JP3519091B2 - プレスブレーキの圧力調整装置 - Google Patents
プレスブレーキの圧力調整装置Info
- Publication number
- JP3519091B2 JP3519091B2 JP22838592A JP22838592A JP3519091B2 JP 3519091 B2 JP3519091 B2 JP 3519091B2 JP 22838592 A JP22838592 A JP 22838592A JP 22838592 A JP22838592 A JP 22838592A JP 3519091 B2 JP3519091 B2 JP 3519091B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- servo
- press brake
- speed
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレスブレーキにお
ける上金型及び下金型に作用する圧力を調整する圧力調
整装置に関し、特に上金型あるいは下金型の移動する全
範囲において、圧力調整を可能とするためのACサーボ
モータの制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のプレスブレーキでは、比較的長尺
のフレームを高精度に位置決め制御するために、フレー
ムの両端にACサーボモータやボールネジ等より構成さ
れるサーボ装置を設けて、前記フレームを昇降自在に移
動させ且つ高精度な位置決めを行っている。また、プレ
スブレーキには、金型の耐圧以上の圧力が金型に作用し
ないように、使用する金型に応じて圧力を調整するため
の圧力調整機能を備えている。従って、サーボ装置を備
えたプレスブレーキで前記圧力調整機能を用いて金型に
作用する圧力を調整するには、ACサーボモータに印加
する電流の振幅の大きさ(最大電流値)を調整して行っ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、ACサーボ
モータに印加する最大電流値を補正して小さくした場
合、加速及び減速時に必要なトルクを得ることが困難と
なり、フレームの安定した動作を保持することが困難と
なる。 【0004】また、金型に作用する圧力の調整範囲は、
トルクが比較的小さい範囲、即ちフレームが一定速度で
移動している範囲に限られる。このため、金型が万一、
加速及び減速時に干渉すると金型が破損し、また、作業
者に危険を伴うこととなる。そこで、この発明の目的は
上記の問題点を解決するために、フレームの移動する範
囲の全てにおいて、金型に作用する圧力調整を可能とす
ることにより、プレス作業の安全性と生産性の向上を図
るものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、上金型を備えた上
部フレーム又は下金型を備えた下部フレームの一方をA
Cサーボモータの駆動により上下動し、前記上下の金型
の間に位置決めされた板材の折曲げ加工を行うプレスブ
レーキの圧力調整装置であって、前記プレスブレーキの
動作制御を行うためのNC装置と、前記ACサーボモー
タの制御を行うためのサーボアンプとを備えてなり、前
記サーボアンプは、直流電源から任意の周波数の正弦波
電流を生成し前記ACサーボモータに対して電流を印加
するためのインバータ部と、回転検出器によって検出し
た前記ACサーボモータの回転速度と前記NC装置から
入力される速度データとしての速度基準とに基いて加速
あるいは減速するための電流の振幅の大きさを決定して
電流指令値とする速度制御部と、前記速度制御部から入
力される前記電流指令値と回転検出器により検出した回
転角度により前記ACサーボモータに印加する各相の電
流基準信号を、前記NC装置から入力される電流制限基
準値内に収まるように生成し、電流フィードバック信号
とつきあわせて前記インバータ部の各相の電流を制御す
るための電流制御部とを備えていることを特徴とするも
のである。 【0006】 【0007】 【実施例】以下、この発明に係わる実施例を図1〜図5
に基づき説明する。 【0008】図1はこの発明に係わるプレスブレーキ1
の圧力調整方法を適用したプレスブレーキ1の概略図を
示す。折曲げ加工を行うプレスブレーキ1は、左右一対
(図1において左右方向:X軸方向)の側板フレーム3
を備え、側板フレーム3の下方(図1において下方向:
Z軸方向)には、下部フレーム5が昇降自在に設けら
れ、下部フレーム5の上方には、下部フレーム5に相対
向して上部フレーム7が設けられている。下部フレーム
5の上方には着脱交換自在な下金型9が取り付けられ、
上部フレーム7の下方には上金型11が取り付けられて
いる。下部フレーム7の両端に位置し且つ側板フレーム
3の下方には、前記下部フレーム5を昇降自在に移動さ
せるためのACサーボモータ13がそれぞれ設けられて
いる。ACサーボモータ13はボールネジ15を介して
上部フレーム7とそれぞれ接続されている。 【0009】上記構成により、左右のACサーボモータ
13の回転の同期を取りながら前記下部フレーム9を昇
降移動させることにより、上,下金型9,11間に設置
された図示省略の板材を係合して所望の折曲げ加工を行
う。 【0010】再び図1において、側板フレーム3には、
プレスブレーキ1の動作制御を行うためのプレスブレー
キ1の制御装置であるNC装置17が設けられ、NC装
置17の近傍には使用する上,下金型9,11に耐圧以
上の圧力がかからないように圧力を調整するための操作
盤19が設けられ、操作盤19には前記圧力を指令する
ための圧力設定ツマミ21が設けられている。また、操
作盤19はNC装置17と接続されている。 【0011】また、他方の側板フレーム3には、ACサ
ーボモータ13の動作制御を行いACサーボモータ13
の制御部であるサーボアンプ23が設けられている。 【0012】上記構成により、作業者が操作盤19の圧
力設定ツマミ21より使用する上,下金型9,11の耐
圧値を入力し、この耐圧値に基づいてNC装置17でA
Cサーボモータ13の基準となる駆動条件を決定した
後、サーボアンプ23で金型9,11の圧力調整が行え
る駆動条件に変更してACサーボモータ13を駆動さ
せ、ボールネジ15を介して下部フレーム5を移動させ
て所望の折曲げ加工を行う。 【0013】図2は前記サーボアンプ23の構成図を示
す。サーボアンプ23は電源をACサーボモータ13に
供給するためのパワー部25と、回転速度や駆動トルク
を決定するための制御部27とから構成されている。パ
ワー部25は商用電源(交流)を整流し直流に変換する
ためのコンバータ部29と、直流電源から任意の周波数
の正弦波電流を生成するためのインバータ部31とから
構成されている。 【0014】前記制御部27は、回転速度をフィードバ
ックして速度基準とつきあわせ、加速あるいは減速する
ための電流振幅を決定するための速度制御部33と、レ
ゾルバを使用して回転角度と回転速度信号を生成するた
めのレゾルバ制御部35と、前記電流振幅とレゾルバ制
御部35からの回転角度信号により各相の電流基準信号
を作り、電流フッードバック信号とつきあわせてインバ
ータ部31の各層の電流を制御するための電流制御部3
7とから構成されている。 【0015】上記構成において、加工する板材の加工条
件に基づいて、使用する上,下金型9,11が受ける圧
力値をNC装置17の操作盤19より入力し、NC装置
17内で下部テーブル7の移動速度を算出し、この算出
された速度データを速度基準として、サーボアンプ23
の一部である前記速度制御部33に入力する。前記速度
データとレゾルバからの回転速度信号とをつきあわせ、
加速あるいは減速するための電流の振幅の大きさを決定
し電流指令とする。そして、NC装置17で決定される
サーボアンプ23からACサーボモータ13に供給する
電流の制限値である電流制限基準値が電流制御部37に
入力される。電流制御部37は前記電流制限基準値内に
収まるように、速度データとしての前記電流指令と、レ
ゾルバからの回転角度信号より各相(図2においては3
ケ)の電流基準信号を作り電流フィードバック信号とつ
きあわせて、インバータ部31の各層の電流を制御して
ACサーボモータ13を駆動させる。 【0016】以下、図3から図5を用いて、前記サーボ
アンプ23を用いてACサーボモータ13の圧力調整方
法を説明する。 【0017】図3はACサーボモータ13を加速すると
きの加速時間t1 を増加させた場合のACサーボモータ
13の回転速度Vと、ACサーボモータ13の発生する
トルクTと、サーボアンプ23の制限電流Iとを時系列
的に表わしたグラフである。ACサーボモータ13の駆
動から停止するまでの全領域で金型に作用する圧力を調
整する方法として、加速時の加速時間t1 を増加させる
ものである。加速時間を増加させることにより、加速度
が低下するためACサーボモータ13の発生するトルク
は低下する。このため、ACサーボモータ13の発生す
るトルクと印加する電流とは比例関係にあるため、トル
クが低下すれば必要な電流値も少なくてよい。このた
め、サーボアンプ23の制限電流内(図3において+
A)で前記トルクを実現することが可能になる。 【0018】尚、減速時間t2 は変化させないため、ト
ルクの一部はカットされてしまう(図3において斜線部
分)。しかし、減速トルクは一方向のトルクなので、こ
の時に上,下金型9,11が干渉しても止まり勝手の方
向に働くため、安全上問題はないものと考える。 【0019】図4はACサーボモータ13を加速及び減
速するときの加速時間t1 及び減速時間t2 を変化させ
た場合のACサーボモータ13の回転速度Vと、ACサ
ーボモータ13の発生するトルクTと、サーボアンプ2
3の制限電流Iを時系列的に表わしたグラフである。A
Cサーボモータ13の駆動から停止するまでの全領域で
上,下金型9,11に作用する圧力を調整する方法とし
て、加速時の加速時間t1 と減速時間t2 を増加させた
ものである。 【0020】加速時間及び減速時間を増加させることに
より、ACサーボモータ13の発生するトルクは低下す
る。 【0021】このため、上述した理由と同様にてサーボ
アンプ23の制限電流内(図4において+A及び−A)
で前記トルクを実現することが可能になる。従って、
上,下金型11,13の移動する全領域内で圧力の制限
が可能になるため、安全性がより向上する。 【0022】図5はACサーボモータ13の回転速度を
変化させた場合の回転速度Vと、ACサーボモータ13
の発生するトルクTと、サーボアンプ23の制限電流I
を時系列的に表わしたグラフである。ACサーボモータ
13の駆動から停止するまでの全領域で上,下金型9,
11に作用する圧力の調整を可能とする手段として、回
転速度Vを低下させたものである。 【0023】ACサーボモータ13の回転速度を低下さ
せることにより、発生する駆動トルクを低く押さえるこ
とができる。従って、前記トルクを発生するために必要
な電流値の大きさは、サーボアンプ23の電流制限値内
に収まる。このため、上,下金型9,11の移動する全
領域内で圧力の制限が可能になる。但し、この方法は、
上,下金型9,11に作用する圧力が低加圧力の場合の
みに限られる。 【0024】以上より、ACサーボモータ13の加減速
時の加減速時間の増加や回転速度の低下により、ACサ
ーボモータ13の制限電流値内で上金型9あるいは下金
型11の移動する全領域内において圧力の調整を行うこ
とができる。 【0025】このため、設定圧力以上の圧力が金型に作
用することがなくなり、安全な作業を行うことができ
る。 【0026】尚、この発明は、前述の実施例に限定され
るものではなく、前述の実施例以外の態様でもこの発明
を実施しうるものである。 【0027】 【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、サーボアンプの許容電流値内に収まるようにACサ
ーボモータの加速時間を変化させるものである。従っ
て、上金型あるいは下金型の移動する全領域内において
圧力の調整を行うことができる。
ける上金型及び下金型に作用する圧力を調整する圧力調
整装置に関し、特に上金型あるいは下金型の移動する全
範囲において、圧力調整を可能とするためのACサーボ
モータの制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のプレスブレーキでは、比較的長尺
のフレームを高精度に位置決め制御するために、フレー
ムの両端にACサーボモータやボールネジ等より構成さ
れるサーボ装置を設けて、前記フレームを昇降自在に移
動させ且つ高精度な位置決めを行っている。また、プレ
スブレーキには、金型の耐圧以上の圧力が金型に作用し
ないように、使用する金型に応じて圧力を調整するため
の圧力調整機能を備えている。従って、サーボ装置を備
えたプレスブレーキで前記圧力調整機能を用いて金型に
作用する圧力を調整するには、ACサーボモータに印加
する電流の振幅の大きさ(最大電流値)を調整して行っ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、ACサーボ
モータに印加する最大電流値を補正して小さくした場
合、加速及び減速時に必要なトルクを得ることが困難と
なり、フレームの安定した動作を保持することが困難と
なる。 【0004】また、金型に作用する圧力の調整範囲は、
トルクが比較的小さい範囲、即ちフレームが一定速度で
移動している範囲に限られる。このため、金型が万一、
加速及び減速時に干渉すると金型が破損し、また、作業
者に危険を伴うこととなる。そこで、この発明の目的は
上記の問題点を解決するために、フレームの移動する範
囲の全てにおいて、金型に作用する圧力調整を可能とす
ることにより、プレス作業の安全性と生産性の向上を図
るものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、上金型を備えた上
部フレーム又は下金型を備えた下部フレームの一方をA
Cサーボモータの駆動により上下動し、前記上下の金型
の間に位置決めされた板材の折曲げ加工を行うプレスブ
レーキの圧力調整装置であって、前記プレスブレーキの
動作制御を行うためのNC装置と、前記ACサーボモー
タの制御を行うためのサーボアンプとを備えてなり、前
記サーボアンプは、直流電源から任意の周波数の正弦波
電流を生成し前記ACサーボモータに対して電流を印加
するためのインバータ部と、回転検出器によって検出し
た前記ACサーボモータの回転速度と前記NC装置から
入力される速度データとしての速度基準とに基いて加速
あるいは減速するための電流の振幅の大きさを決定して
電流指令値とする速度制御部と、前記速度制御部から入
力される前記電流指令値と回転検出器により検出した回
転角度により前記ACサーボモータに印加する各相の電
流基準信号を、前記NC装置から入力される電流制限基
準値内に収まるように生成し、電流フィードバック信号
とつきあわせて前記インバータ部の各相の電流を制御す
るための電流制御部とを備えていることを特徴とするも
のである。 【0006】 【0007】 【実施例】以下、この発明に係わる実施例を図1〜図5
に基づき説明する。 【0008】図1はこの発明に係わるプレスブレーキ1
の圧力調整方法を適用したプレスブレーキ1の概略図を
示す。折曲げ加工を行うプレスブレーキ1は、左右一対
(図1において左右方向:X軸方向)の側板フレーム3
を備え、側板フレーム3の下方(図1において下方向:
Z軸方向)には、下部フレーム5が昇降自在に設けら
れ、下部フレーム5の上方には、下部フレーム5に相対
向して上部フレーム7が設けられている。下部フレーム
5の上方には着脱交換自在な下金型9が取り付けられ、
上部フレーム7の下方には上金型11が取り付けられて
いる。下部フレーム7の両端に位置し且つ側板フレーム
3の下方には、前記下部フレーム5を昇降自在に移動さ
せるためのACサーボモータ13がそれぞれ設けられて
いる。ACサーボモータ13はボールネジ15を介して
上部フレーム7とそれぞれ接続されている。 【0009】上記構成により、左右のACサーボモータ
13の回転の同期を取りながら前記下部フレーム9を昇
降移動させることにより、上,下金型9,11間に設置
された図示省略の板材を係合して所望の折曲げ加工を行
う。 【0010】再び図1において、側板フレーム3には、
プレスブレーキ1の動作制御を行うためのプレスブレー
キ1の制御装置であるNC装置17が設けられ、NC装
置17の近傍には使用する上,下金型9,11に耐圧以
上の圧力がかからないように圧力を調整するための操作
盤19が設けられ、操作盤19には前記圧力を指令する
ための圧力設定ツマミ21が設けられている。また、操
作盤19はNC装置17と接続されている。 【0011】また、他方の側板フレーム3には、ACサ
ーボモータ13の動作制御を行いACサーボモータ13
の制御部であるサーボアンプ23が設けられている。 【0012】上記構成により、作業者が操作盤19の圧
力設定ツマミ21より使用する上,下金型9,11の耐
圧値を入力し、この耐圧値に基づいてNC装置17でA
Cサーボモータ13の基準となる駆動条件を決定した
後、サーボアンプ23で金型9,11の圧力調整が行え
る駆動条件に変更してACサーボモータ13を駆動さ
せ、ボールネジ15を介して下部フレーム5を移動させ
て所望の折曲げ加工を行う。 【0013】図2は前記サーボアンプ23の構成図を示
す。サーボアンプ23は電源をACサーボモータ13に
供給するためのパワー部25と、回転速度や駆動トルク
を決定するための制御部27とから構成されている。パ
ワー部25は商用電源(交流)を整流し直流に変換する
ためのコンバータ部29と、直流電源から任意の周波数
の正弦波電流を生成するためのインバータ部31とから
構成されている。 【0014】前記制御部27は、回転速度をフィードバ
ックして速度基準とつきあわせ、加速あるいは減速する
ための電流振幅を決定するための速度制御部33と、レ
ゾルバを使用して回転角度と回転速度信号を生成するた
めのレゾルバ制御部35と、前記電流振幅とレゾルバ制
御部35からの回転角度信号により各相の電流基準信号
を作り、電流フッードバック信号とつきあわせてインバ
ータ部31の各層の電流を制御するための電流制御部3
7とから構成されている。 【0015】上記構成において、加工する板材の加工条
件に基づいて、使用する上,下金型9,11が受ける圧
力値をNC装置17の操作盤19より入力し、NC装置
17内で下部テーブル7の移動速度を算出し、この算出
された速度データを速度基準として、サーボアンプ23
の一部である前記速度制御部33に入力する。前記速度
データとレゾルバからの回転速度信号とをつきあわせ、
加速あるいは減速するための電流の振幅の大きさを決定
し電流指令とする。そして、NC装置17で決定される
サーボアンプ23からACサーボモータ13に供給する
電流の制限値である電流制限基準値が電流制御部37に
入力される。電流制御部37は前記電流制限基準値内に
収まるように、速度データとしての前記電流指令と、レ
ゾルバからの回転角度信号より各相(図2においては3
ケ)の電流基準信号を作り電流フィードバック信号とつ
きあわせて、インバータ部31の各層の電流を制御して
ACサーボモータ13を駆動させる。 【0016】以下、図3から図5を用いて、前記サーボ
アンプ23を用いてACサーボモータ13の圧力調整方
法を説明する。 【0017】図3はACサーボモータ13を加速すると
きの加速時間t1 を増加させた場合のACサーボモータ
13の回転速度Vと、ACサーボモータ13の発生する
トルクTと、サーボアンプ23の制限電流Iとを時系列
的に表わしたグラフである。ACサーボモータ13の駆
動から停止するまでの全領域で金型に作用する圧力を調
整する方法として、加速時の加速時間t1 を増加させる
ものである。加速時間を増加させることにより、加速度
が低下するためACサーボモータ13の発生するトルク
は低下する。このため、ACサーボモータ13の発生す
るトルクと印加する電流とは比例関係にあるため、トル
クが低下すれば必要な電流値も少なくてよい。このた
め、サーボアンプ23の制限電流内(図3において+
A)で前記トルクを実現することが可能になる。 【0018】尚、減速時間t2 は変化させないため、ト
ルクの一部はカットされてしまう(図3において斜線部
分)。しかし、減速トルクは一方向のトルクなので、こ
の時に上,下金型9,11が干渉しても止まり勝手の方
向に働くため、安全上問題はないものと考える。 【0019】図4はACサーボモータ13を加速及び減
速するときの加速時間t1 及び減速時間t2 を変化させ
た場合のACサーボモータ13の回転速度Vと、ACサ
ーボモータ13の発生するトルクTと、サーボアンプ2
3の制限電流Iを時系列的に表わしたグラフである。A
Cサーボモータ13の駆動から停止するまでの全領域で
上,下金型9,11に作用する圧力を調整する方法とし
て、加速時の加速時間t1 と減速時間t2 を増加させた
ものである。 【0020】加速時間及び減速時間を増加させることに
より、ACサーボモータ13の発生するトルクは低下す
る。 【0021】このため、上述した理由と同様にてサーボ
アンプ23の制限電流内(図4において+A及び−A)
で前記トルクを実現することが可能になる。従って、
上,下金型11,13の移動する全領域内で圧力の制限
が可能になるため、安全性がより向上する。 【0022】図5はACサーボモータ13の回転速度を
変化させた場合の回転速度Vと、ACサーボモータ13
の発生するトルクTと、サーボアンプ23の制限電流I
を時系列的に表わしたグラフである。ACサーボモータ
13の駆動から停止するまでの全領域で上,下金型9,
11に作用する圧力の調整を可能とする手段として、回
転速度Vを低下させたものである。 【0023】ACサーボモータ13の回転速度を低下さ
せることにより、発生する駆動トルクを低く押さえるこ
とができる。従って、前記トルクを発生するために必要
な電流値の大きさは、サーボアンプ23の電流制限値内
に収まる。このため、上,下金型9,11の移動する全
領域内で圧力の制限が可能になる。但し、この方法は、
上,下金型9,11に作用する圧力が低加圧力の場合の
みに限られる。 【0024】以上より、ACサーボモータ13の加減速
時の加減速時間の増加や回転速度の低下により、ACサ
ーボモータ13の制限電流値内で上金型9あるいは下金
型11の移動する全領域内において圧力の調整を行うこ
とができる。 【0025】このため、設定圧力以上の圧力が金型に作
用することがなくなり、安全な作業を行うことができ
る。 【0026】尚、この発明は、前述の実施例に限定され
るものではなく、前述の実施例以外の態様でもこの発明
を実施しうるものである。 【0027】 【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、サーボアンプの許容電流値内に収まるようにACサ
ーボモータの加速時間を変化させるものである。従っ
て、上金型あるいは下金型の移動する全領域内において
圧力の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明であるプレスブレーキの圧力調整方法
を適用したプレスブレーキの概略図である。 【図2】図1で使用するサーボアンプの構成図である。 【図3】ACサーボモータの加速時間を変化させた場合
の一実施例を示す説明図である。 【図4】ACサーボモータの加減速時間を変化させた場
合の一実施例を示す説明図である。 【図5】ACサーボモータの回転速度を変化させた場合
の一実施例を示す説明図である。 【符号の説明】 1 プレスブレーキ 5 下部フレーム 7 上部フレーム 9 下金型 11 上金型 13 ACサーボモータ 17 NC装置(制御装置) 23 サーボアンプ
を適用したプレスブレーキの概略図である。 【図2】図1で使用するサーボアンプの構成図である。 【図3】ACサーボモータの加速時間を変化させた場合
の一実施例を示す説明図である。 【図4】ACサーボモータの加減速時間を変化させた場
合の一実施例を示す説明図である。 【図5】ACサーボモータの回転速度を変化させた場合
の一実施例を示す説明図である。 【符号の説明】 1 プレスブレーキ 5 下部フレーム 7 上部フレーム 9 下金型 11 上金型 13 ACサーボモータ 17 NC装置(制御装置) 23 サーボアンプ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上金型(11)を備えた上部フレーム
(7)又は下金型(9)を備えた下部フレーム(5)の
一方をACサーボモータ(13)の駆動により上下動
し、前記上下の金型(11,9)の間に位置決めされた
板材の折曲げ加工を行うプレスブレーキ(1)の圧力調
整装置であって、前記プレスブレーキ(1)の動作制御
を行うためのNC装置(17)と、前記ACサーボモー
タ(13)の制御を行うためのサーボアンプ(23)と
を備えてなり、前記サーボアンプ(23)は、直流電源
から任意の周波数の正弦波電流を生成し前記ACサーボ
モータ(13)に対して電流を印加するためのインバー
タ部(31)と、回転検出器によって検出した前記AC
サーボモータ(13)の回転速度と前記NC装置(1
7)から入力される速度データとしての速度基準とに基
いて加速あるいは減速するための電流の振幅の大きさを
決定して電流指令値とする速度制御部(33)と、前記
速度制御部(33)から入力される前記電流指令値と回
転検出器により検出した回転角度により前記ACサーボ
モータ(13)に印加する各相の電流基準信号を、前記
NC装置(17)から入力される電流制限基準値内に収
まるように生成し、電流フィードバック信号とつきあわ
せて前記インバータ部(31)の各相の電流を制御する
ための電流制御部(37)とを備えていることを特徴と
するプレスブレーキの圧力調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22838592A JP3519091B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プレスブレーキの圧力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22838592A JP3519091B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プレスブレーキの圧力調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671342A JPH0671342A (ja) | 1994-03-15 |
JP3519091B2 true JP3519091B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=16875643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22838592A Expired - Fee Related JP3519091B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | プレスブレーキの圧力調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3519091B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568408B2 (ja) * | 2000-06-26 | 2010-10-27 | 株式会社アマダ | プレスブレーキのラム制御方法およびその装置 |
JP4251445B2 (ja) * | 2003-06-04 | 2009-04-08 | 株式会社アマダ | 曲げ加工方法及びその装置 |
JP4916121B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2012-04-11 | コマツ産機株式会社 | 油圧式加工機械、油圧式プレスブレーキおよびその制御方法 |
JP5346470B2 (ja) * | 2008-01-08 | 2013-11-20 | アイダエンジニアリング株式会社 | サーボプレス機械 |
JP6077821B2 (ja) * | 2012-10-18 | 2017-02-08 | 株式会社アマダホールディングス | プレスブレーキおよびワークの曲げ加工方法 |
CN112916669A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-08 | 无锡市华德尔自动化控制技术有限公司 | 一种全电伺服折弯机数控系统 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP22838592A patent/JP3519091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671342A (ja) | 1994-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6316903B1 (en) | Synchronous controller | |
EP0150216B1 (en) | Method of controlling positional loop gain | |
US5105137A (en) | Numerical control device for a grinding machine | |
JP3519091B2 (ja) | プレスブレーキの圧力調整装置 | |
EP0790543A1 (en) | Method for switching a control mode of a servo control system | |
US5122964A (en) | Rotary shear line | |
JPH05138374A (ja) | レーザー加工機の出力制御装置 | |
JP3558508B2 (ja) | Nc工作機械の制御装置 | |
EP0204845A1 (en) | Rotary cutter control method | |
JP2000015342A (ja) | 電動式ベンダの制御方法および制御装置 | |
JP2000005900A (ja) | 電動式ベンダの制御方法および制御装置 | |
JP2003230996A (ja) | 多軸サーボ駆動プレスの制御方法 | |
JP3690792B2 (ja) | 機械プレスの制御装置 | |
JPS5969815A (ja) | デイジタル位置決め制御装置 | |
JP3644666B2 (ja) | サーボプレスの同期制御装置 | |
JPH0469132A (ja) | 電動機の停止制御装置 | |
JPS63221942A (ja) | 高速送り機構 | |
JP2001162586A (ja) | ロータリーカッタの制御装置 | |
JPH0916261A (ja) | 位置決め制御装置 | |
JPH0642166B2 (ja) | サ−ボ制御方法 | |
JP2650979B2 (ja) | レーザ加工機用数値制御装置 | |
JPH0253219B2 (ja) | ||
JP2714957B2 (ja) | 位置決め制御方法 | |
JPH11267899A (ja) | サーボプレスの制御装置 | |
JPH05177510A (ja) | サーボシステムの負荷量検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040128 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |