JP2003230997A - プレス機械 - Google Patents

プレス機械

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JP2003230997A
JP2003230997A JP2002033403A JP2002033403A JP2003230997A JP 2003230997 A JP2003230997 A JP 2003230997A JP 2002033403 A JP2002033403 A JP 2002033403A JP 2002033403 A JP2002033403 A JP 2002033403A JP 2003230997 A JP2003230997 A JP 2003230997A
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motor
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capacitor
press machine
power supply
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Hirohiko Oyamada
裕彦 小山田
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Aida Engineering Ltd
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Aida Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源設備の小型化および低コスト化を図りつ
つ安定したモータ駆動制御を行えるサーボモータ駆動方
式のプレス機械を提供する。 【解決手段】 モータのモータ駆動制御回路を電源設備
に接続された整流回路とこの整流回路に接続されたモー
タ駆動制御用電源を生成出力するドライバー回路とから
形成するとともに整流回路とドライバー回路との間でか
つ両極間に一定の条件式を満たすものとして選択された
容量の回生電圧上昇防止用コンデンサを接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転によ
りスライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械に
関する。
【0002】
【背景技術】駆動機構(例えば、クランク機構)を介し
たモータの回転によりスライドを昇降させつつプレス加
工する従来のプレス機械は、フライホイールに蓄積され
た回転エネルギーを、クラッチ・ブレーキ装置を介して
クランク軸に選択的に伝達・分離し、プレス運転・停止
をするものと構成されている。
【0003】かくして、クランク軸への回転動力は、モ
ータで駆動されるフライホイールに蓄積され、このフラ
イホイールとクランク軸との間に介装されたクラッチ・
ブレーキ装置のブレーキOFF・クラッチON状態でフ
ライホイールから伝達される。これにより、クランク軸
にコンロッドを介して連結されたスライドが上下方向に
移動(昇降)する。クラッチOFF・ブレーキON状態
に切替えると、クランク軸への回転動力は遮断(プレス
停止)される。
【0004】ところで、駆動機構がクランク機構でかつ
フライホイール,クラッチ・ブレーキ装置を具備するプ
レス機械では、大きなスライド加圧力(荷重値)を得る
ことができるが、スライドモーション[時間t―スライ
ド位置PT(乃至クランク角θ―スライド位置PT)]
カーブがサイン波形状になるので、他の駆動機構(例え
ば、ナックル機構,リンク機構等)の場合と同様なスラ
イドモーションカーブを採りえない。駆動機構が例えば
トグル機構(やリンク機構)の場合も、他の駆動機構
(例えば、クランク機構)の場合と同様なスライドモー
ションカーブを採り得ない。
【0005】そこで、クランク機構の利点(大荷重値発
生,構造簡単,堅牢,低コスト等)を活用しつつ、クラ
ンク軸をモータで回転駆動するいわゆるサーボモータ駆
動方式プレス機械が提案(例えば、特願2001−38
8835号)されている。かかるプレス機械によれば、
各種スライドモーションを切替使用可能であるから、プ
レス加工態様に対する適応性を拡大できるとともに、従
来クランク機構方式のプレス機械の場合に比較してフラ
イホイール,クラッチ・ブレーキ装置の一掃化ができる
から、設備経済上や小型軽量化等の点でも優位である。
クラッチ・ブレーキ装置の頻繁動作による短命化問題も
生じることが無くなる。
【0006】なお、サーボモータは、モータ駆動制御部
から生成出力されるPWM信号で駆動制御される。すな
わち、モータ駆動制御部は、位置指令信号に基づく電流
偏差信号(トルク偏差信号)を入力としかつ検出電流信
号等をフィードバック信号としてPWM信号を生成す
る。パワー電源(直流電源)は、工場の電源設備からの
元電源(交流電源)を整流回路によって整流された直流
電源である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーボモー
タ駆動方式のプレス機械においては、従来例の場合のよ
うにモータ回転動力をフライホイールに蓄積しておくこ
とができないから、工場内電源設備を大容量としなけれ
ばならない問題が内在する。
【0008】すなわち、サーボモータ駆動方式のプレス
機械では、プレス成形時に加圧力(負荷)に応じた大き
さの電流をモータに供給するが、それ以外の場合はモー
タには最小の電流しか流れない。したがって、例えば油
圧ポンプ駆動の場合に比較して一段と省エネルギーを図
ることができるとされている。
【0009】しかしながら、電源設備上は、プレス成形
時に最大電流が流れるので、常時必要としなくても、最
大電流を供給可能に構築しなければならい。つまり、設
備経済的な負担が重く、基本電力料金が上がり、工場内
レイアウトに影響を及ぼし、結果として、サーボモータ
駆動方式のプレス機械の普及拡大を阻害する要因の一つ
であるといえる。
【0010】なお、かかる問題は、駆動機構がクランク
機構とは異なる他の機構(例えば、ねじ機構)を介した
モータの回転によりスライドを昇降させつつプレス加工
するプレス機械の場合も同様である。
【0011】本発明の目的は、電源設備の小型化および
低コスト化を図りつつ安定したモータ駆動制御を行える
サーボモータ駆動方式のプレス機械を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】例えば図9において、交
流電源を供給する電源設備90に接続された整流回路
(整流用ダイオードD)95とドライバー回路72Bと
からなる従来のモータ駆動制御回路では、両極間にモー
タ減速時(トランジスタTrがONとなる。)に発生さ
れる逆起電力を熱に変換して消費するための外部抵抗
(モータ自体の抵抗を利用する場合もある。)Rを接続
してなる抵抗熱変換回路(抵抗熱変換方式)が設けられ
ている。しかし、スライド速度を自在に加減速制御する
ためにモータ駆動電流が大電流となる場合には、発熱に
よる損失が大きいので抵抗熱変換回路を設けることは採
用し難い。当然に、プレス成形時の最大必要電流に対す
る電源設備90の小容量・小型化は期待できない。な
お、図9中、Cは整流された直流電源の平滑コンデンサ
である。
【0013】また、抵抗熱変換方式に代わる直接回生回
路方式では、図10に示すように各整流用ダイオードD
と並列接続されたトランジスタTrを含む直接回生回路
97を設け、モータ減速時に発生される逆起電力を電源
設備90に直接に戻す(回生する)。これによれば、省
エネルギーを図れる。しかし、電源設備90が小さいと
回生電圧が上昇(過電圧化)し損傷を招く虞がつよい。
この方式の場合でも、プレス成形時の最大必要電流に対
する電源設備90の小容量小型化要請を満たすことがで
きない。
【0014】ここに、本発明は、従来プレス機械がフラ
イホイールによるエネルギー蓄積機能を備えていたこと
の再認識との関係からサーボモータ駆動方式でのモータ
駆動制御回路(インバータ回路)構造に着目し、モータ
駆動制御回路内に電気回路的なエネルギー蓄積機能を形
成し、前記目的を達成するものである。
【0015】請求項1の発明は、駆動機構を介したモー
タの回転によりスライドを昇降させつつプレス加工する
プレス機械において、前記モータ用の回転駆動可能に構
成し、モータ駆動制御回路を電源設備に接続された整流
回路とこの整流回路に接続されたモータ駆動制御用電源
を生成出力するドライバー回路とから形成するとともに
整流回路とドライバー回路との間でかつ両極間に制動ト
ルク(Kg・m)をTb,モータトルク(Kg・m)を
Tm,モータ内部損失定数をk,減速開始速度(rp
m)をN,コンデンサ容量(F)をCおよび直流回路電
圧(V)をVとした場合に次の条件式[1.02(T
b−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(C
)]を満たす回生電圧上昇防止用コンデンサを接
続したプレス機械である。
【0016】この請求項1の発明に係るプレス機械で
は、整流回路が電源設備からの交流電源を整流すると、
ドライバー回路がモータ駆動制御用電源(交流電源)を
生成出力する。これにより、モータが回転制御されクラ
ンク軸が回転しスライドを昇降起動できる。
【0017】モータ減速時には、モータから発生した逆
起電力は条件式を満たすものとして選択された容量の回
生電圧上昇防止用コンデンサで吸収されエネルギーとし
て蓄積されるから、抵抗熱変換方式の場合に比較して熱
損失がない。また、直接回生回路方式の場合に比較して
格別の直接回生回路を設ける必要がない。回生電圧の上
昇(過電圧化)も防止することができる。
【0018】プレス成形時には、回生電圧上昇防止用コ
ンデンサからドライバー回路にエネルギーが放出(供
給)される。つまり、最大負荷相当の全電力を電源設備
から供給する必要がない。かくして、電源設備の小容量
化を図れるとともにスライド速度の増速時や再起動時に
もレスポンスが早く安定した運転ができる。
【0019】また、請求項2の発明は、前記回生電圧上
昇防止用コンデンサが平滑コンデンサを兼用するプレス
機械である。
【0020】この請求項2の発明に係るプレス機械で
は、請求項1の発明の場合に加え、さらに電源設備から
の交流電源を整流回路で整流した際のリップルを平滑コ
ンデンサ(回生電圧上昇防止用コンデンサ)の働きによ
り除去できるので、整流後の直流電源の平滑化を促進で
きる。平滑コンデンサが回生電圧上昇防止用コンデンサ
を兼用する構造であるから、回路全体の簡素化を図れ
る。
【0021】また、請求項3の発明は、前記回生電圧上
昇防止用コンデンサが電解コンデンサから形成されかつ
この電解コンデンサに当該電解コンデンサの経時的容量
抜けに対するバックアップ用としての回生電圧上昇防止
用抵抗が接続されたプレス機械である。
【0022】この請求項3の発明に係るプレス機械で
は、請求項1および請求項2の各発明の場合に加え、さ
らにプレス運転時間に伴い電解コンデンサ(回生電圧上
昇防止用コンデンサ)の容量が経時的容量抜けにより低
下した場合には、回生電圧上昇防止用抵抗がバックアッ
プするので、所定の回生電圧上昇防止効果を維持するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0024】本プレス機械10は、図1〜図7に示す如
く、モータ30の回転駆動制御回路を電源設備90に接
続された整流回路95とこの整流回路95に接続された
モータ駆動制御用電源を生成出力するドライバー回路7
2Bとから形成し、整流回路95とドライバー回路72
Bとの間でかつ両極間に一定の条件式を満たす回生電圧
上昇防止用コンデンサ75を接続した構成で、モータ減
速時における回生電圧上昇を防止しつつ電源設備90の
小容量・小型化を達成可能に形成されている。
【0025】図1において、プレス機械10の駆動機構
は、クランク軸12等を含むクランク機構11から構成
されている。このクランク軸12は、軸受14,14に
回転自在に支持されかつモータ30にはギヤ(メインギ
ヤ13,ピニオン30G…減速機構)を介して間接的に
連結されている。かかるギヤ(減速機構30G,13)
を介せば、一段と高いスライド荷重値を得ることができ
る。クランク軸12にモータ30を直結してもよい。
【0026】なお、プレス機械10の駆動機構は、クラ
ンク軸12等を含むクランク機構11に限定されず、他
の機構(例えば、図8に示すねじ機構)であってもよ
い。図8において、ねじ(例えば、ボールスクリュー)
機構を介して回転型モータ30Aの回転によりスライド
17(枠体17P,ナット部材17N)を昇降可能に形
成する。つまり、ボールスクリュー32(スクリュー部
32S)を回転させるボールスキュリュー駆動方式であ
る。小型機に好適である。
【0027】このモータ30は、サーボモータ駆動方式
とするためのAC(交流)サーボモータから形成され、
冷却ファン30Fが一体的に設けられている。モータ軸
30Sは、停止状態保持ブレーキ19で回転停止状態を
保持(ロック)可能である。なお、モータ30はDC
(直流)サーボモータや永久磁石もブラシも有しないレ
ラクタンスモータ等から形成してもよい。
【0028】駆動機構(11)の一部を構成するコンロ
ッド16は、上端部がクランク軸12の偏心部に被嵌装
着され、下端部はスライド17内の球面軸受部材(図示
省略)に回転可能に嵌装されている。なお、クランク機
構を具備する従来プレス機械の場合のように、コンロッ
ド16とスライド17との間に、油圧放出型の過負荷防
止装置を設けられてはいない。
【0029】なぜならば、この実施形態では、モータ3
0の駆動電流(Iu,Iv,Iw)を利用して算出した
スライド荷重値を監視して荷重値過大に至る以前にプレ
ス停止可能に形成してあるからである。過負荷防止装置
の一掃化は、プレス機械10自体の機械軽量化,小型化
およびコスト低減に大きく貢献できる。
【0030】スライド17は、プレスフレーム1に上下
方向に摺動自在に装着されている。必要によって、ウエ
イトバランス装置に係合させてもよい。クランク軸12
を回転駆動すれば、コンロッド16を介してスライド1
7を昇降駆動することができる。金型はスライド17側
の上型とボルスタ2側の下型とからなる。
【0031】ACサーボモータ(30)の図3に示す各
相U,V,Wのモータ駆動電流Iu,Iv,Iwに対応
する各相電流信号Ui,Vi,Wiは、電流検出部73
によって検出される。また、モータ30には、図1,図
2に示すエンコーダ35が連結されている。
【0032】このロータリーエンコーダ35は、原理的
には多数の光学的スリットと光学式検出器とを有し、図
3のモータ30(クランク軸12)の回転角度θmを出
力するが、この第1の実施形態では、クランク角度θm
(パルス信号)をスライド17の上下方向位置相当信号
PT(パルス信号)に変換して出力する信号変換器(図
示省略)を含むものとされている。
【0033】図1,図2に示すように、プレス機械10
のクランク軸12には、モータ30とクランク軸12と
の間に減速機構(30G,13)が介装されていること
から、これに対応させるために検出軸12Sを介してス
ライド位置(スライド移動速度)検出用のエンコーダ3
7を設けてある。このエンコーダ37の基本的構成・機
能は、モータ回転駆動制御用のエンコーダ35の場合と
同様である。
【0034】図2,図3において、プレス機械10の設
定選択指令駆動制御部は、設定選択指令部(50)と位
置速度制御部60とモータ駆動制御部70とから形成さ
れている。なお、位置速度制御部60とモータ駆動制御
部70とを一体形成することもできる。
【0035】図2において、コンピュータ80は、CP
U(時計機能を含む)81,ROM82,RAM83,
操作パネル(PNL)84,表示部(IND)85およ
び複数のインターフェイス(I/F)86,88,9
1,92を含み、プレス機械10についての設定選択指
令部(50)等を構成するとともに、この実施形態では
プレス機械全体の監視部を形成する。
【0036】コンピュータ80には、自機(10)の状
況判断便宜のために表示部(IND)85に各種情報
(例えば、クランク角度θk,スライド位置PT,スラ
イド移動速度,加速度,荷重値等)の全てまたは操作パ
ネル(PNL)84を用いて選択された一部を、表示出
力可能に形成されている。
【0037】クランク軸12の回転角度(クランク角
度)θkはエンコーダ37で検出され、スライド位置P
Tはクランク軸12の偏心量,コンロッド16の長さ,
クランク角度θ等を利用し算出される。また、スライド
移動速度や加速度は、スライド位置(PT)情報を利用
して算出され、荷重値はモータ30の駆動電流を換算し
て求められる。
【0038】表示部85への表示出力態様は、デジタル
数値やグラフィック曲線等として行える。かくして、プ
レス運転中の成形状況を迅速かつ正確に把握できるの
で、高品質製品を能率よく、しかも安全に生産すること
に大きく貢献できる。
【0039】かかる各表示出力情報はメモリ(RAM8
3乃至いずれも図示省略したフラッシュメモリやハード
ディスク装置)に記憶保持しておくことができる。さら
に、各値に対する閾値を設定しておき、警告やプレス停
止させるように利用することができる。
【0040】コンピュータ80のインターフェイス(I
/F)86は図2,図3に示す位置指令信号(PTs)
出力用で、インターフェイス(I/F)88は自機のス
ライド速度(位置)相当信号(θk)の検出用で、イン
ターフェイス(I/F)91は停止状態保持ブレーキ1
9の制御信号用で、インターフェイス(I/F)92は
ワーク搬送装置100の制御信号用である。
【0041】なお、以下では、各種の固定情報,制御プ
ログラム,演算(算出)式等は、ROM82に固定的に
格納されているものとして説明するが、これらは書替え
可能なフラッシュメモリやハードディスク装置(HD
D)等に格納させておくように形成してもよい。
【0042】各設定選択指令部50は、速度設定器(5
1…図面上では符号省略),モーションパターン選択器
(52…図面上では符号省略)およびモーション指令部
(53…図面上では符号省略)を含み、位置速度制御部
60に図3に示す設定スライド位置信号(設定選択モー
ション指令信号)PTsを出力可能に形成されている。
【0043】操作パネル84,スライドモーションパタ
ーンやパターン選択制御プログラムを格納させたROM
82およびCPU81から形成されたモーションパター
ン選択器(52)を用いて予め設定記憶された複数のモ
ーションパターン(経過時間t−スライド位置PT)
[または、クランク角度θk−スライド位置PT]の中
から希望のモーションパターン(t−PTカーブSM
C)を選択することができる。選択されたモーションパ
ターン(t−PTカーブ)は、速度設定器(51)を用
いて設定されたモータ回転速度(乃至rpm…スライド
速度)[いわゆるスライドストローク数(SPM)]と
ともにモーション指令部(53)に出力される。
【0044】速度設定器(51)は、操作パネル84か
ら形成され、モータ30の回転速度[例えば、100r
pm(×減速比γ)]を“手動”で設定することができ
る。“自動”を選択した場合には、予め選択設定されて
いた最高回転速度[例えば、120rpm(×減速比
γ)]が選択されたものとして取扱われる。なお、速度
設定器(51)をSPM設定器としてSPMを直接設定
するように形成してもよい。
【0045】モーション指令プログラムを格納させたR
OM82およびCPU81から形成されたモーション指
令部(53)は、位置パルスの払出し方式構造で、選択
されたモーションパターン(t−PTカーブSMC)に
則り位置指令パルスPTsを出力する。
【0046】例えば、速度設定器(51)を用いて設定
されたモータ回転速度が120rpmで、エンコーダ3
5から1回転(360度)当りに出力されるパルス数が
100万パルスで、払出しサイクルタイムが5mSであ
る場合は、1サイクル(5mS)毎に出力されるパルス
数は、10000パルス[=(1000000×12
0)/(60×0.005)]となる。
【0047】なお、速度設定器(51),モーションパ
ターン選択器(52)およびモーション指令部(53)
は、各コンピュータ80に接続可能なセッター,ロジッ
ク回路,シーケンサ等から構成してもよい。
【0048】図3において、位置速度制御部60は、位
置比較器61,位置制御部62,速度比較器63,速度
制御部64を含み、電流制御部71に電流指令信号Si
を出力可能に形成されている。なお、速度検出器36
は、図示上の便宜性から位置速度制御部60に含めた形
で表現した。
【0049】まず、位置比較器61は、モーション指令
部(53)[81,82]の位置指令信号出力用インタ
ーフェイス86から入力された設定スライド位置信号
(目標値信号)PTsとエンコーダ35(減速比γを勘
案すれば、37を利用しても実施することができる。)
で検出された実際のスライド位置フィードバック信号F
PT[θm=(1/γ)・θk]とを比較して、位置偏
差信号△PTを生成出力する。
【0050】位置制御部62は、入力された位置偏差信
号△PTを累積し、それに位置ループゲインを乗じ、速
度信号Spを生成出力する。速度比較器63は、この速
度信号Spと速度検出器36からの速度信号(速度フィ
ードバック信号)FSとを比較して、速度偏差信号△S
を生成出力する。
【0051】速度制御部64は、入力された速度偏差信
号△Sに速度ループゲインを乗じ電流指令信号Siを生
成して電流制御部71に出力する。この電流指令信号S
iは、実質的にはトルク信号であるが、スライド下降中
はプレス負荷が加わらないのでモータトルクがほぼ一定
で回転速度の増減をするために必要なものでよいから、
荷重値制御中の場合に比較して信号レベルは小さい。
【0052】モータ駆動制御部70は、電流制御部71
とPWM制御部(ドライバー部)72と相信号生成部4
0とから構成されている。
【0053】電流制御部71は、図4に示す各相(U,
V,W)用電流制御部71U,71V,71Wからな
る。例えばU相電流制御部71Uは、電流指令信号(ト
ルク信号相当)SiとU相信号Upとを乗算してU相目
標電流信号Usiを生成し、引続きU相目標電流信号U
siと実際のU相電流信号Uiとを比較して電流偏差信
号(U相電流偏差信号)Siuを生成出力する。他の
V,W相電流制御部71V,71Wでも、V,W相電流
偏差信号Siv,Siwが生成出力される。
【0054】この電流制御部71に入力される相信号U
p,Vp,Wpは、相信号生成部40で生成される。7
3は、相モータ電流検出器で、各相電流(値)信号U
i,Vi,Wiを検出して電流制御部71へフィードバ
ックする。
【0055】PWM制御部(ドライバー部)72は、図
5に示すパルス幅変調を行う回路(図示省略)と図6の
アイソレーション回路72Aと図7に示すドライバー7
2Bとからなり、図3の電流制御部71から出力される
各相の電流偏差信号Siu,Siv,SiwからPWM
変調され、PWM信号Spwmu,Spwmv,Spw
mwを生成する。
【0056】ドライバー72Bは、図7に示す如く、各
相用の各1対のトランジスタを含むスイッチング回路か
らなり、各PWM信号Spwmでスイッチング(ON/
OFF)制御され、各相モータ駆動電流Iu,Iv,I
wをモータ各相にそれぞれ出力することができる。
【0057】図7において、ドライバー(ドライバー回
路)72Bは、各相用の整流ダイオードDを含む整流回
路95に接続され、この整流回路95は電源設備90に
接続されている。つまり、このドライバー72Bは、整
流回路95とともにインバータ回路を構成する。
【0058】ここに、整流回路95とドライバー回路
(72B)との間でかつ両極間に回生電圧上昇防止用コ
ンデンサ75が設けられている。
【0059】この回生電圧上昇防止用コンデンサ75の
容量は、条件式[1.02(Tb−k×Tm)(N/
2)≦(1/2)×(CV )]を満たすものとされ
ている。ここで、Tbは制動トルク(Kg・m)、Tm
はモータトルク(Kg・m)、kはモータ内部損失定
数、Nは減速開始速度(rpm)、Cはコンデンサ容量
(F)で、Vは直流回路電圧(V)である。
【0060】例えば、Tb=100Kg・m、Tm=2
00Kg・m、k=0.2、N=500rpmおよびV
=380V(電源電圧が200Vの場合)では、C=
0.21Fになる。なお、電源電圧が400Vの場合に
は、V=760Vとする。因みに、図9の平滑コンデ
ンサCの容量は、6800μF〜13600μF程度で
ある。
【0061】この回生電圧上昇防止用コンデンサ75
は、平滑コンデンサ(図9のC相当)を兼用するととも
に、電解コンデンサから形成されている。なお、電解コ
ンデンサ(75)の経時的容量抜けに対するバックアッ
プ用としての回生電圧上昇防止用抵抗(図示省略)を設
けることができる。この回生電圧上昇防止用抵抗は、当
該電解コンデンサ(75)と並列に接続すればよい。
【0062】かかる構成の実施形態では、整流回路95
が電源設備90からの交流電源を整流すると、ドライバ
ー回路(72B)がモータ駆動制御用電源(交流電源…
各相モータ駆動電流Iu,Iv,Iw)を生成出力す
る。これにより、モータ30が回転制御されクランク軸
12が回転しスライド17を昇降起動することができ
る。
【0063】モータ減速時には、モータ30から発生し
た逆起電力は条件式を満たすものとして選択された容量
の回生電圧上昇防止用コンデンサ75で吸収されエネル
ギーとして蓄積されるから、抵抗熱変換方式の場合(図
9)に比較して熱損失がない。また、直接回生回路方式
の場合(図10)に比較して格別の直接回生回路を設け
る必要がない。回生電圧の上昇(過電圧化)も防止する
ことができる。
【0064】一方、プレス成形時には、回生電圧上昇防
止用コンデンサ75からドライバー回路(72B)にエ
ネルギーが放出(供給)される。つまり、最大負荷相当
の全電力を電源設備90から供給する必要がない。かく
して、電源設備90の小容量化を図れるとともにスライ
ド速度の増速時や再起動時にもレスポンスが早く安定し
た運転ができる。
【0065】また、電源設備90からの交流電源を整流
回路95で整流した際のリップルを平滑コンデンサ(回
生電圧上昇防止用コンデンサ75)の働きにより除去で
きるので、整流後の直流電源の平滑化を促進できる。し
かも、平滑コンデンサ(75)が回生電圧上昇防止用コ
ンデンサ75を兼用する構造であるから、回路全体の簡
素化を図れる。
【0066】さらに、回生電圧上昇防止用抵抗を設けた
場合には、プレス運転時間に伴い電解コンデンサ(回生
電圧上昇防止用コンデンサ75)の容量が経時的容量抜
けにより低下した場合に、回生電圧上昇防止用抵抗がバ
ックアップするので、所定の回生電圧上昇防止効果を維
持することができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、モータ減速時
にはモータから発生した逆起電力は一定の条件式を満た
容量の回生電圧上昇防止用コンデンサで吸収されかつエ
ネルギーとして蓄積されるから、回生電圧の上昇(過電
圧化)も防止することができる。抵抗熱変換方式の場合
に比較して熱損失がない。また、直接回生回路方式の場
合に比較して格別の直接回生回路を設ける必要がない。
また、プレス成形時には、回生電圧上昇防止用コンデン
サからドライバー回路にエネルギーが放出(供給)され
るので、最大負荷相当の全電力を電源設備から供給する
必要がない。かくして、電源設備の小容量・小型化およ
び低コスト化を図れるとともにスライド速度の増速時や
再起動時にもレスポンスが早く安定した運転ができる。
【0068】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の場合と同様な効果を奏することができることに
加え、さらに平滑コンデンサが回生電圧上昇防止用コン
デンサを兼用する構造であるから、回路全体の簡素化を
図れる。
【0069】また、請求項3の発明によれば、請求項1
および請求項2の各発明の場合と同様な効果を奏するこ
とができることに加え、さらに電解コンデンサ(回生電
圧上昇防止用コンデンサ)の経時的容量抜けに対しては
回生電圧上昇防止用抵抗がバックアップするので、所定
の回生電圧上昇防止効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するためのプレス機械
の側面図である。
【図2】同じく、設定選択指令部(コンピュータ)、位
置速度制御部およびモータ駆動制御部を説明するための
ブロック図である。
【図3】同じく、位置速度制御部およびモータ駆動制御
部の詳細を説明するための回路図である。
【図4】同じく、電流制御部を説明するための回路図で
ある。
【図5】同じく、パルス幅変調動作を説明するための図
である。
【図6】同じく、アイソレーション回路を説明するため
の図である。
【図7】同じく、エネルギー蓄積方式の電源回生回路を
説明するための図である。
【図8】駆動機構の変形例を説明するための図である。
【図9】従来例(抵抗熱変換方式)を説明するための図
である。
【図10】従来例(直接回生回路方式)を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 プレス機械 11 クランク機構(駆動機構) 12 クランク軸 13 メインギヤ(ギヤ) 17 スライド 30(30A) ACサーボモータ(モータ) 30G ピニオン 32 ボールスクリュー(ねじ)[駆動機構] 35 モータ軸用エンコーダ 37 クランク軸用エンコーダ 40 相信号生成部 60 位置速度制御部 70 モータ駆動制御部(モータ駆動制御回路) 71 電流制御部 72A アイソレーション回路 72B ドライバー(ドライバー回路) 75 電解コンデンサ(回生電圧上昇防止用コンデン
サ) 80 パソコン(設定選択指令部) 90 電源設備 95 整流回路(インバータ) 97 直接回生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構を介したモータの回転によりス
    ライドを昇降させつつプレス加工するプレス機械におい
    て、 前記モータ用のモータ駆動制御回路を電源設備に接続さ
    れた整流回路とこの整流回路に接続されたモータ駆動制
    御用電源を生成出力するドライバー回路とから形成する
    とともに整流回路とドライバー回路との間でかつ両極間
    に制動トルク(Kg・m)をTb,モータトルク(Kg
    ・m)をTm,モータ内部損失定数をk,減速開始速度
    (rpm)をN,コンデンサ容量(F)をCおよび直流
    回路電圧(V)をVとした場合に次の条件式[1.0
    2(Tb−k×Tm)(N/2)≦(1/2)×(CV
    )]を満たす回生電圧上昇防止用コンデンサを接続
    した、ことを特徴とするプレス機械。
  2. 【請求項2】 前記回生電圧上昇防止用コンデンサが平
    滑コンデンサを兼用するものとされている、請求項1記
    載のプレス機械。
  3. 【請求項3】 前記回生電圧上昇防止用コンデンサが電
    解コンデンサから形成されかつこの電解コンデンサに当
    該電解コンデンサの経時的容量抜けに対するバックアッ
    プ用の回生電圧上昇防止用抵抗が接続されている、請求
    項1または請求項2に記載されたプレス機械。
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