが2枚、前記コーン形状体の平坦な頂部同士が突合されて一体化され 、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同様の構成で、前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結され、前記幅狭部材の設置時に下面となる短尺面にパッキン材が定着されて成る通気装置である。
上記課題を解決するための請求項5に係る発明は、頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートで前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結されて成る通気装置を用いる壁体構造部の通気構造であって、
対設した耐力面材の上端部間が下地材で結合されて構成される壁体に透湿・防水シートが被装され、前記壁体の上面に、前記通気装置が、前記広幅部材の傾斜開口面が前記壁体とその両側に施工されるサイディングとの間に形成される通気層に連通し、且つ、前記幅狭部材が一方の前記サイディングの上面上に乗って、その外方側開口面が大気に向かうようにして設置され、前記通気装置上に笠木が冠着されて構成された壁体構造部の換気構造である
上記課題を解決するための請求項6に係る発明は、頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートが2枚、前記コーン形状体の平坦な頂部同士が突合されて一体化され 、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同様の構成で、前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結されて成る通気装置を用いる壁体構造部の通気構造であって、
対設した耐力面材の上端部間が下地材で結合されて構成される壁体に透湿・防水シートが被装され、前記壁体の上面に、前記通気装置が、前記広幅部材の傾斜開口面が前記壁体とその両側に施工されるサイディングとの間に形成される通気層に連通し、且つ、前記幅狭部材が一方の前記サイディングの上面上に乗って、その外方側開口面が大気に向かうようにして設置され、前記通気装置上に笠木が冠着されて構成された壁体構造部の換気構造である。
一実施形態においては、前記一方のサイディングの上面は下り傾斜面とされていて、その上に乗る前記幅狭部材の開口面が、前記サイディングと前記笠木の垂下部との間隙に向くようにされる。
発明は上述したとおりであって、本発明に係る通気装置は、上方からの荷重に対して十分な抵抗力を有する通気プレートを用いて構成されるため、笠木による上方からの荷重に対して十分な強度を具備するものとなり、コーン間に、通気路として十分に広い菱形の通気空間が確実に保持されるため、長期に亘って笠木の重量がかかっても、通気空間が圧損されて通気性が阻害されることがなく、本発明に係る通気装置を設置した壁体構造部の通気性と防水性とを長期に亘って確保でき、更に、壁体の損傷を防止し得る効果がある。
特に請求項2に係る発明の場合は、平坦なコーンの頭頂部同士が当接し合うようにして2枚の通気プレートを貼り合わせて構成されるために、より強度のある通気装置が得られ、それを用いた壁体構造部の換気構造は一層強度のあるものとなり、耐久性が増す効果がある。また、本発明に係る壁体構造部の換気構造の場合は、壁体上面に強度のある通気装置が設置され、この通気装置が養生機能を果たすので、サイディング及び笠木を施工する前に別途養生材を設置する手間が省けるという効果がある。
更に、請求項4に係る発明の場合は、通気装置を壁体上に設置するに際し、補助シートを、壁体を被装する透湿・防水シートの外側に垂らして透湿・防水シートに留め付けることで、透湿・防水シートとの一体化を図ることができ、以て、壁体上部における防水性能を一層向上させる効果がある。また、その場合は、透湿・防水シートで以て壁体の上面全体を被覆する必要がなくなるので、その中間部分の透湿・防水シートを省略することができ、以てその分材料コストを抑えることができる効果がある。
本発明に係る壁体構造部の換気構造の構成を示す縦断面図である。 本発明に係る通気装置の構成を示す下方視斜視図である。 本発明に係る通気装置の製造方法を示す図である。 本発明に係る通気装置の他の構成例を示す側面図である。 本発明に係る通気装置の更に他の構成例を示す斜視図である。 図5に示す構成例の施工方法を示す図である。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について、添付図面に依拠して説明する。なお、本発明においていう壁体構造部には、少なくともパラペットとベランダの手摺りが含まれる。図1に示す例における壁体構造部は、対設した耐力面材22,22aの上端部間を下地材23で結合して構成される壁体21と、壁体21に被装される透湿・防水シート24と、壁体21の上面に設置される本発明に係る通気装置1と、壁体21の両側に、通気胴縁25,25aを介して通気層26,26aを確保して配設されるサイディング27,27aと、通気装置1及びサイディング27,27a上に冠着される笠木28とで構成される。
本発明に係る通気装置1は、例えば、厚さ0.1〜0.3mm程のポリプロピレン等の薄手の樹脂プレート2をエンボス加工等によって加工し、頂部を平坦にした高さ5〜10mm程のコーン形状体3(以下コーン3とする)を密に形成し、樹脂プレート2の裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレート4を定着して成る通気プレート10を用いて形成される(図3参照)。
通気プレート10の各コーン3は、その下端(麓部)同士が接触する程度に近接させて配設することとしてもよいし、少し離れるように配設することとしてもよい。そのいずれの場合においても、各コーン3の周側面同士が大きく離れて接触することはないので、各コーン3間に、十分に広い通気空間8が確保される(図2参照)。また、コーン3は縦横に碁盤目状に並ぶように配設してもよいし、図示した例のように、各列が少し宛ずれた千鳥状に配設することとしてもよい。
各コーン3は、その1つを取ってみてもかなりの保形力を有していて、円筒形の場合や従来のプラスチックプレートのような縦ラミナーの場合よりも強く、簡単には潰れないが、本発明における通気プレート10にはこのコーン3が多数密に配置されているため、通気プレート10にかかる負荷が多数のコーン3に分散される。従って、この通気プレート10は、それにかかる圧潰力に対してかなりの抵抗力がある。
この通気プレート10を一方向に長尺に形成し、その幅方向両端面を斜面にして断面台形状(使用時には上下逆になる)にした広幅部材Aと、同様にして広幅部材Aよりも幅狭にした幅狭部材Bとを設ける。幅狭部材Bの場合は、少なくとも広幅部材A側の端面を斜面にすれば足りる。そして、この広幅部材Aと幅狭部材Bとを、両部材の斜面同士が対向するようにして、防水テープ6等を介して連結することにより、通気装置1が構成される。
通気プレート10は、1枚であっても圧潰力に対してかなりの抵抗力を備えるが、図1乃至図3に示す好ましい実施形態においては、より一層の強度を持たせるために、2枚の通気プレート10、10を、そのコーン3の平坦な頭頂面同士が当接し合うように貼り合わせて構成される。この実施形態の場合も、通気プレート10を一方向に長尺に形成し、その幅方向両端面を斜面にして断面台形状(使用時には上下逆になる)にした広幅部材Aと、同様にして広幅部材Aよりも幅狭にした幅狭部材Bとを設け、上記実施形態の場合と同様にして防水テープ6等を介して連結することにより、より強固な通気装置1が構成される。
上記いずれの実施形態においても、サイディング27aの上面に載せられることになる幅狭部材Bの裏面に、パッキン材7を定着することが好ましい(図2参照)。なお、広幅部材Aの幅方向寸法は、その長尺側がほぼサイディング27,27aの内法間隔に対応するようにされ、その短尺側がほぼ壁体21上面の幅間隔に対応するように設定される。
通気装置1は、広幅部材Aの外側の傾斜開口面11が外側の通気層26に連通し、幅狭部材Bが連結される側の傾斜開口面12が内側の通気層26aに連通するようにして広幅部材Aを壁体21上に載置し、その上に笠木28の固定板28aを宛がって下地材23に向けて打着することで、広幅部材Aは壁体21の上面上に確固と固定される(図1,6参照)。なお、広幅部材Aの底面に、両面ブチルテープ29を接着しておくこともある。幅狭部材Bは、その底面がパッキン材7を介して内側のサイディング27aの上面に定着され、その内側の傾斜開口面13が、内側の通気層26aに連通することとなる。幅狭部材Bは、通気胴縁25aにかけて斜め方向に釘打ちすることで、サイディング27aの上面に確固と固定される。
好ましい実施形態においては、内側のサイディング27aの上面が下り傾斜に形成される(図1,6参照)。その場合、幅狭部材Bは防水テープ6を介して広幅部材Aに対して屈曲自在であるため、サイディング27a上面の傾斜に倣って傾斜して、サイディング27a上面に当接する。かくして、幅狭部材Bを抜けた空気は、サイディング27aの上端部と、笠木28の垂下部との間の間隙15に向けて放出されるので、通気性が良好となる。
外側の通気層26内を上昇してくる空気は、先ず、広幅部材Aの傾斜開口面11に向かって流れ、そこから広幅部材A内部に流入する。広幅部材A内には多数のコーン3間に、広い三角形又は菱形の通気空間8が形成されるが、コーン3の周面は曲面であるために、通気空間8内における通気抵抗は少ない。また、外側の通気層26から傾斜開口面11を経て広幅部材A内に至る通気路は不規則な曲線状となるため、通気路が直角になる従来のL型通気部材の場合よりも通気抵抗が少なくなり、空気の広幅部材A内への流入、並びに、広幅部材A内部における通気は、従来のL型通気部材の場合に比較して、かなりスムーズなものとなり、通気性能が向上する。
広幅部材A内部を通り抜けた空気は、反対側の傾斜開口面12から流出する。そこから流出した空気は、内側の通気層26a内を上昇してくる空気と混ざり合いながら、傾斜開口面13から幅狭部材B内に流入し、幅狭部材Bを通って反対側の開口面14から抜けて、サイディング27aの上端部と笠木28の垂下部との間の間隙15より大気に放出される。
上記のとおり本発明に係る通気装置1には、圧潰力に対してかなりの抵抗力を示す通気プレート10が用いられ、好ましい実施形態においては、その通気プレート10が2枚、コーン3同士が向かい合うようにして貼り合わせて構成されるためにより大きな強度を具備するものとなると共に、突合されたコーン3間に、通気路として十分に広い菱形の通気空間8が確実に形成される。従って、長期に亘って笠木28の重量がかかっても、通気空間8が圧損されて通気性が阻害されることがなく、本発明に係る通気装置1を設置した壁体構造部の通気性と防水性とを長期に亘って確保でき、且つ、吸湿による壁体の損傷を防止できる。
また、パラペット等の構築後に二階から資材を搬入したりすることが少なくないが、その場合、資材がサイディング27,27aや笠木28等に当たり、サイディング27,27aや笠木28等が擦られて損傷するおそれがあり、また、透湿・防水シート24が破れ、水漏れや耐久性劣化の原因となる。そこで従来は、サイディング27,27a及び笠木28を設置する前に、壁体21の上面に養生材(外壁材等)を配置して壁体21等を保護する方法が採られており、その分手間がかかっていた。
これに対して本願発明の場合は、サイディング27,27a及び笠木28を施工する前に、壁体21の上面に強度のある通気装置1が設置され、この通気装置1が養生機能を果たすので、別途養生材を設置する手間が省ける。
更に、幅狭部材Bの裏面とそれが固定されるサイディング27aの上面との間の防水面について見てみると、そこには、パッキン材7が圧壊状態に介在するため、別途ハットジョイナー等を配置してコーキング処理したりすることなく、十分な防水性を有する構造となる。従って、その部分からの浸水により、壁体21等が損傷して耐久性が劣化するおそれはない。
図5、6に示す実施形態は、広幅部材Aの底面、即ち、保形用樹脂プレート4の裏面に、補助シート24aを定着したものである。補助シート24aは、必ずしも透湿・防水シート24と同一資材製である必要はなく、単なる防水シート又は透湿シートであってもよい。また、補助シート24aは、幅方向に一連のものであってもよいし、図5、6に示す例のように、分離したものとして、保形用樹脂プレート4の左右端部から垂れ下がるように定着することとしてもよい。
この補助シート24aは、通気装置1を壁体21上に設置するに際し、壁体21に被装されている透湿・防水シート24の外側に垂らし、透湿・防水シート24にテープ止めする。かくして、補助シート24aと透湿・防水シート24とが一体化され、壁体21上部における防水性はより一層向上する。このように、広幅部材Aの底面に補助シート24aを定着する場合は、透湿・防水シート24で以て壁体21の上面全体を被覆する必要はなくなるので、その中間部分を省略することができ、その分材料コストを抑えることができる。
なお、本発明に係る通気装置1は、壁体21の上面に沿って設置される長尺なものであって、壁体21の長さに応じて複数連結されるものであるが、各連結部において防水性を確保するために、補助シート24aの端部同士をオーバーラップさせることが望ましい。そのため、補助シート24aは、通気装置1の長さ方向端部からはみ出る長さとされる。
1 通気装置
2 樹脂プレート
3 コーン
4 保形用樹脂プレート
6 防水テープ
7 パッキン材
8 通気空間
10 通気プレート
11〜13 傾斜開口面
14 開口面
15 間隙
21 壁体
22,22a 耐力面材
23 下地材
24 透湿・防水シート
24a 補助シート
25,25a 通気胴縁
26,26a 通気層
27,27a サイディング
28 笠木
28a 固定板
29 両面ブチルテープ
A 広幅部材
B 幅狭部材

Claims (7)

  1. 頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートで前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結され、前記幅狭部材の設置時に下面となる短尺面にパッキン材が定着されて成る通気装置。
  2. 頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートが2枚、前記コーン形状体の平坦な頂部同士が突合されて一体化され 、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同様の構成で、前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結され、前記幅狭部材の設置時に下面となる短尺面にパッキン材が定着されて成る通気装置。
  3. 前記広幅部材の底面に、その幅方向両端部から垂れ下がるように補助シートが定着されている、請求項1又は2に記載の通気装置。
  4. 前記広幅部材の上面の幅寸法は、施工される壁体構造部のサイディングの内法間隔に対応している、請求項1乃至3のいずれかに記載の通気装置。
  5. 頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートで前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結されて成る通気装置を用いる壁体構造部の通気構造であって、
    対設した耐力面材の上端部間が下地材で結合されて構成される壁体に透湿・防水シートが被装され、前記壁体の上面に、前記通気装置が、前記広幅部材の傾斜開口面が前記壁体とその両側に施工されるサイディングとの間に形成される通気層に連通し、且つ、前記幅狭部材が一方の前記サイディングの上面上に乗って、その外方側開口面が大気に向かうようにして設置され、前記通気装置上に笠木が冠着されて構成された壁体構造部の換気構造。
  6. 頂部が平坦なコーン形状体が密に形成された、厚さが0.1〜0.3mm程の薄手の樹脂プレートの裏面に、それよりも厚手の保形用樹脂プレートを備えた通気プレートで構成されていて、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同じ通気プレートが2枚、前記コーン形状体の平坦な頂部同士が突合されて一体化され 、両端面が傾斜開口面とされた広幅部材と、前記広幅部材と同様の構成で、前記広幅部材よりも幅狭に形成され、少なくとも一端面が傾斜開口面とされた幅狭部材とが、それらの傾斜開口面同士が向き合うように連結されて成る通気装置を用いる壁体構造部の通気構造であって、
    対設した耐力面材の上端部間が下地材で結合されて構成される壁体に透湿・防水シートが被装され、前記壁体の上面に、前記通気装置が、前記広幅部材の傾斜開口面が前記壁体とその両側に施工されるサイディングとの間に形成される通気層に連通し、且つ、前記幅狭部材が一方の前記サイディングの上面上に乗って、その外方側開口面が大気に向かうようにして設置され、前記通気装置上に笠木が冠着されて構成された壁体構造部の換気構造。
  7. 前記一方のサイディングの上面は下り傾斜面とされていて、その上に乗る前記幅狭部材の開口面が、前記サイディングと前記笠木の垂下部との間隙に向いている、請求項5又は6に記載の壁体構造部の換気構造。
JP2016177305A 2015-10-13 2016-09-12 通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造 Active JP6817000B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202178 2015-10-13
JP2015202178 2015-10-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017075521A JP2017075521A (ja) 2017-04-20
JP6817000B2 true JP6817000B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=58550042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177305A Active JP6817000B2 (ja) 2015-10-13 2016-09-12 通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6817000B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6699614B2 (ja) 2017-04-05 2020-05-27 株式会社デンソー 冷媒漏れ検知装置、冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017075521A (ja) 2017-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110265407A1 (en) Above deck roofing ventilation system
WO2004031509A3 (en) Contoured ventilation system for tile roofs
JP5806179B2 (ja) 軒天換気構造体
JP7317305B1 (ja) 防水通気材及び防水通気建材
JP5679784B2 (ja) 住宅の壁体構造部における換気構造
JP6817000B2 (ja) 通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造
JP2012007433A (ja) 住宅の壁体構造部における換気構造
JP2013185300A (ja) 建物のモルタル塗り外壁通気層形成部材及びその製造方法並びに建物のモルタル塗り外壁通気層形成工法
JP5950714B2 (ja) 住宅の壁体構造部における換気構造
JP2010037728A (ja) 屋根用防水シート、棟用防水シート、棟用防水シートの設置方法、棟用防水シートを用いた棟施工ユニット
JP4925222B2 (ja) 棟用防水シート、棟用防水シートの設置方法、棟用防水シートを用いた棟施工ユニット
JP2008082034A (ja) 換気棟構造及び換気屋根構造
JP5493111B2 (ja) 換気屋根構造
JP2010037930A5 (ja)
JP2017186740A (ja) 隅棟構造
JP6655957B2 (ja) 躯体換気部材
JP6803609B2 (ja) 換気構造体
JP6138524B2 (ja) 住宅の壁体構造部における換気構造及びそれに用いる通気装置
JP6431782B2 (ja) 通気装置及びそれを用いた壁体構造部の換気構造
JP5237615B2 (ja) 棟換気用構造材
JP4855546B1 (ja) 屋根下地材
GB2513998A (en) Roofing system
JPH10325222A (ja) 屋根の構造
JP5759823B2 (ja) 建物の屋根構造
JP4703902B2 (ja) 建築用下地シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6817000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250