JP2001280257A - 液圧装置 - Google Patents

液圧装置

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JP2001280257A
JP2001280257A JP2000095620A JP2000095620A JP2001280257A JP 2001280257 A JP2001280257 A JP 2001280257A JP 2000095620 A JP2000095620 A JP 2000095620A JP 2000095620 A JP2000095620 A JP 2000095620A JP 2001280257 A JP2001280257 A JP 2001280257A
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pressure
electric motor
motor
liquid pump
hydraulic device
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JP2000095620A
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Tetsuji Machida
哲治 町田
Fumiaki Shibuya
文昭 渋谷
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で省エネの液圧装置を実現する。 【解決手段】圧力補償機構付き可変容量形液体ポンプ5
を駆動する電動モータ4の回転速度をモータ回転制御手
段1にてオープン制御する液圧装置において、液体ポン
プ5に関する状態を検出する検出手段10を設けるとと
もに、その出力Bに応じて電動モータ4の回転速度を切
り換える。これにより、ポンプ及びモータの機械損失が
減るとともにモータの小形化も可能となる。また、電動
モータ4を誘導電動機にし、その駆動装置をインバータ
にし、検出手段10は吐出圧力Pに応動する圧力スイッ
チにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作動部へ圧力液
体を供給する液体ポンプを電動モータで駆動する油圧装
置等の液圧装置に関し、詳しくは、液体ポンプが圧力補
償機構付き可変容量形のものであって電動モータの回転
制御がオープン制御でなされる液圧装置に関する。
【0002】なお、この明細書でいう「オープン制御の
モータ回転制御」即ち「電動モータの回転制御がオープ
ン制御でなされること」は、電動モータ自体およびその
直前直後からの検出を伴ったフィードバック制御が行わ
れていないということを意味する。例えば、モータ駆動
電流を検出して行うモータトルク制御や、モータ回転軸
の回転速度を検出して行うモータ速度制御などは、行わ
れない。ただし、モータ回転制御手段以外のところのフ
ィードバック制御まで排除する訳ではなく、例えば、電
動モータの先に設けられた液体ポンプや作動部からの検
出を伴ったフィードバック制御は、併存しうる。
【0003】
【従来の技術】図8(a)にブロック図を示した油圧装
置(液圧装置)は、工作機械の旋盤やマシニングセンタ
ーにおいてチャッキングやクランプ等に多用されている
ものである。この装置は、電動モータ4で液体ポンプ5
を駆動してそれから吐出される圧油(圧力液体)の流れ
る方向を電磁弁6等で切り換えることでチャックシリン
ダやクランプシリンダ等の作動部7を油圧駆動し所期の
動作を行わせるものであるが、流量マッチ制御システム
などと呼ばれ、絞り弁とチェック弁との並列回路を用い
たメータイン方式が採用されているのに加えて、液体ポ
ンプ5には圧力補償機構付き可変容量形のものが採用さ
れている。電磁弁6の切り換えは、図示のようにメイン
コントローラ8からの電気的な制御指令Aにて遠隔で行
われたり、クラッチ部材の手動操作や機械的作動等にて
行われるようになっている。
【0004】この場合、電動モータ4は単純に定速回転
させられ(図8(b)参照)、制御指令Aに従って電磁
弁6が切り替わると、作動部7におけるロッド等の可動
部材が進退等する。すなわち(図8(c)〜(f)参
照)、制御指令Aが継続してローのときは作動部7が待
機状態になっており(期間t1)この状態では可動部材
の動きが無いので吐出圧力Pは高いが吐出流量Qが絞ら
れていて消費電力は少なくなっている。その状態で、制
御指令Aがハイになると電磁弁6が切り替わって作動部
7が前進状態になり可動部材が動くので(期間t2)こ
の状態では吐出圧力Pが多少下がっても吐出流量Qが大
きくなるので消費電力は多くなる。
【0005】そして、作動部7が作動限に達して例えば
クランプ状態になると(期間t3)可動部材が止まって
吐出流量Qが絞られるので吐出圧力Pは高くなるが消費
電力は少なくなる。その状態で、制御指令Aがローにな
ると再び電磁弁6が切り替わって今度は作動部7が後退
状態になり可動部材が動くので(期間t4)この状態で
も吐出圧力Pが多少下がって吐出流量Qが大きくなるの
で消費電力は多くなる。それから、可動部材が完全に戻
って止まると作動部7が待機状態に戻り(期間t1)消
費電力が少なくなる。
【0006】このように、この液圧装置では、液体ポン
プ5に圧力補償機構付き可変容量形のものが採用された
ことにより、電磁弁6の切換に伴って吐出圧力Pが変化
するとともに吐出流量Qも増減して、進退移動やクラン
プ等の作動に必要な分しか圧力液体の吐出が行われない
ので、液体ポンプ5に固定容量形のものを用いる基本シ
ステムに比べて消費エネルギーが節約されている。しか
も、電磁弁6に基づく作動状態の切換は基本システムと
同等の単純なもので足りている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械加
工等に対するコスト削減の要請は厳しさを増すばかりで
あり、それに応えるには更に一段と消費電力を削減する
必要がある。また、そのようなランニングコストばかり
でなく、部材費等の原価によって決まる液圧装置導入の
初期費用も低減する必要もある。このため、いくら省エ
ネ効果が高く性能も優れているといっても高価で複雑な
サーボモータを導入したのでは、初期費用がアップして
しまううえ、作動状態切換方式の複雑化まで招来する虞
もあるので、サーボモータ等の採用は避けざるを得な
い。また、液体ポンプの更なる改良による効率向上を待
ってもいられない。
【0008】そこで、原価の低減と消費電力の節約との
両立を図るべく、液体ポンプに圧力補償機構付き可変容
量形のものが採用されているのを利用して出来るだけ簡
便な改造で達成するには如何なる工夫をすべきかが技術
的な課題となる。この発明は、このような課題を解決す
るためになされたものであり、安価で省エネの液圧装置
を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段は、簡易な
オープン制御の範囲に留めつつ電動モータの制御駆動方
式を手直ししたものである。その構成および作用効果を
以下に説明する。
【0010】[第1の解決手段]第1の解決手段の液圧
装置は、出願当初の請求項1に記載の如く、圧力補償機
構付き可変容量形液体ポンプと、これを駆動する電動モ
ータと、この電動モータの回転速度を制御するオープン
制御のモータ回転制御手段とを備えた液圧装置におい
て、前記液体ポンプに関する状態を検出する検出手段を
設けるとともに、この検出手段の出力に応じて前記モー
タ回転制御手段が前記電動モータの回転速度を切り換え
るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】このような第1の解決手段の液圧装置にあ
っては、圧力補償機構付き可変容量形液体ポンプの働き
によって吐出圧力が所定範囲内に収められるとともに吐
出流量が必要な量だけに可変制御されて、圧力液体に注
ぎ込まれるエネルギーが節約される。しかも、液体ポン
プに関する状態が検出されるとともに、その検出結果に
応じて電動モータの回転速度が切り換えられる。そし
て、吐出圧力が低いときには圧力補償機構が抑制的には
働かず液体ポンプの容量が最大になり、その状態では吐
出流量も多いことが求められるので、電動モータは高速
回転する。これに対し、吐出圧力が高いときには圧力補
償機構が抑制的に働き液体ポンプの容量が最小になり、
その状態では吐出流量は多くは求められない。そこで、
そのとき電動モータは低速回転する。そうすると、同じ
吐出流量を維持するべく液体ポンプの容量が自動調整さ
れて、液体ポンプの容量が最小の状態から容量可変範囲
の中間に移行する。
【0012】吐出流量が同じでも、液体ポンプの容量最
小の状態でポンプ等を高速回転させたときと、液体ポン
プの容量および回転を適度に保ったときとを比較する
と、ポンプ及びモータの機械損失は、前者よりも後者の
方が各段に少なくなる。これにより、この液圧装置にあ
っては、圧力液体に注ぎ込まれるエネルギーが節約され
るばかりか、それに加えて、電動モータに注ぎ込まれて
から圧力液体に転化されるまでのエネルギーロスも節減
されるので、消費電力が更に節約される。
【0013】また、電動モータの回転速度が高低切り替
わることから、電動モータの回転速度を厳密に定格回転
以内に収める必要はなくなり、絶対上限以下であれば一
時的には定格回転を超えて使用できるので、消費電力の
更なる節約とも相俟って、電動モータを定格回転数等の
低いものに変更することが可能となる。これにより、電
動モータが小形のもので足りることとなり、その分だけ
コストダウンできる。なお、モータの回転速度が可変さ
れるといっても高低切り替わるだけで依然として簡素な
オープン制御のままであり、作動状態の切換方式等に影
響が及ぶことも無い。
【0014】これにより、電動モータの小形化に伴う原
価の低減に加えて、電動モータの回転速度の適正化に伴
う消費電力の節約も、果たされることとなる。したがっ
て、この発明によれば、安価で而も省エネの液圧装置を
実現することができる。
【0015】[第2の解決手段]第2の解決手段の液圧
装置は、出願当初の請求項2に記載の如く、上記の第1
の解決手段の液圧装置であって、前記電動モータに誘導
電動機が採用されるとともに、その駆動装置にはインバ
ータが採用されており、しかも、前記検出手段は、検出
したもの即ち前記液体ポンプに関する物理状態が自己の
設定条件を上回っているか下回っているかの比較結果を
出力するようになっている、というものである。
【0016】このような第2の解決手段の液圧装置にあ
っては、一般に安価で丈夫な誘導電動機が採用されてい
るので、初期費用ばかりか保守費用等の維持費も更に削
減されることとなる。しかも、インバータとの組み合わ
せにより、電動モータの回転速度を切り換えるのが容易
に行えるうえ、オープン制御なので回転速度の切換を行
うようにしても制御駆動装置のコストアップは十分に抑
えられる。さらに、スイッチングノイズ等の避け難いイ
ンバータが採用されても、検出手段が検出値をアナログ
信号等で出力するのでなく上か下かの二値で出力するこ
とから、検出部材や信号伝送系を安価なもので済ませて
も、比較結果はノイズの存在に拘わらず正確に回転制御
手段へ送られて利用されるので、モータ回転速度の切換
動作やその他の制御等も確実に動作することとなる。し
たがって、この発明によれば、安価かつ省エネで而も動
作の確実な液圧装置を実現することができる。
【0017】[第3の解決手段]第3の解決手段の液圧
装置は、出願当初の請求項3に記載の如く、上記の第2
の解決手段の液圧装置であって、前記液体ポンプの吐出
圧力に応動する圧力スイッチが、前記検出手段に設けら
れている、というものである。
【0018】このような第3の解決手段の液圧装置にあ
っては、圧力スイッチによって液体ポンプの吐出圧力が
検出され、それが圧力スイッチの設定圧力を上回ってい
るか下回っているかという比較結果が出力されること
で、検出手段が具現化される。圧力スイッチは入手容易
で比較的安価でもあり、吐出圧力の検出も液体ポンプの
吐出口やその先の配管等に圧力スイッチを装着すること
で割と楽に行える。したがって、この発明によれば、安
価かつ省エネで而も動作の確実な液圧装置を簡便に実現
することができる。
【0019】[第4の解決手段]第4の解決手段の液圧
装置は、出願当初の請求項4に記載の如く、上記の第2
の解決手段の液圧装置であって、前記液体ポンプの容量
可変機構に対して設けられその可変状態に応動するスイ
ッチが、前記検出手段に具わっている、というものであ
る。
【0020】このような第4の解決手段の液圧装置にあ
っては、スイッチによって液体ポンプの容量可変機構に
関する可変状態が検出され、それがスイッチの設定条件
を上回っているか下回っているかという比較結果が出力
されることで、検出手段が具現化される。機械部材の位
置変化等を検出するスイッチも、割と入手容易で、さほ
ど高価でもない。しかも、検出対象が容量可変機構の可
変状態になっていて、圧力補償機構が作動しそれに応じ
て容量可変機構も作動したところで検出がなされるの
で、圧力補償機構の補償圧力を設定変更したときでも、
スイッチ自体の設定条件は変更する必要がなく、そのま
までも的確な検出が行える。
【0021】このように補償圧力を変える際に圧力補償
機構以外の余計なものを操作等する必要が無く本来の圧
力補償機構の操作や調節を行えば足りるので、そのほう
が便利である。したがって、この発明によれば、安価か
つ省エネで而も動作が確実で更に便利な液圧装置を実現
することができる。
【0022】[第5の解決手段]第5の解決手段の液圧
装置は、出願当初の請求項5に記載の如く、上記の第2
の解決手段の液圧装置であって、前記液体ポンプにおけ
る圧力補償機構から容量可変機構への導圧用連通路に対
して設けられそこの圧力に応動する圧力スイッチが、前
記検出手段に具わっている、というものである。
【0023】このような第5の解決手段の液圧装置にあ
っては、圧力スイッチによって液体ポンプに関する特定
箇所の圧力が検出され、それが圧力スイッチの設定圧力
を上回っているか下回っているかという比較結果が出力
されることで、検出手段が具現化される。圧力スイッチ
は入手容易で比較的安価である。また、その圧力検出箇
所が、圧力補償機構から容量可変機構への導圧用連通路
になっていて、やはり圧力補償機構が作動したところで
検出がなされるので、圧力補償機構の補償圧力を設定変
更したときでも、スイッチ自体の設定条件は変更する必
要がなく、そのままでも的確な検出が行える。しかも、
その特定箇所の圧力は、圧力補償機構が作動し始めると
直ちに而も明瞭に変化するので、所望の検出結果が速や
かに得られる。そのため、モータ回転速度の切換が迅速
に行われて、消費電力の節約が更に進むこととなる。し
たがって、この発明によれば、安価かつ一層省エネで而
も動作が確実で更に便利な液圧装置を実現することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の液圧装置について、これを実施するための具体
的な形態を、以下の第1〜第4実施例により説明する。
図1〜図4に示した第1実施例は、上述した第1〜第3
の解決手段を具現化したものであり、図5に示した第2
実施例は、上述した第1,第2,第4の解決手段を具現
化したものであり、図6の第3実施例、及び図7の第4
実施例は、上述した第1,第2,第5の解決手段を具現
化したものである。なお、それらの図示に際しては、簡
明化等のため、筐体パネルや,ベース,フレーム,ボル
ト等の締結具,ヒンジ等の連結具,Oリング等のシール
部材などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関
連するものを中心に主として記号やブロックで図示し
た。
【0025】
【第1実施例】本発明の液圧装置の第1実施例につい
て、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図
1は、その全体ブロック図であり、図2は、そのうちの
モータ制御用電子回路の回路図である。また、図3は、
圧力補償機構付き可変容量形アキシャルピストンポンプ
の構成等を示し、(a)が詳細な記号図、(b)が圧力
−流量特性図、(c)が斜板の傾動に基づく容量可変方
式の原理を示す要部斜視図、(d)が圧力補償制御機構
も付加した要部の断面図である。
【0026】この液圧装置が図8(a)の従来装置と相
違するのは、センサ10(検出手段)が設けられた点
と、電動モータ4の電気的な駆動制御を行うモータ制御
用電子回路1が明記されている点と、メータイン用の絞
り弁等が省かれている点である。すなわち、この液圧装
置には(図1参照)、油圧シリンダ等の作動部7と、そ
れに作動流体である圧力液体を供給するための圧力補償
機構付き可変容量形液体ポンプ5と、これを駆動する電
動モータ4と、その回転速度を制御するモータ制御用電
子回路1(モータ回転制御手段)と、作動部7に至る液
体ポンプ5の吐出ライン等に介挿して設けられメインコ
ントローラ8からの制御指令A等に従って流路の方向切
換を行う電磁弁6(油圧回路)とに加えて、電磁弁6よ
り手前に位置する液体ポンプ5の吐出ライン等に対して
吐出圧力Pを受圧可能に接続され検出信号Bをモータ制
御用電子回路1へ送出するセンサ10も具えられてい
る。
【0027】センサ10は、液体ポンプ5に関する状態
量として受圧した吐出圧力Pを検出するが、これには、
その吐出圧力Pに応動してオンオフする圧力スイッチが
採用されている。すなわち、センサ10は、スイッチ状
態がオンオフ切り替わるときの閾値となる圧力を摘み操
作等で設定することが可能なものであり、その設定圧力
(自己の設定条件)を検出圧力(吐出圧力P)が上回っ
ているとき検出信号B(比較結果)に二値のうち例えば
ハイを出力し、逆に下回っているときには検出信号Bに
二値のうち例えばローを出力するようになっている。
【0028】電動モータ4には、安価で一般的なかご形
三相誘導電動機等が採用され、それに駆動電流を供給す
るモータ制御用電子回路1には、パワートランジスタ等
を有して電動モータ4への駆動電流を商用電源から生成
するモータドライバ3(電動モータの駆動装置)と、そ
のパワートランジスタのオンオフ等の制御を行うモータ
コントローラ2(電動モータの制御装置)とが設けられ
ている。モータドライバ3には、電動モータ4の回転速
度を可変するのが容易でエネルギー効率も優れているイ
ンバータが採用され、モータコントローラ2には、セン
サ10から受けた検出信号Bに応じて電動モータ4の回
転速度を高速回転と低速回転との2段で切り換えるだけ
の簡素なオープン制御方式が採用されている。
【0029】そのため(図2参照)、例えば、モータコ
ントローラ2には、低速回転に対応した所定電圧の回転
指示値R1と高速回転に対応した他の電圧の回転指示値
R2とを信号入力とし検出信号Bを制御入力として検出
信号Bがハイのとき回転指示値R1を出力し検出信号B
はローのとき回転指示値R2を出力するスイッチ回路あ
るいはセレクタ等からなる切換部2aや、モータドライ
バ3のパワートランジスタのオンオフ等を誘導電動機4
の各相に対応づけて制御するため例えば三相の発振信号
Up,Vp,Wpを生成するとともにその周波数を切換
部2aの出力に対応して高低切り換える周波数制御部2
bが設けられている。周波数制御部2bは、切換部2a
の出力を制御電圧として入力する電圧制御発振回路(V
CO)やその発振信号から移相処理等にて三相の発振信
号Up,Vp,Wpを生成する三相変換回路にて具体化
しても良く、カウンタ回路等を用いたデジタル回路でも
良い。また、マイクロプロセッサのプログラム処理によ
る例えばパルス幅変調方式(PWM)で具体化しても良
く、その場合、切換部2aもプログラムでの択一処理等
となる。
【0030】また、モータドライバ3は、パルス信号U
pに従って何れか一方が導通し他方が遮断する直列接続
のトランジスタ対Q1,Q2と、同様にパルス信号Vp
に従って交互に導通・遮断するトランジスタ対Q3,Q
4と、パルス信号Wpに従って交互に導通・遮断するト
ランジスタ対Q5,Q6とを具えたインバータである。
各トランジスタQ1〜Q6は、IGBT等のパワートラ
ンジスタからなり、フライホイールダイオードや図示し
ないスナバ回路等も必要に応じて適宜付加されている。
また、3組のトランジスタ対は、商用の交流電流を直流
に変換する電源部3aから延びた正負一対の配線間に接
続されていて、正側トランジスタQ1,Q3,Q5がオ
ンして導通状態のとき電動モータ4の各相U,V,Wへ
電流を流し込む一方、負側トランジスタQ2,Q4,Q
6がオンして導通状態のとき電動モータ4の各相U,
V,Wから電流を吸い込むようになっている。なお、こ
れらのトランジスタとモータコントローラ2との間に
は、パルス信号Up,Vp,Wpに対応したベース電流
を増幅生成するアンプや、対のトランジスタが同時にオ
ンして短絡等の障害が起こるのを防止するための回路3
b等も付設されている。
【0031】液体ポンプ5には(図3参照)、斜板5h
の傾転角を可変制御しうるアキシャルピストンポンプが
良く用いられるが、可変容量形であれば、ラジアルピス
トンポンプやベーンポンプ等の他のタイプのものでも良
い。いずれであっても、液体ポンプ5の容量が制御可能
範囲の上限に来たときポンプ軸5dの単位回転数当たり
最大量を吐出し、液体ポンプ5の容量が制御可能範囲の
下限に来たとき吐出量Qがほぼ零になるようになってい
る。そのための容量可変機構5aに加えて、この液体ポ
ンプ5には、吐出圧力Pに応じて作動し吐出圧力Pが所
定の設定圧力を超えると容量可変機構5aへパイロット
圧を送る圧力補償機構5bも付設されている(図3
(a)参照)。
【0032】アキシャルピストンポンプを例に詳述する
と(図3(c),(d)参照)、ポンプ軸5dを介して
シリンダブロック5fが電動モータ4によって回転駆動
されると、シュープレート5gに一端の係止された幾つ
かのピストンが進退し、それに伴って、バルブプレート
の吸い込みポート5eから油等の液体が吸い込まれると
ともに、バルブプレートの吐き出しポート5cから液体
が吐出されるようになっている。また、シュープレート
5gの傾きを規定する斜板5h(ヨーク)は、傾動可能
に支持され、その傾きが容量可変機構5aによって可変
制御されるようになっている。容量可変機構5aは、液
体流路5iを介して導かれたパイロット圧が高いと斜板
5hの傾転角を変えてピストンの行程および吐出流量Q
を零に近づけ、パイロット圧が低いと斜板5hの傾転角
を逆向きに変えてピストンの行程および吐出流量Qを最
大に近づけるようになっている。
【0033】さらに、そのパイロット圧を決める圧力補
償機構5bは、圧力制御弁の一種であり、リリーフ弁に
似た構造をしている。すなわち、吐き出しポート5cの
ところから吐出圧力Pの圧油をスプールの一端側に導く
とともに、そのスプールの他端側から摘み操作等で弾撥
力を調節可能なバネでスプールを押し、吐出圧力Pとバ
ネでの設定圧力との大小に応じてスプールが移動して、
吐出圧力Pが設定圧力を上回ると、吐出圧力Pを液体流
路5iへ導いてパイロット圧を上昇させる一方、吐出圧
力Pが設定圧力を下回ると、液体流路5i内のパイロッ
ト圧をケーシング内空間経由でタンクへ抜いて下降させ
るようになっている。そして、このような圧力補償機構
5b及び容量可変機構5aの働きによって、吐出流量Q
は(図3(b)参照)、吐出圧力Pが圧力補償機構5b
の設定圧力に達するまでは、多少の変動は有るが最大容
量に対応した一定値になり、吐出圧力Pがその設定圧力
に達すると、急に零になる、という特性を示す。
【0034】この第1実施例の液圧装置について、その
使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図4
(a)〜(f)は、何れも、動作状態を示すタイムチャ
ートである。ここでも、従来例との比較等のため、作動
部7が工作機械のクランプシリンダ等であり、そのロッ
ド等の可動部材が進退する際に、制御指令Aに応じて作
動部7が待機状態(期間t1)前進状態(期間t2)ク
ランプ状態(期間t3)待機状態(期間t1)の各状態
を遷移する場合について述べる。
【0035】先ず、作動部7が待機状態(期間t1)の
うちは、制御指令Aが継続してローであり、その状態で
は、可動部材の動きが無いので吐出圧力Pが高く、それ
に対応して検出信号Bはハイとなる。また、これを受け
たモータ制御用電子回路1の制御によって電動モータ4
の回転速度は回転指示値R1に対応した低速回転とな
る。この回転速度は従来例のものより遅くなっている。
さらに、吐出流量Qは、電磁弁6や作動部7でのリーク
量等に対応して決まるので、従来例のものとほぼ同じに
なるが、ポンプ軸5d回転速度の相違が圧力補償機構5
b及び容量可変機構5aによる斜板5hの傾転角自動調
整によって吸収されるので、やはり必要量だけ供給され
る。
【0036】次に、その状態で、制御指令Aがハイにな
ると電磁弁6が切り替わって作動部7が前進状態になり
可動部材が動く(期間t2)。この状態では、吐出圧力
Pがグッと下がり、それに対応して検出信号Bがローと
なる。また、これを受けたモータ制御用電子回路1の制
御によって電動モータ4の回転速度は回転指示値R2に
対応した高速回転となる。この回転速度は従来例のもの
と同等に速くなっている。さらに、吐出流量Qは、可動
部材の動きに対応して従来例のものと同様に大きくな
る。
【0037】そして、作動部7が作動限に達してクラン
プ状態になると(期間t3)、可動部材が止まって吐出
圧力Pが高くなる。この状態で吐出流量Qは少なくな
る。すると、この状態では、吐出圧力Pに対応して検出
信号Bがハイとなり、これを受けたモータ制御用電子回
路1の制御によって電動モータ4の回転速度は回転指示
値R1に対応した低速回転となる。その状態で、制御指
令Aがローになると再び電磁弁6が切り替わって今度は
作動部7が後退状態になり可動部材が動くので(期間t
4)吐出圧力Pがグッと下がるので検出信号Bがローと
なり、これを受けたモータ制御用電子回路1の制御によ
って電動モータ4の回転速度は回転指示値R2に対応し
た高速回転となる。それから、可動部材が戻って止まる
と待機状態に戻る(期間t1)。
【0038】このように、この液圧装置でも、圧力補償
機構付き可変容量形液体ポンプ5の採用が継続されてい
ることにより、電磁弁6の切換に伴って吐出圧力Pが変
化するとともに吐出流量Qも増減して、進退移動やクラ
ンプ等の作動に必要な分しか圧力液体の吐出が行われな
いので、圧力液体に注がれるエネルギーは既述の従来例
同様に節約されている。しかも、電磁弁6に基づく作動
状態の切換は基本システムと同等の単純なもので足りて
いる。
【0039】さらに、それだけでなく、この実施例の液
圧装置では、待機状態(期間t1)やクランプ状態(期
間t3)のときに、電動モータ4及び液体ポンプ5の回
転速度が低速になるので、回転支軸における粘性抵抗や
慣性抵抗などに起因する機械損失が減少する。しかも、
負荷状態すなわち吐出圧力P×吐出流量Qは同じままな
ので、電動モータ4の消費電力は機械損失が減少した分
だけそのまま減少する。例えば、典型的な工作機械用の
液圧装置で実験測定した結果では、回転速度を1800
回転(min-1)と300回転(min-1)とで切り換えること
で消費電力をほぼ半減することができた。また、進退時
にも(期間t2,t4)、吐出圧力Pの低下等に基づい
て消費エネルギーが少なくなる。さらに、電動モータ4
には、安価で丈夫な誘導電動機が採用されているうえ、
その定格回転数が回転指示値R2を多少下回る小形のも
のになっているので、モータドライバ3にインバータを
導入したりセンサ10を追加設置したにも拘わらず、モ
ータコントローラ2や検出信号Bの伝送系等が簡易なも
ので足りることも相俟って、装置コストの低減も達成さ
れている。
【0040】
【第2実施例】図5に全体ブロック図を示した本発明の
液圧装置が上述した第1実施例のものと相違するのは、
検出手段としてセンサ10に代えてセンサ11が導入さ
れている点である。
【0041】センサ11は、液体ポンプ5の容量可変機
構5aの可変状態に応動するべく、その容量可変機構5
aに対して設けられる。これには、斜板5hやそれに連
動する部材に感応して斜板5hの傾転角の変化に伴いオ
ンオフするものであれば任意のスイッチが採用可能であ
るが、油汚れ等に強くて設置上の制約も少ない近接スイ
ッチが好適であり、その場合、斜板5h等に検出対象の
小さな磁石を取り付けておき、それをケイーシングの外
から近接スイッチで検出するようにすると良い。また、
その場合、斜板5h等と共に動く磁石の位置とセンサ1
1の設定場所に対応した設定位置との遠近比較に基づい
てセンサ11がオンオフする。
【0042】この場合も、全体的な動作等は第1実施例
について述べたのと同様なので、再度の説明は割愛する
が、この場合、検出信号Bの生成メカニズム等が異な
る。すなわち、吐出圧力Pが圧力補償機構5bの設定圧
力を上回ると、そこから容量可変機構5aに高いパイロ
ット圧が送られて、斜板5hの傾転角が変化し、それに
応じてセンサ11が検出信号Bをハイにする。これに対
し、吐出圧力Pが圧力補償機構5bの設定圧力を下回る
と、それに対応して容量可変機構5aへのパイロット圧
が低下して、斜板5hの傾転角が逆向きに変化し、それ
に応じてセンサ11が検出信号Bをローにする。
【0043】このように、吐出圧力Pに直接応動するの
で無く、容量可変機構5aを介して吐出圧力Pには間接
的に応動するようになっているので、圧力補償機構5b
の設定圧力を変更したような場合に、上記第1実施例の
液圧装置ではセンサ10の設定圧力も変更し直す必要が
有るのに対し、この第2実施例の液圧装置では、容量可
変機構5aが圧力補償機構5bの作動を待って作動する
ものなので、センサ11の設定位置を変更し直す必要は
無い。
【0044】
【第3実施例】図6に全体ブロック図を示した本発明の
液圧装置が上述した第1実施例のものと相違するのは、
検出手段としてセンサ10に代えてセンサ12が導入さ
れている点である。
【0045】センサ12は、センサ10と同様の圧力ス
イッチでも別の圧力スイッチでも良いが、その設置個所
は異なる。すなわち、センサ12は、液体ポンプ5にお
ける圧力補償機構5bから容量可変機構5aへの導圧用
連通路である液体流路5iに対して設けられ、そこの圧
力であるパイロット圧に応動する。具体的には、そのパ
イロット圧が自己の設定圧力を上回っているときには検
出信号Bをハイにし、パイロット圧が自己の設定圧力を
下回っているときには検出信号Bをローにするようにな
っている。
【0046】この場合も、全体的な動作等は第1実施例
について述べたのと同様なので、繰り返しとなる説明は
割愛するが、やはり、検出信号Bの生成メカニズム等が
異なる。すなわち、吐出圧力Pが圧力補償機構5bの設
定圧力を上回り、そこから液体流路5iに高いパイロッ
ト圧が送られると、それに感応してセンサ12が検出信
号Bをハイにする。これに対し、吐出圧力Pが圧力補償
機構5bの設定圧力を下回り、それに対応して液体流路
5iの圧力が低下すると、それに感応してセンサ12が
検出信号Bをローにする。
【0047】このように、吐出圧力Pに直接応動するの
で無く、圧力補償機構5bから容量可変機構5aに至る
液体流路5iの圧力を検出することで吐出圧力Pには間
接的に応動するようになっているので、やはり圧力補償
機構5bの設定圧力を変更したような場合に、センサ1
2の設定位置を変更し直す必要は無い。しかも、圧力補
償機構5bが作動すれば、容量可変機構5aの作動を待
たずに、速やかにセンサ12が応動するので、吐出流量
Qの多い進退状態(期間t2,t4)から吐出流量Qの
少ない待機状態等(期間t1,t3)に移行するに際し
て、上記第2実施例の液圧装置よりも迅速にモータ回転
速度が高速から低速に切り替わるので、その分だけ消費
電力の節約が更に進むこととなる。また、この場合、作
動部7側にメータイン・メータアウト回路やブレーキ回
路等が設けられて、進退時(期間t2,t4)に吐出圧
力Pが高止まりするようになっていても、圧力補償機構
5bが適切に作動する範囲に収まってさえいれば、液体
流路5iの圧力は零近くまで明瞭に変化するので、確度
の高い検出結果が得られる、という利点もある。
【0048】
【第4実施例】図7に全体ブロック図を示した本発明の
液圧装置が上述した第3実施例のものと相違するのは、
回転指示値R1,R2が固定電圧でなくメインコントロ
ーラ8から与えられるようになった点と、圧力補償機構
5bに電磁比例式の圧力制御弁が採用されてその設定圧
力の変更が手動でなくメインコントローラ8からの設定
信号Cに従って行われるようになった点である。
【0049】この場合、回転指示値R1,R2や設定信
号Cの値を変えることで同じ液圧装置を種々のアプリケ
ーションに適合させることができるうえ、それらの値は
メインコントローラ8側で自由に変えられる。しかも、
そのようにしても、上述の説明から明らかなように液圧
装置側には再調整等を施す必要が無いので、便利であ
る。
【0050】
【その他】なお、上記の各実施例では、電磁弁6をメイ
ンコントローラ8で制御するようにしたが、電磁弁6を
作動させる方法は、これに限られるものでなく、例えば
手動で操作するスイッチや工作機械の可動部材にて操作
されるスイッチの出力等に応じて作動するようにしても
良く、その場合、メインコントローラ8は無くても良
い。また、電磁弁6もこれに限られず例えばレバー操作
等で作動する他の方向制御弁等でも良い。さらに、上記
の各実施例で電磁弁6や作動部7は、一組しか設けられ
ていなかったが、これも一組に限られるものでなく、液
体ポンプ5の吐出ラインに対して並列に複数組が接続さ
れていても良い。
【0051】また、作動部7も、上述したシリンダユニ
ットに限らず、油圧モータや他のアクチュエータであっ
ても良い。例えば、ボールネジ等の回転直進運動変換機
構とラムシリンダ等の加圧機構との組み合わせや、減速
ギヤ等を介在させて連結された揺動機構などでも良い。
その応用も、上述した工作機械に限らず、例えば、プレ
ス装置やダイキャストマシーンの他、ガラス用成形機
や,射出成形機,圧入部品装着装置,移載装置,ロボッ
トアーム等、種々の分野で可能である。さらに、液体
は、油圧が普及しており使い易いが、油圧に限られるも
ので無く、例えばアプリケーションの特質や制約事項等
にもよるが、水や、化学合成された液体、異種液体の混
合液、粉粒材の混入液などを用いても良い。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の液圧装置にあっては、圧力補償機構
付き可変容量形液体ポンプの存在を前提として電動モー
タの回転速度を切り換えるようにしたことにより、ポン
プ及びモータの機械損失が減るとともにモータの小形化
も可能となり、その結果、安価で而も省エネの液圧装置
を実現することができたという有利な効果が有る。
【0053】また、本発明の第2の解決手段の液圧装置
にあっては、電動モータ及びその駆動制御を安価なもの
で簡便に行うとともにそのノイズ等の影響が検出結果に
及ぶことのないようにしたことにより、安価かつ省エネ
で而も動作の確実な液圧装置を実現することができたと
いう有利な効果を奏する。
【0054】さらに、本発明の第3の解決手段の液圧装
置にあっては、安価な検出部材を楽なところに装着する
ことで検出手段を具現化したことにより、安価かつ省エ
ネで而も動作の確実な液圧装置を簡便に実現することが
できたという有利な効果が有る。
【0055】また、本発明の第4の解決手段の液圧装置
にあっては、安価な検出部材を導入するとともに液体ポ
ンプの容量可変機構の作動に基づいて検出がなされるよ
うにしたことにより、補償圧力を変えても検出手段の設
定条件を変える必要は無いので、安価かつ省エネで而も
動作が確実で更に便利な液圧装置を実現することができ
たという有利な効果を奏する。
【0056】また、本発明の第5の解決手段の液圧装置
にあっては、安価な検出部材を導入するとともに液体ポ
ンプの圧力補償機構の作動に基づいて検出がなされるよ
うにしたことにより、補償圧力を変えても検出手段の設
定条件を変える必要は無く而も検出および切換が迅速に
行われるので、安価かつ一層省エネで而も動作が確実で
更に便利な液圧装置を実現することができたという有利
な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液圧装置の第1実施例について、そ
の構成を示す全体ブロック図である。
【図2】 モータ制御用電子回路の回路図である。
【図3】 圧力補償機構付き可変容量形アキシャル
ピストンポンプの構成等を示し、(a)が詳細な記号
図、(b)が圧力−流量特性図、(c)が斜板での容量
可変方式の原理を示す要部斜視図、(d)が圧力補償制
御機構も付加した要部の断面図である。
【図4】 動作状態を示すタイムチャートである。
【図5】 本発明の液圧装置の第2実施例に関する全体
ブロック図である。
【図6】 本発明の液圧装置の第3実施例に関する全体
ブロック図である。
【図7】 本発明の液圧装置の第4実施例に関する全体
ブロック図である。
【図8】 従来の液圧装置のブロック図とタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 モータ制御用電子回路(電動モータの制御駆動装
置、回転制御手段) 2 モータコントローラ(制御回路、電動モータの電
子制御装置) 2a 切換部(スイッチ回路、セレクタ、プログラ
ムでの択一処理) 2b 周波数制御部(VCO+三相変換、PWM) 3 モータドライバ(インバータ、パワー回路、電動
モータの駆動装置) 4 電動モータ(誘導電動機) 5 液体ポンプ(油圧ポンプ、圧力補償機構付き可変
容量形液体ポンプ) 5a 容量可変機構(斜板傾転機構) 5b 圧力補償機構(圧力制御弁) 5i 液体流路(パイロット圧を導く連通路、導圧
用連通路) 6 電磁弁(切換バルブ、油圧回路、方向制御弁) 7 作動部(油圧シリンダ、液圧アクチュエータ) 8 メインコントローラ(応用向け順序制御手段) 10 センサ(圧力スイッチ、設定圧力との比較を伴っ
た検出手段) 11 センサ(近接スイッチ、設定位置との比較を伴っ
た検出手段) 12 センサ(圧力スイッチ、設定圧力との比較を伴っ
た検出手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA02 AA04 AA05 AA09 AA12 AA24 AA33 AA35 BA13 BA32 CA03 CA13 DA07 DA08 DA25 EA13 EA14 EA33 EA42 3H089 AA82 BB01 CC01 DA03 DA14 DA17 DB46 DB48 DB75 EE31 FF08 FF13 GG02 JJ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力補償機構付き可変容量形液体ポンプ
    と、これを駆動する電動モータと、前記液体ポンプに関
    する状態を検出する検出手段と、この検出手段の出力に
    応じて前記電動モータの回転速度を切り換えるオープン
    制御のモータ回転制御手段とを備えている液圧装置。
  2. 【請求項2】前記電動モータが誘導電動機であり、その
    駆動がインバータでなされ、前記検出手段は、検出した
    ものが自己の設定条件を上回っているか下回っているか
    の比較結果を出力するものであることを特徴とする請求
    項1記載の液圧装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段が、前記液体ポンプの吐出圧
    力に応動する圧力スイッチを具有していることを特徴と
    する請求項2記載の液圧装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段が、前記液体ポンプの容量可
    変機構に対して設けられその可変状態に応動するスイッ
    チを具有していることを特徴とする請求項2記載の液圧
    装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段が、前記液体ポンプにおける
    圧力補償機構から容量可変機構への導圧用連通路に対し
    て設けられそこの圧力に応動する圧力スイッチを具有し
    ていることを特徴とする請求項2記載の液圧装置。
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