WO2006101156A1 - 油圧式加工機械、油圧式プレスブレーキおよびその制御方法 - Google Patents

油圧式加工機械、油圧式プレスブレーキおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

 油圧式のプレスブレーキやシャーなどの加工機械において、無駄なパワーの消費が減りエネルギー効率が向上する。油圧ポンプ14を駆動するポンプモータ(三相誘導モータ)15の回転数が、インバータ24により可変制御され、油圧ポンプ14の吐出流量が加工作業に必要な最小限に制御される。ラム1が上限位置で静止している時、ポンプモータ15は停止する。ラム1が上限位置から自重で下降するとき、ポンプモータ15は最低回転数で回転する。ラム1がワークピース5を加圧する時、ポンプモータ15は中間回転数で回転する。ラム1が上昇する時、ポンプモータ15は最高回転数で回転する。  

Description

明 細 書
油圧式加工機械、油圧式プレスブレーキおよびその制御方法
技術分野
[0001] 本発明は、油圧式プレスブレーキや油圧式シヤーなどのように、加工作業を行うた めの作業機構を油圧で動かすようになった油圧式加工機械およびその制御方法に 関する。
背景技術
[0002] 油圧式プレスブレーキを例に取ると、その油圧回路として、例えば特許文献 1に記 載のものが知られている。また、油圧式プレスブレーキの油圧ポンプを駆動するため のポンプモータの制御技術として、例えば特許文献 2〜4に記載されたものなどが知 られている。
[0003] 特許文献 1 :実用新案登録第 2551541号公報
特許文献 2:特開平 9 - 76022号公報
特許文献 3:特開 2000 - 271651号公報
特許文献 4:特開平 10— 249440号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] 特許文献 1に記載された従来の油圧回路は、可動テーブルが昇降動作をしてない 間、ポンプモータを回転させたまま待機しており、その分不要なパワーを消費する。ま た、特許文献 2又は 3に記載された制御によれは、可動テーブルが或る設定時間以 上長く停止していた場合ポンプモータが自動的に停止される。しかし、その設定時間 になるまでの間は無駄なパワーが消費され、カロえて、ポンプモータを再起動するため に、オペレータによる操作が必要となるという煩わしさもある。
[0005] また、従来一般に、ポンプモータが回転している間その回転数は一定に制御され、 可動テーブルの動作速度が変わることで生じる不要な圧油は、リリーフバルブを介し て作動油タンクへ戻される。ゆえに、可動テーブルが動作している間でも、不要な圧 油を吐出するために無駄なパワーが消費され、その分発熱量が大きいから、それに 見合った大きい放熱能力をもつ大型の作動油タンクが使用される。
[0006] ところで、油圧ポンプ駆動用のモータは一般的に三相モータが使用される。特許文 献 4には、地域によって電源周波数が例えば 60Hz又は 50Hzのように異なることに 鑑み、電源周波数を検知し、その電源周波数に応じてポンプモータの動作速度を制 御する技術が開示されている。しかし、この制御技術は、上述した無駄なパワーの消 費と 、う問題の解決には寄与しな 、。
[0007] 従って、本発明の目的は、油圧式プレスブレーキや油圧式シヤーなどの油圧式カロ 工機械において、油圧回路での無駄なパワーの消費を低減し、エネルギー効率を向 上させること〖こある。
課題を解決するための手段
[0008] 本発明に従えば、加工作業を行うための作業機構を油圧で動かす油圧式加工機 械は、作業機構を動かす油圧ァクチユエータと、作動油を吐出する油圧ポンプと、油 圧ポンプと油圧ァクチユエータとの間で流れる作動油の流量を制御する制御弁と、油 圧ポンプを駆動する、回転数が可変制御できるポンプモータと、ポンプモータの回転 数を制御するモータ回転数制御手段と、制御弁を制御することにより作業機構の動き を制御する作業機構動作制御手段とを備える。
[0009] この作業機械によれば、制御弁により油圧ポンプと油圧ァクチユエータとの間の作 動油の流量が制御されることで作業機構の動きが制御されるとともに、ポンプモータ の回転数制御により油圧ポンプから吐出される作動油の流量が制御される。油圧ポ ンプから吐出される作動油の流量が制御されることで、油圧ポンプから吐出されたが 油圧ァクチユエータに供給されことなく無駄に作動油タンクに戻される作動油の流量 を小さくすることができる。それにより、無駄に消費されるパワーが減り、また、無駄な 発熱量も減り、よって、エネルギー効率が向上する。
[0010] 好適な実施形態では、作業機構が無負荷状態で静止して 、るか否かに応じて、ポ ンプモータの回転数が制御される。例えば、作業機構が無負荷状態で静止している ときには、ポンプモータは停止させられ、他方、作業機構が動力されるとき又は負荷 状態で静止しているときには、ポンプモータを回転させられる。ここで、「負荷状態」と は、作業機構がワークピースに対してカ卩ェのための力を加えている状態をいい、「無 負荷状態」とは、作業機構がワークピースに対して加工のための力を加えていない状 態をいう。作業機構が無負荷状態で静止しているときにポンプモータが停止すること により、加工作業を行われていないときにおける無駄なパワーの消費が防止される。
[0011] また、好適な実施形態では、制御弁を通じて油圧ポンプから油圧ァクチユエータに 供給される作動油の流量に応じて、ポンプモータの回転数が制御される。例えば、制 御弁を通じて油圧ァクチユエータに供給される作動油の流量が大き 、ほど、ポンプモ ータの回転数が高くなるように、ポンプモータの回転数が段階的又は連続的に制御 される。これにより、作業機構が加工作業を行なっている間においても、作動油の圧 力で作業機構を動かす速さに応じて、油圧ポンプから吐出する作動油の流量が制御 されるので、無駄なパワーの消費を低減できる。
[0012] また、好適な実施形態では、制御弁を通じて油圧ァクチユエータに供給されるべき 作動油の流量と圧力を確保するために必要最小限の流量を油圧ポンプが吐出する よう、ポンプモータの回転数が制御される。これにより、油圧ポンプが吐出されて無駄 に作動油タンクに戻される作動油の流量が必要最小限にされ、無駄なパワーの消費 が低減される。
[0013] 好適な実施形態では、モータ回転数制御手段が、さらに、ポンプモータを制御して 油圧ポンプからの吐出圧力を制御する。例えば、作業機構が負荷状態にあるとき (つ まり、ワークピースに力卩ェカをカ卩えているとき)には、無負荷状態にあるとき(つまり、ヮ ークピースに力卩ェカをカ卩えていないとき)に比べて、油圧ポンプがより大きい圧力で 作動油を吐出するようポンプモータが制御される。この油圧ポンプの吐出圧力の制 御により、作業機構に加工に必要な大きさの力を出力させることができる。
[0014] ポンプモータには、例えば三相誘導モータのような交流電動モータを採用すること ができ、その回転数を可変するために、例えばインバータのような可変周波数交流電 力発生回路を、ポンプモータの電源として用いることができる。しかし、これに限らず、 例えばサーボモータのように回転数制御回路が糸且み込まれたモータが、ポンプモー タとして用いられてもよい。
[0015] 好適な実施形態では、上記のような交流電動モータと可変周波数交流電力発生回 路との組み合わせが用いられ、そして、可変周波数交流電力発生回路としては、商 用電源波数より低い周波数から高い周波数にわたって出力周波数が可変できるもの が用いられる。従来の加工機械の一般的な設計は、ポンプモータとしての交流電動 モータを商用電源周波数で回転させることを前提としている。これに対し、商用電源 波数より低い周波数から高い周波数にわたってか変な周波数でポンプモータを駆動 するようにした構成によれば、従来の一般的な設計による加工機械に比較して、ボン プモータの回転数をより低い回転数からより高い回転数まで可変できるので、無駄な ノ^ーを節約するとともに、作業能率を向上させることもできる。
[0016] 本発明の別の側面に従えば、可動テーブルを油圧で動かす油圧式プレスブレーキ は、可動テーブルを動かす油圧ァクチユエータと、作動油を吐出する油圧ポンプと、 油圧ポンプと油圧ァクチユエータとの間で流れる作動油の流量を制御する制御弁と、 油圧ポンプを駆動する、回転数が可変制御可能なポンプモータと、ポンプモータの 回転数を制御するモータ回転数制御手段と、制御弁を制御することにより作業機構 の動きを制御する作業機構動作制御手段とを備える。そして、作業機構動作制御手 段は、可動テーブルを無負荷状態で静止させ、その後、可動テーブルを無負荷状態 で下降させ、その後、可動テーブルを負荷状態で下降させ、その後、可動テーブル を無負荷状態で上昇させるという手順で、可動テーブルの動きを制御する。それに伴 ない、モータ回転数制御手段は、可動テーブルが無負荷状態で静止しているときに は、ポンプモータを停止させ、可動テーブルが下降又は上昇しているときには、ボン プモータを回転させる。そして、可動テーブルが無負荷状態で下降しているときには 、可動テーブルが負荷状態で下降しているときに比較して、より低い回転数にポンプ モータの回転数が制御される。
[0017] この油圧式プレスブレーキによれば、曲げ加工作業の場面ごとに異なる可動テー ブルの昇降速度や加圧力に応じてポンプモータの回転数が可変制御されて、油圧 ポンプは作業に必要となる流量と圧力で作動油を吐出することができるとともに、無 駄に作動油タンクへ戻される作動油の流量を従来よりも減らすことができる。よって、 エネルギー効率が向上する。
[0018] 本発明のまた別の側面に従えば、油圧ポンプから吐出される作動油を制御弁を通 じて油圧ァクチユエータに供給して作業機構を動かす油圧式加工機械のための制 御方法は、油圧ポンプの回転数を制御するステップと、制御弁を制御することにより 作業機構の動きを制御するステップとを備える。
発明の効果
[0019] 本発明によれば、油圧式プレスブレーキや油圧式シヤーなどの油圧式加工機械に おいて、油圧回路での無駄なパワーの消費が低減され、エネルギー効率が向上する 図面の簡単な説明
[0020] [図 1]図 1は、本発明の一実施形態にかかる油圧式プレスブレーキの全体的な構成 を示す図。
[図 2]図 2は、プレスブレーキ 30がもつ制御機能、とりわけラム 1の動作を制御するた めの制御機能を示すブロック図。
[図 3]図 3A—図 3Bは、プレスブレーキ 30が待機状態となり、曲げ加工作業が開始さ れ、そして曲げ加工作業が終了して再び待機状態に戻るまでにおける、ラム 1の位置 と油圧ポンプ 14の吐出流量と吐出圧力の変化をそれぞれ例示するタイムチャート。 符号の説明
[0021] 1 ラム (可動テーブル)
2 テーブル(固定テーブル)
3 上型
4 下型
5 ワークピース (板材)
6 サイドフレーム
7 ブラケット
11 油圧シリンダ
12 制御弁(サーボバルブ等)
13 油圧タンク
14 油圧ポンプ
15 ポンプモータ(三相誘導モータ)
21 リニアエンコーダ 22 NC装置
24 インバータ
25 起動スィッチ
26 運転スィッチ
27 上昇スィッチ
30 油圧式プレスブレーキ
41 ポンプモータ回転数制御部
43 ラム動作制御部
発明を実施するための最良の形態
[0022] 以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
[0023] 図 1は、本発明の一実施形態に力かる油圧式カ卩工機械、例えば油圧式プレスブレ ーキの全体的な構成を示す。
[0024] 図 1に示すように、油圧式プレスブレーキ 30は、加工作業を行う作業機構として、可 動テーブル (以下、「ラム」という) 1と固定テーブル (以下、「テーブル」という) 2を有す る。固定テーブル 2は床上に固定され、固定テーブル 2に左右 2本のサイドフレーム 6 , 6が固定される。それらサイドフレーム 6, 6に左右 2本の油圧シリンダ 11, 11が取り 付けられ、それら油圧シリンダ 11, 11にラム 1が取り付けられる。油圧シリンダ 11, 11 の作用により、ラム 1が昇降することができる。ラム 1の下面には上型 3が固定され、テ 一ブル 2の上面には下型 4が固定される。通常、下型 4は V字形の溝を提供し、上型 3 は逆に下型 4の V字溝に嵌まり込む V字形の突状を提供する。ラム 1が昇降することに より、上型 3と下型 4の間で、ワークピース 5としての板材が曲げカ卩ェされるようになつ ている。
[0025] 油圧シリンダ 11, 11にはそれぞれ制御弁 12, 12が接続され、制御弁 12, 12は作 動油タンク 13と作動油ポンプ 14に接続される。作動油ポンプ 14は作動油タンク 13 力も作動油を吸入し圧力を加えて吐出する。作動油ポンプ 14から吐出される作動油 が左右の制御弁 12, 12に供給され、また、制御弁 12, 12から排出される作動油が 作動油タンク 13に戻る。制御弁 12, 12は、それぞれ例えばサーボ弁であり、コント口 ーラ 23から制御信号を受けて動作して、油圧シリンダ 11, 11に供給される作動油の 流量および圧力を制御する。制御弁 12, 12による作動油の流量および圧力の制御 によって、ラム 1の位置、昇降速度および加圧力が制御されることになる。
[0026] 作動油ポンプ 14はポンプモータ 15に結合されて、ポンプモータ 15により駆動され る。作動油ポンプ 14は例えば定容量型のポンプであり、それが吐出する作動油の流 量はポンプモータ 15の回転数に比例する。ポンプモータ 15は三相誘導モータであり 、インバータ 24から供給される三相交流電力により駆動される。
[0027] インバータ 24は、図示省略した商用電源力も例えば 50Hz又は 60Hzの交流電力を 入力し、それを整流して力 直交変換して、所要周波数の交流電力を出力する。イン バータ 24の出力交流電力の周波数は可変であり、その可変範囲は商用電源の周波 数 (例えば、 50Hz又は 60Hz)より低い周波数力もより高い周波数までわたる。インバ ータ 24は、コントローラ 23に接続され、コントローラ 23からの指示に従い、その出力 周波数と出力電圧を可変制御する。インバータ 24の出力周波数の制御により、ボン プモータ 15の回転数が可変的に制御され、よって、作動油ポンプ 14から吐出される 作動油の流量が可変的に制御されることになる。また、インバータ 24の出力電圧の 制御により、インバータ 24の出力電力が可変的に制御され、ポンプモータ 15の出力 トルクが可変的に制御され、よって、作動油ポンプ 14から吐出される作動油の圧力が 可変的に制御されることになる。
[0028] ラム 1の位置を検出するための左右 2つのリニアエンコーダ 21, 21力 テーブル 2に 取り付けられた左右 2本のブラケット 7, 7とラム 1の左右端部との間に、それぞれ取り 付けられている。リニアエンコーダ 21, 21の出力信号はコントローラ 23に入力される 。コントローラ 23は、リニアエンコーダ 21, 21の出力信号に基づいてラム 1の位置を 計測する。
[0029] コントローラ 23には、 NC装置 22が接続される。 NC装置 22は、ワークピース 5の曲 げ加工条件を示す曲げ条件データを外部から入力して、その曲げ条件データに基 づ!、て、ラム 1の昇降軸を始めとする各種の制御軸の目標位置および目標動作速度 などを、曲げ加工作業の開始力も終了までの間の時点毎に算出し、算出された時点 毎の目標位置および動作速度などをコントローラ 23へ転送する。或いは、 NC装置 2 2は、オペレータからの手入力により、上記各種制御軸の時点毎の目標位置および 目標動作速度を設定して、それらをコントローラ 23へ転送する。
[0030] コントローラ 23には、また、起動スィッチ 25、運転スィッチ 26および上昇スィッチ 27 が接続される。起動スィッチ 25は、例えばオペレータが手で操作するハンドスィッチ であり、一方、運転スィッチ 26および上昇スィッチ 27は、いずれも、例えばオペレー タが足で操作するフートスィッチである。起動スィッチ 25は、それが押されると、プレ スブレーキ 30の起動を要求する起動信号をコントローラ 23に与える。運転スィッチ 2 6は、それが踏まれると、曲げ加工動作の実行を要求する運転信号をコントローラ 23 に与える。上昇スィッチは、それが踏まれると、ラム 1を上限位置まで上昇させることを 要求する上昇信号をコントローラ 23に与える。
[0031] コントローラ 23は、例えばコンピュータ及びそれに付属する電子回路により構成さ れ、ラム 1の昇降動作を始め各種の制御軸の機構の動作を制御するものである。コン トローラ 23は、インバータ 24の出力周波数と出力電圧並びに制御弁 12, 12の状態 を可変的に制御することにより、ラム 1の位置、昇降速度および加圧力を制御する。
[0032] 図 2は、このプレスブレーキ 30がもつ制御機能、とりわけラム 1の動作を制御するた めの制御機能を示す。
[0033] 図 2に示すように、コントローラ 23は、ポンプモータ 15の回転数(=回転速度)を制 御するための回転数制御部 41と、ラム 1の動作を制御するためのラム動作制御部 43 を有する。ポンプ回転数制御部 41は、ラム動作制御部 43からポンプモータ 15の回 転数の加減操作を要求するモータ回転数操作指令を受け、そのモータ回転数操作 指令に基づいてポンプモータ 15の目標回転数を決定し、その目標回転数を指令す るための(換言すれば、インバータ 24の出力周波数を制御するための)モータ回転 数指令をインバータ 24に出力する。インバータ 24は、回転数制御部 41から上記モ ータ回転数指令を入力するとともに、ポンプモータ 15から実際の回転数のフィードバ ックを入力し、クローズドループ制御法により、上記モータ回転数指令により指令され た目標回転数に実際の回転数が一致するように、インバータ 24の出力周波数および 出力電圧を制御する。インバータ 24の出力周波数にほぼ比例するように、ポンプモ ータ 15の回転数が制御され、ひいては油圧ポンプ 14の吐出流量が制御されることに なる。その際、インバータ 24の出力電圧の制御により、ポンプモータ 15に供給される 電力の大きさが制御され、それにより、ポンプモータ 15が目標回転数で回転するの に必要なトルクが確保され、ひいては、所望の流量で作動油を吐出するのに必要な 制御油圧ポンプ 14の吐出圧力が確保されることになる。
[0034] コントローラ 23のラム動作制御部 43は、ラム 1の移動に伴い左右のリニアェンコ一 ダ 21, 21から出力されるパルス信号を受け、そのノ ルス信号をカウントすることにより ラム 1の位置を検出し、また、ラム 1の位置の時間的変化を計算することでラム 1の昇 降速度を求める。また、ラム動作制御部 43は、 NC装置 22から曲げ加工作業の開始 から終了までの各時点毎のラム 1の目標位置と目標昇降速度を定義したラム動作パ ターンを示すデータを受ける。そして、ラム動作制御部 43は、クローズドループ制御 法により、曲げ加工作業の各時点で、ラム 1の実際の位置と昇降速度と NC装置 22か らのラム動作パターンにより定義された目標位置と目標昇降速度とがー致するように 、左右の制御弁 12, 12を制御するとともに、上述したポンプモータ回転数制御部 23 にモータ回転数操作指令を出力する。上述したように、モータ回転数操作指令に応 じてポンプモータ 15の回転数が制御され、それにより、油圧ポンプ 14からの作動油 の吐出流量が制御され、また、その吐出流量を確保するのに必要な吐出圧力も制御 される。それとともに、制御弁 12, 12の制御により、油圧ポンプ 14から左右の油圧シ リンダ 11に供給される作動油の流量が制御され、それにより、油圧シリンダ 11, 11が 作動して、ラム 1を上記ラム動作パターンに従ってさせることになる。
[0035] このようにして、コントローラ 23は、インバータ 24の出力周波数制御(換言すれば、 ポンプモータ 15の回転数制御、又は油圧ポンプ 14の吐出流量制御)を行うとともに、 制御弁 12, 12の制御も行うことで、ラム 1の動作を目標のラム動作パターンに制御す る。その際、注目すべき点は、ラム 1の目標昇降速度が低いほど、油圧シリンダ 11に 供給される作動油の流量が小さくなるように制御弁 12, 12が制御され、それとともに 、油圧ポンプ 14の吐出流量も小さくなるようにインバータ 24の出力周波数 (換言すれ ばポンプモータ 15の回転数)が制御される点である。すなわち、インバータ 24の出力 周波数 (換言すればポンプモータ 15の回転数)の制御により、油圧シリンダ 12, 12 に供給される必要のある作動油流量の大雑把な大小変化に合わせて、油圧ポンプ 1 4の吐出流量が大雑把に可変制御され、それにより、油圧シリンダ 12, 12が必要とす る作動油流量が確保される。それにカ卩えて、制御弁 12, 12の制御により、ラム 1の動 作を目標の動作パターンに精度よく従わせるように、油圧シリンダ 12, 12に供給され る作動油の流量が高精度に制御される。油圧ポンプ 14の吐出流量のうち、油圧シリ ンダ 12, 12に供給される分を除いた余りの部分は、油圧ポンプ 14から油圧タンク 13 へ戻される。油圧ポンプ 14の吐出流量が油圧シリンダ 12, 12が必要とする流量に応 じて可変制御されるので、従来のように油圧ポンプ 14の吐出流量が一定である場合 に比較して、油圧タンク 13へ戻される余りの流量は小さい。そのため、無駄に熱とし て捨てられる無駄なパワーが小さぐ発熱量も小さいから油圧タンク 13も小さくて済む
[0036] 以下では、このプレスブレーキ 30の動作を、ラム 1の動作の制御とインバータ 24の 出力周波数 (ポンプモータ 15の回転数)の制御との関係に焦点をあてて具体的に説 明する。
[0037] まず、プレスブレーキ 30が停止しているときには、オペレータは、曲げ力卩ェを開始 する前に起動スィッチ 25を押す。すると、コントローラ 23が、起動スィッチ 25からの起 動信号に応答して、バックストップを始めとする各種制御軸の機構を所定の位置まで 移動させてその位置での位置決めを行ない、その後、それらの各種制御軸機構を静 止させプレスブレーキ 30を待機状態とする。待機状態では、ラム 1は、実質的に加圧 力を出していない状態 (以下、この状態を「無負荷状態」という)で、上限位置にて静 止している。このような待機状態にプレスブレーキ 30がなつた後、オペレータは、各 回の曲げ力卩ェを開始する時に運転スィッチ 26を踏む。すると、コントローラ 23が、運 転スィッチ 26からの運転信号に応答して、上述したようなラム 1の動作の制御とボン プモータ 15の回転数の制御を開始することで、ラム 1の動作を開始して曲げカ卩工作 業を開始する。
[0038] 図 3Aは、プレスブレーキ 30が待機状態となり、曲げ加工作業が開始され、そして曲 げ加工作業が終了して再び待機状態に戻るまでにおける、ラム 1の位置の変化例を 示し、図 3Bと図 3Cは、油圧ポンプ 14の吐出流量と吐出圧力の変化例を示す。
[0039] 図 3において、時刻 tlより前、および時刻 t2より後ではプレスブレーキ 30は待機状 態にあり、ラム 1は無負荷状態で静止している。この待機状態では、コントローラ 23に よる制御バルブ 12, 12の制御により、油圧シリンダ 11, 11への作動油の流量はゼロ に制御され、図 3Aに示すようにラム 1は上限位置で静止している。また、コントローラ 23によるインバータ 24の制御により、インバータ 24は電力を出力しておらず、ポンプ モータ 15は停止しているので、図 3B及び図 3Cに示すように、油圧ポンプ 15の吐出 流量と吐出圧力はいずれもゼロである。
[0040] 待機状態において、時刻 tlで運転スィッチ 26が押されると、曲げ加工作業が開始 される。曲げ加工作業は、幾つかのフェーズから構成される。最初のフェーズは「自 然落下速下降」フェーズである。このフェーズでは、図 3Aに示すように、ラム 1は、実 質的に無負荷状態で、その自重により所定の高速度で下降する。このとき、コント口 ーラ 23は、制御弁 12を制御して、油圧シリンダ 11, 11のロッド側から出る作動油の 流量を制御することでラム 1の下降速度を動作パターンで指示された速度に制御す る。油圧シリンダ 11, 11のヘッド側は作動油タンク 13より直接作動油を吸い込む。
[0041] また、この最初のフェーズでは、インバータ 24の出力周波数が所定の最低周波数( 例えば 15Hz)に制御される。ポンプモータ 15の回転数はインバータ 24の出力周波 数でほぼ決まり、油圧ポンプ 14の吐出流量はポンプモータ 15の回転数で決まる。よ つて、インバータ 24の出力周波数が最低周波数に制御されることで、ポンプモータ 1 5が最低回転数で回転し、それにより、図 3Bに示すように、油圧ポンプ 14の吐出流 量は所定の最低流量に制御される。これにより、油圧ポンプ 14の吐出流量のうち、直 接作動油ポンプ 13に戻される余計な分が低減され、無駄なパワーの消費が抑制さ れる。
[0042] また、この最初のフェーズでは、インバータ 24の出力電力が低い値に制御される。
油圧ポンプ 15の吐出圧力は、インバータ 24の出力電力(つまりポンプモータ 15の出 力パワー)を回転数で除算した値で決まる。よって、インバータ 24の出力電力が低い 値に制御されることで、図 3Cに示すように、油圧ポンプ 14の吐出圧力は所定の低圧 値に制御される。
[0043] この最初のフェーズが進みラム 1が所定の切換位置(上型 3がワークピース 5に近接 した位置)に到達すると、制御弁 12, 12が切換わり、動作は次の「加圧下降」フエ一 ズに移行する。この「加圧下降」フェーズでは、油圧ポンプ 14から吐出された作動油 力、制御弁 12, 12を通じて流量を制御されて、油圧シリンダ 11, 11のヘッド側に流 入する。それにより、図 3Aに示すように、ラム 1は所定の加圧速度で下降して、ワーク ピース 5に対して加圧力を加えてこれを曲げる(以下、このようにラム 1が加圧力を発 生する状態を「負荷状態」という)。このとき、図 3Bに示すように、インバータ 24の出力 周波数は加圧速度に応じた周波数 (例えば、商用電源周波数と同程度の 50Hz)に 制御され、ポンプモータ 15はその周波数に対応した回転数で回転し、それにより、油 圧ポンプ 14の吐出流量は、ラム 1を加圧速度で下降させるために十分であるが過大 ではな!/、適当な流量 (例えば、ラム 1を加圧速度で下降させるために必要な流量より 僅かに大きい程度の流量)に制御される。そのため、油圧ポンプ 14の吐出流量のう ち、直接作動油ポンプ 13に戻される余計な分は少なぐ無駄なパワーの消費が抑制 される。また、この「加圧下降」フェーズでは、インバータ 24の出力電力は大きい値に 制御され、それにより、図 3Cに示すように、油圧ポンプ 14の吐出圧力は、ワークピー ス 5を曲げるために必要な加圧力が得るための高 、圧力に制御される。
[0044] 「加圧下降」フェーズが進みラム 1が所定の下限位置に到達すると、動作は次の「カロ 圧保持」フェーズに移行する。「加圧保持」フェーズでは、制御弁 12, 12により油圧 シリンダ 11, 11の作動油流量がゼロに制御されることにより、図 3Aに示すように、ラム 1は下限位置で停止して、負荷状態つまり加圧力をワークピース 5に加える状態を保 持する。このとき、図 3Bに示すように、インバータ 24の出力周波数は所定の最低周 波数 (例えば 15Hz)に制御され、ポンプモータ 15の回転数は最低回転数に落とされ 、よって、油圧ポンプ 14の吐出流量は最低流量に減らされる。これにより、油圧ボン プ 14の吐出流量のうち、直接作動油ポンプ 13に戻される余計な分が低減され、無 駄なパワーの消費が抑制される。一方、インバータ 24の出力電力は、「加圧下降」フ エーズと同様の大きい値に制御され、それにより、油圧ポンプ 14の吐出圧力は、所定 の加圧力を保持するための高!、圧力に維持される。
[0045] 「加圧保持」フェーズで所定の加圧保持時間が経過すると、制御弁 12, 12が切換り 、動作は次の「緩上昇」フェーズに移行する。「緩上昇」フェーズは、「加圧保持」フエ ーズでラム 1に大きい加圧力が加わっている負荷状態から、実質的に無負荷状態で ラム 1が上昇するという動作に切り替わるときに、制御弁 12, 12などの油圧回路に加 わる衝撃を緩やかにするための、過渡的な低速の上昇動作である。この「緩上昇」フ エーズでは、油圧ポンプ 14から吐出された作動油力 制御弁 12, 12を通じて流量を 制御されて、油圧シリンダ 11, 11のロッド側に流入し、それにより、図 3Aに示すように 、ラム 1は実質的に無負荷状態で所定の低い緩上昇速度で上昇する。このとき、図 3 Bに示すように、インバータ 24の出力周波数は緩上昇速度に応じた周波数 (例えば、 商用電源周波数と同程度の 50Hz)に制御され、ポンプモータ 15はその周波数に対 応した回転数で回転し、それにより、油圧ポンプ 14の吐出流量は、ラム 1を緩上昇速 度で上昇させるために十分であるが過大ではな 、適当な流量 (例えば、ラム 1を緩上 昇速度で上昇させるために必要な流量より僅かに大き!、程度の流量)に制御される。 そのため、油圧ポンプ 14の吐出流量のうち、作動油ポンプ 13に直接戻される余計な 分は少なぐ無駄なパワーの消費が抑制される。一方、ラム 1を上昇させるのに必要 な力はワークピース 5を曲げるのに必要な力に比べて小さ 、ので、インバータ 24の出 力電力は小さい値に制御され、それにより、図 3Cに示すように、油圧ポンプ 14の吐 出圧力は、ラム 1を上昇させるのに足る低い圧力に制御される。
「緩上昇」フェーズはラム 1の動作が上昇に切り替わった直後の僅かな時間だけ行 われ、続いて動作は最後の「速上昇」フェーズに移行する。「速上昇」フェーズでは、 油圧ポンプ 14から吐出された作動油力 制御弁 12, 12を通じてより大きい流量でシ リンダ 11, 11のロッド側に流入し、それにより、図 3Aに示すように、ラム 1は実質的に 無負荷状態で所定の高い速上昇速度で上昇する。このとき、図 3Bに示すように、イン バータ 24の出力周波数は速上昇速度に応じた所定の最高周波数 (例えば、 80Hz) に制御され、ポンプモータ 15はその最高周波数に対応した最高回転数で回転し、そ れにより、油圧ポンプ 14の吐出流量は、ラム 1を速上昇速度で上昇させるために十 分であるが過大ではな!/、適当な最大流量 (例えば、ラム 1を速上昇速度で上昇させる ために必要な流量より僅かに大きい程度の流量)に制御される。そのため、油圧ボン プ 14の吐出流量のうち、直接作動油ポンプ 13に戻される余計な分は少なぐ無駄な パワーの消費が抑制される。一方、インバータ 24の出力電力は「緩上昇」フェーズと 同様に小さい値に制御され、それにより、図 3Cに示すように、油圧ポンプ 14の吐出 圧力は、ラム 1を上昇させるのに足る低い圧力に制御される。ラム 1が上限位置に到 達すると、 1回の曲げ加工作業が完了し、プレスブレーキ 30の状態は待機状態にな る。
[0047] 以上のように、ラム 1が無負荷状態で静止している時にはポンプモータ 15が停止さ れる。また、ラム 1が動いている時は、ラム 1の動作速度の制御は制御弁 12による油 圧シリンダ 11, 11への作動油の流量の制御により行われ、それと並行して、インバー タ 24の出力周波数制御によるポンプモータ 15の回転数制御によって、油圧ポンプ 1 4からの作動油の吐出流量が、各場面で油圧シリンダ 11, 11に供給すべき流量を確 保するために必要な実質的に最小限の流量に制御される。その結果、油圧ポンプ 1 4から直接作動油タンク 13へ作動油を戻すことで無駄に消費されるパワーが低減さ れ、エネルギー効率が改善される。また、無駄にパワーの消費で生じる発熱量が減る ために、作動油タンク 13の油量を少なくし、作動油タンク 13を小型にすることが可能 となる。
[0048] さらに、インバータ 24による出力周波数制御により、商用電源周波数に制限されず に、ポンプモータ 15の回転数を制御することが可能であるために、商用電源周波数 に関係なぐラム 1の動作速度を所望どおりに制御することができる。
[0049] また、インバータ 24は商用電源周波数よりも高くできるので、その高い周波数でポ ンプモータを高速に回転させることが可能である。そこで、図 3A—図 3Cに示した「速 上昇」フェーズに代表されるように、高い油圧力は不要であるが、高速にラム 1を移動 させた 、と 、う急速接近または急速離反の動作にぉ 、ては、高 、周波数でポンプモ ータ 15を高速に回転させて油圧ポンプ 14の吐出流量を増大させることで、ポンプモ ータ 15の定格パワーを増やさなくても、ラム 1の移動速度を従来よりも高めることがで きる。それにより、生産能率の向上が期待でできる。
[0050] 以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例 示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明 は、その要旨を逸脱することなぐその他の様々な態様でも実施することができる。例 えば、インバータに代えて、例えばサイクロコンバータなど他の種類の可変周波数交 流電力を発生する回路が用いられてもよい。また、ポンプモータとして、誘導モータに 代えて、同期モータのような他の種類の交流モータ、或いは直流モータが用いられて もよい。或いは、ポンプモータとして、サーボモータのように回転数制御回路を搭載し たモータを用いることで、インバータのような可変周波数交流出力回路を別途設ける ことなぐコントローラ力 ポンプモータに直接与えられる指令によりポンプモータの回 転数を可変制御するようにしてもよい。また、作業機構を動かすための油圧ァクチュ エータとして、油圧シリンダに代えて、油圧モータなど他の種類のァクチユエ一タが用 いられてもよい。本発明は、油圧式プレスブレーキに限らず、油圧式シヤーやその他 の種類の油圧式カ卩工機械にも適用できる。また、ポンプモータの回転数は、上述した 実施形態のように段階的に制御する代わりに、無段階的つまり連続的に制御してもよ い。

Claims

請求の範囲
[1] 加工作業を行うための作業機構 (1)を油圧で動かす油圧式加工機械 (30)において 前記作業機構を動かす油圧ァクチユエータ(11)と、
作動油を吐出する油圧ポンプ(14)と、
前記油圧ポンプと前記油圧ァクチユエータとの間で流れる前記作動油の流量を制 御する制御弁(12)と、
前記油圧ポンプを駆動する、回転数が可変制御できるポンプモータ(15)と、 前記ポンプモータの回転数を制御するモータ回転数制御手段(23、 24)と、 前記制御弁を制御することにより前記作業機構の動きを制御する作業機構動作制 御手段 (43)と
を備えた油圧式加工機械。
[2] 請求項 1記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段 (23、 24)が、前記作業機構動作制御手段 (43)が前 記作業機構(1)を無負荷状態で静止させて 、るか否かに応じて、前記ポンプモータ ( 15)の回転数を制御する、
油圧式加工機械。
[3] 請求項 2記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段 (23、 24)が、前記作業機構動作制御手段 (43)が前 記作業機構(1)を無負荷状態で静止させているときには、前記ポンプモータ(15)を 停止させ、前記作業機構動作制御手段 (43)が前記作業機構 (1)を動かすとき又は 負荷状態で静止させているときには前記ポンプモータ(15)を回転させる、 油圧式加工機械。
[4] 請求項 1記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)が、作業機構動作制御手段 (43)により制御 される前記制御弁を通じて前記油圧ポンプから前記油圧ァクチユエータに供給され る作動油の流量に応じて、前記ポンプモータの回転数を制御する、
油圧式加工機械。
[5] 請求項 4記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)が、前記制御弁を通じて前記油圧ァクチュ エータに供給される作動油の流量が大きいほど、前記ポンプモータの回転数が高く なるように、前記ポンプモータの回転数を段階的又は連続的に制御する、 油圧式加工機械。
[6] 請求項 1記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)が、前記制御弁を通じて前記油圧ァクチュ エータに供給されるべき作動油の流量と圧力を確保するために必要最小限の流量を 前記油圧ポンプが吐出するよう、前記ポンプモータの回転数を制御する、 油圧式加工機械。
[7] 請求項 1記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)が、さらに、前記ポンプモータを制御して前 記油圧ポンプ(14)からの吐出圧力を制御する、
油圧式加工機械。
[8] 請求項 7記載のものにおいて、
前記モータ回転数制御手段 (23、 24)が、前記作業機構 (1)が負荷状態にあるとき には、前記作業機構(1)が無負荷状態にあるときに比べて、より大きい圧力で前記油 圧ポンプ(14)が作動油を吐出するよう前記ポンプモータ(15)を制御する、 油圧式加工機械。
[9] 請求項 1記載のものにおいて、
前記ポンプモータ(1)が交流電動モータであり、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)が、
周波数が可変制御可能な交流電力を前記ポンプモータ(1)に供給する可変周波 数交流電力発生回路 (24)と、
前記可変周波数交流電力発生回路 (24)の出力周波数を制御する周波数制御手 段 (23)と
を有する油圧式加工機械。
[10] 請求項 9記載のものにおいて、 可変周波数交流電力発生回路 (24)が、商用電源から商用周波数の交流電力を 入力して、入力電力を周波数が可変な出力電力に変換するものであり、前記出力電 力の周波数の可変範囲が前記商用周波数より低い周波数から高い周波数にまでわ たっている、
油圧式加工機械。
[11] 可動テーブル(1)を油圧で動かす油圧式プレスブレーキ(30)において、
前記可動テーブル(1)を動かす油圧ァクチユエータ(11)と、
作動油を吐出する油圧ポンプ(14)と、
前記油圧ポンプと前記油圧ァクチユエータとの間で流れる前記作動油の流量を制 御する制御弁(12)と、
前記油圧ポンプを駆動する、回転数が可変制御可能なポンプモータ(15)と、 前記ポンプモータの回転数を制御するモータ回転数制御手段(23、 24)と、 前記制御弁を制御することにより前記作業機構の動きを制御する作業機構動作制 御手段 (43)と
を備え、
作業機構動作制御手段 (43)は、前記可動テーブル (1)を無負荷状態で静止させ 、その後、前記可動テーブル(1)を無負荷状態で下降させ、その後、前記可動テー ブル(1)を負荷状態で下降させ、その後、前記可動テーブル(1)を無負荷状態で上 昇させ、
前記モータ回転数制御手段(23、 24)は、前記可動テーブル(1)が無負荷状態で 静止しているときには、前記ポンプモータ(15)を停止させ、前記可動テーブル(1)が 下降又は上昇しているときには、前記ポンプモータ(15)を回転させ、
さらに、前記モータ回転数制御手段(23、 24)は、前記可動テーブル(1)が無負荷 状態で下降しているときには、前記可動テーブル(1)が負荷状態で下降しているとき に比較して、より低い回転数で前記ポンプモータ(15)を回転させる、
油圧式プレスブレーキ。
[12] 油圧ポンプ(14)から吐出される作動油を制御弁(12)を通じて油圧ァクチユエ一タ( 11)に供給して作業機構(1)を動かす油圧式加工機械 (30)のための制御方法にお いて、
前記油圧ポンプの回転数を制御するステップと、
前記制御弁を制御することにより前記作業機構の動きを制御するステップと を備えた油圧式加工機械の制御方法。
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