JP2000274377A - インバータ駆動油圧ユニット - Google Patents

インバータ駆動油圧ユニット

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JP2000274377A
JP2000274377A JP11077635A JP7763599A JP2000274377A JP 2000274377 A JP2000274377 A JP 2000274377A JP 11077635 A JP11077635 A JP 11077635A JP 7763599 A JP7763599 A JP 7763599A JP 2000274377 A JP2000274377 A JP 2000274377A
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JP
Japan
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pressure
inverter
oil
hydraulic pump
hydraulic unit
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JP11077635A
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English (en)
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Takashi Ochiai
隆 落合
Hiroichi Nakamura
博一 中村
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単、小型で、安価で、しかも、騒
音、エネルギーロス、発熱が少なく、かつ、簡単に定馬
力制御ができる油圧ユニットを提供すること。 【解決手段】 インバータコントローラ13は流量指令
信号に応じて同期モータ12の回転数を制御して、固定
容量型油圧ポンプ11から必要量の油を吐出する。一
方、リリーフ弁15からは圧力オーバライド特性により
僅かな油がタンク16に排出される。インバータコント
ローラ13は、定馬力制御のテーブルを参照して、圧力
センサ17からの油の圧力に対応する回転数で、同期モー
タ12を介して固定容量型油圧ポンプ11を駆動して、
定馬力制御をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油の流量および
圧力を制御できるインバータ駆動油圧ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、油の流量および圧力を制御できる
油圧ユニットとしては、図6に示すようなものがある。
この油圧ユニットは、一定回転速度で回転する誘導モー
タ1で駆動される可変容量型油圧ポンプ2と、この可変
容量型油圧ポンプ2の吐出量可変制御要素である斜板を
制御する斜板制御シリンダ3と、この斜板制御シリンダ
3に供給する油を制御する圧力補償弁5とを備えてい
る。そして、上記可変容量型油圧ポンプ1の吐出ライン
7の圧力を圧力補償弁5のバネ5aのバネ力に応じた圧
力になるように、圧力補償弁5の作動により斜板制御シ
リンダ3を進退動作させて可変容量型油圧ポンプ2の吐
出量を制御している。上記吐出ライン7には切換弁8を
介して油圧シリンダ9を接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油圧ユニットでは、可変容量型油圧ポンプ1と圧力
補償弁5とを必要とするため、構造が複雑で大型で高価
になるという問題がある。上記可変容量型油圧ポンプ1
には、斜板や斜板制御シリンダ3などの複雑で大型な可
変容量機構を必要とする。また、上記圧力補償弁5は圧
力補償機構を必要として、構造がリリーフ弁などに比べ
て複雑である。
【0004】さらに、上記従来の油圧ユニットでは、必
要な吐出流量とは無関係に、可変容量型油圧ポンプ2を
誘導モータ1で一定速度で回転駆動しているため、騒音
が大きく、かつ、エネルギーのロスと発熱が大きいとい
う問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、構造が簡単、
小型で、安価で、しかも、騒音、エネルギーロス、発熱
が少ない油圧ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のインバータ駆動油圧ユニットは、
固定容量型油圧ポンプと、この固定容量型油圧ポンプを
駆動する回転数制御が可能なモータと、上記固定容量型
油圧ポンプの吐出ラインの圧力を直接または間接に検出
する圧力検出手段と、この圧力検出手段の出力信号と指
令信号に基づいてモータの回転数を制御して吐出ライン
の流量および圧力を制御し、また、定馬力または疑似定
馬力の運転をするようにモータの回転数を制御するイン
バータコントローラとを備えたことを特徴としている。
【0007】請求項1の発明のインバータ駆動油圧ユニ
ットによれば、流量制御時には、流量指令信号に応じて
インバータコントローラによってモータの回転数を制御
することによって、固定容量型油圧ポンプの回転数が制
御されて、単位時間当たりの必要量の油が固定容量型油
圧ポンプから吐出される。
【0008】このように、基本的には、必要な油の量に
応じて、モータの回転数が制御されて、必要以上の回転
数で固定容量型油圧ポンプが回転させられないので、騒
音が小さく、また、余分の油が殆ど無駄に吐出されない
ので、エネルギーロスが少なく、油の発熱が少ない。
【0009】また、請求項1の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、圧力制御時には、圧力検出手段が直接的
または間接的に検出した吐出ラインの油の圧力と、圧力
指令信号とに基づいて、インバータコントローラは固定
容量型油圧ポンプの回転数をモータを介して制御して、
吐出ラインの油の圧力が圧力指令信号に応じた圧力にな
るように制御する。このように、このインバータ駆動油
圧ユニットは、可変容量型油圧ポンプの複雑な圧力補償
機構や圧力補償弁の複雑な圧力補償機構を必要としない
で、簡単で、小型で、安価で圧力の制御ができる。
【0010】また、請求項1の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、定馬力または疑似定馬力運転をするとき
には、次のようにして制御を行う。すなわち、定馬力運
転のときは、流量と圧力の積が略一定になるように、圧
力検出手段が検出した圧力に対して、例えば、予め作成
してあるテーブルから定馬力になるモータの回転数を読
み出して、この回転数になるようにモータの回転数を制
御する。この制御を繰り返して、定馬力の制御を行う。
【0011】疑似定馬力運転のときは、直線で表される
疑似定馬力のテーブルを参照する点のみが、定馬力運転
と異なり、他は定馬力運転と同じである。
【0012】また、請求項2の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1に記載のインバータ駆動油圧ユ
ニットにおいて、上記吐出ラインにリリーフ弁を接続し
たことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明のインバータ駆動油圧ユニ
ットによれば、リリーフ弁の圧力オーバライド特性によ
って、広い圧力の範囲に亘って、僅かな油がリリーフ弁
からタンクに排出されながら、上記モータの回転数の制
御により油の流量および圧力が制御されるから、安定に
流量および圧力の制御を行うことができる。
【0014】また、インパクト負荷等で吐出ラインに過
大な油圧力が生じようとするときには、リリーフ弁が動
作して、油がタンクに排出されるので、モータに過負荷
がかからなくて、モータに過電流が流れることがない。
【0015】なお、ここでは、リリーフ弁とは安全弁を
も含む概念である。
【0016】また、請求項3の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1または2に記載のインバータ駆
動油圧ユニットにおいて、上記吐出ラインに、絞りを有
するブリードオフラインを接続したことを特徴としてい
る。
【0017】請求項3の発明のインバータ駆動油圧ユニ
ットによれば、絞りを有するブリードオフラインから常
に油をタンクに漏らしている。したがって、インバータ
コントローラによるモータの最小回転速度に制限があっ
ても、つまり、固定容量型油圧ポンプからの最小吐出量
に制限があっても、ブリードオフラインからの漏れ流量
の分だけ吐出ラインから負荷に供給する最小流量の値を
小さくすることができる。
【0018】また、請求項4の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記圧力検出手
段は、圧力センサであることを特徴としている。
【0019】請求項4の発明のインバータ駆動油圧ユニ
ットによれば、圧力センサで吐出ラインの圧力を直接的
に簡単、正確に検出して、圧力制御、定馬力制御あるい
は疑似定馬力制御ができる。
【0020】また、請求項5の発明のインバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記圧力検出手
段は、上記モータを駆動する電流を検出する電流センサ
であることを特徴としている。
【0021】請求項5の発明のインバータ駆動油圧ユニ
ットによれば、上記圧力検出手段は、上記モータを駆動
する電流を検出する電流センサであるから、この電流セ
ンサの出力に基づいてモータの負荷を介して吐出ライン
の圧力を間接的に簡単かつ安価な構造で検出して、圧力
制御、定馬力制御あるいは疑似定馬力制御ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0023】図1に示すように、この実施の形態のイン
バータ駆動油圧ユニットは、固定容量型油圧ポンプ11
と、この固定容量型油圧ポンプ11の回転数つまり回転
速度を制御できるモータの一例としての同期モータ12
と、この同期モータ12の回転数を制御するインバータ
コントローラ13と、上記固定容量型油圧ポンプ11の
吐出ライン7に接続したリリーフ弁15と、上記吐出ラ
イン7に接続した圧力検出手段としての圧力センサ17
とを備えている。上記吐出ライン7には切換弁8を介し
て油圧シリンダ9を接続している。
【0024】上記インバータコントローラ13は、交流
電源18から交流電力を受けて整流して直流電力を出力
する整流部13aと、この整流部13aから直流電力を
受けて所定周波数の駆動信号を同期モータ12に出力す
るスイッチングトランジスタ部13bと、後述するよう
に所望の流量または圧力になるような周波数を有する駆
動信号を同期モータ12に出力するようにスイッチング
トランジスタ部13bを切り換える制御部としてのマイ
コン13cとを有する。
【0025】上記インバータコントローラ13のマイコ
ン13cは、流量制御時に、流量指令信号を受けると、
内蔵したメモリに予め格納しているテーブルを参照し
て、流量指令信号に応じた周波数の駆動信号をスイッチ
ングトランジスタ部13bが出力するように、制御信号
をスイッチングトランジスタ部13bに出力する。
【0026】また、上記インバータコントローラ13の
マイコン13cは、圧力制御時に、圧力指令信号を受け
ると、その圧力指令信号と圧力センサ17からの出力信
号とを比較して、上記圧力指令信号が表す圧力と圧力セ
ンサ17の出力信号が表す油の圧力とが等しくなるよう
にスイッチングトランジスタ部13bに周波数を増減す
る制御信号を出力して、スイッチングトランジスタ部1
3bからの駆動信号の周波数を制御する。すなわち、上
記マイコン13c、圧力センサ17、スイッチングトラ
ンジスタ部13b、同期モータ12および固定容量型油
圧ポンプ11で、吐出ライン7の油の圧力が圧力指令信
号に応じた圧力になるようにフィードバック制御してい
る。
【0027】また、上記インバータコントローラ13の
マイコン13cは、定馬力または疑似定馬力制御時に
は、図3のグラフで示すような定馬力または疑似定馬力
の特性を予め記憶している定馬力テーブルまたは疑似定
馬力テーブルを参照して、圧力センサ17の検出した圧
力に応じた同期モータ11の回転数を読み出して、その
回転数になるようにスイッチングトランジスタ部13b
に制御信号を出力するようになっている。図3におい
て、定馬力特性は破線の双曲線で表され、疑似定馬力特
性は実線の直線で表される。
【0028】上記構成において、いま、指令信号として
流量指令信号がインバータコントローラ13のマイコン
13cに入力されたとする。そうすると、上記インバー
タコントローラ13のマイコン13cは流量指令信号に
応じた回転速度で同期モータ12ひいては固定容量型油
圧ポンプ11が回転するようにスイッチングトランジス
タ部13bをスイッチング制御する。これにより、固定
容量型油圧ポンプ11は、速度指令信号に応じた回転速
度で回転して、その回転数に応じた量の油を吐出して、
油圧シリンダ9のピストンロッドを流量指令信号に応じ
た速度で移動させる。このとき、吐出ライン7の圧力は
油圧シリンダ9の負荷に応じた圧力に大略なっていて、
リリーフ弁15は図2に示すような圧力オーバライド特
性を有するから、吐出ライン7の圧力に応じた僅かな漏
れ量の油をタンク16に排出している。
【0029】このように、流量指令信号に応じた量の油
を固定容量型油圧ポンプ11が吐出するように、インバ
ータコントローラ13で同期モータ12の回転数が制御
されて、必要以上の回転数で固定容量型油圧ポンプ12
が回転させられないので、騒音が小さく、また、余分の
油が殆ど無駄に吐出されないので、エネルギーロスが少
なく、油の発熱が少ない。
【0030】また、上記油圧シリンダ9がストロークエ
ンドで急停止したとき、あるいはインパクト負荷等がか
かったときに、吐出ライン7に過大な油圧力が生じよう
とするが、このとき、リリーフ弁15が動作して、油が
タンク16に排出されるので、同期モータ12に過負荷
がかからなくて、同期モータ12に過電流が流れること
がない。
【0031】一方、例えば、上記油圧シリンダ9に所定
の力でクランプ動作をさせるために、インバータコント
ローラ13に指令信号として圧力指令信号が入力された
とする。そうすると、上記インバータコントローラ13
のマイコン13cは圧力センサ17からの吐出ライン7
の圧力を表す出力信号と圧力指令信号を比較して、その
比較結果に基づいて、スイッチングトランジスタ部13
bを制御して、同期モータ12および固定容量型油圧ポ
ンプ11の回転速度を増減して、吐出ライン7の圧力を
圧力指令信号に相当した圧力になるようにする。すなわ
ち、上記圧力センサ17の出力信号の表す油の圧力が圧
力指令信号の示す圧力よりも小さいときには、固定容量
型油圧ポンプ11の回転速度を増大する一方、上記圧力
センサ17の表す油の圧力が圧力指令信号の示す圧力よ
りも大きいときには、固定容量型油圧ポンプ11の回転
速度を減少するようにフィードバック制御するのであ
る。このとき、上記リリーフ弁15は図2に示すオーバ
ライド特性によって定まる漏れ量の油をタンク16に排
出している。
【0032】このように、リリーフ弁15の圧力オーバ
ライド特性を利用して、リリーフ弁15から僅かな油を
タンク16に放出しながら、吐出ライン7の油の圧力を
圧力センサ17とインバータコントローラ13と同期モ
ータ12と固定容量型油圧ポンプ11でフィードバック
制御するので、エネルギーロスを少なくしながら、吐出
ライン7の油の圧力を圧力指令信号に応じた正確な値に
制御することができる。
【0033】このように、圧力指令信号による圧力制御
時にも、インバータコントローラ13によって同期モー
タ12ひいては固定容量型油圧ポンプ11の回転数が制
御されて、必要以上の回転数で固定容量型油圧ポンプ1
1が回転させられないので、騒音が小さく、また、余分
の油が殆ど無駄に吐出されないので、エネルギーロスが
少なく、油の発熱が少ない。
【0034】また、上記インバータ駆動油圧ユニット1
0は、固定容量型油圧ポンプ11をインバータコントロ
ーラ13で同期モータ12を介して回転数を制御しなが
ら駆動して、リリーフ弁10の圧力オーバライド特性を
利用して、流量および圧力を制御しているので、安定に
制御でき、かつ、構造が簡単で、小型で、安価である。
すなわち、この油圧ユニットは、従来のような可変容量
型油圧ポンプの複雑な圧力補償機構や圧力補償弁の複雑
な圧力補償機構を必要としないので、構造が簡単で、小
型で、安価であるのである。
【0035】次に、定馬力運転をするとする。図4に示
すように、まず、最高圧力Pmax、最小回転数Nmi
n、最小圧力Pmin,最大回転数Nmaxが設定され
て、マイコン13cのメモリに記憶される(S1)。次
に、マイコン13cは、図3に示すような点Aと点Cを
結ぶ双曲線である定馬力曲線と、点Aと点Cを結ぶ直線
である疑似定馬力直線を表す関係式を算出する(S
2)。次に、ステップS2で求めた関係式に基づいて、
図3の曲線をテーブル化して、つまり、圧力Pと回転数
Nの関係を表す定馬力テーブルおよび疑似定馬力テーブ
ルを作成してマイコン13cのメモリに格納する(S
3)。流量指令信号に基づいて、同期モータ12をスイ
ッチングトランジスタ部13bを介して駆動し、固定容
量型油圧ポンプ11を所定回転数で駆動する(S4,S
5)。圧力センサ17から吐出ライン7の圧力をメモリ
に読み込む(S6)。次に、ステップS4に戻って、上
記圧力に応じた同期モータ12の回転数を定馬力テーブ
ルから読み出して、スイッチングトランジスタ部13b
を介して、上記同期モータ12を上記読み出した回転数
で駆動する(S4)。こうして、簡単に定馬力運転がで
きる。
【0036】なお、疑似定馬力運転をするときは、疑似
定馬力を表す直線をテーブル化した疑似定馬力テーブル
を読み出す点のみが、定馬力運転と異なり、他は上の説
明と同じである。
【0037】図5は変形例を示し、この変形例はリリー
フ弁25の構造のみが図1の実施の形態と異なり、他の
構成要素は図1の実施の形態と同じである。したがっ
て、同一構成要素は図1を援用する。
【0038】上記リリーフ弁25は、リリーフ弁本体2
1と、絞り24を有するブリードオフライン23とから
なる。吐出ライン7からブリードオフライン23および
絞り24を通して常に油がタンク16に排出される。し
たがって、インバータコントローラ13による同期モー
タ12の最小回転速度に制限があっても、つまり、固定
容量型油圧ポンプ11からの最小吐出量に制限があって
も、絞り24を有するブリードオフライン23からの排
出流量の分だけ吐出ライン7から油圧シリンダ9等の負
荷に供給する最小流量の値を小さくすることができる。
【0039】なお、図5では、ブリードオフライン23
をリリーフ弁25内に設けたが、リリーフ弁とは別に設
けてもよい。
【0040】図1の実施の形態では、圧力検出手段とし
て圧力センサ17を用いて、吐出ライン7の圧力を直接
検出したが、インバータコントローラ13の整流部13
aとスイッチングトランジスタ部13bとの間を流れ
る、負荷圧力(同期モータ12の負荷トルク)に相当す
る電流(電圧)を検出する図示しない電流センサを圧力
検手段としてもよく、スイッチングトランジスタ部13
bと同期モータ12との間を流れる駆動電流(電圧)を
検出する電流センサを圧力検出手段としてもよい。こう
すると、簡単かつ安価に間接的の吐出ライン7の圧力を
検出できる。
【0041】また、上記実施の形態では、リリーフ弁1
5を設けたが、リリーフ弁は取り除いてもよい。ただ
し、この場合は、インバータコントローラは応答性よく
制御する必要がある。
【0042】また、モータはインバータコントローラか
らのパルスで回転数が制御できるものならば、同期モー
タに限らずどのようなモータであってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のインバータ駆動油圧ユニットによれば、流量制御時
には、流量指令信号に応じてインバータコントローラに
よってモータの回転数を制御して、必要な油の量に応じ
て、モータの回転数を制御して流量制御し、必要以上の
回転数で固定容量型油圧ポンプを回転させないので、騒
音を低減でき、また、余分の油を殆ど無駄に吐出させな
いので、エネルギーロスを少なくでき、油の発熱を少な
くできる。
【0044】また、請求項1の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、圧力制御時には、圧力検出手段が
直接的または間接的に検出した吐出ラインの油の圧力
と、圧力指令信号とに基づいて、インバータコントロー
ラによってモータを介して固定容量型油圧ポンプの回転
数を制御して、吐出ラインの油の圧力が圧力指令信号に
応じた圧力になるように制御するので、可変容量型油圧
ポンプの複雑な圧力補償機構や圧力補償弁の複雑な圧力
補償機構を必要としないで、簡単で、小型で、安価な構
造で圧力の制御をできる。
【0045】また、請求項1の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、定馬力または疑似定馬力運転をす
るときには、圧力検出手段が検出した圧力に対して、イ
ンバータコントローラによって、定馬力または疑似定馬
力になるように、モータの回転数を制御するので、簡単
安価な構造で定馬力あるいは疑似定馬力の制御を行うこ
とができる。
【0046】また、請求項2の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、リリーフ弁の圧力オーバライド特
性を利用して、広い圧力の範囲に亘って、僅かな油をリ
リーフ弁からタンクに排出しながら、モータの回転数の
制御により油の流量および圧力を制御するので、安定に
流量および圧力の制御を行うことができる。
【0047】また、請求項2の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、インパクト負荷等で吐出ラインに
過大な油圧力が生じようとするときには、リリーフ弁が
動作して、油がタンクに排出されるので、モータに過負
荷がかからなくて、モータに過電流が流れることがな
い。
【0048】また、請求項3の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、絞りを有するブリードオフライン
から常に油をタンクに漏らしているので、インバータコ
ントローラによるモータの最小回転速度に制限があって
も、つまり、固定容量型油圧ポンプからの最小吐出量に
制限があっても、ブリードオフラインからの漏れ流量の
分だけ吐出ラインから負荷に供給する最小流量の値を小
さくすることができる。
【0049】また、請求項4の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、圧力検出手段を、吐出ラインの圧
力を検出する圧力センサで構成したので、吐出ラインの
圧力を直接的に簡単かつ確実に検出して、圧力制御、定
馬力制御、疑似定馬力制御をすることができる。
【0050】また、請求項5の発明のインバータ駆動油
圧ユニットによれば、上記圧力検出手段は、上記モータ
を駆動するための電流を検出する電流センサであるか
ら、モータの負荷を介して吐出ラインの圧力を間接的に
簡単かつ安価に検出して、圧力制御、定馬力制御、疑似
定馬力制御をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態のインバータ駆動油圧
ユニットのブロック図である。
【図2】リリーフ弁の圧力オーバライド特性を示すグラ
フである。
【図3】 定馬力および疑似定馬力の特性を表すグラフ
である。
【図4】 定馬力制御および疑似定馬力制御時のマイコ
ンの動作を示すフローチャートである。
【図5】 リリーフ弁の変形例の回路図である。
【図6】 従来の油圧ユニットの回路図である。
【符号の説明】
7 吐出ライン 11 固定容量型
油圧ポンプ 12 同期モータ 13 インバータ
コントローラ 15,25 リリーフ弁 17 圧力センサ 23 ブリードオフライン 24 絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA09 AA12 AA24 AA34 BA15 BA33 BA38 BA42 CA03 CA21 CA29 DA07 DA16 DA18 EA13 EA20 EA26 EA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定容量型油圧ポンプ(11)と、この
    固定容量型油圧ポンプ(11)を駆動する回転数制御が
    可能なモータ(12)と、 上記固定容量型油圧ポンプ(11)の吐出ライン(7)
    の圧力を直接または間接に検出する圧力検出手段(1
    7)と、 この圧力検出手段(17)の出力信号と指令信号に基づ
    いてモータの回転数を制御して吐出ライン(7)の流量
    および圧力を制御し、また、定馬力または疑似定馬力の
    運転をするようにモータ(12)の回転数を制御するイ
    ンバータコントローラ(13)とを備えたことを特徴と
    するインバータ駆動油圧ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインバータ駆動油圧ユ
    ニットにおいて、上記吐出ライン(7)にリリーフ弁
    (15,25)を接続したことを特徴とするインバータ
    駆動油圧ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインバータ駆
    動油圧ユニットにおいて、上記吐出ライン(7)に、絞
    り(24)を有するブリードオフライン(23)を接続
    したことを特徴とするインバータ駆動油圧ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記圧力検出手
    段(17)は圧力センサ(17)であることを特徴とす
    るインバータ駆動油圧ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記圧力検出手
    段は、上記モータ(12)を駆動する電流を検出する電
    流センサであることを特徴とするインバータ駆動油圧ユ
    ニット。
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