WO2006112247A2

WO2006112247A2 - タイムレコーダ

Info

Publication number: WO2006112247A2
Application number: PCT/JP2006/306728
Authority: WO
Inventors: Kozo Iwaki; Tsutomu Hirose
Original assignee: Max Co., Ltd
Priority date: 2005-03-31
Filing date: 2006-03-30
Publication date: 2006-10-26
Also published as: WO2006112247A3

Abstract

タイムレコーダ１０の上面にはカード挿入口１２が設けられ、日付の印字を行うための実行ボタンＫ３とが設けられている。実行ボタンＫ３が押され、日付を未だ記入していない未記入タイムカードがカード挿入口１２に挿入されると、未記入タイムカードに所定の月の日付が記入される。タイムレコーダ１０は、通常の従業員用のタイムカードとは異なる設定事項印字カードを検出したときに、設定事項印字プログラムを起動させて、タイムレコーダ１０がＲＯＭ２２に記憶している所定のデータを印字させる。タイムレコーダ１０は、挿入されたタイムカード１００の表面か裏面かを判定する。タイムレコーダ１０がカード挿入口１２に挿入されたタイムカード１００の表裏判断をすると、ＬＥＤ１、２の何れかを発光させ、シールＳ１を浮き立たせて、挿入されたタイムカード１００が表面であるか、裏面であるかを示す。

Description

明細書

タイムレコーダ

技術分野

[0001] 本発明は出勤 ·退勤時刻等を記録するタイムレコーダに関する。

[0002] また、本発明はタイムレコーダとタイムカード力もなるタイムレコーダシステムに関し、更に詳しくは、タイムレコーダに設定された設定内容を容易に確認可能なタイムレコーダシステムに関する。

[0003] また、ユーザーの使い易さを向上させたタイムレコーダシステムに関する。

背景技術

[0004] 従来、タイムレコーダでタイムカードに日付を記入する場合、タイムカードの日付 ·曜日欄は空白であり、出勤時に従業員がタイムカードをタイムレコーダに挿入したときに、出勤した当日の日付や時刻等を印字するようになっている。

[0005] 会社には複数枚のタイムカードが備えられており、これらのタイムカードには、それぞれ個々の従業員を識別できるように所定個数の丸い穴が一定領域に開口されており、タイムレコーダにはタイムカードの識別用の穴が挿入される位置にタイムカードを間に挟んで発光素子と受光素子が設置されている。タイムレコーダにタイムカードが挿入されると、発光素子力光を当てタイムカードの穴を通して受光素子が受光した位置のパターンにより個々の従業員を識別するようになっている。なお、特開平 10 —49715号公報は、個人情報を印字できるタイムレコーダであって、印字の濃淡を判別するタイムレコーダを開示する。また、実開平 06— 65964号公報は、破損したタィムカードの個人属性データを再現して発行するタイムレコーダを開示する。

[0006] し力しながら、職場等によっては昼夜交代制を採用している場合や、各人の休日が異なる場合があるほか、当月の休日の場合には該当日付欄に「休日」等の判子を捺印しているので、タイムカードの日付の欄が各個人によって違ってしまう場合があり、集計時にどの段が何日であるのか一別して判読し難いという問題がある。

[0007] また、初めから日付を印刷したタイムカードもある力会社によって締め日が異なると、多くの種類のタイムカードが必要となる。 [0008] 例えば、締め日の設定を 5日、 10日、 15日、 20日、 25日、月末等のように、 5日おきの印刷済みカードを揃えることが出来る力それでも 3種類のカードが必要となる。従って、それ以外の締め日に対応するには 30種類以上のカードが必要となり、多品種のものを用意しなければならなヽと、う問題がある。

[0009] また、従来力タイムレコーダには、タイムレコーダの使用に際して必要な項目を設定する必要がある。設定終了後に当該設定事項が有効とされているか、或いは、遅刻マークや、集計時間等々の設定内容が管理規定にあって、るかどうかを確認する必要がある。この設定内容の確認のために、新しいタイムカードを取り出して試し印字を行うことが行われて、る。

[0010] 尚、特開平 6— 12543号公報は、設定行為自身を簡易化するために、設定用の力ードを用いてタイムレコーダに記憶させるべき事項を設定するタイムレコーダを開示する。

[0011] し力しながら、タイムレコーダに新しいタイムカードを挿入して試し印字を行うと、タイムカードを損失する。特に、タイムカードには従業員識別用の IDコード (光透過孔）が形成されているので、 1枚のタイムカードを試しに使用してしまうと、その IDコードに関するデータの修正をしなければならず、かえって手間がかかるという問題がある。また、設定モードに戻って設定用の数値を確認する場合には、理解しにくい等の問題がある。

[0012] また、設定操作を簡易化するために、設定用カードを用いてタイムレコーダに記憶させるべき所定事項を設定する場合、設定事項を記入した設定カードをタイムレコーダに挿入して、所定事項を設定するが、タイムレコーダへの設定内容に誤りがないか、タイムレコーダに実際に如何なる内容のデータが記憶されているの力、を知ることが出来ない。

[0013] また、従来のタイムレコーダシステムにおいては、タイムレコーダのカード挿入口に、出勤或いは退勤するユーザーがタイムカードを挿入すると、出勤時刻や退勤時刻が印字されるようになっている。タイムカードの表裏面がタイムレコーダ側の要求する面と異なる場合には、「E— 01」等のエラーメッセージが表示されるようになっている。例えば、月初めに新しいタイムカードを挿入する場合には、タイムカードの表面側をュ一ザ一側に向けてタイムレコーダ挿入口に挿入することとされている力当該新しいタイムカードの裏面側をユーザー側に向けて挿入してしまった場合には、印字面が適正でな!、ので、上記のエラーメッセージが液晶表示面に表示されるようになって!/ヽる。（例えば、特開平 8— 235399号公報、参照）

[0014] し力しながら、月の初めではなく月の途中から締め日の初日が始まる職場では、新しいタイムカードを挿入する場合に、表裏どちらに印字すべきであるか迷って、適正でない面側をユーザー側に向けてタイムカード揷入口に挿入してしまうことがある。このような場合、タイムレコーダは液晶表示面に「E— 01」等のエラー表示をするが、不慣れなユーザーにとってはこのようなエラー表示が何を意味するのか理解できない場合がある。

[0015] そこで、液晶表示面により判り易いエラー表示を、例えば、「カードの表裏面を交換して下さい。」等の表示とすることも考えられる力このような表示方法を採るためには、各種の文字を自在に表示可能な液晶表示部や表示プログラム或、は辞書等が必要であり、コストが高くなる問題がある。また、このようなエラー表示は新機種のタイムレコーダの設置時に起こり易いものであるが、使用方法の知識が普及すると、このようなエラー表示への戸惑いも少なくなるというのが通常である。

発明の開示

[0016] 本発明の一または一以上の実施例は、このような問題に着目してなされたものであり、多種多様な日付を印字したタイムカードを必要としないタイムレコーダを提供する

[0017] また、タイムレコーダに記憶された出勤 *退勤に関する設定事項を印字するタイムレコーダシステムを提供する。

[0018] また、カードの挿入面の相異を低コストの機構で判り易く知らせることが出来るタイムレコーダシステムを提供する。

[0019] 本発明の一または一以上の実施例によれば、タイムレコーダは、日付表示を行うための実行ボタンを有し、該実行ボタンが押されると共に、未記入タイムカードが装填されるときに、前記未記入タイムカードに所定の月の日付を記入される。

[0020] このタイムレコーダによれば、実行ボタンを押して、未記入のタイムカードを挿入すると、予めタイムカードに月の全部の日付表示が記入される。このため、会社毎に様々な締め日が定められていても、新しい締め日にかかる月の初日に未記入タイム力ードを入れて日付記入の実行ボタンを押すと、その月の全部の日付が予め記入され、一覧する場合にどの段がどの曰かを容易に判別でき、管理が楽になる。

[0021] また、未記入タイムカードを入れて更に実行ボタンを押さないと、日付記入が出来ないので、記入済みのタイムカードを入れたり、月の途中で誤ってタイムカードを入れて実行ボタンを押しても、日付記入が行われないので、間違いが起こらない。

[0022] 更に、個人識別用の光透過穴を開けたタイムカードに従業者の名前を予め印字し、タイムレコーダのマイクロコンピュータにその光透過穴に応じた従業員の名前ゃコ一ド等を記憶させておくと、従業員は渡された未記入タイムカードをタイムレコーダに挿入して出勤'退勤の記入をするだけで、タイムレコーダ側で当該従業員に関する出勤'退勤の記録を行うことが可能となり、タイムレコーダとコンピュータとを回線で接続するだけで従業員の出勤 '退勤の管理が可能となる。

[0023] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記未記入タイムカードの片面側に日付を記入した後に、前記未記入タイムカードの他面側に残りの日付を記入する。

[0024] このタイムレコーダによれば、日付が未記入のタイムカードの片面に日付を記入した後、タイムレコーダ力もタイムカードを取り出し、記入面を変えて再度タイムレコーダに挿入すると、タイムレコーダの他面側に後半の日付を記入でき、タイムカードの表裏両面に予め日付を記入できる。このため、月の中間で日付を記入し直すという必要がない。

[0025] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記日付表示の他に各日付における所定事項を記入する。

[0026] このタイムレコーダによれば、日付の他に、例えば曜日や早番 ·遅番の予め決められたスケジュールや休日等の届出可能な事項等を記入できるので、会社側では従業員等の出勤予定管理も容易に行え、従業員側では出勤予定等をタイムカードで目視

½認することができる。

[0027] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、タイムレコーダと複数のカードとを含むタイムレコーダシステムは、他のカードと識別する識別手段により前記タイムレコーダが有する所定のデータを印字させる設定事項印字カードを含む。

[0028] このタイムレコーダシステムによれば、設定事項印字カードをタイムレコーダに挿入すると、タイムレコーダが設定されている所定のデータが印字され、設定内容を容易に確認できる。

[0029] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記設定事項印字カードは、前記タイムレコーダに設定された出勤 ·退勤の管理事項を印字する機能を有する。

[0030] このタイムレコーダシステムによれば、設定事項印字カードをタイムレコーダに挿入すると、出勤時刻や退勤時刻に関する管理事項 (例えば、早出、遅刻、早退、残業、休日等を決める基準時刻や早番、遅番等の勤務時間帯の設定や個人毎の早番、遅番等の予定)のデータを簡単に印字できる。

[0031] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記複数のカードは、それぞれ所定のコードを有し、締め日を月末に変更するカード、現在時刻を所定時間増減するカード、打刻データを削除するカードの少なくとも何れかを含む。

[0032] このタイムレコーダシステムによれば、各種カードを用いてタイムレコーダの管理事項等を設定でき、設定事項印字カードでその設定内容を確認できる。

[0033] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、タイムレコーダと複数のタイムカードとで構成されるタイムレコーダシステムは、前記タイムレコーダに、該カード揷入口に挿入された前記タイムカードの表面カゝ裏面かを判定する判定手段を設け、前記タイムレコーダの表面に発光部を設け、該発光部に前記タイムカードの表面 *裏面を示す標識部を設け、前記判定手段が前記カード挿入口に挿入されたカードの表裏判断をして前記発光部を発光させ、前記標識部により前記タイムカードの表面 '裏面を示す。

[0034] このタイムレコーダシステムによれば、タイムカードがカード挿入口に挿入されたときに、判定手段がカードの表裏を判定し、その結果が発光部に設けた標識部により表示され、挿入したカードの表裏を目視でき、低コストな機構で容易にカードの挿入方向が適正力どうかを判断できる。

[0035] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記タイムカードの少なくとも表面若しくは裏面に、前記タイムレコーダの標識部と対応してタイムカードの挿入方向の適正を示すための識別部を設けた。

[0036] このタイムレコーダシステムによれば、タイムカードがカード挿入口に挿入されたときに、判定手段がカードの表裏を判定し、挿入方向が適正力どうかが識別部により表示され、タイムレコーダがカードの挿入方向の適正を判断して表示する。

[0037] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記タイムカードの印字面の色を前記発光部の発行時の色彩と同じ色彩とした。

[0038] このタイムレコーダシステムによれば、タイムカードがカード挿入口に挿入されたときに、カードの印字面の色と同じ色彩で発光部が発光するので、カードの挿入方向を容易に判断できる。

[0039] その他の特徴および効果は、実施例の記載および添付のクレームより明白である。

図面の簡単な説明

[0040] [図 1A]本発明の典型的な実施例に係るタイムレコーダの斜視図。

[図 1B]図 1Aのタイムレコーダの発光部を示す正面図。

[図 2]図 1Aのタイムレコーダのブロック図。

[図 3]設定事項印字カードとなるタイムカードの正面図。

[図 4]未記入タイムカードに対する日付印字処理のフロー。

発明を実施するための最良の形態

[0041] 以下、図面に従って本発明の典型的な実施例について説明する。

[0042] 図 1Aに示すように、タイムレコーダ 10の本体 11の上面にはタイムカード 100 (図 3 参照）を挿入するカード挿入口 12が設けられている。本体 11の前面の上部には時刻などを表示する LED表示部 14が設けられている。本体 11の前面の中間部には、 3 交代制の早番、遅番、夜勤等の勤務時間帯を選択する選択キースィッチ K1と、出勤キースィッチ K2と、日付の一括印字（日付表示)を行うための実行ボタン K3等が設けられている。

[0043] 実行ボタン K3が押され、日付を未だ記入していない未記入タイムカードがカード挿入口 12に挿入されると、未記入タイムカードに所定の月の日付を記入されるようになつている。月の日付の記入はタイムカードの片面側に行われる力タイムカードの両面に印字しても良い。

[0044] タイムレコーダ 10の本体 11内には、カード揷入口 12に挿入されたタイムカード 100 を検知するカード挿入検知センサ 15 (図 2参照）と、後述するカード送りモータ 26によるタイムカード 100の送り量を検出するためのカード位置検出センサ 16と、タイムカード 100の IDコードを読み取るカード IDコード読取り部 17と、エラー時に警告音を発するブザー 18等とが設けられている。

[0045] カード IDコード読取り部 17は、複数個のインタラプタで構成され、図 3のパンチ穴 1 01 (光透過孔）の開口されたタイムカード 100の引き込み時に、パンチ穴 101の通過光によってビット情報を検出する。カード IDコード読取り部 17で検出したビット情報によって構成されるカード IDコード (所定の識別コード）は CPU20でタイムカード 100 の IDデータとされる。

[0046] カード揷入口 12の近傍には、タイムカード 100の挿入方向を発光により示す LED1 と LED2が表裏判別用の発光部として設けられている。図 1Bに示すように、 LED1には「表面」という文字が記入されたシール S1が標識部として貼られており、 LED2には「裏面」と、う文字が記入されたシール S2が標識部として貼られて、る。

[0047] 図 2はタイムレコーダ 10の制御系の構成を示したブロック図である。図 2において、 20は CPU (制御手段）、 21は時計 IC、 22は ROM、 23は RAMである。 CPU20は、時計 IC21から時刻情報を読み込んで表示駆動回路 24を駆動して LED表示部 14 に時刻ゃ曜日や日付等を表示する。

[0048] また、選択キースィッチ K1の操作によって早番、遅番、夜勤等の勤務体系の中から当日の自分の勤務時間帯を選択すると、その勤務時間帯を示す数字或いはマーク或いは文字と、これらの数字、マーク、文字に対応した勤務時間帯力 SLED表示部 1 4に表示される。

[0049] CPU20は、カード位置検出センサ 16からの送り情報に基づいてモータ駆動回路 2 5を制御してカード送りモータ 26を正逆両方向へ回転駆動することにより、タイムカード 100の引込や排出を行う。また、印字ヘッド駆動回路 27を制御して印字ヘッド 28によりタイムカード 100へ印字する。

[0050] 29は USBインタフェース、 30はメモリカードリーダ Zライタであり、ケーブル接続したコンピュータまたはメモリカードスロットへ挿入したメモリカードに RAM内のデータを転送したり、 RAMにデータの書き込みをしたりすることができる。

[0051] ROM22 (EEPROM)には、タイムレコーダ制御プログラムと、個人別の月間スケジユールの勤務時間帯を示す予定シフトや、各シフト番号に対応した LST (日付変更時刻）が書換可能に記憶されている。 ROM22のタイムレコーダ制御プログラムは、力ード駆動および時刻印字と時間集計を行う機能に加えて、 ROM22に書き込まれた個人別の月間スケジュールの勤務時間帯に応じて日付変更時刻を切り換える機能を有するとともに、その勤務時間帯である勤務体系を示す数字をタイムカード 100に印字する機能を備えている。

[0052] RAM23には、 ROM22のタイムレコーダ制御プログラムが読み出されたり、タイムレコーダ 10の制御に用いられるデータや、タイムカード 100への印字動作や日付の変更その他の日によって変わるデータが一時的に記憶される。

[0053] 次に、上記のように構成されるタイムレコーダ 10における未記入タイムカードに対する日付印字処理の動作を図 4に示すフロー図に基づいて説明する。

[0054] 先ず、日付記入用の実行ボタン K3を押して (ステップ 1)、タイムカードの挿入を検知すると (ステップ 2)、タイムカードが日付を未記入であるか否かを判断し (ステップ 3 )、日付未記入であれば「日付の未記入のタイムカードに差し替えて下さい」という旨表示して (ステップ 4)、ステップ 2に戻り、所定時間内にタイムカードを検出した力どうかを判断する。所定時間内にタイムカードを検知しなければ終了する。日付未記入のタイムカードであることを検知したら、ステップ 5に進んで、タイムカードの表面に現在時刻の印字と同時に今月の前半の全ての日付 *曜日を印字する (ステップ 5)。

[0055] タイムカードの片面に今月の前半の全ての日付 *曜日の印字が終了したら、印字終了かどうかを判断した後に (ステップ 6)、他の片面印字があれば、「タイムカードを裏面にして差し替えて下さ!/、」等を表示し (ステップ 7)て「差し替え」を待つ (ステップ 8) 。所定時間内にタイムカードの「差し替え」が完了したら、現在タイムカードの片面 (裏面）に、今月の残りの全ての日付 '曜日を裏面に印字する (ステップ 9)。ステップ 8において、「差し替え」が所定時間内に行われな力つたら、終了して普段の出勤 '退勤の時刻印字モードに戻る。 [0056] 上記の動作において、タイムカードがタイムレコーダ 10のカード揷入口 12に挿入されると、タイムカードがカード送りモータ 26により引き込まれて、そのタイムカードの識別用の穴に光を通して、タイムカードの IDコードが読み取られる。

[0057] 読み取った IDコードからこの IDコードに対応した月間スケジュールを求め、この月間スケジュール力もタイムカードを挿入した日の予定を検索して表示、印字する。

[0058] 以上説明したように、この実施の形態のタイムレコーダ 10によれば、実行ボタン K3 を押して、未記入のタイムカードを挿入すると、予めタイムカードに月の全部の日付表示が記入される。

[0059] このタイムカードへの日付及び曜日の記入にお!、て、締め日の翌日から新 U、月の出勤 ·退勤として記入が開始されると、管理者側も従業者側も月の初めでは予定等を予め目視でき、月の終わりでは勤務状態等を一目で確認できることとなり、便利である。

[0060] し力も、会社毎に様々な締め日が定められていても、新しい締め日にかかる月の初日に未記入タイムカードを入れて日付記入の実行ボタン K3を押すと、その月の全部の日付が予め記入され、一覧する場合にどの段がどの曰かを容易に判別でき、管理が楽になる。

[0061] また、未記入タイムカードを入れて更に実行ボタン K3を押さないと、日付記入が出来ないので、記入済みのタイムカードを入れたり、月の途中で誤ってタイムカードを入れて実行ボタン K3を押しても、日付記入が行われないので、間違いが起こらない。

[0062] 更に、個人識別用の光透過穴を開けたタイムカードに従業者の名前を予め印字し、タイムレコーダ 10のマイクロコンピュータにその光透過穴（IDデータ）に応じた従業員の名前やコード等を記憶させておくと、従業員は渡された未記入タイムカードをタイムレコーダ 10に挿入して出勤'退勤の記入をするだけで、タイムレコーダ 10側で当該従業員に関する出勤 ·退勤の記録を行うことが可能となり、タイムレコーダ 10と他のコンピュータとを回線で接続するだけで従業員の出勤 '退勤の管理が可能となる。

[0063] 次に、タイムレコーダ 10において、日付が未記入のタイムカードの片面に日付を記入した後、タイムレコーダ 10からタイムカードを取り出し、記入面を変えて再度タイムレコーダ 10に挿入すると、タイムレコーダ 100の他面側に後半の日付を記入でき、タィムカードの表裏両面に予め日付を記入できる。このため、月の中間で日付を記入し直すという必要がない。

[0064] 更に、日付の他に、例えば曜日や早番 ·遅番の予め決められたスケジュールや休日等の届出可能な事項等を記入できるので、会社側では従業員等の出勤予定管理も容易に行え、従業員側では出勤予定等をタイムカードで目視確認できる。

[0065] 次に、タイムレコーダに記憶された出勤 *退勤に関する設定事項を印字する処理について、説明する。

[0066] タイムレコーダシステムはタイムレコーダ 10と複数のタイムカード 100からなり、それぞれのタイムカード 100は、他のカードと識別するために、パンチ穴により形成されるそれぞれ固有の識別コード (識別手段)を有する。この複数のタイムカード 100の中には、設定事項印字カードが含まれている。タイムレコーダ 10のカード検出機構は発光素子と受光素子の間にタイムカード 100が挿入されたときに、タイムカード 100のパンチ穴に光を通す。複数個設置された受光素子は受光したパターンを CPU20に送信し、 CPU20は、設定事項印字カードであるか、通常の従業者タイムカードであるかを判別する。 CPU20は、受光素子が検出したパンチ穴のパターン力設定事項印字カードの受光パターンであると判断したら、設定事項印字プログラムを起動させて、タイムレコーダ 10が ROM22に記憶している所定のデータをタイムカード 100に印字させる。なお、 CPU20は、設定事項印字カードではない通常の従業員のパンチ穴を検出したら、出勤'退勤の時刻を印字する。

[0067] この設定事項印字プログラムが起動すると、設定事項印字カードには、タイムレコーダ 10の ROM22に設定された出勤.退勤の管理事項が印字される。

[0068] すなわち、始業開始時刻データ、作業終了時刻データ、早番 '遅番'夜勤等の勤務時間帯の開始時刻データ、休日予定データ、日付変更時刻データ等々が印字される。

[0069] 更に、上述の複数のカードは、それぞれ所定のコードを有し、締め日を月末に変更するカード、現在時刻を所定時間増減するカード、打刻データを削除するカードの少なくとも何れかが含まれる。

[0070] 尚、上述の設定事項印字カードや、締め日を月末に変更するカード、現在時刻を所定時間増減するカード、打刻データを削除するカードは、タイムカードで構成しても良いが、タイムカードとは別の設定印字専用のカードであっても良い。

[0071] この実施の形態のタイムレコーダシステムによれば、設定事項印字カードをタイムレコーダ 10に挿入すると、タイムレコーダ 10が設定されている所定のデータを印字するので、設定内容を容易に確認できる。特に、設定事項印字カードをタイムレコーダに挿入すると、出勤時刻や退勤時刻に関する管理事項 (例えば、早出、遅刻、早退、残業、休日等を決める基準時刻や早番、遅番等の勤務時間帯の設定や個人毎の早番、遅番等の予定)のデータを簡単に印字できる。また、各種カードを用いてタイムレコーダ 10の管理事項等を設定でき、設定事項印字カードでその設定内容を確認できる。

[0072] 次に、カード挿入面の表裏の相異を判定し、表示する処理について説明する。

[0073] タイムレコーダシステムは、タイムレコーダ 10と複数のタイムカード 100とで構成される。タイムレコーダ 10は、タイムカード 100の左又は右に形成されたパンチ穴 101の個数により、カード揷入口 12に挿入されたタイムカード 100の表面力裏面かを判定する。勿論、タイムカード 100の角部や縁部に切欠きを設け、タイムレコーダ 10ではこの切欠きでタイムカード 100の表面と裏面の違、を判別しても良!、。

[0074] 図 3に示すように、タイムカード 100の左右の側縁部には、個数の異なるパンチ穴 1 01が形成されている。例えば、タイムカード 100の一方の側縁部に形成されたパンチ穴 101は例えば 5箇所開口され、タイムカード 100の他方の側縁部に形成されたパンチ穴 101は 8箇所開口されている。このため、これらのパンチ穴 101の検出信号はタイムレコーダ 10の右側と左側では個数が異なる。これらの受光素子 (インタラプタ )の検出信号が CPU20の入出力ポートに入ると、 CPU20の ROM22に記憶されたタイムレコーダ制御プログラムの表裏判別プログラムは判定手段としてタイムカード 1

00の左右を判別出来る。

[0075] CPU20の表裏判別プログラムは、カード挿入口 12に挿入されたタイムカード 100 の表裏判断をすると、 LED1、 2の何れかを発光させ、シール Sl、 S2を浮き立たせて、挿入されたタイムカード 100が表面であるか裏面であるかを示す。ここで、タイム力ード 100が表面であるということは、タイムカード 100の印字面がユーザーの目に向けられ、タイムレコーダ 10の時計面とタイムカード 100の印字面とがユーザー側から同時に目視されるように向けられてヽることを意味する。

[0076] タイムカード 100の表面及び裏面には、タイムレコーダ 10の標識部であるシール S 1、 S2と対応してタイムカード 100の挿入方向の適正を示すための識別部 102、 103 が設けられている。識別部 102は、タイムカード 100の一方の面に表示された青色の印字面で構成され、識別部 103は、タイムカード 100の他方の面に表示された赤色の印字面で構成されている。

[0077] タイムカード 100の表面側（青色）をユーザー側に向けて挿入するのが適正とされる場合、タイムカード 100の識別部 102が青色であるときに、タイムレコーダ 10の青色の LED1が発光すれば、タイムカード 100の挿入方向が適正であったことが判る。また、タイムカード 100の識別部 102が青色であるにも拘わらず、タイムレコーダ 10の赤色の LED2が発光すれば、月間の締め日の中間日が経過している等により、タイムカード 100の挿入方向が不適正であったことが判る。よって、タイムカード 100の表裏を変えて再度挿入すると、適正な印字面に出勤時刻や退勤時刻等が印字される。

[0078] このシステムでは、タイムカード 100がカード揷入口 12に挿入されたときに、 CPU2 0の表裏判別プログラムがタイムカード 100の表裏を判定し、その結果 LEDが発光して LEDに貼り付けられたシールの文字「表面」若しくは「裏面」を表示するので、低コストな機構でありながら、ユーザーはタイムカード 100の挿入方向が適正かどうかを容易に判断できる。

[0079] また、タイムカード 100がカード挿入口 12に挿入されたときに、表裏判別プログラム力 Sタイムカード 100の表裏を判定し、挿入方向が適正かどうかをシール Sl、 S2の文字を浮かび上がらせて表示されると、より一層確認が容易である。更に、タイムカード 100の印字面の色と同じ色彩で LED1、 LED2を発光させると、タイムカード 100の挿入方向はより容易に判断しやすくなる。

[0080] 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

[0081] 本出願は、 2005年 3月 31日出願の日本特許出願（特願 2005-100757)、 2005年 3月 31日出願の日本特許出願（特願 2005-100758)、 2005年 3月 31日出願の日本特許出願 (特願 2005— 100759)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0082] 本発明は、多種多様な日付を印字したタイムカードを必要としないタイムレコーダ、として利用可能である。

[0083] また、本発明は、タイムレコーダに記憶された出勤 ·退勤に関する設定事項を印字するタイムレコーダシステムとして、利用可能である。

[0084] 更に、タイムレコーダの挿入方向の適正を指示可能なタイムレコーダシステムとして

、利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 日付表示を行うための実行ボタンを有し、該実行ボタンが押されると共に、未記入タィムカードが装填されるときに、前記未記入タイムカードに所定の月の日付が記入される、タイムレコーダ。

[2] 前記未記入タイムカードの片面側に日付が記入された後に、前記未記入タイム力ードの他面側に残りの日付が記入される、請求項 1のタイムレコーダ。

[3] 前記日付表示の他に各日付における所定事項がタイムカードに記入される、請求項 1タイムレコーダ。

[4] タイムレコーダと複数種類のカードとを含むタイムレコーダシステムにおいて、前記複数種類のカードには、他のカードと識別する識別手段を有し前記タイムレコーダが有する所定のデータを印字するための設定事項印字カードが含まれる、タイムレコーダシステム。

[5] 前記設定事項印字カードに、前記タイムレコーダに設定された出勤 ·退勤の管理事項が印字される、請求項 4のタイムレコーダシステム。

[6] 前記複数種類のカードは、それぞれ所定のコードを有し、締め日を月末に変更するカード、現在時刻を所定時間増減するカード、打刻データを削除するカードの少なくとも何れかを含む、請求項 5のタイムレコーダシステム。

[7] カード挿入口に挿入されたタイムカードの表面力裏面かを判定する判定手段と、発光部と、

前記発光部に設けられた前記タイムカードの表面 ·裏面を示す標識部と、を具備し、

前記判定手段が前記カード挿入口に挿入されたカードの表裏判断をして前記発光部を発光させ、前記標識部により前記タイムカードの表面 ·裏面を示す、

タイムレコーダシステム。

[8] 更に、

前記タイムカードの少なくとも表面若しくは裏面に設けられ、前記タイムレコーダの標識部と対応してタイムカードの挿入方向の適正を示すための識別部、

を具備する、請求項 7のタイムレコーダシステム。前記タイムカードの印字面の色力前記発光部の発行時の色彩と同じ色彩である、請求項 8のタイムレコーダシステム。